JPH10249145A - 排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法 - Google Patents

排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法

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JPH10249145A
JPH10249145A JP9059095A JP5909597A JPH10249145A JP H10249145 A JPH10249145 A JP H10249145A JP 9059095 A JP9059095 A JP 9059095A JP 5909597 A JP5909597 A JP 5909597A JP H10249145 A JPH10249145 A JP H10249145A
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absorption tower
pumps
circulating pumps
circulating
concentration
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JP9059095A
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Toshihiro Abe
利浩 阿部
Hiroo Inoue
博雄 井上
Yusuke Mori
雄介 森
Satoshi Kimura
訓 木村
Seiji Kurosaki
政治 黒▲崎▼
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Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要以上に噴霧される吸収液の量を最小限に
抑えて消費電力の無駄を抑制しつつ、所望の脱硫性能を
確保し得る排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制御方
法を提供する。 【解決手段】 ボイラ負荷指令27の変化に応じて循環
ポンプ3の運転台数を目標台数に制御すると共に、吸収
塔出口SO2濃度31が予め設定された上限値以上とな
った場合、或いはボイラ負荷目標値28が現在のボイラ
負荷指令27と比較して設定幅以上に増加する増負荷時
には、循環ポンプ3を追起動して循環ポンプ3の運転台
数を増加させる一方、非増負荷時において吸収塔出口S
2濃度31が予め設定された下限値以下となった場合
には、停止可能な循環ポンプ3を停止して循環ポンプ3
の運転台数を減少させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排煙脱硫装置の吸
収塔循環ポンプ台数制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、吸収剤として石灰(石灰石、消石
灰又は生石灰)を用いた排煙脱硫装置は、一般に図5に
示されるように、下部に形成された液溜り部1の吸収液
2を、複数台(図の例では十台)の循環ポンプ3の作動
により、上部に配設されたスプレーノズル4から噴霧し
て循環させると共に、図示していないボイラから供給さ
れる排ガスを前記スプレーノズル4から噴霧された吸収
液2と接触せしめた後排出させる吸収塔5の前記液溜り
部1に、酸化用の空気を供給する酸化空気ブロワ6を接
続すると共に、液溜り部1内の吸収液2を撹拌する撹拌
機7を設け、後述する母液タンク25から供給される吸
収液23とサイロ8から供給される石灰9を混練して吸
収剤スラリー10を生成し且つ該吸収剤スラリー10を
前記吸収塔5の液溜り部1に供給するための吸収剤スラ
リーピット11を設け、前記吸収塔5の底部から吸収液
2の一部を抜き出してカセイソーダ等の中和剤12と混
合撹拌する中和タンク13を設け、該中和タンク13か
ら抽出された吸収液14を濃縮せしめるシックナ15を
設け、該シックナ15で濃縮された吸収液16が供給さ
れ該吸収液16を撹拌する石膏分離機供給タンク17を
設け、該石膏分離機供給タンク17から抽出される吸収
液16を脱水し石膏19を生成するための石膏分離機2
0を設け、該石膏分離機20で脱水された水21が供給
され該水21の一部を前記シックナ15へ供給するため
の濾液ピット22を設け、更に、前記シックナ15から
上澄みの吸収液23が供給され該吸収液23の一部を排
水処理装置24と吸収剤スラリーピット11へ供給し且
つ残りを前記吸収塔5の液溜り部1へ送るための母液タ
ンク25を設けてなる構成を有している。
【0003】尚、図5中、18は吸収塔5へ適宜補給さ
れる補給水、26は吸収剤スラリー10を吸収塔5へ供
給するための吸収剤スラリーポンプである。
【0004】前述の如き排煙脱硫装置の場合、吸収液2
が循環ポンプ3の作動により循環しており、吸収塔5に
送り込まれた排ガスは、スプレーノズル4から噴霧され
る吸収液2と接触することにより、SO2(硫黄酸化
物)が吸収除去された後、外部へ排出される。
【0005】一方、前記排ガスからSO2を吸収した吸
収液2の一部は、吸収塔5の液溜り部1の底部から中和
タンク13へ供給され、該中和タンク13において中和
剤12と混合撹拌され、該混合撹拌された吸収液14が
シックナ15へ送られ、該シックナ15において濃縮さ
れ、該濃縮された吸収液16が石膏分離機供給タンク1
7を経て石膏分離機20へ送られ、該石膏分離機20に
おいて水分が除去され石膏19が生成される。
【0006】前記石膏分離機20で脱水された水21
は、濾液ピット22を経て前記シックナ15へ戻され、
又、該シックナ15における前記吸収液14の濃縮時に
出る上澄みの吸収液23は、母液タンク25を経て排水
処理装置24と吸収剤スラリーピット11へ供給される
と共に、前記吸収塔5の液溜り部1へ送られる。
【0007】前記吸収剤スラリーピット11へ供給され
た吸収液23は、該吸収剤スラリーピット11において
サイロ8から供給される石灰9と混練され、吸収剤スラ
リー10として吸収剤スラリーポンプ26の作動により
前記吸収塔5の液溜り部1に供給される。
【0008】前記排水処理装置24へ送られた吸収液2
3は、排水処理装置24の硝化菌の作用により有害な窒
素化合物が分解され、且つCOD(化学的酸素要求量)
で表わされる還元性物質が前記排水処理装置24の高分
子材料からなる吸着樹脂により吸着された後、外部へ排
出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き従来の排煙脱硫装置においては、循環ポンプ3の運
転台数は、ボイラ負荷指令(発電機出力指令)[MW]
とは無関係に、脱硫性能に余裕を見込んだ台数として略
一定に制御されており、必要以上に噴霧される吸収液2
の量が多くなって消費電力も嵩み無駄が多くなるという
欠点を有していた。
【0010】本発明は、斯かる実情に鑑み、必要以上に
噴霧される吸収液の量を最小限に抑えて消費電力の無駄
を抑制しつつ、所望の脱硫性能を確保し得る排煙脱硫装
置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法を提供しようとする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸収剤として
石灰を用いた吸収液を複数台の循環ポンプの作動により
噴霧して循環させつつ排ガスと接触せしめて排ガス中の
SO2を吸収除去し該排ガスと接触せしめた吸収液に酸
化空気を吹き込む吸収塔を備えた排煙脱硫装置の吸収塔
循環ポンプ台数制御方法であって、ボイラ負荷指令の変
化に応じて循環ポンプの運転台数を目標台数に制御する
と共に、吸収塔出口SO2濃度が予め設定された上限値
以上となった場合、或いはボイラ負荷目標値が現在のボ
イラ負荷指令と比較して設定幅以上に増加する増負荷時
には、循環ポンプを追起動して循環ポンプの運転台数を
増加させる一方、非増負荷時において吸収塔出口SO2
濃度が予め設定された下限値以下となった場合には、停
止可能な循環ポンプを停止して循環ポンプの運転台数を
減少させることを特徴とする排煙脱硫装置の吸収塔循環
ポンプ台数制御方法にかかるものである。
【0012】前記排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数
制御方法においては、循環ポンプを追起動した際に、そ
れに合わせて所定時間、吸収塔に吹き込む酸化空気の量
を一時的に増加させると共に、吸収塔へ供給する石灰の
量を一時的に増加させることが有効である。
【0013】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0014】ボイラの起動から停止に致るまでの排煙脱
硫装置の運転時には、基本的には、ボイラ負荷指令の変
化に応じて循環ポンプの運転台数が目標台数に制御され
ると共に、吸収塔出口SO2濃度が予め設定された上限
値以上となった場合、或いはボイラ負荷目標値が現在の
ボイラ負荷指令と比較して設定幅以上に増加する増負荷
時には、循環ポンプが追起動されて循環ポンプの運転台
数が増加され、吸収液の循環量が増えて排ガスとの接触
が多くなり、吸収塔出口SO2濃度が上限値以下に抑え
られる一方、非増負荷時において吸収塔出口SO2濃度
が予め設定された下限値以下となった場合には、停止可
能な循環ポンプが停止されて循環ポンプの運転台数が減
少され、吸収液の循環量が必要最小限に抑えられ、吸収
塔出口SO2濃度が下限値から上限値までの範囲内に保
持される。
【0015】前記循環ポンプが追起動された際に、それ
に合わせて所定時間、吸収塔に吹き込む酸化空気の量を
一時的に増加させると共に、吸収塔へ供給する石灰の量
を一時的に増加させると、吸収塔出口SO2濃度がより
確実に上限値以下に保持されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0017】図1〜図4は本発明を実施する形態の一例
であって、図中、図5と同一の符号を付した部分は同一
物を表わしており、基本的な構成は図5に示す従来のも
のと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図
1〜図4に示す如く、ボイラ負荷指令27の変化に応じ
て循環ポンプ3の運転台数42を目標台数40に制御す
ると共に、吸収塔出口SO2濃度31が予め設定された
上限値以上となった場合、或いはボイラ負荷目標値28
が現在のボイラ負荷指令27と比較して設定幅以上に増
加する増負荷時には、循環ポンプ3を追起動して循環ポ
ンプ3の運転台数42を増加させる一方、非増負荷時に
おいて吸収塔出口SO2濃度31が予め設定された下限
値以下となった場合には、停止可能な循環ポンプ3を停
止して循環ポンプ3の運転台数42を減少させるように
し、更に、循環ポンプ3を追起動した際には、それに合
わせて所定時間(T[min])、吸収塔5に吹き込む
酸化空気の量を一時的に増加させると共に、吸収剤スラ
リー10として吸収塔5へ供給する石灰9の量を一時的
に増加させるようにした点にある。
【0018】前記ボイラ負荷指令27は、図2に示す如
く、ボイラ制御装置29において設定されるボイラ負荷
目標値28の変化率を変化率制限器32で設定値以下の
範囲内に制限する処理を行うことによって得られるもの
であり、該ボイラ負荷指令27は、ユニットマスタ制御
系へ出力されると共に、脱硫制御装置33の減算器34
と関数発生器35へ出力されるようになっている。
【0019】前記脱硫制御装置33においては、前記ボ
イラ制御装置29から出力されるボイラ負荷目標値28
とボイラ負荷指令27とが減算器34へ入力され、該減
算器34においてボイラ負荷目標値28とボイラ負荷指
令27との差が求められてボイラ負荷偏差信号36がシ
グナルモニタスイッチ37へ出力され、前記ボイラ負荷
偏差信号36が設定幅(例えば20[MW])以上の場
合にはシングルフリップフロップ38がセットされて信
号39が出力され、増負荷時として認識される一方、前
記ボイラ負荷偏差信号36が減少して前記設定幅より小
さい幅(例えば5[MW])以下となった場合にはシン
グルフリップフロップ38がリセットされて信号39の
出力が停止され、非増負荷時として認識されるようにな
っている。
【0020】又、前記脱硫制御装置33の関数発生器3
5には、図3に示す如く、ボイラ負荷指令27の増減に
対応させて循環ポンプ3の目標台数40を段階的に増減
させる関数が入力されており、該関数発生器35におい
ては、ボイラ負荷指令27に基づき循環ポンプ3の目標
台数40が求められて減算器41へ出力され、該減算器
41において前記関数発生器35から出力される循環ポ
ンプ3の目標台数40と現状の運転台数42との差が求
められて台数偏差信号43がシグナルモニタスイッチ4
4へ出力され、該シグナルモニタスイッチ44からは前
記台数偏差信号43が0より大、即ち前記循環ポンプ3
の目標台数40の方が現状の運転台数42より大きいと
きのみ“ON”の信号45が出力されるようになってい
る。
【0021】前記シグナルモニタスイッチ44から出力
される信号45と、前記増負荷時にシングルフリップフ
ロップ38から出力される信号39は、AND回路46
へ入力され、両信号45,39の論理積信号47がシン
グルフリップフロップ48へ出力され、該シングルフリ
ップフロップ48は、増負荷時であって且つ前記循環ポ
ンプ3の目標台数40の方が現状の運転台数42より大
きいときのみセットされて信号49がパルス発生器50
を介してパルス信号51としてOR回路52へ出力さ
れ、該OR回路52から出力される論理和信号53が
“ON”となったときに、循環ポンプ3を追起動して循
環ポンプ3の運転台数を増加させ、更に、それに合わせ
て所定時間、吸収塔5に吹き込む酸化空気の量を一時的
に増加させると共に、吸収剤スラリー10として吸収塔
5へ供給する石灰9の量を一時的に増加させるようにな
っている。尚、前記シングルフリップフロップ48は、
それ自身から出力される信号49をタイマ54を介して
所要時間(例えば120[sec]程度)経過後に入力
することによりリセットされて信号49の出力が停止さ
れるようになっている。
【0022】前記脱硫制御装置33には、吸収塔出口S
2濃度検出器30によって検出された吸収塔出口SO2
濃度31も入力されており、該吸収塔出口SO2濃度3
1が予め設定された上限値(例えば65[ppm]程
度)以上となった場合にシングルフリップフロップ55
がセットされて、信号56がパルス発生器57を介して
パルス信号58としてOR回路52へ出力され、該OR
回路52から出力される論理和信号53が“ON”とな
ったときに、循環ポンプ3を追起動して循環ポンプ3の
運転台数を増加させ、更に、それに合わせて所定時間、
吸収塔5に吹き込む酸化空気の量を一時的に増加させる
と共に、吸収剤スラリー10として吸収塔5へ供給する
石灰9の量を一時的に増加させるようになっている。
尚、前記シングルフリップフロップ55は、前記吸収塔
出口SO2濃度検出器30によって検出された吸収塔出
口SO2濃度31が前記上限値より若干低い設定値(例
えば62[ppm]程度)以下となった場合にリセット
されて信号56の出力が停止されるようになっている。
【0023】一方、前記増負荷時にシングルフリップフ
ロップ38から出力される信号39は、NOT回路59
とタイマ60を介してAND回路61へ入力されるよう
になっており、即ち、増負荷の状態が終了して非増負荷
時となった後、前記タイマ60で設定された時間(T’
[min])経過すると“ON”の信号62がAND回
路61へ入力されるようになっており、且つ、前記AN
D回路61には、前記吸収塔出口SO2濃度検出器30
によって検出された吸収塔出口SO2濃度31が予め設
定された下限値(例えば40[ppm]程度)以下とな
った場合に信号63が入力されるようになっており、前
記AND回路61から出力される論理積信号64が“O
N”となったときに、循環ポンプ3の最適運転台数を計
算し停止可能な循環ポンプ3があれば、該停止可能な循
環ポンプ3を停止して循環ポンプ3の運転台数を減少さ
せるようになっている。
【0024】尚、前記循環ポンプ3の起動・停止は、図
1に示す如く、脱硫制御装置33から出力される循環ポ
ンプ制御信号65によって制御されるようにしてある。
【0025】又、前記酸化空気の量については、図1に
示す如く、酸化空気ブロワ6の吸込側に、吸収塔5へ供
給される酸化空気の流量を調整する流量調整ダンパ66
を設け、酸化空気ブロワ6の吐出側に、吸収塔5へ供給
される酸化空気の流量を検出し且つ該酸化空気の流量が
前記脱硫制御装置33からの出力信号67と合致するよ
う流量調整ダンパ66へ開度指令信号68を出力する流
量指示調節計69を設けることにより、制御されるよう
にしてある。
【0026】更に又、前記石灰9の量については、図1
に示す如く、吸収剤スラリーポンプ26の吸込側に、吸
収塔5へ供給される吸収剤スラリー10の流量を調整す
る流量調整弁70を設け、吸収剤スラリーポンプ26の
吐出側に、吸収塔5へ供給される吸収剤スラリー10の
流量を検出し且つ該吸収剤スラリー10の流量が前記脱
硫制御装置33からの出力信号71と合致するよう流量
調整弁70へ開度指令信号72を出力する流量指示調節
計73を設けることにより、制御されるようにしてあ
る。
【0027】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0028】ボイラの起動から停止に致るまでの排煙脱
硫装置の運転時には、基本的には、ボイラ負荷指令27
の変化に応じて循環ポンプ3の運転台数42が、脱硫制
御装置33の関数発生器35に設定された目標台数40
に制御されると共に、吸収塔出口SO2濃度検出器30
で検出される吸収塔出口SO2濃度31が予め設定され
た上限値以上となった場合、或いはボイラ負荷目標値2
8が現在のボイラ負荷指令27と比較して設定幅以上に
増加する増負荷時には、脱硫制御装置33から出力され
る循環ポンプ制御信号65により、循環ポンプ3が追起
動されて循環ポンプ3の運転台数42が増加され、吸収
液2の循環量が増えて排ガスとの接触が多くなり、吸収
塔出口SO2濃度31が上限値以下に抑えられる。
【0029】ここで、前記循環ポンプ3が追起動された
際には、脱硫制御装置33から流量指示調節計69へ出
力される出力信号67に基づき、吸収塔5へ供給される
酸化空気の流量が前記脱硫制御装置33からの出力信号
67と合致するよう流量指示調節計69から流量調整ダ
ンパ66へ開度指令信号68が出力され、所定時間(T
[min])、吸収塔5に吹き込む酸化空気の量が一時
的に増加されると共に、脱硫制御装置33から流量指示
調節計73へ出力される出力信号71に基づき、吸収塔
5へ供給される吸収剤スラリー10の流量が前記脱硫制
御装置33からの出力信号71と合致するよう流量指示
調節計73から流量調整弁70へ開度指令信号72が出
力され、所定時間(T[min])、吸収剤スラリー1
0として吸収塔5へ供給する石灰9の量が一時的に増加
され、吸収塔出口SO2濃度31がより確実に上限値以
下に保持されることとなる。
【0030】一方、非増負荷時において吸収塔出口SO
2濃度検出器30で検出される吸収塔出口SO2濃度31
が予め設定された下限値以下となった場合には、脱硫制
御装置33から出力される循環ポンプ制御信号65によ
り、停止可能な循環ポンプ3が停止されて循環ポンプ3
の運転台数42が減少され、吸収液2の循環量が必要最
小限に抑えられ、吸収塔出口SO2濃度31が下限値か
ら上限値までの範囲内に保持される。
【0031】尚、前記排煙脱硫装置の運転時におけるボ
イラ負荷指令27と循環ポンプ3の運転台数と酸化空気
量と石灰9の量と吸収塔出口SO2濃度31との関係を
図示すると、例えば、図4に示すようになる。
【0032】こうして、必要以上に噴霧される吸収液2
の量を最小限に抑えて消費電力の無駄を抑制しつつ、所
望の脱硫性能を確保し得る。
【0033】尚、本発明の排煙脱硫装置の吸収塔循環ポ
ンプ台数制御方法は、上述の図示例にのみ限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の排煙脱硫
装置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法によれば、必要以
上に噴霧される吸収液の量を最小限に抑えて消費電力の
無駄を抑制しつつ、所望の脱硫性能を確保し得るという
優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】図1に示す脱硫制御装置の詳細を表わすブロッ
ク図である。
【図3】図2に示す関数発生器に設定されている関数を
表わす線図である。
【図4】本発明を実施する形態の一例において、ボイラ
負荷指令と循環ポンプの運転台数と酸化空気量と石灰の
量と吸収塔出口SO2濃度との関係を表わす線図であ
る。
【図5】従来例の全体概要構成図である。
【符号の説明】
2 吸収液 3 循環ポンプ 5 吸収塔 9 石灰 27 ボイラ負荷指令 28 ボイラ負荷目標値 31 吸収塔出口SO2濃度 33 脱硫制御装置 40 目標台数 42 運転台数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 訓 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 黒▲崎▼ 政治 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収剤として石灰を用いた吸収液を複数
    台の循環ポンプの作動により噴霧して循環させつつ排ガ
    スと接触せしめて排ガス中のSO2を吸収除去し該排ガ
    スと接触せしめた吸収液に酸化空気を吹き込む吸収塔を
    備えた排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法で
    あって、 ボイラ負荷指令の変化に応じて循環ポンプの運転台数を
    目標台数に制御すると共に、吸収塔出口SO2濃度が予
    め設定された上限値以上となった場合、或いはボイラ負
    荷目標値が現在のボイラ負荷指令と比較して設定幅以上
    に増加する増負荷時には、循環ポンプを追起動して循環
    ポンプの運転台数を増加させる一方、非増負荷時におい
    て吸収塔出口SO2濃度が予め設定された下限値以下と
    なった場合には、停止可能な循環ポンプを停止して循環
    ポンプの運転台数を減少させることを特徴とする排煙脱
    硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法。
  2. 【請求項2】 循環ポンプを追起動した際に、それに合
    わせて所定時間、吸収塔に吹き込む酸化空気の量を一時
    的に増加させると共に、吸収塔へ供給する石灰の量を一
    時的に増加させる請求項1記載の排煙脱硫装置の吸収塔
    循環ポンプ台数制御方法。
JP9059095A 1997-03-13 1997-03-13 排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制御方法 Pending JPH10249145A (ja)

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