JPH1138812A - 離型剤供給装置 - Google Patents

離型剤供給装置

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JPH1138812A
JPH1138812A JP19157697A JP19157697A JPH1138812A JP H1138812 A JPH1138812 A JP H1138812A JP 19157697 A JP19157697 A JP 19157697A JP 19157697 A JP19157697 A JP 19157697A JP H1138812 A JPH1138812 A JP H1138812A
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JP19157697A
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Kunimasa Aoshima
邦昌 青島
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、低下価格化と安定した離型剤の供給
という要求を両立することができる離型剤供給装置を提
供する 【解決手段】 記録材に保持されたトナー像を熱と圧力
とによって記録材に定着させる一対の定着部材に当接し
て離型剤を供給する離型剤塗布ロールを有する離型剤供
給装置において、上記離型剤塗布ロールを定着を行う前
に定着部材に当接させ、また、定着が終了した後にこの
定着部材から離間させる第1の接離手段と、前記離型剤
塗布ロール表面に当接してこの離型剤塗布ロール表面の
余剰な離型剤を吸収する離型剤吸収手段と、上記離型剤
吸収手段を離型剤塗布ロールが定着部材から離間されて
いる際に離型剤塗布ロールに当接させ、また、離型剤塗
布ロールが定着部材に当接される前にこの離型剤塗布ロ
ールから離間させる第2の接離手段と、前記離型剤吸収
手段が離型剤塗布ロールに当接されている際に離型剤塗
布ロールを回転させる回転手段とを有することを特徴と
する離型剤供給装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置の定着技術に関し、より詳しくは、定着装置
に離型剤を安定して供給する離型剤供給装置の技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置では、記録
材への画像形成の最終段階において、記録材の表面に保
持されたトナー像を熱と圧力によって定着することが行
われる。
【0003】図6は、一般的なその定着の工程を示して
いる。記録材110の表面に保持されたトナー像111
は、互いに圧接している二つの加熱・加圧ローラ10
6、107の間を通過することによって、それぞれの加
熱・加圧ローラ106、107がその内部に有している
熱源108、109からの熱と二つの加熱・加圧ローラ
間の圧力とによってしっかりと記録材に定着する。
【0004】このような定着の工程において、二つの加
熱・加圧ローラ間をトナー像が通過する際に、トナー像
を構成するトナーの一部が加熱・加圧ローラ106に付
着することがあり、その部分が記録材から抜けてしま
い、また、加熱・加圧ローラ106に付着したトナーが
次の記録材を汚してしまう等の問題が生じる。そこで、
従来から101〜105のような離型剤供給装置を用い
て、加熱・加圧ローラ106の表面にシリコーンオイル
等の離型剤を塗布することによってトナーが加熱・加圧
ローラ106に付着しにくくすることが行われている。
特に、所謂フルカラーの画像形成の場合には、トナー像
が何層にもわたって記録材表面に保持された状態で二つ
の加熱・加圧ローラ106、107間を通過するため、
加熱・加圧ロール106表面に離型剤を塗布し、トナー
の付着を防止することは非常に重要である。
【0005】その離型剤を供給する装置としては、図6
に示すように、オイルパン104に貯められた離型剤1
05を互いに接して配設された複数のロール101〜1
03を介して、最終的にはロール103を介して、それ
と接している加熱・加圧ロール108に供給するものが
従来から提案されている。また、特開平5−10059
8号公報は、図6に示したものとはその構成は異なる
が、複数のロールを介して加熱・加圧ロールに離型剤を
供給する装置が提案されている。
【0006】これらのような複数のロールを介して離型
剤を供給する装置はそれぞれのロールの材質等を規定す
ることによって供給する離型剤の量が安定するという特
徴を有する。しかし、装置の構成が複雑なため、比較的
大型で高価格なものとなってしまいがちである。
【0007】一方、図7に示すように、単一のロール1
12によって離型剤を供給する装置も提案されている。
このような離型剤供給装置では、例えば、ロール112
は金属製の芯金の周りに離型剤を充填、保持するために
シリコンスポンジのような材質からなる離型剤保持層
と、さらにその表面に離型剤の塗布量を規制するための
耐熱性の高い多孔質の表面層との多層構造となってい
る。このような離型剤供給そうちにおいては、先に説明
したものに比べて、装置の構造が単純なため、比較的小
型で低価格なものとなる。しかし、加熱・加圧ロールに
供給する離型剤の量は不安定になるという問題が生じや
すい。
【0008】すなわち、長期間の休止の後に画像形成を
行うような場合、例えば朝の始動時の画像形成などの場
合には、運転していなかった間にロール112の表面に
多量に滲み出ている離型剤が一気に加熱・加圧ロール1
06に供給されることとなる。また、ロール112を新
品に交換した直後などにも同様に多量の離型剤が加熱・
加圧ロール106に供給されることとなる。
【0009】多量の離型剤が一気に加熱・加圧ロール1
06に供給されると、記録材上に離型剤によるシミ、ス
ジが生じる、また、特にフルカラーの画像の場合には何
層にも重ねられたトナー層中に離型剤を多量に含んでし
まうために発色性が損なわれるといった画像欠陥を生じ
る場合がある。さらに、画像欠陥が生じるまでには至ら
なくても、記録材に供給された多量の離型剤のために、
画像形成を行った記録材にメンディングテープを接着す
ることができない、ボールペンのインクが記録材にのり
にくく、記録材に加筆できないといった問題が生じる。
【0010】このような問題を解決するために、特開平
5−72842号公報には一定時間以上複写機を使用し
なかった後に画像形成を行う場合には、余剰な離型剤を
吸収させるために画像形成前に最大幅の記録材の定着を
行う技術が提案されている。しかし、一定時間複写機を
使用しなかった度毎に余分な記録材が必要となるのは不
経済であるばかりか、最近関心が高まっている資源保護
の風潮にも反するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化、低
下価格化と安定した離型剤の供給という要求を両立する
ことができる離型剤供給装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、記録材に保持されたトナー像を
熱と圧力とによって記録材に定着させる一対の定着部材
に当接して離型剤を供給する離型剤塗布ロールを有する
離型剤供給装置において、上記離型剤塗布ロールを定着
を行う前に定着部材に当接させ、また、定着が終了した
後にこの定着部材から離間させる第1の接離手段と、前
記離型剤塗布ロール表面に当接してこの離型剤塗布ロー
ル表面の余剰な離型剤を吸収する離型剤吸収手段と、上
記離型剤吸収手段を離型剤塗布ロールが定着部材から離
間されている際に離型剤塗布ロールに当接させ、また、
離型剤塗布ロールが定着部材に当接される前にこの離型
剤塗布ロールから離間させる第2の接離手段と、前記離
型剤吸収手段が離型剤塗布ロールに当接されている際に
離型剤塗布ロールを回転させる回転手段とを有するもの
である。
【0013】離型剤供給装置をこのように構成すること
によって、例えば、長期間の休止後の最初の画像形成
時、或いは離型剤塗布ロールを新品に交換した後の最初
の画像形成時等においても、その前に離型剤塗布ロール
を定着部材から離間させた状態で、離型剤吸収部材を離
型剤塗布ロールに当接させ、さらにその離型剤塗布ロー
ルを回転させることによって余分な離型剤を離型剤吸収
部材に十分吸収させた後に離型剤塗布ロールを定着部材
に当接させ、定着工程を行うため、多量の離型剤が一時
に画像形成装置の定着部材に供給されることがなく、し
たがって画像欠陥が発生しにくく、加筆性や接着性を損
なわない離型剤の量を安定して供給することができる。
【0014】
【発明の実施による形態】次に、実施例に基づいて本発
明の好適な実施の形態を説明する。図1は、本実施例に
かかる離型剤供給装置を示している。この離型剤供給装
置は、記録材に保持されたトナー像を熱と圧力とによっ
て記録材に定着させる一対の定着部材に当接して離型剤
を供給する離型剤塗布ロール11を有する離型剤供給装
置であって、離型剤塗布ロール11を定着を行う前に定
着部材に当接させ、また、定着が終了した後にこの定着
部材から離間させる第1の接離手段と(以下、この接離
タイミングを「第一のタイミング」とういう)、離型剤
塗布ロール11表面に当接してこの離型剤塗布ロール1
1表面の余剰な離型剤を吸収する離型剤吸収手段14
と、離型剤吸収手段14を離型剤塗布ロール11が定着
部材から離間されている際に離型剤塗布ロールに当接さ
せ、また、離型剤塗布ロールが定着部材に当接される前
にこの離型剤塗布ロールから離間させる第2の接離手段
と15(以下、この接離タイミングを「第二のタイミン
グ」という)、離型剤吸収手段14が離型剤塗布ロール
11に当接されている際に離型剤塗布ロール11を回転
させる回転手段17と、定着部材の停止時間に応じて離
型剤吸収手段14が離型剤塗布ロール11に当接されて
いる時間を制御する制御手段17と、離型剤塗布ロール
11に当接して設けられ、離型剤塗布ロール11に付着
した異物を除去するクリーニング手段12とをを有する
ものである。
【0015】離型剤塗布ロール11が当接している画像
形成装置の定着部材は本実施例においては加熱ロール2
1である。しかし、発明はこれに限定されるものではな
く、加圧ロールに当接し、それに離型剤を供給するもの
であっもよい。また、定着部材の形状は本実施例のよう
にドラム状の定着部材であっても、例えば無端ベルト状
の定着部材であってもよい。
【0016】離型剤吸収手段14は、離型剤塗布ロール
11から余分な離型剤を拭き取り、吸収し、それを内部
に保持するものであり、離型剤塗布ロール11の軸方向
に平行に設けられ、その長さも離型剤供給ロールのおよ
そ軸幅の長さを有している。また、その材質は耐熱性が
あり、離型剤を吸収しそれを保持しやすいものが望まし
い。その材質は使用する離型剤との関係で適当に選択す
ればよいが、例えば離型剤がシリコーンオイルの場合に
はノーメックスフェルト(デュポン社製、商品名)など
を使用することができる。なお、離型剤吸収手段14の
形状はブレード状のものに限らず、ロール状のものでも
よい。
【0017】クリーニング手段12は離型剤塗布ロール
11に付着した微量のオフセットトナーや紙繊維等の異
物を除去するためのものであって、離型剤塗布ロール1
1の軸方向に平行に所定の圧力で離型剤塗布ロール11
に圧接されて設けられ、その長さも離型剤供給ロールの
およそ軸幅の長さを有している。また、本実施例にかか
るクリーニング手段12はロール状のもので、回転自在
に取付けられているため、離型剤塗布ロール11の回転
に従動して回転するものである。なお、クリーニング手
段12の形状はロール状に限らず、例えばブレード状の
ものであってもよい。
【0018】離型剤供給ロールを第一のタイミングで定
着部材に当接、離間させる第1の接離手段13と、離型
剤供給装置を第二のタイミングで離型剤塗布ロール11
に当接、離間させる第2の接離手段15とは共に図には
示していないが、周知の機構で当接、離間を実現するも
のである。
【0019】また、第二のタイミングで離型剤吸収手段
14が離型剤塗布ロール11に当接する際に離型剤塗布
ロール11を回転させる回転手段16も図には示してい
ないが、周知の機構で回転させるものである。なお、こ
の回転手段16は独立したものを設けてもよいが、部品
数を減らしてメンテナンス性、コスト効率等を考慮し
て、定着装置の加熱ロール21や加圧ロール等の回転駆
動源からギア等の回転駆動伝達部材を介して回転力を得
る構成としてもよい。
【0020】また、定着部材の停止時間に応じて離型剤
吸収手段14が離型剤塗布ロール11に当接されている
時間を制御する制御手段17も図には示していないが、
この制御手段17は定着部材の停止時間が長く、離型剤
塗布ロール11の表面に非常に多くの離型剤が染みでて
いる状態の場合には、定着を行う前に離型剤塗布ロール
11を離型剤吸収手段14に当接させた状態で十分回転
させることで、余分な離型剤を確実に離型剤吸収手段1
4に吸収させ、一方、定着部材の停止時間が比較的短い
場合には、離型剤塗布ロール11を回転させる時間を短
くし、所謂ファーストコピー等の待ち時間を短くするも
のである。
【0021】以下、本実施例にかかる離型剤供給装置の
動作を図2に示すタイミングチャート等を用いて説明す
る。
【0022】図2に示したタイミングチャートは、第
一、第2の接離手段15の当接/離間、回転手段16の
回転のオン/オフ、加熱ロール21の回転のオン/オ
フ、記録材の定着装置への進入のある/なしをそれぞれ
示したものである。
【0023】図2のT1に於ける状態を示したものが、
図3(a)である。この状態では、離型剤塗布ロール1
1は第1の接離手段13によって加熱ロール21と離間
されており、離型剤吸収手段14は第2の接離手段15
によって離型剤塗布ロール11と離間されており、ま
た、離型剤塗布ロール11は回転手段16がオフである
ため、回転していない。さらに、この状態ではまだ、加
熱ロール21も回転しておらず、もちろん、記録材も定
着装置に進入していない。
【0024】その後、図2のT2に於ける状態を示した
ものが、図3(b)である。この状態では、離型剤塗布
ロール11は第1の接離手段13によって加熱ロール2
1と離間されているが、離型剤吸収手段14は第2の接
離手段15によって離型剤塗布ロール11と当接されて
おり、また、離型剤塗布ロール11は回転手段16がオ
ンであるため、回転していいる。ただし、この状態では
まだ、加熱ロール21は回転しておらず、記録材も定着
装置に進入していない。
【0025】このように、離型剤塗布ロール11に離型
剤吸収手段14が所定の圧力で圧接しながら離型剤塗布
ロール11が回転することによって、離型剤塗布ロール
11の表面に染みだした余分な離型剤が離型剤吸収手段
14に吸収、保持され、その後に離型剤を加熱ロール2
1に供給する際に、過剰な離型剤を供給することがな
く、画質欠陥がなく、加筆性や接着性にも悪影響を及ぼ
さない量の離型剤を安定して供給することができる(以
下、このような作業を「離型剤塗布ロール11の拭き取
り」という)。なお、離型剤塗布ロール11が回転手段
16によって回転されると、それに圧接しているクリー
ニング手段12が従動して回転し、離型剤塗布ロール1
1表面のオフセットトナーや紙繊維等を回収し、除去す
る。この従動して回転している様子を図3(b)では点
線の矢印で示している。
【0026】なお、第2の接離手段15が作動して、こ
のような離型剤塗布ロール11の拭き取りが行われるた
めの条件は予め設定しておくものである。これは、離型
剤塗布ロール11の表面に余剰な離型剤が染み出してい
る場合に行われるものであって、本実施例では、一定
時間以上の停止状態の後に画像形成を行う場合、離型
剤供給装置(離型剤塗布ロール11)を新品に交換した
後に画像形成を行う場合、小サイズの記録材を連続し
て画像形成した後にサイズの大きい記録材の画像形成を
行う場合には第2の接離手段15が作動して上述の離型
剤塗布ロール11の拭き取りが行われる。
【0027】これらの条件についてさらに説明すると、
の場合では、その停止状態では離型剤塗布ロール11
の内部から常時染み出してくる離型剤が加熱ロール21
に塗布されることなく、その表面に溜まってしまうため
である。なお、この一定時間以上の停止状態とは、始業
直後などのように画像形成装置の電源を一定時間以上オ
フにしていた場合や、画像形成装置の電源はオンである
が、画像形成を一定時間以上行わなかった場合などがあ
る。の場合では、離型剤塗布ロール11の内部に多く
の離型剤を含有しているため、離型剤が表面に染み出し
易いためである。なお、この離型剤供給装置(離型剤塗
布ロール11)を新品に交換した後には、その直後だけ
でなく、交換後画像形成を行う度に所定の回数離型剤塗
布ロール11の拭き取りを行うことが望ましい。の場
合には、離型剤塗布ロール11の軸方向、小サイズの記
録材幅分は定着の際に順次記録材が離型剤を吸収するた
め、多量の離型剤が染み出すことはないが、その小サイ
ズの幅以上の部分に関しては、離型剤が記録材に吸収さ
れることがないため、徐々に加熱ロール21の当該部
分、さらに離型剤塗布ロール11の当該部分に余分な離
型剤が溜まってしまうからである。
【0028】また、の場合にはさらにその停止時間に
応じて制御手段17が第二のタイミング、離型剤塗布ロ
ール11の拭き取りを行う時間を制御するものである。
すなわち、定着部材の停止時間が長く、離型剤塗布ロー
ル11の表面に非常に多くの離型剤が染みでている状態
の場合には、制御手段17は離型剤吸収手段14が離型
剤塗布ロール11に当接されている時間を長く設定し、
離型剤塗布ロール11の拭き取り時間を長く設定し、余
分な離型剤を確実に離型剤吸収手段14に吸収させ、一
方、定着部材の停止時間が比較的短い場合には、離型剤
塗布ロール11の拭き取り時間を短く設定する。
【0029】具体的には、本実施例では、加熱ロール2
1の回転が停止している時間(図2、加熱ロール21の
回転のtOFF )を計測し、その時間が長ければ第2の接
離手段15による離型剤吸収手段14の当接時間、すな
わち回転手段16による離型剤塗布ロール11の回転時
間(図2、回転手段16のオン時間t1 )を長く、その
時間(tOFF )が短ければ回転時間(t1 )も短く制御
するものである。
【0030】図4は、比較的長時間加熱ロール21の回
転が停止している場合の第一、第2の接離手段15の当
接/離間、回転手段16の回転のオン/オフ、加熱ロー
ル21の回転のオン/オフ、記録材の定着装置への進入
のある/なしをそれぞれタイミングチャートを示したも
のである。図2のタイミングチャートとの違いは、加熱
ロール21の回転の停止時間tOFF ’が図2の停止時間
OFF よりも長時間であるため(図においては違いはな
い)、離型剤塗布ロール11の回転時間t1 ’が図2の
1 よりも長くなっている点である。なお、本実施例で
は加熱ロール21の回転停止時間を計測しているが、他
にも、例えば定着装置に記録材が進入する時間間隔、第
1の接離手段13によって離型剤塗布ロール11が加熱
ロール21から離間している時間間隔等を計測して制御
を行うものであってもよい。
【0031】このような制御手段17による制御を行う
ことによって、非常に長く定着部材の停止状態が続き、
多量の余剰離型剤が離型剤塗布ロール11の表面に染み
出している場合であっても、確実に安定して適当な量の
離型剤を定着部材に供給することができるとともに、比
較的短時間の定着部材の停止の後には、短時間で離型剤
塗布ロール11の拭き取りを終えることができ、多くの
離型剤を定着部材に供給することなく、しかも所謂ファ
ーストコピー等の待ち時間を短くすることができる。
【0032】その後、図2のT3に於ける状態を示した
ものが、図3(c)である。この状態では、離型剤塗布
ロール11は第1の接離手段13によって加熱ロール2
1と当接されており、離型剤吸収手段14は第2の接離
手段15によって離型剤塗布ロール11と離間されてお
り、また、離型剤塗布ロール11は回転手段16がオフ
であるため、回転していない。また、この状態では加熱
ロール21はオンの状態であり、回転しており、記録材
も定着装置に進入している。
【0033】この状態では、定着装置の加熱ロール21
と加圧ロール22との間に、その加熱ロール21側に未
定着トナー像を保持した記録材が進入してきており、両
ロールからの熱と圧力によってトナーが融解し、そのト
ナー像が記録材にしっかりと定着する。なおこの状態で
は、離型剤塗布ロール11は回転手段16がオフである
ため、それ自体では回転駆動していないが、第1の接離
手段13によって当接されている加熱ロール21が回転
しているため、それに従動して回転している。さらに、
その離型剤塗布ロール11に所定の圧力で接しているク
リーニング手段12は、さらに離型剤塗布ロール11従
動して回転している。これら、従動して回転している状
態を図3(c)では点線の矢印で示している。
【0034】図2のT4に於ける状態は結果としてT1
に於ける状態と同様である。
【0035】図5は、図7に示した従来の離型剤供給装
置と本実施例にかかる離型剤供給装置との長期間定着部
材が停止した後の画像形成においける記録材への離型剤
供給量を比較したものである。画像形成を20枚、40
枚、60枚等と回数を重ねた場合には両装置に於ける差
異は認められないが、初期状態、特に最初の一枚目の記
録材に供給する離型剤の量には大きな違いが認められ
た。すなわち、従来の離型剤供給装置では、長期間停止
後の最初の画像形成の記録材に対してはおよそ17[μ
l/枚]の離型剤を供給しているのに対し、本実施例に
かかる離型剤供給装置では、およそ5[μl/枚]の離
型剤を供給しており、その離型剤の供給量は顕著に相違
する。
【0036】つまり、本実施例にかかる離型剤供給装置
の方が、多量の離型剤を一気に供給することがなく、安
定して確実に適当な量の離型剤を供給することができる
ことが明らかとなった。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
に記載の発明によれば、離型剤塗布ロールの表面に多量
に離型剤が染み出している状態の場合には、画像形成の
前に、離型剤塗布ロールの拭き取りを行うため、常に安
定して確実に適当な離型剤の量を定着部材に供給するこ
とができ、結果として、画質欠陥がなく、画像が形成さ
れた記録材は加筆性、接着性が損なわれることがない。
【0038】また、請求項2に記載の発明によれば、上
述の効果に加えて、定着部材の停止時間に応じて離型剤
塗布ロールの拭き取り時間を制御するため、一層確実に
多量の離型剤が定着部材、さらには記録材に塗布される
のを防ぐことができると共に、離型剤塗布ロール表面の
離型剤が比較的少ない場合には拭き取り時間を短くする
ことができ、適当な離型剤塗布量を維持しつつ、使用者
の待ち時間を短くすることができる。
【0039】また、請求項3に記載の発明によれば、ク
リーニング手段を離型剤塗布ロールに当接させたため、
離型剤塗布ロール表面に付着したオフセットトナーや紙
繊維等の異物を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例にかかる離型剤供給装置の全体を
示している。
【図2】図2は実施例にかかる離型剤供給装置の動作を
タイミングチャートを用いて示したものである。
【図3】図3は様々なタイミングにおける定着装置と離
型剤供給装置の状態を示したものである。
【図4】図4は制御手段によって制御された離型剤供給
装置の動作をタイミングチャートを用いて示したもので
ある。
【図5】図5は従来の離型剤供給装置と本実施例にかか
る離型剤供給装置との離型剤供給量の比較のグラフであ
る。
【図6】図6は従来の離型剤供給装置の一である。
【図7】図7は従来の離型剤供給装置の一である。
【符号の説明】
11…離型剤塗布ロール、12…クリーニング手段、1
3…第1の接離手段、14…離型剤吸収手段、15…第
2の接離手段、16…回転手段、17…制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材に保持されたトナー像を熱と圧力
    とによって記録材に定着させる一対の定着部材に当接し
    て離型剤を供給する離型剤塗布ロールを有する離型剤供
    給装置において、 上記離型剤塗布ロールを定着を行う前に定着部材に当接
    させ、また、定着が終了した後にこの定着部材から離間
    させる第1の接離手段と、 前記離型剤塗布ロール表面に当接してこの離型剤塗布ロ
    ール表面の余剰な離型剤を吸収する離型剤吸収手段と、 上記離型剤吸収手段を離型剤塗布ロールが定着部材から
    離間されている際に離型剤塗布ロールに当接させ、ま
    た、離型剤塗布ロールが定着部材に当接される前にこの
    離型剤塗布ロールから離間させる第2の接離手段と、 前記離型剤吸収手段が離型剤塗布ロールに当接されてい
    る際に離型剤塗布ロールを回転させる回転手段とを有す
    ることを特徴とする離型剤供給装置。
  2. 【請求項2】 定着部材の停止時間に応じて離型剤吸収
    手段が離型剤塗布ロールに当接されている時間を制御す
    る制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の
    離型剤供給装置。
  3. 【請求項3】 離型剤塗布ロールに当接して設けられ、
    離型剤塗布ロールに付着した異物を除去するクリーニン
    グ手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の離型剤供給装置。
JP19157697A 1997-07-16 1997-07-16 離型剤供給装置 Pending JPH1138812A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6892044B2 (en) 2001-06-18 2005-05-10 Ricoh Company, Ltd. Liquid application apparatus and image formation apparatus

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