JPH11153159A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JPH11153159A
JPH11153159A JP9321519A JP32151997A JPH11153159A JP H11153159 A JPH11153159 A JP H11153159A JP 9321519 A JP9321519 A JP 9321519A JP 32151997 A JP32151997 A JP 32151997A JP H11153159 A JPH11153159 A JP H11153159A
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driving force
magnetic path
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force transmission
electromagnet
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守孝 磯村
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昭夫 鈴木
Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
Koichi Suzuki
浩一 鈴木
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Toyoda Koki KK
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁式制御手段にて摩擦クラッチ14を摩擦係
合してアウタケース10aとインナシャフト10bをト
ルク伝達可能な連結状態とする駆動力伝達装置におい
て、磁路形成部材の透磁率を大きく、かつ保磁力を小さ
くして、磁路の遮断の応答遅れを解消する。 【解決手段】磁路形成部材であるリヤハウジング11b
を低炭素の磁性材料にて構成して、そのオイルシール2
7aとの摺接部11b3を高硬度の表面に形成して、低
保磁力性と、必要な部位での高硬度性を確保した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駆動軸と従
動軸間等両回転部材間に配設されて、両回転部材間のト
ルク伝達を行う駆動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動力伝達装置の一形式として、実開平
7−14229号公報に「電磁クラッチ」の名称で提案
されているように、互いに同軸的かつ相対回転可能に位
置する内外両回転部材間に配設された摩擦クラッチと、
通電により作動して前記摩擦クラッチを摩擦係合させる
電磁式の制御手段を備え、同制御手段を、前記外側回転
部材の内側に位置して前記摩擦クラッチと対向するアー
マチャと、前記外側回転部材の外側に位置して同外側回
転部材の側壁を挟んで前記摩擦クラッチと対向する電磁
石を備えた構成とし、同電磁石への通電により前記アー
マチャを吸引して前記摩擦クラッチを摩擦係合し、同摩
擦クラッチの摩擦係合力にて前記両回転部材をトルク伝
達可能な連結状態とする形式の駆動力伝達装置がある。
【0003】しかして、上記した公報に記載の駆動力伝
達装置においては、外側回転部材として回転ケースが採
用され、かつ、内側回転部材としてハブが採用されてい
て、電磁式の制御手段は摩擦クラッチの一側に位置する
アーマチャと、回転ケースにおける前部側壁を挟んで位
置する電磁石とにより構成されている。
【0004】当該駆動力伝達装置においては、電磁石の
電磁コイルへの通電により、電磁石を支持するヨーク、
回転ケースの前部側壁、摩擦クラッチ、アーマチャ、摩
擦クラッチ、前部側壁およびヨークを循環する磁路が形
成されて、アーマチャが磁気誘導作用により摩擦クラッ
チ側へ吸引される。この結果、アーマチャは摩擦クラッ
チを押圧して摩擦係合させ、この摩擦係合力にて直接、
またメインクラッチ機構を作動させて、回転ケースとハ
ブをトルク伝達可能に連結する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した形
式の駆動力伝達装置においては、回転ケースの前部側壁
は磁性材料にて形成されて磁路形成部材として機能する
が、磁路形成部材は透磁率が大きくかつ保磁力ができる
かぎり小さいことが好ましい。透磁率が大きくかつ保磁
力が小さい磁路形成部材は、炭素の含有量が少ない軟質
磁性材料にて形成される。
【0006】一方、磁路形成部材は支持部材により回転
可能に支持されることからため、支持部材との間に摺接
部を備えており、摺接部は硬くて耐熱性および耐腐食性
に優れていることが要求される。高硬度で耐熱性および
耐腐食性に優れた部材は、炭素の含有量が多い鉄等の金
属材料を熱処理することにより形成される。しかしなが
ら、炭素の含有量が多い部材は保磁力が大きくて、磁路
形成部材には適していない。
【0007】すなわち、磁路形成部材として、炭素の含
有量が多くて保磁力が大きい部材を採用した場合には、
電磁石への電流の供給を停止しても、磁路形成部材に磁
路が残留して磁路の遮断に応答遅れが生じ、電磁石への
電流の供給を停止したにもかかわらず、摩擦クラッチは
作動状態にあって、両回転部材間でのトルク伝達がなお
継続されるおそれがある。
【0008】従って、磁路形成部材においては、低保磁
力と高硬度とは相容れない特性であり、本発明の目的
は、磁路形成部材において低保磁力性を確保するととも
に、必要な部位での高硬度性を確保することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動力伝達装
置に関するもので、特に、互いに同軸的かつ相対回転可
能に位置する内外両回転部材間に配設された摩擦クラッ
チと、通電により作動して前記摩擦クラッチを摩擦係合
させる電磁式の制御手段を備え、同制御手段を、前記外
側回転部材の内側に位置して前記摩擦クラッチと対向す
るアーマチャと、前記外側回転部材の外側に位置して同
外側回転部材の側壁を挟んで前記摩擦クラッチと対向す
る電磁石を備えた構成とし、同電磁石への通電により前
記アーマチャを吸引して前記摩擦クラッチを摩擦係合
し、同摩擦クラッチの摩擦係合力にて前記両回転部材を
トルク伝達可能な連結状態とする形式の駆動力伝達装置
を適用対象とするものである。
【0010】しかして、本発明に係る駆動力伝達装置は
上記した形式の駆動力伝達装置であって、前記電磁石へ
の通電時に同電磁石と前記アーマチャ間に磁路を形成す
る磁路形成部材は低炭素の磁性材料にて構成されてい
て、同磁路形成部材における摺接部は高硬度の表面を備
えていることを特徴とするものである。
【0011】本発明に係る駆動力伝達装置においては、
前記磁路形成部材の摺接部は表面硬化処理により高硬度
の表面に形成されていることが好ましく、前記磁路形成
部材の摺接部に施される表面硬化処理は浸炭処理および
焼入れ処理の両者であり、前記磁路形成部材の摺接部の
表面のみを浸炭処理しかつ焼入れ処理して表面硬化され
るか、または、前記磁路形成部材の表面全体を浸炭処理
し、同磁路形成部材の摺接部を除く浸炭された表面部を
切削し、非切削部を焼入れ処理して表面硬化される。
【0012】本発明に係る駆動力伝達装置においては、
前記磁路形成部材は前記外側回転部材の側壁であり、前
記外側回転部材は非磁性材料からなる有底筒状のフロン
トハウジングと、同フロントハウジングの後端開口部に
螺着されて同後端開口部を覆蓋する磁性材料からなるリ
ヤハウジングとにより構成されて、同リヤハウジングが
前記外側回転部材の側壁を形成していることが好まし
い。
【0013】なお、本発明に係る以上の駆動力伝達装置
においては、前記両回転部材間に、摩擦係合によりこれ
ら両回転部材間のトルク伝達を行うメインクラッチ機構
と、通電により作動して摩擦係合する電磁式のパイロッ
トクラッチ機構と、前記メインクラッチ機構と前記パイ
ロットクラッチ機構間に位置し同パイロットクラッチ機
構の摩擦係合力を前記メインクラッチ機構に対する押圧
力に変換するカム機構を備え、前記パイロットクラッチ
機構が前記摩擦クラッチと前記制御手段にて構成されて
いることが好ましい。
【0014】
【発明の作用・効果】本発明に係る駆動力伝達装置にお
いては、電磁石を構成する電磁コイルへの通電により、
電磁石を支持するヨーク、外側回転部材の側壁、摩擦ク
ラッチ、アーマチャ、摩擦クラッチ、側壁、およびヨー
クを循環する磁路が形成されて、アーマチャが磁気誘導
作用により摩擦クラッチ側へ吸引される。この結果、ア
ーマチャは摩擦クラッチを押圧して摩擦係合させて、こ
の摩擦係合力にて両回転部材をトルク伝達可能な連結状
態とし、両回転部材間では摩擦係合力に応じたトルク伝
達がなされる。
【0015】しかして、本発明に係る駆動力伝達装置に
おいては、電磁石への通電時に同電磁石とアーマチャ間
に磁路を形成する磁路形成部材は低炭素の磁性材料にて
構成されていて、同磁路形成部材における摺接部は高硬
度の表面を備えている。このため、磁路形成部材は、そ
の全体の透磁率が大きいとともに保磁力が小さく、か
つ、高い硬度を必要とする摺接部のみの表面は硬くて耐
熱性および耐腐食性に優れている。
【0016】従って、当該駆動力伝達装置においては、
磁路形成部材の低保磁力性を確保し得るとともに、必要
な部位での高硬度性を確保し得て、電磁石への電流の供
給を停止した場合には、磁路形成部材に形成されている
磁路は速やかに消失して磁路の遮断に応答遅れが生じる
ようなことがない。このため、電磁石への電流の供給を
停止すれば、摩擦クラッチはその作動を速やかに停止し
て、両回転部材間でのトルク伝達を遮断する。
【0017】前記磁路形成部材において、その摺接部は
表面硬化処理により高硬度の表面に形成されるが、前記
磁路形成部材の摺接部に施される表面硬化処理は浸炭処
理および焼入れ処理の両者であり、前記磁路形成部材の
摺接部の表面のみを浸炭処理しかつ焼入れ処理すること
により、または、前記磁路形成部材の表面全体を浸炭処
理し、同磁路形成部材の摺接部を除く浸炭された表面部
を切削し、非切削部を焼入れ処理することにより、容易
に表面硬化することができる。
【0018】本発明に係る駆動力伝達装置においては、
前記磁路形成部材は外側回転部材の側壁であり、外側回
転部材を非磁性材料からなる有底筒状のフロントハウジ
ングと、同フロントハウジングの後端開口部に螺着され
て同後端開口部を覆蓋する磁性材料からなるリヤハウジ
ングとにより構成して、リヤハウジングを外側回転部材
の側壁に形成すれば、リヤハウジングを透磁率が大き
く、かつ保磁力が小さい特性に構成し得て、摺接部のみ
を容易に表面硬化処理を施すことができる。
【0019】なお、本発明に係る上記した各駆動力伝達
装置において、前記両回転部材間に、摩擦係合によりこ
れら両回転部材間のトルク伝達を行うメインクラッチ機
構と、通電により作動して摩擦係合する電磁式のパイロ
ットクラッチ機構と、メインクラッチ機構とパイロット
クラッチ機構間に位置し同パイロットクラッチ機構の摩
擦係合力をメインクラッチ機構に対する押圧力に変換す
るカム機構を備え、パイロットクラッチ機構を、摩擦ク
ラッチと制御手段にて形成する構成とすれば、パイロッ
トクラッチ機構の摩擦係合力をカム機構を介してメイン
クラッチ機構に円滑、かつ増大して伝達することができ
る。
【0020】これにより、メインクラッチ機構が強く摩
擦係合して、両回転部材間での伝達トルクを増大させる
ことができ、駆動力伝達装置の駆動力伝達特性を向上さ
せることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明すると、図1には、本発明に係る駆動力伝達装置の一
例が示されている。当該駆動力伝達装置10は、図3に
示すように、四輪駆動車における後輪側への駆動力伝達
経路に配設される。
【0022】当該四輪駆動車において、トランスアクス
ル21は、トランスミッション、トランスファ、および
フロントディファレンシャルを一体に備えているもの
で、エンジン22の駆動力をトランスアクスル21を介
して、両アクスルシャフト23aに出力して左右の前輪
23bを駆動させるとともに、プロペラシャフト24側
に出力する。プロペラシャフト24は、駆動力伝達装置
10を介してリヤディファレンシャル25に連結してお
り、プロペラシャフト24とリヤディファレンシャル2
5がトルク伝達可能に連結された場合には、駆動力はリ
アディファレンシャル25に伝達され、同ディファレン
シャル25から両アクスルシャフト26aへ出力されて
左右の後輪26bを駆動させる。
【0023】駆動力伝達装置10は、リアディファレン
シャル25とともにディファレンシャルキャリヤ27内
に収容されて同キャリヤ27に支持されていて、同キャ
リヤ27を介して車体に支持されている。
【0024】なお、図1は、駆動力伝達装置10を軸心
を中心に切断した半分の部分を示しており、図示しない
半分の部分は軸心を中心とする略対称に形成されている
ため省略している。
【0025】しかして、駆動力伝達装置10は、図1に
示すように、外側回転部材であるアウタケース10a、
内側回転部材であるインナシャフト10b、メインクラ
ッチ機構10c、パイロットクラッチ機構10d、およ
びカム機構10eを備えている。
【0026】アウタケース10aは、有底筒状のフロン
トハウジング11aと、フロントハウジング11aの後
端開口部に螺着されて同開口部を覆蓋するリヤハウジン
グ11bとからなるもので、フロントハウジング11a
は非磁性材料であるアルミ合金にて形成されており、ま
たリヤハウジング11bは磁性材料である鉄にて形成さ
れている。リヤハウジング11bの径方向の中間部に
は、非磁性材料であるステンレス製の筒体11b1が埋
設されていて、筒体11b1は環状の非磁性部位を形成
している。
【0027】リヤハウジング11bの後端外周部に形成
されているネジ部には、ナット部材11cが進退可能に
螺着されている。ナット部材11cは、フロントハウジ
ング11aを後端側から締付けていて、フロントハウジ
ング11aのネジ部をリヤハウジング11bのネジ部に
押圧して、これら両ネジ部間のガタを解消している。
【0028】アウタケース10aは、フロントハウジン
グ11aの前端部の外周にて、ディファレンシャルキャ
リヤ27に回転可能に支持され、かつ、リヤハウジング
11bの後端部外周にて、ディファレンシャルキャリヤ
27に支持されている。フロントハウジング11aの前
端部には、プロペラシャフト24の後端部がトルク伝達
可能に連結される。
【0029】インナシャフト10bは、リヤハウジング
11bの中央部を液密的に貫通してフロントハウジング
11a内に挿入されていて、軸方向の移動を規制された
状態でフロントハウジング11aとリヤハウジング11
bに回転可能に支持されている。インナシャフト10b
には、ドライブピニオンシャフト28の先端部が挿入さ
れてトルク伝達可能に連結される。
【0030】メインクラッチ機構10cは、湿式多板式
の摩擦クラッチであって、多数のクラッチプレート(イ
ンナクラッチプレート12a、アウタクラッチプレート
12b)を備えており、フロントハウジング11aの奥
壁側に配設されている。摩擦クラッチを構成する各イン
ナクラッチプレート12aは、インナシャフト10bの
外周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けら
れ、かつ、各アウタクラッチプレート12bは、フロン
トハウジング11aの内周にスプライン嵌合して軸方向
へ移動可能に組付けられている。各インナクラッチプレ
ート12aと各アウタクラッチプレート12bとは交互
に位置して、互いに当接して摩擦係合するとともに、互
いに離間して自由状態になる。
【0031】パイロットクラッチ機構10dは、電磁石
13、摩擦クラッチ14、およびアーマチャ15を備え
ている。電磁石13は環状を呈しているもので、ヨーク
16に嵌着された状態でリヤハウジング11bの環状凹
所11b2に嵌合されている。ヨーク16は、ディファ
レンシャルキャリヤ27にコニカルスプリング16aを
介して軸方向に支承された状態に支持されていて、リヤ
ハウジング11bの後端部の外周に回転可能に支持され
ている。これにより、リヤハウジング11bとヨーク1
6との間に所定のエアギャップが形成されている。
【0032】摩擦クラッチ14は、複数のクラッチプレ
ート(インナクラッチプレート14a,アウタクラッチ
プレート14b)からなる多板式の摩擦クラッチであ
り、各インナクラッチプレート14aは、後述するカム
機構10eを構成する第1カム部材17の外周にスプラ
イン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けられ、かつ、各
アウタクラッチプレート14bは、フロントハウジング
11aの内周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に
組付けられている。各インナクラッチプレート14aと
各アウタクラッチプレート14bとは交互に位置して、
互いに当接して摩擦係合するとともに、互いに離間して
自由状態になる。
【0033】アーマチャ15は環状を呈するもので、フ
ロントハウジング11aの内周にスプライン嵌合して軸
方向へ移動可能に組付けられていて、摩擦クラッチ14
の一側に位置して対向している。
【0034】パイロットクラッチ機構10dの以上の構
成においては、アウタケース10aが本発明の外側回転
部材に該当し、かつ、リヤハウジング11bが外側回転
部材の側壁に該当するもので、電磁石13の電磁コイル
への通電により、ヨーク16、リヤハウジング11b、
摩擦クラッチ14、アーマチャ15、摩擦クラッチ1
4、リヤハウジング11b、およびヨーク16間に磁路
が形成される。
【0035】なお、電磁石13の電磁コイルへの通電の
断続はスイッチの切り換え操作によりなされ、後述する
3つの駆動モードを選択できるようになっている。スイ
ッチは車室内の運転席の近傍に配設されていて、運転者
が容易に操作し得るようになっている。但し、このスイ
ッチは必ずしも必要ではない。
【0036】カム機構10eは、第1カム部材17、第
2カム部材18、およびカムフォロアー19にて構成さ
れている。第1カム部材17および第2カム部材18に
は、対向面に互いに対向するカム溝が周方向に所定間隔
を保持して複数形成されている。第1カム部材17は、
インナシャフト10bの外周に回転可能に嵌合されて、
リヤハウジング11bに回転可能に支承されており、そ
の外周に摩擦クラッチ14の各インナクラッチプレート
14aがスプライン嵌合している。
【0037】第2カム部材18は、インナシャフト10
bの外周にスプライン嵌合されて一体回転可能に組付け
られて、メインクラッチ機構10cのインナクラッチプ
レート12aに対向して位置している。この第2カム部
材18と第1カム部材17の互いに対向するカム溝に
は、ボール状のカムフォロアー19が介在している。
【0038】しかして、当該駆動力伝達装置10におい
ては、パイロットクラッチ機構10dにおいては、アー
マチャ15がフロントハウジング11aの内側にて摩擦
クラッチ14の一側に位置し、かつ、電磁石13がフロ
ントハウジング11aの外側にてリヤハウジング11b
を挟んで摩擦クラッチ14の他側に位置していて、リヤ
ハウジング11bは磁路形成部材として機能する。
【0039】リヤハウジング11bは、インナシャフト
10bの外周に液密的かつ回転可能に嵌合された状態
で、その前側壁部の周縁部にてフロントハウジング10
aに螺着され、また、その後側筒部の後端部の外周にて
オイルシール27aを介して、ディファレンシャルキャ
リヤ27に液密的かつ回転可能に支持されている。
【0040】リヤハウジング11bは、低炭素の磁性材
料、例えば炭素含有量が0.1重量%〜0.2重量%の
鉄材料にて構成されていて、図2に示すオイルシール2
7aとの摺接部11b3は表面硬化処理が施されてい
る。
【0041】摺接部11b3は表面硬化処理は、浸炭処
理および焼入れ処理の両者であり、摺接部11b3の表
面のみを浸炭処理し、かつ熱処理、高周波焼入れ処理す
ることにより表面硬化されるか、または、リヤハウジン
グ11bの表面全体を浸炭処理し、その摺接部11b3
を除く浸炭された表面部を切削し、非切削部を焼入れ処
理して表面硬化される。浸炭処理により、摺接部11b
3の炭素含有量は0.35重量%〜2.0重量%となっ
ている。
【0042】かかる構成の駆動力伝達装置10において
は、パイロットクラッチ機構10dを構成する電磁石1
3の電磁コイルへの通電がなされていない場合には磁路
は形成されず、摩擦クラッチ14は非係合状態にある。
このため、パイロットクラッチ機構10dは非作動の状
態にあって、カム機構10eを構成する第1カム部材1
7は、カムフォロアー19を介して第2カム部材18と
一体回転可能であり、メインクラッチ機構10cは非作
動の状態にある。このため、車両は二輪駆動の駆動モー
ドを構成する。
【0043】一方、電磁石13の電磁コイルへ通電され
ると、パイロットクラッチ機構10dには磁路が形成さ
れて、電磁石13はアーマチャ15を吸引する。このた
め、アーマチャ15は摩擦クラッチ14を押圧して摩擦
係合させ、カム機構10eの第1カム部材17をフロン
トハウジング11a側へ連結させて、第2カム部材18
との間に相対回転を生じさせる。この結果、カム機構1
0eでは、カムフォロアー19が両カム部材17,18
を互いに離間する方向へ押圧する。
【0044】この結果、第2カム部材18はメインクラ
ッチ機構10c側へ押圧されて、メインクラッチ機構1
0cを摩擦クラッチ14の摩擦係合力に応じて摩擦係合
させ、10aとインナシャフト10b間のトルク伝達を
行う。このため、車両はプロペラシャフト24とドライ
ブピニオンシャフト28が非直結状態の四輪駆動の駆動
モードを構成する。この駆動モードでは、走行状態に応
じて、前後輪間の駆動力分配比を100:0(二輪駆動
状態)〜50:50(直結四輪駆動状態)に制御するこ
とができる。
【0045】また、電磁石13の電磁コイルへの印加電
流を所定の値に高めると、電磁石13のアーマチャ15
に対する吸引力が増大し、アーマチャ15は強く吸引さ
れて摩擦クラッチ14の摩擦係合力を増大させ、両カム
部材17,18間の相対回転を増大させる。この結果、
カムフォロアー19は、第2カム部材18に対する押圧
力を高めてメインクラッチ機構10cを結合状態とす
る。このため、車両はプロペラシャフト24とドライブ
ピニオンシャフト28が直結した四輪駆動の駆動モード
を構成する。
【0046】このように、当該駆動力伝達装置10にお
いては、電磁石13を構成する電磁コイルへの通電によ
り、電磁石13を支持するヨーク16、リヤハウジング
11b、摩擦クラッチ14、アーマチャ15、摩擦クラ
ッチ14、リヤハウジング11b、およびヨーク16間
を循環する磁路が形成されて、アーマチャ15が磁気誘
導作用により摩擦クラッチ14側へ吸引される。この結
果、アーマチャ15は摩擦クラッチ14を押圧して摩擦
係合させて、この摩擦係合にてアウタケース10aとイ
ンナシャフト10b間をトルク伝達可能な連結状態と
し、アウタケース10aとインナシャフト10b間では
摩擦係合力に応じたトルク伝達がなされる。
【0047】しかして、当該駆動力伝達装置10におい
ては、電磁石13の電磁コイルへの通電時に電磁石13
とアーマチャ15間に磁路を形成するリヤハウジング1
1bを低炭素の磁性材料にて構成して、リヤハウジング
11bにおけるオイルシール27aとの摺接部11b3
を高硬度の表面としている。このため、リヤハウジング
11bは、その全体の透磁率が大きいとともに保磁力が
小さく、かつ、高い硬度を必要とする摺接部11b3の
みの表面が硬くて耐熱性および耐腐食性に優れている。
【0048】従って、当該駆動力伝達装置10において
は、リヤハウジング11bの低保磁力性を確保し得ると
ともに、必要な部位での高硬度性を確保し得て、電磁石
13の電磁コイルへの電流の供給を停止した場合には、
リヤハウジング11bに形成されている磁路は速やかに
消失して、磁路の遮断に応答遅れが生じるようなことが
ない。このため、電磁コイルへの電流の供給を停止すれ
ば、摩擦クラッチ14はその作動を速やかに停止して、
アウタケース10aとインナシャフト10b間でのトル
ク伝達を遮断する。
【0049】当該駆動力伝達装置10においては、磁路
形成部材を、フロントハウジング11aの後端開口部に
螺着されて同後端開口部を覆蓋するリヤハウジング11
bにて構成しているため、リヤハウジング11bを透磁
率が大きく、かつ保磁力が小さい特性に構成して、摺接
部11b3のみを容易に表面硬化処理することができ
る。
【0050】なお、当該駆動力伝達装置10において
は、アウタケース10aとインナシャフト10b間に、
摩擦係合によりアウタケース10aとインナシャフト1
0b間のトルク伝達を行うメインクラッチ機構10c
と、通電により作動して摩擦係合する電磁式のパイロッ
トクラッチ機構10dと、メインクラッチ機構10cと
パイロットクラッチ機構10d間に位置しパイロットク
ラッチ機構10dの摩擦係合力をメインクラッチ機構1
0cに対する押圧力に変換するカム機構10eを備えた
構成としているため、パイロットクラッチ機構10dの
摩擦係合力をカム機構10eを介してメインクラッチ機
構10cに円滑に伝達することができる。
【0051】これにより、メインクラッチ機構10cが
強く摩擦係合して、アウタケース10aとインナシャフ
ト10b間での伝達トルクを増大させることができ、駆
動力伝達装置10の駆動力伝達特性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る駆動力伝達装置を示す部分
断面図である。
【図2】同駆動力伝達装置の外側回転部材を構成する磁
路形成部材であるリヤハウジング11bの一部を省略し
た切断面図である。
【図3】同駆動力伝達装置を搭載した車両のスケルトン
図である。
【符号の説明】
10…駆動力伝達装置、10a…アウタケース、10b
…インナシャフト、10c…メインクラッチ機構、10
d…パイロットクラッチ機構、10e…カム機構、11
a…フロントハウジング、11b…リヤハウジング、1
1b1…筒体、11b2…環状凹所、11b3…摺接部、
11c…ナット部材、12a…インナクラッチプレー
ト、12b…アウタクラッチプレート、13…電磁石、
14…摩擦クラッチ、14a…インナクラッチプレー
ト、14b…アウタクラッチプレート、15…アーマチ
ャ、16…ヨーク、16a…コニカルスプリング、17
…第1カム部材、18…第2カム部材、19…カムフォ
ロアー、21…トランスアクスル、22…エンジン、2
3a…アクスルシャフト、23b…前輪、24…プロペ
ラシャフト、25…リヤディファレンシャル、26a…
アクスルシャフト、26b…後輪、27…ディファレン
シャルキャリヤ、27a…オイルシール、28…ドライ
ブピニオンシャフト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 邦彦 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 鈴木 浩一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに同軸的かつ相対回転可能に位置する
    内外両回転部材間に配設された摩擦クラッチと、通電に
    より作動して前記摩擦クラッチを摩擦係合させる電磁式
    の制御手段を備え、同制御手段を、前記外側回転部材の
    内側に位置して前記摩擦クラッチと対向するアーマチャ
    と、前記外側回転部材の外側に位置して同外側回転部材
    の側壁を挟んで前記摩擦クラッチと対向する電磁石を備
    えた構成とし、同電磁石への通電により前記アーマチャ
    を吸引して前記摩擦クラッチを摩擦係合し、同摩擦クラ
    ッチの摩擦係合力にて前記両回転部材をトルク伝達可能
    な連結状態とする駆動力伝達装置であって、前記電磁石
    への通電時に同電磁石と前記アーマチャ間に磁路を形成
    する磁路形成部材は低炭素の磁性材料にて構成されてい
    て、同磁路形成部材における摺接部は高硬度の表面を備
    えていることを特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の駆動力伝達装置におい
    て、前記磁路形成部材の摺接部は表面硬化処理により高
    硬度の表面に形成されていることを特徴とする駆動力伝
    達装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の駆動力伝達装置におい
    て、前記磁路形成部材の摺接部に施される表面硬化処理
    は浸炭処理および焼入れ処理の両者であり、前記磁路形
    成部材の摺接部の表面のみを浸炭処理しかつ焼入れ処理
    して表面硬化されていることを特徴とする駆動力伝達装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の駆動力伝達装置におい
    て、前記磁路形成部材の摺接部に施される表面硬化処理
    は浸炭処理および焼入れ処理の両者であり、前記磁路形
    成部材の表面全体を浸炭処理し、同磁路形成部材の摺接
    部を除く浸炭された表面部を切削し、非切削部を焼入れ
    処理して表面硬化されていることを特徴とする駆動力伝
    達装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4に記載の駆動力
    伝達装置において、前記磁路形成部材は前記外側回転部
    材の側壁であることを特徴とする駆動力伝達装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の駆動力伝達装置におい
    て、前記外側回転部材は非磁性材料からなる有底筒状の
    フロントハウジングと、同フロントハウジングの後端開
    口部に螺着されて同後端開口部を覆蓋する磁性材料から
    なるリヤハウジングとにより構成されて、同リヤハウジ
    ングが前記外側回転部材の側壁を形成していることを特
    徴とする駆動力伝達装置。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4,5または6に記載
    の駆動力伝達装置において、前記両回転部材間に、摩擦
    係合によりこれら両回転部材間のトルク伝達を行うメイ
    ンクラッチ機構と、通電により作動して摩擦係合する電
    磁式のパイロットクラッチ機構と、前記メインクラッチ
    機構と前記パイロットクラッチ機構間に位置し同パイロ
    ットクラッチ機構の摩擦係合力を前記メインクラッチ機
    構に対する押圧力に変換するカム機構を備え、前記パイ
    ロットクラッチ機構が前記摩擦クラッチと前記制御手段
    にて構成されていることを特徴とする駆動力伝達装置。
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