JPH11152346A - 弾性フィルム - Google Patents
弾性フィルムInfo
- Publication number
- JPH11152346A JPH11152346A JP31846397A JP31846397A JPH11152346A JP H11152346 A JPH11152346 A JP H11152346A JP 31846397 A JP31846397 A JP 31846397A JP 31846397 A JP31846397 A JP 31846397A JP H11152346 A JPH11152346 A JP H11152346A
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- Japan
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- styrene
- elastic film
- elongation
- resin
- thermoplastic elastomer
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】柔軟性を保ち、高温での伸長保持状態において
も、ゴム弾性、伸長回復性が殆どないしは全く損なわれ
ない弾性フィルムを提供する。 【解決手段】ポリプロピレン系樹脂として、ポリプロピ
レン系樹脂(曲げ弾性率860kgf/cm2 、DSC
法による結晶融解ピーク温度142℃)を用い、スチレ
ン系熱可塑性エラストマーとしてシェル化学社製の水添
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を用
い、前者40重量%と後者60重量%を混合し、この混
合物からTダイ法により目付量30g/m2 の弾性フィ
ルムを成形した。50℃で3日放置後の伸長回復率は6
0%であった。
も、ゴム弾性、伸長回復性が殆どないしは全く損なわれ
ない弾性フィルムを提供する。 【解決手段】ポリプロピレン系樹脂として、ポリプロピ
レン系樹脂(曲げ弾性率860kgf/cm2 、DSC
法による結晶融解ピーク温度142℃)を用い、スチレ
ン系熱可塑性エラストマーとしてシェル化学社製の水添
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を用
い、前者40重量%と後者60重量%を混合し、この混
合物からTダイ法により目付量30g/m2 の弾性フィ
ルムを成形した。50℃で3日放置後の伸長回復率は6
0%であった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟性、加工性に
優れるとともに、比較的高温におけるゴム弾性、伸長回
復性に優れ、加えて比較的安価である弾性フィルムに関
する。このような特性を有する弾性フィルムは、例えば
使い捨てオムツ、生理用ナプキン等の衛生用品のギャザ
ー等の分野で好適に使用される。
優れるとともに、比較的高温におけるゴム弾性、伸長回
復性に優れ、加えて比較的安価である弾性フィルムに関
する。このような特性を有する弾性フィルムは、例えば
使い捨てオムツ、生理用ナプキン等の衛生用品のギャザ
ー等の分野で好適に使用される。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂は、これを種々改
質することによりその特質を幅広く変化させることがで
きる。特にフィルムに柔軟性が要求される分野では、エ
チレンとビニルエステルまたは不飽和カルボン酸エステ
ルとの共重合体や、エチレンとα−オレフィンとの共重
合体より形成されたフィルムが一般に知られている。し
かしながら、これらのエチレン系共重合体からなるフィ
ルムはゴム弾性に乏しいという難点を有する。
質することによりその特質を幅広く変化させることがで
きる。特にフィルムに柔軟性が要求される分野では、エ
チレンとビニルエステルまたは不飽和カルボン酸エステ
ルとの共重合体や、エチレンとα−オレフィンとの共重
合体より形成されたフィルムが一般に知られている。し
かしながら、これらのエチレン系共重合体からなるフィ
ルムはゴム弾性に乏しいという難点を有する。
【0003】一方、ゴム弾性に富む熱可塑性エラストマ
ーとしては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体、水添スチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体、エチレン−プロピレンエラストマーが良く知
られている。しかし、これらエラストマーは熱可塑性で
はあるが、製膜性の点でポリオレフィン系樹脂より劣
る。
ーとしては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体、水添スチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体、エチレン−プロピレンエラストマーが良く知
られている。しかし、これらエラストマーは熱可塑性で
はあるが、製膜性の点でポリオレフィン系樹脂より劣
る。
【0004】そこで、これら両者の長所をそのまま生か
す目的で、ポリオレフィン系樹脂とスチレン系熱可塑性
エラストマーを配合し、さらにこの樹脂組成物の相溶性
と加工性を改良するために有機過酸化物を添加して樹脂
組成物を部分架橋し、得られた架橋樹脂からフィルムを
成形する方法が提案されている。例えば、特開平4−2
70746号公報には、エチレン−酢酸ビニル共重合体
とスチレン系熱可塑性エラストマーからなる樹脂組成物
を有機過酸化物で部分架橋し、得られた架橋樹脂からフ
ィルムを成形する方法が開示されている。
す目的で、ポリオレフィン系樹脂とスチレン系熱可塑性
エラストマーを配合し、さらにこの樹脂組成物の相溶性
と加工性を改良するために有機過酸化物を添加して樹脂
組成物を部分架橋し、得られた架橋樹脂からフィルムを
成形する方法が提案されている。例えば、特開平4−2
70746号公報には、エチレン−酢酸ビニル共重合体
とスチレン系熱可塑性エラストマーからなる樹脂組成物
を有機過酸化物で部分架橋し、得られた架橋樹脂からフ
ィルムを成形する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法で得られたフィルムは、柔軟性、ゴム弾性、
伸長回復性に優れているものの、例えば夏場高温状態で
保管ないしは輸送する場合において、伸長された状態を
長く保つと、ゴム弾性、伸長回復性が損なわれるという
難点を有する。
ような方法で得られたフィルムは、柔軟性、ゴム弾性、
伸長回復性に優れているものの、例えば夏場高温状態で
保管ないしは輸送する場合において、伸長された状態を
長く保つと、ゴム弾性、伸長回復性が損なわれるという
難点を有する。
【0006】本発明の目的は、上記の点に鑑み、柔軟性
を保ち、高温での伸長保持状態においても、ゴム弾性、
伸長回復性が殆どないしは全く損なわれない弾性フィル
ムを提供することにある。
を保ち、高温での伸長保持状態においても、ゴム弾性、
伸長回復性が殆どないしは全く損なわれない弾性フィル
ムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による弾性フィル
ムは、上記課題を達成すべく工夫されたもので、スチレ
ン系熱可塑性エラストマーと、曲げ弾性率が500〜3
000kgf/cm2、DSC法による結晶融解ピーク
温度が135〜170℃であるポリプロピレン系樹脂と
からなる樹脂組成物より形成されたものである。
ムは、上記課題を達成すべく工夫されたもので、スチレ
ン系熱可塑性エラストマーと、曲げ弾性率が500〜3
000kgf/cm2、DSC法による結晶融解ピーク
温度が135〜170℃であるポリプロピレン系樹脂と
からなる樹脂組成物より形成されたものである。
【0008】本発明弾性フィルムを構成するポリプロピ
レン系樹脂としては、リアクターブレンド法により共重
合されたプロピレン系共重合体が好ましい。ここで、リ
アクターブレンド法とは、重合が1回で終了するのでは
なく、2段階以上の多段階の重合を行うことにより複数
の種類のポリマーを連続して製造することができる重合
法であり、機械的な手法を用いて異なる種類のポリマー
からなる混合樹脂を得る、いわゆる通常のポリマーブレ
ンド法とは全く異なる手法であり、分子レベルでのブレ
ンドタイプの共重合樹脂を生産する方法である。
レン系樹脂としては、リアクターブレンド法により共重
合されたプロピレン系共重合体が好ましい。ここで、リ
アクターブレンド法とは、重合が1回で終了するのでは
なく、2段階以上の多段階の重合を行うことにより複数
の種類のポリマーを連続して製造することができる重合
法であり、機械的な手法を用いて異なる種類のポリマー
からなる混合樹脂を得る、いわゆる通常のポリマーブレ
ンド法とは全く異なる手法であり、分子レベルでのブレ
ンドタイプの共重合樹脂を生産する方法である。
【0009】リアクターブレンド法により得られる樹脂
は、各成分が微細に分散することにより、各樹脂が具備
する、性質の異なる機械加工性を忠実に具現したものを
得ることができる。具体的な製造方法としては、例え
ば、特開平3−205439号公報に記載された方法が
挙げられる。
は、各成分が微細に分散することにより、各樹脂が具備
する、性質の異なる機械加工性を忠実に具現したものを
得ることができる。具体的な製造方法としては、例え
ば、特開平3−205439号公報に記載された方法が
挙げられる。
【0010】リアクターブレンド法によりポリプロピレ
ン系樹脂を製造する方法は、より具体的には下記の通り
である。
ン系樹脂を製造する方法は、より具体的には下記の通り
である。
【0011】まず第1段階として、チタン化合物触媒成
分および有機アルミニウム化合物触媒成分の存在下にプ
ロピレンモノマーを単独重合させ、もしくは、プロピレ
ンモノマーとエチレンモノマーまたはα−オレフィンモ
ノマーとを共重合させ、プロピレン単独重合体、プロピ
レン−エチレン共重合体、プロピレン−α−オレフィン
共重合体等のチタン含有ポリオレフィンを得る。α−オ
レフィンモノマーとしては、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
プテン、1−オクテン等が用いられる。特に、1−ブテ
ンが好適に用いられる。
分および有機アルミニウム化合物触媒成分の存在下にプ
ロピレンモノマーを単独重合させ、もしくは、プロピレ
ンモノマーとエチレンモノマーまたはα−オレフィンモ
ノマーとを共重合させ、プロピレン単独重合体、プロピ
レン−エチレン共重合体、プロピレン−α−オレフィン
共重合体等のチタン含有ポリオレフィンを得る。α−オ
レフィンモノマーとしては、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
プテン、1−オクテン等が用いられる。特に、1−ブテ
ンが好適に用いられる。
【0012】ついで第2段階として、上記チタン化合物
触媒成分および有機アルミニウム化合物触媒成分、上記
単独重合体または共重合体を製造した後の反応液に、プ
ロピレンモノマー、エチレンモノマーおよび/またはα
−オレフィンモノマーを加えて上記チタン含有ポリオレ
フィンと共重合させることにより、ポリプロピレン系樹
脂が得られる。このとき第2段階における添加成分は、
1段で加えられても2段で加えられてもよい。すなわち
この重合反応は全体として3段以上の多段重合であって
もよい。
触媒成分および有機アルミニウム化合物触媒成分、上記
単独重合体または共重合体を製造した後の反応液に、プ
ロピレンモノマー、エチレンモノマーおよび/またはα
−オレフィンモノマーを加えて上記チタン含有ポリオレ
フィンと共重合させることにより、ポリプロピレン系樹
脂が得られる。このとき第2段階における添加成分は、
1段で加えられても2段で加えられてもよい。すなわち
この重合反応は全体として3段以上の多段重合であって
もよい。
【0013】リアクターブレンド法により得られたポリ
プロピレン系樹脂はポリエチレン系樹脂に比べて相対的
にスチレン系熱可塑性エラストマーと相溶し易い。
プロピレン系樹脂はポリエチレン系樹脂に比べて相対的
にスチレン系熱可塑性エラストマーと相溶し易い。
【0014】また、この方法によって得られたポリプロ
ピレン系樹脂は、通常の方法によって得られたポリプロ
ピレン系樹脂とは異なり非常に柔軟であり、曲げ弾性率
の小さい樹脂を容易に製造できる。通常のポリプロピレ
ン系樹脂の曲げ弾性率が7000kgf/cm2 以上で
あるのに対して、本発明においては500〜3000k
gf/cm2 のものを使用する。曲げ弾性率が500k
gf/cm2 未満では、満足すべき伸長回復性が得られ
ず、3000kgf/cm2 を越えると、樹脂が柔軟性
に欠けるため、得られたフィルムは衛生用品等に使用し
難い場合がある。曲げ弾性率の測定は、ASTM−D7
90に規定された測定方法によって行われる。
ピレン系樹脂は、通常の方法によって得られたポリプロ
ピレン系樹脂とは異なり非常に柔軟であり、曲げ弾性率
の小さい樹脂を容易に製造できる。通常のポリプロピレ
ン系樹脂の曲げ弾性率が7000kgf/cm2 以上で
あるのに対して、本発明においては500〜3000k
gf/cm2 のものを使用する。曲げ弾性率が500k
gf/cm2 未満では、満足すべき伸長回復性が得られ
ず、3000kgf/cm2 を越えると、樹脂が柔軟性
に欠けるため、得られたフィルムは衛生用品等に使用し
難い場合がある。曲げ弾性率の測定は、ASTM−D7
90に規定された測定方法によって行われる。
【0015】また、リアクターブレンド法により得られ
たポリプロピレン系樹脂は、耐熱性については、通常の
ポリプロピレン系樹脂と同様に、DSC法による結晶融
解ピーク温度が135〜170℃の範囲にある耐熱性を
有する。
たポリプロピレン系樹脂は、耐熱性については、通常の
ポリプロピレン系樹脂と同様に、DSC法による結晶融
解ピーク温度が135〜170℃の範囲にある耐熱性を
有する。
【0016】DSC法による結晶融解ピーク温度は、所
定量の試料をアルミニウムパンに入れ、DSC(島津製
作所社製「DS−50型」)を用いて示差走査熱量を測
定することによって求められる。測定条件については、
試料を一度溶融させた後、5℃/分の速度で−50℃ま
で冷却させ、それから5℃/分の速度で昇温して、DS
C測定を行う。
定量の試料をアルミニウムパンに入れ、DSC(島津製
作所社製「DS−50型」)を用いて示差走査熱量を測
定することによって求められる。測定条件については、
試料を一度溶融させた後、5℃/分の速度で−50℃ま
で冷却させ、それから5℃/分の速度で昇温して、DS
C測定を行う。
【0017】他方、スチレン系熱可塑性エラストマーと
しては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体、水添スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体、水添エチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体等が例示されるが、熱安定性の面から水添系のも
のが好ましい。水添系エラストマーは、ソフトセグメン
トとしてゴム弾性を発現する中間ブタジエンブロック部
分、中間イソプレンブロック部分をそれぞれ水素添加し
たものである。
しては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体、水添スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体、水添エチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体等が例示されるが、熱安定性の面から水添系のも
のが好ましい。水添系エラストマーは、ソフトセグメン
トとしてゴム弾性を発現する中間ブタジエンブロック部
分、中間イソプレンブロック部分をそれぞれ水素添加し
たものである。
【0018】ポリプロピレン系樹脂とスチレン系熱可塑
性エラストマーの好ましい配合比率は、ポリプロピレン
系樹脂20〜80重量%に対しスチレン系熱可塑性エラ
ストマー80〜20重量%である。ポリプロピレン系樹
脂の比率が20重量%未満であると、スチレン系熱可塑
性エラストマーの比率が高過ぎて成形が行い難くなる嫌
いがある。ポリプロピレン系樹脂の比率が80重量%を
越えると、得られたフィルムは柔軟性、ゴム弾性に欠け
る場合がある。特に好ましい比率はポリプロピレン系樹
脂40〜60重量%に対しスチレン系熱可塑性エラスト
マー60〜40重量%である。
性エラストマーの好ましい配合比率は、ポリプロピレン
系樹脂20〜80重量%に対しスチレン系熱可塑性エラ
ストマー80〜20重量%である。ポリプロピレン系樹
脂の比率が20重量%未満であると、スチレン系熱可塑
性エラストマーの比率が高過ぎて成形が行い難くなる嫌
いがある。ポリプロピレン系樹脂の比率が80重量%を
越えると、得られたフィルムは柔軟性、ゴム弾性に欠け
る場合がある。特に好ましい比率はポリプロピレン系樹
脂40〜60重量%に対しスチレン系熱可塑性エラスト
マー60〜40重量%である。
【0019】本発明の弾性フィルムの目付量としては1
5〜80g/m2 が好ましい。目付量が15g/m2 未
満であると、フィルムの強度が確保し難いことがあり、
製膜も困難になる嫌いがあり、80g/m2 を越える
と、フィルムは強度・腰が有りすぎ、衛生用品の材料と
しては使用し難い場合がある。目付量の特に好ましい範
囲は20〜30g/m2 である。
5〜80g/m2 が好ましい。目付量が15g/m2 未
満であると、フィルムの強度が確保し難いことがあり、
製膜も困難になる嫌いがあり、80g/m2 を越える
と、フィルムは強度・腰が有りすぎ、衛生用品の材料と
しては使用し難い場合がある。目付量の特に好ましい範
囲は20〜30g/m2 である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例について詳
細に説明する。
細に説明する。
【0021】(実施例1)ポリプロピレン系樹脂とし
て、Montell−JPO社製のポリプロピレン系樹
脂(キャタロイ「KS−353P」、曲げ弾性率860
kgf/cm2 、DSC法による結晶融解ピーク温度1
42℃)を用い、スチレン系熱可塑性エラストマーとし
てシェル化学社製の水添スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体「クレイトG1657」を用い、前
者40重量%と後者60重量%を混合し、この混合物か
らTダイ法により目付量30g/m2 の弾性フィルムを
成形した。
て、Montell−JPO社製のポリプロピレン系樹
脂(キャタロイ「KS−353P」、曲げ弾性率860
kgf/cm2 、DSC法による結晶融解ピーク温度1
42℃)を用い、スチレン系熱可塑性エラストマーとし
てシェル化学社製の水添スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体「クレイトG1657」を用い、前
者40重量%と後者60重量%を混合し、この混合物か
らTダイ法により目付量30g/m2 の弾性フィルムを
成形した。
【0022】(実施例2)ポリプロピレン系樹脂とし
て、Montell−JPO社製のポリプロピレン系樹
脂(キャタロイ「KS−081P」、曲げ弾性率150
0kgf/cm2 、DSC法による結晶融解ピーク温度
162℃)を用い、スチレン系熱可塑性エラストマーと
してシェル化学社製の水添スチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体「クレイトG1657」を用い、
前者35重量%と後者65重量%を混合し、この混合物
からTダイ法により目付量20g/m2 の弾性フィルム
を成形した。
て、Montell−JPO社製のポリプロピレン系樹
脂(キャタロイ「KS−081P」、曲げ弾性率150
0kgf/cm2 、DSC法による結晶融解ピーク温度
162℃)を用い、スチレン系熱可塑性エラストマーと
してシェル化学社製の水添スチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体「クレイトG1657」を用い、
前者35重量%と後者65重量%を混合し、この混合物
からTダイ法により目付量20g/m2 の弾性フィルム
を成形した。
【0023】(比較例1)ポリオレフィン系樹脂とし
て、東ソー社製のエチレン−酢酸ビニル共重合体(「ウ
ルトラセン541」、酢酸ビニル含量10重量%、曲げ
弾性率750kgf/cm2 、DSC法による結晶融解
ピーク温度95℃)を用い、スチレン系熱可塑性エラス
トマーとしてシェル化学社製の水添スチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体「クレイトG1657」
を用い、そして有機過酸化物として1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン(日本石油社製「パーヘキサ3M」)を用い、ポ
リオレフィン系樹脂50重量%とスチレン系熱可塑性エ
ラストマー50重量%を配合し、さらに前二者100重
量部に対し有機過酸化物0.06重量部を添加し、この
配合物をヘンシェルミキサーでよく混合し、この混合物
からTダイ法により目付量30g/m2 の弾性フィルム
を成形した。
て、東ソー社製のエチレン−酢酸ビニル共重合体(「ウ
ルトラセン541」、酢酸ビニル含量10重量%、曲げ
弾性率750kgf/cm2 、DSC法による結晶融解
ピーク温度95℃)を用い、スチレン系熱可塑性エラス
トマーとしてシェル化学社製の水添スチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体「クレイトG1657」
を用い、そして有機過酸化物として1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン(日本石油社製「パーヘキサ3M」)を用い、ポ
リオレフィン系樹脂50重量%とスチレン系熱可塑性エ
ラストマー50重量%を配合し、さらに前二者100重
量部に対し有機過酸化物0.06重量部を添加し、この
配合物をヘンシェルミキサーでよく混合し、この混合物
からTダイ法により目付量30g/m2 の弾性フィルム
を成形した。
【0024】評価試験 実施例および比較例で得られた各弾性フィルムを流れ方
向に100mm、幅方向に10mmスリットし、30m
m伸長させて固定し、50℃の恒温槽に3日放置し、そ
のあと弾性フィルムを開放し、伸長回復性を測定した。
向に100mm、幅方向に10mmスリットし、30m
m伸長させて固定し、50℃の恒温槽に3日放置し、そ
のあと弾性フィルムを開放し、伸長回復性を測定した。
【0025】実施例1および2の弾性フィルムいずれ
も、伸びは12mmであり、18mm回復した。したが
って、高温での伸長保持後の伸長回復率は60%であっ
た。これに対し、比較例1の弾性フィルムでは、伸びは
22mmであり、8mmしか回復しなかった。すなわ
ち、高温での伸長保持後の伸長回復率は27%であっ
た。
も、伸びは12mmであり、18mm回復した。したが
って、高温での伸長保持後の伸長回復率は60%であっ
た。これに対し、比較例1の弾性フィルムでは、伸びは
22mmであり、8mmしか回復しなかった。すなわ
ち、高温での伸長保持後の伸長回復率は27%であっ
た。
【0026】上記評価結果を表1にまとめて示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明により、高温状態での伸長保持状
態においても、ゴム弾性、伸長回復性が殆どないしは全
く損なわれない弾性フィルムを得ることができる。よっ
て、本発明による弾性フィルムは使い捨てオムツ、生理
用ナプキン等の衛生用品のギャザー等の分野で好適に使
用することができる。
態においても、ゴム弾性、伸長回復性が殆どないしは全
く損なわれない弾性フィルムを得ることができる。よっ
て、本発明による弾性フィルムは使い捨てオムツ、生理
用ナプキン等の衛生用品のギャザー等の分野で好適に使
用することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 スチレン系熱可塑性エラストマーと、曲
げ弾性率が500〜3000kgf/cm2 、DSC法
による結晶融解ピーク温度が135〜170℃であるポ
リプロピレン系樹脂とからなる樹脂組成物より形成され
た弾性フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31846397A JPH11152346A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 弾性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31846397A JPH11152346A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 弾性フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11152346A true JPH11152346A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18099408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31846397A Pending JPH11152346A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 弾性フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11152346A (ja) |
-
1997
- 1997-11-19 JP JP31846397A patent/JPH11152346A/ja active Pending
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