JP2021055416A - 建築用シャッター装置におけるガイドレール構造 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、強度のある(肉厚のある)L字形や凵字形をした二つの型材同士を溶着する等で一体固定すると共に、レール溝内に係止部を溶着することで強度のあるガイドレールを形成することを試みている。
ところでこのような大型の建築用シャッター装置においては、台風等の天候悪化の際に強風を受けることを想定し、例えば1000〜2000N/m2のような大きな荷重に耐えられるよう設計することが要求される。そして建築用シャッター装置では、このような強風を受けると、シャッターカーテンが前後方向(屋内外方向)に向けて撓むが、この撓み量が大きくなると、シャッターカーテンの左右端縁部がガイドレールから外れてしまう(抜け出てしまう)惧れがあり、そこでシャッターカーテンの左右両端縁部に耐風部材(例えば耐風フック)を設け、シャッターカーテンが撓んだ場合に、該耐風部材がガイドレール内に設けた係止部に係止することでシャッターカーテンのガイドレールからの抜け防止(抜止め)をするよう構成している(例えば特許文献1参照)。
そして建築用シャッター装置においては、このような仕様の相違に対応するため、ガイドレールとしては、シャッターカーテンの左右方向端縁部に設けた耐風部材(耐風フック)が係止するための係止部が設けられる一方側の溝側片部が躯体側部材側に配される状態を内部納まり仕様とし、これとは逆に、係止部が設けられるとは逆の他方側の溝側片部が躯体側部材側に配される状態を外部納まり仕様とすることになるが、この場合に、ガイドレールについてはこれらの仕様に対応したものをそれぞれ作成せざるを得ないことになって、部品点数が増加してしまうという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、ガイドレールは、溝奥片部と躯体側部材側に位置する溝側片部とが躯体側部材に取付け固定されることを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール構造である。
請求項3の発明は、溝奥片部と溝側片部とは、それぞれ設けた連結部材を介して躯体側部材に取付け固定されることを特徴とする請求項1または2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール構造である。
請求項4の発明は、前記内部納まり仕様状態の取付けは、躯体側部材が屋外側で、巻取りシャフトが屋内側に配される取付けであり、外部納まり仕様状態の取付けは、躯体側部材が屋内側で、巻取りシャフトが屋外側に配される取付けであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール構造である。
請求項2の発明とすることにより、ガイドレールは、溝奥片部と躯体側部材側に位置する溝側片部との二片部が躯体側部材に取付け固定されることになって強固な取付けがなされることになる。
請求項3の発明とすることにより、ガイドレールは、溝奥片部と溝側片部とがそれぞれ別の連結部材により連結されることになって、連結構造が単純化し、連結作業の向上が図れることになる。
請求項4の発明とすることにより、内部納まり、外部納まりの仕様状態の選択が、巻取りシャフトと躯体側部材とが屋外側か屋内側かの配置違いの選択でできることになって選択の自由度が向上する。
尚、シャッターカーテン2の左右両端縁部には、該左右両端縁部から左右方向外方に延出(突出)していて、シャッターカーテン2が強風を受けたことにより湾曲した際に後述するようにガイドレール3側に係止して抜止めをするための耐風フック(耐風部材)2bが平面視でへ字形に折曲する状態で上下方向に適間隔を存して設けられている。
そして本実施の形態においては、まず内部納まり仕様の場合について説明をし、外部納まり仕様としては、図16、17に示す第六の実施の形態のものとして後述することにするが、図3(A)(B)には、内部納まり仕様と外部納まり仕様のスラット2aがそれぞれ示されている。因みにスラット2aの正面2fは、付着した雨水が流れ落ちた場合に、該雨水が下側のインターロック結合部2dに溜まることなく、下側のスラットに流れ落ちる側の面と定義されるのが一般である。
そして前記第一溝側片部3bは、本実施の形態の仕様(前述した「内部納まり仕様」)では屋内側に配されるものであって、ガイド溝Xの溝開口側部Xaから溝底片部3aに至るまでが肉厚(例えば8mmや10mm等)な平面(平板面)状に形成されている。
さらに開口側側片部3dの溝開口側部Xaからは、溝奥側側片部3fに対して左右方向に間隙Yを存する状態で前後方向外方に向けて延出した開口側延出片部3gが形成されているが、該開口側延出片部3gの先端部3sは、溝奥側側片部3fの外方側(溝外側)面部と略同位置となるように設定されている。
これに対し、開口側側片部3dと中間側延出片部3eとの溝内側コーナー部3m、開口側側片部3dと開口側延出片部3gとの溝内側(溝開口側部Xa側)コーナー部3n、溝奥側側片部3fと溝底片部3aとの溝外側コーナー部3o、第一溝側片部3bと溝底片部3aとの溝外側コーナー部3p、中間側延出片部3eと溝奥側側片部3fとの溝外側コーナー部3qは小径の円弧形状(面取り程度の円弧形状)となっていて殆ど90度の角形状をした設定になっている。
また、第一溝側片部3bの溝開口側部Xa側の端縁部(先端部)3rは半円弧形状をし、開口側延出片部3gの先端部3sは、左右コーナー部が小径の円弧形状となった殆ど90度の角形状をし、端面は平面状になっている。
因みに、該ガイドレール3は、便宜上、さらに一溝側片部3bの溝内面3t、溝底片部3aの溝内面3u、溝奥側側片部3fの溝内面3v、中間側延出片部3eの溝内面3w、開口側溝側片部3dの溝内面3x、溝底片部3aの外側面3y、第一溝側片部3bの外側面3z、溝奥側側片部3fの外側面3zaと符合付けされたものとして以下の説明をする。
7はガイドレール3を前記支柱6に取付け固定するため、該ガイドレール3に取付け固定される取付け材であってL形鋼により構成されているが、該取付け材7は、上片7aと縦片7bとを有したL字形をした鋼材により形成されたものであり、縦片7bが、前記溝奥側側片部3fの外側面3zaと開口側延出片部3gの先端部3sとに間隔Yを架け渡される状態で複数のものが上下方向に間隔を存して溶着(溶接による固定)されている。
まずレール側第一化粧板8は、第一溝側片部3b側の露出面部を覆うものであり、第一溝側片部3bの端縁部3rを屋内側に幅広状態(第一溝側片部3bの溝外側面(屋内側面)位置よりも外方(屋内側)に位置する状態)で覆う見込み面部8aと、該見込み面部8aの屋内側端部から左右方向外方に向けて折曲していて、第一溝側片部3bの外側面3zとは間隙を存する状態で第一溝側片部3bの先端側部位(左右方向内側部位)を覆う見付け面部8bと、該見付け面部8bの左右方向外端部から屋内側(内外方向外方)に向けて折曲した支持面部8cとを備えて構成されている。
さらにレール側第一化粧板8には、第一溝側片部3bの溝内面3tに沿う(当接する)よう見込み面部8aの屋外側端縁部から左右方向外方(ガイド溝Xの溝奥方)に向けて折曲した溝内側面部8dが設けられているが、該溝内側面部8dは、ガイド溝Xの先端縁部から中間側延出片部3eの溝内面3w位置に略相当する部位にまで至る設定となっていて、ここまでを覆う状態となって形成されている。
そしてレール側第一化粧板8は、支持片部8cが第一溝側片部3bの外側面3zから内外方向外方に舌片状(フランジ状)に延出する状態になっているが、本実施の形態では、第一溝側片部3bの外側面3zに設けた第一補強金具10が支持片部8cに面接触状(積層状)に当接することになって、支持片部8cの保護を図るようになっている。
さらにレール側第二化粧板9は、開口側側片部3dの溝内面3xに沿う(当接する)よう見込み面部9aの屋内側端縁部から左右方向外方(ガイド溝Xの溝奥側)に向けて折曲した溝内側面部9dが設けられているが、該溝内側面部9dは、中間側延出部3eとの溝内コーナー部3mを覆うよう折曲されたコーナー部9fを介して中間側延出部3eの溝内面3eに沿う(当接する)折曲面部9eが設けられている。
そしてこの場合に、レール側第二化粧板9の支持片部9cについても、レール側第一化粧板8の場合と同様、取付け材7から内外方向外方に舌片状(フランジ状)に延出する状態になっているが、本実施の形態では、取付け材7の外端縁部に設けた第二補強金具11が支持片部9cに面接触状(積層状)に当接することになって、支持片部9cの保護を図るようになっている。
このように本発明が実施されたものにおいて、後述するように、レール側第一、第二化粧板8、9がガイドレール3に取付けられたものとして工場出荷することができるが、この場合に、レール側第一、第二化粧板8、9は、ガイドレール3の溝底片部3aよりも溝開口側に位置していて、溝底片部3aから左右方向外方に突出していないため、ガイドレール3を床や荷台に置く際の載置面とした場合に、レール側第一、第二化粧板8、9が変形してしまうようなことを回避できることになる。
因みに、これらレール側第一、第二化粧板8、9のガイドレール3側への取付けは、ガイドレール3との当接面(接触面)において両面粘着テープや接着剤等の適宜の取付け手段を用いて取付けできるものである。さらにこの場合、これらを溶着により取付けすることもできるが、前記化粧板8、9の場合、ガイド溝X内での溶着は事実上できないが、例えば化粧板8、9の上下端部のように外部からコンタクトできる部位であれば、ガイド溝X内位置での溶着をすることができ、このような場合、部分的とはなるが溶着による取付けも可能である。
一方、第一、第二補強金具10、11のガイドレール3への取付け固定については、本実施の形態では溶着を用いている。
また、レール側第一化粧板8の支持片部8cと第一補強金具10との接触面部、レール側第二化粧板9の支持片部9cと第二補強金具11との接触面部については、工場での製造段階で両面粘着テープや接着剤等の適宜の取付け手段を用いて取付けておくことで、現場への搬送段階等でこれらが位置ずれしたりする不具合を解消したものとすることができる。
しかも第二ガイド13は第一ガイド部12とは分割される状態で設けられており、このため該第二ガイド13は、下半部13b、上半部13cが、第三ガイド片部12cに対して前後方向に間隙を存する状態で設けられている、つまり第一、第二ガイド12、13には、中間側延出片部3eの上端縁部に設けられるガイド片部に相当するものがない構成になっており、前述したようにシャッターカーテン2が下降する際に、耐風フック2bが中間側延出片部3e(またはレール側第二化粧板9の折曲面部9e)の上端縁部に引っ掛かる惧れがあり、これを回避するため、第二ガイド13の溝奥側端縁部13dは、中間側延出片部3eの溝内面3w(またはレール側第二化粧板9の折曲面部9e)と面一か溝内側に僅かに突出する設定になっている。
前記連結具15は、本実施の形態においては、支柱6とは内外方向反対側、つまり本実施の形態では屋内側の面となる第一溝側片部3aの外側面3zに溶着により取付け固定される逆L字形をした連結金具15aと、該連結金具15aの上側片15bに開設した貫通孔15gを貫通する状態で着脱自在に取付けられる係止金具15cとを備えて構成されるが、係止金具15cは、上端部にリング状あるいはフック状に形成された係止部15dを有したものであって、前記貫通孔15gに貫通した螺子部15eにナット15fを螺合させることで連結金具15aに着脱自在に取付けられ、そして係止部15dに吊り上げ手段側に設けたフック等の係合具Fを係止した状態で、支柱6とは反対側、つまり屋内側においてガイドレール2を吊り上げて支柱6への取付け施工ができるようにしたものであり、係止金具15cは、施工後取外すことで何度でも使用できるように配慮されている。
そして連結金具15aの取付け位置は、建築用シャッター装置1を建て付けた場合に開口部Eの上端部となる天井面H位置よりも上側に位置するよう取付けられており、このようにすることで、連結金具15aは、工場で予め取り付け固定されたものとして、現場での取付け固定が不要なものでありながら、施工後において視認されることがないように設定されている。
因みに、天井面H位置は、前記レール側第二化粧板9の上端部に設けた切欠き9g位置となるように設定されている。そしてこの場合に、躯体側には、開口部Eのシャッターカーテン2が繰り出される部位にマグサ材Mが設けられたものになつている。そして建築用シャッター装置においては、このマグサ材Mの下端部位からシャッターカーテン2が開口部Eに繰出されるようになっている、つまりマグサ材Mの下端部位が、シャッターカーテン2を開口部Eに繰出すための開口部上端部位置(繰出し端位置)となっている。
尚、このようにガイドレール3が工場組付けされたものとして、さらに巻取りシャフト4から繰出されるシャッターカーテン2をマグサ部の左右両側において案内するための案内ローラ等の部材を必要において取付けたものとすることができることは言うまでもない。
このように本実施の形態では、このようにしてガイドレール3が支柱6に取付け固定されるが、その場合に、押出成形により形成された強度のあるガイドレール3は、さらに支柱6に対して溝底片部3aをガイドレール3に近い第一見付け面部6bに取付け固定され、支柱6に近い第二溝側片部3cをガイドレール3から遠い第二見付け片部6cに取付け固定されることになって、躯体に対して十分に強度が確保された状態での取付け固定が確実にできることになる。
躯体側第一化粧板19は、前記レール側第一化粧板8に連続する状態でガイドレール3の第一溝側片部3b側を支柱6の第一見付け面部6bに至る状態で覆うものであって、前記レール側第一化粧板8の支持片部8cと第一補強金具10との積層部に対して、開口部E側から積層、つまり支持片部8cの左右方向内側面部に積層して屋内側に延びる第一片部19aと、該第一片部19aの先端(屋内側端)から左右方向外方に向けて折曲して第一連結金具16の一片部16aを越える状態で第一見付け片部6bに対向する位置にまで至る第二片部19bと、該第二片部19bの左右方向外端から支柱6側(屋外側)に向けて折曲する第三片部19cとを備えて構成されるが、第一片部19aは、前記積層状態でビス19dにより固定され、第三片部19cは、支柱第一見付け片部6bのガイドレール側面部6dに設けた第一支持金具21に積層(重合)されている。
そして躯体側第一化粧板19は、第一片部19aがレール側第一化粧板8の支持片部8c、第一補強金具10とともにビス19dにより固定され、第三片部19cが第一支持金具21とともにビス19eにより取付け固定されるようになっている。
因みに、前述した第一補強板10の上端縁部は、レール側第一化粧板9の上端縁部に形成した切欠き9gと同じ天井面Hの高さまでとなっており、躯体側第一化粧板19の上端縁部19fについても、同様にして天井面H位置までとなっている。
そして躯体側第二化粧板20は、第一片部20aがレール側第二化粧板9の支持片部9c、第二補強金具11とともにビス20fにより固定され、第五片部20eが第二支持金具22とともにビス20gにより固定されている。
そしてこの場合に、図5に示すように、レール側第二化粧板9と躯体側第二化粧板20との連結部位は、第一片部20a、支持片部9c、第二補強金具11とが積層された状態で溝底部になり、その内外方向に位置する見付け面部9bと第二片部20bとが両溝側片部になった凹溝部(目地)Zが形成されたものになっており、この凹溝部Zにコーキング等の充填材23を充填することで、ビス20fだけでなく、第一片部20aが溝底において視認される凹溝部Zの構造までをも隠すことができるようになっている。
そしてこのように化粧板同士の連結部位を凹溝状にすることは、前述したレール側第一化粧板8と躯体側第一化粧板19とのあいだの連結部位についても同様に実施することができる。
因みに、躯体側第二化粧板20の上端縁部は、躯体側第二化粧板9k上端縁部に形成した切欠き9g位置までとなっていて、ここに天井面Hが位置するように設定されている。
そしてシャッターカーテン2が閉鎖姿勢において撓みのない通常状態(平面状態)のときには、図9に示すように、シャッターカーテン2の左右端縁部は、中間側延出片部3eよりも溝奥側に位置していて耐風フック2bはガイドレール3には当接しない(干渉しない)遊嵌姿勢となっていて、シャッターカーテン2の昇降移動に影響を与えることがないよう設定されている。
具体的には、シャッターカーテン2が強風を受けて屋内側に撓んだ場合(屋外から屋内側に向けて強風を受けた場合、正圧の場合)、シャッターカーテン2は、屋内側面がレール側第一化粧板8の見込み面部8aと溝内側面部8dとのコーナー部に当接する状態で、係止フック2bがレール側第二化粧板9の溝内側面部9dと折曲面部9eとのコーナー部9fに係止することになってシャッターカーテン2の抜止めがなされることになる。
具体的には、シャッターカーテン2が強風を受けて屋外側に撓んだ場合、シャッターカーテン2は、屋外側面部がレール側第二化粧板9の見込み面部9aと溝内側面部9dとのコーナー部に当接する状態で、シャッターカーテン3の屋内側端縁部がレール側第一化粧板8の溝内側面部8dに当接すると共に、係止フック2bがレール側第二化粧板9の溝内側面部9dと折曲面部9eとのコーナー部9fに係止することになってシャッターカーテン2の抜止めがなされることになる。
本第六の実施の形態のものは、ガイドレール3が支柱6に対して屋外側に配され、巻取りシャフト4はさらにガイドレール3に対して屋外側に配されるものであり、そこでこのものにおいて、ガイドレール3については、第一溝側片部3bが屋内側、第二溝側片部3cが屋外側に配された状態になっていることは前記実施の形態のものと同じであるが、ガイドレール3が取付け固定される躯体側部材である支柱(H型綱)6については、ガイドレール3に近い側の第一見付け片部6b、遠い側の第二見付け片部6cは、前記実施の形態の支柱6とは内外方向逆のものとなる。
この場合に、ガイドレール3としては、支柱6に対して屋外側に配される状態で該支柱6に取付け固定されることになり、そのため、ガイドレール3を吊り上げるために設けられる連結具15は、第一溝側片部3b側(支柱6側、屋内側)ではなく、第二溝側片部3c側に取付けられたものとなっている。
そしてガイドレール3の溝底片部3aが第一連結金具16を介して第一見付け片部6bのガイドレール3側の面部6dに取付け固定され、第二溝側片部3cが第二連結金具17を介して第二見付け片部6cのガイドレール側面部6eに取付け固定されており、このようにすることで、外部納まり仕様のものとして本発明を実施することができる。
このため、ガイドレール3自体は、溶接等による連結部がない状態で肉厚で、強度のあるものとすることが、溶着歪を矯正するような作業を必要とすることなく形成できるだけでなく、ガイドレール3自体を、中間側延出片部3eから溝底片部3aまでの溝奥側部Xbの溝幅が、中間側延出片部3eから溝開口端にまで至る溝開口側部Xaの溝幅よりも前後方向外方に幅広になったレール形状にし、そして前記中間側延出片部3eを、強風を受けてシャッターカーテン2が撓んだときに耐風フック2bが係止してシャッターカーテン2の抜止めをするための強度アップが図られた係止部としてシャッターカーテン2の耐風性能の向上が図れたものにできる。
そしてこの場合に、ガイドレール3は、溝奥片部3aと溝側片部3bまたは3cとがそれぞれ別の連結部材、つまり第一連結金具16、第二連結金具17を介して連結されることになって、連結構造が単純化し、連結作業の向上が図れることになる。
またガイドレール3の内部納まり、外部納まりの仕様状態の選択が、巻取りシャフト4と支柱6とが屋外側か屋内側かの配置違いの選択でできることになって選択の自由度が向上することになる。
さらに図13に示す第三の実施の形態のように、第二連結金具18の一半部18aを、第二見付け片部6cのガイドレール3とは反対側の面部6fに取付け固定したものとすることもできる。
さらにまた、支柱6とガイドレール3との配置が、前記第一の実施の形態のものに比して左右方向に離間したものである場合、図14に示す第四の実施の形態のように、第一、第二の連結金具16c、18cを左右方向に長いものとして本発明を実施することができる。
また第二連結金具17、18を、第一、第三、第四の実施の形態のように、第二見付け片部6cに取付けた構成とするものでは、第一連結金具16の支柱6側への取付け面部を、第一取付け片部6bのガイドレールが取付けられる面部6dとは反対側の面部6hとすることもでき、さらにまた第一、第二連結金具16、18の両者を、第二の実施の形態のように、第一見付け片部6bに取付けた構成とするものでは、躯体側部材として、L字型鋼、さらには平板鋼のようなものであっても実施することができる。
さらにこの場合に、第二溝側片部30cの先端部には、第一溝側片部30bの先端部と同一状態となるよう補助金具31が設けられ、該補助金具31のガイド溝X側面に、ゴム質弾性を有したシール材32が設けられている。そしてこのものでは、シャッターカーテン3を防煙機能を有したもの(スラット同士のインターロック結合部を通して煙が内外に出入りしないよう配慮されたもの)とした場合に、該シール材32がシャッターカーテン2の平面状になった表面に当接することになって、ガイドレール3のガイド溝Xを通して煙が内外に出入りしないように配慮したものであり、このようにしたものでも本発明を実施することができる。
そして本発明は、これらの実施の形態の構造において採用される構成で、ガイドレール3を、前述した内部納まり、外部納まりの両仕様に採用することができることになる。
2 シャッターカーテン
2b 耐風フック
3 ガイドレール
3a 溝底片部
3b 第一溝側片部
3c 第二溝側片部
3m 溝内側コーナー部
6 支柱
6b 第一見付け片部
6c 第二見付け片部
8 レール側第一化粧板
9 レール側第二化粧板
10 第一補強金具
11 第二補強金具
15 連結具
16 第一連結金具
17 第二連結金具
19 躯体側第一化粧板
20 躯体側第二化粧板
21 第一支持金具
22 第二支持金具
E 開口部
F 吊り上げ手段の係止具
H 天井面
X ガイド溝
Claims (4)
- 屋内外を仕切るためのシャッターカーテンと、躯体側部材に対して屋内外方向一方に偏倚する状態で出入り口等の開口部の左右両側に設けられ、前記シャッターカーテンを昇降案内するためのガイド溝が形成されたガイドレールと、該ガイドレールに対して躯体側部材とは屋内外方向逆側に配されていてシャッターカーテンを巻き取る巻取りシャフトとを備えて構成される建築用シャッター装置において、
前記ガイドレールは、鋼材を押出成形することで一体形成される型材であって、左右方向外側の溝奥片部と前後方向両側の第一、第二溝側片部とを備え、
該第一、第二溝側片部のうち一方の溝側片部には、シャッターカーテンの左右端縁部に設けた耐風部材が係止可能な係止部が設けられたものであって、
該ガイドレールは、前記係止部が設けられる一方の溝側片部が躯体側部材側に配される内部納まり仕様状態と、巻取りシャフト側に配される外部納まり仕様状態とに取付け可能に構成されていることを特徴とする建築用シャッター装置におけるガイドレール構造。 - ガイドレールは、溝奥片部と躯体側部材側に位置する溝側片部とが躯体側部材に取付け固定されることを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール構造。
- 溝奥片部と溝側片部とは、それぞれ設けた連結部材を介して躯体側部材に取付け固定されることを特徴とする請求項1または2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール構造。
- 前記内部納まり仕様状態の取付けは、躯体側部材が屋外側で、巻取りシャフトが屋内側に配される取付けであり、外部納まり仕様状態の取付けは、躯体側部材が屋内側で、巻取りシャフトが屋外側に配される取付けであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール構造。
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