JPH11174635A - ハロゲン化銀写真感光材料用処理液及びその処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用処理液及びその処理方法

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JPH11174635A
JPH11174635A JP35214297A JP35214297A JPH11174635A JP H11174635 A JPH11174635 A JP H11174635A JP 35214297 A JP35214297 A JP 35214297A JP 35214297 A JP35214297 A JP 35214297A JP H11174635 A JPH11174635 A JP H11174635A
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group
processing
atom
solution
hydrogen atom
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JP35214297A
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Inventor
Yuji Hosoi
勇治 細井
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】エリソルビン酸及びその誘導体を現像主薬に用
いた処理液で現像処理する際に発生するムラが改善され
たハロゲン化銀写真感光材料用処理液及びその処理方法
を提供する。 【解決手段】下に例示するレダクトン類及び炭酸塩を含
有し、かつHLBが6未満の界面活性剤を含有すること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用処理液であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料用処理液及びその処理方法に関し、詳しくはエリ
ソルビン酸及びその誘導体を現像主薬に用いた処理液で
現像処理する際に発生するムラが改善されたハロゲン化
銀写真感光材料用処理液及びその処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境の維持に関する関心が年
々高まり、医用業界においても、レントゲン写真を現像
するために用いる処理剤の安全性、取り扱い性について
注目されてきている。このような状況の下、各メーカー
共に処理薬品の使用量を削減した感光材料、処理剤のシ
ステムの開発や、ビタミンCの誘導体を現像主薬に用い
る現像液や、固形状の処理薬品等、作業者の取り扱い
性、安全性といった点が考慮された製品が開発され、市
場展開されてきている。ところが、ビタミンCの誘導体
を現像主薬に用いる現像液は、処理ムラが発生し易く、
医用の診断画像を撮影した感光材料の処理薬品としては
改善が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、ビタミンCの誘導体を現像主薬に用いた現像液で現
像処理しても、処理ムラが劣化しないハロゲン化銀写真
感光材料(本明細書においては、単に感光材料というこ
ともある。)の処理薬品、及び処理方法を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、 1.下記一般式(1)で表される化合物及び炭酸塩を含
有し、かつHLBが6未満の界面活性剤を含有すること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用処理液、
【0005】
【化3】 [式中、R及びRは水素原子又はアルカリ金属を表
し、R
【0006】
【化4】 を表す。Rは水素原子又は水酸基を表し、aは1〜4
の整数を表す。R及びRはそれぞれ独立に、水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アシル基、オキシカルボニル基、
カルバモイル基、カルボキシル基(塩を含む)、スルホ
基(塩を含む)又はヘテロ環基を表し、RとRは連
結して炭素原子、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から
選ばれる少なくとも1種の原子を構成員として含んで構
成される環構造を形成してもよい。]
【0007】2.前記処理液が現像液であることを特徴
とする上記1記載のハロゲン化銀写真感光材料用処理
液、
【0008】3.上記1又は2に記載の処理液で感光性
ハロゲン化銀写真感光材料をローラー搬送式の自動現像
機を用いて現像処理することを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料の処理方法、の各々により達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について説明
する。先ず、一般式(1)で表される化合物について説
明する。
【0010】
【化5】 式中、R及びRは水素原子又はアルカリ金属を表
し、R
【0011】
【化6】 を表す。Rは水素原子又は水酸基を表し、aは1〜4
の整数を表す。R及びRはそれぞれ独立に、水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アシル基、オキシカルボニル基、
カルバモイル基、カルボキシル基(塩を含む)、スルホ
基(塩を含む)又はヘテロ環基を表し、RとRは連
結して炭素原子、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から
選ばれる少なくとも1種の原子を構成員として含んで構
成される環構造を形成してもよい。
【0012】これらの基は、可能な場合、更に置換され
ていてもよく、その置換基としては、アルキル基、アル
ケニル基、アリール基、ハロゲン原子、シアノ基、ニト
ロ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシルオキシ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、ウレイド基、アシル基、オキシカル
ボニル基、カルバモイル基、スルホニル基、スルファモ
イル基、カルボキシル基(塩を含む)、スルホ基(塩を
含む)、ヒドロキシアミノ基、ヘテロ環基等を挙げるこ
とができる。
【0013】式中、R、Rにて表される置換基は、
特に好ましくは水素原子又は置換或いは無置換のアルキ
ル基、アルケニル基、アリール基であり、より好ましく
は水素原子又は置換或いは無置換のアルキル基であり、
最も好ましくは置換或いは無置換のアルキル基であり、
置換基としてはアルキル基、アルケニル基、アリール
基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カル
ボキシル基(塩を含む)、スルホ基(塩を含む)、ヒド
ロキシアミノ基を挙げることができる。
【0014】一般式(1)で表される化合物は、所謂エ
ノール体で記述されているが、これが異性化したケト体
も事実上同じ化合物であり、本発明では水素原子が異性
化した化合物も本発明の範囲内である。以下、一般式
(1)で表される化合物の代表的な具体例を挙げるが、
本発明は下記の化合物に限定されるわけではない。
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】
【化9】
【0018】本発明で用いられるレダクトン類は、リチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩
の形でも使用できる。これら具体例の中で好ましいの
は、上記(1−1)で示されるアスコルビン酸或いはエ
リソルビン酸(立体異性)及びそれらの塩等である。
【0019】本発明の一般式(1)で表される化合物の
現像液中への添加量は特に制限はないが、実用的には処
理液1リットル当たり0.1〜100g、好ましくは
0.5〜60g、更に好ましくは1〜50gの範囲であ
る。
【0020】(炭酸塩)本発明に用いられる炭酸塩は、
水溶性の炭酸塩であれば、特に制限はないが、好ましく
は、水溶性の高い炭酸塩がよい。特に好ましくは、アル
カリ金属イオン、又は水素イオンと炭酸イオンとの塩が
好ましい。具体例としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸水素リチウムなどが挙げられる。
【0021】(HLBの測定方法)次にHLBの測定方
法について説明する。HLBの測定方法は、通常知られ
ている方法で測定することができるが、ここでは、Da
viesにより定義された測定方法による値とする。こ
の方法は、Proc.2nd.Intern.Cong
ress of Surface Activity,
1,426(1957)、又は油化学7,434(19
58)に記載されている。
【0022】HLBが6未満の界面活性剤の好ましい添
加量について説明すれば、好ましくは0.001%以上
0.1%以下、更に好ましくは0.01%以上0.05
%以下である。
【0023】本発明の現像液、定着液はHLBが6未満
の界面活性剤を1種類のみ含有してもよいが、2種類以
上含有してもよい。その際の好ましい添加量は、HLB
が6未満の界面活性剤の総量で与えられる。
【0024】HLBが6未満の界面活性剤の具体例は次
の通りである。 2−1 ヘキサステアリン酸ヘキサグリセリン 2−2 ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン 2−3 ペンタステアリン酸デカグリセリン 2−4 オクタステアリン酸ヘキサグリセリン 2−5 ペンタオレイン酸デカグリセリン 2−6 デカオレイン酸デカグリセリン 2−7 モノステアリン酸ソルビタン 2−8 モノオレイン酸ソルビタン 2−9 モノステアリン酸プロピレングリコール 2−10 モノオレイン酸プロピレングリコール 2−11 オレイン酸 2−12 ラウリン酸
【0025】次に現像液、定着液について説明する。具
体的な現像剤は、一般式(1)で表される化合物以外に
以下のような現像主薬を含有してもよい。白黒現像主薬
としては、ジヒドロキシベンゼン類(ハイドロキノン、
クロロハイドロキノン、ブロモハイドロキノン、ジクロ
ロハイドロキノン、i−プロピルハイドロキノン、メチ
ルハイドロキノン、2,3−ジクロロハイドロキノン、
メトキシハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキ
ノン、ハイドロキノンモノスルホン酸カリウム、ハイド
ロキノンモノスルホン酸ナトリウム等);3−ピラゾリ
ドン類{1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニ
ル−4−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
3−エチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−5−メ
チル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−
4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニ
ル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、
1−p−トリル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−2
−アセチル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン1−
(2−ベンゾチアゾール)−3−ピラゾリドン、3−ア
セトキシ−1−フェニル−3−ピラゾリドン等};アミ
ノフェノール類(o−アミノフェノール、p−アミノフ
ェノール、N−メチル−o−アミノフェノール、N−メ
チル−p−アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノ
ール等);1−アリル−3−アミノピラゾリン類{1−
(p−ヒドロキシフェニル)−3−アミノピラゾリン、
1−(p−メチルアミノフェニル)−3−アミノピラゾ
リン、1−(p−アミノ−m−メチルフェニル)−3−
アミノピラゾリン等};ピラゾロン類(4−アミノピラ
ゾロン等)等、或いはこれらの混合物がある。
【0026】現像液には、その他必要に応じて保恒剤
(亜硫酸塩、重亜硫酸塩等)、緩衝剤(炭酸塩、硼酸
塩、アルカノールアミン等)、アルカリ剤(炭酸塩
等)、溶解助剤(ポリエチレングリコール類及びこれら
のエステル等)、pH調整剤(クエン酸、酒石酸の如き
有機酸類)、増感剤(四級アンモニウム塩等)、現像促
進剤、硬膜剤(グルタールアルデヒド等のジアルデヒド
類)、界面活性剤等を含有させることができる。更にカ
ブリ防止剤として、アゾール系有機カブリ防止剤(イン
ダゾール系、イミダゾール系、ベンゾイミダゾール系、
トリアゾール系、ベンゾトリアゾール系、テトラゾール
系、チアジアゾール系)や、水道水中に混在するカルシ
ウムイオンを隠蔽するための隠蔽剤(ヘキサメタ燐酸ナ
トリウム、ヘキサメタ燐酸カルシウム、ポリ燐酸塩等)
が添加されてもよい。また、銀汚れ防止剤として、例え
ば、特開昭56−24347号記載の化合物を用いるこ
とができる。本発明に用いられる現像液のpHは9〜1
2の範囲が好ましく、更に好ましくは9.5〜10.5
である。
【0027】現像剤には、特開昭56−106244号
に記載のアルカノールアミン等のアミノ化合物を用いる
ことができる。この他、L.F.A.メイソン著「フォ
トグラフィック・プロセッシング・ケミストリー」フォ
ーカル・プレス社刊(1966年)22〜229頁、米
国特許2,193,015号、同2,592,364
号、特開昭48−64933号等に記載のものを用いて
もよい。
【0028】次に本発明に用いられる定着液について説
明する。定着液としては、チオ硫酸塩を含有することが
好ましい。チオ硫酸塩は、通常、リチウム、カリウム、
ナトリウム、アンモニウム塩として用いられるが、好ま
しくはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウムが用
いられる。更に好ましくはアンモニウム塩として用いる
ことにより定着速度の速い定着液が得られるが、保存性
等の点からはナトリウム塩が好ましい。
【0029】チオ硫酸塩の濃度は好ましくは0.1〜5
モル/リットルであり、より好ましくは0.5〜2モル
/リットル、更に好ましくは0.7〜1.8モル/リッ
トルである。
【0030】その他、定着主薬として沃化物塩やチオシ
アン酸塩等も用いることができる。定着液は好ましくは
亜硫酸塩を含有し、該亜硫酸塩の濃度は、チオ硫酸塩と
亜硫酸塩の水系溶媒に対する溶解混合時において、0.
2モル/リットル以下である。亜硫酸塩としては、固体
のリチウム、カリウム、ナトリウム、アンモニウム塩等
が用いられ、前記の固体チオ硫酸塩と共に溶解して用い
られる。
【0031】本発明に用いられる定着液は、水溶性クロ
ム塩又は水溶性アルミニウム塩等を含有してもよい。水
溶性クロム塩としてはクロム明礬等が挙げられ、水溶性
アルミニウム塩としては、硫酸アルミニウム、塩化アル
ミニウムカリウム、塩化アルミニウム等を挙げることが
できる。これら、クロム塩又はアルミニウム塩の添加量
は定着液1リットル当たり0.2〜3.0gで、好まし
くは1.2〜2.5gである。
【0032】また定着剤には、酢酸、クエン酸、酒石
酸、リンゴ酸、琥珀酸、フェニル酢酸及びこれらの光学
異性体等が含まれてもよい。これらの塩としては、例え
ば、クエン酸カリウム、クエン酸リチウム、クエン酸ナ
トリウム、クエン酸アンモニウム、酒石酸水素リチウ
ム、酒石酸水素カリウム、酒石酸カリウム、酒石酸水素
ナトリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸水素アンモニウ
ム、酒石酸アンモニウムカリウム、酒石酸ナトリウムカ
リウム、リンゴ酸ナトリウム、リンゴ酸アンモニウム、
琥珀酸ナトリウム、琥珀酸アンモニウム等に代表される
リチウム、カリウム、ナトリウム、アンモニウム塩等が
好ましいものとして挙げられる。
【0033】上記化合物の中でより好ましいものとして
は、酢酸、クエン酸、イソクエン酸、リンゴ酸、フェニ
ル酢酸及びこれらの塩である。化合物の添加量は0.2
〜0.6モル/リットルが好ましい。酸としては、例え
ば、硫酸、塩酸、硝酸、硼酸のような無機酸及び塩や、
蟻酸、プロピオン酸、蓚酸、リンゴ酸等の有機酸類等が
挙げられるが、好ましくは、硼酸、アミノポリカルボン
酸類等の酸及び塩である。アミノカルボン酸で特に好ま
しいものはβ−アラニン、ピペリジン酸等がある。酸の
好ましい添加量は0.5〜40g/リットルである。
【0034】キレート剤としては、例えば、ニトリロ三
酢酸、エチレンジアミン四酢酸等のアミノポリカルボン
酸類及びこれらの塩等が挙げられる。
【0035】定着促進剤としては、例えば、特開昭45
−35754号、特公昭58−122535号、同58
−122536号記載のチオ尿素誘導体、分子内に三重
結合を有するアルコール、米国特許4,126,459
号記載のチオエーテル等が挙げられる。
【0036】定着液の溶解或いは希釈後のpHは通常
3.8以上、好ましくは4.2〜5.5を有する。
【0037】本発明の現像剤や本発明に用いられる定着
液は、濃縮液や固体の状態でユーザーに提供することが
好ましい。写真処理剤を固体化するには、濃厚液又は微
粉ないし粒状写真処理剤と水溶性結着剤を混練し成型す
るか、仮成型した写真処理剤の表面に水溶性結着剤を噴
霧したりすることで被覆層を形成する等、任意の手段が
採用できる(特開平4−29136号、同4−8553
5号、同4−85536号、同4−85533号、同4
−85534号、同4−172341号参照)。
【0038】好ましい錠剤の製造法としては、粉末状の
固体状処理剤を造粒した後、打錠工程を行い形成する方
法である。単に固体状処理剤成分を混合し打錠工程によ
り形成された固体状処理剤より、溶解性や保存性が改良
され、結果として写真性能も安定になるという利点があ
る。
【0039】錠剤形成のための造粒方法は、転動造粒、
押出造粒、圧縮造粒、解砕造粒、攪拌造粒、流動層造
粒、噴霧乾燥造粒等、公知の方法を用いることができ
る。錠剤形成のためには、得られた造粒物の平均粒径
は、造粒物を混合し加圧圧縮する際、成分の不均一化、
いわゆる偏析が起こり難いという点で100〜800μ
mのものを用いることが好ましく、より好ましくは20
0〜750μmのものである。更に粒度分布は、造粒物
粒子の60%以上が±100〜150μmの偏差内にあ
るものが好ましい。
【0040】次に得られた造粒物を加圧圧縮する際に
は、公知の圧縮機、例えば、油圧プレス機、単発式打錠
機、ロータリー式打錠機、プリケッティングマシンを用
いることができる。加圧圧縮されて得られる固体状処理
剤は、任意の形状をとることが可能であるが、生産性、
取り扱い性の観点から、又はユーザーサイドで使用する
場合の粉塵の問題から、円筒形、いわゆる錠剤が好まし
い。
【0041】更に好ましくは、造粒時、各成分毎、例え
ば、アルカリ剤、還元剤、保恒剤等を分別造粒すること
によって更に上記効果が顕著になる。
【0042】錠剤処理剤の製造方法は、例えば、特開昭
51−61837号、同54−155038号、同52
−88025号、英国特許1,213,808号等に記
載される一般的な方法で製造でき、更に顆粒処理剤は、
例えば、特開平2−109042号、同2−10904
3号、同3−39735号及び同3−39739号等に
記載される一般的な方法で製造できる。更にまた粉末処
理剤は、例えば、特開昭54−133332号、英国特
許725,892号、同729,862号及び独国特許
3,733,861号等に記載されるが如き一般的な方
法で製造できる。
【0043】固体状処理剤の嵩密度は、その溶解性及び
本発明の目的の効果の点から、錠剤である場合、1.0
〜2.5g/cmが好ましく、1.0g/cmより
大きいと得られる固形物の強度の点で、2.5g/cm
より小さいと得られる固形物の溶解性の点でより好ま
しい。固体状処理剤が顆粒又は粉末である場合、嵩密度
は0.40〜0.95g/cmのものが好ましい。
【0044】固体状処理剤を処理槽に供給する供給手段
としては、例えば、固体状処理剤が錠剤である場合、実
開昭63−137783号、同63−97522号、実
開平1−85732号等、公知の方法であるが、要は錠
剤を処理槽に供給する機能が最低限付与されていれば如
何なる方法でもよい。また、固体状処理剤が顆粒又は粉
末である場合には、実開昭62−81964号、同63
−84151号、特開平1−292375号等に重力落
下方式や実開昭63−105159号、同63−195
345号等に記載のスクリュー又はネジによる方式が公
知の方法としてあるが、これらに限定されるものではな
い。
【0045】しかしながら好ましい方法は、固体状処理
剤を処理槽に供給する供給手段としては、例えば、予め
秤量し分割包装された所定量の固体状処理剤を感光材料
の処理量に応じて包装体を開封、取り出す方法が考えら
れる。具体的には固体状処理剤が所定量ずつ好ましくは
一回分の補充量ずつ、少なくとも二つの包装材料から構
成される包装体に挟持収納されており、包装体を二方向
に分離もしくは包装体の一部を開封することにより取り
出し可能状態にする。取り出し可能状態の固体状処理剤
は、自然落下により容易に濾過手段を有する処理槽に供
給することができる。所定量の固体状処理剤は、外気及
び隣の固体状処理剤との通気性が遮断されるよう、各々
が分割密封された包装体に収納されているため、開封し
なければ防湿が保証されている。
【0046】実施態様として、固体状処理剤を挟むよう
に少なくとも二つの包装材料からなる包装体が、固体状
処理剤の周囲を分離可能なようにお互いの接面で密着又
は接着されている構成が考えられる。固体状処理剤を挟
んだ各々の包装材料を異なった方向に引張ることによ
り、密着又は接着された接面が分離し、固体状処理剤が
取り出し可能状態となる。
【0047】別の実施態様として、固体状処理剤を挟む
ように少なくとも二つの包装材料からなる包装体の少な
くとも一方が、外力により開封可能となる構成が考えら
れる。ここでいう開封とは、包装材料の一部を残した切
込又は破断である。開封方法としては、開封しない側の
包装体から固体状処理剤を介して開封可能な包装体の方
向へ圧縮力を加えることにより強制的に固体状処理剤を
押出し、又は開封可能な側の包装体に鋭利な部材で切り
込みを入れることにより固体状処理剤を取り出し可能状
態にすることが考えられる。
【0048】供給開始信号は処理量の情報を検出するこ
とにより得る。また、供給停止信号は、所定量の供給が
完了した情報を検出することにより得る。また、処理剤
が分包されていて開封が必要な場合には、得た供給開始
信号に基づき、分離又は開封するための駆動手段が動作
し、供給停止信号に基づき分離又は開封するための駆動
手段が停止するよう制御できる。
【0049】上記固体状処理剤の供給手段は、感光材料
の処理量情報に応じて一定量の固体状処理剤を投入する
制御手段を有しており、重要な要件である。即ち、自動
現像機においては、各処理槽の成分濃度を一定に保ち、
写真性能を安定化させるために必要である。写真感光材
料の処理量情報とは、処理液で処理される写真感光材料
の処理量或いは処理された写真感光材料の処理量或いは
処理中の写真感光材料の処理量に比例した値であり、処
理液中の処理剤の減少量を間接的或いは直接的に示す。
感光材料が処理液中に搬入される前、後、或いは処理液
中に浸漬中、いずれのタイミングで検出されてもよい。
更に処理液中の組成の濃度或いは濃度変化やpHや比重
等の物理的パラメーターであってもよい。また処理液の
乾燥後外部に出た量でもよい。
【0050】固体状処理剤を投入する場所は、処理槽中
であればよいが、好ましいのは感光材料を処理する処理
部と連通し、該処理部との間を流通している場所であ
り、更に処理部との間に一定の処理液循環量があり、溶
解した成分が処理部に移動する構造が好ましい。固体状
処理剤は、温調されている処理液中に投入されることが
好ましい。
【0051】一般に自動現像機は温調のため、電気ヒー
ターにより処理液を温調している。一般的方法として
は、処理槽と連結した補助槽に熱交換部を設け、ヒータ
ーを設置し、この補充槽には処理槽から液を一定循環量
で送り込み、温度を一定ならしめるようポンプが配置さ
れている。
【0052】そして、通常は処理液中に混入したり、結
晶化で生じる結晶異物を取り除く目的でフィルターが配
置され、異物を除去する役割を担っている。この補助槽
の如き、処理部と連通した場所であって、温調が施され
た場所に固体状処理剤が投入されるのが最も好ましい方
法である。何故なら、投入された処理剤のうちの不溶成
分は、フィルター部によって処理部とは遮断され、固形
分が処理部に流れ込み感光材料等に付着することは防止
でき、固体状処理剤の溶解性も非常に良好となる。
【0053】また、処理槽内に処理部と共に処理剤投入
部を設ける場合には、不溶成分が感光材料等に直接接触
しないよう遮蔽物等の工夫をすることが好ましい。フィ
ルターや濾過装置等の材質は一般的な自動現像機に使用
されるものは全て使用でき、特殊な構造や材料が本発明
の効果を左右するものではない。
【0054】循環手段により循環される処理液の循環回
数は、0.5〜2.0回/分が好ましく、より好ましく
は0.8〜2.0回/分、更に好ましくは1.0〜2.
0回/分である。これにより固体状処理剤の溶解が促進
され、また高濃度液の固まりの発生を防止でき、処理さ
れた感光材料の濃度ムラの発生を防止でき、また、処理
不十分な感光材料の発生を防止できる。ここで循環回数
とは、循環される液流量を示し、処理槽中の送液量に相
当する液量が流れたときを一回とする。
【0055】固体状処理剤は、補充水とは別に各々処理
槽に添加されるが、該補充水は補水槽より供給される。
固体状処理剤には、結合剤として特願平6−91987
号(23〜30頁)記載の糖類(単糖類、単糖類が複数
個互いにグリコシド結合した多糖類及びこれらの分解
物)が好ましく、中でもデキストリン類、糖アルコール
類から選ばれたものが特に好ましく用いられる。長期保
存における形状変化が少なく、添加時のトラブルの発
生、使い勝手が改良される。
【0056】固体状処理剤には、滑沢剤として特願平5
−186254号(9〜15頁)記載のアシル化された
アミノ酸類を用いることが好ましい。強度を損なうこと
なく固体状処理剤を安定に製造でき、溶解性の劣化が少
なく、保存安定性、発塵性が改良される。
【0057】固体状処理剤には、コーティング剤として
特願平6−70860号(14〜33頁)記載のヒドロ
キシルアミン類、フェニルカルボン酸類、フェニルスル
ホン酸類、ヒドロキシル基又はカルボキシル基が導入さ
れたアルキル(又はアルケニル)カルボン酸類、亜硫酸
塩、水溶性ポリマー(ポリアルキレングリコール、メタ
クリル酸系ベタイン型ポリマー等)、糖類を用いること
が好ましい。微粉の発生が少なく、溶解性の劣化が少な
く、保存性に優れ安定した写真性能を維持することがで
きる。
【0058】本発明の現像剤中には、現像主薬として特
願平4−286232号(19〜20頁)記載のジヒド
ロキシベンゼン類、アミノフェノール類、ピラゾリドン
類の他に特開平5−165161号記載のレダクトン類
も好ましく用いられる。使用されるピラゾリドン類の
内、特に4位が置換されたもの(ジメゾン、ジメゾンS
等)は水溶性や固体状処理剤自身の経時による変化が少
なく特に好ましい。
【0059】本発明の現像剤で処理される感光材料は特
に制限はない。
【0060】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様は下記に限定されない。実施例1次
に示す組成の現像液、定着液を調製し、コニカ社製の自
動現像機SRX701を用いて、現像ムラを評価した。
【0061】 (現像液) ジエチレントリアミン五酢酸 1.8g 無水重亜硫酸ナトリウム 30.0g 炭酸カリウム 100.0g グルタルアルデヒド 2.0g 臭化カリウム 10.0g 1−オクタンスルホン酸ナトリウム 2.0g D−マンニット 15.0g D−ソルビット 9.0g 1−フェニル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3−ピラゾリドン 4.0g 化合物D1 0.2g 化合物D2 0.2g 本発明の化合物 表1記載量 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムでpH10.0に調製する。 尚、自動現像機の大きさに合わせて、上記調製処方の1
00倍量で実際には調製した。
【0062】
【化10】
【0063】 (定着液) チオ硫酸アンモニウム 121.5g チオ硫酸ナトリウム 10.0g 亜硫酸ナトリウム 1.0g 酢酸ナトリウム 35.0g β−アラニン 12.5g 酒石酸 2.5g 硫酸アルミニウム(8水塩) 10.0g 1−オクタンスルホン酸ナトリウム 3.0g D−マンニット 15.0g D−ソルビット 9.0g 本発明の化合物 表1記載量 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムでpH4.60に調製する。 尚、自動現像機の大きさに合わせて、上記調製処方の1
00倍量で実際には調製した。
【0064】(処理ムラ評価用のハロゲン化銀写真感光
材料の調製) [種乳剤の調製]以下の方法により単分散度の高い種乳
剤Em−アを調製した。 A1 過酸化水素処理したオセインゼラチン 11.3g 臭化カリウム 6.72g DF−1 1.2ml 水 1130ml B1 硝酸銀 170 g 水 227.5ml C1 オセインゼラチン 4.56g 臭化カリウム 119g 水 227.5ml D1 アンモニア水(28%) 66.6ml
【0065】
【化11】
【0066】40℃で激しく攪拌したA1液に、B1液
とC1液をダブルジェット法で添加し核の生成を行っ
た。添加後混合液の温度を20℃に下げ、電位を40m
Vに調製しD1を20秒で添加し5分間熟成を行った。
その後ゼラチンのアミノ基をフェニルカルバモイル基で
置換した変性ゼラチン(置換率80%)を30g追加
し、攪拌後pHを3.0に下げ凝集させ、上澄みをデカ
ンテーションした。再び水2000mlを入れ、pHを
6.0まで上げ、攪拌し分散した。その後pHを3.0
まで下げ同様にデカンテーションした。更に、オセイン
ゼラチン23gを用いて、水洗を行った上記種乳剤を再
分散した。この種乳剤を電子顕微鏡観察したところ、平
均粒径0.28μm、分布の広さ20%の単分散AgB
r乳剤であった。
【0067】[平板状粒子の調製]前記の種乳剤Em−
アと、以下に示す溶液を用いて、主として平板双晶から
なるハロゲン化銀乳剤を調製した。 E1 オセインゼラチン 6.49g DF−1 1.2ml 上記の種乳剤 0.62モル相当 F1 オセインゼラチン 1.69g 臭化カリウム 113.0g ヨウ化カリウム 0.8g 水 504mlとする G1 硝酸銀 170g 水 504mlとする
【0068】65℃で激しく攪拌した上記のE1液に、
F1液と、G1液をコントロールダブルジェット法にて
添加した。添加流量は、新たな核が発生する流量の8割
の流量に制御した。また、添加の間、電位は制御用のK
Br水溶液を用いて、65℃で−10mVに保った。添
加終了後、pHを6.0に合わせた後、花王アトラス社
製デモール水溶液及び硫酸マグネシウム水溶液を用いて
沈澱脱塩、水洗を行った。更に、オセインゼラチン23
gを用いて、水洗を行った上記乳剤を再分散した。乳剤
は50℃における電位は50mV、pHは5.85であ
った。
【0069】得られた乳剤の粒子約3000個を電子顕
微鏡により観察・測定し形状を分析した。結果は次の通
りであった。 全投影面積に対する六角平板の占める割合;80% 六角平板結晶の平均粒子直径(円換算);1.4μm 六角平板結晶の平均粒子厚み;0.4μm 六角平板の平均アスペクト比;3.5 六角平板の単分散度;15%
【0070】平板乳剤の化学増感 上記調製した乳剤に、銀1モル当たり、1%NHSC
N;5.2ml、0.2% HAuCl;0.78m
l、0.25% Na;5.6ml、0.4
%トリフェニルフォスフィンセレナイド;3.5mlか
らなる化学増感剤の添加直前に、下記の増感色素A:4
00mg、B:4mgを添加して48℃で化学増感し
た。
【0071】増感色素(A):5,5′−ジクロロ−9
−エチル−3,3′−ジ−(スルホプロピル)−オキサ
カルボシアニン−ナトリウム塩無水物 増感色素(B):5,5′−ジ−(ブトキシカルボニ
ル)−1,1′−ジエチル−3,3′−ジ−(スルホブ
チル)−ベンゾイミダゾロカルボシアニン−ナトリウム
塩無水物
【0072】化学増感開始後、30分で平均粒径0.0
4μmのAgI微粒子をハロゲン化銀1モル当たり0.
002モル添加した。更に化学熟成を続け、カブリの上
昇が0.02になった時点で、KBrをハロゲン化銀1
モル当たり300mg添加し、4−ヒドロキシ−6−メ
チル−1,3,3a、7−テトラザインデンをハロゲン
化銀1モル当たり1.4g添加し、温度を下げ化学熟成
を止めた。
【0073】[下引き済み支持体の作成] [導電性粒子P1の分散液]塩化第二スズ水和物65g
を水溶液2000mlに溶解し均一溶液を得た。次いで
これを煮沸し共沈殿物を得た。生成した沈殿物をデカン
テーションにより取り出し、蒸留水にて沈殿を何度も水
洗する。沈殿を洗浄した蒸留水中に硝酸銀を滴下し、塩
素イオンの反応がないことを確認する。この沈殿物を蒸
留水1000ml中に添加して分散後、全量を2000
mlとする。更に30%アンモニア水を40ml加え、
水浴中で加温すると、SnOゾル溶液が生成する。
【0074】塗布溶液として用いるときには、このゾル
溶液へアンモニアを吹き込みながら濃度約8%に濃縮し
て用いる。また、このゾル溶液に含まれる粒子の体積固
有抵抗については、ゾル溶液を用いてシリカガラス上に
薄膜を形成し、四端子法で測定した値を粒子の体積固有
抵抗値とした。測定された体積固有抵抗値は3.4×1
Ωcmであった。
【0075】(ハロゲン化銀写真感光材料用支持体の作
成) [支持体1]2軸延伸・熱固定後の厚さ175μm、濃
度0.15に青色着色したポリエチレンテレフタレート
フィルムの両面に8W分/mのコロナ放電処理を施
し、一方の面に特開昭59−19941号公報記載のよ
うに下記下引き塗布液B−1を乾燥膜厚0.8μmにな
るように下引き層B−1として塗布し、100℃1分間
乾燥した。またポリエチレンテレフタレートフィルムに
対し下引き層B−1と反対側の面に特開昭59−774
39号公報記載のように下記下引き塗布液B−2を下引
き層B−2として塗布110℃1分間乾燥した。
【0076】 下引き第1層 <下引き塗布液B−1> ブチルアクリレート30重量%、t−ブチルアクリレート20重量%、スチレ ン25重量%及び2−ヒドロキシエチルアクリレート25重量%の共重合体ラテ ックス液(固形分30%) 270g 化合物A 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1リットルに仕上げる。
【0077】 <下引き塗布液B−2> ブチルアクリレート40重量%、スチレン20重量%及びグリシジルアクリレ ート40重量%の共重合体ラテックス液(固形分30%)23g 導電性P1分散液 415g ポリエチレングリコール(分子量600) 0.00012g 水 568g
【0078】下引き第2層 更に上記下引き層B−1及びB−2の上に8W分/m
のコロナ放電を施し、下記塗布液B−3を乾燥膜厚0.
1μmになるように塗布し、100℃1分間乾燥した。
【0079】 <下引き塗布液B−3> ゼラチン 10g 化合物A 0.4g 化合物B 0.1g 平均粒径3μmのシリカ粒子 0.1g 水で1リットルに仕上げる。
【0080】
【化12】
【0081】[試料の作成]下引きを施したPETベー
スの両面に、下記のクロスオーバーカット層、乳剤層、
保護層の順に均一に同時塗布乾燥し、試料を作成した。
添加量は下記の量になるように調製した。
【0082】 第1層(クロスオーバーカット層) 固体微粒子分散体染料(AH) 50mg/m ゼラチン 0.2g/m デキストリン(平均分子量;1000) 0.05g/m デキストラン(平均分子量;40000) 0.05g/m ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 5mg/m 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩 5mg/m 平均粒径0.014μmのコロイダルシリカ 10mg/m
【0083】第2層(乳剤層) 上記化学熟成した乳剤に、下記の各種添加剤を加えた。
但し、添加剤の添加量は、ハロゲン化銀1モル当たりの
添加量を示す。 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 10mg 1−トリメチロールプロパン 14g 化合物(C) 30mg t−ブチル−カテコール 150mg ポリビニルピロリドン(分子量10000) 850mg スチレン−無水マレイン酸共重合体 2.0g デキストリン(平均分子量1000) 1.2g デキストラン(平均分子量40000) 1.2g ニトロフェニル−トリフェニル−ホスホニウムクロリド 50mg 1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルホン酸アンモニウム 1.7g 1,1−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロメタン 6.2mg nCOCHCH(OH)CHN(CHCOOH) 700mg 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム30mg コロイダルシリカ(デュポン社製ルドックスAM) 28.5g ラテックス(L)(固形分として) 28.5g 化合物(D) 150mg 化合物(E) 30mg 化合物(F) 30mg
【0084】 第3層(保護層) ゼラチン 0.8g/m 平均粒径5μmのポリメチルメタクリレートからなるマット剤 21mg/m 平均粒径3μmのポリメチルメタクリレートからなるマット剤 28mg/m 硬膜剤(CH−CHSOCHO 36mg/m 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩 10mg/m 化合物(G) 15mg/m 化合物(H) 5mg/m 化合物(I) 30mg/m 化合物(J) 10mg/m
【0085】
【化13】
【0086】
【化14】
【0087】得られた試料の塗布銀量は、片面当たり
1.3g/m、ゼラチン量は2.2g/mである。
得られた試料は40℃、50%RHの環境下に24時間
放置した後、評価に用いた。
【0088】(写真性能の評価)このように調製したハ
ロゲン化銀写真感光材料を、前記の如く調製した現像液
と定着液を用いて、コニカ社製自動現像機SRX701
により、次の条件で現像処理を行った。 処理工程 工程 処理温度(℃) 処理時間(秒) 補充量 挿入 − 0.8 現像+渡り 35 9.7 100ml/m 定着+渡り 33 5.4 100ml/m 水洗+渡り 18 4.8 7.0リットル/分 スクイズ 40 3.8 乾燥 50 5.4 合計 − 29.9
【0089】用いた自動現像機の各槽の容積は、現像槽
が16リットル、定着槽が10リットル、水洗槽が10
リットルであり、クリンカ205(日板研究所社製、主
成分SiO、Al、Ag+イオンセラミックス
の粒度1.0〜1.5mm、比重2.5〜2.6)20
0gを20メッシュのポリエチレン製織布で縫製製袋し
た袋に充填し、水洗槽の水洗水供給部付近に浸漬させ
た。また、乾燥は赤外線ヒーター(ヒーター温度220
℃)と温風(60℃)を併用した。尚、赤外線センサー
を用い、フィルムの挿入を検出した。四つ切10枚分の
フィルム面積を検出し、四つ切10枚分の補充量(現像
液100ml、定着液100ml)を補充した。
【0090】(処理ムラの評価)上記調製したフィルム
を、半切サイズに裁断し、濃度が1.0〜1.2に仕上
がるように露光量を調整し、露光した。コニカ社製自動
現像液SRX701に上記調製した現像液及び定着液を
入れ、現像及び定着の補充量を14ml/4ツの割合で
補充し、上記露光済みのフィルムを処理した。
【0091】処理ムラの評価は、フィルムを30枚連続
処理した後の31枚目から34枚目の処理ムラを下記評
価基準にて目視評価し、平均した。結果を表1に示す。 1:はっきりとムラが出ており、到底実用に適さない 2:ムラが出ており、実用に適さない 3:僅かにムラは出ているが、実用に耐えるぎりぎりの
レベル 4:じっくりフィルムを見るとムラが出ているのが検出
できるが、ほとんど気にならない 5:ムラが発生していない
【0092】
【表1】 (*)A:モノステアリン酸ペンタグリセリン
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、ビタミンCの誘導体を
現像主薬に用いた現像液で現像処理しても、処理ムラが
劣化しないハロゲン化銀写真感光材料用処理液及びその
処理方法を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表される化合物及び炭
    酸塩を含有し、かつHLBが6未満の界面活性剤を含有
    することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用処理
    液。 【化1】 [式中、R及びRは水素原子又はアルカリ金属を表
    し、Rは 【化2】 を表す。Rは水素原子又は水酸基を表し、aは1〜4
    の整数を表す。R及びRはそれぞれ独立に、水素原
    子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン
    原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
    基、アリールチオ基、アシル基、オキシカルボニル基、
    カルバモイル基、カルボキシル基(塩を含む)、スルホ
    基(塩を含む)又はヘテロ環基を表し、RとRは連
    結して炭素原子、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から
    選ばれる少なくとも1種の原子を構成員として含んで構
    成される環構造を形成してもよい。]
  2. 【請求項2】前記処理液が現像液であることを特徴とす
    る請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用処理液。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の処理液で感光性ハ
    ロゲン化銀写真感光材料をローラー搬送式の自動現像機
    を用いて現像処理することを特徴とするハロゲン化銀写
    真感光材料の処理方法。
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