JP3042041U - シート張力調整装置 - Google Patents

シート張力調整装置

Info

Publication number
JP3042041U
JP3042041U JP1996009590U JP959096U JP3042041U JP 3042041 U JP3042041 U JP 3042041U JP 1996009590 U JP1996009590 U JP 1996009590U JP 959096 U JP959096 U JP 959096U JP 3042041 U JP3042041 U JP 3042041U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roll
tension
sensor
roll paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP1996009590U
Other languages
English (en)
Inventor
正二 湯山
博 能勢
五男 安永
直道 江藤
弘和 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yuyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yuyama Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yuyama Manufacturing Co Ltd filed Critical Yuyama Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1996009590U priority Critical patent/JP3042041U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3042041U publication Critical patent/JP3042041U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙部のロールペーパから分包部へシートを
送る際にロールペーパの直径が減少するに応じて張力を
急激な変動なくスムースに送り分包作業における耳ずれ
などの発生を防止する。 【解決手段】 ロールペーパRからシートSを分包部の
加熱ロール6へ送る経路上に設けたロータリエンコーダ
32から成る測長センサと、上記支持軸に設けたホール
素子センサ25とロールペーパRの芯管に設けた磁石2
4をそれぞれ複数個組合せた角度センサとのそれぞれの
信号の一方を基準とし、他方の信号の変化からロールペ
ーパ巻量を求め、その巻量径に対応する制御信号で段階
的にブレーキ制御し張力を急激な変動なく適正に調整す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、ロールペーパから引き出されるシートの張力をロールペーパ径の 変化に応じて段階的に調整するシート張力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
薬剤分包装置として、熱融着性分包紙のシートをロール状に巻いたものを回転 自在に支持したシート供給部からシートを引き出して移送する移送路にシール装 置が設けられ、このシール装置の上流側でシートを2つ折りにすると共にその間 に薬剤を供給した後シール装置によりシートを幅方向と両側縁部とを帯状に加熱 融着して薬剤を分包するようにしたものが知られている。
【0003】 シートが使用され無くなると新しいロールに交換され、その新しいロールから シートが引き出されて分包装置にセットされる。このシートロールから引き出さ れるシートは、2つ折りされた後周縁等を融着する際に正確に2つ折りされず、 少しずれた状態で融着されることのないように常に一定の張力で引き出すのが好 ましいが、実際にはシートの引出量に応じてロール径が変化するため、引出張力 も少しずつ変動する。
【0004】 このため、上記シートロールの径の変化が生じても張力がほぼ一定となるよう に調整するシート張力調整装置が実公平1−36832号公報により提案されて いる。この公報によるシート張力調整装置は、シートロールをロール支持筒に着 脱自在に嵌合装着し、シートロール側方に複数の巻径検出センサを径方向に配置 し、この検出センサの信号によりロール支持筒内部に設けた電磁ブレーキの電磁 力を調整してロール径が小さくなるにつれて段階的にブレーキ力を弱めることに より張力を一定となるように調整している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、上述した従来のシート張力調整装置では、シートの使用による巻量の 変化を径方向に配置した巻径検出センサで段階的に検出する方式を採用している ため、検出センサのランクが切替わる径になると、芯管軸の偏心、シートの重量 、巻き歪みなどの原因により電磁ブレーキのブレーキ力ランクが1回転毎に上下 に変動するバイブレーション現象が生じる。
【0006】 このため、張力変動によりシートを2つ折りした際にシートの縁部が正確に重 ならない、いわゆる頁ずれが生じ、包装不良部分が生じることがある。又、ブレ ーキ力のランクが急激に変動するため幅方向に裂傷が生じたりすることもある。
【0007】 検出センサの誤動作の原因は、上記以外にも、光反射式のものを用いているこ とによるものもある。薬剤包装装置に使用されるシートの材料として、グラン紙 (半透明)、セロポリ紙(透明)等種々のものがあるが、これらシートの端面位 置が各層毎に微妙に変化すると反射される反射光の戻りが異なり信号として検出 されないため検出精度が悪化したり、特にセロポリ紙では湿度変化による影響が 大きいため蛇行巻きされ易く、端面の凹凸が原因で検出精度が悪くなることもあ る。
【0008】 さらに、シートを2つ折りする位置より上流側に一般には分包紙に印字するた めのサーマルプリンタが設けられるが、このサーマルプリンタにおいて印字ドッ トの欠けや印字装置の残量表示機構が、バイブレーション現象によりランプの耐 久性の低下を起こしたりする。
【0009】 この考案は、上記のような従来のシート張力調整方法における問題点に留意し て、極薄のシートを巻いたロールペーパの巻状態によるロールペーパ直径の微妙 な変動による影響で制御すべき段階的に選択されるブレーキ力のレベル変動を生 じることなく各段階毎に的確にブレーキ力を設定しロールペーパの直径に応じた 適正な張力を安定して給紙部に与えることのできるシート張力調整装置を提供す ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記課題を解決する手段として、シートの送り経路上に設けたシ ート加工部へ非回転に支持された支持軸の周りに回転自在に設けたロール支持筒 を有する給紙部からロール支持筒に装着されたロールペーパのシートをブレーキ 力を与えて所定の張力で繰り出すようにロール支持筒に係合するブレーキ手段を 備え、ロール支持筒の回転から又はシート送り経路上でシート送り長さを測定す るセンサと、その測定信号に基づき予め記憶部に記憶された最大ロールペーパ巻 量から上記シート送り長さを減算してシート繰出し後のロールペーパ巻量を求め 、得られた巻量長さとシート厚みに基づいて巻量直径を演算し、その巻量の直径 に応じて段階的にブレーキ手段のブレーキ力を製してシート加工部へ送られるシ ートの張力を調整する制御部とを備えて成るシート張力調整装置としたのである 。
【0011】 もう1つ別の装置として、シートの送り経路上に設けたシート加工部へ非回転 に支持された支持軸の周りに回転自在に設けたロール支持筒を有する給紙部から ロール支持筒に装着されたロールペーパのシートをブレーキ力を与えて所定の張 力で繰り出すようにロール支持筒に係合するブレーキ手段を備え、ロール支持筒 に対してその回転角度を検出する角度センサと、シート加工部までのシート送り 経路上でシート送り長さを測定する測長センサと、両センサから得た所定長さ又 は所定回転角度のいずれかを基準とし回転角度又はシート送り長さの変化により 繰出し後のロールペーパ巻量を求め、その巻量の直径に応じて段階的にブレーキ 手段のブレーキ力を制御してシート加工部へ送られるシートの張力を調整する制 御部とを備えて成るシート張力調整装置を採用することもできる。
【0012】 上記第1の考案によるシート張力調整装置では1つの測長センサでシート長さ を測定することが前提である。従って、この装置ではロールペーパの全巻量長さ が予め既知であることが必要であり、その長さを記憶部において記憶しておき、 測定された繰出長さをその記憶された全巻量長さから差引いて現在の巻量長さを 得る。
【0013】 但し、全巻量長さは必ずしも実測長さでなくともシート厚みと直径が分かって いれば大略長さは計算によって得ることができ、そのような大略の巻量長さであ ってもよい。これは、シート張力を段階的に直径の変化に応じてブレーキ力を変 化させる大きな張力調整方法だから巻量長さが厳密に測定されたものでなくても シート張力を調整するに十分だからである。従って、全巻量長さは製品として予 定されている全巻量でなくても、半分使用済のものであっても途中巻の全巻量の 直径が分かれば計算によって得ることができる。
【0014】 上記のようにして現巻量長さが得られるとその巻量長さとシート厚みに基づい て現在の巻量直径を演算により求め、その直径に応じて段階的に最適なブレーキ 力を選択してシート張力を調整するのである。
【0015】 上記第2の考案のシート張力調整装置では、測長センサと角度センサの2つの センサによる信号検出が前提である。上記2つのセンサによる検出信号を得ると 、そのいずれか一方のセンサの所定量を基準として他方のセンサの変化による巻 量の変化を直接得ることができる。
【0016】 巻量の変化の所定範囲をロールペーパの巻量直径の変化に予め対応させておけ ば、巻量の変化を検出するだけでブレーキ力の段階的な制御のレベルを選択する ことができ、従って巻量の直径に応じてブレーキ力を制御しシート張力を各段階 毎に最適な張力に調整することができることとなる。
【0017】 上記第2の考案のシート張力調整装置では、前記制御部が、前記シートの繰出 し中にシート張力を調整する通常モードの前に、予め一定長さのシートを間欠的 に送るインチング操作により測長センサと角度センサからの信号に基づいて通常 モードと同じ方法でロールペーパ巻量を求め、その巻量の直径に応じて通常モー ド制御開始時より手前の中間的なブレーキ力に制御してシート張力を予め調整す る特殊モードを含むと有利であることは後で実施形態の説明において詳しく説明 している。又、その他の従属的な特徴についても実施形態の説明を参照されたい 。
【0018】
【実施の形態】
以下、この考案の実施形態について図面を参照して説明する。図1は薬剤分包 機の主として給紙部と分包部とを取り出した概略構成図である。給紙部は水平に 支持された支持軸1に芯管Pに薬剤分包用のシートをロール状に巻いたロールペ ーパRが回転自在に装着され、上記ロールペーパRから引き出された包装シート Sが送りローラ2、3を通り、次の分包部へ供給されるように形成されている。
【0019】 分包部は、三角板4で2つ折りにされた際にホッパ5から所定量の薬剤が投入 された後ミシン目カッタを有する加熱ローラ6により所定間隔で幅方向と両側縁 部とを帯状にヒートシールするように設けられている。なお、分包部はこれ以外 の構成部材も多数あるが、複雑になるのを避けるため必要な部材のみを示してい る。
【0020】 図2は給紙部にロールペーパRと芯管Pを装着した状態の主縦断面図である。 図示のように、支持軸1はその一端がナットにより支持板11に取付固定された 中心軸1aと、これに一体に嵌合された外軸1bと、上記外軸1bの左右両端寄 り位置に設けた軸受12、12を介して回転自在に取り付けられる中空軸1cと から成る。
【0021】 13は中心軸1aの片端の軸ヘッド、14は外軸1bの片端のフランジ部であ る。中空軸1cの反対側端にもフランジ部15が設けられている。上記支持軸1 に芯管Pとこれに巻回されたロールペーパRが装着されると中空軸1cにより回 転自在に支持されると共に、フランジ部15の内径面に適宜間隔に配置された複 数個の磁石16とこれに対向して予め芯管Pの端面円周に沿って配設された強磁 性体(鉄部)17に対する吸着力により、装着された芯管PとロールペーパRが 中空軸1cに着脱自在に固定される。
【0022】 上記中空軸1cにはモータブレーキ20が係合し、ロールペーパRから繰り出 される包装シートSに適度な張力を付与している。モータブレーキ20は支持板 11に取付けられており、図示しない伝動ベルトを介して歯車ユニット21を回 転させ、その出力軸上に設けたピニオン22が、フランジ部15の外端面に設け た大歯車23に係合して中空軸1cにブレーキ力を与えるようになっている。
【0023】 モータブレーキ20は、小さな交流モータ(AC)であり、供給電源として直 流電圧を加えることによりブレーキ力を与えるように使用される。この場合、後 で説明するように、直流電圧の値を4段階に変化させて繰り出される包装シート Sの張力の大きさに応じてブレーキ力を変化させる。
【0024】 なお、磁石24とホール素子センサ25、及び近接スイッチ26と突起27に ついては第2実施形態において説明する。
【0025】 図3は給紙部から包装シートを分包部へ送り薬剤を分包する装置の主要部材を 制御する回路の概略ブレーキ図である。制御回路30は、エンドセンサ31から の信号、送りローラ3に設けられたロータリエンコーダ32からの信号、あるい は加熱ローラ6の軸に連結されるモータ6aの出力軸上でその回転数を計測する 回転数カウンタ33からの信号のいずれかによりモータブレーキ20へブレーキ 力を与えるための制御指令、及びモータ6aへの制御指令を出力するように構成 されている。なお、34は外部からデータを入力するための入力部である。
【0026】 以上の構成とした第1実施形態の薬剤分包機のシート張力調整装置によりシー ト張力を次のように調整しながら薬剤の分包作業が行われる。
【0027】 この第1実施形態では給紙部にセットされるロールペーパRは最大径dmax 、 最小径d0 が予め分かっているものとし、ロータリエンコーダ32からの測長信 号によってモータブレーキ20のブレーキ力を4段階に制御してロールペーパR の直径の変化に応じて最適なブレーキ力で張力調整を行う。
【0028】 図示の例のロールペーパRは、最大径dmax =160mm、最小径d0 ≒64 mm、シート厚みγ=30μmが用いられている。従って、直径が包装シートS の使用によって変化する範囲を単純に4段階に分けるとすると、(160−64 )/4=24mm直径が減少する毎にモータブレーキを変化させればよい。
【0029】 このとき、各段階毎のシート長さは次のようになる。任意の直径のときのロー ルペーパRの巻き長さLは次式で表される。
【0030】
【数1】
【0031】 一方、ロールペーパRの直径は次式となる。 dmax =d0 +2×nγ …… (2) (1) 式からロールペーパRが最大径のときの巻き長さLmax は、 Lmax =〔64×n+n(n+1)×30×10-3〕π (2) 式から dmax =64+2×30n×10-3=160(mm) よって n=96/6×10-2=1600 回 故に、Lmax =(64+1601×30×10-3)×1600π =562,688(m) 今、ロールペーパRの直径が減少する段階を4段階に分けて、最大径から順に 径が小さくなる各段階NをN=1,2,3,4と呼ぶこととするとそれぞれの段 階での各巻長さの最大長は次のようになる。 N=1の時 Lmax =562,688(m) (n=1600,dmax = 160) N=2の時 Lmax =376,800(m) (n=1200,dmax = 136) N=3の時 Lmax =221,056(m) (n= 800,dmax = 112) N=4の時 Lmax = 95,456(m) (n= 400,dmax = 88) 従って、ロータリエンコーダ32からの信号を制御回路30により受信し、測 長信号に変換して包装シートSの長さを送りローラ3の位置で検出し、その長さ が上記N=1〜4の各段階の範囲内にある時は、各段階の範囲内で同じ張力を与 えるようにモータブレーキ20へそれぞれの段階に必要な直流電圧を送るように 制御信号を送る。各段階毎の直流電圧は、例えば次のように設定する。 N=1の時 V=25V N=2の時 V=16V N=3の時 V=12V N=4の時 V= 8V 以上の張力制御方法を図4のフローチャートにより説明すると次の通りである 。
【0032】 まず、予め図1に示すようにロールペーパRから加熱ロール6でヒートシール の加工処理を始動し得るように少し包装シートSを引き出して少なくとも加熱ロ ール6より下流側まで送った状態で加熱ロール6の一対のロール間に包装シート Sを挾むようにセットする。
【0033】 そして、制御回路を始動させてまずステップS1 で入力部34からロールペー パRの寸法諸元についてのデータを入力する。このデータはロールペーパRが完 全に巻かれた製品としてのデータを予め入力部34内に記憶させておき、完成品 の信号を入力すればその記憶データが制御回路に送られるようにしておいてもよ いし、あるいは必要なデータをその都度キーボードにより入力するようにしても よい。後者の方法は、一般に途中まで使用されたロールペーパRをさらに再びセ ットして使用する場合に有効である。なお、このデータの入力後制御回路30に おける演算制御が開始され、包装シートSの送りが開始される。ステップS2 で は、包装シートの張力が最大となるように最大直流電圧が与えられ、この状態で 包装シートSの送りが続けられる。
【0034】 ステップS3 では測長データ用信号が読込まれる。この信号は前述のようにこ の例ではロータリエンコーダ32からの信号であり、以下の各ステップでの演算 処理サイクル毎のタイミングで読込まれる。
【0035】 読込まれた信号からステップS4 で最大径から減少したその瞬間までのロール ペーパの巻回数の減少に基づいてその瞬間の残り巻量及び直径が演算される。そ の演算は前述した計算式(1) 、(2) によって実行される。そして演算によって得 られたロールペーパの残り巻量によってステップS5 で張力レベルの判定が行わ れる。
【0036】 ステップS5 の判定で演算されたロールペーパRの残り巻量が上記N=1段階 の直径範囲内にあれば、ステップS6 で初期設定されたモータブレーキ20に対 する最大張力レベルの直流電圧の出力を接続する。ステップS5 の判定でN=1 段階以下の残り巻量と判定されるとステップS7 へ進み、そこで再びロールペー パRの残り巻量がN=2の範囲内であるかが判定される。
【0037】 その判定の結果N=2の範囲内であれば、上記直流電圧の出力値をステップS8 で16Vに減少した値の制御信号を出力する。N=2の範囲以下であれば次の ステップS9 へ進み、こうして上記各ステップと同様にN=3の判定、ステップ S10で直流電圧12Vの制御、ステップS11でN=4の判定、ステップS12で直 流電圧8Vの制御をそれぞれ行う。
【0038】 上記演算制御は上記演算ループの各サイクル毎に行われ、ステップS11でN= 4でない、即ち包装シートSが全量繰り出されると、ステップS13でエンドセン サ31の信号を確認することにより包装シートSの送りを停止し、制御は終了す る。
【0039】 なお、測長信号は上記例ではロータリエンコーダ32の信号から得るようにし ているが、回転数カウンタ33の信号、あるいは次の第2実施形態で説明するよ うな給紙部の支持軸1に設けたロールペーパRの回転角度を検出するセンサの信 号を用いて測長信号を得てそれに基づいてモータブレーキ20を制御するように してもよい。
【0040】 なお、上記例ではロールペーパRからの繰出し時の張力変動に拘らず包装シー トの厚さを30μmと仮定しているが、実際の動作時には張力が種々変動し、張 力の大きさに応じて包装シートが伸びるため厚さが静止状態のものより一般的に は薄くなる。従って、上記伸びを平均的に推定してシート厚さを一定割合減少さ せて演算する方が実際に近い状態となる。
【0041】 図5以下に第2実施形態の張力調整装置の構成部材及び作用の説明図等を示す 。第2実施形態では、図1〜図3の基本構成に上記構成部材を付加することによ りさらに高精度の張力調整装置を構成している。
【0042】 給紙部と分包部の構成は図1〜図3に示したものを共通に使用し、さらに図2 及び図5に示すように、芯管Pに設けた磁石24とホール素子センサ25から成 る回転角度センサからの信号、及び近接スイッチ26と突起27から成る包装シ ートのずれ検出センサからの信号が、図3に示すように、制御回路30へ入力さ れる点が第1実施形態と異なっている。
【0043】 即ち、第1実施形態の測長センサの信号と、上記回転角度センサの信号とから ロールペーパRの包装シートSの繰出量を正確に算出してロールペーパRの巻直 径の変化に対応したブレーキ力の調整をし張力調整を適正に行おうとするもので ある。
【0044】 図7に示すように、この第2実施形態の芯管Pの内周沿いと支持軸1の片端に それぞれ設けられる磁石24とホール素子センサ25は、4つの磁石24が1つ の基点から67.5°ずつ位置が異なる各4点に配置され、4つのホール素子セ ンサ25は上記基点を通る中心線とこれに直交する中心線上の4つの位置に配置 されている。
【0045】 上記配置は、磁石24とホール素子センサ25の数と配置が最も合理的な組合 せとして選定したものであり、例えば図8の(a)〜(d)に示すように、種々 の変形例があり得る。しかし、いずれの配置であれホール素子センサ25が芯管 Pの回転を表す角度信号は芯管Pが22.5°回転する毎に1つのパルス信号を 発する点ではいずれの配置であってもよいことは説明するまでもない。
【0046】 なお、上記芯管Pの回転を検出する検出器として上記例では磁石24とホール 素子25の組合せとしたが、これ以外にも光センサを用いることもできる。光セ ンサは、発光素子と受光素子から成るものとし、これらをホール素子25と同様 に支持軸1(外軸1b)の片端に固定して取り付ける。
【0047】 但し、取付位置は図2のホール素子センサ25より外端寄りに外軸1bのフラ ンジ端の一部を延長し、又は同等の取付座を形成し、これに対応して芯管Pの側 端にも突起部を所定の角度ピッチ22.5°で、かつ光センサの発光素子と受光 素子で突起部を挾むように設ける。光センサと突起部の数はホール素子センサ2 5の場合と同様である。
【0048】 図6は図2の矢視VI−VIから見た側面図であり、主として上記包装シートのず れ検出センサの配置を示すためのものである。この例では支持板11に1つの近 接スイッチ26が設けられ、支持軸1の回転する中空軸1c端のフランジ部15 に16ケの突起27が形成されている。
【0049】 このずれ検出センサは、前述したホール素子センサ25による回転角度センサ の信号を基準として、その基準信号と同一ピッチの信号が検出されないことによ り包装シートの繰出しずれの有無を検出しようとするものである。
【0050】 第2実施形態の張力調整装置は上記の構成であり、以下その作用について説明 する。基本的な作用は、図9に示すように、ロータリエンコーダ32による測長 信号に基づいて得られる包装シートの繰出量lと、角度センサであるホール素子 センサ25のパルス信号に基づく角度θとによりロールペーパの巻量の状態を検 出することである。
【0051】 なお、図9では磁石24とホール素子センサ25の数は前述したこの実施形態 の例とは異なっているが、前述したように角度22.5°回転する毎に1つのパ ルス信号が出力されることについては同じであるから、理解し易いように、又説 明の便宜上異なる配置例を用いている。
【0052】 図示のように、包装シートの繰出量lを繰出す際に(a)のように巻量半径が 大きければ角度センサのパルス数は少なく、(b)のように巻量半径が小さけれ ばパルス数は多くなる。従って、最大径のパルス数が例えば図示のように3、最 小径のパルス数が10であれば、パルス数が3〜10に変化する過程を、例えば 4段階に分けてロールペーパRの直径の変化に対応させて各直径段階に対応した 張力を包装シートSに付与し得る直流電圧をモータブレーキ20へ送りブレーキ 力を調整する。
【0053】 上記張力レベルN=1〜4とパルス数との関係は図1の実際の例では次の通り である。ロールペーパRの製品の最大径160mm、最小径64mmとすると、 最大径での1回転の繰出量はπ×160mmであり、角度センサ25は22.5 °間隔で1つの(1回転当り16ケ)パルス信号を発するから、1つのパルス信 号を発する毎に繰出される包装シートSの長さは、π×160/16=314m /mとなり、3140m/mの繰出量ではパルス数10ケとなる。
【0054】 同様に最小径での繰出量とパルス数との関係は、π×64/16=129.5 m/mから3140m/mの繰出量ではパルス数3140/1295×10=2 4.2ケとなる。
【0055】 上記パルス数の変化を4段階に分けて直流電圧を各張力レベル毎に対応させて 変化させると次のようになる。 張力レベルN パルス数 直流電圧 N=1 10〜13 25V N=2 14〜17 16V N=3 18〜21 12V N=4 22〜24.2 8V なお、上記説明では繰出量を一定とし角度センサのパルス数の変化により張力 レベルNを調整するとしたが、反対に角度センサの一定数のパルス数を基準とし て繰出量の変化によりペーパ巻量の状態を推定して張力レベルを調整するように してもよいことは説明するまでもない。以下前者の調整法を中心にさらに具体的 に説明する。
【0056】 図10、図11に上記張力調整装置の作用のフローチャートを示す。図10は 張力調整装置が通常モードに入るための特殊モードのフローチャート、図11は 通常モードのフローチャートである。
【0057】 図10の特殊モードは分包装置における通常の分包作業に入る前に予め動作条 件をチェックし、通常モードに入りやすい状態に条件を揃えておくための予備的 な作用を意味する。包装シートを分包装置に最初にセットして分包作業を開始す るまでにシートのセット状態が正しく行われているかの準備作業は、一般的には 手動によりインチング操作して行われることが前提であり、必ず制御モードはこ の特殊モードを通過する。
【0058】 ステップS0 での特殊モードであるかの判定は、条件としてエンドセンサ、ジ ョイントシールの作動、インチングモード、巻量センサの逆転検出のいずれか1 つでも検出されれば、特殊モードの作動を行うように判定される。ジョイントシ ールの作動とは1つのロールペーパが消費され紙切れとなっている場合に次のロ ールペーパを給紙部にセットし前のロールペーパとの紙継ぎ動作をすることであ る。
【0059】 インチングモードとは、全ての作用の開始前に制御回路はスイッチによりイン チングモードに投入され前述のように手作業で包装シートがセットされるが、そ の動作中はずっとインチングモードであるからこれを確認するための条件である 。
【0060】 なお、作業の前提として特殊モードに入る必要があるのは、ロールペーパを供 給する際に必ずしも新しい完全なロールペーパとは限らず巻量が例えば半分程度 のものを途中からセットする場合があるからである。従って、以下で説明するよ うに、ロールペーパが半分程度のものである場合、全量の巻量に対応する張力よ り小さいがその巻量に合致する張力より少し大きい中間的な張力に予め張力調整 が行われる。
【0061】 まず、ステップS0 で特殊モードと判定されると、ステップSS1 で張力を最 大張力に設定し、同時に各種センサ(基準センサ、回転数カウンタ、巻量センサ 、芯管滑りセンサ)を作動状態とする(SS2 )。この状態で手動によるインチ ング操作で包装シートを少しずつ送り、測長センサであるロータリエンコーダ3 2の信号と角度センサであるホール素子センサ25の信号を読取る。
【0062】 上記読取られた各センサの信号からステップSS5 でロールペーパ巻量を演算 する。演算は前述した概略説明による計算方法に従って行われる。この演算によ りロールペーパの巻量が全量か又は例えば半分程度であるかが求められ、この演 算が行えないとき(NO)はステップSS3 に戻り、演算が行われたときはステ ップSS7 で再び特殊モードへ入る時の条件と同じ条件が全て解除されているか どうかを判断し、全ての条件が解除されていれば、ステップSS8 で適正張力に 制御する。なお、ステップSS9 、SS10は芯管の滑り検出制御であり、これに ついては後で説明する。
【0063】 上記ステップSS8 での張力制御は、例えばロールペーパ巻量が全量(新品) のときは、最大張力の直流電圧を25Vに設定する。あるいは巻量が半分程度の 時は20V程度に設定し、急激な張力変動を生じないような値に予めセットして おく。
【0064】 上記適正張力の制御が行われると、フローの先頭に戻り、再びステップS0 で 特殊モードの判定を行うが、上記予備的な作用によりここでは当然通常モードの 処理〔A〕へ進む。
【0065】 図11の通常モードへフローが進みインチングモードのスイッチが手動で切替 えられると、まずステップS1 で前回設定データの読出しをし、各種センサを引 続き作動状態とする(S2 )。従って、この場合包装装置の通常作動が始まって おり、作動開始時には張力は特殊モードで適正に設定された直流電圧値で制御さ れている。
【0066】 次に、ステップS3 、S4 、S5 で特殊モードの時と同様に測長センサ信号、 角度センサ信号が読込まれ、ロールペーパの巻量演算が行われる。この演算も基 本的に前述した演算方法に従って行われる。その結果、全量の巻量で始まるロー ルペーパRの場合は、図示のように、各ステップS6 、S8 、S10、S12 での 巻量の各判定に従って各ステップS7 、S9 、S11、S13で25V、16V、1 2V、8Vの直流電圧への制御が行われることについては第1実施形態の場合と 同様である。以上の巻量と直流電圧制御の関係は図12に示す通りである。
【0067】 上記各ステップを経ていずれかのルートでの張力制御が行われた後、この実施 形態ではさらに芯管の滑り動作の有無がステップS14で行われる。この滑り動作 のチェックは、前述した近接スイッチ26を用いて行う。近接スイッチ26の配 置は、図6に示すように、1つの近接スイッチ26と16ケの突起(強磁性体) の組合せで前述した角度センサとしてのホール素子センサ25による角度検出手 段の場合と同様に角度22. 5°に1つずつのパルス信号が得られる。
【0068】 上記2種類の角度センサは、両方共同じ形式のセンサを用いてもよいことは言 うまでもない。このような角度センサによる各回転角度毎のパルス信号と回転角 度の関係を図13のタイムチャートに示す。図示のように、巻量検出チャートで 示されるパルス信号に対し滑り検出センサによるパルス信号が、芯管の巻状態が 張力によって変動しない限り、同じタイミングで同期して得られる。
【0069】 しかし、上述した各直流電圧によるモータブレーキの回転抵抗が適当でなく、 例えばある張力レベルN=2において張力がやや強過ぎたとするとロールペーパ Rと芯管Pが一体となって強く回転し、例えば磁石16による強磁性体17への 吸着固定位置がずれたりすると、ホール素子センサ25による信号は各22.5 °の角度ずつのパルス信号を発するが、近接スイッチ26によるパルス信号は上 記ずれによって同じ位置で2つが重なり、次の角度位置ではパルス信号が出ない ということがある。
【0070】 以上のようなずれを起こしたときのパルス信号の変化を図13に示している。 滑り検出センサのパルス信号は1回転後のC、Dの位置でパルス信号がなく、そ の後DとAの間に少しずれてパルス信号が生じた場合を示している。
【0071】 この場合は、1回転Cの位置で滑り検出センサのパルスがないことを巻量検出 センサを基準として検出することにより滑りを検出し、張力が例えばN=2にお ける直流電圧16Vでは大き過ぎる場合14Vに電圧を減少させるというように 張力の緊張緩和制御を行って適正張力に調整することにより位置Dを過ぎた任意 の位置で再びパルス信号が出力されるようになる。
【0072】 以上のようにして芯管Pの張力ずれに対する制御を必要に応じて行った後、ス テップS16でロールペーパの残量の有無をエンドセンサ31の信号によりチェッ クし、包装シートが終端でない限りステップS3 の前に戻り、上記演算を繰り返 して包装シートの巻量に応じた適正な張力を制御を続行する。
【0073】 エンドセンサ31で包装シートSの終端が検出されるとその信号に基づいて張 力制御は終了する。但し、さらに分包作業を続行したいときは、特殊モードに切 替えてロールペーパRを新しいものに取り替え紙継ぎをして上記動作を続行すれ ばよいことは説明するまでもない。
【0074】 なお、前述した特殊モードにおけるフローチャートの説明でステップSS9 、 SS10は点線で示しているが、これは特殊モードでは必ずしも必要ないが、設け るとすると上述した通常モードでの滑り検出動作のステップS14、S15と同様に して行えばよい。
【0075】 以上の説明ではロールペーパRは完全な全量巻きの製品であることを前提とし て説明したが、例えばロールペーパRとして半分程度の巻量のものが給紙部にセ ットされたときは、特殊モードで予め張力状態を全量巻きのロールペーパを繰り 出して半分程度となったときの通常モードでの張力制御状態より少し大きい張力 状態に制御した後通常モードに入るから、張力状態が大きく異なるため急激に張 力状態を変化させることがなくスムースに通常モードに入り得ることは明らかで あろう。
【0076】
【効果】
以上詳細に説明したように、第1の考案では1つの測長センサによるシート送 り長さのデータを既知の全巻量長さデータから演算によってロールペーパの現巻 量長さと対応するロールペーパ直径を得、それに基づいて段階的にブレーキ力を 制御して張力を最適に調整するようにしたから、現巻量長さが逆転して増大しな い限り次第に減少する巻量長さとそれに対応する直径に適合するブレーキ力を段 階的に選択することにより最適な張力調整ができ、直径の微妙な変化によりブレ ーキ力が上下動するような急激な張力変動がないスムースな張力の調整ができる という利点が得られる。
【0077】 第2の考案では測長センサと角度センサによる検出信号に基づいてそのいずれ か一方のセンサの所定量を基準とし他方のセンサの信号変化により現巻量長さを 求め、その巻量の直径に応じたブレーキ力を選択して張力調整するようにしたか ら、この装置では全巻量長さのデータが既知でなくても測定データから現巻量を 得てその巻量に対応する直径からブレーキ力を選択して張力調整ができ、従って 第1の考案と同様に急激な張力変動のないスムースな張力の調整ができるという 利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分包装置の給紙部と分包部の主要構成の概略図
【図2】ロールペーパを装着した給紙部の縦断面図
【図3】包装シートの張力調整装置の制御回路の概略ブ
ロック図
【図4】第1実施形態の張力調整装置の作用を説明する
フローチャート
【図5】図2の矢視V−Vから見た第2実施形態の給紙
部の側面図
【図6】図2の矢視VI−VIから見た第2実施形態の給紙
部の側面図
【図7】第2実施形態の張力調整装置の角度センサの概
略配置構成図
【図8】同上の角度センサの他の変形例の概略配置構成
【図9】第2実施形態の張力調整装置の原理作用を説明
する図
【図10】第2実施形態の張力調整装置の特殊モード作
用を説明するフローチャート
【図11】第2実施形態の張力調整装置の通常モード作
用を説明するフローチャート
【図12】同上の演算モードでの直流電圧と巻量との関
係を示すグラフ
【図13】滑り検出センサによる滑り作用検出方法の説
明図
【符号の説明】
1 支持軸 2 送りローラ 3 送りローラ 4 三角板 5 ホッパ 6 加熱ローラ 7 プリンタ 20 モータブレーキ 25 ホール素子センサ 26 近接スイッチ 30 制御回路 31 エンドセンサ 32 ロータリエンコーダ 33 回転数カウンタ S 包装シート P 芯管 R ロールペーパ W 分包シート
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項】 前記ホール素子センサと磁石の組合せが
1回転を所定角度に分割した角度ピッチ毎にパルス信号
を発するように1つのセンサと複数の磁石、又は複数の
センサと1以上の磁石の組合せから成ることを特徴とす
る請求項6に記載のシート張力調整装置。
【請求項】 前記第1又は第2角度センサを光センサ
と突起部の組合せから成るものとしたことを特徴とする
請求項4に記載のシート張力調整装置。
【請求項10】 前記ロールペーパが芯管にシートを巻
回して成り、この芯管に前記磁石又は突起部を設けたこ
とを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のシー
ト張力調整装置。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 江藤 直道 豊中市名神口3丁目3番1号 株式会社湯 山製作所内 (72)考案者 天野 弘和 豊中市名神口3丁目3番1号 株式会社湯 山製作所内

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの送り経路上に設けたシート加工
    部へ非回転に支持された支持軸の周りに回転自在に設け
    たロール支持筒を有する給紙部からロール支持筒に装着
    されたロールペーパのシートをブレーキ力を与えて所定
    の張力で繰り出すようにロール支持筒に係合するブレー
    キ手段を備え、ロール支持筒の回転から又はシート送り
    経路上でシート送り長さを測定するセンサと、その測定
    信号に基づき予め記憶部に記憶された最大ロールペーパ
    巻量から上記シート送り長さを減算してシート繰出し後
    のロールペーパ巻量を求め、得られた巻量長さとシート
    厚みに基づいて巻量直径を演算し、その巻量の直径に応
    じて段階的にブレーキ手段のブレーキ力を制御してシー
    ト加工部へ送られるシートの張力を調整する制御部とを
    備えて成るシート張力調整装置。
  2. 【請求項2】 シートの送り経路上に設けたシート加工
    部へ非回転に支持された支持軸の周りに回転自在に設け
    たロール支持筒を有する給紙部からロール支持筒に装着
    されたロールペーパのシートをブレーキ力を与えて所定
    の張力で繰り出すようにロール支持筒に係合するブレー
    キ手段を備え、ロール支持筒に対してその回転角度を検
    出する角度センサと、シート加工部までのシート送り経
    路上でシート送り長さを測定する測長センサと、両セン
    サから得た所定長さ又は所定回転角度のいずれかを基準
    とし回転角度又はシート送り長さの変化により繰出し後
    のロールペーパ巻量を求め、その巻量の直径に応じて段
    階的にブレーキ手段のブレーキ力を制御してシート加工
    部へ送られるシートの張力を調整する制御部とを備えて
    成るシート張力調整装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部が、前記シートの繰出し中に
    シート張力を調整する通常モードの前に、予め一定長さ
    のシートを間欠的に送るインチング操作により測長セン
    サと角度センサからの信号に基づいて通常モードと同じ
    方法でロールペーパ巻量を求め、その巻量の直径に応じ
    て通常モード制御開始時より手前の中間的なブレーキ力
    に制御してシート張力を予め調整する特殊モードを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート張力調整装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ロール支持筒と支持軸の固定支持板
    間でロール支持筒の回転角度を検出する角度センサを設
    け、前記制御部がこの角度センサの信号とロールペーパ
    と支持軸間でロールペーパの回転角度を検出する前記も
    う1つの角度センサの信号との不一致により前記通常モ
    ードと特殊モードのいずれか又は両方においてロール支
    持筒に着脱自在に装着されたロールペーパとロール支持
    筒とのずれを検出することを特徴とする請求項3に記載
    のシート張力調整装置。
  5. 【請求項5】 前記測長センサをロータリエンコーダ又
    は回転数カウンタとしたことを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載のシート張力調整装置。
  6. 【請求項6】 前記角度センサをホール素子センサと磁
    石の組合せから成るものとしたことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載のシート張力調整装置。
  7. 【請求項7】 前記角度センサを光センサと突起部の組
    合せから成るものとしたことを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載のシート張力調整装置。
  8. 【請求項8】 前記ホール素子センサと磁石又は光セン
    サと突起部の組合せが1回転を所定角度に分割した角度
    ピッチ毎にパルス信号を発するように1つのセンサと複
    数の磁石あるいは突起部、又は複数のセンサと1以上の
    磁石あるいは突起部の組合せから成ることを特徴とする
    請求項6又は7に記載のシート張力調整装置。
  9. 【請求項9】 前記角度センサを近接スイッチと強磁性
    体の組合せから成るものとしたことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載のシート張力調整装置。
  10. 【請求項10】 前記ロールペーパが芯管にシートを巻
    回して成り、この芯管に前記磁石又は突起部を設けたこ
    とを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のシー
    ト張力調整装置。
JP1996009590U 1996-09-24 1996-09-24 シート張力調整装置 Ceased JP3042041U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996009590U JP3042041U (ja) 1996-09-24 1996-09-24 シート張力調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996009590U JP3042041U (ja) 1996-09-24 1996-09-24 シート張力調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3042041U true JP3042041U (ja) 1997-10-07

Family

ID=43176551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996009590U Ceased JP3042041U (ja) 1996-09-24 1996-09-24 シート張力調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3042041U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012214255A (ja) * 1999-02-03 2012-11-08 Takazono Sangyo Co Ltd 薬剤包装装置、薬剤包装装置の制御方法、分包紙及び分包紙用紙管

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012214255A (ja) * 1999-02-03 2012-11-08 Takazono Sangyo Co Ltd 薬剤包装装置、薬剤包装装置の制御方法、分包紙及び分包紙用紙管
JP2014028662A (ja) * 1999-02-03 2014-02-13 Takazono Corp 薬剤包装装置、薬剤包装装置の制御方法、分包紙及び分包紙用紙管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE45846E1 (en) Method adjusting tension applied to sheet, and device for the same
EP0831048B1 (en) Device for adjusting tension applied to web
CA2246982C (en) Device for adjusting tension applied to sheet
JP2951951B2 (ja) 薬剤分包装置
US20080219743A1 (en) Tape drive
JP3042041U (ja) シート張力調整装置
US5966904A (en) Device and method for packaging a material web roll
US20080217454A1 (en) Tape drive
JP4302818B2 (ja) 薬剤分包装置
JP4203801B2 (ja) 包装機におけるフィルムの繰出し制御装置
KR100528642B1 (ko) 시트장력조정장치
CN217918662U (zh) 一种双侧卷料对版机构
JP2556251Y2 (ja) 縦型製袋充填包装機のフィルム給送位置調節装置
JPH10119910A (ja) 横型製袋充填機のフィルム移送装置
JP2009096491A (ja) 包材供給装置
JPH10119909A (ja) 横型製袋充填機におけるフィルム移送装置
JPH0891308A (ja) 製袋充填包装機における原反送出し方法及び装置
JP2006103019A (ja) 見当自動制御装置および方法
JP2000218716A (ja) 製袋器

Legal Events

Date Code Title Description
CANC Cancellation of a right after registration