JPH1115600A - 一方の端末に作用する物理量も送信し受信画像を加工することのできる通信端末及びそれに供する送信端末並びに受信端末 - Google Patents

一方の端末に作用する物理量も送信し受信画像を加工することのできる通信端末及びそれに供する送信端末並びに受信端末

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JPH1115600A
JPH1115600A JP11895198A JP11895198A JPH1115600A JP H1115600 A JPH1115600 A JP H1115600A JP 11895198 A JP11895198 A JP 11895198A JP 11895198 A JP11895198 A JP 11895198A JP H1115600 A JPH1115600 A JP H1115600A
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JP11895198A
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Kouji Kakigahara
康二 柿ヶ原
Shinichi Matsui
真一 松居
Yasuhiro Sakurai
康浩 櫻井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側で動き等を送信し、これに対応した動
作を受信側で行わせることのできる通信を実現する。 【解決手段】 送信端末装置1で、物理量検出手段12
で検出した物理量から得られる物理量データを物理量デ
ータ出力手段で出力して送信し、受信端末装置2で、受
信した物理量データが表す物理量を解析手段23で解析
し、動作制御手段24で解析手段23の解析結果に関連
する動作を所定の動作を行う動作手段25に行わせるよ
う構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信端末、受信端
末及び双方向通信を行う通信端末に関し、特に、送信端
末自体に作用する物理量、画像操作等を送信・受信する
送信端末、受信端末及び通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通信装置やシステムとして、電
話、FAX、ページャ、コンピュータ通信等がある。こ
れらの通信装置を用いることによって、音声データ、イ
メージデータ、テキストデータ、動画データ等をほぼ同
一性を保ったまま送受信を行うことができる。
【0003】また、近年、通信端末の携帯化の要請や、
コンピュータ技術の進展に伴い、携帯のコンピュータ端
末装置により上記の複数のデータの送受信、即ち、マル
チメディア環境下での送受信が行われるようになってい
る。これらの通信装置は、いずれも、送信するデータの
表す情報を機械的に、できるかぎり劣化が少ないように
しながら、他の通信装置へ伝達することを目的としたも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の通信装
置では、例えば、送信者の動き等を送信して受信装置で
この動き等に対応する動作を行わせたりするということ
はできなかった。一方、送信者の動き等は送信者の情緒
的なものを表す手段とすることができると考えられる。
従って、動き等を送信して、受信装置でこれに対応する
動作を行わせることができれば送信者と受信者とのコミ
ュニケーションの幅を広げることが可能となる。
【0005】従ってこの発明は送受信者間でコミュニケ
ーションの幅を広げることのできる合理的な通信端末を
提供することを第1の目的とする。本発明の第2の目的
は、送信者の感情を反映した動作を受信側に感覚的、視
覚的に察知しやすい形態で通知できる新規な通信端末を
提供することにある。本発明の第3の目的は、送信者の
行う物理的動作を、非物理的動作に変更して受信者に提
示することのできる通信端末を提供することにある。
【0006】本発明の第4の目的は、2つの端末間で双
方の操作者の動作を互いに他方に伝達するという双方向
通信を可能とする通信端末を提供することにある。本発
明の第5の目的は、大きな伝送容量を要求することな
く、双方の動きを反映した情報を伝送し得る通信端末を
提供することにある。本発明の更に他の目的は、一方の
端末での動作を他方の端末に伝送して提示する、そのよ
うな通信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる通信端末は、他端末に対してデータ送信
を行う送信端末であって、端末本体又はその一部に作用
する物理量を検出する検出手段と、物理量によって加工
処理されるべき対象データ若しくはその識別子を準備す
る準備手段と、検出手段が検出した物理量データと準備
手段が準備したデータとを互いに識別可能な形態で受信
端末に送信する送信手段とを備える送信端末としたこと
を特徴とする。ここで、前記送信手段は、物理量データ
と、そのデータによって加工されるべきデータとを関連
づけるためのリンク情報を少なくとも物理データに付加
するリンク情報付加手段を含むことができる。
【0008】また、前記物理量検出手段は、端末本体又
はその一部の経時的な動きであって操作者の操作によっ
てされた動きを検出する動き検出センサと、動き検出セ
ンサからの検出信号から、動きの種類、方向に関するデ
ータを作成し、出力する物理量データ出力部とを含むこ
ともできる。更に、送信端末は、物理量によって加工さ
れるべき対象データの画像を表示するディスプレイを含
み、前記物理量検出センサは、ディスプレイ上に設けら
れたタッチパネルとそのタッチパネルに対してなされる
操作者の操作を検出し、その検出データから押す、なぜ
る、くすぐる等の仕種を解釈する処理回路とから構成す
ることもできる。
【0009】また、対象データが送信者を比喩的に表わ
す擬人データであり、準備手段が前記擬人データを記憶
する記憶手段を含むことができる。また、前記擬人デー
タが立体画像データであり、送信手段は、他端末との通
信の初期に立体画像データを送信する手順を実行するこ
ともできる。上記目的を達成するため、本発明に係る受
信端末は、送信端末から送られてきたデータを受信する
受信端末であって、送信端末から送られてくるデータを
受信する受信手段と、受信したデータから送信端におい
て検出された物理量を示す第1データと、物理量によっ
て加工されるべき第2データとを分離する分離手段と、
第2データを第1データによって加工する加工手段と、
加工後の第2データの内容を受信端末操作者に提示する
提示手段とを含むとしたことを特徴とする。
【0010】ここで、分離手段は、受信したデータに付
されている識別子を検出し、その識別子から第1データ
か第2データであるかの判別を行うデータ種別判定部を
含むことができる。また、加工手段は、第1データから
送信端末に作用した物理量の種類を解析する解析部と、
第2データに対して解析結果に応じた加工態様で加工す
る加工部とを含むことができる。
【0011】また、分離手段による分離によって得られ
た第2データが音声データと画像データを含み、音声デ
ータは送信者の会話であり、画像データは送信者を比喩
的に表わす擬人データであり、解析部は第1データから
送信端末に作用した物理量として少なくとも振動と、揺
れの解析を行い、加工部は解析結果を参照して前記音声
データ再生音がを振動するよう加工し、擬人データを左
右又は上下に首を振らせるよう加工し、前記提示手段が
スピーカとディスプレイであり、加工後の音声データに
従ってスピーカが鳴動し、加工後の擬人データの内容が
ディスプレイに表示されることができる。また、擬人デ
ータが擬人の立体画像データであり、加工部は、立体擬
人データを複数の異なったカメラアングルから撮った画
データを作成する画データ作成部と、解析結果に基づき
前記複数の画データを順番に選択し、ディスプレイに出
力する選択部とから構成することができる。
【0012】更に上記目的を達成するため、本発明は、
送信端末から送られてきたデータを受信する受信端末で
あって、送信端末から送られてくるデータを受信する受
信手段と、受信したデータから送信端において検出され
た物理量を示す第1データと、物理量によって加工され
るべき第2データとを分離する分離手段と、第2データ
を第1データによって加工する加工手段と、加工後の第
2データの内容を受信端末操作者に提示する提示手段
と、を含むことを特徴とする受信端末と、受信したデー
タに付されている識別子を検出し、その識別子から物理
量を示す第1データか、それ以外の第2データかを判別
するデータ種別判別手段と、第1データ及び/又は第2
データに含まれているリンク情報を検出し、受信した第
1データとリンクされているデータを第2データから抽
出する被加工データ抽出手段と、抽出したデータを第1
データによって加工する加工手段と、加工後のデータの
内容を受信端末操作者に提示する提示手段とを含むこと
を特徴としている。また、上記目的を達成するため、本
発明は、受信端末は送信端末から送られてきたデータを
受信する受信端末であって、送信端末から送られてくる
データを受信する受信手段と、受信したデータから送信
端末において検出された物理量を示す第1データと、物
理量によって加工されるべきデータを特定する第2デー
タを分離する分離手段と、加工されるべきデータを格納
している記憶手段と、第2データによって特定される被
加工データを記憶手段から取り出し、第1データによっ
て加工する加工手段と、加工されたデータを受信端末操
作者に提示する提示手段とを含むことを特徴としてい
る。
【0013】更に上記目的を達成するために、本発明
は、他端末と双方向通信する通信端末であって、ディス
プレイと、ディスプレイに表示された第1の画像に対し
てされた操作を検出して第1操作データを作製し、第2
の画像に対してされた操作を検出し第2操作データを作
製する物理量検出手段と、ディスプレイ上に表示された
第1の画像と第2の画像の少なくとも一方に相当する画
像データ及び/又は音声データを準備する準備手段と、
第1操作データと第2操作データと準備データとを識別
可能な形態で他端末に送信する送信手段と、他端末から
送られてくるデータを受信する受信手段と、受信データ
が、第1操作データ、第2操作データ、準備データのい
ずれに該当するか判定するデータ種別判定手段と、受信
した準備データを第1操作データに基づいて加工する第
1加工手段と、受信した準備データを第2操作データに
基づいて加工する第2加工手段と、データ種別判定手段
の判定結果をもとに第1加工手段、第2加工手段を選択
して起動する起動手段と、起動された加工手段によって
加工された準備データが画像データの場合、ディスプレ
イ上の対応する画像を準備データの内容に置き換えて表
示させる表示制御手段と、前記加工された準備データが
音声データの場合、その準備データの内容で発音する発
音手段とを含むとしたことを特徴としている。ここで、
前記第1の画像が自端末操作者を表わす画像、第2の画
像が他端末操作者を表わす画像とすることができる。ま
た、準備手段の保有する画像データが自端末操作者を比
喩的に表わす擬人の立体画像データとすることもでき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本実施の形態に
係る携帯用通信端末装置Aを示す斜視図であり、図2
は、この携帯用通信端末装置Aのハードウエア構成図で
ある。この携帯用通信端末装置Aは、中央処理装置10
0、ペン入力タブレット101a、マイク101b、加
速度センサ101c、圧力センサ101d、ディスプレ
イ102a、スピーカー102b、駆動部102c、L
ED102d、通信装置103、ICカードリーダ10
4aを主な構成要素としている。
【0015】中央処理装置100は、演算処理を行うC
PU100a、作業記憶領域となるRAM100b、デ
ータ処理や通信処理を行うプログラム等を格納したRO
M100c等によって構成される。また、ペン入力タブ
レット101a、マイク101b、加速度センサ101
c、圧力センサ101dによって入力装置101が構成
されている。ペン入力タブレット101aは、ディスプ
レイ102aに重ねられ、ペン101a’でペン入力タ
ブレット101aを介してディスプレイ102aの一点
を押圧すると、ディスプレイ102a上のこの点の座標
を中央処理装置100へ入力することができる。中央処
理装置100との共同により、このペン入力タブレット
101aを通じて文字や数字の入力が行われた場合に、
その解読が可能であると共に、ペン101aでタブレッ
トを突く、なぜる等の物理的な操作をした場合、その動
作をストロークデータとして検出することが可能であ
る。更には、ディスプレイで表示されている画像を縦に
伸張させ、或いは圧縮させるといった動作命令の入力も
可能である。マイク101bは、音声を電気信号に変え
る。この音声データはその後の処理でデジタル量に変換
される。加速度センサ101cは、サーボ型や静電容量
型等種々のものが用いられる。この加速度センサ101
cは図1に示すように2個設けられ、それぞれ装置本体
のX軸、およびY軸方向の加速度を検出する。
【0016】圧力センサ101dは、種々のものが採用
できるがここでは、装置本体の歪みを歪みゲージで検出
することで圧力を検出するものとする。この圧力センサ
101dは操作者がこの装置本体を持った場合に、手に
よって圧力が加えられる位置の設けてある。
【0017】なお、ここに示す入力装置の構成として
は、上記の他に、キーボード、スキャナー、カメラ等の
入力手段を含めてもよいことは言うまでもない。それか
ら、ディスプレイ102a、スピーカー102b、駆動
部102c、LED102dにより出力装置102が構
成される。ディスプレイ102aは画像、テキスト、メ
ニュー等を表示し、スピーカー102bは音声データを
出力する。駆動部102cはモーターにより駆動されて
振動するものであり、これにより装置全体を振動させる
ことができる。LED102dは赤色と緑色の2種類の
ものが並んでおり、赤色と緑色の間で色を段階的に変化
させることができる。また、装置本体のケーシングのL
ED102dを覆っている部分102d’は半透明であ
ってLED102dの光を透過できるようになってい
る。
【0018】なお、マイク101bとスピーカー102
bは携帯用通信端末装置Aに内蔵されるとともに、マイ
ク付きイヤホン200にも内蔵される。このマイク付き
イヤホン200はコードにより携帯用通信端末装置Aに
接続され、このマイク付きイヤホンを装着した操作者
は、装置本体を手に持ってディスプレイ102aを見た
り、ペン入力タブレットを操作したりしながら、スピー
カー102bから音声を聞き、マイク101bから音声
を入力することができる。
【0019】通信装置103は、データを送信できる信
号に変換し、また、逆に受信した信号を中央処理装置で
処理できるように変換するモデム103a、信号を電波
で送受信するための処理を行う高周波部103b、およ
び電波の送受信を行うアンテナ103cにより構成され
る。最後に、ICカードリーダ104aは、プログラム
等のデータを記録したICカード104bからデータを
読み出し中央処理装置100へ送出する。
【0020】この携帯用通信端末装置Aは機能的には送
信系と受信系に分けることができる。携帯用通信端末装
置Aを送信系1と受信系2に分けた場合の送信系1の機
能ブロック図と、受信系2の機能ブロック図を図3にそ
れぞれ示す。また、送信系1、受信系2の両方にまたが
って機能するものとしてモード切換指示部31がある。
モード切換指示部31は自端末装置A及び通信相手であ
る他端末装置のモードを切り換える指示を発する場所で
ある。切り換えるモードとしては「連続再生モード」
「普通モード」「動画・静止画・テキスト表示モード」
がある。「連続再生モード」は後述するが図22に示す
ような一連の動作を連続して再生するモードである。
「普通モード」は両通信端末間で互いの操作者を表わす
擬人画像を送信し合って図4に示すようにディスプレイ
に両端末操作者の擬人画像を表示した状態で主として音
声通話を行うモードである。「動画・静止画・テキスト
表示モード」は擬人画像データが送られてきたり或いは
既に自装置内メモリに格納していてもそれを表示せず、
通信相手から送られてくる動画、静止画、或いはテキス
トデータを表示するモードである。これらのモードの切
り換えは操作者が入力タブレット上の所定位置を押して
モード切換画面にした上で入力することができる。モー
ド切換指示は送信系1からは命令データとして他端末に
送信されることとなる。
【0021】送信系1は、情報データ入力部11、物理
量検出部12、物理量データ出力部13、画像操作部1
4、画像操作データ出力部15、入力データ保持部1
6、送信制御部17、送信データ指示部18、送信部1
9、表示部20aにより構成される。情報データ入力部
11は、音声データ、テキストデータ、静止画データ、
動画データ並びに操作者を比喩的に表す擬人画像データ
等のマルチメディアデータの入力を受け付ける部分であ
る。音声データはマイク101bより、テキストデー
タ、静止画データ、動画データ並びに擬人画像データは
ペン入力タブレット101aやICカードリーダ104
aより、それぞれ入力される。なお、擬人画像データは
立体画像が用いられる。これは、他端末へ送信する場合
のデータ量をおさえる一方、他端末においてその擬人画
像から種々の姿態を容易に作成し表示できるようにする
ためである。
【0022】物理量検出部12は、装置全体に作用する
所定の物理量を検出する部分であって、ここでは、携帯
用通信端末装置A全体の上下及び左右方向の加速度を測
定する加速度センサ101c、装置に与えられる圧力を
測定する圧力センサ101dにより構成される。物理量
としては、これらの他に、装置全体の回転量、回転加速
度、衝撃力、温度、照度、気圧等を公知の各種センサに
より検出するようにすることもできる。
【0023】物理量データ出力部13は、物理量検出部
12の検出結果に基づいて、検出した物理量を表す情報
を物理量データとして出力する部分であり、検出された
パラメータを解析して、所定の物理量としての値を算出
し、CPUで処理できるようにデジタル量へ変換する。
ここでは、加速度センサ101cによる検出結果から、
これを積分することにより装置全体の上下左右方向の移
動速度を算出し、また、圧力センサ101dによる検出
結果から圧力の大きさを算出して、デジタル量へ変換し
て入力データ保持部16へ出力する。
【0024】表示部20aは画像操作部14で操作され
る対象となる対象画像を表示する部分であって、ディス
プレイ102の所定領域内に設けられる。ここでは、対
象画像として、自端末の操作者を表す擬人画像および他
端末の操作者を表す擬人画像を用いることとするが(図
4参照)、対象画像はこれに限られず、テキスト画像等
を用いてもよい。なお、自端末操作者を表わす擬人画像
は前記情報データ入力部11から入力されたデータを用
いるものとする。この場合、擬人データは立体画像であ
るので、カメラ位置を正面に設定して正面から視た擬人
画像を表示する。他端末操作者を表わす擬人データは当
該他端末と通信を開始した初期に送信されてくるので、
それを表示する。この場合、その擬人画像データは後述
する受信系の画像編集部にて編集され、他端末から送ら
れてくる物理量データに従って種々の姿態で表示される
ことになる。但し、自端末、他端末操作者の擬人画像は
各端末に予め記憶させておき、通信が開始したとき、相
手端末の識別子を用いて検索し、対応する擬人画像を表
示するようにしてもよいことは勿論である。画像操作部
14は、表示部20aに表示された画像に対して所定の
操作を行う部分である。所定の操作として、ここでは、
他端末操作者の擬人画像に対してペン入力タブレット1
01aを介してペン先で押圧したり、当該画像をペン先
でこすったりする操作および、自端末操作者を表す擬人
画像の頭部部分をペン先で押圧しながら上方へペン先を
動かしたり、下方へペン先を動かしたりする操作を用い
るものとする。なお、自端末操作者を表す擬人画像の頭
部部分をペン先で押圧しながら上方へペン先を動かす
と、中央処理装置100によって命令の入力と解釈さ
れ、表示部20aに表示されている自端末操作者を表す
擬人画像は縦に長く伸び、逆に下方へペン先を動かすと
当該擬人画像は縦に圧縮されて表示される。このような
擬人画像を伸張したり、圧縮したりする画像処理は、情
報データ入力部11から入力された擬人画像データを画
像操作部14が入手して行う。編集の方法は公知の技術
によって行えるが、一例を説明すると、立体画像である
擬人画像データから正面視の2次元画像データを抽出
し、この画像データの各点のY座標とペン先の初期位置
のY座標との比を求める共に、この比とペン先の初期位
置からの移動量との積で与えられる値を各点のY座標の
変移量とし、各点のY座標の値を変移量を加算した値に
更新することによって実現できる。対象画像の操作とし
ては、その他に、画像に対して他の画像を付加したり、
一部分を削除したり、画像を新たに入力する等の操作が
可能である。
【0025】画像操作データ出力部15は、画像操作部
14の操作内容に基づいて、画像の操作内容を表す情報
を画像操作データとして出力する。具体的には、対象画
像に対する予め定められた操作が画像操作部14に対し
てなされたときに、この操作ごとに対応する符号列を画
像操作データとして出力する。
【0026】ここでは、他端末操作者を表す画像をペン
先で押圧する操作に対して「00」、他端末操作者を表
す画像をペン先でこする操作に対して「01」、自端末
操作者を表す画像の頭部部分の一部をペン先で押圧しな
がら上方へ動かす操作に対して「10」、自端末操作者
を表す画像の頭部部分の一部をペン先で押圧しながら下
方へ動かす操作に対して「11」という符号を割り当て
るものとし、これに画像操作データであることを示すヘ
ッダを付けたものを画像操作データとして出力するもの
とする。なお、ここでは画像操作データ出力部15は操
作者が上記の画像操作をやめて所定時間経過した場合に
は画像操作が終わったことを受信側に知らせるためのリ
セット信号を出すようにしている。なお、画像操作デー
タはタブレット上をペンで押圧したり、こすったり、い
わゆる物理的操作を行った場合に検出されるデータであ
るので、広義には物理量データの一種である。
【0027】入力データ保持部16は、情報データ入力
部11、物理量データ出力部13、画像操作データ出力
部15より出力される各データ並びにモード切換指示部
31からのモード切換命令データを保持する部分であ
り、RAM104により構成される。図5、図6は入力
データ保持部16に格納される情報データ、物理量デー
タの夫々のデータ構造を示している。情報データのうち
で擬人画像データは立体画像であるため、図7に単独に
示している。従って、図5の情報データの構造は擬人画
像データ以外の情報データを示している。また、モード
切換命令等の命令データ構造は図26に示す。
【0028】情報データのデータ構造は図5にみられる
ように「情報データ識別子」、「情報データ長」、「情
報データ種別識別子」、「情報データ」、「データ終端
識別子」とからなる。「情報データ識別子」は他の物理
量データ、擬人画像データと識別するためのIDであ
る。「情報データ長」は「情報データ」部分に格納され
ている情報データのデータ長を示している。「情報デー
タ」部分に格納されている情報データの量は、送信の単
位に相当する量である。従って、情報データとして音声
のようなリアルタイムで送信すべきものの場合、一送信
単位のデータ量は非常に微小時間分の音声データとな
る。静止画、動画についてもやはり、同様である。一
方、擬人画像データの場合、通信の初期に一括して送信
されるため、データ量は多い。
【0029】「情報データ種別識別子」は、その後に続
く情報データが音声であるか、テキストデータであるか
動画静止画であるかといった種別を示す識別子である。
「データ終端識別子」は、一単位の情報データの終わり
であることを示す識別子である。物理量データのデータ
構造も基本的には情報データのデータ構造と同じであ
る。即ち、図6に示すように物理量であることを示す識
別子、後続する物理量データのデータ長、物理量データ
がX方向加速度、Y方向加速度、圧力又は温度、湿度と
いったいずれの種別のデータであるかを示す個別物理量
識別子、データ終端を示す識別子並びに物理量データそ
のものからなっている。情報データのデータ構造と異な
っているのは、「物理量適用先識別子」が準備されてい
ることである。この識別子は、後続する物理量データが
適用されるべき情報データの種別を示している。例え
ば、物理量データが加速度データであった場合、自端末
操作者の擬人画像データがこの「物理量適用先識別子」
によって示される。その結果、他端末の受信系では擬人
画像データを加工して首を縦、又は横に振る姿態で擬人
を表示することになる(図15,16参照)。なお、画
像操作データもこの物理量のデータ構造と同一である。
【0030】擬人画像データのデータ構造も情報データ
のデータ構造と基本的には同じである。異なっているの
は、図7にみられるように、立体画像の各部品毎に「部
品データ長」と「部品データ」、「部品データ終端識別
子」が準備されることと、全ての部品が「部品識別子」
と「データ終端識別子」との間に記述されることであ
る。これは既に述べたが擬人画像データは通信の初期に
一括送信するためである。
【0031】命令データの構造も図26にみられるよう
に先頭に命令であることを示す識別子が、2番目に命令
長、最後に終端であることを示す識別子がある点で情報
データの構造と基本的に同じである。命令データ中、
「命令種別識別子」は、命令がモード切換命令かそれ以
外の命令であるかを示す識別子である。モード切換命令
以外の命令を使用しない場合はこの識別子の欄はなくて
もかまわない。
【0032】次に、再び図3において、送信データ指示
部18は、操作者による送信すべきデータおよび送信を
停止すべきデータの指示を受け付ける。ここでは、操作
者によって送信すべき指示がされるデータは、情報デー
タの内の動画データ、静止画データ、テキストデータで
あり、これ以外のデータ即ち音声データは原則として、
指示がなくても送信される。また送信を停止すべき指示
がされるデータは、物理量データおよび画像操作データ
であるものとする。
【0033】送信制御部17は、入力データ保持部16
に保持されているデータの送信に際して、送信するデー
タの順番やタイミングを制御する部分であって、ここで
は、情報データと、他のデータとの送信順序を、予め定
められたルールに基づいて制御する。
【0034】具体的には、送信すべき情報データと物理
量データもしくは画像操作データが混在する場合には、
原則として情報データを優先して送信する。但し、情報
データである音声データと物理量データである移動速度
データの2つが入力データ保持部16に記録されている
場合には、音声データが不自然とならない時間間隔を空
けて音声データの間に物理量データを分けて挿入して送
信するようにする。また、情報データである音声データ
と、「10」もしくは「11」を含む画像操作データと
が入力データ保持部16に記録されている場合には、ま
ず、最初に画像操作データを送信して、それから音声デ
ータを送信するようにする。なお、画像操作データのリ
セット信号は、「00」もしくは「01」を含む画像操
作データに準じた制御を行う。
【0035】なお、入力データ保持部16に物理量デー
タもしくは画像操作データがあり、情報データが優先的
に送信中の場合に、この情報データの送信時間が所定の
時間を越えると、一旦、情報データの送信を中止して、
入力データ保持部16に記録されている物理量データも
しくは画像操作データを送信してから、再び中止した情
報データの送信を再開するようにしてもよい。また、入
力データ保持部16に命令データが格納されている場合
は他のいずれのデータに対しても優先して送信される。
送信部19は、送信制御部17の制御に従って、入力デ
ータ保持部16に記憶されているデータを他の携帯用送
受信装置へ送信する部分であり、通信装置103により
構成される。他装置との通信に使用される通信路はPH
S等の公衆回線を用いるのが便利である。全ての加入者
と通信できるからである。
【0036】次に、受信系2について説明する。受信系
2は、受信部21、出力データ判定保持部22、解析部
23、動作制御部24、動作部25、情報データ出力部
26より構成される。受信部21は、他の携帯用送受信
装置から送信されてくる情報データ、物理量データ、画
像操作データ、命令データを受信する部分であり、通信
装置103により構成される。出力データ判定保持部2
2は受信部21が受信したデータの先頭の識別子を検出
し、データの種別、即ち情報データであるか、物理量デ
ータ、画像操作データであるか、更に擬人画像データ又
は命令データであるかの判定を行い、データ別に一時的
に記憶する。そして、情報データと擬人画像データはデ
ータ編集部25aへ送出され、その他の物理量データ、
画像操作データ、命令データは解析部23へ送られる。
【0037】解析部23は受信した物理量データ若しく
は画像操作データより、物理量データが表す物理量若し
くは画像操作データが表す画像の操作内容を解析し、命
令データについては命令文を解釈する部分である。具体
的に、ここでは、上下方向および左右方向の移動速度デ
ータに関しては、これらのデータを解析して、送信装置
が上下方向もしくは左右方向に往復運動をしているか及
びその運動の周期が所定の周期より上であるか下である
かの判定を行う。そして、この往復運動が所定の周期以
下であることがわかれば、送信装置は振動していると判
断する。また、左右方向の往復運動をしており、この往
復運動が所定の周期以上である場合には送信装置は左右
に揺さぶられていると判断し、上下方向に往復運動をし
ており、この往復運動が所定の周期以上である場合には
送信装置は上下に揺さぶられていると判断する。圧力デ
ータに関しては、これをを解析して装置にどの程度の大
きさの圧力がかけられているのかを抽出する。
【0038】画像操作データに関しては画像に対して予
め定められた操作のうちどの操作が行われたかを抽出す
る。具体的には、画像操作データ出力部15より出力さ
れる予め定められた各操作に付された「00」〜「1
1」までの符号を抽出する。動作部25は、定められた
所定の動作を行う部分であって、データ編集部25a、
駆動部25b、画像編集部25cと、発光部25d、効
果音部25eより構成される。
【0039】データ編集部25aは出力データ保持部2
2から送られてくる情報データ及び他端末操作者の擬人
画像データ並びに自端末の送信系1の情報データ入力部
11から送られてくる自端末操作者の擬人データを夫々
データ種別毎に分離し、両端末の擬人データは画像編集
部25cに送出し、情報データはその種類によって、異
なった編集を行う。例えば情報データが音声データの場
合、音を振動させたり、高くしたり低くしたりするもの
とする。その他に情報データの編集としては、送信され
てきた静止画データや動画データの変形、テキストデー
タのフォントの変換等が行われる。編集されたデータは
情報データ出力部26に送出され、ディスプレイ上に表
示される。駆動部25bは装置全体もしくは一部に対す
る機械的な動きをその動作として実現するものであり、
ここでは、モーター102cによる装置全体の振動を動
作とする。駆動部25bにより実現される動作として
は、この他に携帯用通信端末装置Aの一部の屈曲動作
や、装置本体に出没動自在に設けられた何らかの意味を
表す文字や記号が描かれた板体や棒体の出没動作、アン
テナの回転動等種々のものが可能である。
【0040】発光部25dはLEDにより構成され、発
光色を赤と緑の間で変更したり、点滅したりする動作を
行う。また、効果音部25eはROM105に記憶され
たサイレン音や動物の鳴き声等の所定の音声データをC
PU100aを介して音声としてスピーカー102bが
ら発することを動作とする。ここでは、悲鳴の音声デー
タと笑い声の音声データおよび手拍子音の音声データを
音声として発するものとする。
【0041】画像編集部25cは両端末操作者の擬人画
像データから首を左右に振るアニメーション画像、首を
縦に振るアニメーション画像、その他表現したい各種姿
態の画像を作成し、記憶する。更に画像編集部25c
は、上記擬人画像以外に端末が連続動作モードに切り換
えられた際に表示すべきアニメーション画像も記憶して
いる。なお、画像の編集として、他に画像の色を変えた
り、背景を変えたり等種々のものが採用できる。
【0042】動作部25は、端末が「連続動作モード」
に切り替えられることにより予め定められた所定の順番
に従って画像・音・光を用いてある動作を実演するよう
になっている。具体的には連続動作モードになると、発
光部25dの赤のLEDが一回点滅→効果音部25eで
一回手拍子音発生→発光部25dの緑のLEDが一回点
滅→効果音部25eで二回手拍子音という順番を繰り返
すように動作部25の構成要素が作動し、同時にディス
プレイ上にはこのリズムに合わせてアニメーションがダ
ンスを踊るようになっている(図18(a)参照)。そ
して、この順番は後述する動作制御部24により変更さ
れる。また、連続操作モードの切り換えは他端末側で行
うことができるものとする。
【0043】動作制御部24は、前記解析部23の解析
結果を参照して物理量に応じた動作を前記動作部25に
行わせ、また、命令に応じた表示モードに動作部25を
セットする。物理量に関しては具体的には、下記のよう
な解析部23の解析結果に対応する動作を動作部25に
行わせる。 (1) 他端末が振動していると判断された場合には、デー
タ編集部25aに音声データを振動させ、駆動部25b
を駆動させ、画像編集部25cに他端末操作者の擬人画
像が振動している姿態を出力させる(図14参照)。
【0044】(2) 他端末が左右に揺れていると判断され
た場合には、画像編集部25cに他端末操作者の擬人画
像が首を左右に振っている姿態を出力させる(図15参
照)。 (3) 他端末が上下に振れていると判断された場合には、
画像編集部25cに他端末操作者の擬人画像が首を上下
に振っている姿態を出力させる(図16参照)。 (4) 他端末に加えられている圧力の大きさに基づき、発
光部25dに圧力が大きい程、LEDを赤く発光させ、
弱い程緑色に発光させるようにする(図17参照)。
【0045】(5) 画像操作データとして「00」が抽出
された場合、即ち、自端末の操作者の擬人画像を他端末
においてペン先で押圧する操作がなされたと判断された
場合には、画像編集部25cに自端末操作者の擬人画像
の表情を痛がっているように変えさせ、効果音部25e
に、悲鳴を発するようにさせる(図18参照)。 (6) 画像操作データとして「01」が抽出された場合、
即ち、自端末操作者の擬人画像をペン先でこする操作が
他端末においてなされたと判断された場合には、画像編
集部25cに自端末操作者の擬人画像の表情を笑ってい
るように変えさせ、効果音部25eに、笑い声を発する
ようにさせる(図19参照)。
【0046】(7) 画像操作データとして「10」が抽出
された場合、即ち、他端末操作者の擬人画像の頭部部分
の一部をペン先で押圧しながら上方へ動かす操作が他端
末においてなされたと判断された場合には、データ編集
部25aに送信されてきた音声データの音を高くさせる
(図20参照)。 (8) 画像操作データとして「11」が抽出された場合、
即ち、他端末操作者の擬人画像の頭部部分の一部をペン
先で押圧しながら下方へ動かす操作が他端末においてな
されたと判断された場合には、データ編集部25aに送
信されてきた音声データの音を低くさせる(図21参
照)。
【0047】(9) 前記連続動作モード下で、他端末が振
動していると判断された場合もしくは画像操作データと
して「01」が抽出された場合には、前記連続動作モー
ド下における動作部25の前記所定の動作を変更する。
具体的には、発光部25dのLEDを赤緑交互に点灯さ
せ、効果音部25eは手拍子を連打させ、ディスプレイ
102のアニメーションのダンスはこのリズムでより激
しく踊るようにさせる(図22(b)参照。なお、動作
制御部24は、物理量データに関しては所定の時間、出
力データ判定保持部22に物理量データが検出されなか
った場合に、画像操作データに関しては上述してリセッ
ト信号を検出した場合に、これらに対応する動作部25
における動作を停止するようにしている。
【0048】また、上記動作制御部24が行わせている
動作は、例示であって、さらに以下のような応用例が挙
げられる。 (イ) 他端末が上下に揺れていると判断された場合には、
自端末に設けた「○」を表示したパネルを飛び出させ
る。 (ロ) 他端末の物理量検出部12で気温を検出するように
し、この気温の高低によって、自端末において表示中の
画像の背景の色を変えさせる。 (ハ) 他端末の物理量検出部12で気圧、湿度を検出する
ようにし、雨であると判断される場合には、自端末で表
示されている画像の背景を雨にさせる。
【0049】(ニ) 他端末の物理量検出部12で照度を検
出するようにし、この照度の高低によって、自端末に表
示されている画像の背景の明るさを変えさせる。 (ホ) 他端末における画像操作部14で表示部20aに
「すみません」と入力することによって自端末に表示さ
れた他端末操作者の擬人画像を謝らせる。特に上記(ロ)
(ハ) (ニ) では他端末操作者の情緒的なものではなく、他
端末操作者の置かれている環境を受信側に伝えることが
でき、このような側面からもコミニュケーションの幅を
広げることが可能となる。情報データ出力部26は、デ
ータ編集部25aにより編集された情報データ及び画像
編集部25cで編集された画像データをディスプレイ1
02aやスピーカー102bへ出力する部分である。な
お、データ編集部25aがなにもしない場合は、情報デ
ータはそのまま出力される。
【0050】以上の構成を有する、送信系1および受信
系2は、物理量検出部12を構成する加速度センサ10
1c、圧力センサ101d、駆動部25bを構成するモ
ータ102c、発光部25dを構成するLED102d
を付加した一般的なコンピュータ端末に上記構成を実現
させるソフトウエアを内蔵させることによっても実現可
能であり、このソフトウエアは上記コンピュータ端末で
読み取り可能な記録媒体に記録することができる。ま
た、加速度センサ101c、圧力センサ101d、駆動
部25b、発光部25d等は一般的なコンピュータに対
して連結固定できるように構成したユニットとすること
が可能であり、このユニットを一般的なコンピュータに
連結固定すれば、上記ソフトウエアで上記送信系1およ
び上記受信系2を実現することができる。
【0051】本実施の形態においても、かかるソフトウ
エアをICカード104bに記録しておき、このICカ
ード104bに記録された上記ソフトウエアをICカー
ドリーダ104aで読み取ることにより、上記構成を実
現するものとする。もっとも、このソフトウエアは予め
ROM105に記録しておいてもよいことは言うまでも
ない。
【0052】続いて、上記構成を有する送信系1および
受信系2の動作について以下に説明する。ここでは、通
信は図4(a)(b)にそれぞれ示す、上記構成の送信
系1と受信系2を内蔵した、携帯用通信端末装置A1と
A2で行われるものとし、携帯用通信端末装置A1を第
1端末、携帯用通信端末装置A2を第2端末とする。
【0053】今、第1端末から第2端末に対して呼を発
したとすると、両端末間では図8に示す手順によって通
信を行う。即ち、第1端末から第2端末に対する呼び出
しと第2端末から第1端末への呼応答を経て回線接続を
行い、続いて両端末間で夫々操作者を表す擬人画像デー
タを送信し合う。その後、マイク・スピーカを用いての
音声メッセージの交信、或いは他のデータの交信並びに
物理量データの送受信が行われる。両端末間で擬人画像
データの送信が完了した時点で第1の端末には図4(a)
に示すように第2端末操作者を表す擬人画像X2と第1
端末操作者自身を表す擬人画像Y1が表示される、一
方、第2端末A2には図4(b)に示されるように第1端
末操作者を表す擬人画像X1と第2端末操作者自身を表
す擬人画像Y2が表示される。両端末の画面に図4(a)
(b)で示す画像を表示している状態において、物理量デ
ータと情報データの送受信がなされるが、情報データは
情報データ入力部11より、受け付けられて入力データ
保持部16へ出力される。物理量データは送信者が装置
全体を振動させたり、左右もしくは上下に揺さぶった
り、また、装置を強く握ったりすることで、物理量検出
部12により検出され、検出された各物理量は物理量デ
ータ出力部13によりデジタル値に変換されて出力され
る。画像操作データは、送信者が受信者を表す画像X2
をペン101a’でつついたり、こすったり、または、
送信者自身を表す画像X2の頭部をペン101a’で押
圧しながら上方へ動かしたり、下方へ動かしたりするこ
とで、画像操作データとして「00」〜「11」を含む
符号として出力される。そして、出力された各データは
入力データ保持部16に記録される。
【0054】入力データ保持部16に記録された各デー
タは送信制御部17によって互いに調整されながら送信
部19より送信される。この送信制御部17の動作を示
すフローチャートを図9および図10に分けて示し、こ
の図を用いて、この送信制御部17の動作を説明する。
【0055】まず、送信制御部17では入力データ保持
部16でデータが保持されているか否かを判断し(S1
01)、なければ入力データ保持部16にデータが記録
されるのを待つ(S124)。入力データ保持部16に
データが存在する場合は、そのデータの内容を判断す
る。
【0056】判断の結果、情報データのみの場合には、
まず音声データがあればこれを送信する(S103、S
104)。一方、それ以外のデータがある場合は、送信
指示が送信データ指示部18によりなされていることを
条件として、これを送信する(S105、S106)。
なお、送信されたデータは入力データ保持部16からは
消去される。これは以下の動作においても同様である。
【0057】また、入力データ保持部16内のデータが
物理量データと画像操作データのいずれかしか存在しな
い場合には、送信データ指示部より、送信を停止すべき
指示がなければ、このデータを送信する(S108〜S
110)。
【0058】そして、入力データ保持部16内に情報デ
ータと物理量データ、画像操作データが混在する場合に
は以下のように送信制御を行う。まず、情報データとし
て音声データ以外のデータがある場合には、送信データ
指示部18からの送信指示があれば、これをまず送信す
る(S111〜S113)。
【0059】情報データとして音声データがある場合に
は、物理量データとしての移動速度データがあるか否か
を判断し(S114、S115)、さらに、「10」
「11」を含む画像操作データ、即ち、音声データに影
響を与える画像操作データがあるか否かを判断する(S
116、S119)。
【0060】判断の結果、移動速度データがなくて、
「10」「11」を含む画像操作データがある場合に
は、まず、「10」「11」を含む画像操作データを先
に送信してから、音声データを送信する(S117)。
移動速度データも「10」「11」を含む画像処理デー
タもない場合には、そのまま音声データを送信する(S
118)。
【0061】また、移動速度データはあるが、「10」
「11」を含む画像操作データはない場合には、音声デ
ータの間に物理量データを分けて挿入して送信する(S
120)。そして、移動速度データも「10」「11」
を含む画像操作データもある場合には、「10」「1
1」を含む画像操作データを含む画像操作データを先に
送信して、それから、音声データの間に物理量データを
分けて挿入して送信する(S121)。
【0062】それから、まだ、送信されていない、物理
量データや画像操作データがある場合には、これを送信
する(S122、S123)。送信制御部17は以上の
動作を回線が切断されるまで繰り返す(S124)。な
お、上記に図9、図10に示す送信制御部17の動作
は、動作の一例に過ぎず、事情に応じて様々な動作を採
用してもよい。
【0063】続いて、第2端末A2に内蔵された受信系
2の動作について説明する。まず、最初の動作として、
受信部21が第1端末A1から送信されてきたデータを
受信し、出力データ判定保持部22はデータ種別を判定
した上でこれを記録する。出力データ保持部22に記録
されたデータのうち情報データは、そのままデータ編集
部25aを経て、情報データ出力部26から出力され
る。一方、出力データ保持部22に記録された物理量デ
ータと画像操作データは解析部23で解析され、この解
析結果に基づき、動作制御部24は動作部25の動作を
制御する。この動作制御部24の動作を示すフローチャ
ートを図11、図12、図13に分けて示す。この図を
用いて、以下に動作制御部24の動作を詳細に説明す
る。なお、解析部23で解析された物理量データ、画像
操作データおよび情報データ出力部26で出力された情
報データは出力データ保持部22から消去されるものと
する。
【0064】最初に、動作制御部24は動作部25が前
述した連続動作モードになっているかどうかを判断し
(S201)、連続操作モードになっているかいないか
によって、異なる処理を行う。まず、連続操作モードに
なっていない場合について説明する。解析部23による
解析により第1端末A1が振動していると判断された場
合には、データ編集部25aにて音声データを振動さ
せ、駆動部25bを駆動させ、画像編集部25cにて第
1端末操作者を表す擬人画像を振動させる(S202、
S203)。このような動作の結果、図14に示すよう
に第1端末A1を振動させると、受信側では、第1端末
操作者の音声が震えてスピーカー102bから発せら
れ、第2端末A2が振動し、第2端末A2のディスプレ
イ102aに表示された第1端末操作者を表す擬人画像
X1が震えることとなる。また、第1端末A1が左右に
揺れていると判断された場合には、画像編集部25cに
て第1端末操作者を表す擬人画像の首を左右に振らせる
(S204、S205)。このような動作の結果、図1
5に示すように、第1端末操作者が第1端末を左右に揺
らすと、受信側では、第2端末A2のディスプレイ10
2aに表示された擬人画像X1の首が左右に振られるこ
ととなる。
【0065】さらに、第1端末A1が上下に揺れている
と判断された場合には、画像編集部25cにて第1端末
操作者を表す擬人画像の首を上下に振らせる(S20
6、S207)。このような動作の結果、図16に示す
ように、第1端末操作者が第1端末A1を上下に揺らす
と、受信側では、第2端末A2のディスプレイ102a
に表示された擬人画像X1が肯くこととなる。それか
ら、出力データ保持部22に圧力データが記録されてい
る場合には、この圧力の大きさに基づき、発光部25d
に圧力が大きい程、LEDを赤く発光させ、弱い程緑色
に発光させるようにする(S208、S209)。この
ような動作の結果、図17に示すように第1端末操作者
が第1端末A1を握る力を強くしたり弱くしたりするこ
とで、これに応じて第2端末A2に設けられたLED1
02dの色を赤から緑色の間で変化させることができ
る。
【0066】そして、画像操作データとして「00」が
抽出された場合、即ち、第2端末操作者を表す擬人画像
X2をペン先で押圧する操作を行ったと第2端末におい
て判断された場合には、画像編集部25cにて第2端末
操作者を表す擬人画像Y2の表情を痛がっているように
変えさせ、効果音部25eに、悲鳴を発するようにさせ
る(S210、S211)。このような動作の結果、図
18に示すように第1端末側操作者の操作が第2端末に
おいて画像と音声で伝わることとなる。
【0067】また、画像操作データとして「01」が抽
出された場合、即ち、第2端末操作者を表す擬人画像X
2をペン先でこする操作が第1端末においてなされたと
判断された場合には、画像編集部25cにて第2端末操
作者を表す擬人画像の表情を笑っているように変えさ
せ、効果音部25eに、笑い声を発するようにさせる
(S212、S213)。このような動作の結果、図1
9に示すように第1操作端末での操作の結果に相当する
画像と音声が第2端末において提示される。
【0068】画像操作データとして「10」が抽出され
た場合、即ち、第1端末操作者を表す擬人画像Y1の頭
部部分の一部をペン先で押圧しながら上方へ動かす操作
が第1端末においてなされたと判断された場合には、デ
ータ編集部25aに送信されてきた音声データの音を高
くさせる(S214、S215)。このような動作の結
果、図20に示すように、第1端末から同時に発した音
声が第2端末において高音で発せられるのである。
【0069】他方、画像操作データとして「11」が抽
出された場合、即ち、第1端末操作者を表す擬人画像Y
1の頭部部分の一部をペン先で押圧しながら下方へ動か
す操作が第1端末においてなされたと判断された場合に
は、データ編集部25aに送信されてきた音声データの
音を低くさせる(S216、S217)。このような動
作の結果、図21に示すように、第1端末から発した音
声が第2端末で低音で発せられることとなる。
【0070】次に、連続操作モードになっている場合の
動作について説明する。この場合、動作制御部24は、
解析部23の解析により第1端末が振動していると判断
された場合もしくは画像操作データとして「01」が抽
出された場合には、前記連続動作モード下における動作
部25の前記所定の動作を変更する(S218、S21
9)。
【0071】これにより、まず、第1端末操作者が第2
端末動作部25を連続操作モードにして図22(a)に
示すような、赤のLEDの一回点滅→一回手拍子音発生
→緑のLED一回点滅→二回手拍子音という順番を繰り
返すように動作させ、また、このリズムでダンスするよ
うなアニメーションを表示させておき、第1端末A1を
振動させるか、ディスプレイ102aに表示された、第
2端末操作者を表す擬人画像をペン101a’でこす
る。すると、第2端末での動作が図22(b)に示すよ
うに、LEDが赤緑交互に点灯し、手拍子音が連打さ
れ、表示部20bのアニメーションのダンスはこのリズ
ムでより激しく踊るようになる。
【0072】動作制御部24は以上の動作を、回線が切
断されるまで繰り返す(S220)。このような2つの
通信端末間の動作によって、第1端末操作者から第2端
末操作者に対して情報データをそのまま伝達するだけで
なく、操作者の情緒等を通信相手に伝えることができ
る。なお、上記実施の形態では、移動速度データに関し
ては、第1端末では振動運動、左右の往復運動、上下の
往復運動の別を問わず、そのまま送信し、この移動速度
データを第2端末で解析して、動作制御部24で、運動
別に応じた制御をしたが、送信装置側で移動速度データ
を振動運動、左右の往復運動、上下の往復運動の別に分
けて扱ってもよい。
【0073】例えば、画像操作データと同様に、物理量
データ出力部13で換算した移動速度データが往復運動
をしており、この往復運動が所定の周期以下であれば、
第1端末は振動しているものとして「00」の符号を、
左右方向の往復運動をしており、この往復運動が所定の
周期以上であれば、第1端末は左右に揺さぶられている
ものとして「01」の符号を、上下方向の往復運動をし
ており、この往復運動が所定の周期以上であれば、第1
端末は上下に揺さぶられているものとして「10」の符
号を付して、物理量データである事をしめすヘッダを付
して物理量データとして出力するようにし、これに応じ
て送信制御部17の制御も細かく分けるようにできる。
【0074】また、上記実施の形態では、物理量データ
や画像操作データに対して動作部25で行わせるべき動
作を動作制御部24が予め用意していたが、物理量デー
タや画像操作データに対して行うべき動作の指示や当該
動作を実現するプログラムを物理量データや画像操作デ
ータとともに、第1端末から送信するようにし、動作制
御部24はこれを用いて制御するようにしてもよい。
【0075】次に、図23は本発明の他の実施の形態で
ある送信系1aと受信系2aの機能ブロック図を示す。
この送信系1aが上記実施の形態の送信系1と異なるの
は、送信制御部17の代わりにリンク情報付加部10a
が設けられ、送信部19aの動作が変更になっている点
であり、受信系2aが上記実施の形態の受信系2と異な
るのは、関連情報抽出部27を設けている点である。
【0076】送信系1aのリンク情報付加部10aは、
特定の情報データと特定の物理量データもしくは特定の
画像操作データとを関連付けるリンク情報を、当該情報
データと物理量データの両方に付加する部分であり、具
体的には、特定の物理量データとして移動速度データ
が、特定の画像操作データとして「10」または「1
1」が付加された画像操作データが、情報データとし
て、これらの特定の物理量データ又は特定の画像操作デ
ータが入力されている間の音声データが用いられる。ま
た、これらの物理量データ、画像操作データ、情報デー
タはそれぞれ一まとまりの情報と扱われ、それぞれのヘ
ッダに同じ符号がリンク情報として付される。なお、画
像操作データが入力されている時間は、画像の操作がさ
れてから上記リセット信号が発せられるまでも時間とす
る。
【0077】送信部19aは送信データ指示部18の指
示を優先しながら、入力データ保持部16のデータを常
に情報データを優先して送信する。受信系2aの関連情
報抽出部27は、前記リンク情報をもとに、前記特定の
物理量データもしくは前記特定の画像操作データと、前
記特定の情報データを抽出する部分であり、具体的には
移動速度データとこれと関連する音声データ、「10」
または「11」を含む画像操作データとこれと関連する
音声データが抽出される。
【0078】以上の構成を有する送信系1a、受信系2
aの上記構成の変更があった部分に関連する動作を以下
に説明する。図24にかかる動作を表すフローチャート
を示す。まず、第1端末の操作者が装置を振動させなが
ら、もしくは、第1端末操作者の画像を伸ばしたり圧縮
したりたりしながら、音声を入力し、これらの物理量デ
ータもしくは画像操作データと情報データを入力データ
保持部16に記録させる(S301)。
【0079】すると、リンク情報付加部10aが、これ
らの関連する物理量データ、画像操作データと画像操作
データにリンク情報を付加し(S302)、送信部19
aが入力データ保持部16に記録されている順番で情報
データを優先して、これらのデータを送信する(S30
3)。
【0080】第2端末の受信部21はこれらのデータを
受信して出力データ保持部22に保持する。それから、
関連情報抽出部27が同一のリンク情報が付された物理
量データもしくは画像処理データと音声データを抽出す
る(S304)。この際、リンク情報の付された音声デ
ータが出力データ保持部22に存在し、対応するリンク
情報が付された物理量データもしくは画像操作データ
が、まだ出力データ保持部22に記録されていない場合
には、かかる物理量データもしくは画像操作データが出
力データ保持部22に記録されるまで、この音声データ
は出力データ保持部22または関連情報抽出部27に止
められ、情報データ出力部26から出力されることはな
い。
【0081】それから解析部23がリンク情報の付され
た物理量データもしくは画像操作データを解析して、動
作制御部24がこの解析結果に応じて、情報データ編集
部25aに関連情報抽出部27が抽出した音声データの
編集を行わせる(S305)。以上のように、図23に
示すような構成により、情報データ編集部25aの編集
に関連する物理量データもしくは画像操作データと情報
データをリンク情報によって関係づけておくことで、デ
ータ編集部25aでの動作を適切に行わせることができ
る。
【0082】続いて、別の変形例について説明する。上
記実施の形態では、情報データとして送受信されるデー
タとして、装置全体に作用する物理量を表す物理量デー
タと、対象画像の操作内容を表す画像操作データを用い
ているが、この応用として、入力した音声の変換を表す
データを用いることが考えられる。例えば、これは図2
5に示すような構成をもつ送信系1bを用いて実現する
ことができる。この送信系1bは、情報データの内の音
声を変換する音声変換部10bとこの音声変換部10b
の変換内容に基づいて、音声の変換内容を表す情報を音
声変換データとして出力する音声変換データ出力部10
cを設けている。
【0083】音声変換部10bは、入力された音声デー
タの波形を特徴部分を残したまま変換することによっ
て、出力される音声の調子を変えるものであり、ここで
は、周波数を変えることで、音程を高くしたり低くした
りするものとする。音声変換データ出力部10cは、音
声の変換の程度を段階的な値の数値データに変換して、
これに音声変換データであることを表すヘッダを付して
音声変換データとして出力する。この音声変換データの
送信制御部17での扱いは、前記「00」または「0
1」が付された画像処理データに準じるものとする。
【0084】一方、このような構成を持つ送信データを
受信する受信系は、解析部23と動作制御部24が、音
声変換データに対応できるようにしておく必要がある。
即ち、解析部23は音声変換データを解析して、変換度
合を表す数値データを抽出でき、動作制御部24がこの
解析結果に対応して特定の動作を動作部25に行わせる
ことができる必要がある。この特定の動作として、例え
ば、音声変換部10bにより音声データの音が高く変換
された場合には、送信者を表す画像X1を女性に、音声
データの音が低く変換された場合には、送信者を表す画
像X1を男性に音程の変更度合に応じて変換していくよ
うにする等が考えられる。
【0085】このようにすることで、上記画像操作デー
タを送受信する場合と同様に、音声変換データを送受信
する場合においても、送信者の特定の変換動作に対応し
て、受信系2に対して、特定の動作を行わせることがで
きる。上記各実施の形態以外に実施可能な例を列挙す
る。 (1)上記各例では各端末はその端末自身の操作者を表わ
す擬人画像と他の端末の操作者を表わす擬人画像を表示
していたが、相手端末の操作者の擬人画像を表示するだ
けでも実施できる。
【0086】(2)擬人画像を表示するものに限らず、実
際に撮像した操作者の画像を用いることもできる。但
し、その場合は伝送情報量が多いので、画像データの送
信に時間がかかることは避けられない。又、擬人画像に
代えてテキストデータを用いることができる。その場合
は、首を振るといった擬人特有の動作は表現できない
が、テキストデータを破る、しわくちゃにする、頁めく
りするといった動作に代えることができる。 (3)擬人画像として実施の形態では立体画像データを用
いているが、表示に必要な全ての姿態についてのアニメ
ーションデータで代用できる。また、擬人画像データの
送信時期についても実施の形態のように通信の初期に行
わなくても、動作の都度送るようにしてもよい。
【0087】(4)物理量データとそれによって加工され
るべきデータとは双方にリンク情報を付加したり、物理
量データに加工すべきデータを特定する識別子を付与し
たりしているが、両データを時間順に送るようにすれ
ば、それらのリンク情報や識別子は付与する必要がな
い。 (5)物理量として振動・揺れの検出は、実施の形態では
装置全体の振動・揺れを検出するようにしているが、装
置の一部、特にマウスやタッチペン等を付帯する装置に
あってはマウスやタッチペンの振動・揺れを検出するよ
うにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】以上ことから本発明は以下のような効果
を奏する。まず、本発明に係る物理量データを送信する
送信端末は、物理量検出手段が送信端末本体又はその一
部に作用する物理量を検出し、検出した物理量を表す情
報を物理量データとして出力し、送信手段が物理量デー
タを送信する。
【0089】一方、この送信端末からのデータを受信す
る受信端末は、物理量データとそれによって加工される
べき対象データとを分離し、対象データを物理量データ
によって加工し、操作者に提示する。このように動作す
る送信端末および受信端末を組み合わせることにより、
送信者の情緒や、送信側の環境状態等に応じた物理量デ
ータが受信側へ送信され、受信側は、この物理量データ
に応じた動作を行うので、送信者の情緒等を受信側に伝
えることができ、従来の情報データの伝達を凌駕してコ
ミュニケーションの幅を広げることが可能となる。
【0090】また、特定の情報データと特定の物理量デ
ータとを関連付けるリンク情報を、当該情報データと物
理量データの両方または何れか一方に付加するようにす
れば、受信端末において、この特定の情報データと特定
の物理量データとが対となり関連した動作を行う場合
に、容易に、リンク情報を手掛かりとして、この特定の
情報データと特定の物理量データの両方を抽出すること
ができる。また、受信端末の行う動作を装置全体もしく
は一部の機械的な動きとすれば、送信されてきた物理量
データに関連する動作を受信者に体感的に提示すること
が可能となる。
【0091】さらに、受信端末装置の行う動作を表示手
段に表示された画像の編集とすれば、送信されてきた物
理量データに関連する動作を受信者に視覚的に提示する
ことが可能となる。それから、受信端末の行う動作を受
信した情報データの編集とすれば、受信者が最も注目し
ている本体の伝達対象の変化を介して、送信されてきた
物理量データに関連する動作を受信者に提示することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る携帯用通信端末装置を示す斜
視図である。
【図2】実施の形態に係る携帯用通信端末装置のハード
ウエア構成を示す図である。
【図3】実施の形態に係る通信端末装置の機能ブロック
図である。
【図4】(a)は送信側の携帯用通信端末装置の表示画
像例を示す図デあり、(b)は受信側の携帯用通信端末
装置の表示画面例を示す図である。
【図5】通信端末間で送受信されるデータのうち情報デ
ータのデータ構造を示す図である。
【図6】物理量データのデータ構造を示す図である。
【図7】擬人データのデータ構造を示す図である。
【図8】通信端末間での通信手順を示すシーケンス図で
ある。
【図9】通信端末の送信制御動作の前半部分を示すフロ
ーチャートである。
【図10】通信端末の送信制御動作の後半部分を示すフ
ローチャートである。
【図11】通信端末の動作制御動作を示すフローチャー
トである。
【図12】通信端末の動作制御動作を示すフローチャー
トである。
【図13】通信端末の動作制御動作を示すフローチャー
トである。
【図14】送信端末の振動動作と受信端末の動作との対
応を示す模式図である。
【図15】送信端末の左右に揺れる動作と受信端末の動
作との対応を示す模式図である。
【図16】送信端末の上下に揺れる動作と受信端末の動
作との対応を示す模式図である。
【図17】送信端末に圧力をかけた状態と受信端末の動
作との対応を示す模式図である。
【図18】送信端末に表示された受信者を表す画像を押
圧する動作と受信端末の動作との対応を示す模式図であ
る。
【図19】送信端末に表示された受信者を表す画像をこ
する動作と受信端末の動作との対応を示す模式図であ
る。
【図20】送信端末に表示された送信者を表す画像を伸
長する動作と受信端末の動作との対応を示す模式図であ
る。
【図21】送信端末に表示された送信者を表す画像を圧
縮する動作と受信端末の動作との対応を示す模式図であ
る。
【図22】(a)は連続操作モード時の動作部が所定の
順番で動作している状態を示す図であり、(b)はこの
動作の順番が変更した状態を示す図である。
【図23】(a)は送信端末の別の実施例を示す図であ
り、(b)は受信端末の別の実施例を示す図である。
【図24】図23に示す送信端末と受信端末の動作を示
す図である。
【図25】送信端末の更に他の実施例を示す図である。
【図26】通信端末間で送受信されるデータのうち命令
データのデータ構造を示した図である。
【符号の説明】
A 通信端末 1 送信系 2 受信系 11 情報データ入力部 12 物理量検出部 13 物理量データ出力部 14 画像操作部 15 画像操作データ出力部 16 入力データ保持部 17 送信制御部 18 送信データ指示部 19 送信部 20a 表示部 21 受信部 22 出力データ判定保持部 23 解析部 24 動作制御部 25 動作部 26 情報データ出力部 100 中央処理装置 101a 入力タブレット 101b マイク 101c 加速度センサ 101d 圧力センサ 102a ディスプレイ 102b スピーカー 102c 駆動部 102d LED 103 通信装置 104a ICカードリーダ

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他端末に対してデータ送信を行う送信端
    末であって、 端末本体又はその一部に作用する物理量を検出する検出
    手段と、 物理量によって加工処理されるべき対象データ若しくは
    その識別子を準備する準備手段と、検出手段が検出した
    物理量データと準備手段が準備したデータとを互いに識
    別可能な形態で受信端末に送信する送信手段とを備える
    ことを特徴とする送信端末。
  2. 【請求項2】 前記準備手段は、加工対象データの他に
    音声データ、テキストデータ及びイメージデータのいず
    れかを準備し、前記送信手段は、準備手段が準備した各
    データについても互いに識別可能な形態で送信すること
    を特徴とする請求項1記載の送信端末。
  3. 【請求項3】 前記送信手段は、物理量データと、その
    データによって加工されるべきデータとを関連づけるた
    めのリンク情報を少なくとも物理データに付加するリン
    ク情報付加手段を含むことを特徴とする請求項1記載の
    送信端末。
  4. 【請求項4】 前記物理量検出手段は、 端末本体又はその一部の経時的な動きであって、操作者
    の操作によってされた動きを検出する動き検出センサ
    と、動き検出センサからの検出信号から、動きの種類、
    方向に関するデータを作成し、出力する物理量データ出
    力部とを含むことを特徴とする請求項3記載の送信端
    末。
  5. 【請求項5】 前記動き検出センサが、端末本体又はそ
    の一部に設けられた加速度センサ若しくは速度センサで
    あり、端末本体若しくはその一部の機械的振動、揺れを
    検出することを特徴とする請求項4記載の送信端末。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の送信端末は、 物理量によって加工されるべき対象データの画像を表示
    するディスプレイを含み、 前記物理量検出センサは、ディスプレイ上に設けられた
    タッチパネルとそのタッチパネルに対してなされる操作
    者の操作を検出し、その検出データから押す、なぜる、
    くすぐる等の仕種を解釈する処理回路とからなることを
    特徴とする送信端末。
  7. 【請求項7】 物理量データと、そのデータによって加
    工されるべきデータとを関連づけるためのリンク情報を
    少なくとも物理データに付加するリンク情報付加手段を
    含むことを特徴とする請求項6記載の送信端末。
  8. 【請求項8】 前記物理量検出手段は、 端末本体又はその一部の経時的な動きであって、操作者
    の操作によってされた動きを検出する動き検出センサ
    と、動き検出センサからの検出信号から、動きの種類、
    方向に関するデータを作成し、出力する物理量データ出
    力部とを含むことを特徴とする請求項7記載の送信端
    末。
  9. 【請求項9】 対象データが送信者を比喩的に表わす擬
    人データであり、準備手段が前記擬人データを記憶する
    記憶手段を含むことを特徴とする請求項1記載の送信端
    末。
  10. 【請求項10】 物理量データと、そのデータによって
    加工されるべきデータとを関連づけるためのリンク情報
    を少なくとも物理データに付加するリンク情報付加手段
    を含むことを特徴とする請求項9記載の送信端末。
  11. 【請求項11】 前記擬人データが立体画像データであ
    り、 送信手段は、他端末との通信の初期に立体画像データを
    送信する手順を実行することを特徴とする請求項10記
    載の送信端末。
  12. 【請求項12】 対象データが送信者を比喩的に表わす
    擬人データであり、他端末が予め送信端末の擬人データ
    を保有しており、 準備手段は前記擬人データを特定するための識別子を記
    憶する記憶手段を含み、送信手段は他端末と通信が確立
    した初期に前記識別子を送信することを特徴とする請求
    項1記載の送信端末。
  13. 【請求項13】 前記擬人データがアニメーションデー
    タであることを特徴とする請求項12記載の送信端末。
  14. 【請求項14】 対象データが送信者の音声データであ
    り、 準備手段は送信者の音声を集音するマイクロフォンであ
    り、送信手段は音声データをリアルタイムに送信するこ
    とを特徴とする請求項1記載の送信端末。
  15. 【請求項15】 送信端末から送られてきたデータを受
    信する受信端末であって、 送信端末から送られてくるデータを受信する受信手段
    と、 受信したデータから送信端において検出された物理量を
    示す第1データと、物理量によって加工されるべき第2
    データとを分離する分離手段と、 第2データを第1データによって加工する加工手段と、 加工後の第2データの内容を受信端末操作者に提示する
    提示手段と、 を含むことを特徴とする受信端末。
  16. 【請求項16】 分離手段は、 受信したデータに付されている識別子を検出し、その識
    別子から第1データか第2データであるかの判別を行う
    データ種別判定部を含むことを特徴とする請求項15記
    載の受信端末。
  17. 【請求項17】 加工手段は、 第1データから送信端末に作用した物理量の種類を解析
    する解析部と、 第2データに対して解析結果に応じた加工態様で加工す
    る加工部と、 を含むことを特徴とする請求項16記載の受信端末。
  18. 【請求項18】 分離手段による分離によって得られた
    第2データが音声データと画像データを含み、音声デー
    タは送信者の会話であり、 画像データは送信者を比喩的に表わす擬人データであ
    り、 解析部は第1データから送信端末に作用した物理量とし
    て少なくとも振動と、揺れの解析を行い、 加工部は解析結果を参照して前記音声データ再生音がを
    振動するよう加工し、擬人データを左右又は上下に首を
    振らせるよう加工し、前記提示手段がスピーカとディス
    プレイであり、加工後の音声データに従ってスピーカが
    鳴動し、加工後の擬人データの内容がディスプレイに表
    示されることを特徴とする請求項17記載の受信端末。
  19. 【請求項19】 擬人データが擬人の立体画像データで
    あり、加工部は、立体擬人データを複数の異なったカメ
    ラアングルから撮った画データを作成する画データ作成
    部と、解析結果に基づき前記複数の画データを順番に選
    択し、ディスプレイに出力する選択部とからなることを
    特徴とする請求項18記載の受信端末。
  20. 【請求項20】 更に振動体を備え、物理量が送信端末
    の振動、揺れであった場合には振動体が駆動され、装置
    を振動・揺動させることを特徴とする請求項18記載の
    受信端末。
  21. 【請求項21】 送信端末から送られてきたデータを受
    信する受信端末であって、 送信端末から送られてくるデータを受信する受信手段
    と、 受信したデータから送信端において検出された物理量を
    示す第1データと、物理量によって加工されるべき第2
    データとを分離する分離手段と、 第2データを第1データによって加工する加工手段と、 加工後の第2データの内容を受信端末操作者に提示する
    提示手段と、 を含むことを特徴とする受信端末と、 受信したデータに付されている識別子を検出し、その識
    別子から物理量を示す第1データか、それ以外の第2デ
    ータかを判別するデータ種別判別手段と、 第1データ及び/又は第2データに含まれているリンク
    情報を検出し、受信した第1データとリンクされている
    データを第2データから抽出する被加工データ抽出手段
    と、 抽出したデータを第1データによって加工する加工手段
    と、加工後のデータの内容を受信端末操作者に提示する
    提示手段とを含むことを特徴とする受信端末。
  22. 【請求項22】 加工手段は、 第1データから送信端末に作用した物理量の種類を解析
    する解析部と、 第2データに対して解析結果に応じた加工態様で加工す
    る加工部と、 を含むことを特徴とする請求項21記載の受信端末。
  23. 【請求項23】 分離手段による抽出されたデータが音
    声データと画像データを含み、音声データは送信者の会
    話であり、 画像データは送信者を比喩的に表わす擬人データであ
    り、 解析部は第1データから送信端末に作用した物理量とし
    て少なくとも振動と、 揺れの解析を行い、 加工部は解析結果を参照して前記音声データ再生音がを
    振動するよう加工し、擬人データを左右又は上下に首を
    振らせるよう加工し、前記提示手段がスピーカとディス
    プレイであり、加工後の音声データに従ってスピーカが
    鳴動し、加工後の擬人データの内容がディスプレイに表
    示されることを特徴とする請求項22記載の受信端末。
  24. 【請求項24】 送信端末から送られてきたデータを受
    信する受信端末であって、 送信端末から送られてくるデータを受信する受信手段
    と、 受信したデータから送信端末において検出された物理量
    を示す第1データと、物理量によって加工されるべきデ
    ータを特定する第2データを分離する分離手段と、 加工されるべきデータを格納している記憶手段と、 第2データによって特定される被加工データを記憶手段
    から取り出し、第1データによって加工する加工手段
    と、加工されたデータを受信端末操作者に提示する提示
    手段とを含むことを特徴とする受信端末。
  25. 【請求項25】 加工手段は、 第1データから送信端末に作用した物理量の種類を解析
    する解析部と、第2データによって特定される被加工デ
    ータに対して解析結果に応じた異なった加工態様で加工
    する加工部とを含むことを特徴とする請求項24記載の
    受信端末。
  26. 【請求項26】 第2データによって特定されるデータ
    が送信者を比喩的に表わす擬人データを含み、 解析部は第1データから送信端末に作用した物理量とし
    て少なくとも振動と、揺れの解析を行い、 加工部は解析結果を参照して前記第2データによって特
    定される擬人データを左右又は上下に首を振らせるよう
    加工する、前記提示手段がディスプレイであり、加工後
    の擬人データがディスプレイに表示されることを特徴と
    する請求項25記載の受信端末。
  27. 【請求項27】 加工手段は、 第1データから、送信端末のディスプレイに表示した絵
    に対してなされた突く、なぜる等の操作を解析する解析
    部と、第2データによって特定されるデータを解析結果
    に応じた加工態様で加工する加工部とを含むことを特徴
    とする請求項24記載の受信端末。
  28. 【請求項28】 第2データによって特定される被加工
    データが受信者を比喩して表わした擬人データであり、 加工部は解析部の解析結果である操作の種類に応じて、
    その操作に対応する反応姿態を、受信者の擬人データが
    とるよう加工する提示手段がディスプレイであり、加工
    部が加工した擬人データを可視表示することを特徴とす
    る請求項27記載の受信端末。
  29. 【請求項29】 擬人データが擬人の立体画像データで
    あり、加工部は、立体擬人データを複数の異なったカメ
    ラアングルから撮った画データを作成する画データ作成
    部と、解析結果に基づき前記複数の画データを順番に選
    択し、ディスプレイに出力する選択部とからなることを
    特徴とする請求項28記載の受信端末。
  30. 【請求項30】 擬人データがアニメーションデータで
    あり、加工部は解析結果に基づいて所定のアニメーショ
    ンデータを選択し、ディスプレイに出力することを特徴
    とする受信端末。
  31. 【請求項31】 他端末と双方向通信する通信端末であ
    って、 ディスプレイと、 ディスプレイに表示された第1の画像に対してされた操
    作を検出して第1操作データを作製し、第2の画像に対
    してされた操作を検出し第2操作データを作製する物理
    量検出手段と、 ディスプレイ上に表示された第1の画像と第2の画像の
    少なくとも一方に相当する画像データ及び/又は音声デ
    ータを準備する準備手段と、 第1操作データと第2操作データと準備データとを識別
    可能な形態で他端末に送信する送信手段と、 他端末から送られてくるデータを受信する受信手段と、 受信データが、第1操作データ、第2操作データ、準備
    データのいずれに該当するか判定するデータ種別判定手
    段と、 受信した準備データを第1操作データに基づいて加工す
    る第1加工手段と、 受信した準備データを第2操作データに基づいて加工す
    る第2加工手段と、 データ種別判定手段の判定結果をもとに第1加工手段、
    第2加工手段を選択して起動する起動手段と、 起動された加工手段によって加工された準備データが画
    像データの場合、ディスプレイ上の対応する画像を準備
    データの内容に置き換えて表示させる表示制御手段と、 前記加工された準備データが音声データの場合、その準
    備データの内容で発音する発音手段とを含むことを特徴
    とする通信端末。
  32. 【請求項32】 前記第1の画像が自端末操作者を表わ
    す画像、第2の画像が他端末操作者を表わす画像である
    ことを特徴とする請求項31記載の通信端末。
  33. 【請求項33】 準備手段の保有する画像データが自端
    末操作者を比喩的に表わす擬人の立体画像データである
    ことを特徴とする請求項32記載の通信端末。
  34. 【請求項34】 送信手段は、第1操作データ又は第2
    操作データに、加工されるべき準備データを示す識別子
    を付与するリンク情報付与部を含むことを特徴とする請
    求項33記載の通信端末。
  35. 【請求項35】 第1、第2加工手段は、 受信した準備データが立体画像データであった場合、そ
    の立体データから様々なカメラアングルで撮った画像を
    作成する画像編集部と、受信した操作データの内容に応
    じて所定のカメラアングルで撮った画像を選択する選択
    部とを含むことを特徴とする請求項34記載の通信端
    末。
  36. 【請求項36】 前記選択部は操作データの内容によっ
    て決められた表情画像を選択し、特定のカメラアングル
    で撮った画像を用いて、その画像を部分的加工して擬人
    の各種表情を表わす画像を作成する表情作成部を含むこ
    とを特徴とする請求項35記載の通信端末。
  37. 【請求項37】 2つの通信端末間でデータの送受信を
    行う通信システムであって、 第1の通信端末は、端末本体又はその一部に作用する物
    理量を検出する検出手段と、物理量によって加工処理さ
    れるべき対象データ若しくはその識別子を準備する準備
    手段と、 検出手段が検出した物理量データと準備手段が準備した
    データとを互いに識別可能な形態で受信端末に送信する
    送信手段とを備え、 第2の通信端末は、 送信端末から送られてくるデータを受信する受信手段
    と、 受信したデータから送信端において検出された物理量を
    示す第1データと、物理量によって加工されるべき第2
    データとを分離する分離手段と、 第2データを第1データによって加工する加工手段と、 加工後の第2データの内容を受信端末操作者に提示する
    提示手段と、 を備えていることを特徴とする通信システム。
  38. 【請求項38】 送信手段は、 物理量データと、そのデータによって加工されるべきデ
    ータとを関連づけるためのリンク情報を少なくとも物理
    データに付加するリンク情報付加手段を、 分離手段は、受信したデータに付されている識別子を検
    出し、その識別子から第1データか第2データであるか
    の判別を行うデータ種別判定部を含むことを特徴とする
    請求項37記載の通信システム。
  39. 【請求項39】 前記検出手段は、 端末本体又はその一部の経時的な動きであって、操作者
    の操作によってされた動きを検出する動き検出センサ
    と、 動き検出センサからの検出信号から、動きの種類、方向
    に関するデータを作成し、出力する物理量データ出力部
    とを含み、 加工手段は、 第1データから送信端末に作用した物理量の種類を解析
    する解析部と、第2データに対して解析結果に応じた加
    工態様で加工する加工部とを含むことを特徴とする請求
    項38記載の通信システム。
  40. 【請求項40】 分離手段による分離によって得られた
    第2データが音声データと画像データを含み、音声デー
    タは送信者の会話であり、 画像データは送信者を比喩的に表わす擬人データであ
    り、 解析部は第1データから送信端末に作用した物理量とし
    て少なくとも振動と、揺れの解析を行い、 加工部は解析結果を参照して前記音声データ再生音がを
    振動するよう加工し、擬人データを左右又は上下に首を
    振らせるよう加工し、前記提示手段がスピーカとディス
    プレイであり、加工後の音声データに従ってスピーカが
    鳴動し、加工後の擬人データの内容がディスプレイに表
    示されることを特徴とする請求項39記載の受信端末。
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