JPH1020696A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
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- JPH1020696A JPH1020696A JP16907096A JP16907096A JPH1020696A JP H1020696 A JPH1020696 A JP H1020696A JP 16907096 A JP16907096 A JP 16907096A JP 16907096 A JP16907096 A JP 16907096A JP H1020696 A JPH1020696 A JP H1020696A
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- oil
- cleaning
- fixing
- fixing roller
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Abstract
(57)【要約】
【課題】構造が簡単でコンパクトに構成され、長期間安
定した定着ローラへのオイル塗布とクリーニングを可能
にし、クリーニング部とオイル塗布部を容易に交換し得
る定着装置を提供する。 【解決手段】定着ローラ8にトナー離型用のシリコーン
オイル2を塗布するオイル塗布用ローラ9と、定着ロー
ラ8を清掃するクリーニングローラ15とを一体のユニ
ット構造として着脱可能に配置する。オイル塗布用ロ−
ラ9を、クリーニングローラ15よりも単位幅あたりの
圧接力を低く設定した。オイル塗布用ローラ9内部にシ
リコーンオイル2を収容して、このオイルがローラ表面
のオイル塗布層9−bにオイル規制層9−cを介して供
給される。
定した定着ローラへのオイル塗布とクリーニングを可能
にし、クリーニング部とオイル塗布部を容易に交換し得
る定着装置を提供する。 【解決手段】定着ローラ8にトナー離型用のシリコーン
オイル2を塗布するオイル塗布用ローラ9と、定着ロー
ラ8を清掃するクリーニングローラ15とを一体のユニ
ット構造として着脱可能に配置する。オイル塗布用ロ−
ラ9を、クリーニングローラ15よりも単位幅あたりの
圧接力を低く設定した。オイル塗布用ローラ9内部にシ
リコーンオイル2を収容して、このオイルがローラ表面
のオイル塗布層9−bにオイル規制層9−cを介して供
給される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着装置、特に定
着ローラのクリーニング機構に関する。
着ローラのクリーニング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】熱定着方式による定着装置では、静電気
力等によってトナー像が付着している用紙を定着用ロー
ラのニップ部を通過させることによって、用紙上のトナ
ーを加熱溶融し用紙に定着させている。
力等によってトナー像が付着している用紙を定着用ロー
ラのニップ部を通過させることによって、用紙上のトナ
ーを加熱溶融し用紙に定着させている。
【0003】通常、定着用ローラの表面には、フッ素樹
脂等のトナーが付着しにくい物質を被覆し、さらにシリ
コーンオイル等の離型剤を塗布するなどして、トナーが
定着ローラに付着することを防止している。
脂等のトナーが付着しにくい物質を被覆し、さらにシリ
コーンオイル等の離型剤を塗布するなどして、トナーが
定着ローラに付着することを防止している。
【0004】しかし、上記の対策だけでは、実際には微
小量のトナーが定着ローラに付着し、この付着したトナ
ーがある程度増えると、印刷用紙上に余印字として表
れ、重大障害の原因となる。
小量のトナーが定着ローラに付着し、この付着したトナ
ーがある程度増えると、印刷用紙上に余印字として表
れ、重大障害の原因となる。
【0005】そこで、従来、定着用ローラにシリコーン
オイルを塗布しつつ、定着ローラを清掃する手段が一般
的に用いられてきた。
オイルを塗布しつつ、定着ローラを清掃する手段が一般
的に用いられてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6〜図11を用いて
この種定着装置のクリーニング機構の従来例及びその改
善すべき点について説明する。
この種定着装置のクリーニング機構の従来例及びその改
善すべき点について説明する。
【0007】図6の従来例は、耐熱性フェルト1の毛細
管現象を利用して定着ローラ8にシリコーンオイル(以
下、単にオイルと称することもある)2を塗布しつつ、
トナーを清掃するという方式である。11はヒータラン
プ、12は押し付けローラである。
管現象を利用して定着ローラ8にシリコーンオイル(以
下、単にオイルと称することもある)2を塗布しつつ、
トナーを清掃するという方式である。11はヒータラン
プ、12は押し付けローラである。
【0008】この方式は、フェルト1が常時固定の状態
で定着用ローラ8に接触しているので、短期間でトナー
がフェルト1に堆積し、寿命に至る。すなわち、保守期
間が短いというのが短所である。
で定着用ローラ8に接触しているので、短期間でトナー
がフェルト1に堆積し、寿命に至る。すなわち、保守期
間が短いというのが短所である。
【0009】図7の従来例は、清掃ウェブ巻取り方式で
あり、ウェブ3の汚れた部分が順次巻取られるので、寿
命的には向上するが、装置が大型になる。また、ウェブ
3の残量を検出する手段が必要であるため、装置が複雑
になる。
あり、ウェブ3の汚れた部分が順次巻取られるので、寿
命的には向上するが、装置が大型になる。また、ウェブ
3の残量を検出する手段が必要であるため、装置が複雑
になる。
【0010】図8の従来例は、オイルタンク4、オイル
移送ローラ5、オイル塗布ローラ6、ブレード7を備
え、オイル塗布ローラ6によりオイルを定着ローラ8に
塗布しつつ、ブレード7により定着ローラ8に付着した
過剰分のオイルや汚れを取り去る。
移送ローラ5、オイル塗布ローラ6、ブレード7を備
え、オイル塗布ローラ6によりオイルを定着ローラ8に
塗布しつつ、ブレード7により定着ローラ8に付着した
過剰分のオイルや汚れを取り去る。
【0011】この方式はオイル塗布ローラ6にトナーや
紙粉等の汚れが付着して目詰りが生じ易く、比較的短期
間にオイルの均一な付与が行なわれなくなる傾向があ
る。
紙粉等の汚れが付着して目詰りが生じ易く、比較的短期
間にオイルの均一な付与が行なわれなくなる傾向があ
る。
【0012】また、ブレード7に汚れが付着すると短期
間で定着ローラ8を傷つけてしまうという原因となる。
間で定着ローラ8を傷つけてしまうという原因となる。
【0013】図9は図8の変形例で、オイル塗布ローラ
9の内部にシリコーンオイル2を収容し、芯金部(層)
9−aの小孔31を通してオイル塗布層9−bにオイル
が供給されるが、シリコーンオイル2を規制する部材が
介在しないため、定着ローラ8へオイル2が余剰に供給
され印刷用紙をオイルで汚してしまうことがある。
9の内部にシリコーンオイル2を収容し、芯金部(層)
9−aの小孔31を通してオイル塗布層9−bにオイル
が供給されるが、シリコーンオイル2を規制する部材が
介在しないため、定着ローラ8へオイル2が余剰に供給
され印刷用紙をオイルで汚してしまうことがある。
【0014】図10の従来例もオイル塗布をローラ9で
行うもので、オイル塗布用ローラ9のオイル塗布部(オ
イル含浸層)9−bにフェルトまたはシリコンスポンジ
の如きトナーの拭き取り性の良い部材を用いるが、オイ
ル塗布用ローラ9の表面にトナーが堆積してくると均一
にオイルを塗布できなくなる。また、クリーニング部材
10の表面に堆積してきたトナーより、定着ローラ8を
傷つけてしまうこともある。
行うもので、オイル塗布用ローラ9のオイル塗布部(オ
イル含浸層)9−bにフェルトまたはシリコンスポンジ
の如きトナーの拭き取り性の良い部材を用いるが、オイ
ル塗布用ローラ9の表面にトナーが堆積してくると均一
にオイルを塗布できなくなる。また、クリーニング部材
10の表面に堆積してきたトナーより、定着ローラ8を
傷つけてしまうこともある。
【0015】図11に示す従来例は、オイル塗布部9と
クリーニング部10をユニット13に収容し、このユニ
ット3全体が着脱方式としてある。
クリーニング部10をユニット13に収容し、このユニ
ット3全体が着脱方式としてある。
【0016】この従来例では、トナー等で汚れたクリー
ニングユニット13を定着ローラ8の長手方向に引き抜
く方式で、引き抜く作業中に、クリーニングユニット1
3により定着ローラ8表面を傷つけてしまう場合があ
る。
ニングユニット13を定着ローラ8の長手方向に引き抜
く方式で、引き抜く作業中に、クリーニングユニット1
3により定着ローラ8表面を傷つけてしまう場合があ
る。
【0017】以上をまとめると、従来の定着装置のクリ
ーニング方式では、オイル塗布と定着ローラのクリーニ
ングとを長期間安定させることは仲々困難であり、かつ
定着ローラ8を傷つけずに容易にクリーニングユニット
を交換することは困難であった。
ーニング方式では、オイル塗布と定着ローラのクリーニ
ングとを長期間安定させることは仲々困難であり、かつ
定着ローラ8を傷つけずに容易にクリーニングユニット
を交換することは困難であった。
【0018】本発明の目的は、上述のような諸問題を改
善して、構造が簡単でコンパクトに構成され、かつ長期
間安定した定着ローラへのオイル塗布とクリーニングを
行なうことができ、かつクリーニング部とオイル塗布部
を一体のユニット機構とすることにより、容易に交換す
ることが可能である定着装置を提供することにある。
善して、構造が簡単でコンパクトに構成され、かつ長期
間安定した定着ローラへのオイル塗布とクリーニングを
行なうことができ、かつクリーニング部とオイル塗布部
を一体のユニット機構とすることにより、容易に交換す
ることが可能である定着装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、主に次のよう
に構成される。
に構成される。
【0020】第1には、定着ローラにトナー離型用のオ
イルを塗布するオイル塗布用ローラと、前記定着ローラ
を清掃するクリーニングローラとを一体のユニット構造
として着脱可能に設け、前記オイル塗布用ロ−ラを、前
記クリ−ニングローラよりも単位幅あたりの圧接力を低
く設定した。
イルを塗布するオイル塗布用ローラと、前記定着ローラ
を清掃するクリーニングローラとを一体のユニット構造
として着脱可能に設け、前記オイル塗布用ロ−ラを、前
記クリ−ニングローラよりも単位幅あたりの圧接力を低
く設定した。
【0021】このように構成すれば、オイル塗布用ロー
ラ及び定着ローラ間でのトナーや紙粉等の目詰り発生を
抑制でき、オイル塗布用ローラがトナー、紙粉等で汚れ
るのを防止し、定着ローラに長期間安定してオイルを塗
布できる。
ラ及び定着ローラ間でのトナーや紙粉等の目詰り発生を
抑制でき、オイル塗布用ローラがトナー、紙粉等で汚れ
るのを防止し、定着ローラに長期間安定してオイルを塗
布できる。
【0022】第2には、前記オイル塗布用ローラは該ロ
ーラ内部にオイル(トナー離型剤)を収容して、このオ
イルがローラ表面のオイル塗布層にオイル規制層を介し
て供給される構造とした。
ーラ内部にオイル(トナー離型剤)を収容して、このオ
イルがローラ表面のオイル塗布層にオイル規制層を介し
て供給される構造とした。
【0023】このように構成すれば、オイル塗布用ロー
ラへのオイル過剰供給が防止され、印刷用紙がオイルで
汚されるといった事態を防止できる。また、オイル塗布
量を一定量に規制することで、定着ローラに対して長期
間にわたり安定したオイル塗布が可能となる。また、定
着ローラ上のトナーを拭い去るクリーニング部材もロー
ラ(クリーニングローラ)により構成したので、クリー
ニングローラと定着ローラとの摺接を防止し、定着ロー
ラの余剰トナーをスムーズに拭い去って、定着ローラの
傷付きを防止する。
ラへのオイル過剰供給が防止され、印刷用紙がオイルで
汚されるといった事態を防止できる。また、オイル塗布
量を一定量に規制することで、定着ローラに対して長期
間にわたり安定したオイル塗布が可能となる。また、定
着ローラ上のトナーを拭い去るクリーニング部材もロー
ラ(クリーニングローラ)により構成したので、クリー
ニングローラと定着ローラとの摺接を防止し、定着ロー
ラの余剰トナーをスムーズに拭い去って、定着ローラの
傷付きを防止する。
【0024】また、定着ローラ用クリーニングユニット
(すなわち、オイル塗布用ローラとクリーニングローラ
とをユニットにより一体化したもの)を定着ローラの長
手方向に引き出すのではなく、定着ローラ上方に着脱方
式を採用することが可能であり、ユニット着脱時に定着
ローラを傷つけ事態をなくすことができる。
(すなわち、オイル塗布用ローラとクリーニングローラ
とをユニットにより一体化したもの)を定着ローラの長
手方向に引き出すのではなく、定着ローラ上方に着脱方
式を採用することが可能であり、ユニット着脱時に定着
ローラを傷つけ事態をなくすことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図5
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0026】図1(a)は本実施形態の定着装置の構成
図である。
図である。
【0027】定着ローラ8は、図示せぬ押付機構と回転
機構により押し付けローラ12に押し付けられながら回
転し、印刷用紙22上に転写されたトナー像23を定着
する。
機構により押し付けローラ12に押し付けられながら回
転し、印刷用紙22上に転写されたトナー像23を定着
する。
【0028】定着ローラ8は、温度センサ18により1
90℃〜180℃に制御され、その表面はトナーとの離
型性を得るために、フッ素樹脂にて被覆されている。
90℃〜180℃に制御され、その表面はトナーとの離
型性を得るために、フッ素樹脂にて被覆されている。
【0029】印刷用紙22は、入口側ペーパガイド20
上を通り、定着ローラ8と押し付けローラ12によって
定着搬送され、分離爪19によって定着ローラ8から剥
離され、出口側ペーパガイド21を通り排出される。
上を通り、定着ローラ8と押し付けローラ12によって
定着搬送され、分離爪19によって定着ローラ8から剥
離され、出口側ペーパガイド21を通り排出される。
【0030】本例においては、定着時に生じたトナーに
よる汚れ(オフセット)を除去するために、シリコーン
ゴム(例えば発泡シリコーンゴム)等でつくられたクリ
ーニングローラ15を、図示せぬ押し付け機構により定
着ローラ8に押し付けて、定着ローラ8に従動回転させ
て、定着ローラ8をクリーニングする。
よる汚れ(オフセット)を除去するために、シリコーン
ゴム(例えば発泡シリコーンゴム)等でつくられたクリ
ーニングローラ15を、図示せぬ押し付け機構により定
着ローラ8に押し付けて、定着ローラ8に従動回転させ
て、定着ローラ8をクリーニングする。
【0031】また、定着ローラ8へは、トナーの離型性
を増やすために、オイル塗布用ローラ9によってシリコ
ーンオイル2を一定量塗布している。オイル塗布用ロー
ラ9は保持機構(図4を用いて後述する)により保持さ
れ、自重にて定着ローラ8に押当り、従動回転すること
によりオイルを塗布する。
を増やすために、オイル塗布用ローラ9によってシリコ
ーンオイル2を一定量塗布している。オイル塗布用ロー
ラ9は保持機構(図4を用いて後述する)により保持さ
れ、自重にて定着ローラ8に押当り、従動回転すること
によりオイルを塗布する。
【0032】クリーニングローラ15とオイル塗布用ロ
ーラ9は、ハウジング16により、保持機構とともに一
体ユニット構成となっており、クリーニングユニット1
7を構成している。
ーラ9は、ハウジング16により、保持機構とともに一
体ユニット構成となっており、クリーニングユニット1
7を構成している。
【0033】図2は本実施形態に用いるオイル塗布用ロ
ーラ9の一部断面正面図である。
ーラ9の一部断面正面図である。
【0034】本例のオイル塗布用ローラ9は、小孔(オ
イル通路孔)31の開いた中空筒状の芯金部(芯金層)
9−aの内部に、高粘度のシリコーンオイル2を封入し
てある。
イル通路孔)31の開いた中空筒状の芯金部(芯金層)
9−aの内部に、高粘度のシリコーンオイル2を封入し
てある。
【0035】芯金部9−a上にオイル塗布層9−bが形
成してあるが、芯金部9−a・オイル塗布層9−b間に
は、シリコーンオイル2が通孔31を通して定着ローラ
8に所定量以上塗布されることを防止するためのオイル
規制部(オイル規制層)9−cが固定してある。
成してあるが、芯金部9−a・オイル塗布層9−b間に
は、シリコーンオイル2が通孔31を通して定着ローラ
8に所定量以上塗布されることを防止するためのオイル
規制部(オイル規制層)9−cが固定してある。
【0036】芯金部9−aには、熱伝導性を良くして内
部の高粘度シリコーンオイル2をすみやかに低粘度化
し、パワーオン直後の印刷開始時においても、シリコー
ンオイル2を均等に塗布することができるように、厚さ
1〜2mm程度のアルミパイプを用いた。24はローラ支
持用のボスである。
部の高粘度シリコーンオイル2をすみやかに低粘度化
し、パワーオン直後の印刷開始時においても、シリコー
ンオイル2を均等に塗布することができるように、厚さ
1〜2mm程度のアルミパイプを用いた。24はローラ支
持用のボスである。
【0037】本装置の印刷速度は、60枚/分であるの
で、芯金部9−aに設けた小孔25の直径をφ1mm、シ
リコーンオイル2の粘度を60,000CSとし、オイルの塗
布量を(0.1mg)/(A4サイズ1枚)とした。
で、芯金部9−aに設けた小孔25の直径をφ1mm、シ
リコーンオイル2の粘度を60,000CSとし、オイルの塗
布量を(0.1mg)/(A4サイズ1枚)とした。
【0038】オイル塗布部9−bには、トナー汚れがつ
きにくくして、安定したオイル塗布を行なうために、パ
イル長4mm程度のPPS(ポニフェニレンサルファイ
ド)製のブラシを用いた。当社の実験においては、約9
0万枚印刷時まで、定着ローラ8のクリーニングとオイ
ル塗布を安定して行なうことが確認されている。
きにくくして、安定したオイル塗布を行なうために、パ
イル長4mm程度のPPS(ポニフェニレンサルファイ
ド)製のブラシを用いた。当社の実験においては、約9
0万枚印刷時まで、定着ローラ8のクリーニングとオイ
ル塗布を安定して行なうことが確認されている。
【0039】図4は、本実施形態におけるクリーニング
ローラ15とオイル塗布用ローラ9の取り付け機構を示
す断面図である。
ローラ15とオイル塗布用ローラ9の取り付け機構を示
す断面図である。
【0040】クリーニングローラ15はオイル塗布用ロ
ーラ9よりも、定着ローラ8の回転方向に対して上流側
に配設されている。
ーラ9よりも、定着ローラ8の回転方向に対して上流側
に配設されている。
【0041】クリーニングローラ15とオイル塗布用ロ
ーラ9は、耐熱樹脂(本実施例においてはベスペル:デ
ュポン社商品名)製のローラ軸受26(26−a、26
−b)に保持されている。
ーラ9は、耐熱樹脂(本実施例においてはベスペル:デ
ュポン社商品名)製のローラ軸受26(26−a、26
−b)に保持されている。
【0042】ハウジング16のローラ軸方向左右両サイ
ドには、ローラ軸受装着用のブロック28がねじ25に
より固定され、上記したローラ軸受26は、おのおのブ
ロック28の溝部(軸受支持溝)28−a、28−bに
スライド可能(スライド方向はローラ径方向)に配設さ
れる。
ドには、ローラ軸受装着用のブロック28がねじ25に
より固定され、上記したローラ軸受26は、おのおのブ
ロック28の溝部(軸受支持溝)28−a、28−bに
スライド可能(スライド方向はローラ径方向)に配設さ
れる。
【0043】このうち、クリーニングローラ15側のロ
ーラ軸受26−aは、溝部28−aに内装したスプリン
グ30のばね荷重により付勢されるため、クリーニング
ローラ15が上記ばね荷重を受けて定着ローラ8表面に
押し付けられる。このばね荷重は圧力調整用ねじ24に
て調整される。すなわち、クリーニングローラ15につ
いては、定着ローラ8に一定のニップ幅を持って押し付
けることで、定着ローラ8上の汚れを清掃する必要があ
るので、ローラ軸受26−aのハウジング16方向か
ら、ブロック28に固定された圧力調整用ネジ24にて
所定のニップ幅が出るよう調整される。
ーラ軸受26−aは、溝部28−aに内装したスプリン
グ30のばね荷重により付勢されるため、クリーニング
ローラ15が上記ばね荷重を受けて定着ローラ8表面に
押し付けられる。このばね荷重は圧力調整用ねじ24に
て調整される。すなわち、クリーニングローラ15につ
いては、定着ローラ8に一定のニップ幅を持って押し付
けることで、定着ローラ8上の汚れを清掃する必要があ
るので、ローラ軸受26−aのハウジング16方向か
ら、ブロック28に固定された圧力調整用ネジ24にて
所定のニップ幅が出るよう調整される。
【0044】本例においては、定着用ローラ8の直径を
φ60、クリーニングローラ15の直径をφ32とし
て、クリーニングローラ15の定着ローラ8に対するニ
ップ幅を3mm〜4mmとした。
φ60、クリーニングローラ15の直径をφ32とし
て、クリーニングローラ15の定着ローラ8に対するニ
ップ幅を3mm〜4mmとした。
【0045】一方、オイル塗布用ローラ9は、ローラ9
の自重により定着ローラ8に接触する。
の自重により定着ローラ8に接触する。
【0046】すなわち、オイル塗布用ローラ9に関して
は、定着ローラ8とのニップ幅をクリーニングローラ1
5のように多くとると、オイル塗布用ローラ9の表面が
トナー等で汚れ、やがて印刷枚数が増えるとオイル塗布
量が減少するという不具合がある。そこで、本例におい
ては、オイル塗布用ローラ9の直径をφ32とし、かつ
内封されているシリコーンオイル2の量を100gと
し、オイル塗布用ローラ9の自重にて定着ローラ8との
ニップ幅が1〜2mmとなるように、ボス部24の重量を
設定した。
は、定着ローラ8とのニップ幅をクリーニングローラ1
5のように多くとると、オイル塗布用ローラ9の表面が
トナー等で汚れ、やがて印刷枚数が増えるとオイル塗布
量が減少するという不具合がある。そこで、本例におい
ては、オイル塗布用ローラ9の直径をφ32とし、かつ
内封されているシリコーンオイル2の量を100gと
し、オイル塗布用ローラ9の自重にて定着ローラ8との
ニップ幅が1〜2mmとなるように、ボス部24の重量を
設定した。
【0047】オイル塗布用ローラ9は自重、クリーニン
グローラ15は圧力を加えて定着ローラ8に押し付けら
れるので、これによって、オイル塗布用ロ−ラ9がクリ
−ニングローラ15よりも単位幅あたりの圧接力が低く
設定される。
グローラ15は圧力を加えて定着ローラ8に押し付けら
れるので、これによって、オイル塗布用ロ−ラ9がクリ
−ニングローラ15よりも単位幅あたりの圧接力が低く
設定される。
【0048】このように設定すれば、上記したようにオ
イル塗布用ローラ9及び定着ローラ8間でのトナーや紙
粉等の目詰り発生を抑制でき、オイル塗布用ローラがト
ナー、紙粉等で汚れるのを防止、定着ローラに長期間安
定してオイルを塗布できる。
イル塗布用ローラ9及び定着ローラ8間でのトナーや紙
粉等の目詰り発生を抑制でき、オイル塗布用ローラがト
ナー、紙粉等で汚れるのを防止、定着ローラに長期間安
定してオイルを塗布できる。
【0049】また、図1(b)の特性図から明らかなよ
うに、オイル塗布用ローラの定着ローラへの接触圧を低
くすることで、定着ローラ8に対するオイル塗布量の過
剰供給を防止することができる。
うに、オイル塗布用ローラの定着ローラへの接触圧を低
くすることで、定着ローラ8に対するオイル塗布量の過
剰供給を防止することができる。
【0050】オイル塗布用ローラ9とクリーニングロー
ラ15は、ブロック28にて保持され、ブロック28は
ハウジング16にて一体に保持されることで、一体のク
リーニングユニット28として印刷装置本体に着脱可能
となっている。
ラ15は、ブロック28にて保持され、ブロック28は
ハウジング16にて一体に保持されることで、一体のク
リーニングユニット28として印刷装置本体に着脱可能
となっている。
【0051】次に、図5を用いてクリーニングユニット
17の着脱機構を説明する。
17の着脱機構を説明する。
【0052】図5は、本実施例におけるクリーニングユ
ニット17の着脱方式を示す模式図である。クリーニン
グユニット17は、定着ローラ8を保持している定着フ
レーム26上のシャフト27に、スナップフィット方式
にて上方より着脱される。本方式によれば、クリーニン
グユニット17を着脱する時に、定着ローラ8上を擦る
ことがなく、容易に着脱することが可能である。
ニット17の着脱方式を示す模式図である。クリーニン
グユニット17は、定着ローラ8を保持している定着フ
レーム26上のシャフト27に、スナップフィット方式
にて上方より着脱される。本方式によれば、クリーニン
グユニット17を着脱する時に、定着ローラ8上を擦る
ことがなく、容易に着脱することが可能である。
【0053】本例によれば、定着ローラ8表面に接触す
るオイル塗布用ローラ9のオイル塗布層9−bやオイル
規制層9−cを工夫し、クリーニングローラと一体のユ
ニット構造とし、定着ローラ上にワンタッチで着脱でき
るように配設したことによって、長期間安定したクリー
ニングを行なうことができる小型のクリーニングユニッ
トを、また、クリーニング部材の保守点検,交換を容易
にする定着装置を提供することができる。
るオイル塗布用ローラ9のオイル塗布層9−bやオイル
規制層9−cを工夫し、クリーニングローラと一体のユ
ニット構造とし、定着ローラ上にワンタッチで着脱でき
るように配設したことによって、長期間安定したクリー
ニングを行なうことができる小型のクリーニングユニッ
トを、また、クリーニング部材の保守点検,交換を容易
にする定着装置を提供することができる。
【0054】さらに、オイル塗布用ローラ9及びクリー
ニングローラ15は径方向にスライド可能であるので、
これらのローラと定着ローラ間に無理な圧接力が加わろ
うとしても、その力を逃すことができ、これにより上記
のトナー、紙粉等の目づまりをより一層なくすことがで
きる。
ニングローラ15は径方向にスライド可能であるので、
これらのローラと定着ローラ間に無理な圧接力が加わろ
うとしても、その力を逃すことができ、これにより上記
のトナー、紙粉等の目づまりをより一層なくすことがで
きる。
【0055】本発明は、定着ローラ側のトナー清掃する
場合を説明したが、押付ローラ側にも適用できる。本発
明においては、オイル塗布用ローラのオイル塗布層の耐
熱性ブラシ剤にPPS材を用いたが、他の耐熱性ブラシ
材を用いても同様の効果が得られる。本発明において
は、スナップフィット方式を用いて上部より着脱する方
法を示したが、定着ローラの上部より着脱する方式であ
れば、他の方式を用いても良い。
場合を説明したが、押付ローラ側にも適用できる。本発
明においては、オイル塗布用ローラのオイル塗布層の耐
熱性ブラシ剤にPPS材を用いたが、他の耐熱性ブラシ
材を用いても同様の効果が得られる。本発明において
は、スナップフィット方式を用いて上部より着脱する方
法を示したが、定着ローラの上部より着脱する方式であ
れば、他の方式を用いても良い。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、構造が簡単でコンパク
トに構成され、かつ長期間安定した定着ローラへのオイ
ル塗布とクリーニングを行なうことができ、かつクリー
ニング部とオイル塗布部を一体のユニット機構とするこ
とにより、容易に交換することが可能である定着装置を
提供することができる。
トに構成され、かつ長期間安定した定着ローラへのオイ
ル塗布とクリーニングを行なうことができ、かつクリー
ニング部とオイル塗布部を一体のユニット機構とするこ
とにより、容易に交換することが可能である定着装置を
提供することができる。
【図1】(a)は本発明の実施形態に係る断面図、
(b)はオイル塗布ローラ押圧量−オイル塗布量特性
図。
(b)はオイル塗布ローラ押圧量−オイル塗布量特性
図。
【図2】上記実施形態に用いるオイル塗布用ローラの概
念図。
念図。
【図3】図2に示したオイル塗布用ローラの一部拡大
図。
図。
【図4】上記実施形態の定着装置についてクリーニング
ユニットの支持構造を示した断面図。
ユニットの支持構造を示した断面図。
【図5】本実施形態のクリーニングユニットの着脱方式
を示した図。
を示した図。
【図6】定着装置の従来例を示した図。
【図7】定着装置の従来例を示した図。
【図8】定着装置の従来例を示した図。
【図9】定着装置の従来例を示した図。
【図10】定着装置の従来例を示した図。
【図11】定着装置の従来例を示した図。
8…定着ローラ、9…オイル塗布用ローラ、9−a…芯
金部、9−b…オイル塗布部(層)、9−c…オイル規
制部(層)、10…クリーニング部材、11…ヒータラ
ンプ、12…押し付けローラ、16…ハウジング、17
…クリーニングユニット。
金部、9−b…オイル塗布部(層)、9−c…オイル規
制部(層)、10…クリーニング部材、11…ヒータラ
ンプ、12…押し付けローラ、16…ハウジング、17
…クリーニングユニット。
Claims (7)
- 【請求項1】定着ローラにトナー離型用のオイルを塗布
するオイル塗布用ローラと、前記定着ローラを清掃する
クリーニングローラとを一体のユニット構造として着脱
可能に設け、前記オイル塗布用ロ−ラを前記クリ−ニン
グローラよりも単位幅あたりの圧接力を低く設定したこ
とを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】定着ローラにトナー離型用のオイルを塗布
するオイル塗布用ローラと、前記定着ローラを清掃する
クリーニングローラとを一体のユニット構造として着脱
可能に設け、前記オイル塗布用ローラは該ローラ内部に
前記オイルを収容して、このオイルが前記オイル塗布用
ローラ表面のオイル塗布層にオイル規制層を介して供給
される構造としたことを特徴とする定着装置。 - 【請求項3】前記オイル塗布用ローラは、小孔の開いた
中空部材の内部にトナー離型剤としてのシリコーンオイ
ルを収納し、前記中空部材の外側にオイル規制層と表面
が耐熱繊維からなるブラシ状のオイル塗布層を有してな
る請求項1又は請求項2記載の定着装置。 - 【請求項4】前記クリーニングローラは圧力調整機構に
より調整された圧力で定着ローラに押し付けられ、前記
オイル塗布用ローラは自重にて前記定着ローラに接触す
るようにしてある請求項1ないし請求項3のいずれか1
項記載の定着装置。 - 【請求項5】前記クリーニングローラ及びオイル塗布用
ローラのユニットは、定着ローラの上方より着脱する機
構を備えた請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載
の定着装置。 - 【請求項6】前記クリーニングローラ及びオイル塗布用
ローラの各軸受を耐熱樹脂で構成し、これをローラ径方
向にスライド可能な軸受支持溝に嵌装した請求項1ない
し請求項5記載のいずれか1項記載の定着装置。 - 【請求項7】前記クリーニングローラの材質が発泡シリ
コーンゴムである請求項1ないし請求項6のいずれか1
項記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16907096A JPH1020696A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16907096A JPH1020696A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1020696A true JPH1020696A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=15879777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16907096A Withdrawn JPH1020696A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1020696A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757505B2 (en) | 2001-01-25 | 2004-06-29 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and cleaning device therefor |
US6873809B2 (en) | 2001-01-25 | 2005-03-29 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and cleaning device therefor |
JP2006154340A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Ricoh Co Ltd | 離型剤塗布装置、定着装置、及び画像形成装置 |
US8050607B2 (en) | 2005-06-30 | 2011-11-01 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, fixing unit, and image forming method with a cleaning mechanism that contacts a tension mechanism |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP16907096A patent/JPH1020696A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757505B2 (en) | 2001-01-25 | 2004-06-29 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and cleaning device therefor |
US6873809B2 (en) | 2001-01-25 | 2005-03-29 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and cleaning device therefor |
JP2006154340A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Ricoh Co Ltd | 離型剤塗布装置、定着装置、及び画像形成装置 |
JP4689251B2 (ja) * | 2004-11-30 | 2011-05-25 | 株式会社リコー | 離型剤塗布装置、定着装置、及び画像形成装置 |
US8050607B2 (en) | 2005-06-30 | 2011-11-01 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, fixing unit, and image forming method with a cleaning mechanism that contacts a tension mechanism |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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