JP3695630B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンの吸気装置に係り、特にエンジンに吸気マニホルドを取り付けたエンジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、エンジンルーム内にシリンダ列方向が車両の幅方向に指向するようにエンジンを横置きに搭載し、このエンジンにはシリンダ列方向の一側にトランスミッションを連結して設け、車両の幅方向に指向してエンジンに取り付けられるマニホルド取付フランジとエンジンの各気筒に対応して各一端側がマニホルド取付フランジに連設された複数のブランチとこれら各ブランチの各他端側に連設されて車両の幅方向に配置されるサージタンク部とが備えられた吸気マニホルドをエンジンに取り付けてあるものがある。この吸気マニホルドは、エンジンルーム内において比較的大きな容積を占めているものである。
【0003】
即ち、図11に示す如く、左ハンドル仕様の車両102において、エンジンルーム104内には、右側で、シリンダ列方向(クランク軸心方向)Xが車両102の幅方向に指向するようにエンジン106が横置きに搭載され、また、左側で、このエンジン106のシリンダ列方向の一側にトランスミッション108が連結して設けられ、エンジン106の後側に吸気マニホルド110が取り付けられ、エンジン106の前側には排気マニホルド112が取り付けられている。吸気マニホルド110は、図12に示す如く、車両102の幅方向に指向してエンジン106に取り付けられるマニホルド取付フランジ114とエンジン106の各気筒に対応して各一端側がマニホルド取付フランジ114に連設された複数のブランチ116とこれら各ブランチ116の各他端側に連設されて車両102の幅方向に配置されるサージタンク部118とを備え、エンジン106全体がエンジンルーム104内で右側に配設されている。また、この吸気マニホルド110においては、マニホルド取付フランジ114の車両102の前後方向に指向するフランジ中心線114cとサージタンク部118の車両102の前後方向に指向するタンク中心線118cとが同一線上に位置するとともに、これらフランジ中心線114cとタンク中心線118cとがエンジン106の車両102の前後方向に指向するエンジン中心線106cとが同一線上に位置している。サージタンク部118には、前側が且つタンク中心線118c上にスロットルボディ取付部120が設けられている。
【0004】
また、エンジンルーム104においては、図11に示す如く、ハンドルが位置する左側で、トランスミッション108よりも後方又は上方の空間には、ブレーキマスタブースタ122やマスタシリンダ124等の周辺部品が設けられる。
【0005】
このようなエンジンの吸気装置としては、例えば、特開平6−235357号公報、特開平11−50923号公報に開示されている。特開平6−235357号公報に記載のものは、サージタンク部とブランチとを別々に形成し、各燃焼室までの吸気通路の長さが略同一になるように補助ブランチ部をサージタンク部内に突出させたものである。特開平11−50923号公報に記載のものは、マニホルド取付フランジとサージタンク部との間に剛性を高めるためにスティフナを設けたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来、エンジンの吸気装置にあっては、図13に示す如く、車両102を右ハンドル仕様にしたい場合に、ハンドルが右側に位置することから、ブレーキマスタブースタ122やマスタシリンダ124等の周辺部品を右側に設ける必要があるが、このように、ブレーキマスタブースタ122やマスタシリンダ124等の周辺部品を右側に設けると、サージタンク部118の右側では空間が少ないことから、その周辺部品のレイアウトが困難になるという不都合があり、また、エンジンの重量バランスが右側に片寄ってしまい、エンジン106の揺動感が大きくなるという不都合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、車両のエンジンルーム内にシリンダ列方向が前記車両の幅方向に指向するようにエンジンを横置きに搭載し、このエンジンには前記シリンダ列方向の一側にトランスミッションを連結するとともに該エンジンの後側に吸気マニホルドを取り付けて設け、この吸気マニホルドには、前記車両の幅方向に指向して前記エンジンに取り付けられるマニホルド取付フランジと、前記エンジンの各気筒に対応して各下流端が前記マニホルド取付フランジに連設された複数のブランチと、前記エンジンの後方を前記車両の幅方向に延びるように配設され、前記各ブランチの各上流端が連設されるサージタンク部とを備えたエンジンの吸気装置において、前記サージタンク部は、前記車両の前後方向に指向する該サージタンク部のタンク中心線を、前記エンジンのシリンダ列方向の最も一側にあるシリンダ中心線に対して前記トランスミッション側に偏倚させるとともに、このシリンダ中心線に対して前記トランスミッションと反対側に位置する該サージタンク部の端を、前記マニホルド取付フランジの前記車両の前後方向に指向するフランジ中心線に対して前記トランスミッション側に位置させたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明において、サージタンク部は、車両の前後方向に指向する該サージタンク部のタンク中心線を、エンジンのシリンダ列方向の最も一側にあるシリンダ中心線に対してトランスミッション側に偏倚させるとともに、このシリンダ中心線に対してトランスミッションと反対側に位置する該サージタンク部の端を、マニホルド取付フランジの車両の前後方向に指向するフランジ中心線に対してトランスミッション側に位置させたので、サージタンク部がトランスミッション側に配置され、よって、エンジンルーム内にはサージタンク部の両端側において空間を形成することができるので、車両を右ハンドル仕様あるいは左ハンドルの仕様にした場合でも、周辺部品のレイアウトを容易とし、また、エンジンの重量バランスを良好してエンジンの揺動感を低減し、更に、マニホルド取付フランジとサージタンク部とを離すことで、吸気マニホルドの各ブランチの各吸気管有効長さを略等しくすることができ、エンジン性能を向上することができる。
【0009】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜8は、この発明の第1実施例を示すものである。図1において、2は車両、4はエンジンルーム、6−1は右側ストラットマウント、6−2は左側ストラットマウントである。
【0010】
車両2においては、エンジンルーム4内に、右側で、シリンダ列方向(クランク軸心方向)Xが車両2の幅方向に指向して4気筒用(#1、#2、#3、#4)のエンジン8が横置きに搭載され、また、エンジン8にシリンダ列方向の一側で左側に連結したトランスミッション10が設けられ、更に、この左側で、このトランスミッション10の前方にラジエータ12が設けられている。
【0011】
エンジン8には、吸気系において、上方に、エアクリーナ14と、このエアクリーナ14に接続したクリーナ側吸気パイプ16と、このクリーナ側吸気パイプ16に接続したレゾネータ18と、このレゾネータ18に接続したマニホルド側吸気パイプ20と、このマニホルド側吸気パイプ20に接続されてエンジン8側に指向するスロットルボディ22と、このスロットルボディ22を取り付けてエンジン8のシリンダヘッド(図示せず)の後側に取り付けられる吸気マニホルド24とが設けられ、また、排気系において、シリンダヘッドにマニホルドカバー26とともに排気マニホルド(図示せず)が設けられている。エアクリーナ14は、エンジン8の上方で、車両2の前後方向中心線2cに近接してエンジンルーム4の左側に配置される。レゾネータ18は、エンジン8の上方で、車両2の前後方向中心線2cに近接し且つエアクリーナ14と並んでエンジンルーム4の右側に配置される。
【0012】
また、エンジン8には、上部に、エンジン補機28と、車両2の幅方向に指向したデリバリパイプ30と、各気筒に対応したインジェクタ32と、エアクリーナ14に接続したクリーナ側ブリーザパイプ34−1と、後述するサージタンク部40に接続するタンク側ブリーザパイプ34−2とが設けられている。
【0013】
吸気マニホルド24は、図2〜8に示す如く、車両2の幅方向に指向してシリンダヘッドに取り付けられるマニホルド取付フランジ36と、エンジン8の各気筒(#1、#2、#3、#4)に対応して各一端側(下流端)がマニホルド取付フランジ36に連設された複数の第1〜第4ブランチ38−1〜38−4と、これら第1〜第4ブランチ38−1〜38−4の各他端側(上流端)に連設されて車両2の幅方向に配置されるサージタンク部40とを備えている。このサージタンク部40は、シリンダ列方向Xで長さLに形成されている。
【0014】
この吸気マニホルド24においては、図1〜3に示す如く、マニホルド取付フランジ36の車両2の前後方向に指向するフランジ中心線36cは、エンジン8の車両2の前後方向に指向する中心線と同一線上に位置している。また、サージタンク部40の車両2の前後方向に指向するタンク中心線40cは、サージタンク部40がトランスミッション10側に位置するように、エンジン8のシリンダ列方向Xの最も一側にあるシリンダ中心線である第4シリンダ中心線G4に対して距離H1だけトランスミッション10側に偏倚(オフセット)して、エンジン8とトランスミッション10との合わせ面(図示せず)よりもトランスミッション10側に位置し、つまり、マニホルド取付フランジ36の車両2の前後方向に指向するフランジ中心線36cに対してシリンダ列方向Xのトランスミッション10側となる左側で、例えば、車両2の前後方向中心線2cに重なって距離H2だけ偏倚(オフセット)して位置し、且つ、第4ブランチ38−4の下流端よりも車両2の幅方向にずれ(距離H1)ている。これにより、サージタンク部40は、車両2の幅方向において、従来の位置よりも、略2つの気筒分だけシリンダ列方向Xで左側に配置され、且つ、エンジン8の上方で、しかも、エンジン8の後方で、第4シリンダ中心線G4よりもエンジン8側に延出され、この第4シリンダ中心線G4に対してトランスミッション10とは反対側に位置する該サージタンク部40の端が、マニホルド取付フランジ36の車両2の前後方向に指向するフランジ中心線36cに対してトランスミッション10側に位置している(図2参照)。よって、サージタンク部40のシリンダ列方向Xの他側の右側端部位の側方には、大きな空間Sが形成される(図3参照)。
【0015】
また、図3、8に示す如く、このサージタンク部40の右側端部位の前側、つまり、トランスミッション10とは反対側の端部位には、スロットルボディ22を取り付けるスロットルボディ取付部42が設けられる。これにより、スロツトルボディ22は、エンジン8の車両2の前後方向に指向する中心線2cよりも右側に配設されるので、スロットルレバー(図示せず)とサージタンク部40とが干渉しなくなるものである。また、図2に示す如く、中央側の第2、第3ブランチ38−2、38−3は、車両2の後方のダッシュパネル(図示せず)との隙間を確保させるために、両端側の第1、第4ブランチ38−1、38−4よりも車両2の前方に位置している。更に、図6、7に示す如く、中央側の第2、第3ブランチ38−2、38−3は、両端側の第1、第4ブランチ38−1、38−4に比べて、ダッシュパネル側への突出を回避するために、直線と比較的小さな曲線で形成されている。また、図5に示す如く、第2ブランチ38−2の下流端と第4ブランチ38−4の上流端とは、同一平面上になるほどずれている。更にまた、第1〜第4ブランチ38−1〜38−4は、上流端側のピッチが下流端側のピッチよりも大きく設定されている。
【0016】
更に、マニホルド取付フランジ36とサージタンク部40との間には、補強用リブ44が設けられている。
【0017】
更にまた、車両2を右ハンドル仕様とする場合には、エンジンルーム4内の右側で、サージタンク部40の右側端部位の側方に形成された空間Sには、ブレーキマスタブースタ46やマスタシリンダ48等の周辺部品が設けられる。また、この空間Sにおいて、ブレーキマスタブースタ46には、サージタンク部40に連絡した負圧パイプ50が接続される。
【0018】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0019】
吸気マニホルド24において、サージタンク部40の車両2の前後方向に指向するタンク中心線40cが、サージタンク部40をトランスミッション10側に位置させるように、トランスミッション10が存在するシリンダ列方向Xの一側の第4シリンダ中心線G4に対してシリンダ列方向Xでトランスミッション10側に位置するように、つまり、マニホルド取付フランジ36の車両2の前後方向に指向するフランジ中心線36cに対してトランスミッション10側となる左側で、例えば、車両2の前後方向中心線2cに重なうように偏倚して配置され、サージタンク部40の右側端部位の側方には大きな空間Sが形成されている(図3参照)。
【0020】
そして、車両2を右ハンドル仕様とする場合には、サージタンク部40の右側端部位の側方の空間Sには、ブレーキマスタブースタ46やマスタシリンダ48等の周辺部品を設ける。
【0021】
一方、車両2を左ハンドル仕様とする場合には、従来と同じように、エンジンルーム4の左側には空間が存在するので、ブレーキマスタブースタ46やマスタシリンダ48等の周辺部品を設けることができる。
【0022】
これにより、車両2を右ハンドル仕様あるいは左ハンドル仕様にした場合でも、その周辺部品のレイアウトを容易にすることができる。
【0023】
また、サージタンク部40がトランスミッション10側に位置するので、エンジン8の重量バランスを良好にして、エンジン8の揺動感を低減することができる。
【0024】
更に、サージタンク部40をマニホルド取付フランジ36から離すことで、吸気マニホルド24の各ブランチ38の各吸気管有効長さを略等しくすることができるとともに、各ブランチ38を緩やかにカーブさせることができ、よって、急カーブを回避させることができるので、吸気をスムーズに通過させることが可能で、エンジン性能を向上することができ、しかも、設計の自由度を大きくすることができる。
【0025】
更にまた、サージタンク部40がエンジン8の上方に配置され、また、サージタンク部40にはトランスミッション10とは反対側の端部位にスロットルボディ22が設けられ、更に、エンジン8の上方に吸気系部品等が配設されているので、つまり、サージタンク部40には、エンジン8のシリンダ列方向Xの他側の端部位に、エンジン8側に指向するようにスロットルボディ22が設けられ、このスロットルボディ22にマニホルド側吸気パイプ20を介して接続される吸気系部品をエンジン8の上方に配設したことから、吸気系部品等を車両2の前後方向中心線2c近くに集中させることができ、これら部品を取り付けたエンジン8の車両2への搭載性を向上するとともに、外観を向上し、また、他の部品のアクセルケーブル等の配索を容易に行わせることができる。
【0026】
図9は、この発明の特別構成であり、第2実施例を示すものである。
【0027】
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明する。
【0028】
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、シリンダ列方向Xにおいてサージタンク部40の長さを小さくするために、サージタンク部40に接続する第1〜第4ブランチ38−1〜38−4の各他端側(上流端)を千鳥状に配設し、この第1〜第4ブランチ38−1〜38−4の各ピッチを従来よりも小さなピッチAに設定するとともに第1、第3ブランチ38−1、38−3の中心を通る第1・3ポート中心線B1と第2、第4ブランチ38−2、38−4の中心を通る第2・4ポート中心線B2とを距離Cだけ偏倚させることにより、シリンダ列方向Xで従来よりる小さな長さDで且つ比較的小さく抑えた前後方向の長さEのサージタンク部40を形成した。
【0029】
この第2実施例の構成によれば、シリンダ列方向Xにおいて、サージタンク部40の長さが比較的小さく設定されているので、サージタンク部40の両端部位の側方において大きな空間を形成させることができ、スペースの有効利用を図ることができる。
【0030】
図10は、この発明の特別構成であり、第3実施例を示すものである。
【0031】
この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、シリンダ列方向Xにおいてサージタンク部40の長さを小さくするために、サージタンク部40に接続する第1〜第4ブランチ38−1〜38−4の各他端側(上流端)を長円が前後方向に指向するように楕円形状に形成し、しかも、前後方向の長さEを極力小さく設定した。
【0032】
この第3実施例の構成によれば、シリンダ列方向Xにおいて、サージタンク部40の長さが比較的小さく設定されているので、サージタンク部40の偏倚量を少なくしつつ、サージタンク部40の両端部位の側方において大きな空間を形成させることができ、スペースの有効利用を図ることができる。
【0033】
なお、この発明においては、サージタンク部40の車両2の前後方向に指向するタンク中心線40cを、マニホルド取付フランジ36の車両2の前後方向に指向するフランジ中心線36cに対してトランスミッション10側の左側で車両2の前後方向中心線2cに重なうように偏倚させたが、この車両2の前後方向中心線2cを越えてエンジンルーム4のさらに左側に位置させることも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、サージタンク部は、車両の前後方向に指向する該サージタンク部のタンク中心線を、エンジンのシリンダ列方向の最も一側にあるシリンダ中心線に対してトランスミッション側に偏倚させるとともに、このシリンダ中心線に対してトランスミッションと反対側に位置するサージタンク部の端を、マニホルド取付フランジの車両の前後方向に指向するフランジ中心線に対してトランスミッション側に位置させたことにより、車両を右ハンドル仕様あるいは左ハンドルの仕様にしても、周辺部品のレイアウトを容易とし、また、エンジンの重量バランスを良好してエンジンの揺動感を低減し、更に、マニホルド取付フランジとサージタンク部とを離すことで、吸気マニホルドの各ブランチの各吸気管有効長さを略等しくし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の一部平面図である。
【図2】吸気マニホルドの平面図である。
【図3】吸気マニホルドの正面図である。
【図4】吸気マニホルドの側面図である。
【図5】吸気マニホルドの背面図である。
【図6】図5の6−6線による吸気マニホルドの断面図である。
【図7】図5の7−7線による吸気マニホルドの断面図である。
【図8】吸気マニホルドの斜視図である。
【図9】第2実施例における吸気マニホルドの概略平面図である。
【図10】第3実施例における吸気マニホルドの概略平面図である。
【図11】従来において左ハンドル仕様の車両の一部平面図である。
【図12】従来において吸気マニホルドの斜視図である。
【図13】従来において右ハンドル仕様の車両の一部平面図である。
【符号の説明】
2 車両
4 エンジンルーム
8 エンジン
10 トランスミッション
24 吸気マニホルド
38 ブランチ
40 サージタンク部
46 ブレーキマスタブースタ
48 マスタシリンダ
Claims (4)
- 車両のエンジンルーム内にシリンダ列方向が前記車両の幅方向に指向するようにエンジンを横置きに搭載し、このエンジンには前記シリンダ列方向の一側にトランスミッションを連結するとともに該エンジンの後側に吸気マニホルドを取り付けて設け、この吸気マニホルドには、前記車両の幅方向に指向して前記エンジンに取り付けられるマニホルド取付フランジと、前記エンジンの各気筒に対応して各下流端が前記マニホルド取付フランジに連設された複数のブランチと、前記エンジンの後方を前記車両の幅方向に延びるように配設され、前記各ブランチの各上流端が連設されるサージタンク部とを備えたエンジンの吸気装置において、前記サージタンク部は、前記車両の前後方向に指向する該サージタンク部のタンク中心線を、前記エンジンのシリンダ列方向の最も一側にあるシリンダ中心線に対して前記トランスミッション側に偏倚させるとともに、このシリンダ中心線に対して前記トランスミッションと反対側に位置する該サージタンク部の端を、前記マニホルド取付フランジの前記車両の前後方向に指向するフランジ中心線に対して前記トランスミッション側に位置させたことを特徴とするエンジンの吸気装置。
- 前記サージタンク部には、前記エンジンのシリンダ列方向の他側の端部位に、前記エンジン側に指向するようにスロットルボディが設けられ、このスロットルボディに吸気パイプを介して接続される吸気系部品を前記エンジンの上方に配設したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
- 前記サージタンク部を偏倚させて前記エンジンの後方に形成された空間には、ブレーキマスタブースタ、及び、このブレーキマスタブースタと前記サージタンク部との間を連絡する負圧パイプ、を配設したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
- 前記各ブランチのうち前記車両の幅方向で中央側のブランチを、両端側のブランチよりも車両前方に位置させたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
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