JPH11152111A - 薬剤分包装置 - Google Patents
薬剤分包装置Info
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- JPH11152111A JPH11152111A JP10217060A JP21706098A JPH11152111A JP H11152111 A JPH11152111 A JP H11152111A JP 10217060 A JP10217060 A JP 10217060A JP 21706098 A JP21706098 A JP 21706098A JP H11152111 A JPH11152111 A JP H11152111A
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- Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
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Abstract
送る際にロールペーパの直径が減少するに応じて張力を
急激な変動なくスムースに送り分包作業における耳ずれ
などの発生を防止する。 【解決手段】 薬剤分包装置は、給紙部のロールペーパ
RからシートSを分包部の加熱ロール6へ送って薬剤を
分包する際に、シートSを送る経路上に設けたロータリ
エンコーダ32から成る測長センサと、上記ロールペー
パRの支持軸に設けたホール素子センサ25とロールペ
ーパRの芯管に設けた磁石24をそれぞれ複数個組合せ
た角度センサとによりシートSの送りブレーキ制御する
制御部では上記各センサのそれぞれの信号の一方を基準
とし、他方の信号の変化からロールペーパ巻量を求め、
その巻量径に対応する制御信号で段階的にブレーキ制御
し張力を急激な変動なく適正に調整して、分包作業での
耳ずれや裂傷が生じないようにする。
Description
ら引き出されるシートの張力をロールペーパ径の変化に
応じて段階的に調整しながら、給紙部からシートを送り
分包部で薬剤を分包する薬剤分包装置に関する。
シートをロール状に巻いたものを回転自在に支持したシ
ート供給部からシートを引き出して移送する移送路にシ
ール装置が設けられ、このシール装置の上流側でシート
を2つ折りにすると共にその間に薬剤を供給した後シー
ル装置によりシートを幅方向と両側縁部とを帯状に加熱
融着して薬剤を分包するようにしたものが知られてい
る。
ルに交換され、その新しいロールからシートが引き出さ
れて分包装置にセットされる。このシートロールから引
き出されるシートは、2つ折りされた後周縁等を融着す
る際に正確に2つ折りされず、少しずれた状態で融着さ
れることのないように常に一定の張力で引き出すのが好
ましいが、実際にはシートの引出量に応じてロール径が
変化するため、引出張力も少しずつ変動する。
生じても張力がほぼ一定となるように調整するシート張
力調整装置が実公平1−36832号公報により提案さ
れている。この公報によるシート張力調整装置は、シー
トロールをロール支持筒に着脱自在に嵌合装着し、シー
トロール側方に複数の巻径検出センサを径方向に配置
し、この検出センサの信号によりロール支持筒内部に設
けた電磁ブレーキの電磁力を調整してロール径が小さく
なるにつれて段階的にブレーキ力を弱めることにより張
力を一定となるように調整している。
のシート張力調整装置では、シートの使用による巻量の
変化を径方向に配置した巻径検出センサで段階的に検出
する方式を採用しているため、検出センサのランクが切
替わる径になると、芯管軸の偏心、シートの重量、巻き
歪みなどの原因により電磁ブレーキのブレーキ力ランク
が1回転毎に上下に変動するバイブレーション現象が生
じる。このため、張力変動により分包部でシートを2つ
折りした際にシートの縁部が正確に重ならない、いわゆ
る耳ずれが生じ、包装不良部分が生じることがある。
ため幅方向に裂傷が生じたりすることもある。検出セン
サの誤動作の原因は、上記以外にも、光反射式のものを
用いていることによるものもある。薬剤包装装置に使用
されるシートの材料として、グラン紙(半透明)、セロ
ポリ紙(透明)等種々のものがあるが、これらシートの
端面位置が各層毎に微妙に変化すると反射される反射光
の戻りが異なり信号として検出されないため検出精度が
悪化したり、特にセロポリ紙では湿度変化による影響が
大きいため蛇行巻きされ易く、端面の凹凸が原因で検出
精度が悪くなることもある。
置より上流側に一般には分包紙に印字するためのサーマ
ルプリンタが設けられるが、このサーマルプリンタにお
いて印字ドットの欠けや印字装置の残量表示機構のラン
プが、バイブレーション現象により耐久性の低下を起こ
したりする。
装置における問題点に留意して、極薄のシートを巻いた
ロールペーパの巻状態によるロールペーパ直径の微妙な
変動による影響で制御すべき段階的に選択されるブレー
キ力のレベル変動を生じることなく各段階毎に的確にブ
レーキ力を設定しロールペーパの直径に応じた適正な張
力を安定して給紙部に与え、シートに耳ずれや裂傷が生
じたりせずに分包シートで薬剤を分包することのできる
薬剤分包装置を提供することを課題とする。
ルペーパ芯管の発明は、分包装置の給紙部におけるロー
ルの支持筒に対し着脱自在で、かつ角度センサに対し回
転角度データを与えることのできるロールペーパ芯管を
提供することを課題とする。
解決する手段として、非回転に支持された支持軸の周り
に回転自在に設けたロール支持筒を有し、ロール支持筒
に装着されたロールペーパのシートを送りローラで送り
出す給紙部と、シートを三角板で2つ折りしその間にホ
ッパから薬剤を投入し、薬剤を投入されたシートを所定
間隔で幅方向と両側縁部とを帯状にヒートシールする加
熱ローラを有する分包部とを備え、上記ロールペーパの
シートをブレーキ力を与えて所定の張力で繰り出すよう
にロール支持筒に係合するモータブレーキ手段と、ロー
ル支持筒に対してその回転角度を検出する複数の角度セ
ンサと、分包部へのシート送り経路上でシート送り長さ
を測定する測定センサと、両種類のセンサから得た所定
長さ又は所定回転角度のいずれかを基準とし回転角度又
はシート送り長さの変化により繰出し後のロールペーパ
巻量及びその巻径を演算して求め、直流電圧をその巻径
の段階に応じて印加し段階的にかつ各段階では一定にモ
ータブレーキ手段のブレーキ力を制御しシート加工部へ
送られるシートの張力を調整する制御部とを備えて成る
薬剤分包装置としたのである。
を解決する手段として、外周にロールペーパのシートを
巻回するための所定長さの中空芯管から成り、この中空
芯管の一端寄りの中空部内周面に沿って磁石を埋設し、
中空芯管の他端側の端面に沿って磁性部材を埋設し、中
空芯管に挿通される回転自在なロール支持筒の端板に設
けられる磁石により中空芯管の磁性部材を吸着固定でき
るように形成されて成るロールペーパ芯管の構成とした
のである。
分包作用において耳ずれが生じないように給紙部から供
給されるシートのシート張力を調整して分包作業が行わ
れる。その際、測長センサと角度センサの2つのセンサ
による信号検出が前提である。上記2つのセンサによる
検出信号を得ると、そのいずれか一方のセンサの所定量
を基準として他方のセンサの変化による巻量の変化を直
接得ることができる。
量直径の変化に予め対応させておけば、巻量の変化を検
出するだけでブレーキ力の段階的な制御のレベルを選択
することができ、従って巻量の直径に応じてブレーキ力
を制御しシート張力を各段階毎に最適な張力に調整する
ことができることとなる。
てもその切替えによる張力の変化によって耳ずれや裂傷
が生じない範囲内でブレーキ力が変化するようにブレー
キ力の各ランクが順次大きい方から小さい方へ切替えら
れるようになっているから、従来のようにロールペーパ
の巻径をセンサで直接検出する方式では巻径の不均等な
巻きによりブレーキ力のランク切替え直径付近でブレー
キ力の各ランクが急激に上下に変動するような不都合は
その制御方式の違いにより生じることはない。
し中にシート張力を調整する通常モードの開始前に、予
め一定長さのシートを間欠的に送るインチング走査によ
り測長センサと角度センサからの信号に基づいて通常モ
ードと同じ方法でロールペーパ巻量を求め、その巻量の
直径に応じて通常モード制御開始時より手前の中間的な
ブレーキ力に制御してシート張力を予め調整する特殊モ
ードを経るようにすると有利である。
は、上記第1の発明の薬剤分包装置に用いられる。使用
の際は給紙部におけるロール支持筒に着脱自在に装着さ
れ、上記角度センサに対しロール支持筒に係合するブレ
ーキ手段を段階的に制御するため回転角度データを中空
芯管端の内周面に埋設させた磁石により発生させる。
を参照して説明する。図1は薬剤分包装置の給紙部と分
包部とを取り出した概略構成図である。給紙部は水平に
支持された支持軸1に芯管Pに薬剤分包用のシートをロ
ール状に巻いたロールペーパRが回転自在に装着され、
上記ロールペーパRから引き出された包装シートSが送
りローラ2、3を通り、次の分包部へ供給されるように
形成されている。
にホッパ5から所定量の薬剤が投入された後、ミシン目
カッタを有する加熱ローラ6により所定間隔で幅方向と
両側縁部とを帯状にヒートシールするように設けられて
いる。なお、分包部はこれ以外の構成部材も多数ある
が、複雑になるのを避けるため必要な部材のみを示して
いる。
装着した状態の主縦断面図である。図示のように、支持
軸1はその一端がナットにより支持板11に取付固定さ
れた中心軸1aと、これに一体に嵌合された外軸1b
と、上記外軸1bの左右両端寄り位置に設けた軸受1
2、12を介して回転自在に取り付けられる中空軸1c
とから成る。
は外軸1bの片端のフランジ部である。中空軸1cの反
対側端にもフランジ部15が設けられている。上記支持
軸1に芯管Pとこれに巻回されたロールペーパRが装着
されると中空軸1cにより回転自在に支持されると共
に、フランジ部15の内径面に適宜間隔に配置された複
数個の磁石16とこれに対向して予め芯管Pの端面円周
に沿って配設された強磁性体(鉄部)17に対する吸着
力により、装着された芯管PとロールペーパRが中空軸
1cに着脱自在に固定される。
係合し、ロールペーパRから繰り出される包装シートS
に適度な張力を付与している。モータブレーキ20は支
持板11に取付けられており、図示しない伝動ベルトを
介して歯車ユニット21を回転させ、その出力軸上に設
けたピニオン22が、フランジ部15の外端面に設けた
大歯車23に係合して中空軸1cにブレーキ力を与える
ようになっている。
(AC)であり、供給電源として直流電圧を加えること
によりブレーキ力を与えるように使用される。この場
合、後で説明するように、直流電圧の値を4段階に変化
させて繰り出される包装シートSの張力の大きさに応じ
てブレーキ力を変化させる。
接スイッチ26と突起27については、さらに図2及び
図5に示すように、芯管Pに設けた磁石24とホール素
子センサ25から成る回転角度センサからの信号、及び
近接スイッチ26と突起27から成る包装シートのずれ
検出センサからの信号が、図3に示すように、制御回路
30へ入力される(制御回路30については後で説明す
る)。
と、上記回転角度センサの信号とからロールペーパRの
包装シートSの繰出量を正確に算出してロールペーパR
の巻直径の変化に対応したブレーキ力の調整をし張力調
整を適正に行おうとするものである。
の内周沿いと支持軸1の片端にそれぞれ設けられる磁石
24とホール素子センサ25は、4つの磁石24が1つ
の基点から67.5°ずつ位置が異なる各4点に配置さ
れ、4つのホール素子センサ25は上記基点を通る中心
線とこれに直交する中心線上の4つの位置に配置されて
いる。
25の数と配置が最も合理的な組合せとして選定したも
のであり、例えば図7の(a)〜(d)に示すように、
種々の変形例があり得る。しかし、いずれの配置であれ
ホール素子センサ25が芯管Pの回転を表す角度信号は
芯管Pが22.5°回転する毎に1つのパルス信号を発
する点ではいずれの配置であってもよいことは説明する
までもない。
として上記例では磁石24とホール素子25の組合せと
したが、これ以外にも光センサを用いることもできる。
光センサは、発光素子と受光素子から成るものとし、こ
れらをホール素子25と同様に支持軸1(外軸1b)の
片端に固定して取り付ける。
25より外端寄りに外軸1bのフランジ端の一部を延長
し、又は同等の取付座を形成し、これに対応して芯管P
の側端にも突起部を所定の角度ピッチ22.5°で、か
つ光センサの発光素子と受光素子で突起部を挾むように
設ける。光センサと突起部の数はホール素子センサ25
の場合と同様である。
り薬剤を分包する装置の主要部材を制御する回路の概略
ブロック図である。制御回路30は、エンドセンサ31
からの信号、送りローラ3に設けられたロータリエンコ
ーダ32からの信号、あるいは加熱ローラ6の軸に連結
されるモータ6aの出力軸上でその回転数を計測する回
転数カウンタ33からの信号のいずれかによりモータブ
レーキ20へブレーキ力を与えるための制御指令、及び
モータ6aへの制御指令を出力するように構成されてい
る。なお、34は外部からデータを入力するための入力
部である。
あり、主として上記包装シートのずれ検出センサの配置
を示すためのものである。この例では支持板11に1つ
の近接スイッチ26が設けられ、支持軸1の回転する中
空軸1c端のフランジ部15に16ケの突起27が形成
されている。
子センサ25による回転角度センサの信号を基準とし
て、その基準信号と同一ピッチの信号が検出されないこ
とにより包装シートの繰出しずれの有無を検出しようと
するものである。
ではシート張力を次のように調整しながら薬剤の分包作
業が行われる。この実施形態では給紙部にセットされる
ロールペーパRは最大径dmax 、最小径d0 とし、図8
に示すように、ロータリエンコーダ32による測長信号
に基づいて得られる包装シートの繰出量lと、角度セン
サであるホール素子センサ25のパルス信号に基づく角
度θとによってモータブレーキ20のブレーキ力を4段
階に制御してロールペーパRの直径の変化に応じて最適
なブレーキ力で張力調整を行う。
max =160mm、最小径d0 ≒64mm、シート厚み
γ=30μmが用いられている。従って、直径が包装シ
ートSの使用によって変化する範囲を単純に4段階に分
けるとすると、(160−64)/4=24mm直径が
減少する毎にモータブレーキを変化させればよい。
うになる。任意の直径のときのロールペーパRの巻き長
さLは次式で表される。
る。 dmax =d0 +2×nγ …… (2) (1) 式からロールペーパRが最大径のときの巻き長さL
max は、 Lmax =〔64×n+n(n+1)×30×10-3〕π (2) 式から dmax =64+2×30n×10-3=16
0(mm) よって n=96/6×10-2=1600 回 故に、Lmax =(64+1601×30×10-3)×1
600π=562.688(m) 今、ロールペーパRの直径が減少する段階を4段階に分
けて、最大径から順に径が小さくなる各段階NをN=
1,2,3,4と呼ぶこととするとそれぞれの段階での
各巻長さの最大長は次のようになる。
前述したこの実施形態の例とは異なっているが、前述し
たように角度22.5°回転する毎に1つのパルス信号
が出力されることについては同じであるから、理解し易
いように、又説明の便宜上異なる配置例を用いている。
出す際に(a)のように巻量半径が大きければ角度セン
サのパルス数は少なく、(b)のように巻量半径が小さ
ければパルス数は多くなる。従って、最大径のパルス数
が例えば図示のように3、最小径の数が10であれば、
パルス数が3〜10に変化する過程を、例えば4段階に
分けてロールペーパRの直径の変化に対応させて各直径
段階に対応した張力を包装シートSに付与し得る直流電
圧をモータブレーキ20へ送りブレーキ力を調整する。
関係は図1の実際の例では次の通りである。ロールペー
パRの製品の最大径160mm、最小径64mmとする
と、最大径での1回転の繰出量はπ×160mmであ
り、角度センサ25は22.5°間隔で1つの(1回転
当り16ケ)パルス信号を発するから、1つのパルス信
号を発する毎に繰出される包装シートSの長さは、π×
160/16=314m/mとなり、3140m/mの
繰出量ではパルス数10ケとなる。
係は、π×64/16=129.5m/mから3140
m/mの繰出量ではパルス数3140/1295×10
=24.2ケとなる。
電圧を各張力レベル毎に対応させて変化させると次のよ
うになる。 張力レベルN パルス数 直流電圧 N=1 10〜13 25V N=2 14〜17 16V N=3 18〜21 12V N=4 22〜24.2 8V なお、上記説明では繰出量を一定とし角度センサのパル
ス数の変化により張力レベルNを調整するとしたが、反
対に角度センサの一定数のパルス数を基準として繰出量
の変化によりペーパ巻量の状態を推定して張力レベルを
調整するようにしてもよいことは説明するまでもない。
以下前者の調整法を中心にさらに具体的に説明する。
ーチャートを示す。図9は張力調整装置が通常モードに
入るための特殊モードのフローチャート、図10は通常
モードのフローチャートである。
の分包作業に入る前に予め動作条件をチェックし、通常
モードに入りやすい状態に条件を揃えておくための予備
的な作用を意味する。包装シートを分包装置に最初にセ
ットして分包作業を開始するまでにシートのセット状態
が正しく行われているかの準備作業は、一般的には手動
によりインチング操作して行われることが前提であり、
必ず制御モードはこの特殊モードを通過する。
定は、条件としてエンドセンサ、ジョイントシールの作
動、インチングモード、巻量センサの逆転検出のいずれ
か1つでも検出されれば、特殊モードの作動を行うよう
に判定される。ジョイントシールの作動とは1つのロー
ルペーパが消費され紙切れとなっている間に次のロール
ペーパを給紙部にセットし前のロールペーパとの紙継ぎ
動作をすることである。
前に制御回路はスイッチによりインチングモードに投入
され前述のように手作業で包装シートがセットされる
が、その動作中はずっとインチングモードであるからこ
れを確認するための条件である。
必要があるのは、ロールペーパを供給する際に必ずしも
新しい完全なロールペーパとは限らず巻量が例えば半分
程度のものを途中からセットする場合があるからであ
る。従って、以下で説明するように、ロールペーパが半
分程度のものである場合、全量の巻量に対応する張力よ
り小さいがその巻量に合致する張力より少し大きい中間
的な張力に予め張力調整が行われる。
れると、ステップSS1 で張力を最大張力に設定し、同
時に各種センサ(基準センサ、回転数カウンタ、巻量セ
ンサ、芯管滑りセンサ)を作動状態とする(SS2 )。
この状態で手動によるインチング操作で包装シートを少
しずつ送り、測長センサであるロータリエンコーダ32
の信号と角度センサであるホール素子センサ25の信号
を読取る。
プSS5 でロールペーパ巻量を演算する。演算は前述し
た概略説明による計算方法に従って行われる。この演算
によりロールペーパの巻量が全量か又は例えば半分程度
であるかが求められ、この演算が行えないとき(NO)
はステップSS3 に戻り、演算が行われたときはステッ
プSS7 で再び特殊モードへ入る時の条件と同じ条件が
全て解除されているかどうかを判断し、全ての条件が解
除されていれば、ステップSS8 で適正張力に制御す
る。なお、ステップSS9 、SS10は芯管の滑り検出制
御であり、これについては後で説明する。
ばロールペーパ巻量が全量(新品)のときは、最大張力
の直流電圧を25Vに設定する。あるいは巻量が半分程
度の時は20V程度に設定し、急激な張力変動を生じな
いような値に予めセットしておく。
の先頭に戻り、再びステップS0 で特殊モードの判定を
行うが、上記予備的な作用によりここでは当然通常モー
ドの処理〔A〕へ進む。
ングモードのスイッチが手動で切替えられると、まずス
テップS1 で前回設定データの読出しをし、各種センサ
を引続き作動状態とする(S2 )。従って、この場合包
装装置の通常作動が始まっており、作動開始時には張力
は特殊モードで適正に設定された直流電圧値で制御され
ている。
ードの時と同様に測長センサ信号、角度センサ信号が読
込まれ、ロールペーパの巻量演算が行われる。この演算
も基本的に前述した演算方法に従って行われる。その結
果、全量の巻量で始まるロールペーパRの場合は、図示
のように、各ステップS6 、S8 、S10、S12 での巻
量の各判定に従って各ステップS7 、S9 、S11、S13
で25V、16V、12V、8Vの直流電圧への制御が
行われる。以上の巻量と直流電圧制御の関係は図11に
示す通りである。
の張力制御が行われた後、この実施形態ではさらに芯管
の滑り動作の有無がステップS14で行われる。この滑り
動作のチェックは、前述した近接スイッチ26を用いて
行う。近接スイッチ26の配置は、図5に示すように、
1つの近接スイッチ26と16ケの突起(強磁性体)の
組合せで前述した角度センサとしてのホール素子センサ
25による角度検出手段の場合と同様に角度22. 5°
に1つずつのパルス信号が得られる。
式のセンサを用いてもよいことは言うまでもない。この
ような角度センサによる各回転角度毎のパルス信号と回
転角度の関係を図12のタイムチャートに示す。図示の
ように、巻量検出チャートで示されるパルス信号に対し
滑り検出センサによるパルス信号が、芯管の巻状態が張
力によって変動しない限り、同じタイミングで同期して
得られる。
ブレーキ20の回転抵抗が適当でなく、例えばある張力
レベルN=2において張力がやや強過ぎたとするとロー
ルペーパRと芯管Pが一体となって強く回転し、例えば
磁石16による強磁性体17への吸着固定位置がずれた
りすると、ホール素子センサ25による信号は各22.
5°の角度ずつのパルス信号を発するが、近接スイッチ
26によるパルス信号は上記ずれによって同じ位置で2
つが重なり、次の角度位置ではパルス信号が出ないとい
うことがある。
信号の変化を図12に示している。滑り検出センサのパ
ルス信号は1回転後のC、Dの位置でパルス信号がな
く、その後DとAの間に少しずれてパルス信号が生じた
場合を示している。
ンサのパルスがないことを巻量検出センサを基準として
検出することにより滑りを検出し、張力が例えばN=2
における直流電圧16Vでは大き過ぎる場合14Vに電
圧を減少させるというように張力の緊張緩和制御を行っ
て適正張力に調整することにより位置Dを過ぎた任意の
位置で再びパルス信号が出力されるようになる。
る制御を必要に応じて行った後、ステップS16でロール
ペーパの残量の有無をエンドセンサ31の信号によりチ
ェックし、包装シートが終端でない限りステップS3 の
前に戻り、上記演算を繰り返して包装シートの巻量に応
じた適正な張力の制御を続行する。
検出されるとその信号に基づいて張力制御は終了する。
但し、さらに分包作業を続行したいときは、特殊モード
に切替えてロールペーパRを新しいものに取り替え紙継
ぎをして上記動作を続行すればよいことは説明するまで
もない。
チャートの説明でステップSS9 、SS10は点線で示し
ているが、これは特殊モードでは必ずしも必要ないが、
設けるとすると上述した通常モードでの滑り検出動作の
ステップS14、S15と同様にして行えばよい。
量巻の製品であることを前提として説明したが、たとえ
ばロールペーパRとして半分程度の巻量のものが給紙部
にセットされたときは、特殊モードで予め張力状態を全
量巻きのロールペーパを繰り出して半分程度となったと
きの通常モードでの張力制御状態より少し大きい張力状
態に制御した後通常モードに入るから、張力状態が大き
く異なるため急激に張力状態を変化させることがなくス
ムースに通常モードに入り得ることは明らかであろう。
複数の突起27(16ケ)の組合わせによるセンサは、
芯管Pの中空軸1cに対する「すべり」を検出するもの
として説明したが、このセンサを前述した磁石24とホ
ール素子センサ25の組合わせによるセンサに代えて角
度検出センサとして用いることもできる。
よるセンサは、ブレーキモータ20によるブレーキ力の
付与に異常(例えば故障によりブレーキモータ20が停
止することなど)が生じない限り、検出パルスは図12
に示すようにホール素子センサ25による角度の検出と
同じタイミングでパルス信号を出力しており、従ってそ
のパルス信号をそのまま角度検出信号として用いればよ
い。
検出センサとして用いる場合は、当然ホール素子センサ
25による角度検出センサは省略される。この場合、近
接スイッチ26による角度検出センサは角度検出をする
と共にすべり検出センサとしても共用することとなる
が、すべり検出センサとしてすべりを検出する際には基
準となる信号が必要である。この基準信号としてロータ
リエンコーダ32の信号を用いるものとする。
1cとそのフランジ15がブレーキモータ20と共に停
止し、このため芯管Pとフランジ15との間ですべりが
生じるが、紙の送りがある程度行なわれている限りロー
タリエンコーダ33が信号を発生し、そのパルス信号と
近接スイッチ26によるパルス信号が不一致となった瞬
間からすべりが生じていることとなるからである。
包装置はロールペーパを送り出す給紙部とシートを2つ
折りにして薬剤を分包する分包部を備え、給紙部のロー
ル支持筒のモータブレーキを制御する制御部では測長セ
ンサと角度センサによる検出信号に基づいてそのいずれ
か一方のセンサの所定量を基準とし他方のセンサの信号
変化により現巻量長さを求め、直流電圧をその巻量の直
径の段階に応じて印加し段階的にかつ各段階では一定の
ブレーキ力を選択して張力調整するようにしたから、こ
の装置では全巻量長さのデータが既知でなくても測定デ
ータから現巻量を得てその巻量に対応する直径からブレ
ーキ力を選択して張力調整し、急激な張力変動のないス
ムースな張力の調整ができ、従って分包部での分包作用
では耳ずれや裂傷が生じることなく薬剤分包作業ができ
るという利点が得られる。
管端面に設けた磁性部材でロール支持筒に着脱自在に固
定し、中空部内周面に沿って埋設した磁石により角度セ
ンサへ回転角度データを発生できるようにしたから、ロ
ールペーパが使用されて巻量が減少したことを示すデー
タを得ることができるという利点が得られる。
ロック図
ート
係を示すグラフ
明図
解決する手段として、非回転に支持された中心軸の周り
に回転自在に中空軸を設け、中空軸にはモータブレーキ
手段を係合させ、中空軸に装着される芯管に巻かれたロ
ールペーパのシートを送りローラで送り出す給紙部と、
シートを三角板で2つ折りしその間にホッパから薬剤を
投入し、薬剤を投入されたシートを所定間隔で幅方向と
両側縁部とを帯状にヒートシールする加熱ローラを有す
る分包部とを備え、上記中空軸はその一側端部に磁石を
設けて芯管に設けられる磁性体を吸着保持し、これによ
って芯管を中空軸の円周に沿って滑り回転自在に支持
し、分包部へのシート送り経路上でシート送り長さを測
定する測長センサと、中空軸の他端側で芯管に設けられ
る磁石との作用で芯管の回転角度を検出するように中心
軸に設けた角度センサと、両種類のセンサから得た所定
長さ又は所定回転角度のいずれかを基準として回転角度
又はシート送り長さの変化により繰出し後のロールペー
パ巻量及びその巻径を演算して、その演算結果に基づい
てブレーキ手段に与える直流電圧を制御する制御部とを
備えて成る薬剤分包装置としたのである。
を解決する手段として、外周にロールペーパのシートを
巻回するための所定長さの中空芯管から成り、この中空
芯管の他端寄りの中空部内周面に沿って磁石を、中空芯
管を回転自在に支持する非回転の中心軸に設けられる角
度センサでロールペーパ巻量と巻径を算出可能に設定さ
れる角度で埋込み、中心軸の周囲に回転自在に取り付け
られる中空軸と接合回転可能に形成されて成るロールペ
ーパ芯管の構成としたのである。
量直径の変化に予め対応させておけば、巻量の変化を検
出するだけでブレーキ力の制御のレベルを選択すること
ができ、従って巻量の直径に応じてブレーキ力を制御し
シート張力を最適な張力に調整することができることと
なる。
変化による張力の変化によって耳ずれや裂傷が生じない
範囲内でブレーキ力が変化するようにブレーキ力が順次
大きい方から小さい方へ変化するようになっているか
ら、従来のようにロールペーパの巻径をセンサで直接検
出する方式では巻径の不均等な巻きによりブレーキ力の
ランク切替え直径付近でブレーキ力の各ランクが急激に
上下に変動するような不都合はその制御方式の違いによ
り生じることはない。張力が急激に変動しロールペーパ
が強く引張られても芯管は中空軸に対し吸着保持されて
いるから芯管が中空軸に対して滑りを生じ、このため分
包部の分包作用に対し耳ずれや裂傷を生じることがな
い。
は、上記第1の発明の薬剤分包装置に用いられる。使用
の際は給紙部におけるロール支持筒に着脱自在に装着さ
れ、上記角度センサに対しロール支持筒に係合するブレ
ーキ手段を制御するため回転角度データを中空芯管の内
周面に埋設させた磁石により発生させる。
包装置は中心軸に回転自在に支持した中空軸に芯管を装
着し、この芯管に巻かれたロールペーパを送り出す給紙
部とシートを2つ折りにして薬剤を分包する分包部を備
え、給紙部の中空軸に係合するモータブレーキを制御す
る制御部では測長センサと角度センサによる検出信号に
基づいてそのいずれか一方のセンサの所定量を基準とし
他方のセンサの信号変化により現巻量長さを求め、直流
電圧をその巻量の直径に応じて印加しブレーキ力を調整
して張力調整するようにし、中空軸はその一側端部の吸
着手段で芯管を吸着保持し、芯管を中空軸に対し滑り回
転自在としたから、この分包装置では全巻量長さのデー
タが既知でなくても測定データから現巻量を得てその巻
量に対応する直径からブレーキ力を選択して張力調整
し、急激な張力変動のないスムースな張力の調整がで
き、また、急激な張力変動が生じても芯管を中空軸に対
し滑り回転させることができ、従って分包部での分包作
用では耳ずれや裂傷が生じることなく薬剤分包作業がで
きるという利点が得られる。
管を中空軸に着脱自在に固定し、中空部内周面に沿って
埋設した磁石により角度センサへ回転角度データを発生
できるようにしたから、ロールペーパが使用されて巻量
が減少したことを示すデータを得ることができるという
利点が得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 非回転に支持された支持軸の周りに回転
自在に設けたロール支持筒を有し、ロール支持筒に装着
されたロールペーパのシートを送りローラで送り出す給
紙部と、シートを三角板で2つ折りしその間にホッパか
ら薬剤を投入し、薬剤を投入されたシートを所定間隔で
幅方向と両側縁部とを帯状にヒートシールする加熱ロー
ラを有する分包部とを備え、上記ロールペーパのシート
をブレーキ力を与えて所定の張力で繰り出すようにロー
ル支持筒に係合するモータブレーキ手段と、ロール支持
筒に対してその回転角度を検出する複数の角度センサ
と、分包部へのシート送り経路上でシート送り長さを測
定する測定センサと、両種類のセンサから得た所定長さ
又は所定回転角度のいずれかを基準とし回転角度又はシ
ート送り長さの変化により繰出し後のロールペーパ巻量
及びその巻径を演算して求め、直流電圧をその巻径の段
階に応じて印加し段階的にかつ各段階では一定にモータ
ブレーキ手段のブレーキ力を制御しシート加工部へ送ら
れるシートの張力を調整する制御部とを備えて成る薬剤
分包装置。 - 【請求項2】 前記制御部が、前記シートの繰出し中に
シート張力を調整する通常モードの前に、予め一定長さ
のシートを間欠的に送るインチング操作により測長セン
サと角度センサからの信号に基づいて通常モードと同じ
方法でロールペーパ巻量を求め、その巻量の直径に応じ
て通常モード制御開始時より手前の中間的なブレーキ力
に制御してシート張力を予め調整する特殊モードを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の薬剤分包装置。 - 【請求項3】 外周にロールペーパのシートを巻回する
ための所定長さの中空芯管から成り、この中空芯管の一
端寄りの中空部内周面に沿って磁石を設け、中空芯管の
他端側の端面に沿って磁性部材を設け、中空芯管に挿通
される回転自在なロール支持筒の端板に設けられる磁石
により中空芯管の磁性部材を吸着固定できるように形成
されて成るロールペーパ芯管。
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