JPH11173244A - インジェクター用フィルター - Google Patents

インジェクター用フィルター

Info

Publication number
JPH11173244A
JPH11173244A JP9354100A JP35410097A JPH11173244A JP H11173244 A JPH11173244 A JP H11173244A JP 9354100 A JP9354100 A JP 9354100A JP 35410097 A JP35410097 A JP 35410097A JP H11173244 A JPH11173244 A JP H11173244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nylon
nylon monofilament
monofilament
filter
injector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9354100A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Igawa
義之 井川
Yutaka Sueyoshi
豊 末吉
Akimitsu Katayama
明光 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nbc Industries Co Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
Nbc Industries Co Ltd
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nbc Industries Co Ltd, Toray Industries Inc filed Critical Nbc Industries Co Ltd
Priority to JP9354100A priority Critical patent/JPH11173244A/ja
Publication of JPH11173244A publication Critical patent/JPH11173244A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性、耐久性を大巾に向上したインジェクタ
ー用フィルターを提供する。 【解決手段】強力保持率が70%以上のナイロンモノフ
ィラメント織物からなることを特徴とするインジェクタ
ー用フィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジン部の燃料雰
射用インジェクターに使用するフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料雰射用インジェクター用フィルター
はナイロンモノフイラメントまたは金属繊維を高密度に
織上げ、インサート成形してフィルターとしてきた。
【0003】しかし、金属繊維は加工成形時に、溶融切
断が出来なく、そのため切断部の端がほつれたり、毛羽
立つ欠点が生じる。また、金属繊維はナイロン繊維と比
較し重量が重く、近年の軽量化の方向に逆行する。
【0004】さらに、金属繊維の場合、ナイロンモノフ
ィラメントと比較し大幅にコストアップとなる欠点を有
している。
【0005】この様な金属繊維の欠点を解決するため、
主にナイロンモノフィラメントが使用されている。
【0006】ところが、燃料の燃焼効率を高めるため、
エンジンのシリンダー部に取り付ける燃料雰射インジェ
クターを従来の取付け位置から、よりシリンダー内部近
くに挿入し燃料を雰射する方法がとられ始めている。と
ころが、シリンダー内部近くに挿入されることによって
燃料雰射用インジェクター内のナイロンモノフィラメン
ト織物からなるフィルターは耐熱性が劣るために、短時
間に大巾に劣化するという欠点が発生してきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の如き従
来技術の問題を改善し、ナイロンモノフィラメントであ
りながら、耐熱性があり、フィルターの耐久性が向上し
たものを提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、次の構成を有する。すなわち、強力保持率
が70%以上のナイロンモノフィラメント織物からなる
ことを特徴とするインジェクター用フィルターである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のインジェクター用フィル
ターを構成するナイロンモノフィラメント素材として
は、ナイロン66、ナイロン6などのポリアミドやポリ
アミド共重合体を用いることができる。耐熱性を良好に
する観点からは融点の高いもの、例えば、ナイロン66
が好ましい。
【0010】また、ナイロンモノフィラメントの耐熱性
を向上させるために銅塩ならびにアルカリ金属塩および
/またはアルカリ土類金属塩を含有させるものである。
【0011】ここで、銅塩としては、ヨウ化銅、臭化第
一銅、臭化第二銅、塩化第一銅、塩化第二銅、硫酸銅、
硝酸第二銅、水酸化第二銅、硫化第一銅、硫化第二銅な
どが用いられる。これらのうち、作業性生産性の観点か
らハロゲン化銅、とりわけハロゲン化第一銅が好ましく
用いられる。
【0012】また、アルカリ金属塩としては、ハロゲン
化リチウム、硫酸リチウム、硝酸リチウム、炭酸リチウ
ム、硫化リチウム、ハロゲン化ナトリウム、硫酸ナトリ
ウム、硝酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫化ナトリウ
ム、ハロゲン化カリウム、硫酸カリウム、硝酸カリウ
ム、炭酸カリウム、硫化カリウムなどが用いることがで
き、アルカリ土類金属塩としては、ハロゲン化カルシウ
ム、ハロゲン化マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸マ
グネシウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、硫化カルシウム、硫化
マグネシウムなどを用いることができる。
【0013】これらのうち、作業性、生産性の観点から
ハロゲン化アルカリ金属塩が好ましく用いられる。
【0014】銅塩とアルカリ金属塩および/またはアル
カリ土類金属塩との配合比は1:2〜2:1、さらには
およそ等量とするのが好ましい。
【0015】銅塩のナイロンモノフィラメント中の配合
量は、銅量を10〜500ppmとするものである。銅
量が10ppmに満たない場合は耐熱性向上が十分でな
く、一方、銅量が500ppmを越えると紡糸性や延伸
性が劣る。
【0016】ナイロンモノフィラメントの径は、安定し
て製糸する一方、高密度の織物を容易に得る観点から、
25μ以上、50μ以下のものが好ましく使用される。
【0017】織物は、燃料中の異物のろ過性能の低下を
防ぐ一方、製織性の悪化を防ぐ観点から、300メッシ
ュ〜500メッシュが好ましい。
【0018】ナイロンモノフィラメントを溶融紡糸する
に際し、銅塩ならびにアルカリ金属塩および/またはア
ルカリ土類金属塩を高濃度に含有するチップをあらかじ
め作っておき、最終的に得られるモノフィラメントの銅
量が10ppm〜500ppmとなるよう、従来の銅塩
未含有チップとを定量混合し、溶融紡糸することによっ
て、目的のモノフィラメントを得るのが好ましい。
【0019】溶融紡糸したナイロンモノフィラメント
は、従来と全く同じ条件で冷却し、続いて延伸して巻き
取り、特定の物性を有したモノフィラメントを得ること
ができる。
【0020】
【実施例】銅塩としてヨウ化銅を3%、アルカリ金属塩
としてヨウ化カリを3%含有したナイロン66の銅塩等
を含有するチップをあらかじめ作っておいた。
【0021】これらの塩を含まない従来のナイロン66
チップと上記銅塩等を含有するナイロン66チップと
を、最終的に得られるモノフィラメント中の銅量が表1
に記した量となるよう配合し、十分均一となる様、混合
したのち、一定量を押し出し機に投入し290℃で溶融
混練し紡糸した。溶融紡糸したナイロン66モノフィラ
メントを冷却し、平滑性を得るため、平滑剤と乳化剤と
からなる油剤を付与し、ホットロールを介して延伸し3
5μのナイロン66モノフィラメントを得た。
【0022】35μのナイロン66モノフィラメント整
経し製職して400メッシュのナイロンモノフィラメン
ト織物を得た。
【0023】このナイロンモノフィラメント織物を−4
0℃で1時間保った後、130℃で1時間保つことを1
サイクルとして500サイクルおよび800サイクル後
の織物の強力を測定した。結果を表1に示した。
【0024】比較例として、銅塩を含有しない従来のナ
イロン66モノフィラメントを同様に織物とし、サイク
ルテストに供した。
【0025】
【表1】
【0026】表1に記した様に、銅を一定量含有するこ
とによって、耐熱・強力保持率を大巾に改善することが
できた。
【0027】
【発明の効果】本発明は上記のように、高温部での使用
にも十分に耐えることのできるガソリンインジェクター
用フィルターを提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 明光 東京都日野市豊田2丁目50番地の3 エ ヌ・ビー・シー工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強力保持率が70%以上のナイロンモ
    ノフィラメント織物からなることを特徴とするインジェ
    クター用フィルター。
  2. 【請求項2】 ナイロンモノフィラメントが銅塩なら
    びにアルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金属塩
    を含有し、銅量が10ppm〜500ppmであること
    を特徴とする請求項1記載のインジェクター用フィルタ
    ー。
JP9354100A 1997-12-08 1997-12-08 インジェクター用フィルター Pending JPH11173244A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9354100A JPH11173244A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 インジェクター用フィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9354100A JPH11173244A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 インジェクター用フィルター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11173244A true JPH11173244A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18435302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9354100A Pending JPH11173244A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 インジェクター用フィルター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11173244A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001234833A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Siemens Automotive Corp 複合的なハウジングを有する燃料インジェクタフィルタユニット

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63151969U (ja) * 1987-03-25 1988-10-05
JPH01215942A (ja) * 1988-02-24 1989-08-29 Sumitomo Electric Ind Ltd 焼結合金製燃料噴射ノズル及びその製造方法
JPH0368408A (ja) * 1989-08-04 1991-03-25 Kureha Tec Kk 濾布用不織布の表面加工方法
JPH0393856A (ja) * 1989-09-05 1991-04-18 Unitika Ltd ナイロン46組成物
JPH0754736A (ja) * 1993-05-11 1995-02-28 Honda Motor Co Ltd 燃料噴射弁の弁体または弁座
JPH0771346A (ja) * 1993-07-31 1995-03-14 Robert Bosch Gmbh 燃料噴射弁
JPH07145315A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Asahi Denka Kogyo Kk 安定化されたポリアミド樹脂組成物
JPH0871336A (ja) * 1994-09-06 1996-03-19 Shikibo Ltd 中空モノフィラメント糸を使用したフィルタークロス
JPH08199426A (ja) * 1995-01-20 1996-08-06 Toray Ind Inc 高強度ポリアミド繊維およびその製造方法
JPH08266827A (ja) * 1995-01-31 1996-10-15 Kureha Chem Ind Co Ltd 除塵フィルター
JPH09241486A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Toray Ind Inc ポリエステル組成物、モノフィラメントおよび工業用織物

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63151969U (ja) * 1987-03-25 1988-10-05
JPH01215942A (ja) * 1988-02-24 1989-08-29 Sumitomo Electric Ind Ltd 焼結合金製燃料噴射ノズル及びその製造方法
JPH0368408A (ja) * 1989-08-04 1991-03-25 Kureha Tec Kk 濾布用不織布の表面加工方法
JPH0393856A (ja) * 1989-09-05 1991-04-18 Unitika Ltd ナイロン46組成物
JPH0754736A (ja) * 1993-05-11 1995-02-28 Honda Motor Co Ltd 燃料噴射弁の弁体または弁座
JPH0771346A (ja) * 1993-07-31 1995-03-14 Robert Bosch Gmbh 燃料噴射弁
JPH07145315A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Asahi Denka Kogyo Kk 安定化されたポリアミド樹脂組成物
JPH0871336A (ja) * 1994-09-06 1996-03-19 Shikibo Ltd 中空モノフィラメント糸を使用したフィルタークロス
JPH08199426A (ja) * 1995-01-20 1996-08-06 Toray Ind Inc 高強度ポリアミド繊維およびその製造方法
JPH08266827A (ja) * 1995-01-31 1996-10-15 Kureha Chem Ind Co Ltd 除塵フィルター
JPH09241486A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Toray Ind Inc ポリエステル組成物、モノフィラメントおよび工業用織物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001234833A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Siemens Automotive Corp 複合的なハウジングを有する燃料インジェクタフィルタユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104630957B (zh) 由一种基于芳香族聚酰胺和聚芳砜的共混纤维和聚苯硫醚纤维制成的纱线和织物及制备方法
JPH0345705A (ja) 帯電防止芯鞘フィラメント
JPH11173244A (ja) インジェクター用フィルター
JPS62223354A (ja) 繊維材料
IE44622B1 (en) Hydrophilic fibres and filaments of synthetic acrylonitrile polymers
JP4097788B2 (ja) ポリアミド潜在捲縮糸
JP2011101618A (ja) 釣り糸
JP3330098B2 (ja) 黒原着ポリアミド繊維及びその製造方法
EP0964944A1 (en) Uv resistant elastomeric monofilament
JPH0718052B2 (ja) 高強度アクリル系繊維の製造法
JP2006200077A (ja) コンクリート落下防止ネット
JP4332775B2 (ja) 極小金属複合繊維およびその製造方法
JPH08144126A (ja) 水産資材用ポリエステル繊維とその製造法及び漁網
US4405549A (en) Zinc-free preparation of rayon fibers
JP2001157528A (ja) 漁 網
JPS63227886A (ja) 抄紙装置用ポリアミドモノフイラメント
JPH11293523A (ja) 高比重ポリオキシメチレンフィラメント
JP2000139301A (ja) 釣 糸
JPS60188019A (ja) 漁業用ポリアミドモノフイラメント
JPH04214409A (ja) 耐摩耗性ポリアミドフイラメント糸
JPS5888016A (ja) 耐熱性バツグフイルタ−
KR100225609B1 (ko) 고강력 폴리아미드 모노필라멘트의 제조방법
JP2004250556A (ja) ポリアミドモノフィラメントからなる漁網
JPH08232118A (ja) 染色特性に優れたナイロン6繊維及びその製造方法
JPH1060739A (ja) 定置網

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070925