JPH08130721A - 双方向画像伝送会話方法 - Google Patents

双方向画像伝送会話方法

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Publication number
JPH08130721A
JPH08130721A JP6267392A JP26739294A JPH08130721A JP H08130721 A JPH08130721 A JP H08130721A JP 6267392 A JP6267392 A JP 6267392A JP 26739294 A JP26739294 A JP 26739294A JP H08130721 A JPH08130721 A JP H08130721A
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JP
Japan
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image
conversation
way
image transmission
interactive
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Application number
JP6267392A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kakii
俊昭 柿井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より深い感情交流が行える双方向画像伝送会
話方法を提供する。 【構成】 双方向会話の一方の会話者Aは図1(a)に
示すように画像合成され、他方の会話者Bは同図(b)
に示すように画像合成される。この会話方法では、各会
話者A,Bの視線が一致しており、相手の目と自分の目
とが一致している。また、各画面における人物像の背景
には同じまたは同形態のBGPが写し出されている。ま
た、上半身が写し出されており、この上半身には腕、手
も写されている。従って、ノンバーバルコミュニケーシ
ョンが図られ、各会話者A,Bの活発な感情交流が図ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバ通信等におけ
る広帯域画像伝送技術を用いて広く社会に普及されてい
る双方向画像伝送会話方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】双方向画像伝送会話では表情の伝達や視
線読取りがコミュニケーションに必要である。しかし、
会話者相互間の視線を実際に一致させようとするとカメ
ラとモニタとが重なるため、視線一致を容易に図ること
ができず、従来、これら各装置をどのように配置するか
について技術開発がされている。
【0003】例えば、日本心理学会(1993)シンポジウ
ム9−2の報告には、そのS43ページに、「バーチャ
ルリアリティと臨場感通信システムの最近の進歩」と題
してハーフミラーを用いた視線一致技術の検討がなされ
ている。この視線一致技術では会話者とモニタとの間に
ハーフミラーが設けられ、カメラは会話者とモニタとの
間には存在していない。会話者は、カメラを間に介在す
ることなく、ハーフミラーを通して表示装置の画面に向
き合う。また、会話者の像はハーフミラーで反射し、反
射した光像がカメラに撮像される。従って、カメラに入
射する会話者の視線の高さとカメラが設置されている高
さとを容易に合わすことができ、カメラに撮像される会
話者の視線は画面の真正面を向くようになる。この結
果、双方向会話を行う両者の視線は一致する。また、同
報告には、この視線一致の必要性および有効性がまばた
きをパラメータにして説明されている。
【0004】また、特開平4−97663号公報には、
モニタの上部に小型ミラーまたは小型ハーフミラーを取
り付け、これらミラーによって人物像を反射させて超小
型カメラに撮像する双方向画像伝送会話技術が開示され
ている。この技術によれば、会話者の視線の仰角は垂直
方向における視線一致の許容範囲である10°以内に抑
えられ、会話者相互間の視線一致が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のいずれの双方向画像伝送会話技術においても、視線
の一致した画像伝送技術が開発検討されているが、これ
ら技術による双方向画像伝送会話は技術者の期待とは逆
に市場に十分受け入れられていない。このような双方向
画像伝送会話が市場に十分受け入れられていないのは、
視線一致を単に実現する画像伝送技術のみを市場に提供
しており、臨場感を向上させる他の技術については考慮
されていないからであると考えられる。また、双方向画
像伝送会話をどのような場面に適用するかについての検
討も全くなされておらず、双方向画像伝送会話の活用の
道も十分に示されていなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解消するためになされたもので、双方向画像通信を用
いて、視線が一致した状態で表示装置上に写し出される
相手の表情を観察しながら双方向会話を行う双方向画像
伝送会話方法において、表示装置上に相手の顔または上
半身を写し出すと共に、予め組み込まれている背景画像
をこの人物の背景に映像合成して双方向会話を行うこと
を特徴とするものである。
【0007】また、表示装置上に相手の上半身を写し出
してこの双方向会話をカウンセリングに用いることを特
徴とするものである。さらに、予め組み込まれている背
景画像をこの上半身の背景に映像合成してこの双方向会
話をカウンセリングに用いることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】予め組み込まれている背景画像を人物の背景に
映像合成することにより、双方向会話にはその背景画像
の臨場感がかもし出される。
【0009】また、相手の上半身を写し出してカウンセ
リングにこの双方向会話を用いることにより、ノンバー
バル(言葉を使わない)コミュニケーションが行え、感
情交流が活発に行われる。さらに、予め組み込まれてい
る背景画像をこの上半身の背景に映像合成することによ
り、カウンセラーとクライエントとの会話は背景画像の
臨場感によって和やかなものになり、クライエントは軽
い気持ちで悩みを打ち明けられる。
【0010】
【実施例】次に本発明の一実施例について説明する。本
実施例は、双方向画像伝送会話をカウンセリングという
新しいサービス分野へ適用したものである。本実施例
は、双方向画像伝送会話としての新しいサービス方法を
提案すると共に、そのサービスがより充実したものにな
るには心理学的要素を考慮した新しい機能の付加が不可
欠であるという観点より、これらを統合することによ
り、双方向画像伝送会話の普及の達成を図るものであ
る。
【0011】図3は本実施例による双方向画像伝送会話
方法を実現するための映像信号処理装置を示している
が、映像信号処理プロセスはこれに限定されるものでは
ない。双方向会話者の人物像は図示しないハーフミラー
によって撮像部(カメラ)1に入力されて撮像される。
撮像処理部2は撮像部1から出力された映像信号の中か
らこの人物像を抽出し、画像合成処理部3に出力する。
また、BGPおよびBGM記録部4には所定の背景画像
(BGP:Back Ground Picture )および背景音楽(B
GM:Back Ground Music )が予め記録されており、B
GPおよびBGM選択調整部5を操作することにより、
適宜所望の内容のBGPやBGMが選択される。また、
この選択調整部5により、BGP画面の色の濃さや、B
GPが静止画である場合にはその変化スピード等がその
時の会話雰囲気に応じて調整される。選択調整されたB
GPやBGMは画像合成処理部3に出力され、撮像処理
部2から出力された人物像とこのBGPやBGMとが合
成処理される。合成処理された画像および音声は伝送部
6によって送信され、受信部7において受信される。受
信映像処理部8は受信部7の出力を入力して受信信号を
再生し、モニター9へ出力する。モニター9ではこの再
生信号が可視表示され、人物像の背景にBGPが写し出
される。また、このモニタ出力に併せて伝送されて来た
BGMがスピーカーから出力される。このモニター出力
は2次元に限られず、将来、3次元にしてももちろん利
用可能である。
【0012】このような双方向画像伝送会話において
は、例えば、双方向会話の一方の会話者Aは図1(a)
に示すように画像合成され、他方の会話者Bは同図
(b)に示すように画像合成される。この会話方法で
は、各会話者A,Bの視線が一致しており、相手の目と
自分の目とが一致している。また、各画面における人物
像の背景には同じまたは同形態のBGPが写し出されて
いる。また、上半身が写し出されており、この上半身に
は腕、手首および手も写されている。従って、双方向会
話にはその背景画像の臨場感がかもし出され、しかも、
ノンバーバルコミュニケーションが行え、各会話者A,
Bの活発な感情交流が図られる。これに対して従来の画
像伝送会話においては、例えば、双方向会話の一方の会
話者Aは図2(a)に示すように画像合成され、また、
他方の会話者Bは同図(b)に示すように画像合成され
ていた。つまり、従来の会話方法における画像伝送で
は、各会話者A,Bの視線一致が不十分であり、しか
も、画像が小さいことから相手の目を観察しにくい。ま
た、人物像は顔のみが写し出されており、本実施例のよ
うに上半身が写し出されていない。また、人物像の背景
にBGPを本実施例のように有していない。このため、
従来の双方向画像伝送会話においては十分な感情交流を
果たすことが難しかった。
【0013】カウンセリングでは、話す者(クライエン
ト)と聞く者(カウンセラー)との関係がまず基本にあ
り、カウンセラーがクライエントの気持ちを受容した
り、また、クライエントに共感したりすることが両者の
リレーション形成に役立つ。この温かなリレーション形
成を通してクライエントが悩みを克服していけるよう、
カウンセラーが温かく援助することが必要であり、カウ
ンセラーとクライエントとの人間関係は重要となってい
る。この人間関係においては感情交流がまず要求される
が、この感情交流は、伝送画像を通しても、お互いの表
情、上半身のしぐさといったものが伝送できれば、上記
のようなノンバーバルコミュニケーションが行え、両者
は互いに感じ合うことが可能である。特に、視線一致は
感情交流において重要である。すなわち、視線一致が図
られた双方向画像伝送会話では、まず、カウンセリング
分野においてそのサービスが提供されることにより、多
大の効果(クライエントの満足)を得ることができる。
この点が従来から失敗を繰り返してきた一般会話分野に
おける双方向画像伝送会話サービスの提供と決定的に相
違している。
【0014】また、双方向画像伝送会話におけるさらに
重要な要素として、会話をより一体感の強いものにする
ために、共存感を創出することが大事になってくる。本
実施例では、会話者のBGPを予め用意しておき、用意
しておいたこのBGPの中から適宜最適な映像を選び出
し、選び出したBGPを会話者の背景に画像合成するこ
とを提案している。
【0015】例えば、クライエントがカウンセラーに電
話回線を用いてアクセスしてきた場合に、カウンセラー
は自分のBGPとして“小川の流れる森”の映像を出力
する。同時に、同じ出力または同一形態(小川の流れる
森と認識できる同様な風景)の映像をクライエントのB
GPにも出力する。このようなBGPの画像合成によ
り、カウンセラーとクライエントの両者は同一体験を画
像を通してすることになり、より親密感が増して両者の
活発的な感情交流が促進される。この結果、両者は同一
雰囲気の中で共存感が得られる会話をすることが可能と
なる。この場合、BGPは動画像が好ましいが、静止画
であっても時間的に変化するのが良い。例えば、油絵が
写し出され、一定時間ごとにこれが変化していくのも楽
しいものがある。これらは全てカウンセラーのコントロ
ール、感性に依存しており、さまざまなサービスを展開
することができる。これらのサービスの提供の際、BG
Pに併せてBGMを出力するのが好ましい。
【0016】また、双方向画像通信に関係している全画
面の中において、BGPの占める割合は大きいのがよい
が、全画面に対して少なくとも50%以上占める割合が
ないと、BGPの認識およびBGPにおける存在感が乏
しく、共存感意識の認識が困難で効果は乏しい。1つの
ディスプレイでその割合を実現するのが厳しい場合に
は、1つのディスプレイに人物の顔または上半身のみを
写し出し、他のディスプレイにBGPのみを写し出すよ
うにしてBGP専用のディスプレイを設けるのが良い。
また、人物のモニターを中央におき、このモニターの両
サイドにBGP専用のモニターを計2台設けても良い。
【0017】また、当然のことであるが、会話者は自己
がどのように相手側に写し出されているのか、フィード
バックして観察できることが精神的安定感を与えるの
で、自己チェックできる伝送画像が自分の見ているモニ
ターの一部に必要に応じて出力できるようにしておくこ
とが好ましい。また、顔の表情以外に特に手、腕は感情
表現に重要でモニター出力しておくことが好ましい。ま
た、モニター出力サイズは現実の寸法の±15%以内の
差異に抑えて現実感を失わないよう配慮することが大切
である。
【0018】大型モニター(約40インチ型)を用い
て、超小型CCDカメラとハーフミラーの組み合わせに
より視線一致双方向会話システムを構成し、隣り合う各
部屋にそれぞれクライエントとカウンセラーとが入って
カウンセリングの実験を行った。10人のカウンセラー
に協力して頂き、本実施例による双方向画像伝送会話方
法を用いたカウンセリングの有効性を確認したところ、
顔の表情および上半身がBGP上に出力されていると、
感情交流できることが80%以上のカウンセラーによっ
て確認された。他の20%のカウンセラーについても、
さらに視線一致度の向上と輝度の向上および大画面化を
図ることで、感情交流が可能になるであろうとのコメン
トをしていた。つまり、本方法による双方向会話サービ
スの適用可能性が裏付けられた。
【0019】また、BGPの活用に関し、今回の実験の
都合上大型ポスター(風景)をクライエントとカウンセ
ラーの各背面に貼り付けて写し出した場合と、単に室内
を写し出した場合とを比較して検討した。この比較で
は、風景をBGPとした場合の方がその効果に期待性が
あるだろうと100%のカウンセラーが指摘し、より幅
広い双方向会話サービスが可能になるだろうとコメント
された。どのようなBGPがどのようなクライエントに
最適であるかは将来の心理学的研究を待たねばならない
が、少なくともこのようなBGPのサービスが双方向画
像伝送会話の感情交流の支援になることは明らかになっ
た。
【0020】また、上記本実施例による双方向画像伝送
会話は、モニターを含む双方向画像通信に必要な設備が
備えられたボックス・ユニットの中で行うことも可能で
ある。例えば、視線一致モニター、BGP機能(B
GMを含む)、机やいす、スピーカー、防音装置等の
周辺設備を統合した“双方向画像伝送会話ボックス”と
してのシステム化された物品として、企業、学校、デパ
ート、病院、銀行、図書館、その他公共施設やレジャー
施設等に設置することが可能である。設置スペースは2
〜10m2 あれば1台のボックス・ユニットを設置で
き、また、スタンディングタイプにするとさらに省スペ
ース化できる。このようなボックス・ユニットを現在の
電話ボックスに代わって設ければ、カウンセリング・ボ
ックスやインタラクティブ(相互に影響をし合う)・コ
ミュニケーション・ボックスとして双方向会話サービス
を提供することができる。
【0021】この場合、料金の課金に関しては、毎回使
用金額を投入するのは手続きが大変であり、専用カード
かテレホンカードまたは銀行カード等を用いるようにす
るとよい。例えば、上記のボックス・ユニットに双方向
会話の許否を判断する装置を設け、この装置に専用カー
ドといった料金支払媒体が投入された場合に双方向会話
を許可する。そして、会話量に応じて双方向会話に課金
し、専用カードといった料金支払媒体から双方向会話の
料金を徴収する。特に、上記の料金支払媒体にメモリー
部材を備えて専用カード化しておくと、カウンセリング
におけるカルテに類する管理もでき、クライエントの情
報の記録や、会話の日時,場所等のカウンセリング記録
を始めとする双方向会話に関する必要な情報を記録でき
る。この必要情報は会話終了後にアウトプットするよう
にする。もちろん、この場合、カードに限定することな
く、ディスクや他の記録媒体を用いても良い。
【0022】また、このようなカウンセリング・ボック
ス・ユニットは固定式でなく、移動式でももちろん良
い。例えば、現地組立式の仮設タイプや、また、車内に
設置するタイプでも適用可能である。このような移動式
ボックス・ユニットによれば、災害地の人々に対するカ
ウンセリングを実現することが可能となる。
【0023】なお、上記実施例における説明中の視線一
致とは、昭和42年電気四学会連合大会(No.199
8)で報告されている、撮像管の位置による不自然さの
許容限界以下を意味している。つまり、定量的には、視
差角として、左右方向4.5°以下,真上方向12°,
真下方向8°以下を視線一致範囲内とする。もちろんこ
の視差角は小さい方が良く、理想的には検知限界として
の左右上下方向3°以下が好ましい。また、視線一致で
きることは視線認知できることも示していることは言う
までもない。
【0024】また、上記実施例における説明中のカウン
セリングとは、言語または非言語のコミュニケーション
を通して相手の行動変容を援助する人間関係と定義され
るが、その具体的手法としては、精神分析的カウンセリ
ング、来談者中心療法、行動療法、実存主義的カウンセ
リング、特性・因子論によるカウンセリング、ゲシュタ
ルト療法、論理療法、交流分析および心理テストの実施
等他にも種々あり、これらを複合化して用いることもも
ちろんある。適用範囲に関しても、治療的カウンセリン
グだけではなく、健常者の例えば自己実現を援助するカ
ウンセリングも範囲内にある。具体的には、結婚相談、
家庭内問題、老人介護問題、仕事上の悩み、進路相談、
職業カウンセリング、学校生活問題など非常に幅広い適
用分野を有する。また、結婚相談などにおいて、カウン
セラーと相談者の面接が発展し、相談者同志が本方法を
用いて面談を行った場合も、基本的にはカウンセリング
の延長上にあり、本発明の意図している方法の範囲内の
ものと言える。
【0025】上記実施例の説明では本発明をこのカウン
セリングに適用した場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、クライエントやカウン
セラーといった関係ではなく、通常の感情交流を求める
対人会話に導入して適用することも可能である。
【0026】このように本実施例では、まず視線一致技
術を基本とし、会話者相互の感情交流、信頼感の伝送支
援に関しての心理学的視点に立っての新しいサービスの
創出、あり方についての提言を行った。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、予
め組み込まれている背景画像が人物の背景に映像合成さ
れることにより、双方向会話にはその背景画像の臨場感
がかもし出される。また、カウンセリングにこの双方向
会話が用いられることにより、ノンバーバルコミュニケ
ーションが行える。さらに、カウンセラーとクライエン
トとの会話は背景画像の臨場感によって和やかなものに
なり、クライエントは軽い気持ちで悩みを打ち明けられ
る。つまり、視線一致の双方向画像伝送会話をカウンセ
リングという感情交流や傾聴にウエイトを置いた人間相
互の交流援助に導入することにより、有効な支援サービ
スを提供することが初めて可能となる。
【0028】また、BGPを人物像に画像合成すること
によって双方向会話者両者の共存感の向上の一助となる
と共に、BGPを会話者の感性、気持ちに応じて選択操
作することによって自己表現の手段が実現でき、従来の
無味乾燥な画像伝送会話に会話者の個性を盛り込むこと
が可能となる。よって、感情表現をより積極的に展開で
きるようになる結果、意志交流の向上に役立つ。この
際、BGMを併用することにより、その効果はさらに広
がる。
【0029】また、画面サイズに関しても、単に顔だけ
を写し出すのではなく、顔以外の情報を写し出すことは
ノンバーバルコミュニケーションに不可欠であり、少な
くとも腕や手の動きが相手に分かるように上半身を写し
出すことが必要である。これにより、深い感情交流を伝
送画像を通して伝えられるようになる。なお、この場合
の上半身とは机の上に折り曲げた腕や手が写し出される
場合も含んでおり、手の動きがある程度分かればそれを
も許容していることを意味している。また、人物の映像
出力サイズも現実感と大きな差異が生じるのは感情交流
に支障があるため、実サイズ寸法(直線換算)で±15
%以内に設定するのが好ましく、これにより、より違和
感の少ない感情交流を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による双方向画像伝送会話に
おけるモニター出力の一例を示す図である。
【図2】従来の双方向画像伝送会話におけるモニター出
力の一例を示す図である。
【図3】本実施例による双方向画像伝送会話における映
像信号処理装置を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1…撮像部(カメラ)、2…撮像処理部、3…画像合成
処理部、4…BGPおよびBGM記録部、5…BGPお
よびBGM選択調整部、6…伝送部、7…受信部、8…
受信映像処理部、9…モニター。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向画像通信を用いて、視線が一致し
    た状態で表示装置上に写し出される相手の表情を観察し
    ながら双方向会話を行う双方向画像伝送会話方法におい
    て、 前記表示装置上に相手の顔または上半身を写し出すと共
    に、予め組み込まれている背景画像をこの人物の背景に
    映像合成して双方向会話を行うことを特徴とする双方向
    画像伝送会話方法。
  2. 【請求項2】 前記背景画像は動画像または時間が経つ
    と切り替わる静止画像であることを特徴とする請求項1
    記載の双方向画像伝送会話方法。
  3. 【請求項3】 自分の表示装置上に映像合成される自分
    側の前記背景画像を操作して双方向会話を行うことを特
    徴とする請求項1記載の双方向画像伝送会話方法。
  4. 【請求項4】 相手の表示装置上に映像合成される相手
    側の前記背景画像を自分側から操作して双方向会話を行
    うことを特徴とする請求項1記載の双方向画像伝送会話
    方法。
  5. 【請求項5】 相手側と自分側の前記各背景画像が同一
    映像であることを特徴とする請求項1記載の双方向画像
    伝送会話方法。
  6. 【請求項6】 前記背景画像に組み合わせて背景音楽を
    出力して双方向会話を行うことを特徴とする請求項1記
    載の双方向画像伝送会話方法。
  7. 【請求項7】 双方向画像通信に関係している全画面に
    おいて前記背景画像の占める割合が50%以上あること
    を特徴とする請求項1記載の双方向画像伝送会話方法。
  8. 【請求項8】 前記表示装置は複数構成され、その内の
    1つの表示装置に相手の顔または上半身のみを写し出
    し、他の表示装置に前記背景画像のみを写し出すことを
    特徴とする請求項1記載の双方向画像伝送会話方法。
  9. 【請求項9】 自分の表示装置の一部に相手に画像伝送
    される自分の画像を常時または必要に応じて写し出すこ
    とを特徴とする請求項1記載の双方向画像伝送会話方
    法。
  10. 【請求項10】 前記画像装置に写し出す人物の寸法は
    実際の寸法の±15%以内にすることを特徴とする請求
    項1記載の双方向画像伝送会話方法。
  11. 【請求項11】 双方向画像通信を用いて、視線が一致
    した状態で表示装置上に写し出される相手の表情を観察
    しながら双方向会話を行う双方向画像伝送会話方法にお
    いて、 前記表示装置上に相手の上半身を写し出して前記双方向
    会話をカウンセリングに用いることを特徴とする双方向
    画像伝送会話方法。
  12. 【請求項12】 相手側および自分側の前記各表示装置
    には少なくとも腕、手首および手を含めた上半身を写し
    出すことを特徴とする請求項11記載の双方向画像伝送
    会話方法。
  13. 【請求項13】 予め組み込まれている背景画像を前記
    上半身の背景に映像合成して双方向会話を行うことを特
    徴とする請求項11または請求項12記載の双方向画像
    伝送会話方法。
  14. 【請求項14】 前記背景画像は動画像または時間が経
    つと切り替わる静止画像であることを特徴とする請求項
    13記載の双方向画像伝送会話方法。
  15. 【請求項15】 自分の表示装置上に映像合成される自
    分側の前記背景画像を操作して双方向会話を行うことを
    特徴とする請求項13記載の双方向画像伝送会話方法。
  16. 【請求項16】 相手の表示装置上に映像合成される相
    手側の前記背景画像を自分側から操作して双方向会話を
    行うことを特徴とする請求項13記載の双方向画像伝送
    会話方法。
  17. 【請求項17】 相手側と自分側の前記各背景画像が同
    一映像であることを特徴とする請求項13記載の双方向
    画像伝送会話方法。
  18. 【請求項18】 前記背景画像に組み合わせて背景音楽
    を出力して双方向会話を行うことを特徴とする請求項1
    3記載の双方向画像伝送会話方法。
  19. 【請求項19】 双方向画像通信に関係している全画面
    において前記背景画像の占める割合が50%以上あるこ
    とを特徴とする請求項13記載の双方向画像伝送会話方
    法。
  20. 【請求項20】 前記表示装置は複数構成され、その内
    の1つの表示装置に相手の前記上半身のみを写し出し、
    他の表示装置に前記背景画像のみを写し出すことを特徴
    とする請求項13記載の双方向画像伝送会話方法。
  21. 【請求項21】 自分の表示装置の一部に相手に画像伝
    送される自分の画像を常時または必要に応じて写し出す
    ことを特徴とする請求項13記載の双方向画像伝送会話
    方法。
  22. 【請求項22】 前記画像装置に写し出す人物の寸法は
    実際の寸法の±15%以内にすることを特徴とする請求
    項13記載の双方向画像伝送会話方法。
  23. 【請求項23】 前記画像装置を含む前記双方向画像通
    信に必要な設備が備えられたボックス・ユニットの中で
    前記双方向会話を行うことを特徴とする請求項11また
    は請求項12記載の双方向画像伝送会話方法。
  24. 【請求項24】 前記ボックス・ユニットに前記双方向
    会話の許否を判断する装置を設け、この装置に料金支払
    媒体が投入された場合に前記双方向会話を許可し、会話
    量に応じて前記双方向会話に課金し、前記料金支払媒体
    から前記双方向会話の料金を徴収することを特徴とする
    請求項23記載の双方向画像伝送会話方法。
  25. 【請求項25】 前記料金支払媒体はメモリー部材を備
    え、このメモリー部材に前記双方向会話に関する必要な
    情報を記録しておくことを特徴とする請求項24記載の
    双方向画像伝送会話方法。
  26. 【請求項26】 前記ボックス・ユニットは移動式であ
    ることを特徴とする請求項23記載の双方向画像伝送会
    話方法。
JP6267392A 1994-10-31 1994-10-31 双方向画像伝送会話方法 Pending JPH08130721A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10234681A (ja) * 1997-02-24 1998-09-08 Toshio Fukuda 介護用ロボットおよび介護システム
JPH1115600A (ja) * 1997-04-28 1999-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 一方の端末に作用する物理量も送信し受信画像を加工することのできる通信端末及びそれに供する送信端末並びに受信端末
JP2014226515A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 セコム株式会社 診断支援システム

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