JPH11150472A - 分周回路 - Google Patents

分周回路

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JPH11150472A
JPH11150472A JP9317861A JP31786197A JPH11150472A JP H11150472 A JPH11150472 A JP H11150472A JP 9317861 A JP9317861 A JP 9317861A JP 31786197 A JP31786197 A JP 31786197A JP H11150472 A JPH11150472 A JP H11150472A
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K23/00Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains
    • H03K23/40Gating or clocking signals applied to all stages, i.e. synchronous counters
    • H03K23/50Gating or clocking signals applied to all stages, i.e. synchronous counters using bi-stable regenerative trigger circuits
    • H03K23/502Gating or clocking signals applied to all stages, i.e. synchronous counters using bi-stable regenerative trigger circuits with a base or a radix other than a power of two
    • H03K23/505Gating or clocking signals applied to all stages, i.e. synchronous counters using bi-stable regenerative trigger circuits with a base or a radix other than a power of two with a base which is an odd number

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  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分周回路、特に奇数分の1分周を行うものの
動作速度を向上させる。 【解決手段】 1段目のD型フリップフロップ回路F1
は、3段目のD型フリップフロップ回路F3の出力の論
理レベルに応じて、3段目、2段目のD型フリップフロ
ップ回路F2、F3の出力を選択的に入力データとする
ように構成してある。これによって、1段目のD型フリ
ップフロップ回路F1と3段目および2段目のD型フリ
ップフロップ回路F2、F3との間のディレイを排除
し、動作周波数を向上させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は分周回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、PLL周波数シンセサイザ技術に
おいては、より高い周波数動作能力を有するデュアルモ
ジュラスプリスケーラが望まれている。従来のデュアル
モジュラスプリスケーラとしては、例えば、図22に示
すように、高速動作可能かつ分周比可変な分周回路X1
と、分周回路X1の出力を受ける低速動作の分周比拡張
回路X2と、分周比制御用のモジュラス制御回路X3と
からなるものがある。
【0003】分周回路X1はD型フリップフロップ回路
f1〜f3からなる。各D型フリップフロップ回路の出
力端子をQとし、出力端子Qの出力に対して論理レベル
を反転した反転出力を発する出力端子をQバーとし、デ
ータ入力用の入力端子をDとして示す。これらは、共通
のクロック信号により動作し、各D型フリップフロップ
回路のクロック端子をC、また、ここで、便宜上、各D
型フリップフロップ回路のクロック端子、入力端子を1
つとして示したが、これらクロック端子C、入力端子D
に入力されるそれぞれの信号に対して論理レベルを反転
した信号をも用いてあり、以降必要に応じ、これらを入
力する端子をそれぞれクロック端子Cバー、入力端子D
バーとして示す。また、これ以降に述べるいずれの各D
型フリップフロップ回路においても同様の端子について
は同じ符号で示す。これら、D型フリップフロップ回路
f1〜f3を縦続接続してあるとともに、2段目のD型
フリップフロップ回路f2の出力と3段目のD型フリッ
プフロップ回路f3の出力とをORゲートor1を介し
て1段目のD型フリップフロップ回路f1の入力データ
とし、この1段目のD型フリップフロップ回路f1の出
力を分周比拡張回路X2に出力してある。これによって
nクロック目のD型フリップフロップ回路f1〜f3の
出力をそれぞれq1 n、q2 n、q3 nとすれば、この分周回
路X1は次式のように動作する。
【0004】
【数1】
【0005】すなわち、各D型フリップフロップ回路f
1〜f3の出力は、1クロック毎に順次、以下のように
なる。
【0006】
【数2】
【0007】これ以降同様の動作を繰り返すことによっ
て1/5分周が行われるのである。
【0008】また、分周回路X1において1/4分周を
行う際にはモジュラス制御回路X3の出力によって3段
目のD型フリップフロップ回路f3をリセット状態とす
る。これによって、D型フリップフロップ回路f1〜f
3の出力は、1クロック毎に順次、以下のようになる。
【0009】
【数3】
【0010】これ以降同様の動作を繰り返すことによっ
て1/4分周が行われるのである。
【0011】さて、D型フリップフロップ回路f1の具
体的な構成は図23に示すようなものである。これはマ
スタースレーブ型のD型フリップフロップ回路であり、
マスター回路Y1は、データ入力部としての差動回路Y
2と、データ保持及び出力する出力部としての差動回路
Y3と、差動回路Y2、Y3とに交互に定電流回路Y4
からの電流を供給するスイッチング回路Y5とからな
る。
【0012】差動回路Y2はエミッタを共通に接続し、
それぞれのベースに互いに反転信号となるデータを受
け、それぞれのコレクタを出力としたバイポーラトラン
ジスタtr1、tr2からなる。(以下、便宜上バイポ
ーラトランジスタを単にトランジスタと言う。)なお、
これらのトランジスタtr1、tr2のコレクタは抵抗
r1、r2を介して電源端子VCCに接続されている。
ここで、差動回路Y2は入力端子D、Dバーを介して互
いに反転信号となる入力データを受けるものとする。差
動回路Y3はエミッタを共通に接続し、互いのベースと
コレクタとをたすき掛けに接続したトランジスタtr
3、tr4からなる。なお、差動回路Y3のトランジス
タtr3、q4のコレクタはそれぞれ差動回路Y2のト
ランジスタtr1、tr2のコレクタに接続され、差動
回路Y2から出力を受け、これを保持する。定電流回路
Y4は電流値設定端子VCSからの信号をベース荷受
け、エミッタを電源端子GNDに接続したトランジスタ
tr5からなる。スイッチング回路Y5はそれぞれのコ
レクタをそれぞれ差動回路Y2、Y3のエミッタ接続点
Ce1、Ce2に接続し、それぞれのエミッタを定電流
回路Y4に接続した一対のトランジスタtr6、tr7
からなる。トランジスタtr6、tr7のベースはそれ
ぞれクロック端子C、Cバーを介して互いに反転信号と
なるクロック信号を受け、交互にオンとなり、それぞれ
差動回路Y2、Y3に電流を供給する。
【0013】スレーブ回路Y6もマスター回路Y1と同
様の構成となっている。スレーブ回路Y6におけるデー
タ入力部としての差動回路Y7のトランジスタtr8、
tr9のベースはそれぞれマスター回路Y1の差動回路
Y3のトランジスタtr3、tr4のコレクタと接続さ
れ、差動回路Y3に保持された出力データを受ける。ス
レーブ回路Y6においては出力部としての差動回路Y8
のトランジスタtr10、tr11のコレクタを出力端
子Q、Qバーと接続してある。また、定電流回路Y9の
トランジスタtr12のベースは定電流回路Y4のトラ
ンジスタtr5のベースと共通の電流値設定端子VCS
に接続されている。これにより、マスター回路Y1、ス
レーブ回路Y6のそれぞれの差動回路にはほぼ同じ値の
電流が供給される。スイッチング回路Y10はそれぞれ
のコレクタをそれぞれ差動回路Y7、Y8のエミッタ接
続点Ce3、Ce4に接続し、それぞれのエミッタを定
電流回路Y9のトランジスタtr12のコレクタに共通
に接続したトランジスタtr13、tr14からなる。
トランジスタtr13、tr14のベースはそれぞれク
ロック端子Cバー、Cを介してクロック信号を受け、交
互にオンとなり、それぞれ差動回路Y7、Y8に電流を
供給する。
【0014】以上のように構成される図23に示したD
フリップフロップ回路では、クロック端子Cのクロック
信号の“1”に応答し、差動回路Y2は入力端子D、入
力端子Dバーからの入力データを書き込み、これと同時
に差動回路Y8は差動回路Y7の出力データを保持す
る。続いてクロック端子Cのクロック信号の反転信号で
あるクロック端子Cバーのクロック信号の“1”に応答
し、差動回路Y3は差動回路Y3の出力データを保持
し、これと同時に差動回路Y7は差動回路Y3の出力デ
ータを書き込む。
【0015】ここでのスイッチング回路Y5、Y10の
動作は次のようなものである。トランジスタtr6、t
r14のオン、オフのタイミングは同時となり、トラン
ジスタtr7、tr13のオン、オフのタイミングも同
時となる。また、トランジスタtr6、tr14がオン
の時はトランジスタtr7、tr13はオフであり(逆
も同様)、オン、オフの切り替えは同時に行われる。
【0016】なお、ここでのオン、オフという表現は、
後述する実施例中においても同様であるが、より高周波
になるにつれて明確に分けられなくなるが、例えばトラ
ンジスタtr6、tr7が同時にオンしていても「トラ
ンジスタtr6はトランジスタtr7に比べて強くオン
している」状態では「トランジスタtr6はオンでトラ
ンジスタtr7はオフしている」という表現をとること
としている。
【0017】また、ORゲートor1を図24に示すよ
うなワイアードOR回路で構成したものもある。ワイア
ードOR回路は、差動回路Y2の一方のトランジスタt
r1のベースに直接端子Din1を接続し、このトラン
ジスタtr1に並列にトランジスタtr15を接続し、
このトランジスタtr15のベースに直接端子Din2
を接続し、差動回路Y2の他方のトランジスタtr2の
ベースにはリファレンス電位印加用の端子VBBを接続
してなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このようなD型フリッ
プフロップ回路を縦続接続してなる分周回路において
は、各D型フリップフロップ回路間のゲートのディレイ
時間はクロックの1周期以内になければ、誤動作してし
まう。分周回路X1では1/5分周を行うために2段目
及び3段目のD型フリップフロップ回路f2、f3の出
力をORゲート介して1段目のD型フリップフロップ回
路f1に入力しており、このORゲートによるディレイ
が動作周波数の高速化を妨げていた。
【0019】また、このORゲートを図24に示すよう
なワイアードOR回路で構成した場合、片側にリファレ
ンス電位を与えなければならないため、入力側はシング
ルエンドになってしまう。その分、入力信号の振幅とし
ては、差動入力の場合の2倍(またはそれ以上)の適切
な振幅値の入力信号を与える必要があり、前段のD型フ
リップフロップ回路の出力部で相応な振幅値までスイン
グさせる必要が生じ、結果的にディレイが生じることと
等価である。
【0020】また、図23に示すD型フリップフロップ
回路自体、その構造上プロパゲーションディレイタイム
を補う動作ができず、高周波動作を進めることを難しく
していた。
【0021】すなわち、例えば、トランジスタtr7が
オンとなって差動回路Y3に保持されていた古いデータ
を、トランジスタtr6がオンとなって新しい(反転し
た)入力データで書き換える場合、トランジスタtr7
がオフとなると同時にトランジスタtr6がオンとなっ
ても、プロパゲーションタイムがあるため、差動回路Y
3は少しの間古いデータを保持し続ける。このため、新
しい入力データはこの古いデータを反転させるだけの余
分な負荷を負うこととなる。仮に古いデータが無い状態
で書き込むのであれば、データを反転させる必要が無い
ためデータを書き込む負荷だけですみ、より少ない時間
でデータ書込が可能であるが、実際はこの余分な負荷の
ためにデータ書込に時間を要し、動作周波数が上がるに
つれて書込動作がクロック信号に追随できなくなってく
るのである。
【0022】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、1
段目の上記D型フリップフロップ回路は、N段目の上記
D型フリップフロップ回路の出力の論理レベルに応じ
て、N段目またはN−1段目の上記D型フリップフロッ
プ回路の出力を選択的に入力データとするように構成し
てある。これによって、本発明は1段目のD型フリップ
フロップ回路とN段目およびN−1段目の上記D型フリ
ップフロップ回路との間のディレイを排除し、動作周波
数を向上させる。
【0023】また、各D型フリップフロップ回路におい
て、マスター回路、スレーブ回路を問わずデータを入力
するための入力部、入力データを保持するとともに出力
する出力部にはそれぞれ第1のクロック信号、第2のク
ロック信号に応じて電流を供給し、上記第1のクロック
信号は上記第2のクロック信号に対して所定の遅延を有
するものとする。これにより、入力データの書込タイミ
ングと、データ保持タイミングを最適化し、D型フリッ
プフロップ回路の動作周波数を向上させる。
【0024】
【発明の実施の形態】N(3以上の整数)段のD型フリ
ップフロップ回路を縦続接続してなり、入力されるクロ
ック信号に従いデータを循環的にシフトさせて上記クロ
ック信号の分周を行う分周回路において、1段目の上記
D型フリップフロップ回路はN段目の上記D型フリップ
フロップ回路の出力の論理レベルに応じて、N段目また
はN−1段目の上記D型フリップフロップ回路の出力を
選択的に入力データとすることにより1/(2N−1)
分周を行う分周回路を構成する。
【0025】また、上記分周回路は1/(2N−1)個
のクロック毎にすべてのD型フリップフロップ回路のデ
ータが第1の論理レベルとなるのものであり、1段目の
D型フリップフロップ回路は、N段目の上記D型フリッ
プフロップ回路の出力が第1の論理レベルにあるとき
は、N−1段目の上記D型フリップフロップ回路の出力
を入力データとし、N段目の上記D型フリップフロップ
回路の出力が第2の論理レベルにあるときは、N段目の
上記D型フリップフロップ回路の出力を入力データとす
ることも好ましい。
【0026】N段目のD型フリップフロップ回路の出力
の切替え時においては、N段目またはN−1段目の出力
のいずれが選択されても1段目のD型フリップフロップ
回路の入力には同じ論理レベルのデータが供給されるこ
とが好ましい。
【0027】上記1段目のD型フリップフロップ回路
は、N−1段目の上記D型フリップフロップ回路の出力
に応じた出力を発する第1の差動回路と、N段目の上記
D型フリップフロップ回路の出力に応じた出力を発生す
る第2の差動回路と、N段目の上記D型フリップフロッ
プ回路の出力に応じて上記第1の差動回路および第2の
差動回路に互いに相補的な電流を供給する第3の差動回
路とを備え、上記第1の差動回路および第2の差動回路
のそれぞれの入力と同じ論理レベルとなる出力同士を結
合し、かつ上記各入力を反転した論理レベルとなる出力
同士を結合して相補的な入力データとする第1の入力部
を有することも好ましい。
【0028】上記1段目のD型フリップフロップ回路は
第1のマスター回路、第1のスレーブ回路からなるマス
タースレーブ型のものであり、上記第1のマスター回路
は、上記第1の入力部と、この第1の入力部の入力デー
タを保持するとともに出力する第4の差動回路からなる
第1の出力部とからなり、上記第1のスレーブ回路は上
記第1のマスター回路からの出力を入力する第5の差動
回路からなる第2の入力部と、この第2の入力部の入力
データを保持するとともに次段の上記D型フリップフロ
ップ回路に出力する第6の差動回路からなる第2の出力
部とからなり、上記2段目以降のD型フリップフロップ
回路は、第2のマスター回路、第2のスレーブ回路から
なるマスタースレーブ型のものであり、上記第2のマス
ター回路は、前段からの出力を入力する第7の差動回路
からなる第3の入力部と、この第3の入力部の入力デー
タを保持するとともに出力する第8の差動回路からなる
第3の出力部とからなり、上記第2のスレーブ回路は、
上記第2のマスター回路からの出力を入力する第9の差
動回路からなる第4の入力部と、この第4の入力部の入
力データを保持するとともに後段の上記D型フリップフ
ロップ回路に出力する第10の差動回路からなる第4の
出力部とからなり、上記第1の入力部および上記第2の
入力部においては第1のクロック信号によって制御され
てそれぞれ上記第1の差動回路または上記第2の差動回
路、第5の差動回路に交互に電流を供給し、上記第1の
出力部および第2の出力部においては第2のクロック信
号によって制御されてそれぞれの第4の差動回路、第6
の差動回路に交互に電流を供給するものであり、上記第
3の入力部および第4の入力部においては第1のクロッ
ク信号によって制御されてそれぞれ第1の差動回路また
は第2の差動回路、第5の差動回路への電流供給に同期
して電流をそれぞれ第7の差動回路、第9の差動回路に
供給し、上記第3の出力部および第4の出力部において
は第2のクロック信号によって制御されてそれぞれ第4
の差動回路、第6の差動回路への電流供給に同期してそ
れぞれ第8の差動回路、第10の差動回路に電流を供給
するものであり、上記第1のクロック信号は上記第2の
クロック信号に対して所定の遅延を有することも好まし
い。
【0029】
【実施例】次に本発明の第一実施例の分周回路について
説明する。
【0030】本例は、1/5分周を行う分周回路であ
り、まず、図1を用いて本例の構成および動作の概要を
説明する。
【0031】図1においてF1〜F3はD型フリップフ
ロップ回路であり、これらは縦続接続され、クロック信
号に従いデータを順次シフトさせるものである。1段目
のD型フリップフロップ回路F1は入力データの論理レ
ベルを反転して次段に出力するとともに、端子SWに受
ける3段目のD型フリップフロップ回路の出力の論理レ
ベルに応じて2段目、3段目のD型フリップフロップ回
路F2、F3からの出力を選択的に入力データとするよ
うに構成されている。ここでは、3段目のD型フリップ
フロップ回路の出力が“0”の場合、2段目のD型フリ
ップフロップ回路F2からの出力を入力データとし、3
段目のD型フリップフロップ回路の出力が“1”
(“0”よりも高電位の特定低電位)の場合、3段目の
D型フリップフロップ回路F3からの出力を入力とす
る。すなわち、1段目のフリップフロップ回路F1は3
段目のD型フリップフロップ回路F3の出力の論理レベ
ルの切替え時においては、3段目または2段目の出力の
いずれが選択されても1段目のD型フリップフロップ回
路の入力には同じ論理レベルのデータが供給されるよう
に構成されている。また、1段目のD型フリップフロッ
プ回路は入力部以外は従来のD型フリップフロップ回路
と同様のものであり、2段目および3段目のD型フリッ
プフロップ回路は図23に示した従来のものと同様のも
のである。
【0032】nクロック目のD型フリップフロップ回路
F1〜F3の出力をそれぞれQ1 n、Q2 n、Q3 nとすれ
ば、以下のように各D型フリップフロップ回路F1〜F
3の出力は1クロック毎に順次、データを循環的にシフ
トしたものとなり、1/5分周がなされる。
【0033】
【数4】
【0034】例えば、nクロック目において3段目のD
型フリップフロップ回路F3の出力Q3 n の論理レベル
は“0”であり、これによって1段目のD型フリップフ
ロップ回路F1は2段目のD型フリップフロップ回路F
2の出力Q2 nの論理レベル“1”を入力データとして選
択しており、これを反転した“0”を次のn+1クロッ
クにおける出力とする。このため、従来のように1段目
のD型フリップフロップ回路F1と2段目のD型フリッ
プフロップ回路F2との間に遅延要素を含まず、高速動
作が可能となる。
【0035】また、n+1クロック目において3段目の
D型フリップフロップ回路F3の出力Q3 n+1は論理レベ
ルを“1”とするが、ここで、n+1クロック目におい
ては2段目、3段目のD型フリップフロップ回路F2、
F3の出力Q2 n+1、Q3 n+1はともに論理レベルを“1”
としてあり、これらの内何れを1段目のD型フリップフ
ロップ回路F1の入力としても、次のn+2クロックに
おける1段目のD型フリップフロップ回路F1の出力の
論理レベルは“0”となる。すなわち、入力データの切
替え制御に用いる3段目のD型フリップフロップ回路の
出力はnクロック時の出力Q3 n の論理レベル“0”で
も差し支えなく、すなわち、3段目のD型フリップフロ
ップ回路の出力による入力データの切替え動作は1クロ
ックの遅延を許容される。
【0036】n+2クロック目においては、n+1クロ
ック目より論理レベルを“1”とした3段目のD型フリ
ップフロップ回路F3の出力により、1段目のD型フリ
ップフロップ回路F1は3段目のD型フリップフロップ
回路F3の出力Q3 n+2の論理レベル“1”を入力データ
としてあり、次のn+3クロック目においてこれを反転
して出力とする。ここでも1段目のD型フリップフロッ
プ回路F1と3段目のD型フリップフロップ回路F3と
の間に遅延要素を含まない。
【0037】また、n+3クロック目にはn−2クロッ
ク目の状態に戻り、ここでも、2段目、3段目のD型フ
リップフロップ回路F2、F3の出力Q2 n-2、Q3 n-2
論理レベルはともに“0”であり、これらの何れを入力
としても次のn−1クロック目における1段目のD型フ
リップフロップ回路F1の出力の論理レベルが“1”と
なる。ここでも、3段目のD型フリップフロップ回路の
出力による入力データの切替え動作の遅延は許容され
る。
【0038】また、この入力データの切り替え動作につ
いては1クロックに比べて十分短い期間で完了する。こ
のため、1クロック分の遅延を生じる他のロジックを3
段目のフリップフロップ回路F3の出力と1段目のフリ
ップフロップ回路F1との間に組み込むことが可能とな
る。
【0039】次に1段目のD型フリップフロップ回路F
1について詳細に述べる。
【0040】さて、以上のように2段目、3段目のD型
フリップフロップ回路F2、F3の出力を切り替えて入
力データとする際に、入力データが途切れてしまっては
誤作動してしまう。このため、本例の1段目のD型フリ
ップフロップ回路F1の入力部は入力データが途切れを
なくすように構成されている。
【0041】図2は1段目のD型フリップフロップ回路
F1の構0は、そのコレクタを差動回路Y3のエミッタ
接続点Ce2に接続し、エミッタをトランジスタTr6
のコレクタに接続し、ベースをクロック端子Cバーに接
続してあり、入力端子D2、D2バーからの入力データ
が選択されているおりに、差動回路Y3への電流供給を
制御する。
【0042】次に図2のD型フリップフロップ回路の動
作について説明する。クロック信号が“1”となると、
トランジスタTr7、Tr8がオンとなる状態となって
差動回路1、2と差動回路3とが導通する。ここでは、
便宜上、トランジスタTr7、Tr8のコレクタ、エミ
ッタをそれぞれ高電位、低電位に接続してオンとなる状
態をオンとなる状態として述べる。実際は、トランジス
タTr5がオンのときにトランジスタTr7がオンとな
り、トランジスタTr6がオンのときにトランジスタT
r8がオンとなる。何れにしろクロック信号が“1”と
なることによって2段目および3段目のD型フリップフ
ロップ回路F2、F3からの出力のいずれかが入力可能
となる。
【0043】まず、3段目のD型フリップフロップ回路
F3の出力の論理レベルが“0”、であり、端子SWの
論理レベルも同様の状態であるとする。このとき、差動
回路3では、トランジスタTr5、Tr6がそれぞれオ
ン、オフとなる。これによって差動回路1には差動回路
3を介して定電流源からの電流が供給される。また、こ
こで、2段目のD型フリップフロップ回路F2の出力の
論理レベルが“1”、であれば、差動回路1のトランジ
スタTr1、Tr2がそれぞれオン、オフとなり、端子
qバーが“0”となり、端子qが“1”となる。端子
q、qバーからはそれぞれ論理レベルが“1”、“0”
が出力され、それぞれ、2段目のD型フリップフロップ
回路F2の出力の論理レベル“1”、その反転出力
“0”に対応したものとなる。逆に、2段目のD型フリ
ップフロップ回路F2の出力の論理レベルが“0”、す
なわち、“0”であれば、バイポーラトランジスタTr
1、Tr2がそれぞれオフ、オンとなり、端子qバーが
“1”となり、端子qが“0”となる。端子q、qバー
からはそれぞれ論理レベルが“0”、“1”が出力さ
れ、それぞれ、2段目のD型フリップフロップ回路F2
の出力の論理レベル“0”、その反転出力“1”に対応
したものとなる。次にクロック信号が“0”になると、
トランジスタTr7がオフ、トランジスタTr9がオン
となり、差動回路Y3に電流供給がなされ、端子q、q
バーの論理レベルの状態が保持されるとともに、スレー
ブ回路Y6に出力さなる状態にある。端子SWに供給さ
れる信号の論理レベルが“0”から“1”に向かうにし
たがってトランジスタTr3、Tr6に流れる電流が増
し、トランジスタTr1、Tr5に流れる電流が減少す
るが、この間、抵抗R1にはこれらの電流を総和した一
定の値の電流が流れ、端子qバーでの論理レベルは
“0”に維持される。
【0044】また、端子SWに供給される信号が3段目
のD型フリップフロップ回路F3の出力に対して遅延が
無い場合について、例えば、端子SWに供給される信号
の論理レベルが“1”を初期状態として“0”に変わる
として述べる。このとき、2段目のD型フリップフロッ
プ回路F2の出力の論理レベルは“0”である。端子q
での論理レベルについては、トランジスタTr4、Tr
6に流れる電流が減少していくにつれて、トランジスタ
Tr2、Tr5に流れる電流が増加し、端子qでの論理
レベルは“0”となる。また、端子qバーについては、
トランジスタTr3、Tr6がオフしていき、これらに
流れる電流は減少し、端子qバーでの論理レベルは
“1”となる。また、端子SWに供給される信号の論理
レベルが“0”を初期状態として“1”に変わる場合に
ついて述べる。このとき、2段目のD型フリップフロッ
プ回路F2の出力の論理レベルは“1”である。まず、
端子qについては、トランジスタTr2、Tr5に流れ
る電流が減少するとともにトランジスタTr4に流れる
電流が減少し、論理レベルは“1”となる。端子qバー
についてはトランジスタTr1、Tr5に流れる電流が
減少していくにつれて、トランジスタTr3、Tr6に
流れる電流が増加し、論理レベルは“0”となる。
【0045】以上のように図2に示した入力部01で
は、どのようなタイミングにおいて入力データの切替え
が行われても入力データは常に途切れることはない。
【0046】以上のように本例は、1段目のD型フリッ
プフロップ回路F1と、入力データ元となる2段目のD
型フリップフロップ回路F2および3段目のD型フリッ
プフロップ回路F3との間に遅延要素を含まないので、
分周回路の動作周波数を向上させることが可能である。
加えて、入力データの切替え用の信号として用いられる
3段目のD型フリップフロップ回路F3の出力は1クロ
ック前の状態でも良い。このため、遅延を伴う他のロジ
ックを介して1段目のD型フリップフロップ回路F1に
入力可能であり、言い換えれば、動作周波数を低下させ
ることなく、他のロジックを作動させることができる。
例えば、図3に示すような3値入力のロジックを組み込
むことが可能である。これについて詳しく述べないが、
端子a、b、c、dは入力端子であり、端子aバー、b
バー、cバー、dバーはそれぞれ端子a〜dの信号に対
する反転信号を入力する反転入力端子であり、これらの
端子の論理レベルの状態を同様の符号にて表せば、次式
の関係が成り立つ。
【0047】
【数5】
【0048】なお、端子a、aバーはそれぞれQ、Qバ
ーに接続され、端子d、dバーは端子SW、SWバーに
接続される。また、例えば、図4に示すような多値入力
のロジックを組み込むことも可能である。同図において
i1〜i5は入力端子、端子i1バー〜i5バーは反転
入力端子である。
【0049】また、本例の分周回路を用いてデュアルモ
ジュラスプリスケーラを構成する場合、例えば、図5に
示すようになる。同図では、本例の分周回路を分周回路
50として表し、また、便宜上モジュラス制御回路と分
周比拡張回路とをひとまとめに制御回路51として表し
ている。3段目のD型フリップフロップ回路F3の出力
は制御回路51に入力され、一方で図示しない分周比拡
張回路により分周され、他方では図示しないモジュラス
制御用のロジックに入力される。上述したように1段目
のD型フリップフロップ回路F1の入力データ切り替え
用の端子SWに入力される3段目のD型フリップフロッ
プ回路F3の入力は1クロック分の遅延を許容されてお
り、このように一旦モジュラス制御用のロジックを介し
た後、1段目のD型フリップフロップ回路F1の入力デ
ータ切替え用の端子SWに入力することができる。ここ
で、分周比の制御は端子Mの論理レベルに応じて次のよ
うに行われる。例えば、端子Mの論理レベルが“0”の
場合、常に“0”を端子SWに出力するようにして2段
目のD型フリップフロップ回路F2の出力を入力として
1/4分周を行わせる。端子Mの論理レベルが“1”の
場合、モジュラス制御用のロジック部での条件が整った
場合、端子SWの論理レベルを“1”として1/5分周
を行わせる。例えば条件に応じ、1/4分周、1/5分
周を決まった割合で組み合わせて行わせることによって
1/65分周を作り出すことができる。なお、端子Mの
論理レベルが“0”の場合、“1”を端子SWに出力す
るようにして3段目のD型フリップフロップ回路F3の
出力を入力として1/6分周を行わせても良い。
【0050】また、上記第一実施例では分周回路として
1/5分周を行うものにつていて述べたが本発明はこれ
に限るものではなく、1/5分周より高い分周比の分周
回路について第二実施例として以下に述べる。
【0051】N(3以上の整数)段のD型フリップフロ
ップ回路(なお、1段目のD型フリップフロップ回路は
入力データの論理レベルを反転して出力するものとす
る。)を縦続接続してなり、入力されるクロック信号に
従いデータを循環的にシフトさせてクロック信号の分周
を行うものにおいて1/(2N−1)分周を行う場合を
仮定する。このような分周回路において各D型フリップ
フロップ回路のデータを例えば、図6に示すように操作
することとなる。なお、同図において、列Q1n〜QN
nはそれぞれnクロック目における1段目〜N段目のD
型フリップフロップ回路の出力を示してあり、行0〜2
N−2がそれぞれ0〜2N−2クロック目を表す。
【0052】まず、初期状態として全てのD型フリップ
フロップ回路の出力を“0”とし(図6、0クロック
目)、次に1段目のD型フリップフロップ回路の出力を
“1”とし(図6、1クロック目)、これをクロック毎
に1段目からN−1段目までシフトし(図6、N−1ク
ロック目)、次に1段目のD型フリップフロップ回路の
出力を“0”とし(図6、Nクロック目)、これをクロ
ック毎にN段目までシフトして初期状態に戻す(図6、
2N−2クロック目)という操作を繰り返すものであ
る。ここで、1段目からN−1段目まで“1”をシフト
する操作においては、N段目の出力が“0”であり、N
−1段目のD型フリップフロップ回路の反転出力が次の
クロックにおける1段目のD型フリップフロップ回路の
出力と同じ論理レベルになっている。この次の1段目か
らN段目まで“0”をシフトする操作においては、N段
目の出力が“1”であり、N段目のD型フリップフロッ
プ回路の反転出力が次のクロックにおける1段目のD型
フリップフロップ回路の出力と同じ論理レベルになって
いる。以上のことから、N段目のD型フリップフロップ
回路の出力の論理レベルが“0”の場合は、N−1段目
のD型フリップフロップ回路の出力を1段目のD型フリ
ップフロップ回路の入力とし、N段目のD型フリップフ
ロップ回路の出力の論理レベルが“1”の場合はN段目
のD型フリップフロップ回路の出力を1段目のD型フリ
ップフロップ回路の入力とすることによって同様の操作
が実現でき、1/(2N−1)分周を行うことができ
る。このような分周回路は、1段目のD型フリップフロ
ップ回路として上記第一実施例のD型フリップフロップ
回路F1と同様のものを用いることにより実現できる。
また、N段目のD型フリップフロップ回路の出力の論理
レベルの切り替わる直前のタイミング(図6のN−1ク
ロック目および2N−2クロック目)を除き、N−1段
目、N段目のD型フリップフロップ回路の出力は一致し
ており、何れを次のクロックにおける1段目のD型フリ
ップフロップ回路の入力としても良い。このことから、
上記第一実施例と同様に1段目のD型フリップフロップ
回路において入力データ切替え用の信号として用いられ
るN段目のD型フリップフロップ回路の出力は、遅延が
許容されることが理解できよう。すなわち、N−1段目
のD型フリップフロップ回路の出力がN段目のD型フリ
ップフロップ回路の出力と異なった論理レベルとなる前
にN段目のD型フリップフロップ回路の出力が1段目の
D型フリップフロップ回路の入力を切り替えられる程度
の遅延が許容される。すなわち、図6に示すようにN段
目のD型フリップフロップ回路の出力の論理レベルが
“1”から“0”に変わる場合はN−1クロック分、
“0”から“1”に変わる場合はN−2クロック分の遅
延が許容され、実質的にN−2クロック分の遅延が許容
される。本例の具体例として、4段のD型フリップフロ
ップ回路を用いた1/7分周回路の構成を図7に示す。
同図においてF4は4段目のD型フリップフロップ回路
であり、2段目、3段目のD型フリップフロップ回路F
2、F3と同様の構成である。さて、nクロック目のD
型フリップフロップ回路F1〜F4の出力をそれぞれQ
1 n、Q2 n、Q3 n、Q4 nとすれば、以下のように各D型フ
リップフロップ回路F1〜F4の出力は1クロック毎に
順次、データを循環的にシフトしたものとなり、1/7
分周がなされる。
【0053】
【数6】
【0054】多段化、高分周比化した本例の分周回路に
おいても上述の第一実施例のものと同様の作用効果を奏
する。なお、図6に示すように循環されるデータの論理
レベル“1”、“0”を全て入れ替えれば、入力データ
切替え用の信号の論理レベルも入れ替わることとなる。
すなわち、N段目のD型フリップフロップ回路からの出
力が“1”の場合、N−1段目のD型フリップフロップ
回路の出力を入力データとし、“0”の場合、N段目の
D型フリップフロップ回路の出力を入力データとするこ
ととなる。このことはどの実施例にもあてはまる。
【0055】次に第三実施例について説明する。
【0056】第一、二実施例において述べたように本発
明では、分周回路を構成する各D型フリップフロップ回
路間のデータ伝送路にゲートディレイが無いため、その
分、動作速度を向上させることが可能となるものであ
り、各D型フリップフロップ回路自体の動作速度を向上
させることにより、さらなる高速化が可能となる。本例
では、D型フリップフロップ回路自体の動作速度の向上
を図るものである。
【0057】図8は本例の構成を示す説明図であり、D
F1〜DF3はそれぞれ1段目〜3段目のD型フリップ
フロップ回路である。これらは、第1実施例の各フリッ
プフロップ回路F1〜F3を置き換えたものであり、デ
ータのシフトの様相は第1実施例のものと同様であり、
1/5分周を行う分周回路を構成するものである。ま
た、本例においても1段目のD型フリップフロップ回路
DF1は、端子D1、D2(D1バー、D2バー)にそ
れぞれ2段目のD型フリップフロップ回路DF2の出
力、3段目のD型フリップフロップ回路DF3の出力を
受けており、端子SW(SWバー)に受ける3段目のD
型フリップフロップ回路DF3の出力の論理レベルに応
じ、2段目のD型フリップフロップ回路DF2の出力、
3段目のD型フリップフロップ回路DF3の出力を選択
的に入力データとする。
【0058】なお、本例では、D型フリップフロップ回
路DF3の出力、反転出力はそれぞれエミッタホロワE
F1、EF2を介して適当に電位をトランジスタのベー
スエミッタ間電圧2段分だけ低降した後、D型フリップ
フロップ回路DF1の端子SW、SWバーに入力され
る。これは、後述する端子SW、SWバーの信号を受け
るバイポーラトランジスタの動作に必要なバイアスを与
えるためである。
【0059】さて、D型フリップフロップ回路DF1〜
DF3もマスタースレーブ型のものであるが、上述の従
来のものや上記各実施例のものとは次の点で異なる。
【0060】D型フリップフロップ回路DF1〜DF3
では、マスター回路、スレーブ回路のそれぞれの入力部
に共通の第1のクロックに基づいて共通の電流回路から
の電流を供給し、それぞれの出力部にも共通の第2のク
ロックに基づいて共通の電流回路からの電流を供給する
ものであり、これにより、入力部における入力データの
書込タイミングと出力部におけるデータ保持タイミング
とを最適化し、動作周波数を向上させるものである。
【0061】D型フリップフロップ回路DF1〜DF3
においてCin1、Cin2はそれぞれ第1のクロック
信号、第2のクロック信号を入力するための端子であ
り、クロック端子Cin1バー、Cin2バーはそれぞ
れ第1のクロック信号の反転信号、第2のクロック信号
の反転信号を入力するためのクロック端子である。
【0062】次に1段目のD型フリップフロップ回路D
F1の構成の詳細について述べる。図9はD型フリップ
フロップ回路DF1の構成を説明するための説明図であ
り、同図において、03はマスター回路であり、04は
スレーブ回路である。マスター回路03は入力部01を
備え、出力部として、差動回路Y3と同様の構成の第4
の差動回路4を備える。スレーブ回路04は入力部とし
て、差動回路Y7と同様の構成の差動回路5と、出力部
として、差動回路Y8と同様の構成の差動回路6とを備
える。マスター回路03の入力部01への電流供給を制
御するトランジスタTr7、Tr8のベースはクロック
端子Cin1に接続されている。スレーブ回路04の入
力部としての差動回路5への電流供給を制御するため
に、差動回路5のエミッタ接続点Ce3とマスター回路
03の差動回路3のトランジスタTr5のコレクタとの
間にトランジスタTr12を接続し、エミッタ接続点C
e3と差動回路3のトランジスタTr6のコレクタとの
間にTr13を接続し、トランジスタTr12、Tr1
3のベースをクロック端子Cin1バーに接続してあ
る。これにより、第1のクロック信号が“1”となる
と、マスター回路03の入力部01に定電流回路Y4か
らの電流が供給され、第1のクロック信号が“0”とな
ると、スレーブ回路04の入力部としての差動回路5に
定電流回路Y4からの電流が供給される。また、マスタ
ー回路03の出力部としての差動回路4、スレーブ回路
04の出力部としての差動回路6は、それぞれトランジ
スタTr11、Tr14を介して定電流回路Y9に接続
されている。これらトランジスタTr11、Tr14の
ベースはそれぞれクロック端子Cin2バー、Cin2
に接続されており、これにより、第2のクロック信号が
“1”となると、スレーブ回路04の出力部としての差
動回路6に定電流回路Y9からの電流が供給され、第2
のクロック信号が“0”となると、マスター回路03の
出力部としての差動回路4に定電流回路Y9からの電流
が供給される。ここで、第1のクロック信号は第2のク
ロック信号に対して所定の遅延を持たせてある。これに
より、差動回路4、差動回路6の保持動作を早めに終わ
らせ、入力部01、差動回路5の書込み動作を行わせる
ことにより、データ反転時の負荷を軽くするようにして
ある。また、入力部01、差動回路4の書込動作終了の
直前から差動回路4、差動回路6の保持動作が開始され
ることも書込時の反転動作、書込動作を強くする。ま
た、このような遅延時間は各回路要素等によって設定さ
れる。
【0063】次に2段、3段目のD型フリップフロップ
回路DF2、DF3の構成の詳細について述べる。図1
0はD型フリップフロップ回路DF2の構成を説明する
ための説明図であり、同図において、05はマスター回
路であり、06はスレーブ回路である。マスター回路0
5は入力部として、差動回路Y2と同様の構成の差動回
路7を備え、出力部として、差動回路Y3と同様の構成
の差動回路8を備える。スレーブ回路06は入力部とし
て、差動回路Y7と同様の構成の差動回路9と、出力部
として、差動回路Y8と同様の構成の差動回路10とを
備える。マスター回路05の入力部としての差動回路7
への電流供給を制御するトランジスタTr15のベース
はクロック端子Cin1に接続されている。スレーブ回
路の入力部としての差動回路9への電流供給を制御する
トランジスタTr17のベースはクロック端子Cin1
バーに接続されている。これにより、第1のクロック信
号が“1”となると、マスター回路05の入力部として
の差動回路7に定電流回路Y4からの電流が供給され、
第1のクロック信号が“0”となると、スレーブ回路0
6の入力部としての差動回路9に定電流回路Y4からの
電流が供給される。また、マスター回路05の出力部と
しての差動回路8、スレーブ回路06の出力部としての
差動回路10は、それぞれトランジスタTr16、Tr
18を介して定電流回路Y9に接続されている。これら
トランジスタTr16、Tr18のベースはそれぞれク
ロック端子Cin2バー、Cin2に接続されており、
これにより、第2のクロック信号が“1”となると、ス
レーブ回路06の出力部としての差動回路10に定電流
回路Y9からの電流が供給され、第2のクロック信号が
“0”となると、マスター回路05の出力部としての差
動回路8に定電流回路Y9からの電流が供給される。
【0064】次に図9、10のD型フリップフロップ回
路DF1、DF2の動作について説明する。
【0065】ここで、D型フリップフロップ回路DF1
において、入力部01の入力データ切り替え動作は第一
実施例で述べた動作と同様のものであり、ここでは特に
述べず、マスター回路03、スレーブ回路04にわたり
入力部、出力部間でのデータ伝送動作について述べる。
そのため、便宜上、D型フリップフロップ回路DF1、
DF2にて1/2分周回路を構成して説明する。ここ
で、D型フリップフロップ回路DF1の端子SWバーを
“1”、端子SWを“0”として入力端子D1、D1バ
ーの入力データをのみ有効とすれば、D型フリップフロ
ップ回路DF1、DF2は同様の構成と見なせる。すな
わち、D型フリップフロップ回路DF1においては、差
動回路1、5がそれぞれD型フリップフロップ回路DF
2の差動回路7、9に対応し、差動回路4、6がそれぞ
れD型フリップフロップ回路DF2の差動回路8、10
に対応し、トランジスタTr7、Tr12がD型フリッ
プフロップ回路DF2のトランジスタTr15、Tr1
7に対応し、トランジスタTr11、Tr14がD型フ
リップフロップ回路DF2のトランジスタTr16、T
r18に対応する。なお、D型フリップフロップ回路D
F1の端子SWバーを“0”、端子SWを“1”として
入力端子D2、D2バーの入力データをのみ有効とする
と、差動回路1に換わり差動回路2がD型フリップフロ
ップ回路DF2の差動回路8に対応し、トランジスタT
r7に換わりトランジスタTr8がD型フリップフロッ
プ回路DF2のトランジスタTr15に対応し、トラン
ジスタTr12に換わりトランジスタTr13がD型フ
リップフロップ回路DF2のトランジスタTr17に対
応する。D型フリップフロップ回路DF1においては、
入力端子D1、D1バーをそれぞれ出力端子Qバー、Q
に接続することにより、1/2分周回路を構成でき、D
型フリップフロップ回路DF2においては、入力端子
D、Dバーをそれぞれ出力端子Qバー、Qに接続するこ
とにより、1/2分周回路を構成できる。
【0066】さて、図11のタイミングチャートを参照
しながら、図10のD型フリップフロップ回路DF2に
より構成した1/2分周回路の動作を説明する。図11
において、Cin1、Cin2はそれぞれクロック端子
Cin1、Cin2の第1、第2のクロック信号を示
し、Tr15、Tr16、Tr17、Tr18はそれぞ
れトランジスタTr15、Tr16、Tr17、Tr1
8のオン、オフの状態を示してあり、q、qバー、Q、
Qバーはマスター回路05の端子q、qバー、スレーブ
回路06の出力端子Q、Qバーにおけるデータの書込、
保持状態を示してある。なお、D型フリップフロップ回
路DF1の動作については同様のものであり、図11に
おいて、D型フリップフロップ回路DF2の各端子に対
応するD型フリップフロップ回路DF1の端子を示す符
号を()で括って並記し、各端子の状態を示すにとどめ
る。
【0067】まず、タイミングt0において第2のクロ
ック信号が“1”となると、トランジスタTr16、T
r18がそれぞれオフ、オンとなり、定電流回路Y9か
ら差動回路8への電流の供給が停止し、端子qバー、q
に保持されたデータが消失へと向かう。また、トランジ
スタTr18がオンとなることにより定電流回路Y9か
ら差動回路10への電流供給が開始され、端子Q、Qバ
ーのデータ保持動作が開始される。
【0068】次にタイミングt1において第1のクロッ
ク信号が“1”となると、トランジスタTr15、Tr
17がそれぞれオン、オフとなって定電流回路Y4から
差動回路7への電流供給が開始され、定電流回路Y4か
ら差動回路9への電流の供給が停止される。差動回路7
はスレーブ回路06の端子Q、Qバーのデータが伝送さ
れており、これらを端子qバー、qに書き込む動作が開
始される。例えば端子qバー、qにデータ“1”、
“0”が保持されていたとすれば、これを端子Q、Qバ
ーのデータを受けて反転させる動作が行われるが、タイ
ミングt0から端子qバー、qのデータ“1”、“0”
は消失に向かっているので、タイミングt1における反
転動作の負荷は少なく、すなわち、速い書込が可能とな
る。また、差動回路7の書込開始とともに差動回路9の
書込動作は停止する。
【0069】次にタイミングt2において第2のクロッ
ク信号が“0”となると、トランジスタTr16、Tr
18がそれぞれオン、オフとなって定電流回路Y9から
差動回路8への電流供給が開始され、差動回路10への
電流供給が停止される。これにより、差動回路8はデー
タ保持動作を開始し、差動回路7による書込動作と相ま
って端子qバー、qには強くデータ書込が行われる。言
い換えれば同じデータが2重に書き込まれる。また、差
動回路10への電流供給が停止されると、差動回路10
のデータ保持動作は停止し、端子Q、Qバーに保持され
たデータは消失に向かう。
【0070】次にタイミングt3において第1のクロッ
ク信号が“0”となると、トランジスタTr15、Tr
17がそれぞれオフ、オンとなると、差動回路7のデー
タ書込動作が停止し、差動回路9のデータ書込動作が開
始する。また、差動回路9にはマスター回路05の端子
qバー、qに保持されたデータが伝送されるが、これら
のデータはタイミングt2〜t3において2重に書き込
まれており、良好に伝送される。説明が前後するが、こ
れはタイミングt1におけるスレーブ回路06からマス
ター回路05へのデータ伝送時についても同様なことが
言える。また、端子Q、Qバーに保持されたデータはタ
イミングt2から消失に向かっているため、良好に伝送
されたデータを速やかに書き込むこととなる。これ以降
タイミングt0〜t3の一連の動作が繰り返し行われ
る。
【0071】以上のようにマスター回路05、スレーブ
回路06ともに新しいデータが書き込まれる前に古いデ
ータは消失し、かつ、伝送する側は同一データを2重に
書き込むのでしっかり書込動作させることができる。こ
れら2つの作用により、従来の回路では得られなかった
良好なデータ伝送が行われ、良好な出力波形が得られる
とともにより高い動作周波数での動作が可能となる。
【0072】次にD型フリップフロップ回路DF2によ
り構成された1/2分周回路について、シミュレーショ
ン結果を示す。また、比較のために、従来のものと同様
の構成のD型フリップフロップ回路F2を用いた1/2
分周回路についてもシミュレーションを行った。D型フ
リップフロップ回路F1についても、入力端子D、Dバ
ーをそれぞれ出力端子Qバー、Qに接続して1/2分周
回路を構成し、クロック端子C、Cバーにそれぞれ第1
のクロック信号、その反転信号を入力してあることとす
る。図12、13は、詳しくは述べないが1/2分周回
路を構成するトランジスタの特性、回路定数を適当な値
とし、1/2分周回路を1.25GHzのクロック信号
で動作させた場合のものである。なお、以降に述べる各
波形図においても、特に断りのない限り、トランジスタ
の特性、回路定数は図12、13のものと同じものとす
る。また、図12、13のものとトランジスタの特性、
回路定数を変えた場合でも、これ以降に述べる各波形図
に現れる傾向はほぼ変わらないものである。図12の実
線V[qバー]はD型フリップフロップ回路DF2の端
子qバーの電圧振幅を示し、一点鎖線V[CIN1]は
第1のクロック信号を示し、破線V[CIN2]は第2
のクロック信号を示してあり、破線V[q’バー]はD
型フリップフロップ回路F2の端子qバーの振幅電圧を
示している。(以降の波形図においても同様の符号は同
様のものを示すものとする。)図13の実線V[Qバ
ー]はD型フリップフロップ回路DF2の端子Qバーの
電圧振幅を示し、破線V[Q’バー]はD型フリップフ
ロップ回路F2の端子Qバーの電圧振幅を示している。
これら図12、13のシミュレーション結果から、本例
が第一実施例のものでは追随できない高周波数のクロッ
ク信号に対しても十分動作することが理解できるであろ
う。すなわち、図12の実線V[qバー]および図13
の実線V[Qバー]で示されるように本例ではきれいな
波形の出力が得られるのに対し、図12の破線V[q’
バー]および図13の破線V[Q’バー]に示されるよ
うに第一実施例のものでは歪んだ波形となり、誤動作を
起こしている。
【0073】また、図14は1.1GHzのクロック信
号で動作させた場合を示してある。同図は、本例のもの
も第一実施例のものも同様にクロック信号に追随してい
る場合の比較であり、同図の結果から、本例のものの方
がよりひずみのないきれいな波形の出力を得られること
が示された。
【0074】また、図15は1.4GHzのクロック信
号で動作させた場合を示してあり、同図に示されるよう
にこの場合、本例の回路もクロック信号に追随できな
い。
【0075】以上のシミュレーションでは、定電流回路
Y4、定電流回路Y9がそれぞれの差動回路に供給する
電流値を等しく50μAとして得られた結果である。次
に定電流回路Y4の電流値を50μA、定電流回路Y9
の電流値を30μAとして1.4GHzのクロック信号
で動作させた場合についてシミュレーションを行った、
その結果図16に示すように1.4GHzのクロック信
号でも動作することが示された。
【0076】すなわち、本例は定電流回路Y4、定電流
回路Y9の電流値を同じくするものに限るものではな
い。データ書込のように反転動作を伴わないデータ保持
にはデータ消失がない程度の少ない電流値ですむことか
ら、定電流回路Y9の電流値を定電流回路Y4の電流値
より少なくすることにより、動作周波数を上げ、しかも
消費電流を少なくすることができる。図16の場合、電
流値を20%減らせることができる。また、全体の消費
電流を変えず定電流回路Y4の電流値を第2の電流供給
回路のそれより大きくした場合のシミュレーションを行
ったところ、図17に示すように1.4GHzのクロッ
ク信号に対しも動作することが示された。この場合、低
消費電流化したものと比べて高い振幅電圧を得ることが
できる点では優れる。なお、図17に示したものでは、
定電流回路Y4の電流値を60μA、第2の電流供給回
路の電流値を40μAとしてシミュレーションを行っ
た。
【0077】以上のように本例において、定電流回路Y
4、定電流回路Y9から各差動回路へ供給される電流値
について、定電流回路Y4の電流値より定電流回路Y9
の電流値を小さく設定することにより、動作周波数の向
上、消費電流値の削減を促すことができる。なお、以上
のシミュレーションの条件下では、第2のクロック信号
に対する第1のクロック信号の遅延は、位相の遅れで言
えば40度〜120度の遅延が設定可能で、好ましくは
60度〜90度であった。
【0078】以上のように本発明では、分周回路を構成
するD型フリップフロップ回路間でのデータ伝送におい
てはゲートディレイが存在しないので、本例に示したD
型フリップフロップ回路DF1〜DF3のような高速動
作のD型フリップフロップ回路の能力を最大限生かすこ
とが可能である。言い換えれば、D型フリップフロップ
回路DF1〜DF3のような高速動作のD型フリップフ
ロップ回路により本発明の分周回路を構成することによ
り、より高い動作周波数の分周回路が実現可能となる。
また、SW、SWバーに入力される3段目のD型フリッ
プフロップ回路DF3からの信号について遅延が許容さ
れることは、言い換えれば、その信号の入力タイミング
のずれが許容されることであり、高速動作時の誤動作を
少なくし、高速化に寄与するものである。
【0079】さて、上記各実施例において、1段目のD
型フリップフロップ回路においては、入力部、出力部間
のデータ伝送を制御するトランジスタよりも、入力デー
タの切り替えを制御するトランジスタをより定電流回路
に近い側にもうけたが、これに限らず、これとは逆に入
力データ切替え用トランジスタよりも、データ伝送制御
用のトランジスタをより定電流回路に近い側に設けても
良い。例えば、D型フリップフロップ回路DF1に対応
するものでは、図18に示すように変更できる。同図に
おいて、07はマスター回路であり、08はスレーブ回
路である。マスター回路07の入力部09では、エミッ
タ接続点CE1、CE2にそれぞれトランジスタTr
5、Tr6を接続し、差動回路1、2を直接差動回路3
に接続してあり、差動回路3は第1のクロック信号をベ
ースに受けるトランジスタTr19を介して定電流回路
Y4に接続してある。また、スレーブ回路08の入力部
としての差動回路5においては、エミッタ接続点Ce3
は第1のクロック信号の反転信号をベースに受けるトラ
ンジスタTr20に接続し、これを介して定電流回路Y
4に接続してある。このようにした場合も上述したもの
と同様の作用効果が得られる。
【0080】なお、上記各実施例では、各D型フリップ
フロップ回路をnpn型のバイポーラトランジスタにて
構成したがこれに限るものではない。pnp型のバイポ
ーラトランジスタにて構成することも可能であり、例え
ば、D型フリップフロップ回路DF1、DF2において
各トランジスタを置き換えるとそれぞれ、図19、図2
0に示すようになる。これらの図において、010、0
12はマスター回路であり、それぞれマスター回路0
3、05に対応し、また、011、013はスレーブ回
路であり、それぞれスレーブ回路04、06に対応す
る。191〜200は差動回路であり、それぞれ差動回
路1〜10に対応し、Tr21、Tr22はpnp型の
バイポーラトランジスタであり、それぞれトランジスタ
Tr7、Tr8に対応し、Tr23〜Tr30はpnp
型のバイポーラトランジスタであり、それぞれトランジ
スタTr11〜Tr18に対応する。また、201、2
02は定電流回路であり、図示しないがpnp型のバイ
ポーラトランジスタから構成される。このような構成に
おいても、D型フリップフロップ回路DF1、DF2に
より構成される分周回路と同様の作用効果を奏する。
【0081】また、各D型フリップ回路はMOSトラン
ジスタにより構成しても良い。その場合、2段目以降は
一般のMOS構成のものが用いられ、1段目のものは、
入力に図21に示すような入力部を設ければよい。
【0082】図21において、TR1〜TR4はトラン
スミッションゲートであり、トランスミッションゲート
TR1、TR2は入力側をそれぞれD1、端子D2に接
続してあるとともに、出力側を共通の端子D’に接続し
てある。トランスミッションゲートTR3、TR4は入
力側をそれぞれ端子D1バー、D2バーに接続し、出力
側を共通の端子D’バーに接続してある。図示しないが
端子D1、D1バーはそれぞれ最終段直前のD型フリッ
プフロップ回路の出力端子、反転出力端子であり、端子
D2、D2バーは最終段のD型フリップフロップ回路の
出力端子、反転出力端子である。入力部の各トランスミ
ッションゲートは端子SW、SWバーの信号により開閉
を制御される。トランスミッションゲートTR1〜TR
4より入力部が構成され、端子D’、D’バーは、図示
しない1段目のD型フリップフロップ回路の入力端子、
反転入力端子に接続される。ここで、1段目のD型フリ
ップフロップ回路の入力データ切替え動作について述べ
る。各トランスミッションゲートは端子SW、SWバー
の信号により開閉を制御される。端子SWの信号が
“1”の際に、トランスミッションゲートTR1、TR
3が開かれ、それぞれ端子D1、D1バーの信号を端子
D’、D’バーに送る。また、端子SWの信号が“0”
の際に、トランスミッションゲートTR2、TR4が開
かれ、それぞれ端子D2、D2バーの信号を端子D’、
D’バーに送る。この入力部においてもどのようなタイ
ミングにおいてもデータが途切れることは無い。また、
トランスミッションゲートTR1〜TR4による遅延は
無いものと見なせ、上述のD型フリップフロップ回路D
F1と同様の作用効果を奏する。すなわち、このような
MOS構成のD型フリップフロップ回路より、分周回路
を構成した場合も、上記各実施例のものと同様の作用効
果を奏する。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、1段目の上記D型フリ
ップフロップ回路は、N段目の上記D型フリップフロッ
プ回路の出力の論理レベルに応じて、N段目、N−1段
目の上記D型フリップフロップ回路の出力を選択的に入
力データとするように構成してある。これによって、本
発明は1段目のD型フリップフロップ回路とN段目およ
びN−1段目の上記D型フリップフロップ回路との間の
ディレイを排除し、動作周波数を向上させることが可能
となる。すなわち、分周回路において遅延要素をほぼD
型フリップフロップ回路自体のみとすることができ、D
型フリップフロップ回路の高速動作能力を最大限発揮さ
せることが可能となる。
【0084】また、各D型フリップフロップ回路におい
て、マスター回路、スレーブ回路を問わずデータを入力
するための入力部、入力データを保持するとともに出力
する出力部にはそれぞれ第1のクロック信号、第2のク
ロック信号に応じて電流を供給し、上記第1のクロック
信号は上記第2のクロック信号に対して所定の遅延を有
するものとする。これにより、入力データの書込タイミ
ングと、データ保持タイミングを最適化し、D型フリッ
プフロップ回路の動作周波数を向上させることが可能と
なる。このような、D型フリップフロップ回路を用いる
ことにより、本発明の分周回路の高速動作能力を最大限
発揮させることが可能となる。
【0085】また、このように構成することにより、入
力データの切替え用の信号として用いられるN段目の上
記D型フリップフロップ回路の出力の論理レベルに対応
した信号は遅延を許容される。このため、この切替え用
信号は他のロジックを介した後に1段目のD型フリップ
フロップ回路に入力するなどが可能となり、分周回路と
他のロジックとの組み合わせが容易となる。また、切替
え用信号の遅延が許容されることにより、高速作におい
ても誤動作が発生し難い安定した分周回路を提供するこ
とが可能であり、言い換えれば、分周回路の動作周波数
を向上させることが可能となる。
【0086】また、N段目のD型フリップフロップ回路
の出力の切替え時においては、N段目またはN−1段目
の出力のいずれが選択されても1段目のD型フリップフ
ロップ回路の入力には同じ論理レベルのデータが供給さ
れるように構成してある。このため、入力データの切替
え用の信号がどのようなタイミングに入力されても入力
データは途切れることはなく、安定した分周回路を提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の分周回路の構成を説明す
るための説明図。
【図2】図1の要部の構成を説明するための説明図。
【図3】本発明の第一実施例の応用例を説明するための
説明図。
【図4】本発明の第一実施例の応用例を説明するための
説明図。
【図5】本発明の第一実施例の応用例を説明するための
説明図。
【図6】本発明の第二実施例の分周回路の概要を説明す
るための説明図。
【図7】本発明の第二実施例の分周回路の構成を説明す
るための説明図。
【図8】本発明の第三実施例の分周回路の構成を説明す
るための説明図。
【図9】図8の要部の構成を説明するための説明図。
【図10】図8の要部の構成を説明するための説明図。
【図11】本発明の第三実施例の分周回路の動作説明の
ためのタイミングチャート。
【図12】本発明の第三実施例の分周回路の動作説明の
ための波形図。
【図13】本発明の第三実施例の分周回路の動作説明の
ための波形図。
【図14】本発明の第三実施例の分周回路の動作説明の
ための波形図。
【図15】本発明の第三実施例の分周回路の動作説明の
ための波形図。
【図16】本発明の第三実施例の分周回路の動作説明の
ための波形図。
【図17】本発明の第三実施例の分周回路の動作説明の
ための波形図。
【図18】本発明の他の実施例の分周回路の構成を説明
するための説明図。
【図19】本発明の他の実施例の分周回路の構成を説明
するための説明図。
【図20】本発明の他の実施例の分周回路の構成を説明
するための説明図。
【図21】本発明の他の実施例の分周回路の構成を説明
するための説明図。
【図22】従来の分周回路の構成を説明するための説明
図。
【図23】図22の要部の構成を説明するための説明
図。
【図24】図22の要部の構成を説明するための説明
図。
【符号の説明】
F1〜F4 D型フリップフロップ回路 0 マスター回路 Y6 スレーブ回路 01 入力部 DF1〜DF3 D型フリップフロップ回路 1〜10 差動回路(第1〜第10の差動
回路) 03、07、010 マスター回路(第1のマスター
回路) 04、08、011 スレーブ回路(第1のスレーブ
回路) 05、012 マスター回路(第2のマスター
回路) 06、013 スレーブ回路(第2のスレーブ
回路) 09 入力部 191〜200 差動回路(第1〜第10の差動
回路)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、上記分周回路は(2N−1)個のク
ロック毎にすべてのD型フリップフロップ回路のデータ
が第1の論理レベルとなるのものであり、1段目のD型
フリップフロップ回路は、N段目の上記D型フリップフ
ロップ回路の出力が第1の論理レベルにあるときは、N
−1段目の上記D型フリップフロップ回路の出力を入力
データとし、N段目の上記D型フリップフロップ回路の
出力が第2の論理レベルにあるときは、N段目の上記D
型フリップフロップ回路の出力を入力データとすること
も好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】図2は1段目のD型フリップフロップ回路
F1の構成を示したものである。なお、同図において、
図23に示したものと同じ構成要素は図23のものと同
じ符号で示してある。以下に述べる各図においても特に
断らない限り、同じ構成要素は同じ符号で示すこととす
る。さて、図2において0はマスター回路、Y6はスレ
ーブ回路である。マスター回路0は、3段目のD型フリ
ップフロップ回路F3の出力の論理レベルに応じて、2
段目、3段目のD型フリップフロップ回路F2、F3の
出力を選択的に入力データとする入力部01と、入力デ
ータを保持及び出力する出力部としての差動回路Y3
と、入力部01、差動回路Y3とに交互に定電流回路Y
4からの電流を供給するスイッチング回路02とからな
る。スレーブ回路Y6、差動回路Y3、定電流回路Y
4、Y9については上述した通りのものである。さて、
入力部01は差動回路1、差動回路2及び差動回路3か
らなる。差動回路1は、npn型のバイポーラトランジ
スタTr1、Tr2よりなる。トランジスタTr1、T
r2は、互いのエミッタ同士を接続し、ベースをそれぞ
れ入力端子D1、D1バーに接続してあり、2段目のフ
リップフロップ回路F2の出力、その反転出力を受け、
コレクタをそれぞれ端子qバー、qに接続してある。差
動回路2はnpn型のバイポーラトランジスタTr3、
Tr4よりなる。トランジスタTr3、Tr4は、互い
のエミッタ同士を接続し、ベースをそれぞれ入力端子D
2、反転入力端子D2バーに接続してあり、3段目のフ
リップフロップ回路F3の出力、その反転出力を受け、
コレクタをそれぞれ端子qバー、qに接続してある。ま
た、端子qバー、qはそれぞれ抵抗r1、r2を介して
電源端子VDDに接続されており、後述する動作によっ
て抵抗r1、r2に電流を流すことにより、端子q、q
バーにはそれぞれ入力データ、その反転データに対応し
たデータが現れる。差動回路3は、互いのエミッタ同士
を接続し、ベースを入力データ切り替え用の端子SWバ
ー、SWに接続したnpn型のバイポーラトランジスタ
Tr5、Tr6よりなる。端子SW、SWバーにはそれ
ぞれ3段目のフリップフロップ回路F3の出力、その反
転出力が印加される。また、差動回路1のエミッタ接続
点CE1はベースにクロック信号を受けるnpn型のバ
イポーラトランジスタTr7を介して差動回路3のトラ
ンジスタTr5のコレクタに接続され、差動回路2のエ
ミッタ接続点CE2はベースにクロック信号を受けるn
pn型のバイポーラトランジスタTr8を介して差動回
路3のバイポーラトランジスタtr6のコレクタに接続
されている。また、差動回路3のエミッタ接続点CE3
は定電流回路Y4に接続され、これを介して電源端子G
NDに接続される。トランジスタTr7、Tr8はnp
n型のバイポーラトランジスタTr9、Tr10ととも
にスイッチング回路02を構成する。トランジスタTr
9は、そのコレクタを差動回路Y3のエミッタ接続点C
e2に接続し、エミッタをトランジスタTr5のコレク
タに接続し、ベースをクロック端子Cバーに接続してあ
り、入力端子D1、D1バーからの入力データが選択さ
れているおりに、差動回路Y3への電流供給を制御す
る。トランジスタTr10は、そのコレクタを差動回路
Y3のエミッタ接続点Ce2に接続し、エミッタをトラ
ンジスタTr6のコレクタに接続し、ベースをクロック
端子Cバーに接続してあり、入力端子D2、D2バーか
らの入力データが選択されているおりに、差動回路Y3
への電流供給を制御する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】次にD型フリップフロップ回路DF2によ
り構成された1/2分周回路について、シミュレーショ
ン結果を示す。また、比較のために、従来のものと同様
の構成のD型フリップフロップ回路F2を用いた1/2
分周回路についてもシミュレーションを行った。D型フ
リップフロップ回路F2についても、入力端子D、Dバ
ーをそれぞれ出力端子Qバー、Qに接続して1/2分周
回路を構成し、クロック端子C、Cバーにそれぞれ第1
のクロック信号、その反転信号を入力してあることとす
る。図12、13は、詳しくは述べないが1/2分周回
路を構成するトランジスタの特性、回路定数を適当な値
とし、1/2分周回路を1.25GHzのクロック信号
で動作させた場合のものである。なお、以降に述べる各
波形図においても、特に断りのない限り、トランジスタ
の特性、回路定数は図12、13のものと同じものとす
る。また、図12、13のものとトランジスタの特性、
回路定数を変えた場合でも、これ以降に述べる各波形図
に現れる傾向はほぼ変わらないものである。図12の実
線V[qバー]はD型フリップフロップ回路DF2の端
子qバーの電圧振幅を示し、一点鎖線V[CIN1]は
第1のクロック信号を示し、破線V[CIN2]は第2
のクロック信号を示してあり、破線V[q’バー]はD
型フリップフロップ回路F2の端子qバーの振幅電圧を
示している。(以降の波形図においても同様の符号は同
様のものを示すものとする。)図13の実線V[Qバ
ー]はD型フリップフロップ回路DF2の端子Qバーの
電圧振幅を示し、破線V[Q’バー]はD型フリップフ
ロップ回路F2の端子Qバーの電圧振幅を示している。
これら図12、13のシミュレーション結果から、本例
が第一実施例のものでは追随できない高周波数のクロッ
ク信号に対しても十分動作することが理解できるであろ
う。すなわち、図12の実線V[qバー]および図13
の実線V[Qバー]で示されるように本例ではきれいな
波形の出力が得られるのに対し、図12の破線V[q’
バー]および図13の破線V[Q’バー]に示されるよ
うに第一実施例のものでは歪んだ波形となり、誤動作を
起こしている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N(3以上の整数)段のD型フリップフ
    ロップ回路を縦続接続してなり、入力されるクロック信
    号に従いデータを循環的にシフトさせて上記クロック信
    号の分周を行う分周回路において、 1段目の上記D型フリップフロップ回路はN段目の上記
    D型フリップフロップ回路の出力の論理レベルに応じ
    て、N段目またはN−1段目の上記D型フリップフロッ
    プ回路の出力を選択的に入力データとすることにより1
    /(2N−1)分周を行うことを特徴とする分周回路。
  2. 【請求項2】 上記分周回路は(2N−1)個のクロッ
    ク毎にすべてのD型フリップフロップ回路のデータが第
    1の論理レベルとなるのものであり、1段目のD型フリ
    ップフロップ回路は、N段目の上記D型フリップフロッ
    プ回路の出力が第1の論理レベルにあるときは、N−1
    段目の上記D型フリップフロップ回路の出力を入力デー
    タとし、N段目の上記D型フリップフロップ回路の出力
    が第2の論理レベルにあるときは、N段目の上記D型フ
    リップフロップ回路の出力を入力データとすることを特
    徴とする請求項1記載の分周回路。
  3. 【請求項3】 N段目のD型フリップフロップ回路の出
    力の切替え時においては、N段目またはN−1段目の出
    力のいずれが選択されても1段目のD型フリップフロッ
    プ回路の入力には同じ論理レベルのデータが供給される
    ことを特徴とする請求項1記載の分周回路。
  4. 【請求項4】 上記1段目のD型フリップフロップ回路
    は、N−1段目の上記D型フリップフロップ回路の出力
    に応じた出力を発する第1の差動回路と、N段目の上記
    D型フリップフロップ回路の出力に応じた出力を発生す
    る第2の差動回路と、N段目の上記D型フリップフロッ
    プ回路の出力に応じて上記第1の差動回路および第2の
    差動回路に互いに相補的な電流を供給する第3の差動回
    路とを備え、上記第1の差動回路および第2の差動回路
    のそれぞれの入力と同じ論理レベルとなる出力同士を結
    合し、かつ上記各入力を反転した論理レベルとなる出力
    同士を結合して相補的な入力データとする第1の入力部
    を有することを特徴とする請求項1記載の分周回路。
  5. 【請求項5】 上記1段目のD型フリップフロップ回路
    は第1のマスター回路、第1のスレーブ回路からなるマ
    スタースレーブ型のものであり、上記第1のマスター回
    路は、上記第1の入力部と、この第1の入力部の入力デ
    ータを保持するとともに出力する第4の差動回路からな
    る第1の出力部とからなり、上記第1のスレーブ回路は
    上記第1のマスター回路からの出力を入力する第5の差
    動回路からなる第2の入力部と、この第2の入力部の入
    力データを保持するとともに次段の上記D型フリップフ
    ロップ回路に出力する第6の差動回路からなる第2の出
    力部とからなり、 上記2段目以降のD型フリップフロップ回路は、第2の
    マスター回路、第2のスレーブ回路からなるマスタース
    レーブ型のものであり、上記第2のマスター回路は、前
    段からの出力を入力する第7の差動回路からなる第3の
    入力部と、この第3の入力部の入力データを保持すると
    ともに出力する第8の差動回路からなる第3の出力部と
    からなり、上記第2のスレーブ回路は、上記第2のマス
    ター回路からの出力を入力する第9の差動回路からなる
    第4の入力部と、この第4の入力部の入力データを保持
    するとともに後段の上記D型フリップフロップ回路に出
    力する第10の差動回路からなる第4の出力部とからな
    り、 上記第1の入力部および上記第2の入力部においては第
    1のクロック信号によって制御されてそれぞれ上記第1
    の差動回路または上記第2の差動回路、第5の差動回路
    に交互に電流を供給し、上記第1の出力部および第2の
    出力部においては第2のクロック信号によって制御され
    てそれぞれの第4の差動回路、第6の差動回路に交互に
    電流を供給するものであり、 上記第3の入力部および第4の入力部においては第1の
    クロック信号によって制御されてそれぞれ第1の差動回
    路または第2の差動回路、第5の差動回路への電流供給
    に同期して電流をそれぞれ第7の差動回路、第9の差動
    回路に供給し、 上記第3の出力部および第4の出力部においては第2の
    クロック信号によって制御されてそれぞれ第4の差動回
    路、第6の差動回路への電流供給に同期してそれぞれ第
    8の差動回路、第10の差動回路に電流を供給するもの
    であり、 上記第1のクロック信号は上記第2のクロック信号に対
    して所定の遅延を有することを特徴とする請求項4記載
    の分周回路。
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