JPH0683229A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH0683229A
JPH0683229A JP23031692A JP23031692A JPH0683229A JP H0683229 A JPH0683229 A JP H0683229A JP 23031692 A JP23031692 A JP 23031692A JP 23031692 A JP23031692 A JP 23031692A JP H0683229 A JPH0683229 A JP H0683229A
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JP
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fixing roller
fixing
roller
cleaning
peripheral surface
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JP23031692A
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English (en)
Inventor
Junji Nakai
順二 中井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】定着ローラ1に接してクリーニング部材5を設
けた熱ローラ定着装置で、クリーニング部材で掻集めら
れたトナー汚れがクリーニング部を通過することがな
く、汚れのないコピーを得ることを目的とする。 【構成】クリーニング部材5を定着ローラ1の周面に沿
って揺動可能に設け、定着ローラ1の回転に先立ち、又
は回転終了後クリーニング部材5を定着ローラ1の回転
方向に揺動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを用
いた画像形成装置の定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機、静電プリンタ、ファク
シミリ等電子写真プロセスを用いた画像形成装置の未定
着トナー像の定着装置としては、熱ローラ定着装置が広
く採用されている。
【0003】熱ローラ定着装置の一般的な構成を図10
に示す。
【0004】ハロゲンヒータ2を内蔵する定着ローラ1
の下部には加圧ローラ3が圧接し、そのニップ部に未定
着トナー像を担持する転写紙を通紙して、定着が行なわ
れる。定着ローラ1は金属製の円筒状コアの表面に4フ
ッ化エチレン系樹脂より成る耐熱性離型層が形成されて
いる。加圧ローラ3は金属製芯金の表面に耐熱弾性層を
設けており、図示しない加圧レバーにより定着ローラに
押圧され、定着ローラに従動して回転する。
【0005】定着ローラの周面に接して、ニップ部より
回転方向の順に、分離爪4、クリーニングブレード5、
温度検知素子6が設けられている。
【0006】この温度検知素子6による検知信号によ
り、ハロゲンヒータ2をON・OFF制御して定着ロー
ラの表面温度は、定着時185℃に保持される。クリー
ニングブレード5は、定着ローラ1に付着した紙粉や転
写紙に定着されずに定着ローラ上に残留したトナーを掻
き取る。分離爪4は、図示しない爪支持部材に揺動自在
に取付けられ、図示しないバネにより、爪先端が一定の
押圧力で定着ローラ1に圧接するように付勢されてい
る。
【0007】クリーニングブレード5は、フッ素ゴム等
の耐熱性ゴムで作られ、0.6mm程度の薄いステンレス
等の金属製板金の先端に固定されており、ブレード保持
部材7に保持され、スプリング9によりブレード先端が
定着ローラに押圧されるように付勢されている。
【0008】クリーニング部材としては、上記のクリー
ニングブレードの他、図11に示すように、定着ローラ
1の周面に圧接するクリーニングローラ15が広く採用
されている。クリーニングローラ15は通常金属製芯金
の表面に耐熱性フェルトを巻付けて構成されており、定
着ローラ周面に対して不回転の状態又は接点で互いに逆
方向に移動する方向(以下カウンタ方向と云う)に回転
して定着ローラ表面に付着した紙粉やトナーをフェルト
により拭き取るものである。
【0009】使用するトナーの離型性によっては、定着
ローラに離型剤(シリコンオイル)を塗布し、且つクリ
ーニング部材によりクリーニングする。図12はこのよ
うな定着装置の一例を示す図である。定着ローラ1の回
転方向の順に、先端部を定着ローラ1の周面に接触させ
てクリーニングブレード5、オイル塗布フェルト17、
メータリングブレード18が配設されている。
【0010】クリーニングブレード5は、定着ローラ1
に付着した紙粉や、転写紙に定着されずに定着ローラ1
に残留したトナーを掻き取る。オイル塗布フェルト17
は、オイルサンプ19に供給されたシリコンオイル等の
離型剤を吸い上げて、定着ローラ1に塗布するものであ
る。メータリングブレード18は、定着ローラ1に塗布
された離型剤を均一に適量だけ付け、余剰の液を掻き取
るものである。
【0011】さて、上述のクリーニング部材の設置、離
型剤の塗布は、一般に使用されるトナーの離型性、機械
の高速化、高信頼性の要求等に応じて採用される。
【0012】つまり、離型性の悪いトナーを使用してい
る場合は、離型剤(シリコンオイル)を塗布し、且つ、
クリーニングする。オイル塗布フェルトを用いたり、ま
たオイルレストナーを使用した機械に於いても、通紙す
る用紙によって、またその枚数に応じて定着ローラに紙
粉が付着し、その紙粉にトナー付着が生じ、定着ローラ
にトナーフィルミングが発生し、その部分はトナーの離
型性が低下する為オフセットが発生するので、信頼性を
上げる為クリーニング部材を設ける場合がある。
【0013】ところが、クリーニング部材がまだ初期で
汚れがあまり付いてない場合は良好であるが、クリーニ
ング部材の汚れが激しくなると、その汚れが機械待機中
にクリーニング部を通過し、クリーニング部に接してい
る定着ローラに再転写して用紙に付着する欠点がある。
【0014】つまり、クリーニング部材がクリーニング
ブレードである場合は、ブレード先端部に紙粉とトナー
が多くたまると、ブレード先端エッジと、定着ローラ表
面との間に、紙粉等の繊維が挟まり、その部分にブレー
ドの浮きが発生し、そこから、掻き取ったトナーが流出
する。又、クリーニング部材が金属芯金にフェルトを巻
付けたクリーニングローラである場合は、機械待機中、
フェルトに付いたトナーが、逆に定着ローラに付き、待
機後の1枚目の転写紙に汚れが付着するのである。
【0015】待機中にフェルトに溜ったトナーが、定着
ローラに再転写する原因の一つは熱である。待機中にフ
ェルト部分が当接状態であると、熱が定着ローラから伝
わり、フェルト部分が高温になり、そこにあるトナーも
熱により流動性が増しトナーがフェルトをまわりこみ、
流出するのである。
【0016】上述の問題を解決する手段として、例えば
実開昭50−40247号公報、実開昭55−4465
号公報には、クリーニング部材を定着ローラ周面に接離
可能とする手段を設け、定着動作時にはクリーニング部
材を定着ローラに接触させ、待機中にクリーニング部材
を定着ローラから離間させ、フェルト部分の温度が上昇
しないようにし、それに付着するトナー熱により流動性
が増すことを防止するようにしてトナーがフェルトを回
り込み流出することを防止する手段が開示されている。
【0017】又、特開昭55−26582号公報や特開
昭58−17469号公報には、クリーニングローラを
定着ローラとカウンタ方向に回転駆動させ、トナーが局
部的に集中して付着することを防止した手段が開示され
ている。しかし、これらの装置では、クリーニングロー
ラは定着ローラと同一の駆動系によりギヤを介して駆動
されているので、待機中に接触している部分の温度が上
昇し、トナーの流動性が増した状態で定着ローラとクリ
ーニングローラとが同時に回転を開始し、流動性の増し
たトナーはクリーニングローラを通過し、そのトナーが
加圧ローラに転写し、加圧ローラに転写したトナーがコ
ピー紙の裏に転写し、裏汚れが発生した状態で機外に排
出される欠点があった。
【0018】さて、図12により説明した、クリーニン
グブレードの他にオイル塗布フェルト、メータリングブ
レードを備えた定着装置の場合も、紙粉、トナーの汚れ
により、オイル塗布フェルトにトナーが付着し、そのト
ナーにより、フェルトからのオイル供給が断たれて、ジ
ャムが発生したり、また、メータリングブレードにトナ
ーや紙粉がたまると、ブレードの浮きが発生し、オイル
が局部的に多量に流出し、転写紙にオイルスジがついた
りする問題がある。
【0019】この問題を解決する手段として、特開昭6
0−79377号公報に、定着開始に先立って、定着ロ
ーラ及び加圧ローラを回転させ、定着ローラ表面にあら
かじめ離型剤を塗布しておき、次いでメータリングブレ
ードを短時間離反させ挟まっているトナー、紙粉等をス
クレーパで除去して回収した後、メータリングブレード
を接触状態に復帰させるようにした装置が開示されてい
る。しかし、この装置は制御が極めて複雑であるという
難点がある。
【0020】ところで、定着ローラはトナーを用紙に定
着させることを目的としているが、そのトナーが用紙に
完全に付けば問題ないが、トナーの一部がローラに付く
場合がある。これをオフセット現象と呼ぶ。一般にこの
オフセット現象は、そのトナーの物性により、熱量を多
く与えると発生するホットオフセットと、逆に熱量が少
ない場合に発生するコールドオフセットとがある。つま
り、この間の温度で、トナーに与える熱量を制御する為
に、定着ローラの表面温度を制御しているが、時とし
て、その温度以外で通紙してしまう場合がある。例え
ば、小サイズを連続通紙した後は、小サイズの通紙部と
非通紙部との温度差が発生し、非通紙部が高温状態にな
って、ホットオフセット条件で大サイズを通紙してしま
う場合や、また、用紙の種類により与える熱量が異なる
場合、例えばフィルム等は熱量を多く与えるとフィルム
が軟化し定着の次に設けられる排紙ローラのローラ跡が
付き、フィルムの波打ちが発生したりするので、温度を
低くしなければならない。フィルムは熱取得度が高いの
で、この状態でフィルムを通紙すれば問題ないが、他の
用紙例えば熱取得度の低い紙(厚紙、トレーシングペー
パ)を通紙すると、コールドオフセット状態になる。ホ
ット、コールドオフセットが発生すると、汚れの問題に
発展する。
【0021】予め、定着ローラにオフセットしたトナー
を掻取ることができるようにクリーニング部材の圧接力
を高くしてクリーニング性を向上させておけば、オフセ
ットにより付着したトナーは除去することができるが、
常時定着ローラの駆動トルクが増し、必要以上に電力を
消費したり、定着ローラの表面の離型層の耐久性が低下
し、品質の低下、寿命の低下につながる。
【0022】実開昭62−113356号公報には任意
の設定温度条件でクリーニングパッドの定着ローラへの
圧接力を制御するようにした定着装置が開示されている
が、設定温度より低下すれば圧接力が開放されるだけで
あり、ホットオフセットには対処できるが、コールドオ
フセットには対処できない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の熱ロ
ーラ定着装置の定着ローラ表面に付着したトナー、紙粉
等のクリーング装置についての上記の問題にかんがみ、
(1)クリーニング部材がトナーで汚れても、その汚れ
がクリーニング部を通過して用紙に付着することがな
く、良好なコピーをとることのできる定着装置を提供す
ることを第1の課題とし、(2)クリーニング部材の他
にオイル塗布フェルトやメータリングブレードを定着ロ
ーラに接して設けた定着装置において、オイル塗布フェ
ルトやメータリングブレードにトナーが溜るのを防止し
て良好な画像品質のコピーを得ることのできる定着装置
を提供することを第2の課題とし、(3)使用するトナ
ーの物性に基づくホットオフセット及びコールドオフセ
ット条件に対応させてクリーニング部材のクリーニング
性能を変化させ、オフセットにより付着したトナーを確
実に除去することができるとともに、不必要に定着ロー
ラを摩擦して耐久性を劣化させることがなく、優れた信
頼性が得られる定着装置を提供することを第3の課題と
する。
【0024】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ため、従来実施されあるいは提案されている構成の不具
合を解決し、あるいは従来と異なる構成で解決すること
のできる新規の構成をここに提案する。
【0025】先ず、第1の課題を解決するための3つの
構成を第1発明、第2発明、第3発明として提案する。
【0026】第1発明は、未定着トナー像を定着する定
着ローラと、該定着ローラの周面に接し、該定着ローラ
の周面に付着したトナー、紙粉等をクリーニングするク
リーニング部材を有する定着装置において、上記クリー
ニング部材が上記定着ローラの周面に接して定着ローラ
の周方向に揺動可能に設けられ、定着ローラの定着のた
めの回転に先立ち、又は回転後に、上記クリーニング部
材が定着ローラの回転方向に揺動するように制御される
ことを特徴とする。
【0027】第2の発明は、同じ構成の定着装置におい
て、上記クリーニングローラに、該クリーニングローラ
が定着ローラの定着時の回転方向の回転に従動回転する
ことを禁止する一方向クラッチを有し、機械待機時クリ
ーニングローラが定着ローラの周面を定着ローラの定着
時の回転方向に転動しながら移動した後定着ローラ表面
と離間した位置に保持され、定着時定着ローラが回転す
る直前にクリーニングローラが定着ローラの周面に沿っ
て定着ローラの定着時の回転方向と逆方向に定着ローラ
の周面を掻擦しながら元の圧接位置に戻るように制御さ
れることを特徴とする。
【0028】第3の発明は、同じ構成の定着装置におい
て、上記クリーニングローラは定着ローラとは独立に駆
動され、定着ローラが回転する前にクリーニングローラ
が定着ローラの回転方向と、カウンタ方向に回転するよ
うに制御されることを特徴とする。
【0029】上記の第2の課題を解決するための第4発
明は、未定着トナー像を定着する定着ローラと、該定着
ローラに接し離型剤を定着ローラ周面に塗布するオイル
塗布フェルトとを有し、その上流側で定着ローラ周面に
接しトナー、紙粉等を掻き取るクリーニングブレードと
を有し、オイル塗布フェルトの下流側で定着ローラ周面
に接し塗布フェルトにより供給されたオイルを均一に適
量供給するメータリングブレードを有する定着装置にお
いて、定着ローラを定着時の回転方向と逆方向に回転さ
せる手段を設け、一連のコピー動作の直前又は直後に、
定着ローラを所定の角度逆方向に回転させるように制御
することを特徴とする。
【0030】最後に、上記の第3の課題を解決するため
の2つの発明を、第5発明及び第6発明として提案す
る。
【0031】第5発明は未定着トナー像を定着する定着
ローラと、該定着ローラの表面温度を検出する温度検知
手段と、上記定着ローラの周面に接し、定着ローラ周面
に付着するトナー、紙粉等をクリーニングするクリーニ
ング部材を有する定着装置において、上記のクリーニン
グ部材を定着ローラ周面に押圧する押圧力を加減可能な
押圧力加減手段を有し、上記温度検知手段で検知された
定着ローラ表面温度が使用するトナーの物性に基づくオ
フセット非発生温度範囲以外の時にはクリーニング部材
の押圧力を通常の押圧力よりも大きくし、オフセット非
発生温度範囲内の時には通常の押圧力にするように、温
度検知手段の検知信号により上記押圧力加減手段を制御
することを特徴とする。
【0032】第6の発明は、上記の構成中、クリーニン
グ部材が定着ローラの周面に接して回転するクリーニン
グローラである定着装置において、上記のクリーニング
ローラの定着ローラに対する相対速度を加減速する加減
速手段を有し、上記の温度検知手段で検知された定着ロ
ーラ表面温度が使用するトナーの物性に基づくオフセッ
ト非発生温度範囲以外の時にはクリーニングローラの定
着ローラに対する相対速度を通常の相対速度よりも大き
くし、オフセット非発生温度範囲内の時には通常の相対
速度にするように、温度検知手段の検知信号により上記
加減速手段を制御することを特徴とする。
【0033】
【作用】第1発明の構成によれば、クリーニング部材は
定着ローラの回転に先立ち又は回転後に定着ローラの周
面に沿って定着ローラの回転方向に揺動するように制御
されるので、クリーニング部材と定着ローラとの間に挟
まれた紙粉等の繊維やトナーの詰りが解放され、コピー
品質が向上する。
【0034】第2発明の構成によれば、機械待機中はク
リーニングローラが定着ローラの定着時の回転方向に転
動しながら移動した後定着ローラと離間した位置に保持
され、定着ローラ回転直前に定着ローラの回転方向と逆
方向に定着ローラの周面を掻擦しながら元の圧接位置に
戻るので、クリーニングローラはその都度ある角度ずつ
回動し、部分的にトナーで汚れることが防止される。
【0035】第3発明の構成によれば、クリーニングロ
ーラは定着ローラとは独立に駆動され、定着ローラの回
転に先立ってクリーニングローラを定着ローラとカウン
タ方向に回転されるので、クリーニング部を通過してト
ナーが流出するのを押えることができる。
【0036】第4の発明によれば、コピー動作の直前又
は直後に定着ローラをある角度通常の回転方向と逆方向
に回転させるようにすることにより、オイル塗布フェル
ト及びメータリングブレードの先端部と定着ローラとに
挟まれてたまった紙粉やトナーがクリーニングブレード
の接触部位より上流側に移動し、定着ローラの定着時の
回転に伴いクリーニングブレードで掻き取られ、塗布フ
ェルトやメータリングブレードへの紙粉、トナーの廻り
込みを減少させることができる。
【0037】第5の発明の構成によれば、定着ローラ表
面温度が使用するトナーの物性に基づくオフセット非発
生範囲の上限より上及び下限より下の温度になったとき
にはクリーニング部材の定着ローラへの押圧力が通常の
押圧力より大きくされるので、オフセットにより定着ロ
ーラに付着したトナーは確実に除去され、定着ローラ表
面温度がオフセット非発生範囲にあるときは、クリーニ
ング部材の押圧力は通常の押圧力にされるので、クリー
ニング部材及び定着ローラの不必要な摩耗を防止するこ
とができる。
【0038】第6発明は、第5発明のクリーニング部材
が定着ローラの周面に接して回転するクリーニングロー
ラであり、定着ローラ表面との相対速度によりクリーニ
ング性を変化させるもので、定着ローラの表面温度がオ
フセットにより付着したトナーを充分クリーニングし、
オフセット非発生範囲内のときは相対速度を通常の値に
して不必要な摩耗を防止するようにしている。
【0039】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0040】図1は本第1発明を図10に示した定着装
置に適用した実施例を示す図である。したがって同一の
機能を有する部材には同一の符号を付し、異なる点を中
心に説明する。
【0041】本実施例では、ブレード保持部材7は定着
ローラ1の軸を揺動中心として揺動可能な揺動レバー8
に軸支され、ブレード5の先端を定着ローラ1の周面に
押圧するためのスプリング9の一端は揺動レバー8の自
由端に掛止されている。揺動レバー8は、スプリング1
0により、位置決め部材11に当接され、図において時
計方向に回動するように付勢されている。またソレノイ
ド12がONすると、揺動レバー8は定着ローラ回転方
向(反時計方向)に揺動され、それに連動してクリーニ
ングブレード5も、図に一点鎖線で示すように、ローラ
回転方向に変位する。
【0042】そこで本実施例の場合は、定着ローラ1が
回転する前、又は、回転後にソレノイド12をON,O
FFしてブレード5を定着ローラの回転方向に揺動する
ことにより、ブレード5先端部の紙粉やトナーの詰まり
を防止し、コピー品質の向上に効果が得られる。
【0043】次に、本第1発明を図11に示した定着装
置に適用した実施例を図2及び図3により説明する。
【0044】金属性芯金の表面に耐熱性フェルトを巻付
けて成るクリーニングローラ15は、定着ローラ1の軸
心を中心として揺動可能な揺動レバー20に一方向クラ
ッチ21を介して定着ローラ1の半径方向に延設された
案内溝に沿ってある範囲移動可能に取付けられスプリン
グ22により定着ローラ1の周面に圧接している。揺動
レバー20はスプリング23により時計方向に回動付勢
され、ソレノイド24により、そのON時スプリング2
3に抗して反時計方向に変位される。一方向クラッチ2
1は、クリーニングローラ15が定着ローラ1の通常の
回転方向に従動回転することを禁止するようになってい
る。
【0045】したがって、定着ローラが回転する直前に
ソレノイド24をONして、図2に示す如くクリーニン
グローラ15を定着ローラの回転方向に鎖線で示す位置
に移動することにより、図3に実線矢印で示すようにク
リーニングローラ15は定着ローラ1の表面を転動する
ので、待機中に定着ローラに接していた面と違う面で定
着ローラに接し、紙粉、トナーの汚れ25は定着ローラ
に接する位置から離れる。そして、定着ローラが回転
し、クリーニングが行なわれる。ソレノイド24がOF
Fするとクリーニングローラ15は先に定着ローラに圧
接していた位置に戻るが、戻るときは、一方向クラッチ
21の作用で定着ローラ1に対して転動しないので、ク
リーニングローラ15は、定着ローラに先に接していた
面と違う面が接することになる。ソレノイド24をOF
Fするタイミングは、定着ローラ1が回転しはじめて、
オフしても良い。
【0046】次に、図11に示す定着装置に第2発明を
適用した実施例を図4に示す。この実施例では、図2の
実施例と同様クリーニングローラ15は、定着ローラ1
の回転に従動回転することを禁止する一方向クラッチ2
1を介して、揺動レバー26に設けられたガイド溝にス
プリング22により定着ローラに圧接する方向に付勢さ
れて保持されている。しかし、揺動レバー26の揺動中
心27は定着ローラ1の上方にあり、ソレノイド24が
OFFの状態では揺動レバー26はスプリング23によ
り時計方向に付勢され、クリーニングローラ15は、ガ
イド溝の端位置の関係で、定着ローラ1の周面から離間
した位置に保持される。この状態でソレノイド24をO
Nすると、揺動レバー26はストッパに当接する図4に
実線で示す位置にきて、クリーニングローラ15はスプ
リング22により定着ローラ21に圧接する。クリーニ
ングローラ15はこの位置で回転することなく定着ロー
ラ21に接してトナーのクリーニングを行なう。
【0047】したがって、定着が完了し、機械待機時に
なりソレノイド24がOFFになると、揺動レバー26
は時計方向に回動し、クリーニングローラ15は定着ロ
ーラ1の周面を転動した後、定着ローラ周面から離れ
て、図4中に鎖線で示す位置に保持される。したがって
定着時にクリーニングローラ15が定着ローラ1と接す
る位置に付着したトナーは、待機時にはクリーニングロ
ーラの定着ローラ1に対向する位置から回動した位置に
くる。
【0048】定着時、定着ローラ1の回転直前に、ソレ
ノイドをONすれば揺動レバー26が反時計方向に回動
し、クリーニングローラ15は図4中に鎖線で示す位置
から実線で示す位置に移動するが、この際途中からクリ
ーニングローラ15は定着ローラ1の周面に接触した状
態となる。しかし、クリーニングローラ15は一方向ク
ラッチ21の作用で定着ローラ1に対して従動すること
なく、トナーの汚れが待機時定着ローラの対向位置から
離れていた状態を維持したまま実線で示す作動位置に移
動し、クリーニング作用が行なわれる。このように一連
のコピーの定着動作の終了、開始の都度ソレノイドをO
N・OFFするたびにクリーニングローラの定着ローラ
への接触位置が換えられるので、クリーニングローラが
局部的に汚れることが防止され、クリーニングローラの
寿命が延長される。
【0049】次に、第3発明を、クリーニングローラを
有する定着装置に適用した実施例を図5に示す。従来の
定着装置ではクリーニングローラの駆動は定着ローラの
駆動系から歯車等の伝動装置を介して行なわれていた
が、本実施例では、クリーニングローラ15の駆動源と
して、定着ローラの駆動系とは別の独立のモータ29が
設けられている。
【0050】したがって、定着ローラ1が回転する前に
クリーニングローラ15を、図中に矢印で示すように定
着ローラに対してカウンタ方向に回転させることによ
り、トナーが接触部を通過して流出することを押えるこ
とができる。また、待機中にクリーニングローラ15の
定着ローラ1との当接部の温度が上昇しないように、間
欠的にあるいは常時微速で回転させることも可能とな
る。
【0051】図6、図7は第4発明を図12で説明した
クリーニングブレードの他にオイル塗布フェルト、メー
タリングブレードを定着ローラに接して設けた定着装置
に適用した実施例を説明する図である。
【0052】本実施例では、図中に実線と破線の矢印で
示す如く定着ローラ1の回転を、正逆回転可能な駆動系
(図示せず)を有する以外は図12の構成と変わりはな
い。通常コピー動作の終了時又は、コピー動作直前に、
用紙搬送方向と逆方向に定着ローラ1をわずかな角度戻
して、オイル塗布フェルト17や、メータリングブレー
ド18の先端部にたまっている紙粉・トナー25を図7
に示す如く、クリーニングブレード5の接触位置の前に
戻して(図7参照)再びクリーニングブレード5で掻き
取るようにした。この事により、塗布フェルト17や、
メータリングブレード18への紙粉・トナーの廻り込み
が減少し、信頼性が向上した。
【0053】次に、第5発明及び第6発明の実施例を夫
々図8及び図9により説明する。これらの発明は、定着
ローラ表面温度がトナーの物性に基づくホットオフセッ
ト及びコールドオフセットが発生する可能性がある温度
になった場合にのみ、クリーニング部材のクリーニング
性能を、オフセットの起こらない場合よりも大きくする
ことにより、オフセット発生時にはオフセットにより定
着ローラに付着したトナーを充分クリーニングし、オフ
セットが発生するおそれのない場合はクリーニング部材
により定着ローラ及びクリーニング部材が不必要に摩耗
することがないようにしたものである。
【0054】画像形成装置に多く使用されるトナーの一
例について計測したところ、そのトナーの特性より、定
着ローラ温度が190℃以上でホットオフセットが発生
し、また、155℃以下でコールドオフセットが発生し
た。従って、図8及び図9に夫々示す実施例の場合、定
着ローラ1の軸方向中央部と両端部にそれぞれ、定着ロ
ーラの表面温度を検出する温度検知素子6を設け、その
3ヵ所のどれかの温度が、190℃以上又は155℃以
下を検知すると、クリーニング部材のクリーニング性を
通常時より上昇するように制御する。
【0055】図8に示す実施例では、クリーニング部材
として、フェルト製のクリーニングブレード30が使用
され、スプリング31により定着ローラ1を押圧する。
さらにソレノイド32をONすることにより押圧力がさ
らに向上するようにされ、これによりクリーニング性能
を通常時とオフセット発生の可能性のある時とで切換る
ようにされている。
【0056】図9に示す実施例では、クリーニング部材
としてクリーニングローラ15が使用され、通常時は不
回転状態で使用され、オフセット発生の可能性のある場
合はモータ29により接触部で定着ローラと逆方向に移
動する方向にクリーニングローラ15を回転させること
により、クリーニング性能を向上させるようにしてい
る。通常時にもクリーニングローラを回転させ、オフセ
ット発生の可能性のある時には回転数を高くするように
してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上の如く、第1〜第3発明によれば、
クリーニング部材がトナーにより汚れても、その汚れが
クリーニング部を通過することなく、汚れのない良好な
コピーを得ることができる。
【0058】又、第4発明によれば、オイル塗布フェル
トや、メータリングブレードにトナーが溜るのを防止す
ることができ、良好な画像品質のコピーを得ることがで
きる。
【0059】又、第5〜第6発明によれば、ホットオフ
セット及びコールドオフセットが発生した場合にもオフ
セットにより定着ローラに付着したトナーを確実にクリ
ーニングすることができるとともに、通常時クリーニン
グ部材により定着ローラが異常に摩耗することが防止さ
れ定着ローラの耐久性が向上し、信頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図2】第1発明の他の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図3】その作用を説明する説明図である。
【図4】第2発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図5】第3発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図6】第4発明の他の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図7】その作用を説明する説明図である。
【図8】第5発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図9】第6発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図10】従来の熱ローラ定着装置の一般的な構成を示
す断面図である。
【図11】従来の定着ローラのクリーニング装置の一例
を示す断面図である。
【図12】従来の離型剤塗布手段を有する定着ローラの
クリーニング装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ 3 加圧ローラ 5 クリーニングブレード 6 温度検知手段 7 ブレード保持部材 8,20,26 揺動レバー 9,10,22,23,31 スプリング 12,24,32 ソレノイド 15 クリーニングローラ 17 オイル塗布フェルト 18 メータリングブレード 19 オイルサンプ 21 一方向クラッチ 25 紙粉、トナー汚れ 29 クリーニングローラ駆動モータ 30 フェルト製クリーニングブレード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着トナー像を定着する定着ローラ
    と、該定着ローラの周面に接し、該定着ローラの周面に
    付着したトナー、紙粉等をクリーニングするクリーニン
    グ部材を有する定着装置において、 上記クリーニング部材が上記定着ローラの周面に接して
    定着ローラの周方向に揺動可能に設けられ、定着ローラ
    の定着のための回転に先立ち、又は定着ローラの回転後
    に、上記クリーニング部材が定着ローラの回転方向に揺
    動するように制御されることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 未定着トナー像を定着する定着ローラ
    と、該定着ローラの周面に所定の圧接位置で圧接し、該
    定着ローラの周面に付着したトナー、紙粉等をクリーニ
    ングするクリーニングローラを有する定着装置におい
    て、 上記クリーニングローラに、該クリーニングローラが定
    着ローラの定着時の回転方向の回転に従動回転すること
    を禁止する一方向クラッチを有し、機械待機時クリーニ
    ングローラが定着ローラの周面を定着ローラの定着時の
    回転方向に転動しながら移動した後定着ローラ表面と離
    間した位置に保持され、定着時定着ローラが回転する直
    前にクリーニングローラが定着ローラの周面に沿って定
    着ローラの定着時の回転方向と逆方向に定着ローラの周
    面を掻擦しながら元の圧接位置に戻るように制御される
    ことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 未定着トナー像を定着する定着ローラ
    と、該定着ローラの周面に圧接し、該定着ローラの周面
    に付着したとナー、紙粉等をクリーニングするクリーニ
    ングローラを有する定着装置において、 上記クリーニングローラは定着ローラとは独立に駆動さ
    れ、定着ローラが回転する前にクリーニングローラが定
    着ローラの回転方向と、両者の圧接部で互いに逆方向に
    移動する方向に回転するように制御されることを特徴と
    する定着装置。
  4. 【請求項4】 未定着トナー像を定着する定着ローラ
    と、該定着ローラに接し離型剤を定着ローラ周面に塗布
    するオイル塗布フェルトとを有し、その上流側で定着ロ
    ーラ周面に接しトナー、紙粉等を掻き取るクリーニング
    ブレードとを有し、オイル塗布フェルトの下流側で定着
    ローラ周面に接し塗布フェルトにより供給されたオイル
    を均一に適量供給するメータリングブレードを有する定
    着装置において、 定着ローラを定着時の回転方向と逆方向に回転させる手
    段を設け、一連のコピー動作の直前又は直後に、定着ロ
    ーラを所定の角度逆方向に回転させるように制御するこ
    とを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 未定着トナー像を定着する定着ローラ
    と、該定着ローラの表面温度を検出する温度検知手段
    と、上記定着ローラの周面に接し、定着ローラ周面に付
    着するトナー、紙粉等をクリーニングするクリーニング
    部材を有する定着装置において、 上記のクリーニング部材を定着ローラ周面に押圧する押
    圧力を加減可能な押圧力加減手段を有し、上記温度検知
    手段で検知された定着ローラ表面温度が使用するトナー
    の物性に基づくオフセット非発生温度範囲以外の時には
    クリーニング部材の押圧力を通常の押圧力よりも大きく
    し、オフセット非発生温度範囲内の時には通常の押圧力
    にするように、温度検知手段の検知信号により上記押圧
    力加減手段を制御することを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】 未定着トナー像を定着する定着ローラ
    と、該定着ローラの表面温度を検出する温度検知手段
    と、上記定着ローラの周面に接して回転し定着ローラ周
    面に付着するトナー、紙粉等をクリーニングするクリー
    ニングローラを有する定着装置において、 上記のクリーニングローラの定着ローラに対する相対速
    度を加減速する加減速手段を有し、上記の温度検知手段
    で検知された定着ローラ表面温度が使用するトナーの物
    性に基づくオフセット非発生温度範囲以外の時にはクリ
    ーニングローラの定着ローラに対する相対速度を通常の
    相対速度よりも大きくし、オフセット非発生温度範囲内
    の時には通常の相対速度にするように、温度検知手段の
    検知信号により上記加減速手段を制御することを特徴と
    する定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008165173A (ja) * 2006-07-27 2008-07-17 Canon Inc 像加熱装置
CN117732882A (zh) * 2024-02-07 2024-03-22 丽岛新能源(安徽)有限公司 一种铝箔压延机轧辊结构

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