JPH09207700A - 側突用エアバッグ - Google Patents
側突用エアバッグInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 膨張形状を規制するテザーを配置させていて
も、容易にカクタス折りすることができる側突用エアバ
ッグを提供すること。 【解決手段】 相互に対向する略長方形状の２面の周壁
部２７・２８が、帯状のテザー２９・３０で連結されて
膨張時の離隔距離を規制されている。膨張時の形状は、
膨張用のガスを供給するインフレーター１１側の縁とな
る後縁２３と、後縁２３の両端から相互に略平行に延び
る２つの側縁２５・２６と、２つの側縁２５・２６の端
部を相互に連結して後縁２３と対向する前縁２４と、の
４つの縁を有した略長方形板状の袋形状とする。折り畳
み状態は、前縁２４側が、後縁２３側の内側に入れ込ま
れるようにカクタス折りされて、後縁２３側に接近して
いる。テザー２９・３０は、幅方向Ｘを、前縁２４側の
入れ込まれる折目Ｃ１・Ｃ３と平行に配置させて、周壁
部２７・２８相互に連結されている。
も、容易にカクタス折りすることができる側突用エアバ
ッグを提供すること。 【解決手段】 相互に対向する略長方形状の２面の周壁
部２７・２８が、帯状のテザー２９・３０で連結されて
膨張時の離隔距離を規制されている。膨張時の形状は、
膨張用のガスを供給するインフレーター１１側の縁とな
る後縁２３と、後縁２３の両端から相互に略平行に延び
る２つの側縁２５・２６と、２つの側縁２５・２６の端
部を相互に連結して後縁２３と対向する前縁２４と、の
４つの縁を有した略長方形板状の袋形状とする。折り畳
み状態は、前縁２４側が、後縁２３側の内側に入れ込ま
れるようにカクタス折りされて、後縁２３側に接近して
いる。テザー２９・３０は、幅方向Ｘを、前縁２４側の
入れ込まれる折目Ｃ１・Ｃ３と平行に配置させて、周壁
部２７・２８相互に連結されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インフレーター側
の後縁側の内側に前縁側が入れ込まれるようにカクタス
折りされた側突用エアバッグに関する。
の後縁側の内側に前縁側が入れ込まれるようにカクタス
折りされた側突用エアバッグに関する。
【０００２】
【従来の技術とその課題】従来、側突用エアバッグは、
膨張時に車両のドア等の車内壁と乗員との狭い隙間に配
置されるように、膨張時の形状を、略長方形状の２枚の
布材の周縁相互を縫合して薄くした略長方形板状として
いた。
膨張時に車両のドア等の車内壁と乗員との狭い隙間に配
置されるように、膨張時の形状を、略長方形状の２枚の
布材の周縁相互を縫合して薄くした略長方形板状として
いた。
【０００３】そして、側突用エアバッグは、後縁側がエ
アバッグ装置のインフレーターと接続されるとともに、
インフレーターから離れた前縁側が折り畳まれて、シー
ト等に収納されていた。
アバッグ装置のインフレーターと接続されるとともに、
インフレーターから離れた前縁側が折り畳まれて、シー
ト等に収納されていた。
【０００４】その折り畳み方は、膨張完了までの時間を
短縮でき、かつ、膨張中の先端側の厚さを薄くできるよ
うに、カクタス折りで折り畳まれていた（特開平５−１
３９２３８号公報の図１１〜１５参照）。
短縮でき、かつ、膨張中の先端側の厚さを薄くできるよ
うに、カクタス折りで折り畳まれていた（特開平５−１
３９２３８号公報の図１１〜１５参照）。
【０００５】しかし、このカクタス折りは、インフレー
ターから離れた前縁側をインフレーターの配置される後
縁側の内側に落し込むように入れ込んで、順次、それを
繰り返して、縮めるように折り畳むものであった。
ターから離れた前縁側をインフレーターの配置される後
縁側の内側に落し込むように入れ込んで、順次、それを
繰り返して、縮めるように折り畳むものであった。
【０００６】そのため、膨張時の形状を球状でなく略長
方形板状に規制できるように、テザーをエアバッグ内に
配置させようとすると、そのテザーがカクタス折り時の
折目と干渉し、容易に折れなくなる場合を生じさせてお
り、カクタス折りする場合には、テザーを配置させるこ
とができなかった（特開平５−１３９２３８号公報の図
９参照）。
方形板状に規制できるように、テザーをエアバッグ内に
配置させようとすると、そのテザーがカクタス折り時の
折目と干渉し、容易に折れなくなる場合を生じさせてお
り、カクタス折りする場合には、テザーを配置させるこ
とができなかった（特開平５−１３９２３８号公報の図
９参照）。
【０００７】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、膨張形状を規制するテザーを配置させていても、容
易にカクタス折りすることができる側突用エアバッグを
提供することを目的とする。
り、膨張形状を規制するテザーを配置させていても、容
易にカクタス折りすることができる側突用エアバッグを
提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る側突用エア
バッグは、膨張時の形状を、膨張用のガスを供給するイ
ンフレーター側の縁となる後縁と、該後縁の両端から相
互に略平行に延びる２つの側縁と、該２つの側縁の端部
を相互に連結して前記後縁と対向する前縁と、の４つの
縁を有した略長方形板状の袋形状とするとともに、相互
に対向する略長方形状の２面の周壁部が、帯状のテザー
で連結されて膨張時の離隔距離を規制され、前記前縁側
が、前記後縁側の内側に入れ込まれるようにカクタス折
りされて、前記後縁側に接近するように折り畳まれた側
突用エアバッグであって、前記テザーが、幅方向を、前
記前縁側の入れ込まれる折目と平行に配置させて、前記
周壁部相互に連結されていることを特徴とする。
バッグは、膨張時の形状を、膨張用のガスを供給するイ
ンフレーター側の縁となる後縁と、該後縁の両端から相
互に略平行に延びる２つの側縁と、該２つの側縁の端部
を相互に連結して前記後縁と対向する前縁と、の４つの
縁を有した略長方形板状の袋形状とするとともに、相互
に対向する略長方形状の２面の周壁部が、帯状のテザー
で連結されて膨張時の離隔距離を規制され、前記前縁側
が、前記後縁側の内側に入れ込まれるようにカクタス折
りされて、前記後縁側に接近するように折り畳まれた側
突用エアバッグであって、前記テザーが、幅方向を、前
記前縁側の入れ込まれる折目と平行に配置させて、前記
周壁部相互に連結されていることを特徴とする。
【０００９】前記テザーは、前記前縁側の入れ込まれる
折目に当接させて、伸長状態とすることが望ましい。
折目に当接させて、伸長状態とすることが望ましい。
【００１０】
【発明の効果】本発明に係る側突用エアバッグでは、帯
状のテザーが、その幅方向を、前縁側の入れ込まれる折
目と平行に配置させて、周壁部相互に連結されている。
状のテザーが、その幅方向を、前縁側の入れ込まれる折
目と平行に配置させて、周壁部相互に連結されている。
【００１１】すなわち、テザーは、その幅方向を前縁側
の入れ込まれる折目と平行としており、両周壁部への連
結がその幅方向と直交する方向で連結されることとなっ
て、エアバッグの折り畳み時には、両周壁部が接近する
ことから、その幅方向と直交する方向でたるむ。そのた
め、入れ込まれる折目がエアバッグの後縁側に移動して
テザーと干渉しようとしても、その折目の移動がテザー
の幅方向と直交する方向への移動となることから、テザ
ーのたるみで、テザーと折目とが干渉しないようにする
ことができ、支障無くカクタス折りすることができる。
の入れ込まれる折目と平行としており、両周壁部への連
結がその幅方向と直交する方向で連結されることとなっ
て、エアバッグの折り畳み時には、両周壁部が接近する
ことから、その幅方向と直交する方向でたるむ。そのた
め、入れ込まれる折目がエアバッグの後縁側に移動して
テザーと干渉しようとしても、その折目の移動がテザー
の幅方向と直交する方向への移動となることから、テザ
ーのたるみで、テザーと折目とが干渉しないようにする
ことができ、支障無くカクタス折りすることができる。
【００１２】したがって、本発明に係る側突用エアバッ
グでは、膨張形状を規制するテザーを配置させていて
も、容易にカクタス折りすることができる。
グでは、膨張形状を規制するテザーを配置させていて
も、容易にカクタス折りすることができる。
【００１３】そして、入れ込まれる折目に当接させて、
テザーを伸長状態とすれば、テザーが不必要に折り重な
ることを防止できて、折り畳み形状を安定させることが
できる。
テザーを伸長状態とすれば、テザーが不必要に折り重な
ることを防止できて、折り畳み形状を安定させることが
できる。
【００１４】また、入れ込まれる折目をテザーに当接さ
せることにより、カクタス折りの外側の折目の位置決め
が容易にできることとなって、テザーを利用して、折り
畳み作業を素早く行なうことも可能となる。
せることにより、カクタス折りの外側の折目の位置決め
が容易にできることとなって、テザーを利用して、折り
畳み作業を素早く行なうことも可能となる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００１６】実施形態のエアバッグ２０は、図１・２・
３に示すように、側突用のエアバッグ装置１０に使用さ
れるものであり、エアバッグ装置１０は、車両の座部２
とシートバック３とを備えたシート１において、車両の
ドア側となるシートバック３の左側面に配置されてい
る。
３に示すように、側突用のエアバッグ装置１０に使用さ
れるものであり、エアバッグ装置１０は、車両の座部２
とシートバック３とを備えたシート１において、車両の
ドア側となるシートバック３の左側面に配置されてい
る。
【００１７】シートバック３の左側面には、ウレタン材
等からなる本体４に、上下方向に延びる収納凹部４ａが
形成され、収納凹部４ａの車両の後方側の面には、上側
を後方へ倒すように略上下方向に延びるフレーム５が配
設されている。フレーム５の所定の２箇所には、取付孔
５ａが形成されている。また、シートバック３の外表面
側には、装飾布等からなる表皮６が配設されている。こ
の表皮６には、収納凹部４ａの前面側となる部位に、後
述するエアバッグ２０の膨張時に破断し易いように、予
め、切断された表皮６の端部相互を縫合糸７で縫合して
なる縫目６ａが形成されている。
等からなる本体４に、上下方向に延びる収納凹部４ａが
形成され、収納凹部４ａの車両の後方側の面には、上側
を後方へ倒すように略上下方向に延びるフレーム５が配
設されている。フレーム５の所定の２箇所には、取付孔
５ａが形成されている。また、シートバック３の外表面
側には、装飾布等からなる表皮６が配設されている。こ
の表皮６には、収納凹部４ａの前面側となる部位に、後
述するエアバッグ２０の膨張時に破断し易いように、予
め、切断された表皮６の端部相互を縫合糸７で縫合して
なる縫目６ａが形成されている。
【００１８】エアバッグ装置１０は、インフレーター１
１、カクタス折りで折り畳まれたエアバッグ２０、及
び、カバー１９、を備えて構成されている。
１、カクタス折りで折り畳まれたエアバッグ２０、及
び、カバー１９、を備えて構成されている。
【００１９】インフレーター１１は、周面に複数のガス
吐出口１１ａを備えた略円柱状として、エアバッグ２０
内の後縁２３側に配置されている。インフレーター１１
の下端には、ガス発生用の信号を入力されるリード線１
２が結線され、リード線１２は、エアバッグ２０のベン
トホール３２を挿通して、エアバッグ作動回路に導通す
る図示しないコネクタに接続されている。
吐出口１１ａを備えた略円柱状として、エアバッグ２０
内の後縁２３側に配置されている。インフレーター１１
の下端には、ガス発生用の信号を入力されるリード線１
２が結線され、リード線１２は、エアバッグ２０のベン
トホール３２を挿通して、エアバッグ作動回路に導通す
る図示しないコネクタに接続されている。
【００２０】インフレーター１１には、上下に、２つの
取付ブラケット１３が取付固定されており、各取付ブラ
ケット１３は、板金製の円筒状として、ボルト１５を半
径方向に突出させるように溶接させたスリーブ１４と、
スリーブ１４の内周面に固着されたクッション材１６
と、を備えて構成されている。これらの取付ブラケット
１３のインフレーター１１への取付固定は、スリーブ１
４の内径がインフレーター１１の外径より大きく形成さ
れており、クッション材１６を介在させてスリーブ１４
をインフレーター１１に外装し、スリーブ１４を部分的
に縮径させるようにかしめて、行なっている。
取付ブラケット１３が取付固定されており、各取付ブラ
ケット１３は、板金製の円筒状として、ボルト１５を半
径方向に突出させるように溶接させたスリーブ１４と、
スリーブ１４の内周面に固着されたクッション材１６
と、を備えて構成されている。これらの取付ブラケット
１３のインフレーター１１への取付固定は、スリーブ１
４の内径がインフレーター１１の外径より大きく形成さ
れており、クッション材１６を介在させてスリーブ１４
をインフレーター１１に外装し、スリーブ１４を部分的
に縮径させるようにかしめて、行なっている。
【００２１】インフレーター１１に取付固定された各取
付ブラケット１３のボルト１５は、エアバッグ２０の取
付孔３１（図３・４参照）を挿通し、スプリングナット
１７とカバー１９のブラケット１９ｂとを経て、フレー
ム５の取付孔５ａを挿通し、ナット８止めされている。
そして、このナット８止めにより、エアバッグ装置１０
がシートバック３に取付固定されることとなる。
付ブラケット１３のボルト１５は、エアバッグ２０の取
付孔３１（図３・４参照）を挿通し、スプリングナット
１７とカバー１９のブラケット１９ｂとを経て、フレー
ム５の取付孔５ａを挿通し、ナット８止めされている。
そして、このナット８止めにより、エアバッグ装置１０
がシートバック３に取付固定されることとなる。
【００２２】カバー１９は、合成樹脂製として、シート
バック本体４の側面を覆う長方形の板状の本体１９ａ
と、本体１９ａの端部から直交方向に屈曲するブラケッ
ト１９ｂと、を備え、ブラケット１９ｂには、各ボルト
１５をそれぞれ挿通させるための２つの取付孔１９ｃが
形成されている。
バック本体４の側面を覆う長方形の板状の本体１９ａ
と、本体１９ａの端部から直交方向に屈曲するブラケッ
ト１９ｂと、を備え、ブラケット１９ｂには、各ボルト
１５をそれぞれ挿通させるための２つの取付孔１９ｃが
形成されている。
【００２３】エアバッグ２０は、膨張時の形状を、図１
・２の二点鎖線・図５のＡに示すように、インフレータ
ー１１側の縁となる後縁２３と、後縁２３の両端から相
互に平行に延びる２つの側縁２５・２６と、２つの側縁
２５・２６の端部を相互に連結して後縁２３と対向する
前縁２４と、の４つの縁を有した略長方形板状として、
長方形形状の周壁部２７・２８の周縁を相互に連結した
ような袋形状としている。そして、後縁２３側には、図
４に示すように、２つの取付孔３１とスリット状のベン
トホール３２とが形成されている。また、エアバッグ２
０の内部には、膨張形状を球状でなく略長方形板状に規
制できるように、周壁部２７・２８相互を連結するテザ
ー２９・３０が配設されている。テザー２９・３０は、
後述するエアバッグ２０の基布２１と同様に、ポリアミ
ドやポリエステル等の織布から、帯状に形成され、前縁
２４側のものが、第１テザー２９として、側縁２５・２
６側に離れて２枚配置され、第１テザー２９の後方側の
ものが、第２テザー３０として、中央付近に１枚配置さ
れている。
・２の二点鎖線・図５のＡに示すように、インフレータ
ー１１側の縁となる後縁２３と、後縁２３の両端から相
互に平行に延びる２つの側縁２５・２６と、２つの側縁
２５・２６の端部を相互に連結して後縁２３と対向する
前縁２４と、の４つの縁を有した略長方形板状として、
長方形形状の周壁部２７・２８の周縁を相互に連結した
ような袋形状としている。そして、後縁２３側には、図
４に示すように、２つの取付孔３１とスリット状のベン
トホール３２とが形成されている。また、エアバッグ２
０の内部には、膨張形状を球状でなく略長方形板状に規
制できるように、周壁部２７・２８相互を連結するテザ
ー２９・３０が配設されている。テザー２９・３０は、
後述するエアバッグ２０の基布２１と同様に、ポリアミ
ドやポリエステル等の織布から、帯状に形成され、前縁
２４側のものが、第１テザー２９として、側縁２５・２
６側に離れて２枚配置され、第１テザー２９の後方側の
ものが、第２テザー３０として、中央付近に１枚配置さ
れている。
【００２４】そして、これらのテザー２９・３０は、図
４・５に示すように、その幅方向Ｘを、それぞれ、後述
するカクタス折りの入れ込まれる折目Ｃ１・Ｃ３と平行
になるようにして、それぞれの両端２９ａ・３０ａを周
壁部２７・２８の内周面に縫着されている。さらに、２
つの第１テザー２９・２９は、第１回目のカクタス折り
の入れ込まれる折目Ｃ１と平行となるように配置されて
いる。
４・５に示すように、その幅方向Ｘを、それぞれ、後述
するカクタス折りの入れ込まれる折目Ｃ１・Ｃ３と平行
になるようにして、それぞれの両端２９ａ・３０ａを周
壁部２７・２８の内周面に縫着されている。さらに、２
つの第１テザー２９・２９は、第１回目のカクタス折り
の入れ込まれる折目Ｃ１と平行となるように配置されて
いる。
【００２５】このエアバッグ２０の製造について説明す
ると、まず、図４の下段に示すように、ポリアミドやポ
リエステル等の織布からなる基布２１を所定形状に裁断
するとともに、中央に取付孔３１・３１を穿設する。ま
た、縫合糸２２を利用してテザー２９・３０の一端２９
ａ・３０ａを周壁部２７・２８を構成する一方に縫合す
る。
ると、まず、図４の下段に示すように、ポリアミドやポ
リエステル等の織布からなる基布２１を所定形状に裁断
するとともに、中央に取付孔３１・３１を穿設する。ま
た、縫合糸２２を利用してテザー２９・３０の一端２９
ａ・３０ａを周壁部２７・２８を構成する一方に縫合す
る。
【００２６】ついで、図４の中段に示すように基布２１
を中央で二つ折りし、周縁相互を縫合糸２２で縫合し、
折目の一部をカットして、ベントホール３２を形成す
る。
を中央で二つ折りし、周縁相互を縫合糸２２で縫合し、
折目の一部をカットして、ベントホール３２を形成す
る。
【００２７】そして、図４の上段に示すように、ベント
ホール３２を利用して、裏返し、テザー２９・３０の他
端２９ａ・３０ａを周壁部２７・２８の他方に縫合すれ
ば、エアバッグ２０を製造することができる。
ホール３２を利用して、裏返し、テザー２９・３０の他
端２９ａ・３０ａを周壁部２７・２８の他方に縫合すれ
ば、エアバッグ２０を製造することができる。
【００２８】なお、エアバッグ２０は、周壁部２７・２
８に縫代分を加えた２枚の基布を準備し、２枚の基布の
全周の周縁相互を縫合し、裏返して製造しても良い。こ
の場合、取付孔３１やベントホール３２は、基布相互の
縫合を部分的に止めて形成することとなる。
８に縫代分を加えた２枚の基布を準備し、２枚の基布の
全周の周縁相互を縫合し、裏返して製造しても良い。こ
の場合、取付孔３１やベントホール３２は、基布相互の
縫合を部分的に止めて形成することとなる。
【００２９】そして、エアバッグ装置１０のエアバッグ
２０では、図２・図５のＣに示すように、前縁２４側
が、後縁２３側の内側に入れ込まれるように２段階でカ
クタス折りされて、後縁２３側に接近するように折り畳
まれている。
２０では、図２・図５のＣに示すように、前縁２４側
が、後縁２３側の内側に入れ込まれるように２段階でカ
クタス折りされて、後縁２３側に接近するように折り畳
まれている。
【００３０】このエアバッグ２０の折り畳み方法は、図
５のＡに示すように、予め、取付ブラケット１３を取付
固定したインフレーター１１を、ベントホール３２から
エアバッグ２０内に挿入しておく。なお、各取付ブラケ
ット１３のボルト１５は、取付孔３１から突出させてお
くとともに、各ボルト１５には、スプリングナット１７
を外嵌させ、各取付孔３１の周縁をスプリングナット１
７で押えておく。
５のＡに示すように、予め、取付ブラケット１３を取付
固定したインフレーター１１を、ベントホール３２から
エアバッグ２０内に挿入しておく。なお、各取付ブラケ
ット１３のボルト１５は、取付孔３１から突出させてお
くとともに、各ボルト１５には、スプリングナット１７
を外嵌させ、各取付孔３１の周縁をスプリングナット１
７で押えておく。
【００３１】ついで、図５のＢに示すように、前縁２４
側を突出させた状態で、その周囲を周壁部２７・２８間
に落し込むように入れ、第１回目のカクタス折りを行な
う。この時、カクタス折りの入れ込まれる折目Ｃ１を、
第１テザー２９・２９に当てるようにすれば、第１回目
のカクタス折りにおける外側の折目Ｃ２の位置決めを容
易に行なうことができる。
側を突出させた状態で、その周囲を周壁部２７・２８間
に落し込むように入れ、第１回目のカクタス折りを行な
う。この時、カクタス折りの入れ込まれる折目Ｃ１を、
第１テザー２９・２９に当てるようにすれば、第１回目
のカクタス折りにおける外側の折目Ｃ２の位置決めを容
易に行なうことができる。
【００３２】その後、図５のＣに示すように、第１回目
のカクタス折りした部位を、周壁部２７・２８間に落し
込むように入れ、第２回目のカクタス折りを行ない、折
り畳み作業を完了させる。この時、カクタス折りの入れ
込まれる折目Ｃ３を第２テザー３０に当てるようにすれ
ば、第２回目のカクタス折りにおける外側の折目Ｃ４の
位置決めを容易に行なうことができる（なお、図５のＢ
・Ｃの縦断面図では、テザー２９・３０と折目Ｃ１・Ｃ
３とに、理解し易いように、隙間を設けて描いている
が、実際には、このような隙間を生じていない）。
のカクタス折りした部位を、周壁部２７・２８間に落し
込むように入れ、第２回目のカクタス折りを行ない、折
り畳み作業を完了させる。この時、カクタス折りの入れ
込まれる折目Ｃ３を第２テザー３０に当てるようにすれ
ば、第２回目のカクタス折りにおける外側の折目Ｃ４の
位置決めを容易に行なうことができる（なお、図５のＢ
・Ｃの縦断面図では、テザー２９・３０と折目Ｃ１・Ｃ
３とに、理解し易いように、隙間を設けて描いている
が、実際には、このような隙間を生じていない）。
【００３３】このカクタス折り時、実施形態では、テザ
ー２９・３０が、それぞれ、その幅方向Ｘを前縁２４側
の入れ込まれる折目Ｃ１・Ｃ３と平行として、両周壁部
２７・２８への連結をその幅方向Ｘと直交する方向とし
ており、折り畳み時、両周壁部２７・２８が接近するこ
とから、その幅方向Ｘと直交する方向でたるむこととな
る。そのため、入れ込まれる折目Ｃ１・Ｃ３がエアバッ
グ２０の後縁２３側に移動してテザー２９・３０と干渉
しようとしても、その折目Ｃ１・Ｃ３の移動がテザー２
９・３０の幅方向Ｘと直交する方向への移動となること
から、テザー２９・３０のたるみで、テザー２９・３０
と折目Ｃ１・Ｃ３とが干渉しないようにすることがで
き、支障無くカクタス折りすることができる。
ー２９・３０が、それぞれ、その幅方向Ｘを前縁２４側
の入れ込まれる折目Ｃ１・Ｃ３と平行として、両周壁部
２７・２８への連結をその幅方向Ｘと直交する方向とし
ており、折り畳み時、両周壁部２７・２８が接近するこ
とから、その幅方向Ｘと直交する方向でたるむこととな
る。そのため、入れ込まれる折目Ｃ１・Ｃ３がエアバッ
グ２０の後縁２３側に移動してテザー２９・３０と干渉
しようとしても、その折目Ｃ１・Ｃ３の移動がテザー２
９・３０の幅方向Ｘと直交する方向への移動となること
から、テザー２９・３０のたるみで、テザー２９・３０
と折目Ｃ１・Ｃ３とが干渉しないようにすることがで
き、支障無くカクタス折りすることができる。
【００３４】したがって、実施形態の側突用エアバッグ
２０では、膨張形状を規制するテザー２９・３０を配置
させていても、容易にカクタス折りすることができる。
２０では、膨張形状を規制するテザー２９・３０を配置
させていても、容易にカクタス折りすることができる。
【００３５】そしてさらに、前縁２４側の入れ込まれる
折目Ｃ１・Ｃ３に当接させて、テザー２９・３０を伸長
状態としているため、テザー２９・３０が不必要に折り
重なることを防止できて、折り畳み形状を安定させるこ
とができる。
折目Ｃ１・Ｃ３に当接させて、テザー２９・３０を伸長
状態としているため、テザー２９・３０が不必要に折り
重なることを防止できて、折り畳み形状を安定させるこ
とができる。
【００３６】また、入れ込まれる折目Ｃ１・Ｃ３をテザ
ー２９・３０に当接させることにより、カクタス折りの
外側の折目Ｃ２・Ｃ４の位置決めが容易にできることと
なって、テザー２９・３０を利用して、折り畳み作業を
素早く行なうことも可能となる。
ー２９・３０に当接させることにより、カクタス折りの
外側の折目Ｃ２・Ｃ４の位置決めが容易にできることと
なって、テザー２９・３０を利用して、折り畳み作業を
素早く行なうことも可能となる。
【００３７】なお、カクタス折りを完了させた後、さら
にコンパクトにするため、図５のＤに示すように、側縁
２５・２６側を中央側に折り曲げても良い。
にコンパクトにするため、図５のＤに示すように、側縁
２５・２６側を中央側に折り曲げても良い。
【００３８】また、実施形態の折り畳まれたエアバッグ
２０は、折り畳んだ後の折り崩れを防止するために、破
断可能な熱収縮フィルム等の薄いフィルム１８により、
覆うことが望ましい。この時、各取付ブラケット１３の
ボルト１５は、フィルム１８から突出させておく。
２０は、折り畳んだ後の折り崩れを防止するために、破
断可能な熱収縮フィルム等の薄いフィルム１８により、
覆うことが望ましい。この時、各取付ブラケット１３の
ボルト１５は、フィルム１８から突出させておく。
【００３９】そして、このように折り畳んだエアバッグ
２０やインフレーター１１は、各取付ブラケット１３の
ボルト１５を、ブラケット１９ｂの各取付孔１９ｃとフ
レーム５の各取付孔５ａとに挿通させ、各ボルト１５に
ナット８を螺合させれば、エアバッグ２０、インフレー
ター１１・カバー１９を備えたエアバッグ装置１０とし
て、フレーム５に取り付けることができる。
２０やインフレーター１１は、各取付ブラケット１３の
ボルト１５を、ブラケット１９ｂの各取付孔１９ｃとフ
レーム５の各取付孔５ａとに挿通させ、各ボルト１５に
ナット８を螺合させれば、エアバッグ２０、インフレー
ター１１・カバー１９を備えたエアバッグ装置１０とし
て、フレーム５に取り付けることができる。
【００４０】なお、エアバッグ装置１０をフレーム５に
取り付けた後には、シートバック本体４に表皮６を外装
し、完成したシート６を車両に装着し、リード線１２の
端末を所定のコネクタに接続させれば良い。
取り付けた後には、シートバック本体４に表皮６を外装
し、完成したシート６を車両に装着し、リード線１２の
端末を所定のコネクタに接続させれば良い。
【００４１】そして、実施形態のエアバッグ装置１０で
は、シート１の車両への装着後、リード線１２を介し
て、インフレーター１１にガス発生用の電気信号が入力
されたならば、インフレーター１１が、ガス吐出口１１
ａからガスを吐出させることとなり、エアバッグ２０
は、フィルム１８と表皮１１とを破断するとともに、カ
バー１９の本体１９ａを開かせて、図２の二点鎖線で示
すように、前方に大きく膨張することとなる。
は、シート１の車両への装着後、リード線１２を介し
て、インフレーター１１にガス発生用の電気信号が入力
されたならば、インフレーター１１が、ガス吐出口１１
ａからガスを吐出させることとなり、エアバッグ２０
は、フィルム１８と表皮１１とを破断するとともに、カ
バー１９の本体１９ａを開かせて、図２の二点鎖線で示
すように、前方に大きく膨張することとなる。
【００４２】なお、実施形態では、第１テザー２９を２
枚配置させたものを示したが、中間部位に１枚配設させ
ても良く、さらに、第１テザー２９と第２テザー３０と
の二組でなく、周壁部２７・２８の中央部位に１枚配設
するだけでも良い。ただし、エアバッグの前後方向と直
交する方向に複数枚配設させる場合には、実施形態の第
１テザー２９・２９のように、カクタス折りの入れ込ま
れる折目と平行となるように配置させる必要が生ずる。
また、エアバッグの前後方向に沿って複数枚配設させる
場合には、複数段階でカクタス折りするようにするとと
もに、カクタス折りする折り幅を考慮して、配設する必
要が生ずる。
枚配置させたものを示したが、中間部位に１枚配設させ
ても良く、さらに、第１テザー２９と第２テザー３０と
の二組でなく、周壁部２７・２８の中央部位に１枚配設
するだけでも良い。ただし、エアバッグの前後方向と直
交する方向に複数枚配設させる場合には、実施形態の第
１テザー２９・２９のように、カクタス折りの入れ込ま
れる折目と平行となるように配置させる必要が生ずる。
また、エアバッグの前後方向に沿って複数枚配設させる
場合には、複数段階でカクタス折りするようにするとと
もに、カクタス折りする折り幅を考慮して、配設する必
要が生ずる。
【００４３】また、実施形態では、各テザー２９・３０
を伸長状態となるように折り畳んだ場合を示したが、図
６に示すエアバッグ４０のように、各テザー２９・３０
を伸長状態とせずに、カクタス折りしても良い。この場
合でも、請求項１の作用・効果を得ることができる。
を伸長状態となるように折り畳んだ場合を示したが、図
６に示すエアバッグ４０のように、各テザー２９・３０
を伸長状態とせずに、カクタス折りしても良い。この場
合でも、請求項１の作用・効果を得ることができる。
【００４４】さらに、各実施形態では、エアバッグ２０
・４０のカクタス折り時、前縁２４側から折ったが、他
に、折目Ｃ３・Ｃ４を先に付けて、折目Ｃ１・Ｃ２を後
から付けるように、後縁２３側から折り始めても良い。
・４０のカクタス折り時、前縁２４側から折ったが、他
に、折目Ｃ３・Ｃ４を先に付けて、折目Ｃ１・Ｃ２を後
から付けるように、後縁２３側から折り始めても良い。
【００４５】さらにまた、各実施形態では、エアバッグ
２０・４０内にインフレーター１１を挿入配置させたも
のを示したが、エアバッグ２０・４０の後縁２３側にガ
ス流入口を設けて、エアバッグ２０・４０の外側にイン
フレーターを配置させても良い。
２０・４０内にインフレーター１１を挿入配置させたも
のを示したが、エアバッグ２０・４０の後縁２３側にガ
ス流入口を設けて、エアバッグ２０・４０の外側にイン
フレーターを配置させても良い。
【図１】本発明の一実施形態のエアバッグの使用態様を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図２】図１のII−II拡大断面図である。
【図３】同実施形態の側面図である。
【図４】同実施形態の製造を説明する図である。
【図５】同実施形態の折り畳み工程を示す図である。
【図６】他の実施形態の折り畳み工程を示す図である。
１１…インフレーター、 ２０・４０…エアバッグ、 ２３…後縁、 ２４…前縁、 ２５・２６…側縁、 ２７・２８…周壁部、 ２９・３０…テザー、 Ｘ…テザーの幅方向、 Ｃ１・Ｃ３…カクタス折りの入れ込まれる折目。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 真理子 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑１ 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 加藤 久明 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 塩田 誠 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 膨張時の形状を、膨張用のガスを供給す
るインフレーター側の縁となる後縁と、該後縁の両端か
ら相互に略平行に延びる２つの側縁と、該２つの側縁の
端部を相互に連結して前記後縁と対向する前縁と、の４
つの縁を有した略長方形板状の袋形状とするとともに、 相互に対向する略長方形状の２面の周壁部が、帯状のテ
ザーで連結されて膨張時の離隔距離を規制され、 前記前縁側が、前記後縁側の内側に入れ込まれるように
カクタス折りされて、前記後縁側に接近するように折り
畳まれた側突用エアバッグであって、 前記テザーが、幅方向を、前記前縁側の入れ込まれる折
目と平行に配置させて、前記周壁部相互に連結されてい
ることを特徴とする側突用エアバッグ。 - 【請求項２】 前記テザーが、前記前縁側の入れ込まれ
る折目に当接して、伸長状態とされている請求項１記載
の側突用エアバッグ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02109596A JP3357937B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 側突用エアバッグの折り畳み方法 |
| US08/782,680 US5785350A (en) | 1996-02-07 | 1997-01-15 | Method of preparing a side collision air bag |
| DE69701645T DE69701645T2 (de) | 1996-02-07 | 1997-01-17 | Seitenaufprall-Schutzgaskissen |
| EP97100676A EP0788934B1 (en) | 1996-02-07 | 1997-01-17 | Side collision air bag |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02109596A JP3357937B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 側突用エアバッグの折り畳み方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09207700A true JPH09207700A (ja) | 1997-08-12 |
| JP3357937B2 JP3357937B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=12045322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02109596A Expired - Fee Related JP3357937B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 側突用エアバッグの折り畳み方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5785350A (ja) |
| EP (1) | EP0788934B1 (ja) |
| JP (1) | JP3357937B2 (ja) |
| DE (1) | DE69701645T2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7055851B2 (en) | 2001-11-22 | 2006-06-06 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Knee protecting airbag device |
| JP2007510581A (ja) * | 2003-11-11 | 2007-04-26 | オートリブ ディヴェロプメント アクチボラゲット | 内部テザーを備えたサイドエアバッグ |
| JP2009154679A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Toyoda Gosei Co Ltd | 側突用エアバッグ装置 |
| JP2012096575A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Autoliv Development Ab | サイドエアバッグ装置 |
| JP2017081408A (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-18 | オートリブ ディベロップメント エービー | サイドエアバッグ装置及びその製造方法 |
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| DE102005059197B4 (de) * | 2005-12-06 | 2008-04-10 | Takata-Petri Ag | Fahrzeuginsassen-Rückhaltesysteme mit einem in einem Fahrzeugsitz angeordneten aufblasbaren Gassack |
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| JP7363740B2 (ja) | 2020-10-22 | 2023-10-18 | トヨタ自動車株式会社 | 乗員保護装置 |
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1997
- 1997-01-15 US US08/782,680 patent/US5785350A/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-01-17 EP EP97100676A patent/EP0788934B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-01-17 DE DE69701645T patent/DE69701645T2/de not_active Expired - Lifetime
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| EP0788934A1 (en) | 1997-08-13 |
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