JP3835042B2 - 遅れスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷を遅延動作させる遅れスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の遅れスイッチは、例えばトイレの換気扇及び照明負荷の操作に用いるものが知られている(特開昭61−55825号公報参照)。この従来の遅れスイッチは、操作部たるハンドルのセット操作で換気扇と照明負荷とをそれぞれオンし、ハンドルのセット解除操作で照明負荷をオフし、換気扇を一定時間(遅れ時間)後にオフする制御機能を持つものである。ところで、この従来の遅れスイッチは、上記遅れ時間を決める遅延ユニットがギアを備えたものであり、ハンドルの操作に遅延ユニットのギアが連動するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成のものでは、上記遅れ時間を決める遅延ユニットの構造が複雑で製造コストが高い、ハンドルの操作に遅延ユニットのギアが連動するので操作感触が悪い、遅延ユニットの遅延機能による各種騒音が生じる、等の問題があった。
【0004】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、低コストで遅延動作の信頼性が高く、組立が容易で且つ騒音が小さな遅れスイッチを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、操作部のセット操作に連動して移動する吸盤ブロックと、該吸盤ブロックと共動してスイッチ機構を開閉するカードと、該移動した吸盤ブロックを吸着保持する被吸着体と、吸盤ブロックが被吸着体から離れる向きに吸盤ブロックを付勢する復帰ばねと、吸盤ブロックに設けられ吸盤ブロックが被吸着体に吸着した状態において吸盤ブロックと被吸着体との間に形成される空間へ連通する筒状の空気導入部と、空気導入部に圧入される遅れ時間調整用の空気透過部材とを備え、空気透過部材は、円柱状に形成され、吸盤ブロックの空気導入部は、少なくとも外径の異なる2種類の空気透過部材が圧入可能であって内径が大きな第1の圧入部と第1の圧入部よりも内径が小さな第2の圧入部とが圧入方向に沿って形成されてなることを特徴とするものであり、操作部のセット解除操作時には、吸盤ブロックの被吸着体への吸着力と復帰ばねのばね力とのバランスにより吸盤ブロックが被吸着体から離れるまでに遅れ時間が生じるから、従来のようなギアが不要となり、従来の遅延ユニットを有する遅れスイッチに比べて構成が簡単で信頼性が高く、低コスト化が図れるとともに、騒音が小さくなる。また、従来のようなギアが必要ないので、操作部の操作がスムーズになる。また、吸盤ブロックが被吸着体に吸着した状態において吸盤ブロックと被吸着体との間に形成される内部空間へ連通する空気導入部に圧入される空気透過部材を有し、空気導入部は、少なくとも外径の異なる2種類の空気透過部材が圧入可能であって内径が大きな第1の圧入部と第1の圧入部よりも内径が小さな第2の圧入部とが圧入方向に沿って形成されているので、外径の異なる空気透過部材を圧入することができ、空気透過部材の材料やサイズを変えることにより遅れ時間を調整することができ、しかも空気透過部材の位置決めが容易である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、第1の圧入部および第2の圧入部はそれぞれ圧入可能な空気透過部材の軸方向の長さよりも圧入方向の長さが大きく設定されてなることを特徴とするものであり、空気透過部材を圧入する際に空気透過部材の押し込み過ぎや押し込み不足を防止することができ、遅れ時間のばらつきを低減することができる。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、吸盤ブロックには、カードと空気導入部との間に介在し軸方向が空気導入部に一致する形で空気導入部に接着された筒状のシャフトが一体に設けられ、シャフトには、空気導入部との接着面の要所に微小な凹凸が形成されてなることを特徴とするものであり、シャフトと空気導入部との接着強度が増し、耐久信頼性が向上する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1または請求項2の発明において、吸盤ブロックにはカードと空気導入部との間に介在し軸方向が空気導入部に一致する形で空気導入部に取り付けられたシャフトが一体に設けられ、シャフトは、該シャフトの内径が空気導入部の内径よりも大きく設定され、かつ、ポリアミド樹脂により形成されてなることを特徴とするものであり、シャフトは、該シャフトの内径が空気導入部の内径よりも大きく設定されているので、シャフト内に空気透過部材を仮保持することができ、また、シャフトはポリイミド樹脂により形成されているので、自己潤滑性に優れ、空気透過部材を空気導入部へ圧入する際にシャフト内から空気導入部への空気透過部材の挿入性を向上させることができる。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースと、吸盤ブロックに設けられ吸盤の吸着面と反対側に開口を有し吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を仕切るダストカバーとを備え、素子用ケースは、ダストカバーの開口された側の端部が全周にわたって圧入される圧入部が形成され、ダストカバーは、上記端部に端面に近づくほど厚み方向の幅が小さくなるような面取り部が形成されてなることを特徴とするものであり、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースを備えているので、素子用ケースにより吸盤と被吸着体との間に塵や埃等の異物が侵入するのを抑制でき、吸盤と被吸着体との吸着状態が安定し、遅れ時間を略一定とすることができる。さらに、吸盤ブロックに設けられ吸盤の吸着面と反対側に開口を有し吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を仕切るダストカバーを備えているので、簡単な構造で吸盤の動きを妨げることなく吸盤と被吸着体との間に塵や埃等が侵入するのを確実に防止することができる。しかも、素子用ケースは、ダストカバーの開口された側の端部が全周にわたって圧入される圧入部が形成され、ダストカバーは、上記端部に面取り部が形成されているので、ダストカバーの端部を素子用ケースの圧入部に圧入する際の挿入性が向上し、ダストカバーの端部の全周を簡単に圧入することができる。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、吸盤は、被吸着体への粘着を防止するダボが該吸盤の内周底面に突設されてなることを特徴とするものであり、被吸着体へ吸盤が粘着するのを防止することができる。
【0011】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲む枠体と、上記スイッチ機構である第1のスイッチ機構が接続された一対の端子と、操作部のセット操作及びセット解除操作それぞれにより閉成及び開成される第2のスイッチ機構と、該第2のスイッチ機構が接続された一対の端子とを備え、第1のスイッチ機構に接続された一対の端子の一方と第2のスイッチ機構に接続された一対の端子の一方とを共通化し、第1のスイッチ機構に接続された一対の端子の他方と第2のスイッチ機構に接続された一対の端子の他方とを絶縁する端子間絶縁壁を上記枠体に設けてなることを特徴とするものであり、枠体に端子間絶縁壁を設けたことにより、第1のスイッチ機構と第2のスイッチ機構との絶縁性能を向上させることができる。
【0012】
請求項8の発明は、請求項1または請求項2の発明において、少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体と、少なくとも枠体及び遅延素子及び端子を収納するケースとを備え、ケースは、前面が開口した後端側のボディと、前端側のカバーとで構成され、枠体は、ボディとの対向面に圧入リブが突設されてなることを特徴とするものであり、枠体を備えていることにより、外部から遅延素子の要部に外力が働くのを防止することができ、また、枠体は、ボディとの対向面に圧入リブが突設されているので、組立時に枠体が浮き上がるのを防止することができ、組立性が向上する。
【0013】
請求項9の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースと、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲み素子用ケースに結合される矩形枠状の枠体とを備え、素子用ケースは、枠体の内周面の各コーナ部に嵌合する4つの嵌合用リブが設けられ、且つ、4つの嵌合用リブのうちの1つを他と異なる形状または大きなサイズに設定し、枠体の内周面の各コーナ部のうち上記1つの嵌合用リブに対応した部位のみ当該嵌合用リブが嵌合可能な形状に形成されてなるこことを特徴とするものであり、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースを備えていることにより、吸盤と被吸着体との間に塵や埃等の異物が侵入するのを抑制でき、吸盤と被吸着体との吸着状態が安定し、遅れ時間を略一定とすることができる。また、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲み素子用ケースに結合される矩形枠状の枠体を備えているので、外部からカードや復帰ばねに外力が働くのを防止することができ、動作が安定する。しかも、素子用ケースは4つの嵌合用リブのうちの1つを他と異なる形状または大きなサイズに設定し、枠体の内周面の各コーナ部のうち上記1つの嵌合用リブに対応した部位のみ当該嵌合用リブが嵌合可能な形状に形成されているので、素子用ケースと枠体との逆組みを防止することができる。
【0014】
請求項10の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースとを備え、素子用ケースは、後面が開口した箱状であって、被吸着体が圧入される圧入部が後部に形成され、被吸着体は、正八角形に形成されてなることを特徴とするものであり、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースを備えているので、吸盤と被吸着体との間に塵や埃等の異物が侵入するのを抑制でき、吸盤と被吸着体との吸着状態が安定し、遅れ時間を略一定とすることができる。しかも、素子用ケースは、後面が開口した箱状であって、被吸着体が圧入される圧入部が後部に形成され、被吸着体は、正八角形に形成されているので、素子用ケースの圧入部へ被吸着体を圧入する際に、被吸着体の面内における方向の制限が少なくなり、組立性が向上する。
【0015】
請求項11の発明は、請求項1または請求項2の発明において、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲む枠体を備え、吸盤ブロックには、カードと空気導入部との間に介在し軸方向が空気導入部に一致する形で空気導入部に取り付けられたシャフトが一体に設けられ、シャフトには、カードの要所に形成された挿通孔に挿通されて先端部がレーザ光によりかしめられたカード保持用ピンが設けられ、カードおよび枠体それぞれの色は、シャフトの色に比べて上記レーザ光を吸収しにくい色としてあること特徴とするものであり、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲む枠体を備えているので、外部からカードや復帰ばねに外力が働くのを防止することができる。さらに、カードおよび枠体それぞれの色は、シャフトの色に比べて上記レーザ光を吸収しにくい色としてあるので、シャフトとカードとを結合する際にレーザ光によりカード及び枠体が溶けるのを防止することができる。
【0016】
請求項12の発明は、請求項1または請求項2の発明において、スイッチ機構が電気的に接続される一対の端子と、少なくとも吸盤ブロック及びカード及び被吸着体及び復帰ばね及び一対の端子を収納するケースとを備え、各端子はそれぞれ、ケースに設けられた電線挿入口から挿入される電線が接続される端子板と、端子板に電線をばね力によって接続保持する鎖錠ばねとを有し、一方の端子板には、固定接点が設けられ、他方の端子板には、一端部に可動接点を有する短冊状の接点ばねの他端部が電線挿入口からずれた位置で取り付けられ、接点ばねの他端部は、ケースの電線挿入口が設けられた面に近づく向きに膨らむコ字状に形成されてなることを特徴とするものであり、各端子はそれぞれ、ケースに設けられた電線挿入口から挿入される電線が接続される端子板と、端子板に電線をばね力によって接続保持する鎖錠ばねとを有するので、電線を容易に接続することができる。また、接点ばねの他端部が、ケースの電線挿入口が設けられた面に近づく向きに膨らむコ字状に形成されているので、電線挿入口から挿入された電線の先端部が曲がったような異常挿入時に電線の先端部が接点ばねに触れるのを防止することができ、接点ばねが動かなくなるのを防止することができ、また、接点ばねの他端部がコ字状に形成されていることにより、接点ばねの他端部がL字状に形成されている場合に比べて接点ばねの動作時に折れ曲がった部位にかかる応力を分散でき、接点ばねの寿命を向上させることができる。
【0017】
請求項13の発明は、請求項1または請求項2の発明において、スイッチ機構が電気的に接続される一対の端子板を備え、一対の端子板は、固定接点が設けられる固定接点用端子板と、一端部に可動接点を有する短冊状の接点ばねの他端部が取り付けられる可動接点用端子板とからなり、上記固定接点は、該固定接点に可動接点が接触した状態で両接点の接触面と接点ばねとが略平行になるように設けられてなることを特徴とするものであり、固定接点が、該固定接点に可動接点が接触した状態で両接点の接触面と接点ばねとが略平行になるように設けられているので、両接点が消耗しても両接点の中心同士を接触させることができ、開閉性能の劣化を防止することができる。
【0018】
請求項14の発明は、請求項1または請求項2の発明において、少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばねが収納され、操作部の一部が前面から突出するケースを備え、ケースは、前面が開口されたボディと、操作部の一部が前面から突出するような形で操作部を収納する開口部が形成されボディに結合されたカバーとで構成され、操作部は、後面側の要所に該操作部とカバーとの間に形成される隙間を隠すオーバーラップ部が延設されてなることを特徴とするものであり、操作部には、後面側の要所に該操作部とカバーとの間に形成される隙間を隠すオーバーラップ部が延設されているので、スイッチ機構の開閉に伴うケース外部へのアークの透過を防止することが可能となる。
【0019】
請求項15の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記スイッチ機構が接続された一対の端子と、操作部の後面側に結合され操作部のセット解除操作時に上記一対の端子間に接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックとを備え、上記操作部のセット操作時に上記一対の端子間が電気的に接続されるように傾き且つ上記操作部のセット解除操作時に上記一対の端子間が電気的に非接続となるように傾くコイルスプリングが上記一対の端子の一方に電気的に接続され、表示素子ブロックは、上記コイルスプリングに電気的に接続される板ばねよりなる接触子が設けられてなることを特徴とするものであり、操作部の後面側に結合され操作部のセット解除操作時に上記一対の端子間に接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックを備えているので、操作部がセット解除操作された状態では表示用発光素子が点灯し夜間等の周囲が暗い場合でも操作部の位置を確認することが可能となる。また、上記操作部のセット操作時に上記一対の端子間が電気的に接続されるように傾き且つ上記操作部のセット解除操作時に上記一対の端子間が電気的に非接続となるように傾くコイルスプリングが上記一対の端子の一方に電気的に接続され、表示素子ブロックには上記コイルスプリングに電気的に接続される板ばねよりなる接触子が設けられているので、上記コイルスプリングを介して表示素子ブロックへの電源をとることが可能となる。
【0020】
請求項16の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記スイッチ機構が接続された一対の端子板と、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックとを備え、上記通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなることを特徴とするものであり、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックを備えているので、操作部がセット解除操作された状態では表示用発光素子が点灯し夜間等の周囲が暗い場合でも操作部の位置を確認することが可能となる。さらに、通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなるので、回路基板から突設させる接触子を直接上記一方の端子板に直接接触させる場合に比べて接触子の長さを短くすることができ、表示素子ブロックの組立が容易になるとともに、表示素子ブロックの取り扱いが容易になる。
【0021】
請求項17の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記スイッチ機構が接続された一対の端子板と、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックと、少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばね及び一対の端子板及び表示素子ブロック及び通電手段が収納され操作部の一部が前面から突出するケースとを備え、ケースは、前面が開口されたボディと、操作部の一部が前面から突出するような形で操作部を収納する開口部が形成されボディに結合されたカバーとで構成され、上記通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなり、第1の接触子は、カバーの後面と上記一方の端子板のカバーへの対向面との間に挟持される足部が設けられてなることを特徴とするものであり、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックを備えているので、操作部がセット解除操作された状態では表示用発光素子が点灯し夜間等の周囲が暗い場合でも操作部の位置を確認することが可能となる。さらに、通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなるので、回路基板から突設させる接触子を直接上記一方の端子板に直接接触させる場合に比べて接触子の長さを短くすることができ、表示素子ブロックの組立が容易になるとともに、表示素子ブロックの取り扱いが容易になる。しかも、第1の接触子に、カバーの後面と上記一方の端子板のカバーへの対向面との間に挟持される足部が設けられているので、組立後に第1の接触子が倒れるのを防止することができる。
【0022】
請求項18の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記スイッチ機構が接続された一対の端子板と、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックと、少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばね及び一対の端子板及び表示素子ブロック及び通電手段が収納され操作部の一部が前面から突出するケースとを備え、ケースは、前面が開口されたボディと、操作部の一部が前面から突出するような形で操作部を収納する開口部が形成されボディに結合されたカバーとで構成され、上記通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなり、第1の接触子は、上記一方の端子板に仮り止めするための足部が設けられてなることを特徴とするものであり、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックを備えているので、操作部がセット解除操作された状態では表示用発光素子が点灯し夜間等の周囲が暗い場合でも操作部の位置を確認することが可能となる。さらに、通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなるので、回路基板から突設させる接触子を直接上記一方の端子板に直接接触させる場合に比べて接触子の長さを短くすることができ、表示素子ブロックの組立が容易になるとともに、表示素子ブロックの取り扱いが容易になる。しかも、第1の接触子に、上記一方の端子板に仮り止めするための足部が設けられているので、組立中に第1の接触子が倒れるのを防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
まず、本実施形態の遅れスイッチの動作を簡単に説明し、その後で各構成要素について詳述する。
【0024】
図3は本実施形態の遅れスイッチのオフ状態を示し、この状態で操作部たるハンドル90をオン操作(セット操作)すると、ハンドル90のアーム押圧片90bが回動し、アーム押圧片90bの先端部がアーム50の湾曲部50aに沿って移動する。しかして、ハンドル90をオン操作すると、コイルスプリング96が図1に示すように傾くことによって揺動体73に設けられた可動接点74が端子板63bの固定接点64bと接触してこの電路がオン状態になるとともに、アーム押圧片90bが回動することによってアーム50が回動してアーム50の先端のカード押圧部52がカード26の被押圧部26aを押し、コイルスプリングよりなる復帰ばね27の付勢力に抗してカード26が移動し(図3における下方へ押し下げられ)、接点ばね70の可動接点72が端子板63aの固定接点64aに接触してこの電路がオン状態になるのである。また、カード26が移動することにより、吸盤ブロック23の吸盤23bが被吸着体24に接する位置まで押し下げられて吸盤23bが被吸着体24に吸着し、カード26が押し下げられている状態では、吸盤23bが被吸着体24に吸着保持される。
【0025】
一方、図1は本実施形態の遅れスイッチのオン状態を示し、この状態でハンドル90をオフ操作(セット解除操作)すると、アーム押圧片90bの先端部がアーム50の湾曲部50aに沿って湾曲部50aから脱するように移動することによりアーム50が回動し、アーム50のカード押圧部52がカード26の被押圧部26aから離れるように移動する。しかして、ハンドル90をオフ操作すると、コイルスプリング96が図1とは逆方向に傾くことによって図3に示すように揺動体73に設けられた可動接点74が端子板63bの固定接点64bから開離して、後述の遅れ時間が経過すると、復帰ばね27の復元力によってカード26が前方へ移動しカード26に設けられた接点ばね押圧部26cが接点ばね70を前方(図3における上方)へ押すので、可動接点72が固定接点64aから開離されこの電路(スイッチ機構)もオフ状態になる。
【0026】
しかして、本実施形態の遅れスイッチでは、ハンドル90によるセット解除操作時には、吸盤23bの被吸着体24への吸着力と復帰ばね27のばね力とのバランスにより吸盤23bが被吸着体24から離れるまでに遅れ時間があるので、従来のようなギアが不要となり、従来の遅延ユニットを有する遅れスイッチに比べて構成が簡単で信頼性が高く、低コスト化が図れるとともに、騒音が小さくなる。
【0027】
以下、本実施形態の遅れスイッチの各構成要素について詳述する。
【0028】
遅れスイッチのケース1は、図1乃至図4に示すように、合成樹脂製のボディ10と、合成樹脂製のカバー80とを一対の略コ字形の組立枠40にて結合して形成される。
【0029】
図4に示すように、カバー80の両端部にはそれぞれ肩部80bが突設され、各肩部80bそれぞれの側面には組立枠40の脚片40dが嵌め込まれる凹部80cが形成されている。一方、ボディ10の前端側には、上記凹部80cに対応する部位に、組立枠40の脚片40dが嵌め込まれる凹部18が形成されている。したがって、ボディ10にカバー80を結合するときには、カバー80の各肩部80bの前面側からそれぞれ組立枠40を嵌合し(組立枠40の脚片40dをカバー80の凹部80cとボディ10の凹部18とに嵌め込み)、この組立枠40の両脚片40dの先端部に形成された略V字形の引掛爪40aをそれぞれボディ10の側面に形成された段部15に係合させることによって、カバー80とボディ10とが組立枠40により固定される。
【0030】
ここで、ケース1は、埋込型の配線器具用の取付枠に該取付枠の開口窓からケース1の前面が露出する形で最大3個まで連設して取り付けることができるように寸法設定された単位寸法の埋込型の配線器具の1個分に相当する寸法に形成されている。すなわち、ケース1は、例えばJIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の1連用の取付枠に最大3個まで取り付けることができる配線器具の1個分の寸法に形成されており、上記取付枠に設けられた取付孔に係合可能な一対の係合爪40bが組立枠40の両端部から突設されている。言い換えれば、3個の器具取付手段である3対の取付孔を備えた細長の器具取付用の開口窓を有する取付枠に対して、ケース1は短手方向の外形寸法が上記開口窓の長手方向の略1/3に形成されている。また、各組立枠40には、金属製の取付枠に取り付ける際に取付枠の係止爪が係止される係止孔40cが設けてある。
【0031】
カバー80は操作用のハンドル90の一部がケース1の前面から突出するような形でハンドル90を収納する開口部81(図4参照)が形成されており、カバー80の内側面には、図4及び図5に示すようにハンドル90の両側面に突設された凸部95が係合される凹部82が形成されている。したがって、ハンドル90を開口部81に収納する時にハンドル90の両側面の凸部95をカバー80の凹部82にそれぞれ挿入係合することによって、カバー80の凹部82がハンドル90の揺動支点となる。
【0032】
一方、ハンドル90の後面の側端部からは、図4及び図6に示すように三角形状の一対のガイド片90a及び半円状の一対のアーム押圧片90bが突設されている。ここに、一対のアーム押圧片90bそれぞれの先端部は略コ字形のアーム50の基端部50bの前面側に形成された湾曲部50aに係脱するようになっている。また、ハンドル90の前部には、透明なネームカバー93が嵌着される。ネームカバー93とハンドル90との間にはネームシート94(図4参照)が挟持される。
【0033】
ハンドル90は、図3に示す状態でケース1の前面から突出する部分の所定部位に透光窓91が形成され、ネームシート94には、ハンドル90の透光窓91に対向する部位に孔94a(図4参照)を設けてある。ここにおいて、透光窓91は、図6に示す回路基板76に実装されたネオンランプ77に対応する部位に形成されており、ネオンランプ77を保護する薄肉のランプカバー部91aがハンドル90から連続一体に形成されている。なお、ランプカバー部91aは、ネオンランプ77の光が外部へ透光できるような厚さに設定されている。したがって、透光窓91に透光性材料よりなるランプカバー用の別部材を取着する場合に比べて部品点数を削減することができ、低コスト化を図ることができる。
【0034】
ところで、ハンドル90とカバー80との間には隙間が形成されるが、本実施形態では、ハンドル90は、図4及び図5に示すように、ハンドル90とカバー80との間に形成される隙間を隠すオーバーラップ部(鍔部)90cが延設されているので、接点の開閉に伴うアークが外部へ透過するのを防止することができる。
【0035】
また、ハンドル90の後面側にはコイルスプリング96の一端側が嵌め込まれる凹部97(図1及び図6参照)が形成されており、コイルスプリング96の他端側は揺動体73のばね支持部75a,75b間で受けられている。揺動体73はコイルスプリング96の働きでハンドル90の傾斜方向と逆方向に傾くようになっていて(図1参照)、ハンドル90の揺動終点でコイルスプリング96が、く字形または逆く字形に屈曲させられ、コイルスプリング96が真っ直ぐな状態に戻ろうとする復元力によってハンドル90がその位置で確実に固定されるようになっている。
【0036】
ボディ10は、図4に示すように、略中央にタイマブロック収納部12が形成され、タイマブロック収納部12の両側に端子収納部13,14が形成されている。タイマブロック収納部12には後述のタイマブロック20が収納され、端子収納部14には後述の端子601,602が収納され、端子収納部13には後述の端子603,604が収納される。また、ボディ10の前端部には、上述のアーム50の基端部50bから突設された回転軸511,512が軸着される凹状の軸受部551,552が形成されており、アーム50を回動自在としている。
【0037】
以下、タイマブロック20について説明する。
【0038】
タイマブロック20は、図7及び図8に示すように、略コ字形のカード26と、カード26の移動時にカード26の両脚片をガイドするガイド溝21b(図7(a)参照)が形成された矩形枠状の枠体(中枠)21と、カード26を前方(図7(b)の上方へ)付勢するコイルスプリングよりなる復帰ばね27と、シリコンゴムなどのゴムにより形成され弾性的に撓むことができるようになっている吸盤23bを有する吸盤ブロック23と、吸盤23bが吸着される正八角形の被吸着体24と、後述の空気透過部材32aと、後面開口した箱状であって吸盤23b及び被吸着体24が収納される素子用ケース22と、素子用ケース22の後面に取り付けられる矩形板状の防塵用のフィルタ25とを備えている。
【0039】
吸盤ブロック23は、図9ないし図13に示すようにシリコンゴムなどのゴムにより形成された吸盤23bと、ポリアミド樹脂(例えば、66ナイロン)により形成された円筒状のシャフト42(図14参照)とが一体成形されている。
【0040】
吸盤23bは、円柱状の空気透過部材32a(図7及び図8参照)が内部空間23fに圧入される円筒状の空気透過部材圧入部23dが連続一体に形成されており、空気透過部材圧入部23dの先端側に上述のシャフト42が設けられている。
【0041】
ここで、吸盤23bの空気透過部材圧入部23dとシャフト42とはその材料の相違に原因して接着強度が弱いが、本実施形態では、シャフト42の後面(図14(b)のハッチングを施した部位に成形時にシボ加工を施して微小の凹凸が形成されているので、接着剤などによる吸盤23bの空気透過部材圧入部23dとシャフト42との接着強度を向上させることができ、吸盤23bとシャフト42とを強固に且つ確実に結合することができる。したがって、吸盤ブロック23の耐久信頼性が向上する。
【0042】
なお、シャフト42の後面にはRを設けてあるので、接着剤に亀裂が入りにくくなっており、接着強度が向上している。
【0043】
また、吸盤23bは、吸着面側に鍔部23mが形成されており、吸着面以外の部位に図10及び図13に一点鎖線で示すパーティングラインPLが設けられている。したがって、吸盤ブロック23の成型にともなうバリが吸着面に発生するのを防止することができ、また、バリを除去する際に吸着面に傷がつくのを防止することができるから、被吸着体24への吸盤23bの吸着状態を安定させることができ、遅れ時間の精度を高めることができる。また、本実施形態では、吸盤23bの内周底面に図9(c)及び図10及び図11に示すように微小なダボ23pが連続一体に突設されているので、被吸着体24へ吸盤23bが粘着するのを防止することができる。
【0044】
本実施形態では、空気透過部材32aを多孔質セラミックにより構成してあり、空気の透過係数の温度依存や湿度依存が小さいので、使用環境の温度変化や湿度変化による遅れ時間の変動を小さくでき、遅れ時間を高精度にすることができる。
【0045】
ところで、遅れ時間の異なる2種類の遅れスイッチを作るために、空気透過部材32aとして外径の異なる2種類のもの(以下、外径の小さなものを空気透過部材32a、外径の大きなものを空気透過部材32bと称す)を遅れ時間に応じて使い分ける場合、吸盤ブロック23を共通化するには、空気透過部材圧入部23dの内径を外径の大きな空気透過部材32bの外径に応じて設定することが考えられる。このような場合には、外径の小さな空気透過部材32aを圧入するには、空気透過部材32aの外周をゴムチューブなどによりシールするしたものを空気透過部材圧入部23dの上記内部空間23fに圧入することが考えられる。しかしながら、このような場合には、吸盤ブロック23を共通化してもゴムチューブのような別部材が必要になる。
【0046】
これに対し、本実施形態では、吸盤ブロック23の空気透過部材圧入部23dは、図15に示す外径の異なる2種類の空気透過部材32a,32bが圧入可能であって、外径が2mmの空気透過部材32bを圧入可能な第1の圧入部23f1と、第1の圧入部23f1よりも内径が小さく外径が1mmの空気透過部材32aを圧入可能な第2の圧入部23f2と、第2の圧入部23f2よりも内径が小さな上記通気孔23gとが圧入方向(図15における下方向)に沿って形成されているので、チューブなどを用いる必要がない。なお、第1の圧入部23f1の圧入口側にはテーパ部57が形成されているので、第1の圧入部23f1への空気透過部材32bの圧入を低荷重で確実に行うことができ、また、第2の圧入部23f2の圧入口側にはテーパ部58が形成されているので、第2の圧入部23f2への空気透過部材32aの圧入を低荷重で確実に行うことができる。
【0047】
ここにおいて、吸盤ブロック23の第2の圧入部23f2に外径が1mmの空気透過部材32aを圧入したタイマブロック20を用いた遅れスイッチでは遅れ時間が略3分となり、吸盤ブロック23の第1の圧入部23f1に外径が2mmの空気透過部材32bを圧入したタイマブロック20を用いた遅れスイッチでは遅れ時間が略30秒となる。なお、本実施形態では、空気透過部材32aを用いているので、遅れ時間が略3分となる。
【0048】
また、吸盤ブロック23は、第1の圧入部23f1の圧入方向に沿った長さが該第1の圧入部23f1に圧入可能な空気透過部材32bの長さよりも長く設定され、第2の圧入部23f2の圧入方向に沿った長さが該第2の圧入部23f2に圧入可能な空気透過部材32aの長さよりも長く設定されている。しかして、空気透過部材32a,32bのいずれか一方を圧入する際に、当該空気透過部材32a,32bの押し込み過ぎや押し込み不足を防止することができ、製品ごとの遅れ時間のばらつきを低減することができる。
【0049】
また、吸盤ブロック23は、空気透過部材圧入部23dの内径よりも内径が大きくタイマブロック20の組み立て時に上述の空気透過部材32bを仮保持可能な空気透過部材仮保持空間56がシャフト42の内部空間により形成されており、空気透過部材圧入部23dの内部空間23fへの空気透過部材32bの圧入を効率良く確実に行うことができる。ここに、空気透過部材仮保持空間56を空気透過部材圧入部23dに設けると、圧入時のすべりが悪く空気透過部材32bを圧入しずらいが、本実施形態ではポリアミド樹脂により形成されたシャフト42の内部空間が空気透過部材仮保持空間56を構成しているので、空気透過部材32bを圧入する場合であっても圧入時に始めのすべりが良く挿入性が向上する。
【0050】
また、吸盤ブロック23は、吸盤23bの吸着面と反対側に開口を有し吸盤23bの吸着面側と素子用ケース22の外側との間を仕切るダストカバー23aが吸盤23bに連続一体に形成されている。ダストカバー23aは、開口された側の端部(前端部)に全周にわたって鍔部23cが形成されており、鍔部23cが素子用ケース22内に形成された後述の圧入用凹部22gに圧入されている。
【0051】
ところで、ダストカバー23aの鍔部23cの全周を圧入する際に一部圧入できない部分が生じる恐れがあるが、本実施形態では、上記鍔部23c(端部)に端面に近づくほど厚み方向の幅が徐々に小さくなるように面取り部が形成されているので、ダストカバー23aの端部を素子用ケース22の圧入用凹部22g(圧入部)に圧入する際の挿入性が向上し、ダストカバー23aの端部(鍔部23c)の全周を簡単に少ない力で圧入することができる。なお、鍔部23cの要所にはリブ23eが連続一体に突設されている。
【0052】
吸盤ブロック23は、上述の吸盤23bと、吸盤23bと連続一体に形成されたダストカバー23aと、シャフト42とで構成される。また、空気透過部材圧入部23dが空気導入部を構成している。
【0053】
なお、本実施形態では、ダストカバー23aによって吸盤23bと素子用ケース22の外側とが仕切られているので、吸盤23bと被吸着体24との間に塵等の異物が侵入するのを防ぐことができ、吸盤23bと被吸着体24との吸着状態が安定し、遅れ時間を略一定にすることができる。
【0054】
次に、吸盤ブロック23とカード26との関係について説明する。
【0055】
吸盤ブロック23のシャフト42は、外周に軸方向と略平行する一対の棒状のカード保持用ピン42bが連続一体に形成されている。シャフト42をカード26(図7及び図8参照)に結合するには、シャフト42を素子用ケース22(図7及び図8参照)の前面に形成された挿通孔22eに後方から挿通させ、両カード保持用ピン42bそれぞれの先端部をカード26の基端部26fにおいて接点ばね押圧部26cの両側に穿孔された挿通孔26dに挿入して、レーザ光などによりカード保持用ピン42bの先端部を加熱して溶かすことによってかしめている(熱かしめを行っている)。
【0056】
ここに、シャフト42のカード保持用ピン42bの先端部の熱かしめ時にレーザ光で枠体21およびカード26が溶けてしまう恐れがあるが、本実施形態では、シャフト42の色を黒色(ナイロン66を顔料により黒色に着色してある)にし、枠体21およびカード26の色をシャフト42の色に比べて上記レーザ光を吸収しにくい白色にしてあるので、シャフト42にてレーザ光を効率良く吸収することができ、しかもレーザ光による枠体21及びカード26の溶解を防止することができる。
【0057】
なお、本実施形態では、カード26の基端部26fの前面において挿通孔22e周縁に面取り部(図示せず)を設けてあるので、熱かしめしろが該面取り部に溜まり、かしめ強度が向上する。また、カード26は、被押圧部26aの要所に平面部26aaを設けてあるので、離型用のピンを設置しやすく成形時に抜きやすくなっている。
【0058】
本実施形態では、カード26とシャフト42とが結合されるので、カード26の移動に応じて吸盤ブロック23が移動し、吸盤23が被吸着体24へ吸着した状態(図1参照)と吸着していない状態(図3参照)とで吸盤23の形状が変化する。
【0059】
ところで、カード26の基端部26fの後部には、カード26とシャフト42とを結合した状態で空気透過部材圧入部23dの内部空間23fとカード26の外部との間の空気の通路を構成する切欠き部よりなる空気取込口26eが形成されている。また、吸盤ブロック23は、吸盤23bの内周底面に上記内部空間23fと連通する通気孔23g(図1及び図3参照)が形成されており、吸盤23bの内部空間と上記空気取込口26eとの間が連通するようになっている。しかして、本実施形態では、吸盤23bが被吸着体24に吸着した状態では吸盤23bと被吸着体24との間に形成される空間へ、空気透過部材32aを通して空気が導入される。
【0060】
素子用ケース22の前面には、図7及び図8に示すように、上記挿通孔22eの周辺に復帰ばね27の一端部が嵌め込まれるばね受け溝22bが形成されている。一方、カード26の基端部26fの後面には略凹形の一対のばね受け溝26b(図8参照)が形成されていて、復帰ばね27の他端部を保持するようになっている。なお、ばね受け溝26bには、開口周縁に面取り部(図示せず)が形成してあるので、復帰ばね27の挿入が容易である。
【0061】
ところで、タイマブロック20は、吸盤23bが被吸着体24に吸着した状態で吸盤23bと被吸着体24との間に形成される空間に、カード26の上記空気取込口26eから上記内部空間23fに入り込む空気が、空気透過部材32aを通じて吸盤23bの通気孔23gから入り込むようになっている。したがって、上述のアーム50(図1参照)の両脚片よりなるカード押圧部52がカード26の両脚片よりなる被押圧部26aの先端から離れると、吸盤23bの被吸着体24への吸着力が徐々に弱くなり、この吸着力が復帰ばね27の復元力よりも弱くなって吸盤23bが被吸着体24から離れるのである。
【0062】
すなわち、ハンドル90がオフ操作(セット解除操作)されると、アーム押圧片90b(図1参照)の先端部がアーム50の湾曲部50aの内周面に沿って湾曲部50aから脱するように移動して、アーム50のカード押圧部52がカード26の被押圧部26aを離れた時点から所定時間(遅れ時間)遅れてカード26が前方(図1における上方)へ移動するのである。したがって、上述の空気透過部材32aの空気の透過率やサイズ(外径や長さ)、吸盤23bの材料や、被吸着体24の材料等を変えることで遅れ時間を調整することができるのである。
【0063】
枠体21は、例えばポリアミド樹脂(例えば、66ナイロン)などにより構成され、図16に示すように、両側面それぞれに前端から後端にわたってボディ10に対する位置決め用突部21cが突設されている。一方、ボディ10は、図4及び図17に示すように、タイマブロック収納部12の内側面に、上記位置決め用突部21cをガイドする位置決め溝16aが形成されているので、ボディ10へのタイマブロック20の逆挿入を防止することができる。
【0064】
また、枠体21は、ボディ10の内側面との対向面にボディ10への圧入リブ21kが突設されており、ボディ10に圧入されるので、組立中にタイマブロック20がボディ10の底面から浮き上がるのを防止することができ、組立性を良くすることができる。
【0065】
なお、枠体21は、上述のように内側面にカード26の被押圧部26a(両脚片)をスライド自在にガイドするガイド溝21bが形成されており、タイマブロック20を組み立てた状態では図7(b)に示すようにカード26の被押圧部26a,26aの先端が枠体21の前面よりも突出するようになっている。また、カード26は、枠体21に挿入する際に逆向きに挿入されるトラブルを防止するための一対の逆挿入防止用リブ26g(図7(a)及び図8参照)が基端部26fから突設されている。
【0066】
枠体21と素子用ケース22とは、図7及び図8に示すように素子用ケース22の前面において該素子用ケース22の四隅とばね受け溝22bとの間の部位にから前方へ突設された4つ突部22cによって位置決めされて固定される。つまり、素子用ケース22は、枠体21の内周面の各コーナ部に嵌合する4つの突部22c(嵌合用リブ)が設けられている。なお、各突部22cは断面形状が三角形状であって、3つの角部それぞれにRを設けることによって、枠体21との嵌合時の突部22cの挿入性(圧入性)を向上させている。
【0067】
ところで、素子用ケース22の挿通孔22eの形状は円状であるが、組立時にシャフト42のカード保持用ピン42bが挿入される部位が切り欠いてある。しかしながら、4つの突部22cを同じ形状及び大きさに形成した場合、枠体21と素子用ケース22とが逆組みされる恐れがある。このような逆組みを防止するには、図18に示すように、素子用ケース22に形成される突部22cを1つだけ(図18における右下の突部22cだけ)大きくし、該突部22cが挿入されるように枠体21の形状を設定しておけば、枠体21と素子用ケース22との逆組みを防止することができる。また、大きさの代わりに形状を変えるようにしてもよい。
【0068】
ボディ10の端子収納部14には速結端子よりなる上述の端子601,602(図4参照)が納装されている。ここに、端子601は、端子板63aと鎖錠ばね611とで構成され、鎖錠ばね611は、端子板63aと鎖錠ばね611との間にボディ10の後壁の電線挿入口171(図17参照)に挿入された電線に食い込んで抜け止めをする鎖錠片61bと、電線に弾接する接触片61aとを備えている。したがって、電線挿入口171を通して鎖錠ばね611と端子板63aとの間に、鎖錠片61b側から電線を挿入すると、接触片61a及び鎖錠片61bのばね力によって電線が端子板63aとの間に挟持され、かつ鎖錠片61bが電線に食い込むことによって電線を引き抜くことができなくなる(つまり、電線が接続保持される)。同様に端子602は端子板63bと鎖錠ばね612とで構成され、ボディ10の後壁の電線挿入口172(図1及び図17参照)に挿入された電線が接触片61a及び鎖錠片61bのばね力によって端子板63bとの間に挟持され、かつ鎖錠片61bが電線に食い込むことによって電線を引き抜くことができなくなる。また、端子収納部14には、両鎖錠ばね611,612に跨がるように解除釦62aが配設される。解除釦62aは両鎖錠ばね611,612の鎖錠片61bに当接しており、解除釦62aが鎖錠片61bに当接する部位は鎖錠片61b,61bが端子板63a,63bとの間に電線を挟持する部位からずれている。また、解除釦62aに対応する部位でボディ10の後壁には操作孔19(図17参照)が形成されており、操作孔19にマイナスドライバの先端などを挿入して解除釦62aを押すことにより、電線に食い込んでいる鎖錠片61b,61bを電線から離れる方向に撓ませて電線の引き抜きが可能となるようにしてある。
【0069】
一方、端子収納部13には、端子板63cと一対の鎖錠ばね613,614とで構成される速結端子よりなる一対の端子603,604(図4参照)が納装されている。ここに、端子603,604は一つの端子板63cを共通としている。端子603は電線挿入口173(図17参照)に挿入された電線が鎖錠ばね613の接触片61a及び鎖錠片61bのばね力によって端子板63cとの間に挟持され、端子604は電線挿入口174(図17参照)に挿入された電線が鎖錠ばね614 の接触片61a及び鎖錠片61bのばね力によって端子板63cとの間に挟持される。また、端子収納部13には、端子収納部14と同様に両鎖錠ばね613,614に跨がるように解除釦62bが配設され、解除釦62bに対応する部位でボディ10の後壁には操作孔19(図1及び図17参照)が形成されている。
【0070】
本実施形態では、端子収納部14と端子収納部13とがケース1の両端部側に離間して設けられているので、端子601,602と端子603,604との間の絶縁性を高めることができる。
【0071】
上述の端子板63a,63bは、それぞれ別の固定接点64a,64bを有し、ケース1内において異なるスイッチ機構を形成している。なお、端子板63cに結合される短冊状の接点ばね70(図19参照)は、タイマブロック20がない状態では可動接点72が端子板63aの固定接点64aに接触し所定の接点圧が得られるように付勢されている。
【0072】
ただし、接点ばね70は、タイマブロック20のカード26の接点ばね押圧部26cの前方を通るように端子板63cから延出されているので、接点ばね70が接触ばね押圧部26cにより前方に押し上げられた状態では、可動接点72が端子板63aの固定接点64aから離れるようになっている。ここで、接点ばね70、可動接点72、固定接点64aで1つのスイッチ機構(遅れスイッチ機構)を構成している。
【0073】
また、端子板63cの前端部からはリード板65が連続一体に延出されており、リード板65の先端に形成された凸状部66の両側部の立ち上がり部66a(図4及び図17参照)に揺動体73の切欠き73a(図4及び図17参照)が係合し、この凸状部66を支点として、揺動体73が揺動自在となっている。一方、揺動体73には、可動接点74が固着される折曲片73bが一体に折曲形成されており、ハンドル90の操作に応じて、折曲片73bに固着された可動接点74と端子板63bの固定接点64bとが接離するようになっている(図1及び図3参照)。
【0074】
接点ばね70は、枠体21の前部に形成された一対の支持片21eの間の空間で可動して一端部に固着された可動接点72が固定接点64aと接離するようになっている。ところで、本実施形態では、接点ばね70の他端部を図19に示すようにボディ10の後壁に近づく向きに膨らむコ字状に形成してある。これは、接点ばね70の他端部をL字状に形成した場合、施工時に上述の電線挿入口173,174(図17参照)から挿入された電線の先端部が接点ばね70に触れて接点ばね70が動かなくなったり、折曲部に応力が集中し、曲げ根元が折れる恐れがあるからである。要するに、本実施形態では、接点ばね70の他端部が、ボディ10の後壁に近づく向きに膨らむコ字状に形成されているので、電線挿入口173,174から挿入された電線の先端部がケース1内で曲がったような異常挿入時に電線の先端部が接点ばね70に触れるのを防止することができる。また、接点ばね70の他端部がコ字状に形成されていることにより、接点ばね70の他端部がL字状に形成されている場合に比べて接点ばね70の動作時に折曲部にかかる応力を分散でき、接点ばね70の寿命を向上させることができる。
【0075】
また、接点ばね70の一端部に固着された可動接点72が接離する固定接点64aは、端子板63aから連続一体に延設された延設片63aaに固着されている。ここで、仮に延設片63aaが端子板63aから垂直に折曲されている場合、可動接点72が固定接点64aに接触した状態で延設片63aaと接点ばね70とが平行にならないので、固定接点64a及び可動接点72が消耗した時に両接点64a,72の中心同士が当たらずにずれていき、開閉性能を満足しなくなる恐れがあるが、本実施形態では、可動接点72が固定接点64aに接触した状態で延設片63aaと接点ばね70とが略平行になるように、端子板63aに対する延設片63aaの折曲角度を設定してあるので、延設片63aaと接点ばね70との接線性が保たれ、開閉性能が向上し、寿命も向上する。要するに、固定接点64a及び可動接点72が消耗した状態でも、両接点64a,72の中心同士が当たるので、開閉性能の劣化を防止することができる。
【0076】
ところで、枠体21は、図16に示すように、一側面に、端子板63a,63bそれぞれの脚部63a1,63b1(図4参照)が位置決めされる端子板脚部受け部461,462(端子板受け部)が凹設され、枠体21の上記一側面と反対側の側面には、端子板63cの脚部63c1,63c2(図4参照)が位置決めされる端子板脚部受け部463,464(端子板受け部)が凹設されているので、端子板63a,63b,63cに生じる力を枠体21により確実に受け止めることができ、上述の端子601〜604の信頼性を確保することができる。なお、枠体21の支持片21eには、端子板63c(リード板65)と線接触する端子仮保持用リブ21gが突設されており、組み立て時に接点ばね70のばね力により端子板63cがボディ10から浮き上がるのを防止し、組み立て性を良くすることができる。
【0077】
さらに、枠体21には、端子601,602間の絶縁性能の劣化を防止するための端子間絶縁壁49が端子板脚部受け部461,462間に設けてあるので、両端子601,602間の絶縁性能を向上させることができる。
【0078】
素子用ケース22は、例えばPBTなどにより形成され、図18に示すように、後面が開口した箱状(直方体状)であって4隅に面取りが施されて素子用ケース22の厚さを略均一にしてあるので、ひけなどの成形不良を防止することができる。なお、素子用ケース22は、上述のばね受け溝22bの周壁と素子用ケース22の内側面との間に、ダストカバー23aの鍔部23cが圧入される圧入用凹部22g(図7(b)参照)が円環状に形成されている。
【0079】
ところで、素子用ケース22の後部には、被吸着体24が圧入される圧入部(図示せず)が形成されており、タイマブロック20の組み立て時には、被吸着体24が素子用ケース22の圧入部に圧入されるので、被吸着体24が素子用ケース22に仮止めされ、フィルタ25の装着が容易となる。なお、圧入部は、被吸着体24の側面に圧接する圧入用リブ(図示せず)が突設されている。また、被吸着体24の形状は図20に示すように正八角形としたので、底面が四角形の素子用ケース22に対して、フィルタ25の接着面積を大きく確保することがき、さらに、素子用ケース22の薄肉部を少なくすることができ、素子用ケース22の強度を高めることができる。ここに、フィルタ25は、粘着層25aを介して素子用ケース22の後面に接着される。また、被吸着体24が正八角形に形成されていることにより、素子用ケース22の圧入部へ被吸着体24を圧入する際に、被吸着体24の面内における方向の制限が少ないので、組立性が向上する。
【0080】
被吸着体24は、例えばPTFEなどのフッ素樹脂(テフロン(登録商標))により形成されているので、被吸着体24の表面粗さ、摩擦係数を小さくすることができ、吸盤23bが吸着される被吸着面の摩耗を抑制することができるから、遅れ時間の変動を防止することができる。また、被吸着体24は、平板を打ち抜いて構成することにより、成形でつくる場合に比べてコストを安くすることができる。しかも、被吸着体24は、厚み方向の両面を同じ仕上げにしてあるので、表裏の区別をする必要がなく、逆組み防止の必要がないから、組立性が向上する。なお、タイマブロック20のうち枠体21を除いた部分で遅延素子を構成している。
【0081】
ところで、上述のハンドル90の後部には、図21ないし図24に示すように表示用素子たるネオンランプ77および抵抗79が回路基板(プリント配線板)76に実装されたネオンランプブロック(表示素子ブロック)7が配設されており(図1及び図6参照)、ネオンランプ77の一方のリードは抵抗79の一端に接続されている。抵抗79の他端は板ばねよりなる接触子78bを介してコイルスプリング96に接続されている。ここに、接触子78bは、ハンドル90に形成された凹部97(図6参照)の底面近傍に一端部が配置されてコイルスプリング96に電気的に接続されている。また、ネオンランプ77の他方のリードは板ばねよりなる接触子78aに電気的に接続される。すなわち、接触子78aとネオンランプ77と抵抗79と接触子78bとが直列接続されている。ところで、接触子78aはハンドル90の操作に応じて、端子板63aに取り付けられた接触子78c(図4参照)に接離するようになっており、接触子78aは遅れスイッチのオフ状態(図3参照)では接触子78cに接触しており、遅れスイッチのオン状態(図1参照)では接触子78cから離れている。なお、接触子78aと接触子78cとで通電手段を構成している。
【0082】
ここにおいて、コイルスプリング96は端子板63cに電気的に接続されているから、コイルスプリング96及び接触子78bを介してネオンランプブロック7への電源をとることができる。なお、接触子78bは板ばねよりなり、板厚を薄くしてあるので、コイルスプリング96の長さに比べて板厚が十分に小さく、ハンドル90の操作荷重への影響は小さい。
【0083】
また、本実施形態では、接触子78aを接触子78cに接触させるようになっているので、接触子78aを端子板63aへ直接接触させる場合に比べて接触子78aの長さを短くすることができ、回路基板76から突出する接触子78aの長さが短くなり、ネオンランプブロック7の組立が容易になるとともに、ネオンランプブロック7の取り扱いが容易になる。
【0084】
なお、接触子78cは、図1及び図25に示すように、カバー80の後面と端子板63aとの間に挟持される第1の足部78c1が設けられているので、組立後に接触子78cが倒れるのを防止することができる。また、接触子78cは、図25に示すように、組立時に端子板63aに仮り止めするための第2の足部78c2が設けられているので、組立時には、端子板63aと枠体21の端子板脚受け部461との隙間に第2の足部78c2が入ることになり、組立中に接触子78cが倒れるのを防止することができる。
【0085】
また、ネオンランプ77は、ハンドル90の後面側に結合される回路基板76に実装されてハンドル90のランプカバー部91aに対向する位置に配設されているので、上述のランプカバー部91a(図1参照)を通じて外部へ光が照射されるようになっている。したがって、本実施形態の遅れスイッチのオフ状態では、夜などの周囲が暗い場合であっても、ネオンランプ77の光によってケース1の位置を視認できるようになっている。
【0086】
以上説明した本実施形態の遅れスイッチを例えばトイレの換気扇及び照明負荷の操作に用いる場合、端子603と端子604とは共通の端子板63cを有しているので、端子602に照明負荷を接続し、端子601に換気扇を接続すればよい。この場合、ハンドル90をオン操作(セット操作)すると、照明負荷が点灯するとともに換気扇が運転され、ハンドル90をオフ操作(セット解除操作)すると、照明負荷だけ直ちに消灯され、遅れ時間の経過後に換気扇が停止される。したがって、換気扇を直ちに止めたときに生じる不便をなくし、しかも換気扇の消し忘れを防止することができる。ここにおいて、ハンドル90をオフ操作すると、接触子78aが端子板63aに接続された接触子78cに接触するので、ネオンランプ77が点灯する。なお、この遅れスイッチは、トイレ以外の種々の場所での使用も可能である。また、遅れ時間は、使用環境や使用目的に合わせて適宜設定すればよい。
【0087】
(実施形態2)
図26乃至図29に示す本実施形態の遅れスイッチの基本構成及び基本動作は実施形態1と略同じであり、スイッチ機構をタイマブロック20に関係する1つだけにした点が相違する。つまり、本実施形態では、実施形態1で説明した端子板63b及び固定接点64bを備えていない点と、端子板63aの形状及び揺動体73の形状が実施形態1と相違する。さらに、本実施形態では、タイマブロック20は、図30及び図31に示すように、外径が2mmの空気透過部材32bを吸盤ブロック23の第1の圧入部23f1に圧入してある。要するに、本実施形態では、実施形態1で説明した遅れ時間が略30秒に設定される。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0088】
本実施形態の遅れスイッチにおける揺動体73は、図27に示すような略コ字形の形状であって、実施形態1のような折曲片73b(図1参照)がなく可動接点74は備えていない。
【0089】
次に、本実施形態の遅れスイッチの動作を説明する。
【0090】
図28は本実施形態の遅れスイッチのオフ状態を示し、この状態で操作部たるハンドル90をオン操作(セット操作)すると、ハンドル90のアーム押圧片90bが回動し、アーム押圧片90bの先端部がアーム50の湾曲部50aに沿って移動する。しかして、ハンドル90をオン操作すると、コイルスプリング96が逆方向に傾くことによってアーム押圧片90bによりアーム50が回動してアーム50の先端のカード押圧部52がカード部26の被押圧部26aを押し、復帰ばね27の付勢力に抗してカード26が移動し(図28における下方へ押し下げられ)、接点ばね70の可動接点72が端子板63aの固定接点64aに接触してこの電路がオン状態になるのである。また、カード26が移動することにより、吸盤23bが被吸着体24に接する位置まで押し下げられて吸盤23bが被吸着体24に吸着し、カード26が押し下げられている状態では、吸盤23bが被吸着体24に吸着保持される。
【0091】
一方、図26及び図27は本実施形態の遅れスイッチのオン状態を示し、この状態でハンドル90をオフ操作(セット解除操作)すると、アーム押圧片90bの先端部がアーム50の湾曲部50aに沿って湾曲部50aから脱するように移動することによりアーム50が回動し、アーム50のカード押圧部52がカード26の被押圧部26aから離れるように移動する。しかして、ハンドル90をオフ操作すると、コイルスプリング96が逆方向に傾き、上述の遅れ時間が経過すると、復帰ばね27の復元力によってカード26が前方へ移動し接点ばね押圧部26cが接点ばね70を前方へ押すので、可動接点72が固定接点64aから開離されこの電路(スイッチ機構)がオフ状態になる。
【0092】
本実施形態の遅れスイッチを例えば玄関などにおける照明負荷の操作に用いる場合には、端子601と端子603(又は端子604)との間に照明負荷を接続すればよい。この場合、ハンドル90をオン操作(セット操作)すると、照明負荷が点灯し、ハンドル90をオフ操作(セット解除操作)すると、遅れ時間の経過後に照明負荷が消灯される。したがって、例えば外出時や帰宅時に照明負荷を点灯させた後にハンドル90をオフ操作した場合、照明負荷が消灯されるまでに遅れ時間があるので、人が玄関から離れる前に照明負荷が消灯されてしまうような不都合をなくすことができる。
【0093】
【発明の効果】
請求項1の発明は、操作部のセット操作に連動して移動する吸盤ブロックと、該吸盤ブロックと共動してスイッチ機構を開閉するカードと、該移動した吸盤ブロックを吸着保持する被吸着体と、吸盤ブロックが被吸着体から離れる向きに吸盤ブロックを付勢する復帰ばねと、吸盤ブロックに設けられ吸盤ブロックが被吸着体に吸着した状態において吸盤ブロックと被吸着体との間に形成される空間へ連通する筒状の空気導入部と、空気導入部に圧入される遅れ時間調整用の空気透過部材とを備え、空気透過部材は、円柱状に形成され、吸盤ブロックの空気導入部は、少なくとも外径の異なる2種類の空気透過部材が圧入可能であって内径が大きな第1の圧入部と第1の圧入部よりも内径が小さな第2の圧入部とが圧入方向に沿って形成されている。この構成によれば、操作部のセット解除操作時には、吸盤ブロックの被吸着体への吸着力と復帰ばねのばね力とのバランスにより吸盤ブロックが被吸着体から離れるまでに遅れ時間が生じるから、従来のようなギアが不要となり、従来の遅延ユニットを有する遅れスイッチに比べて構成が簡単で信頼性が高く、低コスト化が図れるとともに、騒音が小さくなるという効果がある。また、従来のようなギアが必要ないので、操作部の操作がスムーズになるという効果がある。また、吸盤ブロックが被吸着体に吸着した状態において吸盤ブロックと被吸着体との間に形成される内部空間へ連通する空気導入部に圧入される空気透過部材を有し、空気導入部は、少なくとも外径の異なる2種類の空気透過部材が圧入可能であって内径が大きな第1の圧入部と第1の圧入部よりも内径が小さな第2の圧入部とが圧入方向に沿って形成されているので、外径の異なる空気透過部材を圧入することができ、空気透過部材の材料やサイズを変えることにより遅れ時間を調整することができ、しかも空気透過部材の位置決めが容易であるという効果がある。
【0094】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、第1の圧入部および第2の圧入部はそれぞれ圧入可能な空気透過部材の軸方向の長さよりも圧入方向の長さが大きく設定されている。この構成によれば、第1の圧入部および第2の圧入部はそれぞれ圧入可能な空気透過部材の軸方向の長さよりも圧入方向の長さが大きく設定されているので、空気透過部材を圧入する際に空気透過部材の押し込み過ぎや押し込み不足を防止することができ、遅れ時間のばらつきを低減することができるという効果がある。
【0095】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、吸盤ブロックには、カードと空気導入部との間に介在し軸方向が空気導入部に一致する形で空気導入部に接着された筒状のシャフトが一体に設けられ、シャフトには、空気導入部との接着面の要所に微小な凹凸が形成されている。この構成によれば、シャフトには、空気導入部との接着面の要所に微小な凹凸が形成されているので、シャフトと空気導入部との接着強度が増し、耐久信頼性が向上するという効果がある。
【0096】
請求項4の発明は、請求項1または請求項2の発明において、吸盤ブロックにはカードと空気導入部との間に介在し軸方向が空気導入部に一致する形で空気導入部に取り付けられたシャフトが一体に設けられ、シャフトは、該シャフトの内径が空気導入部の内径よりも大きく設定され、かつ、ポリアミド樹脂により形成されている。この構成によれば、シャフトは、該シャフトの内径が空気導入部の内径よりも大きく設定されているので、シャフト内に空気透過部材を仮保持することができ、また、シャフトはポリイミド樹脂により形成されているので、自己潤滑性に優れ、空気透過部材を空気導入部へ圧入する際にシャフト内から空気導入部への空気透過部材の挿入性を向上させることができるという効果がある。
【0097】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースと、吸盤ブロックに設けられ吸盤の吸着面と反対側に開口を有し吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を仕切るダストカバーとを備え、素子用ケースは、ダストカバーの開口された側の端部が全周にわたって圧入される圧入部が形成され、ダストカバーは、上記端部に端面に近づくほど厚み方向の幅が小さくなるような面取り部が形成されている。この構成によれば、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースを備えているので、素子用ケースにより吸盤と被吸着体との間に塵や埃等の異物が侵入するのを抑制でき、吸盤と被吸着体との吸着状態が安定し、遅れ時間を略一定とすることができるという効果がある。さらに、吸盤ブロックに設けられ吸盤の吸着面と反対側に開口を有し吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を仕切るダストカバーを備えているので、簡単な構造で吸盤の動きを妨げることなく吸盤と被吸着体との間に塵や埃等が侵入するのを確実に防止することができるという効果がある。しかも、素子用ケースは、ダストカバーの開口された側の端部が全周にわたって圧入される圧入部が形成され、ダストカバーは、上記端部に面取り部が形成されているので、ダストカバーの端部を素子用ケースの圧入部に圧入する際の挿入性が向上し、ダストカバーの端部の全周を簡単に圧入することができるという効果がある。
【0098】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、吸盤は、被吸着体への粘着を防止するダボが該吸盤の内周底面に突設されている。この構成によれば、吸盤は、被吸着体への粘着を防止するダボが該吸盤の内周底面に突設されているので、被吸着体へ吸盤が粘着するのを防止することができるという効果がある。
【0099】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲む枠体と、上記スイッチ機構である第1のスイッチ機構が接続された一対の端子と、操作部のセット操作及びセット解除操作それぞれにより閉成及び開成される第2のスイッチ機構と、該第2のスイッチ機構が接続された一対の端子とを備え、第1のスイッチ機構に接続された一対の端子の一方と第2のスイッチ機構に接続された一対の端子の一方とを共通化し、第1のスイッチ機構に接続された一対の端子の他方と第2のスイッチ機構に接続された一対の端子の他方とを絶縁する端子間絶縁壁を上記枠体に設けてある。この構成によれば、枠体に端子間絶縁壁を設けたことにより、第1のスイッチ機構と第2のスイッチ機構との絶縁性能を向上させることができるという効果がある。
【0100】
請求項8の発明は、請求項1または請求項2の発明において、少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体と、少なくとも枠体及び遅延素子及び端子を収納するケースとを備え、ケースは、前面が開口した後端側のボディと、前端側のカバーとで構成され、枠体は、ボディとの対向面に圧入リブが突設されている。この構成によれば、枠体を備えていることにより、外部から遅延素子の要部に外力が働くのを防止することができ、また、枠体は、ボディとの対向面に圧入リブが突設されているので、組立時に枠体が浮き上がるのを防止することができ、組立性が向上するという効果がある。
【0101】
請求項9の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースと、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲み素子用ケースに結合される矩形枠状の枠体とを備え、素子用ケースは、枠体の内周面の各コーナ部に嵌合する4つの嵌合用リブが設けられ、且つ、4つの嵌合用リブのうちの1つを他と異なる形状または大きなサイズに設定し、枠体の内周面の各コーナ部のうち上記1つの嵌合用リブに対応した部位のみ当該嵌合用リブが嵌合可能な形状に形成されている。この構成によれば、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースを備えていることにより、吸盤と被吸着体との間に塵や埃等の異物が侵入するのを抑制でき、吸盤と被吸着体との吸着状態が安定し、遅れ時間を略一定とすることができるという効果がある。また、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲み素子用ケースに結合される矩形枠状の枠体を備えているので、外部からカードや復帰ばねに外力が働くのを防止することができ、動作が安定するという効果がある。しかも、素子用ケースは4つの嵌合用リブのうちの1つを他と異なる形状または大きなサイズに設定し、枠体の内周面の各コーナ部のうち上記1つの嵌合用リブに対応した部位のみ当該嵌合用リブが嵌合可能な形状に形成されているので、素子用ケースと枠体との逆組みを防止することができるという効果がある。
【0102】
請求項10の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースとを備え、素子用ケースは、後面が開口した箱状であって、被吸着体が圧入される圧入部が後部に形成され、被吸着体は、正八角形に形成されている。この構成によれば、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースを備えているので、吸盤と被吸着体との間に塵や埃等の異物が侵入するのを抑制でき、吸盤と被吸着体との吸着状態が安定し、遅れ時間を略一定とすることができるという効果がある。しかも、素子用ケースは、後面が開口した箱状であって、被吸着体が圧入される圧入部が後部に形成され、被吸着体は、正八角形に形成されているので、素子用ケースの圧入部へ被吸着体を圧入する際に、被吸着体の面内における方向の制限が少なくなり、組立性が向上するという効果がある。
【0103】
請求項11の発明は、請求項1または請求項2の発明において、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲む枠体を備え、吸盤ブロックには、カードと空気導入部との間に介在し軸方向が空気導入部に一致する形で空気導入部に取り付けられたシャフトが一体に設けられ、シャフトには、カードの要所に形成された挿通孔に挿通されて先端部がレーザ光によりかしめられたカード保持用ピンが設けられ、カードおよび枠体それぞれの色は、シャフトの色に比べて上記レーザ光を吸収しにくい色としてある。この構成によれば、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲む枠体を備えているので、外部からカードや復帰ばねに外力が働くのを防止することができるという効果がある。さらに、カードおよび枠体それぞれの色は、シャフトの色に比べて上記レーザ光を吸収しにくい色としてあるので、シャフトとカードとを結合する際にレーザ光によりカード及び枠体が溶けるのを防止することができるという効果がある。
【0104】
請求項12の発明は、請求項1または請求項2の発明において、スイッチ機構が電気的に接続される一対の端子と、少なくとも吸盤ブロック及びカード及び被吸着体及び復帰ばね及び一対の端子を収納するケースとを備え、各端子はそれぞれ、ケースに設けられた電線挿入口から挿入される電線が接続される端子板と、端子板に電線をばね力によって接続保持する鎖錠ばねとを有し、一方の端子板には、固定接点が設けられ、他方の端子板には、一端部に可動接点を有する短冊状の接点ばねの他端部が電線挿入口からずれた位置で取り付けられ、接点ばねの他端部は、ケースの電線挿入口が設けられた面に近づく向きに膨らむコ字状に形成されている。この構成によれば、各端子はそれぞれ、ケースに設けられた電線挿入口から挿入される電線が接続される端子板と、端子板に電線をばね力によって接続保持する鎖錠ばねとを有するので、電線を容易に接続することができるという効果がある。また、接点ばねの他端部が、ケースの電線挿入口が設けられた面に近づく向きに膨らむコ字状に形成されているので、電線挿入口から挿入された電線の先端部が曲がったような異常挿入時に電線の先端部が接点ばねに触れるのを防止することができ、接点ばねが動かなくなるのを防止することができ、また、接点ばねの他端部がコ字状に形成されていることにより、接点ばねの他端部がL字状に形成されている場合に比べて接点ばねの動作時に折れ曲がった部位にかかる応力を分散でき、接点ばねの寿命を向上させることができるという効果がある。
【0105】
請求項13の発明は、請求項1または請求項2の発明において、スイッチ機構が電気的に接続される一対の端子板とを備え、一対の端子板は、固定接点が設けられる固定接点用端子板と、一端部に可動接点を有する短冊状の接点ばねの他端部が取り付けられる可動接点用端子板とからなり、上記固定接点は、該固定接点に可動接点が接触した状態で両接点の接触面と接点ばねとが略平行になるように設けられている。この構成によれば、固定接点が、該固定接点に可動接点が接触した状態で両接点の接触面と接点ばねとが略平行になるように設けられているので、両接点が消耗しても両接点の中心同士を接触させることができ、開閉性能の劣化を防止することができるという効果がある。
【0106】
請求項14の発明は、請求項1または請求項2の発明において、少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばねが収納され、操作部の一部が前面から突出するケースとを備え、ケースは、前面が開口されたボディと、操作部の一部が前面から突出するような形で操作部を収納する開口部が形成されボディに結合されたカバーとで構成され、操作部は、後面側の要所に該操作部とカバーとの間に形成される隙間を隠すオーバーラップ部が延設されている。この構成によれば、操作部には、後面側の要所に該操作部とカバーとの間に形成される隙間を隠すオーバーラップ部が延設されているので、スイッチ機構の開閉に伴うケース外部へのアークの透過を防止することが可能となるという効果がある。
【0107】
請求項15の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記スイッチ機構が接続された一対の端子と、操作部の後面側に結合され操作部のセット解除操作時に上記一対の端子間に接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックとを備え、上記操作部のセット操作時に上記一対の端子間が電気的に接続されるように傾き且つ上記操作部のセット解除操作時に上記一対の端子間が電気的に非接続となるように傾くコイルスプリングが上記一対の端子の一方に電気的に接続され、表示素子ブロックは、上記コイルスプリングに電気的に接続される板ばねよりなる接触子が設けられている。この構成によれば、操作部の後面側に結合され操作部のセット解除操作時に上記一対の端子間に接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックを備えているので、操作部がセット解除操作された状態では表示用発光素子が点灯し夜間等の周囲が暗い場合でも操作部の位置を確認することが可能となるという効果がある。さらに、上記操作部のセット操作時に上記一対の端子間が電気的に接続されるように傾き且つ上記操作部のセット解除操作時に上記一対の端子間が電気的に非接続となるように傾くコイルスプリングが上記一対の端子の一方に電気的に接続され、表示素子ブロックには上記コイルスプリングに電気的に接続される板ばねよりなる接触子が設けられているので、上記コイルスプリングを介して表示素子ブロックへの電源をとることが可能となるという効果がある。
【0108】
請求項16の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記スイッチ機構が接続された一対の端子板と、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックとを備え、上記通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなる。この構成によれば、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックを備えているので、操作部がセット解除操作された状態では表示用発光素子が点灯し夜間等の周囲が暗い場合でも操作部の位置を確認することが可能となるという効果がある。さらに、通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなるので、回路基板から突設させる接触子を直接上記一方の端子板に直接接触させる場合に比べて接触子の長さを短くすることができ、表示素子ブロックの組立が容易になるとともに、表示素子ブロックの取り扱いが容易になるという効果がある。
【0109】
請求項17の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記スイッチ機構が接続された一対の端子板と、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックと、少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばね及び一対の端子板及び表示素子ブロック及び通電手段が収納され操作部の一部が前面から突出するケースとを備え、ケースは、前面が開口されたボディと、操作部の一部が前面から突出するような形で操作部を収納する開口部が形成されボディに結合されたカバーとで構成され、上記通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなり、第1の接触子は、カバーの後面と上記一方の端子板のカバーへの対向面との間に挟持される足部が設けられている。この構成によれば、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックを備えているので、操作部がセット解除操作された状態では表示用発光素子が点灯し夜間等の周囲が暗い場合でも操作部の位置を確認することが可能となるという効果がある。さらに、通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなるので、回路基板から突設させる接触子を直接上記一方の端子板に直接接触させる場合に比べて接触子の長さを短くすることができ、表示素子ブロックの組立が容易になるとともに、表示素子ブロックの取り扱いが容易になるという効果がある。しかも、第1の接触子に、カバーの後面と上記一方の端子板のカバーへの対向面との間に挟持される足部が設けられているので、組立後に第1の接触子が倒れるのを防止することができるという効果がある。
【0110】
請求項18の発明は、請求項1または請求項2の発明において、上記スイッチ機構が接続された一対の端子板と、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックと、少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばね及び一対の端子板及び表示素子ブロック及び通電手段が納装され操作部の一部が前面から突出するケースとを備え、ケースは、前面が開口されたボディと、操作部の一部が前面から突出するような形で操作部を収納する開口部が形成されボディに結合されたカバーとで構成され、上記通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなり、第1の接触子は、上記一方の端子板に仮り止めするための足部が設けられている。この構成によれば、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックを備えているので、操作部がセット解除操作された状態では表示用発光素子が点灯し夜間等の周囲が暗い場合でも操作部の位置を確認することが可能となるという効果がある。さらに、通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなるので、回路基板から突設させる接触子を直接上記一方の端子板に直接接触させる場合に比べて接触子の長さを短くすることができ、表示素子ブロックの組立が容易になるとともに、表示素子ブロックの取り扱いが容易になるという効果がある。しかも、第1の接触子に、上記一方の端子板に仮り止めするための足部が設けられているので、組立中に第1の接触子が倒れるのを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、オン状態の断面図である。
【図2】同上を示し、(a)はオン状態の平面図、(b)はオン状態の正面図、(c)はオン状態の側面図である。
【図3】同上を示し、オフ状態の断面図である。
【図4】同上の分解斜視図である。
【図5】同上に用いるカバー及びハンドル等の下面図である。
【図6】同上の要部断面図である。
【図7】同上に用いるタイマブロックを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図8】同上に用いるタイマブロックの分解斜視図である。
【図9】同上に用いる吸盤ブロックを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は下面図である。
【図10】図9(a)のA−A’断面図である。
【図11】図10の要部Dの拡大図である。
【図12】図9(a)のB−B’断面図である。
【図13】図12の要部Cの拡大図である。
【図14】同上に用いるシャフトを示し、(a)は断面図、(b)は下面図である。
【図15】同上に用いる吸盤ブロックと空気透過部材との説明図である。
【図16】同上に用いる枠体を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図17】同上の要部平面図である。
【図18】同上に用いる素子用ケースの一例の平面図である。
【図19】同上に用いる接点ばねの説明図である。
【図20】同上に用いる被吸着体を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図21】同上に用いるネオンランプブロックの平面図である。
【図22】同上に用いるネオンランプブロックの正面図である。
【図23】同上に用いるネオンランプブロックの下面図である。
【図24】同上に用いるネオンランプブロックの分解斜視図である。
【図25】同上に用いる接触子を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図26】実施形態2を示し、(a)はオン状態の平面図、(b)はオン状態の正面図、(c)はオン状態の側面図である。
【図27】同上を示し、オン状態の断面図である。
【図28】同上を示し、オフ状態の断面図である。
【図29】同上の分解斜視図である。
【図30】同上に用いるタイマブロックを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図31】同上に用いるタイマブロックの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース
23 吸盤ブロック
23b 吸盤
23d 空気透過部材圧入部
24 被吸着体
25 フィルタ
26 カード
26c 接触ばね押圧部
26e 空気取込口
27 復帰ばね
32a 空気透過部材
611〜614 鎖錠ばね
63a 端子板
64a 固定接点
63c 端子板
70 接点ばね
72 可動接点
90 ハンドル

Claims (18)

  1. 操作部のセット操作に連動して移動する吸盤ブロックと、該吸盤ブロックと共動してスイッチ機構を開閉するカードと、該移動した吸盤ブロックを吸着保持する被吸着体と、吸盤ブロックが被吸着体から離れる向きに吸盤ブロックを付勢する復帰ばねと、吸盤ブロックに設けられ吸盤ブロックが被吸着体に吸着した状態において吸盤ブロックと被吸着体との間に形成される空間へ連通する筒状の空気導入部と、空気導入部に圧入される遅れ時間調整用の空気透過部材とを備え、空気透過部材は、円柱状に形成され、吸盤ブロックの空気導入部は、少なくとも外径の異なる2種類の空気透過部材が圧入可能であって内径が大きな第1の圧入部と第1の圧入部よりも内径が小さな第2の圧入部とが圧入方向に沿って形成されてなることを特徴とする遅れスイッチ。
  2. 第1の圧入部および第2の圧入部はそれぞれ圧入可能な空気透過部材の軸方向の長さよりも圧入方向の長さが大きく設定されてなることを特徴とする請求項1記載の遅れスイッチ。
  3. 吸盤ブロックには、カードと空気導入部との間に介在し軸方向が空気導入部に一致する形で空気導入部に接着された筒状のシャフトが一体に設けられ、シャフトには、空気導入部との接着面の要所に微小な凹凸が形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  4. 吸盤ブロックにはカードと空気導入部との間に介在し軸方向が空気導入部に一致する形で空気導入部に取り付けられたシャフトが一体に設けられ、シャフトは、該シャフトの内径が空気導入部の内径よりも大きく設定され、かつ、ポリアミド樹脂により形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  5. 上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースと、吸盤ブロックに設けられ吸盤の吸着面と反対側に開口を有し吸盤の吸着面側と素子用ケースの外側との間を仕切るダストカバーとを備え、素子用ケースは、ダストカバーの開口された側の端部が全周にわたって圧入される圧入部が形成され、ダストカバーは、上記端部に端面に近づくほど厚み方向の幅が小さくなるような面取り部が形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遅れスイッチ。
  6. 上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、吸盤は、被吸着体への粘着を防止するダボが該吸盤の内周底面に突設されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遅れスイッチ。
  7. カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲む枠体と、上記スイッチ機構である第1のスイッチ機構が接続された一対の端子と、操作部のセット操作及びセット解除操作それぞれにより閉成及び開成される第2のスイッチ機構と、該第2のスイッチ機構が接続された一対の端子とを備え、第1のスイッチ機構に接続された一対の端子の一方と第2のスイッチ機構に接続された一対の端子の一方とを共通化し、第1のスイッチ機構に接続された一対の端子の他方と第2のスイッチ機構に接続された一対の端子の他方とを絶縁する端子間絶縁壁を上記枠体に設けてなることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の遅れスイッチ。
  8. 少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばねにより構成される遅延素子の要所を囲む枠体と、少なくとも枠体及び遅延素子及び端子を収納するケースとを備え、ケースは、前面が開口した後端側のボディと、前端側のカバーとで構成され、枠体は、ボディとの対向面に圧入リブが突設されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  9. 上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースと、カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲み素子用ケースに結合される矩形枠状の枠体とを備え、素子用ケースは、枠体の内周面の各コーナ部に嵌合する4つの嵌合用リブが設けられ、且つ、4つの嵌合用リブのうちの1つを他と異なる形状または大きなサイズに設定し、枠体の内周面の各コーナ部のうち上記1つの嵌合用リブに対応した部位のみ当該嵌合用リブが嵌合可能な形状に形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  10. 上記吸盤ブロックが被吸着体に吸着する吸盤を有し、少なくとも吸盤及び被吸着体を収納する素子用ケースを備え、素子用ケースは、後面が開口した箱状であって、被吸着体が圧入される圧入部が後部に形成され、被吸着体は、正八角形に形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  11. カードが挿入されカードの移動をガイドするとともに少なくとも復帰ばねを囲む枠体を備え、吸盤ブロックには、カードと空気導入部との間に介在し軸方向が空気導入部に一致する形で空気導入部に取り付けられたシャフトが一体に設けられ、シャフトには、カードの要所に形成された挿通孔に挿通されて先端部がレーザ光によりかしめられたカード保持用ピンが設けられ、カードおよび枠体それぞれの色は、シャフトの色に比べて上記レーザ光を吸収しにくい色としてあること特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  12. スイッチ機構が電気的に接続される一対の端子と、少なくとも吸盤ブロック及びカード及び被吸着体及び復帰ばね及び一対の端子を収納するケースとを備え、各端子はそれぞれ、ケースに設けられた電線挿入口から挿入される電線が接続される端子板と、端子板に電線をばね力によって接続保持する鎖錠ばねとを有し、一方の端子板には、固定接点が設けられ、他方の端子板には、一端部に可動接点を有する短冊状の接点ばねの他端部が電線挿入口からずれた位置で取り付けられ、接点ばねの他端部は、ケースの電線挿入口が設けられた面に近づく向きに膨らむコ字状に形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  13. スイッチ機構が電気的に接続される一対の端子板を備え、一対の端子板は、固定接点が設けられる固定接点用端子板と、一端部に可動接点を有する短冊状の接点ばねの他端部が取り付けられる可動接点用端子板とからなり、上記固定接点は、該固定接点に可動接点が接触した状態で両接点の接触面と接点ばねとが略平行になるように設けられてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  14. 少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばねが収納され、操作部の一部が前面から突出するケースを備え、ケースは、前面が開口されたボディと、操作部の一部が前面から突出するような形で操作部を収納する開口部が形成されボディに結合されたカバーとで構成され、操作部は、後面側の要所に該操作部とカバーとの間に形成される隙間を隠すオーバーラップ部が延設されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  15. 上記スイッチ機構が接続された一対の端子と、操作部の後面側に結合され操作部のセット解除操作時に上記一対の端子間に接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックとを備え、上記操作部のセット操作時に上記一対の端子間が電気的に接続されるように傾き且つ上記操作部のセット解除操作時に上記一対の端子間が電気的に非接続となるように傾くコイルスプリングが上記一対の端子の一方に電気的に接続され、表示素子ブロックは、上記コイルスプリングに電気的に接続される板ばねよりなる接触子が設けられてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  16. 上記スイッチ機構が接続された一対の端子板と、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックとを備え、上記通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  17. 上記スイッチ機構が接続された一対の端子板と、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックと、少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばね及び一対の端子板及び表示素子ブロック及び通電手段が収納され操作部の一部が前面から突出するケースとを備え、ケースは、前面が開口されたボディと、操作部の一部が前面から突出するような形で操作部を収納する開口部が形成されボディに結合されたカバーとで構成され、上記通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなり、第1の接触子は、カバーの後面と上記一方の端子板のカバーへの対向面との間に挟持される足部が設けられてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
  18. 上記スイッチ機構が接続された一対の端子板と、操作部のセット解除操作時に上記一対の端子板間に通電手段を介して接続される表示用発光素子が回路基板に実装された表示素子ブロックと、少なくとも吸盤ブロック及び被吸着体及びカード及び復帰ばね及び一対の端子板及び表示素子ブロック及び通電手段が収納され操作部の一部が前面から突出するケースとを備え、ケースは、前面が開口されたボディと、操作部の一部が前面から突出するような形で操作部を収納する開口部が形成されボディに結合されたカバーとで構成され、上記通電手段は、上記一対の端子板の一方に該端子板から操作部の後面側へ向かって突出する形で取り付けられた第1の接触子と、上記回路基板から突設され操作部のセット解除操作に連動して第1の接触子に接触する第2の接触子とからなり、第1の接触子は、上記一方の端子板に仮り止めするための足部が設けられてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遅れスイッチ。
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