JPH0368408A - 濾布用不織布の表面加工方法 - Google Patents

濾布用不織布の表面加工方法

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JPH0368408A
JPH0368408A JP20359689A JP20359689A JPH0368408A JP H0368408 A JPH0368408 A JP H0368408A JP 20359689 A JP20359689 A JP 20359689A JP 20359689 A JP20359689 A JP 20359689A JP H0368408 A JPH0368408 A JP H0368408A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は不織布の表面加工方法、就中、産業資材、特に
バッグフィルターに用いられる濾布用不織布の表面加工
方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、上記バッグフィルターの濾布としては、高温耐熱
性の面よりポリエステル繊維やアラ壽ド繊維が用いられ
、これら繊維を素材とする不織布に熱ロールプレス処理
を施し、表面を平滑化して濾布として使用していた。
ところが、アラミド繊維は耐熱性の面は兎も角として、
耐薬品性、なかでも耐酸性に敦があることから、近時、
機能性高分子の一種であるポリフェニレンサルファイド
(PPS)繊維の利用が試みられるに至った。
そして、このようなPPS繊維を含む不織布はその表面
に全く表面処理が施されないか、又は表面処理されると
しても熱ロールのみによる表面仕上げか、あるいはガス
炎による表面毛羽焼き加工を施すことによって濾布への
利用がなされて来た。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述の如き表面処理がなされていないものか
、またなされるとしても熱プレスのみの濾布は集塵機内
で濾布に付着した塵埃(ダスト)を払い落とすとき、表
面処理されるものよりも払い落とし性能が劣る場合が多
々ある。
また、加熱装置との接触溶融による表面加工ではPPS
繊維自体のもつ溶融粘度が従来のポリエステル繊維やア
ラミド繊維に比較し高いという特性により溶融したPP
S樹脂のかたまりが潰れず、不織布上に残って安定した
表面状態を得ることが極めて困難な状況を呈していた。
更にガス炎によってそれら不織布の表面の毛羽立った繊
維を焼いたものも表面に黒いかすが残っており、焼は斑
も発生する確率が高く良好な平滑表面性は得られなかっ
た。
本発明は叙上の如き実状に対処し、より確実に平滑な表
面を得ることを用途とし、赤外線ヒータによる間接加熱
を利用することにより、輻射熱エネルギーの強弱の程度
コントロールを容易とし、濾布として好適な平滑な表面
状態を安定して生産すると共に表面に多孔質フィルムを
貼ったような表面状態を形成せしめ、もってダスト剥離
性を高めることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 即ち、上記目的に適合する本発明の特徴は濾布用不織布
を得るにあたり、ポリフェニレンサルファイド(PPS
)繊維を含む繊維ウェブにニードルパンチングを施し、
形成せしめた不織布を素材とし、その表面を赤外線ヒー
タを用いて加熱溶融せしめ、ついでその後熱ロールで熱
プレスし、冷却して平滑な表面状態を形成することにあ
る。
また、請求項2記載の発明は、上記表面状態の形成にあ
たり、具体的にその表面状態を多孔質フィルムを貼った
ような状態から不織布の極く一部を溶融させたような状
態まで変化させる方法であり、前記ニードルパンチング
が施された不織布が受ける輻射熱エネルギーの強弱を適
宜コントロールすることを特徴とする。
なお、上記本発明による表面加工を施す不織布素材の構
成繊維としてPPS繊維(融点289℃)を含むことは
勿論であるが就中、50重量%〜100重景%のPPS
繊維を含むものは好適である。
(作用〉 上記加工方法を実施することによりPPS繊維自体のも
つ溶融粘度の高さでも接触加熱で得ることの困難な平滑
な表面状態を得ることが可能となると共に、ガス炎によ
る表面毛羽焼きで生じる黒いかす、あるいは焼きむらの
発生もなく安定して表面の平滑状態を得ることができ、
ダストの払い落とし性能の良好な、かつ耐酸性にすぐれ
た濾布を提供する。
(実施例) 以下、更に本発明方法の詳細ならびに実施例を説明する
前述した如く本発明方法は先ずPPS繊維を含む繊維ウ
ェブをニードルパンチングしてなる不織布を素材とする
ことから始まる。
この場合繊維ウェブの目付は300〜700g/r+?
位が普通であり、PPS繊維としては短繊維であっても
よく、また長繊維であってもよいが、繊維ウェブ構成繊
維中において50重四%以上含有していることが好適で
ある。
PPS繊維を混入する他の繊維としては芳香族ポリアミ
ド繊維、芳香族ポリエステル繊維、ボリアミド繊維、ポ
リエステル繊維など既知の各繊維が挙げられ、これらは
一種又はそれ以上適宜、PPS繊維に混入してPPS繊
維と共に繊維ウェブに形成される。
そして上記繊維ウェブは次に加熱処理に付すが本発明に
おいては加熱処理として赤外線ヒータによる間接加熱が
用いられ、熱盤等による接触加熱は除かれる。間接加熱
は赤外線ヒータによる加熱に限らず、電熱その他種々の
手段が可能であるが赤外線ヒータは最も有効である。
この間接加熱処理は、PPS繊維を含む不織布の少なく
とも表面の一不織布を溶融軟化させることが必要であり
、これがrB後における熱ロールによるプレスと共に表
面に一部融着による平滑状態をもたらすものである。
そのため、加熱処理時、不織布表面が赤外線より受ける
熱量により表面の溶融軟化の程度に変化を与えることが
可能であり、適宜、加熱処理時における不織布の送り速
度をコントロールさせるようにする。
なお、熱ロールによる熱プレスは通常既知の3本のカレ
ンダー式熱ロールが用いられる。
熱ロールの温度としては圧潰に好適な温度であればよく
、通常、175℃前後である。
また、前記赤外線ヒータによる間接加熱も3本カレンダ
ーの上部に赤外線ヒータを設置することによって行われ
る。
かくして、加熱処理され、熱ロールで熱プレスされて表
面に加工の施された不織布はその後、引き続き水冷ロー
ル等によって冷却され表面平滑状態に仕上げられ、バン
グフィルター等の濾布材として既知の手段によってバン
グフィルター等に形成される。
次に本発明方法によりバッグフィルターの濾布を製造す
る場合について説明する。
実施例 2デニール、繊維長さ51[1のPPSファイバー(商
標名プロコン、東洋紡績製〉100%からなる繊維層と
、同じ< ppsフィラメント(東洋紡績製) 100
%よる基布とを用いて目付500g/mの繊維ウェブを
作り、これにニードルパンチングを施して素材となるニ
ードルパンチング手織布原反を作成した。
次いで、この不織布原反を3本カレンダーの上に赤外線
ヒータを設置した設備ならびに3本カレンダーの熱ロー
ル設備を利用して表面処理を行った。
3本カレンダーにおける熱ロールの温度は175℃であ
った。
なお、原反を赤外線ヒータを設置した3本カレンダーに
通す速度、また3本カレンダーの熱ロール設備に通す速
度は表面の溶融状態を見ながらコントロールし、これに
よって原反が赤外線から受ける熱量を変化させ、種々、
焼きの強弱を現出した。
第1図及び第2図は焼きの中間程度で、本発明における
最も標準的な表面加工における不織布表面状態を顕微鏡
写真でみた状態図であり、図中(1)は構成繊維、(2
)は加熱により溶融され、融着平滑化した部分を示す。
図より明らかなように不織布の表面には部分的に融着に
よる平滑化部分が認められ、pps繊維を含む場合にお
いて、赤外線ヒータによる間接加熱が有効なことが首肯
される。
次に前述の如< 、pps繊維を含む不織布の特性とし
て耐酸性の向上が挙げられるが、下表に他繊維による不
織布との比較試験結果を示す。
なお、試験方法は下記に従って実施した。
(イ)サンプルを縦方向、5■X20C11に打ち抜く
(O)5%硫酸(重量%)にサンプルを5分間沈める。
(ハ)サンプルを取り出しテ30秒間、自然に雫を落と
す。
(=)次にサンプルを150℃にセットした恒温槽に入
れ、1時間放置する。
(本)上記(ロ)〜(ニ)を5回繰り返し、のち、該サ
ンプルを水洗、乾燥後、強力を測定し、強力保持率を出
す。
以下余白 なお、請求項2記載の発明によれば表面処理に際し、該
表面を多孔質状態によりフィルム貼付状態まで巾広く変
化形成することが可能となり、目的、用途に適合した効
果的な濾布用不織布を製辷することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明表面加工方法により得られた
不織布の表面状態を示す図である。 心 yヨ ーノ 上記表よりPPS繊維不織布は他の不織布に比し耐酸性
能にすぐれていることが実証される。 (発明の効果) 本発明方法は以上のようにPPS [維を含む不織布を
素材とし、その表面を赤外線ヒータによる間接加熱で部
分的に加熱溶融し、その後、熱ロールによりプレスし、
冷却して表面を平滑状態に形成せしめる濾布用不織布の
表面処理であり、PPS繊維を用いることによって、従
前のポリエステルやアラミド繊維などに比し耐酸性を大
巾に向上させる利点を有すると共に、接触加熱による表
面処理をとらず、間接加熱による表面処理を採用したこ
とによりPPS繊維の特性である溶融粘度の高さから従
来困難視されていた安定した加熱?8融、融着による表
面平滑状態を得ることを可能ならしめ、しかも間接加熱
による処理であるため、ガス炎などによる黒いかすの残
存、焼きむらの発生もなく、全面にわたり良好な表面状
態を形成して濾布用不織布として表面平滑性を高め集塵
時におけるダスト剥離性能を向上させる顕著な効果を有
する。 第 図 秦2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ポリフェニレンサルファイド繊維を含む繊維ウエブ
    にニードルパンチングを施し、形成せしめた不織布を素
    材とし、その表面を赤外線ヒータで間接加熱処理して少
    なくとも表面繊維の一部を溶融せしめ、ついで熱ロール
    で熱プレスすることにより前記表面溶融繊維を圧潰して
    融着させ、その後冷却し、表面を平滑化することを特徴
    とする濾布用不織布の表面加工方法。
  2. 2.請求項1記載の方法において、赤外線ヒータによる
    間接加熱時、不織布を受ける輻射熱エネルギーの強弱を
    コントロールし、表面に多孔質フイルムを貼ったような
    状態から不織布表面の一部を溶融させた状態まで変化せ
    しめることを特徴とする濾布用不織布の表面加工方法。
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