JPH11156153A - 排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法 - Google Patents

排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法

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JPH11156153A
JPH11156153A JP9328582A JP32858297A JPH11156153A JP H11156153 A JPH11156153 A JP H11156153A JP 9328582 A JP9328582 A JP 9328582A JP 32858297 A JP32858297 A JP 32858297A JP H11156153 A JPH11156153 A JP H11156153A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要以上に噴霧される吸収液の量を最小限に
抑えて消費電力の無駄を抑制しつつ、所望の脱硫性能を
確保する。 【解決手段】 ボイラ負荷目標値31から先行的に循環
ポンプ3の運転台数を制御すると共に、ミル起動指令3
3、及びミル停止指令34の発生時における吸収塔入口
SO2濃度27aの変動を考慮して、循環ポンプ3の運
転台数が最適台数になるように先行的に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭焚ボイラの下
流に備えられる排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、吸収剤として石灰(石灰石、消石
灰又は生石灰)を用いた排煙脱硫装置は、一般に図7に
示されるように、下部に形成された液溜り部1の吸収液
2を、複数台(図7の例では十台)の循環ポンプ3の作
動により、上部に配設されたスプレーノズル4から噴霧
して循環させると共に、図示していない石炭焚のボイラ
から供給される排ガスを前記スプレーノズル4から噴霧
された吸収液2と接触せしめた後排出させる吸収塔5の
前記液溜り部1に、酸化用の空気を供給する酸化空気ブ
ロワ6を接続すると共に、液溜り部1内の吸収液2を撹
拌する撹拌機7を設け、後述する母液タンク25から供
給される吸収液23とサイロ8から供給される石灰9を
混合して吸収剤スラリー10を生成し且つ該吸収剤スラ
リー10を前記吸収塔5の液溜り部1に供給するための
吸収剤スラリーピット11を設け、前記吸収塔5の底部
から吸収液2の一部が供給され且つ前記吸収塔5の液溜
り部1へ供給されるカセイソーダ等の中和剤12の一部
が供給され前記吸収液2と中和剤12を混合撹拌する中
和タンク13を設け、該中和タンク13から抽出された
吸収液14を濃縮せしめるシックナ15を設け、該シッ
クナ15で濃縮された吸収液16が供給され該吸収液1
6を撹拌する石膏分離機供給タンク17を設け、該石膏
分離機供給タンク17から抽出される吸収液16を脱水
し石膏19を生成するための石膏分離機20を設け、該
石膏分離機20で脱水された水21が供給され該水21
の一部を前記シックナ15へ供給するための濾液ピット
22を設け、更に、前記シックナ15から上澄みの吸収
液23が供給され該吸収液23の一部を排水処理装置2
4と吸収剤スラリーピット11へ供給し且つ残りを前記
吸収塔5の液溜り部1へ送るための母液タンク25を設
けてなる構成を有している。
【0003】尚、図7中、18は吸収塔5へ適宜補給さ
れる補給水、26は吸収剤スラリー10を吸収塔5へ供
給するための吸収剤スラリーポンプである。
【0004】前述の如き排煙脱硫装置の場合、吸収液2
が循環ポンプ3の作動により循環しており、吸収塔5に
送り込まれた排ガスは、スプレーノズル4から噴霧され
る吸収液2と接触することにより、SO2(硫黄酸化
物)が吸収除去された後、外部へ排出される。
【0005】一方、前記排ガスからSO2を吸収した吸
収液2の一部は、吸収塔5の液溜り部1の底部から中和
タンク13へ供給され、該中和タンク13において中和
剤12と混合撹拌され、該混合撹拌された吸収液14が
シックナ15へ送られ、該シックナ15において濃縮さ
れ、該濃縮された吸収液16が石膏分離機供給タンク1
7を経て石膏分離機20へ送られ、該石膏分離機20に
おいて水分が除去され石膏19が生成される。
【0006】前記石膏分離機20で脱水された水21
は、濾液ピット22を経て前記シックナ15へ戻され、
又、該シックナ15における前記吸収液14の濃縮時に
出る上澄みの吸収液23は、母液タンク25を経て排水
処理装置24と吸収剤スラリーピット11へ供給される
と共に、前記吸収塔5の液溜り部1へ送られる。
【0007】前記吸収剤スラリーピット11へ供給され
た吸収液23は、該吸収剤スラリーピット11において
サイロ8から供給される石灰9と混合され、吸収剤スラ
リー10として吸収剤スラリーポンプ26の作動により
前記吸収塔5の液溜り部1に供給される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き従来の排煙脱硫装置においては、循環ポンプ3の運
転台数は、ボイラ負荷指令(発電機出力指令)[MW]
とは無関係に、脱硫性能に余裕を見込んだ台数として略
一定に制御されており、必要以上に噴霧される吸収液2
の量が多くなって消費電力も嵩み無駄が多くなるという
欠点を有していた。
【0009】このため、最近では、ボイラ負荷目標値に
応じて循環ポンプ3の運転台数を先行的に制御する方法
も提案されている。
【0010】実際の発電所等においては、ボイラの燃料
としてさまざまな種類の石炭が単独で或いはブレンドさ
れて使用され、同じボイラ負荷であっても炭種が異なる
と、排煙脱硫装置に導入される排ガス中のSO2濃度並
びに排ガス量が変化するため、本来ならば、前記炭種の
変更、即ち排ガス中のSO2濃度並びに排ガス量の変化
に応じて循環ポンプ3の運転台数を増減させるのが理想
であるが、前述の如きボイラ負荷目標値に応じて循環ポ
ンプ3の運転台数を先行的に制御する方法の場合、ボイ
ラの燃料として使用される炭種に応じて循環ポンプ3の
運転台数を変化させるようにはなっておらず、どんな炭
種が来てもいいようにある程度の余裕を見込んだ運転台
数を、ボイラ負荷に対する関数として設定しているた
め、依然として無駄が多くなることは避けられないのが
現状であった。
【0011】また、従来における石炭焚ボイラにおいて
は、ボイラに微粉炭を供給するミルの起動時と停止時
に、ボイラ出口、即ち吸収塔入口のSO2濃度が上昇す
ることが知られているが、このようなミルの起動、停止
時におけるSO2濃度の上昇をも考慮した余裕のある運
転台数を設定する必要があるために、更に無駄が多くな
るという問題を有していた。
【0012】本発明は、斯かる実情に鑑み、必要以上に
噴霧される吸収液の量を最小限に抑えて消費電力の無駄
を抑制しつつ、所望の脱硫性能を確保し得る排煙脱硫装
置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法を提供しようとする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸収剤として
石灰を用いた吸収液を複数台の循環ポンプの作動により
噴霧して循環させつつ、石炭焚ボイラから排出される排
ガスと接触せしめて排ガス中のSO2を吸収除去する吸
収塔を備えた排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制御
方法であって、検出される実際の吸収塔入口SO2濃度
と吸収塔入口排ガス量とに基づき、ボイラ負荷に対する
吸収塔入口SO2濃度を表わす第一の関数と、ボイラ負
荷に対する吸収塔入口排ガス量を表わす第二の関数と、
前記第一、第二の関数に基づいて求められるボイラ負荷
に対して適正なポンプ台数を求める第三の関数とを時々
刻々書き換えると共に、与えられるボイラ負荷目標値に
対応させて先行的に循環ポンプの運転台数を制御し、更
に、ミル起動時における吸収塔入口SO2濃度の上昇を
考慮したミル起動時係数を予め求めると共に、ミル停止
時における吸収塔入口SO2濃度の上昇を考慮したミル
停止時係数を予め求めておき、ミル起動指令の発生時に
ミル起動時係数を前記第一の関数に掛算し、またミル停
止指令の発生時にミル停止時係数を前記第一の関数に掛
算することを特徴とする排煙脱硫装置の吸収塔循環ポン
プ台数制御方法、に係るものである。
【0014】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0015】排煙脱硫装置の運転時には、検出される実
際の吸収塔入口SO2濃度と吸収塔入口排ガス量とに基
づき、ボイラ負荷に対する吸収塔入口SO2濃度を表わ
す第一の関数と、ボイラ負荷に対する吸収塔入口排ガス
量を表わす第二の関数と、前記第一、第二の関数に基づ
いて求められるボイラ負荷に対して適正なポンプ台数を
求める第三の関数とが時々刻々書き換えられると共に、
与えられるボイラ負荷目標値に対応させて、先行的に循
環ポンプの運転台数が制御される。
【0016】この結果、実際の発電所等において、ボイ
ラの燃料としてさまざまな種類の石炭が単独で或いはブ
レンドされて使用された場合、同じボイラ負荷であって
も炭種の変化により、排煙脱硫装置に導入される排ガス
中のSO2濃度並びに排ガス量は変化するが、本発明に
おいては、最新のデータに基づいて時々刻々書き換えら
れる第三の関数によりボイラ負荷目標値から先行的に循
環ポンプの運転台数を制御しているため、該循環ポンプ
の運転台数は常にその時点における最適な台数となり、
吸収液が必要以上に噴霧されることがなくなり、消費電
力も抑えられ、無駄がなくなる。
【0017】一方、ミル起動時における吸収塔入口SO
2濃度の上昇を考慮したミル起動時係数を予め求めると
共に、ミル停止時における吸収塔入口SO2濃度の上昇
を考慮したミル停止時係数を予め求めておき、ミル起動
指令の発生時にミル起動時係数を前記第一の関数に掛算
し、またミル停止指令の発生時にミル停止時係数を前記
第一の関数に掛算するようにしているので、循環ポンプ
の運転台数を、ミル起動、停止時の吸収塔入口SO2
度の変動を考慮して、先行的に最適台数に制御すること
ができ、よって吸収液を必要以上に噴霧させることを防
止して、消費電力を抑える効果を更に高め得る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0019】図1〜図6は本発明を実施する形態の一例
であって、図中、図7と同一の符号を付した部分は同一
物を表わしており、基本的な構成は図7に示す従来のも
のと同様である。
【0020】図1及び図2に示す如く、濃度分析計27
と流量検出器28とによって検出される実際の吸収塔入
口SO2濃度27aと吸収塔入口排ガス量28aとに基
づき、脱硫制御装置29において、ボイラ負荷に対する
吸収塔入口SO2濃度27aを表わす第一の関数F
1(x)(図3参照)と、ボイラ負荷に対する吸収塔入
口排ガス量28aを表わす第二の関数F2(x)(図4
参照)と、吸収塔入口SO2濃度27aと吸収塔入口排
ガス量28aから目標脱硫率を得るための適正な循環ポ
ンプ台数を求める第三の関数F3(x1,x2)(図示せ
ず)とを時々刻々(およそ30秒に一度)書き換え、ボ
イラ制御装置30から与えられるボイラ負荷目標値31
(図5参照)に対応させて、前記脱硫制御装置29から
出力される循環ポンプ制御信号32によって先行的に循
環ポンプ3の運転台数を制御するようにしている。
【0021】又、排煙脱硫装置の運転を開始する時点に
おける循環ポンプ3の運転台数については、前記濃度分
析計27と流量検出器28とによって検出される実際の
吸収塔入口SO2濃度27aと吸収塔入口排ガス量28
aのデータを用いることはできないが、運転開始前に
は、これから使用される炭種は予めわかっているため、
該炭種に対応させて、図2に示すように試運転でのデー
タに基づき前記第一の関数F1(x)と第二の関数F
2(x)とを想定し、吸収塔入口SO2濃度と吸収塔入口
排ガス量と目標脱硫率から適正な循環ポンプ台数を求め
る第三の関数F3(x1,x2)を想定し、前述と同様、
前記ボイラ制御装置30から与えられるボイラ負荷目標
値31に対応させて、前記脱硫制御装置29から出力さ
れる循環ポンプ制御信号32によって先行的に循環ポン
プ3の運転台数を制御するようにしてある。
【0022】排煙脱硫装置の運転が開始されると、濃度
分析計27により吸収塔入口SO2濃度27aが検出さ
れると共に、流量検出器28により吸収塔入口排ガス量
28aが検出されることにより、前記第一の関数F
1(x),第二の関数F2(x)が時々刻々と書き換えら
れ、第三の関数F3(x1,x2)も時々刻々と書き換え
られるようになる。
【0023】一方、図1に示すように、脱硫制御装置2
9に、ミル起動指令33と、ミル停止指令34を入力し
ている。
【0024】脱硫制御装置29にミル起動指令33が入
力されると、図2に示すように、予め求められたミル起
動時係数K1が、ボイラ負荷目標値から求められた吸収
塔入口SO2濃度に掛算されるようになっている。
【0025】また、脱硫制御装置29にミル停止指令3
4が入力されると、図2に示すように、予め求められた
ミル停止時係数K2が、ボイラ負荷目標値から求めた吸
収塔入口SO2濃度に掛算されるようになっている。
【0026】前記、ミル起動時係数K1は、K1=1+g
1(t)であり、またミル停止時係数K2は、K2=1+
2(t)であり、この時のg1(t)、g2(t)は、
ミル起動時とミル停止時における吸収塔入口SO2濃度
の上昇割合と、上昇した時間帯(分)とを予め求めたS
2濃度増加信号である。
【0027】SO2濃度増加信号g1(t)、g2(t)
は、硫黄含有量の多い石炭をボイラで燃焼させる試験を
行って得るようにしたものであり、図6に示した例で
は、ミル起動指令33の発生時には、破線で示すよう
に、ミル起動指令33の発生から例えば1分後に吸収塔
入口SO2濃度が増加して、3分後に最大の0.1倍ま
で増加し、その後はその状態を保持し、7分後に減少し
て10分後には吸収塔入口SO2濃度の増加がなくなっ
ている。
【0028】また、ミル停止指令34の発生時には、図
6に実線で示すように、ミル停止指令34の発生から例
えば1分後に吸収塔入口SO2濃度が増加して3分後に
最大の0.2倍まで増加し、その後はその状態を保持
し、7分後に減少して10分後には吸収塔入口SO2
度の増加がなくなっている。
【0029】図6から明らかなように、ミル起動指令3
3発生時におけるSO2濃度増加信号g1(t)に対し
て、ミル停止指令34発生時におけるSO2濃度増加信
号g2(t)の方が一般に大きな値となっている。
【0030】上記図6のようにして得たSO2濃度増加
信号g1(t)、g2(t)の夫々に、「1」を加算して
ミル起動時係数K1、ミル停止時係数K2を求めておき、
ミル起動指令33、又はミル停止指令34の発生時に、
ミル起動時係数K1、ミル停止時係数K2を図2に示すよ
うに吸収塔入口SO2濃度に掛算し、このようにして求
めた吸収塔入口SO2濃度と前記吸収塔入口排ガス量と
を第三の関数Fx3(x1,x2)に代入して
【数1】Y=F3(x1,x2)…(I) Y:目標脱硫率を得る適正ポンプ台数 x1:ボイラ負荷目標値からF1(x)によって求めた吸
収塔入口SO2濃度 x2:ボイラ負荷目標値からF2(x)によって求めた吸
収塔入口排ガス量 から目標脱硫率を得る適正ポンプ台数を求めることによ
り、ミル起動時とミル停止時における吸収塔入口SO2
濃度の上昇を考慮した制御を行えるようにしている。
【0031】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0032】排煙脱硫装置の運転時には、濃度分析計2
7と流量検出器28とによって検出される実際の吸収塔
入口SO2濃度27aと吸収塔入口排ガス量28aとに
基づき、脱硫制御装置29において、ボイラ負荷に対す
る吸収塔入口SO2濃度27aを表わす第一の関数F
1(x)(図3参照)と、ボイラ負荷に対する吸収塔入
口排ガス量28aを表わす第二の関数F2(x)(図4
参照)と、吸収塔入口SO2濃度27aと吸収塔入口排
ガス量28aから目標脱硫率を得るための適正な循環ポ
ンプ台数を求める第三の関数F3(x1,x2)とが時々
刻々書き換えられ、最新となる第三の関数F3(x1,x
2)が使用され、ボイラ制御装置30から与えられるボ
イラ負荷目標値31(図5参照)に対応させて、前記脱
硫制御装置29から出力される循環ポンプ制御信号32
によって先行的に循環ポンプ3の運転台数が制御され
る。
【0033】この結果、実際の発電所等において、ボイ
ラの燃料としてさまざまな種類の石炭が単独で或いはブ
レンドされて使用された場合、同じボイラ負荷であって
も炭種の変化により、排煙脱硫装置に導入される排ガス
中のSO2濃度並びに排ガス量は変化するが、本図示例
においては、最新のデータに基づいて時々刻々書き換え
られる第三の関数F3(x1,x2)によりボイラ負荷目
標値31から先行的に循環ポンプ3の運転台数を制御し
ているため、該循環ポンプ3の運転台数は常にその時点
における最適な台数となり、吸収液2が必要以上に噴霧
されることがなくなり、消費電力も抑えられ、無駄がな
くなる。
【0034】一方、図6に示したミル起動時における吸
収塔入口SO2濃度の上昇、即ちSO2濃度増加信号g1
(t)を考慮したミル起動時係数K1を予め求めると共
に、ミル停止時における吸収塔入口SO2濃度の上昇、
即ちSO2濃度増加信号g2(t)を考慮したミル停止時
係数K2を予め求めておき、ミル起動時係数K1、ミル停
止時係数K2を図2に示すように吸収塔入口SO2濃度に
掛算し、このようにして求めた吸収塔入口SO2濃度と
前記吸収塔入口排ガス量とを第三の関数F3(x1
2)代入して前記式(〓)から目標脱硫率を得る補正
ポンプ台数を求めることにより、ミル起動時とミル停止
時における吸収塔入口SO2濃度の上昇を考慮した制御
を行うことができる。
【0035】こうして、必要以上に噴霧される吸収液の
量を最小限に抑えて消費電力の無駄を抑制しつつ、所望
の脱硫性能を確保し得る。
【0036】尚、本発明の排煙脱硫装置の吸収塔循環ポ
ンプ台数制御方法は、上述の図示例にのみ限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の排煙脱硫
装置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法によれば、ボイラ
負荷目標値から先行的に循環ポンプの運転台数を制御す
ると共に、ミル起動、停止時の吸収塔入口SO2濃度の
変動をも考慮して、循環ポンプの運転台数が最適台数に
なるように先行的に制御しているので、必要以上に噴霧
される吸収液の量を最小限に抑えて消費電力の無駄を抑
制しつつ、所望の脱硫性能を確保し得るという優れた効
果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】本発明を実施する形態の一例のフローチャート
である。
【図3】本発明を実施する形態の一例における第一の関
数F1(x)を表わす線図である。
【図4】本発明を実施する形態の一例における第二の関
数F2(x)を表わす線図である。
【図5】本発明を実施する形態の一例におけるボイラ負
荷目標値のスケジュールの一例を表わす線図である。
【図6】本発明を実施する形態の一例におけるSO2
度増加信号g1(t)と、SO2濃度増加信号g2(t)
を表わす線図である。
【図7】従来例の全体概要構成図である。
【符号の説明】
2 吸収液 3 循環ポンプ 5 吸収塔 9 石灰 27a 吸収塔入口SO2濃度 28a 吸収塔入口排ガス量 31 ボイラ負荷目標値 33 ミル起動指令 34 ミル停止指令 K1 ミル起動時係数 K2 ミル停止時係数 F1(x) 第一の関数 F2(x) 第二の関数 F3(x1,x2) 第三の関数

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収剤として石灰を用いた吸収液を複数
    台の循環ポンプの作動により噴霧して循環させつつ、石
    炭焚ボイラから排出される排ガスと接触せしめて排ガス
    中のSO2を吸収除去する吸収塔を備えた排煙脱硫装置
    の吸収塔循環ポンプ台数制御方法であって、 検出される実際の吸収塔入口SO2濃度と吸収塔入口排
    ガス量とに基づき、ボイラ負荷に対する吸収塔入口SO
    2濃度を表わす第一の関数と、ボイラ負荷に対する吸収
    塔入口排ガス量を表わす第二の関数と、前記第一、第二
    の関数に基づいて求められるボイラ負荷に対して適正な
    ポンプ台数を求める第三の関数とを時々刻々書き換える
    と共に、与えられるボイラ負荷目標値に対応させて先行
    的に循環ポンプの運転台数を制御し、 更に、ミル起動時における吸収塔入口SO2濃度の上昇
    を考慮したミル起動時係数を予め求めると共に、ミル停
    止時における吸収塔入口SO2濃度の上昇を考慮したミ
    ル停止時係数を予め求めておき、ミル起動指令の発生時
    にミル起動時係数を前記第一の関数に掛算し、またミル
    停止指令の発生時にミル停止時係数を前記第一の関数に
    掛算することを特徴とする排煙脱硫装置の吸収塔循環ポ
    ンプ台数制御方法。
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