JPH11157166A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11157166A
JPH11157166A JP9329314A JP32931497A JPH11157166A JP H11157166 A JPH11157166 A JP H11157166A JP 9329314 A JP9329314 A JP 9329314A JP 32931497 A JP32931497 A JP 32931497A JP H11157166 A JPH11157166 A JP H11157166A
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Keiko Kurokawa
啓子 黒川
Noriyuki Noda
範行 野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の係合部材の双方が被係合部材に係合
し、固定側機体の開口部を開閉する開閉部が正しく閉鎖
位置に保持されない場合には、開閉部が開閉部検知スイ
ッチ部材の検知位置に移動することを阻止する。 【解決手段】 係合方向L側の側端が固定側機体14に
近づくように変形した開閉部16が固定側機体に設けら
れた矯正部材46と当接したときに、開閉部16は、矯
正部材46との当接部のみが閉鎖位置に保持され、横幅
方向Tで矯正部材46から係合方向L側の他端までは閉
鎖位置に対して開放位置側に保持されるので、係合爪3
4,36が係合板40と係合しない。この状態では、開
閉部16が閉鎖位置に保持されないので、開閉部16へ
の閉鎖方向の加圧を停止すれば、開閉部16はコイルス
プリング30の弾性力により開放方向に揺動し、開閉部
を閉鎖位置で検知する検知スイッチはオフになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリンタ
装置,ファクシミリ装置等の画像形成装置に係り、特
に、装置本体の一部である固定側機体と、この固定側機
体に設けられた開口を開閉する開閉部とを有する画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機,プリンタ装置,ファクシミリ装
置等の画像形成装置には、装置本体の一部であり、部品
交換,修理等のために開口が設けられた固定側機体と、
この固定側機体の開口を閉鎖する閉鎖位置から開口を開
放する開放位置まで移動可能に支持された開閉部とを有
するものがある。このような画像形成装置は、通常、開
閉部が固定側機体の開口を閉鎖する閉鎖位置に保持され
るが、固定側機体の内部を露出させる必要がある場合
は、閉鎖位置に保持された開閉部を開放位置に移動させ
る。
【0003】上記のような画像形成装置は、装置の動作
中に開閉部が閉鎖位置から開放位置方向に移動したり、
開閉部が閉鎖位置にない状態で装置が動作することを防
止するため、開閉部を閉鎖位置に保持するロック機構
と、閉鎖位置で開閉部を検知する開閉部検知用のスイッ
チ部材とを有している。このようなスイッチ部材は、例
えば、インターロックスイッチとして構成されており、
開閉部を検知していない時には装置内部に配置された電
源部による電源供給を遮断する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
が開放位置にある開閉部に閉鎖位置方向の力を作用させ
ると、この閉鎖位置方向の力が開閉部に捩じれ変形を生
じさせたり、開閉部に傾きを生じさせることがある。こ
のとき、上記したロック機構が、開閉部に配置された一
対の係合部材と、固定側機体に配置され、開閉部が閉鎖
位置に移動すると一対の係合部材の双方と係合して開閉
部全体を閉鎖位置で保持する構造である場合には、開閉
部が変形し又は傾いている状態で開閉部を閉鎖位置に移
動させようとすると、開閉部の一部のみが閉鎖位置に移
動し、一対の係合部材のうち何れか一方のみが被係合部
材と係合することにより、開閉部が片ロック状態になる
ことがある。この片ロック状態では、閉鎖位置方向側に
変形した開閉部の一部のみがロック機構により閉鎖位置
に保持され、他の部分において開閉部と固定側機体との
間に、一対の係合部材の双方が被係合部材と係合した正
常時より大きな隙間ができ、しかも開閉部検知用のスイ
ッチ部材が開閉部を検知することがある。開閉部と固定
側機体との間に正常時より大きな隙間ができた状態で
は、例えば、開閉部が用紙の搬送機構の一部を備えてい
る構造であると、記録用紙への画像記録が正常に行えな
くなり、また開閉部と固定側機体との隙間から装置故障
の原因となり得る異物が侵入しやすくなる。
【0005】本発明は、上記事実を考慮し、一対の係合
部材の双方が被係合部材に係合し、開閉部が正しく閉鎖
位置に保持されないと、開閉部が開閉部検知スイッチ部
材の検知位置に移動しない画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像形
成装置は、装置本体の一部を構成する固定側機体と、前
記固定側機体に設けられた開口を閉鎖する閉鎖位置から
前記開口を開放する開放位置まで移動可能に支持された
開閉部と、前記固定側機体及び前記開閉部の一方に配置
された一対の係合部材と、前記固定側機体及び前記開閉
部の他方に配置され、前記開閉部が前記閉鎖位置に移動
すると前記一対の係合部材の双方と係合して開閉部を前
記閉鎖位置で保持する被係合部材と、前記閉鎖位置で開
閉部を検知する開閉部検知スイッチ部材と、前記一対の
係合部材の双方が前記被係合部材に係合するまで、前記
開閉部を前記閉鎖位置へ移動させない阻止手段と、を有
するものでる。
【0007】ここで、請求項1に記載の画像形成装置に
おいては、一対の係合部材の双方が被係合部材と係合す
ることにより、互いに係合した係合部材及び被係合部材
は開閉部を閉鎖位置に保持する。しかし、開閉部の一部
が固定側機体と接離する方向に変形すると、一方の係合
部材のみが被係合部材と係合し、他方の係合部材が被係
合部材と係合しないことがある。この場合に、請求項1
に記載の画像形成装置によれば、阻止手段が、一対の係
合部材の双方が被係合部材に係合するまで、開閉部を閉
鎖位置へ移動させず、双方の係合部材と被係合部材とが
係合した状態でのみスイッチ部材が開閉部を検知する。
【0008】本件出願の係合部材と被係合部材とからな
るロック機構のうち、係合部材と被係合部材とのどちら
を開閉部と固定側機体へ設けてもよい。なお閉鎖位置と
は開閉部と固定側機体との間に設けられる2組のロック
機構が共に係合状態となった状態をいう。
【0009】また、請求項2に記載の画像形成装置は、
請求項1に記載の画像形成装置において、前記阻止手段
は、前記閉鎖位置方向側に変形した開閉部の一部が前記
固定側機体の方向へ移動することを阻止すると共に、開
閉部の他の一部を前記閉鎖位置方向側に移動可能とする
矯正部材を有するものである。
【0010】従って、請求項2に記載の画像形成装置に
よれば、開閉部の一部が固定側機体側に変形している場
合には、矯正部材が、他の部分を閉鎖位置方向側に移動
可能とする。これによって、開閉部の一部が固定側機体
側に変形している場合でも、開閉部の変形を矯正して開
閉部を正しく閉鎖位置に移動できる。
【0011】この場合に、矯正部材は、固定側機体及び
開閉部の何れかに一方、又は固定側機体及び開閉部の双
方に設けることができる。
【0012】また、請求項3に記載の画像形成装置は、
請求項1に記載の画像形成装置において、前記阻止手段
は、前記係合部材に設けられ、この係合部材が閉鎖位置
に至る迄は前記被係合部材を係合部材との係合位置へ移
動させない阻止案内部を有するものである。この場合の
係合位置とは、係合部材と被係合部材とが接離方向に所
定の相対位置へ移動することのみではなく、さらに被係
合部材がこの接離方向と交差する方向へ移動して係合部
材と係合した状態をいう。
【0013】従って、請求項3に記載の画像形成装置に
よれば、阻止案内部を一対の係合部材の一方に設けたと
きには、開閉部の一部が固定側機体側に変形していて
も、一方の係合部材が閉鎖位置に至る迄は、一対の係合
部材の他方が被係合部材と係合することがなく、また阻
止案内部を一対の係合部材の双方に設けたときには、開
閉部の一部が閉鎖位置方向側に変形していても、一対の
係合部材の双方が閉鎖位置に至る迄は、一対の係合部材
の何れもが被係合部材と係合することがない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0015】(第1実施形態の構成)図1から図3には
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置が示されてい
る。この画像形成装置は、内部の空間が筐体状の外装に
より装置外部の空間から区画された装置本体12を備え
ている。この装置本体12は、筐体状の外装内に電子写
真プロセスに基づく画像記録に係る各種の部品が配置さ
れた固定側機体14と、この固定側機体14上に設置さ
れた開閉部16とを備えている。開閉部16は、その一
端部に連結軸18が設けられており、この連結軸18が
固定側機体14−一端部に設けられた軸受部(図示省
略)により支持されている。これにより、固定側機体1
4は、連結軸18の軸心Sを中心として開閉部16を図
1に示す閉鎖位置から図3に示す開放位置で揺動可能に
支持している。
【0016】以下、本実施形態に関する記載では、装置
本体12の設置面F上において、軸心Sと平行な方向を
横幅方向Tとし、この横幅方向Tに直交する方向を奥行
方向Dとして説明を行う。
【0017】図1に示されるように、開閉部16は、閉
鎖位置にある場合には、固定側機体14と共に装置本体
12の上面を形成する。固定側機体14及び開閉部16
により形成された装置本体12の上面には、奥行方向D
において軸心Sから離れるとともに除々に高くなる傾斜
面を有した略方形の排紙部20が形成されている。この
排紙部20は、固定側機体14により形成されて奥行方
向Dで軸心Sから離れた位置に配置された固定側排紙部
20Aと、開閉部16により形成されて奥行方向Dで軸
心Sに近い位置に配置された開閉側排紙部20Bとから
なる。
【0018】装置本体12の上面には、奥行方向Dにお
いて排紙部20に隣接し、排紙部20における軸心Sに
近い側の傾斜面下端より高い位置まで突出した筐体状の
段差部22が形成されている。この段差部22は、排紙
部20下端から略垂直に立ち上がる壁部22Aを形成
し、この壁部22Aには、装置本体12の内部に通じた
排紙口22Bが開口している。さらに、固定側機体14
の上面には、固定側機体排紙部20Aと横幅方向Tに隣
接して操作部24が設けられている。この操作部24に
は、ユーザが各種の命令信号を入力するための操作キ
ー,ユーザに対して情報を表示するための液晶パネル,
ユーザに対して各種の警告等を表示するための発光ダイ
オード等が配置されている。
【0019】固定側機体14では、奥行方向Dにおいて
軸心Sから離れた側の一側面がフロントパネル26とし
て形成されている。このフロントパネル26の下端部に
は、図3に示されるように用紙トレー28が挿入される
着脱口26Aが形成されている。この着脱口26Aから
用紙Pの束を収納した用紙トレー28を挿入することに
より、装置本体12には用紙トレー28が着脱可能に装
着され、用紙トレー28から装置本体12への用紙Pの
供給が可能になる。
【0020】開閉部16は、開閉側排紙部20B,段差
部22及び横幅方向Tにおいて開閉側排紙部20Bの両
側にそれぞれ配置された一対のサイドパネル部29が一
体的に成形されたものである。このサイドパネル部29
は、横幅方向Tにおける開閉側排紙部20Bの側端から
略垂直に立ち上がった用紙ガイド面29Aと、設置面F
と略平行なガイド面29A上端から横幅方向Tにおいて
開閉部16側端まで延出した面とを形成している。ま
た、開閉部16は、全体として図3に示されるように、
固定側機体14内部に面した底部が開口した薄肉筐体状
に形成されている。
【0021】図3に示されるように、固定側機体14内
部に面した開閉部16の裏面には、固定側機体14の方
向に突出するコイルスプリング30が設けられ、このコ
イルスプリング30の先端には消音材32が取り付けら
れている。ここで、コイルスプリング30及び消音材3
2は、開閉部16の裏面において横幅方向Tの略中央
で、かつ閉鎖位置にある開閉部16と固定側機体14と
により挟持される位置に配置されている。衝撃吸収性を
有する消音材32は、開閉部16が開放位置から閉鎖位
置直前まで回動すると、固定側機体14に当接して衝撃
を吸収する。また、コイルスプリング30は、消音材3
2が固定側機体14に当接した閉鎖位置直前の位置から
圧縮開始され、この位置から閉鎖位置にある開閉部16
へ開放方向の弾性力を作用させる。
【0022】開閉部16には、連結軸18とは逆側の揺
動先端部に一対の係合爪34,36が配置されている。
図4に示されるように、この一対の係合爪34,36
は、開閉部16から固定側機体14の方向に突出し、か
つ横幅方向Tにおいてそれぞれがコイルスプリング30
を略中心として対称的に配置されている。固定側機体1
4の上面には、固定側機体14の内部に通じた開口部3
8が形成され、開閉部16によって閉止されるようにな
っている。固定側機体14には、開口部38の周縁部に
おける開閉部16の係合爪34,36の先端と対向する
位置に係合板40が配置されている。一対の係止爪3
4,36及び係合板40は、図4に示されるように、開
閉部16を閉鎖位置に保持するロック機構の一部を構成
している。
【0023】図3に示されるように、開閉部16の裏面
には、固定側機体14の方向に突出した検知突起42が
設けられており、固定側機体14には、開閉部24移動
時の検知突起42の移動軌跡上に検知スイッチ44が配
置されている。この検知スイッチ44は、図5に示され
るように開閉部16が閉鎖位置にある場合に、検知突起
42により押圧されて開閉部16を検知する。
【0024】次に、上記したロック機構並びに検知突起
42及び検知スイッチ44の詳細について説明する。
【0025】図4にはロック機構により正しく閉鎖位置
に保持された開閉部16が示され、係合爪34,36が
共に係合板40と係合している。図5には開閉部16が
ロック機構により正しく閉鎖位置に保持された画像形成
装置10の横断面が示されている。図4,5の閉鎖位置
は開閉部16が仕様どうりに製作され、かつその後の変
形のない状態となっている。ここで、図4は、図5に示
す矢印Aの方向から見た開閉部16,係合板40及び矯
正部材46を示しており、段差部22については図示を
省略してある。
【0026】図4に示されるように、開閉部16に配置
された係合爪34,36はそれぞれ略くさび状に形成さ
れている。一方の係合爪34の先端部には傾斜部34A
が設けられて係合板40との係合案内面となっている。
この傾斜部34Aは、横幅方向Tで係合爪34における
コイルスプリング30から離れた一方の側端面に開閉部
16の揺動方向(以下、開閉方向Mという)に対して傾
斜した面を形成している。係合爪34における傾斜部3
4Aの根元側には、係合爪34の側端面をコイルスプリ
ング30に近づく方向へ略コ字状に凹ませて凹部が形成
され、この凹部内に軸心Sと略平行で、かつ開閉部16
の開放方向を向いた平面を形成したフック部34Bが設
けられている。
【0027】また、他方の係合爪36の先端部にも、係
合爪34と同様に傾斜部36Aが設けられている。係合
爪36における傾斜部36Aの根元側には、係合爪36
の側端面に開閉方向Mと略平行な平面を形成した垂直部
36Bが設けられ、さらに垂直部36Bの根元側には、
略コ字状の凹部が形成されてフック部36Cが設けられ
ている。
【0028】図5に示されるように、固定側機体14上
部には、固定側排紙部20Aから一体的に突出され閉鎖
位置にある開閉部16の下方で開口部38内へ入り込ん
だホルダー50が形成されている。このホルダー50の
頂面である平坦部48には、開閉部16が閉鎖位置直前
で消音部材32を当接させる。ホルダー50は、係合板
40を横幅方向Tにおいて所定長さ移動可能に、かつ係
合板40の長手方向が軸心Sと略平行となるように保持
している。係合板40は、長手直角断面が下方に向かっ
て開いた略C形に形成されており、図4に示されるよう
に、開閉部24移動時の係合爪38,39の移動軌跡上
にそれぞれ挿入孔40A,40Bを開口している。係合
板40は、コイルスプリング52が固定側機体14との
間に連結されており、ホルダー50により移動可能に保
持された係合板40を、横幅方向Tでコイルスプリング
30の位置を基準として常に係合爪36の移動軌跡に接
近する方向(以下、係合方向Lという)に付勢してい
る。
【0029】図3に示されるように、固定側機体14に
は、その筐体状外装において横幅方向Tで一方の側面を
形成した側板部に解除部材54が配置されている。この
解除部材54は、固定側機体14の側板部において横幅
方向Tへ移動可能に支持されている。解除部材54は、
図4に示されるように、固定側機体14の側板部から係
合板40の方向に加圧軸54Aを突出させており、この
加圧軸54Aの先端を係合板40の側端に設けられた立
上がり壁へ当接させている。従って、装置本体12外部
から解除部材54を固定側機体14の内部に向かって押
圧することにより、加圧軸54Aが係合板40をコイル
スプリング52の付勢力に抗して横幅方向Tで係合方向
Lとは逆の方向(以下、解除方向Rという)にスライド
させ係合爪34,36との係合を解除する。また、解除
部材54に対する加圧を停止すると、係合板40は、コ
イルスプリング52の付勢力により、図4に示される係
合爪34,36に対する係合位置に復帰する。
【0030】ここで、軸心Sに対して傾くように不必要
に変形していない開閉部16を開放位置から閉鎖位置に
揺動させると、図4に示されるように、一対の係合爪3
4,36の双方がそれぞれ係合板40と係合し、開閉部
16全体が開口部38を閉止する閉鎖位置に保持され
る。この閉鎖位置では、開閉部16の揺動先端部の下端
が軸心Sと略平行となる。
【0031】図5に示されるように、固定側機体14に
は、ホルダー50上に開閉部16の方向に突出した矯正
部材46が一体的に設けられている。この矯正部材46
は、図4に示されるように、横幅方向Tにおいて開閉部
16の係合爪34と開閉部16の左側端部との間に配置
され、かつ、その上端46Aが開閉方向Mにおいて閉鎖
位置にある開閉部24の下端の高さと一致するように、
平坦部48からの突出長が設定されている。これによ
り、矯正部材46は、閉鎖方向に移動する開閉部16が
閉鎖位置に到達したときに開閉部16の揺動先端部の下
端に当たり、開閉部16の当った部分が更に閉鎖方向に
移動することを制限する。
【0032】また、この実施形態においては、検知突起
42,検知スイッチ44及び矯正部材46は、これらが
全て軸心Sに直交する同一直線上に並ぶように配置され
ている。これにより、検知突起42は、開閉部16にお
ける矯正部材46との当接部が閉鎖位置に至ると場合、
即ち、開閉部16が矯正部材46に当接すると、検知ス
イッチ44のレバー44Aを図5に示す作動位置まで押
して検知スイッチ44をオフからオン状態とする。ここ
で、検知スイッチ44からのオフ信号を受けた制御部
(図示省略)は、装置内部の電源部から制御部を除く装
置本体12内部の電装部品への電源供給を遮断する。従
って、検知スイッチ44がオンの場合には画像形成装置
による記録動作が可能となり、検知スイッチ44がオフ
の場合には画像形成装置による記録動作が禁止される。
【0033】図2に示されるように、固定側機体26内
には、交換部品である作像カートリッジ58が閉鎖位置
にある開閉側排紙部20Bの下方に配置されている。作
像カートリッジ58は、像担持体であるドラム60,こ
のドラム60外周面に対向して配置されたクリーニング
装置62,帯電ロール64及び現像装置66等が一体的
に構成されたものであり、また閉鎖位置にある開閉側排
紙部20Bとの対向面には把手68が設けられている。
さらに、固定側機体14内では、ドラム60外周面に当
接するように転写ロール70が配置され、固定側排紙部
20Aの下方で、かつ作像カートリッジ58に隣接する
位置に露光装置72が配置されている。また、作像カー
トリッジ58には、露光装置72からドラム60に出射
されたレーザ光Bが通過するスリット状の開口部58A
が形成されている。
【0034】固定側機体14内では、装置本体12に装
着された用紙トレート28の上方にフィードローラ74
が支持されている。このフィードロール74は、用紙ト
レー28からの用紙Pの給紙時に所定量回転することに
より、用紙トレー28に収納された用紙Pの束から1枚
の用紙Pを分離し、この1枚の用紙Pを用紙トレー28
から送り出す。この1枚の用紙Pは、図2で二点鎖線で
示す搬送経路Cに沿って装置本体12内を搬送され、ト
ナー転写及び定着工程を経て排紙口22Bから装置本体
12外部に排出され、排紙部20上に積載される。装置
本体12内には、搬送経路Cに沿い上流側から下流側に
向かって順に、搬送ロール76,レジロール78,ドラ
ム60に当接する転写ロール70,定着装置80及び排
出ロール82が配置されている。
【0035】さらに、固定側機体14内には、装置本体
12外部から手差しにより挿入された用紙Pが載置され
る手差し給紙部84が用紙トレー28の上方に設けら
れ、この手差し給紙部84の上方にフィードロール86
が支持されている。
【0036】上記のように構成された電子写真プロセス
に基づき用紙Pへ画像を記録する画像形成装置では、前
述したように作像カートリッジ58が交換部品として構
成されている。これは、ドラム60で光導電材料からな
る像担持体の露光回数が一定回数以上になると、光導電
材料が劣化して画質が低下すること、クリーニング装置
62が回収トナーにより満杯になると、クリーニング装
置62によりドラム60上のトナーを回収できなくなる
こと、現像装置66が内蔵していた現像用トナーを全て
消費すると、現像装置66により静電潜像を現像できな
くなること、などの理由によるものである。
【0037】上記のような理由により作像カートリッジ
58を新しいものに交換する場合には、本実施形態の画
像形成装置では、固定側機体14の側板部に配置された
解除部材54を押圧することにより、係合位置にある係
合板40をコイルスプリング52の付勢力に抗して解除
方向Rにスライドさせ、係合板40と係合爪34,36
との係合を解除することにより、開閉部16がコイルス
プリング30の弾性力により開放方向に揺動し、固定側
機体14に設けられた開口部38が開放する。この後、
開閉部16を図3に示す開放位置まで揺動させると、固
定側機体14内に装着された作像カートリッジ58にお
ける把手68が配置された上面全体が外部に露出するの
で、把手68を握って作像カートリッジ58を上方に持
ち上げることにより、開口部38を通して作像カートリ
ッジ58を固定側機体14内から外部に抜き取ることが
できる。この後、新しい作像カートリッジ58を開口部
38を通して固定側機体14内に挿入し、開閉部16を
閉鎖位置に戻すことにより、係合爪34,36が係合板
40と係合して開閉部16を閉鎖位置に保持し、画像形
成装置による記録動作が可能となる。
【0038】また、装置本体12内の搬送経路Cで用紙
Pが詰まった場合や、画像形成装置が故障した場合に
も、作像カートリッジ58の交換時と同様に、開閉部1
6を開放位置に揺動させることにより、固定側機体14
の内部を露出させて詰まった用紙Pの除去や、修理等を
行う。
【0039】(第1実施形態の作用)次に上記のように
構成された本実施形態の画像形成装置の作用について説
明する。
【0040】図3に示す開放位置にある開閉部16を閉
鎖方向に揺動させる場合、前述したように開閉部16が
閉鎖位置直前の位置に到達したときに、消音材32が固
定側機体14の平坦部48に当接し、更に開閉部16を
閉鎖方向に揺動させると、コイルスプリング30が開閉
部16を開放方向に戻そうとする弾性力を発生する。こ
こで、開閉部16が軸心Sに対して傾くように変形して
おらず、開閉部16の係合爪34,36のフック部34
B,36Cが軸心Sと略平行になっていれば、開閉部1
6が閉鎖位置に移動する際に、フック部34Bとフック
部36Cとが開閉方向Mで同一位置に維持される。この
状態で、係合爪34,36が、それぞれ先端側の一部の
みを挿入孔40A,40Bに挿入すると、傾斜部34
A,36Aが挿入孔40A,40B内周のエッジ部に当
接する。この後、開閉部16をコイルスプリング30の
弾性力に抗して更に閉鎖方向に揺動させると、傾斜部3
4A,36Aの傾斜面がそれぞれ挿入孔40A,40B
のエッジ部を押して、コイルスプリング52により係合
位置に保持されていた係合板40を解除方向Rにスライ
ドさせる。そして、係合爪34,36が凹部の深さまで
挿入孔40A,40Bに挿入されると、係合板40がコ
イルスプリング52の付勢力により係合方向Lにスライ
ドして凹部内に入り込み、挿入孔40A,40Bのエッ
ジ部がフック部34B,36Cに係合する。このとき、
開閉部16がコイルスプリング30により開放方向に付
勢されているので、フック部34B,36Cがそれぞれ
係合板40に圧接して、開閉部16が固定側機体14の
開口部38を閉鎖する閉鎖位置に保持される。また、矯
正部材46は、図4に示されるように、開閉部16が閉
鎖位置まで移動すると、その上端46Aを開閉部16の
揺動先端部の下端に当接させることにより、開閉部16
が更に閉鎖方向へ揺動することを制限する。この際、検
知スイッチ44は、図5に示されるように、検知突起4
2によりオンする。
【0041】次に、図6に示されるように、軸心Sに対
して傾くように変形した開閉部16を閉鎖位置に揺動さ
せる場合について説明する。解除方向R側の側端が固定
側機体14に近づくように変形した開閉部16を閉鎖位
置に移動させようとすると、開閉部16と矯正部材46
とが当接したときに、開閉部16は、矯正部材46との
当接部のみが閉鎖位置に保持される。一方、このように
変形した開閉部16と矯正部材46とが当接したとき
に、横幅方向Tで開閉部16における矯正部材46から
解除方向R側の一端までは閉鎖位置に対して固定側機体
14側に近づき、矯正部材46から係合方向L側の他端
までは閉鎖位置に対して開放位置側に離れている。この
状態では、係合爪34及び係合爪36の双方は、閉鎖位
置に対して開放位置側に保持されるので、係合板40と
は未だ係合しておらず一方の係合爪34のみが係合板4
0と係合した片ラッチ状態になることがない。
【0042】但し、開閉部16が上記のように変形して
いても、矯正部材46が開閉部16に当接している場合
には、検知突起42は検知スイッチ44をオンにする
が、開閉部16を閉鎖方向に加圧することを停止すれ
ば、開閉部16はコイルスプリング30の弾性力により
開放方向に揺動することから、直ちに検知スイッチ44
はオフになる。また、検知突起42を、矯正部材46と
軸心Sに直交する同一直線上より横幅方向Tでコイルス
プリング30に僅かに近づように配置すれば、開閉部1
6が矯正部材46に当接しても、係合爪34,36の双
方が係合板40と係合しない限り、検知突起42により
検知スイッチ44がオンとなることを防止できる。
【0043】本実施形態の画像形成装置では、開閉部1
6が軸心Sに対して傾き、かつ開閉部16における解除
方向R側の側端が固定側機体14に近づくように変形し
ている場合には、開閉部16がロック機構により閉鎖位
置に保持されないので、オペレータは、閉鎖方向に加圧
している開閉部16が変形していることを容易に理解で
きる。このようなときには、横幅方向Tで開閉部16に
おける矯正部材46より係合方向L側の部分を閉鎖方向
に加圧することにより、図7において2点鎖線で示すよ
うに変形した開閉部16を、矯正部材46の先端部46
Aを支点として軸心Sと平行となるように矯正できる。
このため、実線で示すように開閉部16全体を閉鎖位置
に移動させて係合爪34及び係合爪36の双方を係合板
40と係合させることができ、開閉部16がロック機構
により正しく閉鎖位置に保持される。
【0044】次に、図8に示されるように、開閉部16
における係合方向L側の側端が固定側機体14に近づく
ように変形している場合について説明する。開閉部16
を閉鎖位置に移動させようとすると、一方の係合爪34
が係合板40と係合せず、他方の係合爪36のみが係合
板40と係合する。この状態では、開閉部16は、コイ
ルスプリング52の弾性力により横幅方向Tで係合爪3
6から解除方向R側の側端までが閉鎖位置に対して開放
位置側に保持されるので、矯正部材46と当接しない。
従って、開閉部16は、他方の係合爪36のみが係合板
40と係合した片ラッチ状態となり、正しく閉鎖位置に
保持されている場合と比較して固定側機体14との間に
大きな隙間が形成される。開閉部16の係合爪36のみ
が係合板40と係合する片ラッチ状態となった場合に
は、開閉部16における係合爪36から解除方向R側の
側端までが閉鎖位置より開放位置側に保持されることか
ら、図9に示されるように、検知スイッチ44のレバー
44Aが検知突起42により作動位置まで移動せず、検
知スイッチ44がオンしないので、画像形成装置の記録
動作は可能とならない。
【0045】また、検知スイッチ44がオンしない状態
では、制御部は、開閉部16が正しく閉鎖位置に保持さ
れていないことを操作部24の発光ダイオード,液晶パ
ネル等によりオペレータに対して表示するので、オペレ
ータは、開閉部16が正しく閉鎖位置に保持されていな
いことを容易に理解できる。
【0046】以上説明した本実施形態の画像形成装置で
は、矯正部材46を固定側機体14に配置した場合のみ
について説明したが、このような矯正部材46は、開閉
部16側に設けてもよい。即ち、本実施形態の矯正部材
は、開閉部16における解除方向R側の一側端が固定側
機体14に近づくように変形した場合に、開閉部16が
閉鎖方向に揺動することを制限し、一方の係合爪34の
みが係合板40と係合することを阻止し、かつ検知突起
42が検知スイッチ44をオンすることを阻止するもの
であればよい。また、矯正部材46の形状についても突
起状である必要はなく、半球状,ブロック状等の他の形
状でもよい。矯正部材46の取付位置は、軸心Sの直交
方向(第4図)に見て検知突起42の付近に設ければよ
く、必ずしも上記構造のように検知突起42と同位置で
なくともよい。
【0047】また、矯正部材46と同様の機能を有する
矯正部材を、開閉部16における係合爪36から解除方
向R側の側端までの任意の位置に追加して設けてもよ
く、このような矯正部材を追加した場合には、係合爪3
6のみが係合板40と係合する片ラッチをも防止でき
る。
【0048】(第2実施形態の構成)次に、本発明の第
2実施形態に係る画像形成装置を図面に基づいて説明す
る。尚、第2実施形態の画像形成装置は、図10から図
13に示される係合爪96,98,検知突起92及び検
知スイッチ94を除く、他の部材については第1の実施
形態の画像形成装置と共通の構成を有しているので、こ
の構成が共通の部材については、図1から図3を参照し
て説明を行う。
【0049】開閉部16における固定側機体14内部に
面した裏面には、固定側機体14の方向に突出した検知
突起92が配置されており、固定側機体14には、開閉
部16移動時の検知突起92の移動軌跡上に検知スイッ
チ94が配置されている。
【0050】開閉部16に配置された係合爪96,98
は略L状に形成されている。一方の係合爪96の先端部
には傾斜部96Aが設けられている。この傾斜部96A
は、横幅方向Tで係合爪96におけるコイルスプリング
30から離れた一方の側端面に開閉部16の開閉方向M
に対して傾斜した面を形成している。係合爪96におけ
る傾斜部96Aの根元側には、係合爪96の側端面をコ
イルスプリング30に近づく方向へ屈曲させて軸心Sと
略平行で、かつ開放方向を向いた平面を形成したフック
部96Bが設けられている。また、他方の係合爪98の
先端部にも、係合爪96と同様に傾斜部98Aが設けら
れている。係合爪98における傾斜部98Aの根元側に
は、係合爪98の側端面に開閉方向Mと略平行で、開閉
方向Mで所定の長さを有する平面を形成した阻止案内部
98Bが設けられ、さらにこの阻止案内部98Bの根元
側には、係合爪96と同様にフック部98Cが設けられ
ている。
【0051】ここで、開閉部16が軸心Sに対して傾く
ように変形していない場合には、フック部96Bにおけ
る軸方向Sと略平行な面と、フック部98Cの軸方向S
における略平行な面とは、開閉方向Mで略同一位置にな
る。
【0052】固定側機体14には、係合爪96,98と
の対向する位置に前記第1実施形態と同様に係合板40
が配置されている。本実施形態の画像形成装置では、軸
心Sに対して傾くように変形していない開閉部16を開
放位置から閉鎖位置に揺動させると、図10に示される
ように、一対の係合爪96,98の双方がそれぞれ係合
板40と係合し、開閉部16全体が、固定側機体14と
の間に僅かな隙間を形成する開口部38の閉鎖位置に保
持される。この閉鎖位置では、開閉部16の揺動先端部
の下端が軸心Sと略平行となる。
【0053】また、検知突起92及び検知スイッチ94
は、それぞれ横幅方向Tで開閉部16における係合爪9
6から解除方向Rの側端との間に配置されている。ここ
で、検知突起92は、前記第1実施形態と同様に開閉方
向Mでフック部96Bにおける軸心Sとの平行面が係合
板40下面の位置に到達した場合、即ち、係合爪96が
開閉部16と共に閉鎖位置に到達すると、検知スイッチ
94のレバー94Aを図10に示す作動位置まで押して
検知スイッチ94オンとする。
【0054】次に、係合爪98における寸法的な要件に
ついて説明する。図11には横幅方向Tで解除方向R側
の側端が閉鎖位置に対して固定側機体14に近づくよう
に変形している開閉部16が実線で、また図11には双
方の係合爪96,98が係合板40と係合して正しく閉
鎖位置に保持された開閉部90が2点鎖線でそれぞれ示
されている。
【0055】図11において、kは係合爪98における
阻止案内面98Bの開閉方向Mでの長さ、mは阻止案内
面98Bの延長線上における変形していない開閉部90
の下端から変形した開閉部16の下端までの距離、nは
開閉部16が変形した場合のフック部96Bから係合板
104下面までの開閉方向Mでの距離、aはフック部9
8Cの横幅方向Tでの長さ、bはフック部96Bの横幅
方向Tでの長さを、それぞれ示している。
【0056】ここで、係合爪98における阻止案内面9
8B及びフック部98Cは、下式(1)及び(2)の条
件を満たしている。
【0057】k≧m+n …… (1) a≧b …… (2) (第2実施形態の作用)次に上記のように構成された本
実施形態の画像形成装置の作用について説明する。
【0058】開放位置にある開閉部90を閉鎖方向に揺
動させると、第1実施形態の場合と同様に開閉部16が
閉鎖位置直前の位置に到達したときに、コイルスプリン
グ30が固定側機体14に当接し、更に開閉部16を閉
鎖方向に揺動させると、コイルスプリング30が開閉部
16を開放方向に戻そうとする弾性力を発生する。ここ
で、開閉部16が軸心Sに対して傾くように変形してお
らず、開閉部16における揺動先端部の下端が軸心Sと
略平行になっていれば、開閉部16が閉鎖位置に移動す
る場合に、係合爪96におけるフック部96Bと係合爪
98におけるフック部98Cとが開閉方向Mで同一位置
に維持されるので、係合爪98がフック形状98Cの深
さまで挿入孔40Bに挿入されると同時に、係合爪96
がフック形状96Bの深さまで挿入孔40Bに挿入され
ると共に、挿入孔40A,40Bのエッジ部がフック部
96B,98Cにそれぞれ係合する。このとき、検知ス
イッチ94は、図10に示されるように検知突起92に
よりオフからオン状態となる。
【0059】次に、軸心Sに対して傾くように変形した
開閉部16を閉鎖位置に揺動させる場合について説明す
る。図11に示されるように、解除方向R側の側端が固
定側機体14に近づくように変形した開閉部16を閉鎖
位置に移動させようとすると、係合爪96のフック部9
6Bが、先に開閉方向Mで係合板40下面と同一となる
位置に到達する。しかし、係合爪98が挿入孔40Bの
エッジ部に阻止案内部98Bを当接させることにより、
係合板40がコイルスプリング52の付勢力により係合
方向Lにスライドすることが阻止されるので、係合板4
0が双方の係合爪96,98と係合することが阻止され
る。この際、検知突起92は、係合爪96のフック部9
6Bが係合板40下面に対して固定側機体14に近い位
置にあるので、検知スイッチ94をオンにする。しか
し、この状態でオペレータが開閉部90を閉鎖方向に加
圧することを停止すれば、開閉部16はコイルスプリン
グ30の弾性力により開放方向に揺動することから、直
ちに検知スイッチ94はオフになる。
【0060】また、図11の状態からオペレータは、横
幅方向Tで開閉部16における係合方向L側の部分を閉
鎖方向に加圧することにより、係合爪98が阻止案内部
98Bによって挿入孔40Bに沿って移動するように案
内されるので、双方の係合爪96,98を係合板40と
簡単に係合させることができる。
【0061】また、図12に示されるように、係合方向
L側の側端が固定側機体14に近づくように変形した開
閉部90を閉鎖位置に移動させようとすると、係合爪9
6のフック部96Bに対して係合爪98のフック部98
Cが、先に開閉方向Mで係合板40下面と同一となる位
置に到達する。従って、係合板40がコイルスプリング
52の付勢力により係合方向Lにスライドし、係合爪9
8のみが係合板40と係合することにより、開閉部16
が片ラッチ状態となる。
【0062】上記のように係合爪98のみが係合板40
と係合した片ラッチ状態では、開閉部16は、正しく閉
鎖位置に保持されている場合と比較して固定側機体14
との間に大きな隙間が形成される。但し、この場合で
も、図12に示されるように、検知スイッチ94が検知
突起92によりオンしないので、画像形成装置の記録動
作は可能とならない。
【0063】また、検知スイッチ94がオンしない状態
では、制御部は、開閉部16が正しく閉鎖位置に保持さ
れていないことを、図1に示す操作部24の発光ダイオ
ード,液晶パネル等によりオペレータに対して表示する
ので、オペレータは、開閉部16が正しく閉鎖位置に保
持されていないことを容易に理解でき、開閉部16の解
除方向R側を押し込んで双方の係合爪96,98を係合
板40と係合させ得る。
【0064】以上説明した本実施形態に係る画像形成装
置では、阻止案内面98Bを一方の係合爪98にのみ形
成した場合のみについて説明したが、他方の係合爪96
を一方の係合爪98と同一形状として、阻止案内面を一
対の係合爪96,98の双方に形成してもよい。このよ
うに、阻止案内面を一対の係合爪96,98の双方に形
成した場合には、係合爪98のみが係合板40と係合す
る片ラッチをも防止できる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置によれば、一対の係合部材の双方が被係合部材
に係合し、開閉部が正しく閉鎖位置に保持されないと、
開閉部が開閉部検知スイッチ部材の検知位置に移動しな
い。この結果、例えば、スイッチ部材が、開閉部を検知
していない時には装置内部に配置された電源部による電
源供給を遮断するインターロックスイッチである場合、
開閉部が正しく閉鎖位置に保持されていない状態では前
記電源部による電源供給が確実に遮断される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の斜
視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の内
部構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置にお
いて開閉部を開放させた状態を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る矯正部材,ロック
機構及びこのロック機構により正しく閉鎖位置に保持さ
れた開閉部の正面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置にお
いて図4の開閉部が検知スイッチを作動させた状態を示
す横断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る矯正部材,ロック
機構及びこのロック機構により片ラッチ状態に保持され
た開閉部の正面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る矯正部材を用いて
開閉部を図6の片ラッチ状態から正しい閉鎖位置とする
矯正動作を示す正面図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る矯正部材,ロック
機構及びこのロック機構により片ラッチ状態に保持され
た開閉部の正面図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置にお
いて図8の開閉部が検知スイッチがオンさせていない状
態を示す横断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るロック機構及び
このロック機構により正しく閉鎖位置に保持された開閉
部の正面断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るロック機構及び
このロック機構により片ラッチ状態に保持された開閉部
の正面断面図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るロック機構及び
このロック機構により片ラッチ状態に保持された開閉部
の正面断面図である。
【符号の説明】
12 装置本体 14 固定側機体 16 開閉部 18 連結軸 20 排紙部 20A 固定側排紙部 20B 開閉側排紙部 20C 開閉側排紙部 22 段差部 29 サイドパネル部 34 係合爪 36 係合爪 38 開口部 40 係合板 42 検知突起 44 検知スイッチ 46 矯正部材 50 ホルダー 52 コイルスプリング 54 解除部材 58 作像カートリッジ 92 検知突起 94 検知スイッチ 96 係合爪 98 係合爪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体の一部を構成する固定側機体
    と、 前記固定側機体に設けられた開口を閉鎖する閉鎖位置か
    ら前記開口を開放する開放位置まで移動可能に支持され
    た開閉部と、 前記固定側機体及び前記開閉部の一方に配置された一対
    の係合部材と、 前記固定側機体及び前記開閉部の他方に配置され、前記
    開閉部が前記閉鎖位置に移動すると前記一対の係合部材
    の双方と係合して開閉部を前記閉鎖位置で保持する被係
    合部材と、 前記閉鎖位置で開閉部を検知する開閉部検知スイッチ部
    材と、 前記一対の係合部材の双方が前記被係合部材に係合する
    まで、前記開閉部を前記閉鎖位置へ移動させない阻止手
    段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記阻止手段は、前記閉鎖位置方向側に
    変形した開閉部の一部が閉鎖位置から前記固定側機体の
    方向へ移動することを阻止すると共に、開閉部の他の一
    部を前記閉鎖位置方向側に移動可能とする矯正部材を有
    することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記阻止手段は、前記係合部材に設けら
    れ、この係合部材が閉鎖位置に至る迄は前記被係合部材
    を係合部材との係合位置へ移動させない阻止案内部を有
    することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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