JPH11157715A - シート張力調整装置 - Google Patents

シート張力調整装置

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JPH11157715A
JPH11157715A JP9257175A JP25717597A JPH11157715A JP H11157715 A JPH11157715 A JP H11157715A JP 9257175 A JP9257175 A JP 9257175A JP 25717597 A JP25717597 A JP 25717597A JP H11157715 A JPH11157715 A JP H11157715A
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sensor
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roll paper
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正二 湯山
Hiroshi Nose
博 能勢
Itsuo Yasunaga
五男 安永
Naomichi Eto
直道 江藤
Hirokazu Amano
弘和 天野
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Yuyama Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙部のロールペーパから分包部へシートを
送る際にロールペーパの直径が減少するに応じて張力を
急激な変動なくスムースに送り分包作業における耳ずれ
などの発生を防止する。 【解決手段】 ロールペーパRからシートSを分包部の
加熱ロール6へ送る経路上に設けたロータリエンコーダ
32から成る測長センサと、上記支持軸に設けたホール
素子センサ25とロールペーパRの芯管に設けた磁石2
4をそれぞれ複数個組合せた角度センサとのそれぞれの
信号の一方を基準とし、他方の信号の変化からロールペ
ーパ巻量を求め、その巻量径に対応する制御信号で段階
的にブレーキ制御し張力を急激な変動なく適正に調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロールペーパか
ら引き出されるシートの張力をロールペーパ径の変化に
応じて段階的に調整するシート張力調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薬剤分包装置として、熱融着性分包紙の
シートをロール状に巻いたものを回転自在に支持したシ
ート供給部からシートを引き出して移送する移送路にシ
ール装置が設けられ、このシール装置の上流側でシート
を2つ折りにすると共にその間に薬剤を供給した後シー
ル装置によりシートを幅方向と両側縁部とを帯状に加熱
融着して薬剤を分包するようにしたものが知られてい
る。
【0003】シートが使用され無くなると新しいロール
に交換され、その新しいロールからシートが引き出され
て分包装置にセットされる。このシートロールから引き
出されるシートは、2つ折りされた後周縁等を融着する
際に正確に2つ折りされず、少しずれた状態で融着され
ることのないように常に一定の張力で引き出すのが好ま
しいが、実際にはシートの引出量に応じてロール径が変
化するため、引出張力も少しずつ変動する。
【0004】このため、上記シートロールの径の変化が
生じても張力がほぼ一定となるように調整するシート張
力調整装置が実公平1−36832号公報により提案さ
れている。この公報によるシート張力調整装置は、シー
トロールをロール支持筒に着脱自在に嵌合装着し、シー
トロール側方に複数の巻径検出センサを径方向に配置
し、この検出センサの信号によりロール支持筒内部に設
けた電磁ブレーキの電磁力を調整してロール径が小さく
なるにつれて段階的にブレーキ力を弱めることにより張
力を一定となるように調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のシート張力調整装置では、シートの使用による巻量の
変化を径方向に配置した巻径検出センサで段階的に検出
する方式を採用しているため、検出センサのランクが切
替わる径になると、芯管軸の偏心、シートの重量、巻き
歪みなどの原因により電磁ブレーキのブレーキ力ランク
が1回転毎に上下に変動するバイブレーション現象が生
じる。
【0006】このため、張力変動によりシートを2つ折
りした際にシートの縁部が正確に重ならない、いわゆる
頁ずれが生じ、包装不良部分が生じることがある。又、
ブレーキ力のランクが急激に変動するため幅方向に裂傷
が生じたりすることもある。
【0007】検出センサの誤動作の原因は、上記以外に
も、光反射式のものを用いていることによるものもあ
る。薬剤包装装置に使用されるシートの材料として、グ
ラン紙(半透明)、セロポリ紙(透明)等種々のものが
あるが、これらシートの端面位置が各層毎に微妙に変化
すると反射される反射光の戻りが異なり信号として検出
されないため検出精度が悪化したり、特にセロポリ紙で
は湿度変化による影響が大きいため蛇行巻きされ易く、
端面の凹凸が原因で検出精度が悪くなることもある。
【0008】さらに、シートを2つ折りする位置より上
流側に一般には分包紙に印字するためのサーマルプリン
タが設けられるが、このサーマルプリンタにおいて印字
ドットの欠けや印字装置の残量表示機構が、バイブレー
ション現象によりランプの耐久性の低下を起こしたりす
る。
【0009】この発明は、上記のような従来のシート張
力調整方法における問題点に留意して、極薄のシートを
巻いたロールペーパの巻状態によるロールペーパ直径の
微妙な変動による影響で制御すべき段階的に選択される
ブレーキ力のレベル変動を生じることなく各段階毎に的
確にブレーキ力を設定しロールペーパの直径に応じた適
正な張力を安定して給紙部に与えることのできるシート
張力調整方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決する手段として、非回転に支持された支持軸の周り
に回転自在に設けたロール支持筒にブレーキ手段を係合
させ、ロール支持筒に装着されたロールペーパから繰り
出されるシートの長さを測長センサにより測定し、予め
記憶された最大ロールペーパ巻量から上記シート長さを
減算して繰出し後の巻量を求め、得られた巻量長さとシ
ート厚みに基づいて巻量直径を演算し、その巻量の直径
に応じて段階的にブレーキ手段のブレーキ力を制御して
シート張力を調整することから成るシート張力調整方法
としたのである。
【0011】この方法においては、前記測長センサをシ
ートの送り経路上に設けられたシート送り長さ検出セン
サ、あるいはロール支持筒に設けられロール支持筒の回
転角度からシート繰出量を得る角度センサのいずれかと
することができる。
【0012】もう1つ別の方法として、非回転に支持さ
れた支持軸の周りに回転自在に設けたロール支持筒にブ
レーキ手段を係合させ、ロール支持筒に装着されたロー
ルペーパから繰り出されるシートの長さを測長センサに
より検出すると共にロール支持筒の回転角度を角度セン
サにより検出し、両センサにより得た所定長さ又は所定
回転角度のいずれかを基準とし回転角度又はシート長さ
の変化により繰出し後のロールペーパ巻量を求め、その
巻量の直径に応じて段階的にブレーキ手段のブレーキ力
を制御してシート張力を調整することから成るシート張
力調整方法を採用することもできる。
【0013】上記第1の発明によるシート張力調整方法
では1つの測長センサでシート長さを測定することが前
提である。従って、この方法ではロールペーパの全巻量
長さが予め既知であることが必要であり、その長さを記
憶部において記憶しておき、測定された繰出長さをその
記憶された全巻量長さから差引いて現在の巻量長さを得
る。
【0014】但し、全巻量長さは必ずしも実測長さでな
くともシート厚みと直径が分かっていれば大略長さは計
算によって得ることができ、そのような大略の巻量長さ
であってもよい。これは、シート張力を段階的に直径の
変化に応じてブレーキ力を変化させる大きな張力調整方
法だから巻量長さが厳密に測定されたものでなくてもシ
ート張力を調整するに十分だからである。従って、全巻
量長さは製品として予定されている全巻量でなくても、
半分使用済のものであっても途中巻の全巻量の直径が分
かれば計算によって得ることができる。
【0015】上記のようにして現巻量長さが得られると
その巻量長さとシート厚みに基づいて現在の巻量直径を
演算により求め、その直径に応じて段階的に最適なブレ
ーキ力を選択してシート張力を調整するのである。
【0016】上記第3の発明のシート張力調整方法で
は、測長センサと角度センサの2つのセンサによる信号
検出が前提である。上記2つのセンサによる検出信号を
得ると、そのいずれか一方のセンサの所定量を基準とし
て他方のセンサの変化による巻量の変化を直接得ること
ができる。
【0017】巻量の変化の所定範囲をロールペーパの巻
量直径の変化に予め対応させておけば、巻量の変化を検
出するだけでブレーキ力の段階的な制御のレベルを選択
することができ、従って巻量の直径に応じてブレーキ力
を制御しシート張力を各段階毎に最適な張力に調整する
ことができることとなる。
【0018】上記第3の発明のシート張力調整方法で
は、前記シートの繰出し中にシート張力を調整する通常
モードの開始前に、予め一定長さのシートを間欠的に送
るインチング走査により測長センサと角度センサからの
信号に基づいて通常モードと同じ方法でロールペーパ巻
量を求め、その巻量の直径に応じて通常モード制御開始
時より手前の中間的なブレーキ力に制御してシート張力
を予め調整する特殊モードを経るようにすると有利であ
ることは後で実施形態において詳しく説明している。
【0019】又、前記通常モードと特殊モードのいずれ
か又は両方においてロール支持筒に着脱自在に装着され
たロールペーパとロール支持筒とのずれを、ロールペー
パと支持軸間でロールペーパの回転角度を検出する角度
センサと、ロール支持筒と固定支持板間でロール支持筒
の回転角度を検出する角度センサの信号の不一致により
検出するようにしてもよいことは勿論である。
【0020】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態について図面
を参照して説明する。図1は薬剤分包機の主として給紙
部と分包部とを取り出した概略構成図である。給紙部は
水平に支持された支持軸1に芯管Pに薬剤分包用のシー
トをロール状に巻いたロールペーパRが回転自在に装着
され、上記ロールペーパRから引き出された包装シート
Sが送りローラ2、3を通り、次の分包部へ供給される
ように形成されている。
【0021】分包部は、三角板4で2つ折りにされた際
にホッパ5から所定量の薬剤が投入された後ミシン目カ
ッタを有する加熱ローラ6により所定間隔で幅方向と両
側縁部とを帯状にヒートシールするように設けられてい
る。なお、分包部はこれ以外の構成部材も多数あるが、
複雑になるのを避けるため必要な部材のみを示してい
る。
【0022】図2は給紙部にロールペーパRと芯管Pを
装着した状態の主縦断面図である。図示のように、支持
軸1はその一端がナットにより支持板11に取付固定さ
れた中心軸1aと、これに一体に嵌合された外軸1b
と、上記外軸1bの左右両端寄り位置に設けた軸受1
2、12を介して回転自在に取り付けられる中空軸1c
とから成る。
【0023】13は中心軸1aの片端の軸ヘッド、14
は外軸1bの片端のフランジ部である。中空軸1cの反
対側端にもフランジ部15が設けられている。上記支持
軸1に芯管Pとこれに巻回されたロールペーパRが装着
されると中空軸1cにより回転自在に支持されると共
に、フランジ部15の内径面に適宜間隔に配置された複
数個の磁石16とこれに対向して予め芯管Pの端面円周
に沿って配設された強磁性体(鉄部)17に対する吸着
力により、装着された芯管PとロールペーパRが中空軸
1cに着脱自在に固定される。
【0024】上記中空軸1cにはモータブレーキ20が
係合し、ロールペーパRから繰り出される包装シートS
に適度な張力を付与している。モータブレーキ20は支
持板11に取付けられており、図示しない伝動ベルトを
介して歯車ユニット21を回転させ、その出力軸上に設
けたピニオン22が、フランジ部15の外端面に設けた
大歯車23に係合して中空軸1cにブレーキ力を与える
ようになっている。
【0025】モータブレーキ20は、小さな交流モータ
(AC)であり、供給電源として直流電圧を加えること
によりブレーキ力を与えるように使用される。この場
合、後で説明するように、直流電圧の値を4段階に変化
させて繰り出される包装シートSの張力の大きさに応じ
てブレーキ力を変化させる。
【0026】なお、磁石24とホール素子センサ25、
及び近接スイッチ26と突起27については第2実施形
態において説明する。
【0027】図3は給紙部から包装シートを分包部へ送
り薬剤を分包する装置の主要部材を制御する回路の概略
ブロック図である。制御回路30は、エンドセンサ31
からの信号、送りローラ3に設けられたロータリエンコ
ーダ32からの信号、あるいは加熱ローラ6の軸に連結
されるモータ6aの出力軸上でその回転数を計測する回
転数カウンタ33からの信号のいずれかによりモータブ
レーキ20へブレーキ力を与えるための制御指令、及び
モータ6aへの制御指令を出力するように構成されてい
る。なお、34は外部からデータを入力するための入力
部である。
【0028】以上の構成とした第1実施形態の薬剤分包
記のシート張力調整装置によりシート張力を次のように
調整しながら薬剤の分包作業が行われる。
【0029】この第1実施形態では給紙部にセットされ
るロールペーパRは最大径dmax 、最小径d0 が予め分
かっているものとし、ロータリエンコーダ32からの測
長信号によってモータブレーキ20のブレーキ力を4段
階に制御してロールペーパRの直径の変化に応じて最適
なブレーキ力で張力調整を行う。
【0030】図示の例のロールペーパRは、最大径d
max =160mm、最小径d0 ≒64mm、シート厚み
γ=30μmが用いられている。従って、直径が包装シ
ートSの使用によって変化する範囲を単純に4段階に分
けるとすると、(160−64)/4=24mm直径が
減少する毎にモータブレーキを変化させればよい。
【0031】このとき、各段階毎のシート長さは次のよ
うになる。任意の直径のときのロールペーパRの巻き長
さLは次式で表される。
【0032】
【数1】
【0033】一方、ロールペーパRの直径は次式とな
る。 dmax =d0 +2×nγ …… (2) (1) 式からロールペーパRが最大径のときの巻き長さLmax は、 Lmax =〔64×n+n(n+1)×30×10-3〕π (2) 式から dmax =64+2×30n×10-3=160(mm) よって n=96/6×10-2=1600 回 故に、Lmax =(64+1601×30×10-3)×1600π =562.688(m) 今、ロールペーパRの直径が減少する段階を4段階に分
けて、最大径から順に径が小さくなる各段階NをN=
1,2,3,4と呼ぶこととするとそれぞれの段階での
各巻長さの最大長は次のようになる。 N=1の時 Lmax =562.688(m) (n=1600,dmax = 160) N=2の時 Lmax =376.800(m) (n=1200,dmax = 136) N=3の時 Lmax =221.056(m) (n= 800,dmax = 112) N=4の時 Lmax = 95.456(m) (n= 400,dmax = 88) 従って、ロータリエンコーダ32からの信号を制御回路
30により受信し、測長信号に変換して包装シートSの
長さを送りローラ3の位置で検出し、その長さが上記N
=1〜4の各段階の範囲内にある時は、各段階の範囲内
で同じ張力を与えるようにモータブレーキ20へそれぞ
れの段階に必要な直流電圧を送るように制御信号を送
る。各段階毎の直流電圧は、例えば次のように設定す
る。 N=1の時 V=25V N=2の時 V=16V N=3の時 V=12V N=4の時 V= 8V 以上の張力制御方法を図4のフローチャートにより説明
すると次の通りである。
【0034】まず、予め図1に示すようにロールペーパ
Rから加熱ロール6でヒートシールの加工処理を始動し
得るように少し包装シートSを引き出して少なくとも加
熱ロール6より下流側まで送った状態で加熱ロール6の
一対のロール間に包装シートSを挾むようにセットす
る。
【0035】そして、制御回路を始動させてまずステッ
プS1 で入力部34からロールペーパRの寸法諸元につ
いてのデータを入力する。このデータはロールペーパR
が完全に巻かれた製品としてのデータを予め入力部34
内に記憶させておき、完成品の信号を入力すればその記
憶データが制御回路に送られるようにしておいてもよい
し、あるいは必要なデータをその都度キーボードにより
入力するようにしてもよい。後者の方法は、一般に途中
まで使用されたロールペーパRをさらに再びセットして
使用する場合に有効である。なお、このデータの入力後
制御回路30における演算制御が開始され、包装シート
Sの送りが開始される。ステップS2 では、包装シート
の張力が最大となるように最大直流電圧が与えられ、こ
の状態で包装シートSの送りが続けられる。
【0036】ステップS3 では測長データ用信号が読込
まれる。この信号は前述のようにこの例ではロータリエ
ンコーダ32からの信号であり、以下の各ステップでの
演算処理サイクル毎のタイミングで読込まれる。
【0037】読込まれた信号からステップS4 で最大径
から減少したその瞬間までのロールペーパの巻回数の減
少に基づいてその瞬間の残り巻量及び直径が演算され
る。その演算は前述した計算式(1) 、(2) によって実行
される。そして演算によって得られたロールペーパの残
り巻量によってステップS5 で張力レベルの判定が行わ
れる。
【0038】ステップS5 の判定で演算されたロールペ
ーパRの残り巻量が上記N=1段階の直径範囲内にあれ
ば、ステップS6 で初期設定されたモータブレーキ20
に対する最大張力レベルの直流電圧の出力を接続する。
ステップS5 の判定でN=1段階以下の残り巻量と判定
されるとステップS7 へ進み、そこで再びロールペーパ
Rの残り巻量がN=2の範囲内であるかが判定される。
【0039】その判定の結果N=2の範囲内であれば、
上記直流電圧の出力値をステップS8 で16Vに減少し
た値の制御信号を出力する。N=2の範囲以下であれば
次のステップS9 へ進み、こうして上記各ステップと同
様にN=3の判定、ステップS10で直流電圧12Vの制
御、ステップS11でN=4の判定、ステップS12で直流
電圧8Vの制御をそれぞれ行う。
【0040】上記演算制御は上記演算ループの各サイク
ル毎に行われ、ステップS11でN=4でない、即ち包装
シートSが全量繰り出されると、ステップS13でエンド
センサ31の信号を確認することにより包装シートSの
送りを停止し、制御は終了する。
【0041】なお、測長信号は上記例ではロータリエン
コーダ32の信号から得るようにしているが、回転数カ
ウンタ33の信号、あるいは次の第2実施形態で説明す
るような給紙部の支持軸1に設けたロールペーパRの回
転角度を検出するセンサの信号を用いて測長信号を得て
それに基づいてモータブレーキ20を制御するようにし
てもよい。
【0042】なお、上記例ではロールペーパRからの繰
出し時の張力変動に拘らず包装シートの厚さを30μm
と仮定しているが、実際の動作時には張力が種々変動
し、張力の大きさに応じて包装シートが伸びるため厚さ
が静止状態のものより一般的には薄くなる。従って、上
記伸びを平均的に推定してシート厚さを一定割合減少さ
せて演算する方が実際に近い状態となる。
【0043】図5以下に第2実施形態の張力調整装置の
構成部材及び作用の説明図等を示す。第2実施形態で
は、図1〜図3の基本構成に下記構成部材を付加するこ
とによりさらに高精度の張力調整装置を構成している。
【0044】給紙部と分包部の構成は図1〜図3に示し
たものを共通に使用し、さらに図2及び図5に示すよう
に、芯管Pに設けた磁石24とホール素子センサ25か
ら成る回転角度センサからの信号、及び近接スイッチ2
6と突起27から成る包装シートのずれ検出センサから
の信号が、図3に示すように、制御回路30へ入力され
る点が第1実施形態と異なっている。
【0045】即ち、第1実施形態の測長センサの信号
と、上記回転角度センサの信号とからロールペーパRの
包装シートSの繰出量を正確に算出してロールペーパR
の巻直径の変化に対応したブレーキ力の調整をし張力調
整を適正に行おうとするものである。
【0046】図7に示すように、この第2実施形態の芯
管Pの内周沿いと支持軸1の片端にそれぞれ設けられる
磁石24とホール素子センサ25は、4つの磁石24が
1つの基点から67.5°ずつ位置が異なる各4点に配
置され、4つのホール素子センサ25は上記基点を通る
中心線とこれに直交する中心線上の4つの位置に配置さ
れている。
【0047】上記配置は、磁石24とホール素子センサ
25の数と配置が最も合理的な組合せとして選定したも
のであり、例えば図8の(a)〜(d)に示すように、
種々の変形例があり得る。しかし、いずれの配置であれ
ホール素子センサ25が芯管Pの回転を表す角度信号は
芯管Pが22.5°回転する毎に1つのパルス信号を発
する点ではいずれの配置であってもよいことは説明する
までもない。
【0048】なお、上記芯管Pの回転を検出する検出器
として上記例では磁石24とホール素子25の組合せと
したが、これ以外にも光センサを用いることもできる。
光センサは、発光素子と受光素子から成るものとし、こ
れらをホール素子25と同様に支持軸1(外軸1b)の
片端に固定して取り付ける。
【0049】但し、取付位置は図2のホール素子センサ
25より外端寄りに外軸1bのフランジ端の一部を延長
し、又は同等の取付座を形成し、これに対応して芯管P
の側端にも突起部を所定の角度ピッチ22.5°で、か
つ光センサの発光素子と受光素子で突起部を挾むように
設ける。光センサと突起部の数はホール素子センサ25
の場合と同様である。
【0050】図6は図2の矢視VI−VIから見た側面図で
あり、主として上記包装シートのずれ検出センサの配置
を示すためのものである。この例では支持板11に1つ
の近接スイッチ26が設けられ、支持軸1の回転する中
空軸1c端のフランジ部15に16ケの突起27が形成
されている。
【0051】このずれ検出センサは、前述したホール素
子センサ25による回転角度センサの信号を基準とし
て、その基準信号と同一ピッチの信号が検出されないこ
とにより包装シートの繰出しずれの有無を検出しようと
するものである。
【0052】第2実施形態の張力調整装置は上記の構成
であり、以下その作用について説明する。基本的な作用
は、図9に示すように、ロータリエンコーダ32による
測長信号に基づいて得られる包装シートの繰出量lと、
角度センサであるホール素子センサ25のパルス信号に
基づく角度θとによりロールペーパの巻量の状態を検出
することである。
【0053】なお、図9では磁石24とホール素子セン
サ25の数は前述したこの実施形態の例とは異なってい
るが、前述したように角度22.5°回転する毎に1つ
のパルス信号が出力されることについては同じであるか
ら、理解し易いように、又説明の便宜上異なる配置例を
用いている。
【0054】図示のように、包装シートの繰出量lを繰
出す際に(a)のように巻量半径が大きければ角度セン
サのパルス数は少なく、(b)のように巻量半径が小さ
ければパルス数は多くなる。従って、最大径のパルス数
が例えば図示のように3、最小径の数が10であれば、
パルス数が3〜10に変化する過程を、例えば4段階に
分けてロールペーパRの直径の変化に対応させて各直径
段階に対応した張力を包装シートSに付与し得る直流電
圧をモータブレーキ20へ送りブレーキ力を調整する。
【0055】上記張力レベルN=1〜4とパルス数との
関係は図1の実際の例では次の通りである。ロールペー
パRの製品の最大径160mm、最小径64mmとする
と、最大径での1回転の繰出量はπ×160mmであ
り、角度センサ25は22.5°間隔で1つの(1回転
当り16ケ)パルス信号を発するから、1つのパルス信
号を発する毎に繰出される包装シートSの長さは、π×
160/16=314m/mとなり、3140m/mの
繰出量ではパルス数10ケとなる。
【0056】同様に最小径での繰出量とパルス数との関
係は、π×64/16=129.5m/mから3140
m/mの繰出量ではパルス数3140/1295×10
=24.2ケとなる。
【0057】上記パルス数の変化を4段階に分けて直流
電圧を各張力レベル毎に対応させて変化させると次のよ
うになる。 張力レベルN パルス数 直流電圧 N=1 10〜13 25V N=2 14〜17 16V N=3 18〜21 12V N=4 22〜24.2 8V なお、上記説明では繰出量を一定とし角度センサのパル
ス数の変化により張力レベルNを調整するとしたが、反
対に角度センサの一定数のパルス数を基準として繰出量
の変化によりペーパ巻量の状態を推定して張力レベルを
調整するようにしてもよいことは説明するまでもない。
以下前者の調整法を中心にさらに具体的に説明する。
【0058】図10、図11に上記張力調整装置の作用
のフローチャートを示す。図10は張力調整装置が通常
モードに入るための特殊モードのフローチャート、図1
1は通常モードのフローチャートである。
【0059】図10の特殊モードは分包装置における通
常の分包作業に入る前に予め動作条件をチェックし、通
常モードに入りやすい状態に条件を揃えておくための予
備的な作用を意味する。包装シートを分包装置に最初に
セットして分包作業を開始するまでにシートのセット状
態が正しく行われているかの準備作業は、一般的には手
動によりインチング操作して行われることが前提であ
り、必ず制御モードはこの特殊モードを通過する。
【0060】ステップS0 での特殊モードであるかの判
定は、条件としてエンドセンサ、ジョイントシールの作
動、インチングモード、巻量センサの逆転検出のいずれ
か1つでも検出されれば、特殊モードの作動を行うよう
に判定される。ジョイントシールの作動とは1つのロー
ルペーパが消費され紙切れとなっている間に次のロール
ペーパを給紙部にセットし前のロールペーパとの紙継ぎ
動作をすることである。
【0061】インチングモードとは、全ての作用の開始
前に制御回路はスイッチによりインチングモードに投入
され前述のように手作業で包装シートがセットされる
が、その動作中はずっとインチングモードであるからこ
れを確認するための条件である。
【0062】なお、作業の前提として特殊モードに入る
必要があるのは、ロールペーパを供給する際に必ずしも
新しい完全なロールペーパとは限らず巻量が例えば半分
程度のものを途中からセットする場合があるからであ
る。従って、以下で説明するように、ロールペーパが半
分程度のものである場合、全量の巻量に対応する張力よ
り小さいがその巻量に合致する張力より少し大きい中間
的な張力に予め張力調整が行われる。
【0063】まず、ステップS0 で特殊モードと判定さ
れると、ステップSS1 で張力を最大張力に設定し、同
時に各種センサ(基準センサ、回転数カウンタ、巻量セ
ンサ、芯管滑りセンサ)を作動状態とする(SS2 )。
この状態で手動によるインチング操作で包装シートを少
しずつ送り、測長センサであるロータリエンコーダ32
の信号と角度センサであるホール素子センサ25の信号
を読取る。
【0064】上記読取られた各センサの信号からステッ
プSS5 でロールペーパ巻量を演算する。演算は前述し
た概略説明による計算方法に従って行われる。この演算
によりロールペーパの巻量が全量か又は例えば半分程度
であるかが求められ、この演算が行えないとき(NO)
はステップSS3 に戻り、演算が行われたときはステッ
プSS7 で再び特殊モードへ入る時の条件と同じ条件が
全て解除されているかどうかを判断し、全ての条件が解
除されていれば、ステップSS8 で適正張力に制御す
る。なお、ステップSS9 、SS10は芯管の滑り検出制
御であり、これについては後で説明する。
【0065】上記ステップSS8 での張力制御は、例え
ばロールペーパ巻量が全量(新品)のときは、最大張力
の直流電圧を25Vに設定する。あるいは巻量が半分程
度の時は20V程度に設定し、急激な張力変動を生じな
いような値に予めセットしておく。
【0066】上記適正張力の制御が行われると、フロー
の先頭に戻り、再びステップS0 で特殊モードの判定を
行うが、上記予備的な作用によりここでは当然通常モー
ドの処理〔A〕へ進む。
【0067】図11の通常モードへフローが進みインチ
ングモードのスイッチが手動で切替えられると、まずス
テップS1 で前回設定データの読出しをし、各種センサ
を引続き作動状態とする(S2 )。従って、この場合包
装装置の通常作動が始まっており、作動開始時には張力
は特殊モードで適正に設定された直流電圧値で制御され
ている。
【0068】次に、ステップS3 、S4 、S5 で特殊モ
ードの時と同様に測長センサ信号、角度センサ信号が読
込まれ、ロールペーパの巻量演算が行われる。この演算
も基本的に前述した演算方法に従って行われる。その結
果、全量の巻量で始まるロールペーパRの場合は、図示
のように、各ステップS6 、S8 、S10、S12 での巻
量の各判定に従って各ステップS7 、S9 、S11、S13
で25V、16V、12V、8Vの直流電圧への制御が
行われることについては第1実施形態の場合と同様であ
る。以上の巻量と直流電圧制御の関係は図12に示す通
りである。
【0069】上記各ステップを経ていずれかのルートで
の張力制御が行われた後、この実施形態ではさらに芯管
の滑り動作の有無がステップS14で行われる。この滑り
動作のチェックは、前述した近接スイッチ26を用いて
行う。近接スイッチ26の配置は、図6に示すように、
1つの近接スイッチ26と16ケの突起(強磁性体)の
組合せで前述した角度センサとしてのホール素子センサ
25による角度検出手段の場合と同様に角度22. 5°
に1つずつのパルス信号が得られる。
【0070】上記2種類の角度センサは、両方共同じ形
式のセンサを用いてもよいことは言うまでもない。この
ような角度センサによる各回転角度毎のパルス信号と回
転角度の関係を図13のタイムチャートに示す。図示の
ように、巻量検出チャートで示されるパルス信号に対し
滑り検出センサによるパルス信号が、芯管の巻状態が張
力によって変動しない限り、同じタイミングで同期して
得られる。
【0071】しかし、上述した各直流電圧によるモータ
ブレーキ20の回転抵抗が適当でなく、例えばある張力
レベルN=2において張力がやや強過ぎたとするとロー
ルペーパRと芯管Pが一体となって強く回転し、例えば
磁石16による強磁性体17への吸着固定位置がずれた
りすると、ホール素子センサ25による信号は各22.
5°の角度ずつのパルス信号を発するが、近接スイッチ
26によるパルス信号は上記ずれによって同じ位置で2
つが重なり、次の角度位置ではパルス信号が出ないとい
うことがある。
【0072】以上のようなずれを起こしたときのパルス
信号の変化を図13に示している。滑り検出センサのパ
ルス信号は1回転後のC、Dの位置でパルス信号がな
く、その後DとAの間に少しずれてパルス信号が生じた
場合を示している。
【0073】この場合は、1回転Cの位置で滑り検出セ
ンサのパルスがないことを巻量検出センサを基準として
検出することにより滑りを検出し、張力が例えばN=2
における直流電圧16Vでは大き過ぎる場合14Vに電
圧を減少させるというように張力の緊張緩和制御を行っ
て適正張力に調整することにより位置Dを過ぎた任意の
位置で再びパルス信号が出力されるようになる。
【0074】以上のようにして芯管Pの張力ずれに対す
る制御を必要に応じて行った後、ステップS16でロール
ペーパの残量の有無をエンドセンサ31の信号によりチ
ェックし、包装シートが終端でない限りステップS3
前に戻り、上記演算を繰り返して包装シートの巻量に応
じた適正な張力を制御を続行する。
【0075】エンドセンサ31で包装シートSの終端が
検出されるとその信号に基づいて張力制御は終了する。
但し、さらに分包作業を続行したいときは、特殊モード
に切替えてロールペーパRを新しいものに取り替え紙継
ぎをして上記動作を続行すればよいことは説明するまで
もない。
【0076】なお、前述した特殊モードにおけるフロー
チャートの説明でステップSS9 、SS10は点線で示し
ているが、これは特殊モードでは必ずしも必要ないが、
設けるとすると上述した通常モードでの滑り検出動作の
ステップS14、S15と同様にして行えばよい。
【0077】以上の説明ではロールペーパRは完全な全
量巻の製品であることを前提として説明したが、たとえ
ばロールペーパRとして半分程度の巻量のものが給紙部
にセットされたときは、特殊モードで予め張力状態を全
量巻きのロールペーパを繰り出して半分程度となったと
きの通常モードでの張力制御状態より少し大きい張力状
態に制御した後通常モードに入るから、張力状態が大き
く異なるため急激に張力状態を変化させることがなくス
ムースに通常モードに入り得ることは明らかであろう。
【0078】又、上記第1及び第2の実施形態ではいず
れの場合も近接スイッチ26と複数の突起27(16
ケ)の組合わせによるセンサは、芯管Pの中空軸1cに
対する「すべり」を検出するものとして説明したが、こ
のセンサを前述した磁石24とホール素子センサ25の
組合わせによるセンサに代えて角度検出センサとして用
いることもできる。
【0079】近接スイッチ26と突起27の組合わせに
よるセンサは、ブレーキモータ20によるブレーキ力の
付与に異常(例えば故障によりブレーキモータ20が停
止することなど)が生じない限り、検出パルスは図13
に示すようにホール素子センサ25による角度の検出と
同じタイミングでパルス信号を出力しており、従ってそ
のパルス信号をそのまま角度検出信号として用いればよ
い。
【0080】但し、近接スイッチ26による信号を角度
検出センサとして用いる場合は、当然ホール素子センサ
25による角度検出センサは省略される。この場合、近
接スイッチ26による角度検出センサは角度検出をする
と共にすべり検出センサとしても共用することとなる
が、すべり検出センサとしてすべりを検出する際には基
準となる信号が必要である。この基準信号としてロータ
リエンコーダ32の信号を用いるものとする。
【0081】前記ブレーキ力の異常が生じた場合中空軸
1cとそのフランジ15がブレーキモータ20と共に停
止し、このため芯管Pとフランジ15との間ですべりが
生じるが、紙の送りがある程度行なわれている限りロー
タリエンコーダ33が信号を発生し、そのパルス信号と
近接スイッチ26によるパルス信号が不一致となった瞬
間からすべりが生じていることとなるからである。
【0082】さらに、上記各実施形態では角度検出セン
サ、ずれ検出センサ、巻量検出センサ(ロータリエンコ
ーダ)は基本的に巻量の検出と、その巻量の検出に基づ
いて巻量直径を演算することにのみ用いられているが、
これらセンサのいくつかを組み合わせることによりシー
ト切れを検出することもできる。各実施形態のシート張
力調整装置は、薬剤分包装置に適用されているものであ
り、この薬剤分包装置へ供給される分包紙などのシート
が1つのロールの消耗により、あるいは何らかの原因で
ブレーキ力が過大となりシートが途中で切断されること
があり得るから、このような場合にシート切れ検出機能
を備えておくことは必要な対策の1つである。
【0083】第2実施形態では、ロータリエンコーダ3
2により繰出量を検出し、その検出値からロールペーパ
の巻量を求め、その巻量に対応するホール素子センサ2
5を用いた角度検出センサのパルス信号により巻量半径
を求めてブレーキ力を調整し、かつ近接スイッチ26に
よるずれ検出センサで芯管Pのフランジ15に対する
「ずれ」を検出するようにしたが、上記各検出センサか
らの信号を用いて次のようにしてシート切れを検出す
る。このシート切れの検出は、次の2つの場合がある。
【0084】1つは、ロールペーパRとロータリエンコ
ーダ32の間でシート切れが生じているため、ホール素
子センサ25による角度検出センサと近接スイッチ26
によるずれ検出センサのいずれか又はそのいずれからも
パルス信号が得られないにも拘らず、ロータリエンコー
ダ32によるシート繰出量の測長信号が得られている場
合がある。
【0085】この場合、制御回路30内ではシート切れ
と判断するプログラムを付加することにより(図示省
略)シート切れと判断し、その判断結果に基づいて制御
信号を加熱ローラ6のモータ6aに送り、加熱ローラ6
の駆動を停止すると共に、分包装置へ薬剤を供給する装
置へも制御信号を送り薬剤の供給を停止する。又、上記
シート切れの判断結果は、図示しない表示器へ表示す
る。
【0086】なお、図3ではロータリエンコーダ32は
送りローラ3の軸上に設けるとしているが、図示の送り
ローラ3は1対のローラでシートを挟んで送る形式のも
のでありその1方のローラは図示しないモータで駆動さ
れており、駆動されていない側のローラ軸上にロータリ
エンコーダ32は設けられているものとする。但し、図
示しないモータは加熱ローラ6のモータ6aと同期駆動
されるものとし、独立にモータを設けない場合は上記モ
ータ6aの動力をベルトで送りローラ3へ伝達するよう
にしてもよい。
【0087】もう1つは、シートが全く供給されていな
い場合であり、上記3種類の検出センサのうち角度検出
センサとずれ検出センサのいずれか又はその両者及びロ
ータリエンコーダ32によるシート繰出量の測長センサ
でシートの検出信号が全くない、しかも図3に示す回転
数カウンタ33の回転数信号はカウントできるという場
合である。この場合も判断プログラムはシート切れと判
断するように設けておけばシート切れが検出される。シ
ート切れが検出された後の制御動作は上記第1の場合と
同じである。
【0088】次に、上記ロータリエンコーダ32は送り
ローラ3の軸上に設けられているが、ロータリエンコー
ダ32は加熱ローラ6のモータ6aの軸上に設けること
もできる。この場合も、シート切れがロールペーパRと
ロータリエンコーダ32の間で生じた場合とシートが全
く供給されていない場合も判断プログラムは同じであ
る。
【0089】上記いずれかでシート切れが生じたとき
は、すべり検出センサと角度検出センサのいずれか又は
その両者の信号が検出されず、かつロータリエンコーダ
32と回転数カウンタ33の両方の信号が検出されてい
るときは判断プログラムはシート切れと判断するように
設ける。シート切れ後の制御は第1の場合と同じであ
る。
【0090】以上は、図2に示すように、芯管Pと中空
軸1cのフランジ部15との間に磁石16と強磁性体1
7を介在させて芯管Pが中空軸1c(フランジ15)に
対してずれを生じることができるという構成を前提とし
たものである。しかし、このような磁気固着手段でな
く、磁石16と強磁性体17を一体にした突起をフラン
ジ15側に設け(突起は逆に芯管P側に設けてもよい)
て芯管Pを回転に対してフランジ15からずれないよう
に固定した場合にも、上記シート張力調整方法は適用で
きる。この場合は、芯管Pのずれは生じないからずれ検
出センサは設けないこととなる。
【0091】但し、この場合近接スイッチ26によるセ
ンサは角度検出センサとして用いることができるから、
ホール素子センサ25による角度検出センサとのいずれ
かが利用される。この例ではシート切れが途中で生じて
も、あるいは全く供給されていない場合でも角度検出セ
ンサの検出信号がなく、ロータリエンコーダ32が送り
ローラ3の軸上又はモータ6aの軸上のいずれかに設け
られているかによってロータリエンコーダ32の信号有
り又は無し、かつ回転カウンタ33の信号は有りの判断
をする判断プログラムによってシート切れが判断され
る。
【0092】なお、以上のような各種センサと判断プロ
グラムによるシート切れの検出機能の必要性は、シート
の繰出量、巻量、巻径などのデータがコンピュータの記
憶部(RAM)に一時的に記憶される形式である場合、
シートの繰出状態を途中で停止し、電源をオフにすると
上記途中の状態のデータが消えるため、次に再起動する
場合途中状態のデータを利用できない場合に必要とな
る。
【0093】従って、上記記憶すべきデータを書込み保
持と消去の自在な固定記憶素子(EEPROM)に最終
結果を記憶するようにすれば、判断結果がリセットによ
り消去されず再起動する際に正しい操作手順から制御が
開始できる。
【0094】なお、以上で説明した各種実施形態のシー
ト張力調整装置についてその構成をまとめて記載すると
次の通りである。
【0095】1.シートの送り経路上に設けたシート加
工部へ非回転に支持された支持軸の周りに回転自在に設
けたロール支持筒を有する給紙部からロール支持筒に装
着されたロールペーパのシートをブレーキ力を与えて所
定の張力で繰り出すようにロール支持筒に係合するブレ
ーキ手段を備え、ロール支持筒の回転から又はシート送
り経路上でシート送り長さを測定するセンサと、その測
定信号に基づき予め記憶部に記憶された最大ロールペー
パ巻量から上記シート送り長さを減算してシート繰出し
後のロールペーパ巻量を求め、得られた巻量長さとシー
ト厚みに基づいて巻量直径を演算し、その巻量の直径に
応じて段階的にブレーキ手段のブレーキ力を制御してシ
ート加工部へ送られるシートの張力を調整する制御部と
を備えて成るシート張力調整装置。
【0096】2.シートの送り経路上に設けたシート加
工部へ非回転に支持された支持軸の周りに回転自在に設
けたロール支持筒を有する給紙部からロール支持筒に装
着されたロールペーパのシートをブレーキ力を与えて所
定の張力で繰り出すようにロール支持筒に係合するブレ
ーキ手段を備え、ロール支持筒に対してその回転角度を
検出する角度センサと、シート加工部までのシート送り
経路上でシート送り長さを測定する測長センサと、両セ
ンサから得た所定長さ又は所定回転角度のいずれかを基
準とし回転角度又はシート送り長さの変化により繰出し
後のロールペーパ巻量を求め、その巻量の直径に応じて
段階的にブレーキ手段のブレーキ力を制御してシート加
工部へ送られるシートの張力を調整する制御部とを備え
て成るシート張力調整装置。
【0097】3.前記制御部が、前記シートの繰出し中
にシート張力を調整する通常モードの前に、予め一定長
さのシートを間欠的に送るインチング操作により測長セ
ンサと角度センサからの信号に基づいて通常モードと同
じ方法でロールペーパ巻量を求め、その巻量の直径に応
じて通常モード制御開始時より手前の中間的なブレーキ
力に制御してシート張力を予め調整する特殊モードを含
むことを特徴とする2項に記載のシート張力調整装置。
【0098】4.前記ロール支持筒と支持軸の固定支持
板間でロール支持筒の回転角度を検出する角度センサを
設け、前記制御部がこの角度センサの信号とロールペー
パと支持軸間でロールペーパの回転角度を検出する前記
もう1つの角度センサの信号との不一致により前記通常
モードと特殊モードのいずれか又は両方においてロール
支持筒に着脱自在に装着されたロールペーパとロール支
持筒とのずれを検出することを特徴とする3項に記載の
シート張力調整装置。
【0099】5.前記測長センサをロータリエンコーダ
又は回転数カウンタとしたことを特徴とする1乃至4項
のいずれかに記載のシート張力調整装置。
【0100】6.前記角度センサをホール素子センサと
磁石の組合せから成るものとしたことを特徴とする1乃
至4項のいずれかに記載のシート張力調整装置。
【0101】7.前記角度センサを光センサと突起部の
組合せから成るものとしたことを特徴とする1乃至4項
のいずれかに記載のシート張力調整装置。
【0102】8.前記ホール素子センサと磁石又は光セ
ンサと突起部の組合せが1回転を所定角度に分割した角
度ピッチ毎にパルス信号を発するように1つのセンサと
複数の磁石あるいは突起部、又は複数のセンサと1以上
の磁石あるいは突起部の組合せから成ることを特徴とす
る6又は7項に記載のシート張力調整装置。
【0103】9.前記角度センサを近接スイッチと強磁
性体の組合せから成るものとしたことを特徴とする1乃
至4項のいずれかに記載のシート張力調整装置。
【0104】10.前記ロールペーパが芯管にシートを
巻回して成り、この芯管に前記磁石又は突起部を設けた
ことを特徴とする6乃至8項のいずれかに記載のシート
張力調整装置。
【0105】11.前記制御部が、シート切れを検出す
るセンサの検出信号によりシート切れを判断するように
したことを特徴とする4項に記載のシート張力調整装
置。
【0106】12.前記制御部が、シート切れを検出す
るセンサとして前記角度センサの信号ともう1つの角度
センサによるずれ検出信号のいずれか又は両方、及びシ
ート長さの測定センサからの信号を入力されるとその信
号の有無によりシート切れを判断するシート切れ判断部
を有することを特徴とする11項に記載のシート張力調
整装置。
【0107】
【効果】以上詳細に説明したように、第1及び第2の発
明では1つの測長センサによるシート送り長さのデータ
を吸着の全巻量長さデータから演算によってロールペー
パの現巻量長さと対応するロールペーパ直径を得、それ
に基づいて段階的にブレーキ力を制御し張力を最適に調
整するようにしたから、現巻量長さが逆転して増大しな
い限り次第に減少する巻量長さとそれに対応する直径に
適合するブレーキ力を段階的に選択することにより最適
な張力調整ができ、直径の微妙な変化によりブレーキ力
が上下動するような急激な張力変動がないスムースな張
力の調整ができるという利点が得られる。
【0108】第3の発明では測長センサと角度センサに
よる検出信号に基づいてそのいずれか一方のセンサの所
定量を基準とし他方のセンサの信号変化により現巻量長
さを求め、その巻量の直径に応じたブレーキ力を選択し
て張力調整するようにしたから、この方法では全巻量長
さのデータが既知でなくても測定データから現巻量を得
てその巻量に対応する直径からブレーキ力を選択して張
力調整ができ、従って第1の発明と同様に急激な張力変
動のないスムースな張力の調整ができるという利点が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分包装置の給紙部と分包部の主要構成の概略図
【図2】ロールペーパを装着した給紙部の縦断面図
【図3】包装シートの張力調整装置の制御回路の概略ブ
ロック図
【図4】第1実施形態の張力調整装置の作用を説明する
フローチャート
【図5】図2の矢視V−Vから見た第2実施形態の給紙
部の側面図
【図6】図2の矢視VI−VIから見た第2実施形態の給紙
部の側面図
【図7】第2実施形態の張力調整装置の角度センサの概
略配置構成図
【図8】同上の角度センサの他の変形例の概略配置構成
【図9】第2実施形態の張力調整装置の原理作用を説明
する図
【図10】第2実施形態の張力調整装置の特殊モード作
用を説明するフローチャート
【図11】同上の通常モード作用を説明するフローチャ
ート
【図12】同上の演算モードでの直流電圧と巻量との関
係を示すグラフ
【図13】滑り検出センサによるお滑り作用検出方法の
説明図
【符号の説明】
1 支持軸 2 送りローラ 3 送りローラ 4 三角板 5 ホッパ 6 加熱ローラ 7 プリンタ 20 モータブレーキ 25 ホール素子センサ 26 近接スイッチ 30 制御回路 31 エンドセンサ 32 ロータリエンコーダ 33 回転数カウンタ S 包装シート P 芯管 R ロールペーパ W 分包シート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 シート張力調整装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロールペーパか
ら引き出されるシートの張力をロールペーパ径の変化に
応じて段階的に調整するシート張力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薬剤分包装置として、熱融着性分包紙の
シートをロール状に巻いたものを回転自在に支持したシ
ート供給部からシートを引き出して移送する移送路にシ
ール装置が設けられ、このシール装置の上流側でシート
を2つ折りにすると共にその間に薬剤を供給した後シー
ル装置によりシートを幅方向と両側縁部とを帯状に加熱
融着して薬剤を分包するようにしたものが知られてい
る。
【0003】シートが使用されて無くなると新しいロー
ルに交換され、その新しいロールからシートが引き出さ
れて分包装置にセットされる。このシートロールから引
き出されるシートは、2つ折りされた後周縁等を融着す
る際に正確に2つ折りされず、少しずれた状態で融着さ
れることのないように常に一定の張力で引き出すのが好
ましいが、実際にはシートの引出量に応じてロール径が
変化するため、引出張力も少しずつ変動する。
【0004】このため、上記シートロールの径の変化が
生じても張力がほぼ一定となるように調整するシート張
力調整装置が実公平1−36832号公報により提案さ
れている。この公報によるシート張力調整装置は、シー
トロールをロール支持筒に着脱自在に嵌合装着し、シー
トロール側方に複数の巻径検出センサを径方向に配置
し、この検出センサの信号によりロール支持筒内部に設
けた電磁ブレーキの電磁力を調整してロール径が小さく
なるにつれて段階的にブレーキ力を弱めることにより張
力を一定となるように調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のシート張力調整装置では、シートの使用による巻量の
変化を径方向に配置した巻径検出センサで段階的に検出
する方式を採用しているため、検出センサのランクが切
替わる径になると、芯管軸の偏心、シートの重量、巻き
歪みなどの原因により電磁ブレーキのブレーキ力ランク
が1回転毎に上下に変動するバイブレーション現象が生
じる。このため、張力変動により分包部でシートを2つ
折りした際にシートの縁部が正確に重ならない、いわゆ
る耳ずれが生じ、包装不良部分が生じることがある。
【0006】又、ブレーキ力のランクが急激に変動する
ため幅方向に裂傷が生じたりすることもある。検出セン
サの誤動作の原因は、上記以外にも、光反射式のものを
用いていることによるものもある。薬剤包装装置に使用
されるシートの材料として、グラン紙(半透明)、セロ
ポリ紙(透明)等種々のものがあるが、これらシートの
端面位置が各層毎に微妙に変化すると反射される反射光
の戻りが異なり信号として検出されないため検出精度が
悪化したり、特にセロポリ紙では湿度変化による影響が
大きいため蛇行巻きされ易く、端面の凹凸が原因で検出
精度が悪くなることもある。
【0007】さらに、シートを分包部で2つ折りする位
置より上流側に一般には分包紙に印字するためのサーマ
ルプリンタが設けられるが、このサーマルプリンタにお
いて印字ドットの欠けや印字装置の残量表示機構のラン
プが、バイブレーション現象により耐久性の低下を起こ
したりする。
【0008】この発明は、上記のような従来のシート張
力調整装置における問題点に留意して、極薄のシートを
巻いたロールペーパの巻状態によるロールペーパ直径の
微妙な変動による影響で制御すべき段階的に選択される
ブレーキ力のレベル変動を生じることなく各段階毎に的
確にブレーキ力を設定しロールペーパの直径に応じた適
正な張力を安定して給紙部に与え、シートの加工作用に
支障が生じたりせずにシートを加工することのできるシ
ート張力調整装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決する手段として、シートの送り経路上に設けたシー
ト加工部へ非回転に支持された支持軸の周りに回転自在
に設けたロール支持筒を有する給紙部からロール支持筒
に装着されたロールペーパのシートをブレーキ力を与え
て所定の張力で繰り出すようにロール支持筒に係合する
モータブレーキ手段を備え、ロール支持筒に対してその
回転角度を検出する角度センサと、シート加工部までの
シート送り経路上でシート送り長さを測定する測長セン
サと、両センサから得た所定長さ又は所定回転角度のい
ずれかを基準とし回転角度又はシート送り長さの変化に
より繰出し後のロールペーパ巻量及びその巻径を演算し
て求め、直流電圧をその巻径の段階に応じて段階的にか
つ各段階では一定にモータブレーキ手段に印加してブレ
ーキ力を制御しシート加工部へ送られるシートの張力を
調整する制御部とを備えて成るシート張力調整装置とし
たのである。
【0010】上記発明のシート張力調整装置では、測長
センサと角度センサの2つのセンサによる信号検出が前
提である。上記2つのセンサによる検出信号を得ると、
そのいずれか一方のセンサの所定量を基準として他方の
センサの変化による巻量の変化を直接得ることができ
る。
【0011】巻量の変化の所定範囲をロールペーパの巻
量直径の変化に予め対応させておけば、巻量の変化を検
出するだけでブレーキ力の段階的な制御のレベルを選択
することができ、従って巻量の直径に応じてブレーキ力
を制御しシート張力を各段階毎にかつその各段階では一
定の最適な張力に調整することができることとなる。
【0012】この場合、ブレーキ力を段階的に変化させ
てもその切替えによる張力の変化によってシートの加工
作用に支障が生じない範囲内でブレーキ力が変化するよ
うにブレーキ力の各ランクが順次大きい方から小さい方
へ切替えられるようになっているから、従来のようにロ
ールペーパの巻径をセンサで直接検出する方式では巻径
の不均等な巻きによりブレーキ力のランク切替え直径付
近でブレーキ力の各ランクが急激に上下に変動するよう
な不都合はその制御方式の違いにより生じることはな
い。
【0013】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態について図面
を参照して説明する。図1は薬剤分包機の主として給紙
部と分包部とを取り出した概略構成図である。給紙部は
水平に支持された支持軸1に芯管Pに薬剤分包用のシー
トをロール状に巻いたロールペーパRが回転自在に装着
され、上記ロールペーパRから引き出された包装シート
Sが送りローラ2、3を通り、次の分包部へ供給される
ように形成されている。
【0014】分包部は、三角板4で2つ折りにされた際
にホッパ5から所定量の薬剤が投入された後ミシン目カ
ッタを有する加熱ローラ6により所定間隔で幅方向と両
側縁部とを帯状にヒートシールするように設けられてい
る。なお、分包部はこれ以外の構成部材も多数あるが、
複雑になるのを避けるため必要な部材のみを示してい
る。
【0015】図2は給紙部にロールペーパRと芯管Pを
装着した状態の主縦断面図である。図示のように、支持
軸1はその一端がナットにより支持板11に取付固定さ
れた中心軸1aと、これに一体に嵌合された外軸1b
と、上記外軸1bの左右両端寄り位置に設けた軸受1
2、12を介して回転自在に取り付けられる中空軸1c
とから成る。
【0016】13は中心軸1aの片端の軸ヘッド、14
は外軸1bの片端のフランジ部である。中空軸1cの反
対側端にもフランジ部15が設けられている。上記支持
軸1に芯管Pとこれに巻回されたロールペーパRが装着
されると中空軸1cにより回転自在に支持されると共
に、フランジ部15の内径面に適宜間隔に配置された複
数個の磁石16とこれに対向して予め芯管Pの端面円周
に沿って配設された強磁性体(鉄部)17に対する吸着
力により、装着された芯管PとロールペーパRが中空軸
1cに着脱自在に固定される。
【0017】上記中空軸1cにはモータブレーキ20が
係合し、ロールペーパRから繰り出される包装シートS
に適度な張力を付与している。モータブレーキ20は支
持板11に取付けられており、図示しない伝動ベルトを
介して歯車ユニット21を回転させ、その出力軸上に設
けたピニオン22が、フランジ部15の外端面に設けた
大歯車23に係合して中空軸1cにブレーキ力を与える
ようになっている。
【0018】モータブレーキ20は、小さな交流モータ
(AC)であり、供給電源として直流電圧を加えること
によりブレーキ力を与えるように使用される。この場
合、後で説明するように、直流電圧の値を4段階に変化
させて繰り出される包装シートSの張力の大きさに応じ
てブレーキ力を変化させる。
【0019】磁石24とホール素子センサ25、及び近
接スイッチ26と突起27については、さらに図4及び
図5に示すように、芯管Pに設けた磁石24とホール素
子センサ25から成る回転角度センサからの信号、及び
近接スイッチ26と突起27から成る包装シートのずれ
検出センサからの信号が、図3に示すように、制御回路
30へ入力される(制御回路30については後で説明す
る)。
【0020】即ち、この実施形態の測長センサの信号
と、回転角度センサの信号とからロールペーパRの包装
シートSの繰出量を正確に算出してロールペーパRの巻
直径の変化に対応したブレーキ力の調整をし張力調整を
適正に行おうとするものである。
【0021】図6に示すように、この実施形態の芯管P
の内周沿いと支持軸1の片端にそれぞれ設けられる磁石
24とホール素子センサ25は、4つの磁石24が1つ
の基点から67.5°ずつ位置が異なる各4点に配置さ
れ、4つのホール素子センサ25は上記基点を通る中心
線とこれに直交する中心線上の4つの位置に配置されて
いる。
【0022】上記配置は、磁石24とホール素子センサ
25の数と配置が最も合理的な組合せとして選定したも
のであり、例えば図7の(a)〜(d)に示すように、
種々の変形例があり得る。しかし、いずれの配置であれ
ホール素子センサ25が芯管Pの回転を表す角度信号は
芯管Pが22.5°回転する毎に1つのパルス信号を発
する点ではいずれの配置であってもよいことは説明する
までもない。
【0023】なお、上記芯管Pの回転を検出する検出器
として上記例では磁石24とホール素子25の組合せと
したが、これ以外にも光センサを用いることもできる。
光センサは、発光素子と受光素子から成るものとし、こ
れらをホール素子25と同様に支持軸1(外軸1b)の
片端に固定して取り付ける。
【0024】但し、取付位置は図2のホール素子センサ
25より外端寄りに外軸1bのフランジ端の一部を延長
し、又は同等の取付座を形成し、これに対応して芯管P
の側端にも突起部を所定の角度ピッチ22.5°で、か
つ光センサの発光素子と受光素子で突起部を挾むように
設ける。光センサと突起部の数はホール素子センサ25
の場合と同様である。
【0025】図3は給紙部から包装シートを分包部へ送
り薬剤を分包する装置の主要部材を制御する回路の概略
ブロック図である。制御回路30は、エンドセンサ31
からの信号、送りローラ3に設けられたロータリエンコ
ーダ32からの信号、あるいは加熱ローラ6の軸に連結
されるモータ6aの出力軸上でその回転数を計測する回
転数カウンタ33からの信号のいずれかによりモータブ
レーキ20へブレーキ力を与えるための制御指令、及び
モータ6aへの制御指令を出力するように構成されてい
る。なお、34は外部からデータを入力するための入力
部である。
【0026】図5は図2の矢視V−Vから見た側面図で
あり、主として上記包装シートのずれ検出センサの配置
を示すためのものである。この例では支持板11に1つ
の近接スイッチ26が設けられ、支持軸1の回転する中
空軸1c端のフランジ部15に16ケの突起27が形成
されている。
【0027】このずれ検出センサは、前述したホール素
子センサ25による回転角度センサの信号を基準とし
て、その基準信号と同一ピッチの信号が検出されないこ
とにより包装シートの繰出しずれの有無を検出しようと
するものである。
【0028】以上の構成とした実施形態の薬剤分包装置
ではシート張力を次のように調整しながら薬剤の分包作
業が行われる。この実施形態では給紙部にセットされる
ロールペーパRは最大径dmax 、最小径d0 とし、図8
に示すように、ロータリエンコーダ32による測長信号
に基づいて得られる包装シートの繰出量lと、角度セン
サであるホール素子センサ25のパルス信号に基づく角
度θとによってモータブレーキ20のブレーキ力を4段
階に制御してロールペーパRの直径の変化に応じて最適
なブレーキ力で張力調整を行う。
【0029】図示の例のロールペーパRは、最大径d
max =160mm、最小径d0 ≒64mm、シート厚み
γ=30μmが用いられている。従って、直径が包装シ
ートSの使用によって変化する範囲を単純に4段階に分
けるとすると、(160−64)/4=24mm直径が
減少する毎にモータブレーキを変化させればよい。
【0030】このとき、各段階毎のシート長さは次のよ
うになる。任意の直径のときのロールペーパRの巻き長
さLは次式で表される。
【0031】
【数1】
【0032】一方、ロールペーパRの直径は次式とな
る。 dmax =d0 +2×nγ …… (2) (1) 式からロールペーパRが最大径のときの巻き長さLmax は、 Lmax =〔64×n+n(n+1)×30×10-3〕π (2) 式から dmax =64+2×30n×10-3=160(mm) よって n=96/6×10-2=1600 回 故に、Lmax =(64+1601×30×10-3)×1600π =562.688(m) 今、ロールペーパRの直径が減少する段階を4段階に分
けて、最大径から順に径が小さくなる各段階NをN=
1,2,3,4と呼ぶこととするとそれぞれの段階での
各巻長さの最大長は次のようになる。 N=1の時 Lmax =562.688(m) (n=1600,dmax = 160) N=2の時 Lmax =376.800(m) (n=1200,dmax = 136) N=3の時 Lmax =221.056(m) (n= 800,dmax = 112) N=4の時 Lmax = 95.456(m) (n= 400,dmax = 88) なお、図8では磁石24とホール素子センサ25の数は
前述したこの実施形態の例とは異なっているが、前述し
たように角度22.5°回転する毎に1つのパルス信号
が出力されることについては同じであるから、理解し易
いように、又説明の便宜上異なる配置例を用いている。
【0033】図示のように、包装シートの繰出量lを繰
出す際に(a)のように巻量半径が大きければ角度セン
サのパルス数は少なく、(b)のように巻量半径が小さ
ければパルス数は多くなる。従って、最大径のパルス数
が例えば図示のように3、最小径の数が10であれば、
パルス数が3〜10に変化する過程を、例えば4段階に
分けてロールペーパRの直径の変化に対応させて各直径
段階に対応した張力を包装シートSに付与し得る直流電
圧をモータブレーキ20へ送りブレーキ力を調整する。
【0034】上記張力レベルN=1〜4とパルス数との
関係は図1の実際の例では次の通りである。ロールペー
パRの製品の最大径160mm、最小径64mmとする
と、最大径での1回転の繰出量はπ×160mmであ
り、角度センサ25は22.5°間隔で1つの(1回転
当り16ケ)パルス信号を発するから、1つのパルス信
号を発する毎に繰出される包装シートSの長さは、π×
160/16=314m/mとなり、3140m/mの
繰出量ではパルス数10ケとなる。
【0035】同様に最小径での繰出量とパルス数との関
係は、π×64/16=129.5m/mから3140
m/mの繰出量ではパルス数3140/1295×10
=24.2ケとなる。
【0036】上記パルス数の変化を4段階に分けて直流
電圧を各張力レベル毎に対応させて変化させると次のよ
うになる。 張力レベルN パルス数 直流電圧 N=1 10〜13 25V N=2 14〜17 16V N=3 18〜21 12V N=4 22〜24.2 8V なお、上記説明では繰出量を一定とし角度センサのパル
ス数の変化により張力レベルNを調整するとしたが、反
対に角度センサの一定数のパルス数を基準として繰出量
の変化によりペーパ巻量の状態を推定して張力レベルを
調整するようにしてもよいことは説明するまでもない。
以下前者の調整法を中心にさらに具体的に説明する。
【0037】図9、図10に上記張力調整の作用のフロ
ーチャートを示す。図9は張力調整装置が通常モードに
入るための特殊モードのフローチャート、図10は通常
モードのフローチャートである。
【0038】図9の特殊モードは分包装置における通常
の分包作業に入る前に予め動作条件をチェックし、通常
モードに入りやすい状態に条件を揃えておくための予備
的な作用を意味する。包装シートを分包装置に最初にセ
ットして分包作業を開始するまでにシートのセット状態
が正しく行われているかの準備作業は、一般的には手動
によりインチング操作して行われることが前提であり、
必ず制御モードはこの特殊モードを通過する。
【0039】ステップS0 での特殊モードであるかの判
定は、条件としてエンドセンサ、ジョイントシールの作
動、インチングモード、巻量センサの逆転検出のいずれ
か1つでも検出されれば、特殊モードの作動を行うよう
に判定される。ジョイントシールの作動とは1つのロー
ルペーパが消費され紙切れとなっている間に次のロール
ペーパを給紙部にセットし前のロールペーパとの紙継ぎ
動作をすることである。
【0040】インチングモードとは、全ての作用の開始
前に制御回路はスイッチによりインチングモードに投入
され前述のように手作業で包装シートがセットされる
が、その動作中はずっとインチングモードであるからこ
れを確認するための条件である。
【0041】なお、作業の前提として特殊モードに入る
必要があるのは、ロールペーパを供給する際に必ずしも
新しい完全なロールペーパとは限らず巻量が例えば半分
程度のものを途中からセットする場合があるからであ
る。従って、以下で説明するように、ロールペーパが半
分程度のものである場合、全量の巻量に対応する張力よ
り小さいがその巻量に合致する張力より少し大きい中間
的な張力に予め張力調整が行われる。
【0042】まず、ステップS0 で特殊モードと判定さ
れると、ステップSS1 で張力を最大張力に設定し、同
時に各種センサ(基準センサ、回転数カウンタ、巻量セ
ンサ、芯管滑りセンサ)を作動状態とする(SS2 )。
この状態で手動によるインチング操作で包装シートを少
しずつ送り、測長センサであるロータリエンコーダ32
の信号と角度センサであるホール素子センサ25の信号
を読取る。
【0043】上記読取られた各センサの信号からステッ
プSS5 でロールペーパ巻量を演算する。演算は前述し
た概略説明による計算方法に従って行われる。この演算
によりロールペーパの巻量が全量か又は例えば半分程度
であるかが求められ、この演算が行えないとき(NO)
はステップSS3 に戻り、演算が行われたときはステッ
プSS7 で再び特殊モードへ入る時の条件と同じ条件が
全て解除されているかどうかを判断し、全ての条件が解
除されていれば、ステップSS8 で適正張力に制御す
る。なお、ステップSS9 、SS10は芯管の滑り検出制
御であり、これについては後で説明する。
【0044】上記ステップSS8 での張力制御は、例え
ばロールペーパ巻量が全量(新品)のときは、最大張力
の直流電圧を25Vに設定する。あるいは巻量が半分程
度の時は20V程度に設定し、急激な張力変動を生じな
いような値に予めセットしておく。
【0045】上記適正張力の制御が行われると、フロー
の先頭に戻り、再びステップS0 で特殊モードの判定を
行うが、上記予備的な作用によりここでは当然通常モー
ドの処理〔A〕へ進む。
【0046】図10の通常モードへフローが進みインチ
ングモードのスイッチが手動で切替えられると、まずス
テップS1 で前回設定データの読出しをし、各種センサ
を引続き作動状態とする(S2 )。従って、この場合包
装装置の通常作動が始まっており、作動開始時には張力
は特殊モードで適正に設定された直流電圧値で制御され
ている。
【0047】次に、ステップS3 、S4 、S5 で特殊モ
ードの時と同様に測長センサ信号、角度センサ信号が読
込まれ、ロールペーパの巻量演算が行われる。この演算
も基本的に前述した演算方法に従って行われる。その結
果、全量の巻量で始まるロールペーパRの場合は、図示
のように、各ステップS6 、S8 、S10、S12 での巻
量の各判定に従って各ステップS7 、S9 、S11、S13
で25V、16V、12V、8Vの直流電圧への制御が
行われる。以上の巻量と直流電圧制御の関係は図11に
示す通りである。
【0048】上記各ステップを経ていずれかのルートで
の張力制御が行われた後、この実施形態ではさらに芯管
の滑り動作の有無がステップS14で行われる。この滑り
動作のチェックは、前述した近接スイッチ26を用いて
行う。近接スイッチ26の配置は、図5に示すように、
1つの近接スイッチ26と16ケの突起(強磁性体)の
組合せで前述した角度センサとしてのホール素子センサ
25による角度検出手段の場合と同様に角度22. 5°
に1つずつのパルス信号が得られる。
【0049】上記2種類の角度センサは、両方共同じ形
式のセンサを用いてもよいことは言うまでもない。この
ような角度センサによる各回転角度毎のパルス信号と回
転角度の関係を図12のタイムチャートに示す。図示の
ように、巻量検出チャートで示されるパルス信号に対し
滑り検出センサによるパルス信号が、芯管の巻状態が張
力によって変動しない限り、同じタイミングで同期して
得られる。
【0050】しかし、上述した各直流電圧によるモータ
ブレーキ20の回転抵抗が適当でなく、例えばある張力
レベルN=2において張力がやや強過ぎたとするとロー
ルペーパRと芯管Pが一体となって強く回転し、例えば
磁石16による強磁性体17への吸着固定位置がずれた
りすると、ホール素子センサ25による信号は各22.
5°の角度ずつのパルス信号を発するが、近接スイッチ
26によるパルス信号は上記ずれによって同じ位置で2
つが重なり、次の角度位置ではパルス信号が出ないとい
うことがある。
【0051】以上のようなずれを起こしたときのパルス
信号の変化を図12に示している。滑り検出センサのパ
ルス信号は1回転後のC、Dの位置でパルス信号がな
く、その後DとAの間に少しずれてパルス信号が生じた
場合を示している。
【0052】この場合は、1回転Cの位置で滑り検出セ
ンサのパルスがないことを巻量検出センサを基準として
検出することにより滑りを検出し、張力が例えばN=2
における直流電圧16Vでは大き過ぎる場合14Vに電
圧を減少させるというように張力の緊張緩和制御を行っ
て適正張力に調整することにより位置Dを過ぎた任意の
位置で再びパルス信号が出力されるようになる。
【0053】以上のようにして芯管Pの張力ずれに対す
る制御を必要に応じて行った後、ステップS16でロール
ペーパの残量の有無をエンドセンサ31の信号によりチ
ェックし、包装シートが終端でない限りステップS3
前に戻り、上記演算を繰り返して包装シートの巻量に応
じた適正な張力の制御を続行する。
【0054】エンドセンサ31で包装シートSの終端が
検出されるとその信号に基づいて張力制御は終了する。
但し、さらに分包作業を続行したいときは、特殊モード
に切替えてロールペーパRを新しいものに取り替え紙継
ぎをして上記動作を続行すればよいことは説明するまで
もない。
【0055】なお、前述した特殊モードにおけるフロー
チャートの説明でステップSS9 、SS10は点線で示し
ているが、これは特殊モードでは必ずしも必要ないが、
設けるとすると上述した通常モードでの滑り検出動作の
ステップS14、S15と同様にして行えばよい。
【0056】以上の説明ではロールペーパRは完全な全
量巻の製品であることを前提として説明したが、たとえ
ばロールペーパRとして半分程度の巻量のものが給紙部
にセットされたときは、特殊モードで予め張力状態を全
量巻きのロールペーパを繰り出して半分程度となったと
きの通常モードでの張力制御状態より少し大きい張力状
態に制御した後通常モードに入るから、張力状態が大き
く異なるため急激に張力状態を変化させることがなくス
ムースに通常モードに入り得ることは明らかであろう。
【0057】又、上記実施形態では近接スイッチ26と
複数の突起27(16ケ)の組合わせによるセンサは、
芯管Pの中空軸1cに対する「すべり」を検出するもの
として説明したが、このセンサを前述した磁石24とホ
ール素子センサ25の組合わせによるセンサに代えて角
度検出センサとして用いることもできる。
【0058】近接スイッチ26と突起27の組合わせに
よるセンサは、ブレーキモータ20によるブレーキ力の
付与に異常(例えば故障によりブレーキモータ20が停
止することなど)が生じない限り、検出パルスは図12
に示すようにホール素子センサ25による角度の検出と
同じタイミングでパルス信号を出力しており、従ってそ
のパルス信号をそのまま角度検出信号として用いればよ
い。
【0059】但し、近接スイッチ26による信号を角度
検出センサとして用いる場合は、当然ホール素子センサ
25による角度検出センサは省略される。この場合、近
接スイッチ26による角度検出センサは角度検出をする
と共にすべり検出センサとしても共用することとなる
が、すべり検出センサとしてすべりを検出する際には基
準となる信号が必要である。この基準信号としてロータ
リエンコーダ32の信号を用いるものとする。
【0060】前記ブレーキ力の異常が生じた場合中空軸
1cとそのフランジ15がブレーキモータ20と共に停
止し、このため芯管Pとフランジ15との間ですべりが
生じるが、紙の送りがある程度行なわれている限りロー
タリエンコーダ33が信号を発生し、そのパルス信号と
近接スイッチ26によるパルス信号が不一致となった瞬
間からすべりが生じていることとなるからである。
【0061】さらに、上記各実施形態では角度検出セン
サ、ずれ検出センサ、巻量検出センサ(ロータリエンコ
ーダ)は基本的に巻量の検出と、その巻量の検出に基づ
いて巻量直径を演算することにのみ用いられているが、
これらセンサのいくつかを組み合わせることによりシー
ト切れを検出することもできる。各実施形態のシート張
力調整装置は、薬剤分包装置に適用されているものであ
り、この薬剤分包装置へ供給される分包紙などのシート
が1つのロールの消耗により、あるいは何らかの原因で
ブレーキ力が過大となりシートが途中で切断されること
があり得るから、このような場合にシート切れ検出機能
を備えておくことは必要な対策の1つである。
【0062】上記実施形態では、ロータリエンコーダ3
2により繰出量を検出し、その検出値からロールペーパ
の巻量を求め、その巻量に対応するホール素子センサ2
5を用いた角度検出センサのパルス信号により巻量半径
を求めてブレーキ力を調整し、かつ近接スイッチ26に
よるずれ検出センサで芯管Pのフランジ15に対する
「ずれ」を検出するようにしたが、上記各検出センサか
らの信号を用いて次のようにしてシート切れを検出す
る。このシート切れの検出は、次の2つの場合がある。
【0063】1つは、ロールペーパRとロータリエンコ
ーダ32の間でシート切れが生じているため、ホール素
子センサ25による角度検出センサと近接スイッチ26
によるずれ検出センサのいずれか又はそのいずれからも
パルス信号が得られないにも拘らず、ロータリエンコー
ダ32によるシート繰出量の測長信号が得られている場
合がある。
【0064】この場合、制御回路30内ではシート切れ
と判断するプログラムを付加することにより(図示省
略)シート切れと判断し、その判断結果に基づいて制御
信号を加熱ローラ6のモータ6aに送り、加熱ローラ6
の駆動を停止すると共に、分包装置へ薬剤を供給する装
置へも制御信号を送り薬剤の供給を停止する。又、上記
シート切れの判断結果は、図示しない表示器へ表示す
る。
【0065】なお、図3ではロータリエンコーダ32は
送りローラ3の軸上に設けるとしているが、図示の送り
ローラ3は1対のローラでシートを挟んで送る形式のも
のでありその1方のローラは図示しないモータで駆動さ
れており、駆動されていない側のローラ軸上にロータリ
エンコーダ32は設けられているものとする。但し、図
示しないモータは加熱ローラ6のモータ6aと同期駆動
されるものとし、独立にモータを設けない場合は上記モ
ータ6aの動力をベルトで送りローラ3へ伝達するよう
にしてもよい。
【0066】もう1つは、シートが全く供給されていな
い場合であり、上記3種類の検出センサのうち角度検出
センサとずれ検出センサのいずれか又はその両者及びロ
ータリエンコーダ32によるシート繰出量の測長センサ
でシートの検出信号が全くない、しかも図3に示す回転
数カウンタ33の回転数信号はカウントできるという場
合である。この場合も判断プログラムはシート切れと判
断するように設けておけばシート切れが検出される。シ
ート切れが検出された後の制御動作は上記第1の場合と
同じである。
【0067】次に、上記ロータリエンコーダ32は送り
ローラ3の軸上に設けられているが、ロータリエンコー
ダ32は加熱ローラ6のモータ6aの軸上に設けること
もできる。この場合も、シート切れがロールペーパRと
ロータリエンコーダ32の間で生じた場合とシートが全
く供給されていない場合も判断プログラムは同じであ
る。
【0068】上記いずれかでシート切れが生じたとき
は、すべり検出センサと角度検出センサのいずれか又は
その両者の信号が検出されず、かつロータリエンコーダ
32と回転数カウンタ33の両方の信号が検出されてい
るときは判断プログラムはシート切れと判断するように
設ける。シート切れ後の制御は第1の場合と同じであ
る。
【0069】以上は、図2に示すように、芯管Pと中空
軸1cのフランジ部15との間に磁石16と強磁性体1
7を介在させて芯管Pが中空軸1c(フランジ15)に
対してずれを生じることができるという構成を前提とし
たものである。しかし、このような磁気固着手段でな
く、磁石16と強磁性体17を一体にした突起をフラン
ジ15側に設け(突起は逆に芯管P側に設けてもよい)
て芯管Pを回転に対してフランジ15からずれないよう
に固定した場合にも、上記シート張力調整方法は適用で
きる。この場合は、芯管Pのずれは生じないからずれ検
出センサは設けないこととなる。
【0070】但し、この場合近接スイッチ26によるセ
ンサは角度検出センサとして用いることができるから、
ホール素子センサ25による角度検出センサとのいずれ
かが利用される。この例ではシート切れが途中で生じて
も、あるいは全く供給されていない場合でも角度検出セ
ンサの検出信号がなく、ロータリエンコーダ32が送り
ローラ3の軸上又はモータ6aの軸上のいずれかに設け
られているかによってロータリエンコーダ32の信号有
り又は無し、かつ回転カウンタ33の信号は有りの判断
をする判断プログラムによってシート切れが判断され
る。
【0071】なお、以上のような各種センサと判断プロ
グラムによるシート切れの検出機能の必要性は、シート
の繰出量、巻量、巻径などのデータがコンピュータの記
憶部(RAM)に一時的に記憶される形式である場合、
シートの繰出状態を途中で停止し、電源をオフにすると
上記途中の状態のデータが消えるため、次に再起動する
場合途中状態のデータを利用できない場合に必要とな
る。
【0072】従って、上記記憶すべきデータを書込み保
持と消去の自在な固定記憶素子(EEPROM)に最終
結果を記憶するようにすれば、判断結果がリセットによ
り消去されず再起動する際に正しい操作手順から制御が
開始できる。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
シート張力調整装置は給紙部のロール支持筒にブレーキ
手段を備え、シート送り経路上の測長センサとロール支
持筒の角度センサによる検出信号に基づいてそのいずれ
か一方のセンサの所定量を基準とし他方のセンサの信号
変化により現巻量長さ及び巻径を演算して求め、その巻
量の直径に応じて段階的にかつ各段階では一定のブレー
キ力を選択して張力調整するようにしたから、この方法
では全巻量長さのデータが既知でなくても測定データか
ら現巻量を得てその巻量に対応する直径から最適の段階
でかつ各段階では一定のブレーキ力を選択して張力調整
ができ、ブレーキ力の段階が変動するにも拘らず急激な
張力変動のないスムースな張力の調整ができるという利
点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分包装置の給紙部と分包部の主要構成の概略図
【図2】ロールペーパを装着した給紙部の縦断面図
【図3】包装シートの張力調整装置の制御回路の概略ブ
ロック図
【図4】図2の矢視IV−IVから見た給紙部の側面図
【図5】図2の矢視V−Vから見た給紙部の側面図
【図6】角度センサの概略配置構成図
【図7】角度センサの他の変形例の概略配置構成図
【図8】原理作用を説明する図
【図9】特殊モード作用を説明するフローチャート
【図10】同上の通常モード作用を説明するフローチャ
ート
【図11】同上の演算モードでの直流電圧と巻量との関
係を示すグラフ
【図12】滑り検出センサによる滑り作用検出方法の説
明図
【符号の説明】 1 支持軸 2 送りローラ 3 送りローラ 4 三角板 5 ホッパ 6 加熱ローラ 7 プリンタ 20 モータブレーキ 25 ホール素子センサ 26 近接スイッチ 30 制御回路 31 エンドセンサ 32 ロータリエンコーダ 33 回転数カウンタ S 包装シート P 芯管 R ロールペーパ W 分包シート
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図11】
【図3】
【図5】
【図7】
【図8】
【図12】
【図9】
【図10】
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決する手段として、シートの送り経路上に設けたシー
ト加工部へ非回転に支持された支持軸の周りに回転自在
に設けたロール支持筒を有する給紙部からロール支持筒
に装着されたロールペーパのシートをブレーキ力を与え
て所定の張力で繰り出すようにロール支持筒に係合する
モータブレーキ手段を備え、ロール支持筒に対してその
回転角度を検出する第1角度センサと、シート加工部ま
でのシート送り経路上でシート送り長さを測定する測長
センサと、両センサから得た所定長さ又は所定回転角度
のいずれかを基準とし回転角度又はシート送り長さの変
化により繰出し後のロールペーパ巻量及びその巻径を演
算して求め、直流電圧をその巻径の段階に応じて段階的
にかつ各段階では一定にモータブレーキ手段に印加して
ブレーキ力を制御しシート加工部へ送られるシートの張
力を調整する制御部とを備え、ロール支持筒と支持軸の
固定支持板間でロール支持筒の回転角度を検出する第2
角度センサを設け、前記制御部がこの第2角度センサの
信号とロールペーパと支持軸間でロールペーパの回転角
度を検出する前記第1角度センサの信号との不一致によ
りロール支持筒に着脱自在に装着されたロールペーパと
ロール支持筒とのずれを検出するようにして成るシート
張力調整装置としたのである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】この場合、ブレーキ力を段階的に変化させ
てもその切替えによる張力の変化によってシートの加工
作用に支障が生じない範囲内でブレーキ力が変化するよ
うにブレーキ力の各ランクが順次大きい方から小さい方
へ切替えられるようになっているから、従来のようにロ
ールペーパの巻径をセンサで直接検出する方式では巻径
の不均等な巻きによりブレーキ力のランク切替え直径付
近でブレーキ力の各ランクが急激に上下に変動するよう
な不都合はその制御方式の違いにより生じることはな
い。又、ブレーキ力の段階的な制御において、ロールペ
ーパとロール支持筒の間にすべりが生じた場合は第1角
度センサと第2角度センサの信号の不一致によりずれを
検出し、その検出信号に基づいて張力の緊張緩和制御が
行なわれ、適正張力に調整される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
シート張力調整装置は給紙部のロール支持筒にブレーキ
手段を備え、シート送り経路上の測長センサとロール支
持筒の第1角度センサによる検出信号に基づいてそのい
ずれか一方のセンサの所定量を基準とし他方のセンサの
信号変化により現巻量長さ及び巻径を演算して求め、そ
の巻量の直径に応じて段階的にかつ各段階では一定のブ
レーキ力を選択して張力調整し、かつロールペーパとロ
ール支持筒のずれを検出する第2角度センサを設けてず
れを検出するようにしたから、この方法では全巻量長さ
のデータが既知でなくても測定データから現巻量を得て
その巻量に対応する直径から最適の段階でかつ各段階で
は一定のブレーキ力を選択して張力調整ができ、ブレー
キ力の段階が変動するにも拘らず急激な張力変動のない
スムースな張力の調整ができ、しかもシートの繰出しず
れを検出することにより張力の緊張緩和制御をして適正
張力に調整することができるという利点が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江藤 直道 豊中市名神口3丁目3番1号 株式会社湯 山製作所内 (72)発明者 天野 弘和 豊中市名神口3丁目3番1号 株式会社湯 山製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非回転に支持された支持軸の周りに回転
    自在に設けたロール支持筒にブレーキ手段を係合させ、
    ロール支持筒に装着されたロールペーパから繰り出され
    るシートの長さを測長センサにより測定し、予め記憶さ
    れた最大ロールペーパ巻量から上記シート長さを減算し
    て繰出し後の巻量を求め、得られた巻量長さとシート厚
    みに基づいて巻量直径を演算し、その巻量の直径に応じ
    て段階的にブレーキ手段のブレーキ力を制御してシート
    張力を調整することから成るシート張力調整方法。
  2. 【請求項2】 前記測長センサをシートの送り経路上に
    設けられたシート送り長さ検出センサ、あるいはロール
    支持筒に設けられロール支持筒の回転角度からシート繰
    出量を得る角度センサのいずれかとしたことを特徴とす
    る請求項1に記載のシート張力調整方法。
  3. 【請求項3】 非回転に支持された支持軸の周りに回転
    自在に設けたロール支持筒にブレーキ手段を係合させ、
    ロール支持筒に装着されたロールペーパから繰り出され
    るシートの長さを測長センサにより検出すると共にロー
    ル支持筒の回転角度を角度センサにより検出し、両セン
    サにより得た所定長さ又は所定回転角度のいずれかを基
    準とし回転角度又はシート長さの変化により繰出し後の
    ロールペーパ巻量を求め、その巻量の直径に応じて段階
    的にブレーキ手段のブレーキ力を制御してシート張力を
    調整することから成るシート張力調整方法。
  4. 【請求項4】 前記シートの繰出し中にシート張力を調
    整する通常モードの開始前に、予め一定長さのシートを
    間欠的に送るインチング操作により測長センサと角度セ
    ンサからの信号に基づいて通常モードと同じ方法でロー
    ルペーパ巻量を求め、その巻量の直径に応じて通常モー
    ド制御開始時より手前の中間的なブレーキ力に制御して
    シート張力を予め調整する特殊モードを経るようにした
    ことを特徴とする請求項3に記載のシート張力調整方
    法。
  5. 【請求項5】 前記通常モードと特殊モードのいずれか
    又は両方においてロール支持筒に着脱自在に装着された
    ロールペーパとロール支持筒とのずれを、ロールペーパ
    と支持軸間でロールペーパの回転角度を検出する角度セ
    ンサと、ロール支持筒と固定支持板間でロール支持筒の
    回転角度を検出する角度センサの信号の不一致により検
    出することを特徴とする請求項4に記載のシート張力調
    整方法。
JP9257175A 1996-09-20 1997-09-22 シート張力調整装置 Expired - Lifetime JP2909450B2 (ja)

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