JPH04214409A - 耐摩耗性ポリアミドフイラメント糸 - Google Patents

耐摩耗性ポリアミドフイラメント糸

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JPH04214409A
JPH04214409A JP2535991A JP2535991A JPH04214409A JP H04214409 A JPH04214409 A JP H04214409A JP 2535991 A JP2535991 A JP 2535991A JP 2535991 A JP2535991 A JP 2535991A JP H04214409 A JPH04214409 A JP H04214409A
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JP
Japan
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yarn
filament yarn
polyamide
weight
nylon
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Pending
Application number
JP2535991A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Tanaka
哲郎 田中
Yasuo Fukuhara
福原 康夫
Masateru Kakeya
掛谷 征照
Yoshinori Tsukada
塚田 吉則
Koji Murakami
村上 康治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性に優れたポリ
アミドフイラメント糸(モノフイラメント及びマルチフ
イラメント糸) に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミドフイラメント糸は、高強度、
高柔軟性、高透明性を有し、釣り糸、漁網等の水産資材
及び抄紙カンバス、ベルト布、カバン地、カーペット、
カーマット、カーシート等に幅広く使用されている。し
かしながら、これらの用途に供する際に、ガイドやロー
ラ等による圧搾をはじめとする様々な障害物との接触に
よりフイラメント糸が著しく摩耗し、強度低下や切断を
起こし、機能を果たさなくなるという問題がある。
【0003】また、ポリアミドフイラメント糸は、他の
素材に比べて耐摩耗性が良好であるが、用途によっては
より高度な耐摩耗性が要求されている。このため、従来
から、ポリアミドフイラメント糸の特長である高強度、
高柔軟性、高透明性を損なうことなく、耐摩耗性を向上
させようと種々の努力がなされている。
【0004】例えば、特開昭59−203439号公報
には、相対粘度3.50〜4.50のポリカプロラクタ
ム又はカプロラクタムを50重量%以上含有するコポリ
アミドに対し、可塑剤1〜10重量%、着色剤0.05
〜0.5重量%及び高分子量ポリエチレン0.1〜5重
量%を配合した組成物を溶融紡糸したモノフイラメント
が提案されている。このモノフイラメントは耐摩耗性が
向上し、可塑剤を添加しているため、柔軟性に優れてい
る。しかし、配合されるポリエチレンは通常の溶融紡糸
に用いられる高分子量ポリエチレンであるため、分子鎖
が長く、モノフイラメントの透明性が著しく損なわれる
ばかりか、屈曲やしごきによって繊維軸方向に裂ける、
いわゆるフィブリル化が起こりやすくなり、製編織工程
でのトラブルが頻発したり、また、釣り糸として使用す
る際には、摩擦による切断はほとんどないものの、前記
フィブリル化によって実用に供する上では種々の問題が
あった。
【0005】このようにポリアミドフイラメント糸の優
れた特徴である高強度、高柔軟性、高透明性を具備し、
かつ優れた耐摩耗性を有し、屈曲やしごきによるフィブ
リル化を起こしにくいポリアミドフイラメント糸は未だ
開発されていないのが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリアミド
フイラメント糸の優れた特徴である高強度、高柔軟性(
及び高透明性)を具備し、かつ優れた耐摩耗性を有し、
フィブリル化を起こしにくいポリアミドフイラメント糸
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、ポリアミドフイラ
メント糸に特定量のポリエチレンワックスを含有させる
ことが効果的であることを見出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち本発明は、繊維形成性ポリアミド
にポリエチレンワックスを0.1〜3.0重量%の割合
で含有させた組成物からなる耐摩耗性ポリアミドフイラ
メント糸を要旨とするものである。
【0009】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
のフイラメント糸において、素材として用いられるポリ
アミドとしては、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン
12、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン610、
ナイロン612及びこれらを主体とする共重合体又は混
合物が挙げられる。モノフイラメント糸の場合は、ナイ
ロン6成分75〜95重量%、ナイロン66成分25〜
5重量%からなるナイロン6/66共重合体が柔軟性に
優れており、結節強度が高いという理由から、最も好ま
しく使用される。
【0010】本発明におけるポリエチレンワックスとし
ては、市販のポリエチレンワックスを使用することがで
き、通常、分子量が500〜9000程度、好ましくは
700〜3000程度の低分子量ポリエチレンあるいは
これらを部分酸化したポリエチレンからなるワックスが
使用される。
【0011】ポリエチレンワックスの添加量は、ポリア
ミドに対し0.1〜3.0重量%とすることが必要であ
り、好ましくは0.2〜2.0重量%とするのが適当で
ある。この添加量が0.1重量%未満では耐摩耗性の向
上効果が小さく、逆に3.0重量%を超えると強度低下
が起こり、好ましくない。
【0012】なお、本発明のポリアミドフイラメント糸
を製造するに際しては、通常の溶融紡糸、延伸及び熱固
定条件をそのまま適用することができ、例えば次のよう
にして製造することができる。
【0013】溶融紡糸する方法としては、ポリアミドに
ポリエチレンワックスを添加して溶融混合し、押出機に
より紡糸する方法及びポリアミドとポリエチレンワック
スをあらかじめマスターチップ化しておいて溶融紡糸す
る方法があるが、製糸性を向上させる上では後者の方が
より好ましい。
【0014】モノフイラメント糸の場合は、紡出糸を水
冷して引取り、所定倍率に延伸し、さらに熱固定する。 マルチフイラメント糸の場合は空冷した後、油剤を付与
して引取り、所定倍率に延伸し、必要に応じて熱処理す
る。
【0015】なお、本発明のポリアミドフイラメント糸
には、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐光剤、結
晶化抑制剤、顔料、染料、滑剤等の各種添加剤を用途に
応じて適宜含有させることができる。(ポリエチレンワ
ックスは可塑剤としても作用するので、通常は可塑剤の
添加は不要である。また、釣り糸用モノフイラメント糸
のように透明性の必要なものには、透明性を損なう顔料
等を添加しないことは当然である。)
【0016】フイラメント糸の繊度は、用途に応じて適
宜選定されるが、モノフイラメント糸の場合、40〜6
6000デニール程度、マルチフイラメント糸の場合、
単糸繊度0.1〜100デニール程度、総合繊度10〜
3000デニール程度とするのが適当である。
【0017】本発明のポリアミドフイラメント糸は高強
度、高柔軟性(及び高透明性)で、かつ、耐摩耗性に優
れたフィブリル化を起こしにくいフイラメント糸であり
、釣り糸や漁網等の水産資材及び抄紙カンバス、ベルト
布、カバン地、カーペット、カーマット、カーシート等
の工業資材用として広く利用することができる。
【0018】
【実施例】
次に、実施例により本発明を具体的に説明する。なお、
フイラメント糸の特性評価は次の方法で行った。
【0019】(1) 引張強度(直線・結節)JIS−
L1017 の方法に準じて測定した。
【0020】(2) 柔軟性 手触りにより判定し、次の3段階で評価した。 ○:柔らかい、    △:やや硬い、    ×:硬
【0021】(3) 透明性 肉眼により判定し、次の3段階で評価した。 ○:透明、    △:やや不透明、    ×:不透
【0022】(4) 製糸性 次の3段階で評価した。 ○長時間の連続製糸が可能であり、全く糸切れを生じな
い。 △やや糸切れが発生。 ×紡糸性が悪く、糸切れ、繊度斑が認められる。
【0023】(5) モノフイラメント糸の耐摩耗性直
径10mmの丸棒に、永塚工業社製サンドペーパーAA
−150番を巻き付けた摩擦体を有する学振型摩擦試験
機を用い、モノフイラメント糸の一端に100gの荷重
をかけ、接触移動操作を行った。このときのストローク
長は12cmとし、毎分12ストロークで切断するまで
の回数を測定した。
【0024】(6) マルチフイラメント糸の耐摩耗性
学振型摩擦試験機を用い、撚糸したマルチフイラメント
糸(420d×2×2)の一端に0.1g/dの荷重を
かけ、六角レンチ相当の金属角による摩擦劣化が発生す
るように接触移動操作を行った後、強力を測定し、強力
保持率を求めた。このときの摩擦速度は毎分36ストロ
ークとした。
【0025】実施例1〜4及び比較例1〜696%濃硫
酸100mlにポリマー1gを溶解した溶液について、
オストワルド粘度計を用いて25℃で測定した相対粘度
が4.0のナイロン6/66(85/15重量比)共重
合体ペレットに対し、ヘキスト社製ポリエチレンワック
スPE−520 (分子量2000の側鎖型ポリエチレ
ンワックス)又は昭和電工社製ポリエチレンF5012
M(高密度・高分子量ポリエチレン)を表1に示した割
合でドライブレンドし、これを直径40mmの溶融押出
機に供給して溶融した後、吐出量312g/minで3
4個のオリフィスを有する口金より紡出した。紡出糸条
を15℃の水中で冷却固化させて30m/minの速度
で引き取り、連続して90℃の温水浴中で3.5倍に熱
延伸し、引き続いて195℃の熱風炉内で1.7倍に熱
延伸を行い、さらに205℃の熱風炉内で0.91倍に
弛緩熱処理を行い、550デニールのポリアミドモノフ
イラメント糸を得た。得られたモノフイラメント糸の特
性を評価した結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】なお、比較例5〜6では、耐摩耗性試験に
おける摩擦により、モノフイラメント糸が著しくフィブ
リル化した。
【0028】表1から明らかなように、本発明のポリア
ミドモノフイラメント糸は強度(直線・結節)、柔軟性
、透明性に優れ、さらに、耐摩耗性が著しく改良されて
おり、屈曲やしごきによりフィブリル化を起こすことも
なく、水産資材及び工業資材用に適した特性を有してい
る。
【0029】実施例5〜6及び比較例7相対粘度が3.
1のナイロン6に対し、ヘキスト社製ポリエチレンワッ
クスPE−520を5重量%配合したマスターペレット
を相対粘度が3.4のナイロン6にポリエチレンワック
スの量が表2に示す割合となるようにブレンドし、これ
を直径30mmの溶融押出機に供給して溶融した後、吐
出量104.8g/minで7個のオリフィスを有する
口金より紡出し、空冷し、油剤を付与した後、550m
/minの速度で未延伸糸を巻き取った。
【0030】次いで、未延伸糸を2本合糸し、4.56
倍に熱延伸し、420d/14fのマルチフイラメント
糸を得た。 得られたマルチフイラメント糸の特性を評価した結果を
表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2から明らかなように、本発明のポリア
ミマルチフイラメント糸は強度及び柔軟性に優れ、さら
に、耐摩耗性が著しく改良されており、屈曲やしごきに
よりフィブリル化を起こすこともなく、水産資材及び工
業資材用に適した特性を有している。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ポリアミドフイラメン
ト糸の特長である高強度、高柔軟性(及び高透明性)等
を損なうことなく、優れた耐摩耗性を有し、屈曲やしご
きによりフィブリル化を起こしにくく、水産資材及び工
業資材用に広範囲に供することができるポリアミドフイ
ラメント糸が提供される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  繊維形成性ポリアミドにポリエチレン
    ワックスを0.1〜3.0重量%の割合で含有させた組
    成物からなる耐摩耗性ポリアミドフイラメント糸。
  2. 【請求項2】  ポリアミドがナイロン6成分75〜9
    5重量%、ナイロン66成分25〜5重量%のナイロン
    6/66共重合体である請求項1記載のモノフイラメン
    ト糸。
JP2535991A 1990-06-07 1991-01-25 耐摩耗性ポリアミドフイラメント糸 Pending JPH04214409A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2535991A JPH04214409A (ja) 1990-06-07 1991-01-25 耐摩耗性ポリアミドフイラメント糸

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-149521 1990-06-07
JP14952190 1990-06-07
JP2535991A JPH04214409A (ja) 1990-06-07 1991-01-25 耐摩耗性ポリアミドフイラメント糸

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JPH04214409A true JPH04214409A (ja) 1992-08-05

Family

ID=26362957

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JP2535991A Pending JPH04214409A (ja) 1990-06-07 1991-01-25 耐摩耗性ポリアミドフイラメント糸

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JP (1) JPH04214409A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998020200A1 (de) * 1996-11-07 1998-05-14 Bayer Faser Gmbh Monofile und ihre verwendung zur herstellung von technischen textilen waren
JP2013021965A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Saito Nenshi:Kk 刈払機の刈刃用コード

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WO1998020200A1 (de) * 1996-11-07 1998-05-14 Bayer Faser Gmbh Monofile und ihre verwendung zur herstellung von technischen textilen waren
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