JPH11152015A - 門型洗車機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に高い洗浄効果を維持できる門型洗車機を
提供することである。 【解決手段】 門型に形成された洗車機本体１の梁部４
に水平に設けたトップブラシ５と、洗車機本体１の脚体
７内の両側部に垂直に設けたサイドブラシ８と、脚体７
内の両側部の下方に設けたロッカーブラシ９と、前記梁
部４及び脚体７に洗浄ノズル６ａ、６ｂを備え、該洗浄
ノズル６ａ、６ｂより洗浄液を噴射するととに、前記各
ブラシ５、８、９を回転しながら車に接触させて前後に
往復走行して、前記各ブラシ５、８、９による洗浄を複
数回有する門型洗車機において、前記各ブラシ５、８、
９による第１回目の洗浄が終了した後に、洗浄ノズル６
ａ、６ｂより洗浄液が噴射されるとともに、前記各ブラ
シ５、８、９が回転しながら移動することによって接触
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車の上面や側面を
洗浄するのに使用される門型洗車機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】かかる門型洗車機は、車の洗浄を洗車機
本体の梁部及び脚体に設けた洗浄ノズルより水、シャン
プー、ワックス等の洗浄液を噴射しながら、トップブラ
シ、サイドブラシ、そしてロッカーブラシを車に接触さ
せて洗浄を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記各ブラシは車の状
態によって異なるが、最初のブラシによる洗浄時にトッ
プブラシ、サイドブラシ、ロッカーブラシに泥や油成分
等が付着して汚れる。その状態で水垢取り、ワックスに
よる洗浄が行われ、各ブラシによる洗浄効果が十分に発
揮されなくなるばかりか、洗浄時に各ブラシの汚れを車
に転移させて車を汚損する恐れがある。また、布製のブ
ラシを用いた場合は、ブラシに汚れが染み着きやすく、
クリーニングを怠れば客に対する印象を悪くするという
不都合もある。

【０００４】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、常に高い洗浄
効果を維持できる門型洗車機を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、門型に形成された洗車機本
体の梁部に水平に設けたトップブラシと、洗車機本体の
脚体内の両側部に垂直に設けたサイドブラシと、脚体内
の両側部の下方に設けたロッカーブラシと、前記梁部及
び脚体に洗浄ノズルを備え、該洗浄ノズルより洗浄液を
噴射するととに、前記各ブラシを回転しながら車に接触
させて前後に往復走行して、前記各ブラシによる洗浄を
複数回有する門型洗車機において、前記各ブラシによる
第１回目の洗浄が終了した後に、洗浄ノズルより洗浄液
が噴射されるとともに、前記各ブラシが回転しながら移
動することによって接触することを特徴とするものであ
る。

【０００６】従って、本発明によれば、車の汚れが一番
ひどい状態での洗浄終了後に洗浄液を噴射してお互いの
ブラシを接触させるこにより、各ブラシに付着した泥等
を自動的に除去して、各ブラシを常に清浄な状態に保持
するとともに、次に行われる水垢取り、ワックスによる
洗浄時に優れた洗浄効果を発揮することが出来る。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１に示すように、洗車機本体１
は敷地２に敷設したレール３上を往復走行するように設
けられ、該洗車機本体１はその内面が開口し、梁部４の
下面には車の上面を洗浄するトップブラシ５と、洗浄液
としてシャンプー、ワックス等のケミカルを霧状に車及
び各ブラシに噴射する洗浄ノズル６ａと、水を霧状に車
及び各ブラシに噴射する洗浄ノズル６ｂとが配設されて
いる。また、洗車機本体１の両側の脚体７にも車の側面
を洗浄するサイドブラシ８と、車の下部を洗浄するロッ
カーブラシ９と、シャンプー、ワックス等のケミカルを
霧状に車及び各ブラシに噴射する洗浄ノズル６ａと、水
を霧状に車及び各ブラシに噴射する洗浄ノズル６ｂとが
配設されている。さらに、車形状、車の先端及び後端を
検出する車センサー１０が洗車機本体１の梁部４及び脚
体７内に複数配設されている。そして図中符号５４は洗
車内容の設定や洗車の開始を出力するキーボードであ
る。

【０００８】トップブラシ５は両端の軸２１が脚体７に
形成されたガイド２２に沿って昇降するように配設さ
れ、洗車時は車センサー１０と後述するトップブラシ位
置検出手段５５からの出力で車高に応じてトップブラシ
５を昇降して回転しながら洗浄を行っている。また、非
洗車時は洗車機本体１の上方に保持されている。

【０００９】サイドブラシ８は洗車機本体１の梁部４下
面に沿って横架した水平レール３１に沿って走行する台
車３２に支持され、サイドブラシ８はお互いが接する近
接位置に向かうように錘３３で付勢され、洗車時は回転
しながら錘３３の自重によって車に接触して洗浄を行っ
ている。また、非洗車時はお互いが離れた退避位置に各
々のエアシリンダ３４で保持されている。

【００１０】ロッカーブラシ９はアーム４１により支持
され、前記アーム４１にはエアシリンダ４２とスプリン
グ４３とが連結され、洗車時はエアシリンダ４２の作動
を解いてスプリング４３の付勢によって車に接する突出
位置で回転しながら洗浄を行っている。また、非洗車時
はエアシリンダ４２を作動させてスプリング４３の付勢
に抗して退避位置に保持されている。

【００１１】前記サイドブラシ８とロッカーブラシ９と
が退避位置にある状態で回転すると、お互いのブラシ
８、９が接触するような位置に取り付けられている。ま
た、前記トップブラシ５が回転して昇降する際に、サイ
ドブラシ８が回転しながら退避位置と近接位置との間を
移動するときにお互いのブラシ５、８が接触するような
位置に取り付けらている。

【００１２】図２は門型洗車機の制御を示すブロック図
であり、制御装置５１はマイクロコンピュータで構成さ
れ、中央処理部（ＣＰＵ）５２が設けられ、入出力装置
（Ｉ／Ｏ）５３を介して洗車の内容の設定や洗車開始の
実行を行うキーボード５４、トップブラシ５が下降位置
にあるか否かを検出するトップブラシ位置検出手段５
５、サイドブラシ８、ロッカーブラシ９が退避位置にあ
るか否やか、すなわちエアシリンダ３４、４２に作動信
号が出力されているか否やかを検出するサイドブラシ位
置検出手段５６、ロッカーブラシ位置検出手段５７、各
ブラシ５、８、９の駆動を行うトップブラシ駆動手段５
８、サイドブラシ駆動手段５９、ロッカーブラシ駆動手
段６０、洗浄ノズル６からの洗浄液の噴射を制御する洗
浄ノズル駆動手段６１、サイドブラシを非洗車時に退避
位置に保持するエアシリンダ３４、ロッカーブラシを非
洗車時に退避位置に保持するエアシリンダ４２、そして
車センサー１０が接続されている。従って前記各機器か
らの信号が入出力装置５３を介して中央処理部５２に入
力され、また中央処理部５２からの信号が入出力装置５
３を介して前記各機器に伝えられるようになっている。
また、制御装置５１には、中央処理部５２の他にロム
（ＲＯＭ）６２、ラム（ＲＡＭ）６３そしてクロック６
４が設けられている。

【００１３】本発明の動作を説明する。まず車を洗車機
本体１に対して所定位置に停止させ、キーボード５４内
で洗車内容、例えばワックスコースを選択して開始スイ
ッチを押圧すると、洗車機本体１が前進駆動され、同時
に前記洗車内容を受けて制御装置５１では洗浄ノズル駆
動手段６１にシャンプー噴射信号を出力して洗浄ノズル
６ａよりシャンプーを噴射し、サイドブラシ８及びロッ
カーブラシ９を退避位置に保持しているエアシリンダ３
４、４２に作動解除信号を出力して作動を解いて、サイ
ドブラシ８は錘３３の自重により近接位置に、ロッカー
ブラシ９はスプリング４３の付勢により突出位置に位置
し、サイドブラシ駆動手段５９及びロッカーブラシ駆動
手段６０に駆動信号が出力されて前記各ブラシ８、９を
回転させる。

【００１４】洗車機本体１の梁部４に設けた車センサー
１０が車の一端を検出すると、トップブラシ駆動手段５
８に駆動信号を出力してトップブラシ５を回転させると
ともに、脚部７に設けた車センサー１０からの車高デー
タに基づいて下降させる。そして、洗車機本体１の移動
にともなってトップブラシ位置検出手段５５からの車高
信号と車センサー１０からの車高データとからトップブ
ラシ５を昇降して洗浄を行う。また、サイドブラシ８は
錘３３の自重及びロッカーブラシ９はスプリング４３の
力によって車に接触して洗浄する。このとき、洗浄ノズ
ル６ａからのシャンプーは車と各ブラシに霧状に噴射さ
れる。

【００１５】再び梁部４に設けた車センサー１０が車の
一端を検出し、車の後面の洗浄を終了すると、洗浄ノズ
ル駆動手段６１よりシャンプー噴射停止信号が出力され
てシャンプーの噴射が停止し、各ブラシ５、８、９のク
リーニングが行われる。

【００１６】次に各ブラシ５、８、９のクリーニング動
作について図３で説明する。シャンプーによる洗浄が終
了すると（ＳＴ１）、各ブラシ５、８、９はそのまま回
転状態を維持して、洗浄ノズル駆動手段６１よりシャン
プー噴射信号及び水噴射信号が出力され洗浄ノズル６
ａ、６ｂよりシャンプーと水が噴射される（ＳＴ２）。
そして、トップブラシ５が下降位置にあるか、サイドブ
ラシ８が退避位置にあるか、ロッカーブラシ９が退避位
置にあるか（ＳＴ３）をトップブラシ位置検出手段５
５、サイドブラシ位置検出手段５６、そしてロッカーブ
ラシ位置検出手段５７からの信号により判断し、各ブラ
シ５、８、９が前記位置にない場合は移動させる。前記
位置に各ブラシ５、８、９が位置すると、サイドブラシ
８とロッカーブラシ９とがお互い接触しながら回転する
ので、サイドブラシ８とロッカーブラシ９に付着した汚
れを洗浄ノズル６ａから霧状に噴射されたシャンプーに
より洗い、洗浄ノズル６ｂから霧状に噴射された水によ
り洗い流すことができる。

【００１７】さらに、トップブラシ５が上昇すると共に
サイドブラシ８が錘３３の自重により近接位置に移動し
（ＳＴ４）、トップブラシ５が上昇位置に達すると（Ｓ
Ｔ５）、トップブラシ５を再び下降させる（ＳＴ６）。
このようにしてトップブラシ５とサイドブラシ８を接触
させながら移動させることによって、トップブラシ５と
サイドブラシ８に付着した汚れを洗浄ノズル６ａ、６ｂ
から霧状に噴射されるシャンプーや水で洗い落とす。ト
ップブラシ５が下降位置に達すると（ＳＴ７）、トップ
ブラシ５は上昇位置に、サイドブラシ８は退避位置に移
動し、洗浄ノズル６ａ、６ｂからのシャンプー及び水の
噴射が停止して（ＳＴ８）、各ブラシのクリーニングが
終了する。

【００１８】次に洗車機本体１が後退駆動して洗浄ノズ
ル駆動手段６１にワックス噴射信号を出力して洗浄ノズ
ル６ａよりワックスが霧状に噴射されるとともに、各ブ
ラシ位置検出手段５５、５６、５７、各ブラシ駆動手段
５８、５９、６０に駆動信号が出力され、各ブラシ５、
８、９が回転及び車に接触してワックスの塗込みが始ま
る。この時、クリーニングされた各ブラシ５、８、９に
より行われるので、塗込み時の効率が良く、仕上がりが
より一層きれいになる。

【００１９】なお、本発明は以上の実施例に限定される
ものではなく、各ブラシによる洗浄終了毎にクリーニン
グを行って常に各ブラシを清浄な状態に保持するように
してもよい。

【００２０】

【発明の効果】本発明に係る門型洗車機は以上詳細に述
べた如くであって、門型に形成された洗車機本体の梁部
に水平に設けたトップブラシと、洗車機本体の脚体内の
両側部に垂直に設けたサイドブラシと、脚体内の両側部
の下方に設けたロッカーブラシと、前記梁部及び脚体に
洗浄ノズルを備え、該洗浄ノズルより洗浄液を噴射する
ととに、前記各ブラシを回転しながら車に接触させて前
後に往復走行して、前記各ブラシによる洗浄を複数回有
する門型洗車機において、前記各ブラシによる第１回目
の洗浄が終了した後に、洗浄ノズルより洗浄液が噴射さ
れるとともに、前記各ブラシが回転しながら移動するこ
とによって接触するので、ブラシに付着した泥等を自動
的に除去して、各ブラシを常に清浄な状態に保持でき、
優れた洗浄効果を発揮することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の門型洗車機の構成図である。

【図２】本発明の門型洗車機の制御を示すブロック図で
ある。

【図３】本発明の門型洗車機の動作を示すフローであ
る。

【符号の説明】

１ 洗車機本体 ２ 敷地 ３ レール ４ 梁部 ５ トップブラシ ６ａ、６ｂ 洗浄ノズル ７ 脚体 ８ サイドブラシ ９ ロッカーブラシ １０ 車センサー ２１ 軸 ２２ ガイド ３１ 水平レール ３２ 台車 ３３ 錘 ３４ エアシリンダ ４１ アーム ４２ エアシリンダ ４３ スプリング ５１ 制御装置 ５２ 中央処理部（ＣＰＵ） ５３ 入出力装置（Ｉ／Ｏ） ５４ キーボード ５５ トップブラシ位置検出手段 ５６ サイドブラシ位置検出手段 ５７ ロッカーブラシ位置検出手段 ５８ トップブラシ駆動手段 ５９ サイドブラシ駆動手段 ６０ ロッカーブラシ駆動手段 ６１ 洗浄ノズル駆動手段 ６２ ＲＯＭ ６３ ＲＡＭ ６４ クロック

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 門型に形成された洗車機本体の梁部に水
   平に設けたトップブラシと、洗車機本体の脚体内の両側
   部に垂直に設けたサイドブラシと、脚体内の両側部の下
   方に設けたロッカーブラシと、前記梁部及び脚体に洗浄
   ノズルを備え、該洗浄ノズルより洗浄液を噴射するとと
   に、前記各ブラシを回転しながら車に接触させて前後に
   往復走行して、前記各ブラシによる洗浄を複数回有する
   門型洗車機において、 前記各ブラシによる第１回目の洗浄が終了した後に、洗
   浄ノズルより洗浄液が噴射されるとともに、前記各ブラ
   シが回転しながら移動することによって接触することを
   特徴とした門型洗車機。