JPH11170725A - 印刷用ブランケット - Google Patents

印刷用ブランケット

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JPH11170725A
JPH11170725A JP10280067A JP28006798A JPH11170725A JP H11170725 A JPH11170725 A JP H11170725A JP 10280067 A JP10280067 A JP 10280067A JP 28006798 A JP28006798 A JP 28006798A JP H11170725 A JPH11170725 A JP H11170725A
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俊一 荻田
Seiji Tomono
誠二 伴野
Hiromasa Okubo
博正 大久保
Takamichi Sagawa
敬道 佐川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアータイプのものよりも簡単な構造を有す
るために生産性にすぐれ、しかもエアータイプのものと
同等のすぐれた圧縮特性を示す印刷用ブランケットを提
供する。 【解決手段】 実質的に、基布11a、11bと表面印
刷層12とで構成され、そのうち基布11bの一部また
は全部が中空繊維HFにて構成された印刷用ブランケッ
ト1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばオフセ
ット印刷機のブランケット胴に巻回するなどして使用さ
れる、シート状の印刷用ブランケットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】印刷用ブランケットは一般に、少なくと
も1枚の基布上に、ゴムなどのエラストマーからなる表
面印刷層を積層した構造を有している。また近時、印刷
機の高速化、および印刷画像の高画質化に対応すべく、
上記基布と表面印刷層との間などに、やはりゴムなどの
エラストマーからなる多孔質の圧縮性層を介挿した、い
わゆるエアータイプの印刷用ブランケットが普及しつつ
ある。
【0003】上記エアータイプの印刷用ブランケット
は、圧縮性層のない従来のもの(通常、ソリッドタイプ
の印刷用ブランケットという)に比べて、版胴などとの
圧接によって生じるニップ変形部での圧縮応力が低く、
しかも上記ニップ変形部での、歪み量の変化に伴う圧縮
応力の変動が小さいために、総じて衝撃吸収性がよい。
このため、たとえば印刷機の歯車の送りなどによって生
じる衝撃や、あるいはブランケット胴に巻きつけたブラ
ンケットの継ぎ目が上記版胴との圧接部を通過する際に
発生する衝撃などが、印刷の精度に影響を及ぼすのを防
止する効果にすぐれている。
【0004】またソリッドタイプの印刷用ブランケット
では、上記ニップ変形部での表面印刷層への応力集中に
よっていわゆるバルジを生じて、周方向への表面印刷層
の伸びによる見当ずれ、紙送り不良、ダブリ、網点パタ
ーンの変形(とくに網点の太り)などの印刷不良を発生
するおそれがある。これに対しエアータイプの印刷用ブ
ランケットにおいては、圧縮性層が表面印刷層への応力
集中を緩和して、表面印刷層の周方向への伸びを抑制す
る働きをするため、上記の印刷不良が発生するのを防止
する効果もある。
【0005】上記の圧縮性層としては、たとえば(a) 加
熱により分解して気体を発生する発泡剤によるマトリク
スゴムの発泡や、あるいは(b) 中空状微小粒子のマトリ
クスゴム中への配合などによって形成される、各気孔が
それぞれ独立した独立気孔構造のものと、(c) 食塩など
の粒子を分散したマトリクスゴムを加硫した後、ゴムに
影響を及ぼさない溶剤(食塩の場合は水)によって上記
の粒子を抽出する、いわゆるリーチング法によって形成
される、各気孔が互いに連通した連続気孔構造のものと
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記いずれ
の場合においても圧縮性層を形成するには、上述したよ
うに多くの煩雑な工程が必要であり、また形成される気
孔構造の大きさなどにもばらつきが生じやすいために、
かかる圧縮性層を有するエアータイプの印刷用ブランケ
ットは、ソリッドタイプのものに比べて生産性が低いと
いう問題がある。
【0007】この発明の目的は、エアータイプの印刷用
ブランケットよりも簡単な構造を有するために生産性に
すぐれており、なおかつエアータイプの印刷用ブランケ
ットと同様のすぐれた圧縮特性を有する、新規な印刷用
ブランケットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、この発明の印刷用ブランケットは、実質的に、表面
印刷層と、少なくとも1枚の基布とで構成されるもので
あって、上記基布のうち、少なくとも1枚の基布の一部
または全部が、中空繊維にて構成されていることを特徴
とする。
【0009】なおここにおいて「実質的に表面印刷層と
基布とで構成される」というのは、この発明の印刷用ブ
ランケットが、圧縮性層を含まない、従来のソリッドタ
イプのものと類似した構造を有することを意味してお
り、たとえば基布と表面印刷層との間を接着したり、あ
るいは基布が2枚以上積層される場合に基布同士を接着
したりするための加硫性のゴムを含む接着剤(いわゆる
加硫接着剤)などの、補助的な成分の使用を排除するも
のではない。
【0010】そしてこの発明の印刷用ブランケットにお
いては、基布の一部または全部を構成する中空繊維内の
空洞が、従来の圧縮性層の気孔と同様に作用するため
に、上記のように圧縮性層を省略することができる。よ
ってこの発明の印刷用ブランケットは、エアータイプの
印刷用ブランケットよりも簡単な、実質的にソリッドタ
イプの印刷用ブランケットと同じ積層構造を有するため
に生産性にすぐれており、しかもエアータイプの印刷用
ブランケットと同様のすぐれた圧縮特性を有するものと
なる。
【0011】なお基布の構造を工夫して、圧縮性層を省
略しつつエアータイプの印刷用ブランケットと同等の圧
縮特性を得るという、この発明と同じ思想のもとに、た
とえば特公昭62−55519号公報には、緯糸および
経糸と、この両糸の配向方向に直行して伸びる垂直糸と
で製織した三次元織物を基布として使用した印刷用ブラ
ンケットが開示されている。
【0012】ところが上記の印刷用ブランケットは、後
述する実施例、比較例の結果より明らかなように使用初
期の段階での圧縮特性こそ良好であるものの、この発明
のものに比べて耐久性が不十分であり、連続的に印刷を
行った際に、繰り返し圧縮によって垂直糸の屈曲変形が
永久歪みとして残るためにいわゆるヘタリを生じて、圧
縮特性が大きく変動(悪化)してしまうという問題があ
る。
【0013】また特開平6−297877号公報のクレ
ーム1には、高張力化学繊維を10〜30cm程度に切
断した高張力繊維綿と、5cm程度までの任意の短繊維
綿との混紡糸または交撚糸を用いて積層、構成したもの
を基布として用いた印刷用ブランケットが開示されてい
る。しかしかかる基布は、基本的に圧縮性層の機能をさ
せることを考慮したものではないので、かかる基布を使
用した印刷用ブランケットは、これも後述する実施例、
比較例の結果より明らかなように繰り返し時の耐久性こ
そ良好であるものの、その使用初期の段階からすでに、
この発明の印刷用ブランケットほどの良好な圧縮特性が
得られないという問題がある。
【0014】また上記特開平6−297877号公報の
クレーム2には、上記基布と、前述した三次元織物とを
組み合わせて印刷用ブランケットの圧縮特性を向上させ
ることも開示されているが、この場合には構造が複雑化
する上、先の公報に記載のものと同様に印刷用ブランケ
ットの耐久性が不十分になって、連続的に印刷をすると
圧縮特性が大きく変動(悪化)してしまうという問題が
ある。
【0015】さらにこの発明で使用する中空繊維は、前
記のようにそれ自体の空洞が、従来の圧縮性層の気孔と
同様に作用するために、当該中空繊維を含む基布として
は、平織などの簡単な織物組織を有する織布や、あるい
は不織布などの、簡単で製造が容易な構成を有するもの
を採用することができる。これに対し、上記両公報で使
用している三次元織物は専用の特殊な織機を用いて製造
しなければならず、生産性が低いという問題もある。
【0016】それゆえ、このいずれの公報に開示の構成
においても、この発明の印刷用ブランケットと同等のす
ぐれた作用効果を奏することはできない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を、その実施の形
態の一例を示す図面を参照しながらこの発明を説明す
る。まず図1(a)(b)および図2の例について説明する。
この例の印刷用ブランケット1は、図1(a)に示すよう
に4枚の基布11a、11b…を積層した上に、表面印
刷層12を積層した5層構造を有しており、図2にみる
ようにその全体がシート状に形成されている。
【0018】上記のうち4枚の基布11a、11b…の
内訳は、図において上から順に、中空状でない通常の繊
維のみで構成された基布(通常の基布)11a、中空繊
維を含む基布11b、通常の基布11aおよび通常の基
布11aである。上記のうち中空繊維を含む基布11b
としては、たとえば図1(b) に示したように、経糸Wr
および緯糸Wfのうちの少なくとも一方(図の場合は両
方)に中空繊維HFを撚り合わせた糸を用い、それを製
織、すなわち編んだり織ったりすることで製造される織
布が好適に使用される。
【0019】なお図の例で使用している経糸Wrおよび
緯糸Wfはともに、複数本の中空繊維HFを撚り合わせ
て構成されているが、このいずれか一方または両方に、
単繊維状の中空繊維を使用してもよい。また経糸Wrお
よび緯糸Wfのいずれか一方または両方に、中空繊維H
Fと、中空状でない通常の繊維とを混紡したものを用い
てもよい。
【0020】上記織布は、経糸Wrおよび/または緯糸
Wfを構成する中空繊維HFのサイズや撚り数などの変
更により、あるいは図のように経糸Wrと緯糸Wfの両
方に中空繊維HFを用いていたのをいずれか一方のみに
するなどの変更により、印刷用ブランケット1の圧縮特
性を細かく調整できるとともに、その圧縮特性を、印刷
用ブランケット1の全面に亘ってほぼ均一化できるとい
う利点がある。
【0021】基布11bの織物組織はとくに限定されな
いが、前述したようにその製造の容易さなどを考慮する
と、経糸Wrと緯糸Wfとを1本ずつ交互に交差させる
いわゆる平織や、あるいは綾織、朱子織などの基本的で
簡単な織物組織を採用するのが好ましい。なお基布11
bとしては、中空繊維を、粘着剤や加熱加圧などの手段
を用いて不規則に配列させたりもつれさせたりして製造
される、いわゆる不織布なども使用可能である。
【0022】印刷用ブランケット1の圧縮特性を大きく
変更するためには、たとえば図3(a)〜(c)に示したよう
に、中空繊維を含む基布11bの枚数を変更すればよ
い。このうち図3(a)の印刷用ブランケット1は、4枚
の基布のうち中間の2枚を、中空繊維を含む基布11b
とし、その上下の2枚を通常の基布11aとしたもので
ある。また図3(b)の印刷用ブランケット1は、4枚の
基布のうち下側の3枚を、中空繊維を含む基布11bと
し、最上層の1枚のみを通常の基布11aとしたもので
ある。さらに図3(c)は、4枚の基布の全てを、中空繊
維を含む基布11bとしたものである。
【0023】このように中空繊維を含む基布11bの枚
数を増加させるほど、後述する実施例の結果より明らか
なように、歪み量に対する圧縮応力を低く、かつ歪み量
の変化に伴う圧縮応力の変動を小さくできるために、印
刷用ブランケット1の衝撃吸収性などがさらに向上す
る。なお、中空繊維を含む基布11bの枚数が5枚以上
になると、圧縮応力が低くなりすぎて、インキの着肉性
が低下するおそれがある他、基布を貼り合わせる回数が
増加するため、生産性が低下するおそれもある。それゆ
え、中空繊維を含む基布11bの枚数は、1〜4枚程度
であるのが好ましい。
【0024】また、上記中空繊維を含む基布11bの合
計の厚み(1枚の場合はそれ自体の厚み)は、とくに限
定されないが、0.1〜1.5mm程度であるのが好ま
しい。基布11bの合計の厚みが上記の範囲未満では、
印刷用ブランケットの圧縮特性が低下するおそれがあ
る。
【0025】また逆に、合計の厚みが上記の範囲を超え
た場合には、圧縮応力が低くなりすぎて、インキの着肉
性が低下するおそれがある。なお、中空繊維を含む基布
11bの合計の厚みは、上記の範囲内でもとくに0.5
〜1.5mmであるのが好ましく、0.5〜1.3mm
であるのがさらに好ましい。
【0026】上記基布11b中に含まれる中空繊維HF
としては、内部に空洞を有する従来公知の種々の化学繊
維、すなわち再生繊維、半合成繊維および合成繊維が、
いずれも使用可能である。 たとえば図の例の場合に
は、その外形断面が円形で、かつその中心に1つだけ、
長さ方向に沿って連続的に、やはり断面円形の空洞を設
けた中空繊維を用いており、かかる中空繊維は、圧縮に
対する応力特性が均等になるという利点があるが、中空
繊維の外径断面、および空洞の断面の形状はそれぞれ、
円形以外の種々の形状であってもよい。また中空繊維内
の空洞は1つには限られず、2つ以上の空洞を、互いに
並行するように形成してもよい。さらに上記空洞は、連
続的でなく断続的であってもよい。
【0027】上記の中空繊維を構成する高分子として
は、たとえばポリエステル、レーヨン、ナイロン、芳香
族ポリアミドなどがあげられる。中空繊維のサイズはと
くに限定されず、その撚り数などに応じて適宜設定すれ
ばよいが、通常は、外径が10〜50μm程度で、かつ
上記のように中空繊維の中心に1つだけ形成された空洞
の場合は、その内径が5〜30μm程度であるのが好ま
しい。
【0028】かかる中空繊維の具体例としては、これに
限定されないがたとえば、特開昭53−35028号公
報、特開昭54−50620号公報、特開昭57−61
717号公報、特開昭63−175110号公報、特開
平3−90613号公報などに開示されたものや、ある
いは東洋紡績(株)製の商品名「ニューエスアップ」、
同じく東洋紡績(株)製の商品名「RX 21」、同じ
く東洋紡績(株)製のカーペット用三角中空繊維、旭化
成(株)製のカーペット用三角中空繊維、同じく旭化成
(株)製のカーペット用四角中空繊維などがあげられ
る。 上記中空繊維を含む基布11bとともに印刷用ブ
ランケット1を構成する通常の基布11aや表面印刷層
12は、それぞれ従来同様の構成とすることができる。
【0029】たとえば通常の基布11aとしては、綿、
ポリエステル、レーヨンなどの織布または不織布が使用
される。基布11aの厚みは従来と同程度、すなわち
0.2〜0.6mm程度でよい。また表面印刷層12
は、当該表面印刷層用に調製されたゴム糊の塗布、乾燥
により形成された未加硫のゴム層、または表面印刷層用
のゴムコンパウンドからシート状に成形された未加硫の
ゴム層を加硫することにより形成される。
【0030】表面印刷層12を構成するゴムとしては、
たとえばアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(N
BR)、クロロプレンゴム(CR)、ウレタンゴム
(U)などの、インキや洗浄液などに対する耐性を有す
る耐油性のゴムが好適に使用される他、多硫化ゴム
(T)、水素添加NBRなどを使用することもできる。
表面印刷層12の厚みも従来と同程度、つまり0.2〜
0.6mm程度であるのが好ましい。
【0031】上記の各層を備えた印刷用ブランケット1
は、前述した各基布11a、11bをそれぞれ、前述し
た加硫接着剤を介して、詳しくは加硫接着剤を基布上に
糊引きした状態で積層するとともに、その上に、同じく
加硫接着剤を介して、または直接に、前述した表面印刷
層の元になる未加硫のゴム層を積層した積層体を加圧、
加熱して、加硫接着剤ならびにゴム層を加硫させること
により製造される。
【0032】なお加硫は、上記の各層を積層するたびご
とに行ってもよいが、全ての層を一度に加硫するのが、
生産性などの点で好適である。また、上記各層のうち表
面印刷層12、および加硫接着剤はともに、前述した、
工程を簡略化し、かつばらつきをなくして印刷用ブラン
ケットの生産性を向上するという観点から、非発泡であ
る。
【0033】製造されたシート状の印刷用ブランケット
1は、たとえば直接にまたは下貼り材を介して、オフセ
ット印刷機のブランケット胴に巻回、接着された状態
で、オフセット印刷機のブランケット胴軸に外挿される
などして使用される。前記加硫接着剤を構成するゴムと
しては、表面印刷層と同じくインキなどに対する耐性を
考慮して、前述したNBR、CR、Uなどの耐油性のゴ
ムが好適に使用される。
【0034】また上記加硫接着剤や、あるいは表面印刷
層12となるゴムコンパウンド、ゴム糊には、従来同様
に各種の添加剤を配合することができる。かかる添加剤
としては、たとえば加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助
剤、加硫遅延剤などのゴムを加硫させるための薬剤の
他、老化防止剤、補強剤、充てん剤、軟化剤、可塑剤な
どがあげられる。これら添加剤の添加量は、従来と同程
度でよい。
【0035】上記のうち加硫剤としては、たとえば硫
黄、有機含硫黄化合物、有機過酸化物などがあげられ、
このうち有機含硫黄化合物としては、たとえばN,N′
−ジチオビスモルホリンなどがあげられ、有機過酸化物
としては、たとえばベンゾイルペルオキシド、ジクミル
ペルオキシドなどがあげられる。また加硫促進剤として
は、たとえばテトラメチルチウラムジスルフィド、テト
ラメチルチウラムモノスルフィドなどのチウラム系加硫
促進剤;ジブチルジチオカーバミン酸亜鉛、ジエチルジ
チオカーバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカーバミン酸ナ
トリウム、ジエチルジチオカーバミン酸テルルなどのジ
チオカーバミン酸類;2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミドなどのチアゾール類;トリメチルチオ尿素、
N,N′−ジエチルチオ尿素などのチオウレア類などの
有機促進剤や、あるいは消石灰、酸化マグネシウム、酸
化チタン、リサージ(PbO)などの無機促進剤があげ
られる。
【0036】加硫促進助剤としては、たとえば亜鉛華な
どの金属酸化物や、あるいはステアリン酸、オレイン
酸、綿実脂肪酸などの脂肪酸などがあげられる。加硫遅
延剤としては、たとえばサリチル酸、無水フタル酸、安
息香酸などの芳香族有機酸;N−ニトロソジフェニルア
ミン、N−ニトロソ−2,2,4−トリメチル−1,2
−ジハイドロキノン、N−ニトロソフェニル−β−ナフ
チルアミンなどのニトロソ化合物などがあげられる。
【0037】老化防止剤としては、たとえば2−メルカ
プトベンゾイミダゾールなどのイミダゾール類;フェニ
ル−α−ナフチルアミン、N,N′−ジ−β−ナフチル
−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N′−イソ
プロピル−p−フェニレンジアミンなどのアミン類;ジ
−t−ブチル−p−クレゾール、スチレン化フェノール
などのフェノール類などがあげられる。
【0038】補強剤としては主にカーボンブラックが使
用される他、シリカ系あるいはケイ酸塩系のホワイトカ
ーボン、亜鉛華、表面処理沈降性炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、タルク、クレーなどの無機補強剤や、あ
るいはクマロンインデン樹脂、フェノール樹脂、ハイス
チレン樹脂(スチレン含有量の多いスチレン−ブタジエ
ン共重合体)などの有機補強剤も使用できる。
【0039】また充てん剤としては、たとえば炭酸カル
シウム、クレー、硫酸バリウム、珪藻土、マイカ、アス
ベスト、グラファイトなどの無機充てん剤や、あるいは
再生ゴム、粉末ゴム、アスファルト類、スチレン樹脂、
にかわなどの有機充てん剤などがあげられる。軟化剤と
しては、たとえば脂肪酸(ステアリン酸、ラウリン酸な
ど)、綿実油、トール油、アスファルト物質、パラフィ
ンワックスなどの、植物油系、鉱物油系、および合成系
の各種軟化剤があげられる。
【0040】可塑剤としては、たとえばジブチルフタレ
ート、ジオクチルフタレート、トリクレジルフォスフェ
ートなどの各種可塑剤があげられる。上記以外にもゴム
には、たとえば粘着性付与剤、分散剤、溶剤などを適
宜、配合してもよい。なお、この発明の印刷用ブランケ
ットの構成は、以上で説明した図の例のものには限定さ
れず、この発明の要旨を変更しない範囲で、種々の設計
変更を施すことができる。
【0041】たとえば基布は4枚には限定されず、その
中に中空繊維を含む基布11bが1枚でも含まれていれ
ば、全体の枚数は3枚以下であっても、5枚以上であっ
てもよい。なお5枚以上の場合は、前述した理由によ
り、中空繊維を含む基布11bは4枚以下であるのが好
ましい。 たとえば図4(a)(b)および図5(a)(b)はそれ
ぞれ、非伸縮性層を構成する基布の枚数を5枚にした例
である。
【0042】このうち図4(a)は、5枚の基布のうち上
から2枚目の1枚を、中空繊維を含む基布11bとし、
他の4枚を通常の基布11aとしたものである。また図
4(b)は、5枚の基布のうち上から2枚目と3枚目の2
枚を、中空繊維を含む基布11bとし、他の3枚を通常
の基布11aとしたものである。さらに図5(a) は、5
枚の基布のうち中間の3枚を、中空繊維を含む基布11
bとし、その上下の2枚を通常の基布11aとしたもの
である。そして図5(b)は、5枚の基布のうち下側の4
枚を、中空繊維を含む基布11bとし、最上層の1枚の
みを通常の基布11aとしたものである。
【0043】その他、印刷用ブランケット1を構成する
各層の配置や構成などについては、適宜変更することが
できる。要するに、シート状の印刷用ブランケットにお
いて、従来の圧縮性層を省略した代わりに、基布中に中
空繊維が含有されていれば、その他の構成はとくに限定
されないのである。
【0044】
【実施例】以下にこの発明を、実施例、比較例に基づい
て説明する。 実施例1 外径断面が円形で、かつその中心に1つだけ、長さ方向
に沿って連続的に、断面円形の空洞が形成された、ポリ
エステル製の中空繊維〔外径20μm、空洞の内径10
μm、東洋紡績(株)製のニューエスアップ〕を、経糸
は3本撚り、緯糸は15本撚りとして平織して厚み0.
4mmの基布を作製した。
【0045】つぎに上記基布1枚と、通常の基布として
の厚み0.3mmの綿布3枚とを、それぞれNBR系の
加硫接着剤を糊引きして積層した後、最上層の基布の上
に、やはりNBR系である、表面印刷層用のゴム糊を糊
引きして乾燥させた。ついでこの積層体の全体を、加硫
缶を用いて加圧、加熱して加硫した後、表面印刷層の表
面を研磨して、図1(a)に示す積層構造を有し、かつ表
面印刷層の厚みが0.4mm、総厚みが1.7mm、中
空繊維にて製織された基布の枚数が上記のように1枚、
その合計の厚みが0.4mmである、シート状の印刷用
ブランケットを製造した。
【0046】実施例2 上記実施例1で作製したのと同じ、全体が中空繊維にて
製織された基布2枚と、通常の基布としての厚み0.3
mmの綿布2枚とを、それぞれNBR系の加硫接着剤を
糊引きして積層したこと以外は実施例1と同様にして、
図3(a)に示す積層構造を有し、かつ表面印刷層の厚み
が0.4mm、総厚みが1.8mm、中空繊維にて製織
された基布の枚数が上記のように2枚、その合計の厚み
が0.8mmである、シート状の印刷用ブランケットを
製造した。
【0047】実施例3 上記実施例1で作製したのと同じ、全体が中空繊維にて
製織された基布3枚と、通常の基布としての厚み0.3
mmの綿布1枚とを、それぞれNBR系の加硫接着剤を
糊引きして積層したこと以外は実施例1と同様にして、
図3(b)に示す積層構造を有し、かつ表面印刷層の厚み
が0.4mm、総厚みが1.9mm、中空繊維にて製織
された基布の枚数が上記のように3枚、その合計の厚み
が1.2mmである、シート状の印刷用ブランケットを
製造した。
【0048】比較例1 4枚の基布をいずれも、通常の基布である厚み0.3m
mの綿布としたこと以外は実施例1と同様にして、従来
のソリッドタイプの構造を有し、かつ表面印刷層の厚み
が0.4mm、総厚みが1.6mmである、シート状の
印刷用ブランケットを製造した。
【0049】比較例2 通常の基布としての厚み0.3mmの綿布3枚を、それ
ぞれNBR系の加硫接着剤を糊引きして積層した後、最
上層の基布の上に、やはりNBR系で、かつ食塩の粒子
(粒径1〜100μm)を配合した圧縮性層用のゴム糊
を糊引きして乾燥させた。
【0050】ついでこの積層体を加圧、加熱して加硫し
た後、70℃の温水に6時間、浸漬して食塩の粒子を抽
出するリーチング処理を行い、乾燥させて、連続気孔構
造を有する、厚み0.3mmの圧縮性層を形成した。つ
ぎにこの積層体の、圧縮性層の上に、NBR系の加硫接
着剤を糊引きした、上記と同じ通常の基布としての厚み
0.3mmの綿布1枚を積層した後、その上に同じNB
R系の加硫接着剤と、NBR系である表面印刷層用のゴ
ム糊とをこの順に糊引きして乾燥させた。
【0051】ついでこの積層体の全体を、加硫缶を用い
て加圧、加熱して加硫した後、表面印刷層の表面を研磨
して、従来のエアータイプの構造を有し、かつ表面印刷
層の厚みが0.4mm、総厚みが1.9mmである、シ
ート状の印刷用ブランケットを製造した。 比較例3 前記特公昭62-55519号公報に開示された印刷用
ブランケットを再現すべく、中空状でない通常のポリエ
ステル繊維製の糸(60番手)を経糸、緯糸および垂直
糸に使用して、厚み1.5mmの三次元織物を製織し
た。
【0052】つぎに、この三次元織物1枚を基布として
用いて、その上にNBR系の加硫接着剤と、同じNBR
系である表面印刷層用のゴム糊とをこの順に糊引きして
乾燥させた後、全体を、加硫缶を用いて加圧、加熱して
加硫し、ついで表面印刷層の表面を研磨して、上記公報
の第5図に示された2層構造を有し、かつ表面印刷層の
厚みが0.4mm、総厚みが1.9mmである、シート
状の印刷用ブランケットを製造した。
【0053】比較例4 前記特開平6−297877号公報のクレーム1に開示
された印刷用ブランケットを再現すべく、高張力化学繊
維としてのアラミド繊維(デュポン社製の商品名ケブラ
ー)を10〜30cm程度に切断した高張力繊維と、同
じ繊維を5cm以下に切断した短繊維とを混紡した糸
(60番手)を経糸および緯糸に使用して、厚み0.4
mmの平織の基布を製織した。 そしてかかる基布を、
全体が中空繊維にて製織された基布に代えて使用したこ
と以外は実施例1と同様にして、表面印刷層の厚みが
0.4mmで、かつ総厚みが1.7mmである、シート
状の印刷用ブランケットを製造した。
【0054】上記各実施例、比較例で製造した印刷用ブ
ランケットについて、以下の両試験を行って、その特性
を評価した。 圧縮特性試験(初期) 図6に示すように、各実施例、比較例で製造した直後
の、未使用状態の印刷用ブランケット1の中央部を、オ
フセット印刷機のブランケット胴のモデルとしての断面
半円状の取付胴2の表面に沿わせ、かつその両端を、図
中白矢印で示す方向に一定の引張力で引っ張った状態
で、上記取付胴2を、ピストン3を用いて、図中黒矢印
で示す方向に移動させて、版胴のモデルとしての圧胴4
に圧接させることで、印刷用ブランケット1を歪ませた
際に、その厚み方向の歪み量(mm)に応じて発生する
初期の圧縮応力(kgf)を測定した。
【0055】圧縮特性試験(繰り返し圧縮後) 各実施例、比較例の印刷用ブランケットをブランケット
胴に巻回、接着して、オフセット印刷機(リョービ社製
の560型)のブランケット胴軸に外挿するとともに、
版胴を、印刷用ブランケットが0.15mmの圧縮歪み
を受けるように圧接した状態で、500rpmの回転速
度で500万回、回転させた後、前記と同様にして、繰
り返し圧縮後の圧縮応力(kgf)を測定した。
【0056】初期の結果を図7(a)、繰り返し圧縮後の
結果を図7(b)に示す。これらの図より明らかなよう
に、従来のソリッドタイプである比較例1の印刷用ブラ
ンケット、および特開平6−297877号公報のクレ
ーム1のものに相当する比較例4の印刷用ブランケット
はともに、使用初期の段階からすでに、歪み量に対する
圧縮応力が高く、かつ歪み量の変化に伴う圧縮応力の変
動が大きいことから、圧縮特性が良好でないことが判っ
た。
【0057】また特公昭62-55519号公報のもの
に相当する比較例3の印刷用ブランケットは、使用初期
の段階では、従来のエアータイプである比較例2の印刷
用ブランケットよりも歪み量の変化に伴う圧縮応力の変
動が小さく、良好な圧縮特性を示すが、繰り返し圧縮に
よって他の印刷用ブランケットよりも厚み方向に大きな
ヘタリを生じて圧縮特性が悪化することが判った。
【0058】これに対し、実施例1〜3の印刷用ブラン
ケットはいずれも、ソリッドタイプである比較例1のも
のと同じ簡単な構造を有するにも拘らず、当該比較例1
や、あるいは比較例4のものよりも、歪み量に対する圧
縮応力を低く、かつ歪み量の変化に伴う圧縮応力の変動
を小さくできることが判った。また各実施例の印刷用ブ
ランケットはいずれも、繰り返し圧縮によって圧縮特性
が大きく変化せず、外観上も大きなヘタリなどを生じな
かったことから、耐久性にもすぐれることが判った。
【0059】また上記各実施例の結果を比較すると、中
空繊維にて製織された基布の枚数が多いほど圧縮特性が
向上し、とくに実施例3の印刷用ブランケットは、エア
ータイプである比較例2のものと同じ圧縮特性を有する
ことが確認された。さらに実施例2、3の印刷用ブラン
ケットは、通常の紙の厚みに相当する歪み量0.15m
mでの、初期の圧縮応力が、図7(a)および下記表1に
示すように、理想的とされる60〜150kgfの範囲
内で、しかも繰り返し圧縮後の同じ歪み量での圧縮応力
も、図7(b)および下記表1に示すように上記の範囲内
を維持することから、エアータイプである比較例2のも
のと同等の良好な印刷が可能であることが判明した。
【0060】
【表1】 実施例4 外径断面が円形で、かつその中心に1つだけ、長さ方向
に沿って連続的に、断面円形の空洞が形成された、アク
リル製の中空繊維〔外径50μm、空洞の内径20μ
m、東洋紡績(株)製のRX21〕を、経糸および緯糸
ともに2本撚りとして平織して、厚み0.1mmの基布
を作製した。
【0061】そしてこの基布1枚と、通常の基布として
の厚み0.3mmの綿布4枚とを糊引きして積層したこ
と以外は実施例1と同様にして、図4(a)に示す積層構
造を有し、かつ表面印刷層の厚みが0.4mm、総厚み
が1.7mm、中空繊維にて製織された基布の枚数が1
枚、その合計の厚みが0.1mmである、シート状の印
刷用ブランケットを製造した。
【0062】実施例5 上記実施例4で使用したのと同じ、外径50μmの中空
繊維を、経糸および緯糸ともに6本よりとして平織りし
て、厚み0.3mmの基布を作製した。また、外径断面
が円形で、かつその中心に1つだけ、長さ方向に沿って
連続的に、断面円形の空洞が形成された、ポリエステル
製の中空繊維〔外径30μm、空洞の内径20μm、東
洋紡績(株)製のニューエスアップ〕を、経糸および緯
糸ともに6本撚りとして平織して、厚み0.2mmの基
布を作製した。
【0063】そしてこれら2種の基布をそれぞれ1枚ず
つと、通常の基布としての厚み0.3mmの綿布3枚と
を糊引きして積層したこと以外は実施例1と同様にし
て、図4(b)に示す積層構造を有し、かつ表面印刷層の
厚みが0.4mm、総厚みが1.8mm、中空繊維にて
製織された基布の枚数が2枚、その合計の厚みが0.5
mmである、シート状の印刷用ブランケットを製造し
た。
【0064】実施例6 上記実施例5で使用したのと同じ、外径50μmの中空
繊維を、経糸および緯糸ともに6本よりとして平織した
厚み0.3mmの基布3枚と、通常の基布としての厚み
0.3mmの綿布2枚とを糊引きして積層したこと以外
は実施例1と同様にして、図5(a)に示す積層構造を有
し、かつ表面印刷層の厚みが0.4mm、総厚みが1.
9mm、中空繊維にて製織された基布の枚数が3枚、そ
の合計の厚みが0.9mmである、シート状の印刷用ブ
ランケットを製造した。
【0065】実施例7 上記実施例4で使用したのと同じ、外径50μmの中空
繊維を、経糸および緯糸ともに8本よりとして平織りし
て、厚み0.4mmの基布を作製した。そしてこの基布
1枚と、実施例5で使用したのと同じ、外径50μmの
中空繊維を、経糸および緯糸ともに6本よりとして平織
した厚み0.3mmの基布3枚と、通常の基布としての
厚み0.3mmの綿布1枚とを糊引きして積層したこと
以外は実施例1と同様にして、図5(b)に示す積層構造
を有し、かつ表面印刷層の厚みが0.4mm、総厚みが
2.0mm、中空繊維にて製織された基布の枚数が4
枚、その合計の厚みが1.3mmである、シート状の印
刷用ブランケットを製造した。
【0066】実施例8 上記実施例5で使用したのと同じ、外径50μmの中空
繊維を、経糸および緯糸ともに6本よりとして平織した
厚み0.3mmの基布1枚と、実施例7で使用したのと
同じ、外径50μmの中空繊維を、経糸および緯糸とも
に8本よりとして平織した厚み0.4mmの基布3枚と
を糊引きして積層したこと以外は実施例1と同様にし
て、図3(c)に示す積層構造を有し、かつ表面印刷層の
厚みが0.4mm、総厚みが1.9mm、中空繊維にて
製織された基布の枚数が4枚、その合計の厚みが1.5
mmである、シート状の印刷用ブランケットを製造し
た。
【0067】上記各実施例で製造した印刷用ブランケッ
トについて、前記の両試験を行って、その特性を評価し
た。通常の紙の厚みに相当する歪み量0.15mmで
の、初期および繰り返し圧縮後の圧縮応力の測定結果
を、前述した中空繊維製の基布の合計の厚みTh(m
m)とともに下記表2に示す。
【0068】
【表2】 上記表より、中空繊維製の基布の、合計の厚みTh(m
m)が大きいほど初期および繰り返し圧縮後の圧縮応力
が低下することが確認された。
【0069】とくに実施例6〜8の印刷用ブランケット
は、上記初期の圧縮応力が、前述した60〜150kg
fの範囲内で、しかも繰り返し圧縮後の圧縮応力もこの
範囲内を維持することから、エアータイプである比較例
2のものと同等の良好な印刷が可能であることが判明し
た。
【0070】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、エアータイプのものよりも簡単な、実質的にソリッ
ドタイプのものと同様の積層構造を有するために生産性
にすぐれており、しかもエアータイプのものと同様のす
ぐれた圧縮特性を有する印刷用ブランケットを提供でき
るという特有の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の印刷用ブランケットの一例を示す図
であって、同図(a) は部分拡大断面図、同図(b) は、要
部としての、中空繊維を含む経糸および緯糸にて製織さ
れた基布の拡大断面図である。
【図2】上記例の印刷用ブランケットの全体を示す斜視
図である。
【図3】同図(a)〜(c)はそれぞれ、この発明の印刷用ブ
ランケットの他の例を示す部分拡大断面図である。
【図4】同図(a)(b)はそれぞれ、この発明の印刷用ブラ
ンケットの、他の例を示す部分拡大断面図である。
【図5】同図(a)(b)はそれぞれ、この発明の印刷用ブラ
ンケットの、さらに他の例を示す部分拡大断面図であ
る。
【図6】実施例、比較例で製造した印刷用ブランケット
の、圧縮特性を測定するための装置の正面図である。
【図7】実施例、比較例で製造した印刷用ブランケット
の圧縮特性、すなわち歪み量と圧縮応力との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 印刷用ブランケット 11a、11b 基布 12 表面印刷層 HF 中空繊維

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に、表面印刷層と、少なくとも1枚
    の基布とで構成されるシート状の印刷用ブランケットで
    あって、上記基布のうち、少なくとも1枚の基布の一部
    または全部が、中空繊維にて構成されていることを特徴
    とする印刷用ブランケット。
  2. 【請求項2】上記基布が、経糸および緯糸のうちの少な
    くとも一方に中空繊維を用いた織布である請求項1記載
    の印刷用ブランケット。
  3. 【請求項3】経糸および緯糸のうちの少なくとも一方
    が、複数本の中空繊維を撚り合わせて構成されている請
    求項2記載の印刷用ブランケット。
  4. 【請求項4】その一部または全部が中空繊維にて構成さ
    れた基布を含む、2枚以上の複数枚の基布を備えるとと
    もに、各基布同士が、加硫性のゴムを含む接着剤を介し
    て積層、接着されている請求項1記載の印刷用ブランケ
    ット。
  5. 【請求項5】表面印刷層と基布とが、加硫性のゴムを含
    む接着剤を介して積層、接着されている請求項4記載の
    印刷用ブランケット。
  6. 【請求項6】複数枚の基布中に含まれる、一部または全
    部が中空繊維にて構成された基布の枚数が1〜4枚で、
    かつその合計の厚みが0.1〜1.5mmである請求項
    4記載の印刷用ブランケット。
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