JPH11155205A - 分電盤の中蓋取付構造 - Google Patents

分電盤の中蓋取付構造

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JPH11155205A
JPH11155205A JP9320639A JP32063997A JPH11155205A JP H11155205 A JPH11155205 A JP H11155205A JP 9320639 A JP9320639 A JP 9320639A JP 32063997 A JP32063997 A JP 32063997A JP H11155205 A JPH11155205 A JP H11155205A
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Takeshi Yano
剛 矢野
Hiromitsu Takamoto
博光 高本
Yoshizo Kanehira
芳三 金平
Wataru Nagano
亘 永野
Katsuyoshi Kawabata
勝義 川畑
Hiroaki Yamaguchi
博章 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中蓋を箱体から外して放置したときに物が当た
っても箱体との取付部分が破損しにくく、中蓋を箱体に
確実に取着できる分電盤の中蓋取付構造を提供する。 【解決手段】一面に開口5を有し底部に基板を有しかつ
基板に開口方向に突出する複数の引掛部7を有して基板
に電気機器を取着した箱体1と、電気機器に対応する窓
孔9を有し開口5に配置された中蓋2と、この中蓋2に
スライド自在に取着されてスライドにより引掛部7に係
脱可能な被引掛部10を有するスライド部材3とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主幹開閉器や分
岐開閉器の操作ハンドルに対応する窓孔を形成した中蓋
を有する住宅分電盤等の中蓋取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、主幹開閉器や分岐開閉器を収納し
た箱体に、主幹開閉器や分岐開閉器のハンドルに対応し
た窓孔を有する中蓋を取着する手段として、図11に示
す構造が提案されている(たとえば特願平4-297327号)
。図11において、86は中蓋、84は箱体、88は
取付穴、90は取付具、73はその軸、74はつまみ、
75は係止片、76は中蓋86に設けた引掛受部、77
は係合片、91は箱体84に設けた係止突起、92は中
蓋86に設けた係止孔である。図11の想像線はつまみ
74を軸73を中心に中蓋6から起立して中蓋86を箱
体84から分離可能にした状態であり、実線はつまみ7
4を軸73を中心に中蓋86に倒伏して係止片75を取
付穴88より箱体84の裏面側に係止し、係合片77を
引掛受部76に係脱可能に係止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この分電盤の
中蓋取付構造は、中蓋86を箱体84から外すときに、
取付具90のつまみ74を倒伏状態から手前側に回転し
て起立させる必要がある。このため、つまみ74を手間
側に位置させて中蓋86を箱体84から外し、そのまま
の状態で中蓋86を放置しておいたときに物がつまみ7
4にぶち当たって取付具90自体が破損することがあ
り、そのため中蓋86を箱体84に取着できないという
問題があった。
【0004】したがって、この発明の目的は、中蓋を箱
体から外して放置したときに物が当たっても箱体との取
付部分が破損しにくく、中蓋を箱体に確実に取着できる
分電盤の中蓋取付構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の分電盤の
中蓋取付構造は、一面に開口を有し内底部に基板を有し
かつ前記基板に開口方向に突出する複数の引掛部を有し
て前記基板に電気機器を取着した箱体と、前記電気機器
に対応する窓孔を有し前記開口に配置された中蓋と、こ
の中蓋にスライド自在に取着されてスライドにより前記
引掛部に係脱可能な被引掛部を有するスライド部材とを
備えたものである。
【0006】請求項1記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、スライド部材に設けた被引掛部を引掛部に引っ掛
けて中蓋を箱体に取付けるため、従来のように中蓋を箱
体から外して放置したときに被引掛部が中蓋の表面側か
ら大きく突出することがないので、被引掛部に物が当た
って折損するのを防止することができ、このため中蓋を
箱体に確実に取着できる。
【0007】請求項2記載の分電盤の中蓋取付構造は、
請求項1において、前記引掛部は前記基板の両側に複数
個ずつ設けられ、前記スライド部材は一対有して前記中
蓋の両側に設けられ、前記一対のスライド部材に前記引
掛部の各々に対応する被引掛部を設けたものである。請
求項2記載の分電盤の中蓋取付構造によれば、基板の両
側で引掛部がそれぞれ複数個設けられているので、中蓋
を強固に取着することができる。また、2つのスライド
部材を操作して引掛部および被引掛部間の着脱作業が行
なえるので、中蓋の着脱作業が容易にできる。
【0008】請求項3記載の分電盤の中蓋取付構造は、
請求項1または請求項2において、前記スライド部材を
前記中蓋の表面側に配設し、前記スライド部材を移動自
在に収納する収納体を中蓋に設けたものである。請求項
3記載の分電盤の中蓋取付構造によれば、請求項1また
は請求項2と同様な効果のほか、スライド部材を収納す
る収納体を中蓋の表面に突設しているため収納体を手で
握ることができるので、中蓋の着脱作業が容易に行なえ
る。
【0009】請求項4記載の分電盤の中蓋取付構造は、
請求項3において、前記中蓋に前記引掛部が挿入される
挿入孔を設けるとともに、前記スライド部材に前記挿入
孔に挿入された前記引掛部を挿入させる挿入溝を設け、
前記被引掛部を前記挿入溝の縁部に形成し、前記収納体
に前記引掛部が前記挿入溝に挿入された状態を視認する
覗き部を設けたものである。
【0010】請求項4記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、請求項3と同様な効果のほか、覗き部より引掛部
の一部がスライド部材の挿入溝に挿入された状態を視認
できるので、引掛部の一部とスライド部材の挿入溝との
位置合わせが容易に行なえ、もって中蓋を取着する作業
が容易になる。請求項5記載の分電盤の中蓋取付構造
は、請求項4において、前記引掛部が前記中蓋のある方
向に突出する垂直片とこの垂直片の先端より前記中蓋の
表面と略平行で前記被引掛部に引っ掛かる水平片とで略
L状に形成され、前記垂直片を挿通させて前記水平片を
縁部に係止可能にする脱落防止溝を前記中蓋の前記挿入
孔に連通するように形成したものである。
【0011】請求項5記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、請求項4と同様な効果のほか、引掛部が被引掛部
から外れても水平片が中蓋の脱落防止溝に引掛けられて
いるので、中蓋を外すようにスライド部材をスライド操
作してもすぐに中蓋が落下する恐れがなくなる。請求項
6記載の分電盤の中蓋取付構造は、請求項3、請求項4
または請求項5において、前記スライド部材をスライド
操作する操作部を前記スライド部材のスライド方向の略
中央に設けたものである。
【0012】請求項6記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、請求項3、請求項4または請求項5と同様な効果
のほか、スライド部材を操作する操作部がスライド方向
の略中央位置にあるので、そのまま操作部を操作した後
に収納体をつかんで中蓋を外し易くなる。請求項7記載
の分電盤の中蓋取付構造は、請求項6において、前記収
納体のスライド部材のスライド方向における中央部を、
盛り上げたものである。
【0013】請求項7記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、請求項6と同様な効果のほか、収納体をつかんで
の中蓋の着脱作業が容易になる。請求項8記載の分電盤
の中蓋取付構造は、請求項7において、前記スライド部
材および前記収納体に前記被引掛部が前記引掛部に引っ
掛かる位置および前記被引掛部が前記引掛部から解除さ
れる位置で前記スライド部材を仮止めする凹凸嵌合部を
設けたものである。
【0014】請求項8記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、請求項7と同様な効果のほか、スライド部材の引
掛位置および解除位置を仮止めするので、中蓋の着脱作
業の時にスライド部材を手で保持しておく必要がなくな
り、中蓋の着脱作業が容易となる。請求項9記載の分電
盤の中蓋取付構造は、請求項8において、前記収納体の
前記スライド部材のスライド方向における両側を中蓋に
取着するとともに、中央部に中蓋の裏面側に係止される
引掛爪を形成したものである。
【0015】請求項9記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、請求項8と同様な効果のほか、収納体をつかんで
中蓋を着脱作業する際、収納体の中央部の引掛爪が中蓋
の裏面に係止しているので、収納体を中蓋に取着した両
端に力が加わりにくくなり、収納体が強固なものとな
る。請求項10記載の分電盤の中蓋取付構造は、請求項
9において、前記引掛爪を前記収納体の短手方向両側に
内向き鉤状に形成し、前記中蓋に引掛爪の先端を挿入さ
せて縁部に係止する溝部を設けたものである。
【0016】請求項10記載の分電盤の中蓋取付構造に
よれば、請求項9と同様な効果のほか、収納体を短手方
向両側からつかんでスライド部材をスライド操作すると
きに、スライド部材が収納体に挟まって動きにくくなる
のを防止できる。請求項11記載の分電盤の中蓋取付構
造は、請求項9または請求項10において、前記収納体
のスライド部材のスライド方向における一方側に係止部
を設け前記係止部が係止する係止受け部を前記中蓋に設
け、前記収納体の他方側を前記中蓋の裏面側からねじ止
めしたものである。
【0017】請求項11記載の分電盤の中蓋取付構造に
よれば、請求項9または請求項10と同様な効果のほ
か、収納体の取付作業が容易になる。請求項12記載の
分電盤の中蓋取付構造は、請求項11において、前記ス
ライド部材を地面に対して上方に移動させたときに被引
掛部が引掛部から解除され、前記スライド部材を地面方
向の下方に移動させたときに被引掛部が引掛部に引掛ら
れるものである。
【0018】請求項12記載の分電盤の中蓋取付構造に
よれば、請求項11と同様な効果のほか、衝撃や振動等
によってスライド部材が下方に移動しても、下方が引掛
方向であるので、衝撃や振動等によって中蓋が箱体から
外れる恐れが少なくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図1か
ら図10により説明する。すなわち、この分電盤の中蓋
取付構造は、箱体1と、中蓋2と、スライド部材3と、
収納体4とを有する。箱体1は、たとえば図5に示すよ
うに一面に開口5を有し、内底部に基板20を有し、か
つ基板20に開口方向に突出する複数の引掛部7を有し
て、基板20に電気機器8を取着している。電気機器8
は、たとえば主幹開閉器11や分岐開閉器12等があ
る。引掛部7は基板20の両側に複数個ずつ設けられ、
それぞれ中蓋2のある方向に突出する垂直片13と、こ
の垂直片13の先端より中蓋2の表面と略平行で後述の
被引掛部10に引っ掛かる水平片15とで略L状に形成
されている。実施の形態では、箱体1が底部および側部
に角形および丸形のノックアウト孔16、17を形成
し、底部中央に取付板6を溶接し、取付板6の所定位置
に一対の取付部材18を取付け、取付部材18の上下端
部にそれぞれ支柱19を立設し、支柱19の先端部に引
掛部7を形成し、引掛部7の水平片15の向きを互いに
水平方向の箱体1の中心側に向けている。また電気機器
8の主幹開閉器11および分岐開閉器12は基板20に
取付けられ、基板20を取付部材18にねじ51により
取付けている。なお、図10に示すように、箱体1の開
口5の縁部に開口枠21がねじ22により取付けられ、
開口枠21に扉23がヒンジ付けされている。
【0020】中蓋2は、電気機器8に対応する窓孔9を
有し、開口5に配置されている。中蓋2に引掛部7が挿
入される挿入孔25を引掛部7に対応して左右の側部の
上下に一対設けるとともに、垂直片13を挿通させて水
平片15を縁部に係止可能にする脱落防止溝27(図
6)を中蓋2の挿入孔25に連通するように形成してい
る。上下に位置する挿入孔25の間の中蓋2の略中央位
置に後述の引掛爪30を挿入させる孔31を形成し、引
掛爪30の先端を挿入させて縁部に係止する一対の溝部
32を孔31の両側縁部より連続して平行に形成し、そ
の間を舌片部33となし、引掛爪30を舌片部33に係
止するようにしている。また中蓋2の上側の挿入孔25
の上側にねじ挿通孔34を形成し、下側の挿入孔25の
下側に係止受け部35をたとえば角孔により形成してい
る。実施の形態の中蓋2は薄板により形成し、周縁に開
口方向に向いた側板部を設け、挿入孔25等を両側部に
沿って設けている。そして、中蓋2を引掛部7に引っ掛
ける際には挿入孔25に引掛部7を嵌めるように挿入
し、中蓋2の裏面を支柱19の先端縁19aに当接し、
垂直部13に落とし込むように脱落防止溝27を係合す
る。
【0021】スライド部材3は、中蓋2にスライド自在
に取着されてスライドにより引掛部7に係脱可能な被引
掛部10を有する。スライド部材3は一対有して、中蓋
2の両側に設けられ、一対のスライド部材3に引掛部7
の各々に対応する被引掛部10を設けている。スライド
部材3を中蓋2の表面側に配設し、スライド部材3をた
とえば上下方向に移動自在に収納する収納体4を中蓋2
に設けている。実施の形態ではスライド部材3の両端よ
りも中央の高さを大きくし、両端に中蓋2の挿入孔25
に挿入された引掛部7を挿入させる挿入溝26を設けて
いる。被引掛部10は挿入溝26の上側縁部に形成し、
スライド部材3を地面に対して上方に移動させたときに
被引掛部10が引掛部7から解除され、スライド部材3
を地面方向の下方に移動させたときに被引掛部10が引
掛部7に引掛られるようにしている。またスライド部材
3をスライド操作する操作部36をスライド部材3のス
ライド方向の略中央に設けている。さらに具体的に説明
すると、スライド部材3は縦長に形成され、両端の同じ
側面にそれぞれ凹部40を形成し、スライド部材3の中
蓋2の表面に接触する凹部40の側壁に挿入溝26を切
欠により形成し、また凹部40の挿入溝26に対向する
側壁に透視用の切欠溝41を形成し、長手方向の中央部
に操作部36を突設している。挿入溝26の両縁部は被
引掛部10として水平片15に係止する際に係合しやす
くするため溝縁側の肉厚を若干薄く段設している。中蓋
2の表面の左右両側に配置された一対のスライド部材3
は凹部40が互いに相対向するように対称に配置される
が、同一のスライド部材3の上下を逆にして使用するこ
とができる。
【0022】収納体4は、スライド部材3を移動自在に
収納するもので中蓋2に設けている。実施の形態の収納
体4はスライド部材3に被冠するように内面に凹空間を
形成した縦長の箱状体であり、スライド部材3の形状に
略合わせてスライド部材3のスライド方向における中央
部を盛り上げて形成し、その中央の頂面に円弧状に凹ん
だ凹み44を形成し、凹み44の底面がスライド部材3
の上面に当接し、凹み44に操作部36を移動自在に貫
通する長孔45を形成している。図2に示すようにスラ
イド部材3を上方にスライドしたときに収納体4の上下
端部に引掛部7が挿入溝26に挿入された状態を視認す
る覗き部46を設けている。実施の形態では収納体4の
表面に角孔形の凹部47を形成し、その底部がスライド
部材3の上面に当接してスライド部材3をスライド支持
し、その底部に透光用の切欠部41に整合する覗き部4
6を孔により形成している。また収納体4のスライド部
材3のスライド方向における両側を中蓋2に取着すると
ともに、中央部に中蓋2の裏面側に係止される引掛爪4
8を形成している。実施の形態では引掛爪48を収納体
4の短手方向、この場合実施の形態では幅方向、の両側
に内向き鉤状に形成し、前記したように中蓋2に引掛爪
48の先端を挿入させて縁部に係止する一対の平行な溝
部32を孔31の縁部に設けている。さらに収納体4の
スライド部材3のスライド方向における一方側たとえば
下端に係止部50を設け、前記したように係止部50が
係止する係止受け部35を中蓋2に設け、収納体4の他
方側すなわちこの場合上端側にねじ孔52を形成し、中
蓋2の裏面側からねじ49によりねじ止めしている。
【0023】またスライド部材3および収納体4に、被
引掛部10が引掛部7に引っ掛かる位置および被引掛部
10が引掛部7から解除される位置の双方で、スライド
部材3を仮止めする凹凸嵌合部51、52を設けてい
る。凹凸嵌合部51はたとえば図8に示すようにスライ
ド距離に合わせてスライド方向の両端の位置に一対ずつ
設けるもので、上下端部寄りの互いに反対側の側面に高
さ方向に溝形成している。凹凸嵌合部52はその溝に対
向するように上下端部寄りに係脱自在に嵌合する突条に
より形成している。なお、凹凸嵌合部51が突条で、凹
凸嵌合部52が溝でもよく、また凹凸嵌合部52側が1
本でもよい。
【0024】この分電盤の取付けについて説明する。す
なわち、図10に示すように、箱体1の取付板6に、支
柱19を取付けた取付部材18を取付け、取付部材18
に電気機器8の基板20を取付け、中蓋2または開口枠
21のいずれかを先に取付ける。中蓋2は図6に示すよ
うに中蓋2の表面にスライド部材3を載せて収納体4を
被せるか、収納体4にスライド部材3を収納して、収納
体4の係止爪48を孔33に挿入すると同時に係止部5
0を係止受け部35に挿入して、収納体4を下方に移動
し、係止爪48を溝部32に挿入させ、係止部50を係
止受け部35の裏面側に係止し、ねじ49を中蓋2のね
じ挿通孔34に通してねじ孔52に螺合して固定する。
このようにして中蓋2にスライド部材3および収納体4
を装着しておき、支柱19の引掛部7に中蓋2の挿入孔
25を挿入し、脱落防止溝27を垂直片13に嵌合す
る。このとき図2に示すように水平片15を覗き部46
から見ることができ位置確認ができる。つぎに操作部3
6を下方に移動して図1に示すように被引掛部10を水
平片15の内側に係止する。一方中蓋2を外すときは、
図1の状態から図2に示すように操作部36を上方に移
動してスライド部材3を上方にスライドすると、被引掛
部10が水平片15から抜ける。このとき、スライド部
材3は図3から図4に示すように収納体4の凹凸嵌合部
52が凹凸嵌合部51aから凹凸嵌合部51bに移動
し、クリック感触を得る。スライド部材3を上方に移動
して被引掛部10を水平片15に係止するときも同様で
ある。また中蓋2は脱落防止溝27が垂直片13に嵌合
しているので、スライド部材3を上方に移動した後、中
蓋2を若干持ち上げて脱落防止溝27から垂直片13を
外す必要がある。
【0025】この実施の形態によれば、スライド部材3
に設けた被引掛部10を引掛部7に引っ掛けて中蓋2を
箱体1に取付けるため、従来のように中蓋2を箱体1か
ら外して放置したときに被引掛部10が中蓋2の表面側
から大きく突出することがないので、被引掛部10に物
が当たって折損するのを防止することができ、このため
中蓋2を箱体1に確実に取着できる。
【0026】基板6の両側で引掛部7がそれぞれ複数個
設けられているので、中蓋2を強固に取着することがで
きる。また、2つのスライド部材3を操作して引掛部7
および被引掛部10間の着脱作業が行なえるので、中蓋
2の着脱作業が容易にできる。スライド部材3を収納す
る収納体4を中蓋2の表面に突設しているため収納体4
を手で握ることができるので、中蓋2の着脱作業が容易
に行なえる。
【0027】覗き部46より引掛部7の一部がスライド
部材3の挿入溝26に挿入された状態を視認できるの
で、引掛部7の一部とスライド部材3の挿入溝26との
位置合わせが容易に行なえ、もって中蓋2を取着する作
業が容易になる。引掛部7が被引掛部10から外れても
水平片15が中蓋2の脱落防止溝27に引掛けられてい
るので、中蓋2を外すようにスライド部材3をスライド
操作してもすぐに中蓋2が落下する恐れがなくなる。
【0028】スライド部材3を操作する操作部36がス
ライド方向の略中央位置にあるので、そのまま操作部3
6を操作した後に収納体4をつかんで中蓋2を外し易く
なる。収納体4のスライド部材3のスライド方向におけ
る中央部を盛り上げたため、収納体4をつかんでの中蓋
2の着脱作業が容易になる。
【0029】スライド部材3の引掛位置および解除位置
を仮止めするので、中蓋2の着脱作業の時にスライド部
材3を手で保持しておく必要がなくなり、中蓋2の着脱
作業が容易となる。収納体4をつかんで中蓋2を着脱作
業する際、収納体4の中央部の引掛爪48が中蓋2の裏
面に係止しているので、収納体4を中蓋2に取着した両
端に力が加わりにくくなり、収納体4が強固なものとな
る。
【0030】収納体4を短手方向両側すなわち幅方向か
らつかんでスライド部材3をスライド操作するときに、
スライド部材3が収納体4に挟まって動きにくくなるの
を防止できる。収納体4のスライド部材3のスライド方
向における一方側に係止部50を設け、係止部50が係
止する係止受け部35を中蓋2に設け、スライド部材3
の他方側を中蓋2の裏面側からねじ止めしたため、収納
体4の取付作業が容易になる。
【0031】衝撃や振動等によってスライド部材3が下
方に移動しても、下方が引掛方向であるので、衝撃や振
動等によって中蓋2が箱体1から外れる恐れが少なくな
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の分電盤の中蓋取付構造に
よれば、スライド部材に設けた被引掛部を引掛部に引っ
掛けて中蓋を箱体に取付けるため、従来のように中蓋を
箱体から外して放置したときに被引掛部が中蓋の表面側
から大きく突出することがないので、被引掛部に物が当
たって折損するのを防止することができ、このため中蓋
を箱体に確実に取着できる。
【0033】請求項2記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、基板の両側で引掛部がそれぞれ複数個設けられて
いるので、中蓋を強固に取着することができる。また、
2つのスライド部材を操作して引掛部および被引掛部間
の着脱作業が行なえるので、中蓋の着脱作業が容易にで
きる。請求項3記載の分電盤の中蓋取付構造によれば、
請求項1または請求項2と同様な効果のほか、スライド
部材を収納する収納体を中蓋の表面に突設しているため
収納体を手で握ることができるので、中蓋の着脱作業が
容易に行なえる。
【0034】請求項4記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、請求項3と同様な効果のほか、覗き部より引掛部
の一部がスライド部材の挿入溝に挿入された状態を視認
できるので、引掛部の一部とスライド部材の挿入溝との
位置合わせが容易に行なえ、もって中蓋を取着する作業
が容易になる。請求項5記載の分電盤の中蓋取付構造に
よれば、請求項4と同様な効果のほか、引掛部が被引掛
部から外れても水平片が中蓋の脱落防止溝に引掛けられ
ているので、中蓋を外すようにスライド部材をスライド
操作してもすぐに中蓋が落下する恐れがなくなる。
【0035】請求項6記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、請求項3、請求項4または請求項5と同様な効果
のほか、スライド部材を操作する操作部がスライド方向
の略中央位置にあるので、そのまま操作部を操作した後
に収納体をつかんで中蓋を外し易くなる。請求項7記載
の分電盤の中蓋取付構造によれば、請求項6と同様な効
果のほか、収納体をつかんでの中蓋の着脱作業が容易に
なる。
【0036】請求項8記載の分電盤の中蓋取付構造によ
れば、請求項7と同様な効果のほか、スライド部材の引
掛位置および解除位置を仮止めするので、中蓋の着脱作
業の時にスライド部材を手で保持しておく必要がなくな
り、中蓋の着脱作業が容易となる。請求項9記載の分電
盤の中蓋取付構造によれば、請求項8と同様な効果のほ
か、収納体をつかんで中蓋を着脱作業する際、収納体の
中央部の引掛爪が中蓋の裏面に係止しているので、収納
体を中蓋に取着した両端に力が加わりにくくなり、収納
体が強固なものとなる。
【0037】請求項10記載の分電盤の中蓋取付構造に
よれば、請求項9と同様な効果のほか、収納体を短手方
向両側からつかんでスライド部材をスライド操作すると
きに、スライド部材が収納体に挟まって動きにくくなる
のを防止できる。請求項11記載の分電盤の中蓋取付構
造によれば、請求項9または請求項10と同様な効果の
ほか、収納体の取付作業が容易になる。
【0038】請求項12記載の分電盤の中蓋取付構造に
よれば、請求項11と同様な効果のほか、衝撃や振動等
によってスライド部材が下方に移動しても、下方が引掛
方向であるので、衝撃や振動等によって中蓋が箱体から
外れる恐れが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の中蓋取付状態の要部
断面図である。
【図2】スライド部材を上方にスライドして被引掛部を
引掛部から外した状態の断面図である。
【図3】中蓋取付状態の中蓋を裏面側から見た部分図で
ある。
【図4】被引掛部を引掛部から外した状態の中蓋を裏面
側から見た部分図である。
【図5】分電盤の箱体と内器を示す斜視図である。
【図6】中蓋の一部とスライド部材と収納体とを示す分
解斜視図である。
【図7】内器の一部と取付部材を示す斜視図である。
【図8】スライド部材および収納体を示す斜視図であ
る。
【図9】分電盤の扉を開いた状態の斜視図である。
【図10】その分解斜視図である。
【図11】従来例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 箱板 2 中蓋 3 スライド部材 4 収納体 5 開口 6 取付板 7 引掛部 8 電気機器 9 窓孔 10 被引掛部 13 垂直片 15 水平片 20 基板 25 挿入孔 26 挿入溝 27 脱落防止溝 30 引掛爪 32 溝部 35 係止受け部 36 操作部 46 覗き部 51、52 凹凸嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 亘 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 川畑 勝義 愛知県瀬戸市穴田町737番地12 尾張松下 電工株式会社内 (72)発明者 山口 博章 愛知県瀬戸市穴田町737番地12 尾張松下 電工株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に開口を有し底部に基板を有しかつ
    前記基板に開口方向に突出する複数の引掛部を有して前
    記基板に電気機器を取着した箱体と、前記電気機器に対
    応する窓孔を有し前記開口に配置された中蓋と、この中
    蓋にスライド自在に取着されてスライドにより前記引掛
    部に係脱可能な被引掛部を有するスライド部材とを備え
    た分電盤の中蓋取付構造。
  2. 【請求項2】 前記引掛部は前記基板の両側に複数個ず
    つ設けられ、前記スライド部材は一対有して前記中蓋の
    両側に設けられ、前記一対のスライド部材に前記引掛部
    の各々に対応する被引掛部を設けた請求項1記載の分電
    盤の中蓋取付構造。
  3. 【請求項3】 前記スライド部材を前記中蓋の表面側に
    配設し、前記スライド部材を移動自在に収納する収納体
    を中蓋に設けた請求項1または請求項2記載の分電盤の
    中蓋取付構造。
  4. 【請求項4】 前記中蓋に前記引掛部が挿入される挿入
    孔を設けるとともに、前記スライド部材に前記挿入孔に
    挿入された前記引掛部を挿入させる挿入溝を設け、前記
    被引掛部を前記挿入溝の縁部に形成し、前記収納体に前
    記引掛部が前記挿入溝に挿入された状態を視認する覗き
    部を設けた請求項3記載の分電盤の中蓋取付構造。
  5. 【請求項5】 前記引掛部は前記中蓋のある方向に突出
    する垂直片とこの垂直片の先端より前記中蓋の表面と略
    平行で前記被引掛部に引っ掛かる水平片とで略L状に形
    成され、前記垂直片を挿通させて前記水平片を縁部に係
    止可能にする脱落防止溝を前記中蓋の前記挿入孔に連通
    するように形成した請求項4記載の分電盤の中蓋取付構
    造。
  6. 【請求項6】 前記スライド部材をスライド操作する操
    作部を前記スライド部材のスライド方向の略中央に設け
    た請求項3、請求項4または請求項5記載の分電盤の中
    蓋取付構造。
  7. 【請求項7】 前記収納体のスライド部材のスライド方
    向における中央部を、盛り上げた請求項6記載の分電盤
    の中蓋取付構造。
  8. 【請求項8】 前記スライド部材および前記収納体に前
    記被引掛部が前記引掛部に引っ掛かる位置および前記被
    引掛部が前記引掛部から解除される位置で前記スライド
    部材を仮止めする凹凸嵌合部を設けた請求項7記載の分
    電盤の中蓋取付構造。
  9. 【請求項9】 前記収納体の前記スライド部材のスライ
    ド方向における両側を中蓋に取着するとともに、中央部
    に中蓋の裏面側に係止される引掛爪を形成した請求項8
    記載の分電盤の中蓋取付構造。
  10. 【請求項10】 前記引掛爪を前記収納体の短手方向両
    側に内向き鉤状に形成し、前記中蓋に引掛爪の先端を挿
    入させて縁部に係止する溝部を設けた請求項9記載の分
    電盤の中蓋取付構造。
  11. 【請求項11】 前記収納体のスライド部材のスライド
    方向における一方側に係止部を設け前記係止部が係止す
    る係止受け部を前記中蓋に設け、前記収納体の他方側を
    前記中蓋の裏面側からねじ止めした請求項9または請求
    項10記載の分電盤の中蓋取付構造。
  12. 【請求項12】 前記スライド部材を地面に対して上方
    に移動させたときに被引掛部が引掛部から解除され、前
    記スライド部材を地面方向の下方に移動させたときに被
    引掛部が引掛部に引掛られる請求項11記載の分電盤の
    中蓋取付構造。
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