JPH11178747A

JPH11178747A - 便座カバー

Info

Publication number: JPH11178747A
Application number: JP35145697A
Authority: JP
Inventors: Kazuoki Kakiuchi; 一起垣内
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-12-19
Filing date: 1997-12-19
Publication date: 1999-07-06

Abstract

(57)【要約】【課題】便器への枢支側部分の大きさが異なる多種多
様の便座に対して皺、弛みを生じさせることなく良好に
装着することができるようにする。【解決手段】カバー本体１の長手方向両端部に、幅方
向両側部に取着される伸縮が可能な一対の伸縮帯３，３
及びこれら伸縮帯３，３に保持される引掛片４，４と、
幅方向中央部に取着される伸縮が可能な伸縮帯５及び該
伸縮帯５に保持され、前記各引掛片４，４が掛止される
掛止環６とが設けられ、幅方向両側部の伸縮帯３，３
と、幅方向中央部の伸縮帯５とを伸長させて、各引掛片
４，４を、カバー本体１の幅方向内方へ引寄せるととも
にカバー本体１の長手方向へ引張るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主として温水洗浄
便座などの加温式の便座の表面から裏面にかけて被覆す
るのに好適な便座カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】西洋式便座に装着される便座カバーは、
実公平５−６８８０号公報に記載されているようにカバ
ー本体が円環筒状に形成された無端タイプと、実用新案
登録第３０２１５７１号に記載されているようにカバー
本体が所定の長さを有する有端に形成された有端タイプ
とが知られている。後者の有端タイプの便座カバーは、
所定の長さに形成されたカバー本体の長手方向両端部
に、前記便座への取付具が設けられている。

【０００３】この取付具は、カバー本体の幅方向一側部
に直接縫着された引掛片と、幅方向他側部に伸縮体を介
して取着され、前記引掛片が掛止される掛止環と、カバ
ー本体の幅方向中央よりは一側寄り位置に取着されて、
前記引掛片の基部に係止される伸縮が可能な係止帯とを
備えている。

【０００４】そして、便座カバーを便座に装着する場
合、便座の便器への枢支側部分を除く他の部分を表面か
ら裏面にかけて被覆した状態で、幅方向一側部に縫着さ
れた引掛片を、幅方向他側部に取着された掛止環に引掛
け、幅方向中央よりは一側寄り位置に設けた係止帯を、
前記引掛片の基部の伸縮体に係止することによりカバー
本体を便座に装着するようにしたものである。

【０００５】また、温水洗浄便座などの加温式の便座
は、表面及び裏面間に収容空間を設けて、該収容空間に
発熱部が設けられ、さらに、該発熱部に接続されたコー
ドが、便器への枢支側端部から取り出されるように構成
されているため、便座の便器への枢支側部分の大きさ、
即ち、外周縁及び内周縁間の幅寸法及び厚みは、メーカ
ーによって多種多様であり、例えば、枢支側部分の幅寸
法が広くて、厚みが厚いか又は薄いもの、枢支側部分の
幅寸法が比較的狭くて、厚みが厚いか又は薄いものがあ
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、後者の有端
タイプの便座カバーは、カバー本体の長手方向両端部で
あり、幅方向一側部に直接縫着された引掛片を、幅方向
他側部に取着された掛止環に掛止して、カバー本体の長
手方向端部の幅方向両側部を連結するだけであり、ま
た、幅方向中央よりは一側寄り位置に設けられた係止帯
は、前記引掛片の基部の伸縮体に係止するだけであるか
ら、便座カバーを、便器への枢支側部分の大きさが最大
となる便座に無理なく装着することができる大きさに形
成した場合、前記枢支側部分の大きさが小さい便座に対
しては、カバー本体の幅方向内方への緊張力がなくて、
しかも、係止帯による長手方向外方への引張力もないた
め、カバー本体の長手方向端部に皺、弛みが生じ、便座
にフィットしなくなったり、又は、カバー本体の幅方向
側部が便座から外れたりして、見苦しくなるという問題
があった。

【０００７】本発明は、上述のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、便器への枢支側部分の大きさが異なる
多種多様の便座に対して皺、弛みを生じさせることなく
良好に装着することができる便座カバーを提供すること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】第１発明に係る便座カバ
ーは、所定の長さを有しており、便座の表面から裏面に
かけて被覆する有端のカバー本体を備えた便座カバーに
おいて、前記カバー本体の長手方向両端部には、幅方向
両側部に取着される伸縮が可能な一対の伸縮帯及びこれ
ら伸縮帯に保持される引掛片と、幅方向中央部に取着さ
れる伸縮が可能な伸縮帯及び該伸縮帯に保持され、前記
各引掛片が掛止される掛止環とが設けられていることを
特徴とする。

【０００９】第１発明にあっては、便座の便器への枢支
側部分を除く他の部分をカバー本体により表面から裏面
にかけて被覆した状態で、カバー本体の長手方向両端部
の幅方向中央部に取着された伸縮帯を便座の前記枢支側
部分の表面から裏面に掛け渡して、該伸縮帯に保持した
掛止環に、幅方向両側部の一対の伸縮帯に保持された各
引掛片を掛止することにより、これら引掛片が便座の幅
方向内方へ引寄せられるとともにカバー本体の長手方向
へ引張られることになる。即ち、幅方向両側部に取着し
た各伸縮帯と、幅方向中央部に取着した伸縮帯とがとも
に伸長して、各引掛片が図２の矢印Ｘ方向へ引寄せられ
るとともに図２の矢印Ｙ方向へ引張られることになる。
このため、便器への枢支側部分の大きさが異なる多種多
様の便座に対して皺、弛みを生じさせることなく良好に
装着することができる。

【００１０】第２発明に係る便座カバーは、前記カバー
本体の長手方向両端部間に、幅方向両側部を連結する連
結具が設けられていることを特徴とする。

【００１１】第２発明にあっては、便座の枢支側部分の
大きさが所定の大きさに対し小形であって、幅方向両側
部の引掛片に作用する緊張力が所定値よりも小さい場合
でも、カバー本体の長手方向両端部間の幅方向両側部を
保持具により確実に保持することができる。このため、
カバー本体の便座からの外れを良好に防止することがで
きる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づき具体的に説明する。図１は本発明の便座
カバーを便座に装着した状態の底面側斜視図、図２は便
座に装着した状態の要部の拡大斜視図、図３は便座に装
着した状態の平面側斜視図、図４は便座カバーの平面
図、図５はカバー本体を伸長した状態の平面図である。

【００１３】便座カバーＡは、図１、図３に示すよう
に、表面及び裏面間の収容空間に発熱部が設けられ、該
発熱部に接続されたコードＣが、便器への枢支側端部か
ら取り出されるように構成された温水洗浄便座などの加
温式の便座Ｂに装着するものであり、便座Ｂの便器への
枢支側部分を除く他の部分を表面から裏面にかけて被覆
する有端のカバー本体１を備えている。

【００１４】このカバー本体１は、長手方向及び幅方向
に伸縮性を有する所定の長さの布製であり、幅方向一側
部には、弾性を有する所定長さの合成樹脂製の弾性杆２
を受入れる保持孔１１が長手方向の両端部に亘って縫着
されており、幅方向他側部には、複数本の弾性紐１２が
長手方向の両端部に亘って帯状となるように縫着されて
いる。

【００１５】前記カバー本体１の長手方向両端部には、
幅方向両側部に縫い込みにより取着される伸縮が可能な
環状の一対の伸縮帯３，３及びこれら伸縮帯３，３に保
持される引掛片４，４と、幅方向中央部に縫い込みによ
り取着される伸縮が可能な環状の伸縮帯５及び該伸縮帯
５に保持され、前記各引掛片４，４が掛止される掛止環
６とが設られている。

【００１６】カバー本体１の長手方向両端部間、詳しく
は長手方向両端部間であり、長手方向両端部の近傍に
は、図１、図４、図５に示す如くカバー本体１の幅方向
両側部を連結する連結具７が設けられている。この連結
具７は、カバー本体１の幅方向一側部に取着する引掛片
７２と、カバー本体１の幅方向他側部に取着され、前記
引掛片７２が掛止される掛止環７４とを備え、引掛片７
２の掛止環７４への掛止によりカバー本体１の幅方向両
側部を連結している。尚、連結具７の引掛片７２及び掛
止環７４は、前記保持孔１１に挿入された前記弾性杆２
の両端よりも長手方向両端部側に取着して、弾性杆２が
保持孔１１から抜け出るのを防止するようにしている。
また、前記引掛片７２はフック状に形成されており、そ
の湾曲部よりも先端部は、掛止環７４の太さよりも小さ
な対向間隔に形成して掛止環７４に掛止したあと、その
掛止が外れ難いようにしている。

【００１７】以上の如く構成された便座カバーＡは、図
４に示す如くカバー本体１の幅方向一側部に設けた保持
孔１１に弾性杆２を挿入して保持し、この弾性杆２部分
を図１に示す如く便座Ｂの内周縁近傍の下面に係合さ
せ、カバー本体１の幅方向他側部に設けた弾性紐１２部
分を便座Ｂの外周縁近傍の下面に係合させて、図３に示
す如く便座Ｂの便器への枢支側部分を除く他の部分を表
面から裏面にかけて被覆する。

【００１８】そして、図２に示す如くカバー本体１の長
手方向両端部の幅方向中央部に取着した伸縮帯５を、伸
長させながら便座Ｂの枢支側部分の表面から裏面に掛け
渡して、該伸縮帯５に保持した掛止環６を便座Ｂの裏面
側に位置させ、この状態で、図１、図２に示す如くカバ
ー本体１の長手方向両端部の幅方向両側部に取着した伸
縮帯３，３を伸長させて、これら伸縮帯３，３に保持し
た引掛片４，４を、前記掛止環６に掛止することによ
り、図２に示す如く引掛片４，４を、カバー本体１の幅
方向内方（矢印Ｘ）へ引寄せるとともにカバー本体１の
長手方向外方（矢印Ｙ）へ引張ることができる。このた
め、便器への枢支側部分の大きさが異なる多種多様の便
座に対して皺、弛みを生じさせることなく良好に装着す
ることができる。しかも、カバー本体１は、長手方向及
び幅方向に伸縮性を有する布により形成されているか
ら、このカバー本体１自体の伸縮性と、前記各伸縮帯
３，３及び伸縮帯５とにより、便器への枢支側部分の大
きさが異なる多種多様の便座に対して皺、弛みを生じさ
せることなくより一層良好に装着することができる。

【００１９】また、カバー本体１の長手方向両端部間に
設けた連結具７の引掛片７２を掛止環７４へ引掛けるこ
とによりカバー本体１の幅方向両側部を連結することが
できるから、便座Ｂの枢支側部分の大きさが所定の大き
さに対し小形であって、幅方向両側部の引掛片４，４に
作用する緊張力が所定値よりも小さい場合でも、カバー
本体１の長手方向両端部間の幅方向両側部を連結具７に
より確実に連結することができる。このため、カバー本
体１の便座Ｂからの外れを良好に防止することができ
る。また、便座Ｂの枢支側部分の大きさが所定の大きさ
を越えるような場合は、カバー本体自体の伸長により引
掛片７２を掛止環７４へ引掛けることができる。

【００２０】尚、本発明に係る便座カバーは、温水洗浄
便座などの加温式の便座に装着する他、非加温式の便座
に装着することもできる。

【００２１】

【発明の効果】第１発明に係る便座カバーによれば、カ
バー本体の長手方向両端部であり、幅方向両側部に取着
した一対の伸縮帯と、幅方向中央部に取着した伸縮帯と
を伸長させて、幅方向両側部の伸縮帯に保持した引掛片
を、幅方向中央部の掛止環に掛止することにより、各引
掛片を便座の幅方向内方へ引寄せることができるととも
にカバー本体の長手方向へ引張ることができる。従っ
て、便器への枢支側部分の大きさが異なる多種多様の便
座に対して皺、弛みを生じさせることなく良好に装着す
ることができる。

【００２２】第２発明に係る便座カバーによれば、便座
の枢支側部分の大きさが所定の大きさに対し小形であっ
て、幅方向両側部の引掛片に作用する緊張力が所定値よ
りも小さい場合でも、カバー本体の長手方向両端部間の
幅方向両側部を保持具により確実に保持することができ
る。従って、カバー本体の便座からの外れを良好に防止
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る便座カバーを便座に装着した状態
の底面側斜視図である。

【図２】本発明に係る便座カバーもを便座に装着した状
態の要部の拡大斜視図である。

【図３】本発明に係る便座カバーを便座に装着した状態
の平面側斜視図である。

【図４】本発明に係る便座カバーの平面図である。

【図５】本発明に係る便座カバーのカバー本体を伸長し
た状態の平面図である。

【符号の説明】

１カバー本体３取付具３１引寄体３１ａ引掛片３１ｂ連結帯３２引張体３２ａ掛止環３２ｂ連結帯４引寄具

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定の長さを有しており、便座の表面か
ら裏面にかけて被覆する有端のカバー本体を備えた便座
カバーにおいて、前記カバー本体の長手方向両端部に
は、幅方向両側部に取着される伸縮が可能な一対の伸縮
帯及びこれら伸縮帯に保持される引掛片と、幅方向中央
部に取着される伸縮が可能な伸縮帯及び該伸縮帯に保持
され、前記各引掛片が掛止される掛止環とが設けられて
いることを特徴とする便座カバー。
【請求項２】前記カバー本体の長手方向両端部間に
は、幅方向両側部を連結する連結具が設けられている請
求項１記載の便座カバー。