JPH11167257A - 現像剤収納容器及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像剤収納容器及びプロセスカートリッジ

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JPH11167257A
JPH11167257A JP9331578A JP33157897A JPH11167257A JP H11167257 A JPH11167257 A JP H11167257A JP 9331578 A JP9331578 A JP 9331578A JP 33157897 A JP33157897 A JP 33157897A JP H11167257 A JPH11167257 A JP H11167257A
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靖夫 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール部材と把手部材との固定(溶着)強度
の安定した向上と固定作業の短縮化及び固定面積の縮小
化にも対応が可能であり、接着剤を使用しないことによ
る材料削減によるコストダウンを図ることができる現像
剤収納容器を提供すること。 【構成】 内部に現像剤を保有し、開口部をシールする
シール部材Xと把手部材Tを有するトナー容器(現像剤
収納容器)Yにおいて、前記シール部材Xを基材とシー
ラント層を含む多層構造とするとともに、該シール部材
Xの折り返された自由端の基材面と前記把手部材Tの表
面とを同材質若しくは相溶性のある材質で構成して両者
を溶着によって固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機、プ
リンタ等の画像形成装置の現像装置に現像剤を供給する
ために用いられる現像剤収納容器及び画像形成装置本体
に対して着脱されるプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真記録装置がプリンタや複
写機等に使用されている。この電子写真記録装置の現像
装置には現像剤(以下、トナーと称す)が使用されてお
り、トナーは画像形成プロセスの進行に伴って消費され
るため、適時にトナー補給を行う必要がある。
【0003】而して、トナー補給には現像剤収納容器
(以下、トナー容器と称す)が用いられているが、この
トナー容器は、複写機等にトナーを一度に補給するトナ
ー容器の他、コンピュータ、ファクシミリ、CAD等の
情報機器の端末装置のプリンタに使用されるプロセスカ
ートリッジのトナー容器としても用いられている。
【0004】このようなトナー容器は材質としては、耐
衝撃性ポリスチレン(以下、HIPSと記す)やアクリ
ロニトリル=ブタジエン=スチレン共重合体(以下、A
BSと記す)等が用いられているが、開口部をシールす
るシール部材としては、イージーピールフィルムやカバ
ーフィルムとテアテープから成る引き裂きシール部材等
が用いられている。尚、シール部材のシール方法として
は、トナー容器の開口フランジ面にヒートシールやイン
パルスシール等が知られている。
【0005】ところで、前記シール部材の折り返された
自由端(ユーザーの開封作業時の把持部分)とトナー容
器との固定方法としては、シール部材の折り返された自
由端の基材面とトナー容器と一体成型若しくは別体で設
けられた把手部材表面とを両面テープ若しくはホットメ
ルト等の接着剤にて接着固定する方法が用いられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トナー容器を用いた場合、次のような問題であった。 (1)シール部材と把手部材の固定に用いられる両面テ
ープ若しくはホットメルト等の接着剤では、接着剤の接
着強度や両面テープの接着時の加圧力の安定性及びホッ
トメルト塗布量の安定性に不安があり、安定した接着強
度が得られないという懸念があった。 (2)両面テープ若しくはホットメルト等の接着作用及
び塗布作業に要する時間がトナー容器の組立作業時の律
速となることが多く、加工コスト低減の点で作業時間の
短縮化が要望されていた。 (3)近年の複写機やレーザービームプリンタ等の画像
形成装置本体のコンパクト化によるトナー容器及びプロ
セスカートリッジのコンパクト化に伴い、トナー容器の
把手部材もスペース的に大きくできなくなり、従って、
シール部材と把手部材の固定(接着)部分の面積も小さ
くなり、全体としての接着強度が低下する懸念があっ
た。 (4)従来はシール部材と把手部材の接着強度が多少不
安定でもユーザーが直接シール部材と把手部材を把持で
きれば確実に開封可能であったが、プロセスカートリッ
ジの中にはユーザーが直接シール部材と把持部材を把持
できない構成のものもあり、この場合、第2の把手部材
と前記把手部材を嵌合等により固定して第2の把手部材
をユーザーが把持してシール部材の開封作業を行うため
に安定したシール部材と把手部材の固定が要望されてい
た。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、シール部材と把手部材との固
定(溶着)強度の安定した向上と固定作業の短縮化及び
固定面積の縮小化にも対応が可能であり、接着剤を使用
しないことによる材料削減によるコストダウンを図るこ
とができる現像剤収納容器及びプロセスカートリッジを
提供することにある。
【0008】又、本発明の目的とする処は、ユーザーが
直接シール部材と把手部材を把持できない構成を有する
プロセスカートリッジにおいて安定した開封作業が可能
である現像剤収納容器及びプロセスカートリッジを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、内部に現像剤を保有し、開
口部をシールするシール部材と把手部材を有する現像剤
収納容器において、前記シール部材を基材とシーラント
層を含む多層構造とするとともに、該シール部材の折り
返された自由端の基材面と前記把手部材表面とを同材質
若しくは相溶性のある材質で構成して両者を溶着によっ
て固定したことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記シール部材の基材と前記把手部材の表
層の材質をポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン又はナイロンとしたことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記シール部材の基材と前記把手部材の表
層の材質中にポリスチレン、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリフェニレンエーテル又はポリエチレンテレフタ
レートを含むことを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記シール部材を超音波溶着又は振動溶着
によって前記把手部材に固定するすることを特徴とす
る。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記把手部材の溶着面にドットパターンに
て溶着リブを形成したことを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記把手部材の表面を2色成型又はインサ
ート成型にて成型することを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、溶着ホーン表面にシリコン処理を施すこと
を特徴とする。
【0016】請求項8記載の発明は、少なくとも像担持
体を含んで構成され、画像形成装置本体に対して着脱可
能なプロセスカートリッジにおいて、内部に現像剤を保
有し、開口部をシールするシール部材と把手部材を有
し、前記シール部材を基材とシーラント層を含む多層構
造とするとともに、該シール部材の折り返された自由端
の基材面と前記把手部材表面とを同材質若しくは相溶性
のある材質で構成して両者を溶着によって固定して成る
現像剤収納容器を有することを特徴とする。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記把手部材が内部に収納され、第2の把
手部材を外から前記把手部材に固定するようにしたこと
を特徴とする。
【0018】従って、本発明によれば、シール部材と把
手部材の安定した固定強度が得られ、固定作業時間が従
来よりも大幅に短縮され、溶着リブの高さと面積を調整
することによって溶着強度を任意に調整して固定面積を
縮小することができ、接着剤を用いないために材料削減
によるコストダウンを図ることができる。
【0019】又、本発明によれば、ユーザーが直接シー
ル部材と把手部材を把持できない構成を有するプロセス
カートリッジにおいても安定した開封作業が可能とな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0021】<実施の形態1>図1は本発明に係るトナ
ー容器Yの傾斜図である。
【0022】図1に示すトナー容器Yにおいては、シー
ル部材Xがトナー容器本体Y1にヒートシールされ、そ
の折り返された自由端がトナー容器本体Y1の把手部材
Tに溶着部Pにて超音波溶着によって溶着固定されてい
る。
【0023】上記トナー容器本体Y1は肉厚2mmのH
IPS(耐衝撃ポリスチレン)にて構成され、これには
開封時にシール部材Xを把持しながら折り取って使用さ
れる折りタブ式の把手部材Tが形成されており、把手部
材Tの表面は厚さ0.5mmのポリエチレンテレフター
トになるようインサート成型されている。
【0024】図2に示すように、把手部材Tの溶着部P
においては溶着リブE1がドットパターンEに均一に形
成されており、シール部材Xと把手部材Tの溶着強度は
図3に示す溶着リブE1の幅L1と高さL2を調整する
ことによって任意に調整される。尚、溶着部P全体の溶
着強度を高めるには、図2に示す溶着リブE1のドット
パターンEを細密化すれば良い。
【0025】本実施の形態においては、溶着部Pのサイ
ズは15mm×20mmとし、ドットパターンEは溶着
部Pの面積全体に対して70%とし、溶着リブE1の幅
L1を1mm、高さL2を0.7mmとした。
【0026】又、シール部材Xは図4に示すようなイー
ジーピールフィルムとされ、これは第1基材A、第2基
材B、クッション層C及びシーラント層Dの4層で構成
される多層構造を有している。
【0027】上記第1基材Aとしては厚さ16μmの2
軸延伸ポリエステルフィルム、第2基材Bとしては厚さ
25μmの延伸ナイロン層を用いた。又、クッション層
Cとしては厚さ30μmで分子量1万の低分子量のポリ
エチレン層を用い、シーラント層Dとしてはポリエチレ
ンに対してエチレン=酢酸ビニル共重合体(以下、EV
Aと記す)を8重量%の割合で混合したものをベースと
した。
【0028】以上のように構成されたトナー容器Yのシ
ール部材Xの表層である第1基材Aは、図5に示すよう
に、溶着受け台Uにて確実に把手部材Tを保持しながら
トナー容器本体Y1の把手部材Tの溶着部Pに1回の超
音波溶着にて溶着される。
【0029】図5に示す超音波溶着ホーンHの表面には
シリコン処理が施されており、該超音波溶着ホーンHの
超音波溶着時におけるシール部材Xのシーラント層Dと
の疑似溶着を防ぐようにしている。
【0030】本実施の形態では、超音波溶着条件を溶着
時間0.5秒、冷却時間0.5秒、超音波溶着ホーンH
の先端振幅45μ、溶着深度0.8mm、溶着圧力10
0kPaとしたが、追加確認としてシール部材Xのシー
ラント層Dと溶着ホーンHとの疑似溶着を生ずることな
く安定して100回溶着を繰り返してシール部材Xの把
手部材Tの溶着部Pへの溶着が可能であった。又、溶着
後に溶着ホーンHの表面にシーラントの付着がなく、し
かも、シール部材Xに何ら溶着による表面傷等のフィル
ムダメージ及び外観不良がないことを確認した。
【0031】その後、シール部材Xの溶着部Pへの固定
(溶着)強度を測定した。
【0032】測定方法としては、シール部材Xを溶着部
Pに合わせて30mm幅にカットし、180°方向に5
00mm/分のスピードでピーリング(引き剥し)を行
う方法を採用した。
【0033】測定結果としてはシール部材Xが17kg
f/30mmと非常に強固に固定されており、他の弊害
がないことからこの溶着による固定は非常に有効である
ことが確認できた。
【0034】更に、溶着部Pのサイズを10mm×20
mmと縮小し、ドットパターンEは溶着部Pの面積全体
に対して80%とし、更に溶着リブE1の幅L1を1.
5mm、高さL2を0.7mmとした。そして、この溶
着部Pに同様にシール部材Xを同条件にて溶着し、溶着
強度及び弊害確認を行ったところ、溶着強度は15kg
f/20mmと溶着部Pの面積を縮小しない場合より大
幅な強度低下はなく、十分に使用可能であった。
【0035】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2について説明する。
【0036】本実施の形態は実施の形態1と同様である
が、シール部材Xの第1基材Aを1軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムとし、把手部材Tの表面を厚さ0.5mmの
ポリプロピレンになるようにインサート成型した。
【0037】本実施の形態において、実施の形態1と同
様にシール部材Xと把手部材Tの溶着強度を測定したと
ころ、16kgf/30mmと強固な溶着強度が得ら
れ、弊害がないことが確認できた。更に、実施の形態1
と同様に溶着部Pのサイズを縮小して強度測定を行った
結果、14kgf/20mmと溶着部Pの面積を縮小し
ない場合より大幅な強度低下はなく、十分に使用可能で
あった。
【0038】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態3について説明する。
【0039】本実施の形態は実施の形態1と同様である
が、シール部材Xの第1基材Aを2軸延伸ナイロンフィ
ルムとし、把手部材Tの表面を厚さ0.5mmのナイロ
ンになるようにインサート成型した。
【0040】実施の形態1と同様にシール部材Xと把手
部材Tの溶着強度を測定したところ、18kgf/30
mmと強固な溶着強度が得られ、弊害がないことが確認
できた。更に、実施の形態1と同様に溶着部Pのサイズ
を縮小して強度測定を行った結果、16kgf/20m
mと溶着部Pの面積を縮小しない場合より大幅な強度低
下はなく、十分に使用可能であった。
【0041】<実施の形態4>次に、本発明の実施の形
態4について説明する。
【0042】本実施の形態は実施の形態1と同様である
が、シール部材Xの第1基材Aをポリスチレンを含有し
たポリエチレンテレフタレートフィルムとし、トナー容
器本体Y1及び把手部材TをHIPSにて成型した。
【0043】本実施の形態において実施の形態1と同様
にシール部材Xと把手部材Tの溶着強度を測定したとこ
ろ、17kgf/30mmと強固な溶着強度が得られ、
弊害がないことが確認できた。更に、実施の形態1と同
様に溶着部Pのサイズを縮小して強度測定を行った結
果、15kgf/20mmと溶着部Pの面積を縮小しな
い場合より大幅な強度低下はなく、十分に使用可能であ
った。
【0044】<実施の形態5>次に、本発明の実施の形
態5について説明する。
【0045】本実施の形態は実施の形態1と同様である
が、シール部材Xの第1基材Aをポリスチレンを含有し
たポリエチレンテレフタレートフィルムとし、トナー容
器本体Y1及び把手部材TをABSにて成型した。
【0046】実施の形態1と同様にシール部材Xと把手
部材Tの溶着強度を測定したところ、16.5kgf/
30mmと強固な溶着強度が得られ、弊害がないことが
確認できた。更に、実施の形態1と同様に溶着部Pのサ
イズを縮小して強度測定を行った結果、15kgf/2
0mmと溶着部Pの面積を縮小しない場合より大幅な強
度低下はなく、十分に使用可能であった。
【0047】<実施の形態6>次に、本発明の実施の形
態6について説明する。
【0048】本実施の形態は実施の形態1と同様である
が、シール部材Xの第1基材Aをポリフェニレンオキサ
イドを含有したポリプロピレンフィルムとし、トナー容
器本体Y1及び把手部材Tをポリフェニレンオキサイド
にて成型した。
【0049】実施の形態1と同様にシール部材Xと把手
部材Tの溶着強度を測定したところ、19kgf/30
mmと強固な溶着強度が得られ、弊害がないことが確認
できた。更に、実施の形態1と同様に溶着部Pのサイズ
を縮小して強度測定を行った結果、18kgf/20m
mと溶着部Pの面積を縮小しない場合より大幅な強度低
下はなく、十分に使用可能であった。
【0050】<実施の形態7>次に、本発明の実施の形
態7について説明する。
【0051】本実施の形態は実施の形態1と同様である
が、シール部材Xの第1基材Aをポリフェニレンエーテ
ルを含有したポリプロピレンフィルムとし、トナー容器
本体Y1及び把手部材Tをポリフェニレンエーテルにて
成型した。
【0052】実施の形態1と同様にシール部材Xと把手
部材Tの溶着強度を測定したところ、19.5kgf/
30mmと強固な溶着強度が得られ、弊害がないことが
確認できた。更に、実施の形態1と同様に溶着部Pのサ
イズを縮小して強度測定を行った結果、18kgf/2
0mmと溶着部Pの面積を縮小しない場合より大幅な強
度低下はなく、十分に使用可能であった。
【0053】<実施の形態8>次に、本発明の実施の形
態8について説明する。
【0054】本実施の形態は実施の形態1と同様である
が、トナー容器本体Y1及び把手部材Tをシール部材X
の第1基材であるポリエステルフィルムと同じポリエス
テル系樹脂であるポリブチレンテレフタレート(PB
T)にて成型した。
【0055】実施の形態1と同様にシール部材Xと把手
部材Tの溶着強度を測定したところ、17kgf/30
mmと強固な溶着強度が得られ、弊害がないことが確認
できた。更に、実施の形態1と同様に溶着部Pのサイズ
を縮小して強度測定を行った結果、15kgf/20m
mと溶着部Pの面積を縮小しない場合より大幅な強度低
下はなく、十分に使用可能であった。
【0056】<実施の形態9>次に、本発明の実施の形
態9について説明する。
【0057】本実施の形態では、実施の形態1〜8で作
製したトナー容器Yを少なくとも像担持体を含んで構成
される図6に示すプロセスカートリッジJに組み付け
た。
【0058】そして、図7に示すように、プロセスカー
トリッジJの完成後に嵌合爪T3とを嵌合孔T4とを嵌
合固定することによって該プロセスカートリッジJの外
から第2の把手部材T2と把手部材T1とを嵌合固定す
ることによりシール部材Xを開封できる構成とした。
尚、図6に示すように、プロセスカートリッジJはカバ
ー部材G3を備え、側面カバーG1に形成された孔G2
より第2の把手部材T2を挿入してこれを把手部材T1
に嵌合固定することができる。
【0059】而して、実施の形態1〜8において作製し
たトナー容器Yを備えたプロセスカートリッジJとして
室温、−20℃、40℃、湿度90%の環境下で3日間
放置したものを各10台用意し、それぞれに対して開封
作業を行った結果、全てにおいて開封作業をスムーズに
安定して行うことができた。
【0060】[比較例1]図1に示すような実施の形態
1の溶着部Pと同様な面積を有する厚さ0.1mmの不
図示の両面テープにてシール部材Xと把手部材Tを接着
固定した。
【0061】この接着作業に要した時間は、シール部材
Xを接着後に押す時間も含めて3秒であった。
【0062】この接着強度を実施の形態1と同様に測定
した結果、5kgf/30mmと明らかに実施の形態1
よりも大幅に劣り、しかも、実使用できないことが確認
できた。
【0063】更に接着面積を2倍に大型化したものでも
接着強度は7kgf/30mmであり、実施の形態1よ
りも劣り、しかも、実施の形態9の構成のプロセスカー
トリッジJに組み込んだ場合、実施の形態9と同様の放
置環境品30台中で40℃・90%の環境下で3日間放
置した前記プロセスカートリッジ中、2/10台でシー
ル部材Xが開封できず、原因を確認した結果、接着部の
剥れによるものであった。
【0064】[比較例2]図1に示すような、実施の形
態1の溶着部Pと同様な面積を有する厚さ0.5mmの
不図示のEVA系ホットメルト剤にてシール部材Xと把
手部材Tを接着固定した。
【0065】この接着作業に要した時間は、ホットメル
ト剤の乾燥時間も含めて4秒であった。
【0066】この接着強度を実施の形態1と同様に測定
した結果、8kgf/30mmと明らかに実施の形態1
よりも大幅に劣り、しかも、実使用できないことが確認
できた。
【0067】更に接着面積を2倍に大型化したものでも
接着強度は12kgf/30mmであり、実施の形態1
よりも劣り、しかも、実施の形態9の構成を有するプロ
セスカートリッジJに組み込んだ場合、実施の形態9と
同様の放置環境品30台中で40℃・90%の環境下で
3日間放置したプロセスカートリッジ中、3/10台で
シール部材Xが開封できず、原因を確認した結果、接着
部の剥れによるものであった。
【0068】<その他の実施の形態>前述した実施の形
態では、溶着リブE1を図3に示すようなものとした
が、溶着リブとしては図8に示すように台座を設けた溶
着リブE2としても良く、この場合、溶着リブE2が溶
着時に溶けて広がる面積が幅L1と高さL2を図3に示
す溶着リブE1のそれらと等しくした場合よりも台座分
だけ大きいため、その溶着強度が溶着リブE1のそれよ
りも大きくなる。但し、溶着時間を0.1秒程度延長す
る必要がある。
【0069】又、以上の実施の形態1〜9では溶着方法
を超音波溶着方法としたが、図示しない公知の振動溶着
等を用いても良い。
【0070】更に、シール部材Xを図4に示すイージー
ピールフィルムとしたが、図9に示すようなテアテープ
X2とカバーフィルムX1から成る引き裂きシール部材
としても良く、更には、開口部分のみをハーフカット等
にて裂け易くした1枚から成る引き裂きシール部材(図
示せず)としても良い。
【0071】その他、把手部材Tのインサート成型を2
色成型としても良く、更には、把手部材Tとトナー容器
本体Y1とを一体成型ではなく、別体として構成しても
何ら問題がない。
【0072】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、シール部材と把手部材の安定した固定強度が得
られ、固定作業時間が従来よりも大幅に短縮され、溶着
リブの高さと面積を調整することによって溶着強度を任
意に調整して固定面積を縮小することができ、接着剤を
用いないために材料削減によるコストダウンを図ること
ができるという効果が得られる。
【0073】又、本発明によれば、ユーザーが直接シー
ル部材と把手部材を把持できない構成を有するプロセス
カートリッジにおいても安定した開封作業を行うことが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトナー容器(現像剤収納容器)の
斜視図である。
【図2】本発明に係るトナー容器(現像剤収納容器)の
把手部材溶着部の斜視図である。
【図3】溶着リブの拡大断面図である。
【図4】シール部材(イージーピール)の層構成を示す
断面図である。
【図5】把手部材とシール部材との溶着方法を説明する
側面図である。
【図6】本発明に係るプロセスカートリッジの斜視図で
ある。
【図7】把手部材と第2の把手部材の嵌合固定を説明す
るための斜視図である。
【図8】溶着リブの拡大断面図である。
【図9】カバーフィルムとテアテープから成るシール部
材の部分斜視図である。
【符号の説明】
A 第1基材 B 第2基材 C クッション材 D シーラント層 E ドットパターン E1,E2 溶着リブ H 溶着ホーン J プロセスカートリッジ P 溶着部 T,T1 把手部材 T2 第2の把手部材 X シール部材 X1 カバーフィルム X2 テアテープ Y トナー容器(現像材収納容器) Y1 トナー容器本体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に現像剤を保有し、開口部をシール
    するシール部材と把手部材を有する現像剤収納容器にお
    いて、 前記シール部材を基材とシーラント層を含む多層構造と
    するとともに、該シール部材の折り返された自由端の基
    材面と前記把手部材表面とを同材質若しくは相溶性のあ
    る材質で構成して両者を溶着によって固定したことを特
    徴とする現像剤収納容器。
  2. 【請求項2】 前記シール部材の基材と前記把手部材の
    表層の材質をポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
    レン又はナイロンとしたことを特徴とする請求項1記載
    の現像剤収納容器。
  3. 【請求項3】 前記シール部材の基材と前記把手部材の
    表層の材質中にポリスチレン、ポリフェニレンオキサイ
    ド、ポリフェニレンエーテル又はポリエチレンテレフタ
    レートを含むことを特徴とする請求項1記載の現像剤収
    納容器。
  4. 【請求項4】 前記シール部材を超音波溶着又は振動溶
    着によって前記把手部材に固定するすることを特徴とす
    る請求項1記載の現像剤収納容器。
  5. 【請求項5】 前記把手部材の溶着面にドットパターン
    にて溶着リブを形成したことを特徴とする請求項1記載
    の現像剤収納容器。
  6. 【請求項6】 前記把手部材の表面を2色成型又はイン
    サート成型にて成型することを特徴とする請求項1記載
    の現像剤収納容器。
  7. 【請求項7】 溶着ホーン表面にシリコン処理を施すこ
    とを特徴とする請求項1記載の現像剤収納容器。
  8. 【請求項8】 少なくとも像担持体を含んで構成され、
    画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリ
    ッジにおいて、 内部に現像剤を保有し、開口部をシールするシール部材
    と把手部材を有し、前記シール部材を基材とシーラント
    層を含む多層構造とするとともに、該シール部材の折り
    返された自由端の基材面と前記把手部材表面とを同材質
    若しくは相溶性のある材質で構成して両者を溶着によっ
    て固定して成る現像剤収納容器を有することを特徴とす
    るプロセスカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記把手部材が内部に収納され、第2の
    把手部材を外から前記把手部材に固定するようにしたこ
    とを特徴とする請求項8記載のプロセスカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006208898A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Canon Inc 樹脂成形複合体及び電子写真画像形成装置のカートリッジ
JP2014067007A (ja) * 2012-09-10 2014-04-17 Canon Inc 現像剤収納容器、現像剤収納ユニット、プロセスカートリッジ、画像形成装置
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