JP2008269645A - 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】データの送受信を簡便に行えるようにする。
【解決手段】送受信部37で受信されたデータは、制御部35の制御の下、記憶部36に記憶される。端末2に対して、あたかもデータを投げ出すような動作が加えられると、動作感知部31は、その動作を感知する。感知された動作が、動作判断部33により、データの出力を指示する動作であると判断された場合、制御部35により、記憶部36に記憶されているデータが読み出され、そのデータが、送受信部37から出力される。本発明は、データを記憶する機能を有する記録媒体に用いることが可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、データの送受信を行う装置に用いて好適な情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
PDA(Personal Digital Assistance)や、持ち運び可能なコンピュータ(俗にモバイルコンピュータと称される)などが普及し、デジタルデータを持ち運ぶ機会が多くなってきている。
特開2000−148351号公報
小型化された装置は、画面も小さくされているため、表示される内容によっては、見づらいときがあるといった問題があった。また、これらの装置は手軽に用いられるが、記録されているデータを他の装置に表示させるといった処理を行う場合、その装置と接続し、所定の操作を実行しなど、表示させるまでにかかる操作が、手軽さに反して煩わしく、時間がかかる処理であることがあるといった問題があった。
また、データの送受信、例えば、電子メールを送信する際、画面上で、封書が送信されるようなイメージを表示するといった、視覚によりデータの送受信をユーザに認識させるような機能はあるが、視覚以外で認識させるような機能は存在していなかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、簡便に情報の表示を行えるようにし、かつ、データの送受信をユーザに視覚以外でも認識させるようにすることを目的とする。
本発明の一側面の情報処理装置は、データを記憶する記憶手段と、他の情報処理装置との間でデータの授受を行う送受信手段と、加えられた力を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記力が、前記記憶手段に記憶されている前記データの出力を指示するために加えられた力である場合、前記送受信手段を介し前記記憶手段に記憶されているデータを前記他の情報処理装置に送信する送信制御手段とを備える。
他の装置から認証用データの返信を指示するコマンドを受信したとき、記憶している認証用データを前記送受信手段を介して送信し、前記認証用データを受信した前記他の装置側で、前記認証用データによる認証を行い、その結果、データを送信すべき相手であると判断され、送信されてきたデータを、前記送受信手段は受信し、そのデータを前記記憶手段は記憶するようにすることができる。
ユーザの情報を記憶し、他の装置から送信されたデータを受信し、前記ユーザのデータを用いて、前記受信されたデータを加工し、前記加工されたデータを、前記送信制御手段は、前記送受信手段を介して送信するようにすることができる。
前記検出手段は、加速度センサであるようにすることができる。
前記入出力制御手段により前記データが送信されるとき、前記データの送信をユーザに認識させるために発光体を発光させる発光手段をさらに備えるようにすることができる。
データを受信したとき、そのことをユーザに通知する通知手段をさらに備えるようにすることができる。
前記通知手段は、前記受信手段により前記データが受信されたことを、光、音、または振動を用いて前記ユーザに通知するようにすることができる。
前記コマンドを受信したとき以外に、他の装置からデータを受信したとき、そのことをユーザに通知する通知手段をさらに備えるようにすることができる。
本発明の一側面の情報処理方法は、データを記憶する記憶手段と、他の情報処理装置との間でデータの授受を行う送受信手段と、加えられた力を検出する検出手段とを備える情報処理装置の情報処理方法において、前記検出手段による前記力が検出された場合、その力が、前記記憶手段に記憶されている前記データの出力を指示するために加えられた力であるか否かを判断し、前記データの出力を指示するために加えられた力であると判断される場合、前記送受信手段を制御し、前記記憶手段に記憶されているデータを前記他の情報処理装置に送信するステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、データを記憶する記憶手段と、他の情報処理装置との間でデータの授受を行う送受信手段と、加えられた力を検出する検出手段とを備える情報処理装置に、前記検出手段による前記力が検出された場合、その力が、前記記憶手段に記憶されている前記データの出力を指示するために加えられた力であるか否かを判断し、前記データの出力を指示するために加えられた力であると判断される場合、前記送受信手段を制御し、前記記憶手段に記憶されているデータを前記他の情報処理装置に送信するステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム。
本発明の一側面の記録媒体は、データを記憶する記憶手段と、他の情報処理装置との間でデータの授受を行う送受信手段と、加えられた力を検出する検出手段とを備える情報処理装置に、前記検出手段による前記力が検出された場合、その力が、前記記憶手段に記憶されている前記データの出力を指示するために加えられた力であるか否かを判断し、前記データの出力を指示するために加えられた力であると判断される場合、前記送受信手段を制御し、前記記憶手段に記憶されているデータを前記他の情報処理装置に送信するステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを記録している。
本発明の一側面の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、ユーザにより加えられた力が、他の装置が送信してきたデータであり、記憶されているデータの出力を指示している力である場合、その指示に基づき、データが出力される。
本発明の一側面によれば、ユーザは簡便な操作でデータを出力させることができ、使い勝手の良いユーザインタフェースを提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。送信機1は、データを送信するために設けられており、その設置場所は、例えば、部屋の出入り口などである。
端末2は、携帯可能な大きさ、形状の装置であり、送信機1から送信されたデータを受信し、そのデータを受信機3に送信する機能を有する。受信機3は、端末2からのデータをディスプレイ4に供給し、表示させる機能を有する。
送信機1と端末2、端末2と受信機3との間のデータの授受は、それぞれ無線が用いられて行われる。
図2は、送信機1の内部構成例を示す図である。送信機1は、端末2とデータの授受を行うための送受信部21を備えている。送受信部21により端末2によりデータが送信されるわけだが、その送信は、制御部22により制御される。制御部22は、記憶部23に記憶されているプログラムやデータに基づいて、送信機1内の各部を制御する。記憶部23には、送受信部21により送信されるデータも記憶される。
認証部24は、データを送信する際、データを送信すべき端末2であるか否かを判断し、データを送信すべき端末2であると判断した後に、データを送信するような場合、その判断を行う、すなわち、端末2と認証処理を行う機能を有する。このように認証を行うようにした場合、端末2とデータの授受を行う必要があるため、送受信部21は、受信機能を有する必要がある。
しかしながら、認証部24を設けず、端末2と認証の処理を行う必要がない場合、端末2からのデータを受信する必要はないので、端末2に対してデータを送信する機能だけを有する送受信部21として構成することが可能である。
送信機1の構成は、このように、必要に応じ変更することが可能であり、図2に示した構成に限定されるものではない。以下の説明においては、図2に示した送信機1を用いる場合を例に挙げて説明する。
図3は、端末2の内部構成例を示す図である。動作感知部31は、例えば、加速度センサやジャイロなどで構成され、ユーザにより加えられた力の方向や大きさを感知する。端末2は、上述したように、携帯可能な大きさであり、ユーザにより容易に動かされることが可能とされている。ユーザが端末2を携帯した状態で行った動作を動作感知部31は感知するわけだが、3方向(X、Y、Z方向)、それぞれの方向においての力の大きさ(速度)が感知されるようにしても良いし、所定の一方向における力の大きさだけが感知されるようにしても良い。
どの方向の速度を感知するかは、端末2が用いられる状況に合わせて設計されればよい。動作感知部31により感知された動作に関する情報は、メモリ32に一旦記憶される。メモリ32は、RAM(Random Access Memory)などで構成される。メモリ32に記憶されている情報を用い、動作判断部33は、端末2自身に加えられた動きを判断し、その判断結果を制御部35に出力する。動作判断部33は、動作を判断する際、テーブル34に記憶されている情報を参照して行う。
制御部35は、記憶部36に記憶されているプログラムやデータに従って、端末2内の各部を制御する。記憶部36には、送受信部37により受信された送信機1からのデータも適宜記憶される。送受信部37は、送信機1からのデータを受信する機能を有するとともに、受信機3にデータを送信する機能も有する。
送信機1との間で認証の処理が行われる場合、その認証に用いられるデータは、テーブル34や記憶部36に記憶されており(ここでは、記憶部36に記憶されているとして以下の説明を行う)、また、その記憶されているデータは、必要に応じ読み出され、送受信部37により送信機1に対して送信される。
通知部38は、送信機1からのデータを受信した場合、そのことをユーザに認識させるための処理を行う。例えば、通知部38にはモータが設けられており、そのモータが回転することにより発生される振動により、ユーザに通知する方法や、音や光により通知する方法が考えられる。通知部38が行う通知には、どのような通知の方法を用いても良い。
図4は、受信機3の内部構成例を示す図である。受信機3は、端末2からのデータを受信する機能を有する受信部51が備えられている。受信部51により受信されたデータは、制御部52の制御の下、出力部53に供給される。出力部53は、供給されたデータをさらにディスプレイ4に供給する。ディスプレイ4は、供給されたデータに基づく画像を表示する。受信機3とディスプレイ4は、一体型に構成されていても良い。
図5のフローチャートを参照して、図1に示した情報処理システムの動作について説明する。ステップS11において、送信機1は、認証用データを送信する。送信機1は、例えば、上述したように、部屋の出入り口付近に備えられている。部屋の出入り口付近に備えるということは、その出入り口を介して入室してきたユーザ(端末2)、または、退室しようとしているユーザに対してデータを供給することができる。
ステップS11において送信される認証用データは、常に送信されている。または、ユーザが入室または退室しようとしていることを感知するセンサを別途備えるようにし、そのセンサにより、ユーザを感知したときにのみ認証用データが送信されるようにしても良い。
ステップS11において送信される認証用データは、端末2に対して、認証用データを送り返してくるように指示するコマンドである。このコマンドを受信した端末2は、ステップS21において、認証用データを送信機1に対して送信する。端末2は、送受信部37により送信機1からのデータを受信する。制御部35は、送受信部37により受信されたデータは、認証用データの送信を要求してきたコマンドであると判断すると、記憶部36に記憶されている認証用データを読み出し、送受信部37により送信機1に対して送信させる。
ステップS21において、端末2から送信される認証用データは、例えば、端末2を一意に区別することができる番号や、ユーザにより入力、設定された情報などが考えられる。
ステップS12において、送信機1は、端末2からの認証用データを受信し、そのデータを用いて認証処理を実行し、データを送信すべき端末2であるか否かの確認を行う。予め送信機1には、データを送信すべき端末2に関する情報が登録されており、その情報に基づいて確認の処理が行われる。そのような情報の登録は、送信機1を管理する管理者により行われる。
例えば、送信機1が所定の会社などの出入り口に備え付けられているような場合、所定の部署の社員のみに会議のお知らせなどのデータを送信したいときがある。そのようなときに、管理者は、予め送信機1に、データを送信したい社員の端末2に関する認証用データと、知らせたい内容(送信させたい内容)のデータを設定しておけばよい。
このように、送信機1から送信されるデータが複数の端末2に受信される可能性があり、それらの端末2(ユーザ)の中から所定の端末2(ユーザ)のみにデータを供給したいときには、認証の処理、すなわちこの場合、送信機1側において、ステップS11とステップS12の処理、端末2側において、ステップS21の処理が行われる必要がある。
逆に、送信機1から送信されるデータが複数の端末2に受信される可能性があるが、所定のユーザのみに提供するわけではないといったような場合、換言すれば、送信機1から送信されるデータを受信できる端末2には、受信させるといったような設定の場合、特に認証といった処理を行う必要はない。
このような場合の例としては、例えば、送信機1がレストランの出入り口に備え付けられた場合が考えられる。送信機1がレストランの出入り口に備え付けられた場合、送信機1の管理者は、入店してきた客に、メニューに関するデータを送信機1の記憶部23に記憶させ、そのデータを、常に送信するように設定しておく。
このような場合には、送信機1側においては、ステップS11とステップS12に処理を省略することが可能であり、端末2側においては、ステップS21の処理を省略することが可能である。
レストランにおいてメニューに関するデータを送信する場合の例において、詳細は後述するが、ユーザは、受信したメニューをディスプレイ4に表示させることにより、メニューを閲覧することが可能とされている。
このメニューの表示の例の場合、端末2のユーザが、予め自分の嫌いな食材に関する情報を、端末2に記憶させておけば、その情報と、レストランで送信機1から供給されたメニューに関するデータが用いられて、結果としてディスプレイ4上に表示されるメニューは、ユーザが端末2に記憶させておいた嫌いな食材を用いたメニューが除かれた状態のメニューが表示されるといったようなことも実現できる。
認証処理が行われる場合には、その認証処理により、データを送信すべき端末2であると判断されたとき、認証処理が行わない場合には、認証処理にかかわらず所定のときに、送信機1側において、ステップS13の処理が実行されることにより、記憶部23(図2)に記憶されているデータが端末2に対して送信される。
このようにして送信されたデータは、ステップS22において、端末2に受信される。そして、端末2は、ステップS22において、受信したデータに基づく(関する)処理を実行する。このデータに基づく処理については、図6に示したフローチャートを参照して後述するが、端末2側における処理が実行されることにより最終的には、データが、受信機3に供給される。
受信機3は、受信部51(図4)により受信したデータを、制御部52の制御の下、出力部53からディスプレイ4に対して出力する。ディスプレイ4には、端末2により受信されたデータに基づく画像、例えば、会議のお知らせやメニューといった情報が表示される。
図6のフローチャートを参照して、図5のフローチャートのステップS22において行われるデータ処理について説明する。端末2は、ステップS51において、送信機1から送信されたデータを、送受信部37(図3)により受信する。送受信部37により受信されたデータは、ステップS52において、制御部35の制御の下、記憶部36に記憶される。
このようなデータの記憶が行われる一方で、ステップS53において、データを受信したことをユーザに認識させるための通知の処理が実行される。この通知は、通知部38により行われ、振動、音、光などが用いられて行われる。なお、端末2は、認証用データの送信を指示するコマンドを受信したときには、この通知の処理は行わない。これは、ユーザにコマンドを受信したことを認識させる必要性はないからである。
ステップS53において、端末2がユーザに対して、データを受信したことを通知することにより、ユーザは、端末2がデータを受信したことを認識する。ユーザは、端末2がデータを受信したことを認識すると、そのデータをディスプレイ4で閲覧するための操作を実行する。その操作に対応する処理が、端末2側において行われるわけだが、その端末2側において行われる処理の説明の前に、ユーザが行う操作について説明する。
ユーザは、端末2に記憶されているデータをディスプレイ4において閲覧するための操作として、図7と図8を参照して説明するような動作を実行する。図7に示したように、ここでは、端末2の形状は、直方体であるとする。まずユーザは、図7に示すように、端末2を保持する。
そして、図8に示すように、ユーザは、端末2を保持したまま、端末2を上方向から下方向に投げおろす感じの動作を行う。この動作は、端末2に記憶されているデータを端末2の外に投げ出すことをイメージしたときに、自然に行われる動作と同じような動作であるとされる。
データという無体物を有体物とイメージし、データという玉が端末2に保持されているとイメージして、図9A乃至図9Dを参照してさらにユーザが行う動作について説明する。図9Aに示したように、端末2が振り下ろされる前には、データという玉は、端末2の下側に位置している。このデータという玉が、図9B、図9Cに示したように、端末2が振り下ろされることにより、徐々に、端末2の先端方向へと移動される。そして、図9Dに示したように、最終的には、データという玉は、端末2から投げ出されてしまう。投げ出されたデータという玉は、受信機3に受信される。
このようなイメージをユーザがもつような動作を、ユーザが実際に行うことで、端末2からデータが出力されるように端末2は構成されている。このように、端末2を振り下ろす動作で、端末2に記憶されているデータが他の装置に対して出力されるようにするためには、端末2側で、ユーザが端末2に対して行った動作を判断する必要がある。その判断について説明する。この判断は、図6のステップS54およびステップS55の処理として実行される。
ステップS54において、端末2はユーザが行ったであろう動作を感知する。動作感知部31は、ユーザが行った動作を感知するために設けられているが、その感知の仕方は、例えば、加速度センサが用いられることにより行われる。加速度センサは、加速度を感知するものである。端末2が振り下ろされるといった動作が行われるということは、端末2に対して、所定の方向に力が加えられたことになり、力が加えられたということは、所定の方向に加速度が発生したことになる。
その発生された加速度を感知することにより、ユーザが行った動作を感知することができる。このように、振り下ろすといった動作だけを感知すればよい場合、予め設定されている振り下ろされる方向の加速度のみを感知できるように、動作感知部31は設計されていれば良い。振り下ろす(振り回す)方向により、端末2により行われる処理が異なるように設計した場合、それぞれの方向の加速度を感知できるように設計する必要があるが、そのようにすることは、勿論可能である。
動作感知部31は、常にユーザの動作を感知し、その感知した情報を、メモリ32に記憶させる。従って、メモリ32に記憶されている情報は、所定の間隔で更新される状態にある。動作判断部33は、メモリ32に記憶されている情報を用いて、ユーザがデータを出力するための動作を行ったのか否かの判断を行う(ステップS55の処理)。
動作判断部33は、テーブル34に記憶されているデータに基づき、動作を判断する。端末2は、ユーザが携帯可能に構成されているため、ユーザが携帯している状態では、ユーザがデータの出力を意図していないときでも、力が加えられてしまうことが考えられる。従って、そのような単に力が加えられただけの状態なのか、データの出力を指示する意図で力が加えられた状態なのかを区別する必要がある。
この区別は、例えば、閾値を用いることにより実現される。すなわち、動作感知部31により感知された、この場合、加速度の値が、所定の閾値以上であれば、、すなわち、加えられた力が設定されている力よりも大きければ、データの出力を指示するための動作が行われたとして判断する。このようにした場合、閾値はテーブル34に記憶される。
ステップS54およびステップS55の処理により、ユーザが端末2に対して行った動作が判断されると、ステップS56において、データ出力が指示されたか否かが判断される。この判断は、上述したように行われる。
ステップS56において、ユーザによりデータの出力が指示されたと判断された場合、ステップS57に進み、記憶部36に記憶されているデータが制御部35により読み出され、送受信部37により受信機3に対して送信される。一方、ステップS56において、ユーザによりデータの出力は指示されていないと判断された場合、ステップS54に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、動作を感知する状態が継続される。
なお、このようして記憶部36により記憶されたデータが出力された後、その記憶部36に記憶されているデータが消去されるなどの処理が行われるようにしても良い。
上述した実施の形態において、データの出力を指示する動作は、端末2を振り下ろす動作であるとして説明したが、その逆の振り上げる動作が、データの出力を指示する動作として設定しておいても良い。振り下ろす、振り上げる、両方の動作が、データの出力を指示する動作として設定されていても勿論良い。
このように、ユーザの動作を判断し、その判断に応じた処理を行うことにより、ユーザ側としては、簡便な動作で処理を実行させることが可能となり、使い勝手がよいユーザインタフェースを提供することが可能となる。
また、その動作と、その動作に対応して実行される処理は、ユーザが容易にイメージできるイメージ的に関連付けられたものであり、ユーザは、例えば、無体物であるデータを、あたかも有体物を扱うかのように扱うことができ、データの送受信を体感することが可能となる。
上述した実施の形態においては、端末2におけるデータの受信(入力)は、受け身的な動作として説明した。すなわち、ユーザ(端末2)が、所定の部屋に入室、または、退室したときなどに、所定のデータが、送信機1から送信され、そのデータが、端末2でユーザの指示にかかわらず(自動的に)受信され、記憶されるとして説明した。
しかしながら、上述した説明のなかで、例えば、レストランにおいて、そのレストランのメニューが送信される例を挙げて説明したが、他の例として、店が自己の店の宣伝をマルチキャストして送信し続けることが考えられ、そのような場合には、ユーザの端末2側では、沢山の(不必要な)データを自動的に受信し、記憶してしまうようになってしまうことが考えられる。
このような状況は好ましくなく状況であると考えられる。そこで、ユーザが所望のデータのみを受信できる機能を端末2に設けるようにしても良い。データの受信(入力)の指示は、上述したような端末2を振り下ろす(振り上げる)といった動作により行えるようにしても良い。このように、データの入力の指示も、端末2の振り下ろし(振り上げる)といった簡便の動作で指示できるようにすると、ユーザは、所望のデータの入出力を簡便に行うことが可能となる。
このように、データの入力も端末2の振り下ろし(振り上げる)といった動作で指示できるようにした場合、ユーザが行った動作は、データの入力を指示した動作であるのか、データの出力を指示した動作であるのかを端末2側で判断する必要がある。そのため、例えば、端末2を振り上げる動作は、データの入力を指示し、端末2を振り下げる動作は、データの出力を指示するといったように、端末2側で設定しておけば、データの入力が指示されたのか、データの出力が指示されたのかを判断することができる。
このように、データの入力と出力をユーザの指示により行うことができるように端末2を設計すると、端末2を、例えば、フレキシブルディスクのような所定の装置に対して着脱自在な記録媒体として用いることが可能となる。例えば、パーソナルコンピュータAからパーソナルコンピュータBにデータCを移動させる場合、ユーザは、端末2を振り上げてデータCを端末2に入力させ、記憶させ、その後、パーソナルコンピュータBに対して端末2を振り下げるといった動作を行い、データCを出力させる。
このような、ユーザは、端末2を振り上げる、振り下げるといった簡便な動作を行うだけで、データを所望の装置から他の装置へと移動させることが可能となる。
端末2が入力するデータは、コマンドデータなどでも良く、そのようなコマンドデータを入力した場合、そのコマンドデータを出力することにより、他の装置を操作することが可能となる。すなわち、一例を挙げて詳細は後述するが、他の装置を操作するリモートコントローラなどとしても端末2を用いることができるし、また、そのように用いられる際のコマンドデータは、上述したような簡便な操作で、入力し、記憶させることができるように本実施の形態における端末2は、構成されている。
上述した端末2をPDA(Personal Digital Assistance)に適用した場合について、以下に説明する。図10に示すように、PDA101は、既存のPDAがもつ機能を実行するPDA機能部102を有するとともに、動作感知部31、メモリ32、動作判断部33、およびテーブル34が追加された構成とされている。
動作感知部31乃至テーブル34は、図3に示した端末2に備えられたものと同様の機能を有し、既に説明したような処理を実行する。このようなユーザの動作を感知し、その感知された動作に対応する処理を実行するように構成されたPDA101における具体的な使用例を示す。
PDA101は、携帯可能な装置であるため、画面の大きさは十分な大きさではない。そのために、その画面に表示されている画像が小さい文字が連続しているような細かい画像であるような場合、見づらい場合があった。そのような見づらい画面がPDA101上に表示されている状態のときに、ユーザは、比較的大きな画面を有するディスプレイ4(図1)に接続されている受信機3に向かって、データを投げ出すようなイメージで、PDA101を振り下ろす(振り上げる)。
そのような動作がユーザにより行われると、PDA101から、表示されている画像のデータが受信機3に対して送信され、そのことにより、ディスプレイ4上に、PDA101に表示されている画像と同様の画像が表示される。
このようなことは、例えば、会議などにおいて、提案者がPDA101を操作し自分が使用したい画像をPDA101に表示させ、提案者以外の閲覧者が、ディスプレイ4を閲覧しているような状況で、提案者は、簡便な操作で、ディスプレイ4にPDA101に表示されている画像と同様の画像をディスプレイ4上に表示させることができるので、使い勝手が良く、便利である。
PDA101の例も含め、上述した実施の形態においては、主に、受信したデータを他の表示装置で表示させる例を挙げて説明した。そのように受信したデータを他の装置で表示させることに対して端末2を用いることは勿論可能であるが、受信したデータ自体を、端末2内で処理できるようにしても良い。端末2内で受信したデータを処理する場合について説明する。
例えば、PDA101は、インターネットなどに接続する機能を備えている機器がおおい。そこで、店などで自己の店の宣伝のために、インターネット上で公開されている自己の店のホームページのアドレスを、端末2としてのPDA101に対して送信するようにする。ユーザのPDA101は、そのようなホームページのアドレスを受信した場合、即座に、またはユーザの指示が行われたときに、そのアドレスに接続し、接続先のホームページを、PDA機能部102に含まれる表示部(不図示)に表示させる。
勿論、PDA101により受信されたホームページのアドレスを、他の装置に出力させ、他の装置で、そのホームページを閲覧するといったことも可能である。
このように、ユーザの動作を判断し、その判断に応じた処理を行うといったことを、テレビジョン受像機などのリモートコントローラに適用することも可能である。リモートコントローラなどは、データを受信する機能を有する必要はないので、リモートコントローラとしての端末2の構成は、図11に示したようになる。
図11に示したリモートコントローラ111の構成と、図3に示した端末2の構成を比較するに、リモートコントローラ111は、図3に示した端末2から記憶部36と通知部38を取り除いた構成とされ、送受信部37を送信部112に変更された構成とされている。
リモートコントローラ111は、この場合、データを受信することはないという前提があるので、受信したデータを記憶しておくための記憶部36は特に設ける必要がなく、また、データを受信したことをユーザに知らせるための通知部38も特に設ける必要がなくなる。また、データを受信しないので、送受信部37は、データを送信する機能だけを有する送信部112に置き換えることが可能である。
図11に示したようなリモートコントローラ111において、テーブル34には、例えば、ユーザの動作と、その動作に対応するチャンネル番号が関連付けられたテーブルが記憶される。例えば、リモートコントローラ111が3回左右に振られたら3チャンネルが指示されたことを意味し、その後、振り下ろされたら、3チャンネルにチャンネルを切り換えるためのコマンドを出力するといったような、動作と処理が関連付けられたテーブルがテーブル34に保持される。
このようなリモートコントローラ111においても、上述したようにユーザは、所望の処理を実行させたいときには、予め設定されている動作を実行すればよい。このようにすることで、通常、リモートコントローラ111に備えられている数字などがかかれたボタンを操作することなく、チャンネルや電源のオン、オフを指示することが可能となる。
従って、ユーザは、従来、ボタンに書かれている数字を視認し、行っていた操作を、視認という動作を行わなくても、リモートコントローラ111を用いることにより、直感的に同様の操作を行うことが可能となる。この直感的にというのは、ユーザの動作と、その動作により実行される処理が、上述したように、イメージ的に理解しやすい関係にあるため、例えば、振り下ろすという動作を行うと、データが投げ出されるといったイメージで、実際にその処理が実行されるという関係にあるため、ユーザは、特に特別な操作を覚えるようなことをしなくても、所望の操作を実行することができるという意味である。
視認などの処理を必要とせず、直感的に操作が行えるため、例えば暗いところで、テレビジョンを視聴しているようなときでも、また、上述したように会議を行っているような状況下のときでも、所望の操作を実行させることが容易となる。
上述した端末2に、さらに、視覚によってもユーザにデータが送信された、または、受信されたことを認識させるような機能を備えるようにしても良い。例えば、図12に示すように、端末2のユーザが視認できる位置に、発光体131を設ける。図12に示した端末2では、5個の発光体131−1乃至131−5から発光体131が構成されている。
この発光体131は、図12中に示したように、データが出力される際には、発光体131−1から発光体131−5まで、順次1個ずつ発光されることにより、データが出力されていることを表現するように構成されている。このような発光体131を設けた場合、端末2の制御部35(図3)は、発光体131の発光も制御するようにする。また、この発光体131の発光は、図6に示した端末2の処理におけるステップS57において、データが送信される際、合わせて実行される。
この発光体131は、通知部38(図3)と共用することも可能である。データを受信した際、発光体131―1乃至131−5の全てが発光する、または、発光体131−5から発光体131−1へと順次1個ずつ発光する(データを出力するときとは逆の発光のされかた)といったようにすることで、ユーザにデータを受信したことを通知するようにしても良い。
また、通知部38がモータなどで構成され、そのモータにより発生される振動により、ユーザにデータを受信したことを通知するように構成されているような場合、データを送信(出力)する際、その振動が、端末2の後方から前方に移動するような仕組みを設け、その移動により、データの送信をユーザに体感させるようにしても良い。
このように、データが送受信されたことを、ユーザが視覚でも確認できるような機能をもたせることにより、ユーザに、確実に、データが送受信されていることを認識させることが可能となる。
端末2の形状は、箱形に限定されるものではなく、どのような形状でも良い。例えば、キーホルダー型にして、ポケットに収まるような形状にしたり、ペンなどの形状などにしたりしても良い。
また、端末2に、ボタンなどを備えるようにしても良い。備えられたボタンは、例えば、端末2自体の電源のオン、オフを指示するものとしても良いし、そのボタンが操作されている間にされた動作のみが、動作感知部31による感知の対象とされるようにしても良い。
上述した一連の処理は、それぞれの機能をハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
記録媒体の説明の前に、簡便にパーソナルコンピュータについて説明する。図13は、汎用のパーソナルコンピュータの内部構成例を示す図である。パーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit)311は、ROM(Read Only Memory)312に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)313には、CPU311が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。入出力インタフェース315は、キーボードやマウスから構成される入力部316が接続され、入力部316に入力された信号をCPU311に出力する。また、入出力インタフェース315には、ディスプレイやスピーカなどから構成される出力部317も接続されている。
さらに、入出力インタフェース315には、ハードディスクなどから構成される記憶部318、および、インターネットなどのネットワークを介して他の装置とデータの授受を行う通信部319も接続されている。ドライブ320は、磁気ディスク331、光ディスク332、光磁気ディスク333、半導体メモリ334などの記録媒体からデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
記録媒体は、図13に示すように、パーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク331(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク332(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク333(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリ334などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM312や記憶部318が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
本発明を適用した情報処理装置を含む情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。 送信機1の内部構成例を示す図である。 端末2の内部構成例を示す図である。 受信機3の内部構成例を示す図である。 図1に示した情報処理システムの動作について説明するフローチャートである。 ステップS22におけるデータ処理の詳細を説明するフローチャートである。 端末2の保持の仕方について説明する図である。 端末2に対して指示を出すときの動作について説明する図である。 端末2におけるデータの処理に関するイメージについて説明する図である。 PDA101の内部構成例を示す図である。 端末2の他の内部構成例を示す図である。 発光体について説明する図である 媒体を説明する図である。
符号の説明
1 送信機, 2 端末, 3 受信機, 4 ディスプレイ, 31 動作感知部, 32 メモリ, 33 動作判断部, 34 テーブル, 35 制御部, 36 記憶部, 37 送受信部, 38 通知部

Claims (11)

  1. データを記憶する記憶手段と、
    他の情報処理装置との間でデータの授受を行う送受信手段と、
    加えられた力を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記力が、前記記憶手段に記憶されている前記データの出力を指示するために加えられた力である場合、前記送受信手段を介し前記記憶手段に記憶されているデータを前記他の情報処理装置に送信する送信制御手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 他の装置から認証用データの返信を指示するコマンドを受信したとき、記憶している認証用データを前記送受信手段を介して送信し、
    前記認証用データを受信した前記他の装置側で、前記認証用データによる認証を行い、その結果、データを送信すべき相手であると判断され、送信されてきたデータを、前記送受信手段は受信し、そのデータを前記記憶手段は記憶する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. ユーザの情報を記憶し、
    他の装置から送信されたデータを受信し、
    前記ユーザのデータを用いて、前記受信されたデータを加工し、
    前記加工されたデータを、前記送信制御手段は、前記送受信手段を介して送信する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記検出手段は、加速度センサである
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記入出力制御手段により前記データが送信されるとき、前記データの送信をユーザに認識させるために発光体を発光させる発光手段を
    さらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  6. データを受信したとき、そのことをユーザに通知する通知手段を
    さらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記通知手段は、前記受信手段により前記データが受信されたことを、光、音、または振動を用いて前記ユーザに通知する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記コマンドを受信したとき以外に、他の装置からデータを受信したとき、そのことをユーザに通知する通知手段を
    さらに備える請求項2に記載の情報処理装置。
  9. データを記憶する記憶手段と、
    他の情報処理装置との間でデータの授受を行う送受信手段と、
    加えられた力を検出する検出手段と
    を備える情報処理装置の情報処理方法において、
    前記検出手段による前記力が検出された場合、その力が、前記記憶手段に記憶されている前記データの出力を指示するために加えられた力であるか否かを判断し、
    前記データの出力を指示するために加えられた力であると判断される場合、前記送受信手段を制御し、前記記憶手段に記憶されているデータを前記他の情報処理装置に送信する
    ステップを含む情報処理方法。
  10. データを記憶する記憶手段と、
    他の情報処理装置との間でデータの授受を行う送受信手段と、
    加えられた力を検出する検出手段と
    を備える情報処理装置に、
    前記検出手段による前記力が検出された場合、その力が、前記記憶手段に記憶されている前記データの出力を指示するために加えられた力であるか否かを判断し、
    前記データの出力を指示するために加えられた力であると判断される場合、前記送受信手段を制御し、前記記憶手段に記憶されているデータを前記他の情報処理装置に送信する
    ステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム。
  11. データを記憶する記憶手段と、
    他の情報処理装置との間でデータの授受を行う送受信手段と、
    加えられた力を検出する検出手段と
    を備える情報処理装置に、
    前記検出手段による前記力が検出された場合、その力が、前記記憶手段に記憶されている前記データの出力を指示するために加えられた力であるか否かを判断し、
    前記データの出力を指示するために加えられた力であると判断される場合、前記送受信手段を制御し、前記記憶手段に記憶されているデータを前記他の情報処理装置に送信する
    ステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを記録している記録媒体。
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