JPH11160840A - 紫外線吸収機能を有する写真用カプラー及び該写真用カプラーを用いたハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

紫外線吸収機能を有する写真用カプラー及び該写真用カプラーを用いたハロゲン化銀写真感光材料

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JPH11160840A
JPH11160840A JP34081497A JP34081497A JPH11160840A JP H11160840 A JPH11160840 A JP H11160840A JP 34081497 A JP34081497 A JP 34081497A JP 34081497 A JP34081497 A JP 34081497A JP H11160840 A JPH11160840 A JP H11160840A
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coupler
group
extinction coefficient
general formula
molar extinction
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JP34081497A
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English (en)
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Kazuaki Nakamura
和明 中村
Zuriyuu Chin
▲づ▼流 陳
Hiroshi Kita
弘志 北
Yutaka Kaneko
金子  豊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速処理適性に優れ、かつ、色素画像の光安
定性に優れたハロゲン化銀写真感光材料用カプラーを提
供すること。 【解決手段】メタノール中、350nmにおけるモル吸
光係数(ε350)が10,000以上であり、かつ、
420nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100
以下である紫外線吸収機能を有するカプラー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料に用いられるカプラー及びそれを用いたハロゲン化銀
写真感光材料に関し、更に詳しくは、紫外線吸収剤の機
能を併せ持つハロゲン化銀写真感光材料に用いられるカ
プラー及び該カプラーを用いた、光に対する堅牢性が改
良され、かつ、迅速処理適性に優れたハロゲン化銀写真
感光材料に関する。
【0002】
【発明の背景】ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以
下、「カラー感光材料」または「感光材料」ともいう)
においては、カプラーと発色現像主薬の酸化体との反応
が効率よく進行し、十分な最大濃度を有する色素画像を
得る(高発色)ことが必要である。また、得られた色素
画像は、長期間に亘って光に曝されたり、高温・高湿下
に保存されても変褪色しないことが望まれている。
【0003】また、近年、いわゆるミニラボの発達によ
り、処理時間の短縮が強く望まれており、十分な発色濃
度と短い処理時間で得るために、特開平7−84350
号公報等に記載されている高沸点有機溶媒を用いてカプ
ラーの発色性を向上させる技術や特開平1−14405
2号公報、同8−171185号公報及び同平4−17
4429号公報等に記載されているモル吸収係数の大き
い画像色素を形成するカプラーを使用する技術等が知ら
れているが、これらの技術をもってしても、迅速処理の
要望に対し、満足のいくレベルには達していない。
【0004】一方、画像安定性、特に、光に対する安定
性については、特開平2−66541号公報、同3−1
74150号公報、同1−196049号公報、同5−
11417号公報、特開昭64−90445号公報及び
同62−182741号公報等に記載されている褪色防
止剤をカプラーと併用する技術や、米国特許第3,25
3,921号明細書、特公昭50−25337号公報、
同48−5496号公報、同48−41572号公報、
同55−12587号公報、同55−36984号公
報、特開昭58−214125号公報等に記載されてい
る紫外線吸収剤を含有させる技術が代表的であり、各
々、画像色素の光堅牢性を大幅に向上させることができ
るが、その効果はまだ十分ではなく、更なる画像色素の
光堅牢性の向上をねらって、褪色防止剤や紫外線吸収剤
の添加量を増やすと、光堅牢性はある程度向上するもの
の、今度は発色性が低下したり、画像色素の分光吸収特
性が劣化するという悪影響が大きくなり、実際には、褪
色防止剤や紫外線吸収剤を大量に使用することはできな
い。
【0005】特に、紫外線吸収剤は、シアン及びイエロ
ーの画像色素の光堅牢性に対し、使用量を増すことで効
果的に作用するものの、塗布膜の膜物性を劣化させ、高
温・高湿下の保存で画像色素が滲んだり、画像表面に高
沸点有機溶媒や画像色素が油適として生成(発汗)した
りという大きな問題を生じる。また、紫外線吸収剤の使
用量を増すことにより、感光材料中の最も支持体に近い
ハロゲン化銀乳剤層(カラーペーパーの場合、通常青感
光層)の発色性が低下してしまうという問題が発生して
しまうこともわかっている。
【0006】近年、これらの目的を克服するために、特
開平5−197074号公報、同8−239368号公
報、欧州特許第750224号明細書、特開平8−23
4365号公報、同9−5929号公報及び欧州特許第
740198号明細書等に新しいタイプの紫外線吸収剤
が開示されている。これらはいずれも従来のものに比
べ、単位重量当りのモル吸光係数が高い紫外線吸収剤で
あるが、これらの紫外線吸収剤を使用することにより上
記問題は多少緩和されるもののその効果はまだ十分では
なかった。
【0007】
【発明が解決するための手段】従って、本発明の第1の
目的は、迅速処理適性に優れ、かつ、色素画像の光安定
性に優れたハロゲン化銀写真感光材料用カプラーを提供
することにある。本発明の第2の目的は、迅速処理適性
に優れ、かつ、色素画像の光安定性に優れたハロゲン化
銀写真感光材料を提供することにある。
【0008】
【課題を達成するための手段】本発明の上記目的は、 (1)メタノール中、350nmにおけるモル吸光係数
(ε350)が10,000以上であり、かつ、420
nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100以下で
ある紫外線吸収機能を有するカプラー。 (2)一般式[C1]〜[C5]で表されるシアンカプ
ラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール中、350n
mにおけるモル吸光係数(ε350)が10,000以
上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光係数(ε
420)が100以下である紫外線吸収機能を有するシ
アンカプラー。
【0009】
【化9】 [式中、Z1及びZ2は芳香族複素環を形成するのに必要
な非金属原子群を表し、Xは発色現像主薬の酸化体との
反応により脱離する水素原子または離脱基を表す。] (3)一般式[X1]または一般式[X2]で表される
シアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール
中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が1
0,000以上であり、かつ、420nmにおけるモル
吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機
能を有するシアンカプラー。
【0010】
【化10】 [式中、Raはハメットの置換基定数σp値が+0.2
0以上の電子吸引性基または骨格中の5位の窒素原子と
分子内水素結合を形成しうる水素結合性基を表し、Rb
は置換基を表し、X1は発色現像主薬の酸化体との反応
により脱離する水素原子または離脱基を表し、nは0〜
4の整数を表す。nが2以上のとき、複数のRbは同一
であっても異なっていてもよい。] (4)一般式[X3]または一般式[X4]で表される
シアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール
中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が1
0,000以上であり、かつ、420nmにおけるモル
吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機
能を有するシアンカプラー。
【0011】
【化11】 [式中、Rc及びRdはハメットの置換基定数σp値が
+0.20以上の電子吸引性基を表し、Reは置換基を
表し、X2は発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する水素原子または離脱基を表し、nは0〜4の整数を
表す。nが2以上のとき、複数のReは同一であっても
異なってもよい。] (5)一般式[M1]〜一般式[M3]で表されるマゼ
ンタカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール中、
350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,
000以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光
係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を
有するマゼンタカプラー。
【0012】
【化12】 [式中、Z3は芳香族複素環を形成するのに必要な非金
属原子群を表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応に
より脱離する水素原子または離脱基を表す。] (6)一般式[Y1]または一般式[Y2]で表される
イエローカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール
中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が1
0,000以上であり、かつ、420nmにおけるモル
吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機
能を有するイエローカプラー。
【0013】
【化13】 [式中、R1はアルキル基またはアリール基を表し、Y
は−O−、−NH−を表し、Xは発色現像主薬の酸化体
との反応により脱離する水素原子または離脱基を表
す。] (7)一般式[X]で表される構造を有し、かつ、メタ
ノール中、350nmにおけるモル吸光係数(ε35
0)が10,000以上であり、かつ、420nmにお
けるモル吸光係数(ε420)が100以下である紫外
線吸収機能を有するカプラー。
【0014】
【化14】 [式中、Q1、Q2及びQ3はそれぞれ独立に、炭素原子
または窒素原子を表し、Z4はQ1−Nとともに芳香族複
素環を形成するのに必要な非金属原子群を表し、Z5
2−Q3とともに芳香族炭化水素環または芳香族複素環
を形成するのに必要な非金属原子群を表す。ただし、Z
4、Q1、Q2、Q3及びZ5中の窒素原子の総和は2以上
である。] (8)下記式[BT]で表される部分構造を有し、か
つ、メタノール中、350nmにおけるモル吸光係数
(ε350)が10,000以上であり、かつ、420
nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100以下で
ある紫外線吸収機能を有するカプラー。
【0015】
【化15】 (9)一般式[TA−1]または一般式[TA−2]で
表される部分構造を有し、かつ、メタノール中、350
nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,000
以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光係数
(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を有す
るカプラー。
【0016】
【化16】 [式中、Rf、Rgo及びRhは水素原子または置換基
を表す。] (10)上記(1)に記載の紫外線吸収機能を有するカ
プラー、上記(2)に記載の紫外線吸収機能を有するシ
アンカプラー、上記(3)に記載の紫外線吸収機能を有
するシアンカプラー、上記(4)に記載の紫外線吸収機
能を有するシアンカプラー、上記(5)に記載の紫外線
吸収機能を有するマゼンタカプラー、上記(6)に記載
の紫外線吸収機能を有するイエローカプラー、上記
(7)に記載の紫外線吸収機能を有するカプラー、上記
(8)に記載の紫外線吸収機能を有するカプラー及び上
記(9)に記載の紫外線吸収機能を有するカプラーの少
なくとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料。によって達成された。
【0017】以下に、本発明について詳述する。
【0018】先ず、本発明でいうカプラーについて説明
する。
【0019】本発明においていうカプラーとは、現像処
理前は実質無色で、かつ、発色現像主薬の酸化体との反
応によりカップリングして可視領域(400〜750n
m)に吸収極大を有する色素になりうる化合物を意味す
る。カプラーが有する代表的な基本骨格は公知であり
例えば、ピバロイルアセトアニリド、ベンゾイルアセト
アニリド、マロンジアミド、マロン酸モノエステルモノ
アミド、5−ピラゾロン、ピラゾロベンズイミダゾー
ル、1H−ピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリ
アゾール、1H−ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,
4〕トリアゾール、1−ナフトール、フェノール、ピラ
ゾロピリミジン−7−オン、ピラゾロトリアジン−7−
オン、イミダゾール、ピロロトリアゾール、ピラゾロキ
ノゾリン−9−オン等が挙げられる。
【0020】本発明でいうシアンカプラーとは、N−エ
チル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−
メチル−4−アミノアニリン硫酸塩(CD−3)との酸
化的カップリングによって生成する色素が、メタノール
中での極大吸収波長が600〜750nmの範囲にある
カプラーをいい、マゼンタカプラーとは、N−エチル−
N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル
−4−アミノアニリン硫酸塩(CD−3)との酸化的カ
ップリングによって生成する色素が、メタノール中での
極大吸収波長が500〜600nmの範囲にあるカプラ
ーをいい、イエローカプラーとは、N−エチル−N−
(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル−4
−アミノアニリン硫酸塩(CD−3)との酸化的カップ
リングによって生成する色素が、メタノール中での極大
吸収波長が400〜500nmの範囲にあるカプラーを
いう。
【0021】本発明のカプラーは、メタノール中、35
0nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,00
0以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光係数
(ε420)が100以下であり、紫外線吸収機能を有
している。
【0022】メタノール中、350nmにおけるモル吸
光係数(ε350)が10,000以上であり、かつ、
420nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100
以下である紫外線吸収機能を有するカプラーを更に具体
的に挙げれば、以下に示す基本骨格または部分構造を有
するカプラーであって、メタノール中、350nmにお
けるモル吸光係数(ε350)が10,000以上であ
り、かつ、420nmにおけるモル吸光係数(ε42
0)が100以下であるカプラーを挙げることができ
る。
【0023】(a)前記一般式[C1]〜[C5]で表
されるシアンカプラーの基本骨格を有するシアンカプラ
ー。 (b)前記一般式[X1]または一般式[X2]で表さ
れるシアンカプラーの基本骨格を有するシアンカプラ
ー。 (c)前記一般式[X3]または一般式[X4]で表さ
れるシアンカプラーの基本骨格を有するシアンカプラ
ー。 (d)前記一般式[M1]〜一般式[M3]で表される
マゼンタカプラーの基本骨格を有するマゼンタカプラ
ー。 (e)前記一般式[Y1]または一般式[Y2]で表さ
れるイエローカプラーの基本骨格を有するイエローカプ
ラー。 (f)前記一般式[X]で表される構造を有するカプラ
ー。 (g)前記式[BT]で表される部分構造を有するカプ
ラー。 (h)前記一般式[TA−1]または一般式[TA−
2]で表される部分構造を有するカプラー。
【0024】以下、上記基本骨格または部分構造につい
てそれぞれ説明する。 (a)一般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシア
ンカプラーの基本骨格 一般式[C1]で表されるシアンカプラーの基本骨格の
中で好ましいものは、下記一般式[C1−1]及び一般
式[C1−2]で表されるシアンカプラーの基本骨格で
ある。
【0025】
【化17】 [式中、Rはアルキル基、アリール基または複素環基を
表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離す
る水素原子または離脱基を表す。]
【0026】以上に挙げた一般式[C1−1]で表され
るシアンカプラーの基本骨格はより具体的には以下の一
般式で表される。
【0027】
【化18】 [式中、Rはアルキル基、アリール基または複素環基を
表し、R11は置換基を表し、n1は0〜2の整数を表
す。n1が2のとき複数のR11は同一であっても異なっ
ていてもよい。Xは発色現像主薬の酸化体との反応によ
り脱離する水素原子または離脱基を表す。]
【0028】また、一般式[C2]で表されるシアンカ
プラーの基本骨格の中で好ましいものは、下記一般式
[C2−1]で表されるシアンカプラーの基本骨格であ
る。
【0029】
【化19】 [式中、Rはアルキル基、アリール基または複素環基を
表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離す
る水素原子または離脱基を表す。]
【0030】以上に挙げた一般式[C2−1]で表され
るシアンカプラーの基本骨格はより具体的には以下の一
般式[C2−1−1]で表される。
【0031】
【化20】 [式中、Rはアルキル基、アリール基または複素環基を
表し、R21は置換基を表し、n2は0〜2の整数を表
す。n2が2のとき複数のR21は同一であっても異なっ
ていてもよい。Xは発色現像主薬の酸化体との反応によ
り脱離する水素原子または離脱基を表す。]
【0032】一般式[C5]で表されるシアンカプラー
の基本骨格において、Z1は芳香族複素環を形成するの
に必要な非金属原子群を表すが、これらZ1で形成され
る一般式[C5]で表されるシアンカプラーの基本骨格
の中で特に好ましいものは、下記一般式[C5−1]で
表されるシアンカプラーの基本骨格である。
【0033】
【化21】 [式中、Ar1及びAr2はアリール基または複素環基を
表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離す
る水素原子または離脱基を表す。]
【0034】上記の一般式[C1−1]、一般式[C1
−2]、一般式[C2−1]及び一般式[C5−1]で
表される骨格中で好ましいものは、一般式[C1−1]
及び[C2−1]で表される骨格であり、特に好ましい
ものは[C1−1]で表される骨格である。
【0035】一般式[C3]で表されるシアンカプラー
の基本骨格において、Z1で表される芳香族複素環を形
成するのに必要な非金属原子群は基本的には炭素と窒素
で構成されるものであり、具体的には、一般式[C3]
で表されるシアンカプラーの基本骨格としては、以下の
一般式で表されるものを挙げることができる。
【0036】
【化22】 [式中、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する水素原子または離脱基を表す。]
【0037】上記の一般式[C3−1]〜一般式[C3
−8]で表されるシアンカプラーの基本骨格中で好まし
いものは、一般式[C3−1]、一般式[C3−2]で
表されるシアンカプラーの基本骨格であり、さらに好ま
しいものは、一般式[C3−1]で表されるシアンカプ
ラーの基本骨格である。
【0038】以上に挙げた一般式[C3−1]、一般式
[C3−2]で表されるシアンカプラーの基本骨格はよ
り具体的には以下の一般式で表される。
【0039】
【化23】 [式中、R31及びR32はアリール基、複素環基、ハメッ
トの置換基定数σp値が+0.20以上の電子吸引性基
または隣接する環上の窒素原子と分子内水素結合を形成
しうる水素結合性基を表す。ただし、R31及びR32少な
くとも一方はハメットの置換基定数σp値が+0.20
以上の電子吸引性基または隣接する環上の窒素原子と分
子内水素結合を形成しうる水素結合性基である。Xは発
色現像主薬の酸化体との反応により脱離する水素原子ま
たは離脱基を表す。]
【0040】一般式[C4]で表されるシアンカプラー
の基本骨格において、Z2で表される芳香族複素環を形
成するのに必要な非金属原子群は基本的には炭素と窒素
で構成されるものであり、具体的には、一般式[C4]
で表されるシアンカプラーの基本骨格としては、以下の
一般式で表されるシアンカプラーの基本骨格を挙げるこ
とができる。
【0041】
【化24】 [式中、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する水素原子または離脱基を表す。]
【0042】上記の一般式[C4−1]〜一般式[C4
−6]で表されるシアンカプラーの基本骨格中で好まし
いものは、一般式[C4−1]及び一般式[C4−2]
で表されるシアンカプラーの基本骨格である。
【0043】以上に挙げた一般式[C4−1]、一般式
[C4−2]で表されるシアンカプラーの基本骨格はよ
り具体的には以下の一般式で表される。
【0044】
【化25】 [式中、R41、R42及びR43は置換基を表す。ただし、
41、R42及びR43の少なくとも1つはハメットの置換
基定数σp値が+0.20以上の電子吸引性基である。
Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離する水素
原子または離脱基を表す。]
【0045】次に、上記した一般式[C1−1−1]の
11、一般式[C2−1−1]のR21、一般式[C4−
1−1]及び[C4−2−1]のR41、R42及びR43
表される置換基について説明する。
【0046】上記置換基としては、種々のものが挙げら
れ特に制限はないが、代表的なものとして、アルキル、
アリール、アニリノ、アシルアミノ、スルホンアミド、
アルキルチオ、アリールチオ、アルケニル、シクロアル
キル、シクロアルケニル、アルキニル、複素環、アルコ
キシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、アミ
ノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファモイ
ルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキ
シカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリール
オキシカルボニル、複素環チオ、チオウレイド、ヒドロ
キシル及びメルカプトの各基、並びに、スピロ化合物残
基、有橋炭化水素化合物残基、スルホニル、スルフィニ
ル、スルホニルオキシ、スルファモイル、ホスホリル、
カルバモイル、アシル、アシルオキシ、オキシカルボニ
ル、カルボキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲン置換アル
コキシ、ハロゲン置換アリールオキシ、ピロリル、テト
ラゾリル等の各基及びハロゲン原子等が挙げられる。
【0047】上記アルキル基としては、炭素数1〜32
のものが好ましく、直鎖でも分岐でもよい。アリール基
としては、フェニル基が好ましい。
【0048】アシルアミノ基としては、アルキルカルボ
ニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基;スルホン
アミド基としては、アルキルスルホニルアミノ基、アリ
ールスルホニルアミノ基;アルキルチオ基、アリールチ
オ基におけるアルキル成分、アリール成分は上記のアル
キル基、アリール基が挙げられる。
【0049】アルケニル基としては、炭素数2〜32の
もの、シクロアルキル基としては、炭素数3〜12、特
に5〜7のものが好ましく、アルケニル基は直鎖でも分
岐でもよい。シクロアルケニル基としては、炭素数3〜
12、特に5〜7のものが好ましい。
【0050】ウレイド基としては、アルキルウレイド
基、アリールウレイド基等;スルファモイルアミノ基と
しては、アルキルスルファモイルアミノ基、アリールス
ルファモイルアミノ基等;複素環基としては、5〜7員
のものが好ましく、具体的には、2−フリル基、2−チ
ェニル基、2−ピリミジニル基、2−ベンゾチアゾリル
基等;複素環オキシ基としては、5〜7員の複素環を有
するものが好ましく、例えば、3,4,5,6−テトラ
ヒドロピラニル−2−オキシ基、1−フェニルテトラゾ
ール−5−オキシ基等;複素環チオ基としては、5〜7
員の複素環チオ基が好ましく、例えば、2−ピリジルチ
オ基、2−ベンゾチアゾリルチオ基、2,4−ジフェノ
キシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ基等;シロ
キシ基としては、トリメチルシロキシ基、トリエチルシ
ロキシ基、ジメチルブチルシロキシ基等;イミド基とし
ては、琥珀酸イミド基、3−ヘプタデシル琥拍酸イミド
基、フタルイミド基、グルタルイミド基等;スピロ化合
物残基としては、スピロ〔3.3〕ヘプタン−1−イル
等;有橋炭化水素化合物残基としては、ビシクロ〔2.
2.1〕ヘプタン−1−イル、トリシクロ〔3.3.
l.3.7〕デカン−1−イル、7,7−ジメチル−ビ
シクロ〔2.2.1〕ヘプタン−1−イル等が挙げられ
る。
【0051】スルホニル基としては、アルキルスルホニ
ル、アリールスルホニル、ハロゲン置換アルキルスルホ
ニル、ハロゲン置換アリールスルホニル等;スルフィニ
ル基としては、アルキルスルフィニル、アリールスルフ
ィニル等;スルホニルオキシ基としては、アルキルスル
ホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ等;スルファ
モイル基としては、N,N−ジアルキルスルファモイ
ル、N−N−ジアリールスルファモイル、N−アルキル
−N−アリールスルファモイル等;ホスホリル基として
は、アルコキシホスホリル、アリールオキシホスホリ
ル、アルキルホスホリル、アリールホスホリル等;カル
バモイル基としては、N,N−ジアルキルカルバモイ
ル、N,N−ジアリールカルバモイル、N−アルキル−
N−アリールカルバモイル等;アシル基としては、アル
キルカルボニル、アリールカルボニル等;アシルオキシ
基としては、アルキルカルボニルオキシ等;オキシカル
ボニル基としては、アルコキシカルボニル、アリールオ
キシカルボニル等;ハロゲン置換アルコキシ基として
は、α−ハロゲン置換アルコキシ等;ハロゲン置換アリ
ールオキシ基としては、テトラフルオロアリールオキ
シ、ペンタフルオロアリールオキシ等;ピロリル基とし
ては1−ピロリル等;テトラゾリル基としては、1−テ
トラゾリル等の各基が挙げられる。
【0052】上記置換基の他に、トリフルオロメチル
基、ヘプタフルオロイソプロピル基、ノニルフルオロ−
t−ブチル基や、テトラフルオロアリール基、ペンタフ
ルオロアリール基なども好ましく用いられる。
【0053】これらの基は、更に長鎖炭化水素基やポリ
マー残基等の耐拡散性基などの置換基を含んでいてもよ
い。
【0054】一般式[C1−1]、[C1−2]、[C
1−1−1]、[C2−1]及び[C2−1−1]のR
で表されるアルキル基は、直鎖でも分岐でも環状でもよ
く、炭素数1〜32のものが好ましい。これらアルキル
基は、更に前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表さ
れるシアンカプラーの基本骨格の項において、一般式
[C1−1−1]におけるR11で表される置換基の説明
において記載した置換基で置換されていてもよい。
【0055】一般式[C1−1]、[C1−2]、[C
1−1−1]、[C2−1]及び[C2−1−1]の
R、一般式[C5−1]のAr1及びAr2、一般式[C
3−1−1]及び[C3−2−1]のR31及びR32で表
されるアリール基について説明する。
【0056】上記アリール基としては、フェニル基、1
−ナフチル基及び2−ナフチル基等が挙げられる。フェ
ニル基が好ましい。これらアリール基は、更に前記一般
式[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカプラー
の基本骨格の項において、一般式[C1−1−1]にお
けるR11で表される置換基の説明において記載した置換
基で置換されていてもよい。
【0057】一般式[C1−1]、[C1−2]、[C
1−1−1]、[C2−1]、[C2−1−1]のR、
一般式[C5−1]のAr1及びAr2、一般式[C3−
1−1]及び[C3−2−1]のR31及びR32で表され
る複素環基について説明する。
【0058】上記複素環基としてはピラゾール、イミダ
ゾール、フリル、チオフェン、チアゾール、オキサゾー
ル、チアジアゾール、オキサジアゾール、トリアゾー
ル、テトラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジ
ン、ピラジン、チアジアジン、オキサジアジン、ヒダン
トイン、ウラゾール、オキサゾリジノン、トリアジン等
の各基が挙げられル。これら複素環はさらに縮合複素環
を形成してもよく、また更に上記各種置換基で置換され
ていてもよい。
【0059】一般式[C3−1−1]及び[C3−2−
1]のR31及びR32の少なくとも一方は、ハメットの置
換基定数σp値が+0.20以上の電子吸引性基または
隣接する環上の窒素原子と分子内水素結合を形成しうる
水素結合性基であり、また、一般式[C4−1−1]及
び[C4−2−1]のR41、R42及びR43の少なくとも
一つは、ハメットの置換基定数σp値が+0.20以上
の電子吸引性基である。
【0060】以下に、上記ハメットの置換基定数σp値
が+0.20以上の電子吸引性基または隣接する環上の
窒素原子と分子内水素結合を形成しうる水素結合性基に
ついて説明する。
【0061】ハメットの置換基定数σpについてはよく
知られており、ハメットの置換基定数σp値が+0.2
0以上の電子吸引性基としては、例えば、スルホニル、
スルフィニル、スルホニルオキシ、スルファモイル、ホ
スホリル、カルバモイル、アシル、アシルオキシ、オキ
シカルボニル、カルボキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲ
ン化アルコキシ、ハロゲン化アリールオキシ、ピロリ
ル、テトラゾリル等の各基及びハロゲン原子のうちハメ
ットの置換基定数σp値が+0.20以上の基及び原子
が挙げられる。
【0062】スルホニル基としては、アルキルスルホニ
ル、アリールスルホニル、また、ハロゲン化アルキルス
ルホニル、ハロゲン化アリールスルホニル等の基;スル
フィニル基としては、アルキルスルフィニル、アリール
スルフィニル等の基;スルホニルオキシ基としては、ア
ルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ等
の基;スルファモイル基としては、N,N−ジアルキル
スルファモイル、N,N−ジアルキルスルファモイル、
N−アルキル−N−アリールスルファモイル等の基;ホ
スホリル基としては、アルコキシホスホリル、アリール
オキシホスホリル、アルキルホスホリル、アリールホス
ホリル等の基;カルバモイル基としては、N,N−ジア
ルキルカルバモイル、N,N−ジアリールカルバモイ
ル、N−アルキル−N−アリールカルバモイル等の基;
アシル基としては、アルキルカルボニル、アリールカル
ボニル等の基が挙げられる。
【0063】アシルオキシ基としては、アルキルカルボ
ニルオキシ基が好ましい。
【0064】オキシカルボニル基としては、アルコキシ
カルボニル、アリールオキシカルボニル等の基が挙げら
れる。
【0065】ハロゲン化アルコキシ基としては、α−ハ
ロゲン化アルコキシ基が、ハロゲン化アリールオキシ基
としては、テトラフルオロアリールオキシ、ペンタフル
オロアリールオキシ等の各基が好ましい。
【0066】ピロリル基としては1−ピロリル等の基
が、テトラゾリル基として1−テトラゾリル等の基が挙
げられる。
【0067】上記電子吸引性基の他に、トリフルオロメ
チル、ヘプタフルオロ−1−プロピル、ノニルフルオロ
−t−ブチル等の基や、テトラフルオロアリール基、ペ
ンタフルオロアリール基なども好ましく用いられる。
【0068】また、上記分子内水素結合を形成しうる水
素結合性基としては、例えば、下記一般式[HB]で表
される構造を有する基が好ましい。
【0069】
【化26】 [式中、Qa及びQbは、
【0070】
【化27】 を表す。
【0071】RH1、RH2、RH3、RH4及びRH5は、水素
原子または置換基を表す。
【0072】Qcは、−O−または−N(RH6)−を表
し、RH6は、アシル基、スルホニル基、シアノ基、ホス
ホリル基を表す。
【0073】lは0または1を表す。lが1であると
き、QaとQbとで縮合環を形成してもよく、また、l
が0で、Qcが−N(RH6)−であるとき、QaとRH6
とで縮合環を形成してもよい。]
【0074】一般式[HB]において、RH1、RH2、R
H3、RH4及びRH5で表される置換基は前記一般式[C
1]〜[C5]で表されるシアンカプラーの基本骨格の
項において、一般式[C1−1−1]におけるR11で表
される置換基の説明において記載した置換基と同義であ
る。また、RH6で表されるアシル基、スルホニル基、シ
アノ基、ホスホリル基は前記一般式[C1]〜[C5]
で表されるシアンカプラーの基本骨格の項において、一
般式[C1−1−1]におけるR11で表される置換基の
説明において記載したアシル基、スルホニル基、シアノ
基、ホスホリル基と同義である。
【0075】一般式[HB]で表される水素結合性基の
うち、特に好ましいものは以下に示すものである。
【0076】
【化28】 なお、式中、RH7はアルキル基、アリール基または複素
環基を表す。
【0077】上記RH7で表されるアルキル基、アリール
基及び複素環基は前記一般式[C1]〜[C5]で表さ
れるシアンカプラーの基本骨格の項において、一般式
[C1−1]及び[C1−2]におけるRで表される置
換基の説明において記載したアルキル基、アリール基及
び複素環基と同義である。
【0078】次に、一般式[C1]〜[C5]、[C1
−1]、[C1−2]、[C1−1−1]、[C2−
1]、[C2−1−1]、[C5−1]、[C3−
1]、[C3−2]、[C3−3]、[C3−4]、
[C3−5]、[C3−6]、[C3−7]、[C3−
8]、[C3−1−1]、[C3−2−1]、[C4−
1]、[C4−2]、[C4−3]、[C4−4]、
[C4−5]、[C4−6]、[C4−1−1]及び
[C4−2−1]のXで表される発色現像主薬の酸化体
との反応により脱離する離脱基について説明する。
【0079】発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する離脱基としては、例えば、ハロゲン原子、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アリールチ
オ基、アルキルチオ基、スルホンアミド基、アシルアミ
ノ基、
【0080】
【化29】 (式中、Zは、窒素原子とともに5ないし6員環を形成
するのに要する、炭素原子、酸素原子、窒素原子、イオ
ウ原子の中から選ばれた原子群を表す。)等が挙げられ
る。
【0081】以下に、離脱基の具体例を示す。
【0082】ハロゲン原子:塩素、臭素、フッ素等の原
子 アルコキシ基:エトキシ基、ベンジルオキシ基、エチル
カルバモイルメトキシ基、テトラデシルカルバモイルメ
トキシ基等 アリールオキシ基:フェノキシ基、4−メトキシフェノ
キシ基、4−ニトロフェノキシ基等 アシルオキシ基:アセトキシ基、ミリストイルオキシ
基、ベンゾイルオキシ基等 アリールチオ基:フェニルチオ基、2−ブトキシ−5−
オクチルフェニルチオ基、2,5−ジヘキシルオキシフ
ェニルチオ基等 アルキルチオ基:メチルチオ基、オクチルチオ基、ヘキ
サデシルチオ基、ベンジルチオ基、2−(ジエチルアミ
ノ)エチルチオ基、エトキシカルボニルメチルチオ基、
エトキシエチルチオ基、フェノキシエチルチオ基等 スルホンアミド基:メタンスルホンアミド基、ベンゼン
スルホンアミド基等 アシルアミノ基:ヘプタフルオロブタンアミド基、ペン
タクロロフェニルカルボニルアミノ基等
【0083】
【化30】 で表されるものとしては、例えば、次のものが挙げられ
る。
【0084】
【化31】
【0085】(b)一般式[X1]または一般式[X
2]で表されるシアンカプラーの基本骨格 一般式[X1]及び一般式[X2]おいて、Raはハメ
ットの置換基定数σp値が+0.20以上の電子吸引性
基または骨格中の5位の窒素原子と分子内水素結合を形
成しうる水素結合性基を表すが、これら電子吸引性基及
び水素結合性基としては、前記一般式[C1]〜一般式
[C5]で表されるシアンカプラーの基本骨格の項にお
いて、一般式[C3−1−1]におけるR31及びR32
説明において記載した電子吸引性基及び水素結合性基を
挙げることができる。
【0086】また、Rbは置換基を表すが、これら置換
基としては、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表
されるシアンカプラーの基本骨格の項において、一般式
[C1−1−1]におけるR11で表される置換基の説明
において記載した置換基を挙げることができる。
【0087】X1は発色現像主薬の酸化体との反応によ
り脱離する水素原子または離脱基を表すが、これら発色
現像主薬の酸化体との反応により脱離する離脱基として
は、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシ
アンカプラーの基本骨格の項において、一般式[C1]
におけるXで表される発色現像主薬の酸化体との反応に
より脱離する水素原子または離脱基の説明において記載
した発色現像主薬の酸化体との反応により脱離する離脱
基を挙げることができる。
【0088】(c)一般式[X3]または一般式[X
4]で表されるシアンカプラーの基本骨格 一般式[X3]及び一般式[X4]おいて、Rc及びR
dはハメットの置換基定数σp値が+0.20以上の電
子吸引性基を表すが、これら電子吸引性基としては、前
記一般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカ
プラーの基本骨格の項において、一般式[C3−1−
1]におけるR31及びR32の説明において記載した電子
吸引性基を挙げることができる。
【0089】また、Reは置換基を表すが、これら置換
基としては、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表
されるシアンカプラーの基本骨格の項において、一般式
[C1−1−1]におけるR11で表される置換基の説明
において記載した置換基を挙げることができる。
【0090】X2は発色現像主薬の酸化体との反応によ
り脱離する水素原子または離脱基を表すが、これら発色
現像主薬の酸化体との反応により脱離する離脱基として
は、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシ
アンカプラーの基本骨格の項において、一般式[C1]
におけるXで表される発色現像主薬の酸化体との反応に
より脱離する水素原子または離脱基の説明において記載
した発色現像主薬の酸化体との反応により脱離する離脱
基を挙げることができる。
【0091】(d)一般式[M1]〜一般式[M3]で
表されるマゼンタカプラーの基本骨格 一般式[M1]〜一般式[M3]で表されるマゼンタカ
プラーの基本骨格の中で好ましいものは、一般式[M
1]及び一般式[M2]で表されるマゼンタカプラーの
基本骨格であり、さらに好ましいものは一般式[M1]
で表されるマゼンタカプラーの基本骨格である。
【0092】一般式[M1]で表されるマゼンタカプラ
ーの基本骨格において、Z3で表される芳香族複素環を
形成するのに必要な非金属原子群は基本的には炭素と窒
素で構成されるものであり、一般式[M1]で表される
マゼンタカプラーの基本骨格としては、具体的には、以
下の一般式[M1−1]、一般式[M1−2]、一般式
[M1−3]で表されるマゼンタカプラーの基本骨格を
挙げることができる。
【0093】
【化32】 [式中、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する水素原子または離脱基を表す。]
【0094】上記一般式[M1−1]、一般式[M1−
2]、一般式[M1−3]で表されるマゼンタカプラー
の基本骨格の中で好ましいものは、一般式[M1−1]
及び一般式[M1−2]で表されるマゼンタカプラーの
基本骨格である。
【0095】一般式[M1−1]及び一般式[M1−
2]で表されるマゼンタカプラーの基本骨格のうち、好
ましいマゼンタカプラーの基本骨格は、具体的には、以
下の一般式で表されマゼンタカプラーの基本骨格であ
る。
【0096】
【化33】 [式中、Rm1、Rm2はアルキル基を表し、Rm3は置換基
を表し、n3は0〜5の整数を表し、Rはアルキル基、
アリール基または複素環基を表し、Rm4はハロゲン原子
を表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する水素原子または離脱基を表し、n4は0〜5の整数
を表す。n3またはn4が2以上であるとき、複数のR
m3、Rm4は同一であっても異なっていてもよい。]
【0097】一般式[M1−1−1]、[M1−2−
1]において、Rm1、Rm2はアルキル基を表すが、これ
らアルキル基としては、前記一般式[C1]〜一般式
[C5]で表されるシアンカプラーの基本骨格の項にお
いて、一般式[C1−1]におけるRで表されるアルキ
ル基の説明において記載したアルキル基を挙げることが
できる。
【0098】一般式[M2−1−1]において、Rm3
置換基を表すが、これら置換基としては、前記一般式
[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカプラーの
基本骨格の項において、一般式[C1−1−1]におけ
るR11で表される置換基の説明において記載した置換基
を挙げることができる。
【0099】一般式[M2−1−1]において、Rはア
ルキル基、アリール基または複素環基を表すが、これら
アルキル基、アリール基または複素環としては、前記一
般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカプラ
ーの基本骨格の項において、一般式[C1−1]におけ
るRで表されるアルキル基、アリール基または複素環の
説明において記載したアルキル基、アリール基または複
素環を挙げることができる。また、Rm4はハロゲン原子
を表すが、これらハロゲン原子としては、ヨウ素原子、
臭素原子、塩素原子及びフッ素原子が挙げられ、塩素原
子及び臭素原子が好ましく、塩素原子が最も好ましい。
【0100】一般式[M1]〜一般式[M3]、一般式
[M1−1]、[M1−2]、[M1−3]、一般式
[M1−1−1]、[M1−2−1]、[M2−1−
1]、[M2−2−1]おいて、Xは発色現像主薬の酸
化体との反応により脱離する水素原子または離脱基を表
すが、これら発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
する離脱基としては、前記一般式[C1]〜一般式[C
5]で表されるシアンカプラーの基本骨格の項におい
て、一般式[C1]におけるXで表される発色現像主薬
の酸化体との反応により脱離する水素原子または離脱基
の説明において記載した発色現像主薬の酸化体との反応
により脱離する離脱基を挙げることができる。
【0101】(e)一般式[Y1]または一般式[Y
2]で表されるイエローカプラーの基本骨格 一般式[Y1]または一般式[Y2]で表されるイエロ
ーカプラーの基本骨格の中で好ましいものは、一般式
[Y1]で表されるイエローカプラーの基本骨格であ
る。
【0102】一般式[Y1]で表されるイエローカプラ
ーの基本骨格は、より具体的には以下の一般式[Y1−
1−1]で表すことができる。
【0103】
【化34】 [式中、R1はアルキル基またはアリール基を表し、R
y1は置換基を表し、n5は0〜5の整数を表し、Xは発
色現像主薬の酸化体との反応により脱離する水素原子ま
たは離脱基を表す。n5が2以上の場合、複数のRy1
同一であっても異なっていても良い。]
【0104】上記一般式[Y1]、[Y2]、[Y1−
1−1]において、R1はアルキル基またはアリール基
を表すが、これらアルキル基、アリール基としては、前
記一般式[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカ
プラーの基本骨格の項において、一般式[C1−1]に
おけるRで表されるアルキル基、アリール基の説明にお
いて記載したアルキル基、アリール基を挙げることがで
きる。
【0105】一般式[Y1−1−1]において、Ry1
置換基を表すが、これら置換基としては、前記一般式
[C1]〜一般式[C5]で表されるシアンカプラーの
基本骨格の項において、一般式[C1−1−1]におけ
るR11で表される置換基の説明において記載した置換基
を挙げることができる。
【0106】一般式[[Y1]、[Y2]、[Y1−1
−1]において、Xは発色現像主薬の酸化体との反応に
より脱離する水素原子または離脱基を表すが、これら発
色現像主薬の酸化体との反応により脱離する離脱基とし
ては、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表される
シアンカプラーの基本骨格の項において、一般式[C
1]におけるXで表される発色現像主薬の酸化体との反
応により脱離する水素原子または離脱基の説明において
記載した発色現像主薬の酸化体との反応により脱離する
離脱基を挙げることができる。
【0107】(f)一般式[X]で表される構造 一般式[X]で表される構造の
【0108】
【化35】 において、Z4及びQ1−Nで形成される芳香族複素環基
としては、5〜6員のものが好ましく、さらに縮合環を
有していてもよい。また、上記芳香族複素環基は、窒素
原子を2以上有するものがより好ましく、窒素原子を3
以上有するものがさらに好ましい。
【0109】以下に、
【0110】
【化36】 で表される芳香族複素環基の具体例を示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。
【0111】
【化37】
【0112】なお、上記芳香族複素環基は、さらに置換
基を有していてもよい。
【0113】また、一般式[X]で表される構造の
【0114】
【化38】 において、Z5及びQ2−Q3で形成される芳香族複素環
基としては、5〜6員のものが好ましく、さらに縮合環
を有していてもよい。また、Q2、Q3は炭素原子である
ことが好ましい。
【0115】以下に、
【0116】
【化39】 で表される芳香族複素環基の具体例を示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。
【0117】
【化40】 なお、上記芳香族複素環基は、さらに置換基を有してい
てもよい。
【0118】一般式[X]で表される構造において、Z
4、Q1、Q2、Q3及びZ5の非金属原子群中の窒素原子
の総和(Z4またはZ5が縮合複素環を形成するものであ
る場合は、その縮合された環の原子も含めた総和)が3
以上であることが、紫外線吸収波長の点から好ましい。
(一般にヘテロ原子の数が少ないと極大吸収波長が短波
長になる傾向がある)
【0119】(g)式[BT]で表される部分構造 式[BT]で表される部分構造は、置換基を有していて
もよい。
【0120】(h)一般式[TA−1]または一般式
[TA−2]で表される部分構造 一般式[TA−1]または一般式[TA−2]おいて、
Rf、Rg、Rhは置換基を表すが、これら置換基とし
ては、前記一般式[C1]〜一般式[C5]で表される
シアンカプラーの基本骨格の項において、一般式[C1
−1−1]におけるR11で表される置換基の説明におい
て記載した置換基を挙げることができる。
【0121】メタノール中、350nmにおけるモル吸
光係数(ε350)が10,000以上であり、かつ、
420nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100
以下である紫外線吸収機能を有するカプラーとしては、
一般式[C1]〜[C5]、一般式[M1]〜[M
3]、一般式[Y1]または[Y2]で表されるカプラ
ーの基本骨格を有し、かつ、一般式[BT]、一般式
[TA−1]または一般式[TA−2]で表される部分
構造を有するカプラー、一般式[X]で表される構造を
有するカプラーが好ましい。その他、紫外線吸収剤とし
て機能する一般に知られている部分構造、例えば、サリ
チレート系、シアノアクリレート系等の部分構造を導入
したカプラーも、メタノール中、350nmにおけるモ
ル吸光係数(ε350)が10,000以上であり、か
つ、420nmにおけるモル吸光係数(ε420)が1
00以下であるカプラーであれば、本発明の効果を導く
ことができる。
【0122】一般式[BT]、一般式[TA−1]また
は一般式[TA−2]で表される部分構造は、例えば、
前述したカプラー母核(例えば、一般式[C1−1−
1]、一般式[C2−1−1]、一般式[C3−1−
1]、一般式[C3−2−1]、一般式[C4−1−
1]、一般式[C4−2−1]、一般式[M1−1−
1]、一般式[M2−1−1]、一般式[M2−2−
1]、一般式[Y1−1−1]におけるカプラー母核)
の置換基(例えば、R、R11、R21、R31、R32
41、R42、R43、Rm1、Rm2、Rm3、R1、Ry1)と
して導入することができる。
【0123】なお、一般式[TA−1]で表される部分
構造に最も近い原子は酸素原子であってはならない。
【0124】また、一般式[BT]、一般式[TA−
1]又は一般式[TA−2]で表される部分構造は、例
えば、前述したカプラー母核(例えば、一般式[C1−
1−1]、一般式[C2−1−1]、一般式[C3−1
−1]、一般式[C3−2−1]、一般式[C4−1−
1]、一般式[C4−2−1]、一般式[M1−1−
1]、一般式[M2−1−1]、一般式[M2−2−
1]、一般式[Y1−1−1]におけるカプラー母核)
を2以上有していてもよい。
【0125】以下に、本発明のカプラーの具体例を記載
するが、これら具体例の記載は、本発明のカプラーを限
定するものではない。
【0126】一般式[C1]〜[C5]で表されるシア
ンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール中、3
50nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,0
00以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光係
数(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を有
するシアンカプラーの具体例
【0127】
【化41】
【0128】
【化42】
【0129】
【化43】
【0130】
【化44】
【0131】
【化45】
【0132】一般式[X1]及び一般式[X2]で表さ
れるシアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノー
ル中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が
10,000以上であり、かつ、420nmにおけるモ
ル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収
機能を有するシアンカプラーの具体例
【0133】
【化46】
【0134】
【化47】
【0135】
【化48】
【0136】
【化49】
【0137】
【化50】
【0138】一般式[X3]及び一般式[X4]で表さ
れるシアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノー
ル中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が
10,000以上であり、かつ、420nmにおけるモ
ル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収
機能を有するシアンカプラーの具体例
【0139】
【化51】
【0140】
【化52】
【0141】
【化53】
【0142】
【化54】
【0143】
【化55】
【0144】一般式[M1]〜一般式[M3]で表され
るマゼンタカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノー
ル中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が
10,000以上であり、かつ、420nmにおけるモ
ル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収
機能を有するマゼンタカプラーの具体例
【0145】
【化56】
【0146】
【化57】
【0147】
【化58】
【0148】
【化59】
【0149】一般式[Y1]または一般式[Y2]で表
されるイエローカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタ
ノール中、350nmにおけるモル吸光係数(ε35
0)が10,000以上であり、かつ、420nmにお
けるモル吸光係数(ε420)が100以下である紫外
線吸収機能を有するイエローカプラーの具体例
【0150】
【化60】
【0151】
【化61】
【0152】
【化62】
【0153】一般式[TA−1]または一般式[TA−
2]で表される部分構造を有し、かつ、メタノール中、
350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,
000以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光
係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を
有するカプラーの具体例
【0154】
【化63】
【0155】
【化64】
【0156】
【化65】
【0157】《合成例》 〈例示化合物C3−1の合成〉
【0158】
【化66】
【0159】テトラヒドロフラン15mlに化合物
(A)1.0g、そしてピリジン0.24mlを加えた
後、氷水浴で反応容器を冷却した。そこへ、テトラヒド
ロフラン10mlに化合物(B)1.1gを溶解した溶
液を滴下し、滴下終了時より氷水浴を外して室温で2時
間反応させた。反応終了後、29%アンモニア水1.6
mlを加え、さらに室温で30分撹件した。その後、反
応液に1.0N塩酸を40ml、水30ml、酢酸エチ
ル30mlを加えて抽出した。分液後、得られた有機層
を食塩水にて洗浄し、分液後、溶媒を減圧下で濃縮し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを
濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得られた残留物を再結晶
(再結晶溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製
し、白色固体の例示化合物(C3−1)1.1gを得
た。
【0160】同定はNMR、MASS、UVスペクトル
及び融点で行な行なった。
【0161】1H−NMR(CDCl3) δ(ppm):0.81(s,9H)、1.50(s,
6H)、1.86(s,2H)、6.56(s,1H)
7.50(d,J=6.7Hz,1H)、7.57(d
d,J=2.2,6.3Hz,2H)、7.68(s,
1H)、7.97(d,J=6.5Hz,2H)、8.
18(s,1H)、8.40(d,J=8.3Hz,1
H)、8.78(s,1H) マススペクトル(FAB):M+=m/z617 UVスペクトル(MeOH):λmax310nm、ε
30,000 融点:259.6℃ 本発明のその他のカプラーも上記に準じて合成できる。
【0162】本発明のカプラーは通常ハロゲン化銀1モ
ル当り1×10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2
モル〜8×10-1モルの範囲で用いることができる。
【0163】また、本発明のカプラーは他の種類のカプ
ラーと併用することもできる。
【0164】本発明のカプラーは、典型的には、本発明
のカプラーをハロゲン化銀乳剤に配合し、この乳剤を支
持体上に塗布してカラー感光材料を形成する方法が好ま
しく用いられる。
【0165】支持体としては、ポリエチレン等をラミネ
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
【0166】本発明のカプラーは、例えば、カラーのネ
ガ及びポジフィルム並びにカラー印画紙等のカラー写真
感光材料に用いられる。
【0167】このカラー印画紙を初めとする本発明のカ
プラーを用いた感光材料は、単色用のものでも多色用の
ものでもよい。多色用感光材料では、本発明のカプラー
はいかなる層に含有させてもよい。多色用感光材料はス
ペクトルの3原色領域のそれぞれに感光性を有する色素
画像形成構成単位を有する。各構成単位は、スペクトル
のある一定領域に対して感光性を有する単層または多層
乳剤層からなることができる。画像形成構成単位の層を
含めて感光材料の構成層は、当業界で知られているよう
に種々の順序で配列することができる。
【0168】典型的な多色用感光材料は、少なくとも1
つのシアンカプラーを含有する少なくとも1つの赤感光
性ハロゲン化銀乳剤層からなるシアン色素画像形成構成
単位、少なくとも1つのマゼンタカプラーを含有する少
なくとも1つの緑感光性ハロゲン化銀乳剤層からなるマ
ゼンタ色素画像形成構成単位、少なくとも1つのイエロ
ーカプラーを含有する少なくとも1つの青感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層からなるイエロー色素画像形成構成単位を
支持体上に担持させたものからなる。
【0169】感光材料は、追加の層、例えば、フィルタ
ー層、中間層、保護層、下塗り層ないし下引層等を有す
ることができる。
【0170】本発明のカプラーを乳剤に含有せしめるに
は、従来公知の方法に従えばよい。例えば、トリクレジ
ルホスフェート、ジブチルフタレート等の沸点が175
℃以上の高沸点有機溶媒または酢酸ブチル、プロピオン
酸ブチル等の低沸点溶媒のそれぞれ単独に、または、必
要に応じてそれらの混合液に本発明のカプラーを単独ま
たは併用して溶解した後、界面活性剤を含むゼラチン水
溶液と混合し、次に、高速回転ミキサーまたはコロイド
ミル等で乳化した後、ハロゲン化銀乳剤に添加して本発
明に使用するハロゲン化銀乳剤を調製することができ
る。
【0171】本発明のカプラーを用いた感光材料に好ま
しく用いられるハロゲン化銀組成としては、塩化銀、塩
臭化銀または塩沃臭化銀がある。また更に、塩化銀と臭
化銀の混合物等の組合せ混合物であってもよい。即ち、
ハロゲン化銀乳剤がカラー用印画紙に用いられる場合に
は、特に速い現像性が求められるので、ハロゲン化銀の
ハロゲン組成として塩素原子を含むことが好ましく、少
なくとも1モル%の塩化銀を含有する塩化銀、塩臭化銀
または塩沃臭化銀であることが特に好ましい。
【0172】ハロゲン化銀乳剤は、常法により化学増感
される。また、所望の波長域に光学的に増感できる。
【0173】ハロゲン化銀乳剤には、感光材料の製造工
程で、保存性、あるいは写真処理中のカブリの防止、お
よび/または写真性能を安定に保つことを目的として写
真業界においてカブリ防止剤または安定剤として知られ
ている化合物を加えることができる。
【0174】本発明のカプラーを用いたカラー感光材料
には、通常感光材料に用いられる色カブリ防止剤、色素
画像安定化剤、紫外線防止剤、帯電防止剤、マット剤、
界面活性剤等の各種添加剤を用いることができる。
【0175】これらについては、例えば、リサーチ・デ
ィスクロージャー(Research Disclos
ure)176巻、22〜31頁(1978年12月)
の記載を参考にすることができる。
【0176】本発明のカプラーを用いたカラー写真感光
材料は、当業界公知の発色現像処理を行なうことにより
画像を形成することができる。
【0177】本発明のカプラーを用いたカラー写真感光
材料は、親水性コロイド層中に発色現像主薬を発色現像
主薬そのものとして、あるいは、そのプレカーサーとし
て含有し、アルカリ性の活性化浴により処理することも
できる。
【0178】本発明のカプラーを用いたカラー写真感光
材料は、発色現像後、漂白処理、定着処理を施される。
漂白処理は定着処理と同時に行なってもよい。
【0179】定着処理の後は、通常は水洗処理が行なわ
れる。また、水洗処理の代替えとして安定化処理を行な
ってもよいし、両者を併用してもよい。
【0180】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。 実施例1 《試料101の作成》ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
赤色感光性カラー感光材料試料101を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
【0181】第1層:乳剤層 ゼラチン1.3g、赤感性塩臭化銀乳剤(塩化銀99.
5モル%含有)0.21g及びジオクチルホスフェート
0.40gに溶解した比較シアンカプラーA8.1×1
-4モルからなる赤感性乳剤層。
【0182】第2層:保護層 ゼラチン1.3gを含む保護層。なお、硬膜剤として、
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。
【0183】《試料102の作成》試料101におい
て、乳剤層に比較カプラーAと同モル量のUV吸収剤
(後記UV−3、以下同じ)を添加した以外は、試料1
01と同様にして、試料102を作成した。
【0184】《試料103〜105の作成》試料101
において、比較カプラーAに代え、比較カプラーAと同
モル量の表2に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料101と同様にして、試料103〜105を作成し
た。
【0185】《試料111の作成》試料101におい
て、比較カプラーAに代え、比較カプラーBを用い、比
較カプラーBの添加量を、モル量で比較カプラーAの7
/10にした以外は、試料101と同様にして、試料1
11を作成した。
【0186】《試料112の作成》試料111におい
て、乳剤層に比較カプラーBと同モル量のUV吸収剤
(UV−3)を添加した以外は、試料111と同様にし
て、試料112を作成した。
【0187】《試料113〜118の作成》試料111
において、比較カプラーBに代え、比較カプラーBと同
モル量の表2に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料111と同様にして、試料113〜118を作成し
た。
【0188】得られた試料101〜105、及び試料1
11〜118の各々に、それぞれ常法に従ってウェッジ
露光した後、表1に示す工程で現像処理を行い、下記に
よりDmaxを求め、また、耐光性を評価した。得られ
た結果を表2に示す。
【0189】
【表1】
【0190】 発色現像液 ジエチレングリコール 15.0g N,N−ジスルホエチルヒドロキシルアミン 6.0g 塩化カリウム 3.0g ジエチレントリアミン五酢酸 5.0g 亜硫酸カリウム 5.0×10-4モル 発色現像主薬(3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタンスル ホンアミドエチル)アニリン硫酸塩 7.5g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 15.0g 炭酸カリウム 33.0g 水を加えて全量を1リットルに仕上げる。pHは水酸化カリウムまたは硫酸で 10.10に調整した。
【0191】 発色現像液補充液 ジエチレングリコール 20.0g N,N−ジスルホエチルヒドロキシルアミン 6.0g ジエチレントリアミン五酢酸 7.5g 亜硫酸カリウム 7.0×10-4モル 発色現像主薬(3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタンスル ホンアミドエチル)アニリン硫酸塩 12.0g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 15.0g 炭酸カリウム 35.0g 水を加えて全量を1リットルに仕上げる。pHは水酸化カリウムまたは硫酸で 10.90に調整した。
【0192】 漂白定着液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム 100.0g チオ硫酸アンモニウム 0.65モル 亜硫酸アンモニウム 15.0g 水を加えて全量を1リットルに仕上げる。pHはアンモニア水または硫酸によ り7.5に調整した。
【0193】 漂白定着液補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム 150.0g チオ硫酸アンモニウム 0.98モル 亜硫酸アンモニウム 22.5g 水を加えて全量を1リットルに仕上げる。pHはアンモニア水または硫酸によ り5.0に調整した。
【0194】 安定液及び安定液補充液 オルトフェニルフェノール 0.1g チパールSFP(チバガイギー社製) 1.0g ZnSO4・7H2O 0.1g 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 5.0ml 1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸(40%溶液)3.0g エチレンジアミン四酢酸 1.5g 水を加えて全量を1リットルに仕上げる。pHはアンモニア水または硫酸によ り7.8に調整した。
【0195】〈Dmax〉コニカ株式会社製KD−7型
濃度計を使用して最大発色濃度(Dmax)を求めた。 〈耐光性の評価〉得られた試料をキセノンフェードメー
タで10日間照射し、初濃度1.0に対する色素残存率
(%)を求め、耐光性の評価とした。
【0196】
【化67】
【0197】
【表2】
【0198】表2の結果から明らかなように、本発明の
カプラーを用いた試料は、比較カプラーを用いた試料に
比べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れ
ていることがわかる。
【0199】実施例2 《試料201の作成》ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
緑色感光性カラー感光材料試料201を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
【0200】第1層:乳剤層 ゼラチン1.4g、緑感性塩臭化銀乳剤(塩化銀99.
5モル%含有)0.17g及びジブチルホスフェート
0.26gに溶解した比較マゼンタカプラーC5.2×
10-4モルからなる緑感性乳剤層。
【0201】第2層:保護層 ゼラチン1.3gを含む保護層。なお、硬膜剤として、
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。 《試料202の作成》試料201において、乳剤層に比
較カプラーCと同モル量のUV吸収剤(UV−3)を添
加した以外は、試料201と同様にして、試料202を
作成した。
【0202】《試料203〜210の作成》試料201
において、比較カプラーCに代え、比較カプラーCと同
モル量の表3に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料201と同様にして、試料203〜210を作成し
た。
【0203】得られた試料201〜210の各々に、そ
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表3に示す。
【0204】
【化68】
【0205】
【表3】
【0206】表3の結果から明らかなように、本発明の
カプラーを用いた試料は、比較カプラーを用いた試料に
比べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れ
ていることがわかる。
【0207】実施例3 《試料301の作成》ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
青色感光性カラー感光材料試料301を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
【0208】第1層:乳剤層 ゼラチン1.2g、青感性塩臭化銀乳剤(塩化銀99.
5モル%含有)0.26g及びジノニルフタレート0.
22gに溶解した比較イエローカプラーD 12.0×
10-4モルからなる青感性乳剤層。
【0209】第2層:保護層 ゼラチン1.3gを含む保護層。なお、硬膜剤として、
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。 《試料302の作成》試料301において、乳剤層に比
較カプラーDと同モル量のUV吸収剤(UV−3)を添
加した以外は、試料301と同様にして、試料302を
作成した。
【0210】《試料303〜308の作成》試料301
において、比較カプラーDに代え、比較カプラーDと同
モル量の表4に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料301と同様にして、試料303〜308を作成し
た。
【0211】得られた試料301〜308の各々に、そ
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表4に示す。
【0212】
【化69】
【0213】
【表4】
【0214】表4の結果から明らかなように、本発明の
カプラーを用いた試料は、比較カプラーを用いた試料に
比べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れ
ていることがわかる。
【0215】実施例4 《試料401の作成》ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
赤色感光性カラー感光材料試料401を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
【0216】第1層:乳剤層 ゼラチン1.3g、赤感性塩臭化銀乳剤(塩化銀99.
5モル%含有)0.21g及びジオクチルフタレート
0.41gに溶解した比較シアンカプラーB 8.0×
10-4モルからなる赤感性乳剤層。
【0217】第2層:保護層 ゼラチン1.3gを含む保護層。なお、硬膜剤として、
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。
【0218】《試料402の作成》試料401におい
て、比較カプラーBに代え、比較カプラーBと同モル量
の比較カプラーEを用いた以外は、試料401と同様に
して、試料402を作成した。
【0219】《試料403の作成》試料401におい
て、乳剤層に比較カプラーBと同モル量のUV吸収剤
(UV−3)を添加した以外は、試料401と同様にし
て、試料403を作成した。
【0220】《試料404の作成》試料402におい
て、乳剤層に比較カプラーEと同モル量のUV吸収剤
(UV−3)を添加した以外は、試料402と同様にし
て、試料404を作成した。
【0221】《試料405〜414の作成》試料401
において、比較カプラーBに代え、比較カプラーBと同
モル量の表5に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料401と同様にして、試料405〜414を作成し
た。
【0222】得られた試料401〜414の各々に、そ
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表5に示す。
【0223】
【化70】
【0224】
【表5】
【0225】表5の結果から明らかなように、本発明の
カプラーを用いた試料は比較カプラーを用いた試料に比
べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れて
いることがわかる。
【0226】実施例5 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体上に下記の
各層を支持体側より順次塗設し、赤色感光性カラー感光
材料試料501を作成した。なお、化合物の量は、特に
記載のない限り1m2当りの量を示す。但し、ハロゲン
化銀とコロイド銀は銀の量に換算して示した。
【0227】第1層:乳剤層 ゼラチン1.3g、赤感性塩臭化銀乳剤(塩化銀99.
5モル%含有)0.20g及びジオクチルフタレート
0.40gに溶解した比較シアンカプラーF 8.0×
10-4モルからなる赤感性乳剤層。
【0228】第2層:保護層 ゼラチン1.3gを含む保護層。なお、硬膜剤として、
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。
【0229】《試料502の作成》試料501におい
て、比較カプラーFに代え、比較カプラーFと同モル量
の比較カプラーGを用いた以外は、試料501と同様に
して、試料502を作成した。
【0230】《試料503の作成》試料501におい
て、乳剤層に比較カプラーFと同モル量のUV吸収剤
(UV−3)を添加した以外は、試料501と同様にし
て、試料503を作成した。
【0231】《試料504の作成》試料502におい
て、乳剤層に比較カプラーGと同モル量のUV吸収剤
(UV−3)を添加した以外は、試料502と同様にし
て、試料504を作成した。
【0232】《試料505〜513の作成》試料501
において、比較カプラーFに代え、比較カプラーFと同
モル量の表6に示す本発明のカプラーを用いた以外は、
試料501と同様にして、試料505〜513を作成し
た。
【0233】得られた試料501〜513の各々に、そ
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表6に示す。
【0234】
【化71】
【0235】
【表6】
【0236】表6の結果から明らかなように、本発明の
カプラーを用いた試料は比較カプラーを用いた試料に比
べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れて
いることがわかる。
【0237】実施例6 《試料601の作成》紙支持体の片面にポリエチレン
を、もう一方の面に酸化チタンを含有するポリエチレン
をラミネートした支持体上に、以下の表7、表8に示す
構成の各層を、酸化チタンを含有するポリエチレン層の
側に塗設し、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料試料
601を作成した。塗布液は下記の如く調製した。 〈第1層塗布液〉イエローカプラー(YY−1)26.
7g、色素画像安定化剤(ST−1)10.0g、色素
画像安定化剤(ST−2)6.67g、添加剤(HQ−
1)0.67g、イラジエーション防止染料(AI−
1)0.33g、高沸点有機溶媒(DNP)6.67g
に酢酸エチル60mlを加え溶解し、この溶液を20%
界面活性剤(SU−1)7mlを含有する10%ゼラチ
ン水溶液220mlに超音波ホモジナイザーを用いて乳
化分散させてイエローカプラー分散液を作成した。この
分散液を下記に示す青感性ハロゲン化銀乳剤(銀8.6
8g含有)と混合し第1層塗布液を調製した。
【0238】第2層〜第7層塗布液も、上記第1層塗布
液と同様に調製した。なお、硬膜剤として第2層及び第
4層に(H−1)を、第7層に(H−2)を添加した。
また、塗布助剤として、界面活性剤(SU−2)、(S
U−3)を添加し、表面張力を調整した。
【0239】
【表7】
【0240】
【表8】
【0241】
【化72】
【0242】
【化73】
【0243】
【化74】
【0244】
【化75】
【0245】
【化76】
【0246】〈青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)の
調製方法〉40℃に保温した2%ゼラチン水溶液100
0ml中に、下記(A液)及び(B液)をpAg6.
5、pH3.0に制御しつつ30分かけて同時添加し、
更に下記(C液)及び(D液)をpAg7.3、pH
5.5に制御しつつ180分かけて同時添加した。
【0247】pHの制御は、硫酸または水酸化ナトリウ
ムの水溶液を用いて行った。pAgの制御は、下記の制
御液を用いて行なった。
【0248】使用した制御液の組成は、塩化ナトリウム
と臭化カリウムからなる混合ハロゲン化物塩水溶液であ
り、塩化物イオンと臭化物イオンの比は、99.8:
0.2とし、制御液の濃度は、(A液)、(B液)を混
合する際には、0.1モル/リットル、(C液)、(D
液)を混合する際には、1モル/リットルとした。
【0249】(A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml に仕上げた。
【0250】(B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml に仕上げた。
【0251】(C液) 塩化ナトリウム 102.7g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml に仕上げた。
【0252】(D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml に仕上げた。
【0253】添加終了後、花王アトラス社製デモールN
a 5%水溶液と硫酸マグネシウムの2.0%水溶液を
用いて脱塩を行った後、ゼラチン水溶液と混合して平均
粒径0.85μm、変動係数(粒径の標準偏差/平均粒
径)0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立
方体乳剤EMP−1を得た。
【0254】上記乳剤EMP−1に対し、下記化合物を
用い、50℃にて90分化学熟成を行い、青感性ハロゲ
ン化銀乳剤(Em−B)を得た。
【0255】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤STAB−1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素BS−1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素BS−2 1×10-4モル/モルAgX
【0256】〈緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)の
調製方法〉(A液)と(B液)の添加時間及び(C液)
と(D液)の添加時間を変更した以外は乳剤EMP−1
と同様にして、平均粒径0.43μm、変動係数0.0
8、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−2を得た。
【0257】上記乳剤EMP−2に対し、下記化合物を
用い、55℃にて120分化学熟成を行い、緑感性ハロ
ゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。
【0258】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤STAB−1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素GS−1 4×10-4モル/モルAgX
【0259】〈赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R)の
調製方法〉(A液)と(B液)の添加時間及び(C液)
と(D液)の添加時間を変更した以外は乳剤EMP−1
と同様にして、平均粒径0.50μm、変動係数0.0
8、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−3を得た。
【0260】上記乳剤EMP−3に対し、下記化合物を
用い、60℃にて90分化学熟成を行い、赤感性ハロゲ
ン化銀乳剤(Em−R)を得た。
【0261】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤STAB−1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素RS−1 1×10-4モル/モルAgX 変動係数は、下記式2で算出された標準偏差(σ)と平
均粒径(F=r)から下記式1により計算される。
【0262】
【数1】
【0263】
【化77】
【0264】《試料602〜604の作成》試料601
の第5層に用いたシアンカプラーCC−1に代え、該シ
アンカプラーCC−1と同モル量の表10に示す本発明
のシアンカプラーを用い、また、第4層に代え、第2層
の各成分の添加量を1/2にした以外は第2層と同組成
として層を用い、更に、第6層を削除した以外は、試料
601と同様にして、試料602〜604を作成した。 《試料611〜614の作成》試料601の第5層に用
いたシアンカプラーCC−1に代え、表10に示す比較
シアンカプラーを用いた以外は、試料601と同様にし
て、試料611〜614を作成した。
【0265】《試料615〜627の作成》試料601
の第5層に用いたシアンカプラーCC−1に代え、表1
0に示す本発明のシアンカプラーを用い、その添加量
を、モル量でシアンカプラーCC−1の7/10にし、
また、第4層に代え、第2層の各成分の添加量を1/2
にした以外は第2層と同組成とした層を用い、更に、第
6層を削除した以外は、試料601と同様にして、61
5〜627の作成した。
【0266】得られた試料601〜627の各々に、そ
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、表9に示す工
程で現像処理を行った。
【0267】
【表9】
【0268】 発色現像液 ジエチレングリコール 15.0g N,N−ジスルホエチルヒドロキシルアミン 6.0g 塩化カリウム 3.0g ジエチレントリアミン五酢酸 5.0g 亜硫酸カリウム 5.0×10-4モル 発色現像主薬(3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタンスル ホンアミドエチル)アニリン硫酸塩 7.5g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 15.0g 炭酸カリウム 33.0g 水を加えて全量を1リットルに仕上げる。pHは水酸化カリウムまたは硫酸で 10.10に調整した。
【0269】 発色現像液補充液 ジエチレングリコール 20.0g N,N−ジスルホエチルヒドロキシルアミン 6.0g ジエチレントリアミン五酢酸 7.5g 亜硫酸カリウム 7.0×10-4モル 発色現像主薬(3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタンスル ホンアミドエチル)アニリン硫酸塩 12.0g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 15.0g 炭酸カリウム 35.0g 水を加えて全量を1リットルに仕上げる。pHは水酸化カリウムまたは硫酸で 10.90に調整した。
【0270】 漂白定着液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム 100.0g チオ硫酸アンモニウム 0.65モル 亜硫酸アンモニウム 15.0g 水を加えて全量を1リットルに仕上げる。pHはアンモニア水または硫酸によ り7.5に調整した。
【0271】 漂白定着液補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム 150.0g チオ硫酸アンモニウム 0.98モル 亜硫酸アンモニウム 22.5g 水を加えて全量を1リットルに仕上げる。pHはアンモニア水または硫酸によ り5.0に調整した。
【0272】 安定液及び安定液補充液 オルトフェニルフェノール 0.1g チパールSFP(チバガイギー社製) 1.0g ZnSO4・7H2O 0.1g 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 5.0ml 1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸(40%溶液)3.0g エチレンジアミン四酢酸 1.5g 水を加えて全量を1リットルに仕上げる。pHはアンモニア水または硫酸によ り7.8に調整した。
【0273】現像処理後の試料を用いて、下記により迅
速処理適性の評価を行った。 〈迅速処理適性の評価〉コニカ株式会社製KD−7型濃
度計を用い、現像処理をした試料の最大発色濃度(Dm
ax)を求め、最大発色濃度(Dmax)で迅速処理適
性を評価した。最大発色濃度(Dmax)が大きいほど
迅速処理適性が優れていることを示している。得られた
結果を表10に示す。
【0274】
【表10】
【0275】表10から明らかなように、比較のシアン
カプラーを用いた試料は何れも18秒という短い現像処
理時間では高いブルーの最高濃度が得られない。一方、
本発明のシアンカプラーを用いた試料は何れも18秒と
いう短い現像処理時間でも高いブルーの最高濃度が得ら
れており、迅速処理適性の向上が見られることがわか
る。
【0276】実施例7 《試料701の作成》ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
赤色感光性カラー感光材料試料701を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
【0277】第1層:乳剤層 ゼラチン1.3g、赤感性塩臭化銀乳剤(塩化銀99.
5モル%含有)0.21g及びジオクチルフタレート
0.40gに溶解した比較シアンカプラーH 8.1×
10-4モルとUV吸収剤(UV−3)8.1×10-4
ルからなる赤感性乳剤層。
【0278】第2層:保護層 ゼラチン1.3gを含む保護層。なお、硬膜剤として、
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。 《試料702〜709の作成》試料701において、比
較カプラーHに代え、比較カプラーHと同モル量の表1
1に示す比較カプラーを用いた以外は、試料701と同
様にして、試料702〜709を作成した。
【0279】《試料710〜713の作成》試料701
において、比較カプラーHに代え、比較カプラーHと同
モル量の表11に示す本発明のカプラーを用い、乳剤層
のUV吸収剤(UV−3)を用いなかった以外は、試料
701と同様にして、試料710〜713を作成した。
【0280】得られた試料701〜713の各々に、そ
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表11に示す。
【0281】また、日立製U−3410型分光光度計を
用い、メタノール中における各カプラーの光吸収を測定
し、350nmでの光吸収からモル吸光係数を算出し
た。得られたモル吸光係数の値を併せて表11に示す。
【0282】
【化78】
【0283】
【化79】
【0284】
【化80】
【0285】
【表11】
【0286】表11の結果より明らかなように、350
nmでのモル吸光係数が10,000以上の本発明カプ
ラーを用いた試料は、350nmでのモル吸光係数が1
0,000以下の比較カプラーを用いた試料に比べ何れ
も色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優れているこ
とがわかる。
【0287】実施例8 《試料801の作成》ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体上に下記の各層を支持体側より順次塗設し、
赤色感光性カラー感光材料試料801を作成した。な
お、化合物の量は、特に記載のない限り1m2当りの量
を示す。但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換
算して示した。
【0288】第1層:乳剤層 ゼラチン1.3g、赤感性塩臭化銀乳剤(塩化銀99.
5モル%含有)0.22g、ジオクチルフタレート0.
40gに溶解した比較シアンカプラーQ 8.3×10
-4からなる赤感性乳剤層。
【0289】第2層:保護層 ゼラチン1.3gを含む保護層。なお、硬膜剤として、
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017g添加した。 《試料802〜804、806〜812の作成》試料8
01において、比較カプラーQに代え、比較カプラーQ
と同モル量の表12に示す比較カプラーRまたは本発明
のカプラーを用いた以外は、試料801と同様にして、
試料802〜804、806〜812を作成した。 《試料805の作成》試料801において、比較カプラ
ーQに代え、本発明カプラーX5−3を用い、本発明カ
プラーX5−3の添加量を、モル量で比較カプラーQの
1/2にした以外は、試料801と同様にして、試料8
05を作成した。
【0290】得られた試料801〜812の各々に、そ
れぞれ常法に従ってウェッジ露光した後、実施例1に記
載したと同様な方法で、現像処理及び評価を行った。得
られた結果を表12に示す。
【0291】
【化81】
【0292】
【表12】
【0293】表12の結果から明らかなように、本発明
のカプラーを用いた試料は、比較カプラーを用いた試料
に比べ何れも色素残存率が高く、光に対する堅牢性が優
れていることがわかる。
【0294】
【発明の効果】本発明のカプラーは、光に対する堅牢性
が著しく改良され、迅速処理適性に優れ、また、ハロゲ
ン化銀写真感光材料の膜厚を薄くすることが可能であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 金子 豊 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタノール中、350nmにおけるモル吸
    光係数(ε350)が10,000以上であり、かつ、
    420nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100
    以下である紫外線吸収機能を有するカプラー。
  2. 【請求項2】一般式[C1]〜[C5]で表されるシア
    ンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノール中、3
    50nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,0
    00以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光係
    数(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を有
    するシアンカプラー。 【化1】 [式中、Z1及びZ2は芳香族複素環を形成するのに必要
    な非金属原子群を表し、Xは発色現像主薬の酸化体との
    反応により脱離する水素原子または離脱基を表す。]
  3. 【請求項3】一般式[X1]または一般式[X2]で表
    されるシアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノ
    ール中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)
    が10,000以上であり、かつ、420nmにおける
    モル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸
    収機能を有するシアンカプラー。 【化2】 [式中、Raはハメットの置換基定数σp値が+0.2
    0以上の電子吸引性基または骨格中の5位の窒素原子と
    分子内水素結合を形成しうる水素結合性基を表し、Rb
    は置換基を表し、X1は発色現像主薬の酸化体との反応
    により脱離する水素原子または離脱基を表し、nは0〜
    4の整数を表す。nが2以上のとき、複数のRbは同一
    であっても異なっていてもよい。]
  4. 【請求項4】一般式[X3]または一般式[X4]で表
    されるシアンカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノ
    ール中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)
    が10,000以上であり、かつ、420nmにおける
    モル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸
    収機能を有するシアンカプラー。 【化3】 [式中、Rc及びRdはハメットの置換基定数σp値が
    +0.20以上の電子吸引性基を表し、Reは置換基を
    表し、X2は発色現像主薬の酸化体との反応により脱離
    する水素原子または離脱基を表し、nは0〜4の整数を
    表す。nが2以上のとき、複数のReは同一であっても
    異なってもよい。]
  5. 【請求項5】一般式[M1]〜一般式[M3]で表され
    るマゼンタカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタノー
    ル中、350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が
    10,000以上であり、かつ、420nmにおけるモ
    ル吸光係数(ε420)が100以下である紫外線吸収
    機能を有するマゼンタカプラー。 【化4】 [式中、Z3は芳香族複素環を形成するのに必要な非金
    属原子群を表し、Xは発色現像主薬の酸化体との反応に
    より脱離する水素原子または離脱基を表す。]
  6. 【請求項6】一般式[Y1]または一般式[Y2]で表
    されるイエローカプラーの基本骨格を有し、かつ、メタ
    ノール中、350nmにおけるモル吸光係数(ε35
    0)が10,000以上であり、かつ、420nmにお
    けるモル吸光係数(ε420)が100以下である紫外
    線吸収機能を有するイエローカプラー。 【化5】 [式中、R1はアルキル基またはアリール基を表し、Y
    は−O−、−NH−を表し、Xは発色現像主薬の酸化体
    との反応により脱離する水素原子または離脱基を表
    す。]
  7. 【請求項7】一般式[X]で表される構造を有し、か
    つ、メタノール中、350nmにおけるモル吸光係数
    (ε350)が10,000以上であり、かつ、420
    nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100以下で
    ある紫外線吸収機能を有するカプラー。 【化6】 [式中、Q1、Q2及びQ3はそれぞれ独立に、炭素原子
    または窒素原子を表し、Z4はQ1−Nとともに芳香族複
    素環を形成するのに必要な非金属原子群を表し、Z5
    2−Q3とともに芳香族炭化水素環または芳香族複素環
    を形成するのに必要な非金属原子群を表す。ただし、Z
    4、Q1、Q2、Q3及びZ5中の窒素原子の総和は2以上
    である。]
  8. 【請求項8】下記式[BT]で表される部分構造を有
    し、かつ、メタノール中、350nmにおけるモル吸光
    係数(ε350)が10,000以上であり、かつ、4
    20nmにおけるモル吸光係数(ε420)が100以
    下である紫外線吸収機能を有するカプラー。 【化7】
  9. 【請求項9】一般式[TA−1]または一般式[TA−
    2]で表される部分構造を有し、かつ、メタノール中、
    350nmにおけるモル吸光係数(ε350)が10,
    000以上であり、かつ、420nmにおけるモル吸光
    係数(ε420)が100以下である紫外線吸収機能を
    有するカプラー。 【化8】 [式中、Rf、Rg及びRhは水素原子または置換基を
    表す。]
  10. 【請求項10】請求項1に記載の紫外線吸収機能を有す
    るカプラー、請求項2に記載の紫外線吸収機能を有する
    シアンカプラー、請求項3に記載の紫外線吸収機能を有
    するシアンカプラー、請求項4に記載の紫外線吸収機能
    を有するシアンカプラー、請求項5に記載の紫外線吸収
    機能を有するマゼンタカプラー、請求項6に記載の紫外
    線吸収機能を有するイエローカプラー、請求項7に記載
    の紫外線吸収機能を有するカプラー、請求項8に記載の
    紫外線吸収機能を有するカプラー及び請求項9に記載の
    紫外線吸収機能を有するカプラーの少なくとも1種を含
    有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
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