JPH11174623A - 感光材料の製造装置及び製造方法 - Google Patents

感光材料の製造装置及び製造方法

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JPH11174623A
JPH11174623A JP33971297A JP33971297A JPH11174623A JP H11174623 A JPH11174623 A JP H11174623A JP 33971297 A JP33971297 A JP 33971297A JP 33971297 A JP33971297 A JP 33971297A JP H11174623 A JPH11174623 A JP H11174623A
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coating
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web
photosensitive material
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JP33971297A
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Ichiro Miyagawa
一郎 宮川
Shigeru Kobayashi
茂 小林
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/007Slide-hopper coaters, i.e. apparatus in which the liquid or other fluent material flows freely on an inclined surface before contacting the work

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  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布面をゲル化するためのセットゾーンを高
速塗布にも十分対応できるものにするために、セットゾ
ーンや乾燥手段を延長増大化することなく、コンデンス
や擦り傷の発生を抑えてセットや乾燥の工程を安定化さ
せることを可能にし、高速塗布に対応して、従来の生産
設備をできるだけ生かした感光材料の製造装置及び製造
方法を提供する。 【解決手段】 連続搬送される支持体ウエブに対して塗
布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を生産す
る製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセットゾ
ーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセット手
段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設け、前記
セット手段は極冷した不活性ガスを、搬送される前記支
持体ウエブに吹き付ける手段を有することを特徴とする
感光材料の製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は支持体ウエブに塗布
液を高速で塗布してセット乾燥させ感光材料を生産する
製造装置及び製造方法に関し、特にセット手段及びセッ
ト方法に関する。
【0002】尚、セットとは塗布直後の塗布層に冷風を
当ててゲル状に固化させて塗布層が流動することを防止
するものであり、これが良好で安定しないと塗布ムラや
乾燥ムラとなって致命的な故障となる。
【0003】
【従来の技術】支持体ウエブに感光乳剤等の塗布液を塗
布した後、セット工程で塗布面を冷却してゲル化して塗
布液の流動を抑制した上で乾燥工程に進み均一乾燥によ
り感光材料が製造されている。
【0004】塗布工程において通常25〜50℃の温度
で塗布された塗布液は、このセット工程において支持体
ウエブ上の塗布液が冷却されゲル化されるようにセット
されなければならない。そのためにはセット工程におけ
る支持体塗布面はゲル化温度まで低下されなけれならな
い。これについての方法手段は一般的には、裏面をロー
ルにより支持された支持体ウエブ上の塗布液に温度0〜
20℃の冷風を吹き付けることにより達成される。例え
ば特公平3−38578号公報に開示されたものが挙げ
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
通常速度の生産とは別に、生産効率を向上させるために
塗布速度を上げると表1に示すように今までよりセット
工程でセットに要する時間が短くなり十分なゲル化温度
まで塗布液の温度が低下しないため満足なセット状態が
得られずメルト状態で乾燥工程へ移り、乾燥工程で塗布
膜が乱されて必要十分の性能が得られなくなるという問
題がある。また、塗布速度を上げることによりロールの
回転速度と支持体ウエブの搬送速度の差によりセット工
程で擦り傷が発生するという問題がある。
【0006】
【表1】
【0007】そのため、セットに必要な長さを有する新
しいセット工程を新設せざるを得ない状況になり、更
に、セット工程が乾燥工程の上流にあるためセット工程
だけでなく乾燥工程も新設せざるを得ないという状況に
なる。これでは設備投資が膨大になるとともに、搬送距
離が長くなり、ロールの数量も増大してゆくため、ロー
ルの回転不良による擦り傷を受ける機会が増え、生産さ
れる感光材料の性能が劣化する率が高くなる。これを避
けるため、送風空気の温度やロールの温度を更に低下さ
せることが一般的には知られているが、これを行うと表
2に示すように塗布速度の高低に関わらず空中やセット
膜から蒸発した水分がコンデンスを起こし、塗布膜に致
命的な欠陥を与えることが多くなる。また擦り傷も発生
し易くなる。
【0008】
【表2】
【0009】本発明はこのような問題点を解決して、高
速塗布を行う場合にもセット工程で性能が劣化すること
の無い感光材料の製造装置及び製造方法を提供すること
を課題目的にする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は次の(1)〜
(9)項の技術手段の何れかによって達成される。
【0011】(1) 連続搬送される支持体ウエブに対
して塗布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を
生産する製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセ
ットゾーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセ
ット手段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設
け、前記セット手段は極冷した不活性ガスを、搬送され
る前記支持体ウエブに吹き付ける手段を有することを特
徴とする感光材料の製造装置。
【0012】(2) 前記不活性ガスは窒素ガスである
ことを特徴とする(1)項に記載の感光材料の製造装
置。
【0013】(3) 連続搬送される支持体ウエブに対
して塗布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を
生産する製造方法において、前記支持体ウエブが塗布後
に通過するセットゾーンで極冷した不活性ガスを前記支
持体ウエブに吹き付けることを特徴とする感光材料の製
造方法。
【0014】(4) 前記不活性ガスは窒素ガスである
ことを特徴とする(3)項に記載の感光材料の製造方
法。
【0015】(5) 連続搬送される支持体ウエブに対
して塗布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を
生産する製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセ
ットゾーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセ
ット手段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設
け、前記セットゾーンにおける搬送手段は無接触搬送手
段であり、前記セット手段は前記無接触搬送手段のノズ
ルで極冷した窒素ガスを搬送されてくる前記支持体ウエ
ブに吹き付ける手段であることを特徴とする感光材料の
製造装置。
【0016】(6) 連続搬送される支持体ウエブに対
して塗布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を
生産する製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセ
ットゾーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセ
ット手段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設
け、前記セットゾーンにおける搬送手段は前記支持体ウ
エブの非塗布面を極冷した有接触ロールで保持して搬送
する手段であり、前記セット手段は極冷した窒素ガスを
搬送されてくる前記支持体ウエブの塗布面に吹き付ける
手段を有することを特徴とする感光材料の製造装置。
【0017】(7) 連続搬送される支持体ウエブに対
して塗布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を
生産する製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセ
ットゾーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセ
ット手段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設
け、前記セットゾーンにおける搬送手段は前記支持体ウ
エブの非塗布面を有接触ロールで保持して搬送する手段
であり、前記セット手段はエアーロールにより窒素ガス
を搬送されてくる前記支持体ウエブの塗布面に吹き付け
て前記有接触ロールと前記支持体ウエブとのラップ角を
5度以上にする手段を有することを特徴とする感光材料
の製造装置。
【0018】(8) 連続搬送される支持体ウエブに対
して塗布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を
生産する製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセ
ットゾーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセ
ット手段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設
け、前記セットゾーンにおける搬送手段は前記支持体ウ
エブの非塗布面を極冷した有接触ロールで保持して搬送
する手段であり、前記セット手段はエアーロールにより
極冷した窒素ガスを搬送されてくる前記支持体ウエブの
塗布面に吹き付けて前記有接触ロールと前記支持体ウエ
ブとのラップ角を5度以上にする手段を有することを特
徴とする感光材料の製造装置。
【0019】(9) (5)〜(8)項の何れかに記載
の感光材料の製造装置を用いて支持体ウエブに塗布液を
塗布してセット及び乾燥を行うことを特徴とする感光材
料の製造方法。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明するが、本発明はこれらに限定されない。
また、以下の説明には用語等に対する断定的な表現があ
るが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明の用語
の意義や技術的な範囲を限定するものではない。
【0021】本発明で用いるセットゾーン10の一例
は、図1の斜視図に示すように、複数個のほぼ水平に配
置された冷やしたロール11上に支持体ウエブ1を載せ
て搬送させると共に、その搬送面の上方に極冷した不活
性ガスの送風ダクト12を設けて前記支持体ウエブ1の
幅手方向に前記極冷した不活性ガスが均一に当たるよう
に、ダクトの噴出口13が並べられている。
【0022】また、本発明で用いる別のセットゾーン2
0の一例は、図2の側面図に示すように、支持体ウエブ
1の搬送面の上下に千鳥状に送風ボックスを形成してい
るフローター21,22を配し、そこに設けたノズル2
3によって支持体ウエブ1の上下両面に冷却した不活性
ガスを吹き付けることにより前記各フローター21,2
2に無接触で均等に近接して前記支持体ウエブ1は波状
に搬送され、それによって該支持体ウエブ1は前記極冷
した不活性ガスを浴びるので均一なセットが達成され
る。
【0023】また、本発明で用いる他のセットゾーン3
0の一例は、図3の側面図に示すように、複数個のほぼ
水平に配置された搬送ロール31の上方に千鳥状にエア
ロール32が配置され、該エアロール32の噴出口33
から5℃程度の冷たい不活性ガス又は−15℃程度の極
冷した不活性ガスを吹き付けて支持体ウエブ1が前記搬
送ロール31にラップ角θで接触して抱かれ波状にな
り、セットされながら次の乾燥手段に向かって搬送され
て行くようにしてある。ここで搬送ロール31は冷やさ
れたロールであることが望ましく、−15℃程度に極冷
されたものが好適である。なお、図3の側面図ではセッ
トゾーンの第1番目の搬送ロール31には塗布手段2に
おけるバックロール7を兼ねさせている。即ち、コータ
ーダイス3、そのスリット4、そのスライド面5、減圧
装置6で構成される塗布手段2が設けられ、ガイドロー
ル8を経てバックロール7に搬送されてくる支持体ウエ
ブ1上に塗布液が塗布され直ちにセットゾーン30に搬
送されて行くようにし、塗布手段2とセットゾーンとの
間のスペースを無駄なく有効に活用している。勿論、セ
ットゾーン30の搬送ロール31とバックロール7は別
々に配置しても良い。
【0024】ここで不活性ガスは窒素ガスが最も安価に
入手できるが、窒素ガスに次いでアルゴンガスも使用可
能である。
【0025】支持体ウエブは、材質はポリエチレンテレ
フタレートやトリアセチルセルロース等の高分子フィル
ムや、紙、金属、あるいはこれらの複合物が用いられ、
厚みは薄い方が効果的であるが、5〜500μm程度で
ある。また、幅は0.1〜5mが好ましい。
【0026】塗布液は、ゾル−ゲル変化を起こす写真感
光材料なら何でもよく、一般的にはゼラチンを含んだ水
溶液が用いられる。
【0027】塗布液の膜厚は薄い方が効果的であるが、
5〜300μm程度である。
【0028】図1のロール11は特に限定するものでは
ないが、通常は鉄やステンレス、アルミニウムなどの金
属製のロールが用いられるが、材質はセラミック、高分
子材料、FRPなどの複合素材やこれらの被服物であっ
てもかまわない。また、ロール形状は表面が平らな平ロ
ールの伝熱性が良いため好ましいが、溝きりロールで
も、凹凸状の表面加工をしたロールでもかまわない。ま
た、支持体の進行方向に沿って、材質、形状など変化さ
せても良い。
【0029】ロールの本数は多いほど効果的であるが、
通常は5〜200本である。ロール径は搬送が安定して
いるものなら何でも良く、直径5〜150mmものが多
い。
【0030】図1の噴出孔13はスリット形状のものが
有効であるが、多孔板を用いてもかまわない。
【0031】図2のフローター21,22は、ノズル2
3がスリット形状のものが有効であるが、多孔板を用い
てもかまわない。フローター21,22の材質は熱伝導
がよいものが好ましいが、通常はステンレス、鉄などの
金属、塩ビやアクリルなどの高分子材料やFRPなどの
複合材料を用いてもよく、通常、個数は5〜200個使
われる。またフローター1個の支持体ウエブ進行方向の
大きさは特に限定するものではないが、通常、50〜1
000mmであり、噴出孔から噴出する空気速度は1〜
60m/secであり、吹き出し箱の内圧は0.1〜5
00mmAqである。また、支持体ウエブの進行方向に
沿って、材質、形状など変化させても良い。
【0032】図3の搬送ロール31は、特に限定するも
のではないが、通常は鉄やステンレス、アルミニウムな
どの金属製のロールが用いられるが、材質はセラミッ
ク、高分子材料、FRPなどの複合素材やこれらの被覆
物であってもかまわない。また、ロール形状は表面が平
らな平ロールが伝熱性が良いため好ましいが、搬送性を
良くするため、溝きりロールでも、凹凸状の表面加工を
したロールでもかまわない。ロールの本数は多いほど効
果的であるが、通常は1〜50本である。ロール径は大
きいほどよいが、直径10〜2000mmのものが用い
られる。また、塗布装置と反対側にあるバックロール7
は、塗布条件により、別途条件を設定しても、本発明の
条件でもかまわない。
【0033】図3のエアロール32は特に限定するもの
ではないが、通常は鉄やステンレス、アルミニウムなど
の金属製のロールが用いられるが、材質はセラミック、
高分子材料、FRPなどの複合素材やこれらの被服物で
あってもかまわない。噴出孔33の形状は、多孔板で
も、スリット形状でも何でもよい。ロール径は大きいほ
どよいが、直径10〜2000mmのものが用いられ
る。噴出孔33から噴出する空気速度は0.01〜40
m/secであり、吹き出し箱の内圧は100〜100
00mmAqである。
【0034】以上全てについて、ロールや吹き出し風の
温度については、全て同じ温度でも、支持体の進行方向
に沿って、徐々に温度を上げても下げても、また、上げ
下げを繰り返しても良い。吹き出し風の圧力について
は、全て同じ圧力でも、支持体の進行方向に沿って、徐
々に圧力を上げても下げても、また、上げ下げを繰り返
しても良い。
【0035】
【実施例】実施例1 請求項1〜4の実施の形態は上記図1又は図3に基づい
て説明した各セットゾーンを用い、搬送される支持体ウ
エブの塗布面に極冷した不活性ガスを吹き付けてセット
させる感光材料の製造装置及び製造方法であり、これに
より塗布速度を100m/minから500m/min
まで変化させて塗布を行いセットゾーンにおけるメルト
の状態、コンデンスの状態、擦り傷の状態をテストした
結果を表3に示す。但し、不活性ガスは窒素ガス又はア
ルゴンガスを使い、アルゴンガスは塗布速度が250m
/minの場合のみテストした。
【0036】
【表3】
【0037】比較として前述の表1及び表2に示した従
来例と較べてみると、メルトの状態及びコンデンスの状
態の故障は全くなく、400m/min以上の塗布速度
のとき、擦り傷の発生があるのが問題であるが300m
/min以下の可成高速塗布には十分良好な結果が得ら
れた。また、塗布速度が250m/minのときのみの
テストではあるが窒素ガスとアルゴンガスとの間の効果
の差は全くなかった。
【0038】実施例2 請求項5及び請求項9の実施の形態は上記図2に基づい
て説明したセットゾーンを用い、無接触搬送される支持
体ウエブの塗布面に極冷した不活性ガスを吹き付けてセ
ットさせる感光材料の製造装置及び製造方法であり、こ
れにより、塗布速度を100m/minから500m/
minまで変化させて塗布を行いセットゾーンにおける
メルトの状態、コンデンスの状態、擦り傷の状態をテス
トした結果を表4に示す。但し、不活性ガスは窒素ガス
又はアルゴンガスを使い、アルゴンガスは塗布速度が2
50m/minの場合のみテストした。
【0039】
【表4】
【0040】メルトの状態、コンデンスの状態による故
障は皆無であり、擦り傷の発生も全く発見されなかっ
た。また、塗布速度が250m/minの場合のみのテ
ストであるが、窒素ガスとアルゴンガスとの間の効果の
差はなかった。
【0041】実施例3 請求項6及び請求項9の実施の形態は上記図3又は図1
に基づいて説明したセットゾーンを用い、極冷した有接
触ロールで保持して搬送される支持体ウエブの塗布面に
極冷した不活性ガスを吹き付けてセットさせる感光材料
の製造装置及び製造方法であり、これにより塗布速度を
100m/minから500m/minまで変化させて
塗布を行いセットゾーンにおけるメルト状態、コンデン
ス状態、擦り傷状態をテストした結果を表5に示す。但
し、不活性ガスは窒素ガス又はアルゴンガスを使い、ア
ルゴンガスは塗布速度が250m/minの場合のみテ
ストした。
【0042】
【表5】
【0043】メルトの状態、コンデンスの状態による故
障は皆無であり、特にメルトの状態は実施例2の表4に
較べて格段に良く、擦り傷の発生は実施例2の無接触搬
送のものに較べると劣る面があるが、塗布速度が300
m/minまでは実用上全く差し支えない程度であっ
た。また、塗布速度が250m/minの場合のみのテ
ストであるが、窒素ガスとアルゴンガスとの間の効果の
差は殆どなかった。
【0044】実施例4 請求項7及び請求項9の実施の形態は上記図3又は図1
に基づいて説明したセットゾーンを用い、冷した有接触
ロールで保持して搬送される支持体ウエブの塗布面に冷
した不活性ガスを吹き付けて前記有接触ロールとのラッ
プ角θを1〜9度にしてセットさせる感光材料の製造装
置及び製造方法であり、これにより塗布速度を300m
/minに固定して塗布を行い、セットゾーンにおける
メルトの状態、コンデンスの状態、擦り傷の状態をテス
トした結果を表6に示す。
【0045】また、表6には冷やされた不活性ガスとし
ては窒素ガスのみを用いたが、比較例として、上記不活
性ガスの代わりに冷やされた空気を用いたものもテスト
した。
【0046】
【表6】
【0047】メルトの状態、擦り傷の状態は、窒素ガス
を用いた場合と空気を用いた場合が略同様であったが、
コンデンスの状態は両者で格段の差が現れ窒素ガスを用
いることが断然良いことが分かる。そして、ラップ角が
5度以上あれば、コンデンスや擦り傷が解消された好ま
しい状態になるばかりでなく良好なメルトの状態のセッ
トが達成できることが確認された。
【0048】実施例5 請求項8及び請求項9の実施の形態は上記図3又は図1
に基づいて説明したセットゾーンを用い、極冷した有接
触ロールで保持して搬送される支持体ウエブの塗布面に
極冷した不活性ガスを吹き付けて前記有接触ロールとの
ラップ角θを1〜9度にしてセットさせる感光材料の製
造装置及び製造方法であり、これにより塗布を行いセッ
トゾーンにおけるメルトの状態、コンデンスの状態、擦
り傷の状態をテストした結果を表7に示す。
【0049】
【表7】
【0050】コンデンスと擦り傷の状態は実施例4の表
6のものと全く変わらないが、メルトの状態は本実施例
の方が遙かに優れて良好である。そしてラップ角も1度
以上何れの各度でも良いと云うことが分かる。しかし、
特に好ましいのは5度以上である。
【0051】なお、上記各実施例における評価基準は次
のようにした。
【0052】◎は非常に良好、○は良好、○△は殆ど良
好、△○は実用上差し支えない、△は実用上やや難点あ
り、×は不良、××は全く駄目である。
【0053】また、上記各実施例で用いたメルトの状態
とはゲル状の固化の状態の度合いのことである。
【0054】
【発明の効果】本発明の感光材料の製造装置及び製造方
法により塗布面をゲル化するためのメルト状態も高速塗
布に十分対応できるものになり、コンデンスや擦り傷の
発生を抑えることが可能になった。このようにして、高
速塗布に対応して、セットゾーンや乾燥手段を延長増大
化して対処するために生産設備を新設し従来の生産設備
を廃棄してしまうようなことをせず従来の設備をできる
だけ生かした方法で対応することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料の製造装置及び製造方法に用
いるセットゾーンの実施の形態の一例を示す斜視図。
【図2】本発明の感光材料の製造装置及び製造方法に用
いるセットゾーンの実施の形態の別の一例を示す側面
図。
【図3】本発明の感光材料の製造装置及び製造方法に用
いるセットゾーンの実施の形態の他の一例を示す側面
図。
【符号の説明】
1 支持体ウエブ 2 塗布手段 3 コーターダイス 6 減圧装置 7 バックロール 10,20,30 セットゾーン 11 ロール 12 送風ダクト 13 噴出口 21,22 フローター 23 ノズル 31 搬送ロール(冷温ロール) 32 エアロール θ ラップ角

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続搬送される支持体ウエブに対して塗
    布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を生産す
    る製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセットゾ
    ーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセット手
    段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設け、前記
    セット手段は極冷した不活性ガスを、搬送される前記支
    持体ウエブに吹き付ける手段を有することを特徴とする
    感光材料の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記不活性ガスは窒素ガスであることを
    特徴とする請求項1に記載の感光材料の製造装置。
  3. 【請求項3】 連続搬送される支持体ウエブに対して塗
    布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を生産す
    る製造方法において、前記支持体ウエブが塗布後に通過
    するセットゾーンで極冷した不活性ガスを前記支持体ウ
    エブに吹き付けることを特徴とする感光材料の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記不活性ガスは窒素ガスであることを
    特徴とする請求項3に記載の感光材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 連続搬送される支持体ウエブに対して塗
    布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を生産す
    る製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセットゾ
    ーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセット手
    段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設け、前記
    セットゾーンにおける搬送手段は無接触搬送手段であ
    り、前記セット手段は前記無接触搬送手段のノズルで極
    冷した窒素ガスを搬送されてくる前記支持体ウエブに吹
    き付ける手段であることを特徴とする感光材料の製造装
    置。
  6. 【請求項6】 連続搬送される支持体ウエブに対して塗
    布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を生産す
    る製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセットゾ
    ーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセット手
    段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設け、前記
    セットゾーンにおける搬送手段は前記支持体ウエブの非
    塗布面を極冷した有接触ロールで保持して搬送する手段
    であり、前記セット手段は極冷した窒素ガスを搬送され
    てくる前記支持体ウエブの塗布面に吹き付ける手段を有
    することを特徴とする感光材料の製造装置。
  7. 【請求項7】 連続搬送される支持体ウエブに対して塗
    布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を生産す
    る製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセットゾ
    ーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセット手
    段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設け、前記
    セットゾーンにおける搬送手段は前記支持体ウエブの非
    塗布面を有接触ロールで保持して搬送する手段であり、
    前記セット手段はエアーロールにより窒素ガスを搬送さ
    れてくる前記支持体ウエブの塗布面に吹き付けて前記有
    接触ロールと前記支持体ウエブとのラップ角を5度以上
    にする手段を有することを特徴とする感光材料の製造装
    置。
  8. 【請求項8】 連続搬送される支持体ウエブに対して塗
    布液を塗布してセット及び乾燥を行い感光材料を生産す
    る製造装置に、塗布手段と、該塗布手段に続くセットゾ
    ーンにおける前記支持体ウエブの搬送手段及びセット手
    段と、前記セットゾーンに続く乾燥手段とを設け、前記
    セットゾーンにおける搬送手段は前記支持体ウエブの非
    塗布面を極冷した有接触ロールで保持して搬送する手段
    であり、前記セット手段はエアーロールにより極冷した
    窒素ガスを搬送されてくる前記支持体ウエブの塗布面に
    吹き付けて前記有接触ロールと前記支持体ウエブとのラ
    ップ角を5度以上にする手段を有することを特徴とする
    感光材料の製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8の何れかに記載の感光材料
    の製造装置を用いて支持体ウエブに塗布液を塗布してセ
    ット及び乾燥を行うことを特徴とする感光材料の製造方
    法。
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