JPH11150846A - 電線引留クランプ - Google Patents

電線引留クランプ

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Publication number
JPH11150846A
JPH11150846A JP9330924A JP33092497A JPH11150846A JP H11150846 A JPH11150846 A JP H11150846A JP 9330924 A JP9330924 A JP 9330924A JP 33092497 A JP33092497 A JP 33092497A JP H11150846 A JPH11150846 A JP H11150846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack
pinion
wedge
electric wire
clamp
Prior art date
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Pending
Application number
JP9330924A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Onishi
康彦 大西
Hidehiko Tojo
秀彦 東條
Keiji Yahagi
恵司 矢作
Hiroe Aida
裕恵 会田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP9330924A priority Critical patent/JPH11150846A/ja
Publication of JPH11150846A publication Critical patent/JPH11150846A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラック・ピニオン機構でくさびを駆動するく
さび型の電線引留クランプにおいて,ラックとピニオン
の噛み合い部にたまった埃や塵煤あるいは歯の錆びの影
響でラック・ピニオン機構の動きが固くなることを防止
する。 【解決手段】 電線引留クランプは,クランプ本体に設
けた凹所に電線およびくさびを収容し,ラック・ピニオ
ン機構によりくさびを移動させ,くさび効果により電線
をクランプ本体に押し付け固定する構成である。ラック
・ピニオン機構におけるラック5とピニオン6の配置
を,ラック5の噛み合い高さ線aとピニオン6のハブ外
径線bとが互いに離間(離間距離s)するように設定す
る。ラック5とピニオン6の噛み合い部に埃や塵煤がた
まったり歯に錆びが発生して,本来なら噛み合いが緊密
すぎるものとなる場合でも,元々設けた隙間のために,
ラック5とピニオン6の動きが固くなることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,くさび型の電線
引留クランプに関し,特にくさびを駆動するくさび駆動
機構として設けられるラック・ピニオン機構に特徴を有
するものである。
【0002】
【従来の技術】電線を電柱等の支持塔に引き留める電線
引留クランプとして,くさび型の電線引留クランプが知
られている。このくさび型の電線引留クランプのなか
で,くさびを駆動する機構としてラック・ピニオン機構
を用いたものがある(実公平3−33158号参照)。
すなわち,図3,図4に示すように,この電線引留クラ
ンプ10は,クランプ本体1に電線Wおよびくさび2を
収容する凹所3を形成し,前記凹所3の電線収容部3a
側に電線Wを縦添い状態で収容しかつ凹所3のくさび収
容部3b側にくさび2を収容し,前記くさび2をラック
・ピニオン機構4により図3において右斜め下方向に駆
動して,電線Wをクランプ本体1の凹所3の電線収容部
3aの内面に押し付け固定する構成である。前記ラック
・ピニオン機構4は,くさび2の電線押圧溝2aと反対
側に形成されたラック5と,このラック5と噛み合う,
クランプ本体1側に取り付けられたピニオン6とからな
る。前記ラック5は,くさび2の側面に設けた突状2b
が凹所3の内面に設けた案内溝3cに添って案内されて
移動する。
【0003】上記のくさび型の電線引留クランプ10に
おいて,ナット等からなる操作部7を介してピニオン6
を図3において時計回り方向に回転駆動すると,くさび
2が図3において右斜め下方に移動し,くさび効果によ
って,図4にも示すように電線Wを凹所3の電線収容部
3aの内面に押し付け固定する。
【0004】一般に歯車伝達機構では,力の伝達の効率
が最もよくなるような理想的な噛み合い度合いに設計さ
れるが,ラック・ピニオン機構においても同様である。
すなわち,図2に示すように,従来のラック・ピニオン
機構4’においては,ラック5およびピニオン6の配置
を,ラック5に設定される噛み合い高さ線(ピッチ線)
aとピニオン6に設定されるハブ外径線(ピッチ円)b
とが互いに接するような位置関係に設定している。この
ようなラック5とピニオン6の配置により,最大の効率
を得るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電線引留クランプ10
は屋外で使用されるものであるから,ラック5とピニオ
ン6との噛み合い部やその他の部分に埃や塵煤がたまり
やすい。また,ラック5やピニオン6の歯やその他の部
分に錆が発生することもある。したがって,上記のよう
に電線引留クランプ10のくさび駆動機構として,ラッ
ク・ピニオン機構4’を組み込んだ場合,ある期間経過
してラック5とピニオン6との噛み合い部に埃や塵煤が
たまったり歯に錆びが発生したりすると,本来理想的に
設定されていたラック5の噛み合い高さ線aとピニオン
6のハブ外径線bとの位置関係が不適切なものとなり,
ラック5とピニオン6の動きが固くなってしまうという
問題が生じる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で,くさびを駆動するラック・ピニオン機構の噛み合い
部に埃や塵煤がたまったり歯に錆が発生したりしても,
それ等の影響でラック・ピニオン機構の動きが固くなっ
てしまうことのないくさび型の電線引留クランプを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,電線を縦添え状態で収容する凹所を持つクランプ
本体と,前記凹所に収容された電線に添わせて当該凹所
内に収容されるくさびと,このくさびを電線の長手方向
に駆動するためのラック・ピニオン機構とを備えた電線
引留クランプにおいて,前記ラック・ピニオン機構にお
けるラックとピニオンの配置を,ラックの噛み合い高さ
線とピニオンのハブ外径線とが互いに離間するように設
定したことを特徴とする。
【0008】請求項2は,前記ラックの噛み合い高さ線
とピニオンのハブ外径線との間の離間距離sが歯のモジ
ュールMに対して,0.2M〈s〈1.2M の範囲に
あることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を図1
〜図3を参照して説明する。この実施例は,従来例の説
明で示したものと同じ図3,図4のくさび型の電線引留
クランプ10に適用したものである。図3,図4に示さ
れた構造自体は本発明および従来例の両方に共通であ
り,再度の詳細説明は省略するが,この電線引留クラン
プ1のクランプ本体1には,くさび2側に形成されたラ
ック5とクランプ本体1側に設けられたピニオン6とか
らなるラック・ピニオン機構4が設けられている。
【0009】本発明では,このラック・ピニオン機構4
におけるラック5とピニオン6の配置を,ラック5の噛
み合い高さ線aとピニオン6のハブ外径線bとが離間距
離sだけ互いに離間するように設定している。このラッ
ク・ピニオン機構4に用いるピニオン6のピッチ円直径
は,通常10mm〜50mm,歯のモジュールMは通常
0.5〜6mmである。そして,前記離間距離sは,こ
のモジュールMに対して,0.2M〈s〈1.2M の
範囲が適切である。
【0010】上記の電線引留クランプ10で電線Wを支
持塔に引き留めた後,ラック5とピニオン6との噛み合
い部に埃や塵煤がたまったり歯に錆びが発生した場合,
従来の一般的なラック・ピニオンであれば,埃や塵煤や
錆びの影響でピニオン6とラック5との噛み合いが緊密
すぎるものとなり,ピニオン6の回転の動きが固くな
る。しかし,本発明では上述の通り,元々ラック5の噛
み合い高さ線aとピニオン6のハブ外径線bとが離間し
ており,ラック5の歯とピニオン6の歯の間に隙間があ
るので,埃や塵煤や錆びの影響でピニオン6の回転の動
きが固くなってしまうことはない。
【0011】電線引留クランプに用いるラックやピニオ
ンには通常溶融亜鉛メッキが施されるので,僅かではあ
るがメッキ膜厚だけ歯の外形が原形より大きくなり,し
たがって,原形においてラック5の噛み合い高さ線aと
ピニオン6のハブ外径線bとが一致していると,同様に
ラック・ピニオンの動きが固くなる。しかし,本発明で
は,上述の通り噛み合い高さ線aとハブ外径線bとが離
間しているので,溶融亜鉛メッキに伴ってラック・ピニ
オンの動きが固くなる問題も,解消される。
【0012】なお,精密な機械におけるラック・ピニオ
ン機構の場合とは異なり,くさび型の電線引留クランプ
におけるくさび駆動機構としてのラック・ピニオン機構
4では,離間距離sが上述の範囲であれば,力の伝達の
効率の低下が問題になることはなく,また,ピニオン6
およびラック5の動きに支障が生じることもない。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば,ラック・ピニオン機構
におけるラックおよびピニオンの配置を,ラックの噛み
合い高さ線とピニオンのハブ外径線が互いに離間するよ
うに設定したので,電線引留に用いている電線引留クラ
ンプにおいて,ラックとピニオンの噛み合い部分に埃や
塵煤がたまったり歯に錆びが発生した場合でも,ラック
・ピニオン機構の動きが固くなることがなく,したがっ
て,くさびの移動を円滑に行うことができる。また,ラ
ックやピニオンに溶融亜鉛メッキを施すことに伴う外形
の若干の増大に対しても,同様にラック・ピニオンの動
きが固くなることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のくさび型の電線引留クラン
プにおけるラック・ピニオン機構の構成説明図である。
【図2】従来のくさび型の電線引留クランプにおけるラ
ック・ピニオン機構の構成説明図である。
【図3】本発明を適用しようとする電線引留クランプの
一例を示す一部切り欠き正面図であり,本発明および従
来例に共通する図である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
A 電線 1 クランプ本体 2 くさび 2a 電線押圧溝 3 凹所 3a 電線収容部 3b くさび収容部 4 ラック・ピニオン機構 5 ラック 6 ピニオン 7 操作部 10 電線引留クランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 会田 裕恵 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を縦添え状態で収容する凹所を持つ
    クランプ本体と,前記凹所に収容された電線に添わせて
    当該凹所内に収容されるくさびと,このくさびを電線の
    長手方向に駆動するためのラック・ピニオン機構とを備
    えた電線引留クランプにおいて,前記ラック・ピニオン
    機構におけるラックとピニオンの配置を,ラックの噛み
    合い高さ線とピニオンのハブ外径線とが互いに離間する
    ように設定したことを特徴とする電線引留クランプ。
  2. 【請求項2】 前記ラックの噛み合い高さ線とピニオン
    のハブ外径線との間の離間距離sが歯のモジュールMに
    対して,0.2M〈s〈1.2M の範囲にあることを
    特徴とする請求項1記載の電線引留クランプ。
JP9330924A 1997-11-14 1997-11-14 電線引留クランプ Pending JPH11150846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9330924A JPH11150846A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 電線引留クランプ

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JP9330924A JPH11150846A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 電線引留クランプ

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JP9330924A Pending JPH11150846A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 電線引留クランプ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100892940B1 (ko) 2009-01-05 2009-04-09 (주)서전종합전기 전주 배전선로 인장클램프.
CN106300194A (zh) * 2016-10-29 2017-01-04 鼎鑫电气有限公司 一种调节式耐张线夹
JP2018009349A (ja) * 2016-07-13 2018-01-18 Jfe機材フォーミング株式会社 くさび緊結式足場における緊結装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100892940B1 (ko) 2009-01-05 2009-04-09 (주)서전종합전기 전주 배전선로 인장클램프.
JP2018009349A (ja) * 2016-07-13 2018-01-18 Jfe機材フォーミング株式会社 くさび緊結式足場における緊結装置
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