JPH11167306A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11167306A
JPH11167306A JP33178597A JP33178597A JPH11167306A JP H11167306 A JPH11167306 A JP H11167306A JP 33178597 A JP33178597 A JP 33178597A JP 33178597 A JP33178597 A JP 33178597A JP H11167306 A JPH11167306 A JP H11167306A
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cleaning blade
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングローラと清掃部材との間をトナ
ーがすり抜けることがなくて、経時使用後のトナーの定
着ローラ又は加圧ローラへの再転移を防止して、画像品
質の低下を招くことのない定着装置を提供する。 【解決手段】 定着装置であって、定着ローラ及び加圧
ローラと、これらのローラの一方の表面にオイルを塗布
するオイル塗布ローラの表面をクリーニングするクリー
ニングローラの表面に当接して清掃する清掃部材とを具
え、清掃部材はクリーニングローラの表面に当接する第
1,2クリーニングブレードを有し、第1クリーニング
ブレードは、クリーニングローラの回転方向上流側に、
第2クリーニングブレードは、同下流側に配置され、第
1クリーニングブレードのクリーニングローラとの接触
長さは、第2クリーニングブレードのクリーニングロー
ラとの接触長さよりも短く設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、定着ローラと、
加圧ローラとを具えた定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の定着装置としては、図6,
7に示すようなものが周知となっており、転写紙P上に
形成されたトナー像Tを加熱、加圧して、転写紙Pに定
着させる定着ローラ1及び加圧ローラ2と、これらのロ
ーラ1,2の少なくとも一方のローラ(この例では定着
ローラ1)の表面に接触して、回転しながらオフセット
防止用のオイルを塗布するオイル塗布ローラ3と、この
オイル塗布ローラ3の表面に接触して、回転しながらオ
イル塗布ローラ3をクリーニングするクリーニングロー
ラ4と、このクリーニングローラ4の表面に当接して清
掃するクリーニングブレード等からなる清掃部材5とを
具えている。通常、これらクリーニングローラ4、清掃
部材5は金属によって構成される。
【0003】このようなものにおいて、定着ローラ1の
表面の離型性が劣悪であると、一部のトナーが定着ロー
ラ1の表面に付着するオフセット現象が発生するので、
このようなことを防止するため、定着ローラ1の表面に
離型層を設けるとともに、オイル塗布ローラ3を設けて
シリコーンオイルを塗布する。しかしながらこれだけで
はトナーのオフセット現象の発生を防止することが困難
であって、微量のオフセットトナーが定着ローラ1の表
面に残留し、これによってオイル塗布ローラ3の表面が
トナーや紙粉で汚損される。そのため経時使用後、オイ
ル塗布ローラ3による塗布オイル量の低下や、オイル塗
布ローラ3の表面に付着したトナーや紙粉が定着ローラ
1の表面に再付着して転写紙を汚損し、画像品質を低下
させるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこでこのような問題
に対処するために、オイル塗布ローラ3を発泡体からな
る基体に定着ローラ1の離型層と同質のフッ素樹脂に微
細な多数の透孔を有する外層を設け、基体にシリコーン
オイルを含浸させるとともに、オイル塗布ローラ3をク
リーニングローラ4で清掃することになる。図7に示す
ように、クリーニングローラ4表面に付着した残留トナ
ー(汚れ)は清掃部材5によって掻き落とされ回収箱10
内に回収される。しかしながらこのようなものにおい
て、クリーニングローラ4と清掃部材5との間隙13を残
留トナーがすり抜けた場合には、前記のように経時使用
後このトナーがクリーニングローラ4を介して定着ロー
ラ1又は加圧ローラ2に再転移してしまうため、画像汚
れによる画像品質の低下を招くことがあった。また、こ
のような残留トナーのすり抜け(クリーニング不良)を
防止するためにはクリーニングローラ4に対する清掃部
材5(クリーニングブレード)の当接圧を高く(強く)
設定することが考えられるが、この場合にはクリーニン
グブレードに変形(そり)が生じたり、クリーニングロ
ーラ4及びオイル塗布ローラ3の回転負荷が大きくなる
ため各ローラの回転不良が発生する恐れがある。クリー
ニングブレードが変形した場合にはクリーニング機能が
低下してしまい、オイル塗布ローラ3の回転不良が生じ
た時には、定着ローラ1との当接部にトナーが残留した
り、シリコーンオイルの塗布ムラが生じるため、やはり
オフセット現象による画像品質の低下を招くという問題
がある。
【0005】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来の定着装置のもつ問題を解消し、クリーニングローラ
と清掃部材との間をトナーがすり抜けることがなくて、
経時使用後のトナーの定着ローラ又は加圧ローラへの再
転移を防止し、画像汚れによる画像品質の低下を招くこ
とのない定着装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1に記載の発明は転写
紙上に形成されたトナー像を加熱、加圧して転写紙に定
着させる定着ローラ及び加圧ローラと、これらのローラ
の少なくとも一方のローラの表面に接触して、回転しな
がらオフセット防止用のオイルを塗布するオイル塗布ロ
ーラと、オイル塗布ローラの表面に接触して、回転しな
がらオイル塗布ローラをクリーニングするクリーニング
ローラと、このクリーニングローラの表面に当接して清
掃する清掃部材とを具えた定着装置において、前記清掃
部材はクリーニングローラの表面に当接する第1,2ク
リーニングブレードを有し、第1クリーニングブレード
は、クリーニングローラの回転方向上流側に、第2クリ
ーニングブレードは、同下流側に配置され、第1クリー
ニングブレードのクリーニングローラとの接触長さは、
第2クリーニングブレードのクリーニングローラとの接
触長さよりも短く設定されていることを特徴とするもの
である。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、第1クリーニングブレードはクリーニ
ングローラの軸方向に、このクリーニングローラと当接
しながら移動可能に配設されていることを特徴とするも
のである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、第1クリーニングブレードは、非移動
時には転写紙の最大通紙幅の領域外に位置することを特
徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図面に示すこの発明の各実施形態
において、前記従来例及び相互において同様な部材につ
いては同一の符号を付して説明を省略し、主として異な
る部分について説明することとする。
【0010】図1,2はこの発明の第1実施形態を示し
ている。本発明の特徴は、クリーニングローラ4表面の
残留トナー(汚れ)をクリーニングブレードによって効
果的に掻き落とすにはクリーニングブレードの当接圧を
大きくするのではなく、当接幅を短くすることにより部
分的な当接不良(クリーニング不良)を防止して、前述
したすり抜けトナーを阻止することに着目したものであ
る。このため、清掃部材5はクリーニングローラ4の表
面に当接する第1,2クリーニングブレード6,7を有
し、第1クリーニングブレード6は、クリーニングロー
ラ4の回転方向上流側に、第2クリーニングブレード7
は、同下流側に配置され、それぞれ取付け板8,9によ
り定着装置本体のフレーム等に固定されている。
【0011】そして、本実施形態では第1クリーニング
ブレード6の長さをL1とし、第2クリーニングブレー
ド7の長さをL2(図4参照)とすると、L1≪L2と
なっている。この第1クリーニングブレード6の長さL
1は具体的には、50mm以下が好ましいが、100mm以下で
あればクリーニング性が確保できる。また、クリーニン
グローラ4に対する当接圧は第2クリーニングブレード
7よりも、第1クリーニングブレード6の当接圧を高く
設定するとともに、その高さ寸法も僅かに高くしてい
る。第2クリーニングブレード7の長さ(L2)は通紙
される転写紙の最大転写サイズA(図4参照)よりも少
し長く設定されている。
【0012】前記のようなものにおいて、クリーニング
ローラ4の清掃時には、第2クリーニングブレード7に
よってクリーニングローラ4表面がクリーニングされる
とともに、第1クリーニングブレード6によってクリー
ニングされなかった残留トナーを効果的に掻き落とすこ
とができる。すなわち、上述したように第1クリーニン
グブレード6の長さは短く設定(L1≪L2)されてい
るためクリーニングローラ4に対する当接長さ(幅)も
短くなっている。これによって、第1クリーニングブレ
ード6に「そり」等の変形を生じる恐れがないため、経
時使用によってもクリーニングローラ4との部分的な当
接不良を回避することができる。また、クリーニングロ
ーラ4に対する当接圧は第2クリーニングブレード7よ
りも、高く設定されているため、第2クリーニングブレ
ード7によって掻き落されないで、クリーニングローラ
4の表面に残ったトナーや紙粉はこの第1クリーニング
ブレード6によってほぼ完全に掻き落される。
【0013】この結果、従来のもののように経時使用後
のトナーがクリーニングローラ4を介して定着ローラ又
は加圧ローラへ再転移することを防止して、オフセット
等による画像品質の低下を防止することができる。また
本実施形態では、クリーニングローラ4との当接圧を特
に高く設定してクリーニング性を向上するものではない
ため、クリーニングローラ4やオイル塗布ローラの回転
不良や、この回転不良によるオイル筋や、クリーニング
ローラ4の軸受部の異常摩耗等の発生を防止することが
できる。
【0014】図3,4に示す第2実施形態は、第1クリ
ーニングブレード6がクリーニングローラ4の軸方向
に、このクリーニングローラと当接しながら移動可能に
配設されている点で、その構成の一部が第1実施形態と
相違するだけで、他に構成上相違する点がない。すなわ
ち本実施形態では、同図に示すように第1クリーニング
ブレード6を固定している取付け板8の下面にはワイヤ
11の一端部が固定され、このワイヤ11の他端部は駆動モ
−タ(図示せず)の回転軸に固定されたプーリに巻回さ
れている。したがって、図4(a)に示すようにこの駆動
モ−タを駆動させることにより第1クリーニングブレー
ド6はクリーニングローラ4に当接した状態で移動(左
右方向)させることができる。このときクリーニングロ
ーラ4は回転しているため、このクリーニングローラ4
表面の全域を効果的に清掃することができる。この移動
する第1クリーニングブレード6の移動(停止)位置及
び移動速度は制御可能であるため、使用条件に応じてこ
れをその都度対応させることができる。
【0015】例えば、中央部に画像比率の高いものを集
中的(多数枚)に複写するときなどは、クリーニングロ
ーラ4の中央部に汚れ(残留トナー)が集中することが
考えられるため図4(b)に示すように第1クリーニング
ブレード6の移動位置も中央部に移動させることにより
クリーニング性の向上を図ることができる。なお、第1
クリーニングブレード6の移動開始時期(動作時)とし
てはコピー動作時よりも電源投入時にほぼ同時に行われ
ることが好ましい。これは、電源投入時には定着装置は
加温されていないので、クリーニングローラ4の表面温
度も低くトナーに粘性がないため、このローラに付着し
ているトナーを掻き落とすことが比較的容易に行われる
ためである。
【0016】図5に示す第3実施形態は、第1クリーニ
ングブレード6の非動作時(移動前)の停止位置を考慮
したものである。すなわち長期の使用によっては、第1
クリーニングブレード6によりクリーニングローラ4の
一部が経時摩耗(一部が削れる)してしまう可能性があ
る。そして、クリーニングローラ4の一部が削れた場合
には、オイル塗布ローラ3に対する接触圧低下によって
オイル塗布ローラのクリーニング性が低下する恐れがあ
る。これを防止するため、本実施形態においては、第1
クリーニングブレード6の停止位置は移動以前には、最
大転写紙通紙サイズAの領域外(図では右側)に設定さ
れている。これによって、少なくても転写紙通紙サイズ
Aに対応する画像形成領域にはクリーニング不良による
画像汚れが生じることが回避されるものである。
【0017】
【発明の効果】この発明は上記のようであって、請求項
1に記載の発明は転写紙上に形成されたトナー像を加
熱、加圧して転写紙に定着させる定着ローラ及び加圧ロ
ーラと、これらのローラの少なくとも一方のローラの表
面に接触して、回転しながらオフセット防止用のオイル
を塗布するオイル塗布ローラと、オイル塗布ローラの表
面に接触して、回転しながらオイル塗布ローラをクリー
ニングするクリーニングローラと、このクリーニングロ
ーラの表面に当接して清掃する清掃部材とを具えた定着
装置において、前記清掃部材はクリーニングローラの表
面に当接する第1,2クリーニングブレードを有し、第
1クリーニングブレードは、クリーニングローラの回転
方向上流側に、第2クリーニングブレードは、同下流側
に配置され、第1クリーニングブレードのクリーニング
ローラとの接触長さは、第2クリーニングブレードのク
リーニングローラとの接触長さよりも短く設定されてい
る。
【0018】このため、第1クリーニングブレードによ
って掻き落されないで、クリーニングローラの表面に残
ったトナーや紙粉が第2クリーニングブレードによって
掻き落されて、従来のもののように経時使用後のトナー
の定着ローラ又は加圧ローラへの再転移を防止して、画
像品質の低下を招くことを防止することができる。クリ
ーニングローラに対するクリーニングブレードの当接圧
を特に高くする必要はないために、クリーニングローラ
との回転負荷が小さくなって、このクリーニングローラ
やオイル塗布ローラの回転不良や、回転不良によるオイ
ル筋や、クリーニングローラの軸受部の異常摩耗等の発
生を防止することができるという効果もある。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、第1クリーニングブレードはクリーニ
ングローラの軸方向に、このクリーニングローラと当接
しながら移動可能に配設されているので、クリーニング
ローラ表面の全域を効果的に清掃することができるとと
もに、この第1クリーニングブレードの移動(停止)位
置及び移動速度は使用条件に応じてその都度対応させる
ことができるため、クリーニング性の向上を図ることが
できるという効果がある。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、第1クリーニングブレードは、非移動
時には転写紙の最大通紙幅の領域外に位置させることが
できるので、クリーニングローラの摩耗を防止すること
により画像形成領域にはクリーニング不良による画像汚
れが生じることを回避することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す定着装置の正面
図である。
【図2】同上の要部拡大斜視図である。
【図3】この発明の第2実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図4】(a)は第1クリーニングブレードの移動状態、
(b)は第1クリーニングブレードがほぼ中央に移動した
状態を示す上視図である。
【図5】この発明の第3実施形態を示す上視図である。
【図6】この発明と同種の従来の定着装置の正面図であ
る。
【図7】同上のクリーニングローラと清掃部材との作用
説明図である。
【符号の説明】
P 転写紙 T トナー像 1 定着ローラ 2 加圧ローラ 3 オイル塗布ローラ 4 クリーニングロ
ーラ 5 清掃部材 6 第1クリーニン
グブレード 7 第2クリーニングブレード 11 ワイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写紙上に形成されたトナー像を加熱、
    加圧して転写紙に定着させる定着ローラ及び加圧ローラ
    と、これらのローラの少なくとも一方のローラの表面に
    接触して、回転しながらオフセット防止用のオイルを塗
    布するオイル塗布ローラと、オイル塗布ローラの表面に
    接触して、回転しながらオイル塗布ローラをクリーニン
    グするクリーニングローラと、このクリーニングローラ
    の表面に当接して清掃する清掃部材とを具えた定着装置
    において、前記清掃部材はクリーニングローラの表面に
    当接する第1,2クリーニングブレードを有し、第1ク
    リーニングブレードは、クリーニングローラの回転方向
    上流側に、第2クリーニングブレードは、同下流側に配
    置され、第1クリーニングブレードのクリーニングロー
    ラとの接触長さは、第2クリーニングブレードのクリー
    ニングローラとの接触長さよりも短く設定されているこ
    とを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 第1クリーニングブレードはクリーニン
    グローラの軸方向に、このクリーニングローラと当接し
    ながら移動可能に配設されていることを特徴とする請求
    項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 第1クリーニングブレードは、非移動時
    には転写紙の最大通紙幅の領域外に位置することを特徴
    とする請求項2に記載の定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2012185447A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Dainippon Printing Co Ltd 光学シートの製造方法および掻取装置

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