JPH06118833A - 複写機の定着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着ロールにオフセットしたトナーによる離
型剤塗布装置のロールの汚れを防止できるようにする。 【構成】 定着装置の定着ロールに離型剤塗布装置にて
離型剤を塗布すると共に、定着ロールの複写用紙との接
触部の回転方向下流側にクリーニングウエブを接触させ
た複写機の定着装置において、上記定着ロールに接触す
るクリーニングウエブを、離型剤塗布装置の離型剤塗布
用のロールにも接触させた構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複写用紙上に転写された
トナー像を加熱定着するための複写機の定着装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】上記定着装置は金属ロールの表面にフッ
素ゴム等からなる離型性を有する弾性体層を被覆した定
着ロールとこれに加圧転接する加圧ロールよりなってい
る。そしてこの定着ロールの表面に特開平１−３１４２
７６号公報に示すように、常時離型剤を供給するように
している。またこの構成であっても、複写用紙上の未定
着画像を定着する際に少なからず定着ロール表面にトナ
ーがオフセットするため、特開昭６０−６９６７３号公
報に示されるように、上記オフセットトナーをクリーニ
ングウエブでクリーニングするようにしたものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このクリーニ
ングウエブを用いてクリーニングするようにした定着装
置にあっても、定着ロールにオフセットしたトナーを完
全にクリーニングすることができなかった。そのため、
定着ロールの回転に対してクリーニングウエブより回転
方向下流側に位置して定着ロールに接触している離型剤
塗布装置のロールは、このオフセットトナーにより徐々
に汚れだしてくる。この離型剤塗布装置のロールが汚れ
ると、離型剤が定着ロールに均一に供給されず、また複
写機の待機状態でこのロールのトナーが定着ロールに再
付着してコピーを汚すことになる。

【０００４】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、定着ロール１へ離型剤を塗布する離型剤塗布装置
５を構成するロールがその回転にしたがって常時クリー
ニングされることにより、定着ロール１にオフセットし
たトナーによるこの離型剤塗布装置５のロールの汚れを
防止することができて、定着ロール１への離型剤の供給
が均一に行なわれると共に、複写機の待機状態でのこの
離型剤塗布装置５側からの定着ロール１へのトナー再付
着を防止できるようにした複写機の定着装置を提供する
ことを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る複写機の定着装置は、定着装置の定着
ロールに離型剤塗布装置にて離型剤を塗布すると共に、
定着ロールの複写機用紙との接触部の回転方向下流側に
クリーニングウエブを接触させた複写機の定着装置にお
いて、上記定着ロールに接触するクリーニングウエブ
を、離型剤塗布装置の離型剤塗布用のロールにも接触さ
せる構成となっている。また上記クリーニングウエブの
かわりに、離型剤塗布装置の離型剤塗布用のロールにク
リーニングロールを転接する。

【０００６】

【作 用】定着装置の定着ロールはこれの回転に従っ
てクリーニングウエブにてクリーニングされるが、この
とき、このクリーニングウエブにて離型剤塗布装置のロ
ールもあわせてクリーニングされる。また離型剤塗布用
のロールにクリーニングロールが転接したものにあって
は、このクリーニングロールにて離型剤塗布用のロール
がクリーニングされる。

【０００７】

【実 施 例】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図１は本発明の第１の実施例を示すもので図中１は
内側に図示しない加熱体を内装した定着ロール、２はこ
の定着ロール１に加圧転接する加圧ロールであり、この
両ロール１，２間に複写用紙３が通ることによりこの複
写用紙３上に転写されたトナー像４のトナーが加圧溶融
されて定着されるようになっている。

【０００８】上記定着ロール１は従来のものと同様に、
その表面にフッ素ゴムやシリコンゴム等の弾性体をコー
テイングしてあり、この定着ロール１の表面に離型剤塗
布装置５の離型剤塗布ロール６が転接されている。そし
てこの離型剤塗布ロール６には離型剤供給ロール７が転
接されている。そしてこの離型剤供給ロール７に一端を
離型剤８に浸漬した引上げ芯９の他端が接触されてい
る。１０は余分の離型剤をかき落とすブレードである。

【０００９】１１は上記定着ロール１の複写用紙３との
接触部より回転方向下流側の表面をクリーニングするク
リーニングウエブであり、このクリーニングウエブ１１
は巻出しロール１２から巻取りロール１３へ巻取る途中
が押圧ロール１４にて定着ロール１に押しつけられてい
る。そして上記巻出しロール１２は常時上記離型剤塗布
装置５の離型剤供給ロール７に、これと離型剤塗布ロー
ル６との接触部より回転方向下流側で接触されている。
このとき、上記クリーニングウエブ１１は、定着ロール
１に接触する面と離型剤供給ロール７に接触する面とは
表裏変えてある。

【００１０】また離型剤塗布装置５の離型剤供給ロール
７は離型剤塗布ロール６よりも離型性の悪いものを使用
し、定着ロール１に付着したトナーが離型剤塗布ロール
６を伝わって供給ロール７側へ移るようにしてある。

【００１１】上記構成において、定着ロール１の回転に
従ってクリーニングウエブ１１が巻取り走行され、この
間にクリーニングウエブ１１が押圧ロール１４にて定着
ロール１に押しつけられてこの定着ロール１の表面がク
リーニングされる。またこのとき、上記クリーニングウ
エブ１１が離型剤塗布装置５の離型剤供給ロール７に接
触していて、このロール７も同時にクリーニングされ
る。

【００１２】図２は本発明の他の実施例を示すもので、
この実施例ではクリーニングウエブ１１は定着ロール１
だけに接触してこれをクリーニングするようになってお
り、そのかわり、離型剤塗布装置５の離型剤塗布ロール
６にクリーニングロール１５が圧接されている。

【００１３】この構成によれば、定着ロール１より離型
剤塗布ロール６へ移転したトナー等の汚れはクリーニン
グロール１５にてクリーニングされる。そしてこのクリ
ーニングロール１５の汚れはブレード１６にて掻き落と
される。離型剤塗布装置５の両ロールはその表面にはシ
リコンゴム等の弾性層を有しているが、クリーニングロ
ール１５は弾性層をもたない金属ロールが用いられる。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、定着ロール１へ離型剤
を塗布する離型剤装置５を構成するロールがその回転に
従って常時クリーニングされることにより、定着ロール
１にオフセットしたトナーによるこの離型剤塗布装置５
のロールの汚れを防止することができて、定着ロール１
への離型剤の供給が均一に行なわれると共に、複写機の
待機状態でのこの離型剤塗布装置５側からの定着ロール
１へのトナーの再付着を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施例を示す概略的な構成説
明図である。

【図２】 本発明の第２実施例を示す概略的な構成説明
図である。

【符号の説明】

１…定着ロール、２…加圧ロール、３…用紙、４…トナ
ー像、５…離型剤塗布装置、６…離型剤塗布ロール、７
…離型剤供給ロール、８…離型剤、９…取上げ芯、１０
…ブレード、１１…クリーニングウエブ、１２…巻出し
ロール、１３…巻取りロール、１４…押圧ロール、１５
…クリーニングロール。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 定着装置の定着ロールに離型剤塗布装置
   にて離型剤を塗布すると共に、定着ロールの複写用紙と
   の接触部の回転方向下流側にクリーニングウエブを接触
   させた複写機の定着装置において、上記定着ロールに接
   触するクリーニングウエブを、離型剤塗布装置の離型剤
   塗布用のロールにも接触させたことを特徴とする複写機
   の定着装置。
2. 【請求項２】 定着装置の定着ロールに離型剤塗布装置
   にて離型剤を塗布すると共に、定着ロールの複写機用紙
   との接触部の回転方向下流側にクリーニングウエブを接
   触させた複写機の定着装置において、離型剤塗布装置の
   離型剤塗布用のロールにクリーニングロールを転接させ
   たことを特徴とする複写機の定着装置。