JPH11173661A - 全自動給湯付風呂釜 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】冬季に凍結防止をするため、機器内から容易に
水抜きが可能であり、水抜き後に再度機器を運転する際
にも水漏れ確認の不要な全自動給湯付風呂釜を提供す
る。 【解決手段】給湯熱交換機９及び追焚熱交換機２よりも
下方に、電磁弁１３、１４、１５及び排水口１６を有し
た排水装置１７を設置し、前記電磁弁１３、１４、１５
に給湯、注湯及び追焚時に使用する配管を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、全自動で浴槽に湯
張りが可能であり、且つ、給湯機能を併せ持つ全自動給
湯付風呂釜であって、特に自動水抜きが可能なものに関
する。

【０００２】

【従来の技術】全自動給湯付風呂釜は、給湯熱交換器に
より水栓及びシャワー等へ湯を供給する給湯機能及び給
湯水路から分岐し浴槽への注湯を行う注湯機能と、追焚
熱交換器により浴槽内に溜まった湯又は水を設定温度ま
で追焚する追焚機能とを有している。そのため、前記自
動給湯付風呂釜内部の配管は、常に湯又は水を有する構
造となっている。

【０００３】ところで、冬季に長期間にわたり機器を使
用しない場合には、前述した配管内の水が凍結し、機器
を破損する恐れがあるため、機器内の水を全て抜く必要
が出てくる。

【０００４】機器内の水抜き方法について述べると、先
ず、機器の給水口に配管接続されている水道元栓を閉
め、次に前記給水口から水道元栓に接続する配管を取り
外し、その後湯の出口側に設けた排水口を開いて給湯側
の水路に関する水抜きを行い、追焚側の水路に関して
は、浴槽内の水を排水し、その後循環ポンプ等の追焚水
路に設けた部品に付設してある排水栓を開き、水抜きを
行っている。

【０００５】使用者が、再び機器を運転しようとするす
る際には、前述した水抜きとは逆の手順で作業を行い、
最後に水漏れ箇所が無いことを十分に確認してから、機
器の運転を再開する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た水抜き方法では、使用者の手作業が多く、煩雑になり
がちであり、十分に水抜きを行わない場合には、機器の
凍結破損に至ってしまう。更には、再度機器の運転をし
ようとした際にも十分に水漏れ箇所の確認を行う必要が
あり、水漏れ箇所がそのまま放置されると、機器を破損
させてしまうとの課題がある。

【０００７】本発明は、前記課題に鑑みなされたもので
あり、簡単な操作で自動的に機器内の水を抜くことが可
能であり、一旦水抜きを行った後に、再度機器を運転す
る場合に水漏れ箇所の確認作業を不要とする全自動給湯
付風呂釜を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、図１に示すよ
うに、循環ポンプ１及び追焚熱交換器２を有し浴槽３内
の水を循環させる往管４及び復管５と、一端を給水口６
に接続し他端をカラン７に接続し前記給水口６の下流側
に全閉機能を有する水量制御弁８と給湯熱交換器９をこ
の順序で有する給湯管１０とからなり、前記給湯熱交換
器９とカラン７との間の給湯管１０を分岐させ、該分岐
した分岐管１１を更に２本に分岐させ前記往管４及び復
管５の双方に各々配管接続した全自動給湯付風呂釜１２
において、３個の電磁弁１３、１４、１５と該電磁弁１
３、１４、１５の全てに連通した排水口１６を備えた排
水装置１７を前記２つの熱交換器（追焚熱交換器２及び
給湯熱交換器９）より下方に設置し、前記分岐管１１を
２本に分岐させ往管４及び復管５に接続した箇所より給
水口６側の異なる２箇所から各々分岐させ前記排水装置
１７の電磁弁１３、１４に各々接続し、前記排水装置１
７の残った電磁弁１５と前記分岐管１１を２本に分岐さ
せ往管４及び復管５に接続した箇所のどちらか一方の接
続箇所（Ａ又はＢ）とを配管接続したことを特徴とす
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明に用いる排水装置１７は、
配管接続された３つの電磁弁１３、１４、１５を有し、
該電磁弁１３、１４、１５を開弁した際には、排水口１
６にそれぞれ連通するようになっている。更に、前記排
水装置１７の設置位置は、追焚熱交換器２及び給湯熱交
換器９の設置位置よりも下方にするため、前記電磁弁１
３、１４、１５を開弁すると、全自動給湯付風呂釜内の
水を排水口１６及び浴槽３の接続部分から全て抜くこと
が可能となる。

【００１０】排水装置１７に設置した電磁弁１３、１
４、１５の開閉制御は、図１に示す、制御装置１８にて
行われ、該制御装置１８への指示は、全自動給湯付風呂
釜の運転、停止及び各種設定を行うコントローラ１９に
て行うことができる。

【００１１】

【実施例】以下図面を用いて、本発明の実施例を説明す
る。図１は本発明の実施例を示す全自動給湯付風呂釜、
該全自動給湯付風呂釜に接続するカラン及び浴槽を示す
模式図であり、前記全自動給湯付風呂釜１２の内部に
は、追焚熱交換器２、給湯熱交換器９、排水装置１７及
び燃焼制御を行う制御装置１８を有している。前記制御
装置１８には、使用者が指示を与えるコントローラ１９
が電気的に接続してあり、全自動給湯付風呂釜１２から
離れた場所で、運転、停止、温度設定及び水抜き作業等
の指示を全自動給湯付風呂釜１２に与えることができ
る。

【００１２】給湯時の運転について説明すると、給湯
は、使用者がカラン７を操作することにより開始され、
水量制御弁８を開き、給水口６から水を全自動給湯付風
呂釜１２内に入水させ、該入水した水を給湯熱交換器９
を通過させることにより加温し、給湯管１０を介してカ
ラン７から温水として吐出する。この際、排水装置１７
の電磁弁１３、１４、１５は全て全閉になっており、循
環ポンプ１も停止状態となっているので、加温した温水
が不必要な管に流入するすることはない。

【００１３】次に全自動注湯について説明すると、全自
動注湯は、使用者がコントローラ１９から指示すること
により開始され、水量制御弁８を開き、給水口６から水
を全自動給湯付風呂釜１２内に入水させ、該入水した水
を給湯熱交換器９を通過させることにより加温し、該加
温した温水を分岐管１１を介して、往管４及び復管５よ
り浴槽３内に導いている。この際、排水装置１７の電磁
弁１３、１４、１５は全て全閉になっており、循環ポン
プ１も停止状態となり、カラン７も開放されていないの
で、加温した温水が不必要な管に流入することはない。

【００１４】更に、追焚運転について説明すると、追焚
運転は、循環ポンプ１を運転することにより、浴槽３内
の水を往管４及び復管５を使用して循環させ、循環途中
に設けた追焚熱交換器２により水を設定温度まで追焚す
る。

【００１５】冬季に凍結防止を目的として、水抜きを行
う場合には、水量制御弁８を全閉とすることにより水道
水との接続を遮断し、その後排水装置１７の電磁弁１
３、１４を全開にして、給湯管１０及び分岐管１１内の
水を排水口１６から排水する。更に、前記電磁弁１３、
１４を閉じて、電磁弁１５を開くことにより、往管４、
復管５及び分岐管１１内の水を排水口１６から排水す
る。この時、循環ポンプ１に流量センサを取り付けてい
る場合には、該流量センサにより検出される流量が０に
なったことで、水抜きが完了したことを検知することが
できる。尚、往管４及び復管５内の水全てが排水口１６
から排水されるわけではなく、一部は浴槽３に排水され
る。

【００１６】前述した水抜きを行った後に、全自動給湯
付風呂釜１２を再度運転する場合には、排水装置１７の
電磁弁１３、１４、１５を全て全閉とするだけでよく、
この作業は、コントローラ１９からの指示によって行わ
れる。

【００１７】

【発明の効果】本発明では、電磁弁及び排水口を有する
排水装置を、給湯熱交換器及び追焚熱交換器よりも下方
に設置し、前記電磁弁に給湯、注湯及び追焚時に使用す
る配管を接続したことにより、凍結防止のために行う機
器内の水抜き作業を簡単に行うことが可能となり、水抜
き後に再度機器を運転する際に行っていた水漏れ箇所の
確認も不要となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例である、全自動給湯付風呂釜及
び該全自動給湯付風呂釜に接続する風呂、カランを示す
模式図である。

【符号の説明】

１．循環ポンプ ２．追焚熱交換器 ３．浴槽 ４．往
管 ５．復管 ６．給水口 ７．カラン ８．水量制御
弁 ９．給湯熱交換器 １０．給湯管 １１．分岐管
１２．全自動給湯付風呂釜 １３．電磁弁 １４．電磁
弁 １５．電磁弁 １６．排水口 １７．排水装置 １８．制御装置 １
９．コントローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 循環ポンプ及び追焚熱交換器を有し浴槽
   内の水を循環させる往管及び復管と、一端を給水口に接
   続し他端をカランに接続し前記給水口の下流側に全閉機
   能を有する水量制御弁と給湯熱交換器をこの順序で有す
   る給湯管とからなり、前記給湯熱交換器とカランとの間
   の給湯管を分岐させ、該分岐した分岐管を更に２本に分
   岐させ前記往管及び復管の双方に各々配管接続した全自
   動給湯付風呂釜において、３個の電磁弁と該電磁弁の全
   てに連通した排水口を備えた排水装置を前記２つの熱交
   換器より下方に設置し、前記分岐管を２本に分岐させ往
   管及び復管に接続した箇所より給水口側の異なる２箇所
   から各々分岐させ前記排水装置の電磁弁に各々接続し、
   前記排水装置の残った電磁弁と前記分岐管を２本に分岐
   させ往管及び復管に接続した箇所のどちらか一方の接続
   箇所とを配管接続したことを特徴とする全自動給湯付風
   呂釜。