JPH11102627A - 遅れスイッチ - Google Patents

遅れスイッチ

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JPH11102627A
JPH11102627A JP26055797A JP26055797A JPH11102627A JP H11102627 A JPH11102627 A JP H11102627A JP 26055797 A JP26055797 A JP 26055797A JP 26055797 A JP26055797 A JP 26055797A JP H11102627 A JPH11102627 A JP H11102627A
Authority
JP
Japan
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card
suction cup
arm
cover
suction
Prior art date
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Pending
Application number
JP26055797A
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English (en)
Inventor
Kiwamu Shibata
究 柴田
Tetsuyasu Kawamoto
哲靖 川本
Takeshi Ono
健 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遅延動作の信頼性が高く騒音が小さな遅れスイ
ッチを提供する。 【解決手段】ケース1はボディ10とカバー80とを略
コ字形の一対の組立枠40により結合される。操作部た
るハンドル90によるセット操作時には、カード部26
の被押圧部26aがアーム50の先端のカード押圧部5
2により押されカード部26が下方へ押し下げられる。
この時、吸盤23はカード部26の移動に伴って移動し
被吸着体24に吸着保持される。吸盤23の吸着部23
bと被吸着体24との間に形成される空間には空気取込
口26eからの空気がシャフト部23d内部の空気透過
部材32を通じて入り込む。セット解除操作時には、ア
ーム50が回動してカード押圧部52が被押圧部26a
から離れ、その後、吸盤23の被吸着体24への吸着力
が復帰ばね27のばね力よりも弱くなるとカード部26
が前方へ移動し、カード部材部26cが接触ばね70を
押し上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷を遅延動作さ
せる遅れスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の遅れスイッチは、例えばトイレ
の換気扇及び照明負荷の操作に用いるものが知られてい
る(特開昭61−55825号公報参照)。この従来の
遅れスイッチは、操作部たるハンドルの操作で換気扇と
照明負荷とを夫々オンし、次の操作ハンドルの操作で照
明負荷をオフし、換気扇を一定時間後にオフする制御機
能を持つものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成のものでは、上記一定時間を決める遅延ユニットの構
造が複雑で製造コストが高い、ハンドルの操作に遅延ユ
ニットのギアが連動するので操作感触が悪い、遅延ユニ
ットの遅延機能による各種騒音が生じる、等の問題があ
った。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、低コストで遅延動作の信頼性が高く
騒音が小さな遅れスイッチを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、操作部と、前記操作部のセット
操作に連動して移動する吸盤と、該吸盤と共動してスイ
ッチ機構を開閉するカードと、該移動した前記吸盤を吸
着保持する被吸着体と、前記吸盤が前記被吸着体から離
れる方向に前記吸盤を付勢する復帰ばねと、前記スイッ
チ機構が電気的に接続される端子と、少なくとも前記吸
盤及び前記被吸着体及び前記カード及び前記復帰ばねが
納装されるケースとを備え、前記操作部によるセット解
除操作時には、前記吸盤の前記被吸着体への吸着力と前
記復帰ばねのばね力とのバランスにより前記吸盤が前記
被吸着体から離れるまでに遅れ時間があることを特徴と
するものであり、前記吸盤の前記被吸着体への吸着力と
前記復帰ばねのばね力とのバランスにより遅れ時間が決
まるから従来のようなギアが不要となり、従来の遅延ユ
ニットを有する遅れスイッチに比べて構成が簡単で信頼
性が高く、低コスト化が図れるとともに、騒音が小さく
なる。また、従来のようなギアが必要ないので、操作部
の操作がスムーズになる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ケースは、後端側のボディと、前端側のカバーと、
ボディとカバーとを結合するようにボディの前面側から
嵌合される一対の略コ字形の組立枠とで構成され、埋込
型の配線器具用の取付枠に取り付けることができる取付
部を備えているので、上記取付枠にコンセントやスイッ
チなどの配線器具と同様に取り付けることができる。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、操作部のセット操作に連動して回動しカードを移動
させるアームを備え、ボディに、アームの回転軸が軸着
される軸受部が形成されているので、操作部のセット操
作によりアームを介してカードが移動する。請求項4の
発明は、請求項2の発明において、操作部のセット操作
に連動して回動しカードを移動させるアームを備え、ア
ームの回転軸はボディとカバーとで保持されるので、操
作部のセット操作によりアームを介してカードが移動す
る。
【0008】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、操作部のセット操作に連動して回動しカードを移動
させるアームを備え、カバーに、アームの回転軸が軸着
される軸受部が形成されているので、操作部のセット操
作によりアームを介してカードが移動する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図9を参照しながら説明する。本実施形態の遅れスイ
ッチのケース1は、図1乃至図4合成樹脂製のボディ1
0と、合成樹脂製のカバーとを一対の略コ字形の組立枠
40にて結合して形成される。
【0010】図4に示すように、カバー80の両端部に
はそれぞれ肩部80bが突設され、各肩部80bそれぞ
れの側面には組立枠40の脚片40dが嵌め込まれる凹
部80cが形成されている。一方、ボディ10の前端側
には、上記凹部80cに対応する部位に、組立枠40の
脚片40dが嵌め込まれる凹部18が形成されている。
したがって、ボディ10にカバー80を結合するときに
は、カバー80の各肩部80bの前面側からそれぞれ組
立枠40を嵌合し(組立枠40の脚片40dをカバー8
0の凹部80cとボディ10の凹部18とに嵌め込
み)、この組立枠40の両脚片40dの先端部に形成さ
れた略V字形の引掛爪40aをそれぞれボディ10の側
面に形成された段部15に係合させることによって、カ
バー80とボディ10とが組立枠40により固定され
る。
【0011】ここで、ケース1は、JIS規格で規格化
されている大角形連用配線器具の取付枠に最大3個まで
取り付けることができる配線器具の1個分の寸法に形成
されており、上記取付枠に設けられた取付孔に係合可能
な一対の係合爪40bが組立枠40の両端部から突設さ
れている。また、各組立枠40には、金属製の取付枠に
取り付ける際に取付枠の係止爪が係止される係止孔40
cが設けてある。すなわち、ケース1は、埋込型の配線
器具用の取付枠に該取付枠の開口窓からケース1の前面
が露出する形で最大3個まで連設して取り付けることが
できるように寸法設定された単位寸法の埋込型の配線器
具の1個分に相当する寸法に形成されている。
【0012】カバー80は操作用のハンドル90の一部
がケース1の前面から突出するような形でハンドル90
を収納する開口部81が形成されており、カバー80の
内側面には、ハンドル90の両側面に突設された凸部9
5が係合される凹部82が形成されている。したがっ
て、ハンドル90を開口部81に収納する時にハンドル
90の両側面の凸部95をカバー80の凹部82にそれ
ぞれ挿入係合することによって、カバー80の凹部82
がハンドル90の揺動支点となる。
【0013】一方、ハンドル90の後面の側端部から
は、略三角形の一対のガイド片90a(図1(b)、図
2(b)、図3、図4参照)が突設され、また、ハンド
ル90はガイド片90aよりも内側の部位でハンドル9
0の後面よりも後方に突出する略三角形の一対のアーム
押圧片90b(図1(b)、図2(b)参照)を備えて
いる。ここに、一対のアーム押圧片90bそれぞれの先
端部は後述の略コ字形のアーム50の両脚片の前面側に
ぞれぞれ形成された湾曲部50aに係脱するようになっ
ている。また、ハンドル90の前部には、透明なネーム
カバー93が嵌着される。なお、ネームカバー93とハ
ンドル90との間にはネームシート94が挟持される。
【0014】ハンドル90の前面には透光窓91が形成
され、透光窓91には透光性を有する材料により形成さ
れた透光部材92が取り付けられている。なお、ネーム
シート94には、ハンドル90の透光窓91に対向する
部位に孔94aを設けてある。ところで、ハンドル90
の後面側にはコイルスプリング96の一端側が嵌め込ま
れる凹部97(図1(b),図2(b)参照)が形成さ
れており、コイルスプリング96の他端側は揺動体73
のばね支持部75で受けられている。揺動体73はコイ
ルスプリング96の働きでハンドル90の傾斜方向と逆
方向に傾くようになっていて、ハンドル90の揺動終点
でコイルスプリング96が、く字形または逆く字形に屈
曲させられ、コイルスプリング96が真っ直ぐな状態に
戻ろうとする復元力によってハンドル90がその位置で
確実に固定されるようになっている。つまり、ハンドル
90はケース1の前面に対して起伏する波動式となって
いる。
【0015】ボディ10は、図4に示すように、略中央
に遅延素子収納部12が形成され、遅延素子収納部12
の両側に端子収納部13,14が形成されている。遅延
素子収納部12には遅延素子20が収納され、端子収納
部14には後述の端子601,602 が収納され、端子
収納部13には後述の端子603 ,604 が収納され
る。また、ボディ10の前端部には、上述のアーム50
の基端部50bの両側面から突設され回転軸51が軸着
される軸受部55が突設されている(図4及び図8参
照)。ここに、軸受部55には回転軸51を回動自在に
保持する溝55aが形成されており、アーム50を回動
自在としている。なお、カバー80の後端部にはボディ
10の軸受部55との間にアーム50の回転軸51を保
持するための一対の凹部84(図9参照)が形成されて
おり、ボディ10とカバー80との間にアーム50の回
転軸51が保持されている。
【0016】ところで、本実施形態では、ボディ10
に、アーム50の回転軸51を軸着する軸受部55が設
けられているが、ボディ10に軸受部55を設ける替わ
りに、図10に示すようにカバー80の後端部において
カバー80の内側面に切欠き部よりなる軸受部83を設
けてもよく、この場合もボディ10とカバー80との間
にアーム50の回転軸51が保持される。また、軸受部
83の形状はこの構造に限定するものではない。
【0017】以下、遅延素子20について詳細に説明す
る。遅延素子20は、図6及び図7に示すように、略コ
字形のカード部26と、カード部26の移動時にカード
部26の両脚片をガイドするガイド溝21b(リブ21
aとリブ21a’との間の溝)が形成された枠体21
と、カード部26を前方(図6の上方へ)付勢するコイ
ルスプリングよりなる復帰ばね27と、シリコンゴム、
塩化ビニル、エチレン・プロピレンゴム、フッソゴム等
により形成され弾性的に撓むことができるようになって
いる吸盤23と、吸盤23の吸着部23bの後端面が吸
着される矩形板状の被吸着体24と、後面開口した箱状
であって吸盤23及び被吸着体24が収納される素子用
ケース22と、中央が開口され素子用ケース22の後面
開口部に結合される外形が略矩形の防塵用のフィルタ2
5と、被吸着体24の後面の略中央に形成された円環状
のばね受け溝24a(図7参照)に一端側が嵌め込まれ
るコイルスプリングよりなるクッション部材28とを備
えている。
【0018】吸盤23には、上述のカード部26ととも
にカード6を構成する円筒状のシャフト部23dが吸盤
本体23aの底面から一体に突設されている。シャフト
部23dは、外周に長手方向と略平行する一対の棒状の
固定部23eが形成されており、シャフト部23dをカ
ード部26に結合するには、シャフト部23dを素子用
ケース22の前面に形成された挿通孔22eに後方から
挿通させ、両固定部23eそれぞれの先端部をカード部
26の基端部においてカード部材部26cの両側に穿孔
された挿通孔26dに挿入して熱圧着などにより固着す
ればよい(図3参照)。なお、吸盤23は、吸盤本体2
3aの前端部に鍔部23cが形成されており、鍔部23
cが素子用ケース22に対して固着される。本実施形態
では、カード部26とシャフト部23dとでカード6を
構成している。したがって、カード6の移動に応じて吸
盤23の形状が変化する(図1(b)及び図2(b)参
照)。
【0019】ところで、カード部26の基端部26fの
後面には、カード部26とシャフト部23dとを結合し
た状態でシャフト部23dの内部空間23fとカードの
外部との間の空気の通路を構成する切欠き部よりなる空
気取込口26eが形成されている。また、吸盤23は、
吸盤部23bの内周底面に上記シャフト部23dの内部
空間23fと連通する通気孔23gが形成されており、
吸盤部23bの内部空間と上記空気取込口26eとの間
が連通するようになっている。ここに、本実施形態で
は、シャフト部23dの内部空間23fに、例えばセラ
ミック多孔質体(例えば、アルミナセラミック多孔質
体)よりなる空気透過部材32(図1(b)参照)が配
設され、さらに、空気透過部材32の前方に防塵用のフ
ィルタ31が配設されている。なお、空気透過部材32
の形状は円柱状であって、外周をゴムチューブ33によ
ってシールされている。
【0020】素子用ケース22の前面には、上記挿通孔
22eの周辺に復帰ばね27の一端部が嵌め込まれるば
ね受け溝22bが形成されている。一方、カード部26
の基端部26fの後面には一対のばね受け溝26b(図
7参照)が形成されていて、復帰ばね27の他端部を保
持するようになっている。カード26の移動に応じて吸
盤23b及び吸盤カバー23aの形状が変化する(図1
(b)及び図2(b)参照)。
【0021】被吸着体24は、例えば金属製(例えばS
US製)であって、上記クッション部材28のばね力に
よって前方(図1(b)の上方)へ付勢されており、素
子用ケース22の内周壁に形成された移動規制用の段部
22c(図1(b)参照)と下枠25の前面との間で前
後方向(図1(b)の上下方向)への移動が可能となっ
ている。
【0022】ところで、遅延素子20は、吸着部23b
が被吸着体24に吸着した状態で吸着部23bと被吸着
体24との間に形成される空間に、上記空気取込口26
eからシャフト部23dの内部空間23fに入り込む空
気が防塵用のフィルタ31及び空気透過部材32を通じ
て吸盤23の通気孔23gから入り込むようになってい
る。したがって、アーム50の両脚片の先端のカード押
圧部52がカード部26の両脚片の先端の被押圧部26
aから離れると、吸着部23bの被吸着体24への吸着
力が徐々に弱くなり、この吸着力が復帰ばね27の復元
力よりも弱くなって吸盤23が被吸着体24から離れる
のである。
【0023】すなわち、アーム押圧片90bの先端部が
アーム50の湾曲部50aの内周面に沿って湾曲部50
aから脱するように移動して、アーム50のカード押圧
部52がカード部26の被押圧部26aを離れた時点か
ら所定時間(以下、遅れ時間と称す)遅れてカード6が
前方(図2(b)における上方)へ移動するのである。
したがって、上述の空気透過部材32の空気の透過率
や、吸盤23の材料や、被吸着体24の材料等を変える
ことで遅れ時間を調整することができるのである。
【0024】なお、本実施形態では、空気透過部材32
を多孔質セラミッックなどの多孔質体により構成してあ
り、空気の透過係数の温度依存が小さいので、使用環境
の温度変化による遅れ時間の変動を小さくでき、遅れ時
間を高精度にすることができる。あた、空気透過部材3
2は非多孔質体により構成してもよく、非多孔質体にす
れば、多孔質体の場合に比べて遅れ時間を長くすること
ができる。また、本実施形態では、吸盤23をシリコン
ゴム、塩化ビニル、エチレン・プロピレンゴム、又はフ
ッソゴム等により構成しているので、低コスト化が可能
であり、形状加工も容易で小型化も可能となる。
【0025】また、本実施形態では、吸盤本体23aに
よって吸着部23bと素子用ケース22の外側とが仕切
され、さらに、空気透過部材32の前方に防塵用のフィ
ルタ31が配設されているので、吸着部23bと被吸着
体24との間に塵等の異物が侵入するのを防ぐことがで
き、吸着部23bと被吸着体24との吸着状態が安定
し、遅れ時間を略一定にすることができる。
【0026】枠体21は、例えば難燃性熱可塑性材料、
熱硬化性材料などにより構成され、両側面それぞれに前
端から後端にわたってボディ10に対する位置決め用突
部21c,21d,21c’が一体に突設されている。
一方、ボディ10は、遅延素子収納部12の内側面に、
上記位置決め用突部21c,21d,21c’をガイド
する位置決め溝16a,16b,16a’が形成されて
いる。
【0027】また、枠体21は、上述のように内側面に
カード部26の両脚片をスライド自在にガイドするガイ
ド溝21bが形成されており、遅延素子20を組み立て
た状態ではカード部26の両脚片の先端の被押圧部26
a,26aが枠体21の前面よりも突出するようになっ
ている。本実施形態では、枠体21を例えば熱硬化性樹
脂により形成することによって、端子601 〜604
らの熱が遅延素子20の他の構成要素に伝達しにくくな
っている。また、本実施形態では、枠体21が存在する
ことによって端子601 〜604 側からの力が上記他の
構成要素に加わりにくくなっており、動作の信頼性が高
い。
【0028】ところで、上述の端子収納部14には速結
端子よりなる端子601 ,602 (図4参照)が納装さ
れている。ここに、端子601 は、端子板63aと鎖錠
ばね61とで構成され、鎖錠ばね61は、端子板63a
と鎖錠ばね61との間に電線挿入口171 (図2(c)
参照)に挿入された電線に食い込んでぬけとめ抜け止め
をする鎖錠片61bと、電線に弾接する接触片61aと
を備えている。したがって、電線挿入口171 を通して
鎖錠ばね61と端子板63aとの間に、鎖錠片61b側
から電線を挿入すると、接触片61a及び鎖錠片61b
のばね力によって電線が端子板63aとの間に挟持さ
れ、かつ鎖錠片61bが電線に食い込むことによって電
線を引き抜くことができなくなる。同様に端子602
端子板63bと鎖錠ばね61とで構成され、電線挿入口
172 (図2(c)参照)に挿入された電線が接触片6
1a及び鎖錠片61bのばね力によって端子板63aと
の間に挟持される。また、端子収納部14には、両鎖錠
ばね61に跨がるように解除釦62aが配設される。解
除釦62aは両鎖錠ばね61の鎖錠片61bに当接して
おり、解除釦62aが鎖錠片61bに当接する部位は鎖
錠片61b,61bが端子板63a,63bとの間に電
線を挟持する部位からずれている。また、解除釦62a
に対応する部位でボディ10の後壁には操作孔19(図
2(b),(c)参照)が形成されており、操作孔19
にマイナスドライバの先端などを挿入して解除釦62a
を押すことにより、電線に食い込んでいる鎖錠片61
b,61bを電線から圧接解除方向に撓ませて電線の引
き抜きが可能となるようにしてある。
【0029】一方、端子収納部13には、端子板63c
と一対の鎖錠ばね61とで構成される一対の端子6
3 ,604 が納装されている。すなわち、端子6
3 ,604は端子板63cを共通としている。ここ
に、端子603 は電線挿入口173 (図2(c)参照)
に挿入された電線が接触片61a及び鎖錠片61bのば
ね力によって端子板63cとの間に挟持され、端子60
4 は電線挿入口174 (図2(c)参照)に挿入された
電線が接触片61a及び鎖錠片61bのばね力によって
端子板63cとの間に挟持される。また、端子収納部1
3には、端子収納部14と同様に両鎖錠ばね61に跨が
るように解除釦62bが配設され、ボディ10の後壁に
は操作孔19(図2(b),(c)参照)が形成されて
いる。
【0030】本実施形態では、端子収納部14と端子収
納部13とがケース1の両端部側に設けられ離れている
ので、端子601 ,602 と端子603 ,604 との間
の絶縁性を高めることができる。端子板63a,63b
は、それぞれ別の固定接点64a,64bを有し、ケー
ス1内に異なるスイッチ機構を形成している。端子板6
3cには板状の接触ばね70の基端側が接合されてい
る。ここに、接触ばね70は、遅延素子20のカード部
26のカード部材部26cの前方を通るように延出さ
れ、遅延素子20がない状態で接触ばね70の先端部に
形成された可動接点72が端子板63aの固定接点64
aに接触し所定の接点圧が得られるように付勢されてい
る。
【0031】接触ばね70は、復帰ばね27の復元力に
よってカード部26が上方へ移動した時にカード部材部
26cに押し上げられ、可動接点72が端子板63aの
固定接点64aから開離するようになっている。ここ
で、接触ばね70、可動接点72、固定接点64aでス
イッチ機構を構成している。また、端子板63cの前面
にはリード板65(図4参照)が接合されていて、リー
ド板65の先端に形成された凸状部66の両側部の立ち
上がり部66aに揺動体73の切欠き73aが係合し、
この凸状部66を支点として、揺動体73が揺動し、揺
動体73先端の後面に形成された可動接点74と端子板
63bの固定接点64bとが接離するようになってい
る。
【0032】なお、図4に示すように、端子板63a
と、端子板63cに一体成形されたリード板65とに
は、それぞれ前部にネオンランプ等の発光素子77のリ
ード線78を半田付けするための穴65a,65cが形
成されており、端子板63aと端子板63cとの間に発
光素子77が接続される。したがって、この発光素子7
7は固定設定64aに可動接点72が接触していない状
態で点灯するようになっている。また、発光素子77は
ハンドル90の透光窓91に対向する位置に配設され、
透光部材92を通じて外部へ光が照射されるようになっ
ている。したがって、本実施形態の遅れスイッチでは、
夜などで周囲が暗い場合であっても、発光素子77の光
によってケース1の位置を確認できるようになってい
る。
【0033】図1は本実施形態の遅れスイッチのオフ状
態を示し、この状態で操作部たるハンドル90をオン操
作(セット操作)すると、ハンドル90のアーム押圧片
90bが回動し、アーム押圧片90bの先端部がアーム
50の湾曲部50aに沿って移動する。しかして、ハン
ドル90をオン操作すると、コイルスプリング96が逆
方向に傾くことによって図2に示すように揺動体73に
設けられた可動接点74が端子板63bの固定接点64
bと接触してこの電路がオン状態になるとともに、アー
ム押圧片90bが回動することによってアーム50が回
動してアーム50の先端のカード押圧部52がカード部
26の被押圧部26aを押し、復帰ばね27の付勢力に
抗してカード6が移動し(図1における下方へ押し下げ
られ)、接触ばね70の可動接点72が端子板63aの
固定接点64aに接触してこの電路がオン状態になるの
である。また、カード6が移動することにより、吸盤2
3が被吸着体24に接する位置まで押し下げられて吸盤
23が被吸着体24に吸着し、カード6が押し下げられ
ている状態では、吸盤23が被吸着体24に吸着保持さ
れる。
【0034】一方、図2の状態でハンドル90をオフ操
作(セット解除操作)すると、アーム押圧片90bの先
端部がアーム50の湾曲部50aに沿って湾曲部50a
から脱するように移動することによりアーム50が回動
し、アーム50のカード押圧部52がカード部26の被
押圧部26aから離れるように移動する。しかして、ハ
ンドル90をオフ操作すると、コイルスプリング96が
逆方向に傾くことによって図1に示すように揺動体73
に設けられた可動接点74が端子板63bの固定接点6
4bから開離して、上述の遅れ時間が経過すると、復帰
ばね27の復元力によってカード6が前方へ移動しカー
ド部材部26cが接触ばね70を前方へ押すので、可動
接点72が固定接点64aから開離されこの電路(スイ
ッチ機構)もオフ状態になる。
【0035】しかして、本実施形態の遅れスイッチで
は、ハンドル90によるセット解除操作時には、吸盤2
3の被吸着体24への吸着力と復帰ばね27のばね力と
のバランスにより吸盤23が被吸着体24から離れるま
でに遅れ時間があるので、従来のようなギアが不要とな
り、従来の遅延ユニットを有する遅れスイッチに比べて
構成が簡単で信頼性が高く、低コスト化が図れるととも
に、騒音が小さくなる。
【0036】本実施形態の遅れスイッチを例えばトイレ
の換気扇及び照明負荷の操作に用いる場合、端子603
と端子604 とは共通の端子板63cを有しているの
で、端子602 に照明負荷を接続し、端子601 に換気
扇を接続すればよい。この場合、ハンドル90をオン操
作(セット操作)すると、照明負荷が点灯するとともに
換気扇が運転され、ハンドル90をオフ操作(セット解
除操作)すると、照明負荷だけ直ちに消灯され、遅れ時
間の経過後に換気扇が停止される。したがって、換気扇
を直ちに止めたときに生じる不便をなくし、しかも換気
扇の消し忘れを防止することができる。なお、この遅れ
スイッチは、トイレ以外の種々の場所での使用も可能で
ある。また、遅れ時間は、使用環境や使用目的に合わせ
て適宜設定すればよい。
【0037】なお、本実施形態では、ボディ10とカバ
ー80とを組立枠40により結合しているが、ボディ1
0及びカバー80の形状は上記構造に限定するものでは
なく、ボディ10とカバー80とのいずれか一方に組立
孔を設け、いずれか他方に上記組立孔に係合する組立爪
を設けることによって、ボディ10の成形品とカバー8
0の成形品との少なくとも一方の撓みを利用して組立孔
に組立爪を係合させるようにしてもよい。この場合には
組立枠40が不要となりボディ10とカバー80との結
合も容易になる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、上記目的を達成する
ために、操作部と、前記操作部のセット操作に連動して
移動する吸盤と、該吸盤と共動してスイッチ機構を開閉
するカードと、該移動した前記吸盤を吸着保持する被吸
着体と、前記吸盤が前記被吸着体から離れる方向に前記
吸盤を付勢する復帰ばねと、前記スイッチ機構が電気的
に接続される端子と、少なくとも前記吸盤及び前記被吸
着体及び前記カード及び前記復帰ばねが納装されるケー
スとを備え、前記操作部によるセット解除操作時には、
前記吸盤の前記被吸着体への吸着力と前記復帰ばねのば
ね力とのバランスにより前記吸盤が前記被吸着体から離
れるまでに遅れ時間があるので、前記吸盤の前記被吸着
体への吸着力と前記復帰ばねのばね力とのバランスによ
り遅れ時間が決まるから従来のようなギアが不要とな
り、従来の遅延ユニットを有する遅れスイッチに比べて
構成が簡単で信頼性が高く、低コスト化が図れるととも
に、騒音が小さくなるという効果がある。また、従来の
ようなギアが必要ないので、操作部の操作がスムーズに
なるという効果がある。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ケースは、後端側のボディと、前端側のカバーと、
ボディとカバーとを結合するようにボディの前面側から
嵌合される一対の略コ字形の組立枠とで構成され、埋込
型の配線器具用の取付枠に取り付けることができる取付
部を備えているので、上記取付枠にコンセントやスイッ
チなどの配線器具と同様に取り付けることができるとい
う効果がある。
【0040】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、操作部のセット操作に連動して回動しカードを移動
させるアームを備え、ボディに、アームの回転軸が軸着
される軸受部が形成されているので、操作部のセット操
作によりアームを介してカードが移動するという効果が
ある。請求項4の発明は、請求項2の発明において、操
作部のセット操作に連動して回動しカードを移動させる
アームを備え、アームの回転軸はボディとカバーとで保
持されるので、操作部のセット操作によりアームを介し
てカードが移動するという効果がある。
【0041】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、操作部のセット操作に連動して回動しカードを移動
させるアームを備え、カバーに、アームの回転軸が軸着
される軸受部が形成されているので、操作部のセット操
作によりアームを介してカードが移動するという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示し、(a)はオフ状態の平面図、
(b)はオフ状態の断面図である。
【図2】同上を示し、(a)はオン状態の平面図、
(b)はオン状態の断面図、(c)は背面図である。
【図3】同上を示し、オン状態の側断面図である。
【図4】同上の分解斜視図である。
【図5】同上に用いる遅延素子の斜視図である。
【図6】同上に用いる遅延素子の前方側から見た分解斜
視図である。
【図7】同上に用いる遅延素子の後方側から見た分解斜
視図である。
【図8】同上に用いるボディの断面図である。
【図9】同上に用いるカバーを示し、(a)は断面図、
(b)は背面図である。
【図10】他の実施形態に用いるカバーを示し、(a)
は断面図、(b)は背面図である。
【符号の説明】
1 ケース 10 ボディ 23 吸盤 23b 吸着部 23d シャフト部 24 被吸着体 26 カード部 26a 被押圧部 26c カード部材部 26e 空気取込口 27 復帰ばね 32 空気透過部材 40 組立枠 50 アーム 52 カード押圧部 70 接触ばね 80 カバー 90 ハンドル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部と、前記操作部のセット操作に連
    動して移動する吸盤と、該吸盤と共動してスイッチ機構
    を開閉するカードと、該移動した前記吸盤を吸着保持す
    る被吸着体と、前記吸盤が前記被吸着体から離れる方向
    に前記吸盤を付勢する復帰ばねと、前記スイッチ機構が
    電気的に接続される端子と、少なくとも前記吸盤及び前
    記被吸着体及び前記カード及び前記復帰ばねが納装され
    るケースとを備え、前記操作部によるセット解除操作時
    には、前記吸盤の前記被吸着体への吸着力と前記復帰ば
    ねのばね力とのバランスにより前記吸盤が前記被吸着体
    から離れるまでに遅れ時間があることを特徴とする遅れ
    スイッチ。
  2. 【請求項2】 ケースは、後端側のボディと、前端側の
    カバーと、ボディとカバーとを結合するようにボディの
    前面側から嵌合される一対の略コ字形の組立枠とで構成
    され、埋込型の配線器具用の取付枠に取り付けることが
    できる取付部を備えて成ることを特徴とする請求項1記
    載の遅れスイッチ。
  3. 【請求項3】 操作部のセット操作に連動して回動しカ
    ードを移動させるアームを備え、ボディに、アームの回
    転軸が軸着される軸受部が形成されて成ることを特徴と
    する請求項1記載の遅れスイッチ。
  4. 【請求項4】 操作部のセット操作に連動して回動しカ
    ードを移動させるアームを備え、アームの回転軸はボデ
    ィとカバーとで保持されることを特徴とする請求項2記
    載の遅れスイッチ。
  5. 【請求項5】 操作部のセット操作に連動して回動しカ
    ードを移動させるアームを備え、カバーに、アームの回
    転軸が軸着される軸受部が形成されて成ることを特徴と
    することを特徴とする請求項2記載の遅れスイッチ。
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