JP3436474B2 - アンダーブランケット - Google Patents

アンダーブランケット

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JP3436474B2 JP20345097A JP20345097A JP3436474B2 JP 3436474 B2 JP3436474 B2 JP 3436474B2 JP 20345097 A JP20345097 A JP 20345097A JP 20345097 A JP20345097 A JP 20345097A JP 3436474 B2 JP3436474 B2 JP 3436474B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷時
に、印刷用ブランケットの下敷きとして使用されるアン
ダーブランケットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】たとえば、オフセット印刷機のブランケ
ット胴の外周に印刷用ブランケットを巻き付ける際に
は、当該ブランケットの下に適当な厚みの下敷きを介装
する場合が多い。これは、印刷用ブランケットの厚みを
嵩上げ調整するとともに、印刷用ブランケットに適度な
硬さを付与することで、適正な印圧をえるのが目的であ
る。 【0003】下敷きとしては、紙、プラスチックフィル
ム、フェルト、コルクシートなども使用されるが、とく
に印刷用ブランケットと同様に、支持体層と表面ゴム層
とを積層した構造を有する、いわゆるアンダーブランケ
ットが好適に使用される。アンダーブランケットは、目
的とする嵩上げ量にあわせて、数種の厚みのものが用意
される。 【0004】このうち、総厚みおよそ0.8mm以上、
たとえば公称の厚みが1.0mmなどの厚手のアンダー
ブランケットは、従来の印刷用ブランケットで使用して
いるのと同様の、厚みおよそ0.2〜0.3mm程度の
基布を2枚以上、ゴム糊を介して積層して形成される場
合が多い。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に基布を2枚以上、積層したアンダーブランケットは、
各基布間にゴム糊の加硫層が挟まれた多層構造を有して
おり、かかる多層構造においては、個々の基布の屈曲や
変形が、上下の基布や加硫層によって制限されるため、
アンダーブランケットが硬くなりすぎるという問題があ
った。また、基布の数が増えるほど、その製造に手間と
コストがかかって、製造が容易でなくなるという問題も
あった。 【0006】基布は1枚だけとして、表面ゴム層の厚み
を厚くすることも考えられるが、この場合には、基布上
にゴム糊を塗布して表面ゴム層を形成する工程に手間と
コストがかかるため、やはり製造が容易でないという問
題があった。本発明の目的は、柔軟性にすぐれ、しかも
より簡単な構造を有するため製造が容易なアンダーブラ
ンケットを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、発明者らは、基布自体の厚みについて検討した。そ
の結果、これまで使用していた、厚みおよそ0.2〜
0.3mm程度の薄手の基布に代えて、かなり厚めの基
布を1枚だけ使用すればよいことを見出し、本発明を完
成するに至った。 【0008】すなわち本発明は、支持体層と表面ゴム層
とを備え、印刷用ブランケットの下敷きに使用される、
総厚みが0.8mm以上のアンダーブランケットであっ
て、上記支持体層が、総厚みの50%以上の厚みを有す
る1枚の基布にて形成されていることを特徴としてい
る。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に、本発明を説明する。支持
体層を構成する基布としては、上記のように、アンダー
ブランケットの総厚みの50%以上の厚みを有する基布
が1枚だけ使用される。基布の厚みが上記の範囲に限定
されるのは、この範囲未満では、アンダーブランケット
の総厚みを確保するために表面ゴム層の厚みを厚くしな
ければならず、基布上にゴム糊を塗布して表面ゴム層を
形成する工程に手間とコストがかかって、製造が容易で
なくなるからである。 【0010】基布の厚みの上限はとくに限定されない
が、アンダーブランケットの総厚みの70%程度である
のが好ましい。基布の厚みが上記の範囲を超えた場合に
は、相対的に表面ゴム層の厚みが薄くなりすぎるため、
印刷時の衝撃を十分に吸収できないおそれがある。なお
基布の厚みは、上記の範囲内でもとくに、アンダーブラ
ンケットの総厚みの60%程度であるのが好ましい。 【0011】上記の基布としては、綿、ポリエステル、
レーヨンなどの各種繊維からなる織布または不織布があ
げられる。基布とともにアンダーブランケットを構成す
る表面ゴム層は、従来同様に、基布上にゴム糊を塗布
し、乾燥させて形成された未加硫のゴム層を加硫するこ
とにより形成される。また、ゴムコンパウンドからなる
未加硫のゴムシートを基布上に積層し、加硫して表面ゴ
ム層を形成してもよい。 【0012】表面ゴム層の硬さはとくに限定されない
が、JIS A硬さで表わして40〜80°程度である
のが好ましい。表面ゴム層の硬さが上記の範囲未満で
は、アンダーブランケットに、前述した適正な印圧をえ
るための適度な硬さを付与できないおそれがあり、逆に
上記の範囲を超えた場合には、アンダーブランケットに
十分な柔軟性を付与できないおそれがある。 【0013】表面ゴム層を構成するゴムとしては、たと
えばアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NB
R)、クロロプレンゴム(CR)、ウレタンゴム(U)
等の、インキや洗浄液等に対する耐性を有する耐油性の
ゴムが好適に使用される他、多硫化ゴム(T)、水素添
加NBR等を使用することもできる。上記のゴムには、
従来同様に各種の添加剤を配合することができる。 【0014】かかる添加剤としては、たとえば加硫剤、
加硫促進剤、加硫促進助剤、加硫遅延剤等のゴムを加硫
させるための薬剤の他、老化防止剤、補強剤、充てん
剤、軟化剤、可塑剤等があげられる。これら添加剤の添
加量は、従来と同程度でよい。上記のうち加硫剤として
は、たとえば硫黄、有機含硫黄化合物、有機過酸化物等
があげられ、このうち有機含硫黄化合物としては、たと
えばN,N′−ジチオビスモルホリン等があげられ、有
機過酸化物としては、たとえばベンゾイルペルオキシ
ド、ジクミルペルオキシド等があげられる。 【0015】また加硫促進剤としては、たとえばテトラ
メチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモ
ノスルフィド等のチウラム系加硫促進剤;ジブチルジチ
オカーバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカーバミン酸亜
鉛、ジメチルジチオカーバミン酸ナトリウム、ジエチル
ジチオカーバミン酸テルル等のジチオカーバミン酸類;
2−メルカプトベンゾチアゾール、N−シクロヘキシル
−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド等のチアゾー
ル類;トリメチルチオ尿素、N,N′−ジエチルチオ尿
素等のチオウレア類などの有機促進剤や、あるいは消石
灰、酸化マグネシウム、酸化チタン、リサージ(Pb
O)等の無機促進剤があげられる。 【0016】加硫促進助剤としては、たとえば亜鉛華等
の金属酸化物や、あるいはステアリン酸、オレイン酸、
綿実脂肪酸等の脂肪酸などがあげられる。加硫遅延剤と
しては、たとえばサリチル酸、無水フタル酸、安息香酸
等の芳香族有機酸;N−ニトロソジフェニルアミン、N
−ニトロソ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジハイ
ドロキノン、N−ニトロソフェニル−β−ナフチルアミ
ン等のニトロソ化合物などがあげられる。 【0017】老化防止剤としては、たとえば2−メルカ
プトベンゾイミダゾール等のイミダゾール類;フェニル
−α−ナフチルアミン、N,N′−ジ−β−ナフチル−
p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N′−イソプ
ロピル−p−フェニレンジアミン等のアミン類;ジ−t
−ブチル−p−クレゾール、スチレン化フェノール等ノ
フェノール類などがあげられる。 【0018】補強剤としては主にカーボンブラックが使
用される他、シリカ系あるいはケイ酸塩系のホワイトカ
ーボン、亜鉛華、表面処理沈降性炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、タルク、クレー等の無機補強剤や、ある
いはクマロンインデン樹脂、フェノール樹脂、ハイスチ
レン樹脂(スチレン含有量の多いスチレン−ブタジエン
共重合体)等の有機補強剤も使用できる。 【0019】また充てん剤としては、たとえば炭酸カル
シウム、クレー、硫酸バリウム、珪藻土、マイカ、アス
ベスト、グラファイト等の無機充てん剤や、あるいは再
生ゴム、粉末ゴム、アスファルト類、スチレン樹脂、に
かわ等の有機充てん剤などがあげられる。軟化剤として
は、たとえば脂肪酸(ステアリン酸、ラウリン酸等)、
綿実油、トール油、アスファルト物質、パラフィンワッ
クス等の、植物油系、鉱物油系、および合成系の各種軟
化剤があげられる。 【0020】可塑剤としては、たとえばジブチルフタレ
ート、ジオクチルフタレート、トリクレジルフォスフェ
ート等の各種可塑剤があげられる。上記以外にもゴムに
は、たとえば粘着性付与剤、分散剤、溶剤等を適宜、配
合してもよい。上記の支持体層と表面ゴム層とを備えた
アンダーブランケットは、前述したように、たとえばオ
フセット印刷機のブランケット胴の外周に印刷用ブラン
ケットを巻き付ける際に、ブランケットの下に介装して
使用される。 【0021】 【実施例】以下に本発明を、実施例、比較例に基づいて
説明する。 実施例1 厚み0.6mmの、ポリエステル製の1枚の基布の上
に、NBR系である、表面ゴム層用のゴム糊を糊引きし
て乾燥させ、加圧、加熱して加硫した後、表面を研磨し
て、総厚みが1.0mmの、平板状のアンダーブランケ
ット(幅100mm)を製造した。 【0022】比較例1 厚み0.3mmの、ポリエステル製の基布を2枚、NB
R系のゴム糊からなる接着層を介して積層した後、上側
の基布の上に、やはりNBR系である、表面ゴム層用の
ゴム糊を糊引きして乾燥させ、加圧、加熱して加硫した
後、表面を研磨して、総厚みが1.0mmの、平板状の
アンダーブランケット(幅100mm)を製造した。 【0023】上記実施例、比較例のアンダーブランケッ
トについて、下記の定変位繰り返し試験を行って、その
特性を評価した。 定変位繰り返し試験 実施例、比較例のアンダーブランケットの上にゴム製の
印刷用ブランケットを重ねた状態で、直径30mmのブ
ランケット胴の周囲に巻き付けて固定した。 【0024】そして印刷用ブランケットの表面に、直径
30mmのシリンダを、ブランケット胴との平行を維持
しつつ、0.246mm/分の速度で押しつけることに
より、アンダーブランケットと印刷用ブランケットの積
層体を圧縮して、厚み方向に0.1mm歪ませ、次いで
シリンダを同じ速度で元の位置まで戻す操作を、測定値
を安定させるために3回、繰り返した際の、圧縮反力
(kgf)の推移を測定した。 【0025】実施例1の結果を図1、比較例1の結果を
図2にそれぞれ示す。これらの図にみるように、結果が
安定した圧縮3回目の圧縮反力の最大値は、比較例1が
334.5kgfであるのに対し、実施例1は105.
9kgfであって、実施例1が比較例1よりもおよそ3
倍、柔軟であることが確認された。 【0026】 【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
柔軟性にすぐれ、しかもより簡単な構造を有するため製
造が容易なアンダーブランケットを提供できるという特
有の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の、実施例1のアンダーブランケット
の、定変位繰り返し試験の結果を示すグラフである。 【図2】比較例1のアンダーブランケットの、定変位繰
り返し試験の結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 博正 兵庫県神戸市兵庫区会下山町3−163 (56)参考文献 特開 平5−201168(JP,A) 特開 平10−95178(JP,A) 実開 平3−50469(JP,U) 実開 平1−97961(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 10/00 - 10/04 B41N 6/00 - 6/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】支持体層と表面ゴム層とを備え、印刷用ブ
    ランケットの下敷きに使用される、総厚みが0.8mm
    以上のアンダーブランケットであって、上記支持体層
    が、総厚みの50%以上の厚みを有する1枚の基布にて
    形成されていることを特徴とするアンダーブランケッ
    ト。
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