JPS5830407B2 - ポリカプラミドフイラメントヤ−ン - Google Patents

ポリカプラミドフイラメントヤ−ン

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JPS5830407B2
JPS5830407B2 JP11893375A JP11893375A JPS5830407B2 JP S5830407 B2 JPS5830407 B2 JP S5830407B2 JP 11893375 A JP11893375 A JP 11893375A JP 11893375 A JP11893375 A JP 11893375A JP S5830407 B2 JPS5830407 B2 JP S5830407B2
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JP
Japan
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polycapramide
filament
yarn
color fastness
filament yarn
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清 今井
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、均染性および染色堅牢性が良好で、品位のす
ぐれた織編物となし得るポリカプラミドフィラメントヤ
ーンに関するものである。
従来、織編物用のポリカプラミドフィラメントヤーンと
しては、ポリアミドを溶融紡糸した後−たん巻取り、又
は巻取ることなく約3〜4倍程度に延伸し、更に必要O
こ応じて熱処理して得た複屈折率50 X 10−3以
上のものが使用されている。
しかしながら、かかるポリカプラミドフィラメントヤー
ンを製織製編した織編物は条斑が発生し易く、織編物の
品位が劣るのでその用途がおのずから限定されているの
が現状である。
本発明者は、かかる欠点のない織編物用ポリカプラミド
フィラメントヤーンOこついて鋭意研究の結果、均一な
伸長下lこて複屈折率が35X10−3〜45XIO−
3となる如くフィラメントを形成したものは均染性が極
めて良好であることを見い出した。
しかしながら、かかる中間配向状態のポリカプラミドフ
ィラメントヤーンは均染性(こ優れる反面、染色堅牢性
が著しく劣る欠点を有することが判明した。
本発明者は、染色堅牢性の改良(こつ(1)で鋭意検討
した結果、(a)染色堅牢性はフィラメントの単糸デニ
ールに関係すると共に、驚くべきこと(こかかる中間配
向状態のフィラメントにあっては、該フィラメントを構
成するポリカプラミド重合体のアミノ末端基量が大きく
影響すること、(b)該アミノ末端基量をフィラメント
の単糸デニルに応じて特定量以上とすること、(こよっ
て染色堅牢性の良好なものが得られることが判明し、本
発明に到達した。
即ち、本発明は複屈折率が35X]0−3〜45X 1
0−3であるポリカプラミドフィラメントヤーンであっ
て、該フィラメントを構成するポリカプラミド重合体の
アミン末端基量((NH2) m o I 7106g
フィラメント)が該フィラメントの単糸デニール(de
)に応じて下記式を満足する範囲内にあることを特徴と
するポリカプラミドフィラメントヤーンである。
本発明のマルチフィラメントヤーンを構成するポリアミ
ドはポリカプラミド(ナイロン6)又は、それを主成分
とする共重合ポリアミドである。
該ポリアミドには艶消剤、顔料、安定剤、難燃剤等の添
加剤を含有してもよい。
これらポリアミドの重合度は35°Cのm−クレゾール
溶液で測定した極限粘度l72)、−にして0.95〜
1.55の範囲内が好ましく、0711がこの範囲より
小さいと織編物用ヤーンとしての物性が劣り、またこの
範囲より太き(1)とヤーンの製造が困難となる。
本発明のポリカプラミドフィラメントヤーンは、通常の
未延伸糸より高く、延伸糸より低い複屈折率、即ち35
×10−3〜45 X 10−3の複屈折率を有する。
複屈折率が35XlO−3未満では、分子配向が不十分
であり、強伸度が劣るばかりでなく、経時的安定性も劣
り好ましくない。
一方、複屈折率が45X10”−3を超えると繊維内の
分子配向が高くなって、従来の延伸糸と同様Oこ条斑が
発生しやすくなり均染性に劣るので好ましくない。
本発明のポリカプラミドフィラメントヤーンは、単糸デ
ニール25 de以下が好適である。
本発明のポリカプラミドフィラメントヤーンは、さらに
該ヤーンを構成するポリカプラミド重合体中のアミン末
端基量((NH2) mol/106gフィラメント)
が、該フィラメントの単糸デニール(de)に応じて、 を満足することが必要である。
重合体のアミン末端基量が前記(1)式の範囲よりも少
ないと染色堅牢性が劣るため好ましくない。
なお、本発明において「単糸デニール」とは、JIS規
格Gこより全デニールを測定し、これを構成するフィラ
メントカウントで徐した値をもって定義される。
また、「アミン末端基量」は試料(ポリカプロアミドフ
ィラメントヤーン)0.、l’を5m13のメタクレゾ
ール中で150°C6m1n加熱溶解し、メタノール1
0m1で稀釈し、滴定する。
指示薬としてチモルプルーを使用し、0.0INパラト
ルエンスルフオン酸水溶液で滴定して測定される値であ
る。
アミノ末端基量及び単糸デニールと染色堅牢性との関係
を第1図により説明する。
即ち、第1図は実施例記載の方法に準じて、単糸デニー
ル、重合体中のアミノ末端基量が様々に異なるフィラメ
ントヤーンを製造し、製編後に染色を行ない、JIS規
格LO844(A−2法)(こより染色堅牢性を測定し
た結果を示すグラフである。
第1図より、染色堅牢性はフィラメントの単糸デニール
の平方根に比例していることがわかる。
このことは染色堅牢性が、そのフィラメントの表面積の
大小に支配されていると解釈される。
又、アミノ基量の増加に比例して染色堅牢性は良好とな
っている。
このことは通常の延伸糸では認められない現象であり、
中間配向状態のポリカプラミドフィラメントでは染料に
対する親和力の大小が染色堅牢性に対して極めて支配的
であることを意味している。
かかる知見Oこ基すいて、数多くの実験を繰返した結果
、 染色堅牢性(級) なる関係があることが判明した。
一方、ポリカプラミドフィラメントの染色堅牢性は一般
に染色後のフィクス処理により、1〜1.5級の向上が
ある。
そしてかかるフィクス処理後において4級以上の染色堅
牢性であれば実用Oこ供し得るものであり、従って(n
)式に示されるフィラス処理前の染色堅牢性が3級以上
であれば十分に実用Gこ供し得るといえる。
そして、フィラス処理前の染色堅牢性が3級以上となる
アミド末端基量を求めると、 となる。
このような特性を有する本発明のポリカプラミドフィラ
メントヤーンは、次の如き方法によって工業的に製造す
ることができる。
即ち、前述したように本発明のポリカプラミドフィラメ
ントヤーンは、35℃m−クレゾール溶液で測定した極
限粘度(2)戸こして0.95〜1.55の範囲が好ま
しいが、該ポリアミド中の末端アミン基量の変更手段と
しては、重合工程において所望の■fに対し、末端封鎖
剤の添加量を変更する方法が採用される。
これにより〔NH2〕としてほぼ0より150 mol
/106程度までは変更可能であり、所望の単糸デニ
ールに応じて(1)式を満足するよう調整すればよい。
また単糸デニールはフィラメントヤーンの用途により、
全デニールおよびフィラメントカウントが決定され、こ
れOこより決めれる。
ヤーンの製造においては、常に均−伸長下で製造するこ
とが必要である。
この手段として次の2つが挙げられる。
第1は例えば、ポリカプラミドを紡糸口金より溶融吐出
し、紡出糸条を10〜120’C,30〜80係RHの
冷却風により冷却した後、10〜180℃の紡糸筒を経
過もしくは経過せずしてオイリングを施した後ゴデット
ローラを経過しもしくは経過せずにワインダーに導いて
、2000〜6000 m/minの速度で巻取り、し
かる後延伸倍率1.05〜1.5倍に延伸を施すかある
し)は全く延伸を施さずに製編織に供する方法である。
第2は前記第1の方法と同様に溶融吐出オイリングを施
した糸条を2000〜5000m / m i nで引
取り、引続き1.05〜1.3倍の低倍率で延伸したの
ち巻取る方法である。
上記2方法によりネック点を形成せず(こ伸長して複屈
折率を0.035〜0.045とすることにより、均染
性及び染色堅牢性に優れた本発明のフィラメントヤーン
を得ることができる。
以上の如き、本発明のポリカプラミドフィラメントヤー
ンは、従来汎用されているポリカプラミド延伸糸に比べ
て極めて良好な均染性を有し、しかも該延伸糸並みの染
色堅牢性を有している。
従って、本発明のポリカプラミドフィラメントヤーンは
フラットヤーン(非捲縮糸)として製織又は製編して織
物又は編物を製造する際に使用するのが好適である。
この際、他のヤーンと混繊したり、交織交編することも
可能である。
また、本発明のポリカプラミドフィラメントヤーンに仮
撚加工や流体噴射加工を施して捲縮糸としてもよい。
次に、本発明の実施例を詳述する。
なお、本明細書における「染色堅牢度」の測定は次の如
く行なったものである。
(3)染色 各フィラメントヤーンを、それぞれ3本づつメリヤス編
として編立て、精練後染色を行った。
精練)スコアロール1400 : 1.09/1浴比二
1:50 温度X時間: 70’CX 20 min染色)代表的
酸性染料としてKayacyl B 1ueAGGを用
い、:2−4%owf(色合せ)とした。
又均染剤として M i gr ega I 2N : I ’% ow
fを、更にDH3COOHO12cc/ lを添加し浴
比 1:66 温度X時間:100℃X45m1n の染色を行なった。
次いで十分水洗し、染色堅牢性の測定Gこ供した。
(B) 染色堅牢性の判定 JIS規格により、洗濯に対する染色堅牢度の試験を行
ない、第1図Gこ示す結果を得た。
第1図に示したのは変退色(級)であるが、各級の中間
(例えば3.5級)はグレースケールの中間(3級と4
級)Gこあるものを肉眼により判定した。
実施例 1 (1)末端基量の異なるポリカプラミド重合物の製造: N末端封鎖剤としてセバミン酸を1/700モル係添加
し、常法により重合し、1列=1.037末端アミノ基
量44.9 mo l/10”!9又B)末端封鎖剤と
してキシレンジアミンを1/40Qmo1%添加し、■
=1.101末端アミノ基量74.8 mol / ]
06&を、又C)末端封鎖剤としてセバシン酸1 /
300 mo1%添加し、[77)〜1.100末端
アミノ基量17.4 mol/106を有する重合体を
得た。
(2)フィラメントヤーンの製造 上記(1))こて得た各ポリカプラミドを紡糸口金より
溶融吐出し、紡出糸条を30℃65%RHの冷却風によ
り冷却固化させた後、油剤の水性エマルジョン(油剤濃
度5係)でオイリング(エマルジョン付与率4重量%)
を施し、第1ゴデツ1−o−ラに約1800の角度で巻
回し、引続き第2ゴデツトローラに約1800の角度に
巻回し、次いで第2ゴデツトローラからワインダーに導
いて3500m1minの速度で巻取った。
この際にデニールとして、70de/4イイラメント、
70de/6フイラメント、70de/16フイラメン
ト、70de/48フイラメントの糸条を得た。
それぞれの複屈折率は、第1−1表に示す通りであった
(3)編立て及び評価 次いでそれぞれのフィラメントヤーン(巻取糸)を20
0〜220 deとなる様数本同時(こ編立てて編地と
した。
次に、該編地をKayacyl Blue AGGで前
述の方法で染色し、染色後、ナイロンフィックスTH二
20%owf HCOOH1%([)H”= 3−
5)浴比1 : 200170’CX20mmのフィッ
クス処理を行ない、処理後の編地について前述の如<J
IS規格により染色堅牢性を測定すると共4こ、染色後
の条斑を1〜5級(5級程良好)(こ判定した。
その結果を第1−1表に示す。更に、前記の紡糸におい
て、紡糸巻取速度及び紡糸筒内温度を変更して実験を繰
返した。
その結果を第1−2表に示す。
なお、条斑及び染色堅牢性がともに4.0級以上のもの
が品質が良好であり、実用性にすぐれたものと云える。
実施例 2 実施例1と同様のポリカプラミドを紡糸し、紡糸引取ロ
ーラにて3000m/minの速度で引取り、該ローラ
と延伸ローラとの間で1,17倍に延伸し3500 m
/ rrlinで巻取った。
また、比較のため、紡糸引取ローラの速度を1000m
/minとし、該ローラと延伸ローラとの間で3.5倍
に延伸し3500 m/minで巻取った。
それぞれの延伸糸(こついて実施例1と同様に編立て及
び評価を行なった。
その結果を第2表に示す。
比較例 実施例1と同様のポリカプラミドを常法により紡糸速度
1000m/minで紡糸して巻取り、得られた未延伸
糸パッケージを通常の延伸機に供給し3.2倍に延伸し
た。
この延伸糸について実施例1と同様Oこ編立て及び評価
を行なった。
その結果を第3表に示す。
【図面の簡単な説明】
図は本発明を説明するためのもので、横軸にV□、縦軸
に染色堅牢性をとり、末端アミン基量〔NH2〕が変っ
たときの両者の関係を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複屈折率が35X10−3〜45X10−3である
    ポリカプラミドフィラメントヤーンであって、該フィラ
    メントを構成するポリカプラミド重合体のアミノ末端基
    量(NH2) (m of /106&フイラメント)
    が該フィラメントの単糸テ゛ニール(de)に応じて、
    下記式を満足する範囲内Gこあることを特徴とするポリ
    カプラミドフィラメントヤーン。
JP11893375A 1975-10-03 1975-10-03 ポリカプラミドフイラメントヤ−ン Expired JPS5830407B2 (ja)

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