JPH11149128A - 副走査搬送機構 - Google Patents

副走査搬送機構

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JPH11149128A
JPH11149128A JP31696897A JP31696897A JPH11149128A JP H11149128 A JPH11149128 A JP H11149128A JP 31696897 A JP31696897 A JP 31696897A JP 31696897 A JP31696897 A JP 31696897A JP H11149128 A JPH11149128 A JP H11149128A
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JP
Japan
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photosensitive material
scanning
light beam
sub
recording position
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JP31696897A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kimura
陽一 木村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光材料を2次元的に走査露光する光ビーム走
査装置に用いられる感光材料の副走査搬送機構であっ
て、光ビーム走査光学系に配置されるfθレンズを不要
にできる副走査搬送機構を提供する。 【解決手段】記録位置において、前記光偏向器による偏
向点から記録位置までの距離を半径とする円弧状に前記
感光材料を湾曲させて、前記副走査方向に感光材料を走
査搬送することにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビーム走査露光
によって感光材料を走査露光する画像記録装置に用いら
れる、感光材料の副走査搬送機構の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】記録画像に応じて変調した光ビームで、
感光材料を2次元的に走査露光して画像(あるいは潜
像)を記録する、光ビーム走査露光による画像記録が、
複写機、各種のプリンタ等の用途に利用されている。
【0003】また、従来はフィルムの投影光によって感
光材料(印画紙)を露光(焼付)していたフォトプリン
タにおいても、光ビーム走査露光によって感光材料を露
光してプリントを作成するデジタルフォトプリンタが実
用化されている。デジタルフォトプリンタでは、フィル
ムに撮影された画像をCCDセンサ等によって光電的に
読み取り、出力信号を変換してフィルムに撮影された画
像を担持する画像データとし、この画像データに所定の
画像処理を施して記録用の画像データとして、この画像
データに応じて変調した光ビームで感光材料を走査露光
して潜像を記録し、所定の現像処理を施して(仕上り)
プリントとして出力する。このデジタルフォトプリンタ
によれば、従来の直接露光のフォトプリンタに比べ、よ
り自由度の高い画像処理を施すことができるので、フィ
ルムに撮影された画像の状態、画像シーン、顧客の好み
等に応じた画像処理を施し、より好適な画像が再現され
た高品位なプリントを出力することができる。
【0004】このような光ビーム走査装置は、通常、光
ビーム走査光学系と、走査搬送手段とから構成される。
光ビーム走査光学系では、光源の駆動制御による直接変
調やAOM(音響光学変調器)等による外部変調によっ
て、光ビームを記録画像(画像データ)に応じて変調す
ると共に、この光ビームをポリゴンミラー等の光偏向器
によって主走査方向に偏向して、所定の記録位置に入射
して走査線を画成する。一方、走査搬送手段は、感光材
料を前記記録位置に保持しつつ、主走査方向と直交する
副走査方向に感光材料を走査搬送する。前述のように、
記録画像に応じて変調された光ビームを主走査方向に偏
向されているので、光ビームは、結果的に副走査方向に
搬送されている感光材料を2次元的に走査露光し、感光
材料の全面に画像が記録できる。
【0005】このような光ビーム走査によって画像を記
録される感光材料(体)は、シート状感光材料や電子写
真感光ドラムであるので、走査線は平面上に画成され
る。従って、主走査方向に偏向された光ビームの光偏向
器(偏向点)から記録位置までの距離(光路長)や感光
材料への入射角度は、走査線上の位置によって異なる。
そのため、走査速度や、感光材料に結像する光ビームの
スポット径や形状が、走査線上の各位置で異なってしま
う。
【0006】これを補正するために、光ビーム走査装置
では、光偏向器から感光材料に至る光ビームの光路中
に、fθ(走査)レンズを配置して、光ビームが、走査
線上の所定の位置に、所定のビーム径および形状で結像
するようにしている。ところが、このfθレンズは、精
度の要求される高価なレンズであるため、光ビーム走査
装置のコスト向上の一因となっている。しかも、fθレ
ンズの性能によっては、主走査方向で光ビーム光量が変
動し、記録画像が主走査方向に濃度ムラいわゆるシェー
ディングを有するものになってしまい、高画質な画像記
録ができないという問題点もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決することにあり、光ビーム走査
装置に用いられる感光材料の副走査搬送機構であって、
光ビーム走査光学系に配置されるfθレンズを不要にで
き、これによりfθレンズに起因するシェーディングの
発生を無くして、高画質な画像を記録することができる
と共に、光ビーム走査装置のコストの低減も図れる副走
査搬送機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、光偏向器を用いて主走査方向に偏向した
光ビームを所定の記録位置に入射して主走査線を画成す
ると共に、前記主走査方向と直交する副走査方向に感光
材料を走査搬送することにより、前記感光材料を2次元
的に走査露光する光ビーム走査装置における副走査搬送
機構であって、前記記録位置において、前記光偏向器に
よる偏向点から記録位置までの距離を半径とする円弧状
に前記感光材料を湾曲させて、前記副走査方向に感光材
料を走査搬送することを特徴とする副走査搬送機構を提
供する。
【0009】また、前記円弧状の母線を有する凸ローラ
と凹ローラとで感光材料を挟持搬送することにより、も
しくは、下面に当接して感光材料を前記記録位置に支持
する、感光材料との当接面が前記円弧の上に配置された
複数のガイドローラと、前記感光材料の主走査方向の端
部に当接して感光材料を搬送する、前記円弧の上を移動
可能な駆動ローラとによって、もしくは、可撓性の回転
軸と、この回転軸に支持される複数のクラウンローラと
からなるローラによる搬送ローラ対を用い、この搬送ロ
ーラ対による感光材料の挟持位置が、前記円弧を成すよ
うに前記回転軸を湾曲させることにより、前記感光材料
を湾曲して走査搬送するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の副走査搬送機構に
ついて、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細
に説明する。
【0011】図1に、本発明の副走査搬送機構を利用す
るプリンタ(画像記録装置)の概略図が示される。図1
に示されるプリンタ10は、デジタル露光によって感光
材料A(印画紙)を露光して潜像を記録して、プリント
(写真)として出力する、前述のデジタルフォトプリン
タのプリンタ(焼付装置)であって、ロール状に巻回さ
れた長尺な感光材料Aを、マガジン32から引き出し
て、作成するプリントに応じた所定長に切断してカット
シートとした後に、バックプリントの記録(裏印字)お
よびデジタルの走査露光を行い、プロセサ(現像装置)
84に供給する装置である。
【0012】図1に示されるプリンタ10は、感光材料
供給部12と、バックプリントを記録する裏印字手段1
4と、本発明の副走査搬送機構を利用する光ビーム走査
装置である画像記録部16と、振分部18と、感光材料
Aを画像記録部16に搬送する第1搬送部34および第
2搬送部36とを有して構成される。なお、プリンタ1
0には、図示した部材以外にも、搬送ローラ等の感光材
料Aの搬送手段や搬送ガイド、センサ等の各種の部材
が、必要に応じて配置されている。
【0013】プリンタ10において、感光材料供給部1
2(以下、供給部12とする)は、装填部20および2
2と、引き出しローラ対24および26と、カッタ28
および30とを有して構成される。装填部20および2
2は、長尺な感光材料Aをロール状に巻回した感光材料
ロールを遮光性の筐体に収納したマガジン32が装填さ
れる部位である。装填部20および22のマガジン32
には、通常、幅(サイズ)、面種(シルクやマット等)
等、種類の異なる感光材料Aの感光材料ロールが収納さ
れる。
【0014】引き出しローラ対24および26は、装填
部20および22に装填されたマガジン32に収納され
る感光材料Aを引き出して搬送する。この搬送は、対応
するカッタ28および30より下流に搬送された感光材
料Aが作成するプリントに応じた長さになった時点で停
止し、次いで、カッタ28および30が作動して、感光
材料Aを切断して所定長のカットシートとする。
【0015】装填部22のマガジン32から引き出さ
れ、カッタ30によって所定長に切断された感光材料A
は、多数の搬送ローラ対で構成される第1搬送部34お
よび第2搬送部36によって、他方、装填部20のマガ
ジン32から引き出され、カッタ28によって切断され
た感光材料Aは第2搬送部36によって、共に、上方に
搬送された後に右方向に搬送されて、記録面を上にして
画像記録部16(走査搬送手段42)に搬送される。
【0016】ここで、第2搬送部36の途中には、裏印
字手段14が配置される。裏印字手段14は、感光材料
Aの非記録面(非乳剤面=裏面)に、写真の撮影日、プ
リント焼付日、コマ番号、フィルムID番号等の各種の
情報、いわゆるバックプリントを記録(裏印字)するも
ので、感光材料Aは、第2搬送部36によって搬送され
つつ裏印字手段14によってバックプリントを記録され
る。また、第2搬送部36の裏印字手段14の下流の搬
送ローラ対36aおよび搬送ローラ対36bの間は、ル
ープ形成部38となっている。すなわち、第2搬送部3
6での感光材料Aの搬送速度は、下流の搬送ローラ対3
6a以降は画像記録部16の走査搬送速度と同速度で、
上流の搬送ローラ対36b以前はそれより高速であり、
第2搬送部36を搬送される感光材料Aは、ループ形成
部38において上下流の搬送速度差によって、図中点線
で示されるようにループを形成する。プリンタ10にお
いては、これにより、短いパス長で裏印字手段14と画
像記録部16とを分離し、感光材料Aの高精度な走査搬
送を実現している。
【0017】感光材料Aは、第2搬送部36から画像記
録部16に供給される。画像記録部16(以下、記録部
16とする)は、露光ユニット40と、走査搬送装置4
2を有して構成され、露光ユニット40によって、記録
画像に応じて変調し、かつ図中矢印a(図1紙面に垂直
方向)で示される主走査方向に偏向した光ビームを所定
の記録位置Xに入射して走査すると共に、走査搬送装置
42によって、感光材料Aを記録位置Xに保持しつつ、
主走査方向と直交する副走査方向(図中矢印b方向、図
2紙面に垂直方向)に走査搬送することにより、光ビー
ムLによって感光材料Aを2次元的に走査して、潜像を
記録する。ここで、記録部16は本発明を利用する光ビ
ーム走査装置であって、すなわち、走査搬送装置42は
本発明の副走査搬送機構にかかるものである。
【0018】図2に、露光ユニット40の概念図を示
す。露光ユニット40は、感光材料Aを3原色の光ビー
ムを用いて走査露光する3レーザ光異角入射光学系(3
光源非合波光学系)で、レーザ光源44(44R,44
G,44B)と、レーザ光源44から射出された光ビー
ムLの進行方向に沿って、コリメータレンズ46Rと、
集光レンズ48(48R,48G,48B)と、AOM
50(50R,50G,50B)と、反射ミラー52
(52R,52G,52B)と、ポリゴンミラー54と
を有して構成される。なお、露光ユニット40には、こ
れ以外にも、面倒れ補正光学系や光路調整用のミラー
等、各種の光学部材が必要に応じて配置されている。ま
た、本発明にかかる走査搬送装置42を利用する記録部
16の露光ユニット40には、光ビーム走査光学系が通
常有するfθ(走査)レンズは配置されない。
【0019】図示例の3光源非合波光学系は、感光材料
Aの赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光の
それぞれに対応する、所定波長の光ビームを射出する3
つのレーザ光源を用い、各レーザ光源から射出された光
ビームLを、互いに若干異なる角度(例えば約4°)で
ポリゴンミラー54の反射面の一点すなわち偏向点54
aに入射し、主走査方向に偏向されて、記録位置Xに保
持された感光材料A上の同一の主走査線上に異なる角度
で結像し、時間的に間隔をあけて同一主走査線上を走査
する光学系である。例えば、レーザ光源44RはR露光
用の波長662nmの光ビームLrを射出する半導体レ
ーザ(LD)であり、レーザ光源44GはG露光用の波
長532nmの光ビームLgを射出するSHG素子を用
いる波長変換レーザであり、レーザ光源44BはB露光
用の波長473nmの光ビームLbを射出するSHG素
子を用いる波長変換レーザである。
【0020】コリメータレンズ46Rは、レーザ光源4
4Rから射出された光ビームLrを整形して平行光とす
るもので、集光レンズ48は、対応する光ビームLを光
変調器としてのAOM50に集光する。AOM(音響光
学変調器)50は、図示しない制御装置によって、記録
データ(すなわち記録画像)に応じて駆動され、各光ビ
ームLを記録画像に応じて変調(例えば、パルス変調あ
るいは強度変調)するものである。
【0021】AOM50で変調された光ビームLは、次
いで反射ミラー52に入射する。反射ミラー52は、各
光ビームLの光路を折り返して、これらをいずれも光偏
向器であるポリゴンミラー54の偏向点54aに入射さ
せるためのものである。ポリゴンミラー54で主走査方
向に偏向された光ビームLは、走査搬送装置42によっ
て記録位置X(走査線)に保持されつつ、副走査方向に
走査搬送される感光材料Aに入射する。
【0022】なお、本発明の副走査搬送機構と組み合わ
されて光ビーム走査装置を構成する光ビーム走査光学系
は、図示例には限定されず、例えば、変調後の光ビーム
をダイクロイックミラー等を用いて1本の光ビームとす
る合波光学系であってもよく、また、光変調器を用いず
に、光源を直接変調するものであってもよい。すなわ
ち、本発明の副走査搬送機構は、fθレンズを有さない
以外は、公知の各種の光ビーム走査光学系と組み合わせ
可能である。
【0023】一方、走査搬送装置42は、感光材料Aを
記録位置Xに保持しつつ、主走査方向と直交する副走査
方向に搬送する。露光ユニット40から射出される光ビ
ームLは、主走査方向に偏向されているので、感光材料
Aは光ビームLによって二次元的に走査露光され、全面
的に画像(潜像)が記録される。
【0024】ここで、前述のように、走査搬送装置42
は本発明にかかるものであり、感光材料Aを、光偏向器
であるポリゴンミラー54による光ビームLの偏向点5
4aから記録位置Xまでの距離rを半径とする円弧状に
して、記録位置Xに保持しつつ走査搬送する。言い換え
れば、ポリゴンミラー54以降の光ビームLの光路を直
線状に変換した際に、記録位置X(走査線)は、偏向点
54aを中心とし距離rを半径とする円周上に位置し、
走査搬送装置42は、感光材料Aをこの円周上における
円弧状にして搬送する。このような本発明の副走査搬送
機構によれば、走査線上のいずれの位置においても、偏
向点54aから記録位置Xまでの距離、および感光材料
Aへの光ビームLの入射角度を一定にすることができる
ので、光ビーム走査光学系が通常有するfθレンズを無
くすことができ、fθレンズの性能に起因するシェーデ
ィングを無くし、また、光ビーム走査光学系(光ビーム
走査装置)のコストを低減することができる。
【0025】図3に、走査搬送装置42の概略図を示
す。なお、図3において、(a)は背面図(副走査方向
から見た図)を、(b)は正面図(主走査方向から見た
図)を、それぞれ示す。
【0026】図示例の走査搬送装置42は、記録位置X
を挟んで配置される一対の搬送ローラ対56および58
で構成される。なお、両搬送ローラ対は、配置位置が異
なる以外は、基本的に同じ構成を有するので、構成の説
明は、搬送ローラ対56を代表例として行う。搬送ロー
ラ対56は、上方(露光ユニット40側)に配置され
る、軸線方向の中心に向って漸次拡径する凸ローラ56
a(58a)と、下方に配置される、同様に漸次縮径す
る凹ローラ56b(58b)とが組み合わされて構成さ
れ、例えば、凹ローラ56bが駆動ローラとなってい
る。ここで、凸ローラ56aおよび凹ローラ56bのロ
ーラの母線(側面)は、偏向点54aから記録位置Xま
での距離rを半径とする円弧状を有する。
【0027】搬送ローラ対56および58は、記録位置
Xを挟んで、副走査方向に対称の位置で、かつ、凸ロー
ラと凹ローラとの当接面が、高さ方向(光ビームLの進
行方向)に記録位置X(走査線)と一致するように配置
される。従って、この走査搬送装置42によって搬送さ
れる感光材料Aは、記録位置Xにおいて、前記距離rを
半径とする円弧状とされて走査搬送される。
【0028】図4に、本発明の副走査搬送機構にかかる
走査搬送装置の別の例の背面図を示す。図示例の走査搬
送手段は、3つのガイドローラ60(60a,60bお
よび60c)と、2つの駆動ローラ62(62aおよび
62b)とからなる搬送手段を、記録位置Xを含む領域
で副走査方向(図中紙面と垂直方向)に複数配列して構
成されるものである。
【0029】ガイドローラ60は、下面に当接して感光
材料Aを指示するローラであって、その側面の上部(当
接面)が、記録位置Xに対応する高さで前記距離rを半
径とする円弧状となるように、主走査方向に所定間隔で
配列される。なお、ガイドローラ60の数は3つに限定
はされず、また、その配列は、後述する駆動ローラ62
の移動を、プリンタが対象とする最小サイズ(幅)の感
光材料Aに応じて、十分に行えるようにする必要があ
る。他方、駆動ローラ62は、感光材料Aの端部に当接
して副走査方向に搬送するくさび状の側面を有するロー
ラである。この駆動ローラ62は、くさびの先端すなわ
ち感光材料Aとの当接点が記録位置X(走査線)上に位
置するように配置され、図中矢印に示されるように、公
知の手段で前記円弧に沿って移動して、記録位置X上に
おけるくさびの先端位置を変更可能に構成される。
【0030】この走査搬送手段においては、感光材料A
のサイズ(幅)に応じて、各搬送手段の駆動ローラ62
の位置を調節し、駆動ローラ62によって感光材料Aを
幅方向に所定量だけ押圧する。これにより、感光材料A
の弾性力によって、搬送に必要な駆動ローラ62と感光
材料Aとの摩擦力が生じ、かつ、感光材料Aが撓んで、
下面がガイドローラ60に当接して支持され、感光材料
Aは、距離rを半径とする円弧状とされて走査搬送され
る。
【0031】こような走査搬送手段においては、副走査
方向に配列した全ての搬送手段の駆動ローラ62を駆動
してもよく、あるいは、いくつかを駆動せず、感光材料
A端部のガイドローラとして作用させてもよい。また、
必要に応じて、ガイドローラ60に加えて、感光材料A
の下面を円弧状とに案内/保持するガイド板を設けても
よく、あるいは、ガイドローラ60を用いずにガイド板
のみで感光材料Aの下面を支持してもよい。
【0032】図5に、本発明の副走査搬送機構にかかる
走査搬送装置の別の例の背面図を示す。図5に示される
例は、フレキシブル(可撓性)の回転軸64に、複数
(図示例では5個)のクラウン(凸)ロール66を配列
してなる(分割)ローラ68aおよび68bからなる搬
送ローラ対68を副走査方向(図5紙面と垂直方向)に
複数、例えば、前記図3に示される走査搬送装置42の
ように、記録位置Xを挟んで2つ配置してなるものであ
る。このような搬送ローラ対68を構成するローラ68
aおよび68bは、互いのクラウンロール66の当接位
置が、記録位置Xに対応する高さで前記距離rを半径と
する円弧状を成すように、回転軸64を湾曲されて配置
される。従って、この搬送ローラ対68によって走査搬
送される感光材料Aは、距離rを半径とする円弧状とさ
れ、記録位置Xに保持されつつ走査搬送される。
【0033】この走査搬送装置において、駆動ローラは
ローラ68aおよび68bのいずれであってもよい。ま
た、必要に応じて、感光材料Aを案内し、あるいはさら
に円弧状に保持するためのガイド板を設けてもよい。
【0034】図6に、本発明の副走査搬送機構にかかる
走査搬送装置の別の例の概略斜視図を示す。図6に示さ
れる例は、感光材料Aを保持する露光ステージ70と、
この露光ステージ70を副走査方向に移動するボールね
じ72(ねじ伝動装置)とを有して構成される。
【0035】露光ステージ70には、前記距離rを半径
とする円弧による曲面70aが形成され、主走査方向と
湾曲方向とを一致し、かつ曲面70aと記録位置Xとを
一致して配置される。また、露光ステージ70は中空
で、その内部を減圧する手段が接続されており、曲面7
0aには内部に嵌通する小孔が多数形成されている。従
って、感光材料Aは、露光ステージ70に載置され、曲
面70aに吸引固定されることにより、前記距離rを半
径とする円弧状に保持される。ボールねじ72は、露光
ステージ70を副走査方向に貫通して螺合しており、一
方の端部は公知の手段で軸支され、他端はボールねじ7
2の回転駆動手段に係合している。すなわち、このボー
ルねじ72の回転によって露光ステージ70が副走査方
向に移動する。また、図示例においては、露光ステージ
70には副走査方向に貫通して、露光ステージ70を保
持し、かつ移動を円滑にするためのをガイドシャフト7
4および74が設けられている。
【0036】従って、感光材料Aを露光ステージ70の
曲面70aに吸引固定して、ボールねじ72によって露
光ステージ70を副走査方向に移動することにより、感
光材料Aは、距離rを半径とする円弧状とされて、記録
位置Xに保持されつつ走査搬送される。
【0037】このような本発明の副走査搬送機構を用い
る光ビーム走査装置においては、感光材料Aを露光する
光ビームLr、光ビームLgおよび光ビームLbの波長
の差が大きい程、および光偏向器による振り角が大きい
程(主走査線が長い程)、色収差が大きくなり、画質が
低下する傾向にある。従って、本発明を利用する光ビー
ム走査装置における最大の主走査幅は、これを加味して
決定するのが好ましい。例えば、図示例では、光ビーム
Lrの波長が662nm、光ビームLbの波長が473
nmで、差が189nmであるが、このような波長の差
が220nm以下であれば、主走査幅210mmまでは
色収差による画質低下のない、高画質な画像記録を行う
ことができる。また、前記差が130nmまでであれ
ば、主走査幅320mmまでは、同様に高画質な画像記
録を行うことができる。
【0038】記録部16によって潜像を記録された感光
材料Aは、下流に配置される振分部18に搬送される。
振分部18は、露光済の感光材料Aを、サイズ等に応じ
て適宜決定されたシーケンスに応じて、感光材料Aを搬
送方向と直交する方向に振り分けて、搬送方向には重な
る複数列として、プロセサ84に感光材料Aを供給する
搬送ローラ対44に搬送することにより、プロセサ84
の処理能力を向上、例えば、2列であれば約2倍、3列
であれば約3倍とする。
【0039】図示例の振分部18は、感光材料Aを載置
搬送するベルトコンベア76と、その上に配置される振
分装置78とを有して構成される。振分装置78は、ベ
ルトコンベア76による搬送方向に直交して配列される
2つの吸盤ユニット80を有するものであり、この吸盤
ユニット80は、感光材料Aを吸着保持して持ち上げ、
一方はベルトコンベア76の搬送方向に向かって右斜め
下流方向に搬送して、他方は同左斜め下流方向に搬送し
て、感光材料Aを左右に振り分け、複数列とする。
【0040】振分部18によって搬送された感光材料A
は、下流の搬送ローラ対82によってプロセサ84に供
給され、発色現像、漂白定着、水洗等の現像処理を施さ
れた後、乾燥されて、(仕上り)プリントとして排出さ
れる。
【0041】以上、本発明の副走査搬送機構について詳
細に説明したが、本発明は以上の例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変
更を行ってもよいのはもちろんである。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
副走査搬送機構によれば、光ビーム走査露光を行う光ビ
ーム走査装置において、光ビーム走査光学系が通常有す
るfθレンズを不要にでき、fθレンズの性能に起因す
るシェーディングに起因する画質低下のない高画質な画
像記録を実現できると共に、光ビーム走査装置(光ビー
ム走査光学系)のコストも低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の副走査搬送機構を利用するプリンタ
の一例の示す概念図である。
【図2】 図1に示されるプリンタの露光ユニットの概
念図である。
【図3】 図1に示されるプリンタの走査搬送装置の概
略図であって、(a)は背面図を、(b)は正面図を、
それぞれ示す。
【図4】 本発明の副走査搬送機構にかかる走査搬送装
置の別の例の概略背面図である。
【図5】 本発明の副走査搬送機構にかかる走査搬送装
置の別の例の概略背面図である。
【図6】 本発明の副走査搬送機構にかかる走査搬送装
置の別の例の概略斜視図である。
【符号の説明】
10 プリンタ 12 (感光材料)供給部 14 裏印字手段 16 画像記録部 18 振分部 20,22 装填部 24,26 引き出しローラ対 28,30 カッタ 32 マガジン 34 第1搬送部 36 第2搬送部 40 露光ユニット 42 走査搬送手段 54 ポリゴンミラー 56,58,68,82 搬送ローラ対 56a,58a 凸ローラ 56b,58b 凹ローラ 60(60a,60b,60c) ガイドローラ 62(62a,62b) 駆動ローラ 64 回転軸 66 クラウンローラ 70 露光ステージ 70a 曲面 72 ボールねじ 74 ガイドシャフト 76 ベルトコンベア 78 振分装置 80 吸盤ユニット 84 プロセサ A 感光材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光偏向器を用いて主走査方向に偏向した光
    ビームを所定の記録位置に入射して主走査線を画成する
    と共に、前記主走査方向と直交する副走査方向に感光材
    料を走査搬送することにより、前記感光材料を2次元的
    に走査露光する光ビーム走査装置における副走査搬送機
    構であって、 前記記録位置において、前記光偏向器による偏向点から
    記録位置までの距離を半径とする円弧状に前記感光材料
    を湾曲させて、前記副走査方向に感光材料を走査搬送す
    ることを特徴とする副走査搬送機構。
  2. 【請求項2】前記円弧状の母線を有する凸ローラと凹ロ
    ーラとで感光材料を挟持搬送することにより、前記感光
    材料を湾曲して走査搬送する請求項1に記載の副走査搬
    送機構。
  3. 【請求項3】下面に当接して感光材料を前記記録位置に
    支持する、感光材料との当接面が前記円弧の上に配置さ
    れた複数のガイドローラと、 前記感光材料の主走査方向の端部に当接して感光材料を
    搬送する、前記円弧の上を移動可能な駆動ローラとによ
    って、前記感光材料を湾曲して走査搬送する請求項1に
    記載の副走査搬送機構。
  4. 【請求項4】可撓性の回転軸と、この回転軸に支持され
    る複数のクラウンローラとからなるローラによる搬送ロ
    ーラ対を用い、この搬送ローラ対による感光材料の挟持
    位置が、前記円弧を成すように前記回転軸を湾曲させる
    ことにより、前記感光材料を湾曲して走査搬送する請求
    項1に記載の副走査搬送機構。
JP31696897A 1997-11-18 1997-11-18 副走査搬送機構 Withdrawn JPH11149128A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062292A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Noritsu Koki Co Ltd 写真処理装置及び写真処理方法
US7385745B2 (en) 2004-02-19 2008-06-10 Canon Kabushiki Kaisha Two-dimensional scanning apparatus and scanning type image displaying apparatus using the same

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