JPH11158376A - ポリアリーレンエーテルならびにポリアリーレンスルフィドを含有する成形材料、その製造方法及びそれを含有する製品 - Google Patents

ポリアリーレンエーテルならびにポリアリーレンスルフィドを含有する成形材料、その製造方法及びそれを含有する製品

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JPH11158376A
JPH11158376A JP10264939A JP26493998A JPH11158376A JP H11158376 A JPH11158376 A JP H11158376A JP 10264939 A JP10264939 A JP 10264939A JP 26493998 A JP26493998 A JP 26493998A JP H11158376 A JPH11158376 A JP H11158376A
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Martin Dr Weber
ヴェーバー マーティン
Karin Elbl-Weiser
エルブル−ヴァイザー カーリン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアリーレンエーテル及びポリアリーレン
スルフィドを含有しておりかつ公知の成形材料の欠点を
回避する熱可塑性成形材料の提供。 【解決手段】 熱可塑性成形材料が、合計100重量%
である成分A〜D及び存在する場合にはEの全重量に対
してa: 成分Aとして少なくとも1個のポリアリーレ
ンエーテル5〜94重量%、b: 成分Bとして少なく
とも1個のポリアリーレンスルフィド4〜93重量%、
c: 成分Cとして少なくとも1個の、カルボキシル基
を有するポリアリーレンエーテル1〜20重量%、d:
成分Dとして少なくとも1個の、カルボキシル基と反
応することができる官能基を有する耐衝撃性改質ゴム1
〜20重量%、e: 成分Eとして他の添加剤0〜50
重量%を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性ポリアリ
ーレンエーテル及びポリアリーレンスルフィドを含有し
ておりかつノッチ付衝撃強さが改善された成形材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリアリーレンエーテルは、特に良好な
耐衝撃性、良好な機械的性質及び良好な寸法安定性を有
する耐高温性材料である。しかしながら、ポリアリーレ
ンエーテルのための加工性質、特に流動性は、多くの適
用に不適当である。ポリアリーレンエーテルの適用の範
囲は、その低い耐薬品性と低いノッチ付衝撃強さによっ
ても限定されている。
【0003】ポリアリーレンエーテルを含有するポリマ
ーブレンドを製造することによって上記欠点を制限する
試みが為された。
【0004】米国特許第4,021,596号明細書に
は、ポリフェニレンスルフィド及びポリスルホンを含有
している熱可塑性ポリマーブレンドが記載されている。
ブレンドは、ポリアリーレンスルフィドと比較して物理
的性質が改善されたと述べられている。
【0005】しかしながらポリスルホンとポリフェニレ
ンスルフィドのブレンドは、不相溶でありかつ相分離を
示す。上記理由から相溶化剤(compatibilizers)の使用
が提案された。
【0006】米国特許第4,678,831号明細書の
場合には、ポリフェニレンスルフィド部分とポリスルホ
ン部分を有しているブロック共重合体が提案されてい
る。該ブロック共重合体は、ポリフェニレンスルフィド
とポリスルホンのブレンドで使用された。しかしながら
ブロック重合体の合成は、非常に複雑でありかつ高価で
ある。さらにポリマーブレンドは、減少した流動性を示
す。
【0007】特開平1−299872号公報には、ポリ
フェニレンスルフィドとポリスルホンのブレンドが記載
されており、この場合、芳香族ポリスルホンは、末端ヒ
ドロキシル基又はアルカリ金属フェノラート基を有して
いる。ブレンドは、機械的性質を改善したと述べられて
いる。
【0008】ドイツ国特許出願公開第4420643号
明細書には、ヒドロキシル末端基を有するポリアリーレ
ンエーテル、ヒドロキシル基ではない末端基を有するポ
リアリーレンエーテルとポリアリーレンスルフィドと繊
維状もしくは粒状の充填材のポリマーブレンドが記載さ
れている。さらに該ポリマーブレンドは、耐衝撃性改質
ゴムを含んでもいてもよい。成形材料は、改善された機
械的性質、改善された耐薬品性及び改善された熱可塑性
加工挙動を有していると述べられている。
【0009】いくつかの適用の場合には公知のポリマー
ブレンドは、加工の際に良好な流動性及び安定性と共に
十分に高いノッチ付衝撃強さを有していない。さらにし
ばしばその耐トラッキング性は、不十分である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ポリ
アリーレンエーテル及びポリアリーレンスルフィドを含
有しておりかつ公知の成形材料の欠点を回避する熱可塑
性成形材料を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題が、合計100
重量%である成分A〜D及び存在する場合にはEの全重
量に対して a: 成分Aとして少なくとも1個のポリアリーレンエ
ーテル5〜94重量%、 b: 成分Bとして少なくとも1個のポリアリーレンス
ルフィド4〜93重量%、 c: 成分Cとして少なくとも1個の、カルボキシル基
を有するポリアリーレンエーテル1〜20重量%、 d: 成分Dとして少なくとも1個の、カルボキシル基
と反応することができる官能基を有する耐衝撃性改質ゴ
ム1〜20重量%、 e: 成分Eとして他の添加剤0〜50重量%、 を含有する熱可塑性成形材料が提供されることによって
解決されることが見いだされた。
【0012】
【発明の実施の形態】ポリアリーレンエーテル、ポリア
リーレンスルフィド及び、カルボキシル基を有するポリ
アリーレンエーテルの混合物への反応性ゴムの添加が成
形材料及び該成形材料から得られた成形部材のノッチ付
衝撃強さを加工時の流動性及び安定性を弱めることなし
に増幅することができことが、見いだされた。耐トラッ
キング性もまた改善される。
【0013】結果として生じる成形材料は、例えば押
出、押出吹込成形又は射出成形による繊維、フィルム又
は成形部材の製造に使用されてもよい。適当な成形部材
の例は、家庭用品(domestic items)、電子部品の部分と
医療工学の場合の装置の成分である。
【0014】次に新規成形材料の成分は、以下に記載さ
れる。
【0015】成分A 新規の成形材料は、成分Aとしてポリアリーレンエーテ
ル5〜94重量%、有利に7〜78重量%を含有してい
る。特にポリアリレーンエーテルAは、新規の成形材料
中に50〜85重量%の量で存在している。
【0016】成分Aとして使用されるポリアリレーンエ
ーテルは、式(I)
【0017】
【化6】
【0018】で示される繰返し単位を有するポリアリー
レンエーテルである。
【0019】上記繰返し単位の環−置換された誘導体を
使用することも可能である。有利な置換基は、C1〜C6
−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル、イソブチル又はt−ブチル、
1〜C6−アルコキシ、例えばメトキシ又はエトキシ、
アリール、特にフェニル、塩素又はフッ素である。X
は、−SO2−、−SO−、−O−、−CO−、−N=
N−、−RC=CRa−、−CRbc−又は化学結合で
あることができる。Zは、−SO2−、−SO−、−N
=N−又はRC=CRa−であることができる。この場
合にはR及びRaのそれぞれは、水素、例えばメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ヘキシル
のようなC1〜C6−アルキル、メトキシ、エトキシ、n
−プロポキシ、イソプロポキシ又はn−ブトキシを含む
1〜C6−アルコキシ又はアリール、特にフェニルであ
る。Rb及びRcのそれぞれは、水素又はC1〜C6−アル
キル、有利にメチルであってもよい。しかしながら、こ
れらのRb及びRcは、相互に結合してC4〜C10−シク
ロアルキル環、例えばシクロペンチル又はシクロヘキシ
ルを表してもよく、これらは交互に1個以上のアルキル
基、有利にメチルで置換されていてもよい。さらにRb
及びRcは、C1〜C6−アルコキシ、例えばメトキシも
しくはエトキシ、又はアリール、特にフェニルであって
もよい。上記の基のそれぞれは、交互に塩素又はフッ素
で置換されていてもよい。ポリアリーレンエーテルは、
式(I)の繰返し単位から完全に形成されていてもよ
い。
【0020】適当なポリアリーレンエーテルAの分子量
(数平均Mn)は、通常1500〜60000g/モル
である。
【0021】適当なポリアリーレンエーテルAは、同様
に、ポリアリーレンエーテルセグメントから形成されて
おりかつポリエステル、芳香族ポリカーボネート、ポリ
エステルカーボネート、ポリシロキサン、ポリイミド、
ポリアミドイミド及びポリエーテルイミドからなる種類
から選択された構造単位から形成されている共重合体を
含む。ポリアリールエーテルブロック及び/又は、この
ような共重合体中のポリアリールエーテルグラフト枝(g
raft branches)の分子量Mwは、通常l000〜300
00g/モルの範囲内である。異なる構造のブロック
は、共重合体中に互い違いに又はランダムに配置されて
いてよい。有利に共重合体の中のポリアリーレンエーテ
ルの重量による含量は、通常3〜97%、特に10〜9
0%重量、殊に20〜8O重量%である。
【0022】異なるポリアリーレンエーテルAの混合物
を使用することも可能である。
【0023】いくつかの適当な繰返し単位は、後記の式
(II)と(III)の有利な構造に加えて下記のとおり列
挙される:
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】特に有利なポリアリーレンエーテルAは、 a1)式(II)
【0029】
【化11】
【0030】で示される繰返し単位0〜100モル%及
び a2)式(III)
【0031】
【化12】
【0032】で示される繰返し単位0〜100モル%を
有するものであり、この際、モル百分率は、SO2基の
含量に対するものである。式(II)の繰返し単位3〜9
7モル%及び式(III)の繰返し単位3〜97モル%を
有するポリアリーレンエーテルAは、特に有利である。
ポリアリーレンエーテルの製造は、ブロック構造(ドイ
ツ国特許出願公開第3742264号明細書)を有する
ポリアリーレンエーテルの製造と同様に十分に公知であ
る(例えば英国特許(GB-A-)第1152035号明細
書;米国特許第4,870,153号明細書;国際公開
番号WO 84/03891参照)。共重合体の合成方
法は、例えばノシェイ(A. Noshay)他、Block Copolymer
s, Academic Press, New York 1977に記載されている。
【0033】特に適当な反応は、無水アルカリ金属炭酸
塩の存在下での非プロトン性極性溶剤中での単量体のジ
ヒドロキシ化合物と単量体のジハロゲン化合物との反応
である。特に有利な組合せは、溶剤としてのN−メチル
ピロリドンと塩基としての炭酸カリウムであるか又は溶
融した形での反応である。このほかの適当な反応は、ル
イス酸、例えば三塩化アルミニウムの存在下での酸塩化
物と抽出可能な(abstractable)水素原子を有する芳香族
化合物の反応である。
【0034】ヒドロキシル末端基を有していないポリア
リーレンエーテルAは、例えば、ジヒドロキシモノマー
とジクロロモノマーとのモル比の適当な選択によって製
造されうる(例えばMcGrath Ct al., Polym. Eng. Sci.
17, 647 (1977); Elias "Makromolektile", 4th edn.,
(1981), pages 490493, Hueltig & Wepf.Verlag, Base
l参照)。
【0035】ポリアリーレンエーテルの分子量Mn(数
平均)に対して0.03重量%以下、有利に0.025
重量%以下がヒドロキシル基であるポリアリーレンエー
テルAの使用は、有利である。
【0036】ポリアリーレンエーテルA中に存在する末
端基は、例えばハロゲン、メトキシ、フェノキシ、ベン
ジルオキシ又はアミノ末端基であってもよい。
【0037】成分B ポリアリーレンスルフィドは、新規の成形材料の成分B
である。その量は、4〜93重量%である。新規の成形
材料は、有利にポリアリーレンスルフィド10〜85重
量%、特に10〜25重量%を含有している。
【0038】原理的に全てのポリアリーレンスルフィド
は、成分Cとして使用することができる。繰返し単位:
【0039】
【化13】
【0040】30モル%以上、特に70モル%以上を含
有しているポリアリーレンスルフィドは、有利である。
【0041】他の繰返し単位の例は、
【0042】
【化14】
【0043】であり、この際RはC1〜C10−アルキ
ル、有利にメチル、を表し、nは、1又は2を表す。ポ
リアリーレンエーテルスルフィドは、ランダム共重合体
であってもよいし、ブロック共重合体であってもよい。
式(IV)の単位100モル%を含むポリフェニレンスル
フィドは、殊に有利である。
【0044】末端基の例は、ハロゲン、チオール及びヒ
ドロキシル、有利にハロゲンである。
【0045】ポリアリーレンスルフィドは、分枝鎖状で
あってもよいし、非分枝鎖状であってもよい。有利なポ
リアリーレンスルフィドは、1000〜1000000
g/モルの分子量を有する。
【0046】ポリアリーレンスルフィドは自体公知であ
るか、又は公知方法で得ることができる。該ポリアリー
レンスルフィドは、例えば米国特許第2,513,18
8号明細書に記載されているとおり、ハロゲン化芳香族
化合物と硫黄もしくは金属硫化物の反応によって製造す
ることができる。ハロゲン置換されたチオフェノールの
金属塩を加熱することは、同様に可能である(英国改良
特許(GB-B)第962941号明細書参照)。ポリアリー
レンスルフィドの有利な合成は、例えば米国特許第3,
354,129号明細書で参照されるように、溶液中の
アルカリ金属硫化物とハロゲン化芳香族化合物の反応を
含む。他の方法は、米国特許第3,699,087号明
細書と米国特許第4,645,826号明細書及びクリ
ッチレイ(J.P. Critchley)他, 'Heat Resistant Polyme
rs", 151-160頁(1983), Plenum Press, New Yorkに記載
されている。
【0047】成分C 新規熱可塑性成形材料の中の成分C、即ちカルボキシル
基含有のポリアリーレンエーテルの含量は、1〜20重
量%、特に1.5〜15重量%、殊に2.5〜12重量
%である。
【0048】成分Cは、少なくとも1つの改質された、
カルボキシル基含有のポリアリーレンエーテルでありか
つ式(V)及び(VI)
【0049】
【化15】
【0050】(式中、xは0.5又は1を表し、t及び
qは相互に無関係に0、1、2又は3を表し、nは0〜
6の整数を表し、Q、T、Y及びEの各々は相互に無関
係に化学結合又は−O−、−S−、−SO 2−、S=
O、C=O、−N=N−、−RdC=CRe−及び−CR
fg−からなる種類から選択された基を表し、但し、R
d及びReの各々は相互に無関係に水素又はC1〜C12
アルキルを表し、Rf及びRgの各々は相互に無関係にC
1〜C12−アルキル、C1〜C12−アルコキシ又はC6
18−アリールを表し、場合によりRf及びRgはフッ素
及び/又は塩素で置換されていてもよいか又は場合によ
りRf及びRgが結合している炭素原子とともに、場合に
より1個以上のC1〜C6−アルキル基で置換されている
1個のC3〜C12−シクロアルキル基を形成し、但し、
T、Q及びE基の少なくとも1つは−SO2−又はC=
Oであり、かつt及びqが0である場合には、Eは−S
2−又はC=Oであることを条件とし、Ar、Ar1
Ar2及びAr3は相互に無関係にC6〜C18−アリーレ
ンを表し、かつ該C6〜C18−アリーレンは場合により
1〜C12−アルキル、C6〜C18−アリール、C1〜C
12−アルコキシ又はハロゲンで置換されており、R1
H、C1〜C6−アルキル又は−(CH2n−COOHを
表す)で示される繰返し構造単位を有しており、この
際、式(V)の単位対式(VI)の単位のモル比は、0.
05:99.95〜99.95:0.05の範囲内にあ
る。
【0051】本発明によれば、1H NMRによって決定
された、遊離酸基を有する式(VI)の単位の含量0.0
5〜25モル%を有する改質されたポリアリーレンエー
テル(成分C)は、有利である。
【0052】Ar2及びAr3が1,4−フェニレンであ
り、YがSO2であり、R1がC1〜C6−アルキルであり
かつnは1〜6の整数である式(VI)の構造単位を有す
る改質されたポリアリーレンエーテル(成分C)は、さ
らに有利である。
【0053】本発明によれば使用することができるアル
キル基は、少なくとも12個の炭素原子を有する直鎖も
しくは分枝鎖状の飽和炭化水素鎖を含む。次の基は、こ
れらの例である:C1〜C6−アルキル、例えばメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s
−ブチルならびに2−メチルペンチル及び3−メチルペ
ンチル;及びより長鎖の基、例えば枝なしのヘプチル、
オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル及びラウリル、
ならびに1回以上枝分かれしたこれらの類似物。
【0054】本発明によれば使用することができるアル
コキシ基のアルキル部分の定義は、上記のとおりであ
る。
【0055】本発明によれば使用することができるシク
ロアルキル基は、殊にC3〜C12−シクロアルキル、例
えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シ
クロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロプ
ロピルプロピル、シクロブチルメチル、シクロブチルエ
チル、シクロペンチルエチル、シクロペンチルプロピ
ル、シクロペンチルブチル、シクロペンチルペンチル及
びシクロペンチルヘキシルならびにシクロヘキシルメチ
ル、シクロヘキシルジメチル及びシクロヘキシルトリメ
チルならびに類似物を含む。
【0056】本発明によれば使用することができるC6
〜C18−アリーレン基の例は、フェニレン、例えば1,
2−、1,3−及び1,4−フェニレン、ナフタレン
基、例えば1,6−、1,7−、2,6−及び2,7−
ナフタレンならびにアントラセン、フェナントラセン及
びナフタセンから誘導された橋かけ基である。
【0057】新規の成形材料中の相溶化剤として使用さ
れかつ式(V)及び(VI)の構造単位を含んでいる側鎖
でカルボキシル化されたポリアリーレンエーテル(成分
C)は、自体公知の化合物であるか又は公知の方法によ
って製造することができる。
【0058】本発明によれば改質されたポリアリーレン
エーテルは、欧州特許出願公開第0185237号明細
書を基礎として、ならびにPolymer, 34, 2836 (1993)
中のパーソン(I.W. Parsons)他及びMacromol. Phys. 19
5, 1709 (1994)中のコッホ(T. Koch)、リター(H. Ritte
r)によって記載された方法によって得られる。
【0059】従ってポリアリーレンエーテルは、例え
ば、式(VII)
【0060】
【化16】
【0061】(式中、R2及びnは上記のとおりであ
る)で示される化合物を少なくとも1つの他の、例えば
クロロ官能化された芳香族炭化水素化合物、例えばビス
(4−クロロフェニル)スルホン及び必要に応じて他の
ヒドロキシル官能化された化合物、例えばビスフェノー
ルA及び/又はビスフェノールS、で重縮合させること
によって得られる。適当な反応成分は、当業者に公知で
ある。
【0062】式(VI)の適当な構造単位の例は、次のと
おりである:
【0063】
【化17】
【0064】
【化18】
【0065】(各式中、nは0〜6の整数である)。
【0066】本発明によれば使用されかつ酸性基を有す
るポリアリーレンエーテルCは、粘度数約15〜80m
l/g(1%濃度のNMP溶液中で25℃で測定され
た)を有する。有利に成分C中の遊離酸基の含量は、
0.05〜25モル%、特に0.1〜20モル%、殊に
0.1〜15モル%であり、この場合、酸基の含量は、
パーソンズ(I.W. Parsons)他、Polymer, 34, 2836 (199
3)に記載されているように、1H NMRによって測定さ
れる。
【0067】式(V)の異なる単位がポリアリーレンエ
ーテル中にランダムにか又はブロックで分配した状態で
存在してもよい。
【0068】本発明によれば使用することができるポリ
アリーレンエーテルCは、例えば英国特許(GB-A-)第1
152035号明細書と米国特許第4,870,153
号明細書に基づいて製造することができる。ポリアリー
レンエーテルを合成するための適当な処理条件は、例え
ば欧州特許出願公開第0113112号明細書及び欧州
特許出願公開第0135130号明細書に記載されてい
る。成分Aの製造をもっての場合と同様に、無水アルカ
リ金属炭酸塩の存在下での非プロトン性の極性溶剤中の
モノマーの反応は、特に適当である。特に有利な組合せ
は、溶剤としてのN−メチルピロリドン及び触媒として
の炭酸カリウムである。同様に溶融物中の反応は、有利
である。しかしながら上記文献中に記載された末端無水
物基の導入は、本発明にとって絶対に不可欠でない。適
当なポリアリーレンエーテルCの例は、次の繰返し構造
単位I27もしくはI28
【0069】
【化19】
【0070】の少なくとも1個又は成分Aで記載された
式I1ないしI26、II及びIIIの構造単位を有するもので
ある。
【0071】式Iの特に有利な単位は、式II及びIIIの
単位であり、該単位は、単独で存在してもよいし、混合
物の形で存在してもよい。
【0072】成分D 成分Dとして、新規の成形材料は、カルボキシル基に反
応することができる官能基を有している耐衝撃性改質ゴ
ム1〜20重量%、有利に1.5〜15重量%、殊に
2.5〜7重量%を含有している。
【0073】該ゴムは、有利にエポキシ基及び/又はオ
キサゾリン基を有している。
【0074】有利な官能化されたポリオレフィンゴム
は、次の成分から形成されている: d1)炭素原子2〜8個を有する少なくとも1つのαオ
レフィン40〜99重量%; d2)ジエン0〜50重量%; d3)C1〜C12−アルキルアクリレート又はC1〜C12
−アルキルメタクリレート又はこのようなエステルの混
合物0〜45重量%; d4)エチレン系不飽和のC2〜C20モノ−もしくはジ
カルボン酸又はこのような酸の官能誘導体0〜40重量
%; d5)エポキシ基を含有しているモノマー1〜40重量
%; d6)ラジカル重合の能力がある他のモノマー0〜5重
量%。
【0075】適当なαオレフィンd1の例は、エチレ
ン、プロピレン、1−ブチレン、1−ペンチレン、1−
ヘキシレン、1−ヘプチレン、1−オクチレン、2−メ
チルプロピレン、3−メチル−1−ブチレン及び3−エ
チル−l−ブチレンであり、この場合にはエチレン及び
プロピレンは有利である。
【0076】適当なジエンモノマーd2)の例は、炭素
原子4〜8個を有する共役ジエン、例えばイソプレン及
びブタジエン、炭素原子5〜25個を有する非共役ジエ
ン、例えば1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエ
ン、1,5−ヘキサジエン、2,5−ジメチル−1,5
−ヘキサジエン及び1,4−オクタジエン、環状ジエ
ン、例えばシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、
シクロオクタジエン及びジシクロペンタジエン、ならび
にアルケニルノルボルネン、例えば5−エチリデン−2
−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノルボルネン、
2−メタリル−5−ノルボルネン、2−イソプロペニル
−5−ノルボルネン、及びトリシクロジエン、例えば3
−メチルトリシクロ[5.2.1.02.6]−3,8−
デカジエン、5−エチリデンノルボルネン及びジシクロ
ペンタジエンである。ジエン含量は、オレフィンポリマ
ーの全量に対して有利に0.5〜50重量%、特に2〜
20重量%、特に有利に3〜15重量%である。
【0077】適当なエステルd3)の例は、メチル、エ
チル、プロピル、n−ブチル、イソブチル、2−エチル
ヘキシル、オクチル及びデシルアクリレートならびに相
応するメタクリレートである。これらのうちでメチル、
エチル、プロピル、n−ブチル及び2−エチルヘキシル
アクリレートならびにメタクリレートは、特に有利であ
る。
【0078】エステルd3)の代わりに又はこれらに加
えてオレフィンポリマーは、酸官能性及び/又は潜在的
な酸官能性を有しておりかつエチレン系不飽和のモノ−
もしくはジカルボン酸d4)の形をしているモノマーを
含有していてもよい。
【0079】モノマーd4)の例は、アクリル酸、メタ
クリル酸、これらの酸の第三アルキルエステル、特にt
−ブチルアクリレート、及びジカルボン酸、例えばマレ
イン酸及びフマル酸、ならびにこれらの酸の誘導体及び
これらのモノエステルである。
【0080】本発明の目的のために、潜在的な酸官能性
を有するモノマーは、重合条件下及び/又は成形材料へ
のオレフィンポリマーの組込み中に遊離の酸基を形成す
る化合物である。これらの例は、2〜20個の炭素原子
を有するジカルボン酸の無水物、特に無水マレイン酸及
び上記酸のC1〜C12−第三アルキルエステル、特にt
−ブチルアクリレート及びt−ブチルメタクリレートで
ある。
【0081】エチレン系不飽和のジカルボン酸及び無水
物d4)は次の式(VIII)及び(IX)を有する: R10C(COOR3)=C(COOR4)R5 (VIII)
【0082】
【化20】
【0083】(式中、R10、R3、R4及びR5は相互に
無関係にH又はC1〜C6−アルキルを表す)。
【0084】エポキシ基を有しているモノマーd5)
は、次の式(X)を(XI)を有する:
【0085】
【化21】
【0086】(式中、R6、R7、R8及びR9は相互に無
関係にH又はC1〜C6−アルキルを表し、mは0〜20
の整数を表し、pは0〜10の整数を表す)。
【0087】R3及びR10は、有利に水素であり、mは
有利に0又は1であり、かつpは有利に1である。
【0088】有利な化合物d4)及びd5)は、それぞ
れマレイン酸、フマル酸及び無水マレイン酸、ならびに
アルケニルグリシジルエーテル及びビニルグリシジルエ
ーテルである。
【0089】式(VIII)及び(IX)ならびに式(X)及
び(XI)の特に有利な化合物は、一方でマレイン酸及び
無水マレイン酸でありかつ他方で各々の場合にエポキシ
基を有しているアクリレート及び/又はメタクリレー
ト、特にグリシジルアクリレート及びグリシジルメタク
リレートである。
【0090】エチレン50〜98.9重量%、特に60
〜94.85重量%、アクリレートもしくはメタクリレ
ート1〜50.0重量%、特に5〜40重量%及びグリ
シジルアクリレート及び/又はグリシジルメタクリレー
ト、アクリル酸及び/又は無水マレイン酸0.1〜2
0.0重量%、特に0.15〜15重量%から得られる
オレフィンポリマーは、特に有利である。
【0091】特に適当な官能化されたゴムDは、エチレ
ン−メチルメタクリレート−グリシジルメタクリレート
ポリマー、エチレン−メチルアクリレート−グリシジル
メタクリレートポリマー、エチレン−メチルアクリレー
ト−グリシジルアクリレートポリマー及びエチレン−メ
チルメタクリレート−グリシジルアクリレートポリマー
である。
【0092】他のモノマーd6)の例は、ビニルエステ
ルとビニルエーテルである。
【0093】上記のポリマーは、自体公知の方法によっ
て、有利に高められた圧力及び高められた温度でランダ
ム共重合によって製造することができる。
【0094】オキサジン基含有のゴムは、触媒の存在下
でニトリル基を有しているポリマー(T)をモノアミノ
アルコールと反応させるによって得ることができ、この
際、ポリマーTは、触媒の存在下及び溶剤の不在下でモ
ノアミノアルコールと溶融状態で反応する。
【0095】可能なニトリル基含有ポリマーTは、ニト
リル基を有しかつ溶解可能な原理的に全てのポリマーで
ある。
【0096】有利なポリマーTは、通常全ての単位の全
重量に対して、アクリロニトリル又はアルキルアクリロ
ニトリルから誘導された単位、この場合には有利にアク
リロニトリル又はC1〜C10−アルキルアクリロニトリ
ル、特にC1〜C3−アルキルアクリロニトリル0.5〜
80重量%、有利に0.7〜70重量%を含有してい
る。ポリマーTは、殊に有利にアクリロニトリル又はメ
タクリロニトリルから誘導された単位を含有している。
【0097】これらの単位の他に有利なポリマーTは、
全ての単位の全重量に対して、ビニル芳香族化合物から
の、ビニルエステルからの、アクリレートからの、或い
は他の共重合可能なモノマーからの誘導された単位20
〜95重量%、有利に30〜99.3重量%を含有して
いる。
【0098】相応する方法は、「オキサジン基含有のポ
リマーの製造方法」("Process forpreparing polymers
containing oxazine groups")の発明の名称でドイツ国
特許出願公開第19606198号明細書に記載されて
いる。
【0099】エポキシ−改質ゴムのメルトフローインデ
ックスは、通常1〜80g/10minの範囲内である
(190℃及び2.16kg負荷で測定した)。
【0100】成分E 成分Eとして新規の成形材料は、成分A〜Eの全重量に
対して他の添加剤を最大50重量%、有利に最大40重
量%含有していてもよい。
【0101】新規の成形材料は、繊維状のもしくは粒状
の充填材又はこれらの混合物を有利に最大50重量%、
特に有利に0.05〜45重量%含有している。これら
は、有利に市販の生成物である。加工助剤及び安定剤、
例えば紫外線安定剤、滑剤、リン安定剤及び帯電防止剤
は、0.01〜5重量%の量で常用され、その一方で補
強剤、例えば炭素繊維及びガラス繊維の量は、通常5〜
40重量%である。炭素繊維及び殊にガラス繊維は、成
分Gとして特に有利である。使用されるガラス繊維は、
E、AもしくはCガラスであってもよく、かつサイズ剤
及びカップリング剤で有利に提供されることができる。
その直径は、通常6〜20μmである。連続糸(ロービ
ング)又は1〜10mm、有利に3〜6mmの長さを有
するチョップトグラスファイバーを使用することは、可
能である。さらに、充填材か補強材、例えばガラスビー
ズ、鉱物繊維、ウイスカ、アルミナ繊維、雲母、石英粉
末及びウォラストナイトを添加することは、可能であ
る。さらに、金属フレーク(例えばTransmet Corp.社か
らのアルミニウムフレーク)、金属粉末、金属繊維、金
属被覆された充填材(例えばニッケル被覆されたガラス
繊維)及び電磁波を遮蔽する他の添加剤にも言及されう
る。EMI(電磁妨害雑音)への適用には、殊にAlフ
レーク(Transmet社からのK 102)は使用され;さらに
これらの組成物は、付加的な炭素繊維、導電性黒色のも
しくはニッケル被覆された炭素繊維とブレンドされても
よい。新規の成形材料は、ポリアリーレンエーテル、ポ
リアリーレンスルフィド及びゴムについて常用の添加剤
を含有していてもよい。このような添加剤の例は、染
料、顔料、帯電防止剤及び酸化防止剤である。
【0102】成形材料の製造 新規の成形材料は、成分A〜D、及び使用される場合に
はEを混合することによって製造される。
【0103】成分A〜Eは、いかなる所望の順序でも混
合することができる。
【0104】新規の成形材料は、自体公知の方法、例え
ば押出、によって製造することができる。新規の成形材
料は、通常の混合装置、例えばスクリュー押出機、有利
に二軸スクリュー押出機、ブラベンダーミキサー(Brabe
nder mixer)又はバンブリミキサー、或いは混練機中で
出発成分を混合しかつ該出発成分を押出すことによって
製造することができる。押出後に押出物は、冷却され、
かつ微粉砕される。成分を混合する順序は、変動しても
よく、かつ従って2つもしくは所望の場合には3つの成
分を予備混合することも可能であるし、全ての成分を一
緒に合することも可能である。
【0105】著しく均質かつ完全な混合を得るために、
集中的かつ完全な混合は有利である。これに必要な平均
混合時間は、280〜400℃、有利に290〜390
℃で通常0.2〜30分間である。押出後に押出物は、
通常冷却され、かつ微粉砕される。
【0106】熱可塑性加工の公知の方法、例えば押出、
射出成形、圧延、ブロー成形、圧縮成形及び焼結、は、
新規の熱可塑性成形材料に行うことができる。
【0107】新規の成形材料ならびに該成形材料から得
られた成形部材、繊維及びフィルムは、著しく良好な耐
薬品性、良好なノッチ付衝撃強さ及び増大する耐トラッ
キング性を有する。該成形材料は、また良好な流動性を
有する。
【0108】次に、本発明を例につき詳説する。
【0109】
【実施例】生成物の粘度数は、25℃でN−メチルピロ
リドン(NMP)中の濃度1%の溶液で決定される。コ
ポリアリールエーテルC)中の酸基を有する単位の含量
を、パーソンズ(I.W. Parsons)他(Polymer 34, 2836
(1993))によって記載されているとおり、1H NMR分
光分析法によって測定した。
【0110】成分A1 ポリアリールエーテルA1は、ウルトラソン(Ultrason
(登録商標)) S 2010(BASF社からの商品)であっ
た。この生成物は、25℃で1%NMP溶液中で測定さ
れた粘度数56ml/gを特徴とする。
【0111】成分A2 ポリアリールエーテルA2は、ウルトラソン(Ultrason
(登録商標))E 1010(BASF社からの商品)であっ
た。この生成物は、25℃で1%NMP溶液中で測定さ
れた粘度数49ml/gを特徴とする。
【0112】成分B ポリフェニルスルフィド、弾性率3200N/mm2
例えばヘキスト社(Hoechst)からの市販の生成物ホルト
ロン(Fortron(登録商標))0214。
【0113】成分C1 窒素雰囲気下でクロロジフェニルスルホン5.742k
g、ジビスフェノールA4.374kg及び4,4’−
ジヒドロキシ吉草酸112gをN−メチルピロリドン2
9kg中に溶解し、かつ無水炭酸カリウム2.820k
gと混合した。
【0114】反応混合物の水及びN−メチルピロリドン
を連続的に留去しながら反応混合物を先ず180℃で圧
力300ミリバールで1時間加熱し、かつさらにl90
℃でなお6時間反応させた。
【0115】N−メチルピロリドン40kgの添加後に
無機成分を濾別した。塩基性基を氷酢酸50mlを添加
することによって中和し、かつさらにポリマーを、水中
の沈殿によって単離した。水での3回の抽出の後に、生
成物を減圧下に240℃で乾燥することによって白色の
粉末が得られた。
【0116】酸基を有する単位の含量をH NMRを使
用して1.2モル%として測定し、かつ生成物の粘度数
は、38.1ml/gであった。
【0117】成分C2 窒素雰囲気下でクロロジフェニルスルホン5.742k
g、ジビスフェノールA4.240kg及び4,4’−
ジヒドロキシ吉草酸280gをN−メチルピロリドン2
9kg中に溶解し、かつ無水炭酸カリウム2.820k
gと混合した。
【0118】反応混合物の水及びN−メチルピロリドン
を連続的に留去しながら反応混合物を先ず180℃で圧
力300ミリバールで1時間加熱し、かつさらにl90
℃でなお6時間反応させた。
【0119】N−メチルピロリドン40kgの添加後に
無機成分を濾別した。塩基性基を氷酢酸150mlを添
加することによって中和し、かつさらにポリマーを、水
中の沈殿によって単離した。水での3回の抽出の後に、
生成物を減圧下に140℃で乾燥することによって白色
の粉末が得られた。
【0120】酸基を有する単位の含量をH NMRを使
用して3.1モル%として測定し、かつ生成物の粘度数
は、37.1ml/gであった。
【0121】成分C3 窒素雰囲気下でクロロジフェニルスルホン5.742k
g、ジヒドロキシジフェニルスルホン5.076kg及
び4,4’−ジヒドロキシ吉草酸305.8gをN−メ
チルピロリドン29kg中に溶解し、かつ無水炭酸カリ
ウム2.820kgと混合した。
【0122】反応混合物の水及びN−メチルピロリドン
を連続的に留去しながら反応混合物を先ず180℃で圧
力300ミリバールで1時間加熱し、かつさらにl90
℃でなお6時間反応させた。
【0123】N−メチルピロリドン40kgの添加後に
無機成分を濾別した。塩基性基を氷酢酸300mlを添
加することによって中和し、かつさらにポリマーを、水
中の沈殿によって単離した。水での3回の抽出の後に、
生成物を減圧下に140℃で乾燥することによって白色
の粉末が得られた。
【0124】酸基を有する単位の含量をH NMRを使
用して3.0モル%として測定し、かつ生成物の粘度数
は、40.2ml/gであった。
【0125】成分D メルトフローインデックス(190℃、2.16kg)
6g/10minを特徴とする、MMA25%重量及び
GMA8重量%を有するエチレン−メチルメタクリレー
トグリシジルメタクリレートポリマー、例えばエルフ・
アトケム社(Elf-Atochem)からのロターダー(Lotader)
AX 8900。
【0126】成形材料の製造と試験成分を二軸スクリュ
ー押出機で溶融温度300〜350℃で混合した。溶融
物を水浴に通し、かつ粒状化した。
【0127】ポリスルホン含有の成形材料を溶融温度3
10℃で処理し、一方でポリエーテルスルホン含有の成
形材料を350℃で処理した。金型温度は、各々の場合
に100℃であった。
【0128】試料の熱抵抗を標準の小さい試料でそのビ
カー軟化点を使用することによって測定した。ビカー軟
化点をDIN 53460に従って49.05Nの力及
び1時間あたり50Kの温度上昇率で測定した。
【0129】生成物のノッチ付衝撃強さをISO 17
9 1eAによるISO試料で測定した。生成物の流動
性を評価するために、 MVI値をDIN 53735に
従って、300℃もしくは320℃及び負荷21.6k
gで測定した。
【0130】補強されていない試料についての破壊エネ
ルギーをDIN 53443による円板で測定した。
【0131】成形部材をN−メチルピロリドン中で1時
間貯蔵し、かつ結果として生じる成形部材の重量損失を
その耐薬品性の尺度として測定することによって生成物
の耐薬品性を評価した。耐トラッキング性をIEC 1
12に従って測定した。
【0132】成形材料及び比較による成形材料1c〜4
cの配合ならびに試験の結果は、第1表に記載されてい
る。
【0133】
【表1】
【0134】MVI、4c及び3: 320℃で測定さ
れ、その他は300℃で測定された。 1c〜4c: 比較試験
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 81/02 C08L 81/02 D01F 6/94 D01F 6/94 Z // B29K 71:00 81:00 B29L 7:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合計100重量%である成分A〜D及び
    存在する場合にはEの全重量に対して a: 成分Aとして少なくとも1個のポリアリーレンエ
    ーテル5〜94重量%、 b: 成分Bとして少なくとも1個のポリアリーレンス
    ルフィド4〜93重量%、 c: 成分Cとして少なくとも1個の、カルボキシル基
    を有するポリアリーレンエーテル1〜20重量%、 d: 成分Dとして少なくとも1個の、カルボキシル基
    と反応することができる官能基を有する耐衝撃性改質ゴ
    ム1〜20重量%、 e: 成分Eとして他の添加剤0〜50重量%、 を含有する熱可塑性成形材料。
  2. 【請求項2】 成分A及び/又はCのポリアリレーンエ
    ーテルが式(I) 【化1】 (式中、Xは−SO2−、−SO−、−O−、−CO
    −、−N=N−、−RC=CRa−、−CRbc−又は
    化学結合を表し、Zは−SO2−、−SO−、−CO
    −、−N=N−及びRC=CRa−からなる種類から選
    択されており、この場合にはR及びRaのそれぞれは水
    素又はC1〜C6−アルキルを表し、Rb及びRcのそれぞ
    れは水素又はC1〜C6−アルキル、C4〜C10−シクロ
    アルキル、C1〜C6−アルコキシ又はアリールあるいは
    これら基の塩素もしくはフッ素誘導体を表す)で示され
    る繰返し単位又はC1〜C6−アルキル、C1〜C6−アル
    コキシ、アリール、塩素又はフッ素で環−置換された相
    応する単位を含有する、請求項1記載の成形材料。
  3. 【請求項3】 成分Aのポリアリーレンエーテルが a1)式(II) 【化2】 で示される繰返し単位0〜100モル%及び a2)式(III) 【化3】 で示される繰返し単位0〜100モル%を有する、請求
    項1又は2記載の成形材料。
  4. 【請求項4】 成分Bのポリアリーレンスルフィド式
    (IV): 【化4】 で示される繰返し単位を有する、請求項1から3までの
    いずれか1項に記載の成形材料。
  5. 【請求項5】 成分Cのカルボキシル基含有のポリアリ
    ーレンエーテルが式(V)及び(VI) 【化5】 (式中、xは0.5又は1を表し、t及びqは相互に無
    関係に0、1、2又は3を表し、nは0〜6の整数を表
    し、Q、T、Y及びEの各々は相互に無関係に化学結合
    又は−O−、−S−、−SO 2−、S=O、C=O、−
    N=N−、−RdC=CRe−及び−CRfg−からなる
    種類から選択された基を表し、但し、Rd及びReの各々
    は相互に無関係に水素又はC1〜C12−アルキル、C1
    12−アルコキシ又はC6〜C18−アリールを表し、Rf
    及びRgは場合により相互に無関係にフッ素及び/又は
    塩素で置換されていてもよいか又は場合によりR f及び
    gが結合している炭素原子とともに、場合により1個
    以上のC1〜C6−アルキル基で置換されている1個のC
    3〜C12−シクロアルキル基を形成し、但し、T、Q及
    びE基の少なくとも1つは−SO2−又はC=Oであ
    り、かつt及びqが0である場合には、Eは−SO2
    又はC=Oであることを条件とし、Ar、Ar1、Ar2
    及びAr3は相互に無関係にC6〜C18−アリーレンを表
    し、かつ該C6〜C18−アリーレンは場合によりC1〜C
    12−アルキル、C6〜C18−アリール、C1〜C12−アル
    コキシ又はハロゲンで置換されており、R1はH、C1
    6−アルキル又は−(CH2n−COOHを表す)で
    示される繰返し構造単位を有しており、この際、式
    (V)の単位対式(VI)の単位のモル比が0.05:9
    9.95〜99.95:0.05の範囲内にある、請求
    項1から4までのいずれか1項に記載の成形材料。
  6. 【請求項6】 成分Dの耐衝撃性改質ゴムがエポキシ基
    及び/又はオキサゾリン基を有している、請求項1から
    5までのいずれか1項に記載の成形材料。
  7. 【請求項7】 成分A〜D及び使用される場合にはEを
    混合することによる、請求項1から6までのいずれか1
    項に記載の成形材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 繊維、フィルム又は成形部材を製造する
    ための、請求項1から6までのいずれか1項に記載の成
    形材料の使用。
  9. 【請求項9】 請求項1から6までのいずれか1項に記
    載の成形材料から製造された繊維、フィルム又は成形部
    材。
  10. 【請求項10】 押出、押出吹込成形又は射出成形によ
    る、請求項9記載の繊維、フィルム又は成形部材の製造
    方法。
JP10264939A 1997-09-19 1998-09-18 ポリアリーレンエーテルならびにポリアリーレンスルフィドを含有する成形材料、その製造方法及びそれを含有する製品 Withdrawn JPH11158376A (ja)

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