JPH11151012A - 茎葉処理機 - Google Patents

茎葉処理機

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Publication number
JPH11151012A
JPH11151012A JP33821097A JP33821097A JPH11151012A JP H11151012 A JPH11151012 A JP H11151012A JP 33821097 A JP33821097 A JP 33821097A JP 33821097 A JP33821097 A JP 33821097A JP H11151012 A JPH11151012 A JP H11151012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foliage
fuselage
opposing
processing machine
wedge
Prior art date
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Pending
Application number
JP33821097A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kamikubo
宏治 上久保
Kame Tsunematsu
亀 恒松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Seirei Industry Co Ltd filed Critical Seirei Industry Co Ltd
Priority to JP33821097A priority Critical patent/JPH11151012A/ja
Publication of JPH11151012A publication Critical patent/JPH11151012A/ja
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体の進行中に茎葉部を植立姿勢で斜め上方
へ挟持搬送できるようにする。これにより、茎葉部の収
集処理や、茎葉部と一緒に抜き上げられた根部の処理を
効率的に行えるようにする。 【解決手段】 機体の前部から後部に渡って設けられた
左右一対の搬送ベルト44、44の対向部分を近接側へ
付勢し、機体の進行中、これら左右の対向部分により、
植立する茎葉部を斜め後上方へ挟持搬送し地面から分離
された状態で機体の後部へ移動させるようにした茎葉処
理機において、前記左右の対向部分間の最前部に平面視
後狭状で適当形状寸法となされた楔形隙間Sを形成す
る。このさい、楔形隙間Sは機体の進行中、植立した茎
葉を前方へ押し傾ける傾向の少ない状態で内方へ誘い込
み、続いてその茎葉姿勢を保持して後方へ向け送り移動
させ、左右の対向部分に挟持させるように作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、じゃがいも等の地
下茎作物の根部を土中に留め置き、茎葉部のみを地面か
ら引き抜き或いは適宜な切刃で切り放して機体の後部へ
移動させるようにした茎葉処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】機体の前部から後部に渡って左右一対の
搬送ベルトを配設し、各搬送ベルトの前後部をその前後
方向途中個所を中心として左右への変位可能になすと共
に左右の搬送ベルトの対向部分を近接側へ付勢し、機体
の進行中、これら左右の対向部分により、植立する茎葉
部を後斜め上方へ挟持搬送し、地面から分離させて機体
の後部へ移動させ、さらに収集放出装置の収集台上に落
下させるようにした茎葉処理機は存在している。
【0003】この処理機は、畝を跨いで走行し、畝面に
列状に植えられたじゃがいもの茎葉部のみを引き抜いて
収集台上に収集し、これが一定量に達したとき、機体側
方に放出するように使用される。このさい、茎葉部がそ
の根部と一緒に引き抜かれることがあるが、このような
場合は、根部掻落とし具がその根部の芋をすごき落とす
ように作用する。
【0004】上記左右の各搬送ベルトは最前部を縦軸回
りへ回転されるプーリに案内させたものとなされてお
り、また左右の搬送ベルトの対向部分はプーリの回転中
心をなす縦軸の存在した前後方向位置を最先端位置と
し、この位置から後方を圧接されている。
【0005】これらの搬送ベルトの対向部分による茎葉
部の挟持は、適宜な茎葉部掻込み装置が茎葉部を前記対
向部分の間に掻き寄せて押し込むことにより行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した処理機では、
左右一対の搬送ベルトの対向部分の間に茎葉部を挟持す
るさいに左右の前記対向部分が図11Bに示すように、
植立している茎葉部を前方へ押し倒す傾向となってその
植立姿勢よりも角度θ1だけ前方へ傾斜させた状態で挟
み付けるようになる。このように挟み付けられた茎葉部
は収集台128上に上部が前向きとなされて積載される
傾向が強くなる。
【0007】このような搬送処理は、搬送ベルトによる
茎葉部の挟持位置が高過ぎて根部掻落とし具による芋の
すごき落としを不的確となしたり、収集台上へ落下する
茎葉部をその上部が前向きとなる不適性な姿勢にするこ
とがあり、茎葉部の処理効率が損なわれるのである。本
発明は、上記のような問題点に対処し得るものとした茎
葉処理機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、機体の前部から後部に渡って設けられ
た左右一対の搬送ベルトの対向部分を近接側へ付勢し、
機体の進行中、これら左右の対向部分により、植立する
茎葉部を斜め後上方へ挟持搬送し、地面から分離させて
機体後部へ移動させるようにした茎葉処理機において、
前記左右の対向部分間の最前部に平面視後狭状の楔形隙
間を形成する。このさい、楔形隙間は機体の進行中、植
立した茎葉を前方へ押し傾ける傾向の少ない状態で内方
へ誘い込み、続いてその茎葉姿勢を保持して後方へ向け
送り移動させ、左右の対向部分に挟持させるように作用
する。
【0009】さらに具体的には、機体の前部から後部に
渡って左右一対の搬送ベルトを配設し、各搬送ベルトの
前部をその前後方向途中個所を中心として左右への変位
可能になすと共に左右の搬送ベルトの対向部分を近接側
へ付勢し、機体の進行中、これら左右の対向部分によ
り、植立する茎葉部を斜め後上方へ挟持搬送し、地面か
ら分離させて機体後部へ移動させるようにした茎葉処理
機において、前記左右の対向部分の最前部の近接を一定
位置で制限するストッパー手段を設けることにより、対
向部分間の最前部に平面視後狭状の楔形隙間を形成す
る。
【0010】このさい、次のように構成してもよい。即
ち、各搬送ベルトの前後部をその前後方向途中個所を中
心として左右への変位可能になすと共に左右の搬送ベル
トの対向部分を近接側へ付勢し、機体の進行中、これら
左右の対向部分により、植立する茎葉部を斜め後上方へ
挟持搬送し、地面から分離させて機体後部へ移動させ、
さらに収集放出装置の収集台上に落下させるようにす
る。
【0011】本発明の処理機によれば、左右の搬送ベル
トの対向部分が植立した茎葉部を概ね植立姿勢のまま挟
持搬送するものとなり、茎葉処理が的確且つ効率的にお
こなわれるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。図1は本発明に係る茎葉処理機の側
面図、図2は要部正面図、図3は斜視図である。
【0013】この茎葉処理機は、車輪10を有する自走
式の機体12に、前部から茎葉部引起こし分草装置1
4、茎葉部掻込み装置16、根部持上がり規制装置1
8、茎葉部挟持搬送装置20及び茎葉部収集放出装置2
2をこの順に装備したものである。
【0014】茎葉部引起こし分草装置14は、機体12
の前部両側に設けられてあって引き抜くべき茎葉部を引
き起こすと共に、そうでない隣接の茎葉部と分離させる
ためのものであり、デバイダ24とサイドデバイダ26
とからなる。
【0015】デバイダ24は後斜め上方に起立する棒状
のものであり、後方にそり状の接地棒28を有してい
る。接地棒28の中央部には後斜め上方に起立する取付
杆30が固着されており、この取付杆30は機体12の
前部に斜め下方へ向けて設けられた取付管32に位置調
整(伸縮)可能に挿入して固定している。
【0016】サイドデバイダ26は、いずれも棒状の前
部構成体34と後部構成体36とを嵌挿して略L字形に
構成したものであり、前部構成体34は接地棒28に、
後部構成体36は取付管32に各々回動自在に支持され
ている。このさい、前部構成体34と後部構成体36の
支持部の軸芯はほぼ一直線上にあり、各々はスムーズに
回転できるようになっている。
【0017】上記サイドデバイダ26を外側に回動させ
ると、引き抜かない隣接の茎葉部は大きく押しやられる
から、茎葉部の絡み付きが少なくなる。一方、路上走行
等の場合は邪魔にならないように上方に回動させておけ
ばよい。
【0018】地下茎作物は、通常、畝を形成して植えら
れるから、畝の高さや地下茎作物の生育状態等によって
デバイダ24の高さを変える必要がある。この操作は接
地棒28の取付杆30を取付管32に対して伸縮して行
うが、これを行うと、前部構成体34も後部構成体36
に対して伸縮させることになり、これら二つの操作を同
時に行うことができるのである。なお、サイドデバイダ
26による茎葉部の分離作用は、最終的な押しやり位置
を決定するものである後部構成体34を単に伸縮させて
も、後部構成体36の位置は変わらないから、その位置
が予め適正に設定されている限り安定した分離作用が得
られる。
【0019】茎葉部掻込み装置16は、引き抜くべき茎
葉部を掻き込んで後続する茎葉部挟持搬送装置20に送
り込むものであり、後倒れの傾斜平面内で前拡後狭状に
平面回動させられる左右一対の突起付きベルト38、3
8を備えている。このさい、左右一対の突起付きベルト
38の対向部分の突起38a同士は始端では交差しない
が、終端になると交差するよう配置され、これによって
茎葉部は後方へ掻き込まれる。
【0020】根部持上がり規制装置18は、畝中に地下
茎作物の根部を留め置くものであり、畝の頂部付近を転
動する左右一対のゲージホイール40、40と、茎葉部
を後方及び上方へ挿通させる通路wを形成するように前
後に延伸させた左右二本の案内棒42a、42aからな
る根部掻き落とし具42とを備えている。
【0021】ゲージホイール40、40の押圧力によっ
て、根部は引き抜き力による持ち上がりを規制されて土
中に留め置かれ、茎葉部のみが引き抜かれていくが、こ
のとき、茎葉部は根部掻落とし具42の通路wを通って
上方に引き上げられるから、仮に茎葉部に根部が付いて
来ても、根部掻落とし具42で根部の芋等はすごき落と
される。
【0022】茎葉部挟持搬送装置20は、茎葉部掻込み
装置16で掻き込まれた茎葉部を根部掻落とし具42の
通路wを通して上方に引き上げ、これを挟やくしながら
後続の茎葉部収集放出装置22へ搬送するものであり、
後倒れの傾斜平面内で平面回動させられる無端状の搬送
ベルト44を装着された左右一対の搬送ベルト部44
A、44Aで構成される。
【0023】図4は搬送ベルト部44Aの平面図である
が、各搬送ベルト部44Aは、前後方向長さ中央の伝動
縦軸46、46の回りを回動できるように装着された上
アーム48、48と下アーム50、50のそれぞれ上下
端に各々駆動プーリ52と被動プーリ54とを取り付
け、駆動プーリ52と被動プーリ54との間に搬送ベル
ト44を張り掛けたものである。
【0024】このさい、上アーム48は伝動縦軸46を
中心に左右へ比較的大きく回動できるようになされてい
る。このように搬送ベルト部44の終端側を左右に振り
回しできるようにしたのは、引き抜いた茎葉部を機体の
成る可く外側位置に移動させ、茎葉部が根部の収穫等の
後作業に対し邪魔とならないような位置に放出されるよ
うにするためである。
【0025】図5は搬送ベルト部44A、44Aの振回
しのための構成の要部を示す平面図であるが、伝動縦軸
46、46に外嵌された上側ハウジング56、56を回
動可能にしてこれに上アーム48、48を固定する。そ
して、一方の上側ハウジング56にレバー58を取り付
け、このレバー58を回動操作して上アーム48を振り
回し、このさいの上アーム48の位置決めは機体12に
固定された係止板60に形成された左回動位置、中立回
動位置、右回動位置の三つの位置決め孔60aの何れか
にレバー58の係止部を挿入するのである(62はスト
ッパ)。
【0026】一方のハウジング56からはアーム64が
突設されており、このアーム64と機体に設けられた固
定ピン68との間には円形の付勢スプリング70が張り
掛けられている。この付勢スプリング70は上アーム4
8が左回動位置と右回動位置の何れかの側に来ると弾性
支点を超えた状態となり、上アーム48を特定位置に弾
力で押圧してその位置を安定的に保持する。
【0027】左右二つの上アーム48、48同士はスプ
リング72で引っ張られており、上アーム48の左右回
動は一方のもののみの操作により他のもの48も連動す
るようになっている。なお、このスプリング72は左右
の搬送ベルト44の対向部分を圧接させるとともに、搬
送ベルト44の離間を許容し、比較的大きい異物等をも
通過させる役目も果たす。
【0028】左右二つの下アーム50、50は伝動縦軸
46、46に回動可能に外嵌された下側ハウジング56
A(図1参照)に上端を固定され、最前部に位置させた
スプリング74、74(図4参照)で互いに近接する側
へ引っ張られるようになされている。
【0029】図6は機体左側のスプリング74の周辺構
成を示す平面図、そして図7はこの周辺構成の側面図で
あるが、左側の取付管32の先端上面に起立板120が
固定され、この起立板120の内方側面から下アーム5
0側へ向けて逆U形断面の受け部材121が張り出させ
てある。
【0030】一方、下アーム50の先端に固定され且つ
被動プーリ54の回転中心軸54aを回転自在に支持さ
せたハウジング122の外方側面からはU形断面の被支
持部材123が張り出させてあり、この被支持部材12
3は受け部材121上に載置されている。このさい、被
支持部材123には長孔nを形成し、この長孔nに受け
部材121から起立させた結合棒mを挿通させ、この結
合棒mを介し、被支持部材123と受け部材121とを
左右変位可能に結合させる。
【0031】受け部材121には前向きの突片121a
が固定されており、また被支持部材123の先部前面に
前向きの鈎形板123aが設けてあって、突片121a
と鈎形板123aとの間にスプリング74が張り掛けて
ある。また被支持部材123の先端に鈎形の規制片12
3bが下向きに固着してあり、これにストッパー手段と
してのボルト124が螺着されている。ボルト124は
その先端がスプリング74の引張力に抗するように起立
板120の外方面に衝接されており、下アーム50の矢
印方向f1の変位を特定位置で規制するが、矢印方向f
1の逆向きの変位は許容するようになされている。な
お、125はハウジング122と同体に固定された支持
片で、前記案内棒42aの先端を固定するためのもので
ある。
【0032】このようなスプリング74の周辺構成は機
体右側のスプリング74についても対称状に形成される
のであり、従って左右のボルト124、124の規制作
用により左右の搬送ベルト部44A、44Aの先端は適
当寸法(これは処理すべき茎の径に関連して決定される
もので、例えば数cm程度とする。)だけ離れた状態に
保持される。
【0033】なお、これらのスプリング74、74は左
右の搬送ベルト44、4の対向部分を近接させるように
作用し、一方では搬送ベルト44、44の離間を許容
し、搬送ベルト44、44間に侵入した比較的大きな異
物等であっても前後方向へ通過させる役目も果たす。
【0034】左右の搬送ベルト44、44はその対向部
分を各種のアイドルローラ等によって互いに押圧される
ようになっている。先ず、下アーム50、50側である
が、一方側の下アーム50には二つの固定したアイドル
ローラ76、76が、そして他方側の下アーム50には
スプリング78で弾発される二つのアイドルローラ80
が設けられている。これにより左右の搬送ベルト部44
A、44Aの対向部分の最前部には平面視楔形の隙間S
が形成されるのである。このさい、搬送ベルト部44
A、44Aの対向部分とは左右の搬送ベルト部44A、
44Aの対向した部分であって、被動プーリ54の回転
中心軸54aから駆動プーリ52の回転中心軸52aま
での範囲を言う。
【0035】図8は中央の伝動縦軸46、46付近に設
けられるアイドルローラ84、86を示す要部平面図で
あるが、伝動縦軸46、46の回りを回動できるくの字
形のアーム82、82を設け、両先端にアイドルローラ
84と小ローラ86とを取り付けたものであり、アイド
ルローラ84によって搬送ベルト44を互いに相手方に
押圧し、小ローラ86で搬送ベルト44を張っている。
なお、このアーム82はスプリング88でアイドルロー
ラ84が搬送ベルト44を押圧する方向に付勢されてお
り、異物等が噛み込んだときには反押圧側に動いてその
通過を許容する(90はそれぞれストッパ)。
【0036】さらに図4に示すように上アーム48、4
8側には、スプリング72で弾発されるアイドルローラ
94、94がそれぞれ一個づつ設けられて搬送ベルト4
4の対向部分を相手方に押圧している。この他、搬送ベ
ルト44を内側から張るテンションローラ96と搬送ベ
ルト44の外側に設けられてはみ出しを防ぐはみ出し防
止ローラ98がそれぞれ一個づつ設けられている。この
さい、テンションローラ96は下アーム50にアーム9
6aを介して位置調整可能に軸着されている。
【0037】以上により、搬送ベルト44、44間に石
等の異物が噛み込んだとしても、上下アーム48、50
及びアイドルローラ80、94が後退し、更に、アイド
ルローラ84と小ローラ86も後退するから、結局、異
物は挟やくされた状態で搬送ベルト44、44の終端ま
で搬送されて放出される。
【0038】図9は搬送ベルト44の断面図であるが、
搬送ベルト44は内側からVベルト44a、平ベルト4
4b、スポンジ44cを順に貼着したものであり、対向
する部分のスポンジ44c同士を圧縮させて茎葉部を挟
やくする。
【0039】次に、上記突起付きベルト38及び搬送ベ
ルト44の駆動構造について説明する。図10はその説
明図であるが、先ず、一方の伝動縦軸46の下部にウオ
ームホイール100を取り付け、これはミッション10
2(図1参照)の動力を自在継ぎ手104で導いたウオ
ーム106で駆動する。なお、両方の伝動縦軸46共、
その中途には別のスプロケット108を取り付け、これ
らスプロケット108、108にチェン110を掛け回
して一方の伝動縦軸46に伝えられた動力は他方の伝動
縦軸46にも伝達されるようにしておく。
【0040】伝動縦軸46、46は何れも上アーム48
の上方まで突出させてスプロケット112を取り付ける
とともに、駆動プーリ52と同体の回転中心軸52aも
上方に延ばしてスプロケット116を取り付け、両者を
チェン118で連結する。これにより、ミッション10
2の動力は伝動縦軸46から上端の回転中心軸52a、
52aに伝えられ、搬送ベルト44、44は対向部分が
上昇する方向に、しかも、全長に亘って引張力で駆動さ
れる形態をとる。また、上アーム48、48を回動させ
て左右に振り回した場合も、この動力系はその形態を保
ち、搬送ベルト44、44の駆動に障害はない。
【0041】各搬送ベルト44の被動プーリ54は回転
中心軸54aと同体となされるが、この回転中心軸54
aも上方に延長し、これを突起付きベルト38の駆動軸
とする。この突起付きベルト38は回転中心軸54aと
同体の駆動プーリ130とさらに前方へ配設された被動
プーリ131とに掛け回すものであるが、このようにす
ることで、突起付きベルト38の対向部分は上昇する方
向へ駆動されることになる。
【0042】茎葉部収集放出装置22は、茎葉部挟持搬
送装置20で送られて来た茎葉部を所定量溜めて地上に
放出するものであり、搬送ベルト44、44の後端下方
の機体12に起立、水平、垂下の三姿勢に切り変えられ
る左右一対の収集シャッタ126、126を中央の収集
台128の両側に取り付けたものである。なお、収集台
128の後端は上方に膨出させてあり、ここに落下した
茎葉部が後方に滑り落ちるのを防止するとともに、エン
ジンE(図3参照)のカバーを兼用している。
【0043】搬送ベルト44、44の終端を左右何れか
へ振り回した側の収集シャッタ126を水平姿勢にして
おくと(他側は走行の邪魔にもなるから、起立姿勢にし
ておく)、搬送ベルト44、44で搬送されて来た茎葉
部はこの上に落下するから、適宜溜まったところでこれ
を垂下姿勢に切り変えることで地上に放出できる。な
お、垂下姿勢への切り換えは、レバー等による手動操作
或いは重量等を検出しての自動操作の何れかで行われ
る。
【0044】次に上記のように構成した本発明の処理機
を使用してじゃがいもを処理する場合の使用例及び作用
を説明する。
【0045】畝の両側の溝内に車輪10、10を位置さ
せ、図2に示すように茎葉部引起こし分草装置14、1
4及び茎葉部掻込み装置16及び根部持ち上がり規制装
置18等を畝を跨いだ状態とする。そしてゲージホイル
40、40の機体に対する高さを調整して機体前部を最
適高さとし、また茎葉部挟持搬送装置20の後部を左右
何れかの側へ振り回した状態とする。この後、歩行者が
操縦ハンドルhを持ち、エンジンEを作動させ、各部を
作動状態として機体を前進させる。
【0046】機体の進行中、茎葉部引起こし分草装置1
4、14は畝の巾中央に植立したじゃがいもの茎葉部を
隣接した畝の茎葉部から分離させ、続いて茎葉部掻込み
装置16が茎葉部挟持搬送装置20の左右の搬送ベルト
部44A、44Aの中央へ向けて掻き込む。
【0047】このように掻き込まれた茎葉部の下部は左
右の搬送ベルト部44A、44Aの対向部分の最前部に
形成された楔形隙間S内に外力の補助なしに或いは搬送
ベルト44、44の搬送移動力に補助されて比較的自然
な状態で進入するものとなる。即ち、この進入のさい、
茎葉部は前進する機体に押されて前倒れするという従来
の現象を抑制される傾向となる。
【0048】隙間S内に進入した茎葉部は機体の前進に
伴って隙間Sに対し後方へ移動しながら左右の搬送ベル
ト44、44に徐々に強く当接するようになる。このさ
い、搬送ベルト44、44は機体の前進速度に概ね合致
した速さで駆動され、しかもその駆動方向は楔角θが適
当に小さく設定されているため殆ど機体の前後方向に沿
った状態となるのであり、従って隙間S内の茎葉部は搬
送ベルト44、44に強く接触しても前倒しされること
はないのであり、隙間Sの終端では植立姿勢のまま左右
の搬送ベルト44、44により所要の力で挟持される。
【0049】茎葉部挟持搬送装置20はこのように挟持
した茎葉部を図11Aに示すようにその植立姿勢を保持
しつつ搬送し、この搬送中に地面から抜き取り、搬送終
端まで搬送した後、収集台128の上面に落下させる。
このように落下された茎葉部は機械的な外力作用の補助
により下部が前側となる前後向き姿勢に的確に変化され
て収集台128上に集積される。このさい収集台128
上の茎葉部は嵩張り部である上部が広い空間の存在する
後側に向いて位置するため、この茎葉部が逆向きとなさ
れた場合に較べ多く溜められるものとなる。
【0050】収集台128上に溜められた茎葉部群は機
体の進行中に収集シャッタを垂下操作することにより適
当間隔で機体側方に落下させるのであり、このように落
下された茎葉部群は後に細断する等して適宜に処理され
る。
【0051】上記処理中に茎葉部挟持搬送装置20の引
き上げ力により、茎葉部がその根部と一緒に抜き上げら
れることがあるが、茎葉部挟持搬送装置20は茎葉部を
植立姿勢で挟持することにより地面から正確な一定高さ
位置を挟持するものとなるため、根部掻落とし具42は
常に根部に最適状態で作用し芋を的確に掻き落とすもの
となる。これにより手作業が軽減され、作業が効率的と
なる。
【0052】なお、上記実施例では根部の損傷を防止す
るため茎葉部を地面から抜き取って地面から分離させる
ようにしたが、これに代えて、茎葉部の下端部を切刃で
切り離すことにより地面から分離させるようにすること
も可能である。
【0053】
【発明の効果】上記のように構成した本発明によれば、
搬送ベルトが茎葉部を植立姿勢で挟持搬送するようにな
るため、茎葉部の収集台への収集や、茎葉部と一緒に抜
き上げられた根部の処理等が効率的に行えるようにな
る。
【0054】請求項2によれば、茎葉部と一緒に抜き上
げられた芋を搬送ベルトによる茎葉部の搬送中に根部掻
落とし具で的確にすごき落とされるようになる。
【0029】請求項3によれば、茎葉部をその上部が機
体後側へ向いた姿勢で収集台上に集積させる処理を的確
に行わせることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る茎葉処理機の側面図である。
【図2】上記茎葉処理の要部正面図である。
【図3】上記茎葉処理機の斜視図である。
【図4】搬送ベルト部の平面図である。
【図5】搬送ベルト部の一部平面図である。
【図6】搬送ベルト部の要部平面図である。
【図7】搬送ベルト部の要部側面図である。
【図8】搬送ベルト部の一部平面図である。
【図9】搬送ベルトの断面図である。
【図10】茎葉部掻込み装置と茎葉部挟持搬送装置の駆
動系を示す説明図である。
【図11】茎葉処理機の要部の作動説明図であり、Aは
本発明に係る処理機の場合を示し、Bは従来の処理機の
場合を示す。
【符号の説明】
S 隙間 22 収集放出装置 44 搬送ベルト 124 ボルト(ストッパー手段) 128 収集台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の前部から後部に渡って設けられた
    左右一対の搬送ベルトの対向部分を近接側へ付勢し、機
    体の進行中、これら左右の対向部分により、植立する茎
    葉部を後斜め上方へ挟持搬送し、地面から分離させて機
    体の後部へ移動させるようにした茎葉処理機において、
    前記左右の対向部分間の最前部に平面視後狭状の楔形隙
    間を形成し、この楔形隙間は機体の進行中、植立した茎
    葉を前方へ押し傾ける傾向の少ない状態で内方へ誘い込
    み、続いてその茎葉姿勢を保持して後方へ向け送り移動
    させ、左右の対向部分に挟持させるように作用すること
    を特徴とする茎葉処理機。
  2. 【請求項2】 機体の前部から後部に渡って左右一対の
    搬送ベルトを配設し、各搬送ベルトの前部をその前後方
    向途中個所を中心として左右への変位可能になすと共に
    左右の搬送ベルトの対向部分を近接側へ付勢し、機体の
    進行中、これら左右の対向部分により、植立する茎葉部
    を後斜め上方へ挟持搬送し、地面から分離させて機体の
    後部へ移動させるようにした茎葉処理機において、前記
    左右の対向部分の最前部の近接を一定位置で制限するス
    トッパー手段を設けることにより、対向部分間の最前部
    に平面視後狭状の楔形隙間を形成し、この楔形隙間は機
    体の進行中、植立した茎葉を前方へ押し傾ける傾向の少
    ない状態で内方へ誘い込み、続いてその茎葉姿勢を保持
    して後方へ向け送り移動させ、左右の対向部分に挟持さ
    せるように作用することを特徴とする茎葉処理機。
  3. 【請求項3】 機体の前部から後部に渡って左右一対の
    搬送ベルトを配設し、各搬送ベルトの前後部をその前後
    方向途中個所を中心として左右への変位可能になすと共
    に左右の搬送ベルトの対向部分を近接側へ付勢し、機体
    の進行中、これら左右の対向部分により、植立する茎葉
    部を後斜め上方へ挟持搬送し、地面から分離させて機体
    の後部へ移動させ、さらに収集放出装置の収集台上に落
    下させるようにした茎葉処理機において、左右の対向部
    分の最前部の近接を一定位置で制限するストッパー手段
    を設けることにより、対向部分間の最前部に平面視後狭
    状の楔形隙間を形成し、この楔形隙間は機体の進行中、
    植立した茎葉を前方へ押し傾ける傾向の少ない状態で内
    方へ誘い込み、続いてその茎葉姿勢を保持して後方へ向
    け送り移動させ、左右の対向部分に挟持させるように作
    用することを特徴とする茎葉処理機。
JP33821097A 1997-11-20 1997-11-20 茎葉処理機 Pending JPH11151012A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015082997A (ja) * 2013-09-18 2015-04-30 オサダ農機株式会社 収穫機及び装着式収穫装置

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