JPH11152290A - 粗オルガノクロロシラン混合物のクロロカーボン含有率を減少させる方法 - Google Patents

粗オルガノクロロシラン混合物のクロロカーボン含有率を減少させる方法

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JPH11152290A
JPH11152290A JP10266701A JP26670198A JPH11152290A JP H11152290 A JPH11152290 A JP H11152290A JP 10266701 A JP10266701 A JP 10266701A JP 26670198 A JP26670198 A JP 26670198A JP H11152290 A JPH11152290 A JP H11152290A
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JP
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alumina
organochlorosilane
chlorocarbon
crude
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JP10266701A
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Ollie William Marko
ウィリアム マルコ オリー
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic System
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/20Purification, separation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オルガノクロロシラン、クロロカーボン及び
ヒドロシランを含む混合物のクロロカーボン含有率を減
少させる方法を提供すること。 【解決手段】 粗オルガノクロロシラン混合物のクロロ
カーボン含有率を減少させる方法であって、多量部分と
しての式:Ra SiCl4-a (式中、各Rは1〜20個
の炭素原子を含む炭化水素から独立に選ばれ、a=0〜
4である)により表されるオルガノクロロシランと少量
部分としてのクロロカーボンと式:Rb c SiCl
4-b-c (式中、Rは前記定義の通りであり、b=0〜3
であり、c=1〜4である)により表されるヒドロシラ
ンとを含む前記粗オルガノクロロシラン混合物を有効量
のアルミナ−ジルコニア共ゲルに接触させることにより
クロロカーボン含有率が減少したオルガノハロシラン混
合物を形成させる工程を含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オルガノクロロシ
ラン、クロロカーボン及びヒドロシランを含む混合物の
クロロカーボン含有率を減少させる方法である。この方
法は、多量部分としてのオルガノクロロシランと少量部
分としてのクロロカーボンとヒドロシランとを含む混合
物をアルミナ−ジルコニア共ゲルに接触させることによ
りクロロカーボン含有率が減少したオルガノハロシラン
混合物を形成させる工程を含む。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,127,598 号明細書には、吸
収床により純粋でないフェニルクロロシランから塩素化
ビフェニル不純物を除去する方法が記載されている。前
記吸収床は分子篩床及び木炭床からなる群から選ばれ
る。
【0003】1975年12月18日に公開された特開昭50-396
49号公報には、粗オルガノハロシランからオレフィン系
化合物と分枝第3級炭素を有する飽和化合物とを分離す
る方法が開示されている。この方法は、炭化水素化合物
をルイス酸に接触させる時又はルイス酸を形成する金属
水酸化物に接触させる時に、炭化水素化合物を選択的に
重合させることを含む。重合した炭化水素化合物は次に
蒸留によりオルガノハロシランから分離される。クロロ
カーボンの存在又は除去は、この公開公報において議論
されていない。
【0004】1984年8月7日に公開された特開昭59-137
312 号公報には、周期表の第III 又はIV族元素のクロロ
ヒドリドを塩素に接触させてそのようなクロロヒドリド
不純物を塩化物に転化させ、蒸留による所望のクロロシ
ランからのその後の分離を容易にするクロロシランの精
製方法が特許請求の範囲に記載されている。この方法を
オルガノハロシランからのクロロカーボン物質の除去に
適用することに関する言及はされていない。
【0005】米国特許第4,774,347 号明細書には、アル
キルシランのクロロカーボン含有率を減少させる方法が
教示されている。この方法は、アルキルシランと少量部
分としてのクロロカーボンと水素含有シランとを含む粗
混合物を、クロロカーボンの前記シランとの反応を促進
する触媒に接触させてクロロカーボンをアルカンに転化
させることを含む。この明細書には、この方法において
有用な触媒としてアルミナが開示されており、この方法
によると他のアルキルハロシランを用いてより高度にア
ルキル化されたシランの若干の転位が起こりうる。この
方法は、25℃以上150℃未満の範囲内の温度で実施
することができる。
【0006】米国特許第4,956,486 号明細書には、粗フ
ェニルクロロシラン混合物中の残留有機塩化物を減少さ
せる方法が教示されている。この方法は、フェニル供給
源の存在下で有機塩化物をルイス酸を形成する物質に接
触させることを伴う。前記フェニル供給源は、フェニル
クロロシランであっても粗フェニルクロロシラン混合物
中に存在する他のフェニル供給源であってもよい。有機
塩化物の有機部分は、フェニル供給源と炭化水素付加物
を形成し、フェニルクロロシラン混合物から炭化水素付
加物を容易に分離することができる。
【0007】特開平6-340560号公報には、塩化銅を第1
成分として、並びにジルコニウムとCu、Fe、Ni、
Al及び希土類金属からなる群から選ばれる少なくとも
1種の金属との複酸化物を第2成分として含むオキシヒ
ドロクロリネーション触媒を調製する方法が記載されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】高純度オルガノハロシ
ランは、オルガノシラン及びポリオルガノシロキサンの
工業生産において高い要求品質が必要とされる。有機ハ
ロゲン化物とケイ素との直接反応から、オルガノハロシ
ラン及び種々のクロロカーボン不純物を含む粗オルガノ
ハロシラン混合物が形成される。多くの場合に、クロロ
カーボンは所望とするオルガノハロシランの沸点に近い
沸点を有し、一般的な蒸留操作によって分離することは
できない。オルガノハロシラン中の不純物としてクロロ
カーボンはイオン性塩化物の潜在的な供給源としても作
用する。イオン性塩化物は、オルガノハロシランから形
成される加水分解中間体に関する安定性の問題を生じさ
せる。有機塩化物がオルガノハロシラン前駆体中に前記
加水分解中間体に対してppmレベルで存在する場合で
あっても、この後者の問題が存在することが分かってい
る。従って、クロロカーボンが低レベルで存在する場合
であってもクロロカーボンを減少させるのに有効な方法
が望ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、オルガノクロ
ロシラン、クロロカーボン及びヒドロシランを含む混合
物のクロロカーボン含有率を減少させる方法を提供す
る。この方法において、多量部分としてのオルガノクロ
ロシラン及び少量部分としてのクロロカーボン及び/又
はヒドロシランを含む混合物をアルミナ−ジルコニア共
ゲルに接触させて、クロロカーボン含有率が減少したオ
ルガノハロシラン混合物を形成させる。前記混合物がア
ルミナ−ジルコニア共ゲルに接触した時に、クロロカー
ボンの有機部分はヒドロシランと反応して炭化水素を形
成し、この炭化水素はその後にオルガノハロシランから
容易に分離される。意外なことに、本発明の方法による
と、高い処理速度が保たれたままクロロカーボンの除去
効率が増加する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、粗オルガノクロロシラ
ン混合物のクロロカーボン含有率を減少させる方法であ
って、多量部分としての式:Ra SiCl4-a (式中、
各Rは1〜20個の炭素原子を含む炭化水素から独立に
選ばれ、a=0〜4である)により表されるオルガノク
ロロシランと少量部分としてのクロロカーボンと式:R
b cSiCl4-b-c (式中、Rは前記定義の通りであ
り、b=0〜3であり、c=1〜4である)により表さ
れるヒドロシランを含む前記粗オルガノクロロシラン混
合物を有効量のアルミナ−ジルコニア共ゲルに接触させ
てクロロカーボン含有率が減少したオルガノクロロシラ
ン混合物を形成させる工程を含む方法である。
【0011】前記粗オルガノクロロシラン混合物の接触
は、液体及び気体を不均一系触媒に接触させるために通
常使用される標準的な反応器内で実施される。本発明の
方法は、連続法、半連続法又は回分法として実施するこ
とができる。本発明の方法が、触媒としてアルミナ−ジ
ルコニア共ゲルの充填床を使用する連続法として実施さ
れる場合が好ましい。
【0012】本発明の方法において存在するオルガノク
ロロシランは、直接法粗混合物の一部でありうる。「直
接法粗混合物」とは、主成分としてのオルガノクロロシ
ランと少量部分としてのクロロカーボンとヒドロシラン
を含む混合物を意味する。直接法において、塩化メチル
は、銅触媒の存在下でケイ素と反応し、「直接法粗混合
物」として知られているものを生じる。直接法粗混合物
中のオルガノクロロシラン多量部分は、75〜99重量
%程度もの所望のオルガノクロロシランを含みうる。
【0013】本発明に係る方法において有用なオルガノ
クロロシランは、式:Ra SiCl 4-a (式中、各Rは
1〜20個の炭素原子を含む炭化水素から独立に選ば
れ、a=0〜4である)により表される。Rは、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、sec −ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、ノニル、ウンデシル及びドデ
シルのようなアルキル;シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル
及びシクロオクチルのようなシクロアルキル;ペンテニ
ル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ビニル及び
アリルのようなアルケニル;シクロブテニル、シクロペ
ンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル及びシ
クロオクテニルのようなシクロアルケニル;フェニル、
トリル及びナフチルのようなアリール;並びにベンジル
β−フェニルエチル又はγ−トリルプロピルのようなア
リールアルキルである。本発明の方法によりクロロカー
ボン含有率が削減されるオルガノクロロシランは、例え
ば、トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン、メチルトリクロロシラン、トリエチルクロロシラ
ン、ジエチルジクロロシラン、メチルエチルジクロロシ
ラン、n−プロピルトリクロロシラン、エチルメチルジ
クロロシラン及びtert−ブチルジメチルクロロシランで
ある。好ましいオルガノクロロシランはエチル及びメチ
ルを含むものである。
【0014】前記粗混合物は、少量部分のクロロカーボ
ン及びヒドロシランを含む。クロロカーボン部分は、重
量基準で全粗混合物の10ppmから1〜2重量%まで
の濃度で典型的には存在する。混合物がアルミナ−ジル
コニア共ゲルに接触した時にクロロカーボンはヒドロシ
ランと反応し、対応する炭化水素とSiH官能基がSi
Clに転化されたクロロシランとが形成される。この炭
化水素は所望のオルガノクロロシランの沸点よりも低い
沸点を有し、前記オルガノクロロシランから容易に分離
されるため、オルガノクロロシランのクロロカーボン含
有率が減少する。
【0015】本発明により削減されるクロロカーボン
は、例えば、2−クロロプロパン、1−クロロブタン、
2−クロロブタン、2−クロロ−2−メチルプロパン、
1−クロロペンタン、2−クロロペンタン、2−クロロ
−2−メチルブタン、1−クロロペンタン、2−クロロ
ヘキサン、3−クロロヘキサン、3−クロロ−2−メチ
ルペンタン、2−クロロ−2,3−ジメチルブタン、3
−クロロオクタン及び2−クロロデカンである。
【0016】本発明において有用なヒドロシランは、
式:Rb c SiCl4-b-c (式中、Rは前記定義の通
りであり、b=0〜3、及びc=1〜4である)により
表される。このヒドロシランは、例えば、ジクロロシラ
ン、ジメチルシラン、メチルクロロシラン、メチルジク
ロロシラン、ジメチルクロロシラン及びトリメチルシラ
ンである。
【0017】炭化水素へのクロロカーボンの転化率を最
大限にするために、クロロカーボンに対するケイ素に結
合している水素原子のモル濃度が少なくとも化学量論的
に等しい濃度、好ましくは化学量論的量の1000%〜
2000%となる濃度で混合物中にヒドロシランが存在
する。化学量論的により過剰のヒドロシランを使用する
ことができるが、さらなる利点は期待されない。クロロ
カーボン含有率を減少させるべき粗混合物が直接法粗混
合物である場合には、ヒドロシランは直接法の生成物と
して混合物中に存在し、必要であれば、十分なモル濃度
のケイ素結合水素原子を与えるために追加のヒドロシラ
ンが混合物に加えられる。
【0018】本発明において有用なアルミナ−ジルコニ
ア共ゲル触媒は、例えば、オキシ硝酸ジルコニウム及び
アルミナを水又はアルコールのような有機溶剤に溶解さ
せて混合物を形成することにより調製される。この混合
物を、次に水酸化アンモニウムのような弱塩基を使用し
て共沈させる。混合物を、洗浄し、濾過し、乾燥し、次
いで500℃の熱風炉内で焼成すると、アルミナ−ジル
コニア複合金属酸化物が生成する。用語「共ゲル」は、
触媒が2成分、すなわちアルミナ成分及びジルコニア成
分を有することを意味する。
【0019】アルミナ−ジルコニア共ゲル中のジルコニ
アに対するアルミナの量は典型的には1重量%以上10
0重量%未満である。好ましくは、共ゲル中のジルコニ
アに対するアルミナの量は10〜90重量%の範囲内で
ある。30〜70重量%の範囲内の量がより好ましい。
共ゲル中のジルコニアに対するアルミナの最も好ましい
量は40〜60重量%の範囲内である。
【0020】アルミナ−ジルコニア共ゲルの物理的形態
は厳密ではないが、粉末、顆粒、ペレット、タブレッ
ト、塊り、及び押出物から選ばれる。アルミナ−ジルコ
ニア共ゲルの形態は、必要とされる反応器カラム処理量
に依存する。アルミナ−ジルコニア共ゲルが顆粒、タブ
レット又は押出物の形態にあることが好ましい。アルミ
ナ−ジルコニア共ゲルが顆粒状である場合には、好まし
い粒度は1.68〜1.00mm(10〜15メッシ
ュ)である。顆粒が1.41〜1.00mm(12〜1
5メッシュ)の大きさを有する場合がより好ましい。ア
ルミナ−ジルコニア共ゲルのBET表面積は100〜3
50m2 /gの範囲内にあることも望ましい。好ましい
BET表面積は150〜250m2 /gである。
【0021】本発明に係る方法において、粗混合物を有
効量のアルミナ−ジルコニア共ゲルに接触させる。有効
量とは、混合物中のクロロカーボン含有率を減少させる
のに十分な量を意味する。混合物のクロロカーボン濃度
に対するアルミナ−ジルコニア共ゲル濃度は本発明の方
法の実施に対して厳密ではない。しかしながら、アルミ
ナ−ジルコニア共ゲル濃度は、クロロカーボン含有率の
望ましい減少を達成するために必要な時間の長さに影響
を及ぼす。従って、反応物が大きな表面積の触媒と短時
間接触する充填カラムが好ましい。有用な反応物対触媒
比及び処理量の例を下記実施例に示す。
【0022】本発明の方法のクロロカーボン削減の有効
性は、混合物がアルミナ−ジルコニア共ゲルに接触する
際の温度及び接触時間の両方の関数である。接触温度は
25〜200℃の範囲内にある。55〜120℃の範囲
内にある接触温度が好ましい。80〜90℃の範囲内に
ある接触温度がより好ましい。
【0023】混合物のクロロカーボン含有率を減少させ
るのに必要な接触時間も接触温度に依存する。概して、
接触温度が高いほど必要な接触時間が短くなる。アルミ
ナ−ジルコニア共ゲルとの粗混合物にとって有用な接触
時間は5秒間〜20分間である。80〜90℃の範囲内
の温度で30秒間〜5分間の接触時間が好ましい。
【0024】オルガノクロロシラン及び炭化水素からア
ルミナ−ジルコニア共ゲル触媒を分離することは、慣用
的な手段により達成される。本発明の方法が攪拌式タン
ク反応器内で回分式又は連続式で実施される場合には、
触媒は沈降タンク、濾過又はこれらの任意の組み合わせ
のような手段により都合良く分離される。触媒の充填床
が連続式で使用される場合には、触媒の大部分が充填床
中に留まるであろう。充填床中に留まらない触媒微粉
は、沈降又は濾過のような慣用的方法により除去するこ
とができる。炭化水素は、液体混合物を分離するための
任意の慣用的な方法によりオルガノハロシランから分離
される。そのような分離に対して蒸留が好ましい手段で
ある。
【0025】
【実施例】実施例1 オキシ硝酸ジルコニウム(250g)及び硝酸アルミニ
ウム(250g)を1500mlの脱イオン水中に溶解
させることにより硝酸塩混合物を調製した。この硝酸塩
混合物を、水酸化アンモニウムによりpH8に調節され
た2リットルの脱イオン水に加え、1時間急速攪拌する
と、ゲル化した混合物が形成された。このゲル化した混
合物をさらに6時間攪拌し、そして2日間静置した。ゲ
ル化した混合物を脱イオン水で2回洗浄した。ゲル化し
た混合物を110℃で24時間乾燥させ、次に熱風炉中
500℃で20時間焼成すると、アルミナ−ジルコニア
共ゲル(116g)が生成した。このアルミナ−ジルコ
ニア共ゲルのアルミナ含有率は21重量%であり、比表
面積は100m2 /gであった。焼成プロセス中に、ア
ルミナ−ジルコニア共ゲルを破砕し、1.41〜1.0
0mm(12〜15メッシュ)の粒度範囲内の顆粒に篩
分けした。
【0026】硝酸アルミニウムに対するオキシ硝酸ジル
コニウムの割合を変化させることにより同様な方法で重
量%組成が異なるアルミナ−ジルコニア共ゲルを調製し
た。同様な方法ではあるが、オキシ硝酸ジルコニウム又
は硝酸アルミニウムをそれぞれ使用せずに、100重量
%のアルミナゲルを含む対照試料及び100重量%のジ
ルコニアゲルを含む対照試料を調製した。
【0027】United Catalysts[ケンタッキー州ルイス
ヴィル(Louisville)]から購入したCS331−4
(直径0.3cmの押出物)を使用して対照実験を実施
した。
【0028】ケイ素と塩化メチルの反応から生成したジ
メチルジクロロシランを多量部分として含む直接法粗混
合物試料に2442ppmの塩化イソプロピルを添加し
た。この試料は、合計2重量%のジメチルクロロシラン
及びメチルジクロロシランも含んでいた。この添加され
た試料を次にアルミナ−ジルコニア共ゲルが充填された
直径1.9cm及び長さ20.3cmのカラムに温度9
0℃及び圧力414kPaで通した。カラムからの流出
液を、質量分析検出器を用いるガスクロマトグラフィー
(GC/MS)によりクロロカーボン含有率について分
析した。滞留時間は、全てのゲル及び共ゲルについての
気孔率が50%であると仮定して計算した。
【0029】表1は、1、2及び5分間の滞留時間での
アルミナ−ジルコニア共ゲルの重量%組成及びクロロカ
ーボン減少率を示すものである。
【0030】
【表1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗オルガノクロロシラン混合物のクロロ
    カーボン含有率を減少させる方法であって、多量部分と
    しての式:Ra SiCl4-a (式中、各Rは1〜20個
    の炭素原子を含む炭化水素から独立に選ばれ、a=0〜
    4である)により表されるオルガノクロロシランと少量
    部分としてのクロロカーボンと式:R b c SiCl
    4-b-c (式中、Rは前記定義の通りであり、b=0〜3
    であり、c=1〜4である)により表されるヒドロシラ
    ンとを含む前記粗オルガノクロロシラン混合物を有効量
    のアルミナ−ジルコニア共ゲルに接触させることにより
    クロロカーボン含有率が減少したオルガノハロシラン混
    合物を形成させる工程を含む方法。
  2. 【請求項2】 前記アルミナ−ジルコニア共ゲルが1重
    量%以上100重量%未満のアルミナを含む請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記粗オルガノクロロシラン混合物を2
    5〜200℃の範囲内の温度でアルミナ−ジルコニア共
    ゲルに接触させる請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記粗オルガノクロロシラン混合物をア
    ルミナ−ジルコニア共ゲルに5秒間〜20分間の範囲内
    の時間接触させる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記アルミナ−ジルコニア共ゲルの表面
    積が100〜350m2 /gの範囲内にある請求項1記
    載の方法。
JP10266701A 1997-09-19 1998-09-21 粗オルガノクロロシラン混合物のクロロカーボン含有率を減少させる方法 Withdrawn JPH11152290A (ja)

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US08/934306 1997-09-19

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