JPH11162293A - 遅れスイッチ - Google Patents

遅れスイッチ

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JPH11162293A
JPH11162293A JP32355897A JP32355897A JPH11162293A JP H11162293 A JPH11162293 A JP H11162293A JP 32355897 A JP32355897 A JP 32355897A JP 32355897 A JP32355897 A JP 32355897A JP H11162293 A JPH11162293 A JP H11162293A
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suction cup
card
press
delay switch
suction
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Kiwamu Shibata
究 柴田
Tetsuyasu Kawamoto
哲靖 川本
Takeshi Ono
健 小野
Manabu Yano
学 矢野
Kuniyasu Shimaoka
国康 島岡
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遅延動作の信頼性が高く騒音が小さな遅れスイ
ッチを提供する。 【解決手段】操作部たるハンドル90によるセット操作
時には、吸盤23bはカード26の移動に伴って移動し
被吸着体24に吸着保持される。吸盤23bと被吸着体
24との間に形成される空間にはカード26の空気取込
口26eからの空気が空気透過部材圧入部23d内部の
空気透過部材32を通じて入り込む。ハンドル90のセ
ット解除操作時には、被吸着体24への吸盤23bの吸
着力が復帰ばね27のばね力よりも弱くなるとカード2
6が前方へ移動し、接触ばね押圧部26cにより接触ば
ね70が押し上げられ、可動接点72が固定接点64a
から開離する。可動接点72が接続される端子板63
c、鎖錠ばね613 ,614で構成される端子や、固定
接点64aが接続される端子板63a、鎖錠ばね61 1
で構成される端子を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷を遅延動作さ
せる遅れスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の遅れスイッチは、例えばトイレ
の換気扇及び照明負荷の操作に用いるものが知られてい
る(特開昭61−55825号公報参照)。この従来の
遅れスイッチは、操作部たるハンドルの操作で換気扇と
照明負荷とを夫々オンし、次の操作ハンドルの操作で照
明負荷をオフし、換気扇を一定時間後にオフする制御機
能を持つものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成のものでは、上記一定時間を決める遅延ユニットの構
造が複雑で製造コストが高い、ハンドルの操作に遅延ユ
ニットのギアが連動するので操作感触が悪い、遅延ユニ
ットの遅延機能による各種騒音が生じる、等の問題があ
った。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、低コストで遅延動作の信頼性が高く
騒音が小さな遅れスイッチを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、操作部と、操作部のセット操作
に連動して移動する吸盤と、該吸盤と共動してスイッチ
機構を開閉するカードと、該移動した吸盤を吸着保持す
る被吸着体と、吸盤が被吸着体から離れる方向に吸盤を
付勢する復帰ばねと、スイッチ機構が電気的に接続され
る端子とを備え、操作部によるセット解除操作時には、
吸盤の被吸着体への吸着力と復帰ばねのばね力とのバラ
ンスにより吸盤が被吸着体から離れるまでに遅れ時間が
あることを特徴とするのであって、吸盤の被吸着体への
吸着力と復帰ばねのばね力とのバランスにより遅れ時間
が決まるから、従来のようなギアが不要となり、従来の
遅延ユニットを有する遅れスイッチに比べて構成が簡単
で信頼性が高く、低コスト化が図れるとともに、騒音が
小さくなる。また、従来のようなギアが必要ないので、
操作部の操作がスムーズになる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、吸盤が被吸着体に吸着した状態において吸盤と被吸
着体との間に形成される内部空間へ連通する空気流通経
路に配設される空気透過部材を備え、吸盤に連結され空
気透過部材が内部に圧入される筒状の空気透過部材圧入
部を有するので、空気透過部材の材料やサイズを変える
ことにより遅れ時間を調整することができ、しかも空気
透過部材の位置決めが容易である。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、吸盤は、空気透過部材が導入される筒状の空気透過
部材導入部を有し、空気透過部材導入部の内面は導入口
側にテーパが形成されているので、吸盤内部への空気透
過部材の導入を効率良く行うことができ、組み立てに要
する時間を短くすることができる。請求項4の発明は、
請求項2又は請求項3の発明において、吸盤は、空気透
過部材を圧入する筒状の空気透過部材圧入部を有し、空
気透過部材圧入部の内面は圧入口側にテーパが形成され
ているので、吸盤内部へ空気透過部材を圧入することに
より空気透過部材の位置決めが容易になり、また、空気
透過部材圧入部の内面の圧入口側にテーパが形成されて
いることにより、組み立て時に吸盤内部への空気透過部
材の圧入を低荷重で確実に行うことができ、歩留りが向
上する。
【0008】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、カードと吸盤との間に介在するシャフトを備え、吸
盤とシャフトとは一体成形されているので、吸盤とシャ
フトとの結合力を高めることができる。請求項6の発明
は、請求項5の発明において、シャフトの色を黒色と
し、シャフトとカードとはレーザ光を用いた熱加工によ
り結合されているので、シャフトの色を黒色としたこと
により、熱加工時にシャフトがレーザ光を効率良く吸収
して溶融するから、シャフトとカードとの結合が効率的
且つ確実に行われるとともに、シャフトとカードとの結
合力を高めることができる。
【0009】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、吸盤は、軸方向においてシャフトとオーバーラップ
しない部位に空気透過部材圧入部が形成されているの
で、吸盤の空気透過部材圧入部とシャフトとの位置がオ
ーバーラップすることがなく、組み立て時に吸盤内部へ
の空気透過部材の圧入を低荷重で確実に行うことがで
き、歩留りが向上する。
【0010】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、カードと吸盤との間に介在する筒状のシャフトを備
え、シャフトは軸方向においてカード側の端面への吸盤
の一部の回り込みを防止する回り込み防止手段が設けら
れているので、カードとシャフトとの間に吸盤の一部が
介在することがなく、シャフトに対するカードの位置決
め精度が向上する。
【0011】請求項9の発明は、請求項2の発明におい
て、吸盤は、空気透過部材圧入部の前方に空気透過部材
を仮保持可能な空気透過部材仮保持用空間が形成されて
いるので、組み立て時に空気透過部材の圧入を効率良く
確実に行うことができる。請求項10の発明は、請求項
2の発明において、吸盤は、被吸着体に吸着する吸着部
と空気透過部材圧入部とが連続一体に形成され、吸着部
と空気透過部材圧入部との連結部の外側面が滑らかな凹
状に形成されているので、吸盤の成型の離型時に吸着部
と空気透過部材圧入部との連結部にかかる応力を小さく
することができ、離型時に連結部が切断されるのを防止
することができる。
【0012】請求項11の発明は、請求項2の発明にお
いて、カードと吸盤との間に介在する筒状のシャフトを
備え、吸盤は、被吸着体に吸着する吸着部と空気透過部
材圧入部とが連続一体に形成され、吸着部と空気透過部
材圧入部との連結部の外径がシャフトの外径よりも大き
く形成されているので、吸盤の成型の離型時に吸着部と
空気透過部材圧入部との連結部にかかる応力を小さくす
ることができ、離型時に連結部が切断されるのを防止す
ることができる。
【0013】請求項12の発明は、請求項2の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーを備え、吸盤カバーと空気透過部材圧
入部とが連続一体に形成され、吸盤カバーと空気透過部
材圧入部との連結部の外側面が滑らかな凹状に形成され
ているので、吸盤の成型の離型時に吸盤カバーと空気透
過部材圧入部との連結部にかかる応力を緩和でき、吸盤
カバーの破損などの不良をなくすことができる。
【0014】請求項13の発明は、請求項1の発明にお
いて、吸盤は、吸着面以外の部位にパーティングライン
が設けられているので、成型にともなうバリが吸着面に
発生するのを防止することができ、バリを除去する際に
吸着面に傷がつくのを防止することができるから、被吸
着体への吸盤の吸着状態を安定させることができ、遅れ
時間の精度を高めることができる。
【0015】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、カードと吸盤との間に介在する筒状のシャフトを
備え、シャフトの吸盤側の端面とシャフトの内周面の一
部とが吸盤との接着部を構成しているので、シャフトの
吸盤側の端面だけを吸盤との接着部とする場合に比べて
接着部の面積を増やすことができ、シャフトと吸盤との
接着強度が増し、耐久信頼性が向上する。
【0016】請求項15の発明は、請求項5の発明にお
いて、シャフトは、少なくともカード側の端面及び側面
を除いた部位が吸盤の一部に当接されているので、シャ
フトの外周に吸盤の一部が付くことがなく、吸盤の離型
時の離型性が向上し、歩留りが向上する。請求項16の
発明は、請求項1の発明において、カードと吸盤との間
に介在するシャフトを備え、シャフトは、軸方向に略平
行でカードを保持する2つのカード保持用ピンを有し、
カードは、カード保持ピンが挿入される一対の挿通孔が
形成されているので、組み立て時にシャフトとカードと
を少ないスペースで強固に結合することが可能となる。
【0017】請求項17の発明は、請求項2の発明にお
いて、空気透過部材は、空気透過部材圧入部の軸方向に
おいて吸盤側に配設されているので、空気透過部材を配
設したことによる吸盤の変形への影響を少なくすること
ができ、また、吸盤が被吸着体に吸着している時に空気
透過部材圧入部内に残留する空気の量が多くなり、同じ
遅れ時間を実現するために空気透過係数の小さな空気透
過部材を使用することができる。
【0018】請求項18の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは、開口された
側の端部が全周にわたって素子用ケースに取り付けられ
ているので、吸盤カバーにより吸盤と被吸着体との間に
塵や埃などの異物が侵入するのを確実に防ぐことがで
き、遅れ時間の精度を確保することができる。
【0019】請求項19の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは、弾性力を有
しカードの移動によって変形するものであって、素子用
ケース内に収納され素子用ケースに対して該吸盤カバー
の復帰力により密着シールされているので、吸盤カバー
を素子用ケースに圧入したりすることなしに、吸盤カバ
ーにより吸盤と被吸着体との間に塵や埃などの異物が侵
入するのを確実に防ぐことができ、遅れ時間の精度を確
保することができる。
【0020】請求項20の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーとを備え、素子用ケースは、吸盤カバ
ーの開口された側の端部が圧入される圧入部が形成さ
れ、吸盤カバーは、圧入部に圧接する複数の圧入用リブ
が形成されているので、素子用ケースに対して吸盤カバ
ーを容易に且つ確実に取り付けることができ、吸盤カバ
ーにより吸盤と被吸着体との間に塵や埃などの異物が侵
入するのを確実に防ぐことができ、遅れ時間の精度を確
保することができる。
【0021】請求項21の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは開口された側
の端部に素子用ケースに圧入される圧入用リブが形成さ
れ、且つ、吸盤カバーは、開口された側の端面が素子用
ケースに密着シールされているので、素子用ケースに対
して吸盤カバーを容易に且つ確実に取り付けることがで
き、吸盤カバーにより吸盤と被吸着体との間に塵や埃な
どの異物が侵入するのを確実に防ぐことができ、遅れ時
間の精度を確保することができる。
【0022】請求項22の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは、素子用ケー
スに対する装着位置決め用リブが形成されているので、
素子用ケースへの吸盤カバーの装着位置が安定し、ま
た、吸盤カバーにより吸盤と被吸着体との間に塵や埃な
どの異物が侵入するのを確実に防ぐことができ、遅れ時
間の精度を確保することができる。
【0023】請求項23の発明は、請求項1の発明にお
いて、被吸着体は、フッ素樹脂により形成されているの
で、被吸着体の表面粗さ、摩擦係数を小さくすることが
でき、吸盤が吸着される被吸着面の摩耗を抑制すること
ができるから、遅れ時間の変動を防止することができ
る。請求項24の発明は、請求項1の発明において、少
なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースと、
素子用ケースの後面側に結合される防塵用のフィルタと
を備え、素子用ケースは、被吸着体が圧入される圧入部
が後部に形成されているので、フィルタにより素子用ケ
ース内へ塵や埃などに異物が侵入するのを防ぐことがで
き、また、組み立て時に被吸着体を素子用ケースに仮止
めすることができ、フィルタの装着が容易となる。
【0024】請求項25の発明は、請求項24の発明に
おいて、素子用ケースの形状は、後面が開口した直方体
状であって、被吸着体は、8角柱状の形状に形成されて
いるので、フィルタの接着面積を大きくすることがで
き、また、素子用ケースの薄肉部を少なくすることがで
きる。請求項26の発明は、請求項1の発明において、
被吸着体は、吸盤が吸着される被吸着面の表面粗さが6
S以下なので、被吸着体への吸盤の吸着力のばらつきを
小さくすることができ、遅れ時間のばらつきを抑制する
ことができる。
【0025】請求項27の発明は、請求項1の発明にお
いて、被吸着体は、吸盤が吸着される被吸着面が該被吸
着面の基準平面に対して±0.02mmの平面間に収ま
るので、被吸着体への吸盤の吸着力のばらつきを小さく
することができ、遅れ時間のばらつきを抑制することが
できる。請求項28の発明は、請求項23の発明におい
て、被吸着体は、フッ素樹脂により形成された平板を打
ち抜いて構成されるので、成形でつくる場合に比べてコ
ストを安くすることができる。
【0026】請求項29の発明は、請求項1の発明にお
いて、吸盤は、被吸着体側への押し込み量のばらつきを
吸収する寸法ばらつき吸収手段を有するので、各部の寸
法ばらつきにより生じる吸盤の押し込み量のばらつきを
別部材を付加することなしに低コストで吸収し、遅れ時
間のばらつきを抑制することができる。請求項30の発
明は、請求項1の発明において、吸盤は、空気透過部材
が圧入される筒状の空気透過部材圧入部を有し、空気透
過部材は、柱状であって軸方向の両端部に面取り部が形
成されているので、面取り部が形成されていることによ
り、空気透過部材圧入部への空気透過部材の圧入が容易
になり、また、両端部に面取り部が形成されていること
により、両端部のどちらから圧入する場合であっても圧
入が容易になり、空気透過部材の向きを気にする必要が
なくなる。
【0027】請求項31の発明は、請求項1の発明にお
いて、カードが挿入されカードの移動をガイドするとと
もに少なくとも復帰ばねを囲む枠体を備え、カードは枠
体への逆挿入を防止する逆挿入防止用リブが形成されて
いるので、カードを枠体へ逆方向に挿入することによる
トラブルの発生を防止することができる。請求項32の
発明は、請求項1の発明において、操作部のセット動作
に連動して回動しカードを移動させるアームを備え、カ
ードは、アームにより押圧される一対の被押圧部を有す
る略コ字形であって、被押圧部は、互いに対向する側に
先端ほど相互間の距離が大きくなるようなテーパが形成
されているので、被押圧部の強度を確保しつつ被押圧部
間の空間を広く確保して該空間に他の部材を配設するこ
とが可能となる。
【0028】請求項33の発明は、請求項1の発明にお
いて、吸盤とカードとの間に介在するシャフトを備え、
スイッチ機構は、固定接点と、可動接点と、該可動接点
が一端側に設けられた接触ばねとで構成され、カード
は、接触ばねを押圧する接触ばね押圧部が形成され、接
触ばね押圧部の先端はシャフトのセンタからずらしてあ
るので、接触ばねを駆動する駆動点をカードの形状によ
り最適化することが可能となる。
【0029】請求項34の発明は、請求項1の発明にお
いて、カードは、全体が略均肉厚に形成されているの
で、カードの成形時に生じる反りを抑制することができ
る。請求項35の発明は、請求項16の発明において、
スイッチ機構は、固定接点と、可動接点と、該可動接点
が一端側に設けられた接触ばねとで構成され、カード保
持ピンは、樹脂により形成され、カードは、挿通孔に挿
入されたカード保持ピンの先端を溶かすことによりシャ
フトと結合され、カードは、接触ばねを押圧する接触ば
ね押圧部と、該溶けた樹脂を逃がすための樹脂逃げ用溝
とが形成されているので、溶けた樹脂がカードの接触ば
ね押圧部に回り込むのを防止することができ、接触ばね
押圧部による接触ばねのリフト量が変動するのを防止す
ることができる。
【0030】請求項36の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体を備
え、端子は、外部電線が接続される端子板と、端子板に
電線を圧接接続する鎖錠ばねとで構成され、枠体は、端
子体を仮保持する仮保持用リブが前端部に形成されてい
るので、組み立て時に端子板を仮保持することにより、
組み立て性が向上する。
【0031】請求項37の発明は、請求項36の発明に
おいて、枠体は端子板の一部が圧入される圧入部が側面
に形成され、端子仮保持用リブは、円柱状の形状であっ
て、圧入部に圧入される端子板に接触する位置に形成さ
れているので、組み立て時に端子体が動くのを防止で
き、また、端子仮保持用リブが円柱状に形成されている
ことにより、端子と端子仮保持用リブとが線接触するか
ら端子板をスムーズに圧入することができ、組み立て性
を良くすることができる。
【0032】請求項38の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体を備
え、端子は、外部電線が接続される端子板と、端子板に
外部電線を圧接接続する鎖錠ばねとで構成され、枠体
は、端子板の一部を支持する端子板受け部が側面に形成
されているので、端子板に生じる力を枠体によって受け
止めることができ、端子の信頼性を高めることができ
る。
【0033】請求項39の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体と、少
なくとも枠体及び遅延素子及び端子を収納するケースと
を備え、端子は、外部電線が接続される端子板と、端子
板に外部電線を圧接接続する鎖錠ばねとで構成され、枠
体は、ケース内において鎖錠ばねが倒れるのを防止する
錠ばね倒れ防止用リブが形成されているので、組み立て
時に鎖錠ばねを配置した後に鎖錠ばねが倒れるのを防止
でき、組み立て性が向上する。
【0034】請求項40の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体と、少
なくとも枠体及び遅延素子及び端子を収納するケースと
を備え、ケースは、後端側のボディと、前端側のカバー
とで構成され、枠体は、ボディに圧接されているので、
組み立て時に枠体の位置がずれるのを防止することがで
き、組み立て性が向上する。
【0035】請求項41の発明は、請求項1の発明にお
いて、カードと吸盤との間に介在するシャフトと、カー
ドが挿入されるとともに少なくともシャフト及び復帰ば
ねの一部を囲む枠体とを備え、枠体は、復帰ばねのばね
力に抗して復帰ばねを仮保持する復帰ばね仮保持用リブ
が形成されているので、組み立て時に復帰ばねのばね力
によってカードがシャフトから離れるのを防止すること
ができ、カードとシャフトとを容易に結合することが可
能となり、組み立て性が向上する。
【0036】請求項42の発明は、請求項1の発明にお
いて、カードが摺接するガイド部が形成されるとともに
少なくとも復帰ばねの一部を囲む枠体を備え、枠体は、
全体が略均肉厚に形成されているので、枠体の反りを抑
制することができ、枠体の反りによるカードの摺動抵抗
の増加を防止することができ、遅れ時間の変動を抑制す
ることができる。
【0037】請求項43の発明は、請求項1の発明にお
いて、操作部のセット動作に連動して回動しカードを移
動させるアームと、カードの移動をガイドするガイド部
が形成されるとともに少なくとも復帰ばねの一部を囲む
枠体とを備え、枠体は、アームの干渉を避ける段差が設
けられているので、ガイド部の長さを短くすることなし
にアームの動作スペースを確保することができる。
【0038】請求項44の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体と、少
なくとも遅延素子及び枠体が納装されるケースとを備
え、ケースは、後端側のボディと、前端側のカバーとで
構成され、枠体は、ボディへの逆挿入を防止する逆挿入
防止リブが形成されているので、枠体をボディに対して
逆方向に挿入するトラブルの発生を防止することができ
る。
【0039】請求項45の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体が収納される素子用
ケースと、素子用ケースの前面側に後面側が結合され少
なくとも復帰ばねの一部を囲む枠体とを備え、枠体は、
後面以外の部位に成型時におけるゲート跡を有するの
で、枠体のゲート跡により素子用ケースの前面と枠体の
後面との間に隙間が生じるのを防止することができ、組
み立て寸法が狂うのを防止することができる。
【0040】請求項46の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子と端子とが納装されるケ
ースと、吸盤が被吸着体に吸着した状態において吸盤と
被吸着体との間に形成される内部空間へ連通する空気流
通経路に配設される空気透過部材とを備え、遅延素子が
収納される遅延素子収納部の幅を端子が収納される端子
収納部の幅よりも大きくしてあるので、吸盤の大きさを
大きくすることにより、吸盤の寸法ばらつきによる遅れ
時間の変動を少なくすることができ、同一遅れ時間を実
現する場合に空気の透過係数の大きな空気透過部材を用
いることができるから、透過係数のばらつきによる遅れ
時間の変動も抑制することができる。
【0041】請求項47の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体が収納される素子用
ケースと素子用ケースの後面側に配設される防塵用のフ
ィルタを備え、フィルタは、フッ素系繊維材料により形
成されているので、フィルタの平均孔径を1μm以下に
することができ、しかも耐環境性に優れ且つ空気抵抗の
低いフィルタを実現することができる。
【0042】請求項48の発明は、請求項47の発明に
おいて、フィルタは、粘着テープにより素子用ケースに
結合されているので、組み立て時にフィルタを素子用ケ
ースに容易に且つ気密的に装着することができ、素子用
ケースとフィルタとの結合力を高めることができる。請
求項49の発明は、請求項47又は請求項48の発明に
おいて、フィルタは、素子用ケースの後面の開口部を塞
ぐように素子用ケースの後面側に結合されているので、
素子用ケースを密閉構造とすることができ、吸盤と被吸
着体との間に塵や埃などの異物が侵入するのを防止する
ことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の遅れ
スイッチのケース1は、図1乃至図4に示すように、合
成樹脂製のボディ10と、合成樹脂製のカバー80とを
一対の略コ字形の組立枠40にて結合して形成される。
【0044】図4に示すように、カバー80の両端部に
はそれぞれ肩部80bが突設され、各肩部80bそれぞ
れの側面には組立枠40の脚片40dが嵌め込まれる凹
部80cが形成されている。一方、ボディ10の前端側
には、上記凹部80cに対応する部位に、組立枠40の
脚片40dが嵌め込まれる凹部18が形成されている。
したがって、ボディ10にカバー80を結合するときに
は、カバー80の各肩部80bの前面側からそれぞれ組
立枠40を嵌合し(組立枠40の脚片40dをカバー8
0の凹部80cとボディ10の凹部18とに嵌め込
み)、この組立枠40の両脚片40dの先端部に形成さ
れた略V字形の引掛爪40aをそれぞれボディ10の側
面に形成された段部15に係合させることによって、カ
バー80とボディ10とが組立枠40により固定され
る。
【0045】ここで、ケース1は、埋込型の配線器具用
の取付枠に該取付枠の開口窓からケース1の前面が露出
する形で最大3個まで連設して取り付けることができる
ように寸法設定された単位寸法の埋込型の配線器具の1
個分に相当する寸法に形成されている。すなわち、ケー
ス1は、例えばJIS規格で規格化されている大角形連
用配線器具の取付枠に最大3個まで取り付けることがで
きる配線器具の1個分の寸法に形成されており、上記取
付枠に設けられた取付孔に係合可能な一対の係合爪40
bが組立枠40の両端部から突設されている。また、各
組立枠40には、金属製の取付枠に取り付ける際に取付
枠の係止爪が係止される係止孔40cが設けてある。
【0046】カバー80は操作用のハンドル90の一部
がケース1の前面から突出するような形でハンドル90
を収納する開口部81が形成されており、カバー80の
内側面には、ハンドル90の両側面に突設された凸部9
5が係合される凹部82が形成されている。したがっ
て、ハンドル90を開口部81に収納する時にハンドル
90の両側面の凸部95をカバー80の凹部82にそれ
ぞれ挿入係合することによって、カバー80の凹部82
がハンドル90の揺動支点となる。
【0047】一方、ハンドル90の両端部にはそれぞれ
鍔部90cが突設され、ハンドル90の後面の側端部か
らは、三角形状の一対のガイド片90a(図3(b)及
び図4参照)及び半円状の一対のアーム押圧片90b
(図1(b)、図3(b)、図4参照)が突設されてい
る。ここに、一対のアーム押圧片90bそれぞれの先端
部は後述の略コ字形のアーム50の基端部50bの前面
側に形成された湾曲部50aに係脱するようになってい
る。また、ハンドル90の前部には、透明なネームカバ
ー93が嵌着される。ネームカバー93とハンドル90
との間にはネームシート94(図4参照)が挟持され
る。なお、ハンドル90は上述の鍔部90cが形成され
ていることにより、ハンドル90とカバー80との間の
隙間を隠すことができる。ハンドル90の前面には透光
窓91が形成され、透光窓91には透光性を有する材料
により形成された透光部材92が取り付けられている。
なお、ネームシート94には、ハンドル90の透光窓9
1に対向する部位に孔94aを設けてある。
【0048】ところで、ハンドル90の後面側にはコイ
ルスプリング96の一端側が嵌め込まれる凹部97が形
成されており、コイルスプリング96の他端側は揺動体
73(図5参照)のばね支持部75a,75b間で受け
られている。揺動体73はコイルスプリング96の働き
でハンドル90の傾斜方向と逆方向に傾くようになって
いて(図1(b)及び図3(b)参照)、ハンドル90
の揺動終点でコイルスプリング96が、く字形または逆
く字形に屈曲させられ、コイルスプリング96が真っ直
ぐな状態に戻ろうとする復元力によってハンドル90が
その位置で確実に固定されるようになっている。
【0049】ボディ10は、図4に示すように、略中央
に遅延素子収納部12が形成され、遅延素子収納部12
の両側に端子収納部13,14が形成されている。遅延
素子収納部12には遅延素子20が収納され、端子収納
部14には後述の端子601,602 が収納され、端子
収納部13には後述の端子603 ,604 が収納され
る。また、ボディ10の前端部には、上述のアーム50
の基端部50bから突設された回転軸511 ,51
2 (図6参照)が軸着される凹状の軸受部551 ,55
2 が形成されており、アーム50を回動自在としてい
る。
【0050】以下、遅延素子20について説明する。遅
延素子20は、図7に示すように、略コ字形のカード2
6と、カード26の移動時にカード26の両脚片をガイ
ドするガイド溝21b(図3(b)及び図7及び図24
に示すリブ21aとリブ21a’との間の溝)が形成さ
れた枠体21と、カード26を前方(図1(b)の上方
へ)付勢するコイルスプリングよりなる復帰ばね27
と、シリコンゴムなどのゴムにより形成され弾性的に撓
むことができるようになっている吸盤ブロック23と、
吸盤ブロック23の吸盤23bの吸着面43(図1
(b)参照)が吸着される八角柱状の被吸着体24と、
後述の空気透過部材32と、後面開口した箱状であって
吸盤23b及び被吸着体24が収納される素子用ケース
22と、素子用ケース22の後面に粘着テープなどによ
り接着される防塵用のフィルタ25とを備えている。こ
こに、本実施形態では、素子用ケース22の後面開口部
がフィルタ25により塞がれるので、素子用ケース22
の後方から素子用ケース22の内部に塵や埃などの異物
が侵入するのを防止することができる。なお、フィルタ
25はフッ素系繊維材料(テフロン繊維材料)により構
成されている。ところで、吸盤ブロック23は、上述の
吸盤23b、吸盤23bと一体に同じ材料により形成さ
れた吸盤カバー23aなどにより構成されている。ここ
に、吸盤23bと吸盤カバー23aとを一体形成してい
るので、低コスト化が可能となる。
【0051】吸盤23bは、空気透過部材32が内部に
圧入される円筒状の空気透過部材圧入部23dが連続一
体に形成されている。空気透過部材圧入部23dの先端
側には円筒状のシャフト42が設けられている。シャフ
ト42の外周にはシャフト42の軸方向と略平行する一
対の棒状のカード保持用ピン42b(図2及び図7参
照)が一体に形成されており、シャフト42をカード2
6に結合するには、シャフト42を素子用ケース22の
前面に形成された挿通孔22e(図7参照)に後方から
挿通させ、両カード保持用ピン42bそれぞれの先端部
をカード26の基端部26fにおいて後述の接触ばね押
圧部26cの両側に形成された挿通孔26dに挿入して
レーザなどにより加熱して固着すればよい。なお、吸盤
ブロック23は、吸盤カバー23aの前端部に鍔部23
cが形成されており、鍔部23cが素子用ケース22に
対して固定される。
【0052】本実施形態では、カード26とシャフト4
2と吸盤ブロック23とが結合されているので、カード
26の移動に応じて吸盤ブロック23の形状が変化する
(図1(b)及び図3(b)参照)。ところで、カード
26の基端部26fの後部には、カード26とシャフト
42とを結合した状態で空気透過部材圧入部23dの内
部空間23fとカード26の外部との間の空気の通路を
構成する切欠き部よりなる空気取込口26eが形成され
ている。また、吸盤ブロック23は、吸盤23bの内周
底面に上記内部空間23fと連通する通気孔23gが形
成されており、吸盤23bの内部空間と上記空気取込口
26eとの間が連通するようになっている。本実施形態
では、空気透過部材圧入部23dの内部空間23fに、
例えば多孔質セラミック(例えば、多孔質アルミナセラ
ミック)よりなる空気透過部材32(図1(b)参照)
が配設されている。ここに、空気透過部材32はの形状
は円柱状であって、外周をゴムチューブ33によりシー
ルしたものが上記内部空間23fに圧入されている。
【0053】素子用ケース22の前面には、図7に示す
ように、上記挿通孔22eの周辺に復帰ばね27の一端
部が嵌め込まれるばね受け溝22bが形成されている。
一方、カード26の基端部26fの後面には略凹形の一
対のばね受け溝26b(図2参照)が形成されていて、
復帰ばね27の他端部を保持するようになっている。と
ころで、遅延素子20は、吸盤23bが被吸着体24に
吸着した状態で吸盤23bと被吸着体24との間に形成
される空間に、上記空気取込口26eから上記内部空間
23fに入り込む空気が空気透過部材32を通じて吸盤
23bの通気孔23gから入り込むようになっている。
したがって、アーム50の両脚片よりなるカード押圧部
52がカード26の両脚片よりなる被押圧部26aの先
端から離れると、吸盤23bの被吸着体24への吸着力
が徐々に弱くなり、この吸着力が復帰ばね27の復元力
よりも弱くなって吸盤23bが被吸着体24から離れる
のである。
【0054】すなわち、アーム押圧片90bの先端部が
アーム50の湾曲部50aの内周面に沿って湾曲部50
aから脱するように移動して、アーム50のカード押圧
部52がカード26の被押圧部26aを離れた時点から
所定時間(以下、遅れ時間と称す)遅れてカード26が
前方(図3(b)における上方)へ移動するのである。
したがって、上述の空気透過部材32の空気の透過率や
サイズ(断面積や長さ)、吸盤23bの材料や、被吸着
体24の材料等を変えることで遅れ時間を調整すること
ができるのである。
【0055】なお、本実施形態では、空気透過部材32
を上述のように多孔質セラミックにより構成してあり、
空気の透過係数の温度依存や湿度依存が小さいので、使
用環境の温度変化や湿度変化による遅れ時間の変動を小
さくでき、遅れ時間を高精度にすることができる。とこ
ろで、本実施形態では、吸盤カバー23aによって吸盤
23bと素子用ケース22の外側とが仕切られているの
で、吸盤23bと被吸着体24との間に塵等の異物が侵
入するのを防ぐことができ、吸盤23bと被吸着体24
との吸着状態が安定し、遅れ時間を略一定にすることが
できる。
【0056】枠体21は、例えば熱硬化性樹脂などによ
り構成され、両側面それぞれに前端から後端にわたって
ボディ10に対する位置決め用突部21c(図4及び図
6参照)が一体に突設されている。一方、ボディ10
は、図4に示すように、遅延素子収納部12の内側面
に、上記位置決め用突部21cをガイドする位置決め溝
16aが形成されている。
【0057】また、枠体21は、上述のように内側面に
カード26の被押圧部26a(両脚片)をスライド自在
にガイドするガイド溝21bが形成されており、遅延素
子20を組み立てた状態ではカード26の被押圧部26
a,26aの先端が枠体21の前面よりも突出するよう
になっている(図4参照)。また、枠体21と素子用ケ
ース22とは、素子用ケース22の前面の四隅近傍から
前方へ突設された突部22cによって位置決めされて固
定される。
【0058】ボディ10の端子収納部14には速結端子
よりなる上述の端子601 ,602(図4参照)が納装
されている。ここに、端子601 は、端子板63aと鎖
錠ばね611 とで構成され、鎖錠ばね61は、端子板6
3aと鎖錠ばね611 との間に電線挿入口171 (図3
(c)参照)に挿入された電線に食い込んで抜け止めを
する鎖錠片61bと、電線に弾接する接触片61aとを
備えている。したがって、電線挿入口171 を通して鎖
錠ばね611 と端子板63aとの間に、鎖錠片61b側
から電線を挿入すると、接触片61a及び鎖錠片61b
のばね力によって電線が端子板63aとの間に挟持さ
れ、かつ鎖錠片61bが電線に食い込むことによって電
線を引き抜くことができなくなる。同様に端子602
端子板63bと鎖錠ばね612 とで構成され、電線挿入
口172 (図3(c)参照)に挿入された電線が接触片
61a及び鎖錠片61bのばね力によって端子板63a
との間に挟持される。また、端子収納部14には、両鎖
錠ばね611 ,612 に跨がるように解除釦62aが配
設される。解除釦62aは両鎖錠ばね611 ,612
鎖錠片61bに当接しており、解除釦62aが鎖錠片6
1bに当接する部位は鎖錠片61b,61bが端子板6
3a,63bとの間に電線を挟持する部位からずれてい
る。また、解除釦62aに対応する部位でボディ10の
後壁には操作孔19(図3(b),(c)参照)が形成
されており、操作孔19にマイナスドライバの先端など
を挿入して解除釦62aを押すことにより、電線に食い
込んでいる鎖錠片61b,61bを電線から圧接解除方
向に撓ませて電線の引き抜きが可能となるようにしてあ
る。
【0059】一方、端子収納部13には、端子板63c
と一対の鎖錠ばね613 ,614 とで構成される速結端
子よりなる一対の端子603 ,604 (図4参照)が納
装されている。ここに、端子603 ,604 は端子板6
3cを共通としている。端子603 は電線挿入口173
(図3(c)参照)に挿入された電線が鎖錠ばね61 3
の接触片61a及び鎖錠片61bのばね力によって端子
板63cとの間に挟持され、端子604 は電線挿入口1
4 (図3(c)参照)に挿入された電線が鎖錠ばね6
4 の接触片61a及び鎖錠片61bのばね力によって
端子板63cとの間に挟持される。また、端子収納部1
3には、端子収納部14と同様に両鎖錠ばね613 ,6
4 に跨がるように解除釦62bが配設され、ボディ1
0の後壁には操作孔19(図3(b),(c)参照)が
形成されている。
【0060】本実施形態では、端子収納部14と端子収
納部13とがケース1の両端部側に離間して設けられて
いるので、端子601 ,602 と端子603 ,604
の間の絶縁性を高めることができる。上述の端子板63
a,63bは、それぞれ別の固定接点64a,64bを
有し、ケース1内において異なるスイッチ機構を形成し
ている。なお、端子板63cに結合される短冊状の接触
ばね70(図8参照)は、遅延素子20がない状態では
可動接点72が端子板63aの固定接点64aに接触し
所定の接点圧が得られるように付勢されている。
【0061】ただし、接触ばね70は、遅延素子20の
カード26の接触ばね押圧部26cの前方を通るように
端子板63cから延出されているので、接触ばね70が
接触ばね押圧部26cにより前方に押し上げられた状態
では、可動接点72が端子板63aの固定接点64aか
ら離れるようになっている。ここで、接触ばね70、可
動接点72、固定接点64aで1つのスイッチ機構(遅
れスイッチ機構)を構成している。
【0062】また、端子板63cの前端部からはリード
板65が一体に延出されており、リード板65の先端に
形成された凸状部66の両側部の立ち上がり部66aに
揺動体73の切欠き73a(図5参照)が係合し、この
凸状部66を支点として、揺動体73が揺動自在となっ
ている。一方、揺動体73には、可動接点74が固着さ
れる折曲片73bが一体に折曲形成されており、ハンド
ル90の操作に応じて、揺動体73先端の後面に形成さ
れた可動接点74と端子板63bの固定接点64bとが
接離するようになっている。なお、上述の一対のばね支
持部75a,75bは、ばね支持部75aの長さをばね
支持部75bよりも長くすることにより、ばね支持部7
5a側の折曲片73bに設けられた可動接点74と固定
接点64bとの接点圧を向上させている。リード板65
は枠体21の前部に形成された一対の支持片21e(図
4参照)から突設された柱状の端子仮保持用リブ21g
により仮保持される。
【0063】端子板63aは、固定接点64aが設けら
れた部位の一部が枠体21に形成された切欠部21f
(図7参照)により支持されて位置決めなされ、接触ば
ね70は、枠体21の前部に形成された一対の支持片2
1eの間の空間で可動して可動接点72が固定接点64
aと接離するようになっている。なお、ハンドル90の
後部にはネオンランプなどの発光素子77が実装された
プリント配線板76が配設され、発光素子77の一方の
リードはプリント板76の導電パターン及びリード線
(図示せず)を介して抵抗79の一方のリードに接続さ
れている。抵抗79の他方のリードは端子板63cにリ
ード線(図示せず)により接続されている。また、発光
素子77の他方のリードは略S字形の板ばね78(図4
及び図9参照)に電気的に接続される。ここに、板ばね
78は導電性を有し一端部78aがプリント配線板76
の接続孔76aに挿通されプリント配線板76の導電パ
ターンを介して発光素子77の上記他方のリードに接続
されている。すなわち、板ばね78と発光素子77と抵
抗79と端子板63cとが直列接続されている。ところ
で、板ばね78はハンドル90の操作に応じて端子板6
3aに接離する接触部78cを有し、該接触部78cは
遅れスイッチのオフ状態(図1参照)では端子板63a
に接触しており、遅れスイッチのオン状態(図3参照)
では端子板63aから離れている。
【0064】また、発光素子77は、ハンドル90の後
面側に結合されるプリント配線板76に実装されてハン
ドル90の透光窓91に対向する位置に配設されている
ので、透光部材92を通じて外部へ光が照射されるよう
になっている。したがって、本実施形態の遅れスイッチ
のオフ状態では、夜などの周囲が暗い場合であっても、
発光素子77の光によってケース1の位置を確認できる
ようになっている。
【0065】以下、空気透過部材32、吸盤ブロック2
3、素子用ケース22、被吸着体24、フィルタ25、
カード26、枠体21についてさらに詳述する。空気透
過部材32は、外周にゴムチューブ33を設けずに上記
内部空間23fに圧入するようにしてもよく、ゴムチュ
ーブ33を設けない場合について説明する。
【0066】吸盤ブロック23は、シリコンゴムなどの
ゴムにより形成され、図10に示すように、吸盤23b
の吸盤首部23p(連結部)から円筒状の空気透過部材
圧入部23dが連続一体に突設されている。吸盤ブロッ
ク23と円筒状のシャフト42とは一体成形している。
ここに、シャフト42はナイロン樹脂(例えば、66ナ
イロンなど)により形成されており、シャフト42の適
宜位置に接着剤を塗布して吸盤ブロック23をシャフト
42に一体成形している。このため、吸盤ブロック23
とシャフト42とを強固に且つ確実に結合することがで
きる。なお、吸盤ブロック23の空気透過部材圧入部2
3dの先端は外形が細い結合部23nとなっている。シ
ャフト42は、外周に軸方向と略平行する一対の棒状の
カード保持用ピン42bが連続一体に形成されている。
シャフト42をカード26(図7参照)に結合するに
は、シャフト42を素子用ケース22(図7参照)の前
面に形成された挿通孔22eに後方から挿通させ、両カ
ード保持用ピン42bそれぞれの先端部をカード26の
基端部26fにおいて接触ばね押圧部26cの両側に穿
孔された挿通孔26dに挿入して、レーザ光などにより
カード保持用ピン42bを加熱して溶かすことによって
溶着すればよい。本実施形態では、シャフト42の色を
黒色にしてあるので、シャフト42にてレーザ光を効率
良く吸収することができ、シャフト42がレーザ光にて
溶けやすく、カード26との結合を効率的に且つ確実に
行うことができる。
【0067】なお、吸盤ブロック23は、吸盤カバー2
3aの前端部に鍔部23cが形成されており、鍔部23
cが素子用ケース22に対して固定される(図3(b)
参照)。また、吸盤23bは、図11に示すように、吸
着面43側に鍔部23mが形成されており、吸着面43
以外の部位に破線で示すパーティングラインPLが設け
られている。したがって、吸盤ブロック23の成型にと
もなうバリが吸着面43に発生するのを防止することが
でき、また、バリを除去する際に吸着面43に傷がつく
のを防止することができるから、被吸着体24への吸盤
23bの吸着状態を安定させることができ、遅れ時間の
精度を高めることができる。
【0068】また、吸盤ブロック23は、図10に示す
ように、空気透過部材32の外径よりも内径が大きく遅
延素子20の組み立て時に空気透過部材32を仮保持可
能な空気透過部材仮保持空間56が形成されており、空
気透過部材圧入部23dの内部空間23fへの空気透過
部材32の圧入を効率良く確実に行うことができる。こ
こに、空気透過部材仮保持空間56は上述の結合部23
nの内部空間とシャフト42の回り込み防止部42cの
内部空間とで構成され、結合部23nとシャフト42と
で空気透過部材導入部を構成している。空気透過部材導
入部の内面は導入口側にテーパ部58(図12参照)が
形成されているので、吸盤ブロック23への空気透過部
材32の挿入を効率良く行うことができ、組み立てに要
する時間を短くすることができる。さらに、空気透過部
材32を空気透過部材圧入部23dの内部空間23fへ
圧入する圧入口側にはテーパ部57が形成されているの
で、内部空間23fへの空気透過部材32の圧入を低荷
重で確実に行うことができ、歩留りが向上する。また、
シャフト42に回り込み防止部42cを設ける替わり
に、図13に示すように、結合部23nの前端部に溝5
9を設けることによって、結合部23nを構成するゴム
がシャフト42とカード26との接触面に回り込むのを
防止するようにしてもよい。
【0069】また、吸盤ブロック23は、空気透過部材
圧入部23dとシャフト42との位置がオーバーラップ
しない形状としてあるので、組み立て時に、空気透過部
材圧入部23dの内部空間23fへの空気透過部材32
の圧入を低荷重で確実に行うことができ、歩留りが向上
する(オーバーラップしていると、空気透過部材圧入部
23dが拡がろうとするのをシャフト42の内周面が規
制するので、圧入が難しくなる)。また、シャフト42
の前端部に回り込み防止42cを形成して空気透過部材
圧入部23dがシャフト42の前端側の開口面に回り込
まないようにしてあるので、カード26とシャフト42
との間に吸盤ブロック23を構成するゴムが介在せず、
カード26の位置決めを精度良く行うことができる。
【0070】また、吸盤23bと空気透過部材圧入部2
3dとの連結部である吸盤首部23pの外周は0.2m
m以上のRが形成されており、吸盤首部23pの外側面
が滑らかな凹状となっているので、吸盤ブロック23の
成型の離型時に吸盤首部23pにかかる応力を小さくす
ることができ、離型時に吸盤首部23pが切断してしま
う不良をなくすことができる。さらに、吸盤首部23p
の外径H3 (図10参照)をシャフト42の外径H4
上の寸法に形成することにより、吸盤ブロック23の成
型の離型時に吸盤首部23pにかかる応力を緩和するこ
とができ、吸盤首部23pが切断してしまう不良をなく
すことができる。また、吸盤カバー23aと吸盤23b
との連結部の外側面53(図10(b)参照)は0.2
mm以上のRが形成されており、滑らかな凹状となって
いるので、吸盤ブロック23の成型の離型時に吸盤カバ
ー23aと空気透過部材圧入部23dとの連結部にかか
る応力を緩和でき、吸盤カバー23aの破損による不良
をなくすことができる。また、吸盤ブロック23は、吸
盤首部23pに空気透過部材32後端(図10(b)に
おける下端)が一致するように空気透過部材32が配設
されているので、つまり、空気透過部材圧入部23dの
軸方向において吸盤23b側に空気透過部材32が配設
されているので、空気透過部材32を配設したことによ
る吸盤ブロック23の変形への影響を少なくすることが
できる。また、吸盤23bが被吸着体24に吸着してい
る時に空気透過部材圧入部23dの内部空間23fに残
留している空気の量が多くなり、同じ遅れ時間を実現す
るために空気透過係数の小さな空気透過部材32を使用
することができる。なお、本実施形態では、空気透過部
材圧入部23dが吸盤23bの被吸着体24側への押し
込み量のばらつきを吸収する寸法ばらつき吸収手段を兼
ねており、各部の寸法ばらつきにより生じる吸盤23b
の押し込み量のばらつきを別部材を付加することなしに
低コストで吸収し、遅れ時間のばらつきを抑制すること
ができる。
【0071】また、シャフト42は、空気透過部材圧入
部23d側のシャフト42の端面と、シャフト42の内
周面の一部とが吸盤ブロック23との接着部を構成して
いるので、シャフト42の端面だけを接着部とする場合
に比べて接着部の面積を増やすことができ、シャフト4
2と吸盤ブロック23との接着強度が増し、耐久信頼性
が向上する。シャフト42の外周に吸盤ブロック23を
構成するゴムを付けないようにしてあるので、吸盤ブロ
ック23離型時の離型性が向上し、歩留りが向上する。
また、シャフト42は、カード保持用ピン42bを2箇
所に設けてあるので、シャフト42とカード26とを強
固にスペース効率良く結合することができる。なお、カ
ード保持用ピン42bを図14に示すように2組(4
つ)設ければ、シャフト42とカード26とを結合する
際にいずれか一組のカード保持用ピン42bをカード2
6の挿通孔26dに挿入すればよいから、組み立て性が
向上する。
【0072】素子用ケース22は、図15に示すよう
に、後面が開口した直方体状の形状であって、上述のば
ね受け溝22b(図15(b)参照)の周壁と素子用ケ
ース22の内側面との間に、吸盤カバー23aの鍔部2
3cが圧入される圧入用凹部22gが円環状に形成され
ている。したがって、吸盤カバー23aは、素子用ケー
ス22に対して鍔部23cの全周が圧入されるので、
塵、埃などの異物が吸盤23bと被吸着体24との間の
侵入するのを確実に防ぐことができ、遅れ時間の精度を
高めることができる。また、素子用ケース22と吸盤カ
バー23aの鍔部23cとを、吸盤カバー23aの図1
6(b)の矢印Aの向きへの復帰力により素子用ケース
22に対して密着シールするようにすれば、鍔部23c
を圧入用凹部22gに圧入することなしに挿入するだけ
でよく、より簡単に、吸盤23bと被吸着体24との間
に塵や埃などの異物が侵入するのを防止することができ
る。また、図17に示すように、圧入用リブ23eを鍔
部23cから突設することにより、圧入用リブ23eの
部分を圧入し、鍔部23cの前端面が素子用ケース22
の圧入用凹部22gの底面に密着シールするようにして
もよい。なお、本実施形態では、圧入用リブ23eが素
子用ケース22への装着位置決め用リブを兼ねている。
【0073】ところで、素子用ケース22の後部には、
被吸着体24が圧入される圧入部22f(図15(b)
参照)が形成されており、遅延素子20の組み立て時に
は、被吸着体24が圧入部22fに圧入されるので、被
吸着体24が素子用ケース22に仮止めされ、フィルタ
25の装着が容易となる。なお、圧入部22fは、被吸
着体24の側面に圧接する圧入用リブ22hが突設され
ている。また、被吸着体24の形状は図18に示すよう
に八角柱状としたので、底面が四角形の素子用ケース2
2に対して、フィルタ25の接着面積を確保することが
き、さらに、素子用ケース22の薄肉部を少なくするこ
とができ、素子用ケース22の強度を高めることができ
る。
【0074】被吸着体24は、上述のようにフッ素樹脂
(テフロン樹脂)により形成されているので、被吸着体
24の表面粗さ、摩擦係数を小さくすることができ、吸
盤23bが吸着される被吸着面の摩耗を抑制することが
できるから、遅れ時間の変動を防止することができる。
また、本実施形態では、被吸着体24の吸盤23bが吸
着される被吸着面の表面粗さを6S以下とすることによ
り、被吸着体24への吸盤23bの吸着力のばらつきを
極めて小さくすることができ、被吸着面の表面粗さに起
因した遅れ時間のばらつきを抑制することができる。ま
た、被吸着体24の被吸着面が、図19に示すように、
該被吸着面の基準平面に対して±0.02mmの平面間
に収まるようにすれば(つまり、平面度を0.04mm
とすれば)、被吸着体24への吸盤23bの吸着力のば
らつきを極めて小さくすることができ、遅れ時間のばら
つきを抑制することができる。また、被吸着体24は、
平板を打ち抜いて構成することにより、成形でつくる場
合に比べてコストを安くすることができる。
【0075】空気透過部材32は、円柱状の形状であっ
て、図20に示すように、軸方向の両端部に面取り部3
2aを形成することにより、方向性を気にせずに容易に
吸盤ブロック23の空気透過部材圧入部23dへ圧入す
ることができる。また、空気透過部材32を図21に示
すように、円柱状であって両端部32bの断面積が中間
部32cの断面積よりも大きな形状に形成すれば、空気
透過部材32の端面への汚れや埃などのの付着による遅
れ時間の変動を抑制することができる。なお、両端部3
2bのうち一方だけを中間部32cよりも断面積の大き
な形状としてもよい。
【0076】なお、復帰ばね27として、図22に示す
ようないわゆる円錐ばねを用いれば、復帰ばね27がカ
ード26により押し込まれたときの復帰ばね27の密着
長が小さいので、空気透過部材圧入部23dの軸方向と
平行な方向における復帰ばね27のスペースを小さくす
ることができ、遅延素子20の高さを低くすることがで
きる(図22の上下方向の幅を小さくすることができ
る)。
【0077】カード26は、図23に示すように、略コ
字形の形状であって、カード26を枠体21に挿入する
際に逆向きに挿入するトラブルを防止するための一対の
逆挿入防止用リブ26gが突設されている。ここに、カ
ード26は、図24に示す枠体21の前方(図24
(b)の上方)から挿入する際に左右逆向きに挿入しよ
うとすると、逆挿入防止用リブ26gが枠体21のリブ
21aに当接して挿入できないようになっている。な
お、リブ21a間の距離はリブ21a’間の距離に比べ
て小さくなっている。
【0078】また、カード26は、被押圧部26a(ア
ーム押圧用突起部)の内側面26iにテーパを設けてあ
り、被押圧部26aの強度を確保しつつ被押圧部26a
間の空間を広く確保するようになっており、該空間に他
の部材(端子など)を効率的に配置することが可能とな
る。また、カード26は、接触ばね押圧部26cの先端
部をシャフト42のセンタm(図23(c)参照)から
ずらしてあるので、接点ばね70を駆動する駆動点をカ
ード26の形状により最適化することが可能となる。な
お、カード26は、全体を略均肉厚になるように構成さ
れているので、カード26の成形時に生じる反りを抑制
することができる。また、カード26は、シャフト42
との結合時にレーザ光により加熱されて溶けた樹脂(シ
ャフト42を構成する樹脂)を逃がすための樹脂逃げ用
溝26hを被押圧部26aと接点ばね押圧部26cとの
間に形成してあるので、該溶けた樹脂が接触ばね押圧部
26cの先端部に回り込むのを防止でき、接触ばね押圧
部26cによる接触ばね70のリフト量(押し上げる距
離)が変動するのを防止することができる。
【0079】枠体21は、図24に示すように、上述の
支持片21eの前面から端子仮保持用リブ21gが突設
されており、組み立て時に端子板63cに結合された接
触ばね70のばね力により端子板63cがボディ10か
ら浮き上がるのを防止し、組み立て性を良くすることが
できる。また、枠体21は、一側面に、端子板63a,
63bの脚部63a1 ,63b 1 (図4参照)が圧入さ
れる凹状の端子板脚部受け部461 ,462 (端子板受
け部)が形成され、枠体42の反対側の側面には、端子
板63cの脚部63c1,63c2 (図4参照)が圧入
される凹状の端子板脚部受け部463 ,464 (端子板
受け部)が形成されているので、端子板63a,63
b,63cに生じる力を枠体21により確実に受け止め
ることができ、上述の端子601 〜604 の信頼性を確
保することができる。なお、端子仮保持用リブ21gの
形状を図25に示すように円柱状の形状とすれば、端子
63c(リード板65)と端子仮保持用リブ21gが線
接触するから、端子板63cをスムーズに圧入でき、組
み立て時に接触ばね70のばね力により端子板63cが
浮き上がるのを防止し、組み立て性を良くすることがで
きる。また、端子仮保持用リブ21gの形状を図26に
示すような直方体状としてもよく、この場合には端子板
63cと端子仮保持用リブ21gとが面接触することに
より端子板63cを強固に圧入でき、組み立て時に接触
ばね70の力によって端子板63cがボディ10から浮
き上がるのを防止し、組み立て性を良くすることができ
る。
【0080】さらに、枠体21には、鎖錠ばね611
614 が倒れるのを防止するための錠ばね倒れ防止用リ
ブ48が側面に突設してあるので、組み立て時に鎖錠ば
ね611 〜614 を配置した後で鎖錠ばね611 〜61
4 が倒れる(傾く)のを防止することができ、組み立て
性が向上する。また、枠体21は、ボディ10に圧入さ
れるようになっており、ボディ10の遅延素子収納部1
2への逆挿入を防止するための位置決め用突部21c
(逆挿入防止リブ)が側面の一端側に突設してあり、ボ
ディ10には、位置決め用突部21cを位置決めする位
置決め溝16a(図4参照)が形成されているので、ボ
ディ10への枠体21の逆挿入を防止することができ
る。しかも、枠体21は、ボディ10の内側面に圧接す
るので、組み立て時に接触ばね70のばね力により枠体
21がボディ10の底面から浮き上がるのを防止するこ
とができ、組み立て性を良くすることができる。
【0081】また、枠体21には、上述のリブ21aか
らリブ21i(図24(c)参照)が一体に突設されて
おり、リブ21iの後端面と、上述の支持片21の後端
面とが同一平面上に形成されており、組み立て時に、図
27に示すように、復帰ばね27のばね力に抗して復帰
ばね27を枠体21の後端面に対して略平行に仮保持す
ることができる。なお、リブ21i及び支持片21eが
仮保持用リブを構成している。本実施形態では、枠体2
1に仮保持用リブを設けたことにより、遅延素子20の
組み立て時において、カード26が復帰ばね27のばね
力によりシャフト42から離れるのを防止でき(シャフ
ト42のカード保持ピン42bがカード26の挿通孔2
6dから抜けるのを防止でき)、カード26とシャフト
42とを容易に結合できるようになっている。なお、枠
体21は、全体が略均肉厚に形成されているので、枠体
21の反りを抑制することができ、枠体21の反りによ
るカード26の摺動抵抗(カード26の移動に伴って被
押圧部26aとガイド溝21bとの間に発生する摺動抵
抗)の増加を防止することができ、遅れ時間の変動を抑
制することができる。しかも、枠体21は、アーム50
の干渉を避ける段差21hが形成されているので、カー
ド26のガイド溝21bの長さ(枠体21の前後方向に
おける長さ)を長くとりつつ、アーム50の動作スペー
スを確保することができる。なお、枠体21は、後面
(素子用ケース22の前面との接触面)以外の部位に成
型時における金型のゲートを配しているので、枠体21
の後面にはゲート跡が残ることがなく、枠体21のゲー
ト跡により素子用ケース22の前面と枠体21の後面と
の間に隙間が生じるのを防止することができ、組み立て
寸法が狂うのを防止することができる。
【0082】防塵用のフィルタ25は、図28に示すよ
うに外形が矩形状であって、フッ素系繊維材料(テフロ
ン繊維材料)により構成されており、平均孔径を1μm
以下にすることができ、しかも耐環境性に優れ且つ空気
抵抗の低い防塵用のフィルタを実現することができる。
フィルタ25の一面には薄い粘着テープ39が設けられ
ており、粘着テープ39により素子用ケース22の後端
面に接着されるようになっているので、組み立て時に、
容易に且つ気密的にフィルタ25を素子用ケース22に
装着することができる。しかも、フィルタ25を装着す
ることにより、フィルタ25が素子用ケース22の蓋と
して機能し素子用ケース22を密閉構造とすることがで
き、吸盤23bと被吸着体24との間に塵や埃などの異
物が侵入するのを防止することができる。
【0083】ところで、本実施形態では、図29に示す
ように、ボディ10において遅延素子20が収納される
遅延素子収納部12(図4参照)の幅H2 を、端子収納
部13,14(図4参照)の幅H1 よりも大きくしてあ
るので、吸盤23bの外径を大きくとることにより、吸
盤23bの寸法ばらつきによる遅れ時間の変動を少なく
することができ、同一遅れ時間を実現する場合に、空気
の透過係数の大きな空気透過部材32を用いることがで
きるから、透過係数のばらつきによる遅れ時間の変動も
抑制することができる。
【0084】次に、本実施形態の遅れスイッチの動作を
説明する。図1及び図2は本実施形態の遅れスイッチの
オフ状態を示し、この状態で操作部たるハンドル90を
オン操作(セット操作)すると、ハンドル90のアーム
押圧片90bが回動し、アーム押圧片90bの先端部が
アーム50の湾曲部50aに沿って移動する。しかし
て、ハンドル90をオン操作すると、コイルスプリング
96が逆方向に傾くことによって図3に示すように揺動
体73に設けられた可動接点74が端子板63bの固定
接点64bと接触してこの電路がオン状態になるととも
に、アーム押圧片90bが回動することによってアーム
50が回動してアーム50の先端のカード押圧部52が
カード部26の被押圧部26aを押し、復帰ばね27の
付勢力に抗してカード26が移動し(図1(b)におけ
る下方へ押し下げられ)、接触ばね70の可動接点72
が端子板63aの固定接点64aに接触してこの電路が
オン状態になるのである。また、カード26が移動する
ことにより、吸盤23bが被吸着体24に接する位置ま
で押し下げられて吸盤23bが被吸着体24に吸着し、
カード26が押し下げられている状態では、吸盤23b
が被吸着体24に吸着保持される。
【0085】一方、図3は本実施形態の遅れスイッチの
オン状態を示し、この状態でハンドル90をオフ操作
(セット解除操作)すると、アーム押圧片90bの先端
部がアーム50の湾曲部50aに沿って湾曲部50aか
ら脱するように移動することによりアーム50が回動
し、アーム50のカード押圧部52がカード26の被押
圧部26aから離れるように移動する。しかして、ハン
ドル90をオフ操作すると、コイルスプリング96が逆
方向に傾くことによって図1に示すように揺動体73に
設けられた可動接点74が端子板63bの固定接点64
bから開離して、上述の遅れ時間が経過すると、復帰ば
ね27の復元力によってカード26が前方へ移動し接触
ばね押圧部26cが接触ばね70を前方へ押すので、可
動接点72が固定接点64aから開離されこの電路(ス
イッチ機構)もオフ状態になる。
【0086】しかして、本実施形態の遅れスイッチで
は、ハンドル90によるセット解除操作時には、吸盤2
3bの被吸着体24への吸着力と復帰ばね27のばね力
とのバランスにより吸盤23bが被吸着体24から離れ
るまでに遅れ時間があるので、従来のようなギアが不要
となり、従来の遅延ユニットを有する遅れスイッチに比
べて構成が簡単で信頼性が高く、低コスト化が図れると
ともに、騒音が小さくなる。本実施形態の遅れスイッチ
を例えばトイレの換気扇及び照明負荷の操作に用いる場
合、端子603 と端子604 とは共通の端子板63cを
有しているので、端子602 に照明負荷を接続し、端子
601 に換気扇を接続すればよい。この場合、ハンドル
90をオン操作(セット操作)すると、照明負荷が点灯
するとともに換気扇が運転され、ハンドル90をオフ操
作(セット解除操作)すると、照明負荷だけ直ちに消灯
され、遅れ時間の経過後に換気扇が停止される。したが
って、換気扇を直ちに止めたときに生じる不便をなく
し、しかも換気扇の消し忘れを防止することができる。
なお、この遅れスイッチは、トイレ以外の種々の場所で
の使用も可能である。また、遅れ時間は、使用環境や使
用目的に合わせて適宜設定すればよい。
【0087】(実施形態2)図30乃至図33に示す本
実施形態の遅れスイッチの基本構成及び基本動作は実施
形態1と略同じであり、スイッチ機構を遅延素子20に
関係する1つだけにした点が相違する。つまり、本実施
形態では、実施形態1で説明した端子板63b及び固定
接点64bを備えていない点と、端子板63aの形状及
び揺動体73の形状が実施形態1と相違する。なお、実
施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を
省略する。
【0088】本実施形態の遅れスイッチにおける揺動体
73は、図34に示すような略コ字形の形状であって、
実施形態1のような折曲片73b(図5参照)がなく可
動接点74は備えていない。なお、図35はカバー80
を取り外した状態の平面図である。次に、本実施形態の
遅れスイッチの動作を説明する。図30及び図31は本
実施形態の遅れスイッチのオフ状態を示し、この状態で
操作部たるハンドル90をオン操作(セット操作)する
と、ハンドル90のアーム押圧片90bが回動し、アー
ム押圧片90bの先端部がアーム50の湾曲部50aに
沿って移動する。しかして、ハンドル90をオン操作す
ると、コイルスプリング96が逆方向に傾くことによっ
てアーム押圧片90bによりアーム50が回動してアー
ム50の先端のカード押圧部52がカード部26の被押
圧部26aを押し、復帰ばね27の付勢力に抗してカー
ド26が移動し(図30(b)における下方へ押し下げ
られ)、接触ばね70の可動接点72が端子板63aの
固定接点64aに接触してこの電路がオン状態になるの
である。また、カード26が移動することにより、吸盤
23bが被吸着体24に接する位置まで押し下げられて
吸盤23bが被吸着体24に吸着し、カード26が押し
下げられている状態では、吸盤23bが被吸着体24に
吸着保持される。
【0089】一方、図32は本実施形態の遅れスイッチ
のオン状態を示し、この状態でハンドル90をオフ操作
(セット解除操作)すると、アーム押圧片90bの先端
部がアーム50の湾曲部50aに沿って湾曲部50aか
ら脱するように移動することによりアーム50が回動
し、アーム50のカード押圧部52がカード26の被押
圧部26aから離れるように移動する。しかして、ハン
ドル90をオフ操作すると、コイルスプリング96が逆
方向に傾き、上述の遅れ時間が経過すると、復帰ばね2
7の復元力によってカード26が前方へ移動し接触ばね
押圧部26cが接触ばね70を前方へ押すので、可動接
点72が固定接点64aから開離されこの電路(スイッ
チ機構)がオフ状態になる。
【0090】本実施形態の遅れスイッチを例えば玄関な
どにおける照明負荷の操作に用いる場合には、端子60
1 と端子603 (又は端子604 )との間に照明負荷を
接続すればよい。この場合、ハンドル90をオン操作
(セット操作)すると、照明負荷が点灯し、ハンドル9
0をオフ操作(セット解除操作)すると、遅れ時間の経
過後に照明負荷が消灯される。したがって、例えば外出
時や帰宅時に照明負荷を点灯させた後にハンドル90を
オフ操作した場合、照明負荷が消灯されるまでに遅れ時
間があるので、人が玄関から離れる前に照明負荷が消灯
されてしまうような不都合をなくすことができる。
【0091】
【発明の効果】請求項1の発明は、操作部と、操作部の
セット操作に連動して移動する吸盤と、該吸盤と共動し
てスイッチ機構を開閉するカードと、該移動した吸盤を
吸着保持する被吸着体と、吸盤が被吸着体から離れる方
向に吸盤を付勢する復帰ばねと、スイッチ機構が電気的
に接続される端子とを備え、操作部によるセット解除操
作時には、吸盤の被吸着体への吸着力と復帰ばねのばね
力とのバランスにより吸盤が被吸着体から離れるまでに
遅れ時間があるので、吸盤の被吸着体への吸着力と復帰
ばねのばね力とのバランスにより遅れ時間が決まるか
ら、従来のようなギアが不要となり、従来の遅延ユニッ
トを有する遅れスイッチに比べて構成が簡単で信頼性が
高く、低コスト化が図れるとともに、騒音が小さくなる
という効果がある。また、従来のようなギアが必要ない
ので、操作部の操作がスムーズになるという効果があ
る。
【0092】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、吸盤が被吸着体に吸着した状態において吸盤と被吸
着体との間に形成される内部空間へ連通する空気流通経
路に配設される空気透過部材を備え、吸盤に連結され空
気透過部材が内部に圧入される筒状の空気透過部材圧入
部を有するので、空気透過部材の材料やサイズを変える
ことにより遅れ時間を調整することができ、しかも空気
透過部材の位置決めが容易であるという効果がある。
【0093】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、吸盤は、空気透過部材が導入される筒状の空気透過
部材導入部を有し、空気透過部材導入部の内面は導入口
側にテーパが形成されているので、吸盤内部への空気透
過部材の導入を効率良く行うことができ、組み立てに要
する時間を短くすることができるという効果がある。請
求項4の発明は、請求項2又は請求項3の発明におい
て、吸盤は、空気透過部材を圧入する筒状の空気透過部
材圧入部を有し、空気透過部材圧入部の内面は圧入口側
にテーパが形成されているので、吸盤内部へ空気透過部
材を圧入することにより空気透過部材の位置決めが容易
になり、また、空気透過部材圧入部の内面の圧入口側に
テーパが形成されていることにより、組み立て時に吸盤
内部への空気透過部材の圧入を低荷重で確実に行うこと
ができ、歩留りが向上するという効果がある。
【0094】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、カードと吸盤との間に介在するシャフトを備え、吸
盤とシャフトとは一体成形されているので、吸盤とシャ
フトとの結合力を高めることができるという効果があ
る。請求項6の発明は、請求項5の発明において、シャ
フトの色を黒色とし、シャフトとカードとはレーザ光を
用いた熱加工により結合されているので、シャフトの色
を黒色としたことにより、熱加工時にシャフトがレーザ
光を効率良く吸収して溶融するから、シャフトとカード
との結合が効率的且つ確実に行われるとともに、シャフ
トとカードとの結合力を高めることができるという効果
がある。
【0095】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、吸盤は、軸方向においてシャフトとオーバーラップ
しない部位に空気透過部材圧入部が形成されているの
で、吸盤の空気透過部材圧入部とシャフトとの位置がオ
ーバーラップすることがなく、組み立て時に吸盤内部へ
の空気透過部材の圧入を低荷重で確実に行うことがで
き、歩留りが向上するという効果がある。
【0096】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、カードと吸盤との間に介在する筒状のシャフトを備
え、シャフトは軸方向においてカード側の端面への吸盤
の一部の回り込みを防止する回り込み防止手段が設けら
れているので、カードとシャフトとの間に吸盤の一部が
介在することがなく、シャフトに対するカードの位置決
め精度が向上するという効果がある。
【0097】請求項9の発明は、請求項2の発明におい
て、吸盤は、空気透過部材圧入部の前方に空気透過部材
を仮保持可能な空気透過部材仮保持用空間が形成されて
いるので、組み立て時に空気透過部材の圧入を効率良く
確実に行うことができるという効果がある。請求項10
の発明は、請求項2の発明において、吸盤は、被吸着体
に吸着する吸着部と空気透過部材圧入部とが連続一体に
形成され、吸着部と空気透過部材圧入部との連結部の外
側面が滑らかな凹状に形成されているので、吸盤の成型
の離型時に吸着部と空気透過部材圧入部との連結部にか
かる応力を小さくすることができ、離型時に連結部が切
断されるのを防止することができるという効果がある。
【0098】請求項11の発明は、請求項2の発明にお
いて、カードと吸盤との間に介在する筒状のシャフトを
備え、吸盤は、被吸着体に吸着する吸着部と空気透過部
材圧入部とが連続一体に形成され、吸着部と空気透過部
材圧入部との連結部の外径がシャフトの外径よりも大き
く形成されているので、吸盤の成型の離型時に吸着部と
空気透過部材圧入部との連結部にかかる応力を小さくす
ることができ、離型時に連結部が切断されるのを防止す
ることができるという効果がある。
【0099】請求項12の発明は、請求項2の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーを備え、吸盤カバーと空気透過部材圧
入部とが連続一体に形成され、吸盤カバーと空気透過部
材圧入部との連結部の外側面が滑らかな凹状に形成され
ているので、吸盤の成型の離型時に吸盤カバーと空気透
過部材圧入部との連結部にかかる応力を緩和でき、吸盤
カバーの破損などの不良をなくすことができるという効
果がある。
【0100】請求項13の発明は、請求項1の発明にお
いて、吸盤は、吸着面以外の部位にパーティングライン
が設けられているので、成型にともなうバリが吸着面に
発生するのを防止することができ、バリを除去する際に
吸着面に傷がつくのを防止することができるから、被吸
着体への吸盤の吸着状態を安定させることができ、遅れ
時間の精度を高めることができるという効果がある。
【0101】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、カードと吸盤との間に介在する筒状のシャフトを
備え、シャフトの吸盤側の端面とシャフトの内周面の一
部とが吸盤との接着部を構成しているので、シャフトの
吸盤側の端面だけを吸盤との接着部とする場合に比べて
接着部の面積を増やすことができ、シャフトと吸盤との
接着強度が増し、耐久信頼性が向上するという効果があ
る。
【0102】請求項15の発明は、請求項5の発明にお
いて、シャフトは、少なくともカード側の端面及び側面
を除いた部位が吸盤の一部に当接されているので、シャ
フトの外周に吸盤の一部が付くことがなく、吸盤の離型
時の離型性が向上し、歩留りが向上するという効果があ
る。請求項16の発明は、請求項1の発明において、カ
ードと吸盤との間に介在するシャフトを備え、シャフト
は、軸方向に略平行でカードを保持する2つのカード保
持用ピンを有し、カードは、カード保持ピンが挿入され
る一対の挿通孔が形成されているので、組み立て時にシ
ャフトとカードとを少ないスペースで強固に結合するこ
とが可能となるという効果がある。
【0103】請求項17の発明は、請求項2の発明にお
いて、空気透過部材は、空気透過部材圧入部の軸方向に
おいて吸盤側に配設されているので、空気透過部材を配
設したことによる吸盤の変形への影響を少なくすること
ができ、また、吸盤が被吸着体に吸着している時に空気
透過部材圧入部内に残留する空気の量が多くなり、同じ
遅れ時間を実現するために空気透過係数の小さな空気透
過部材を使用することができるという効果がある。
【0104】請求項18の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは、開口された
側の端部が全周にわたって素子用ケースに取り付けられ
ているので、吸盤カバーにより吸盤と被吸着体との間に
塵や埃などの異物が侵入するのを確実に防ぐことがで
き、遅れ時間の精度を確保することができるという効果
がある。
【0105】請求項19の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは、弾性力を有
しカードの移動によって変形するものであって、素子用
ケース内に収納され素子用ケースに対して該吸盤カバー
の復帰力により密着シールされているので、吸盤カバー
を素子用ケースに圧入したりすることなしに、吸盤カバ
ーにより吸盤と被吸着体との間に塵や埃などの異物が侵
入するのを確実に防ぐことができ、遅れ時間の精度を確
保することができるという効果がある。
【0106】請求項20の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーとを備え、素子用ケースは、吸盤カバ
ーの開口された側の端部が圧入される圧入部が形成さ
れ、吸盤カバーは、圧入部に圧接する複数の圧入用リブ
が形成されているので、素子用ケースに対して吸盤カバ
ーを容易に且つ確実に取り付けることができ、吸盤カバ
ーにより吸盤と被吸着体との間に塵や埃などの異物が侵
入するのを確実に防ぐことができ、遅れ時間の精度を確
保することができるという効果がある。
【0107】請求項21の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは開口された側
の端部に素子用ケースに圧入される圧入用リブが形成さ
れ、且つ、吸盤カバーは、開口された側の端面が素子用
ケースに密着シールされているので、素子用ケースに対
して吸盤カバーを容易に且つ確実に取り付けることがで
き、吸盤カバーにより吸盤と被吸着体との間に塵や埃な
どの異物が侵入するのを確実に防ぐことができ、遅れ時
間の精度を確保することができるという効果がある。
【0108】請求項22の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケ
ースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を
仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは、素子用ケー
スに対する装着位置決め用リブが形成されているので、
素子用ケースへの吸盤カバーの装着位置が安定し、ま
た、吸盤カバーにより吸盤と被吸着体との間に塵や埃な
どの異物が侵入するのを確実に防ぐことができ、遅れ時
間の精度を確保することができるという効果がある。
【0109】請求項23の発明は、請求項1の発明にお
いて、被吸着体は、フッ素樹脂により形成されているの
で、被吸着体の表面粗さ、摩擦係数を小さくすることが
でき、吸盤が吸着される被吸着面の摩耗を抑制すること
ができるから、遅れ時間の変動を防止することができる
という効果がある。請求項24の発明は、請求項1の発
明において、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素
子用ケースと、素子用ケースの後面側に結合される防塵
用のフィルタとを備え、素子用ケースは、被吸着体が圧
入される圧入部が後部に形成されているので、フィルタ
により素子用ケース内へ塵や埃などに異物が侵入するの
を防ぐことができ、また、組み立て時に被吸着体を素子
用ケースに仮止めすることができ、フィルタの装着が容
易となるという効果がある。
【0110】請求項25の発明は、請求項24の発明に
おいて、素子用ケースの形状は、後面が開口した直方体
状であって、被吸着体は、8角柱状の形状に形成されて
いるので、フィルタの接着面積を大きくすることがで
き、また、素子用ケースの薄肉部を少なくすることがで
きるという効果がある。請求項26の発明は、請求項1
の発明において、被吸着体は、吸盤が吸着される被吸着
面の表面粗さが6S以下なので、被吸着体への吸盤の吸
着力のばらつきを小さくすることができ、遅れ時間のば
らつきを抑制することができるという効果がある。
【0111】請求項27の発明は、請求項1の発明にお
いて、被吸着体は、吸盤が吸着される被吸着面が該被吸
着面の基準平面に対して±0.02mmの平面間に収ま
るので、被吸着体への吸盤の吸着力のばらつきを小さく
することができ、遅れ時間のばらつきを抑制することが
できるという効果がある。請求項28の発明は、請求項
23の発明において、被吸着体は、フッ素樹脂により形
成された平板を打ち抜いて構成されるので、成形でつく
る場合に比べてコストを安くすることができるという効
果がある。
【0112】請求項29の発明は、請求項1の発明にお
いて、吸盤は、被吸着体側への押し込み量のばらつきを
吸収する寸法ばらつき吸収手段を有するので、各部の寸
法ばらつきにより生じる吸盤の押し込み量のばらつきを
別部材を付加することなしに低コストで吸収し、遅れ時
間のばらつきを抑制することができるという効果があ
る。
【0113】請求項30の発明は、請求項1の発明にお
いて、吸盤は、空気透過部材が圧入される筒状の空気透
過部材圧入部を有し、空気透過部材は、柱状であって軸
方向の両端部に面取り部が形成されているので、面取り
部が形成されていることにより、空気透過部材圧入部へ
の空気透過部材の圧入が容易になり、また、両端部に面
取り部が形成されていることにより、両端部のどちらか
ら圧入する場合であっても圧入が容易になり、空気透過
部材の向きを気にする必要がなくなるという効果があ
る。
【0114】請求項31の発明は、請求項1の発明にお
いて、カードが挿入されカードの移動をガイドするとと
もに少なくとも復帰ばねを囲む枠体を備え、カードは枠
体への逆挿入を防止する逆挿入防止用リブが形成されて
いるので、カードを枠体へ逆方向に挿入することによる
トラブルの発生を防止することができるという効果があ
る。
【0115】請求項32の発明は、請求項1の発明にお
いて、操作部のセット動作に連動して回動しカードを移
動させるアームを備え、カードは、アームにより押圧さ
れる一対の被押圧部を有する略コ字形であって、被押圧
部は、互いに対向する側に先端ほど相互間の距離が大き
くなるようなテーパが形成されているので、被押圧部の
強度を確保しつつ被押圧部間の空間を広く確保して該空
間に他の部材を配設することが可能となるという効果が
ある。
【0116】請求項33の発明は、請求項1の発明にお
いて、吸盤とカードとの間に介在するシャフトを備え、
スイッチ機構は、固定接点と、可動接点と、該可動接点
が一端側に設けられた接触ばねとで構成され、カード
は、接触ばねを押圧する接触ばね押圧部が形成され、接
触ばね押圧部の先端はシャフトのセンタからずらしてあ
るので、接触ばねを駆動する駆動点をカードの形状によ
り最適化することが可能となるという効果がある。
【0117】請求項34の発明は、請求項1の発明にお
いて、カードは、全体が略均肉厚に形成されているの
で、カードの成形時に生じる反りを抑制することができ
るという効果がある。請求項35の発明は、請求項16
の発明において、スイッチ機構は、固定接点と、可動接
点と、該可動接点が一端側に設けられた接触ばねとで構
成され、カード保持ピンは、樹脂により形成され、カー
ドは、挿通孔に挿入されたカード保持ピンの先端を溶か
すことによりシャフトと結合され、カードは、接触ばね
を押圧する接触ばね押圧部と、該溶けた樹脂を逃がすた
めの樹脂逃げ用溝とが形成されているので、溶けた樹脂
がカードの接触ばね押圧部に回り込むのを防止すること
ができ、接触ばね押圧部による接触ばねのリフト量が変
動するのを防止することができるという効果がある。
【0118】請求項36の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体を備
え、端子は、外部電線が接続される端子板と、端子板に
電線を圧接接続する鎖錠ばねとで構成され、枠体は、端
子体を仮保持する仮保持用リブが前端部に形成されてい
るので、組み立て時に端子板を仮保持することにより、
組み立て性が向上するという効果がある。
【0119】請求項37の発明は、請求項36の発明に
おいて、枠体は端子板の一部が圧入される圧入部が側面
に形成され、端子仮保持用リブは、円柱状の形状であっ
て、圧入部に圧入される端子板に接触する位置に形成さ
れているので、組み立て時に端子体が動くのを防止で
き、また、端子仮保持用リブが円柱状に形成されている
ことにより、端子と端子仮保持用リブとが線接触するか
ら端子板をスムーズに圧入することができ、組み立て性
を良くすることができるという効果がある。
【0120】請求項38の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体を備
え、端子は、外部電線が接続される端子板と、端子板に
外部電線を圧接接続する鎖錠ばねとで構成され、枠体
は、端子板の一部を支持する端子板受け部が側面に形成
されているので、端子板に生じる力を枠体によって受け
止めることができ、端子の信頼性を高めることができる
という効果がある。
【0121】請求項39の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体と、少
なくとも枠体及び遅延素子及び端子を収納するケースと
を備え、端子は、外部電線が接続される端子板と、端子
板に外部電線を圧接接続する鎖錠ばねとで構成され、枠
体は、ケース内において鎖錠ばねが倒れるのを防止する
錠ばね倒れ防止用リブが形成されているので、組み立て
時に鎖錠ばねを配置した後に鎖錠ばねが倒れるのを防止
でき、組み立て性が向上するという効果がある。
【0122】請求項40の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体と、少
なくとも枠体及び遅延素子及び端子を収納するケースと
を備え、ケースは、後端側のボディと、前端側のカバー
とで構成され、枠体は、ボディに圧接されているので、
組み立て時に枠体の位置がずれるのを防止することがで
き、組み立て性が向上するという効果がある。
【0123】請求項41の発明は、請求項1の発明にお
いて、カードと吸盤との間に介在するシャフトと、カー
ドが挿入されるとともに少なくともシャフト及び復帰ば
ねの一部を囲む枠体とを備え、枠体は、復帰ばねのばね
力に抗して復帰ばねを仮保持する復帰ばね仮保持用リブ
が形成されているので、組み立て時に復帰ばねのばね力
によってカードがシャフトから離れるのを防止すること
ができ、カードとシャフトとを容易に結合することが可
能となり、組み立て性が向上するという効果がある。
【0124】請求項42の発明は、請求項1の発明にお
いて、カードが摺接するガイド部が形成されるとともに
少なくとも復帰ばねの一部を囲む枠体を備え、枠体は、
全体が略均肉厚に形成されているので、枠体の反りを抑
制することができ、枠体の反りによるカードの摺動抵抗
の増加を防止することができ、遅れ時間の変動を抑制す
ることができるという効果がある。
【0125】請求項43の発明は、請求項1の発明にお
いて、操作部のセット動作に連動して回動しカードを移
動させるアームと、カードの移動をガイドするガイド部
が形成されるとともに少なくとも復帰ばねの一部を囲む
枠体とを備え、枠体は、アームの干渉を避ける段差が設
けられているので、ガイド部の長さを短くすることなし
にアームの動作スペースを確保することができるという
効果がある。
【0126】請求項44の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体と、少
なくとも遅延素子及び枠体が納装されるケースとを備
え、ケースは、後端側のボディと、前端側のカバーとで
構成され、枠体は、ボディへの逆挿入を防止する逆挿入
防止リブが形成されているので、枠体をボディに対して
逆方向に挿入するトラブルの発生を防止することができ
るという効果がある。
【0127】請求項45の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体が収納される素子用
ケースと、素子用ケースの前面側に後面側が結合され少
なくとも復帰ばねの一部を囲む枠体とを備え、枠体は、
後面以外の部位に成型時におけるゲート跡を有するの
で、枠体のゲート跡により素子用ケースの前面と枠体の
後面との間に隙間が生じるのを防止することができ、組
み立て寸法が狂うのを防止することができるという効果
がある。
【0128】請求項46の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体及びカード及び復帰
ばねにより構成される遅延素子と端子とが納装されるケ
ースと、吸盤が被吸着体に吸着した状態において吸盤と
被吸着体との間に形成される内部空間へ連通する空気流
通経路に配設される空気透過部材とを備え、遅延素子が
収納される遅延素子収納部の幅を端子が収納される端子
収納部の幅よりも大きくしてあるので、吸盤の大きさを
大きくすることにより、吸盤の寸法ばらつきによる遅れ
時間の変動を少なくすることができ、同一遅れ時間を実
現する場合に空気の透過係数の大きな空気透過部材を用
いることができるから、透過係数のばらつきによる遅れ
時間の変動も抑制することができるという効果がある。
【0129】請求項47の発明は、請求項1の発明にお
いて、少なくとも吸盤及び被吸着体が収納される素子用
ケースと素子用ケースの後面側に配設される防塵用のフ
ィルタを備え、フィルタは、フッ素系繊維材料により形
成されているので、フィルタの平均孔径を1μm以下に
することができ、しかも耐環境性に優れ且つ空気抵抗の
低いフィルタを実現することができるという効果があ
る。
【0130】請求項48の発明は、請求項47の発明に
おいて、フィルタは、粘着テープにより素子用ケースに
結合されているので、組み立て時にフィルタを素子用ケ
ースに容易に且つ気密的に装着することができ、素子用
ケースとフィルタとの結合力を高めることができるとい
う効果がある。請求項49の発明は、請求項47又は請
求項48の発明において、フィルタは、素子用ケースの
後面の開口部を塞ぐように素子用ケースの後面側に結合
されているので、素子用ケースを密閉構造とすることが
でき、吸盤と被吸着体との間に塵や埃などの異物が侵入
するのを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)はオフ状態の平面
図、(b)はオフ状態の断面図である。
【図2】同上を示し、オフ状態の側断面図である。
【図3】同上を示し、(a)はオン状態の平面図、
(b)はオン状態の断面図、(c)は背面図である。
【図4】同上の分解斜視図である。
【図5】同上に用いる揺動体の斜視図である。
【図6】同上を示し、カバーを取り外した状態の平面図
である。
【図7】同上に用いる遅延素子の分解斜視図である。
【図8】同上の要部断面図である。
【図9】同上の要部斜視図である。
【図10】同上に用いる吸盤ブロックを示し、(a)は
平面図、(b)は断面図、(c)は側断面図である。
【図11】同上に用いる吸盤ブロックの要部を示し、
(a)は断面図、(b)は(a)の要部Dの拡大図であ
る。
【図12】同上に用いる吸盤ブロックの要部断面図であ
る。
【図13】同上に用いる吸盤ブロックの他の構成例を示
す要部断面図である。
【図14】同上に用いる吸盤ブロックの他の構成例を示
す平面図である。
【図15】同上に用いる素子用ケースを示し、(a)は
正面図、(b)断面図、(c)は背面図、(d)は
(c)の要部Cの拡大図である。
【図16】同上に用いる遅延素子の一例を示し、(a)
は断面図、(b)は(a)の要部Bの拡大図である。
【図17】同上に用いる遅延素子の一例を示す断面図で
ある。
【図18】同上に用いる被吸着体を示し、(a)は平面
図、(b)は正面図である。
【図19】同上に用いる被吸着体の説明図である。
【図20】同上に用いる空気透過部材の一例を示す正面
図である
【図21】同上に用いる空気透過部材の他の例を示す正
面図である。
【図22】同上に用いる遅延素子の他の構成例を示す断
面図である。
【図23】同上に用いるカードを示し、(a)は正面
図、(b)は背面図、(c)は側断面図である。
【図24】同上に用いる枠体を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は側面図であ
る。
【図25】同上に用いる枠体の要部を示し、(a)は平
面図、(b)は正面図である。
【図26】同上に用いる枠体の要部の他の例を示し、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図27】同上における枠体と復帰ばねとの位置関係を
示し、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【図28】同上に用いるフィルタを示し、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は背面図である。
【図29】同上の要部説明図である。
【図30】実施形態2を示し、(a)はオフ状態の平面
図、(b)はオフ状態の断面図である。
【図31】同上を示し、オフ状態の側断面図である。
【図32】同上を示し、(a)はオン状態の平面図、
(b)はオン状態の断面図、(c)は背面図である。
【図33】同上の分解斜視図である。
【図34】同上に用いる揺動体の斜視図である。
【図35】同上を示し、カバーを取り外した状態の平面
図である。
【符号の説明】
1 ケース 23 吸盤ブロック 23b 吸盤 23d 空気透過部材圧入部 24 被吸着体 25 フィルタ 26 カード 26c 接触ばね押圧部 26e 空気取込口 27 復帰ばね 32 空気透過部材 611 〜614 鎖錠ばね 63a 端子板 64a 固定接点 63c 端子板 70 接触ばね 72 可動接点 90 ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 学 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 島岡 国康 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部と、操作部のセット操作に連動し
    て移動する吸盤と、該吸盤と共動してスイッチ機構を開
    閉するカードと、該移動した吸盤を吸着保持する被吸着
    体と、吸盤が被吸着体から離れる方向に吸盤を付勢する
    復帰ばねと、スイッチ機構が電気的に接続される端子と
    を備え、操作部によるセット解除操作時には、吸盤の被
    吸着体への吸着力と復帰ばねのばね力とのバランスによ
    り吸盤が被吸着体から離れるまでに遅れ時間があること
    を特徴とする遅れスイッチ。
  2. 【請求項2】 吸盤が被吸着体に吸着した状態において
    吸盤と被吸着体との間に形成される内部空間へ連通する
    空気流通経路に配設される空気透過部材を備え、吸盤に
    連結され空気透過部材が内部に圧入される筒状の空気透
    過部材圧入部を有することを特徴とする請求項1記載の
    遅れスイッチ。
  3. 【請求項3】 吸盤は、空気透過部材が導入される筒状
    の空気透過部材導入部を有し、空気透過部材導入部の内
    面は導入口側にテーパが形成されて成ることを特徴とす
    る請求項2記載の遅れスイッチ。
  4. 【請求項4】 吸盤は、空気透過部材を圧入する筒状の
    空気透過部材圧入部を有し、空気透過部材圧入部の内面
    は圧入口側にテーパが形成されて成ることを特徴とする
    請求項2又は請求項3記載の遅れスイッチ。
  5. 【請求項5】 カードと吸盤との間に介在するシャフト
    を備え、吸盤とシャフトとは一体成形されて成ることを
    特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  6. 【請求項6】 シャフトの色を黒色とし、シャフトとカ
    ードとはレーザ光を用いた熱加工により結合されて成る
    こと特徴とする請求項5記載の遅れスイッチ。
  7. 【請求項7】 吸盤は、軸方向においてシャフトとオー
    バーラップしない部位に空気透過部材圧入部が形成され
    て成ることを特徴とする請求項5記載の遅れスイッチ。
  8. 【請求項8】 カードと吸盤との間に介在する筒状のシ
    ャフトを備え、シャフトは軸方向においてカード側の端
    面への吸盤の一部の回り込みを防止する回り込み防止手
    段が設けられて成ることを特徴とする請求項1記載の遅
    れスイッチ。
  9. 【請求項9】 吸盤は、空気透過部材圧入部の前方に空
    気透過部材を仮保持可能な空気透過部材仮保持用空間が
    形成されて成ることを特徴とする請求項2記載の遅れス
    イッチ。
  10. 【請求項10】 吸盤は、被吸着体に吸着する吸着部と
    空気透過部材圧入部とが連続一体に形成され、吸着部と
    空気透過部材圧入部との連結部の外側面が滑らかな凹状
    に形成されて成ることを特徴とする請求項2記載の遅れ
    スイッチ。
  11. 【請求項11】 カードと吸盤との間に介在する筒状の
    シャフトを備え、吸盤は、被吸着体に吸着する吸着部と
    空気透過部材圧入部とが連続一体に形成され、吸着部と
    空気透過部材圧入部との連結部の外径がシャフトの外径
    よりも大きく形成されて成ることを特徴とする請求項2
    記載の遅れスイッチ。
  12. 【請求項12】 少なくとも吸盤及び被吸着体を収納す
    る素子用ケースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外
    側との間を仕切る吸盤カバーを備え、吸盤カバーと空気
    透過部材圧入部とが連続一体に形成され、吸盤カバーと
    空気透過部材圧入部との連結部の外側面が滑らかな凹状
    に形成されて成ることを特徴とする請求項2記載の遅れ
    スイッチ。
  13. 【請求項13】 吸盤は、吸着面以外の部位にパーティ
    ングラインが設けられて成ることを特徴とする請求項1
    記載の遅れスイッチ。
  14. 【請求項14】 カードと吸盤との間に介在する筒状の
    シャフトを備え、シャフトの吸盤側の端面とシャフトの
    内周面の一部とが吸盤との接着部を構成して成ることを
    特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  15. 【請求項15】 シャフトは、少なくともカード側の端
    面及び側面を除いた部位が吸盤の一部に当接されて成る
    ことを特徴とする請求項5記載の遅れスイッチ。
  16. 【請求項16】 カードと吸盤との間に介在するシャフ
    トを備え、シャフトは、軸方向に略平行でカードを保持
    する2つのカード保持用ピンを有し、カードは、カード
    保持ピンが挿入される一対の挿通孔が形成されて成るこ
    とを特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  17. 【請求項17】 空気透過部材は、空気透過部材圧入部
    の軸方向において吸盤側に配設されて成ることを特徴と
    する請求項2記載の遅れスイッチ。
  18. 【請求項18】 少なくとも吸盤及び被吸着体を収納す
    る素子用ケースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外
    側との間を仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは、
    開口された側の端部が全周にわたって素子用ケースに取
    り付けられて成ることを特徴とする請求項1記載の遅れ
    スイッチ。
  19. 【請求項19】 少なくとも吸盤及び被吸着体を収納す
    る素子用ケースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外
    側との間を仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは、
    弾性力を有しカードの移動によって変形するものであっ
    て、素子用ケース内に収納され素子用ケースに対して該
    吸盤カバーの復帰力により密着シールされて成ることを
    特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  20. 【請求項20】 少なくとも吸盤及び被吸着体を収納す
    る素子用ケースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外
    側との間を仕切る吸盤カバーとを備え、素子用ケース
    は、吸盤カバーの開口された側の端部が圧入される圧入
    部が形成され、吸盤カバーは、圧入部に圧接する複数の
    圧入用リブが形成されて成ることを特徴とする請求項1
    記載の遅れスイッチ。
  21. 【請求項21】 少なくとも吸盤及び被吸着体を収納す
    る素子用ケースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外
    側との間を仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは開
    口された側の端部に素子用ケースに圧入される圧入用リ
    ブが形成され、且つ、吸盤カバーは、開口された側の端
    面が素子用ケースに密着シールされて成ることを特徴と
    する請求項1記載の遅れスイッチ。
  22. 【請求項22】 少なくとも吸盤及び被吸着体を収納す
    る素子用ケースと、吸盤の吸着面側と素子用ケースの外
    側との間を仕切る吸盤カバーとを備え、吸盤カバーは、
    素子用ケースに対する装着位置決め用リブが形成されて
    成ることを特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  23. 【請求項23】 被吸着体は、フッ素樹脂により形成さ
    れて成ることを特徴とする請求項1記載の遅れスイッ
    チ。
  24. 【請求項24】 少なくとも吸盤及び被吸着体を収納す
    る素子用ケースと、素子用ケースの後面側に結合される
    防塵用のフィルタとを備え、素子用ケースは、被吸着体
    が圧入される圧入部が後部に形成されて成ることを特徴
    とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  25. 【請求項25】 素子用ケースの形状は、後面が開口し
    た直方体状であって、被吸着体は、8角柱状の形状に形
    成されて成ることを特徴とする請求項24記載の遅れス
    イッチ。
  26. 【請求項26】 被吸着体は、吸盤が吸着される被吸着
    面の表面粗さが6S以下であることを特徴とする請求項
    1記載の遅れスイッチ。
  27. 【請求項27】 被吸着体は、吸盤が吸着される被吸着
    面が該被吸着面の基準平面に対して±0.02mmの平
    面間に収まることを特徴とする請求項1記載の遅れスイ
    ッチ。
  28. 【請求項28】 被吸着体は、フッ素樹脂により形成さ
    れた平板を打ち抜いて構成されることを特徴とする請求
    項23記載の遅れスイッチ。
  29. 【請求項29】 吸盤は、被吸着体側への押し込み量の
    ばらつきを吸収する寸法ばらつき吸収手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  30. 【請求項30】 吸盤は、空気透過部材が圧入される筒
    状の空気透過部材圧入部を有し、空気透過部材は、柱状
    であって軸方向の両端部に面取り部が形成されて成るこ
    とを特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  31. 【請求項31】 カードが挿入されカードの移動をガイ
    ドするとともに少なくとも復帰ばねを囲む枠体を備え、
    カードは枠体への逆挿入を防止する逆挿入防止用リブが
    形成されて成ることを特徴とする請求項1記載の遅れス
    イッチ。
  32. 【請求項32】 操作部のセット動作に連動して回動し
    カードを移動させるアームを備え、カードは、アームに
    より押圧される一対の被押圧部を有する略コ字形であっ
    て、被押圧部は、互いに対向する側に先端ほど相互間の
    距離が大きくなるようなテーパが形成されて成ることを
    特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  33. 【請求項33】 吸盤とカードとの間に介在するシャフ
    トを備え、スイッチ機構は、固定接点と、可動接点と、
    該可動接点が一端側に設けられた接触ばねとで構成さ
    れ、カードは、接触ばねを押圧する接触ばね押圧部が形
    成され、接触ばね押圧部の先端はシャフトのセンタから
    ずらしてあることを特徴とする請求項1記載の遅れスイ
    ッチ。
  34. 【請求項34】 カードは、全体が略均肉厚に形成され
    て成ることを特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  35. 【請求項35】 スイッチ機構は、固定接点と、可動接
    点と、該可動接点が一端側に設けられた接触ばねとで構
    成され、カード保持ピンは、樹脂により形成され、カー
    ドは、挿通孔に挿入されたカード保持ピンの先端を溶か
    すことによりシャフトと結合され、カードは、接触ばね
    を押圧する接触ばね押圧部と、該溶けた樹脂を逃がすた
    めの樹脂逃げ用溝とが形成されて成ることを特徴とする
    請求項16記載の遅れスイッチ。
  36. 【請求項36】 少なくとも吸盤及び被吸着体及びカー
    ド及び復帰ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む
    枠体を備え、端子は、外部電線が接続される端子板と、
    端子板に外部電線を圧接接続する鎖錠ばねとで構成さ
    れ、枠体は、端子体を仮保持する仮保持用リブが前端部
    に形成されて成ることを特徴とする請求項1記載の遅れ
    スイッチ。
  37. 【請求項37】 枠体は端子板の一部が圧入される圧入
    部が側面に形成され、端子仮保持用リブは、円柱状の形
    状であって、圧入部に圧入される端子板に接触する位置
    に形成されて成ることを特徴とする請求項36記載の遅
    れスイッチ。
  38. 【請求項38】 少なくとも吸盤及び被吸着体及びカー
    ド及び復帰ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む
    枠体を備え、端子は、外部電線が接続される端子板と、
    端子板に外部電線を圧接接続する鎖錠ばねとで構成さ
    れ、枠体は、端子板の一部を支持する端子板受け部が側
    面に形成されて成ることを特徴とする請求項1記載の遅
    れスイッチ。
  39. 【請求項39】 少なくとも吸盤及び被吸着体及びカー
    ド及び復帰ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む
    枠体と、少なくとも枠体及び遅延素子及び端子を収納す
    るケースとを備え、端子は、外部電線が接続される端子
    板と、端子板に外部電線を圧接接続する鎖錠ばねとで構
    成され、枠体は、ケース内において鎖錠ばねが倒れるの
    を防止する錠ばね倒れ防止用リブが形成されて成ること
    を特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  40. 【請求項40】 少なくとも吸盤及び被吸着体及びカー
    ド及び復帰ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む
    枠体と、少なくとも枠体及び遅延素子及び端子を収納す
    るケースとを備え、ケースは、後端側のボディと、前端
    側のカバーとで構成され、枠体は、ボディに圧接されて
    成ることを特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  41. 【請求項41】 カードと吸盤との間に介在するシャフ
    トと、カードが挿入されるとともに少なくともシャフト
    及び復帰ばねの一部を囲む枠体とを備え、枠体は、復帰
    ばねのばね力に抗して復帰ばねを仮保持する復帰ばね仮
    保持用リブが形成されて成ることを特徴とする請求項1
    記載の遅れスイッチ。
  42. 【請求項42】 カードが摺接するガイド部が形成され
    るとともに少なくとも復帰ばねの一部を囲む枠体を備
    え、枠体は、全体が略均肉厚に形成されて成ることを特
    徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  43. 【請求項43】 操作部のセット動作に連動して回動し
    カードを移動させるアームと、カードの移動をガイドす
    るガイド部が形成されるとともに少なくとも復帰ばねの
    一部を囲む枠体とを備え、枠体は、アームの干渉を避け
    る段差が設けられて成ることを特徴とする請求項1記載
    の遅れスイッチ。
  44. 【請求項44】 少なくとも吸盤及び被吸着体及びカー
    ド及び復帰ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む
    枠体と、少なくとも遅延素子及び枠体が納装されるケー
    スとを備え、ケースは、後端側のボディと、前端側のカ
    バーとで構成され、枠体は、ボディへの逆挿入を防止す
    る逆挿入防止リブが形成されて成ることを特徴とする請
    求項1記載の遅れスイッチ。
  45. 【請求項45】 少なくとも吸盤及び被吸着体が収納さ
    れる素子用ケースと、素子用ケースの前面側に後面側が
    結合され少なくとも復帰ばねの一部を囲む枠体とを備
    え、枠体は、後面以外の部位に成型時におけるゲート跡
    を有することを特徴とする請求項1記載の遅れスイッ
    チ。
  46. 【請求項46】 少なくとも吸盤及び被吸着体及びカー
    ド及び復帰ばねにより構成される遅延素子と端子とが納
    装されるケースと、吸盤が被吸着体に吸着した状態にお
    いて吸盤と被吸着体との間に形成される内部空間へ連通
    する空気流通経路に配設される空気透過部材とを備え、
    遅延素子が収納される遅延素子収納部の幅を端子が収納
    される端子収納部の幅よりも大きくして成ることを特徴
    とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  47. 【請求項47】 少なくとも吸盤及び被吸着体が収納さ
    れる素子用ケースと素子用ケースの後面側に配設される
    防塵用のフィルタを備え、フィルタは、フッ素系繊維材
    料により形成されて成ることを特徴とする請求項1記載
    の遅れスイッチ。
  48. 【請求項48】 フィルタは、粘着テープにより素子用
    ケースに結合されて成ることを特徴とする請求項47記
    載の遅れスイッチ。
  49. 【請求項49】 フィルタは、素子用ケースの後面の開
    口部を塞ぐように素子用ケースの後面側に結合されて成
    ることを特徴とする請求項47又は請求項48記載の遅
    れスイッチ。
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