JPH11176287A - 回転型電子部品 - Google Patents

回転型電子部品

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JPH11176287A
JPH11176287A JP9341118A JP34111897A JPH11176287A JP H11176287 A JPH11176287 A JP H11176287A JP 9341118 A JP9341118 A JP 9341118A JP 34111897 A JP34111897 A JP 34111897A JP H11176287 A JPH11176287 A JP H11176287A
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substrate
fixed
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rotary
output signal
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JP9341118A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Fukuda
哲也 福田
Jun Sato
順 佐藤
Kenji Kataoka
憲治 片岡
Koji Ono
耕治 尾野
Takahiro Nishimura
貴裕 西村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定接点を備えた固定基板と可動接点を備え
た回転基板からなり、回転基板の回転により所望の出力
信号を得る回転型電子部品に関し、安価で製作期間の短
いものを提供することを目的とする。 【解決手段】 固定基板1に弾性金属薄板からなる3個
以上の出力信号用接点部9B〜9Eを設け、所望の出力
信号に応じて選択した接点部9を組立工程において弾力
性を有する刷子2となるように加工することにより、刷
子2に対応する接点パターン4を有する回転基板3のみ
を製作することによって、同一の固定基板1を使用して
複数の異なる出力信号に対応できる安価で製作期間の短
い回転型電子部品を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定接点を備えた
固定基板と可動接点を備えた回転基板からなり、回転基
板の回転により所望の出力信号を得る回転型電子部品に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器の多様化に伴いこれ
に使用される回転型電子部品も各種のものが求められて
その種類が増大し、外形寸法が類似していて出力信号の
異なるものが求められることも多い。
【0003】そして、外形寸法が同じ回転型電子部品で
あっても、その出力信号が異なる場合には、当然その信
号を出力するための接点部が異なるため、固定接点を備
えた固定基板および可動接点を備えた回転基板は、それ
ぞれを別部材として個々に製作するのが通例であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような多種の要望に対応するために、回転型電子部品の
構成部材である多種類の接点および基板を製作するには
それぞれ専用の金型が必要であり、金型の製作費用およ
び期間が必要となると共に、多くの構成部材および金型
の管理に手間がかかり、回転型電子部品がコスト高にな
るという課題があった。
【0005】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、外形寸法が同じで出力信号が異なる回転
型電子部品において、安価で製作期間の短い回転型電子
部品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の回転型電子部品は、固定基板に弾性金属薄板
からなる3個以上の出力信号用接点部をインサート成形
により設けておき、所望の出力信号に応じて選択した接
点部を、組立工程において弾力性を有する刷子となるよ
うに加工することにより、刷子に対応する接点パターン
を有する回転基板のみを製作することによって、同一の
固定基板を使用して複数の異なる出力信号に対応できる
回転型電子部品を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外部引出し用の端子を備えたコモン用接点部、同様
に外部引出し用の端子を備えて上記コモン用接点部とは
異なる同一半径の円周上に独立して3個以上配置された
信号出力用接点部がインサート成形により固定され、所
望の出力信号に応じて選択された少なくとも2個以上の
信号出力用接点部とコモン用接点部がそれぞれ弾性を有
した固定接点としての刷子となるように組立工程におい
て加工された絶縁樹脂製の固定基板と、この固定基板に
設けられたコモン用刷子が弾接摺動する円環状パターン
ならびに上記所望の出力信号に応じて選択された信号出
力用刷子が弾接摺動するように上記円環状のパターンか
ら放射状に延設された放射状パターンからなる可動接点
としての接点パターンをインサート成形により固定され
て上記固定基板に回転自在に装着された絶縁樹脂製の回
転基板からなり、所望の出力信号に応じて固定基板に設
けられた信号出力用接点部を選択すると共に、これに対
応する接点パターンおよびこれをインサート成形固定し
た回転基板を製作することによって、一つの固定基板を
用いて複数の異なる出力信号を得るようにした回転型電
子部品としたものであり、外形寸法が同じで出力信号が
異なる回転型電子部品において、主要構成部材である刷
子を備えた固定基板およびこれを製作する金型を共用化
して、安価で製作期間の短い回転型電子部品を提供する
ことができるという作用を有する。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、所望の出力信号に応じて個別の金型で製
作した複数の異なる接点パターンを、一つの成形金型を
用いて回転基板にインサート成形固定するようにしたも
のであり、請求項1記載の発明による作用に加えて、回
転基板の成形金型も共用化することができるという作用
を有する。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、固定基板の中心部に中空状の円
筒壁を上部に向けて一体に設けると共に、この円筒壁の
外周に回転自在に嵌合する円筒軸を回転基板に一体に設
け、回転基板の円筒軸外周のフランジ部上面を覆うカバ
ーの側壁部により、回転基板を固定基板に回転自在に結
合するようにしたものであり、回転基板の回転操作がス
ムーズで安定し、しかも頑丈な構成の回転型電子部品と
することができると共に、回転基板中心の中空部に他の
機能部品を配した複合型電子部品とすることができるの
で、使用機器の設計上の自由度を大きくすることがで
き、また使用機器の取付面の省スペース化を図ることが
できるという作用を有する。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
発明において、回転基板の円筒軸外周のフランジ部上面
を覆うカバーの下面に保持された弾性脚部先端の突部
が、回転基板の回転に伴って回転基板の上面を弾接摺動
し、摺動面の所定位置に設けられた凹部と係合すること
により節度感を発生するようにしたものであり、請求項
3記載の発明による作用に加えて、回転基板の回転操作
時に節度感を伴った快適で安定した操作ができると共
に、回転に伴う出力信号の発生に合わせて節度感を発生
させることによって、所定の信号数に合わせた操作や所
定の信号位置での停止も容易にできるという作用を有す
る。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、固定基板の中心部に円形孔を設
け、この円形孔に回転自在に嵌合する円筒部およびその
先端の抜け止め用の弾性爪を回転基板に設けたものであ
り、構成部材が少なく、組立工数もかからないため、安
価な回転型電子部品を提供することができるという作用
を有する。
【0012】以下、本発明の実施の形態について、図面
に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態によ
る回転型電子部品である回転型エンコーダの側面断面
図、図2は同分解斜視図であり、同図において、1は絶
縁樹脂製の固定基板で、その平板部1Aにインサート成
形された固定接点としての弾性金属薄板製の複数個の刷
子2を備えると共に、中心部の中空状の円筒壁1Bの外
周には、絶縁樹脂製の回転基板3の円筒軸3Aが回転可
能に嵌合され、その外周のフランジ部3Bの下面にイン
サート成形により設けられた可動接点としての接点パタ
ーン4に上記刷子2が弾接するように、フランジ部3B
の上面を覆うカバー5の脚部5Aの先端を折り曲げるこ
とによって固定基板1に位置決めされており、円筒軸3
Aを介して回転基板3を回転させることにより、刷子2
が接点パターン4上を弾接摺動して出力信号を発生する
ものである。
【0013】6はこの回転型エンコーダの中心すなわち
固定基板1の円筒壁1Bの中心に配されたプッシュオン
スイッチであり、その上部の操作ボタン6Aを押すこと
によって、回転型エンコーダ部とは独立して操作するこ
とができるものである。
【0014】そして、このように構成される本実施の形
態による回転型エンコーダが発生する出力信号は、所望
の出力信号に応じて、固定基板1に設けられた固定接点
としての弾性を有する刷子2と、回転基板3に設けられ
た回転接点としての接点パターン4の接点部の組合せに
よって決められるものであり、この接点部の構成につい
て説明する。
【0015】まず、弾性を有する複数の刷子2を備えた
固定基板1の形成方法について説明すると、図3に示す
ように、弾性金属薄板を打抜き加工した接点板を絶縁樹
脂でインサート成形加工することにより、円筒壁7B外
側の平板部7Aに、外部引出し用の端子8Aを備えたコ
モン用接点部9A、および外部引出し用の端子8B〜8
Eをそれぞれ備えた4個の第1〜第4出力信号用接点部
9B〜9Eを、円筒壁7Bの中心に対して同一半径でコ
モン用接点部9Aとは異なる円周上に備えた固定基板7
を製作する。
【0016】ここで、これらの各接点部は必要に応じて
弾性を有する刷子として加工されるものであるが、その
場合に接点として作用する角度位置は、本回転型エンコ
ーダの場合、同図に示すように円筒壁7Bの中心に対し
て、第1出力信号用接点部9Bはコモン用接点部9Aと
同一角度位置に、第2出力信号用接点部9C、第3出力
信号用接点部9Dおよび第4出力信号用接点部9Eは、
コモン用接点部9Aから時計方向にそれぞれ30度、1
60度および200度の角度位置に配設されている。
【0017】次に、これらのコモン用接点部9Aおよび
4個の第1〜第4出力信号用接点部9B〜9Eの中か
ら、所望の出力信号に応じて必要な接点部9を選択し、
弾性を有する刷子2となるように加工するのであるが、
その手順を図4を用いて説明する。
【0018】同図(a)は固定基板7の任意の接点部9
の近傍を拡大した部分拡大平面図、同図(b)は同図
(a)のX−X線における断面図であり、弾性金属薄板
からなる細長い接点部9は、中央のスリット9Fにより
二つに分割されているが、これは、刷子2に加工した時
に接触点を二つ(複数)にして、接触信頼性を高めるた
めである。
【0019】そして、この接点部9の加工は、まず同図
(c)の固定基板の部分断面図に示すように、スリット
9Fの一方の端部9Gで接点部9を切断し、次に同図
(d)に示すように、切断した一方の端部9G近くを山
形にフォーミング加工して接触部9Hを形成した後、同
図(e)に示すように、接点部9の他方の端部9Iのス
リット9Fの無い部分で折り曲げて、接触部9Hを上方
に突出させて弾性を有する刷子2とするものである。
【0020】このようにして、上記のコモン用接点部9
Aおよび4個の第1〜第4出力信号用接点部9B〜9E
はそれぞれ弾性を有するコモン用刷子2Aおよび第1〜
第4出力信号用刷子2B〜2Eに加工することができる
ので、固定基板7の選択した複数の接点部9を弾性を有
する刷子2となるように加工することにより、必要な固
定接点としての刷子2を備えた固定基板1として完成す
ることができる。
【0021】次に、上記のように加工された刷子2を有
する固定基板1と組み合わせる回転接点としての接点パ
ターン4を有する回転基板3は、前出の図1および図2
で示したように、絶縁樹脂製の円筒軸3A外周のフラン
ジ部3Bの下面に可動接点としての接点パターン4をイ
ンサート成形により設けたものであり、この回転基板3
の下面図すなわち接点パターン4の例を図5に示す。
【0022】同図は回転型インクリメンタル・エンコー
ダ用の接点パターン4を示すものであり、その構成は、
内周の円環状パターン4Aとこれから放射状に等間隔に
延設された放射状パターン4Bから成っており、円環状
パターン4Aと放射状パターン4Bの径寸法が同じであ
れば、放射状パターン4Bの延設部の数が変わっても、
同じ成形金型で回転基板3にインサート成形固定できる
ものである。
【0023】そして、この接点パターン4を有する回転
基板3と上記の刷子2を有する固定基板1を、円筒軸3
Aを円筒壁1Bに嵌合させて組み合わせ、前出の図1に
示したような回転型エンコーダとして組み立てた状態に
おいて、接点パターン4の円環状パターン4Aには前出
のコモン用刷子2Aが、放射状パターン4Bには第1〜
第4出力信号用刷子2B〜2Eの中の選択されたものが
弾接し、円筒軸3Aを回転させることによって放射状パ
ターン4Bと第1〜第4信号出力用刷子2B〜2Eの間
で発生した出力信号を、外部引出し用の端子8Aと8B
〜8Eにより出力するものである。
【0024】次に、本実施の形態による回転型電子部品
である回転型インクリメンタル・エンコーダにおいて、
所望の出力信号に応じて、固定基板7の第1〜第4出力
信号用接点部9B〜9Eの中から必要な接点部9を選択
すると共に、これに対応する接点パターン4を有する回
転基板3を製作する例について、図6〜図8を用いて説
明する。
【0025】図6は操作軸である円筒軸3Aが1回転
(360°回転)する間に、三つの信号を順次15パル
スずつ等間隔で発生させる3信号インクリメンタル・エ
ンコーダ(1)の場合、図7は円筒軸3Aが1回転する
間に、三つの信号を順次6パルスずつ等間隔で発生させ
る3信号インクリメンタル・エンコーダ(2)の場合、
図8は円筒軸3Aが1回転する間に、二つの信号を順次
15パルスずつ等間隔で発生させる2信号インクリメン
タル・エンコーダ(3)の場合のものである。
【0026】そして、図6(a),図7(a)および図
8(a)は上記各エンコーダ(1),(2)および
(3)の出力波形図を、図6(b),図7(b)および
図8(b)は各々の信号を出力するために回転基板3に
装着する接点パターン4(1),4(2)および4
(3)を示すものであり、各接点パターン4(1),4
(2)および4(3)の円環状パターン4A1,4A2
および4A3と放射状パターン4B1,4B2および4
B3は同じ径寸法となっている。
【0027】従って、これらの3種類の接点パターン4
(1),4(2)および4(3)は、いずれも同じ成形
金型で回転基板3にインサート成形固定することができ
るものである。
【0028】そして、これら図6〜図8に示す3種類の
インクリメンタル・エンコーダにおいて、各接点パター
ン4と組み合わせる刷子2を有する固定基板1は、上記
固定基板7のコモン用接点部9Aおよび4個の第1〜第
4出力信号用接点部9B〜9Eの中から選択した接点部
9を弾性を有する刷子2に加工したものを使用するので
あるが、上記図6および図7の3信号インクリメンタル
・エンコーダにおいては、図3で説明したコモン用接点
部9Aおよび第1,第3,第4信号出力用接点部9B,
9D,9Eが選択され、弾性を有するコモン用刷子2A
および第1,第3,第4出力信号用刷子2B,2D,2
Eに加工されるが、第2出力信号用接点部9Cは使用さ
れないでそのまま残される。
【0029】そして、これらのコモン用刷子2Aおよび
第1,第3,第4出力信号用刷子2B,2D,2Eが図
6(b)および図7(b)に示す回転基板3に設けられ
た各接点パターン4(1)および4(2)にそれぞれ組
み合わされて、その接触部9Hが各パターン図に丸印で
示した位置に弾接し、円筒軸3Aを介して回転基板3を
回転させることによって、それぞれ図6(a)および図
7(a)に示す三つの信号を順次等間隔で発生させるも
のである。
【0030】また、図8に示した2信号のインクリメン
タル・エンコーダにおいては、図3で示したコモン用接
点部9Aおよび第1,第2出力信号用接点部9B,9C
が選択され、弾性を有するコモン用刷子2Aおよび第
1,第2出力信号用刷子2B,2Cに加工されるが、第
3,第4出力信号用接点部9D,9Eは使用されないで
そのまま残される。
【0031】そして、これらのコモン用刷子2Aおよび
第1,第2出力信号用刷子2B,2Cが図8(b)に示
す接点パターン4(3)に組み合わされて、図8(a)
に示す二つの信号を順次等間隔で発生させることは、上
記の3信号インクリメンタル・エンコーダの場合と同様
である。
【0032】なお、図6(b),図7(b)および図8
(b)は、回転基板3を下面から見た図であるため、各
接点パターン図に丸印で示した各刷子2の接触部9Hが
弾接する位置は、固定基板1における各刷子2の位置と
は左右が逆になっている。
【0033】本実施の形態による回転型電子部品である
回転型エンコーダは以上のように構成されるものである
が、固定基板1に設ける固定接点としての弾性を有する
刷子2の数量と配列位置、および回転基板3にインサー
ト成形固定されて刷子2が弾接する接点パターン4の放
射状パターン4Bの数量等は上記の説明で述べたものに
限るものではなく、要望される出力信号の種類や回転型
電子部品の大きさ等に応じて適宜変更できることは言う
までもない。
【0034】以上のように本実施の形態によれば、外形
寸法が同じで出力信号が異なる回転型電子部品におい
て、構成部材である刷子2を備えた固定基板1およびこ
れを製作する金型、ならびに接点パターン4をインサー
ト成形固定する回転基板3の金型をも共用化することが
できるので、安価で製作期間が短い回転型電子部品を提
供することができ、さらに、回転操作がスムーズで安定
していると共に、回転基板中心の中空部に他の機能部品
を配した複合部品とすることもできるものである。
【0035】(実施の形態2)図9は本発明の第2の実
施の形態による回転型電子部品である回転型エンコーダ
の側面断面図、図10は同分解斜視図であり、上記実施
の形態1で説明したものに対し、カバー10の下面と回
転基板11のフランジ部11Bの間に節度ばね12を配
したものであり、その他の構成は実施の形態1の場合と
同じである。
【0036】この節度ばね12は弾性金属薄板をリング
状に打抜き・曲げ加工したものであり、その取付孔12
Aをカバー10の下面のバーリング部10Aにカシメ固
定され、下方に突出した弾性突部12Bが回転基板11
のフランジ部11B上面全周に設けられた放射状凹凸部
11Cに弾接している。
【0037】そして、固定基板1の円筒壁1Bに回転可
能に嵌合された円筒軸11Aを介して回転基板11を回
転させて出力信号を出す際に、節度ばね12の弾性突部
12Bが回転基板11の上記放射状凹凸部11C上を弾
接摺動して、出力信号に対応した快適で安定した節度感
を発生する。
【0038】すなわち、回転に伴う出力信号の発生に合
わせて節度感を発生することによって、所定の信号数に
合わせた回転操作や所定位置での停止が容易にできるも
のである。
【0039】(実施の形態3)図11は本発明の第3の
実施の形態による回転型電子部品である回転型エンコー
ダの側面断面図、図12は同分解斜視図であり、上記実
施の形態1および2で説明したものに対して、刷子2を
備えた固定基板13と接点パターン4を備えた回転基板
14を結合・位置決めするためのカバーを使用しないも
のである。
【0040】同図に示すように、絶縁樹脂製の固定基板
13の外周の平板部13Aに固定接点としての弾性を有
する刷子2がインサート成形固定されていることは実施
の形態1および2と同じであるが、その中央部には大径
の円形孔13Bが設けられている。
【0041】一方、絶縁樹脂製の回転基板14も、円筒
軸14A外周のフランジ部14Bの下面に可動接点とし
ての接点パターン4がインサート成形により固定されて
いることは実施の形態1および2と同じであるが、その
下面の円筒軸14Aの下端には、固定基板13の上記円
形孔13Bに嵌合するように円筒状に配列された厚肉の
嵌合脚部14C、および先端に抜け止め用の弾性爪14
Dを有する薄肉の弾性脚部14Eが設けられている。
【0042】したがって、本実施の形態によれば、刷子
2を備えた固定基板13の円形孔13Bに接点パターン
4を備えた回転基板14下面の嵌合脚部14Cを嵌合さ
せると共に、弾性脚部14E先端の弾性爪14Dをテー
パ部14Fと弾性を利用して圧入することによって、固
定基板13に対して回転基板14を回転自在に保持する
ことができるので、実施の形態1および2と同様に、円
筒軸14Aを介して回転基板14を回転させることによ
って、刷子2が接点パターン4上を弾接摺動して出力信
号を発生させることができる。
【0043】以上のように本実施の形態によれば、構成
部品が少なく組立も簡単なため安価な回転型電子部品を
提供できるものである。
【0044】なお、本実施の形態による回転型電子部品
においても、外形が同じで出力信号が異なる回転型電子
部品において、刷子2を備えた固定基板13およびこれ
を製作する金型、ならびに接点パターン4をインサート
成形固定する回転基板14の金型を共用化することがで
きることは言うまでもない。
【0045】また、上記の実施の形態2および3による
回転型電子部品においても、実施の形態1の場合と同様
に、固定基板の中心の中空部にプッシュスイッチ等の機
能部品を配した複合部品とすることができることは勿論
である。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外形寸法
が同じで出力信号が異なる回転型電子部品において、主
要構成部材である固定基板およびこれを製作する金型を
共用化して、同一の固定基板で複数の異なる出力信号に
対応できるので、安価で製作期間の短い回転型電子部品
を提供することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回転型電子部
品である回転型エンコーダの側面断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同固定基板の平面図
【図4】(a)同固定基板の接点部近傍の部分拡大平面
図 (b)図4(a)のX−X線における断面図 (c)〜(e)同接点部の加工方法を説明する固定基板
の部分断面図
【図5】同回転基板の下面図
【図6】(a)同3信号インクリメンタル・エンコーダ
(1)の出力波形図 (b)同接点パターン図(1)
【図7】(a)同3信号インクリメンタル・エンコーダ
(2)の出力波形図 (b)同接点パターン図(2)
【図8】(a)同2信号インクリメンタル・エンコーダ
(3)の出力波形図 (b)同接点パターン図(3)
【図9】本発明の第2の実施の形態による回転型電子部
品である回転型エンコーダの側面断面図
【図10】同分解斜視図
【図11】本発明の第3の実施の形態による回転型電子
部品である回転型エンコーダの側面断面図
【図12】同分解斜視図
【符号の説明】 1,7,13 固定基板 1A,13A 平板部 1B,7B 円筒壁 2 刷子 2A コモン用刷子 2B〜2E 第1〜第4出力信号用刷子 3,11,14 回転基板 3A,11A,14A 円筒軸 3B,11B,14B フランジ部 4,4(1),4(2),4(3) 接点パターン 4A,4A1,4A2,4A3 円環状パターン 4B,4B1,4B2,4B3 放射状パターン 5,10 カバー 5A 脚部 6 プッシュオンスイッチ 6A 操作ボタン 7A 平板部 8A,8B,8C,8D,8E 端子 9 接点部 9A コモン用接点部 9B〜9E 第1〜第4出力信号用接点部 9F スリット 9G,9I 端部 9H 接触部 10A バーリング部 11C 放射状凹凸部 12 節度ばね 12A 取付孔 12B 弾性突部 13B 円形孔 14C 嵌合脚部 14D 抜け止め用爪 14E 弾性脚部 14F テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾野 耕治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西村 貴裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部引出し用の端子を備えたコモン用接
    点部、同様に外部引出し用の端子を備えて上記コモン用
    接点部とは異なる同一半径の円周上に独立して3個以上
    配置された信号出力用接点部がインサート成形により固
    定され、所望の出力信号に応じて選択された少なくとも
    2個以上の信号出力用接点部とコモン用接点部がそれぞ
    れ弾性を有した固定接点としての刷子となるように組立
    工程において加工された絶縁樹脂製の固定基板と、この
    固定基板に設けられたコモン用刷子が弾接摺動する円環
    状パターンならびに上記所望の出力信号に応じて選択さ
    れた信号出力用刷子が弾接摺動するように上記円環状の
    パターンから放射状に延設された放射状パターンからな
    る可動接点としての接点パターンをインサート成形によ
    り固定されて上記固定基板に回転自在に装着された絶縁
    樹脂製の回転基板からなり、所望の出力信号に応じて固
    定基板に設けられた信号出力用接点部を選択すると共
    に、これに対応する接点パターンおよびこれをインサー
    ト成形固定した回転基板を製作することによって、一つ
    の固定基板を用いて複数の異なる出力信号を得るように
    した回転型電子部品。
  2. 【請求項2】 所望の出力信号に応じて個別の金型で製
    作した複数の異なる接点パターンを、一つの成形金型を
    用いて回転基板にインサート成形固定する請求項1記載
    の回転型電子部品。
  3. 【請求項3】 固定基板の中心部に中空状の円筒壁を上
    部に向けて一体に設けると共に、この円筒壁の外周に回
    転自在に嵌合する円筒軸を回転基板に一体に設け、回転
    基板の円筒軸外周のフランジ部上面を覆うカバーの脚部
    により、回転基板を固定基板に回転自在に結合するよう
    にした請求項1または2記載の回転型電子部品。
  4. 【請求項4】 回転基板の円筒軸外周のフランジ部上面
    を覆うカバーの下面に保持された弾性脚部先端の突部
    が、回転基板の回転に伴って回転基板の上面を弾接摺動
    し、摺動面の所定位置に設けられた凹部と係合すること
    により節度感を発生する請求項3記載の回転型電子部
    品。
  5. 【請求項5】 固定基板の中心部に円形孔を設け、この
    円形孔に回転自在に嵌合する円筒部およびその先端の抜
    け止め用の弾性爪を回転基板に設けた請求項1または2
    記載の回転型電子部品。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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