JPH11173450A - 電磁弁およびブレーキ装置 - Google Patents
電磁弁およびブレーキ装置Info
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- JPH11173450A JPH11173450A JP34299597A JP34299597A JPH11173450A JP H11173450 A JPH11173450 A JP H11173450A JP 34299597 A JP34299597 A JP 34299597A JP 34299597 A JP34299597 A JP 34299597A JP H11173450 A JPH11173450 A JP H11173450A
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- Japan
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- hole
- circuit
- valve body
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁弁において、大型化を招くことなく流量
の増加を図ること。 【解決手段】 シート面c2に当接・離間可能にバルブ
穴c1に設けられた主弁体dと、主弁体dを開弁方向に
付勢する第1スプリングg1と、第2スプリングg2に
付勢されて主弁体dを閉弁方向に押すとともにコイルh
への通電時に主弁体dに形成された縦孔e1を開弁する
プランジャfと、を備え、非通電時には、主弁体dがシ
ート面c2に当接され、通電時には、まず、プランジャ
fが移動して縦孔e1を開き、その後、主弁体dが第1
スプリングg1の付勢力でシート面c2から離れて開弁
する構造の電磁弁において、第1スプリングg1を、シ
ート部材cの貫通孔c1内に配置させて、主弁体dの外
径をバルブ穴aの内周近傍まで拡大可能とした。
の増加を図ること。 【解決手段】 シート面c2に当接・離間可能にバルブ
穴c1に設けられた主弁体dと、主弁体dを開弁方向に
付勢する第1スプリングg1と、第2スプリングg2に
付勢されて主弁体dを閉弁方向に押すとともにコイルh
への通電時に主弁体dに形成された縦孔e1を開弁する
プランジャfと、を備え、非通電時には、主弁体dがシ
ート面c2に当接され、通電時には、まず、プランジャ
fが移動して縦孔e1を開き、その後、主弁体dが第1
スプリングg1の付勢力でシート面c2から離れて開弁
する構造の電磁弁において、第1スプリングg1を、シ
ート部材cの貫通孔c1内に配置させて、主弁体dの外
径をバルブ穴aの内周近傍まで拡大可能とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動的に制動力を
発生させる自動制動制御を行うブレーキ装置に適用する
のに好的な電磁弁に関するとともに、この電磁弁を用い
たブレーキ装置に関する。
発生させる自動制動制御を行うブレーキ装置に適用する
のに好的な電磁弁に関するとともに、この電磁弁を用い
たブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁弁として、特開平9−607
56号公報に記載のものが知られている。この従来公報
に記載の電磁弁は、シート部材のシート面に当接および
離反してシート部材に設けられた大径の貫通孔を開閉す
る大径の主弁体と、この主弁体に設けられた小径の連通
孔を開閉する補助弁体が先端に設けられたプランジャ
と、前記主弁体の外周に装着されて主弁体を開弁方向に
付勢する第1スプリングと、この第1スプリングの付勢
力よりも大きな付勢力で前記プランジャを閉弁方向に付
勢する第2スプリングと、通電された時にプランジャを
第2スプリングの付勢力に抗して作動させるコイルと、
を備えている。
56号公報に記載のものが知られている。この従来公報
に記載の電磁弁は、シート部材のシート面に当接および
離反してシート部材に設けられた大径の貫通孔を開閉す
る大径の主弁体と、この主弁体に設けられた小径の連通
孔を開閉する補助弁体が先端に設けられたプランジャ
と、前記主弁体の外周に装着されて主弁体を開弁方向に
付勢する第1スプリングと、この第1スプリングの付勢
力よりも大きな付勢力で前記プランジャを閉弁方向に付
勢する第2スプリングと、通電された時にプランジャを
第2スプリングの付勢力に抗して作動させるコイルと、
を備えている。
【0003】この従来の電磁弁は、コイルに通電させた
時には、まず、通電により生じた電磁力によりプランジ
ャが第2スプリングの付勢力に抗してスライドし、補助
弁体が主弁体から離れ、主弁体の小径の連通孔において
流体の流通が可能となる。そして、この流体の流通によ
り、主弁体の前後の差圧が所定未満となると、主弁体が
第1スプリングの付勢力によりシート面から離れ、シー
ト部材の大径の貫通孔が開いて、大きな流路断面積の流
路を用いた流体の流通が可能になる。
時には、まず、通電により生じた電磁力によりプランジ
ャが第2スプリングの付勢力に抗してスライドし、補助
弁体が主弁体から離れ、主弁体の小径の連通孔において
流体の流通が可能となる。そして、この流体の流通によ
り、主弁体の前後の差圧が所定未満となると、主弁体が
第1スプリングの付勢力によりシート面から離れ、シー
ト部材の大径の貫通孔が開いて、大きな流路断面積の流
路を用いた流体の流通が可能になる。
【0004】このように、従来の電磁弁は、まず、小径
のプランジャを電磁力により作動させ、その後、第1ス
プリングの付勢力により大径の主弁体を作動させるよう
に構成しているため、発生電磁力を小さくしてコンパク
トな構造としても、大流量を得ることができるものであ
る。ちなみに、電磁弁のプランジャを大径に形成して大
径の流路を電磁力により開弁するように構成した場合に
は、電磁弁の前後の液圧差が大きい場合、プランジャを
閉弁方向に作用させる液力が大きくなって、このプラン
ジャを作動させる電磁力を大きくする必要があり、コイ
ルの巻数など増やす必要があり、この場合、電磁弁が大
型になるとともにコストアップを招く。上述のように、
小電力で大流量を得ることができる電磁弁は、例えば、
特開平7−501506号公報に記載のブレーキ装置の
ように、自動制動制御を実行するブレーキのイン側ゲー
ト弁として用いるのに好適である。
のプランジャを電磁力により作動させ、その後、第1ス
プリングの付勢力により大径の主弁体を作動させるよう
に構成しているため、発生電磁力を小さくしてコンパク
トな構造としても、大流量を得ることができるものであ
る。ちなみに、電磁弁のプランジャを大径に形成して大
径の流路を電磁力により開弁するように構成した場合に
は、電磁弁の前後の液圧差が大きい場合、プランジャを
閉弁方向に作用させる液力が大きくなって、このプラン
ジャを作動させる電磁力を大きくする必要があり、コイ
ルの巻数など増やす必要があり、この場合、電磁弁が大
型になるとともにコストアップを招く。上述のように、
小電力で大流量を得ることができる電磁弁は、例えば、
特開平7−501506号公報に記載のブレーキ装置の
ように、自動制動制御を実行するブレーキのイン側ゲー
ト弁として用いるのに好適である。
【0005】すなわち、特開平7−501506号公報
に記載のブレーキ装置は、ホイルシリンダ圧を制御可能
なABS装置のポンプの吸入側と加給手段とを加給回路
で接続し、加給回路を開閉する常閉のイン側ゲート弁を
設け、かつ、マスタシリンダとホイルシリンダとを結ぶ
ブレーキ回路を開閉する常開のアウト側ゲート弁を設け
た構成となっている。そして、自動制動制御時には、加
給回路に設けられているイン側ゲート弁を開弁する一
方、アウト側ゲート弁を閉弁させ、この状態で加給手段
を作動させるとともにポンプを駆動させてブレーキ回路
にブレーキ液を供給し、液圧制御弁を作動させてこの供
給されるブレーキ液を必要に応じてホイルシリンダへ供
給することにより、制動力を発生させる構成となってい
る。
に記載のブレーキ装置は、ホイルシリンダ圧を制御可能
なABS装置のポンプの吸入側と加給手段とを加給回路
で接続し、加給回路を開閉する常閉のイン側ゲート弁を
設け、かつ、マスタシリンダとホイルシリンダとを結ぶ
ブレーキ回路を開閉する常開のアウト側ゲート弁を設け
た構成となっている。そして、自動制動制御時には、加
給回路に設けられているイン側ゲート弁を開弁する一
方、アウト側ゲート弁を閉弁させ、この状態で加給手段
を作動させるとともにポンプを駆動させてブレーキ回路
にブレーキ液を供給し、液圧制御弁を作動させてこの供
給されるブレーキ液を必要に応じてホイルシリンダへ供
給することにより、制動力を発生させる構成となってい
る。
【0006】このようなブレーキ装置にあっては、運転
者がブレーキ操作を行った時に、マスタシリンダ圧が加
給回路に作用し、イン側ゲート弁にあっては、前記マス
タシリンダ圧が弁体に対して閉弁方向に作用するもので
あるが、上述の従来の電磁弁をこのイン側ゲート弁とし
て使用した場合、小電流でも電磁弁を開弁でき、しか
も、大きな流路断面積でブレーキ液を流すことができ
る。したがって、特に低温に際してオイルの粘性が高く
なった場合でも、充分な容積の流れを確保することがで
きるというものである。
者がブレーキ操作を行った時に、マスタシリンダ圧が加
給回路に作用し、イン側ゲート弁にあっては、前記マス
タシリンダ圧が弁体に対して閉弁方向に作用するもので
あるが、上述の従来の電磁弁をこのイン側ゲート弁とし
て使用した場合、小電流でも電磁弁を開弁でき、しか
も、大きな流路断面積でブレーキ液を流すことができ
る。したがって、特に低温に際してオイルの粘性が高く
なった場合でも、充分な容積の流れを確保することがで
きるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平9−60756号公報に記載の電磁弁は、コンパ
クトな構造で最大限の流路断面積を確保しようとした場
合、弁体をできるだけ大径に形成し、かつ、シート部材
のシート面の径を大きくするものである。しかしなが
ら、この従来の電磁弁は、主弁体の外周に、主弁体を開
弁方向に付勢するスプリングが設けられた構成であった
ため、バルブ穴の内周と主弁体の外周との間に、スプリ
ングを配置することのできる隙間を確保する必要があ
り、これらの大径化の制限となっていた。したがって、
流量を増加させるには、バルブ穴を大径化するか、主弁
体のストローク量を増加させるかする必要があり、前者
の場合、バルブ穴の大径化により電磁弁全体の大型化を
招くし、後者の場合も、コイルの大径化により電磁弁全
体の大型化を招くものであった。本発明は、上述の従来
の問題点に着目してなされたもので、電磁弁において、
大型化を招くことなく流量の増加を図ることを目的と
し、また、自動制動制御を実行するブレーキ装置におい
て、装置の大型化を招くことなく加給回路における流量
の増大を図ることを目的とする。
特開平9−60756号公報に記載の電磁弁は、コンパ
クトな構造で最大限の流路断面積を確保しようとした場
合、弁体をできるだけ大径に形成し、かつ、シート部材
のシート面の径を大きくするものである。しかしなが
ら、この従来の電磁弁は、主弁体の外周に、主弁体を開
弁方向に付勢するスプリングが設けられた構成であった
ため、バルブ穴の内周と主弁体の外周との間に、スプリ
ングを配置することのできる隙間を確保する必要があ
り、これらの大径化の制限となっていた。したがって、
流量を増加させるには、バルブ穴を大径化するか、主弁
体のストローク量を増加させるかする必要があり、前者
の場合、バルブ穴の大径化により電磁弁全体の大型化を
招くし、後者の場合も、コイルの大径化により電磁弁全
体の大型化を招くものであった。本発明は、上述の従来
の問題点に着目してなされたもので、電磁弁において、
大型化を招くことなく流量の増加を図ることを目的と
し、また、自動制動制御を実行するブレーキ装置におい
て、装置の大型化を招くことなく加給回路における流量
の増大を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の電磁弁は、図1のクレーム対応図に示す
ように、バルブ穴aが形成されたバルブボディbと、前
記バルブ穴aに設けられ、軸方向に貫通孔c1が形成さ
れているとともに一端の貫通孔c1の周囲にシート面c
2が形成されたシート部材cと、前記シート面c2に当
接した閉弁状態およびシート面c2から離間した開弁状
態とを形成可能に前記バルブ穴c1に軸方向に移動可能
に設けられた主弁体dと、この主弁体dに形成され、主
弁体dの閉弁状態でバルブ穴aにおいて画成された主弁
体d側の第1室a1と貫通孔c1側の第2室a2とを連
通可能に形成され、かつ、前記貫通孔c1よりも流路断
面積の小さな絞り部を有した連通孔eと、前記主弁体d
と直列に前記第1室a1内に軸方向に移動可能に設けら
れ、主弁体dに対する相対移動に伴い前記連通孔eを開
閉可能な補助弁体f1を有したプランジャfと、前記主
弁体dを開弁方向に付勢する第1スプリングg1と、こ
の第1スプリングg1よりも大きな弾発力により前記プ
ランジャfおよびこれと直列配置の主弁体dを閉弁方向
に付勢可能な第2スプリングg2と、前記プランジャf
の外方位置に巻かれて通電時に、前記第2スプリングg
2による付勢力に抗してプランジャfを開弁方向に付勢
する電磁力を発生するコイルhと、を備え、前記第1ス
プリングg1が、前記シート部材cの貫通孔c1内に配
置されていることを特徴とする。請求項2記載の発明
は、請求項1記載の電磁弁において、前記シート部材c
の貫通孔c1内周にストッパが嵌合され、前記第1スプ
リングg1は、一端がストッパに着座されるとともに他
端が主弁体dに着座され、前記ストッパには、流体が流
通可能な流通孔が形成されていることを特徴とする。請
求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電磁弁に
おいて、前記主弁体dは、シート部材c側端部が塞がれ
た有底筒状に形成され、前記プランジャfの補助弁体f
1を含む先端部が前記主弁体dに挿入され、前記連通孔
eは、前記主弁体dの底部において前記シート部材cの
貫通孔c1と同軸に貫通孔c1よりも小径の絞り部とし
て形成されているとともに前記補助弁体f1により閉塞
可能に形成された縦孔e1と、前記主弁体dの側部にお
いて内外を連通して形成された横孔e2とで構成されて
いることを特徴とする。
めに、本発明の電磁弁は、図1のクレーム対応図に示す
ように、バルブ穴aが形成されたバルブボディbと、前
記バルブ穴aに設けられ、軸方向に貫通孔c1が形成さ
れているとともに一端の貫通孔c1の周囲にシート面c
2が形成されたシート部材cと、前記シート面c2に当
接した閉弁状態およびシート面c2から離間した開弁状
態とを形成可能に前記バルブ穴c1に軸方向に移動可能
に設けられた主弁体dと、この主弁体dに形成され、主
弁体dの閉弁状態でバルブ穴aにおいて画成された主弁
体d側の第1室a1と貫通孔c1側の第2室a2とを連
通可能に形成され、かつ、前記貫通孔c1よりも流路断
面積の小さな絞り部を有した連通孔eと、前記主弁体d
と直列に前記第1室a1内に軸方向に移動可能に設けら
れ、主弁体dに対する相対移動に伴い前記連通孔eを開
閉可能な補助弁体f1を有したプランジャfと、前記主
弁体dを開弁方向に付勢する第1スプリングg1と、こ
の第1スプリングg1よりも大きな弾発力により前記プ
ランジャfおよびこれと直列配置の主弁体dを閉弁方向
に付勢可能な第2スプリングg2と、前記プランジャf
の外方位置に巻かれて通電時に、前記第2スプリングg
2による付勢力に抗してプランジャfを開弁方向に付勢
する電磁力を発生するコイルhと、を備え、前記第1ス
プリングg1が、前記シート部材cの貫通孔c1内に配
置されていることを特徴とする。請求項2記載の発明
は、請求項1記載の電磁弁において、前記シート部材c
の貫通孔c1内周にストッパが嵌合され、前記第1スプ
リングg1は、一端がストッパに着座されるとともに他
端が主弁体dに着座され、前記ストッパには、流体が流
通可能な流通孔が形成されていることを特徴とする。請
求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電磁弁に
おいて、前記主弁体dは、シート部材c側端部が塞がれ
た有底筒状に形成され、前記プランジャfの補助弁体f
1を含む先端部が前記主弁体dに挿入され、前記連通孔
eは、前記主弁体dの底部において前記シート部材cの
貫通孔c1と同軸に貫通孔c1よりも小径の絞り部とし
て形成されているとともに前記補助弁体f1により閉塞
可能に形成された縦孔e1と、前記主弁体dの側部にお
いて内外を連通して形成された横孔e2とで構成されて
いることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、マスタシリンダA
とホイルシリンダBとを結ぶブレーキ回路Cと、前記ホ
イルシリンダBのブレーキ液をリザーバDに逃がすドレ
ン回路Eと、 前記ホイルシリンダBをマスタシリンダ
A側に接続させた増圧状態と、前記ホイルシリンダBを
リザーバD側に接続させた減圧状態と、前記ホイルシリ
ンダBをマスタシリンダA側にもリザーバD側にも遮断
した保持状態とを形成可能な液圧制御弁Fと、前記ドレ
ン回路Eと前記ブレーキ回路Cの液圧制御弁Fよりも上
流位置とを接続した還流回路Gと、前記還流回路Gの途
中に設けられてリザーバDのブレーキ液をブレーキ回路
Cに戻すポンプHと、前記ポンプHの吸入側とマスタシ
リンダAとを結ぶ加給回路Lと、前記ブレーキ回路Cに
おける前記ポンプHの吐出位置とマスタシリンダAとの
間に設けられてブレーキ回路Cを開閉するアウト側ゲー
ト弁Jと、前記加給回路Lの途中に設けられて加給回路
Lを開閉するイン側ゲート弁Kと、前記ポンプH,液圧
制御弁F,両ゲート弁J,Kの作動を制御するコントロ
ールユニットMとを備え、このコントロールユニットM
が、所定の走行状態を検出したときには、前記イン側ゲ
ート弁Kを開弁させる一方でアウト側ゲート弁Jを閉弁
させ、かつポンプHを駆動させてマスタシリンダAのブ
レーキ液を加給回路Lを介してブレーキ回路Cに供給さ
せるとともに、液圧制御弁FによりホイルシリンダBの
液圧を所定圧に制御して制動力を発生させる自動制動制
御を実行するよう構成されたブレーキ装置において、前
記請求項1ないし3記載の電磁弁が前記イン側ゲート弁
Kとして設けられて、前記電磁弁の第1室a1が前記加
給回路LのマスタシリンダA側に接続され、第2室a2
が加給回路LのポンプH側に接続されていることを特徴
とする。
とホイルシリンダBとを結ぶブレーキ回路Cと、前記ホ
イルシリンダBのブレーキ液をリザーバDに逃がすドレ
ン回路Eと、 前記ホイルシリンダBをマスタシリンダ
A側に接続させた増圧状態と、前記ホイルシリンダBを
リザーバD側に接続させた減圧状態と、前記ホイルシリ
ンダBをマスタシリンダA側にもリザーバD側にも遮断
した保持状態とを形成可能な液圧制御弁Fと、前記ドレ
ン回路Eと前記ブレーキ回路Cの液圧制御弁Fよりも上
流位置とを接続した還流回路Gと、前記還流回路Gの途
中に設けられてリザーバDのブレーキ液をブレーキ回路
Cに戻すポンプHと、前記ポンプHの吸入側とマスタシ
リンダAとを結ぶ加給回路Lと、前記ブレーキ回路Cに
おける前記ポンプHの吐出位置とマスタシリンダAとの
間に設けられてブレーキ回路Cを開閉するアウト側ゲー
ト弁Jと、前記加給回路Lの途中に設けられて加給回路
Lを開閉するイン側ゲート弁Kと、前記ポンプH,液圧
制御弁F,両ゲート弁J,Kの作動を制御するコントロ
ールユニットMとを備え、このコントロールユニットM
が、所定の走行状態を検出したときには、前記イン側ゲ
ート弁Kを開弁させる一方でアウト側ゲート弁Jを閉弁
させ、かつポンプHを駆動させてマスタシリンダAのブ
レーキ液を加給回路Lを介してブレーキ回路Cに供給さ
せるとともに、液圧制御弁FによりホイルシリンダBの
液圧を所定圧に制御して制動力を発生させる自動制動制
御を実行するよう構成されたブレーキ装置において、前
記請求項1ないし3記載の電磁弁が前記イン側ゲート弁
Kとして設けられて、前記電磁弁の第1室a1が前記加
給回路LのマスタシリンダA側に接続され、第2室a2
が加給回路LのポンプH側に接続されていることを特徴
とする。
【0010】
【作用】電磁弁において、バルブ穴の内径を拡大させた
り、あるいは主弁体の開弁時のストローク量を増大させ
たりすることなしに、開弁時の流量をできる限り増大さ
せるには、シート面の径を拡大し、それに応じて主弁体
の径も拡大する。このように、シート面ならびに主弁体
の径を拡大するにあたり、本発明では、主弁体を付勢す
る第1スプリングをシート部材の貫通孔内に配置してい
るため、主弁体の外周をバルブ穴の内周に近接するまで
径を拡大することができる。
り、あるいは主弁体の開弁時のストローク量を増大させ
たりすることなしに、開弁時の流量をできる限り増大さ
せるには、シート面の径を拡大し、それに応じて主弁体
の径も拡大する。このように、シート面ならびに主弁体
の径を拡大するにあたり、本発明では、主弁体を付勢す
る第1スプリングをシート部材の貫通孔内に配置してい
るため、主弁体の外周をバルブ穴の内周に近接するまで
径を拡大することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。まず、実施の形態のブレーキ装
置の全体の構成を図2の油圧回路図に基づいて説明す
る。図において、WCFLは左前輪のホイルシリンダ、
WCRRは右後輪のホイルシリンダ、WCFRは右前輪
のホイルシリンダ、WCRLは左後輪のホイルシリン
ダ、MCは各ホイルシリンダWCFL〜RLに供給する
液圧発生源としてのマスタシリンダである。このマスタ
シリンダMCは、ブレーキペダルBPを踏み込むのに連
動して、ブレーキ回路BRに液圧を供給するように構成
されており、ブレーキ液を溜めておくリザーバタンクR
Tが設けられている。なお、前記ブレーキ回路BRは、
左前輪および右後輪側のホイルシリンダWCFL,WC
RRに接続された第1チャンネル回路1と、右前輪およ
び左後輪側のホイルシリンダWCFR,WCRLに接続
された第2チャンネル回路2とのX配管された2系統の
回路を有している。また、前記ホイルシリンダWCFL
〜RLについて、特定のものを指さない場合には、WC
と表記する。
面に基づいて説明する。まず、実施の形態のブレーキ装
置の全体の構成を図2の油圧回路図に基づいて説明す
る。図において、WCFLは左前輪のホイルシリンダ、
WCRRは右後輪のホイルシリンダ、WCFRは右前輪
のホイルシリンダ、WCRLは左後輪のホイルシリン
ダ、MCは各ホイルシリンダWCFL〜RLに供給する
液圧発生源としてのマスタシリンダである。このマスタ
シリンダMCは、ブレーキペダルBPを踏み込むのに連
動して、ブレーキ回路BRに液圧を供給するように構成
されており、ブレーキ液を溜めておくリザーバタンクR
Tが設けられている。なお、前記ブレーキ回路BRは、
左前輪および右後輪側のホイルシリンダWCFL,WC
RRに接続された第1チャンネル回路1と、右前輪およ
び左後輪側のホイルシリンダWCFR,WCRLに接続
された第2チャンネル回路2とのX配管された2系統の
回路を有している。また、前記ホイルシリンダWCFL
〜RLについて、特定のものを指さない場合には、WC
と表記する。
【0012】以下、構成を詳細に説明するが、両チャン
ネル回路1,2の構成は、同一であるので、以下に第1
チャンネル回路1の構成についてのみ説明するととも
に、両チャンネル回路1,2において同一の構成には同
じ符号を付けて、第2チャンネル回路2の構成の説明を
省略する。
ネル回路1,2の構成は、同一であるので、以下に第1
チャンネル回路1の構成についてのみ説明するととも
に、両チャンネル回路1,2において同一の構成には同
じ符号を付けて、第2チャンネル回路2の構成の説明を
省略する。
【0013】前記第1チャンネル回路1は、分岐点1d
において右後輪のホイルシリンダWCRRに至る後輪分
岐回路1rと、左前輪のホイルシリンダWCFLに至る
前輪分岐回路1fとに分岐されている。また、分岐点1
dの上流(第1チャンネル回路1において相対的にマス
タシリンダMCに近い側を上流といい、ホイルシリンダ
WCに近い側を下流という)には、アウト側ゲート弁4
1が設けられ、かつ、このアウト側ゲート弁41を迂回
するゲート弁バイパス回路1bならびにリリーフ回路1
mが設けられている。なお、前記アウト側ゲート弁41
は、非作動時にスプリング力で第1チャンネル回路1を
連通状態とし、一方、作動時に第1チャンネル回路1を
遮断する常開の2ポート2ポジションの電磁切替弁によ
り構成されている。また、前記ゲート弁バイパス回路1
bは、途中に設けられている一方弁1cにより上流から
下流へ向かう流通のみが可能に構成されている。また、
リリーフ回路1mの途中には、下流の液圧が所定圧以上
となると液圧を上流に逃がすリリーフ弁1nが設けられ
ている。
において右後輪のホイルシリンダWCRRに至る後輪分
岐回路1rと、左前輪のホイルシリンダWCFLに至る
前輪分岐回路1fとに分岐されている。また、分岐点1
dの上流(第1チャンネル回路1において相対的にマス
タシリンダMCに近い側を上流といい、ホイルシリンダ
WCに近い側を下流という)には、アウト側ゲート弁4
1が設けられ、かつ、このアウト側ゲート弁41を迂回
するゲート弁バイパス回路1bならびにリリーフ回路1
mが設けられている。なお、前記アウト側ゲート弁41
は、非作動時にスプリング力で第1チャンネル回路1を
連通状態とし、一方、作動時に第1チャンネル回路1を
遮断する常開の2ポート2ポジションの電磁切替弁によ
り構成されている。また、前記ゲート弁バイパス回路1
bは、途中に設けられている一方弁1cにより上流から
下流へ向かう流通のみが可能に構成されている。また、
リリーフ回路1mの途中には、下流の液圧が所定圧以上
となると液圧を上流に逃がすリリーフ弁1nが設けられ
ている。
【0014】前記各分岐回路1r,1fには、各ホイル
シリンダWCのブレーキ液圧を減圧・保持・増圧するた
めの液圧制御弁を構成する流入弁5および流出弁6が設
けられている。すなわち、前記流入弁5は、非作動時に
スプリング力により各分岐回路1r,1fを連通状態と
し、作動時に各分岐回路1r,1fを遮断する常開の2
ポート2ポジションの電磁切替弁により構成されてい
る。また、前記流出弁6は、前記各分岐回路1r,1f
の流入弁5よりも下流(ホイルシリンダWC側)に設け
られた分岐点1e,1eから分岐されてリザーバ7に至
るドレン回路10の途中に設けられて、非作動時にドレ
ン回路10を遮断する一方、作動時にドレン回路10を
連通させる常閉の2ポート2ポジションの電磁切替弁に
より構成されている。なお、各分岐回路1r,1fに
は、流入弁5を迂回して途中に下流から上流への流通の
みを許す逆止弁1gを有した流入弁バイパス路1hが設
けられている。
シリンダWCのブレーキ液圧を減圧・保持・増圧するた
めの液圧制御弁を構成する流入弁5および流出弁6が設
けられている。すなわち、前記流入弁5は、非作動時に
スプリング力により各分岐回路1r,1fを連通状態と
し、作動時に各分岐回路1r,1fを遮断する常開の2
ポート2ポジションの電磁切替弁により構成されてい
る。また、前記流出弁6は、前記各分岐回路1r,1f
の流入弁5よりも下流(ホイルシリンダWC側)に設け
られた分岐点1e,1eから分岐されてリザーバ7に至
るドレン回路10の途中に設けられて、非作動時にドレ
ン回路10を遮断する一方、作動時にドレン回路10を
連通させる常閉の2ポート2ポジションの電磁切替弁に
より構成されている。なお、各分岐回路1r,1fに
は、流入弁5を迂回して途中に下流から上流への流通の
みを許す逆止弁1gを有した流入弁バイパス路1hが設
けられている。
【0015】前記ドレン回路10と前記第1チャンネル
回路1の分岐点1dとが還流回路40で接続されてお
り、この還流回路40の途中には、リザーバ7に貯留さ
れたブレーキ液を第1チャンネル回路1に戻すポンプ4
が設けられているとともに、一方弁構造の吸入弁4hな
らびに吐出弁4bが設けられ、さらに、吐出脈動を吸収
するダンパ4dが設けられている。なお、前記ポンプ4
は、プランジャ4pが往復摺動することにより図外のポ
ンプ室の容積を拡大・伸縮させ、これに伴って液を吸入
および吐出するプランジャポンプが用いられている。さ
らに、前記還流回路40において吸入弁4hよりもポン
プ4側位置と、前記第1チャンネル回路1においてアウ
ト側ゲート弁41よりも上流位置とが加給回路32で接
続されている。この加給回路32の途中には、イン側ゲ
ート弁42ならびに逆止弁4kが設けられている。
回路1の分岐点1dとが還流回路40で接続されてお
り、この還流回路40の途中には、リザーバ7に貯留さ
れたブレーキ液を第1チャンネル回路1に戻すポンプ4
が設けられているとともに、一方弁構造の吸入弁4hな
らびに吐出弁4bが設けられ、さらに、吐出脈動を吸収
するダンパ4dが設けられている。なお、前記ポンプ4
は、プランジャ4pが往復摺動することにより図外のポ
ンプ室の容積を拡大・伸縮させ、これに伴って液を吸入
および吐出するプランジャポンプが用いられている。さ
らに、前記還流回路40において吸入弁4hよりもポン
プ4側位置と、前記第1チャンネル回路1においてアウ
ト側ゲート弁41よりも上流位置とが加給回路32で接
続されている。この加給回路32の途中には、イン側ゲ
ート弁42ならびに逆止弁4kが設けられている。
【0016】前記イン側ゲート弁42は、非作動時はス
プリング力により加給回路32を遮断し、作動時には加
給回路32を連通させる常閉の2ポート2ポジションの
電磁切替弁により構成されている。前記イン側ゲート弁
42は、本発明の電磁弁に相当するものであり、以下
に、この構成を図3の断面図に基づいて詳述する。
プリング力により加給回路32を遮断し、作動時には加
給回路32を連通させる常閉の2ポート2ポジションの
電磁切替弁により構成されている。前記イン側ゲート弁
42は、本発明の電磁弁に相当するものであり、以下
に、この構成を図3の断面図に基づいて詳述する。
【0017】このイン側ゲート弁42は、上述したブレ
ーキ装置を収納したハウジングHAに固定されたバルブ
ボディ91を備えている。このバルブボディ91には、
バルブ穴91aが軸方向に貫通形成され、かつ、側部
に、このバルブボディ91の内外を連通する流入孔91
dが軸直交方向に穿設されている。なお、この流入孔9
1dは、前記加給回路32の第1チャンネル回路1(マ
スタシリンダMC)側に接続されている。また、前記バ
ルブボディ91の外周には、シール用のOリング91
m,91nが設けられている。また、図中100はフィ
ルタである。
ーキ装置を収納したハウジングHAに固定されたバルブ
ボディ91を備えている。このバルブボディ91には、
バルブ穴91aが軸方向に貫通形成され、かつ、側部
に、このバルブボディ91の内外を連通する流入孔91
dが軸直交方向に穿設されている。なお、この流入孔9
1dは、前記加給回路32の第1チャンネル回路1(マ
スタシリンダMC)側に接続されている。また、前記バ
ルブボディ91の外周には、シール用のOリング91
m,91nが設けられている。また、図中100はフィ
ルタである。
【0018】前記バルブ穴91aの中央よりも図中下方
よりの位置には、円筒形状のシート部材95が嵌合され
ている。このシート部材95は、軸方向に貫通孔95c
が形成され、かつ、この貫通孔95cの図中上端部の周
囲に、シート面95aが形成されている。そして、前記
貫通孔95cの図中下端部には、後述するストッパ95
dが嵌合されている。なお、前記バルブ穴91aは、こ
のシート面95aの位置で、図中上側の第1室91bと
図中下側の第2室91cとに分けられている。また、バ
ルブ穴91aの第1室91bには、図中下方から主弁体
93とプランジャ96とが直列に設けられている。
よりの位置には、円筒形状のシート部材95が嵌合され
ている。このシート部材95は、軸方向に貫通孔95c
が形成され、かつ、この貫通孔95cの図中上端部の周
囲に、シート面95aが形成されている。そして、前記
貫通孔95cの図中下端部には、後述するストッパ95
dが嵌合されている。なお、前記バルブ穴91aは、こ
のシート面95aの位置で、図中上側の第1室91bと
図中下側の第2室91cとに分けられている。また、バ
ルブ穴91aの第1室91bには、図中下方から主弁体
93とプランジャ96とが直列に設けられている。
【0019】すなわち、前記主弁体93は、第1室91
b内に、図中上下の軸方向に移動自在に設けられてい
る。そして、主弁体93は、図示のように下端の底部が
湾曲した有底筒状に形成され、底部には小径の絞り孔9
3aが軸直交方向に貫通形成され、側部には内外を連通
する横孔93bが穿設され、これら絞り孔93aと横孔
93bとにより請求の範囲の連通孔を構成している。ま
た、主弁体93の外側面には、縦溝93cが複数形成さ
れている。
b内に、図中上下の軸方向に移動自在に設けられてい
る。そして、主弁体93は、図示のように下端の底部が
湾曲した有底筒状に形成され、底部には小径の絞り孔9
3aが軸直交方向に貫通形成され、側部には内外を連通
する横孔93bが穿設され、これら絞り孔93aと横孔
93bとにより請求の範囲の連通孔を構成している。ま
た、主弁体93の外側面には、縦溝93cが複数形成さ
れている。
【0020】前記プランジャ96は、図示のように中間
部より図中下側部分が前記主弁体93内に軸方向に移動
可能に挿入されて、前記第1室91b内を軸方向に摺動
可能に設けられ、かつ、図中上端部がバルブボディ91
から外方へ突出されている。また、前記プランジャ96
の先端部は、小径に切削されているとともに、先端が曲
面に形成されて補助弁体96とされている。すなわち、
補助弁体96は、前記主弁体93の絞り孔93aを開閉
可能に形成されている。
部より図中下側部分が前記主弁体93内に軸方向に移動
可能に挿入されて、前記第1室91b内を軸方向に摺動
可能に設けられ、かつ、図中上端部がバルブボディ91
から外方へ突出されている。また、前記プランジャ96
の先端部は、小径に切削されているとともに、先端が曲
面に形成されて補助弁体96とされている。すなわち、
補助弁体96は、前記主弁体93の絞り孔93aを開閉
可能に形成されている。
【0021】また、前記プランジャ96の図中上端部に
は、アマチュア97が結合され、このアマチュア97の
外周にはコイル98が設けられている。なお、前記バル
ブボディ91の図中上端部には、上端がキャップ99a
で塞がれたパイプ99の下端部が嵌合されており、前記
アマチュア97は、このパイプ99内を軸方向に移動自
在に設けられ、また、前記コイル98は、このパイプ9
9の外側に巻かれている。なお、前記コイル98に通電
した時には、アマチュア97を図中上方に移動させる電
磁力が生じる。
は、アマチュア97が結合され、このアマチュア97の
外周にはコイル98が設けられている。なお、前記バル
ブボディ91の図中上端部には、上端がキャップ99a
で塞がれたパイプ99の下端部が嵌合されており、前記
アマチュア97は、このパイプ99内を軸方向に移動自
在に設けられ、また、前記コイル98は、このパイプ9
9の外側に巻かれている。なお、前記コイル98に通電
した時には、アマチュア97を図中上方に移動させる電
磁力が生じる。
【0022】そして、前記アマチュア97の図中上端部
とキャップ99aとの間には、前記プランジャ96を、
前記絞り孔93aを塞ぐ方向(これを閉弁方向とする)
に付勢する第2スプリング94bが設けられている。な
お、前記プランジャ96と主弁体93とは直列に配置さ
れているため、プランジャ96と主弁体93とが当接し
ている状態では、この第2スプリング94bの付勢力は
主弁体93にも入力され、この場合、主弁体93は、シ
ート面95aに当接する方向に付勢されるもので、この
方向を閉弁方向とする。
とキャップ99aとの間には、前記プランジャ96を、
前記絞り孔93aを塞ぐ方向(これを閉弁方向とする)
に付勢する第2スプリング94bが設けられている。な
お、前記プランジャ96と主弁体93とは直列に配置さ
れているため、プランジャ96と主弁体93とが当接し
ている状態では、この第2スプリング94bの付勢力は
主弁体93にも入力され、この場合、主弁体93は、シ
ート面95aに当接する方向に付勢されるもので、この
方向を閉弁方向とする。
【0023】前記シート部材95の貫通孔95cに設け
られたストッパ95dと、前記主弁体93との間には、
第1スプリング94aが設けられ、主弁体93は、第1
スプリング94aにより図中上方の開弁方向に付勢され
ている。この第1スプリング94aの弾発力は、前記第
2スプリング94bの弾発力よりも低く形成されてお
り、したがって前記コイル98に通電していない状態で
は、前記主弁体93は、プランジャ96を介して入力さ
れる第2スプリング94bの付勢力によりシート面95
aに着座されている。
られたストッパ95dと、前記主弁体93との間には、
第1スプリング94aが設けられ、主弁体93は、第1
スプリング94aにより図中上方の開弁方向に付勢され
ている。この第1スプリング94aの弾発力は、前記第
2スプリング94bの弾発力よりも低く形成されてお
り、したがって前記コイル98に通電していない状態で
は、前記主弁体93は、プランジャ96を介して入力さ
れる第2スプリング94bの付勢力によりシート面95
aに着座されている。
【0024】前記ストッパ95dは、中央孔95eと複
数の外周溝95fとが軸方向に形成されており、中央孔
95eと複数の外周溝95fとは、図4の平面図に示す
ような断面形状に形成され、かつ、これら95e,95
fを合計した流路断面積A1は、下記(1)式に示す関
係で形成されている。 A2=D1πx<A1 ……(1) なお、A2は主弁体93とシート面95aとの間におけ
る開口面積、xは主弁体93が開弁時にシート面95a
から離間する距離、D1はシート面95aの内径であ
る。
数の外周溝95fとが軸方向に形成されており、中央孔
95eと複数の外周溝95fとは、図4の平面図に示す
ような断面形状に形成され、かつ、これら95e,95
fを合計した流路断面積A1は、下記(1)式に示す関
係で形成されている。 A2=D1πx<A1 ……(1) なお、A2は主弁体93とシート面95aとの間におけ
る開口面積、xは主弁体93が開弁時にシート面95a
から離間する距離、D1はシート面95aの内径であ
る。
【0025】図5に示すとおり、前記電磁弁構造の各弁
5,6,41,42およびポンプ4の駆動源であるモー
タMの作動はコントロールユニットCUにより制御され
る。すなわち、コントロールユニットCUには、図外の
車輪の回転速度を検出する車輪速センサS,車体のヨー
レイトを検出するヨーレイトセンサYR,車両の舵角を
検出する舵角センサHS,ブレーキ操作状態であるか否
かを検出するブレーキセンサBS、車両の前後左右加速
度を検出するGセンサGSなどを有したセンサ群SGが
接続されており、コントロールユニットCUは、これら
センサ群SGから入力される信号に基づいて各車輪速を
求め、制動時に車輪速が車体速に基づいて設定した減圧
値よりも低下すると減圧させて車輪速を回復させ、車輪
速が車体速近くまで回復したら増圧させるABS制御を
行う。
5,6,41,42およびポンプ4の駆動源であるモー
タMの作動はコントロールユニットCUにより制御され
る。すなわち、コントロールユニットCUには、図外の
車輪の回転速度を検出する車輪速センサS,車体のヨー
レイトを検出するヨーレイトセンサYR,車両の舵角を
検出する舵角センサHS,ブレーキ操作状態であるか否
かを検出するブレーキセンサBS、車両の前後左右加速
度を検出するGセンサGSなどを有したセンサ群SGが
接続されており、コントロールユニットCUは、これら
センサ群SGから入力される信号に基づいて各車輪速を
求め、制動時に車輪速が車体速に基づいて設定した減圧
値よりも低下すると減圧させて車輪速を回復させ、車輪
速が車体速近くまで回復したら増圧させるABS制御を
行う。
【0026】また、コントロールユニットCUは、走行
状態に応じて運転者の制動操作に関係なく、必要に応じ
て自動的に制動力を発生させる自動制動制御を実行する
ものであり、また、この自動制動制御としては、車両挙
動が安定性を損なう方向に向かっている状態であるとき
にこれを安定させる方向に制御する挙動安定制御を実行
する。この挙動安定制御は、駆動輪スリップが生じた場
合にそれを抑制させるトルクスリップ制御と、車両の姿
勢が乱れそうな状況のときに、所定の車輪に制動力を発
生させて車両を安定させる方向にヨーレイトを発生させ
るヨーレイト制御との2つの制御で構成されている。な
お、各制御の内容については本願の特徴とするものでは
ないから詳細な説明は省略する。
状態に応じて運転者の制動操作に関係なく、必要に応じ
て自動的に制動力を発生させる自動制動制御を実行する
ものであり、また、この自動制動制御としては、車両挙
動が安定性を損なう方向に向かっている状態であるとき
にこれを安定させる方向に制御する挙動安定制御を実行
する。この挙動安定制御は、駆動輪スリップが生じた場
合にそれを抑制させるトルクスリップ制御と、車両の姿
勢が乱れそうな状況のときに、所定の車輪に制動力を発
生させて車両を安定させる方向にヨーレイトを発生させ
るヨーレイト制御との2つの制御で構成されている。な
お、各制御の内容については本願の特徴とするものでは
ないから詳細な説明は省略する。
【0027】次に、実施の形態の作動について説明す
る。なお、この作動についても第1・第2チャンネル回
路1,2の作動はそれぞれ同様であるので、第1チャン
ネル回路1についてのみ説明する。 a)通常のブレーキ操作時 通常は、各弁5,6,41,42は、図示の非作動状態
となっており、この状態でブレーキペダルBPを踏む
と、マスタシリンダMCで発生したブレーキ液圧が、第
1チャンネル回路1をアウト側ゲート弁41および流入
弁5を経ながら各分岐回路1f,1rを通って各ホイル
シリンダWCに伝達され、ブレーキペダルBPの踏力に
応じた車輪の制動が行われる。
る。なお、この作動についても第1・第2チャンネル回
路1,2の作動はそれぞれ同様であるので、第1チャン
ネル回路1についてのみ説明する。 a)通常のブレーキ操作時 通常は、各弁5,6,41,42は、図示の非作動状態
となっており、この状態でブレーキペダルBPを踏む
と、マスタシリンダMCで発生したブレーキ液圧が、第
1チャンネル回路1をアウト側ゲート弁41および流入
弁5を経ながら各分岐回路1f,1rを通って各ホイル
シリンダWCに伝達され、ブレーキペダルBPの踏力に
応じた車輪の制動が行われる。
【0028】b)ABS制御時 上述のブレーキ操作時に、車輪がロックしたり、あるい
はロックしそうな状態となった時には、コントロールユ
ニットCUは、車輪のスリップ率を所定の範囲内に納め
て車輪のロックを防止するABS制御を行う。すなわ
ち、このABS制御は、制動時に車輪がロックしないよ
うにブレーキ液圧を減圧・保持・増圧するもので、ま
ず、上述のブレーキ操作により生じたブレーキ液圧によ
り、左前輪・右後輪のいずれかあるいは両方のスリップ
率が所定値以上となると、モータMの駆動を開始すると
ともに、そのロックしそうな車輪を制動するホイルシリ
ンダWCに接続されている分岐回路1r,1fの流入弁
5を閉弁し、流出弁6を開弁する。この流入弁5の閉弁
の結果、ホイルシリンダWCが増圧されることが無くな
るとともに、ホイルシリンダWCのブレーキ液がドレン
回路10を経てリザーバ7に排出されて減圧されて制動
力が弱まる。なお、リザーバ7に貯留されたブレーキ液
は、ポンプ4の作動により還流回路40を介して第1チ
ャンネル回路1に戻される。
はロックしそうな状態となった時には、コントロールユ
ニットCUは、車輪のスリップ率を所定の範囲内に納め
て車輪のロックを防止するABS制御を行う。すなわ
ち、このABS制御は、制動時に車輪がロックしないよ
うにブレーキ液圧を減圧・保持・増圧するもので、ま
ず、上述のブレーキ操作により生じたブレーキ液圧によ
り、左前輪・右後輪のいずれかあるいは両方のスリップ
率が所定値以上となると、モータMの駆動を開始すると
ともに、そのロックしそうな車輪を制動するホイルシリ
ンダWCに接続されている分岐回路1r,1fの流入弁
5を閉弁し、流出弁6を開弁する。この流入弁5の閉弁
の結果、ホイルシリンダWCが増圧されることが無くな
るとともに、ホイルシリンダWCのブレーキ液がドレン
回路10を経てリザーバ7に排出されて減圧されて制動
力が弱まる。なお、リザーバ7に貯留されたブレーキ液
は、ポンプ4の作動により還流回路40を介して第1チ
ャンネル回路1に戻される。
【0029】そして、この制動力の低下の結果、車輪速
が復帰したら、コントロールユニットCUは、流出弁6
への通電を停止して流出弁6を閉弁させてホイルシリン
ダWCの液圧を保持させ、さらに、この保持作動の結
果、車輪速が車体速近くまで復帰した時には、流入弁5
への通電をカットして開弁させ、この結果、高圧となっ
ている第1チャンネル回路1のブレーキ液がホイルシリ
ンダWCに供給されて制動力が再増加される。以上の作
動を繰り返すことで、ブレーキペダルBPを踏んでいる
間、各車輪のスリップ率を所定の範囲内に保持して、車
輪のロックを防止させながら最大制動力が得られるAB
S制御が成される。なお、以上のABS制御時には、イ
ン側ゲート弁42は閉弁状態を維持しているため、ポン
プ4は、加給回路32からブレーキ液を吸入しない。た
だし、ポンプ4の吸入力がイン側ゲート弁42の直前ま
で作用する結果、イン側ゲート弁42と逆止弁4kとの
間、すなわち、シート部材95の貫通孔95cの部分が
負圧となる。
が復帰したら、コントロールユニットCUは、流出弁6
への通電を停止して流出弁6を閉弁させてホイルシリン
ダWCの液圧を保持させ、さらに、この保持作動の結
果、車輪速が車体速近くまで復帰した時には、流入弁5
への通電をカットして開弁させ、この結果、高圧となっ
ている第1チャンネル回路1のブレーキ液がホイルシリ
ンダWCに供給されて制動力が再増加される。以上の作
動を繰り返すことで、ブレーキペダルBPを踏んでいる
間、各車輪のスリップ率を所定の範囲内に保持して、車
輪のロックを防止させながら最大制動力が得られるAB
S制御が成される。なお、以上のABS制御時には、イ
ン側ゲート弁42は閉弁状態を維持しているため、ポン
プ4は、加給回路32からブレーキ液を吸入しない。た
だし、ポンプ4の吸入力がイン側ゲート弁42の直前ま
で作用する結果、イン側ゲート弁42と逆止弁4kとの
間、すなわち、シート部材95の貫通孔95cの部分が
負圧となる。
【0030】c)挙動安定制御時 急発進・急加速により駆動輪のスリップ率が高くなった
のに応じてスリップ率を所定の範囲内に納めるトルクス
リップ制御や、あるいは車両の姿勢が乱れそうになった
のに応じて車両姿勢を安定させる方向にヨーレイトを作
用させる制動力を発生させるヨーレイト制御などからな
る挙動安定制御を行う時には、コントロールユニットC
Uは、モータMを駆動させるとともにアウト側ゲート弁
41,イン側ゲート弁42に通電して、アウト側ゲート
弁41を閉弁して第1チャンネル回路1を遮断するとと
もに、イン側ゲート弁42を開弁して加給回路32を連
通させる。したがって、ポンプ4が、加給回路32を介
してマスタシリンダMCからブレーキ液を吸入し、還流
回路40を介して第1チャンネル回路1にブレーキ液を
吐出し、流入弁5ならびに流出弁6の作動に基づきホイ
ルシリンダWCの圧力を増圧・保持・減圧して所望の制
動力を発生させる。
のに応じてスリップ率を所定の範囲内に納めるトルクス
リップ制御や、あるいは車両の姿勢が乱れそうになった
のに応じて車両姿勢を安定させる方向にヨーレイトを作
用させる制動力を発生させるヨーレイト制御などからな
る挙動安定制御を行う時には、コントロールユニットC
Uは、モータMを駆動させるとともにアウト側ゲート弁
41,イン側ゲート弁42に通電して、アウト側ゲート
弁41を閉弁して第1チャンネル回路1を遮断するとと
もに、イン側ゲート弁42を開弁して加給回路32を連
通させる。したがって、ポンプ4が、加給回路32を介
してマスタシリンダMCからブレーキ液を吸入し、還流
回路40を介して第1チャンネル回路1にブレーキ液を
吐出し、流入弁5ならびに流出弁6の作動に基づきホイ
ルシリンダWCの圧力を増圧・保持・減圧して所望の制
動力を発生させる。
【0031】この挙動安定制御において、イン側ゲート
弁42を開弁させる時には、コイル98に通電すると、
アマチュア97が第2スプリング94bの付勢力に抗し
て図中上方に移動され、これに伴って、プランジャ96
の補助弁体96aが主弁体93の絞り孔93aから離間
する。したがって、加給回路32は絞り孔93aを介し
てブレーキ液の流通が可能となる。その後、主弁体93
が第1スプリング94aの付勢力によりシート面95a
から離間し、貫通孔95cを介して大きな流路断面積で
ブレーキ液の流通が可能になる。本実施の形態では、こ
のように大きな断面積の流通が可能であるので、低温に
よりブレーキ液の粘性が高くなっても、流量を確保する
ことができる。
弁42を開弁させる時には、コイル98に通電すると、
アマチュア97が第2スプリング94bの付勢力に抗し
て図中上方に移動され、これに伴って、プランジャ96
の補助弁体96aが主弁体93の絞り孔93aから離間
する。したがって、加給回路32は絞り孔93aを介し
てブレーキ液の流通が可能となる。その後、主弁体93
が第1スプリング94aの付勢力によりシート面95a
から離間し、貫通孔95cを介して大きな流路断面積で
ブレーキ液の流通が可能になる。本実施の形態では、こ
のように大きな断面積の流通が可能であるので、低温に
よりブレーキ液の粘性が高くなっても、流量を確保する
ことができる。
【0032】ちなみに、この開弁作動時において、加給
回路32において、イン側ゲート弁42を挟んで差圧が
生じていない場合には、プランジャ96の移動と主弁体
93の開弁とは、殆ど時差が無くなされる。
回路32において、イン側ゲート弁42を挟んで差圧が
生じていない場合には、プランジャ96の移動と主弁体
93の開弁とは、殆ど時差が無くなされる。
【0033】一方、イン側ゲート弁42を挟んで差圧が
生じている場合(例えば、運転者がブレーキ操作を行っ
てマスタシリンダMCに圧力が発生している場合など)
は、プランジャ96が移動して絞り孔93aが開かれて
ブレーキ液が流通し、主弁体93が閉弁方向に受ける差
圧の作用力が、第1スプリング94aの付勢力よりも小
さくなった時点で開弁する。
生じている場合(例えば、運転者がブレーキ操作を行っ
てマスタシリンダMCに圧力が発生している場合など)
は、プランジャ96が移動して絞り孔93aが開かれて
ブレーキ液が流通し、主弁体93が閉弁方向に受ける差
圧の作用力が、第1スプリング94aの付勢力よりも小
さくなった時点で開弁する。
【0034】以上説明したように、本実施の形態のブレ
ーキ装置にあっては、イン側ゲート弁42において、主
弁体93を付勢する第1スプリング94aをシート部材
95の貫通孔95c内に配置させた構成としたため、主
弁体93の外径をバルブ穴91aの内径近くまで大きく
し、それに伴いシート面95aの内径を大きくして、ブ
レーキ液が流れる流路断面積を大きくすることができ
る。したがって、バルブボディ91の外径を大きくした
り、コイル98の巻き径を大きくして弁体93のリフト
アップ量xを大きくしたりすることなくコンパクトな構
造を維持したままで、流路断面積を大きくすることがき
るという効果が得られる。
ーキ装置にあっては、イン側ゲート弁42において、主
弁体93を付勢する第1スプリング94aをシート部材
95の貫通孔95c内に配置させた構成としたため、主
弁体93の外径をバルブ穴91aの内径近くまで大きく
し、それに伴いシート面95aの内径を大きくして、ブ
レーキ液が流れる流路断面積を大きくすることができ
る。したがって、バルブボディ91の外径を大きくした
り、コイル98の巻き径を大きくして弁体93のリフト
アップ量xを大きくしたりすることなくコンパクトな構
造を維持したままで、流路断面積を大きくすることがき
るという効果が得られる。
【0035】そして、上述のように効果を有したイン側
ゲート弁42を適用したブレーキ装置にあっても、ハウ
ジングHAをコンパクトに形成でき、このコンパクトな
構造で低温時における挙動安定制御を含む自動制動制御
の制御応答性を向上させることができるという効果が得
られる。
ゲート弁42を適用したブレーキ装置にあっても、ハウ
ジングHAをコンパクトに形成でき、このコンパクトな
構造で低温時における挙動安定制御を含む自動制動制御
の制御応答性を向上させることができるという効果が得
られる。
【0036】次に、実施の形態2および実施の形態3に
ついて説明する。なお、これら実施の形態2,3を説明
するにあたり、主要な構成は実施の形態1と同様である
のでこれらの説明は省略し、実施の形態1との相違点の
みを説明する。
ついて説明する。なお、これら実施の形態2,3を説明
するにあたり、主要な構成は実施の形態1と同様である
のでこれらの説明は省略し、実施の形態1との相違点の
みを説明する。
【0037】図6は実施の形態2のイン側ゲート弁24
2の要部を示す断面図であって、この実施の形態2は、
シート部材95が、その図中下端がバルブボディ91の
バルブ穴91aから突出された状態で設けられている。
そして、Oリング91nが、シート部材95の外周に装
着されている。
2の要部を示す断面図であって、この実施の形態2は、
シート部材95が、その図中下端がバルブボディ91の
バルブ穴91aから突出された状態で設けられている。
そして、Oリング91nが、シート部材95の外周に装
着されている。
【0038】図7は実施の形態3のイン側ゲート弁34
2の要部を示す断面図であり、この実施の形態3は、主
弁体393ならびにプランジャ396が、実施の形態1
と異なっている。すなわち主弁体393は、柱状に形成
されて、その軸心位置に連通孔393aが形成され、連
通孔393aの上端部に小径の絞り部393bが設けら
れている。
2の要部を示す断面図であり、この実施の形態3は、主
弁体393ならびにプランジャ396が、実施の形態1
と異なっている。すなわち主弁体393は、柱状に形成
されて、その軸心位置に連通孔393aが形成され、連
通孔393aの上端部に小径の絞り部393bが設けら
れている。
【0039】また、プランジャ396は、略円柱形状に
形成され、図中下端部にボール状の補助弁体396a
が、前記絞り部393bを開閉可能に設けられている。
なお、第2スプリング94bは、プランジャ396の内
側に形成された穴396b内に装着されている。
形成され、図中下端部にボール状の補助弁体396a
が、前記絞り部393bを開閉可能に設けられている。
なお、第2スプリング94bは、プランジャ396の内
側に形成された穴396b内に装着されている。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の電磁弁
にあっては、電磁弁において主弁体を付勢する第1スプ
リングをシート部材の貫通孔内に配置させた構成とした
ため、主弁体の外径をバルブ穴の内径近くまで大きく
し、それに伴いシート面の内径を大きくして、ブレーキ
液が流れる流路断面積を大きくすることができる。した
がって、バルブボディの外径を大きくしたり、コイルの
巻き径を大きくして弁体のリフトアップ量を大きくした
りすることなく、できる限りコンパクトとした構造のま
ま、流路断面積を大きくすることができるという効果が
得られる。そして、上述のような効果を有した電磁弁
を、イン側ゲート弁として適用した自動制動制御を実行
するブレーキ装置にあっても、全体の構成をコンパクト
に形成したまま、加給回路の流量を大きくして、低温時
における自動制動制御の制御応答性を向上させることが
できるという効果が得られる。
にあっては、電磁弁において主弁体を付勢する第1スプ
リングをシート部材の貫通孔内に配置させた構成とした
ため、主弁体の外径をバルブ穴の内径近くまで大きく
し、それに伴いシート面の内径を大きくして、ブレーキ
液が流れる流路断面積を大きくすることができる。した
がって、バルブボディの外径を大きくしたり、コイルの
巻き径を大きくして弁体のリフトアップ量を大きくした
りすることなく、できる限りコンパクトとした構造のま
ま、流路断面積を大きくすることができるという効果が
得られる。そして、上述のような効果を有した電磁弁
を、イン側ゲート弁として適用した自動制動制御を実行
するブレーキ装置にあっても、全体の構成をコンパクト
に形成したまま、加給回路の流量を大きくして、低温時
における自動制動制御の制御応答性を向上させることが
できるという効果が得られる。
【図1】本発明を示すクレーム対応図である。
【図2】実施の形態のブレーキ装置を示す油圧回路図で
ある。
ある。
【図3】実施の形態1のイン側ゲート弁を示す断面図で
ある。
ある。
【図4】ストッパの平面図である。
【図5】実施の形態のブロック図である。
【図6】実施の形態2のイン側ゲート弁を示す断面図で
ある。
ある。
【図7】実施の形態3のイン側ゲート弁を示す断面図で
ある。
ある。
a バルブ穴 a1 第1室 a2 第2室 b バルブボディ c シート部材 c1 貫通孔 c2 シート面 d 主弁体 e 連通孔 f プランジャ f1 補助弁体 g1 第1スプリング g2 第2スプリング h コイル A マスタシリンダ B ホイルシリンダ C ブレーキ回路 D リザーバ E ドレン回路 F 液圧制御弁 G 還流回路 H ポンプ J アウト側ゲート弁 K イン側ゲート弁 L 加給回路 M コントロールユニット WCFL ホイルシリンダ WCRR ホイルシリンダ WCFR ホイルシリンダ WCRL ホイルシリンダ MC マスタシリンダ BP ブレーキペダル BR ブレーキ回路 RT リザーバタンク CU コントロールユニット S 車輪速センサ YR ヨーレイトセンサ HS 舵角センサ BS ブレーキセンサ GS Gセンサ SG センサ群 VU 電磁弁 1 第1チャンネル回路 1b ゲート弁バイパス回路 1c 一方弁 1d,1e 分岐点 1f 前輪分岐回路 1g 一方弁 1h 流入弁バイパス回路 1m リリーフ回路 1r 後輪分岐回路 2 第2チャンネル回路 4 ポンプ 4b 吐出弁 4d ダンパ 4h 吸入弁 5 流入弁(液圧制御弁) 6 流出弁(液圧制御弁) 7 リザーバ 10 ドレン回路 32 加給回路 40 還流回路 41 アウト側ゲート弁 42 イン側ゲート弁 91 バルブボディ 91a バルブ穴 91b 第1室 91c 第2室 91d 流入孔 91m Oリング 91n Oリング 93 主弁体 93a 絞り孔(連通孔:縦孔:絞り部) 93b 横孔(連通孔) 93c 縦溝 94a 第1スプリング 94b 第2スプリング 95 シート部材 95a シート面 95c 貫通孔 95d ストッパ 95e 中央孔 95f 外周溝 96 プランジャ 96a 補助弁体 97 アマチュア 98 コイル 99 パイプ 99a キャップ 100 フィルタ 242 イン側ゲート弁 295 シート部材 342 イン側ゲート弁 393 主弁体 393a 連通孔 393b 絞り部 396 プランジャ 396a 補助弁体 396b 穴
Claims (4)
- 【請求項1】 バルブ穴が形成されたバルブボディと、 前記バルブ穴に設けられ、軸方向に貫通孔が形成されて
いるとともに一端の貫通孔の周囲にシート面が形成され
たシート部材と、 前記シート面に当接した閉弁状態およびシート面から離
間した開弁状態とを形成可能に前記バルブ穴に軸方向に
移動可能に設けられた主弁体と、 この主弁体に形成され、主弁体の閉弁状態でバルブ穴に
おいて画成された主弁体側の第1室と貫通孔側の第2室
とを連通可能に形成され、かつ、前記貫通孔よりも流路
断面積の小さな絞り部を有した連通孔と、 前記主弁体と直列に前記第1室内に軸方向に移動可能に
設けられ、主弁体に対する相対移動に伴い前記連通孔を
開閉可能な補助弁体を有したプランジャと、 前記主弁体を開弁方向に付勢する第1スプリングと、 この第1スプリングよりも大きな弾発力により前記プラ
ンジャおよびこれと直列配置の主弁体を閉弁方向に付勢
可能な第2スプリングと、 前記プランジャの外方位置に巻かれて通電時に、前記第
2スプリングによる付勢力に抗してプランジャを開弁方
向に付勢する電磁力を発生するコイルと、を備え、 前記第1スプリングが、前記シート部材の貫通孔内に配
置されていることを特徴とする電磁弁。 - 【請求項2】 前記シート部材の貫通孔内周にストッパ
が嵌合され、 前記第1スプリングは、一端がストッパに着座されると
ともに他端が主弁体に着座され、 前記ストッパには、流体が流通可能な流通孔が形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の電磁弁。 - 【請求項3】 前記主弁体は、シート部材側端部が塞が
れた有底筒状に形成され、 前記プランジャの補助弁体を含む先端部が前記主弁体に
挿入され、 前記連通孔は、前記主弁体の底部において前記シート部
材の貫通孔と同軸に貫通孔よりも小径の絞り部として形
成されているとともに前記補助弁体により閉塞可能に形
成された縦孔と、前記主弁体の側部において内外を連通
して形成された横孔とで構成されていることを特徴とす
る請求項1または2記載の電磁弁。 - 【請求項4】 マスタシリンダとホイルシリンダとを結
ぶブレーキ回路と、 前記ホイルシリンダのブレーキ液をリザーバに逃がすド
レン回路と、 前記ホイルシリンダをマスタシリンダ側に接続させた増
圧状態と、前記ホイルシリンダをリザーバ側に接続させ
た減圧状態と、前記ホイルシリンダをマスタシリンダ側
にもリザーバ側にも遮断した保持状態とを形成可能な液
圧制御弁と、 前記ドレン回路と前記ブレーキ回路の液圧制御弁よりも
上流位置とを接続した還流回路と、 前記還流回路の途中に設けられてリザーバのブレーキ液
をブレーキ回路に戻すポンプと、 前記ポンプの吸入側とマスタシリンダとを結ぶ加給回路
と、 前記ブレーキ回路における前記ポンプの吐出位置とマス
タシリンダとの間に設けられてブレーキ回路を開閉する
アウト側ゲート弁と、 前記加給回路の途中に設けられて加給回路を開閉するイ
ン側ゲート弁と、 前記ポンプ,液圧制御弁,両ゲート弁の作動を制御する
コントロールユニットとを備え、 このコントロールユニットが、所定の走行状態を検出し
たときには、前記イン側ゲート弁を開弁させる一方でア
ウト側ゲート弁を閉弁させ、かつポンプを駆動させてマ
スタシリンダのブレーキ液を加給回路を介してブレーキ
回路に供給させるとともに、液圧制御弁によりホイルシ
リンダの液圧を所定圧に制御して制動力を発生させる自
動制動制御を実行するよう構成されたブレーキ装置にお
いて、 前記請求項1ないし3記載の電磁弁が前記イン側ゲート
弁として設けられて、前記電磁弁の第1室が前記加給回
路のマスタシリンダ側に接続され、第2室が加給回路の
ポンプ側に接続されていることを特徴とするブレーキ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34299597A JPH11173450A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 電磁弁およびブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34299597A JPH11173450A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 電磁弁およびブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11173450A true JPH11173450A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18358132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34299597A Abandoned JPH11173450A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 電磁弁およびブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11173450A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007003006A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Continental Teves Inc | 電磁シャトル弁 |
JP2013007490A (ja) * | 2012-10-05 | 2013-01-10 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電磁弁 |
-
1997
- 1997-12-12 JP JP34299597A patent/JPH11173450A/ja not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007003006A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Continental Teves Inc | 電磁シャトル弁 |
JP2013007490A (ja) * | 2012-10-05 | 2013-01-10 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電磁弁 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040617 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20040527 |