JPH11179025A - 遊技機における電気部品収納ケース - Google Patents
遊技機における電気部品収納ケースInfo
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- JPH11179025A JPH11179025A JP35507697A JP35507697A JPH11179025A JP H11179025 A JPH11179025 A JP H11179025A JP 35507697 A JP35507697 A JP 35507697A JP 35507697 A JP35507697 A JP 35507697A JP H11179025 A JPH11179025 A JP H11179025A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い放熱効果を確保しつつ、ケース内に収納
する電気部品に対して外部から不正工作を行い得るよう
な状態で異物が侵入するのを防止し得る実用的な遊技機
用電気部品収納ケースを提供すること。 【解決手段】 上記課題を解決する本発明の遊技機用電
気部品収納ケース10は、ケース内に収納した電気部品
からの熱をケース外部に放散するための放熱口17が設
けられており、その放熱口17には、線状異物の該放熱
口開口部からケース内の電気部品収納部分への直線的侵
入を阻止し得るように屈曲した放熱用通路19が形成さ
れている。
する電気部品に対して外部から不正工作を行い得るよう
な状態で異物が侵入するのを防止し得る実用的な遊技機
用電気部品収納ケースを提供すること。 【解決手段】 上記課題を解決する本発明の遊技機用電
気部品収納ケース10は、ケース内に収納した電気部品
からの熱をケース外部に放散するための放熱口17が設
けられており、その放熱口17には、線状異物の該放熱
口開口部からケース内の電気部品収納部分への直線的侵
入を阻止し得るように屈曲した放熱用通路19が形成さ
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に装着される
電気部品収納ケースに関し、詳しくは、当該電気部品収
納ケースにおける放熱構造と防犯構造に関する。
電気部品収納ケースに関し、詳しくは、当該電気部品収
納ケースにおける放熱構造と防犯構造に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技ホールに設置されているいわゆるパ
チンコ遊技を実施するための弾球遊技機やその他の据置
型遊技機(スロットマシン、カードゲーム機等)には、
数多くの電気部品が装備されている。これら電気部品の
うち、種々の遊技装置類の動作を電気的に制御するため
に構築された回路基板あるいはディスプレイ装置等は、
防塵性や組付け作業性の観点から、通常、所定の収納ケ
ース(筐体)に収納されている。ところで、遊技機に対
する深刻な不正行為の一つとして、回路基板を収納する
ケース(以下「基板収納ケース」という。)を開けて内
部のROM等の電気部品を付け替えたり、あるいは、基
板収納ケース(回路基板)に付随するコネクタの配線パ
ターンから別の不正基板に接続させるといった行為があ
る。このような不正行為を防止する対策として、遊技機
(特に弾球遊技機)に装着する基板収納ケースは、後述
する図4に示すように配線パターン部を隠すと共に基本
的には開封できない構造になっているか、或いは、何者
かがケースを開封したことが容易に判別し得る密閉構造
になっている。
チンコ遊技を実施するための弾球遊技機やその他の据置
型遊技機(スロットマシン、カードゲーム機等)には、
数多くの電気部品が装備されている。これら電気部品の
うち、種々の遊技装置類の動作を電気的に制御するため
に構築された回路基板あるいはディスプレイ装置等は、
防塵性や組付け作業性の観点から、通常、所定の収納ケ
ース(筐体)に収納されている。ところで、遊技機に対
する深刻な不正行為の一つとして、回路基板を収納する
ケース(以下「基板収納ケース」という。)を開けて内
部のROM等の電気部品を付け替えたり、あるいは、基
板収納ケース(回路基板)に付随するコネクタの配線パ
ターンから別の不正基板に接続させるといった行為があ
る。このような不正行為を防止する対策として、遊技機
(特に弾球遊技機)に装着する基板収納ケースは、後述
する図4に示すように配線パターン部を隠すと共に基本
的には開封できない構造になっているか、或いは、何者
かがケースを開封したことが容易に判別し得る密閉構造
になっている。
【0003】その一方、例えば弾球遊技機に使用される
一般的な回路基板には、レギュレータICやトランジス
タ(FET等)のような通電時にかなり発熱する素子が
配設されており、このような回路基板を収納した収納ケ
ースでは通電時において当該発熱性素子の発熱によって
かなりの熱量が生じることとなる。また、最近の大型化
した液晶タイプのディスプレイ装置等の発熱量も無視で
きないレベルにある。従って、防犯上の観点から密閉構
造とした収納ケースであってこれら高発熱性電気部品を
収納したケースにおける内部温度は相当レベルにまで上
昇し得、結果、発生した熱によって当該ケースに収納さ
れた電気部品の劣化を早めるおそれがある。このため、
上記不正行為を防止するために密閉構造となっている従
来の遊技機用収納ケースにおいては、ケース内で生じた
熱を外部に放熱するための放熱口がケースカバー等に設
けられている。
一般的な回路基板には、レギュレータICやトランジス
タ(FET等)のような通電時にかなり発熱する素子が
配設されており、このような回路基板を収納した収納ケ
ースでは通電時において当該発熱性素子の発熱によって
かなりの熱量が生じることとなる。また、最近の大型化
した液晶タイプのディスプレイ装置等の発熱量も無視で
きないレベルにある。従って、防犯上の観点から密閉構
造とした収納ケースであってこれら高発熱性電気部品を
収納したケースにおける内部温度は相当レベルにまで上
昇し得、結果、発生した熱によって当該ケースに収納さ
れた電気部品の劣化を早めるおそれがある。このため、
上記不正行為を防止するために密閉構造となっている従
来の遊技機用収納ケースにおいては、ケース内で生じた
熱を外部に放熱するための放熱口がケースカバー等に設
けられている。
【0004】このような防犯上および放熱上の観点から
構築された従来の電気部品収納ケースの弾球遊技機にお
ける一典型例を図4に示す。本図に示すように、従来の
弾球遊技機の裏面に装着される基板収納ケース40は中
空状の筐体であって、その外形を構成するケース本体は
基台44とケースカバー42とから構成されている。こ
の基台44は枠状に成型されており、その上部には回路
基板43が装着される(図4(C)参照)。この回路基
板43には上述の発熱性素子(図示せず)その他素子類
が配置されている。そして、図4(A)および(C)に
示すように、基台44の一端に設けられた支持軸46に
はケースカバー42の一端に設けられたフック片42a
が係合される。このことによって、上記回路基板43ご
と基台44の表面全体を覆うようにしてケースカバー4
2が基台44上に回動可能に装着されている。なお、基
台44上に別途設けられるコネクタ(図示せず)を露出
するため、ケースカバー42には当該コネクタの形状に
対応する窓42bが予め設けられている。これにより、
基台44上のコネクタ部のみ外部に露出し、配線パター
ン部は完全に遮蔽される。そして、当該ケースカバー4
2と基台44とは、各々の端部に設けられた封鎖部48
においてワンウェイビス49(即ち一方向規制ネジ)に
よって密閉・固定される。これにより、基板収納ケース
40は、当該ワンウェイビス49の締め付け部分を切断
しない限り開放できなくなる。また、たとえ当該締め付
け部分を切断して基板収納ケース40が開放されたとし
ても、その切断に関する痕跡によって当該ケース40が
開放されたことが容易に判別できる。こうしたことか
ら、上述のような回路基板43に対する不正行為を抑止
することができる。なお、遊技ホール側の都合によって
遊技機所有者が自らワンウェイビス49を切断せざるを
得ない場合も想定されるため、本図に示す基板収納ケー
ス40においては二箇所ある封鎖部48に各4個のワン
ウェイビス49締め付け部を設けてある。一方、図4
(A)および(B)に示すように、このケースカバー4
2の天板部および側壁部には、収納ケース40内で発生
した熱を外部に放散するための小孔形状の放熱口47が
多数形成されている。これにより、密閉構造型基板収納
ケース40の内部で発生した熱を収納ケース40自体を
開放することなく外部に放散することができる。
構築された従来の電気部品収納ケースの弾球遊技機にお
ける一典型例を図4に示す。本図に示すように、従来の
弾球遊技機の裏面に装着される基板収納ケース40は中
空状の筐体であって、その外形を構成するケース本体は
基台44とケースカバー42とから構成されている。こ
の基台44は枠状に成型されており、その上部には回路
基板43が装着される(図4(C)参照)。この回路基
板43には上述の発熱性素子(図示せず)その他素子類
が配置されている。そして、図4(A)および(C)に
示すように、基台44の一端に設けられた支持軸46に
はケースカバー42の一端に設けられたフック片42a
が係合される。このことによって、上記回路基板43ご
と基台44の表面全体を覆うようにしてケースカバー4
2が基台44上に回動可能に装着されている。なお、基
台44上に別途設けられるコネクタ(図示せず)を露出
するため、ケースカバー42には当該コネクタの形状に
対応する窓42bが予め設けられている。これにより、
基台44上のコネクタ部のみ外部に露出し、配線パター
ン部は完全に遮蔽される。そして、当該ケースカバー4
2と基台44とは、各々の端部に設けられた封鎖部48
においてワンウェイビス49(即ち一方向規制ネジ)に
よって密閉・固定される。これにより、基板収納ケース
40は、当該ワンウェイビス49の締め付け部分を切断
しない限り開放できなくなる。また、たとえ当該締め付
け部分を切断して基板収納ケース40が開放されたとし
ても、その切断に関する痕跡によって当該ケース40が
開放されたことが容易に判別できる。こうしたことか
ら、上述のような回路基板43に対する不正行為を抑止
することができる。なお、遊技ホール側の都合によって
遊技機所有者が自らワンウェイビス49を切断せざるを
得ない場合も想定されるため、本図に示す基板収納ケー
ス40においては二箇所ある封鎖部48に各4個のワン
ウェイビス49締め付け部を設けてある。一方、図4
(A)および(B)に示すように、このケースカバー4
2の天板部および側壁部には、収納ケース40内で発生
した熱を外部に放散するための小孔形状の放熱口47が
多数形成されている。これにより、密閉構造型基板収納
ケース40の内部で発生した熱を収納ケース40自体を
開放することなく外部に放散することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾球遊技機
やその他の遊技機用電気部品収納ケースの放熱性を向上
させるにはケース自体の通気性を向上させることがよ
く、そのための一つの方策は、より大きなサイズの放熱
口を多数設けることである。しかしながら、近年、上記
放熱口を介しての密閉構造型基板収納ケース内の電気部
品(回路基板等)に対する不正行為が頻発している。か
かる状況下、種々の遊技機(特に弾球遊技機)に装備さ
れる密閉型電気部品収納ケースにおいてはこのような放
熱口を介しての不正行為を防止する必要があり、十分な
放熱効果を奏するに足る比較的大きいサイズの放熱口
(丸孔またはスリット)をケース本体の外壁部に多数穿
設することが困難であった。
やその他の遊技機用電気部品収納ケースの放熱性を向上
させるにはケース自体の通気性を向上させることがよ
く、そのための一つの方策は、より大きなサイズの放熱
口を多数設けることである。しかしながら、近年、上記
放熱口を介しての密閉構造型基板収納ケース内の電気部
品(回路基板等)に対する不正行為が頻発している。か
かる状況下、種々の遊技機(特に弾球遊技機)に装備さ
れる密閉型電気部品収納ケースにおいてはこのような放
熱口を介しての不正行為を防止する必要があり、十分な
放熱効果を奏するに足る比較的大きいサイズの放熱口
(丸孔またはスリット)をケース本体の外壁部に多数穿
設することが困難であった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、実用的な高い放熱
効果を確保しつつ、ケース内に収納する電気部品に対し
て放熱口を介して外部から不正工作を行い得るような形
態での異物侵入を防止し得る遊技機用電気部品収納ケー
スを提供することである。
のであり、その目的とするところは、実用的な高い放熱
効果を確保しつつ、ケース内に収納する電気部品に対し
て放熱口を介して外部から不正工作を行い得るような形
態での異物侵入を防止し得る遊技機用電気部品収納ケー
スを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、弾球遊技機等の遊技機に装着さ
れる電気部品を収納するケースであって、ケース内に収
納した電気部品からの熱をケース外部に放散するための
放熱口が設けられており、当該放熱口には線状異物の当
該放熱口開口部からケース内の電気部品収納部分への直
線的侵入を阻止し得るように屈曲した放熱用通路が形成
されている遊技機用電気部品収納ケース(以下「本発明
の第一の収納ケース」という。)を提供する。なお、本
明細書において「線状異物」とは、細く延びた形状の異
物(典型的には針金状の異物)一般を指す。
め、本発明においては、弾球遊技機等の遊技機に装着さ
れる電気部品を収納するケースであって、ケース内に収
納した電気部品からの熱をケース外部に放散するための
放熱口が設けられており、当該放熱口には線状異物の当
該放熱口開口部からケース内の電気部品収納部分への直
線的侵入を阻止し得るように屈曲した放熱用通路が形成
されている遊技機用電気部品収納ケース(以下「本発明
の第一の収納ケース」という。)を提供する。なお、本
明細書において「線状異物」とは、細く延びた形状の異
物(典型的には針金状の異物)一般を指す。
【0008】本発明の第一の収納ケースにおいては、当
該ケースの有する放熱口における放熱用通路を折れ曲が
った状態で形成している。このため、線状異物は、当該
放熱口からケース内の電気部品収納部分へ直接真っ直ぐ
に侵入(直線的侵入)することができない。従って、本
発明の第一の収納ケースによれば、放熱に有効なサイズ
の放熱口を確保し得ると共に、ケース外側に形成された
当該放熱口開口部から線状異物が自由度を伴って侵入す
るのを防止することができる。このため、そのような線
状異物を用いた不正者のケース内に収納された電気部品
に対する不正行為を防止することができる。
該ケースの有する放熱口における放熱用通路を折れ曲が
った状態で形成している。このため、線状異物は、当該
放熱口からケース内の電気部品収納部分へ直接真っ直ぐ
に侵入(直線的侵入)することができない。従って、本
発明の第一の収納ケースによれば、放熱に有効なサイズ
の放熱口を確保し得ると共に、ケース外側に形成された
当該放熱口開口部から線状異物が自由度を伴って侵入す
るのを防止することができる。このため、そのような線
状異物を用いた不正者のケース内に収納された電気部品
に対する不正行為を防止することができる。
【0009】また、上記目的を達成するため、本発明に
おいては、弾球遊技機等の遊技機に装着される電気部品
を収納するケースであって、ケース内に収納した電気部
品からの熱をケース外部に放散するための放熱口が設け
られており、そのケースには、当該放熱口の開口部近傍
から仕切り壁が突設されており、線状異物の当該放熱口
開口部からの侵入方向が当該仕切り壁によって制限され
ている遊技機用電気部品収納ケース(以下「本発明の第
二の収納ケース」という。)を提供する。
おいては、弾球遊技機等の遊技機に装着される電気部品
を収納するケースであって、ケース内に収納した電気部
品からの熱をケース外部に放散するための放熱口が設け
られており、そのケースには、当該放熱口の開口部近傍
から仕切り壁が突設されており、線状異物の当該放熱口
開口部からの侵入方向が当該仕切り壁によって制限され
ている遊技機用電気部品収納ケース(以下「本発明の第
二の収納ケース」という。)を提供する。
【0010】本発明の第二の収納ケースでは、ケースに
設けられた放熱口の開口部近傍(典型的にはケース内面
側における開口部周縁)から仕切り壁が突き出して設け
られている。この仕切り壁が障壁となり、本発明の第二
の収納ケースにおいては当該放熱口からケース内へ侵入
する線状異物の侵入する方向(即ち自由に動かすことの
できる範囲)が著しく制限される。従って、本発明の第
二の収納ケースによれば、放熱に有効なサイズの放熱口
を確保し得ると共に、ケース外側に形成された当該放熱
口開口部から線状異物が自由度を伴って侵入するのを防
止することができる。このため、そのような線状異物を
用いた不正者のケース内に収納された電気部品に対する
不正行為を防止することができる。
設けられた放熱口の開口部近傍(典型的にはケース内面
側における開口部周縁)から仕切り壁が突き出して設け
られている。この仕切り壁が障壁となり、本発明の第二
の収納ケースにおいては当該放熱口からケース内へ侵入
する線状異物の侵入する方向(即ち自由に動かすことの
できる範囲)が著しく制限される。従って、本発明の第
二の収納ケースによれば、放熱に有効なサイズの放熱口
を確保し得ると共に、ケース外側に形成された当該放熱
口開口部から線状異物が自由度を伴って侵入するのを防
止することができる。このため、そのような線状異物を
用いた不正者のケース内に収納された電気部品に対する
不正行為を防止することができる。
【0011】好ましい本発明の第二の収納ケースでは、
上記仕切り壁が折れ曲がった状態で形成されている。か
かる状態の仕切り壁を上記放熱口の開口部近傍から突設
することによって線状異物の侵入する方向を制限すると
共にその直線的侵入を阻止することができる。
上記仕切り壁が折れ曲がった状態で形成されている。か
かる状態の仕切り壁を上記放熱口の開口部近傍から突設
することによって線状異物の侵入する方向を制限すると
共にその直線的侵入を阻止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、遊技機としての一典型例で
ある弾球遊技機(パチンコ機)に装備される本発明の収
納ケース(上記第一、第二の収納ケースを包含する。以
下同じ。)の好適な一実施形態を図面を参照しつつ説明
する。なお、図1は、本実施形態に係る本発明の収納ケ
ース10を装備した弾球遊技機1の裏面構成を示す背面
図である。
ある弾球遊技機(パチンコ機)に装備される本発明の収
納ケース(上記第一、第二の収納ケースを包含する。以
下同じ。)の好適な一実施形態を図面を参照しつつ説明
する。なお、図1は、本実施形態に係る本発明の収納ケ
ース10を装備した弾球遊技機1の裏面構成を示す背面
図である。
【0013】本実施形態に係る弾球遊技機1は、長方形
枠状に成形された木枠3の前面に額縁状に成形されたベ
ース枠および金枠(いずれも図示せず)を備え、その内
側に遊技盤面(即ち、釘や風車等を適当に配置した遊技
領域)を配備した通常の形式の弾球遊技機1である。図
1に示すように、この弾球遊技機1の裏面側には、遊技
球発射装置8や機構板7が脱着可能に装着されている。
この機構板7には、外部電源に接続される配電盤4、賞
球タンク5、賞球払出し装置9等のいわゆるパチンコ遊
技を実施するために必要な種々の装置類が備えられてい
る。また、賞球払い出し装置9の下方には、これら機構
板7に装備される装置類および弾球遊技機1の正面側に
配備される図示しない電気部品(装飾灯等)の動作を制
御するための枠制御装置(制御回路基板等)を収納する
基板収納ケース11が装備されている。なお、機構板7
に装着される上記装置類は、一般的な弾球遊技機で通常
使用され得るものであればよく、本発明を特定する事項
ではないため、詳細な説明は省略する。
枠状に成形された木枠3の前面に額縁状に成形されたベ
ース枠および金枠(いずれも図示せず)を備え、その内
側に遊技盤面(即ち、釘や風車等を適当に配置した遊技
領域)を配備した通常の形式の弾球遊技機1である。図
1に示すように、この弾球遊技機1の裏面側には、遊技
球発射装置8や機構板7が脱着可能に装着されている。
この機構板7には、外部電源に接続される配電盤4、賞
球タンク5、賞球払出し装置9等のいわゆるパチンコ遊
技を実施するために必要な種々の装置類が備えられてい
る。また、賞球払い出し装置9の下方には、これら機構
板7に装備される装置類および弾球遊技機1の正面側に
配備される図示しない電気部品(装飾灯等)の動作を制
御するための枠制御装置(制御回路基板等)を収納する
基板収納ケース11が装備されている。なお、機構板7
に装着される上記装置類は、一般的な弾球遊技機で通常
使用され得るものであればよく、本発明を特定する事項
ではないため、詳細な説明は省略する。
【0014】一方、機構板7のほぼ中央には弾球遊技機
1の裏面側から遊技盤6が装着されている。この遊技盤
6は、弾球遊技機1における上記遊技盤面を構成するた
めのものであり、所定のパチンコ遊技内容に基づいて各
種の遊技装置(例えば、変動入賞装置、図柄表示装置、
音源、装飾灯、等)が備えられている。而して、この遊
技盤6の背面部(すなわち弾球遊技機1の裏面側)に
は、上記遊技盤面上に配備される上述の各種遊技装置類
を所定のプログラムに基づいて作動させるための回路基
板(図示せず)を収納した本実施形態に係る収納ケース
10(以下「本基板収納ケース10」という。)が装着
されている。以下、本弾球遊技機1に装備される本基板
収納ケース10について詳細に説明する。
1の裏面側から遊技盤6が装着されている。この遊技盤
6は、弾球遊技機1における上記遊技盤面を構成するた
めのものであり、所定のパチンコ遊技内容に基づいて各
種の遊技装置(例えば、変動入賞装置、図柄表示装置、
音源、装飾灯、等)が備えられている。而して、この遊
技盤6の背面部(すなわち弾球遊技機1の裏面側)に
は、上記遊技盤面上に配備される上述の各種遊技装置類
を所定のプログラムに基づいて作動させるための回路基
板(図示せず)を収納した本実施形態に係る収納ケース
10(以下「本基板収納ケース10」という。)が装着
されている。以下、本弾球遊技機1に装備される本基板
収納ケース10について詳細に説明する。
【0015】図2(A)は、弾球遊技機1の遊技盤6背
面部に装着した状態における本基板収納ケース10の外
形を示した正面図である。本基板収納ケース10は中空
状の筐体であり、その基本骨格は上述の従来の収納ケー
ス40と同様である(図4参照)。すなわち、そのケー
ス本体に相当するケース外壁部は、半透明の合成樹脂か
らなる基台14とケースカバー12とから構成されてい
る。この基台14は図示しない回路基板を収納し得るよ
うに枠状に成型されている。而して、その上部には遊技
盤6に装備されている上記各種遊技装置の制御(例え
ば、図柄表示器の表示制御や、可変入賞口の拡開制御
等)を行うための回路基板(図示せず)が装着されてお
り、本弾球遊技機1におけるメイン制御部を構成してい
る。また、図1および図2(A)に示すように、この基
台14の端部近くには上記回路基板と外部の電気部品
(典型的には上記遊技盤6に装備される装置類や枠制御
装置)とを電気的に接続するためのコネクタ21,2
2,23,24や上述の封鎖部25が備えられている。
この封鎖部25には、上記図4に示す従来のケース40
と同様、計4箇所のワンウェイビス26締め付け部が設
けられている。また、基台14の一方の端部には、上記
図4において示したものと同様の支持軸16が設けられ
ており、後述するケースカバー12のフック片13と係
合される。
面部に装着した状態における本基板収納ケース10の外
形を示した正面図である。本基板収納ケース10は中空
状の筐体であり、その基本骨格は上述の従来の収納ケー
ス40と同様である(図4参照)。すなわち、そのケー
ス本体に相当するケース外壁部は、半透明の合成樹脂か
らなる基台14とケースカバー12とから構成されてい
る。この基台14は図示しない回路基板を収納し得るよ
うに枠状に成型されている。而して、その上部には遊技
盤6に装備されている上記各種遊技装置の制御(例え
ば、図柄表示器の表示制御や、可変入賞口の拡開制御
等)を行うための回路基板(図示せず)が装着されてお
り、本弾球遊技機1におけるメイン制御部を構成してい
る。また、図1および図2(A)に示すように、この基
台14の端部近くには上記回路基板と外部の電気部品
(典型的には上記遊技盤6に装備される装置類や枠制御
装置)とを電気的に接続するためのコネクタ21,2
2,23,24や上述の封鎖部25が備えられている。
この封鎖部25には、上記図4に示す従来のケース40
と同様、計4箇所のワンウェイビス26締め付け部が設
けられている。また、基台14の一方の端部には、上記
図4において示したものと同様の支持軸16が設けられ
ており、後述するケースカバー12のフック片13と係
合される。
【0016】一方、図2(B)に示すように、上記ケー
スカバー12は、基台14の表面全体を被覆するもので
あり、一つの天板部12aとその四方に形成された側壁
部12bとから成る一体に成型された蓋状部材である。
また、このケースカバー12には、基台14に固定され
た際に上記コネクタ21,22,23,24を外部に露
出させるための通し窓が設けられている。而して、その
ケースカバー12の側壁部12bの一端には上記支持軸
16に回動可能に係合し得るフック片13が形成されて
いる。而して、図2(A)および上述の図4(C)に示
すように、当該フック片13を上記支持軸16に係合す
ることによって、当該ケースカバー12は基台14に対
して回動可能に軸着される。そして、本ケースカバー1
2は、上述の従来の基板収納ケース40と同様、当該ケ
ースカバー12と基台14の各々の端部に設けられた封
鎖部25において1個乃至4個のワンウェイビス26を
締め付けることによって回路基板その他の電気部品(上
記通し窓から露出し得るコネクタ21,22,23,2
4部分を除く)を完全に被覆して外部から遮蔽した状態
で基台14表面に固定される。このことによって、本基
板収納ケース10は、ワンウェイビス26締め付け部
(または封鎖部25全体)を切断しない限り開放不能な
状態となる。
スカバー12は、基台14の表面全体を被覆するもので
あり、一つの天板部12aとその四方に形成された側壁
部12bとから成る一体に成型された蓋状部材である。
また、このケースカバー12には、基台14に固定され
た際に上記コネクタ21,22,23,24を外部に露
出させるための通し窓が設けられている。而して、その
ケースカバー12の側壁部12bの一端には上記支持軸
16に回動可能に係合し得るフック片13が形成されて
いる。而して、図2(A)および上述の図4(C)に示
すように、当該フック片13を上記支持軸16に係合す
ることによって、当該ケースカバー12は基台14に対
して回動可能に軸着される。そして、本ケースカバー1
2は、上述の従来の基板収納ケース40と同様、当該ケ
ースカバー12と基台14の各々の端部に設けられた封
鎖部25において1個乃至4個のワンウェイビス26を
締め付けることによって回路基板その他の電気部品(上
記通し窓から露出し得るコネクタ21,22,23,2
4部分を除く)を完全に被覆して外部から遮蔽した状態
で基台14表面に固定される。このことによって、本基
板収納ケース10は、ワンウェイビス26締め付け部
(または封鎖部25全体)を切断しない限り開放不能な
状態となる。
【0017】次に、本発明を特徴付けるケースカバー1
2の放熱口17について説明する。図1および図2に示
すように、本ケースカバー12の側壁部12b(本実施
形態においては、本基板収納ケース10を弾球遊技機1
裏面に装着した場合における上面および下面に相当する
壁部)の一部において、スリット状の比較的大きな開口
部を有する放熱口17が並列状態で多数設けられている
(図2(B))。一方、当該放熱口17が形成されたケ
ースカバー側壁部12bの内側には、当該放熱口17の
スリット状開口部の近傍すなわち当該開口部の一方の側
の縁に沿って仕切り壁18が形成されている。すなわ
ち、図2(A)に示すように、この仕切り壁18は、放
熱口17の各々に対応して並列状態でケースカバー12
の内方に向けて突き出して設けられている。
2の放熱口17について説明する。図1および図2に示
すように、本ケースカバー12の側壁部12b(本実施
形態においては、本基板収納ケース10を弾球遊技機1
裏面に装着した場合における上面および下面に相当する
壁部)の一部において、スリット状の比較的大きな開口
部を有する放熱口17が並列状態で多数設けられている
(図2(B))。一方、当該放熱口17が形成されたケ
ースカバー側壁部12bの内側には、当該放熱口17の
スリット状開口部の近傍すなわち当該開口部の一方の側
の縁に沿って仕切り壁18が形成されている。すなわ
ち、図2(A)に示すように、この仕切り壁18は、放
熱口17の各々に対応して並列状態でケースカバー12
の内方に向けて突き出して設けられている。
【0018】さらに、図2(A)に示すように、これら
仕切り壁18は、ケースカバー12の天板部12aから
みて「L」字状となるようにその中央部分で折れ曲がっ
た形状に形成されている。これにより、上記スリット状
放熱口17の開口部正面において、上記仕切り壁18の
折れ曲がった先の部分が立ち塞がる状態が形成されてい
る。このため、本実施形態に係る放熱口17は、ケース
カバー12の内部区域(即ち回路基板等の電気部品が配
置されている電気部品収納部分)に向けて直接的に開放
されておらず、代わりに、ケースカバー12内部区域
(電気部品収納部分)に至る前に上記仕切り壁18とケ
ースカバー側壁部12bとに挟まれた屈曲した狭い空間
19(以下「放熱用通路19」という。)が形成されて
いる(図2(A)参照)。
仕切り壁18は、ケースカバー12の天板部12aから
みて「L」字状となるようにその中央部分で折れ曲がっ
た形状に形成されている。これにより、上記スリット状
放熱口17の開口部正面において、上記仕切り壁18の
折れ曲がった先の部分が立ち塞がる状態が形成されてい
る。このため、本実施形態に係る放熱口17は、ケース
カバー12の内部区域(即ち回路基板等の電気部品が配
置されている電気部品収納部分)に向けて直接的に開放
されておらず、代わりに、ケースカバー12内部区域
(電気部品収納部分)に至る前に上記仕切り壁18とケ
ースカバー側壁部12bとに挟まれた屈曲した狭い空間
19(以下「放熱用通路19」という。)が形成されて
いる(図2(A)参照)。
【0019】このようにケース本体を構成するケースカ
バー12側壁部12bに上記放熱用通路19を備える放
熱口17が設けられた本基板収納ケース10において
は、ケース10内部で発生した熱は当該放熱用通路19
を介して放熱口17開口部より外部に放散される。この
とき、本実施形態に係る放熱口17開口部がスリット状
に大きく形成されているため、上記従来の電気部品収納
ケース40(図4参照)におけるような小孔状の放熱口
47よりも格段に優れた放熱効果を奏する。これによ
り、ケースカバー12の天板部12aに別途小孔状放熱
口を設ける必要もない。さらに、本実施形態では、放熱
口17を図示するように側壁部12bに設けたことによ
り、本基板収納ケース10を弾球遊技機1に装着した際
にはその上下方向に放熱口17が配置されることとな
る。このため、ケース10内で発生した熱により膨張し
て上昇しようとするケース内空気と外気との換気効率が
よくなり、結果、高い放熱効果を奏することとなる。ま
た、放熱口17を側壁部12bに設けて天板部12aに
設けなかったことにより、当該ケースカバー12を成型
する際に成型金型がとりやすくなるといった本基板収納
ケース作製上のメリットもある。一方、当該ケース10
内部に収納される電気部品(回路素子等)に対して何ら
かの不正行為を行おうと画策する不心得な第三者が当該
放熱口17のスリット状開口部から針金やICクリップ
のような線状異物を挿入させた場合、上記L字状の仕切
り壁18が障害物となることによって当該線状異物の自
由度をもたせた直線的侵入を阻止することができる。ま
た、たとえ線状異物の先端が放熱口17からケース内部
に到達し得たとしても、その侵入方向は上記放熱用通路
19を形成する仕切り壁18によって著しく制限を受け
ており(図2(A)の矢印参照)、結果、当該異物を放
熱口17に差し込んだまま自由に操作することはできな
い。このため、ケース内電気部品への不正操作を未然に
防ぐことができる。従って、本基板収納ケース10によ
れば、放熱口17からの放熱効果と当該放熱口17を介
する不正行為の未然防止とを高いレベルで両立させるこ
とができる。
バー12側壁部12bに上記放熱用通路19を備える放
熱口17が設けられた本基板収納ケース10において
は、ケース10内部で発生した熱は当該放熱用通路19
を介して放熱口17開口部より外部に放散される。この
とき、本実施形態に係る放熱口17開口部がスリット状
に大きく形成されているため、上記従来の電気部品収納
ケース40(図4参照)におけるような小孔状の放熱口
47よりも格段に優れた放熱効果を奏する。これによ
り、ケースカバー12の天板部12aに別途小孔状放熱
口を設ける必要もない。さらに、本実施形態では、放熱
口17を図示するように側壁部12bに設けたことによ
り、本基板収納ケース10を弾球遊技機1に装着した際
にはその上下方向に放熱口17が配置されることとな
る。このため、ケース10内で発生した熱により膨張し
て上昇しようとするケース内空気と外気との換気効率が
よくなり、結果、高い放熱効果を奏することとなる。ま
た、放熱口17を側壁部12bに設けて天板部12aに
設けなかったことにより、当該ケースカバー12を成型
する際に成型金型がとりやすくなるといった本基板収納
ケース作製上のメリットもある。一方、当該ケース10
内部に収納される電気部品(回路素子等)に対して何ら
かの不正行為を行おうと画策する不心得な第三者が当該
放熱口17のスリット状開口部から針金やICクリップ
のような線状異物を挿入させた場合、上記L字状の仕切
り壁18が障害物となることによって当該線状異物の自
由度をもたせた直線的侵入を阻止することができる。ま
た、たとえ線状異物の先端が放熱口17からケース内部
に到達し得たとしても、その侵入方向は上記放熱用通路
19を形成する仕切り壁18によって著しく制限を受け
ており(図2(A)の矢印参照)、結果、当該異物を放
熱口17に差し込んだまま自由に操作することはできな
い。このため、ケース内電気部品への不正操作を未然に
防ぐことができる。従って、本基板収納ケース10によ
れば、放熱口17からの放熱効果と当該放熱口17を介
する不正行為の未然防止とを高いレベルで両立させるこ
とができる。
【0020】なお、上述の本基板収納ケース10は、本
発明の一実施形態にすぎず、本発明の収納ケースをこの
形態に限定するものではない。例えば、放熱口に形成さ
れた仕切り壁は、当該放熱口の開口部から侵入する線状
異物の直線的侵入を阻止し得るか、或いはその侵入方向
等の自由度を制限するものであればよく、上述の形状
(図2)に限定されるものではない。以下、仕切り壁の
形状に関しての好適な他の一実施形態を図3を参照しつ
つ説明する。
発明の一実施形態にすぎず、本発明の収納ケースをこの
形態に限定するものではない。例えば、放熱口に形成さ
れた仕切り壁は、当該放熱口の開口部から侵入する線状
異物の直線的侵入を阻止し得るか、或いはその侵入方向
等の自由度を制限するものであればよく、上述の形状
(図2)に限定されるものではない。以下、仕切り壁の
形状に関しての好適な他の一実施形態を図3を参照しつ
つ説明する。
【0021】図3は、本発明の収納ケースとして好まし
い他の実施形態を模式的に示したものである。本図に示
すように、本実施形態に係る収納ケース30は、上述の
本基板収納ケース10と同様、遊技盤6に装備される各
種遊技装置類の制御を行うための回路基板を収納する基
板収納ケース30であり、遊技盤6背面部に装着される
(図1参照)。なお、本実施形態に係る収納ケース30
のケース本体の構成ならびに基台34およびケースカバ
ー32の取付構造は、後述する放熱口37に関するもの
を除いて上述の実施形態に係る本基板収納ケース10と
同様である。このため、重複する説明は省略する。
い他の実施形態を模式的に示したものである。本図に示
すように、本実施形態に係る収納ケース30は、上述の
本基板収納ケース10と同様、遊技盤6に装備される各
種遊技装置類の制御を行うための回路基板を収納する基
板収納ケース30であり、遊技盤6背面部に装着される
(図1参照)。なお、本実施形態に係る収納ケース30
のケース本体の構成ならびに基台34およびケースカバ
ー32の取付構造は、後述する放熱口37に関するもの
を除いて上述の実施形態に係る本基板収納ケース10と
同様である。このため、重複する説明は省略する。
【0022】次に、本実施形態に係る収納ケース30の
ケースカバー32側壁部32bに設けられた放熱口37
について説明する。図3(B)に示すように、本ケース
カバー32の側壁部32b(即ち、本実施形態に係る収
納ケース30を弾球遊技機1裏面に装着した場合におけ
る上面および下面に相当する壁部)の一部においても、
スリット状の開口部を有する放熱口37が並列状態で多
数設けられている。一方、図3(A)に示すように、当
該放熱口37が形成されたケースカバー側壁部32bの
内側には、本実施形態に係る仕切り壁38が当該放熱口
37のスリット状開口部の縁に沿って放熱口37の各々
に対応して並列状態で突設されている。
ケースカバー32側壁部32bに設けられた放熱口37
について説明する。図3(B)に示すように、本ケース
カバー32の側壁部32b(即ち、本実施形態に係る収
納ケース30を弾球遊技機1裏面に装着した場合におけ
る上面および下面に相当する壁部)の一部においても、
スリット状の開口部を有する放熱口37が並列状態で多
数設けられている。一方、図3(A)に示すように、当
該放熱口37が形成されたケースカバー側壁部32bの
内側には、本実施形態に係る仕切り壁38が当該放熱口
37のスリット状開口部の縁に沿って放熱口37の各々
に対応して並列状態で突設されている。
【0023】さらに、図3(A)に示すように、これら
仕切り壁38は、ケースカバー32の天板部32aから
みて「く」字状となるようにその中央部分が折れ曲がっ
た形状でケースカバー32の内方に向けて形成されてい
る。これにより、本実施形態に係る放熱口37において
は、その開口部がケースカバー32内部の電気部品収納
部分に向けて直接的には開放されておらず、代わって、
ケースカバー32内部の電気部品収納部分に至る前に上
記仕切り壁38とケースカバー側壁部32bとに挟まれ
たく字状に屈曲した細長い放熱用通路39が形成されて
いる(図2(A)参照)。
仕切り壁38は、ケースカバー32の天板部32aから
みて「く」字状となるようにその中央部分が折れ曲がっ
た形状でケースカバー32の内方に向けて形成されてい
る。これにより、本実施形態に係る放熱口37において
は、その開口部がケースカバー32内部の電気部品収納
部分に向けて直接的には開放されておらず、代わって、
ケースカバー32内部の電気部品収納部分に至る前に上
記仕切り壁38とケースカバー側壁部32bとに挟まれ
たく字状に屈曲した細長い放熱用通路39が形成されて
いる(図2(A)参照)。
【0024】以上のように、本実施形態においても、ケ
ースカバー32側壁部32bに上記放熱用通路39を備
える放熱口37が設けられた結果、収納ケース30内部
で発生した熱は当該放熱用通路39を介して放熱口37
のスリット状開口部より外部に効率よく放散される。そ
の一方、当該放熱口37のスリット状開口部から針金等
の線状異物を挿入させた場合、上記く字状の仕切り壁3
8が障害物となることによって当該線状異物の直線的侵
入を阻止することができる。また、たとえ線状異物の先
端が放熱口37からケース内部に到達し得たとしても、
その侵入方向は上記く字状放熱用通路39を形成する仕
切り壁38によって著しく制限を受けており(図3
(A)の矢印参照)、結果、当該異物を放熱口37に差
し込んだまま自由に操作することはできない。このた
め、本形状に係る仕切り壁38を有する収納ケース30
においても、上述の本基板収納ケース10と同様、ケー
ス内の電気部品への不正操作を未然に防ぐことができ
る。従って、本実施形態に係る収納ケース30によって
も、放熱口37からの放熱効果と当該放熱口37を介す
る不正行為の未然防止とを高い次元で両立させることが
できる。
ースカバー32側壁部32bに上記放熱用通路39を備
える放熱口37が設けられた結果、収納ケース30内部
で発生した熱は当該放熱用通路39を介して放熱口37
のスリット状開口部より外部に効率よく放散される。そ
の一方、当該放熱口37のスリット状開口部から針金等
の線状異物を挿入させた場合、上記く字状の仕切り壁3
8が障害物となることによって当該線状異物の直線的侵
入を阻止することができる。また、たとえ線状異物の先
端が放熱口37からケース内部に到達し得たとしても、
その侵入方向は上記く字状放熱用通路39を形成する仕
切り壁38によって著しく制限を受けており(図3
(A)の矢印参照)、結果、当該異物を放熱口37に差
し込んだまま自由に操作することはできない。このた
め、本形状に係る仕切り壁38を有する収納ケース30
においても、上述の本基板収納ケース10と同様、ケー
ス内の電気部品への不正操作を未然に防ぐことができ
る。従って、本実施形態に係る収納ケース30によって
も、放熱口37からの放熱効果と当該放熱口37を介す
る不正行為の未然防止とを高い次元で両立させることが
できる。
【0025】以上、本発明の収納ケースの好適な実施形
態を図面を参照しつつ説明したが、本発明の収納ケース
は、上述の各実施形態に限定されない。例えば、上記各
実施形態は、いずれも基台14,34に対してほぼ垂直
となるスリット状開口部を有する放熱口17,37を設
けているがこれに限定されない。本発明においては、線
状異物の放熱口開口部からケース内の電気部品収納部分
への直線的侵入を阻止し得るように屈曲した放熱用通路
が形成され得るか若しくは線状異物の放熱口開口部から
の侵入方向を制限し得る仕切り壁が突設され得る限り、
当該開口部をスリット状に限定する必要はない。従っ
て、上記要件を満たす限り、種々の形状の開口部(例え
ば丸孔状若しくは方形状開口部)を有する放熱口であっ
てもよい。なお、放熱口は必ずしもケースカバー側壁部
に設ける必要はなく、これに代えて或いはこれと共にケ
ースカバー天板部または基台の壁面に設けてもよい。
態を図面を参照しつつ説明したが、本発明の収納ケース
は、上述の各実施形態に限定されない。例えば、上記各
実施形態は、いずれも基台14,34に対してほぼ垂直
となるスリット状開口部を有する放熱口17,37を設
けているがこれに限定されない。本発明においては、線
状異物の放熱口開口部からケース内の電気部品収納部分
への直線的侵入を阻止し得るように屈曲した放熱用通路
が形成され得るか若しくは線状異物の放熱口開口部から
の侵入方向を制限し得る仕切り壁が突設され得る限り、
当該開口部をスリット状に限定する必要はない。従っ
て、上記要件を満たす限り、種々の形状の開口部(例え
ば丸孔状若しくは方形状開口部)を有する放熱口であっ
てもよい。なお、放熱口は必ずしもケースカバー側壁部
に設ける必要はなく、これに代えて或いはこれと共にケ
ースカバー天板部または基台の壁面に設けてもよい。
【0026】また、上記各実施形態では、上記仕切り壁
をいずれもケースカバー側壁部の内側において内方に突
き出して設けているがこの形態に限定されない。例え
ば、弾球遊技機1においてスペースが確保できることを
条件として、ケースカバー側壁部の外面側において放熱
口の開口部近傍、好ましくは当該開口部を包囲するよう
にして外方に向けて仕切り壁を屈曲した状態(典型的に
は当該仕切り壁から成る放熱空間内が線状異物の直線的
侵入を阻止し得るL字状となる状態)で突設したもので
あってもよい。
をいずれもケースカバー側壁部の内側において内方に突
き出して設けているがこの形態に限定されない。例え
ば、弾球遊技機1においてスペースが確保できることを
条件として、ケースカバー側壁部の外面側において放熱
口の開口部近傍、好ましくは当該開口部を包囲するよう
にして外方に向けて仕切り壁を屈曲した状態(典型的に
は当該仕切り壁から成る放熱空間内が線状異物の直線的
侵入を阻止し得るL字状となる状態)で突設したもので
あってもよい。
【0027】なお、上記各実施形態はいずれも弾球遊技
機1の遊技盤6裏面に着脱可能に配備される筐体状の電
気部品収納ケース10,30について説明したが、本発
明の適用例がこれに限定されるものではない。例えば、
弾球遊技機1における上記枠制御装置を収納する基板収
納ケース11(図1参照)にも適用され得る。また、弾
球遊技機その他の遊技機における液晶ディスプレイ装置
等の収納ケースにも適用し得る。あるいは、上記着脱可
能な筐体状電気部品収納ケースに代えて、弾球遊技機の
機構板に埋設されるように構成された収納ケースであっ
てもよい。すなわち、上記実施形態に係る弾球遊技機1
の機構板7の一部に回路基板等の電気部品を収納し得る
凹部を設けておき、当該凹部を被覆するようにして機構
板表面にケースカバー(覆蓋体)が取り付けられる形状
の収納ケースであってもよい。この場合、当該ケースカ
バー(覆蓋体)に上記実施形態におけるような仕切り壁
を設けた放熱口を形成することによって本発明の収納ケ
ースとすることができる。このような変更例は本発明の
実施の一例であり、本明細書および図面に開示された情
報に基づく当業者の設計事項にすぎないものであり、本
願特許請求の範囲から逸脱するものではない。
機1の遊技盤6裏面に着脱可能に配備される筐体状の電
気部品収納ケース10,30について説明したが、本発
明の適用例がこれに限定されるものではない。例えば、
弾球遊技機1における上記枠制御装置を収納する基板収
納ケース11(図1参照)にも適用され得る。また、弾
球遊技機その他の遊技機における液晶ディスプレイ装置
等の収納ケースにも適用し得る。あるいは、上記着脱可
能な筐体状電気部品収納ケースに代えて、弾球遊技機の
機構板に埋設されるように構成された収納ケースであっ
てもよい。すなわち、上記実施形態に係る弾球遊技機1
の機構板7の一部に回路基板等の電気部品を収納し得る
凹部を設けておき、当該凹部を被覆するようにして機構
板表面にケースカバー(覆蓋体)が取り付けられる形状
の収納ケースであってもよい。この場合、当該ケースカ
バー(覆蓋体)に上記実施形態におけるような仕切り壁
を設けた放熱口を形成することによって本発明の収納ケ
ースとすることができる。このような変更例は本発明の
実施の一例であり、本明細書および図面に開示された情
報に基づく当業者の設計事項にすぎないものであり、本
願特許請求の範囲から逸脱するものではない。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、高い放熱効果を確保し
つつ、ケース内に収納する電気部品に対して外部から不
正工作を行い得るような状態で異物が侵入するのを防止
し得る実用的な遊技機用電気部品収納ケースが提供され
る。
つつ、ケース内に収納する電気部品に対して外部から不
正工作を行い得るような状態で異物が侵入するのを防止
し得る実用的な遊技機用電気部品収納ケースが提供され
る。
【0029】すなわち、本発明の第一の収納ケースで
は、高い放熱効果を確保し得る形状の放熱口が形成され
ると共に、当該放熱口開口部からケース内の電気部品収
納部分への線状異物の直線的侵入を阻止し得るように屈
曲した放熱用通路が形成されている。このため、当該放
熱口開口部を介して線状異物が自由度を有する状態で直
線的に侵入するのを防止することができる。また、本発
明の第二の収納ケースでは、線状異物の上記放熱口開口
部からの侵入方向を制限し得る仕切り壁が当該放熱口開
口部近傍に突設されている。このため、当該放熱口開口
部を介して線状異物が自由度を有する状態で侵入するの
を防止することができる。従って、本発明の収納ケース
によれば、上記放熱口からの放熱効果と当該放熱口を介
する不正行為の未然防止とを高いレベルで両立させるこ
とができる。
は、高い放熱効果を確保し得る形状の放熱口が形成され
ると共に、当該放熱口開口部からケース内の電気部品収
納部分への線状異物の直線的侵入を阻止し得るように屈
曲した放熱用通路が形成されている。このため、当該放
熱口開口部を介して線状異物が自由度を有する状態で直
線的に侵入するのを防止することができる。また、本発
明の第二の収納ケースでは、線状異物の上記放熱口開口
部からの侵入方向を制限し得る仕切り壁が当該放熱口開
口部近傍に突設されている。このため、当該放熱口開口
部を介して線状異物が自由度を有する状態で侵入するの
を防止することができる。従って、本発明の収納ケース
によれば、上記放熱口からの放熱効果と当該放熱口を介
する不正行為の未然防止とを高いレベルで両立させるこ
とができる。
【図1】一実施形態に係る本発明の収納ケースを装備し
た弾球遊技機の背面図である。
た弾球遊技機の背面図である。
【図2】(A)は一実施形態に係る本発明の収納ケース
を示した正面図であり、(B)は当該収納ケースに装着
されるケースカバーを示す側面図である。
を示した正面図であり、(B)は当該収納ケースに装着
されるケースカバーを示す側面図である。
【図3】(A)は他の実施形態に係る本発明の収納ケー
スを示した正面図であり、(B)は当該収納ケースに装
着されるケースカバーを示す側面図である。
スを示した正面図であり、(B)は当該収納ケースに装
着されるケースカバーを示す側面図である。
【図4】(A)は弾球遊技機に装備される従来の電気部
品収納ケースの一例を示した正面図であり、(B)は当
該収納ケースに装着されるケースカバーを示す側面図で
あり、(C)は(A)における一部破断のA−A線矢視
断面図である。
品収納ケースの一例を示した正面図であり、(B)は当
該収納ケースに装着されるケースカバーを示す側面図で
あり、(C)は(A)における一部破断のA−A線矢視
断面図である。
1 弾球遊技機 10,11,30,40 収納ケース 12,32,42 ケースカバー 14,34,44 基台 17,37,47 放熱口 18,38 仕切り壁 19,39 放熱用通路
Claims (2)
- 【請求項1】 遊技機に装着される電気部品を収納する
ケースであって、 ケース内に収納した電気部品からの熱をケース外部に放
散するための放熱口が設けられており、 その放熱口には、線状異物の該放熱口開口部からケース
内の電気部品収納部分への直線的侵入を阻止し得るよう
に屈曲した放熱用通路が形成されている遊技機用電気部
品収納ケース。 - 【請求項2】 遊技機に装着される電気部品を収納する
ケースであって、 ケース内に収納した電気部品からの熱をケース外部に放
散するための放熱口が設けられており、 そのケースには、該放熱口の開口部近傍から仕切り壁が
突設されており、線状異物の該放熱口開口部からの侵入
方向が該仕切り壁によって制限されている遊技機用電気
部品収納ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35507697A JPH11179025A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 遊技機における電気部品収納ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35507697A JPH11179025A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 遊技機における電気部品収納ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11179025A true JPH11179025A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18441803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35507697A Withdrawn JPH11179025A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 遊技機における電気部品収納ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11179025A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007209537A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP2007319231A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Okumura Yu-Ki Co Ltd | パチンコ機 |
KR101441048B1 (ko) * | 2013-08-27 | 2014-09-17 | 한국단자공업 주식회사 | 복합 부품 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35507697A patent/JPH11179025A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007209537A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP2007319231A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Okumura Yu-Ki Co Ltd | パチンコ機 |
KR101441048B1 (ko) * | 2013-08-27 | 2014-09-17 | 한국단자공업 주식회사 | 복합 부품 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20041203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |