JPH11288071A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及び処理装置 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及び処理装置

Info

Publication number
JPH11288071A
JPH11288071A JP8853298A JP8853298A JPH11288071A JP H11288071 A JPH11288071 A JP H11288071A JP 8853298 A JP8853298 A JP 8853298A JP 8853298 A JP8853298 A JP 8853298A JP H11288071 A JPH11288071 A JP H11288071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
silver halide
sensitive material
solution
activator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8853298A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuko Yamatani
晃子 山谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP8853298A priority Critical patent/JPH11288071A/ja
Publication of JPH11288071A publication Critical patent/JPH11288071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低補充でのアクチベーター処理を行っても現
像活性の劣化と現像ムラの発生がなく、かつ処理後の銀
画像に適度な光沢性を有するハロゲン化銀写真感光材料
の処理方法及び処理装置の提供。 【解決手段】 親水性コロイド層の少なくとも1層中に
現像主薬を含有し、該感光材料を像様露光後、アルカリ
性水溶液(アクチベーター)で処理した後、四ツ切り1
枚当たり3ml〜10mlの水溶液で後処理する工程を
含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法。後処理工程の水溶液のpHが2.0〜5.0であ
ること。上記の後処理手段を有するハロゲン化銀写真感
光材料の処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料(以下、単に感光材料とも言う)の処理方法に関
し、詳しくは改良された現像主薬内蔵型感光材料の処理
方法及び処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護に伴い、写真用現像処理
液の補充量は益々、低減する傾向にある。しかし、低補
充化によって、現像液中の現像主薬が空気酸化され易く
なり現像活性度が劣化して安定な現像レベルを保つこと
が困難となって来ている。
【0003】従来、現像主薬を感光材料中に内蔵させ、
画像露光後、アルカリ性浴でアクチベーター処理し、安
定化後、容易に画像を得られることはよく知られてい
る。
【0004】(以後、本発明のアルカリ性水溶液をアク
チベーターとも言う) このアクチベーター処理は、高pHでないと十分な現像
活性が得られず、特にアクチベーター液を低補充した際
には、pH低下が大きくなることから、さらに補充液p
Hを高くする必要が生じる。
【0005】しかしながら、アクチベーターを高pH
(12.0以上)で処理すると、現像が定着で完全に止
まらないため、画像に現像ムラを発生する結果となり、
アクチベーターの高pH化は重大な障害を招くことであ
る。
【0006】現像主薬を感光材料中に内蔵し、かつ低補
充のアクチベーター処理で高画質を得られるハロゲン化
銀写真感光材料の処理方法が強く望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、アクチベーターを低補充で処理しても現像活性の劣
化と現像ムラの発生がなく、かつ処理後の銀画像に適度
な光沢性を有するハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
及び処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
構成により解決された。
【0009】(1)支持体上に、少なくとも1層のハロ
ゲン化銀乳剤層を含む親水性コロイド層を有するハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法において、該親水性コロ
イド層の少なくとも1層中に現像主薬を含有し、該感光
材料を像様露光後、アルカリ性水溶液で処理した後、四
ツ切り1枚当たり3ml〜10mlの水溶液で後処理す
る工程を含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法。
【0010】(2)上記の後処理工程の水溶液のpHが
2.0〜5.0であることを特徴とする(1)記載のハ
ロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0011】(3)支持体上に、少なくとも1層のハロ
ゲン化銀乳剤層を含む親水性コロイド層を有するハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理装置において、該親水性コロ
イド層の少なくとも1層中に現像主薬を含有し、該感光
材料を像様露光後、アルカリ性水溶液で処理した後の後
処理手段を有することを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料の処理装置。
【0012】以下、本発明を詳述する。
【0013】本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤層を
含む親水性コロイド層中には、現像主薬を含有する。
【0014】本発明に於いて、感光材料の親水性コロイ
ド層中に添加される現像主薬としては、任意の化合物で
よく、アスコルビン酸類(例えば、下記一般式(I)で
表される化合物類)、ジヒドロキシベンゼン類(例え
ば、ハイドロキノン、クロルハイドロキノン、ブロモハ
イドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハ
イドロキノン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,
5−ジメチルハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノ
ン等)、3−ピラゾリドン類(例えば、1−フェニル−
3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾリ
ドン、1−フェニル−4−エチル−3−ピラゾリドン、
1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、
1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3
−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシ
メチル−3−ピラゾリドン、1,5−ジフェニル−3−
ピラゾリドン、1−p−トリル−3−ピラゾリドン、1
−フェニル−2−アセチル−4,4−ジメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−p−ヒドロキシフェニル−4,4−ジ
メチル−3−ピラゾリドン、1−(2−ベンゾチアゾリ
ル)−3−ピラゾリドン、3−アセトキシ−1−フェニ
ル−3−ピラゾリドン等)、3−アミノピラゾリン類
(例えば、1−(p−ヒドロキシフェニル)−3−アミ
ノピラゾリン、1−(p−メチルアミノフェニル)−3
−アミノピラゾリン、1−(p−アミノ−m−メチルフ
ェニル)−3−アミノピラゾリン等)フェニレンジアミ
ン類(例えば、4−アミノ−N,N−ジエチルアニリ
ン、3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリ
ン、4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチ
ルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N
−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−ア
ミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチ
ルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N
−β−メトキシエチルアニリン等)、アミノフェノール
類(例えば、N−メチル−p−アミノフェノール等)を
単独あるいは組み合わせて用いることができる。
【0015】本発明で用いてもよいアスコルビン酸類と
しては、下記一般式(I)で表される化合物が好まし
い。
【0016】
【化1】
【0017】式中、R1及びR2は各々、ヒドロキシル
基、アミノ基(炭素数1〜10のアルキル基等で置換さ
れたものを含み、例えばエチル基、ブチル基、ヒドロキ
シエチル基等)、アシルアミノ基(アセチルアミノ、ベ
ンゾイルアミノ基等)、アルキルスルホニルアミノ基
(メタンスルホニルアミノ基等)、アリールスルホニル
アミノ基(ベンゼンスルホニルアミノ、p−トルエンス
ルホニルアミノ基等)、アルコキシカルボニルアミノ基
(メトキシカルボニルアミノ基等)、メルカプト基又は
アルキルチオ基(メチルチオ、エチルチオ基等)を表
す。
【0018】R1及びR2として好ましい例としては、ヒ
ドロキシル基、アミノ基、アルキルスルホニルアミノ
基、アリールスルホニルアミノ基を挙げることができ
る。
【0019】Xは5〜6員環を形成するに必要な原子群
であり、好ましくは炭素原子、酸素原子又は窒素原子か
ら構成され、R1、R2が置換している二つのビニル炭素
原子とカルボニル炭素原子と共同で5〜6員環を構成す
る。
【0020】Xの構成具体例としては、−O−、−C−
(R3)(R4)−、−C(R5)=、−C(=O)−、
−N(R6)−、−N=の組合せが挙げられる。ここ
で、R3、R4、R5及びR6は各々、水素原子、炭素数1
〜10の置換してもよいアルキル基(置換基としてヒド
ロキシル基、カルボキシル基、スルホ基等が挙げられ
る)、ヒドロキシル基又はカルボキシル基を表す。更
に、該5〜6員環は飽和又は不飽和の縮合環を形成して
もよい。
【0021】この5〜6員環の例として、ジヒドロフラ
ノン、ジヒドロピロン、ピラノン、シクロペンテノン、
ピロリノン、ピラゾリノン、ピリドン、アザシクロヘキ
サノン、ウラシル等の各環が挙げられる。好ましい5〜
6員環は、ジヒドロフラノン、シクロペンテノン、アザ
シクロヘキサノン、ピラゾリノン、アザシクロヘキセノ
ン、ウラシルの各環である。
【0022】一般式(I)で表される化合物は、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、アンモニウム等の塩を形成
してもよい。
【0023】以下に一般式(I)で表されるレダクトン
類(本発明の化合物と称す)の具体例を示すが、これに
限定されるものではない。
【0024】
【化2】
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
【0027】上記具体例の中で好ましいのは、アスコル
ビン酸又はエリソルビン酸(立体異性)である例示I−
1が挙げられる。
【0028】アスコルビン酸類及びジドロキシベンゼン
類を使用するときは、それぞれを単独で使用するより
は、3−ピラゾリドン類あるいはアミノフェノール類と
組み合わせて使用する方が好ましい。
【0029】好ましい組み合わせとしては、例えば、ア
スコルビン酸類と3−ピラゾリドン類、アスコルビン酸
とアミノフェノール類の組み合わせ、ジヒドロキシベン
ゼン類と3−ピラゾリドン類の組み合わせ、ジヒドロキ
シベンゼン類とアミノフェノールの組み合わせ等が挙げ
られる。
【0030】感光材料中に添加される現像主薬の添加量
としては、2種以上組み合わせて用いるときは、それら
の合計が銀1モルに対し0.1〜5モル、好ましくは
0.1〜2モルである。
【0031】現像主薬の添加時期は、ハロゲン化銀乳剤
の粒子形成後から塗布するまでの工程であれば何時でも
よく、添加するときの乳剤温度は20℃〜70℃内で、
乳剤pHは5.0〜8.0が好ましい。なお乳剤pHは
5.0以下で現像主薬を添加した後、pHを5.0〜
8.0に上げてもよく、またpHを5.0以上で添加し
たのち塗布する前にpHを5.0〜8.0に調整しても
よい。
【0032】ジヒドロキシベンゼン類を使用する場合は
pHは10.0未満が好ましい。
【0033】本発明において、現像主薬は本発明の感光
材料の親水性コロイド層中へ添加される。ここでいう親
水性コロイド層とは、感光性又は非感光性のハロゲン化
銀乳剤層、保護層、中間層、フィルター層、染料層、下
塗り層などの写真用構成層でよい。好ましくはハロゲン
化銀乳剤層である。
【0034】感光性ハロゲン化銀乳剤層に添加する場合
は、ハロゲン化銀粒子形成後の乳剤中、或いは塗布する
前の乳剤塗布液中へ添加するのが好ましい。乳剤層以外
の例えば保護層、下塗り層などへの添加は、任意の時期
に塗布液中へ添加し、現像主薬を塗布後、乳剤層へ拡散
移行させる方法でもよい。
【0035】現像主薬を感光材料中に含有させるには、
従来から知られている方法を用いることが出来る。例え
ば、現像主薬を水と混和しうる適当な溶媒例えば、アル
コール類、ケトン類、エステル類、アミド類等のうち
で、写真性能に悪い影響を与えない溶媒に溶解し、溶液
として添加することが出来る。また特開昭50−399
28号に記載されているように、現像主薬をオイル状分
散物にして乳剤中に添加する方法を用いることもでき
る。また現像主薬をゼラチン溶液に溶解分散して、添加
することもできる。
【0036】さらに、現像主薬をアルキルアクリレート
類、アルキルメタクリレート類、またはセルロースエス
テル類等のポリマーに分散せしめた分散物を添加し塗布
することもできる。また現像主薬と同時に通常、現像液
で用いられている添加剤を乳剤中に添加してもよい。添
加剤としては例えば、緩衝剤として用いられる炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリ
ウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸
二カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリ
チル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウ
ム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム
(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−2
−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル酸
カリウム)等が挙げられる。
【0037】本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤に
は、現像促進剤として、例えばチオエーテル系化合物、
p−フェニレンジアミン系化合物、4級アンモニウム塩
類、アミン系化合物、ポリアルキレンオキサイド、その
他1−フェニル−3−ピラゾリドン類、ヒドラジン類、
イオン型化合物、メソイオン型化合物、イミダゾール類
等を必要に応じて添加することができる。
【0038】また乳剤にはカブリ防止剤を添加してよ
く、例えばテトラザインデン類、ベンゾトリアゾール、
6−ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロインダゾー
ル、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾ
トリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−
チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チアゾリルメチ
ル−ベンズイミダゾール、インダゾール、アデニンの如
き含窒素ヘテロ環化合物を添加してもよい。
【0039】感光材料の乳剤中にステイン防止剤、スラ
ッジ防止剤、重層効果促進剤等各種添加剤を用いること
ができる。また、感光材料の乳剤中にはキレート剤や生
分解性キレート剤を用いてもよい。
【0040】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られるハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化
銀、沃塩臭化銀等どの組成でよく、好ましくは臭化銀含
有率が70モル%以上、より好ましくは90モル%以上
が臭化銀からなるハロゲン化銀乳剤が好ましい。沃化銀
含有率は10モル%以下、より好ましく0.1〜5モル
%であるハロゲン化銀乳剤が好ましい。
【0041】また、片面当たりの塗布銀量は、2.0g
/m2以下であり、好ましくは1.0〜1.5g/m2
ある。
【0042】本発明の感光材料に用いられる写真用各種
添加剤は、公知のものを使用することができ、使用でき
る化合物としては例えば、リサーチ・ディスクロージャ
ー(RD)No.17643(1978年12月)、
(RD)No.18716(1979年11月)及び
(RD)No.308119(1989年12月)に記
載されている各種の化合物を用いることができる。
【0043】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる支持体としては、上記のRDに記載されているも
のが挙げられ、適当な支持体としてはポリエチレンテレ
フタレートフィルムなどで、支持体表面は塗布層の接着
性をよくするために下引き層を設けたりコロナ放電や紫
外線照射などが施されてもよい。
【0044】本発明の処理方法において、使用するアル
カリ性水溶液(アクチベーター)は実質的に現像主薬を
含有しない。ここでいう実質的とは、本発明の感光材料
を現像黒化する量を含有しないことを指す。
【0045】本発明においてアクチベーターは、粉剤又
は溶液状のものから調製してもよく、また固体処理剤を
調製し調液してもよいが、固体処理剤からの調液が使用
上から好ましい。アクチベーターには、保恒剤として亜
硫酸イオンを0.01モル〜0.8モル/リットルを含
有することが好ましく、より好ましくは0.05モル〜
0.50モル/リットル含有することである。アクチベ
ーターのpHは、9.5〜12.5の範囲でよく、より
好ましくは10.5〜12.5である。
【0046】アクチベーターには炭酸塩、リン酸塩のご
ときpH緩衝剤、臭化物、沃化物、及び現像抑制剤(好
ましくはニトロインダゾール類、またはトリアゾール
類)を含有することができる。また必要に応じて、硬水
軟化剤、溶解助剤、色調剤、現像促進剤、界面活性剤、
消泡剤、硬膜剤、フィルムの銀汚れ防止剤を含有するこ
とができる。
【0047】本発明の感光材料の処理方法は、感光材料
を像様露光後、上述したアクチベーターで処理した後、
四ツ切り1枚当たり3ml〜10mlの水溶液で後処理
する工程を含むことを特徴とする。
【0048】四ツ切り1枚当たりの水溶液量は、3ml
〜10mlでよく、より好ましくは3.5ml〜10m
lである。この水溶液量が少ないと、現像処理ムラを防
止する本発明の効果が十分ではなくなり、逆にこれ以上
では廃液量が増えて環境上好ましくない。
【0049】本発明の感光材料の処理方法では、後処理
する上記の水溶液pHが2.0〜5.0に調整すること
が好ましい。水溶液pHが5.1以上では現像処理ムラ
に対する効果が十分でなく、pHが1.9以下では現像
処理済み試料の画像の光沢性が劣化して好ましくない。
より好ましくは2.5〜5.0に調整した水溶液で後処
理することである。
【0050】なお後処理剤である水溶液pHの調整に
は、任意のものを使用できるが好ましくは酢酸、クエン
酸、酒石酸、りんご酸、琥珀酸、フェニル酢酸などの1
種又は2種以上で調整してよい。また後処理液の補充液
も同様の酸性水溶液が用いられる。
【0051】本発明において、この後処理工程の処理温
度及び処理時間は、任意でよいが、好ましくは15〜4
0℃で、0.5秒〜15秒である。
【0052】好ましい実施態様としては、前工程のアク
チベーター処理が、5秒〜25秒で次工程の後処理が
0.5秒〜5秒である。
【0053】本発明の処理方法において、アクチベータ
ー処理→水溶液後処理→後の感光材料は次工程として定
着液で処理される。
【0054】本発明に用いられる定着液は、任意でよ
く、粉剤又は溶液状のものから調製してもよく、また固
体処理剤を調製し調液してもよいが、固体処理剤からの
調液が使用上から好ましい。使用する定着剤としては、
チオ硫酸塩を含有することが好ましい。チオ硫酸塩は、
リチウム、カリウム、ナトリウム、アンモニウムなどの
塩として用いられるが、好ましくはチオ硫酸アンモニウ
ム及びチオ硫酸ナトリウム塩である。その他の定着主薬
としては、例えば沃化物塩やチオシアン酸塩なども用い
ることができる。
【0055】本発明に用いられる定着液には、保恒剤と
して亜硫酸塩を含有する。亜硫酸塩としてはリチウム、
カリウム、ナトリウム、アンモニウム塩等が用いられ
る。定着液には、硬膜剤として水溶性クロム塩または水
溶性アルミニウム塩等を含有しても良い。水溶性クロム
塩としてはクロム明ばんなどが挙げられ、水溶性アルミ
ニウム塩としては硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム
カリウム、塩化アルミニウムなどを挙げることができ
る。
【0056】本発明に用いる定着液は酢酸イオンを含有
する。酢酸イオンの種類は任意で、定着液中での酢酸イ
オンを解離する任意の化合物に対して本発明は適用でき
るが、酢酸や酢酸のリチウム、カリウム、ナトリウム、
アンモニウム塩などが好ましく用いられ、特にナトリウ
ム塩、アンモニウム塩が好ましい。
【0057】更に、クエン酸、酒石酸、りんご酸、琥珀
酸、フェニル酢酸およびこれらの光学異性体などが含ま
れてもよい。これらの塩としては(例えばクエン酸カリ
ウム、クエン酸リチウム、クエン酸ナトリウム、クエン
酸アンモニウム、酒石酸水素リチウム、酒石酸水素カリ
ウム、酒石酸カリウム、酒石酸水素ナトリウム、酒石酸
ナトリウム、酒石酸水素アンモニウム、酒石酸アンモニ
ウムカリウム、酒石酸ナトリウムカリウム、りんご酸ナ
トリウム、りんご酸アンモニウム、琥珀酸ナトリウム、
琥珀酸アンモニウムなどに代表されるリチウム、カリウ
ム、ナトリウム、アンモニウム塩などが好ましい化合物
として挙げられる。
【0058】本発明においてアクチベーターと定着処理
における補充液量は、それぞれ処理する感光材料1m2
当たり、5ml〜300mlでよく、より好ましくは1
00ml〜200mlである。
【0059】本発明において、感光材料の全処理時間は
アクチベーター処理、水溶液処理、定着、水洗、乾燥工
程を含めたDry to Dryが15秒〜120秒が
好ましく、より好ましくは15秒〜40秒である。
【0060】アクチベーター液及び水溶液の処理温度及
び処理時間は前述した如くでよく、定着液の処理温度は
25〜50℃であり、好ましくは30〜40℃である。
定着時間は5秒〜25秒が好ましく、5秒〜15秒がよ
り好ましい。定着後の水洗は5〜30℃が好ましく、3
秒〜15秒が特に好ましい。乾燥温度および乾燥時間は
30〜70℃で、より好ましくは5秒〜15秒である。
【0061】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理
装置(自動現像機)は、アクチベーター(アルカリ性液
処理)槽と定着処理槽との間に、新たに水溶液処理槽を
有していることを特徴とする。好ましい水溶液処理槽の
設置場所としては、現像槽−定着槽間のワタリローラー
を有するワタリラック部分が現像機のコンパクト性、迅
速処理性上から好ましい。
【0062】図1において、フィルム検出部1から挿入
された感光材料は、2のアクチベーター処理槽内で処理
され、次いで3の後処理槽で水溶液処理される。尚、2
のアクチベーター処理槽、3の後処理槽、4の定着槽へ
は、ケミカルミキサーを経て補充液が供給できるように
設置されている。定着処理された感光材料は通常通り水
洗→乾燥の順で処理され、本発明の処理方法を終える。
【0063】本発明の処理方法において、アクチベータ
ー処理剤を固体化する場合は、アルカリ剤、抑制剤等、
全てを固体処理剤化し、かつ錠剤の場合には少なくとも
3剤以内、即ち1剤にすることができ、又、2剤以上に
分けて固体処理剤化した場合は、これら複数の錠剤や顆
粒が同一包装されていることが好ましい。
【0064】上記固体処理剤の供給手段は感光材料の処
理量情報に応じて一定量の固体処理剤を投入する制御手
段を有することが好ましい。即ち、本発明の自動現像装
置においては各処理槽の成分濃度を一定に保ち、写真性
能を安定化させるために必要である。
【0065】ここでハロゲン化銀写真感光材料の処理量
情報とは、処理液で処理される感光材料の処理量、ある
いは処理液中の処理剤の減少量などを間接的あるいは直
接的に示す情報である。また感光材料が処理液中に搬入
される前、後、あるいは処理液に浸漬中、いずれのタイ
ミングで検出されても良い。さらに、処理液中の組成の
濃度あるいは濃度変化やpH、比重等の物理的パラメー
ターであっても良く、また処理液の乾燥後、外部に搬送
された量でも良い。
【0066】本発明において固体処理剤を投入する場所
は処理槽中であればよいが、好ましいのは、感光材料を
処理する処理部と連通し、該処理部との間を処理液が流
通している場所であり、更に処理部との間に一定の処理
液循環量があり溶解した成分が処理部に移動する構造が
好ましい。
【0067】固体処理剤は温調されている処理液中に投
入されることが好ましい。一般に自動現像機の処理剤の
温調は、電気ヒーターにより処理液を温調している。一
般的方法としては処理槽と連結した補助タンクに熱交換
部を設け、ヒーターを設置しこの補充タンクには処理タ
ンクから液を一定循環量で送り込み、温度を一定ならし
めるようポンプが配置されている。
【0068】そして通常は処理液中に混入したり、結晶
化で生じる結晶異物を取り除く目的でフィルターが配置
され、異物を除去する役割を担っている。
【0069】本発明の処理装置では、フィルターや濾過
装置などの材質は通常の自動現像機に使用されるものは
全て使用でき、特殊な構造や材料が本発明の効果を左右
するものではない。
【0070】
【実施例】以下、本発明を実施例にて説明する。
【0071】実施例1 (種乳剤の調製)以下の方法により単分散度の高い種乳
剤Em−Aを調製した。
【0072】 A1 過酸化処理したオセインゼラチン 11.3g KBr 6.72g ポリイソプロピレン−ポリエチレンオキシ−ジコハク酸 エステルナトリウム塩(10%エタノール水溶液) 1.2ml 蒸留水 1130ml B1 AgNO3 170g 蒸留水 227.5ml C1 オセインゼラチン 4.56g KBr 119g 蒸留水 227.5ml D1 アンモニア水(28%) 66.6ml 40℃で激しく攪拌したA1液に、B1液とC1液をダ
ブルジェット法で添加し核の生成を行った。添加混合の
温度を20℃に下げ、電位を40mVに調整しD1を2
0秒で添加し5分間熟成を行った。
【0073】その後、ゼラチンのアミノ基をフェニルカ
ルバモイルで置換した変性ゼラチン(置換率80%)を
30g追加し、攪拌後、pHを3.0に下げ、凝集させ
上澄み液をデカンテーションした。再び水200mlを
入れ、pHを6.0まで上げ攪拌し分散した。その後、
pHwo3.0まで下げ同様にデカンテーションした。
さらにオセインゼラチン23gを用いて、水洗を行った
上記種乳剤を再分散した。この種乳剤を電子顕微鏡で観
察したところ、平均粒径0.28μm、分布の広さ20
%の単分散AgBr乳剤であった。
【0074】(平板状乳剤の調製)前記の種乳剤Em−
Aと以下に示す溶液を用いて、主として平板双晶からな
るハロゲン化銀乳剤を調製した。
【0075】 E1 オセインゼラチン 6.49g ポリイソプロピレン−ポリエチレンオキシ−ジコハク酸 エステルナトリウム塩(10%エタノール水溶液) 1.2ml 前記の種乳剤Em−A 0.62モル相当 F1 オセインゼラチン 1.69g KBr 113.0g KI 0.8g 蒸留水 504mlとする G1 AgNO3 170g 蒸留水 504mlとする 65℃で激しく攪拌した上記E1液に、F1液とG1液
をコントロールダブルジェット法で添加した。添加流量
は新たな核が発生する流量の8割りの流量に制御した。
また添加の間、電位は制御用のKBr水溶液を用いて6
5℃で−10mVに保った。添加終了後、pHを6.0
に合わせた後、花王アトラス社製のデモール水溶液及び
硫酸マグネシウム水溶液を用いて沈殿、脱塩を行った。
次いでオセインゼラチン23gを用いて脱塩を行った乳
剤を再分散した。得られた乳剤は50℃における電位が
50mVでpHは5.85であった。
【0076】得られた乳剤の粒子約3000個を電子顕
微鏡により観察・測定し形状を分析した結果は下記の通
りであった。
【0077】 全投影面積に対する六角平板の占める割合;80% 六角平板結晶の平均粒子直径(円換算);1.4μm 六角平板結晶の平均粒子厚み;0.4μm 六角平板の平均アスペクト比;3.5 六角平板の単分散度;15% (平板状乳剤の化学増感)上記で調製した乳剤に、銀1
モル当たり、1%NH4SCN;5.2ml、0.2%
HAuCl4;0.78ml、0.25%Na223
5.6ml、0.4%トリフェニルフォスフィンセレナ
イド;3.5mlからなる化学増感剤の添加直前に、下
記の増感色素180mgを添加して48℃で化学増感し
た。
【0078】
【化5】
【0079】化学増感開始後、30分で平均粒径0.0
4μmのAgI微粒子をハロゲン化銀1モル当たり0.
002モル添加した。更に化学熟成を続け、カブリの上
昇が0.02になった時点で、KBrをハロゲン化銀1
モル当たり300mg添加し、4−ヒドロキシ−6−メ
チル−1,3,3a、7−テトラザインデンをハロゲン
化銀1モル当たり1.4g添加し、温度を下げ化学熟成
を止めた。
【0080】次いで現像主薬として、4−メチル−ヒド
ロキシメチル−1−フェニル−3−ピラゾリドンを銀1
モル当たり0.02モル、例示した一般式(I)で表さ
れる化合物のI−1(エリソルビン酸)を0.5モル添
加した。この試料を試料Aとした。
【0081】また試料Aと同様の方法で、4−メチル−
ヒドロキシメチル−1−フェニル−3−ピラゾリドンを
銀1モル当たり0.02モルとハイドロキノンを0.5
モル添加したものを試料Bとした。
【0082】(下引き済み支持体の作成) (導電性粒子P1の分散液)塩化第二スズ水和物65g
を水溶液2000mlに溶解し均一溶液を得た。次いで
これを煮沸し共沈殿物を得た。生成した沈殿物をデカン
テーションにより取り出し、蒸留水にて沈殿を何度も水
洗する。沈殿を洗浄した蒸留水中に硝酸銀を滴下し、塩
素イオンの反応がないことを確認する。この沈殿物を蒸
留水1000ml中に添加して分散後、全量を2000
mlとする。更に30%アンモニア水を40ml加え、
水浴中で加温すると、SnO2ゾル溶液が生成する。
【0083】塗布溶液として用いるときには、このゾル
溶液へアンモニアを吹き込みながら濃度約8%に濃縮し
て用いる。また、このゾル溶液に含まれる粒子の体積固
有抵抗については、ゾル溶液を用いてシリカガラス上に
薄膜を形成し、四端子法で測定した値を粒子の体積固有
抵抗値とした。測定された体積固有抵抗値は3.4×1
4Ωcmであった。
【0084】(支持体の作製)2軸延伸・熱固定後の厚
さ175μm、濃度0.15に青色着色しポリエチレン
テレフタレートフィルムの両面に8W分/m2のコロナ
放電処理を施し、一方の面に、特開昭59−19941
号記載のように下記下引き塗布液B−1を乾燥膜厚0.
8μmになるように下引き第1層として塗布し、100
℃1分間乾燥した。またその反対側の面に、特開昭59
−77439号記載のように、下記下引き塗布液B−2
を塗布し110℃1分間乾燥した。
【0085】 (下引き第1層) 〈下引き塗布液B−1〉 ブチルアクリレート30重量%、t−ブチルアクリレート20重量%、 スチレン25重量%及び2−ヒドロキシエチルアクリレート25重量%の 共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g 化合物I 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1リットルに仕上げる。
【0086】 〈下引き塗布液B−2〉 ブチルアクリレート40重量%、スチレン20重量%及びグリシジル アクリレート40重量%の共重合体ラテックス液(固形分30%) 23g 導電性P1分散液 415g ポリエチレングリコール(分子量600) 0.00012g 水 568g (下引き第2層)更に上記下引き塗布液B−1及びB−
2を塗布した上に8W分/m2のコロナ放電を施し、下
記塗布液B−3を乾燥膜厚0.1μmになるように塗布
し、100℃1分間乾燥した。
【0087】 〈下引き塗布液B−3〉 ゼラチン 10g 平均粒径3μmのシリカ粒子 0.1g 水で1リットルに仕上げる。
【0088】(試料の作製)上記のように下引き層を施
したポリエチレンテレフタレートフィルムベースの両面
に、下記のクロスオーバーカット層、乳剤層、保護層の
順に均一に同時塗布乾燥し、試料を作製した。
【0089】 第1層(クロスオーバーカット層) 固体微粒子分散体染料(AH) 50mg/m2 ゼラチン 0.2g/m2 デキストリン(平均分子量;1000) 0.05g/m2 デキストリン(平均分子量;40000) 0.05g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 5mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩 5mg/m2 平均粒径0.014μmのコロイダルシリカ 10mg/m2 第2層(乳剤層) 上記化学熟成した乳剤に、下記の各種添加剤を加えた。
但し、添加剤の添加量はハロゲン化銀1モル当たりの添
加量を示す。
【0090】 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 10mg 1−トリメチロールプロパン 14g 化合物(C) 30mg t−ブチル−カテコール 150mg ポリビニルピロリドン(分子量10000) 850mg スチレン−無水マレイン酸共重合体 2.0g デキストリン(平均分子量1000) 1.2g デキストリン(平均分子量40000) 1.2g ニトロフェニル−トリフェニル−ホスホニウムクロリド 50mg 1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルホン酸アンモニウム 1.7g 1,1−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロメタン 6.2mg nC49OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 700mg 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム30mg コロイダルシリカ(デュポン社製ルドックスAM) 28.5g ラテックス(L)(固形分として) 28.5g 化合物(D) 150mg 化合物(E) 30mg 化合物(F) 30mg 第3層(保護層) ゼラチン 0.8g/m2 平均粒径5μmのポリメチルメタクリレートからなるマット剤 21mg/m2 平均粒径3μmのポリメチルメタクリレートからなるマット剤 28mg/m2 硬膜剤(CH2=CHSO2CH22 36mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩 10mg/m2 化合物(G) 15mg/m2 化合物(H) 5mg/m2 化合物(I) 30mg/m2 化合物(J) 10mg/m2 得られた試料の塗布銀量は、片面当たり1.3g/
2、ゼラチン量は2.2g/m2であった。この試料を
40℃、50%RHの環境下に24時間放置した後、下
記の評価用の試料に用いた。
【0091】
【化6】
【0092】
【化7】
【0093】現像液(アクチベーター)の調製(100
リットル分) 〈造粒物(A)の調製〉N−アセチル−D,L−ペニシ
ラミン10g、グルタルアルデヒド重亜硫酸ナトリウム
500g、NaBr500gを、それぞれ市販のバンタ
ムミル中で、平均10μmになるまで粉砕する。この微
粉にメタ重亜硫酸ナトリウム3000g、結合剤ソルビ
トールを造粒物(A)の全量が5000gになるように
加えた。次いでミル中で30分間混合してから市販の攪
拌造粒機中で室温にて約10分間、30mlの水を添加
することにより造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で4
0℃で2時間乾燥し造粒物の水分をほぼ完全に除去し
た。
【0094】(固体錠剤〔I〕の調製)上記で得られた
造粒物(A)に、1−ヘキサンスルホン酸300gを加
え、25℃、40%RH以下に調湿された部屋で、混合
機を用いて10分間均一に混合した後、得られた混合物
を菊水製作所製タフプレストコレクト1527HUを改
造した打錠機により、1錠当たり充填量を10gにして
圧縮打錠を行い、固体錠剤(a)を作製した。
【0095】〈造粒物(B)の調製〉炭酸カリウム18
000g、重炭酸ナトリウム100gをそれぞれ市販の
バンタムミル中で平均10μmになるまで粉砕する。こ
の微粉にDTPA.5Naを250g、前記化合物
(E)を40g、下記化合物(E′)を10g、KIを
7g、ソルビトール700g、LiOH2000g、結
合剤マンニトールを造粒物(B)が22000gになる
ように、ミル中で30分混合して市販の攪拌造粒機中で
室温にて約15分間、30mlの水を添加することによ
り造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で40℃で2時間
乾燥し、造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0096】
【化8】
【0097】(固体錠剤〔II〕の調製)上記で得られた
造粒物(B)に1−ヘキサンスルホン酸ナトリウム45
0gを加え、25℃、40%RH以下に調湿された部屋
で混合機を用いて10分間均一に混合した後、得られた
混合物を菊水製作所社製タフプレストコレクト1527
HUを改造した打錠機により1錠当たり充填量を10g
にして圧縮打錠を行いアルカリ現像錠剤を作製した。
【0098】定着剤の調製(100リットル分) 〈造粒物(C)の調製〉チオ硫酸アンモニウム/チオ硫
酸ナトリウム(90/10重量比)の15000gを市
販のバンタムミルで中で平均10μmになるまで粉砕す
る。この微粉に亜硫酸ナトリウム500g、Na22
5750g、結合剤パインフロー1300gを加え水添
加量を50mlにして攪拌造粒を行い、造粒物を流動層
乾燥機で40℃で乾燥して水分をほぼ完全に除去する。
【0099】(固体錠剤〔III〕の調製)上記で得られ
た造粒物(C)にβアラニン1400g、酢酸ナトリウ
ム4000g、更に1−ヘキサンスルホン酸ナトリウム
450gを添加しそれぞれ25℃、40%RH以下に調
湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に混合した
後、得られた混合物を菊水製作所社製タフプレストコレ
クト1527HUを改造した打錠機により1錠当たり充
填量を10gにして圧縮打錠を行い、直径30mmの円
筒形の定着錠剤を作製した。
【0100】〈造粒物(D)の調製〉ホウ酸400g、
硫酸アルミ・8水塩1500g、琥珀酸1200g、酒
石酸350gを市販のバンタムミル中で平均10μmに
なるまで粉砕する。この微粉に結合剤マンニトール30
0g、ソルビトール150g、PEG#4000を20
0g加え、水添加30mlにして攪拌造粒を行い、造粒
物を流動層乾燥機で40℃で乾燥して水分を完全に除去
する。
【0101】(固体錠剤〔IV〕の調製)上記で得られた
造粒物(D)に、メタ重亜硫酸ナトリウム750gと1
−ヘキサンスルホン酸ナトリウム150gを添加し、2
5℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用い
て10分間均一に混合した後、得られた混合物を菊水製
作所製タフプレストコレクト1527HUを改造した打
錠機により、1錠当たり充填量を10gにして圧縮打錠
を行い、直径30mmの円筒形の定着錠剤を作製した。
【0102】(固体処理剤による処理方法)現像タンク
槽内のアクチベーターは、固体錠剤〔I〕を5個と固体
錠剤〔II〕の22個を、水で溶解して1リットルに仕上
げたものを自動現像機の処理槽の大きさに応じた比率で
添加した。尚、pHはKOHと酢酸で11.5に調整し
た。定着液は固体錠剤〔III〕を23個と固体錠剤〔I
V〕の5個を、水で溶解して1リットル仕上げたものを
自動現像機の処理槽の大きさに応じた比率で添加し、p
Hは4.6に合わせた。
【0103】尚、本発明の自動現像機には、アクチベー
ター槽、定着槽ともに固体処理剤用として内蔵ケミカル
ミキサーも改造した。
【0104】アクチベーター槽、定着槽ともに、各々の
固体処理剤の投入口に、5リットル分の錠剤を落とすと
同時に温水(25〜30℃)を注水し、攪拌溶解しなが
ら5.0リットルに調液する。これをアクチベーター補
充液、定着補充液として用いた。この調液された補充液
をアクチベーター槽、定着槽に供給する。アクチベータ
ー処理後の後処理槽には、表1記載のpHの水量を、4
ツ切り1枚処理されるごとに補充した。またアクチベー
ターと定着液の補充量はそれぞれ15ml/m2で処理
した。
【0105】自動現像機は、図1記載のものを使用し、
現像温度は35℃、15秒、定着温度は35℃、15
秒、水洗は20℃、6秒、スクイズ5秒、乾燥温度55
℃、9秒、Dry to Dryが45秒で完了するよ
う処理した。
【0106】(評価)フィルム試料のA及びBを用いて
処理後の濃度が1.5になるように露光してから、表1
記載の後処理を行い評価を行った。
【0107】〈処理ムラの評価〉得られた上記のフィル
ムについて、シャーカステン上で透過光による処理ムラ
を目視で下記の5段階に評価した。
【0108】 ◎:ムラの発生が全くない ○:弱いムラは発生しているが、実技上は問題ない △:縦筋状の白抜けのムラが若干発生しているが実技上
問題ないレベル ×:はっきりした縦筋状の白く抜けたムラが多数発生あ
り ××:縦筋状の白く抜けたムラ同士が、重なりあってフ
ィルム全面に発生 △までをOKレベルとする。
【0109】〈光沢性の評価〉得られた上記のフィルム
について、処理後の濃度が最高濃度になるように露光し
てから、上記同様に処理し、銀画像の光沢性を、下記3
段階で評価した。
【0110】 ○:適度な光沢があり問題なし △:やや、もやがかっているが実技上問題なし ×:フィルム全体が白っぽい感じとなり問題あり 得られた結果を下記に示す。
【0111】
【表1】
【0112】表から明かなように、本発明の試料は現像
処理ムラの発生がなく、かつ画像の光沢性が適当であっ
た。なお写真性能に於いてもなんらの遜色もなかった。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、主薬内蔵型感光材料
を、アルカリ性水溶液(アクチベーター)で処理した際
の現像ムラの発生を抑え、かつ処理後の銀画像の光沢性
が適当なハロゲン化銀写真感光材料の処理方法と処理装
置を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の概念図である。
【符号の説明】
1 フィルム検出部 2 アルカリ性水溶液(アクチベーター)処理槽 3 後処理槽 4 定着槽 5 水洗槽 6 スクイズ 7 乾燥部 8 廃液コック 9a アルカリ性水溶液 9b 定着補充ポンプ 9c 後処理水溶液補充ポンプ 10 固体処理剤収納部 11 ケミカルミキサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも1層のハロゲン
    化銀乳剤層を含む親水性コロイド層を有するハロゲン化
    銀写真感光材料の処理方法において、該親水性コロイド
    層の少なくとも1層中に現像主薬を含有し、該感光材料
    を像様露光後、アルカリ性水溶液で処理した後、四ツ切
    り1枚当たり3ml〜10mlの水溶液で後処理する工
    程を含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の
    処理方法。
  2. 【請求項2】 上記の後処理工程の水溶液のpHが2.
    0〜5.0であることを特徴とする請求項1記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  3. 【請求項3】 支持体上に、少なくとも1層のハロゲン
    化銀乳剤層を含む親水性コロイド層を有するハロゲン化
    銀写真感光材料の処理装置において、該親水性コロイド
    層の少なくとも1層中に現像主薬を含有し、該感光材料
    を像様露光後、アルカリ性水溶液で処理した後の後処理
    手段を有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料の処理装置。
JP8853298A 1998-04-01 1998-04-01 ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及び処理装置 Pending JPH11288071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8853298A JPH11288071A (ja) 1998-04-01 1998-04-01 ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及び処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8853298A JPH11288071A (ja) 1998-04-01 1998-04-01 ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及び処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11288071A true JPH11288071A (ja) 1999-10-19

Family

ID=13945459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8853298A Pending JPH11288071A (ja) 1998-04-01 1998-04-01 ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及び処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11288071A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3078431B2 (ja) 黒白ハロゲン化銀写真感光材料の現像方法
JP2934997B2 (ja) 黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH11288071A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及び処理装置
JPH02853A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH0375742A (ja) 黒白ハロゲン化銀写真感光材料の現像方法
JPH0756286A (ja) 現像液の保存方法および処理方法
JP2759280B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
US6440652B1 (en) Processing method of silver halide light sensitive photographic material
JP3141216B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JP2727120B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JP3020101B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH06282049A (ja) 自動現像機の補充方法
JPH1090845A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法
JP2001194754A (ja) 黒白ハロゲン化銀写真感光材料用現像液キット及びそれを用いた黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH0430158A (ja) 自動現像処理装置及び処理方法
JPH04242246A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH10133338A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料処理用固体現像剤
JPH10186598A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH0990534A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JPH10325995A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用現像剤、ハロゲン化銀写真感光材料及びハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH1124214A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用現像剤及びそれを用いたハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH112887A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用現像剤又は現像液及び処理方法
JPH06258785A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH10260514A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用現像剤及びハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法
JPH11212223A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法