JPH11168092A - 気相成長方法および気相成長装置 - Google Patents
気相成長方法および気相成長装置Info
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- JPH11168092A JPH11168092A JP33443797A JP33443797A JPH11168092A JP H11168092 A JPH11168092 A JP H11168092A JP 33443797 A JP33443797 A JP 33443797A JP 33443797 A JP33443797 A JP 33443797A JP H11168092 A JPH11168092 A JP H11168092A
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Abstract
用い気相成長法により成膜を行う場合の成膜速度を安定
化させる。 【解決手段】 反応炉内に液体原料の蒸気ガスを供給す
る原料ガス化室100において、液体原料が充填される
原料ガス化容器102に、遮断弁113、114付きの
原料供給配管112を設け、有機錯体の固体原料が充填
された原料充填容器111を原料供給配管112に脱着
可能に固定し、原料充填容器111内で固体原料を液体
原料にし、遮断弁113、114を開状態にして原料充
填容器111から原料ガス化容器102内に液体原料を
随時充填し得るようにした。
Description
ッセンス素子を構成する薄膜やLSI用の高誘電薄膜な
どの薄膜を形成する気相成長方法、および気相成長装置
に関する。
レクトロルミネッセンス素子の発光母材であるSrS
(硫化ストロンチウム)やSrGa2 S4 (ストロンチ
ウムチオガレート)、誘電体材料としてSrTiO
3 (チタン酸ストロンチウム)等の薄膜を成膜する際に
は、Sr等のアルカリ土類金属の原料として、有機錯体
が用いられる。これは、ハロゲン化物に比べてガス化温
度が低く、200℃程度でガス化が可能だからである。
は、アルカリ土類金属の有機錯体を原料として気相成長
を行うために、図10に示す構成の原料ガス化室300
を反応炉外に設け、この原料ガス化室300から原料ガ
スを反応炉内に供給し、反応炉内に配置された基板上に
成膜を行うことを検討した。
原料ユニット加熱ボックス301を有し、その内部にお
いて、有機錯体の固体原料が充填された原料容器302
を配管303、304に脱着可能に固定(接続)し、原
料容器302内でガス化した原料をキャリアガスにより
反応炉内に供給するようにしたものであって、305、
306は手動遮断弁、307、308は遠隔操作が可能
な遮断弁、309は原料容器302をバイパスしてキャ
リアガスを通過させるためのバイパスラインに設けられ
た遮断弁である。なお、上記した有機錯体は、水分に対
して敏感で、空気に触れると直ちに分解するため、有機
錯体の固体原料を原料容器内に充填する場合、原料容器
を装置から取り外して、不活性ガス雰囲気下で行わねば
ならず、原料容器は取り扱いが可能な大きさにしてい
る。
300を用いて成膜を行ったところ、以下に示す問題が
あることが判明した。すなわち、成膜回数が多くなると
原料容器302内の原料が少なくなるため、原料容器3
02を原料ユニット加熱ボックス301から取り外して
原料容器302内に固体原料を充填し、再度、原料ユニ
ット加熱ボックス301内に設置する必要があるが、こ
の原料容器302の設置直後においては、原料の加熱温
度が安定しないため、反応炉に原料ガスを安定して供給
することができず、成膜速度が安定しないという問題が
ある。
な原料は、分解温度が低いため、原料の加熱温度を上げ
てガス供給量を増加させるには限界があり、このため成
膜速度を速くすることができないという問題もある。本
発明は上記問題に鑑みたもので、成膜速度を安定化させ
ることを第1の目的とする。
成膜速度を向上させることを第2の目的とする。
め、請求項1に記載の発明においては、原料ガス化容器
(102)内の液体原料をガス化して反応炉(10)内
に供給し、この反応炉(10)内に配置された基板上に
成膜を行う気相成長方法であって、固体原料が充填され
た原料充填容器(111)を原料ガス化容器(102)
の上方に脱着可能に固定し、原料充填容器(111)内
で充填された固体原料を液体原料にし、この液体原料を
原料充填容器(111)から原料ガス化容器(102)
内に重力を用いて随時充填し得るようにしたことを特徴
としている。
液体原料を随時充填し得るようにすることによって、原
料ガス化容器(102)内の原料充填量をほぼ一定に保
つようにすることができ、反応炉(10)に原料ガスを
安定して供給できるため、成膜速度を安定化させること
ができる。また、原料充填容器(111)から原料ガス
化容器(102)に液体原料を移し変えるようにしてい
るため、原料ガス化容器(102)としては液体原料の
表面積が大きくなるものを用いることが可能になり、こ
の場合には、原料ガス化容器(102)内でガス化する
量を多くすることができるため、成膜速度を向上させる
ことができる。
填容器(111)から原料ガス化容器(102)内に液
体原料を充填するときに、原料充填容器(111)内の
圧力と原料ガス化容器(102)内の圧力の差を解消す
ることを特徴としている。従って、液体原料は重力方向
に落下しやすくなり、原料充填容器(111)から原料
ガス化容器(102)への充填を容易にすることができ
る。
ス化容器(102)に遮断弁(113、114)付きの
原料供給配管(112)が設けられており、有機錯体の
固体原料が充填された原料充填容器(111)を原料供
給配管(112)に脱着可能に固定し、原料充填容器
(111)内で充填された固体原料を液体原料にし、遮
断弁(113、114)を開状態にして液体原料を原料
充填容器(111)から原料ガス化容器(102)内に
随時充填し得るようにしたことを特徴としている。
と同様の効果を奏し得る。請求項4に記載の発明におい
ては、原料充填容器(111)から原料ガス化容器(1
02)内に液体原料を充填する前に、原料供給配管(1
12)内を真空引きすることを特徴としている。従っ
て、原料充填容器(111)から原料ガス化容器(10
2)内に液体原料を充填する際に、有機錯体の液体原料
が空気などに触れて分解するなどの不具合をなくすこと
ができる。
填容器(111)を原料供給配管(112)から取り外
す前に、原料充填容器(111)から原料供給配管(1
12)を介して前記原料ガス化容器(102)にパージ
用のガスを供給することを特徴としている。従って、原
料供給配管(112)および遮断弁(113、114)
内部に付着した原料が空気などに触れて分解し、その分
解物が次回の充填に原料ガス化容器(102)内に充填
されるのを防止することができる。
ス化容器(102)として偏平な容器を用い、この容器
内で液体原料の表面を平坦化した状態でガス化を行うよ
うにしたことを特徴としている。このような偏平な容器
を用いることにより、その重力方向での熱分布を偏りを
少なくすることができ、原料ガス化容器(102)内で
ガス化する量を一定にすることができるため、成膜速度
を安定化させることができる。
は、上記した請求項1乃至6の気相成長方法を適切に実
施できる気相成長装置を提供することができる。なお、
請求項14に記載のように、原料ガス化容器(102)
を複数の容器(1021〜1023)に分割したり、請
求項15に記載のように、原料ガス化容器(102)内
を複数の部屋に分割するようにすれば、原料ガス化容器
(102)内をキャリアガスが全体的に通過することに
なるため、反応炉(10)に供給する原料ガスの供給量
を増加させ、成膜速度を向上させることができる。
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
について説明する。この実施形態では、気相成長法を用
いてセリウム添加の硫化ストロンチウム(SrS:
Ce )薄膜を形成するものを示している。図2に気相成
長装置の概略構成図を示す。気相成長装置は、反応炉1
0と、この反応炉10に対し排気を行う排気系、原料供
給を行う原料供給系からなっている。
に膜が形成できるように基板ホルダー12にセットし、
回転数を可変にできる基板回転機構13により基板11
の中心を軸にして基板11を回転させる。例えば、15
回転/分で基板11を回転させる。また、基板加熱ヒー
タ14によって基板ホルダー12の背面から基板11を
加熱し、基板10を例えば500℃で加熱する。
内を高真空にするために、ターボ分子ポンプ15および
ロータリーポンプ16を使用して、例えば5×10-7T
orrになるまで、真空引きを行う。また、薄膜形成中
は、メカニカルブースターポンプ17、ロータリーポン
プ18にてガスを排気し、反応炉10内の圧力を例えば
5Torrになるように自動圧力制御器19にて制御す
る。
流量調節器(MFC)20にて130ccm の流量に調節
したキャリアガスにより、原料ガス化室100内に発生
したSr(C11H19O2 )2 (ジピバロイルメタン化ス
トロンチウム)の蒸気ガスを供給配管21に輸送して行
う。また、添加剤として用いるためのCe 原料ガスは、
流量調節器22にて65ccm の流量に調節したキャリア
ガスにより、原料ガス化室200内に発生したCe (C
11H19O2 )3 (ジピバロイルメタン化セリウム)の蒸
気ガスを供給配管21に輸送して行う。また、ガス化原
料である硫化水素(H2 S)の供給は、H2 Sボンベ2
3から流量調整器24を通して行う。上記したキャリア
ガスとしては、Ar(アルゴン)等の不活性ガスあるい
はN2 (窒素)などを用いることができる。
する図1に示す構成のものを用い、Sr(C11H
19O2 )2 の原料を原料ガス化室100にて240±1
℃に保温して、ガス化したSr(C11H19O2 )2 を反
応炉10内に供給する。また、原料ガス化室200とし
ては、図10に示すものを用いる。これは、Ceは添加
剤として用いるため、成膜回数が多くても原料容器を取
り替える頻度が非常に少ないからである。この場合、固
定原料であるCe (C11H19O2 )3 を原料容器に充填
し、原料ガス化室200にて130℃±1℃に保温し、
ガス化したCe (C11H19O2 )3 を反応炉10内に供
給する。
薄膜を形成することができる。次に、Sr原料ガスを供
給するための原料ガス化室100について説明する。図
1に、その模式的構成を示す。原料ガス化室100は、
原料ユニット加熱ボックス101を有し、この原料ユニ
ット加熱ボックス101内に、原料ガス化容器102が
固定して設置されている。この原料ガス化容器102
は、水平方向の断面積が一定(1.2×106 mm2 )
で、深さが50mmの偏平の容器となっており、その中
にSr(C11H19O2 )2 の液体原料が充填される。
料ガスを輸送するためのキャリアガスを導入および排出
するための配管103、104が設置され、配管10
3、104には、手動遮断弁105、106および遠隔
操作が可能な空気作動遮断弁107、108がそれぞれ
設けられている。また、原料ガス化容器102をバイパ
スしてキャリアガスを通過させるためのバイパスライン
109には、遮断弁110が設けられている。なお、原
料ガス化容器102から配管104を通って原料ガスが
反応炉10内に供給される。
填容器111が脱着可能に固定される。この原料充填容
器111は、円柱と円錐をつなぎ合わせた形状となって
おり、円錐の頂点には原料供給配管112が接続され
る。なお、原料充填容器111は、内容積2.5×10
5 mm3 で、その中に常温で固体の有機錯体であるSr
(C11H19O2 )2 が充填される。そして、この原料充
填容器111内でその固体原料は液体原料にされ、この
液体原料は原料供給配管112を通って原料ガス化容器
102内に充填される。
器102を接続する原料供給配管112には、原料供給
遮断弁113と原料導入遮断弁114が取り付けられて
おり、原料ガス化容器102と原料充填容器111の圧
力調整ライン115には、圧力抜き遮断弁116、11
7が取り付けられている。また、遮断弁113と114
の間の配管、および遮断弁116と117の間の配管を
真空に引くための配管118には、遮断弁119、12
0が取り付けられている。
化容器102に、不活性ガスまたはN2 ガスを導入する
ためのパージガスライン121が設けられており、この
パージガスライン121にはパージガス遮断弁122が
取り付けられている。なお、原料ユニット加熱ボックス
101は、260℃までの温度で±1℃の精度で加熱
し、温度を保持できるようになっており、この原料ユニ
ット加熱ボックス101の上下左右前後の面のうち1ヶ
所または2ヶ所に、複数個の空気強制循環器123が設
置され、原料ユニット加熱ボックス101内の温度を均
一化させるようにしている。
は、その前面が開閉できるようになっており、これによ
って原料充填容器111を原料ユニット加熱ボックス1
01内に脱着可能に設置することができる。次に、上記
構成を用いて、原料を充填する方法について説明する。
まず、常温で固体のSr(C11H19O2 )2 を予めアル
ゴン雰囲気下において原料充填容器111内に原料充填
口111aから充填する。そして、Sr(C11H
19O2 )2 が充填された原料充填容器111を、原料ユ
ニット加熱ボックス101内の所定の位置に設置し、配
管112、115、121と接続する。このとき、原料
ユニット加熱ボックス101内の各遮断弁を閉状態にし
ておく。
容器102を連結する配管112、113における遮断
弁113と114の間、および遮断弁116と117の
間の空気を抜くため、ガス抜き遮断弁119、120を
開放し、1Torr以下になるまで真空引きを行う。真
空度の確認は、図示しない圧力計にて確認する。この真
空引き後、ガス抜き遮断弁119、120を閉じて、上
記した真空状態を維持する。
を205±1℃に加熱保持する。固体のSr(C11H19
O2 )2 の融点は、おおよそ200℃であるため、原料
ユニット加熱ボックス101内を上記した加熱温度にす
ることによって、原料充填容器111内に充填したSr
(C11H19O2 )2 を液化することができる。この後、
原料ガス化容器102の圧力抜き遮断弁116と117
を開放する。このことにより原料ガス化容器102内の
圧力と原料充填容器111内の圧力が等しくなり、原料
は重力方向に落下しやすくなる。そして、原料ガス化容
器102の原料導入遮断弁114、および原料充填容器
111の原料供給遮断弁113を開放し、原料充填容器
111から原料ガス化容器102内に液体原料を重力に
より移動させる。その際、図3に示すように、原料ガス
化容器102内の原料注入管112aの先端を尖らせる
ことによって、効率よく液体原料を原料ガス化容器10
2内に充填することができる。
液体原料を原料充填容器111から原料ガス化容器10
2内に充填することができる。なお、成膜を行う前まで
に、原料充填容器111に固体原料を数回(例えば3
回)充填し、それを液化して原料ガス化容器102内に
移し変え、原料ガス化容器102内の液体原料の充填量
を所定量にしておく。そして、充填した液体原料を、再
度220℃に加熱して、液体原料の表面を平坦化する。
内を240±1℃に保温して、ガス化したSr(C11H
19O2 )2 を反応炉10内に供給し、図2に示す気相成
長装置を用いて基板11上にSrS:Ce薄膜を形成す
る。なお、Sr(C11H19O2 )2 を反応炉10内に供
給することによって、原料ガス化容器102内の液体原
料は消費されていくが、遮断弁113、114の開閉操
作によって原料充填容器111から原料ガス化容器10
2内に随時充填することができ、原料ガス化容器102
内の原料充填量をほぼ一定に保つようにすることができ
る。なお、遮断弁113、114は、手動操作で開閉す
るものの他、遠隔操作によって開閉するようにすること
もできる。
原料ガス化室100として、図1に示す構成のものを用
いた場合(以下、実施形態の場合という)と、図10に
示すものを用いた場合(以下、比較例の場合という)の
成膜速度の比較検討を行った結果を図4に示す。なお、
原料ガス化室100以外の構成は、図1に示すものと同
じである。
成膜速度、横軸はSrS:Ce薄膜の成膜回数を示して
いる。また、図中の黒丸は実施形態の場合を示し、図中
の白丸は比較例の場合を示し、図中の充填回数(1回、
2回、3回)は、原料を充填した回数を示している。な
お、この充填において、実施形態の場合には、原料充填
容器111から原料ガス化容器102内に充填を行った
ことを意味し、比較例の場合には、一旦、原料ユニット
加熱ボックスから取り外し、内部を洗浄してから再度原
料を充填し、原料ユニット加熱ボックス内に設置したこ
とを意味している。この比較例の場合、原料容器内に原
料が残っていても原料が少なくなるとガス供給量が変化
するため、図4に示すタイミングで原料の充填を行うよ
うにしている。
すると、実施形態の場合には、最初から最後(原料が無
くなる直前)まで、原料の充填回数によらず成膜速度に
変化がほとんどなかった。これに対し比較例の場合で
は、成膜速度が安定するまでに10バッチ程度の成膜回
数が必要であり、さらに充填毎に成膜が変化し、最大で
2.5倍の違いが確認された。
行う場合に、再現性および長期安定性に優れている。ま
た、本実施形態においては、原料ガス化容器102内を
偏平容器としているため、その重力方向(容器の上部と
下部)での熱分布を偏りを少なくすることができ、原料
ガス化容器102内でのガス化量を一定にすることがで
きる。
とSrS:Ce 薄膜の成膜速度の関係を示す。この場
合、水平方向の断面積を一定とし深さを20mmから1
0mm刻みで100mmまで変化させた容器を準備し、
それぞれの容器を用いて同じ条件で10バッチずつSr
S:Ce 薄膜の成膜を行った結果を示している。図中の
黒丸は10バッチ行った成膜における平均膜厚を示して
おり、黒丸の上の線は10バッチ中の最大値、下の線は
10バッチ中の最小値を表している。原料ガス化容器1
02の深さが深くなると、容器内の温度分布が悪化し、
Sr原料ガス供給量が変化し易くなる。その結果、Sr
S:Ce 薄膜成膜速度が不安定になる。図5の結果か
ら、容器深さが50mm以下であれば、安定して成膜で
きることが分かる。
(C11H19O2 )2 を原料充填容器111から原料ガス
化容器102に移し変える際、原料充填容器111と原
料ガス化容器102の間の原料供給配管112、および
遮断弁113、114を原料が通過するため、原料供給
配管112および遮断弁113、114の内部にSr
(C11H19O2 )2 が付着する。原料を付着させたまま
大気に開放すると、Sr(C11H19O2 )2 の分解物が
形成され、次回の充填時に分解物が原料と同時に、原料
ガス化容器102内に充填されることになる。
111を原料ユニット加熱ボックス101から取り外す
前に、Sr(C11H19O2 )2 が分解されないパージガ
ス、例えばN2 や不活性ガスにて、原料充填容器111
と原料ガス化容器102の間の原料供給配管112、お
よび遮断弁113、114をパージし、内面に付着した
原料を除去するようにしている。
器111の圧力抜き遮断弁117を閉じ、同時にガス抜
き遮断弁120を開放する。次に、パージガス遮断弁1
25を開放し、パージガスライン121から、パージガ
スを原料充填容器111に500cc/min 供給し、それ
を1時間継続した。以上の操作により、原料充填容器1
11と原料ガス化容器102間の原料供給配管112お
よび遮断弁113、114に残留したSr(C11H19O
2 )2 を、完全に原料ガス化容器102内に移し変える
ことができる。
て、パージガスの供給を停止し、次に遮断弁113、1
14、116、117を順に閉じ、最後に原料充填容器
111を、配管112、115、121との間で接続を
外し、原料ユニット加熱ボックス101から取り外す。
なお、上記した実施形態では、液体原料を原料充填容器
111から原料ガス化容器102に重力だけで移動させ
るものを示したが、重力に加え他の力を作用させて原料
を移動させるようにしてもよい。例えば、原料充填容器
111を原料ガス化容器102に対して陽圧になるよう
に圧力差をつけて原料を移動させる、あるいは原料充填
容器111から原料ガス化容器102に不活性ガスまた
はN2 ガスを流し、原料を押し出すようにして移動させ
るようにしてもよい。
せるためには、原料ガス化容器102から反応炉10内
への原料の供給量を増加させる必要がある。この場合、
図6に示すように、原料ガス化容器102を複数に分割
(図では1021、1022、1023の3つに分割)
し、配管103から原料ガス化容器1021→1022
→1023の方向にキャリアガスを導入して原料ガスを
配管104から排出するようにすれば、効率よく原料ガ
スの排出ができるため、Sr原料の供給量を増加させる
ことができる。
ス化容器1021、1022、1023のそれぞの一端
に配管103からキャリアガスを導入し、それぞれの他
端から配管104に原料ガスを排出するようにしても、
Sr原料の供給量が増加させることができる。なお、図
6、図7に示す場合において、分割した原料ガス化容器
1021、1022、1023のそれぞれの間は、図示
しない配管で連通されており、原料充填容器111から
原料ガス化容器1021、1022、1023のいずれ
か1つに液体原料が充填されるようになっている。
平面図のように、原料ガス化容器102内をしきり10
2aによって複数の部屋に分割し、原料ガス化容器10
2内の一端からキャリアガスを導入し、しきり102a
で区分けされた各部屋を通って原料ガス化容器102内
の他端からキャリアガスを排出するようにしてもSr原
料の供給量が増加させることができる。この場合、原料
ガス化容器102を円柱状にし、図9に示すようにしき
り102aを設けることもできる。
なSrS薄膜等の2元素から形成される物質以外に、S
rTiO3 、CaGa2 S4 等の3元素からなる薄膜に
ついても同様に適用することができる。
式的構成図である。
略構成図である。
ある。
際の、成膜回数および原料充填回数に対する薄膜成膜速
度の関係を示す図である。
際の、原料ガス化容器102の深さに対する薄膜成膜速
度の関係を示す図である。
を示す図である。
施形態を示す図である。
態を示す図である。
実施形態を示す図である。
の構成を示す図である。
0…原料ガス化室、101…原料ユニット加熱ボック
ス、102…原料ガス化容器、111…原料充填容器。
Claims (15)
- 【請求項1】 原料ガス化容器(102)内の液体原料
をガス化して反応炉(10)内に供給し、この反応炉
(10)内に配置された基板上に成膜を行う気相成長方
法であって、 固体原料が充填された原料充填容器(111)を前記原
料ガス化容器(102)の上方に脱着可能に固定し、 前記原料充填容器(111)内で前記充填された固体原
料を液体原料にし、 この液体原料を前記原料充填容器(111)から前記原
料ガス化容器(102)内に重力を用いて随時充填し得
るようにしたことを特徴とする気相成長方法。 - 【請求項2】 前記原料充填容器(111)から前記原
料ガス化容器(102)内に前記液体原料を充填すると
きに、前記原料充填容器(111)内の圧力と前記原料
ガス化容器(102)内の圧力の差を解消することを特
徴とする請求項1に記載の気相成長方法。 - 【請求項3】 原料ガス化容器(102)内の液体原料
をガス化して反応炉(10)内に供給し、この反応炉
(10)内に配置された基板上に成膜を行う気相成長方
法であって、 前記原料ガス化容器(102)には遮断弁(113、1
14)付きの原料供給配管(112)が設けられてお
り、 有機錯体の固体原料が充填された原料充填容器(11
1)を前記原料供給配管(112)に脱着可能に固定
し、 前記原料充填容器(111)内で前記充填された固体原
料を液体原料にし、 前記遮断弁(113、114)を開状態にして前記原料
充填容器(111)から前記原料ガス化容器(102)
内に前記液体原料を随時充填し得るようにしたことを特
徴とする気相成長方法。 - 【請求項4】 前記原料充填容器(111)から前記原
料ガス化容器(102)内に前記液体原料を充填する前
に、前記原料供給配管(112)内を真空引きすること
を特徴とする請求項3に記載の気相成長方法。 - 【請求項5】 前記液体原料の充填後において前記原料
充填容器(111)を前記原料供給配管(112)から
取り外す前に、前記原料充填容器(111)から前記原
料供給配管(112)を介して前記原料ガス化容器(1
02)にパージ用のガスを供給することを特徴とする請
求項3又は4に記載の気相成長方法。 - 【請求項6】 前記原料ガス化容器(102)は偏平な
容器であって、この容器内で前記液体原料の表面を平坦
化した状態で前記ガス化を行うことを特徴とする請求項
1乃至5のいずれか1つに記載の気相成長方法。 - 【請求項7】 原料ガス化室(100)から液体原料の
蒸気ガスを反応炉(10)内に供給し、この反応炉(1
0)内に配置された基板上に成膜を行う気相成長装置で
あって、 前記原料ガス化室(100)は、 前記液体原料が充填される原料ガス化容器(102)
と、 この原料ガス化容器(102)にキャリアガスを導入し
て前記液体原料の蒸気ガスを前記反応炉(10)内に供
給する手段(103〜108)と、 前記原料ガス化容器(102)に設けられた遮断弁(1
13、114)付きの原料供給配管(112)とを備
え、 固体原料が充填された原料充填容器(111)が前記原
料ガス化容器(102)の上方において前記原料供給配
管(112)に脱着可能に固定されるようになってお
り、 前記原料充填容器(111)内で前記充填された固体原
料を液体原料にし、前記遮断弁(113、114)を開
いて前記原料充填容器(111)から前記原料ガス化容
器(102)内に前記原料供給配管(112)を介し前
記液体原料を重力を用いて随時充填し得るようにしたこ
とを特徴とする気相成長装置。 - 【請求項8】 前記原料充填容器(111)内の圧力と
前記原料ガス化容器(102)内の圧力の差を解消する
手段(115〜117)を備えたことを特徴とする請求
項7に記載の気相成長装置。 - 【請求項9】 前記圧力の差を解消する手段(115〜
117)は、前記原料充填容器(111)と前記原料ガ
ス化容器(102)の間に設けられた遮断弁(116、
117)付きの配管(115)であることを特徴とする
請求項8に記載の気相成長装置。 - 【請求項10】 原料ガス化室(100)から液体原料
の蒸気ガスを反応炉(10)内に供給し、この反応炉
(10)内に配置された基板上に成膜を行う気相成長装
置であって、 前記原料ガス化室(100)は、 前記液体原料が充填される原料ガス化容器(102)
と、 この原料ガス化容器(102)にキャリアガスを導入し
て前記液体原料の蒸気ガスを前記反応炉(10)内に供
給する手段(103〜108)と、 前記原料ガス化容器(102)に設けられた遮断弁(1
13、114)付きの原料供給配管(112)とを備
え、 有機錯体の固体原料が充填された原料充填容器(11
1)が前記原料供給配管(112)に脱着可能に固定さ
れるようになっており、 前記原料充填容器(111)内で前記充填された固体原
料を液体原料にし、前記遮断弁(113、114)を開
いて前記原料充填容器(111)から前記原料ガス化容
器(102)内に前記原料供給配管(112)を介して
前記液体原料を随時充填し得るようにしたことを特徴と
する気相成長装置。 - 【請求項11】 前記原料供給配管(112)内を真空
引きする手段(118〜120)を有することを特徴と
する請求項10に記載の気相成長装置。 - 【請求項12】 前記原料充填容器(111)にパージ
ガスを供給する手段(121、122)が設けられてい
ることを特徴とする請求項10又は11に記載の気相成
長装置。 - 【請求項13】 前記原料ガス化容器(102)は、偏
平な容器であることを特徴とする請求項7乃至12のい
ずれか1つに記載の気相成長装置。 - 【請求項14】 前記原料ガス化容器(102)は、前
記液体原料が連通するように複数の容器(1021〜1
023)に分割されており、前記キャリアガスが、分割
された複数の容器(1021〜1023)を通過するよ
うになっていることを特徴とする請求項7乃至13のい
ずれか1つに記載の気相成長装置。 - 【請求項15】 前記原料ガス化容器(102)内が、
複数の部屋に分割され、前記キャリアガスが、分割され
た複数の部屋を通過するようになっていることを特徴と
する請求項7乃至13のいずれか1つに記載の気相成長
装置。
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