JP4026785B2 - 定着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真式複写機、プリンタ等の画像形成装置における、定着ロール表面上のトナーの清掃部材を有する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4,5,6に従来例を示す。
【0003】
電子写真装置の画像形成、すなわち印刷プロセスにおいて、印刷用紙面上に静電的に転写されたトナー像を加熱定着させる方式の一つとして、加熱された定着ロールと加圧ロールとの間に用紙を通過させる加熱加圧方式の定着装置が知られており、従来から複写機、ファクシミリ、プリンタ等において使用されている。
【0004】
図4において、定着ロール1は、アルミ円筒2と、その表面に形成された離型性樹脂層3と、内部に設けられたヒータランプ4からなる。加圧ロール5は、アルミ円筒6と、その表面に形成された弾性体層7からなる。両ロール1,5は圧接し、ニップを形成している。用紙8上のトナー画像9は、このニップを通過することにより、熱と圧力によって定着される。このトナ−画像9を定着する際、融解したトナ−が定着ロール1の表面に付着する現象(オフセット現象)を発生することがある。オフセット現象が発生すると、第2回目の定着の際に、用紙8に定着ロール1の表面からトナ−が転移し、誤印字を招くという問題が発生する。
【0005】
そのため、定着ロール1に対向して、定着ロール1の表面に離型剤を塗布、および、オフセットしたトナーを拭き取るための清掃部材10が設けられている。清掃部材10は、フェルト11と、その巻取装置(図示せず)、フェルト11を定着ロール1の表面に押し付ける押付部材12からなり、押付部材12には、数箇所に穴20があり、この穴20を通して背面のチューブ21からフェルト11に離型剤が供給され、フェルト11は常に離型剤を含浸している。印刷時にオフセットトナーが付着して汚れたフェルト11は、巻取装置によって一定速度で定着ロール1の回転方向と逆方向に巻き取られ、定着ロール1には新しいフェルト11が接触する。これにより、清掃部材10は、連続的に定着ロール1のオフセットトナーを拭き取って行く。
【0006】
なお、本発明に関係する従来技術として、例えば特開平1−244855号公報等が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
電子写真装置の画像形成時、印刷用紙面上の同印刷位置に、用紙走行方向の連続するトナー画像、例えば、図6のような線画像18が形成された時、定着ロール1の表面の同位置に、連続してトナー画像が接触する。このため、定着ロール1の対応した位置で連続してオフセットが発生することになる。オフセットには二つの形態があり、目視では確認できない微小トナー(図示せず)と、目視で確認できる大きなトナーの塊15があり、清掃部材10のフェルト11によって両形態のオフセットトナーを拭き取っている。微小トナーは高さが低いため、定着ロール1に接するフェルト11面で分散して拭き取られる。オフセットトナーが付着して汚れたフェルトは、巻取装置によって一定速度で巻き取られるが、フェルト11の巻取速度は、微小トナーによる汚れの進行速度に合わせているため遅くしてある。そして、大きなトナーの塊15は高さが高いため、図5のように、定着ロール1に接するフェルト11の入り口に堆積する。これにより、フェルト11の画像に対応する位置に、部分的なトナーの山17ができる。電子写真装置は起動時に定着ロール1を回転しながら定着可能温度に加熱する。この時、トナーが完全に溶融するには時間を要するため、トナーの山17には融けきらない硬い部分があり、これにより定着ロール1の画像対応する離型性樹脂層3が摩耗する。したがって、定着ロール1の離型性樹脂層3に芯金露出部分19が生じ、定着ロールの寿命が短くなる。
【0008】
本発明の目的は、定着ロール表面上に付着するオフセットトナーを定着ロールに接するフェルト面で分散して拭き取り、定着ロールの離型性樹脂層の摩耗量を小さくし、定着ロールの寿命を長くすることにより、定着装置の信頼性を高めることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
定着機の信頼性を高める前記目的は、清掃部材より定着ロール回転方向手前に、オフセットトナーの高さを、定着ロールに接するフェルトの入口に掛からない高さまで潰して抑える弾性体ロールを設けることにより達成することができる。
【0010】
このように、弾性体ロールを清掃部材より定着ロール回転方向手前に設けたことにより、オフセットトナーは定着ロールに接するフェルト面で分散して拭き取られ、定着ロールとフェルトの接触面入口にオフセットトナーの部分的堆積によるトナーの山がなくなり、定着ロールの離型性樹脂層の部分的摩耗はなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕
図1,2は、実施例1を説明するものである。
【0012】
図1に定着装置の構成を示した。
【0013】
定着ロール1は、アルミ円筒2と、その表面に形成された離型性樹脂層3と、内部に設けられたヒータランプ4からなる。本実施例では離型性樹脂層3としてPFAが用いられている。加圧ロール5は、アルミ円筒6と、その表面に形成された弾性体層7からなる。両ロール1,5は圧接し、ニップを形成している。また、定着ロール1に対向して、定着ロール1の表面に離型剤を塗布、および、オフセットしたトナーを拭き取るための清掃部材10が設けられている。清掃部材10は、フェルト11と、その巻取装置(図示せず)、フェルト11を定着ロール1の表面に押し付ける押付部材12からなり、押付部材12には、数箇所に穴20があり、この穴20を通して背面のチューブ21からフェルトに離型剤が供給され、フェルト11は常に離型剤を含浸している。オフセットトナーが付着して汚れたフェルト11は、巻取装置によって一定速度で定着ロール1の回転方向と逆方向に巻き取られ、定着ロール1には新しいフェルト11が接触する。これにより、清掃部材10は、連続的に定着ロール1のオフセットトナーを拭き取って行く。
【0014】
清掃部材10より定着ロール1の回転方向手前には、定着ロール1に接する弾性体ロール13が設けられ、定着ロール1の回転方向と順方向で回転する。弾性体にはフッ素ゴム、またはシリコーンゴム、あるいはこれらにフッ素樹脂層を被覆したものが使用されるが、本実施例では弾性体にフッ素ゴムを用いた。また、弾性体ロール13には、ブレード14が接して設けられている。ブレードの材質としては180℃以上の耐熱性のあるフッ素樹脂を用いた。
【0015】
前記定着装置を用いて、定着ロール1の表面の同位置において、連続するトナー線画像の連続印刷を行った。この時、定着時に発生し、定着ロール1に付着したオフセットトナーの塊15は、弾性体ロール13と定着ロール1の間に挟まれ、定着ロールとフェルトの接触面入り口に掛からない高さまで潰された。これによって形成された高さの低いトナー16は、定着ロール1とフェルト11の接触部入口を通過し、定着ロール1に接するフェルト面で分散して拭き取られた。このため、定着ロール1とフェルト11の接触面入口にトナーの山が生じることはなく、定着ロール1の離型性樹脂層3に部分的摩耗は生じなかった。これにより、定着ロール1の寿命を従来よりも長くすることができる。
【0016】
なお、連続印刷を行った時、弾性体ロール13の表面に付着したトナーは、ブレード14によって掻き取ってやればよい。
【0017】
〔参考例1〕図3は、参考例1を説明するものである。
【0018】
実施例1で用いた定着装置の弾性体ロール13の代わりに、定着ロール1の表面に対向し、定着ロール1の回転方向と順方向で回転する回転ブラシ17を設け、定着ロール1の表面の同位置において、連続するトナー線画像の連続印刷を行った。この時、定着時に発生し、定着ロール1に付着したオフセットトナーの塊15は、回転ブラシ17によって散らされ、オフセットトナーの塊15の上部が削られて高さの低いトナー16になった。この高さの低いトナー16は、定着ロール1とフェルト11の接触部入口を通過し、定着ロール1に接するフェルト面で分散して拭き取られた。このため、定着ロール1とフェルト11の接触面入口にトナーの山が生じることはなく、定着ロール1の離型性樹脂層3に部分的摩耗は生じなかった。これにより、定着ロール1の寿命を従来よりも長くすることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、清掃部材より定着ロール回転方向手前に、オフセットトナーの塊の高さを、定着ロールとフェルトが接する入口に掛からない高さまで潰して抑える弾性体ロールを設けたことにより、オフセットトナーは定着ロールに接するフェルト面で分散して拭き取られ、定着ロールの離型性樹脂層の部分的摩耗が生じることはなく、定着ロールの寿命は従来より長くなり、電子写真装置の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における定着装置の全体構成を示す図である。
【図2】実施例である弾性体ロール13による、オフセットトナー拭取りの原理を示す図である。
【図3】 参考例である回転ブラシ17によるオフセットトナー拭取りの原理を示す図である。
【図4】従来例による定着装置の構成を示す図である。
【図5】従来例によるオフセットトナー拭取りの原理を示す図である。
【図6】従来例による定着ロール1と関連機構の概観を示す図である。
【符号の説明】
1…定着ロール、2…アルミ円筒、3…離型性樹脂層、4…ヒータランプ、5…加圧ロール、6…アルミ円筒、7…弾性体層、8…用紙、9…トナー画像、10…清掃部材、11…フェルト、12…押付部材、13…弾性体ロール、14…ブレード、15…オフセットトナーの塊、16…高さの低いトナー、17…回転ブラシ、18…線画像、19…芯金露出部、20…穴、21はチューブ。
Claims (4)
- 金属円筒表面に離型性樹脂層を有する定着ロールと、これに圧接する加圧ロールと、前記定着ロールの表面に離型剤を塗布、および表面を清掃する清掃部材からなる電子写真装置の定着装置において、前記清掃部材の位置より定着ロール回転方向前部に、定着ロール表面上のオフセットトナーを前記清掃部材の入り口に掛からない高さまで潰して抑える調整をする弾性体ロールを設けたことを特徴とする定着装置。
- 前記弾性体ロールは、フッ素ゴム、またはシリコーンゴムの単層ロール、または前記ゴムにフッ素樹脂層を被覆した多層ロールからなる請求項1記載の定着装置。
- 前記弾性体ロールは、定着ロール回転方向に対し順方向に回転する構成とした請求項1記載の定着装置。
- 前記弾性体ロールに接して、180℃以上の耐熱性を有する樹脂からなるブレードが設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
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JP04732298A JP4026785B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 定着装置 |
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ID=12772040
Family Applications (1)
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JP04732298A Expired - Fee Related JP4026785B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 定着装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4026785B2 (ja) |
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1998
- 1998-02-27 JP JP04732298A patent/JP4026785B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11249477A (ja) | 1999-09-17 |
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