JPH11160840A - 紫外線吸収機能を有する写真用カプラー及び該写真用カプラーを用いたハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
紫外線吸収機能を有する写真用カプラー及び該写真用カプラーを用いたハロゲン化銀写真感光材料Info
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- JPH11160840A JPH11160840A JP34081497A JP34081497A JPH11160840A JP H11160840 A JPH11160840 A JP H11160840A JP 34081497 A JP34081497 A JP 34081497A JP 34081497 A JP34081497 A JP 34081497A JP H11160840 A JPH11160840 A JP H11160840A
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Abstract
定性に優れたハロゲン化銀写真感光材料用カプラーを提
供すること。 【解決手段】メタノール中、350nmにおけるモル吸
光係数(ε350)が10,000以上であり、かつ、
420nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100
以下である紫外線吸収機能を有するカプラー。
Description
料に用いられるカプラー及びそれを用いたハロゲン化銀
写真感光材料に関し、更に詳しくは、紫外線吸収剤の機
能を併せ持つハロゲン化銀写真感光材料に用いられるカ
プラー及び該カプラーを用いた、光に対する堅牢性が改
良され、かつ、迅速処理適性に優れたハロゲン化銀写真
感光材料に関する。
下、「カラー感光材料」または「感光材料」ともいう)
においては、カプラーと発色現像主薬の酸化体との反応
が効率よく進行し、十分な最大濃度を有する色素画像を
得る(高発色)ことが必要である。また、得られた色素
画像は、長期間に亘って光に曝されたり、高温・高湿下
に保存されても変褪色しないことが望まれている。
り、処理時間の短縮が強く望まれており、十分な発色濃
度と短い処理時間で得るために、特開平7−84350
号公報等に記載されている高沸点有機溶媒を用いてカプ
ラーの発色性を向上させる技術や特開平1−14405
2号公報、同8−171185号公報及び同平4−17
4429号公報等に記載されているモル吸収係数の大き
い画像色素を形成するカプラーを使用する技術等が知ら
れているが、これらの技術をもってしても、迅速処理の
要望に対し、満足のいくレベルには達していない。
性については、特開平2−66541号公報、同3−1
74150号公報、同1−196049号公報、同5−
11417号公報、特開昭64−90445号公報及び
同62−182741号公報等に記載されている褪色防
止剤をカプラーと併用する技術や、米国特許第3,25
3,921号明細書、特公昭50−25337号公報、
同48−5496号公報、同48−41572号公報、
同55−12587号公報、同55−36984号公
報、特開昭58−214125号公報等に記載されてい
る紫外線吸収剤を含有させる技術が代表的であり、各
々、画像色素の光堅牢性を大幅に向上させることができ
るが、その効果はまだ十分ではなく、更なる画像色素の
光堅牢性の向上をねらって、褪色防止剤や紫外線吸収剤
の添加量を増やすと、光堅牢性はある程度向上するもの
の、今度は発色性が低下したり、画像色素の分光吸収特
性が劣化するという悪影響が大きくなり、実際には、褪
色防止剤や紫外線吸収剤を大量に使用することはできな
い。
ーの画像色素の光堅牢性に対し、使用量を増すことで効
果的に作用するものの、塗布膜の膜物性を劣化させ、高
温・高湿下の保存で画像色素が滲んだり、画像表面に高
沸点有機溶媒や画像色素が油適として生成(発汗)した
りという大きな問題を生じる。また、紫外線吸収剤の使
用量を増すことにより、感光材料中の最も支持体に近い
ハロゲン化銀乳剤層(カラーペーパーの場合、通常青感
光層)の発色性が低下してしまうという問題が発生して
しまうこともわかっている。
開平5−197074号公報、同8−239368号公
報、欧州特許第750224号明細書、特開平8−23
4365号公報、同9−5929号公報及び欧州特許第
740198号明細書等に新しいタイプの紫外線吸収剤
が開示されている。これらはいずれも従来のものに比
べ、単位重量当りのモル吸光係数が高い紫外線吸収剤で
あるが、これらの紫外線吸収剤を使用することにより上
記問題は多少緩和されるもののその効果はまだ十分では
なかった。
目的は、迅速処理適性に優れ、かつ、色素画像の光安定
性に優れたハロゲン化銀写真感光材料用カプラーを提供
することにある。本発明の第2の目的は、迅速処理適性
に優れ、かつ、色素画像の光安定性に優れたハロゲン化
銀写真感光材料を提供することにある。
(ε350)が10,000以上であり、かつ、420
nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100以下で
ある紫外線吸収機能を有するカプラー。 (2)一般式[C1]〜[C5]で表されるシアンカプ
ラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール中、350n
mにおけるモル吸光係数(ε350)が10,000以
上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光係数(ε
420)が100以下である紫外線吸収機能を有するシ
アンカプラー。
な非金属原子群を表し、Xは発色現像主薬の酸化体との
反応により脱離する水素原子または離脱基を表す。] (3)一般式[X1]または一般式[X2]で表される
シアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール
中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が1
0,000以上であり、かつ、420nmにおけるモル
吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機
能を有するシアンカプラー。
0以上の電子吸引性基または骨格中の5位の窒素原子と
分子内水素結合を形成しうる水素結合性基を表し、Rb
は置換基を表し、X1は発色現像主薬の酸化体との反応
により脱離する水素原子または離脱基を表し、nは0〜
4の整数を表す。nが2以上のとき、複数のRbは同一
であっても異なっていてもよい。] (4)一般式[X3]または一般式[X4]で表される
シアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール
中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が1
0,000以上であり、かつ、420nmにおけるモル
吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機
能を有するシアンカプラー。
+0.20以上の電子吸引性基を表し、Reは置換基を
表し、X2は発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する水素原子または離脱基を表し、nは0〜4の整数を
表す。nが2以上のとき、複数のReは同一であっても
異なってもよい。] (5)一般式[M1]〜一般式[M3]で表されるマゼ
ンタカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール中、
350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,
000以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光
係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を
有するマゼンタカプラー。
属原子群を表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応に
より脱離する水素原子または離脱基を表す。] (6)一般式[Y1]または一般式[Y2]で表される
イエローカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール
中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が1
0,000以上であり、かつ、420nmにおけるモル
吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機
能を有するイエローカプラー。
は−O−、−NH−を表し、Xは発色現像主薬の酸化体
との反応により脱離する水素原子または離脱基を表
す。] (7)一般式[X]で表される構造を有し、かつ、メタ
ノール中、350nmにおけるモル吸光係数(ε35
0)が10,000以上であり、かつ、420nmにお
けるモル吸光係数(ε420)が100以下である紫外
線吸収機能を有するカプラー。
または窒素原子を表し、Z4はQ1−Nとともに芳香族複
素環を形成するのに必要な非金属原子群を表し、Z5は
Q2−Q3とともに芳香族炭化水素環または芳香族複素環
を形成するのに必要な非金属原子群を表す。ただし、Z
4、Q1、Q2、Q3及びZ5中の窒素原子の総和は2以上
である。] (8)下記式[BT]で表される部分構造を有し、か
つ、メタノール中、350nmにおけるモル吸光係数
(ε350)が10,000以上であり、かつ、420
nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100以下で
ある紫外線吸収機能を有するカプラー。
表される部分構造を有し、かつ、メタノール中、350
nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,000
以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光係数
(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を有す
るカプラー。
を表す。] (10)上記(1)に記載の紫外線吸収機能を有するカ
プラー、上記(2)に記載の紫外線吸収機能を有するシ
アンカプラー、上記(3)に記載の紫外線吸収機能を有
するシアンカプラー、上記(4)に記載の紫外線吸収機
能を有するシアンカプラー、上記(5)に記載の紫外線
吸収機能を有するマゼンタカプラー、上記(6)に記載
の紫外線吸収機能を有するイエローカプラー、上記
(7)に記載の紫外線吸収機能を有するカプラー、上記
(8)に記載の紫外線吸収機能を有するカプラー及び上
記(9)に記載の紫外線吸収機能を有するカプラーの少
なくとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料。によって達成された。
する。
理前は実質無色で、かつ、発色現像主薬の酸化体との反
応によりカップリングして可視領域(400〜750n
m)に吸収極大を有する色素になりうる化合物を意味す
る。カプラーが有する代表的な基本骨格は公知であり
例えば、ピバロイルアセトアニリド、ベンゾイルアセト
アニリド、マロンジアミド、マロン酸モノエステルモノ
アミド、5−ピラゾロン、ピラゾロベンズイミダゾー
ル、1H−ピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリ
アゾール、1H−ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,
4〕トリアゾール、1−ナフトール、フェノール、ピラ
ゾロピリミジン−7−オン、ピラゾロトリアジン−7−
オン、イミダゾール、ピロロトリアゾール、ピラゾロキ
ノゾリン−9−オン等が挙げられる。
チル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−
メチル−4−アミノアニリン硫酸塩(CD−3)との酸
化的カップリングによって生成する色素が、メタノール
中での極大吸収波長が600〜750nmの範囲にある
カプラーをいい、マゼンタカプラーとは、N−エチル−
N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル
−4−アミノアニリン硫酸塩(CD−3)との酸化的カ
ップリングによって生成する色素が、メタノール中での
極大吸収波長が500〜600nmの範囲にあるカプラ
ーをいい、イエローカプラーとは、N−エチル−N−
(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル−4
−アミノアニリン硫酸塩(CD−3)との酸化的カップ
リングによって生成する色素が、メタノール中での極大
吸収波長が400〜500nmの範囲にあるカプラーを
いう。
0nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,00
0以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光係数
(ε420)が100以下であり、紫外線吸収機能を有
している。
光係数(ε350)が10,000以上であり、かつ、
420nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100
以下である紫外線吸収機能を有するカプラーを更に具体
的に挙げれば、以下に示す基本骨格または部分構造を有
するカプラーであって、メタノール中、350nmにお
けるモル吸光係数(ε350)が10,000以上であ
り、かつ、420nmにおけるモル吸光係数(ε42
0)が100以下であるカプラーを挙げることができ
る。
されるシアンカプラーの基本骨格を有するシアンカプラ
ー。 (b)前記一般式[X1]または一般式[X2]で表さ
れるシアンカプラーの基本骨格を有するシアンカプラ
ー。 (c)前記一般式[X3]または一般式[X4]で表さ
れるシアンカプラーの基本骨格を有するシアンカプラ
ー。 (d)前記一般式[M1]〜一般式[M3]で表される
マゼンタカプラーの基本骨格を有するマゼンタカプラ
ー。 (e)前記一般式[Y1]または一般式[Y2]で表さ
れるイエローカプラーの基本骨格を有するイエローカプ
ラー。 (f)前記一般式[X]で表される構造を有するカプラ
ー。 (g)前記式[BT]で表される部分構造を有するカプ
ラー。 (h)前記一般式[TA−1]または一般式[TA−
2]で表される部分構造を有するカプラー。
てそれぞれ説明する。 (a)一般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシア
ンカプラーの基本骨格 一般式[C1]で表されるシアンカプラーの基本骨格の
中で好ましいものは、下記一般式[C1−1]及び一般
式[C1−2]で表されるシアンカプラーの基本骨格で
ある。
表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離す
る水素原子または離脱基を表す。]
るシアンカプラーの基本骨格はより具体的には以下の一
般式で表される。
表し、R11は置換基を表し、n1は0〜2の整数を表
す。n1が2のとき複数のR11は同一であっても異なっ
ていてもよい。Xは発色現像主薬の酸化体との反応によ
り脱離する水素原子または離脱基を表す。]
プラーの基本骨格の中で好ましいものは、下記一般式
[C2−1]で表されるシアンカプラーの基本骨格であ
る。
表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離す
る水素原子または離脱基を表す。]
るシアンカプラーの基本骨格はより具体的には以下の一
般式[C2−1−1]で表される。
表し、R21は置換基を表し、n2は0〜2の整数を表
す。n2が2のとき複数のR21は同一であっても異なっ
ていてもよい。Xは発色現像主薬の酸化体との反応によ
り脱離する水素原子または離脱基を表す。]
の基本骨格において、Z1は芳香族複素環を形成するの
に必要な非金属原子群を表すが、これらZ1で形成され
る一般式[C5]で表されるシアンカプラーの基本骨格
の中で特に好ましいものは、下記一般式[C5−1]で
表されるシアンカプラーの基本骨格である。
表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離す
る水素原子または離脱基を表す。]
−2]、一般式[C2−1]及び一般式[C5−1]で
表される骨格中で好ましいものは、一般式[C1−1]
及び[C2−1]で表される骨格であり、特に好ましい
ものは[C1−1]で表される骨格である。
の基本骨格において、Z1で表される芳香族複素環を形
成するのに必要な非金属原子群は基本的には炭素と窒素
で構成されるものであり、具体的には、一般式[C3]
で表されるシアンカプラーの基本骨格としては、以下の
一般式で表されるものを挙げることができる。
する水素原子または離脱基を表す。]
−8]で表されるシアンカプラーの基本骨格中で好まし
いものは、一般式[C3−1]、一般式[C3−2]で
表されるシアンカプラーの基本骨格であり、さらに好ま
しいものは、一般式[C3−1]で表されるシアンカプ
ラーの基本骨格である。
[C3−2]で表されるシアンカプラーの基本骨格はよ
り具体的には以下の一般式で表される。
トの置換基定数σp値が+0.20以上の電子吸引性基
または隣接する環上の窒素原子と分子内水素結合を形成
しうる水素結合性基を表す。ただし、R31及びR32少な
くとも一方はハメットの置換基定数σp値が+0.20
以上の電子吸引性基または隣接する環上の窒素原子と分
子内水素結合を形成しうる水素結合性基である。Xは発
色現像主薬の酸化体との反応により脱離する水素原子ま
たは離脱基を表す。]
の基本骨格において、Z2で表される芳香族複素環を形
成するのに必要な非金属原子群は基本的には炭素と窒素
で構成されるものであり、具体的には、一般式[C4]
で表されるシアンカプラーの基本骨格としては、以下の
一般式で表されるシアンカプラーの基本骨格を挙げるこ
とができる。
する水素原子または離脱基を表す。]
−6]で表されるシアンカプラーの基本骨格中で好まし
いものは、一般式[C4−1]及び一般式[C4−2]
で表されるシアンカプラーの基本骨格である。
[C4−2]で表されるシアンカプラーの基本骨格はよ
り具体的には以下の一般式で表される。
R41、R42及びR43の少なくとも1つはハメットの置換
基定数σp値が+0.20以上の電子吸引性基である。
Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離する水素
原子または離脱基を表す。]
R11、一般式[C2−1−1]のR21、一般式[C4−
1−1]及び[C4−2−1]のR41、R42及びR43で
表される置換基について説明する。
れ特に制限はないが、代表的なものとして、アルキル、
アリール、アニリノ、アシルアミノ、スルホンアミド、
アルキルチオ、アリールチオ、アルケニル、シクロアル
キル、シクロアルケニル、アルキニル、複素環、アルコ
キシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、アミ
ノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファモイ
ルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキ
シカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリール
オキシカルボニル、複素環チオ、チオウレイド、ヒドロ
キシル及びメルカプトの各基、並びに、スピロ化合物残
基、有橋炭化水素化合物残基、スルホニル、スルフィニ
ル、スルホニルオキシ、スルファモイル、ホスホリル、
カルバモイル、アシル、アシルオキシ、オキシカルボニ
ル、カルボキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲン置換アル
コキシ、ハロゲン置換アリールオキシ、ピロリル、テト
ラゾリル等の各基及びハロゲン原子等が挙げられる。
のものが好ましく、直鎖でも分岐でもよい。アリール基
としては、フェニル基が好ましい。
ニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基;スルホン
アミド基としては、アルキルスルホニルアミノ基、アリ
ールスルホニルアミノ基;アルキルチオ基、アリールチ
オ基におけるアルキル成分、アリール成分は上記のアル
キル基、アリール基が挙げられる。
もの、シクロアルキル基としては、炭素数3〜12、特
に5〜7のものが好ましく、アルケニル基は直鎖でも分
岐でもよい。シクロアルケニル基としては、炭素数3〜
12、特に5〜7のものが好ましい。
基、アリールウレイド基等;スルファモイルアミノ基と
しては、アルキルスルファモイルアミノ基、アリールス
ルファモイルアミノ基等;複素環基としては、5〜7員
のものが好ましく、具体的には、2−フリル基、2−チ
ェニル基、2−ピリミジニル基、2−ベンゾチアゾリル
基等;複素環オキシ基としては、5〜7員の複素環を有
するものが好ましく、例えば、3,4,5,6−テトラ
ヒドロピラニル−2−オキシ基、1−フェニルテトラゾ
ール−5−オキシ基等;複素環チオ基としては、5〜7
員の複素環チオ基が好ましく、例えば、2−ピリジルチ
オ基、2−ベンゾチアゾリルチオ基、2,4−ジフェノ
キシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ基等;シロ
キシ基としては、トリメチルシロキシ基、トリエチルシ
ロキシ基、ジメチルブチルシロキシ基等;イミド基とし
ては、琥珀酸イミド基、3−ヘプタデシル琥拍酸イミド
基、フタルイミド基、グルタルイミド基等;スピロ化合
物残基としては、スピロ〔3.3〕ヘプタン−1−イル
等;有橋炭化水素化合物残基としては、ビシクロ〔2.
2.1〕ヘプタン−1−イル、トリシクロ〔3.3.
l.3.7〕デカン−1−イル、7,7−ジメチル−ビ
シクロ〔2.2.1〕ヘプタン−1−イル等が挙げられ
る。
ル、アリールスルホニル、ハロゲン置換アルキルスルホ
ニル、ハロゲン置換アリールスルホニル等;スルフィニ
ル基としては、アルキルスルフィニル、アリールスルフ
ィニル等;スルホニルオキシ基としては、アルキルスル
ホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ等;スルファ
モイル基としては、N,N−ジアルキルスルファモイ
ル、N−N−ジアリールスルファモイル、N−アルキル
−N−アリールスルファモイル等;ホスホリル基として
は、アルコキシホスホリル、アリールオキシホスホリ
ル、アルキルホスホリル、アリールホスホリル等;カル
バモイル基としては、N,N−ジアルキルカルバモイ
ル、N,N−ジアリールカルバモイル、N−アルキル−
N−アリールカルバモイル等;アシル基としては、アル
キルカルボニル、アリールカルボニル等;アシルオキシ
基としては、アルキルカルボニルオキシ等;オキシカル
ボニル基としては、アルコキシカルボニル、アリールオ
キシカルボニル等;ハロゲン置換アルコキシ基として
は、α−ハロゲン置換アルコキシ等;ハロゲン置換アリ
ールオキシ基としては、テトラフルオロアリールオキ
シ、ペンタフルオロアリールオキシ等;ピロリル基とし
ては1−ピロリル等;テトラゾリル基としては、1−テ
トラゾリル等の各基が挙げられる。
基、ヘプタフルオロイソプロピル基、ノニルフルオロ−
t−ブチル基や、テトラフルオロアリール基、ペンタフ
ルオロアリール基なども好ましく用いられる。
マー残基等の耐拡散性基などの置換基を含んでいてもよ
い。
1−1−1]、[C2−1]及び[C2−1−1]のR
で表されるアルキル基は、直鎖でも分岐でも環状でもよ
く、炭素数1〜32のものが好ましい。これらアルキル
基は、更に前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表さ
れるシアンカプラーの基本骨格の項において、一般式
[C1−1−1]におけるR11で表される置換基の説明
において記載した置換基で置換されていてもよい。
1−1−1]、[C2−1]及び[C2−1−1]の
R、一般式[C5−1]のAr1及びAr2、一般式[C
3−1−1]及び[C3−2−1]のR31及びR32で表
されるアリール基について説明する。
−ナフチル基及び2−ナフチル基等が挙げられる。フェ
ニル基が好ましい。これらアリール基は、更に前記一般
式[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカプラー
の基本骨格の項において、一般式[C1−1−1]にお
けるR11で表される置換基の説明において記載した置換
基で置換されていてもよい。
1−1−1]、[C2−1]、[C2−1−1]のR、
一般式[C5−1]のAr1及びAr2、一般式[C3−
1−1]及び[C3−2−1]のR31及びR32で表され
る複素環基について説明する。
ゾール、フリル、チオフェン、チアゾール、オキサゾー
ル、チアジアゾール、オキサジアゾール、トリアゾー
ル、テトラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジ
ン、ピラジン、チアジアジン、オキサジアジン、ヒダン
トイン、ウラゾール、オキサゾリジノン、トリアジン等
の各基が挙げられル。これら複素環はさらに縮合複素環
を形成してもよく、また更に上記各種置換基で置換され
ていてもよい。
1]のR31及びR32の少なくとも一方は、ハメットの置
換基定数σp値が+0.20以上の電子吸引性基または
隣接する環上の窒素原子と分子内水素結合を形成しうる
水素結合性基であり、また、一般式[C4−1−1]及
び[C4−2−1]のR41、R42及びR43の少なくとも
一つは、ハメットの置換基定数σp値が+0.20以上
の電子吸引性基である。
が+0.20以上の電子吸引性基または隣接する環上の
窒素原子と分子内水素結合を形成しうる水素結合性基に
ついて説明する。
知られており、ハメットの置換基定数σp値が+0.2
0以上の電子吸引性基としては、例えば、スルホニル、
スルフィニル、スルホニルオキシ、スルファモイル、ホ
スホリル、カルバモイル、アシル、アシルオキシ、オキ
シカルボニル、カルボキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲ
ン化アルコキシ、ハロゲン化アリールオキシ、ピロリ
ル、テトラゾリル等の各基及びハロゲン原子のうちハメ
ットの置換基定数σp値が+0.20以上の基及び原子
が挙げられる。
ル、アリールスルホニル、また、ハロゲン化アルキルス
ルホニル、ハロゲン化アリールスルホニル等の基;スル
フィニル基としては、アルキルスルフィニル、アリール
スルフィニル等の基;スルホニルオキシ基としては、ア
ルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ等
の基;スルファモイル基としては、N,N−ジアルキル
スルファモイル、N,N−ジアルキルスルファモイル、
N−アルキル−N−アリールスルファモイル等の基;ホ
スホリル基としては、アルコキシホスホリル、アリール
オキシホスホリル、アルキルホスホリル、アリールホス
ホリル等の基;カルバモイル基としては、N,N−ジア
ルキルカルバモイル、N,N−ジアリールカルバモイ
ル、N−アルキル−N−アリールカルバモイル等の基;
アシル基としては、アルキルカルボニル、アリールカル
ボニル等の基が挙げられる。
ニルオキシ基が好ましい。
カルボニル、アリールオキシカルボニル等の基が挙げら
れる。
ロゲン化アルコキシ基が、ハロゲン化アリールオキシ基
としては、テトラフルオロアリールオキシ、ペンタフル
オロアリールオキシ等の各基が好ましい。
が、テトラゾリル基として1−テトラゾリル等の基が挙
げられる。
チル、ヘプタフルオロ−1−プロピル、ノニルフルオロ
−t−ブチル等の基や、テトラフルオロアリール基、ペ
ンタフルオロアリール基なども好ましく用いられる。
素結合性基としては、例えば、下記一般式[HB]で表
される構造を有する基が好ましい。
原子または置換基を表す。
し、RH6は、アシル基、スルホニル基、シアノ基、ホス
ホリル基を表す。
き、QaとQbとで縮合環を形成してもよく、また、l
が0で、Qcが−N(RH6)−であるとき、QaとRH6
とで縮合環を形成してもよい。]
H3、RH4及びRH5で表される置換基は前記一般式[C
1]〜[C5]で表されるシアンカプラーの基本骨格の
項において、一般式[C1−1−1]におけるR11で表
される置換基の説明において記載した置換基と同義であ
る。また、RH6で表されるアシル基、スルホニル基、シ
アノ基、ホスホリル基は前記一般式[C1]〜[C5]
で表されるシアンカプラーの基本骨格の項において、一
般式[C1−1−1]におけるR11で表される置換基の
説明において記載したアシル基、スルホニル基、シアノ
基、ホスホリル基と同義である。
うち、特に好ましいものは以下に示すものである。
環基を表す。
基及び複素環基は前記一般式[C1]〜[C5]で表さ
れるシアンカプラーの基本骨格の項において、一般式
[C1−1]及び[C1−2]におけるRで表される置
換基の説明において記載したアルキル基、アリール基及
び複素環基と同義である。
−1]、[C1−2]、[C1−1−1]、[C2−
1]、[C2−1−1]、[C5−1]、[C3−
1]、[C3−2]、[C3−3]、[C3−4]、
[C3−5]、[C3−6]、[C3−7]、[C3−
8]、[C3−1−1]、[C3−2−1]、[C4−
1]、[C4−2]、[C4−3]、[C4−4]、
[C4−5]、[C4−6]、[C4−1−1]及び
[C4−2−1]のXで表される発色現像主薬の酸化体
との反応により脱離する離脱基について説明する。
する離脱基としては、例えば、ハロゲン原子、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アリールチ
オ基、アルキルチオ基、スルホンアミド基、アシルアミ
ノ基、
するのに要する、炭素原子、酸素原子、窒素原子、イオ
ウ原子の中から選ばれた原子群を表す。)等が挙げられ
る。
子 アルコキシ基:エトキシ基、ベンジルオキシ基、エチル
カルバモイルメトキシ基、テトラデシルカルバモイルメ
トキシ基等 アリールオキシ基:フェノキシ基、4−メトキシフェノ
キシ基、4−ニトロフェノキシ基等 アシルオキシ基:アセトキシ基、ミリストイルオキシ
基、ベンゾイルオキシ基等 アリールチオ基:フェニルチオ基、2−ブトキシ−5−
オクチルフェニルチオ基、2,5−ジヘキシルオキシフ
ェニルチオ基等 アルキルチオ基:メチルチオ基、オクチルチオ基、ヘキ
サデシルチオ基、ベンジルチオ基、2−(ジエチルアミ
ノ)エチルチオ基、エトキシカルボニルメチルチオ基、
エトキシエチルチオ基、フェノキシエチルチオ基等 スルホンアミド基:メタンスルホンアミド基、ベンゼン
スルホンアミド基等 アシルアミノ基:ヘプタフルオロブタンアミド基、ペン
タクロロフェニルカルボニルアミノ基等
る。
2]で表されるシアンカプラーの基本骨格 一般式[X1]及び一般式[X2]おいて、Raはハメ
ットの置換基定数σp値が+0.20以上の電子吸引性
基または骨格中の5位の窒素原子と分子内水素結合を形
成しうる水素結合性基を表すが、これら電子吸引性基及
び水素結合性基としては、前記一般式[C1]〜一般式
[C5]で表されるシアンカプラーの基本骨格の項にお
いて、一般式[C3−1−1]におけるR31及びR32の
説明において記載した電子吸引性基及び水素結合性基を
挙げることができる。
基としては、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表
されるシアンカプラーの基本骨格の項において、一般式
[C1−1−1]におけるR11で表される置換基の説明
において記載した置換基を挙げることができる。
り脱離する水素原子または離脱基を表すが、これら発色
現像主薬の酸化体との反応により脱離する離脱基として
は、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシ
アンカプラーの基本骨格の項において、一般式[C1]
におけるXで表される発色現像主薬の酸化体との反応に
より脱離する水素原子または離脱基の説明において記載
した発色現像主薬の酸化体との反応により脱離する離脱
基を挙げることができる。
4]で表されるシアンカプラーの基本骨格 一般式[X3]及び一般式[X4]おいて、Rc及びR
dはハメットの置換基定数σp値が+0.20以上の電
子吸引性基を表すが、これら電子吸引性基としては、前
記一般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカ
プラーの基本骨格の項において、一般式[C3−1−
1]におけるR31及びR32の説明において記載した電子
吸引性基を挙げることができる。
基としては、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表
されるシアンカプラーの基本骨格の項において、一般式
[C1−1−1]におけるR11で表される置換基の説明
において記載した置換基を挙げることができる。
り脱離する水素原子または離脱基を表すが、これら発色
現像主薬の酸化体との反応により脱離する離脱基として
は、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシ
アンカプラーの基本骨格の項において、一般式[C1]
におけるXで表される発色現像主薬の酸化体との反応に
より脱離する水素原子または離脱基の説明において記載
した発色現像主薬の酸化体との反応により脱離する離脱
基を挙げることができる。
表されるマゼンタカプラーの基本骨格 一般式[M1]〜一般式[M3]で表されるマゼンタカ
プラーの基本骨格の中で好ましいものは、一般式[M
1]及び一般式[M2]で表されるマゼンタカプラーの
基本骨格であり、さらに好ましいものは一般式[M1]
で表されるマゼンタカプラーの基本骨格である。
ーの基本骨格において、Z3で表される芳香族複素環を
形成するのに必要な非金属原子群は基本的には炭素と窒
素で構成されるものであり、一般式[M1]で表される
マゼンタカプラーの基本骨格としては、具体的には、以
下の一般式[M1−1]、一般式[M1−2]、一般式
[M1−3]で表されるマゼンタカプラーの基本骨格を
挙げることができる。
する水素原子または離脱基を表す。]
2]、一般式[M1−3]で表されるマゼンタカプラー
の基本骨格の中で好ましいものは、一般式[M1−1]
及び一般式[M1−2]で表されるマゼンタカプラーの
基本骨格である。
2]で表されるマゼンタカプラーの基本骨格のうち、好
ましいマゼンタカプラーの基本骨格は、具体的には、以
下の一般式で表されマゼンタカプラーの基本骨格であ
る。
を表し、n3は0〜5の整数を表し、Rはアルキル基、
アリール基または複素環基を表し、Rm4はハロゲン原子
を表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する水素原子または離脱基を表し、n4は0〜5の整数
を表す。n3またはn4が2以上であるとき、複数のR
m3、Rm4は同一であっても異なっていてもよい。]
1]において、Rm1、Rm2はアルキル基を表すが、これ
らアルキル基としては、前記一般式[C1]〜一般式
[C5]で表されるシアンカプラーの基本骨格の項にお
いて、一般式[C1−1]におけるRで表されるアルキ
ル基の説明において記載したアルキル基を挙げることが
できる。
置換基を表すが、これら置換基としては、前記一般式
[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカプラーの
基本骨格の項において、一般式[C1−1−1]におけ
るR11で表される置換基の説明において記載した置換基
を挙げることができる。
ルキル基、アリール基または複素環基を表すが、これら
アルキル基、アリール基または複素環としては、前記一
般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカプラ
ーの基本骨格の項において、一般式[C1−1]におけ
るRで表されるアルキル基、アリール基または複素環の
説明において記載したアルキル基、アリール基または複
素環を挙げることができる。また、Rm4はハロゲン原子
を表すが、これらハロゲン原子としては、ヨウ素原子、
臭素原子、塩素原子及びフッ素原子が挙げられ、塩素原
子及び臭素原子が好ましく、塩素原子が最も好ましい。
[M1−1]、[M1−2]、[M1−3]、一般式
[M1−1−1]、[M1−2−1]、[M2−1−
1]、[M2−2−1]おいて、Xは発色現像主薬の酸
化体との反応により脱離する水素原子または離脱基を表
すが、これら発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する離脱基としては、前記一般式[C1]〜一般式[C
5]で表されるシアンカプラーの基本骨格の項におい
て、一般式[C1]におけるXで表される発色現像主薬
の酸化体との反応により脱離する水素原子または離脱基
の説明において記載した発色現像主薬の酸化体との反応
により脱離する離脱基を挙げることができる。
2]で表されるイエローカプラーの基本骨格 一般式[Y1]または一般式[Y2]で表されるイエロ
ーカプラーの基本骨格の中で好ましいものは、一般式
[Y1]で表されるイエローカプラーの基本骨格であ
る。
ーの基本骨格は、より具体的には以下の一般式[Y1−
1−1]で表すことができる。
y1は置換基を表し、n5は0〜5の整数を表し、Xは発
色現像主薬の酸化体との反応により脱離する水素原子ま
たは離脱基を表す。n5が2以上の場合、複数のRy1は
同一であっても異なっていても良い。]
1−1]において、R1はアルキル基またはアリール基
を表すが、これらアルキル基、アリール基としては、前
記一般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカ
プラーの基本骨格の項において、一般式[C1−1]に
おけるRで表されるアルキル基、アリール基の説明にお
いて記載したアルキル基、アリール基を挙げることがで
きる。
置換基を表すが、これら置換基としては、前記一般式
[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカプラーの
基本骨格の項において、一般式[C1−1−1]におけ
るR11で表される置換基の説明において記載した置換基
を挙げることができる。
−1]において、Xは発色現像主薬の酸化体との反応に
より脱離する水素原子または離脱基を表すが、これら発
色現像主薬の酸化体との反応により脱離する離脱基とし
ては、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表される
シアンカプラーの基本骨格の項において、一般式[C
1]におけるXで表される発色現像主薬の酸化体との反
応により脱離する水素原子または離脱基の説明において
記載した発色現像主薬の酸化体との反応により脱離する
離脱基を挙げることができる。
としては、5〜6員のものが好ましく、さらに縮合環を
有していてもよい。また、上記芳香族複素環基は、窒素
原子を2以上有するものがより好ましく、窒素原子を3
以上有するものがさらに好ましい。
これらに限定されるものではない。
基を有していてもよい。
基としては、5〜6員のものが好ましく、さらに縮合環
を有していてもよい。また、Q2、Q3は炭素原子である
ことが好ましい。
これらに限定されるものではない。
てもよい。
4、Q1、Q2、Q3及びZ5の非金属原子群中の窒素原子
の総和(Z4またはZ5が縮合複素環を形成するものであ
る場合は、その縮合された環の原子も含めた総和)が3
以上であることが、紫外線吸収波長の点から好ましい。
(一般にヘテロ原子の数が少ないと極大吸収波長が短波
長になる傾向がある)
もよい。
[TA−2]で表される部分構造 一般式[TA−1]または一般式[TA−2]おいて、
Rf、Rg、Rhは置換基を表すが、これら置換基とし
ては、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表される
シアンカプラーの基本骨格の項において、一般式[C1
−1−1]におけるR11で表される置換基の説明におい
て記載した置換基を挙げることができる。
光係数(ε350)が10,000以上であり、かつ、
420nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100
以下である紫外線吸収機能を有するカプラーとしては、
一般式[C1]〜[C5]、一般式[M1]〜[M
3]、一般式[Y1]または[Y2]で表されるカプラ
ーの基本骨格を有し、かつ、一般式[BT]、一般式
[TA−1]または一般式[TA−2]で表される部分
構造を有するカプラー、一般式[X]で表される構造を
有するカプラーが好ましい。その他、紫外線吸収剤とし
て機能する一般に知られている部分構造、例えば、サリ
チレート系、シアノアクリレート系等の部分構造を導入
したカプラーも、メタノール中、350nmにおけるモ
ル吸光係数(ε350)が10,000以上であり、か
つ、420nmにおけるモル吸光係数(ε420)が1
00以下であるカプラーであれば、本発明の効果を導く
ことができる。
は一般式[TA−2]で表される部分構造は、例えば、
前述したカプラー母核(例えば、一般式[C1−1−
1]、一般式[C2−1−1]、一般式[C3−1−
1]、一般式[C3−2−1]、一般式[C4−1−
1]、一般式[C4−2−1]、一般式[M1−1−
1]、一般式[M2−1−1]、一般式[M2−2−
1]、一般式[Y1−1−1]におけるカプラー母核)
の置換基(例えば、R、R11、R21、R31、R32、
R41、R42、R43、Rm1、Rm2、Rm3、R1、Ry1)と
して導入することができる。
構造に最も近い原子は酸素原子であってはならない。
1]又は一般式[TA−2]で表される部分構造は、例
えば、前述したカプラー母核(例えば、一般式[C1−
1−1]、一般式[C2−1−1]、一般式[C3−1
−1]、一般式[C3−2−1]、一般式[C4−1−
1]、一般式[C4−2−1]、一般式[M1−1−
1]、一般式[M2−1−1]、一般式[M2−2−
1]、一般式[Y1−1−1]におけるカプラー母核)
を2以上有していてもよい。
するが、これら具体例の記載は、本発明のカプラーを限
定するものではない。
ンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール中、3
50nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,0
00以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光係
数(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を有
するシアンカプラーの具体例
れるシアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノー
ル中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が
10,000以上であり、かつ、420nmにおけるモ
ル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収
機能を有するシアンカプラーの具体例
れるシアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノー
ル中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が
10,000以上であり、かつ、420nmにおけるモ
ル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収
機能を有するシアンカプラーの具体例
るマゼンタカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノー
ル中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が
10,000以上であり、かつ、420nmにおけるモ
ル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収
機能を有するマゼンタカプラーの具体例
されるイエローカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタ
ノール中、350nmにおけるモル吸光係数(ε35
0)が10,000以上であり、かつ、420nmにお
けるモル吸光係数(ε420)が100以下である紫外
線吸収機能を有するイエローカプラーの具体例
2]で表される部分構造を有し、かつ、メタノール中、
350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,
000以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光
係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を
有するカプラーの具体例
(A)1.0g、そしてピリジン0.24mlを加えた
後、氷水浴で反応容器を冷却した。そこへ、テトラヒド
ロフラン10mlに化合物(B)1.1gを溶解した溶
液を滴下し、滴下終了時より氷水浴を外して室温で2時
間反応させた。反応終了後、29%アンモニア水1.6
mlを加え、さらに室温で30分撹件した。その後、反
応液に1.0N塩酸を40ml、水30ml、酢酸エチ
ル30mlを加えて抽出した。分液後、得られた有機層
を食塩水にて洗浄し、分液後、溶媒を減圧下で濃縮し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを
濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得られた残留物を再結晶
(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製
し、白色固体の例示化合物(C3−1)1.1gを得
た。
及び融点で行な行なった。
6H)、1.86(s,2H)、6.56(s,1H)
7.50(d,J=6.7Hz,1H)、7.57(d
d,J=2.2,6.3Hz,2H)、7.68(s,
1H)、7.97(d,J=6.5Hz,2H)、8.
18(s,1H)、8.40(d,J=8.3Hz,1
H)、8.78(s,1H) マススペクトル(FAB):M+=m/z617 UVスペクトル(MeOH):λmax310nm、ε
30,000 融点:259.6℃ 本発明のその他のカプラーも上記に準じて合成できる。
ル当り1×10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2
モル〜8×10-1モルの範囲で用いることができる。
ラーと併用することもできる。
のカプラーをハロゲン化銀乳剤に配合し、この乳剤を支
持体上に塗布してカラー感光材料を形成する方法が好ま
しく用いられる。
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
ガ及びポジフィルム並びにカラー印画紙等のカラー写真
感光材料に用いられる。
プラーを用いた感光材料は、単色用のものでも多色用の
ものでもよい。多色用感光材料では、本発明のカプラー
はいかなる層に含有させてもよい。多色用感光材料はス
ペクトルの3原色領域のそれぞれに感光性を有する色素
画像形成構成単位を有する。各構成単位は、スペクトル
のある一定領域に対して感光性を有する単層または多層
乳剤層からなることができる。画像形成構成単位の層を
含めて感光材料の構成層は、当業界で知られているよう
に種々の順序で配列することができる。
つのシアンカプラーを含有する少なくとも1つの赤感光
性ハロゲン化銀乳剤層からなるシアン色素画像形成構成
単位、少なくとも1つのマゼンタカプラーを含有する少
なくとも1つの緑感光性ハロゲン化銀乳剤層からなるマ
ゼンタ色素画像形成構成単位、少なくとも1つのイエロ
ーカプラーを含有する少なくとも1つの青感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層からなるイエロー色素画像形成構成単位を
支持体上に担持させたものからなる。
ー層、中間層、保護層、下塗り層ないし下引層等を有す
ることができる。
は、従来公知の方法に従えばよい。例えば、トリクレジ
ルホスフェート、ジブチルフタレート等の沸点が175
℃以上の高沸点有機溶媒または酢酸ブチル、プロピオン
酸ブチル等の低沸点溶媒のそれぞれ単独に、または、必
要に応じてそれらの混合液に本発明のカプラーを単独ま
たは併用して溶解した後、界面活性剤を含むゼラチン水
溶液と混合し、次に、高速回転ミキサーまたはコロイド
ミル等で乳化した後、ハロゲン化銀乳剤に添加して本発
明に使用するハロゲン化銀乳剤を調製することができ
る。
しく用いられるハロゲン化銀組成としては、塩化銀、塩
臭化銀または塩沃臭化銀がある。また更に、塩化銀と臭
化銀の混合物等の組合せ混合物であってもよい。即ち、
ハロゲン化銀乳剤がカラー用印画紙に用いられる場合に
は、特に速い現像性が求められるので、ハロゲン化銀の
ハロゲン組成として塩素原子を含むことが好ましく、少
なくとも1モル%の塩化銀を含有する塩化銀、塩臭化銀
または塩沃臭化銀であることが特に好ましい。
される。また、所望の波長域に光学的に増感できる。
程で、保存性、あるいは写真処理中のカブリの防止、お
よび/または写真性能を安定に保つことを目的として写
真業界においてカブリ防止剤または安定剤として知られ
ている化合物を加えることができる。
には、通常感光材料に用いられる色カブリ防止剤、色素
画像安定化剤、紫外線防止剤、帯電防止剤、マット剤、
界面活性剤等の各種添加剤を用いることができる。
ィスクロージャー(Research Disclos
ure)176巻、22〜31頁(1978年12月)
の記載を参考にすることができる。
材料は、当業界公知の発色現像処理を行なうことにより
画像を形成することができる。
材料は、親水性コロイド層中に発色現像主薬を発色現像
主薬そのものとして、あるいは、そのプレカーサーとし
て含有し、アルカリ性の活性化浴により処理することも
できる。
材料は、発色現像後、漂白処理、定着処理を施される。
漂白処理は定着処理と同時に行なってもよい。
れる。また、水洗処理の代替えとして安定化処理を行な
ってもよいし、両者を併用してもよい。
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。 実施例1 《試料101の作成》ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
赤色感光性カラー感光材料試料101を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
5モル%含有)0.21g及びジオクチルホスフェート
0.40gに溶解した比較シアンカプラーA8.1×1
0-4モルからなる赤感性乳剤層。
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。
て、乳剤層に比較カプラーAと同モル量のUV吸収剤
(後記UV−3、以下同じ)を添加した以外は、試料1
01と同様にして、試料102を作成した。
において、比較カプラーAに代え、比較カプラーAと同
モル量の表2に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料101と同様にして、試料103〜105を作成し
た。
て、比較カプラーAに代え、比較カプラーBを用い、比
較カプラーBの添加量を、モル量で比較カプラーAの7
/10にした以外は、試料101と同様にして、試料1
11を作成した。
て、乳剤層に比較カプラーBと同モル量のUV吸収剤
(UV−3)を添加した以外は、試料111と同様にし
て、試料112を作成した。
において、比較カプラーBに代え、比較カプラーBと同
モル量の表2に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料111と同様にして、試料113〜118を作成し
た。
11〜118の各々に、それぞれ常法に従ってウェッジ
露光した後、表1に示す工程で現像処理を行い、下記に
よりDmaxを求め、また、耐光性を評価した。得られ
た結果を表2に示す。
濃度計を使用して最大発色濃度(Dmax)を求めた。 〈耐光性の評価〉得られた試料をキセノンフェードメー
タで10日間照射し、初濃度1.0に対する色素残存率
(%)を求め、耐光性の評価とした。
カプラーを用いた試料は、比較カプラーを用いた試料に
比べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れ
ていることがわかる。
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
緑色感光性カラー感光材料試料201を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
5モル%含有)0.17g及びジブチルホスフェート
0.26gに溶解した比較マゼンタカプラーC5.2×
10-4モルからなる緑感性乳剤層。
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。 《試料202の作成》試料201において、乳剤層に比
較カプラーCと同モル量のUV吸収剤(UV−3)を添
加した以外は、試料201と同様にして、試料202を
作成した。
において、比較カプラーCに代え、比較カプラーCと同
モル量の表3に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料201と同様にして、試料203〜210を作成し
た。
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表3に示す。
カプラーを用いた試料は、比較カプラーを用いた試料に
比べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れ
ていることがわかる。
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
青色感光性カラー感光材料試料301を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
5モル%含有)0.26g及びジノニルフタレート0.
22gに溶解した比較イエローカプラーD 12.0×
10-4モルからなる青感性乳剤層。
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。 《試料302の作成》試料301において、乳剤層に比
較カプラーDと同モル量のUV吸収剤(UV−3)を添
加した以外は、試料301と同様にして、試料302を
作成した。
において、比較カプラーDに代え、比較カプラーDと同
モル量の表4に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料301と同様にして、試料303〜308を作成し
た。
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表4に示す。
カプラーを用いた試料は、比較カプラーを用いた試料に
比べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れ
ていることがわかる。
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
赤色感光性カラー感光材料試料401を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
5モル%含有)0.21g及びジオクチルフタレート
0.41gに溶解した比較シアンカプラーB 8.0×
10-4モルからなる赤感性乳剤層。
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。
て、比較カプラーBに代え、比較カプラーBと同モル量
の比較カプラーEを用いた以外は、試料401と同様に
して、試料402を作成した。
て、乳剤層に比較カプラーBと同モル量のUV吸収剤
(UV−3)を添加した以外は、試料401と同様にし
て、試料403を作成した。
て、乳剤層に比較カプラーEと同モル量のUV吸収剤
(UV−3)を添加した以外は、試料402と同様にし
て、試料404を作成した。
において、比較カプラーBに代え、比較カプラーBと同
モル量の表5に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料401と同様にして、試料405〜414を作成し
た。
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表5に示す。
カプラーを用いた試料は比較カプラーを用いた試料に比
べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れて
いることがわかる。
各層を支持体側より順次塗設し、赤色感光性カラー感光
材料試料501を作成した。なお、化合物の量は、特に
記載のない限り1m2当りの量を示す。但し、ハロゲン
化銀とコロイド銀は銀の量に換算して示した。
5モル%含有)0.20g及びジオクチルフタレート
0.40gに溶解した比較シアンカプラーF 8.0×
10-4モルからなる赤感性乳剤層。
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。
て、比較カプラーFに代え、比較カプラーFと同モル量
の比較カプラーGを用いた以外は、試料501と同様に
して、試料502を作成した。
て、乳剤層に比較カプラーFと同モル量のUV吸収剤
(UV−3)を添加した以外は、試料501と同様にし
て、試料503を作成した。
て、乳剤層に比較カプラーGと同モル量のUV吸収剤
(UV−3)を添加した以外は、試料502と同様にし
て、試料504を作成した。
において、比較カプラーFに代え、比較カプラーFと同
モル量の表6に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料501と同様にして、試料505〜513を作成し
た。
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表6に示す。
カプラーを用いた試料は比較カプラーを用いた試料に比
べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れて
いることがわかる。
を、もう一方の面に酸化チタンを含有するポリエチレン
をラミネートした支持体上に、以下の表7、表8に示す
構成の各層を、酸化チタンを含有するポリエチレン層の
側に塗設し、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料試料
601を作成した。塗布液は下記の如く調製した。 〈第1層塗布液〉イエローカプラー(YY−1)26.
7g、色素画像安定化剤(ST−1)10.0g、色素
画像安定化剤(ST−2)6.67g、添加剤(HQ−
1)0.67g、イラジエーション防止染料(AI−
1)0.33g、高沸点有機溶媒(DNP)6.67g
に酢酸エチル60mlを加え溶解し、この溶液を20%
界面活性剤(SU−1)7mlを含有する10%ゼラチ
ン水溶液220mlに超音波ホモジナイザーを用いて乳
化分散させてイエローカプラー分散液を作成した。この
分散液を下記に示す青感性ハロゲン化銀乳剤(銀8.6
8g含有)と混合し第1層塗布液を調製した。
液と同様に調製した。なお、硬膜剤として第2層及び第
4層に(H−1)を、第7層に(H−2)を添加した。
また、塗布助剤として、界面活性剤(SU−2)、(S
U−3)を添加し、表面張力を調整した。
調製方法〉40℃に保温した2%ゼラチン水溶液100
0ml中に、下記(A液)及び(B液)をpAg6.
5、pH3.0に制御しつつ30分かけて同時添加し、
更に下記(C液)及び(D液)をpAg7.3、pH
5.5に制御しつつ180分かけて同時添加した。
ムの水溶液を用いて行った。pAgの制御は、下記の制
御液を用いて行なった。
と臭化カリウムからなる混合ハロゲン化物塩水溶液であ
り、塩化物イオンと臭化物イオンの比は、99.8:
0.2とし、制御液の濃度は、(A液)、(B液)を混
合する際には、0.1モル/リットル、(C液)、(D
液)を混合する際には、1モル/リットルとした。
a 5%水溶液と硫酸マグネシウムの2.0%水溶液を
用いて脱塩を行った後、ゼラチン水溶液と混合して平均
粒径0.85μm、変動係数(粒径の標準偏差/平均粒
径)0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立
方体乳剤EMP−1を得た。
用い、50℃にて90分化学熟成を行い、青感性ハロゲ
ン化銀乳剤(Em−B)を得た。
調製方法〉(A液)と(B液)の添加時間及び(C液)
と(D液)の添加時間を変更した以外は乳剤EMP−1
と同様にして、平均粒径0.43μm、変動係数0.0
8、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−2を得た。
用い、55℃にて120分化学熟成を行い、緑感性ハロ
ゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。
調製方法〉(A液)と(B液)の添加時間及び(C液)
と(D液)の添加時間を変更した以外は乳剤EMP−1
と同様にして、平均粒径0.50μm、変動係数0.0
8、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−3を得た。
用い、60℃にて90分化学熟成を行い、赤感性ハロゲ
ン化銀乳剤(Em−R)を得た。
均粒径(F=r)から下記式1により計算される。
の第5層に用いたシアンカプラーCC−1に代え、該シ
アンカプラーCC−1と同モル量の表10に示す本発明
のシアンカプラーを用い、また、第4層に代え、第2層
の各成分の添加量を1/2にした以外は第2層と同組成
として層を用い、更に、第6層を削除した以外は、試料
601と同様にして、試料602〜604を作成した。 《試料611〜614の作成》試料601の第5層に用
いたシアンカプラーCC−1に代え、表10に示す比較
シアンカプラーを用いた以外は、試料601と同様にし
て、試料611〜614を作成した。
の第5層に用いたシアンカプラーCC−1に代え、表1
0に示す本発明のシアンカプラーを用い、その添加量
を、モル量でシアンカプラーCC−1の7/10にし、
また、第4層に代え、第2層の各成分の添加量を1/2
にした以外は第2層と同組成とした層を用い、更に、第
6層を削除した以外は、試料601と同様にして、61
5〜627の作成した。
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、表9に示す工
程で現像処理を行った。
速処理適性の評価を行った。 〈迅速処理適性の評価〉コニカ株式会社製KD−7型濃
度計を用い、現像処理をした試料の最大発色濃度(Dm
ax)を求め、最大発色濃度(Dmax)で迅速処理適
性を評価した。最大発色濃度(Dmax)が大きいほど
迅速処理適性が優れていることを示している。得られた
結果を表10に示す。
カプラーを用いた試料は何れも18秒という短い現像処
理時間では高いブルーの最高濃度が得られない。一方、
本発明のシアンカプラーを用いた試料は何れも18秒と
いう短い現像処理時間でも高いブルーの最高濃度が得ら
れており、迅速処理適性の向上が見られることがわか
る。
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
赤色感光性カラー感光材料試料701を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
5モル%含有)0.21g及びジオクチルフタレート
0.40gに溶解した比較シアンカプラーH 8.1×
10-4モルとUV吸収剤(UV−3)8.1×10-4モ
ルからなる赤感性乳剤層。
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。 《試料702〜709の作成》試料701において、比
較カプラーHに代え、比較カプラーHと同モル量の表1
1に示す比較カプラーを用いた以外は、試料701と同
様にして、試料702〜709を作成した。
において、比較カプラーHに代え、比較カプラーHと同
モル量の表11に示す本発明のカプラーを用い、乳剤層
のUV吸収剤(UV−3)を用いなかった以外は、試料
701と同様にして、試料710〜713を作成した。
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表11に示す。
用い、メタノール中における各カプラーの光吸収を測定
し、350nmでの光吸収からモル吸光係数を算出し
た。得られたモル吸光係数の値を併せて表11に示す。
nmでのモル吸光係数が10,000以上の本発明カプ
ラーを用いた試料は、350nmでのモル吸光係数が1
0,000以下の比較カプラーを用いた試料に比べ何れ
も色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れているこ
とがわかる。
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
赤色感光性カラー感光材料試料801を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
5モル%含有)0.22g、ジオクチルフタレート0.
40gに溶解した比較シアンカプラーQ 8.3×10
-4からなる赤感性乳剤層。
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。 《試料802〜804、806〜812の作成》試料8
01において、比較カプラーQに代え、比較カプラーQ
と同モル量の表12に示す比較カプラーRまたは本発明
のカプラーを用いた以外は、試料801と同様にして、
試料802〜804、806〜812を作成した。 《試料805の作成》試料801において、比較カプラ
ーQに代え、本発明カプラーX5−3を用い、本発明カ
プラーX5−3の添加量を、モル量で比較カプラーQの
1/2にした以外は、試料801と同様にして、試料8
05を作成した。
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表12に示す。
のカプラーを用いた試料は、比較カプラーを用いた試料
に比べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優
れていることがわかる。
が著しく改良され、迅速処理適性に優れ、また、ハロゲ
ン化銀写真感光材料の膜厚を薄くすることが可能であ
る。
Claims (10)
- 【請求項1】メタノール中、350nmにおけるモル吸
光係数(ε350)が10,000以上であり、かつ、
420nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100
以下である紫外線吸収機能を有するカプラー。 - 【請求項2】一般式[C1]〜[C5]で表されるシア
ンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール中、3
50nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,0
00以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光係
数(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を有
するシアンカプラー。 【化1】 [式中、Z1及びZ2は芳香族複素環を形成するのに必要
な非金属原子群を表し、Xは発色現像主薬の酸化体との
反応により脱離する水素原子または離脱基を表す。] - 【請求項3】一般式[X1]または一般式[X2]で表
されるシアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノ
ール中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)
が10,000以上であり、かつ、420nmにおける
モル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸
収機能を有するシアンカプラー。 【化2】 [式中、Raはハメットの置換基定数σp値が+0.2
0以上の電子吸引性基または骨格中の5位の窒素原子と
分子内水素結合を形成しうる水素結合性基を表し、Rb
は置換基を表し、X1は発色現像主薬の酸化体との反応
により脱離する水素原子または離脱基を表し、nは0〜
4の整数を表す。nが2以上のとき、複数のRbは同一
であっても異なっていてもよい。] - 【請求項4】一般式[X3]または一般式[X4]で表
されるシアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノ
ール中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)
が10,000以上であり、かつ、420nmにおける
モル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸
収機能を有するシアンカプラー。 【化3】 [式中、Rc及びRdはハメットの置換基定数σp値が
+0.20以上の電子吸引性基を表し、Reは置換基を
表し、X2は発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する水素原子または離脱基を表し、nは0〜4の整数を
表す。nが2以上のとき、複数のReは同一であっても
異なってもよい。] - 【請求項5】一般式[M1]〜一般式[M3]で表され
るマゼンタカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノー
ル中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が
10,000以上であり、かつ、420nmにおけるモ
ル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収
機能を有するマゼンタカプラー。 【化4】 [式中、Z3は芳香族複素環を形成するのに必要な非金
属原子群を表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応に
より脱離する水素原子または離脱基を表す。] - 【請求項6】一般式[Y1]または一般式[Y2]で表
されるイエローカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタ
ノール中、350nmにおけるモル吸光係数(ε35
0)が10,000以上であり、かつ、420nmにお
けるモル吸光係数(ε420)が100以下である紫外
線吸収機能を有するイエローカプラー。 【化5】 [式中、R1はアルキル基またはアリール基を表し、Y
は−O−、−NH−を表し、Xは発色現像主薬の酸化体
との反応により脱離する水素原子または離脱基を表
す。] - 【請求項7】一般式[X]で表される構造を有し、か
つ、メタノール中、350nmにおけるモル吸光係数
(ε350)が10,000以上であり、かつ、420
nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100以下で
ある紫外線吸収機能を有するカプラー。 【化6】 [式中、Q1、Q2及びQ3はそれぞれ独立に、炭素原子
または窒素原子を表し、Z4はQ1−Nとともに芳香族複
素環を形成するのに必要な非金属原子群を表し、Z5は
Q2−Q3とともに芳香族炭化水素環または芳香族複素環
を形成するのに必要な非金属原子群を表す。ただし、Z
4、Q1、Q2、Q3及びZ5中の窒素原子の総和は2以上
である。] - 【請求項8】下記式[BT]で表される部分構造を有
し、かつ、メタノール中、350nmにおけるモル吸光
係数(ε350)が10,000以上であり、かつ、4
20nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100以
下である紫外線吸収機能を有するカプラー。 【化7】 - 【請求項9】一般式[TA−1]または一般式[TA−
2]で表される部分構造を有し、かつ、メタノール中、
350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,
000以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光
係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を
有するカプラー。 【化8】 [式中、Rf、Rg及びRhは水素原子または置換基を
表す。] - 【請求項10】請求項1に記載の紫外線吸収機能を有す
るカプラー、請求項2に記載の紫外線吸収機能を有する
シアンカプラー、請求項3に記載の紫外線吸収機能を有
するシアンカプラー、請求項4に記載の紫外線吸収機能
を有するシアンカプラー、請求項5に記載の紫外線吸収
機能を有するマゼンタカプラー、請求項6に記載の紫外
線吸収機能を有するイエローカプラー、請求項7に記載
の紫外線吸収機能を有するカプラー、請求項8に記載の
紫外線吸収機能を有するカプラー及び請求項9に記載の
紫外線吸収機能を有するカプラーの少なくとも1種を含
有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34081497A JPH11160840A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 紫外線吸収機能を有する写真用カプラー及び該写真用カプラーを用いたハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34081497A JPH11160840A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 紫外線吸収機能を有する写真用カプラー及び該写真用カプラーを用いたハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11160840A true JPH11160840A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=18340547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34081497A Pending JPH11160840A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 紫外線吸収機能を有する写真用カプラー及び該写真用カプラーを用いたハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11160840A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11265044A (ja) * | 1997-10-08 | 1999-09-28 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー感光材料 |
JP2002193952A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Fuji Photo Film Co Ltd | 新規含窒素へテロ環化合物、発光素子材料およびそれらを使用した発光素子 |
WO2010081625A2 (en) | 2009-01-19 | 2010-07-22 | Basf Se | Organic black pigments and their preparation |
JP2018528165A (ja) * | 2015-07-07 | 2018-09-27 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 置換ベンゾトリアゾールフェノール |
JP2019194260A (ja) * | 2014-09-30 | 2019-11-07 | トランジションズ オプティカル, インコーポレイテッド | 紫外線吸収剤 |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP34081497A patent/JPH11160840A/ja active Pending
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JPH11265044A (ja) * | 1997-10-08 | 1999-09-28 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー感光材料 |
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JP2019194260A (ja) * | 2014-09-30 | 2019-11-07 | トランジションズ オプティカル, インコーポレイテッド | 紫外線吸収剤 |
KR20220108826A (ko) * | 2014-09-30 | 2022-08-03 | 트랜지션즈 옵티칼 인코포레이티드 | 자외선 광 흡수제 |
JP2018528165A (ja) * | 2015-07-07 | 2018-09-27 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 置換ベンゾトリアゾールフェノール |
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