JPH11148347A - V型内燃機関の排気装置 - Google Patents

V型内燃機関の排気装置

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JPH11148347A
JPH11148347A JP31046797A JP31046797A JPH11148347A JP H11148347 A JPH11148347 A JP H11148347A JP 31046797 A JP31046797 A JP 31046797A JP 31046797 A JP31046797 A JP 31046797A JP H11148347 A JPH11148347 A JP H11148347A
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combustion engine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】横置V型内燃機関において、両バンクの排気管
を排気干渉少なく合流させることができ、かつ、スペー
ス効率に優れた排気装置を提供する。 【解決手段】車両前側のバンク20fの排気管2は下方に
延設され、機関20の下側に配置されるプリ触媒4に接続
される。前記プリ触媒4の出口に接続される排気管6
は、略直線的に車両後方に向けて延設される。一方、車
両後側のバンク20rの排気管3は、機関20の下側に配置
されるプリ触媒5に接続される。前記プリ触媒5の出口
に接続される排気管7は、排気管6の延設空間よりも下
方の空間に延設されるものであり、いったん車両前方に
向けて延設された後、方向を反転して前記排気管6の下
側に回り込み、その後は、排気管6,7が略上下に隣接
する平行状態で合流部8で鋭角に合流する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、V型内燃機関の排
気装置に関し、詳しくは、左右バンクの排気管を合流さ
せる構成の排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、V型内燃機関において、両バンク
の排気管を合流させる構成の排気装置としては、特開平
4−350321号公報に開示されるようなものがあっ
た。このものは、横置V型機関の両バンクの排気管が、
いったん互いに向かい合う方向に延びた後、車両後側バ
ンクの排気管が略水平面上で方向を反転して、両バンク
の排気管が共に車両後方に向けて延設されるようにし、
下流側で合流する構成である。ここで、両バンクの排気
管は車両の左右方向に平行に並んで延設される構成であ
って、かつ、後側バンクの排気管が車両前方に向けて延
設された後、車両の左側に回り込むようにして方向を反
転するのに対し、前側バンクの排気管は、前記後側バン
クの排気管を車両の右側から迂回して合流部に至る構成
となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の排気装置に
よると、車両の左側に偏って延設される後側バンクの排
気管と、車両の右側に偏って延設される前側バンクの排
気管とを合流させる構成であるので、機関に近い位置で
合流させようとすると、排気管の合流部分が鈍角になっ
てしまい、これによって、排気の流れに干渉が発生し、
出力,トルクの損失が生じるという問題があった。
【0004】また、前側バンクの排気管が、後側バンク
の排気管を避けて迂回する構成であるため、前側バンク
において排気管の曲がりによる排気損失が大きいという
問題があった。また、上記従来の排気装置のように、後
側バンクの排気管と前側バンクの排気管とを車両の左右
方向に平行に並べて配置する構成であると、車両の左右
方向において排気管のために必要となるスペースが大き
くなり、機関のオイルパンを大きく削ってスペースを作
り出すことや、車両の最低地上高を犠牲にすることなど
が要求されるようになってしまうという問題もあった。
【0005】更に、メイン触媒(床下触媒)の他に各バ
ンク毎にプリ触媒を設けようとした場合、上記従来の排
気装置では、特に後側バンクの排気管に対して機関の下
側でプリ触媒を装着するスペースがなく、プリ触媒の装
着には、更なるスペースの確保が要求されるという問題
があった。本発明は上記問題点に鑑みなされたものであ
り、両バンクの排気を干渉の少ない状態で合流させるこ
とができ、また、排気管を極力ストレートに構成できて
排気損失が少なく、かつ、スペース効率に優れたV型内
燃機関の排気装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に係
る発明は、左右2つのバンクを有してなるV型内燃機関
の排気装置であって、前記左右バンクそれぞれの排気管
を、前記機関の下側で相互に向かい合う方向に延設させ
た後、一方のバンクの排気管を略水平面上で方向を反転
させ、前記左右バンクの排気管を共に一方向に向けて延
設させて下流側の合流部にて合流させる構成とし、か
つ、前記合流部の上流側において前記左右バンクの排気
管を上下にオフセットさせて配置する構成とした。
【0007】かかる構成によると、他方のバンクの排気
管は、機関の下側を通って一方向に向け延設されるが、
一方のバンクの排気管は、一旦他方バンクに向け延設さ
れた後、機関の下部で水平面上で方向を反転して前記一
方向に向けられ、共に一方向に向けて延設される両排気
管が下流側で合流する。ここで、両バンクの排気管は、
同一水平面上に配置されるのではなく、上下にオフセッ
トして延設される。
【0008】請求項2記載の発明では、前記方向を反転
させる一方のバンクの排気管を、前記合流部の上流側に
おいて他方のバンクの排気管の下方空間に配置する構成
とした。かかる構成によると、方向反転して設けられる
一方のバンクの排気管の上方空間を、他方のバンクの排
気管が一方向に向けて延設される。
【0009】請求項3記載の発明では、前記左右バンク
の排気管が、前記機関の下側で出力軸方向にオフセット
した状態で相互に向かい合う方向に延設される一方、前
記一方のバンクの排気管が、他方のバンクの排気管に対
して上下に略重なる位置に回り込むようにして方向を反
転し、該反転後に前記左右バンクの排気管が略上下に隣
接する状態で共に一方向に向けて延設されて合流部に至
るよう構成した。
【0010】かかる構成によると、一方のバンクの排気
管は、方向を反転する前は、他方のバンクの排気管に対
して上下,左右にオフセットしているが、反転後は、他
方のバンクの排気管に対して上下方向で略重なるように
なって、両排気管は略上下に平行な状態で一方向に向け
て延設されて合流する。請求項4記載の発明では、前記
一方のバンクの排気管の方向を反転する部分の直前に触
媒コンバータを介装し、前記触媒コンバータの横を、前
記左右バンクの排気管が略上下に隣接する状態で共に一
方向に向けて延設されるよう構成した。
【0011】かかる構成によると、一方のバンク専用の
触媒コンバータが、該一方のバンクの排気管が方向を反
転する直前の部分、即ち、機関の下方部分に介装され、
該触媒コンバータの横を、一方向に向かう一方のバンク
の排気管と他方のバンクの排気管とが略上下に平行な状
態で延設される。請求項5記載の発明では、前記一方の
バンクの排気管に介装される触媒コンバータが、長円断
面の触媒コンバータであって、長円断面の長手方向を略
垂直方向として介装される構成とした。
【0012】かかる構成によると、長円断面の触媒コン
バータが、長円断面の長手方向を略垂直方向とし、横方
向のスペースが確保されるように排気管に介装され、該
触媒コンバータの横を、一方向に向かう一方のバンクの
排気管と他方のバンクの排気管とが略上下に平行な状態
で延設される。請求項6記載の発明では、前記略上下に
隣接する状態で共に一方向に向けて延設される前記左右
バンクの排気管のうち、前記他方のバンクの排気管を前
記一方のバンクの排気管よりも前記触媒コンバータに近
づけて延設させる構成とした。
【0013】かかる構成によると、触媒コンバータの横
を2本の排気管が略上下に平行に延設される構成におい
て、方向を反転して延設される排気管よりも、直線的に
延設されることになる排気管が触媒コンバータにより近
い位置を通るようにして、触媒を含む配管スペースの大
きさを、方向反転のための排気管の曲率半径を確保しつ
つ小さくする。
【0014】請求項7記載の発明では、前記他方のバン
クの排気管の前記一方向に向けて延設される部分であっ
て、前記一方のバンクの排気管と略上下に重なる部分よ
りも上流側に触媒コンバータを介装する構成とした。か
かる構成によると、他方のバンク専用の触媒コンバータ
を機関の下側に配置し、該触媒コンバータの下流側にお
いて、方向反転した一方のバンクの排気管と他方のバン
クの排気管とが略上下に平行な状態となって一方向に向
けて延設される。
【0015】請求項8記載の発明では、前記他方のバン
クの排気管に介装される触媒コンバータが、長円断面の
触媒コンバータであって、長円断面の長手方向を略水平
方向として介装される構成とした。かかる構成による
と、長円断面の長手方向を略水平方向とすることで、触
媒コンバータの高さ方向を短くして、機関の下側に配置
されることになる。
【0016】請求項9記載の発明では、前記V型内燃機
関のオイルパンが出力軸方向に深底部と浅底部とで構成
され、前記左右バンクの排気管が、前記浅底部の下側に
延設される構成とした。かかる構成によると、機関のオ
イルパンが、出力軸方向に深底部と浅底部とに分けら
れ、両バンクの排気管は、機関の下側が抉られた部分に
相当する浅底部の下側に延設される。
【0017】請求項10記載の発明では、前記V型内燃機
関が、出力軸を車両の左右方向に一致させて車両に搭載
され、前記左右バンクが車両の前後方向に対向する構成
であり、前記一方のバンクを車両後側のバンク、前記他
方のバンクを車両前側のバンクとし、前記一方向を車両
後方として左右バンクの排気管を合流させる構成とし
た。
【0018】かかる構成によると、横置V型機関におい
て、後側のバンクの排気管がいったん車両前方に向け延
設された後、車両後方に向けて方向を反転し、前側のバ
ンクの排気管と共に、車両後方に向けて延設される。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、他方のバ
ンクの排気管が一方のバンクの排気管を水平面上で迂回
しないので、他方のバンクの排気管を直線的に延設させ
ることが可能になると共に、出力軸方向に必要とされる
配管スペースを減少させることが可能であり、また、一
方のバンクの排気管を方向反転させるスペースの確保が
容易となって、緩やかな曲率半径で方向反転させること
が可能となり、両バンクの排気管の等長化も容易に行え
るようになるという効果がある。゛請求項2記載の発明
によると、方向反転のために出力軸方向のスペースがよ
り必要となる一方のバンクの排気管が、直線的に延設す
ることが可能な他方のバンクの排気管の下側に延設され
るから、排気管を通すために必要となるスペースが上方
ほど狭くて良く、例えば機関の下側を抉って排気管を通
すスペースを確保する場合に、上方ほど出力軸方向の幅
を狭くして、排気管スペースを設けるために抉られる容
積(オイルパン容積)を極力小さくできるという効果が
ある。
【0020】請求項3記載の発明によると、一方のバン
クの排気管が方向を反転した後に一方向に向けて共に延
設される各バンクの排気管が、略上下に隣接して平行に
配置されるから、合流部分において両排気管が交わる角
度を鋭角にすることができ、以て、排気干渉の発生を抑
制して、出力,トルクの向上を図れる一方、合流部の設
置位置の自由度が高く、合流部下流に設けるフレキシブ
ルチューブの長さを確保することに影響を与えることが
ないという効果がある。
【0021】請求項4記載の発明によると、一方のバン
ク専用の触媒コンバータ(プリ触媒)を機関の下側に配
置して、触媒による熱害を回避しつつ、機関から比較的
近い位置に触媒コンバータが配置されることになって、
触媒性能の向上を図ることができるという効果がある。
請求項5記載の発明によると、方向反転される一方のバ
ンクの排気管に対して、触媒コンバータを縦長に介装
し、この触媒コンバータの横を両バンクの排気管が一方
向に向けて延設されるようにしたので、触媒コンバータ
が設けられる部分の出力軸方向での必要スペースを節約
でき、また、両バンクの排気管が上下に重ならない部分
のスペースを触媒コンバータの設置スペースとして有効
利用することができるという効果がある。
【0022】請求項6記載の発明によると、触媒コンバ
ータと一方向に延設される両バンクの排気管とを含む配
管スペースをなるべく小さくすることができ、例えば、
一体的に遮熱板で覆って、周辺部品に対する熱害を効果
的に抑制できるという効果がある。請求項7記載の発明
によると、他方のバンク専用の触媒コンバータ(プリ触
媒)を機関の下側に配置して、触媒による熱害を回避し
つつ、機関から比較的近い位置に触媒コンバータが配置
されることになって、触媒性能の向上を図ることができ
るという効果がある。
【0023】請求項8記載の発明によると、長円断面の
長手方向を略水平方向とすることで、触媒コンバータの
高さを小さくし、機関の下側において、極力機関に近い
高い位置に他方のバンクの排気管を通すことが可能にな
り、この部分の地上高を充分に確保することが可能にな
るという効果がある。請求項9記載の発明によると、両
バンクの排気管をスペース効率良く機関の下側に延設で
きるので、オイルパンに深底部と浅底部とを設け、前記
浅底部の下側に両バンクの排気管を通す構成において、
浅底部によってオイルパンの容積が減少する分を極力少
なくできるという効果がある。
【0024】請求項10記載の発明によると、横置V型機
関において、各バンクの排気管を合流させて車両後方に
延設させるときに、配管スペースを節約でき、また、排
気抵抗を少なくできるという効果がある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1は、実施の形態におけるV型内
燃機関の排気装置の斜視図であり、本実施の形態におい
ては、V型内燃機関が、出力軸を車両の左右方向に一致
させて車両に横置きされ、前記左右バンクが車両の前後
方向に対向するものとする。そして、本実施の形態で
は、請求項1に示す一方のバンクが車両後側のバンク
(機関右バンク)に相当し、他方のバンクが車両前側の
バンク(機関左バンク)に相当することになる。
【0026】図1において、図示しない横置V型内燃機
関の左右バンク(前後バンク)には、それぞれに排気マ
ニホールド1f,1rが設けられる。前記排気マニホー
ルド1f,1rの集合部に接続される排気管2,3は、
下方に延設されて機関の下側に配置されるプリ触媒4,
5に接続される。前記プリ触媒4,5の出口部分にそれ
ぞれ接続される排気管6,7は、相互に向かい合う方向
に延設された後、排気管7がその方向を反転し、共に車
両後方(一方向)に向けて延設され、下流側の合流部8
で合流する。前記合流部8の直後にはフレキシブルチュ
ーブ9が接続される。
【0027】図2は、本実施の形態が適用される車両全
体の排気システムを示す図であり、前記フレキシブルチ
ューブ9の下流側の排気管には、床下触媒(メイン触
媒)10,サブマフラー11,メインマフラー12が介装され
る。図3は、図1に示した排気装置の側面図、図4は上
面図であり、図5は図1に示すA−A断面図、図6は図
1に示すB−B断面図であり、これらを参照して本実施
の形態における排気装置を詳述する。
【0028】図3,図4において、矢印F方向が車両の
前方であり、矢印R方向が車両の後方であり、図3に示
すように左右2つのバンク20f,20rを有してなるV型
内燃機関20は、前記2つのバンク20f,20rが、20fを
前バンクとし、20rを後バンクとして車両の前後方向に
対向するよう横置される。各排気マニホールド1f,1
rは、各バンク20f,20rを構成する複数気筒の排気ポ
ートに接続されるブランチ部をそれぞれ有している。
【0029】前バンク20f用のプリ触媒4は長円断面に
形成されており、該長円断面の長手方向を略水平方向と
して、機関20の下側に配置される。機関20のオイルパン
21は、図5に示すように、車両の左側の浅底部21aと、
車両の右側の深底部21bとによって構成されており、前
記プリ触媒4は、前記浅底部21aの前バンク20f寄りの
直下であって、センタメンバー22を避けた右上隅部(図
5においては紙面の左側が車両の右側となる)に配置さ
れる。
【0030】プリ触媒4を横長にして浅底部21aの直下
に配置することで、前バンクの排気経路を、浅底部21a
直下を通る直線的な経路とすることができる。そして、
前記排気管2は、その一端が排気マニホールド1fに接
続され、下方に向けて延設された後車両の後方に向けて
湾曲され、他端部で前記プリ触媒4の入口部に接続され
る。
【0031】前記プリ触媒4の出口に一端が接続される
排気管6は、車両後方に向けて略直線的に延設されて合
流部8に至る。一方、後バンク20r用のプリ触媒5も長
円断面に形成されるが、その長手方向が略垂直方向とな
り、かつ、前記前バンク20f用のプリ触媒4に対して車
両の右側にオフセットし(図4参照)、かつ、ドライブ
シャフト23を避けるようにして、前記浅底部21a下側の
後バンク20r寄りの部分に配置される。
【0032】従って、両プリ触媒4,5共に、機関20の
下側に配置されることになり、これによって、プリ触媒
4,5の熱害を回避しつつ、機関20から比較的近い位置
に配置して触媒性能の向上を図ることができ、特に、後
バンク20r用のプリ触媒5については、機関20とダッシ
ュパネル24との間に配置される部品に対して熱影響を与
えることを回避できる。また、後バンク20r用のプリ触
媒5を、縦長に立てて配置することで、横方向への張り
出しを小さくでき、プリ触媒5の横に排気管6,7を通
すスペースの確保が図れる。
【0033】そして、排気管3は、その一端が排気マニ
ホールド1rに接続され、下方に向けて延設されて他端
部で前記プリ触媒5の入口部に接続される。前記プリ触
媒5の出口には、下方にオフセットして排気管7の一端
が接続され、該排気管7は、前記プリ触媒5への接続部
付近では前記排気管6に対して車両の右側にオフセット
し(図4参照)、かつ、排気管6より下方の空間で車両
前方に向けて延設された後(図3参照)、プリ触媒4の
手前において略水平面上で円弧状に向きを反転し、排気
管6の下方位置に回り込み、その後、排気管6と略上下
に重なる平行状態でプリ触媒5の左横を通り、車両後方
の合流部8まで延設される(図6参照)。
【0034】合流部8の直前において排気管6,7が略
対称的に相互に接近して合流部に至るように形成されて
おり、合流部8の直後には、フレキシブルチューブ9が
接続される。略水平面上で方向反転させる排気管7と排
気管6とを横方向に平行に並べる構成に対して、本実施
の形態のように略水平面上で方向反転させる排気管7と
排気管6とを上下に積層させる構成であれば、同じ横方
向のスペースであっても、排気管6と干渉しない分だけ
排気管7を方向反転させるときのスペースが大きくとれ
るので、大きな曲率半径で方向反転させることができ
る。
【0035】また、浅底部21aの下方空間は、下側ほど
車両左右方向(機関出力軸方向)の幅が大きくなるの
で、上記のように、排気管7を、排気管6の下方空間に
おいて方向反転させる構成とすれば、より大きな幅の空
間部分で方向反転させることができ、より大きな曲率半
径で排気管7を方向反転させることが可能になる。これ
により、排気の流れがスムーズとなり、排気圧損を低減
できる。
【0036】更に、プリ触媒4に対してプリ触媒5を車
両右側にオフセットさせ、かつ、方向反転後の排気管7
が排気管6の下側に延設されるから、プリ触媒4後の排
気管6を直線的に延設させることができ、排気抵抗の減
少を図れる。一方、合流部8において、前記排気管6,
7は相互に近づく方向に向きを変えるが、合流部8の上
流側において排気管6,7は相互に隣接する状態で略上
下に平行に延設されるから、合流部8においては、排気
管6,7は鋭角に交わることになる。従って、合流部8
における排気干渉の発生を抑制でき、出力,トルクの向
上を図れる。
【0037】また、排気管7を方向反転させて排気管6
と共に車両後方に向けて平行に延設させるので、合流部
8を機関20の直下部よりも後寄りにでき、これによっ
て、合流前の各バンク毎の排気管長を長くして、排気慣
性効果による吸気充填効率の向上を図ることが可能とな
って、このことからも、出力,トルクの向上が図れる。
更に、上記排気管レイアウトによれば、排気管7を機関
20の略直下部にて方向反転させるので、各バンク毎の排
気管長さを等長にすることが可能であり、排気干渉を防
いで排気の突出音を低減できる。
【0038】また、図6に示すように、後バンク20r用
のプリ触媒5とその横を通る排気管6,7とを一体的に
遮熱板25で覆うようにすれば、周辺部品に対する熱害の
発生を防止することができる。ここで、排気管7につい
ては、前述のようになるべく大きな曲率半径で方向反転
させることが望まれ、これによって、プリ触媒5と方向
反転後の排気管7との間隔が規制されることになるが、
上側の排気管6については、図6に示すように、プリ触
媒5側に寄せることが可能で、これによって、前記遮熱
板25で覆う容積、即ち、配管スペースを小さくでき、ま
た、走行風によって冷却されがちな前バンクの排気を、
プリ触媒5の発熱作用によって少しでも加熱し、これに
よって、床下触媒での排気浄化性能を向上させることが
可能となる。
【0039】また、排気管6,7が略上下に隣接する平
行状態で合流部8に至るから、合流部8の位置が排気管
3等によって規制されることがなく、これにより、フレ
キシブルチューブ9の長さを確保でき、以て、機関の振
動の車体への伝播の低減や、排気管の強度,寿命の向上
が図れる。例えば車両の左側に回り込むようにして方向
反転する後バンクの排気管7に対して、前バンクの排気
管6が同一水平面上で車両の右側を迂回して延設される
構成とした場合には、両排気管6,7は、排気管3を挟
み込むようにして合流することになるため、排気管3よ
りも車両後方寄りに合流部を設ける必要が生じ、これに
よってフレキシブルチューブ9の長さが規制される可能
性があるが、本実施の形態では、上記のような制限がな
いため、フレキシブルチューブ9の長さを必要十分に確
保できるものである。
【0040】尚、上記実施の形態では、プリ触媒4,5
を備える構成としたが、プリ触媒4,5が省略される構
成であっても良い。また、プリ触媒4,5は、円形断面
のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の排気装置を示す斜視図。
【図2】実施の形態の車両全体の排気システムを示す模
式図。
【図3】実施の形態の排気装置を示す側面図。
【図4】実施の形態の排気装置を示す上面図。
【図5】図1のA−Aにおける断面図。
【図6】図1のB−Bにおける断面図。
【符号の説明】
1f,1r 排気マニホールド 2,3,6,7 排気管 4,5 プリ触媒 8 合流部 9 フレキシブルチューブ 10 床下触媒(メイン触媒) 11 サブマフラー 12 メインマフラー 20 V型内燃機関 20f,20r バンク 21a 浅底部 21b 深底部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右2つのバンクを有してなるV型内燃機
    関の排気装置であって、 前記左右バンクそれぞれの排気管を、前記機関の下側で
    相互に向かい合う方向に延設させた後、一方のバンクの
    排気管を略水平面上で方向を反転させ、前記左右バンク
    の排気管を共に一方向に向けて延設させて下流側の合流
    部にて合流させる構成とし、かつ、前記合流部の上流側
    において前記左右バンクの排気管を上下にオフセットさ
    せて配置したことを特徴とするV型内燃機関の排気装
    置。
  2. 【請求項2】前記方向を反転させる一方のバンクの排気
    管を、前記合流部の上流側において他方のバンクの排気
    管の下方空間に配置したことを特徴とする請求項1記載
    のV型内燃機関の排気装置。
  3. 【請求項3】前記左右バンクの排気管が、前記機関の下
    側で出力軸方向にオフセットした状態で相互に向かい合
    う方向に延設される一方、前記一方のバンクの排気管
    が、他方のバンクの排気管に対して上下に略重なる位置
    に回り込むようにして方向を反転し、該反転後に前記左
    右バンクの排気管が略上下に隣接する状態で共に一方向
    に向けて延設されて合流部に至るよう構成したことを特
    徴とする請求項1又は2に記載のV型内燃機関の排気装
    置。
  4. 【請求項4】前記一方のバンクの排気管の方向を反転す
    る部分の直前に触媒コンバータを介装し、前記触媒コン
    バータの横を、前記左右バンクの排気管が略上下に隣接
    する状態で共に一方向に向けて延設されるよう構成した
    ことを特徴とする請求項3記載のV型内燃機関の排気装
    置。
  5. 【請求項5】前記一方のバンクの排気管に介装される触
    媒コンバータが、長円断面の触媒コンバータであって、
    長円断面の長手方向を略垂直方向として介装されること
    を特徴とする請求項4記載のV型内燃機関の排気装置。
  6. 【請求項6】前記略上下に隣接する状態で共に一方向に
    向けて延設される前記左右バンクの排気管のうち、前記
    他方のバンクの排気管を前記一方のバンクの排気管より
    も前記触媒コンバータに近づけて延設させることを特徴
    とする請求項4又は5に記載のV型内燃機関の排気装
    置。
  7. 【請求項7】前記他方のバンクの排気管の前記一方向に
    向けて延設される部分であって、前記一方のバンクの排
    気管と略上下に重なる部分よりも上流側に触媒コンバー
    タを介装したことを特徴とする請求項3〜6のいずれか
    1つに記載のV型内燃機関の排気装置。
  8. 【請求項8】前記他方のバンクの排気管に介装される触
    媒コンバータが、長円断面の触媒コンバータであって、
    長円断面の長手方向を略水平方向として介装されること
    を特徴とする請求項3〜7のいずれか1つに記載のV型
    内燃機関の排気装置。
  9. 【請求項9】前記V型内燃機関のオイルパンが出力軸方
    向に深底部と浅底部とで構成され、前記左右バンクの排
    気管が、前記浅底部の下側に延設されることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれか1つに記載のV型内燃機関の
    排気装置。
  10. 【請求項10】前記V型内燃機関が、出力軸を車両の左右
    方向に一致させて車両に搭載され、前記左右バンクが車
    両の前後方向に対向する構成であり、前記一方のバンク
    を車両後側のバンク、前記他方のバンクを車両前側のバ
    ンクとし、前記一方向を車両後方として左右バンクの排
    気管を合流させることを特徴とする請求項1〜9のいず
    れか1つに記載のV型内燃機関の排気装置。
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JP2011117431A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 Hyundai Motor Co Ltd 車両の排気パイプ構造

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