JPH11180243A - 側突用エアバッグ装置 - Google Patents

側突用エアバッグ装置

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JPH11180243A
JPH11180243A JP9351660A JP35166097A JPH11180243A JP H11180243 A JPH11180243 A JP H11180243A JP 9351660 A JP9351660 A JP 9351660A JP 35166097 A JP35166097 A JP 35166097A JP H11180243 A JPH11180243 A JP H11180243A
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JP
Japan
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airbag
folded
lower chamber
chamber
seat
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Withdrawn
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JP9351660A
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English (en)
Inventor
Eiji Sato
栄治 佐藤
Yuji Yoshikawa
裕治 吉川
Nobuhiko Sakamoto
伸彦 坂本
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円滑なエアバッグの膨張を妨げることなく、
シートの背もたれ部における上端付近に、折り畳まれた
エアバッグを配置させることができる側突用エアバッグ
装置を提供すること。 【解決手段】 側突用エアバッグ装置は、シートの背も
たれ部における上部側に、折り畳まれたエアバッグを配
設させる。エアバッグ25は、後縁27a側における上
下方向の複数箇所をシートフレームに取付固定させて、
膨張用ガスの上流側部位とした下部室27と、下部室に
おける前部側の上方に配置される上部室26と、を備え
て、膨張時に前方側へ突出するとともに上方へ展開する
ように、折り畳まれて収納されている。エアバッグ25
は、後縁27a側の下部室27の上部側を中心Cとした
放射状に折目28・29を設けて、上部室26と下部室
27とを、下部室27の後縁27a側に、扇状に、折り
畳んで収納されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のシートに配
置されて、作動時、車内壁と乗員との間に膨張したエア
バッグを配置させる側突用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、側突用エアバッグ装置
のエアバッグ1は、図10のAに示すように、上部室2
と下部室3とを備えた長方形板状の袋状として構成され
ていた。そして、シートの背もたれ部に配設する際に
は、まず、Bに示すように、上部室2を下部室3の内側
に折り込み、ついで、Cに示すように、前方側から後方
側に、蛇腹状に折り畳み、さらに、下部室3の後縁3a
側から突出するボルト5bを図示しないシートフレーム
にナット止めしていた。
【0003】そして、側突用のエアバッグ1は、図10
のAに示すように、上部室2と下部室3とを備えた長方
形板状の袋状として構成されていた。そして、シートの
背もたれ部に配設する際には、まず、Bに示すように、
上部室2を下部室3の内側に折り込み、ついで、Cに示
すように、前方側から後方側に、蛇腹状に折り畳み、さ
らに、下部室3の後縁3a側から突出するボルト5bを
図示しないシートフレームにナット止めしていた。
【0004】なお、4は、折り畳んだエアバッグ1を膨
張させるための膨張用ガスを吐出する丸棒状のインフレ
ーターであり、5は、インフレーター4を保持する円筒
状の筒部5aと、筒部5aに固定されたボルト5bと、
を備えた取付ブラケットである。
【0005】そして、エアバッグ1の膨張時には、イン
フレーター4のガス吐出口4aから膨張用ガスが吐出さ
れて、蛇腹折りが解消されるように、前方側へ突出する
とともに、上部室2を上方へ突出させるように、エアバ
ッグ1が膨張していた。
【0006】しかし、従来の側突用エアバッグ装置で
は、エアバッグ1が、上部室2を下部室3の内側に折り
込んだ後、前方側から後方側に、蛇腹状に折り畳まれる
態様であり、折り畳み完了状態の形状として、上方から
下方まで、略均等な厚さとなり、さらに、折り畳まれた
後縁3a側には、インフレーター4が内蔵されることか
ら、上部側の容積が、下部側の容積と略等しくして、大
きくなっていた。
【0007】そのため、このような側突用エアバッグ装
置のエアバッグ1を、背もたれ部の上端付近に配設しよ
うとする場合には、困難となる場合が多かった。すなわ
ち、シートの背もたれ部は、上部に向うにしたがって、
車両の前後方向で厚さが薄くなり、かつ、左右方向の幅
寸法も小さくなることから、折り畳んだエアバッグ1を
収納するスペースが確保できなくなってしまうためであ
る。
【0008】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、円滑なエアバッグの膨張を妨げることなく、シート
の背もたれ部における上端付近に、折り畳まれたエアバ
ッグを配置させることができる側突用エアバッグ装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1番目の
側突用エアバッグ装置は、シートの背もたれ部における
上部側に、折り畳まれたエアバッグが、配設され、該エ
アバッグが、後縁側における上下方向の複数箇所をシー
トフレームに取付固定させて、膨張用ガスの上流側部位
とした下部室と、該下部室における前部側の上方に配置
される上部室と、を備えて、膨張時に前方側へ突出する
とともに上方へ展開するように、折り畳まれて収納され
ている側突用エアバッグ装置であって、前記エアバッグ
が、後縁側の下部室の上部側を中心とした放射状に折目
を設けて、前記上部室と前記下部室とを、前記下部室の
後縁側に、扇状に、折り畳んで収納されていることを特
徴とする。
【0010】本発明に係る第2番目の側突用エアバッグ
装置では、シートの背もたれ部における上部側に、折り
畳まれたエアバッグが、配設され、該エアバッグが、後
縁側における上下方向の複数箇所をシートフレームに取
付固定させて、膨張用ガスの上流側部位とした下部室
と、該下部室の上方に配置される上部室と、を備えて、
膨張時に前方側へ突出するとともに上方へ展開するよう
に、折り畳まれて収納されている側突用エアバッグ装置
であって、前記エアバッグの下部室が、上部側の本体部
と、該本体部の後縁側における下部で下方へ延びるよう
に形成されて、膨張用ガス吐出用の棒状インフレーター
に外装される筒状部と、を備え、前記下部室が、前記筒
状部から前記本体部の後縁側にかけて、リテーナを挿入
され、該リテーナが、前記筒状部とともに前記シートフ
レームに取付固定させる取付固定部と、該取付固定部か
ら上方へ延びる板状として、前記本体部の後縁側を前記
シートフレームに取付固定するための、前記シートフレ
ームにナット止めされるボルトを備えた取付板部と、を
備えて構成されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る第1番目の側突用エアバッ
グ装置では、エアバッグが、後縁側の下部室の上部側を
中心として下方へ扇状に折り畳まれており、折り畳み完
了状態の上部側は、扇状の中心となって、折り幅が小さ
いことから、嵩張り難い。
【0012】さらに、エアバッグの上部室が、下部室に
おける前部側の上方に配置される形状であるため、上部
室の折り畳み状態は、扇状の折り中心より下方に配置さ
れる状態となって、扇状の中心、すなわち、折り畳み完
了状態の上縁側に、上部室が配置されず、折り畳み完了
状態の上部側を嵩張らせない。
【0013】そして、エアバッグの膨張時には、単に、
扇が開くように膨張するだけであり、支障なく、円滑に
膨張することとなる。
【0014】したがって、本発明に係る第1番目の側突
用エアバッグ装置では、折り畳み完了状態の上縁側が嵩
張り難く、円滑なエアバッグの膨張を妨げることなく、
前後方向の厚さや左右方向の幅寸法が小さくなるような
シート背もたれ部の上端付近に、エアバッグを配設させ
ることができる。
【0015】本発明に係る第2番目の側突用エアバッグ
装置では、エアバッグが、膨張時に前方側へ突出すると
ともに上方へ展開するように、従来と同様に、下部室本
体部の後縁側に、折り畳まれていても、下部室本体部の
後縁側の上部には、従来のように、インフレーターが配
設されておらず、リテーナの板状の取付板部が配設され
ているだけであり、嵩張らない。
【0016】そして、リテーナの板状の取付板部には、
本体部の後縁側をシートフレームに取付固定するため
の、シートフレームにナット止めされるボルトが形成さ
れており、このボルトを利用して、エアバッグ下部室の
本体部が安定して保持され、また、エアバッグの筒状部
は、シートフレームに固定されるリテーナの取付固定部
を利用して、シートフレームに取付固定されることか
ら、エアバッグは、後縁側における上下方向の複数箇所
をシートフレームに安定して取付固定されることとなっ
て、膨張時にも支障が生じない。
【0017】したがって、本発明の第2番目の側突用エ
アバッグ装置でも、円滑なエアバッグの膨張を妨げるこ
となく、シートの背もたれ部における上端付近に、折り
畳まれたエアバッグを配置させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】第1実施形態の側突用エアバッグ装置M1
は、図1・2に示すように、車両用シート11の背もた
れ部12における車外側部位の上部に配置されている。
【0020】背もたれ部12には、略上下方向に配置さ
れるシートフレーム13が配設され、側突用エアバッグ
装置M1は、取付ブラケット23のボルト23bをナッ
ト18止めされて、フレーム13に固定されている。な
お、14はクッション、15・16は装飾布等からなる
表皮であり、さらに、17は、背もたれ部12の車外側
部位に取り付けられて、エアバッグ25の膨張時に開く
カバーである。
【0021】側突用エアバッグ装置M1は、エアバッグ
25の他、折り畳まれたエアバッグ25を覆うケース2
1と、エアバッグ25に膨張用ガスを供給するインフレ
ーター22と、取付ブラケット23と、を備えて構成さ
れている。ケース21は、エアバッグ25の膨張時に開
く扉部21aを備えて構成されている。インフレーター
22は、エアバッグ25の内部に配置される丸棒状のシ
リンダタイプとしており、所定位置に、膨張用ガスを吐
出するガス吐出口22aが開口されている。取付ブラケ
ット23は、インフレーター22を保持する筒部23a
と、筒部23aから延びるボルト23bと、を備えて構
成されている。
【0022】側突用エアバッグ25は、図1〜3に示す
ように、膨張用ガスの上流側部位とした下部室27と、
下部室27における前部側の上方に配置される上部室2
6と、を備えた袋状として構成されている。エアバッグ
25のシートフレーム13への取付固定は、下部室27
の後縁27a側における上下の2箇所が、各取付ブラケ
ット23のボルト23aを利用して、取付固定されてい
る。
【0023】なお、エアバッグ25は、図3の実線で示
す外形形状の2枚の布材の周縁相互を縫合して、製造さ
れている。そして、エアバッグ25の製造は、2枚の布
材における外表面側となる側を対向させた状態で重ね、
一部を残した状態で、外周縁相互を縫合し、縫い代が外
表面側に露出しないように、縫合していない部位を利用
して、裏返す。ついで、外周縁の未縫合部位から取付ブ
ラケット23・23を取り付けたインフレーター22
を、エアバッグ25内に挿入して、ボルト23b・23
bやインフレーター22から延びるリード線をエアバッ
グ25の布材に設けられた所定の孔から突出させ、外周
縁の未縫合部位を縫合すれば、製造することができる。
【0024】そして、このように製造された第1実施形
態のエアバッグ25は、図3のAに示すように、後縁側
の下部室27の上部側を中心Cとした放射状に、順次、
山折りの折目28と谷折りの折目29とを設けて、図3
のBに示すように、上部室27と下部室26とを、下部
室27の後縁27a側に、扇状に、折り畳まれている。
【0025】さらに、エアバッグ25を折り畳んだ後に
は、ボルト23b・23bを突出させるように、ケース
21内に収納し、ボルト23b・23bをシートフレー
ム13にナット18止めすれば、シート11の背もたれ
部12にエアバッグ装置M1を取り付けることができ
る。なお、シート11は、エアバッグ装置M1を取り付
けた後、表皮15・16やカバー17等を取り付けて組
み立てが完了され、車両に装着されることとなる。ま
た、シート11を車両に装着する際には、インフレータ
ー22から延びるリード線を、車両の所定のエアバッグ
作動回路に結線させることとなる。
【0026】エアバッグ装置M1が車両に装着された
後、所定の信号がインフレーター22に入力されれば、
インフレーター22のガス吐出口22aから膨張用ガス
が吐出され、エアバッグ25は、扇が開くように膨張
(展開)しつつ、扉部21aとカバー17とを押して開
かせ、図1・2の2点鎖線で示すように、大きく膨張す
ることとなる。
【0027】そして、第1実施形態の側突用エアバッグ
装置M1では、エアバッグ25が、後縁側の下部室27
の上部側を中心Cとして下方へ扇状に折り畳まれてお
り、折り畳み完了状態の上縁25a側は、扇状の中心C
となって、折り幅が小さいことから、嵩張り難い。
【0028】また、エアバッグ25の上部室26が、下
部室27における前部側の上方に配置される形状である
ため、上部室26の折り畳み状態は、扇状の中心Cから
上部室26の後縁側下部26aまでのずれh分(図3の
A参照)が生じて、扇状の折り中心Cより下方に配置さ
れる状態となって、扇状の折り中心C、すなわち、折り
畳み完了状態の上縁25a側に、上部室26が配置され
ず、折り畳み完了状態の上部側を嵩張らせない。
【0029】そして勿論、エアバッグ25の膨張時に
は、単に、扇が開くように膨張するだけであり、支障な
く、円滑に膨張することとなる。
【0030】したがって、第1実施形態の側突用エアバ
ッグ装置M1では、折り畳み完了状態のエアバッグ25
の上縁25a側が嵩張り難く、円滑なエアバッグ25の
膨張(展開)を妨げることなく、前後方向の厚さや左右
方向の幅寸法が小さくなるようなシート背もたれ部2の
上端付近に、エアバッグ25を容易に配設させることが
できる。
【0031】つぎに、図4・5に示す第2実施形態の側
突用エアバッグ装置M2について説明すると、この側突
用エアバッグ装置M2も、第1実施形態と同様に、車両
用シート31の背もたれ部32における車外側部位の上
部に配置されている。
【0032】背もたれ部32には、略上下方向に配置さ
れるシートフレーム33が配設され、側突用エアバッグ
装置M2は、取付ブラケット43とリテーナ44とを利
用して、フレーム33に固定されている。なお、34は
クッション、35・36は装飾布等からなる表皮であ
り、さらに、37は、背もたれ部32の車外側部位に取
り付けられて、エアバッグ45の膨張時に開くカバーで
ある。
【0033】第2実施形態の側突用エアバッグ装置M2
は、エアバッグ45の他、折り畳まれたエアバッグ45
等を覆うケース41と、エアバッグ45に膨張用ガスを
供給する丸棒状のインフレーター42と、取付ブラケッ
ト43と、リテーナ44と、を備えて構成されている。
【0034】エアバッグ45は、図4・5・8・9のA
に示すように、膨張用ガスの上流側部位とした下部室4
7と、下部室47の上方に配置される上部室46との2
室を備えた略長方形板状の袋状に形成されている。さら
に、下部室47は、上部側の本体部48と、本体部48
の後縁48a側における下部で下方へ延びるように形成
されて、丸棒状インフレーター42に外装される円筒状
の筒状部49と、を備えて構成されている。また、下部
室本体部48の後縁48a側には、1つの取付孔48b
が設けられている。
【0035】ケース41は、図5に示すように、エアバ
ッグ45の膨張時に開く扉部41aを備えて構成され
て、エアバッグ45やインフレーター42等を覆ってい
る。
【0036】インフレーター42は、図8に示すよう
に、エアバッグ45の筒状部49の内部に配置される丸
棒状のシリンダタイプとしており、円柱状の本体部42
aと、本体部42aの上部に配置される円柱状の小径部
42bと、本体部42aの下端に設けられるフランジ部
42dと、を備えて構成されている。小径部42bの周
面には、膨張用ガスを吐出するガス吐出口42cが開口
されている。
【0037】リテーナ44は、板金製として、図7・8
に示すように、下部側の円筒状の取付固定部44aと、
取付固定部44aの上端から上方へ延びる板状の取付板
部44bと、を備えて構成されている。取付固定部44
aは、インフレーター42の本体部42aにかしめ・溶
接等を利用して固定され、その取付固定部44aの長さ
は、インフレーター小径部42bのガス吐出口42cを
覆える長さとしている。すなわち、取付固定部44aの
上部側は、インフレーター42のガス吐出口42cを覆
って、ガス吐出口42cから吐出される膨張用ガスを上
方へ導くディフューザーの役目を果たすこととなる。ま
た、取付固定部44aの外径は、エアバッグ筒状部49
を外装可能な寸法としている。そして、取付板部44b
を含めたリテーナ44の長さは、エアバッグ下部室47
における後縁47a側の本体部48と筒状部49とを加
えた長さと略等しく構成されている。また、取付板部4
4bには、エアバッグ下部室46の取付孔48bを貫通
して、エアバッグ45等をフレーム33にナット38止
めするためのボルト44cが形成されている。
【0038】取付ブラケット43は、図4・6・8に示
すように、板金から形成され、リテーナ44の取付固定
部44aに外装されたエアバッグ45の筒状部49を覆
い可能な半割円筒状の本体部43aと、本体部43aの
端部から半径方向に突出して、2つの取付孔43cを貫
通させた取付片部43bと、本体部43aの上下に配置
されるクランプ部43dと、を備えて構成されている。
各クランプ部43dは、リテーナ44の取付固定部44
aに外装されたエアバッグ45の筒状部49を、リテー
ナ44の取付固定部44aに圧接させるベルト部43e
と、ベルト部43eの圧接力を確保する連結部43と、
を備えて構成されている。
【0039】取付ブラケット43の使用態様は、インフ
レーター本体部42aに固定させたリテーナ44に、取
付孔48bからボルト44cを突出させるように、エア
バッグ45の筒状部49を外装し、さらに、筒状部49
の周囲に、取付ブラケット43を外装させる。そして、
各ベルト部43eを縮径させるように、各クランプ部4
3dの連結部43fを摘むように塑性変形させれば、図
8に示すように、エアバッグ45の筒状部49が、リテ
ーナ44の取付固定部44aに圧接されて、リテーナ4
4に固定されることとなる。
【0040】そして、このようにリテーナ44の取付固
定部44aに筒状部49を固定した後に、エアバッグ4
5を折り畳む。
【0041】このエアバッグ45の折り畳みは、図9の
Aに示す状態から、まず、Bに示すように、上部室47
を下部室47の本体部48の内側に折り込み、ついで、
Cに示すように、前方側から後方側に、山折り・谷折り
の折目50・51を繰り返して付けて蛇腹状に折り畳め
ば、折り畳みが完了することとなる。
【0042】そして、エアバッグ45を折り畳んだ後に
は、ボルト44cを突出させるように、エアバッグ45
・取付ブラケット43・リテーナ44をケース41内に
収納し、ボルト44cをシートフレーム33にナット3
8止めするとともに、取付片部43bの取付孔43cを
貫通させてボルト39(図4参照)をシートフレーム3
3に螺着させれば、シート31の背もたれ部32にエア
バッグ装置M2を取り付けることができる。なお、シー
ト31は、エアバッグ装置M2を取り付けた後、表皮1
5・16やカバー17等を取り付けて組み立てが完了さ
れ、車両に装着されることとなる。また、シート31を
車両に装着する際には、インフレーター42から延びる
リード線を、車両の所定のエアバッグ作動回路に結線さ
せることとなる。
【0043】エアバッグ装置M2が車両に装着された
後、所定の信号がインフレーター42に入力されれば、
インフレーター42のガス吐出口42cから膨張用ガス
が吐出され、エアバッグ45は、前方側へ突出するとと
もに上方へ展開して、扉部41aとカバー37とを押し
て開かせ、図4・5の2点鎖線で示すように、大きく膨
張することとなる。
【0044】この第2実施形態のエアバッグ装置M2で
は、エアバッグ45が、膨張時に前方側へ突出するとと
もに上方へ展開するように、従来と同様に、下部室本体
部48の後縁48a側に、折り畳まれていても、下部室
本体部48の後縁48a側には、従来のように、インフ
レーター42が配設されておらず、リテーナ44の板状
の取付板部44bが配設されているだけであり、嵩張ら
ない。
【0045】そして、リテーナ44の板状の取付板部4
4bには、本体部48の後縁48a側をシートフレーム
33に取付固定するための、シートフレーム33にナッ
ト38止めされるボルト44cが形成されており、この
ボルト44cを利用して、エアバッグ本体部48が安定
して保持され、また、エアバッグ45の筒状部49は、
取付ブラケット43のボルト39止めによりシートフレ
ーム33に固定されるリテーナ44の取付固定部44a
を利用して、シートフレーム33に取付固定されること
から、エアバッグ45は、後縁47a側における上下方
向の2箇所をシートフレーム33に安定して取付固定さ
れることとなって、膨張時にも支障が生じない。
【0046】したがって、第2実施形態のエアバッグ装
置M2でも、円滑なエアバッグ45の膨張(展開)を妨
げることなく、シート31の背もたれ部32における上
端付近に、折り畳まれたエアバッグ45を容易に配置さ
せることができる。
【0047】また、第2実施形態では、リテーナ44の
取付板部44bが、取付固定部44aの円筒形状を延長
させた半割り円筒形状に形成されて、曲げ剛性を大きく
しているため、ボルト44cの取付強度を高くし、エア
バッグ45の下部室47を一層強固に支持できることと
なる。
【0048】さらに、リテーナ44の取付板部44b
が、取付固定部44aの円筒形状を延長させた半割り円
筒形状に形成されているため、エアバッグ45の膨張
時、下部室47の後縁側を弧面で支持できて、エアバッ
グ45への傷付けを防止することができる。
【0049】なお、第2実施形態において、折り畳まれ
たエアバッグ45を、背もたれ部32のさらに上部に収
納させる場合には、図9のDに示すように、折り畳んだ
エアバッグ45の上部側をさらに下方へ折り返すように
折り畳んでも良い。
【0050】また、第2実施形態では、エアバッグ45
を従来と同様に折り畳んだが、第1実施形態のエアバッ
グ25のように、後縁47a側の下部室47の上部側を
中心とした扇状に折り畳んでも良く、さらに、図9のC
の工程を、蛇腹折りとせずに、前方側から後方側にロー
ル巻きするように折り畳んでも良い。
【0051】さらに、第2実施形態では、リテーナ44
の取付板部44bだけ、エアバッグ下部室47の本体部
48に挿入されているが、エアバッグ45の折りスペー
スが確保されれば、エアバッグ下部室47の本体部48
に、リテーナ44の取付固定部44aにおけるディフュ
ーザー部位等の上部を挿入させるように構成しても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のエアバッグ装置の使用
態様を示すシートの側面図である。
【図2】図1のII−II部位の概略断面図である。
【図3】同実施形態のエアバッグの折り畳み工程を説明
する図である。
【図4】本発明の第2実施形態のエアバッグ装置の使用
態様を示すシートの側面図である。
【図5】図4のV−V部位の概略断面図である。
【図6】同実施形態で使用する取付ブラケットの斜視図
である。
【図7】同実施形態で使用する取付ブラケットの斜視図
である。
【図8】同実施形態とリテーナとを組み付けた状態を示
す斜視図である。
【図9】同実施形態のエアバッグの折り畳み工程を説明
する図である。
【図10】従来のエアバッグ装置におけるエアバッグの
折り畳み工程を説明する図である。
【符号の説明】
1・25・45…エアバッグ、 2・26・46…上部室、 3・27・47…下部室、 3a・27a・47a…後縁、 11・31…シート、 12・32…背もたれ部、 42…棒状インフレーター、 44…リテーナ、 44a…取付固定部、 44b…取付板部、 44c…ボルト、 48…本体部、 48a…後縁、 49…筒状部、 M1・M2…側突用エアバッグ装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの背もたれ部における上部側に、
    折り畳まれたエアバッグが、配設され、 該エアバッグが、後縁側における上下方向の複数箇所を
    シートフレームに取付固定させて、膨張用ガスの上流側
    部位とした下部室と、該下部室における前部側の上方に
    配置される上部室と、を備えて、膨張時に前方側へ突出
    するとともに上方へ展開するように、折り畳まれて収納
    されている側突用エアバッグ装置であって、 前記エアバッグが、後縁側の下部室の上部側を中心とし
    た放射状に折目を設けて、前記上部室と前記下部室と
    を、前記下部室の後縁側に、扇状に、折り畳んで収納さ
    れていることを特徴とする側突用エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 シートの背もたれ部における上部側に、
    折り畳まれたエアバッグが、配設され、 該エアバッグが、後縁側における上下方向の複数箇所を
    シートフレームに取付固定させて、膨張用ガスの上流側
    部位とした下部室と、該下部室の上方に配置される上部
    室と、を備えて、膨張時に前方側へ突出するとともに上
    方へ展開するように、折り畳まれて収納されている側突
    用エアバッグ装置であって、 前記エアバッグの下部室が、上部側の本体部と、該本体
    部の後縁側における下部で下方へ延びるように形成され
    て、膨張用ガス吐出用の棒状インフレーターに外装され
    る筒状部と、を備え、 前記下部室が、前記筒状部から前記本体部の後縁側にか
    けて、リテーナを挿入され、 該リテーナが、前記筒状部とともに前記シートフレーム
    に取付固定させる取付固定部と、該取付固定部から上方
    へ延びる板状として、前記本体部の後縁側を前記シート
    フレームに取付固定するための、前記シートフレームに
    ナット止めされるボルトを備えた取付板部と、を備えて
    構成されていることを特徴とする側突用エアバッグ装
    置。
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